JPH07195373A - モールド金型及びモールド成形方法 - Google Patents

モールド金型及びモールド成形方法

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JPH07195373A
JPH07195373A JP5353995A JP35399593A JPH07195373A JP H07195373 A JPH07195373 A JP H07195373A JP 5353995 A JP5353995 A JP 5353995A JP 35399593 A JP35399593 A JP 35399593A JP H07195373 A JPH07195373 A JP H07195373A
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JP
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molding
mold
molding die
pole piece
iron core
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JP5353995A
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English (en)
Inventor
Kazushi Suzuki
和詞 鈴木
Shoji Ishigaya
章二 石ケ谷
Takahiro Sone
高裕 曽根
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Star Micronics Co Ltd
Original Assignee
Star Micronics Co Ltd
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Publication date
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インサート部品の位置精度を高めることがで
きる成形時の金型の損耗を抑制して成形精度を高めたモ
ールド金型及びモールド成形方法を提供する。 【構成】 このモールド金型は、一面側に突部(鉄心3
0)が形成されたインサート部品(ポールピース部2
6)の前記突部に対応する凹部(8)を備えた第1の成
形型(2)と、前記インサート部品の他面側に設置され
る第2の成形型(4)と、この第2の成形型の壁面部に
進退可能に弾性的に支持されて前記一面側に当てられる
可動型(14)と、前記第1及び第2の成形型の壁面間
に成形品形状を成すキャビティ(25)と、前記第1の
成形型又は前記第2の成形型に開口されて前記キャビテ
ィに樹脂を導くゲート(27)とを備えたものである。
また、このモールド成形方法は、このモールド金型を用
いて行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気信号を音響振動に
変換して発音する電気音響変換器のポールピース部等の
モールド成形に用いられるモールド金型及びモールド成
形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気音響変換器は、振動板に対して永久
磁石によってバイアス磁界を作用させるとともに、振動
板の背面側には振動板を励振させるための電磁石が設置
されている。電磁石は、振動板に交番磁界を作用させる
磁気駆動部であって、その中央には鉄心が設置されてい
る。この鉄心の端面は、振動板の中心部に対向させてお
り、振動板と鉄心とのギャップ精度が振動特性に影響す
るので、高精度に保つことが電気音響変換器の均一性を
維持する上で不可欠である。
【0003】従来、電気音響変換器の製造方法には、ケ
ースを合成樹脂で形成し、鉄心をモールド成形により収
納ケースと一体に形成する方法(例えば、特開昭61−
26670号「ブザーの製造方法」)や、電磁石の鉄心
を取り付けられたベースの外周縁を収納ケースの肉厚部
内にモールド成形によって埋設させたもの(例えば、実
開昭60−2633号「ブザ」)等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
電気音響変換器の製造方法において、モールド成形によ
って鉄心や、鉄心を固定したベースをケースに埋設する
ことは、ケースと鉄心の位置や、振動板と鉄心とのギャ
ップを一定に維持する上で有効である。
【0005】しかしながら、モールド成形では、その金
型内にインサート部品である鉄心やベースを設置する
が、金型に鉄心やベースを押し当てる成形方法を取った
場合には、次のような問題がある。ベースは鉄心と同様
に磁性材料、即ち、金属であり、成形時の金型内で鉄心
やベースを押し潰し、鉄心やベースに変形を生じさせ、
金型に摩耗や損傷を生じさせるおそれがある。このよう
な変形や摩耗等は、鉄心と振動板とのギャップ精度を低
下させ、金型寿命を短くする原因になる。
