JP2000301540A - インサートモールド成形法 - Google Patents

インサートモールド成形法

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JP2000301540A
JP2000301540A JP11021599A JP11021599A JP2000301540A JP 2000301540 A JP2000301540 A JP 2000301540A JP 11021599 A JP11021599 A JP 11021599A JP 11021599 A JP11021599 A JP 11021599A JP 2000301540 A JP2000301540 A JP 2000301540A
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JP
Japan
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mold
center pole
insert
core pin
yoke
Prior art date
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Pending
Application number
JP11021599A
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English (en)
Inventor
Masashi Watanabe
正志 渡辺
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Citizen Electronics Co Ltd
Original Assignee
Citizen Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インサートモールドされる金属部品の一部例
えば電磁ブザーのヨークのセンターポールの高さがバラ
つくと、成形された樹脂部材との間、例えばブザーケー
スの振動板保持部との段差の寸法精度が不足し、振動板
とセンターポールとの空隙が不安定となり、ブザーの音
響特性等製品品質に悪影響を与える。 【解決手段】 インサートモールド用金型の下型の一部
と上型の一部とで金属部品において寸法がバラつく部分
例えばセンターポールを圧縮し、所定の寸法に強制的に
揃えつつインサートモールド成形を行う成形法とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインサートモールド
成形法に関する。更に詳しくは、インサートモールド成
形における、インサートされる部材とモールド成形され
る樹脂との相互間の寸法の精度向上をはかった成形法に
関する。
【0002】まず本発明の背景として、本発明の成形法
が適用されるブザーケースを部品として含む電磁ブザー
の全体構造を、その一例について説明しておく。図3
(a)は振動板を取り除いた状態での電磁ブザーの平面
図、(b)は振動板を含む電磁ブザーのA−A断面図で
ある。1はヨークで、パーマロイのような高透磁率の軟
磁性材料より成り、平板状の本体の中心部に凸状のセン
ターポール1aが一体化されている。2はブザーケース
で、ヨーク1がインサートされた樹脂でモールド成形さ
れており、樹脂部分はヨーク1の周辺部および下面の要
所を保持し、センターポール1aを同心円的に囲む円筒
状の壁を形成している。
【0003】またブザーケース2の一部には2枚のリー
ドフレーム3がヨーク1と共にインサートモールドされ
ている。その内部の露出部3aには偏平円筒リング状に
捲線されセンターポール1aに嵌装された駆動コイル4
の両捲線端が接続される。5は永久磁石で、希土類元素
を含みリング状(リードフレーム1のモールド部を避け
一部切欠あり)をなし、駆動コイル4を囲んで配置さ
れ、厚さ方向に着磁されている。6は振動板で軟磁性材
料の薄板であり、ブザーケース2の円筒頂部2aに載置
され、永久磁石5に吸引されて位置決めされる。
【0004】振動板6の下面とセンターポール1aの頂
部との間には所定の隙間gが設けられる。駆動コイル4
に流れる音声電流がセンターポール1aと振動板6の中
心部とを結ぶ磁束の量、従って振動板6の下方への吸引
力を変化させ、音響を発生する。故に隙間gの大小は基
本的な磁束の量や駆動電流に対する振動板振幅の感度や
非線型の程度を決め、あるいは振動板の最大振幅を制限
するのでブザーの音量・音質等の音響特性に敏感に影響
を与えるため、製品の品質管理上極めて重要な量であ
る。
【従来の技術】隙間gは図3(b)により明らかな如
く、ヨーク1のセンターポール1aの頂部と、振動板6
が載置されるブザーケース2の円筒頂部2aとの高さの
差によって事実上決定される。この高さの差はブザーケ
ースのインサートモールド成形法により生じる。
【0005】図4はブザーケースの成形法を説明するた
めの従来の金型の構造を示す要部の断面図である。10
は下型(可動)であり、樹脂成形に先立ってヨーク1が
インサートされ、本体には入子10aが圧入されてお
り、注入された樹脂が流入してブザーケースとなるため
の空洞20が形成されている。入子10aにはヨークの
センターポール1aを挿入する逃げ穴10bを設けてあ
る。11は上型(固定)であり、成形中ヨーク1を押え
るコアピン11aを有する。また樹脂の流路であるゲー
トやランナーも備えるが、これらは図示を省略してあ
る。またヨークと共にリードフレームもインサートモー
ルドされるが、リードフレームに関する部分も本発明で
扱う問題点と直接関係がないので図示していない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図3(b)の説明にお
いて、空隙gの値がブザーの音響特性上重要であること
を述べた。空隙gは図示のように成形型内でセンターポ
ール1aと空洞20の下端との高さの差となる。空洞2
