JP3619808B2 - トイレット用巻取衛生ロール紙 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆるトイレットペーパーロールなどのトイレット用巻取衛生ロール紙に関する。
【0002】
【従来の技術】
トイレットロールは、直接そのトイレットペーパーが肌に当たるので、消費者は滑らかさ、肉厚感、弾力感、ふんわり感、柔らかさ、滑らかさといった官能性に優れることを要求し、生産者はトイレットロールの官能性を向上させることが要求される。このようなトイレットロールに対する消費者の要求を満たすべく、ふんわり感や柔らかさを保持しつつ肉厚感や弾力感をもたせやすい2プライまたはダブルなどといわれる二枚重ねの製品が市販に供され、また、近年では、単に二枚重ねにした製品以上に官能性に優れるエンボス加工を施した製品も市販に供されている。かかるエンボス加工の仕様とトイレットロールの官能性とは非常に密接な関係があり、エンボス加工の仕様により人の感じる肉厚感、弾力感、滑らかさ、肌触り感といった官能性が変化する。
【0003】
一方、トイレットロールの官能性は巻き密度とも密接な関係がある。即ち、エンボス加工が施されたトイレットロールを例にとれば、巻き密度が固ければ折角施したエンボスによる効果が減退し、硬質になって柔らかさ、ふんわり感といった官能性が低くなる。反対に、巻き密度を柔らかくすると、柔らかさやふんわり感が向上する。しかし、巻き密度に関しては、トイレットペーパーはロール形態で流通することから、柔らかすぎると変形して流通上の問題が生じ、また、一般的な使用形態であるトイレットロール用ホルダーに設置しての使用時に不具合が生じやすくもなる。従って、単に巻き密度を柔らかくするだけではなく、エンボス加工との関係において最適な巻き密度を検討する必要がある。
【0004】
このように、トイレットロールについては、流通上等の問題点を生じさせることなく、消費者からの官能性向上の要求にこたえる必要がある。
【0005】
ところで、上述の滑らかさ、柔らかさ、弾力感、ふんわり感等といった言葉の上であらわされる人の官能性に対応する評価項目として、従来、生産者は一般的な紙の物性を測定する米坪、紙厚、強度、伸び等の紙質データと「ソフトネス」あるいは「MMD」を指標とするのが一般的であった。「ソフトネス」は巾5.0mmの隙間に紙10cm巾の紙を端子により押し込む時の抵抗値(縦横の平均値)を表し、また「MMD」はピアノ線を巻いた接触子と紙の摩擦係数のバラツキ(平均偏差)を表したもので、衛生用紙一般に用いられている測定方法である。しかし、「ソフトネス」は紙と端子との摩擦が影響して必ずしも人が評価する柔らかさ、ふんわり感等といった官能性との相関が十分にとれておらず、またMMDは肌に感じる滑らかさとの相関はあるものの、単につるつるした感じと滑らかさの差異は結果の数値で表すことができていない。
【0006】
即ち、従来の品質測定方法では、トイレットロールに求められている、手触りの滑らかさ、柔らかさ、弾力感、ふんわり感等を十分把握することができず、品質を再現すること、あるいは再現したことを確認することができなかった。紙質データ、ソフトネス及びMMDだけでは、人が感じる微妙な品質が十分把握されてなく、時系列での絶対評価、競合他社品との差異分析も十分にできなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の主たる課題は、人の官能評価において優れてマッチし、その官能評価が高く、かつ流通上および使用上の問題点が生じないトイレット用巻取衛生ロール紙を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明は以下のとおりである。
<請求項1記載の発明>
ダブルエンボス加工が施された二枚重ね以上のトイレット用巻取衛生ロール紙であって、
巻き密度が0.820〜0.970m/cm2である、
トイレットロールの中心軸が水平となるように鋼板上に横置きにした状態で、そのトイレットロールのロール胴部の上端中心を、圧縮断面積2cm2の円形平面をもつ鋼板にて、圧縮荷重50gf/cm2で前記トイレットロールを圧縮したときの厚みと圧縮荷重0.5gf/cm2でトイレットロールを圧縮したときの厚みとの変位差であらわされるロール巻き固さが、1.40〜2.00mmである、
