JP2001218296A - 電磁音響変換器 - Google Patents

電磁音響変換器

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JP2001218296A
JP2001218296A JP2000028257A JP2000028257A JP2001218296A JP 2001218296 A JP2001218296 A JP 2001218296A JP 2000028257 A JP2000028257 A JP 2000028257A JP 2000028257 A JP2000028257 A JP 2000028257A JP 2001218296 A JP2001218296 A JP 2001218296A
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magnet
base
magnetic
housing
diaphragm
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JP2000028257A
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Kazushige Tajima
和茂 田島
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Star Micronics Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10KSOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10K9/00Devices in which sound is produced by vibrating a diaphragm or analogous element, e.g. fog horns, vehicle hooters or buzzers
    • G10K9/12Devices in which sound is produced by vibrating a diaphragm or analogous element, e.g. fog horns, vehicle hooters or buzzers electrically operated
    • G10K9/13Devices in which sound is produced by vibrating a diaphragm or analogous element, e.g. fog horns, vehicle hooters or buzzers electrically operated using electromagnetic driving means
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R9/00Transducers of moving-coil, moving-strip, or moving-wire type
    • H04R9/06Loudspeakers
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10KSOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10K9/00Devices in which sound is produced by vibrating a diaphragm or analogous element, e.g. fog horns, vehicle hooters or buzzers
    • G10K9/18Details, e.g. bulbs, pumps, pistons, switches or casings
    • G10K9/22Mountings; Casings

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部材の位置精度を格段に向上でき、高効率で
安定した特性が得られる電磁音響変換器を提供する。 【解決手段】 電磁音響変換器1は、磁性材料で形成さ
れたベース24と、磁性材料で形成され、ベース24に
立設する磁心22と、磁性材料で形成され、磁心先端か
ら空隙を隔てて支持される振動板20と、ベース24、
磁心22および振動板20と共に磁気回路を構成し、静
磁界を供給するマグネット25と、磁心22に巻回さ
れ、該磁気回路に振動磁界を供給するためのコイル23
と、ベース24およびマグネット25と一体的に成形さ
れるハウジング30等で構成され、ベース24とマグネ
ット25との間にはハウジング30が介在するととも
に、ベース24の平面形状はマグネット25の幅中心よ
り外側に延びる部分を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁音響変換によ