【0006】また、ベースに鉄心を取り付けてポールピ
ース部としてケース内にインサート成形する場合、ベー
スの形成時又はポールピース部への加工時の応力により
ベースが変形している場合がある。ベースは薄い磁性材
料で形成されることから、確率的にみれば、反り等の変
形が生じていることである。このような変形は、モール
ド成形されたケース内における鉄心の位置や鉄心と振動
板とのギャップを狂わせるおそれがある。
【0007】そこで、本発明は、インサート部品の位置
精度を高めることができる成形時の金型の損耗を抑制し
て成形精度を高めたモールド金型を提供することを第1
の目的とする。
【0008】また、本発明は、鉄心と振動板とのギャッ
プ精度を高め、成形時の金型の損耗を抑制して加工精度
を高めたモールド金型を提供することを第2の目的とす
る。
【0009】そして、本発明は、前記モールド金型を用
いて成形精度を高めたモールド成形方法を提供すること
を第3の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の目的を達成するた
め、本発明のモールド金型は、一面側に突部(鉄心3
0)が形成されたインサート部品(ポールピース部2
6)の前記突部に対応する凹部(8)を備えた第1の成
形型(2)と、前記インサート部品の他面側に設置され
る第2の成形型(4)と、この第2の成形型の壁面部に
進退可能に弾性的に支持されて前記一面側に当てられる
可動型(14)と、前記第1及び第2の成形型の壁面間
に形成されるキャビティ(25)と、前記第1の成形型
又は前記第2の成形型に開口されて前記キャビティに樹
脂を導くゲート(27)とを備えたことを特徴とする。
【0011】第2の目的を達成するため、本発明のモー
ルド金型は、平板状を成すとともに、周縁に突部(鍔部
32)が形成されたベース部の一面側に鉄心を突設させ
たポールピース部(26)に対応し、第1の成形型
(2)には前記鉄心に対応した凹部(8)を備え、第2
の成形型(4)は記ポールピース部のベース(28)の
平坦面側に対応するように形成されている。
【0012】そして、第3の目的を達成するため、本発
明のモールド成形方法は、可動型を備えた前記第1の成
形型、第2の成形型を用いて、前記第1の成形型に前記
ポールピース部を設置した後、前記第1の成形型に前記
第2の成形型を接合させて成形される前記キャビティに
前記ゲートから溶融している所定量の樹脂(合成樹脂3
9)を注入し、硬化させるようにしたものである。
【0013】
【作用】本発明のモールド金型では、第1の成形型に形
成された凹部にはインサート部品の突部が挿入される。
第2の成形型の内壁部には進退可能な可動型が設けら
れ、第1及び第2の成形型を合致させたとき、この可動
型はインサート部品に弾力的に当たる。第1及び第2の
成形型で形成されるキャビティにゲートから溶融した樹
脂を注入すると、インサート部品の一部を覆って成形品
が形成される。
【0014】このような第1の成形型、第2の成形型及
び可動型を備えた金型では、インサート部品と第1又は
第2の成形型との接触が可動型によって弾力的に行なわ
れることになり、インサート部品の変形や金型の損耗を
抑制することができ、また、可動型はインサート部品と
密着することから、可動型が樹脂圧により移動すること
もなく、成形品精度を高めることができる。
【0015】また、本発明のモールド金型は、電気音響
変換器のポールピース部の成形を高精度にしかも金型の
損耗を抑制することができる。その理由は次の通りであ
る。インサート部品としてのポールピース部は、平板状
を成すとともに、周縁に突部が形成されたベース部の一
面側に鉄心を突設させたものであり、第1の成形型に
は、鉄心に対応した凹部が形成され、第2の成形型には
進退可能な可動型が設けられている。第1及び第2の成
形型を合致させたとき、この可動型はインサート部品で
あるポールピース部のベースに弾力的に当たることにな
る。第1及び第2の成形型で形成されるキャビティにゲ
ートから溶融した樹脂を注入すると、ポールピース部の
ベースの一部を覆って電気音響変換器の部品である外装
ケースが形成される。
【0016】このような第1の成形型、第2の成形型及
び可動型を備えたモールド金型では、ポールピース部の
ベースと第1又は第2の成形型との接触が可動型によっ
て弾力的に行なわれることになり、鉄心の変形や金型の
損耗を抑制することができ、また、可動型はベースと密
着することから、可動型が樹脂圧により移動することも
なく、成形品精度を高めることができる。
【0017】また、可動型は、インサート部品又はポー
ルピース部に弾力的に接触させるために複数の可動ピン
で構成することができ、このような構成によっても、イ
ンサート部品ないしポールピース部のべースと弾性的な
接触ができ、成形品精度や金型の損耗防止に寄与するこ
とができる。
【0018】そして、本発明のモールド成形方法は、第
1の成形型の凹部に鉄心を挿入してベースを安定状態に
設置した後、第1及び第2の成形型を接合させ、両者に
よって形成されるキャビティにゲートから溶融している