ことを特徴とするトイレット用巻取衛生ロール紙。
【0009】
<請求項2記載の発明>
ダブルエンボス加工が施された二枚重ねのトイレット用巻取衛生ロール紙であって、
巻き密度が0.820〜0.970m/cm2である、
圧縮断面積2cm2の円形平面をもつ鋼板間で、最大圧縮荷重50gf/cm2まで紙試料を圧縮し、元に戻すときの、荷重と厚みの変位曲線の直進性が、0.3000(−)以上であり、かつ、圧縮断面積2cm2の円形平面をもつ鋼板間で、圧縮荷重50gf/cm2で紙試料を圧縮したときの厚みと圧縮荷重0.5gf/cm2で紙試料を圧縮したときの厚みとの変位差で、前記圧縮荷重50gf/cm2で圧縮したときの厚みを除算したときの圧縮特性値が1.500(−)以下である、
ことを特徴とするトイレット用巻取衛生ロール紙。
【0010】
<請求項3記載の発明>
ダブルエンボス加工が施された二枚重ねのトイレット用巻取衛生ロール紙であって、
巻き密度が0.820〜0.970m/cm2である、
幅20cmの紙試料をチャック間隔を1cmとし、一方を常に円弧を保つように純曲げにより最大曲率2.5cm-1まで表側に曲げた後に元に戻し、次に最大曲率−2.5cm-1まで裏側に曲げた後に元に戻したときにおける、曲率と曲げモーメントとの関係において、曲率0.5〜1.5cm-1の間の平均傾斜であらわされる紙のやわらかさ曲げ値の縦と横の平均値が0.0060〜0.0140g・cm2/cmである、
ことを特徴とするトイレット用巻取衛生ロール紙。
【0011】
<請求項4記載の発明>
ダブルエンボス加工が施された二枚重ね以上のトイレット用巻取衛生ロール紙であって、
巻き密度が0.820〜0.970m/cm2である、
米坪が13〜20g/m2、密度が0.10〜0.15g/cm3、紙厚が200〜270μmである、
ことを特徴とするトイレット用巻取衛生ロール紙。
【0012】
<請求項5記載の発明>
実質的に平坦な頂面を有し、その面積が0.1〜1.0mm2、個数が10mm四方あたりに30〜150個であり、深さが0.2〜2mmであるエンボスが形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のトイレット用巻取衛生ロール紙。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照しながら以下に詳述する。
【0014】
本発明に係るトイレットロールは、ダブルエンボス加工が施され、かつ巻き密度が0.820〜0.970m/cm2である。
【0015】
本発明に係るダブルエンボス加工が施されたトイレットロールTRとは、図1に示されるように、トイレットロールペーパーTの表面Sと裏面Bとの双方にエンボスeが付与されたトイレットロールである。即ち、表面Sのエンボスeの頂面Pは裏面側に位置しており、裏面Bのエンボスeの頂面Pは表面側に位置している。ここで表面Sに設けられたエンボスeの頂面Pは裏面Bを構成するトイレットペーパーに接触していてもしていなくてもよく、また、反対に、裏面Bに設けられたエンボスeの頂面Pは表面Sを構成するトイレットペーパーに接触していてもいなくてもよい。また、表面Sと裏面Bとに形成されるエンボスの形状は必ずしも同様にする必要はない。
【0016】
かかるダブルエンボス加工が施されたトイレットロールは、図2に示されるように、2つの金属製エンボスロールE,Eを使用し、各金属性エンボスロールとそれと対になる表面がゴムなどの弾性可撓性ロールとの間、あるいは前記エンボスロールE,Eの凹部に各突起が対応する金属製の雌エンボスロールR,Rとの間に、それぞれ原紙W0,W0をニップしながら通して2枚のエンボス付与原紙T’,T’を製造し、そのエンボス加工を施した2枚のエンボス付与原紙T’,T’の滑らかな面t,tが外側になるように重ねあわせ、その後ロール形態のトイレットロールTRとすることで製造することができる。
【0017】
尚、図示例は2プライのトイレットロールであるが、本発明に係るダブルエンボス加工が施されたトイレットロールは、2プライの製品に限定されるわけではなく、表面と裏面とにエンボスが施されていればよく、従って、3枚重ねや4枚重ねのトイレットロールであってもよい。