って音響を発生する電磁音響変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁音響変換器は、マグネットからの磁
界がベース部材、磁心および振動板を通過して再びマグ
ネットに戻るまでの磁気回路を有し、磁心に巻回された
コイルに電気振動信号を供給すると、コイルが発生する
振動磁界が磁気回路の静磁界に重畳され、振動板の振動
が空気に伝達されることによって音響を発生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電磁音響変換器の各種
特性、たとえば音圧レベルや周波数特性、変換効率等
は、ベース部材、磁心、振動板、マグネット等の材質、
部品寸法、組立て精度などに応じて複雑に変化する。特
に磁心先端と振動板との間の空隙の寸法変動は、振動板
に作用する磁界分布に大きな影響を与えるため、厳しい
精度管理が要求される。
【0004】関連する先行技術として、実公昭63−2
2795号には筒状のケースと筒状の永久磁石とを一体
化した音響変換器が記載され、永久磁石全体をケースの
肉厚部内に完全に埋め込むことによって、ケースの寸法
精度を高めている。特に第4図では底板もケースと一体
化した構成が示されている。
【0005】しかしながら、永久磁石をケース内に埋め
込んでしまうと、永久磁石と底板との距離および永久磁
石と振動板との距離が必然的に長くなるため、部材間の
磁気結合が悪化して磁気損失が増加してしまい、変換効
率の低下および音圧レベルの低下をもたらす。
【0006】本発明の目的は、部材の位置精度を格段に
向上でき、高効率で安定した特性が得られる電磁音響変
換器を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁性材料で形
成された板状のベース部材と、磁性材料で形成され、ベ
ース部材に立設する磁心と、磁性材料で形成され、磁心
先端から空隙を隔てて支持される振動板と、ベース部
材、磁心および振動板と共に磁気回路を構成し、静磁界
を供給するためのマグネットと、磁心周囲に配置され、
該磁気回路に振動磁界を供給するためのコイルと、ベー
ス部材およびマグネットと一体的に成形されるハウジン
グ部材とを備え、ベース部材とマグネットとの間にはハ
ウジング部材が介在するとともに、ベース部材の平面形
状はマグネットの幅中心より外側に延びる部分を有する
ことを特徴とする電磁音響変換器である。
【0008】本発明に従えば、ベース部材とマグネット
との間にハウジング部材が介在することによって、ベー
ス部材とマグネットとが隔てて配置されるため、マグネ
ットの厚さ寸法に変動が生じた場合でも部材間の位置変
動や内部応力を緩和できる。
【0009】ベース部材とマグネットとを密着配置した
場合、両者間の磁気結合は向上するものの、マグネット
厚さが不足したときはベース部材との隙間が大きくな
り、マグネット厚さが過剰のときは部材に無理な力が加
わって、マグネット割れやベース変形が生ずる可能性が
ある。こうした対策として、ベース部材とマグネットと
を僅かに離して配置することによって、マグネット厚さ
変動に起因する悪影響を回避できる。
【0010】また、ベース部材の平面形状はマグネット
の幅中心より外側に延びる部分を有することによって、
ベース部材とマグネットとの磁気結合が増加するため、
両者の離隔配置に起因する磁気損失分を補って、変換効
率および音圧レベルを高く維持できる。
【0011】また本発明は、ベース部材の平面形状はマ
グネットの外周より内側に留まることを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、ハウジング部材の成形時
においてベース部材とマグネットとの隙間に成形材料が
回り込み易くなり、ベース部材の変形も生じ難くなるた
め、成形時の寸法精度を格段に向上できる。
【0013】ベース部材がマグネットの外周より外側に
突出した平面形状になると、ベース部材とマグネットと
の磁気結合がより高くなるが、ハウジング部材の成形時
においてベース部材とマグネットとの隙間に樹脂が回り
込み難くなり、しかも樹脂注入圧によってベース部材の
変形が生じ易くなる。こうした対策として、ベース部材
の平面形状をマグネットの外周より突出しない形状とす
ることで、ベース部材の変形を確実に防止できる。
【0014】また本発明は、ハウジング部材には振動板
を支持するための台座が形成されていることを特徴とす
る。
【0015】本発明に従えば、ハウジング部材に振動板
を支持する台座を形成することによって、ハウジング部
材に対する振動板の取付精度が向上するため、振動板と
磁心先端との空隙寸法を高い精度で維持できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態を
示す分解斜視図である。電磁音響変換器1は、扁平角筒
体で箱状のハウジング30の上に放音孔11を持つ天板