樹脂を所定量だけ注入する。そして、注入された樹脂を
硬化させることにより、モールド成形品として、電気音
響変換器の外装ケースが形成される。
【0019】このような成形方法によれば、モールド金
型の構造上の特徴、即ち、第2の成形型及び可動型を備
えたモールド金型では、ポールピース部のベースと第1
又は第2の成形型との接触が可動型によって弾力的に行
なわれることになり、成形品としての外装ケースの精度
が高められるとともに金型の損耗を防止でき、結果とし
て長期に亘って成形精度の高い成形品を製造することが
できる。特に、このような成形方法によって得られた外
装ケースを用いた電気音響変換器では、振動板と鉄心と
のギャップ精度が高められ、特性の安定した電気音響変
換器を製造することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図面に示した実施例を参照し
て詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明のモールド金型の一実施例
を示している。このモールド金型は、第1及び第2の成
形型2、4を備えており、成形型2、4は何れか一方又
は双方を固定及び移動可能に設置する。実施例では、成
形型4が例えば、矢印a又はbで示すように移動可能に
設定されている。
【0022】成形型2には、得るべき成形品の内側形状
に対応した外形形状を持つ凸部6とともに凹部8が形成
されている。この凹部8は、型片10を以て深さcが調
整可能である。また、成形型2に形成された段部9は、
振動板の設置面を形成するための成形面である。
【0023】また、成形型4には、成形品の外側形状に
対応する凹部12が形成され、その天井側の壁面部には
進退可能に可動型14が設けられている。可動型14
は、脱落を防止する手段として中間部から先端部側に径
小部16、後端部側に段部18を設けて径大部20に形
成され、その形態に対応した内径形状を成す摺動孔22
に滑らかに移動するように取り付けられている。
【0024】そして、可動型14の後端部と摺動孔22
の天井面との間には、可動型14を突出方向に加圧する
弾性部材としてのスプリング24が設置されている。こ
のスプリング24は、能動的な加圧手段、例えば、空気
圧や油圧等によって構成してもよい。このようなスプリ
ング24による加圧により、可動型14の先端部は凹部
12の正規の成形面より僅かに突出している。加圧は成
形樹脂の圧力との関係で適当な値に設定すればよい。ま
た、可動型14の成形面23は、インサート部品の形状
に対応した平面形状であるとともに、平坦面を成してい
る。そして、成形型4には、成形型2、4の間に形成さ
れるキャビティ25の内部に樹脂を注入するためのゲー
ト27が形成されている。
【0025】次に、図2は、このモールド金型でモール
ド成形されるインサート部品の一例を示している。この
インサート部品は、電気音響変換器のポールピース部2
6である。このポールピース部26は、円板状を成すベ
ース28の中心に円柱状を成す鉄心30を取り付けたも
のである。ベース28は、磁性材料で形成されており、
その周囲には、突部としての鍔部32が形成されてい
る。この鍔部32が成形品のインサート部分である。そ
して、ベース32の中心部には鉄心固定用の透孔34が
形成されており、鉄心30の径小部36が圧入によって
固定されている。この鉄心30とベース28の固定方法
は、圧入の他、加締め溶接等の方法によってもよい。要
するに、ベース28と鉄心30が磁気回路を形成するこ
とから、磁気抵抗を増加させない固定可能な方法であれ
ば、何れの方法でもよい。
【0026】次に、図3、図4及び図5は、本発明のモ
ールド成形方法の実施例を示している。
【0027】図3に示すように、成形型2の上面部にイ
ンサート部品としてポールピース部26を設置する。こ
の場合、ポールピース部26の鉄心30は凹部8に挿入
し、鉄心30の頂部を凹部8の底面部に当てる。凹部8
は、鉄心30の長さより僅かに浅く形成されているの
で、ポールピース部26は、鉄心30を通して凹部8の
底面部を以て支えられ、ベース28の平坦部と成形型2
の凸部6の頂部との間には僅かなクリアランス38が形
成される。
【0028】このように成形型2の上にポールピース部
26を設置した後、矢印Aで示すように成形型4を下降
させ、図4に示すように、成形型2、4を合体させる。
成形型2、4の合体の結果、両者間には密閉状態を成す
キャビティ25が形成される。この場合、成形型4の内
部に突出していた可動型14は、成形型4の下降によ
り、ポールピース部26のベース28に当たって後退
し、ポールピース部26は鉄心30の頂部を基準にして
成形型2と可動型14との間に挟み込まれた状態で安定
する。スプリング24の圧力は、樹脂成形時の圧力に耐
え得る程度の値に設定する。このとき、キャビティ25
は、成形品の外形形状を構成している。ここで、キャビ
ティ25及びポールピース部26において、dはポール
ピース部26のベース28と成形型2の凸部6との間の
クリアランス幅、eは鉄心30の高さ、fは鉄心30の