【0018】
上記の如く施される本発明に係るエンボスの好適例は、図3に示されるように、実質的に平坦な頂面を有し、形状が菱形のものである。このエンボスeの好適な寸法例は、最長長さaが0 .8mm、最短長さbが0.39mm、面積が0.156mm2であり、また、このエンボスの好適な付与形態は、長ピッチAが3 .1mm、短ピッチBが1.5mmである。さらに、図示はされないがエンボス深さは0 .54mmである。そして、頂面P,P間の凹部の形状は、断面が曲線部を持たない形状とされ、全体としていわゆる台形型のエンボスとなっている。このエンボスは、上述の金属製エンボスロールEとして、トイレットペーパーに形成するエンボスと同様の形状の突起を複数設けたものを使用することで、容易に付与することができる。なお、本発明に係るトイレットロールにおいては、頂面P,P・・・がトイレットペーパー10mm四方にあたり約50〜130個とするのが好適である。
【0019】
次いで、本発明のトイレットロールの巻き密度について説明する。トイレットロールの巻き密度は、トイレットロールの巻径および芯経等によって調整する。上述のエンボス形態でダブルエンボス加工を施した場合には、芯径35〜40mm、巻径110〜115mm、巻長40mとし、また、紙厚200〜270μmとすると、巻き密度を0.820〜0.970m/cm2の範囲とすることができる。かかる巻き密度とすると流通上等において問題のない、トイレットロールとして好適なものとなる。
【0020】
次いで、本発明にかかるトイレットロールの官能評価について説明する。また、米坪、伸び率、引張強度(引張縦横比)はJISに基づく測定値である。紙厚は、JIS P 8111の条件下で、尾崎製作所ダイヤルシックネスゲージ「PEACOCK G型」を用いて測定する。具体的には、プランジャーと測定台の間にゴミ、チリ等がないことを確認してプランジャーを測定台の上におろし、前記ダイヤルシックネスゲージのメモリを移動させてゼロ点を合わせ、次いで、プランジャーを上げて試料を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと下ろしそのときのゲージを読み取る。このとき、プランジャーをのせるだけとする。なお、測定は1枚で行い、10回の平均値とする。以下に特性試験機について、型式についても言及するが、基本的な測定原理が同じであれば、同類の試験機を使用できる。
【0021】
本発明者は、ロール巻き固さ、柔らかさ曲げ特性、圧縮特性の3つの特性を評価基準とするのが望ましく、さらに好適には前記3つの特性に表面特性を加えた評価基準とするのが望ましいことを知見した。そして、以下で規定する特性を可能な限り多く充足するものが、現実のトイレットロールまたはトイレットペーパーに関し、より商品価値の高いものであることも知見した。
【0022】
1)ロール巻き固さ:T0−TM
このロール巻き固さの試験には、カトーテック株式会社製「ハンディー圧縮試験機 KES−G5」を用い、図4に示すように、鋼板で形成された水平な台座D上にトイレットロールTRをその中心軸が水平になるように横置きし、ロール胴部外周の上面中心に圧縮面積2cm2の円形平面をもつ鋼板Gを当接させ、この当接した状態をゼロ点として、かかるゼロ点から前記円形平面を持つ鋼板を圧縮荷重0.5gf/cm2かつ速度10mm/分で鉛直下方に移動させてトイレットロールを圧縮し、押し込みが安定した状態でのロール厚みを測定した後、圧縮荷重を50gf/cm2かつ速度10mm/分でさらに圧縮して押し込みが安定した状態でのロールの厚みを測定し、それらの測定値からロールまき固さを評価するものである。本発明においては荷重0.5gf/cm2での厚みT0と50gf/cm2での厚みTMの変位差T0−TMを2プライで1.40〜2.00mmとする。T0−TMが大きいほど、50gf/cm2まで押し込んだ時の押し込み深さが大きく、ふんわりとした紙質であることを示す。すなわち、ふんわり感に対応する。
【0023】
2)柔らかさ曲げ特性:B
この柔らかさ曲げ特性の試験には、カトーテック株式会社製「自動化純曲げ試験機 KESFB2−AUTO−A」を用い、図5に示すように、幅20cmの紙試料をチャック間隔を1cmとし、一方を常に円弧を保つ純曲げにより最大曲率2.5cm-1まで表側に曲げた後に元に戻し、次に最大曲率−2.5cm-1まで裏側に曲げた後に元に戻したときにおける、曲率と曲げモーメントとの関係を評価するものである。