10が固定されたもので、たとえば幅7.5mm×奥行き7.5
mm×高さ3mmの寸法を有する。
【0017】ハウジング30の中央には円柱状の磁心2
2が立設し、磁心22の周りにコイル23が巻回され
る。ハウジング30の内壁には環状のマグネット25が
部分的に埋め込まれ、マグネット25は磁心22に対し
て同心円に配置される。マグネット25とコイル23と
の間は環状の内部空間が確保される。
【0018】ハウジング30の内壁上面は環状段差が形
成され、水平な台座32に円板状の振動板20が載置さ
れ、振動板20は環状段差によって位置決めされる。
【0019】ハウジング30の上面角部には凹部31が
それぞれ形成され、天板10の下面角部には4つの突起
12が形成され、凹部31の内隅と突起12との係合に
よって天板10の装着位置が規制される。
【0020】ハウジング30の外壁下部には、半田付け
等で回路基板に電気接続される端子51が4つ設けら
れ、さらにハウジング30の内部空間と外気とを連通す
るための連通溝50が形成される。ハウジング30や天
板10は熱可塑性樹脂等の合成樹脂で形成される。
【0021】図2は、図1のハウジング30を上面から
見た平面図である。図3は、図1のハウジング30を底
面から見た底面図である。図4は、図2のA−A線に沿
った電磁音響変換器1の断面図である。
【0022】まず図2を参照して、ハウジング30の上
面から僅かに低い位置に振動板20を支持する環状の台
座32が形成され、さらに台座32から低い所に環状の
マグネット25の上面が位置する。ハウジング中央の磁
心22の周りにコイル23が配置され、板状のベース2
4は磁心22、コイル23およびマグネット25の下側
に配置され、ベース24の周縁部はハウジング30の内
壁に部分的に埋め込まれている。コイル23の外周付近
でハウジング30の底板部およびベース24には環状内
部空間と外界とを連通する連通孔33,34が形成され
る。
【0023】次に図3を参照して、ハウジング30の底
面から僅かに低い位置に、連通孔33,34を包囲する
ように3本の連通溝50が形成され、連通溝50はハウ
ジング30の外壁下部まで延びており、ハウジング30
の環状内部空間が外界まで連通する。なお連通孔33の
周囲はベース24が部分的に露出している。
【0024】またハウジング底面において連通孔33と
は異なる位置には切欠き孔37が形成され、ベース24
が部分的に露出している。
【0025】ハウジング30の底面角部には端子51が
部分的に埋め込まれ、上2つの端子51の埋込み部分は
切欠き孔36を介して部分的に露出している。下2つの
端子51は途中までハウジング30に埋め込まれ、連通
孔34付近で再び露出している。コイル23のリード線
52は連通孔34を通って外部に引き出され、下2つの
端子51の露出部分に半田53によって電気接続され
る。したがって、下2つの端子51がコイル23の駆動
信号を供給するための端子であり、上2つの端子51は
補強用端子となる。
【0026】さらにハウジング底面において、マグネッ
ト25の円周をほぼ3等分するように3つの切欠き孔3
8が形成され、マグネット25の底面が部分的に露出し
ている。
【0027】ベース24の平面形状は、底面から見て、
端子51、切欠き孔38および連通孔34を回避しつ
つ、マグネット25の底面との重なり面積ができる限り
多くなるように、マグネット25の幅中心、すなわち内
周半径Raと外周半径Rbとの中間半径Rc(=(Ra+Rb)/2)よ
り外側に延びる部分を有する。こうしたベース形状によ
って、ベース24とマグネット25との磁気結合が増加
して、変換効率および音圧レベルを高く維持できる。
【0028】次に図4を参照して、磁性材料で形成され
たベース24がハウジング30の内底面に埋め込まれ、
磁性材料で形成された磁心22がベース24に立設す
る。なお、磁心22およびベース24は一体化して単一
のポールピース部材として構成しても構わない。
【0029】磁性材料で形成された振動板20は、周縁
部においてハウジング30の内壁上面によって支持さ
れ、振動板20の底面中央と磁心22の先端との間は一
定の空隙が確保される。振動板20の上面中央には円板
状の磁片21が固定され、振動板20の質量を増加させ
て空気の振動効率を向上させている。
【0030】マグネット25は、ベース24の周縁部か
ら一定距離隔てて、ハウジング30の内壁に埋め込まれ
る。マグネット25は厚さ方向に磁化されており、たと
えばマグネット25の底面がN極、上面がS極に着磁し
ている場合、マグネット25の底面から出た磁力線はベ
ース24の周縁部→ベース24の中央部→磁心22→振
動板20の中央部→振動板20の周縁部→マグネット2
5の上面という経路で通過して、全体として閉じた磁気
回路を構成する。マグネット25はこうした磁気回路に
静磁界を供給する機能を有し、この静磁界によって振動
板20は磁心22およびマグネット25側に吸引された
状態で安定に支持される。
【0031】磁心22に巻回されたコイル23は、回路