頂部に対して振動板の設置面を形成する段部9によって
設定される間隔、即ち、鉄心30と振動板との間に設定
されるギャップ長を表している。クリアランス幅dは、
ポールピース部26のベース28の反り等の変形を許容
する幅である。
【0029】そして、図5に示すように、ゲート27か
ら溶融しているABS樹脂等の合成樹脂39を矢印Pの
方向から注入し、キャビティ25の内部にその合成樹脂
39を充填する。この合成樹脂39を冷却させ、硬化さ
せる。その結果、図6に示す電気音響変換器の下ケース
40が得られる。図6の(A)は平面図、図6の(B)
は図6の(A)のB−B線断面図である。
【0030】この下ケース40は、成形型2、4で形成
されていたキャビティ25の形状に対応した合成樹脂3
9の成形品であって、ポールピース部26で閉塞された
円筒体である。この下ケース40には、ポールピース部
26の鍔部32がインサートされている。そして、この
下ケース40の内部には、振動板を支持するための支持
段部42が形成されているとともに、ベース28の縁部
側にはマグネット位置決め用の複数の突部44が放射状
に一定の角度間隔で形成されている。
【0031】このようなモールド成形方法によれば、可
動型14がポールピース部26を安定した状態でキャビ
ティ25内に保持し、ポールピース部26のベース28
の変形がクリアランス38の幅fに吸収されるので、成
形品の成形精度を高くすることができる。
【0032】特に、実施例では、可動型14の型面形状
をポールピース部26のベース28の形状と一致させて
いるため、両者の密着度が高く、成形時の合成樹脂39
の回り込みを抑制でき、成形品の精度を高めることがで
きる。また、成形型2、4の損耗を可動型14によって
抑制できる結果、成形品精度を長期に亘って維持でき、
成形型2、4の寿命を延ばすことができ、結果として製
造コストを抑制できる。
【0033】次に、図7及び図8は、電気音響変換器の
製造方法を示している。前記実施例によってモールド成
形された下ケース40には、突部44で位置決めして円
環状を成すマグネット46を設置して接着剤等で固定す
るとともに、鉄心30にはコイル48を取り付ける。コ
イル端末50、52はベース28の透孔31からその背
面側に引き出す。そして、下ケース40にインサート成
形されているベース28の背面側には合成樹脂からなる
基板54側にコイル端末50、52を引き出し、図示し
ない端子部に半田付けを行なう。
【0034】また、下ケース40の支持段部42には振
動板56を設置する。振動板56は、磁性板で形成され
ており、その中心部には振動質量を増強するとともに、
磁気回路の一部を成す円板状の磁性板58が溶接等の手
段で取り付けられている。この振動板56は、マグネッ
ト46の磁力により、支持段部42に安定的に保持させ
る。
【0035】そして、予め合成樹脂で成形された外装ケ
ースの一部を成す上ケース60が下ケース40の上面部
に接着剤又は溶接等の固着手段を以て固定されることに
より、図8に示す電気音響変換器が得られる。上ケース
60により、振動板56の上面部には共鳴空間62が形
成され、この共鳴空間62は放音筒64を以て外気に開
放されている。
【0036】このような電気音響変換器によれば、下ケ
ース40の成形精度が高く、特に、振動板56と鉄心3
0との間のギャップ66の寸法精度が高くでき、しか
も、均一化できるので、製品の音圧特性を揃えることが
できる。
【0037】なお、実施例では、可動型14の成形面を
平坦に形成したが、図9に示すように、その周縁部に環
状を成す突部68を形成し、その内側を凹部70とすれ
ば、ポールピース部26におけるベース28の反りに対
応でき、成形精度の向上とともに、歩留りの向上も図る
ことができる。
【0038】また、実施例では、可動型14を単一体で
構成したが、図10の(A)及び(B)に示すように、
成形型4の内壁部にはインサート部品としてのポールピ
ース部26のベース28の平坦面に対応する位置に凹部
72を形成するとともに、複数の摺動孔74を一定の角
度を成して形成し、各摺動孔74に可動ピンからなる複
数の可動型76を摺動可能に取り付け、均一な圧力を持
つスプリング78を以て摺動型76を突出させて構成し
てもよい。このような複数の可動型76を配置して成形
型4の内面にインサート部品としてのポールピース部2
6を弾性的に支持する可動支持面を形成すれば、ポール
ピース部26のベース28の局所的な反りや変形に対応
でき、より成形品の成形精度を高め、歩留りの向上に寄
与することができる。
【0039】また、実施例ではインサート部品として電
気音響変換器のポールピース部26を例に取って説明し
たが、本発明のモールド金型及びそのモールド成形方法
はポールピース部26以外のインサート部品の形成にも
用いることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インサート部品の変形を吸収して成形精度を高めること
ができるとともに、成形型の損耗を防止して成形型の寿
命を高め、結果として成形品の寸法精度を高めることが