【0024】
この関係は、図6に示すヒスレリシス曲線上の値として得られ、本発明においては、曲率0.5〜1.5cm-1の間の平均傾斜であらわされる紙の曲げ固さBの縦と横の平均値(B平均)を2プライで0.0060〜0.0140g・cm2/cm以下とする。曲げ固さBの平均値(B平均)が大きいほど曲げ難く固い。本発明の範囲によれば、折り曲げの抵抗が小さいものとなる。すなわち、柔らかさに優れたものとなる。
【0025】
3)圧縮特性:LC,TM/(T0−TM)
この圧縮特性の試験には、カトーテック株式会社製「ハンディー圧縮試験機 KES−G5」を用い、圧縮面積2cm2の円形平面をもつ鋼板間で、最大圧縮荷重50gf/cm2まで紙試料を圧縮し、元に戻すときの圧縮特性を評価するものである。このときの図6に示される圧縮特性において、本発明においては、荷重と厚みの変位曲線の直進性を2プライで0.3000(−)以上の直進性を示すものとする。
【0026】
ここで、直進性(圧縮固さ)LCとは、図7に示す斜線部の面積S/△ABCの面積の割合を示す。LCは、押し込み深さに対する反発力の直進性を意味し、固いものほど直進性が高く数値が高い。手で押し込んだときの適度な反発力が感じられる数値範囲である。すなわち弾力感に対応する。
【0027】
4)表面特性:MMD及びMIU
この表面特性の試験には、カトーテック株式会社製「摩擦感テスター KESSE」を用いることができる。測定に際しては、図8に示すように、横断面直径0.5mmのピアノ線からなり、その接触面の長さは5mmである摩擦子を、紙試料に10gの接触圧で接触させながら、移動方向に20g/cmの張力を紙試料に与えつつ、0.1cm/秒の速度で2cm移動させたときの、摩擦係数を測定する。本発明においては、摩擦係数の平均偏差(摩擦子を移動させたときの表面厚さの変動、すなわち摩擦係数を摩擦距離(移動距離=2cm)で割った値)MMDにおける2プライでの表面の縦及び横と裏面の縦及び横の平均値(MMD表裏平均)を0.0280(−)以下とする。このMMDは滑らかさに対応する。また、紙の平均摩擦係数MIUにおける2プライでの表面の縦及び横と裏面の縦及び横の平均値(MIU表裏平均)が0.3800〜0.4000(−)とする。このMIU表裏平均は心地よく感じる抵抗感というべき感触に対応する。
【0028】
以上の測定値を所定範囲にすることにより、エンボス加工が施されたトイレットロールに求められる品質特性が再現される。
【0029】
ロール巻き固さおよび圧縮特性は、原料のLBKPとNBKPの配合比率とパルプの種類(繊維粗度、あるいは原料となる樹木の種類や樹齢)、叩解度、抄紙水分、カレンダー間隙・圧力・材質などにより調整することが可能である。パルプは、古紙パルプを配合しないものが望ましい。
【0030】
柔らかさ曲げ特性は、引張強度、縦横比、クレープ形状(クレープ率、クレープの高低差等)、水分率、密度、紙力剤の添加等により調整することが可能である。
【0031】
表面特性は、パルプ配合、カレンダー条件、抄紙水分、ドクターの刃先角度、ブレード角度、接着・剥離強度バランス、クレープ率などにより調整することが可能である。
【0032】
以上の4つの特性は1つの特性が変化すると他の特性も変化し、また、エンボスの形状やロール巻き密度によっても変化し、コントロールが難しい。これらの特性を数値化し、製造条件変更に伴う各品質特性の変位をデータとして相関を把握することにより、消費者が求めるトイレットロールの品質を再現することができる。
【0033】
【実施例】
実施例および比較例の紙質データ、製品形態、ロール巻き固さ、柔らかさ曲げ値、圧縮特性、および他の特性と、成人100名の実際の官能評価とを表1に示す。なお、官能評価は、「ふんわり感」「柔らかさ」「弾力性」について1〜5の5段階で評価し平均値で表したもので、数値が高いほど評価が高いことを示す。比較例はすべて現在の市販品を示すものである。
【0034】
【表1】
Figure 0003619808
【0035】
以上の結果からして、実施例のものは、「ふんわり感」「柔らかさ」「弾力性」「トイレットロール適性」のすべてにおいて、優れていることが判る。