基板から下2つの端子51およびリード線52を経由し
て電気振動信号が供給されると、磁気回路に振動磁界を
供給する。すると静磁界と振動磁界との重畳によって振
動板20が振動し、振動板20の上面側空気および底面
側空気を振動する。
【0032】振動板20の上面側は天板10とともに共
鳴室を形成しており、振動板20の振動周波数が共鳴室
の共振周波数とほぼ一致することによって高い音圧レベ
ルの音響が発生し、音響は放音孔11から外界に放出さ
れる。
【0033】振動板20の底面側で発生した音響は、上
面側音響と逆位相であるため、上面側音響との干渉をで
きる限り抑制する必要がある。そのため、振動板20の
底面側音響はハウジング30の環状内部空間、連通孔3
3,34および連通溝50を通じてハウジング30の底
面から外界に放出している。
【0034】図5はハウジング30のインサート成形工
程を示す断面図であり、図5(a)〜(c)は比較例、
図5(d)〜(f)は実施例である。まず図5(a)を
参照して、金型KAの成形面はハウジング30の上面お
よび内壁の形状を型取ったもので、金型KBの成形面は
ハウジング30の外壁形状を型取ったもので、金型K
A,KBの間の空間がハウジング30の形状に相当す
る。
【0035】金型KAの成形面は磁心22およびベース
24を位置決めし、未着磁マグネット25を位置決めで
きる形状に形成されており、未着磁マグネット25とベ
ース24との隙間は0〜0.08mm程度に極めて狭く
設定している。未着磁マグネット25をフェライト等の
焼結材料で形成した場合、厚さ寸法にかなりばらつきが
生ずる傾向がある。そのため、マグネット厚さが不足し
たときはベース24との隙間が大きくなる。また、マグ
ネット厚さが過剰のときはベース24を押し上げてしま
い、成形時にマグネット割れやベース変形が生ずる。
【0036】次に図5(b)を参照して、金型空間に合
成樹脂を注入すると、樹脂の粘性によって未着磁マグネ
ット25とベース24との隙間にはほとんど流入しな
い。また、この隙間の存在によって、樹脂注入圧がベー
ス24をマグネット側に押圧することによって、ベース
24が隙間分だけ変形し、この状態で樹脂が硬化してし
まう。
【0037】樹脂硬化後に金型を外して、マグネット2
5の着磁工程、コイルリード線52の処理工程、振動板
20の装着工程、天板10の取付工程等を経て、電磁音
響変換器1を完成させる。その後、半田リフロー等で電
磁音響変換器1を回路基板に搭載した場合、リフローの
加熱によってベース24の応力解放によって、いわゆる
スプリングバックが発生する。すると、図5(c)に示
すように、ハウジング30の外周部が底面側に反ってし
まい、振動板20を支持する台座32も底面側に変位し
てしまう。その結果、振動板20と磁心22との間の空
隙Gが目標値よりも減少してしまい、電磁音響変換器1
の特性が大きく変化してしまう。このスプリングバック
量は、主としてマグネット厚さばらつきに大きく依存す
る。
【0038】こうしたスプリングバック対策として、図
5(d)に示すように、金型KBに押えピンKCを設け
て、ベース24側から金型KAへ向けて未着磁マグネッ
トを押えている。さらに、樹脂が流入し易いように、未
着磁マグネット25とベース24との隙間は0.4mm
程度に比較的広く設定している。
【0039】次に図5(e)を参照して、この状態で金
型空間に合成樹脂を注入すると、未着磁マグネット25
とベース24との隙間にも充分な量の合成樹脂が流入す
るため、樹脂注入圧がベース24の両面に均等に加わっ
て、ベース24の変形を防止できる。さらに、押えピン
KCが未着磁マグネット25を位置決めしているため、
未着磁マグネット25の浮きや位置ずれを防止できる。
【0040】その後、樹脂硬化後に金型を外して、マグ
ネット25の着磁工程、コイルリード線52の処理工
程、振動板20の装着工程、天板10の取付工程等を経
て、図5(f)に示す電磁音響変換器1が完成する。そ
の結果、半田リフロー等で加熱されても、ベース24の
残留応力がほぼゼロであるため、スプリングバックが発
生せず、振動板20と磁心22との間の空隙Gが目標値
に一致するようになる。こうしてマグネット25やベー
ス24等の部材位置精度を格段に向上でき、製品の特性
安定化を図ることができる。
【0041】このようにマグネット25とベース24と
の間にハウジング30が介在する構造を採用することに
よって、樹脂注入時におけるベース24の変形を防止で
きるため、スプリングバックの影響を解消できる。その
結果、部材間の位置精度、特に振動板20と磁心22と
の間の空隙Gの寸法精度を高く維持でき、高効率で安定
した特性が得られる。また、マグネット厚さが変動して
も未着磁マグネット25とベース24との隙間が広いた
め、大きな影響が出ない。
【0042】また、ベース24の平面形状は、図3で示
したように、マグネット25の外周より内側に留まっ
て、マグネット外周から外側に突出しない形状とするこ