できる。
【0041】また、ポールピース部のモールド成形で
は、ポールピース部の変形状態に対応してモールド成形
を行なうことができ、振動板を設置すべき部分と鉄心と
の間隔を高精度に維持でき、精度の高いポールピース部
のモールド成形を行なうことができる。そして、このよ
うなモールド成形で得られたケースを用いれば、音響特
性の安定化とともに均一な特性を持つ電気音響変換器を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモールド金型の実施例を示す縦断面図
である。
【図2】インサート部品であるポールピース部を示し、
(A)はその斜視図、(B)はその縦断面図である。
【図3】本発明のモールド成形方法の実施例を示す断面
図である。
【図4】本発明のモールド成形方法の実施例を示す断面
図である。
【図5】本発明のモールド成形方法の実施例を示す断面
図である。
【図6】電気音響変換器の下ケースを示し、(A)はそ
の平面図、(B)は(A)のB−B線断面図である。
【図7】本発明のモールド成形方法の実施例である下ケ
ースを用いた電気音響変換器の分解斜視図である。
【図8】本発明のモールド成形方法の実施例である下ケ
ースを用いた電気音響変換器の縦断面図である。
【図9】本発明のモールド金型の他の実施例を示す断面
図である。
【図10】本発明のモールド金型の他の実施例を示す断
面図である。
【符号の説明】
2 第1の成形型 4 第2の成形型 8 凹部 14 可動型 25 キャビティ 26 ポールピース部(インサート部品) 27 ゲート 28 ベース 30 鉄心(突部) 39 合成樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 31:38

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面側に突部が形成されたインサート部
    品の前記突部に対応する凹部を備えた第1の成形型と、 前記インサート部品の他面側に設置される第2の成形型
    と、 この第2の成形型の壁面部に進退可能に弾性的に支持さ
    れて前記一面側に当てられる可動型と、 前記第1及び第2の成形型の壁面間に形成されるキャビ
    ティと、 前記第1の成形型又は前記第2の成形型に開口されて前
    記キャビティに樹脂を導くゲートと、 を備えたことを特徴とするモールド金型。
  2. 【請求項2】 平板状を成すとともに、周縁に突部が形
    成されたベース部の一面側に鉄心を突設させたポールピ
    ース部の前記鉄心に対応する凹部を備えた第1の成形型
    と、 前記ポールピース部のベース部の平坦面側に設置される
    第2の成形型と、 この第2の成形型の壁面部に進退可能に弾性的に支持さ
    れて前記ポールピース部に当てられる可動型と、 前記第1及び第2の成形型の壁面間に成形品形状を成す
    キャビティと、 前記第1の成形型又は前記第2の成形型に開口されて前
    記キャビティに樹脂を導くゲートと、 を備えたことを特徴とするモールド金型。
  3. 【請求項3】 平板状を成すとともに、周縁に突部が形
    成されたベース部の一面側に鉄心を突設させたポールピ
    ース部の前記鉄心に対応する凹部を備えた第1の成形型
    と、 前記ポールピース部のベース部の平坦面側に設置される
    第2の成形型と、 この第2の成形型の壁面部に進退可能に弾性的に支持さ
    れて前記ポールピース部に当てられる可動型と、 前記第1及び第2の成形型の壁面間に成形品形状を成す
    キャビティと、 前記第1の成形型又は前記第2の成形型に開口されて前
    記キャビティに樹脂を導くゲートと、 を備えて、前記第1の成形型に前記ポールピース部を設
    置した後、前記第1の成形型に前記第2の成形型を接合
    させて形成される前記キャビティに前記ゲートから溶融
    している所定量の樹脂を注入し、硬化させることを特徴
    とするモールド成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101378530B1 (ko) * 2012-05-18 2014-04-04 주식회사 에이 씨 에스 인서트 사출금형용 차폐블럭과, 이를 구비한 차량용 도어 잠금장치용 인서트 사출금형
CN105500626A (zh) * 2016-01-22 2016-04-20 湖南威铭能源科技有限公司 一种注塑包胶模具及其限位机构和注塑包胶方法
US10981532B2 (en) 2018-06-28 2021-04-20 Shanghai Yanfeng Jinqiao Automotive Trim Systems Co. Ltd. Vehicle trim component
CN115415502A (zh) * 2022-08-05 2022-12-02 苏州市艺达精工有限公司 一种多穴位压铸模具

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