【0036】
また、実施例は市販に供されている比較例と比較してトイレットロールとして流通上および使用上の問題があるものではなかった。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述のとおり、本発明によれば、使用上、流通上問題のない巻き固さを有しつつ、ふんわり感等の官能性を向上させたイレットロールが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダブルエンボス加工が施されたトイレットロールの概略図である。
【図2】ダブルエンボスの付与形態を示す概略図である。
【図3】本発明に係るエンボスの例を示す図である。
【図4】本発明に係るロール巻き固さの試験方法の説明図である。
【図5】本発明に係る柔らかさ曲げ特性の試験方法の説明図である。
【図6】柔らかさ曲げ特性の関係図である。
【図7】本発明に係る圧縮特性の試験方法の説明図である。
【図8】本発明の表面特性の試験方法の説明図である。
【符号の説明】
T…トイレットペーパー、TR…トイレットロール、E…エンボスロール、e…エンボス、P…エンボスの頂面。

Claims (5)

  1. ダブルエンボス加工が施された二枚重ね以上のトイレット用巻取衛生ロール紙であって、
    巻き密度が0.820〜0.970m/cm2である、
    トイレットロールの中心軸が水平となるように鋼板上に横置きにした状態で、そのトイレットロールのロール胴部の上端中心を、圧縮断面積2cm 2 の円形平面をもつ鋼板にて、圧縮荷重50gf/cm 2 で前記トイレットロールを圧縮したときの厚みと圧縮荷重0.5gf/cm 2 でトイレットロールを圧縮したときの厚みとの変位差であらわされるロール巻き固さが、1.40〜2.00mmである、
    ことを特徴とするトイレット用巻取衛生ロール紙。
  2. ダブルエンボス加工が施された二枚重ねのトイレット用巻取衛生ロール紙であって、
    巻き密度が0.820〜0.970m/cm 2 である、
    圧縮断面積2cm 2 の円形平面をもつ鋼板間で、最大圧縮荷重50gf/cm 2 まで紙試料を圧縮し、元に戻すときの、荷重と厚みの変位曲線の直進性が、0.3000(−)以上であり、かつ、圧縮断面積2cm 2 の円形平面をもつ鋼板間で、圧縮荷重50gf/cm 2 で紙試料を圧縮したときの厚みと圧縮荷重0.5gf/cm 2 で紙試料を圧縮したときの厚みとの変位差で、前記圧縮荷重50gf/cm 2 で圧縮したときの厚みを除算したときの圧縮特性値が1.500(−)以下である、
    ことを特徴とするトイレット用巻取衛生ロール紙。
  3. ダブルエンボス加工が施された二枚重ねのトイレット用巻取衛生ロール紙であって、
    巻き密度が0.820〜0.970m/cm 2 である、
    幅20cmの紙試料をチャック間隔を1cmとし、一方を常に円弧を保つように純曲げにより最大曲率2.5cm -1 まで表側に曲げた後に元に戻し、次に最大曲率−2.5cm -1 まで裏側に曲げた後に元に戻したときにおける、曲率と曲げモーメントとの関係において、曲率0.5〜1.5cm -1 の間の平均傾斜であらわされる紙のやわらかさ曲げ値の縦と横の平均値が0.0060〜0.0140g・cm 2 /cmである、
    ことを特徴とするトイレット用巻取衛生ロール紙。
  4. ダブルエンボス加工が施された二枚重ね以上のトイレット用巻取衛生ロール紙であって、
    巻き密度が0.820〜0.970m/cm 2 である、
    米坪が13〜20g/m 2 、密度が0.10〜0.15g/cm 3 、紙厚が200〜270μmである、
    ことを特徴とするトイレット用巻取衛生ロール紙。
  5. 実質的に平坦な頂面を有し、その面積が0.1〜1.0mm2、個数が10mm四方あたりに30〜150個であり、深さが0.2〜2mmであるエンボスが形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のトイレット用巻取衛生ロール紙。
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