とが好ましい。これによって高い磁気結合を確保しつ
つ、マグネット25とベース24との隙間に樹脂が回り
込み易くなり、樹脂注入圧によるベース24の変形を極
力防止できる。
【0043】また、押えピンKCは成形金型に対して着
脱自在であることが好ましく、製品仕様に応じてマグネ
ットの厚さが変わった場合でも規制位置の異なる押えピ
ンに差替えることによって対処できる。
【0044】押えピンKCの抜き型は、図3、図4に示
したように、切欠き孔38として形成される。また、ハ
ウジング30のインサート成形工程において、ベース2
4および上2つの端子51を位置決めする押えピンも金
型に設けることができ、これらの押えピンの抜き型が切
欠き孔36,37として形成される。
【0045】こうした切欠き孔36〜38は、マグネッ
ト25、ベース24および端子51が部分的に露出して
いるため、電磁音響変換器の組立て工程や検査工程にお
いて各部材の位置決めや位置測定等の品質管理が容易に
なるという利点がある。
【0046】切欠き孔36〜38はそのまま残存してい
ても動作上の支障は無いが、切欠き孔36〜38に合成
樹脂等の充填材(好ましくはハウジング30と同じ材
料)を充填する工程を追加してもよく、これによって製
品の気密性や耐久性等を向上できる。
【0047】なお、以上の説明ではハウジング成形時に
インサートするマグネットとして未着磁マグネットを用
いる例を示したが、アルミニウム等の非磁性材から成る
成形金型を用いた場合は着磁マグネットでも構わない。
【0048】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、ベ
ース部材とマグネットとの間にハウジング部材が介在す
ることによって、ベース部材とマグネットとが隔てて配
置されるため、マグネットの厚さ寸法に変動が生じた場
合でも部材間の位置変動や内部応力を緩和できる。
【0049】また、ベース部材の平面形状はマグネット
の幅中心より外側に延びる部分を有することによって、
ベース部材とマグネットとの磁気結合が増加するため、
両者の離隔配置に起因する磁気損失分を補って、変換効
率および音圧レベルを高く維持できる。
【0050】また、ベース部材の平面形状はマグネット
の外周より内側に留まることによって、ハウジング部材
の成形時においてベース部材とマグネットとの隙間に成
形材料が回り込み易くなり、ベース部材の変形も生じ難
くなるため、成形時の寸法精度を格段に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す分解斜視図であ
る。
【図2】図1のハウジング30を上面から見た平面図で
ある。
【図3】図1のハウジング30を底面から見た底面図で
ある。
【図4】図2のA−A線に沿った電磁音響変換器1の断
面図である。
【図5】ハウジング30のインサート成形工程を示す断
面図であり、図5(a)〜(c)は比較例、図5(d)
〜(f)は実施例である。
【符号の説明】
1 電磁音響変換器 10 天板 11 放音孔 20 振動板 22 磁心 23 コイル 24 ベース 25 マグネット 30 ハウジング 32 台座 34 連通孔 36〜38 切欠き孔 50 連通溝 51 端子 52 リード線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材料で形成された板状のベース部材
    と、 磁性材料で形成され、ベース部材に立設する磁心と、 磁性材料で形成され、磁心先端から空隙を隔てて支持さ
    れる振動板と、 ベース部材、磁心および振動板と共に磁気回路を構成
    し、静磁界を供給するためのマグネットと、 磁心周囲に配置され、該磁気回路に振動磁界を供給する
    ためのコイルと、 ベース部材およびマグネットと一体的に成形されるハウ
    ジング部材とを備え、 ベース部材とマグネットとの間にはハウジング部材が介
    在するとともに、ベース部材の平面形状はマグネットの
    幅中心より外側に延びる部分を有することを特徴とする
    電磁音響変換器。
  2. 【請求項2】 ベース部材の平面形状はマグネットの外
    周より内側に留まることを特徴とする請求項1記載の電
    磁音響変換器。
  3. 【請求項3】 ハウジング部材には振動板を支持するた
    めの台座が形成されていることを特徴とする請求項1記
    載の電磁音響変換器。
JP2000028257A 2000-02-04 2000-02-04 電磁音響変換器 Pending JP2001218296A (ja)

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EP01300665A EP1122979A3 (en) 2000-02-04 2001-01-25 Electroacoustic transducer
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