0の下端の位置は金型によって全製品共通となるから、
空隙gは図2に示すヨーク板面からのセンターポール1
aの立ち上がりの高さHが一定でないと安定しない。
【0007】ヨークのセンターポールの加工法は、ヘッ
ダー加工、2部品(板と円筒)の接合、板材からの絞り
加工等種々あるが、それぞれ長所と短所があり、短所と
して寸法Hの精度が出しにくい場合もある。そのような
短所を有する加工法によって作られたヨークを従来の方
法でインサートモールドした場合は、空隙gの値にかな
り大きなバラつきが生じ、最終製品である電磁ブザーの
音響特性が安定しない原因となるという問題がある。
【0008】本発明の目的は、板状部材から突出部を有
しインサートモールドされる部品の高さ、例えばヨーク
のセンターポールの高さが不均一でバラつきがあって
も、その突出部と成形された合成樹脂部材との相対的な
高さの精度を満足させることのできるインサートモール
ド成形法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のインサートモールド成形法においては下記
(1)あるいは(2)の特徴を備えるものである。
【0010】(1)板面に垂直な方向に凸部を有する板
状部材をインサートモールドして前記凸部の周辺に樹脂
の構造体を形成する成形法において、前記構造体を成形
するための空洞部を有する側の金型の一部に設けた前記
凸部の先端に当接する部材と、他の側の金型における前
記凸部の背面に当接する部分とによって前記凸部を所定
の厚さに圧縮すること。
【0011】(2)前記板状部材は電磁ブザーのヨーク
であり、前記凸部は前記ヨークのセンターポールであ
り、前記凸部の先端に当接する部材は前記金型の前記セ
ンターポールが嵌入する穴内に圧入されたピン部材であ
り、かつ前記樹脂の構造体は前記センターポールに空隙
を介して対向する振動板を保持するブザーケースである
こと。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明において使用する金
型の要部の断面図であり、これによって本発明の加工法
を説明する。なお従来の金型と共通する部分には図4と
共通の記号を付し、改めて説明はしないことにする。図
4の従来の金型と構造の異なる部分は、まず下型10の
入子10a内に、インサートモールド時にヨーク1のセ
ンターポール1aの先端に当接するコアピンA10cを
有することと、上型11内に設けた十分な直径を有する
コアピンB11bでセンターポール1aの背後を強固に
支えることである。
【0013】コアピンA10cとコアピンB11bは金
型構造上十分な剛性を有するので、比較的軟らかい材質
であるセンターポール1a(高さ寸法である図2のHは
設計上の規定寸法よりやや高めに成形してある)をイン
サートモールドの過程で設計上の規定寸法まで圧縮し、
同じ金型の内部で空隙gの値を所期の空隙値g0 に精度
よく揃える作用をする。このような成形法を採用するこ
とにより、ブザー製品の空隙値gのバラつきを容易に許
容範囲内に収めることができる。
【0014】以上本発明のインサートモールド成形法の
実施の形態の一例を説明したが、本発明はこの実施の形
態に限定されることなく、種々の変更を加えて、例えば
板状部材の板状部分(例えばヨーク本体)や凸部(例え
ばセンターポール)が複雑な形状をしているような場合
でも実施することができる。また本発明の対象は電磁ブ
ザーに限られないことももちろんである。
【0015】
【発明の効果】本発明においては、板状部材からの突出
部をインサートモールド用金型で規定寸法に圧縮するか
ら、突出部と樹脂成形された部分との相互間の寸法を精
度よく揃えることができる。また板状部材の加工法とし
て凸部の高さ精度の出し難いものも採用できるので、製
品設計の自由度を増すことができる。また板状部材の形
状寸法公差を緩く設定できるので、歩留りを向上させる
ことができる。
【0016】また本発明をブザー等の音響機器に適用す
れば、音響特性のバラつきの少ない製品が得られる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において使用する金型の要部断面図であ
る。
【図2】本発明の成形法の対象となる部品である電磁ブ
ザーのヨークの側面図である。
【図3】(a)は振動板を取り除いた状態での電磁ブザ
ーの平面図、(b)は電磁ブザーのA−A断面図であ
る。
【図4】従来の成形法における金型の構造を示す要部断
面図である。
【符号の説明】
1 ヨーク 1a センターポール 2 ブザーケース 2a 円筒頂部 3 リードフレーム 3a 露出部 4 駆動コイル 5 永久磁石 6 振動板 10 下型 10a 入子 10b 逃げ穴 10c コアピンA 11 上型 11a コアピン 11b コアピンB 20 空洞 g 空隙 g0 所期の空隙値 H 凸出高さ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板面に垂直な方向に凸部を有する板状部
    材をインサートモールドして前記凸部の周辺に樹脂の構
    造体を形成する成形法において、前記構造体を成形する
    ための空洞部を有する側の金型の一部に設けた前記凸部
    の先端に当接する部材と、他の側の金型における前記凸
    部の背面に当接する部分とによって前記凸部を所定の厚
    さに圧縮することを特徴とするインサートモールド成形
    法。
  2. 【請求項2】 前記板状部材は電磁ブザーのヨークであ
    り、前記凸部は前記ヨークのセンターポールであり、前
    記凸部の先端に当接する部材は前記金型の前記センター
    ポールが嵌入する穴内に圧入されたピン部材であり、か
    つ前記樹脂の構造体は前記センターポールに空隙を介し
    て対向する振動板を保持するブザーケースであることを
    特徴とする請求項1のインサートモールド成形法。
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