JP3726086B2 - ティシュペーパー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ティシュペーパーおよびそのティシュペーパーを収納した物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
ティシュペーパーは、上面にスリット状の取り出し口を備えたカートンと呼ばれる収納箱に収納されて市販に供されている。一般に、ティシュペーパーは、二枚重ねで一組とした状態いわゆる2プライとされ、収納箱の上面の窓に貼着されたフィルムのスリットを通して、ティシュペーパーの一枚を取り出すと次の一枚の一部が外部に露出されて次回の取り出しが容易になされるようにしたいわゆるポップアップ方式で折り畳まれて収納箱に収納される。
【0003】
このようにして市販に供されているティシュペーパーには、肌に直接触れる用途に特化したソフトタイプと呼ばれるものがあり、一般に5個パックなどで市販される汎用タイプのものと比較して、米坪が13〜20g/m2程度と高い。
【0004】
ところで、本発明者らは、汎用タイプのティシュペーパーについて、消費者の動向を調査した結果に基づき、最も使用頻度の高い洟をかむさいの使用を考慮した消費者の実際の使用感を高めた汎用タイプのティシュペーパーを先の特願平2002−255944にて開示するに至った。
【特許文献】
特開平2002−238799
特開平2001−286414
特願平2002−255944
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、ソフトタイプのティシュペーパーについても、消費者の動向を調査してみると、消費者の大多数は、(1)花粉症の発祥時季や風邪を患ったときなど頻繁に洟を拭かなければならない場合にソフトタイプのティシュペーパーを購入するのがほとんどで、汎用タイプのティシュペーパー以上に洟をかむさいの使用感を重視して商品を選択していることが知見された。
【0006】
そして、その他、ソフトタイプのティシュペーパーの購入にあたって重要な要素は、(2)洟等が出たときにすばやく対処できるように、カートンからスムーズにすばやく取り出せること、(3)高級感があること、具体的には、手にとった時の手肉感、柔らかさ、ふんわり感があること、(4)汎用タイプのものより高価であることから使用開始時(カートンから最初の一枚を取り出すときに)に破れて無駄になることが無いこと、(5)添加剤などがティシュペーパー表面に塗布されておらず肌のデリケートな乳幼児等へ安心して使用できること、であるとの意見も多くあることが知見された。
【0007】
そこで、本発明は、上述の消費者の意見に鑑みて、消費者の使用状況、商品購入の動機付けとなる要素を重視し、消費者がソフトタイプのティシュペーパーに求める要素を従来製品よりも向上させたティシュペーパーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明およびその作用効果は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
2枚重ねで1組としたティシュペーパーであって、
次記の(A)〜(C)の条件を満たすことを特徴とするティシュペーパー。
(A)ティシュペーパー1枚の米坪が13〜20g/m2であること。
(B)(ティシュペーパー1枚の米坪×2)/(2枚重ねでの紙厚)で表されるシート密度が0.240g/cm3以下であること。
(C)人工皮革(出光テクノファイン社製:サプラ−レ)により構成した10mm四方の接触平面にオリーブオイル4mgを均一に塗布し、この接触平面全体を50gf/cm2の接触圧で、人工皮革により構成した水平測定面上に固定した紙試料に接触させ、この状態で前記紙試料に移動方向に20gf/cmの張力を与えつつ前記接触平面の長さ方向または幅方向と直交する方向に、0.1cm/秒の速度で前記紙試料を前記水平測定面ごと2cm移動させたときの摩擦係数の平均偏差で表される表面特性の縦横平均が、0.065以下であること。
【0009】
<請求項2記載の発明>
2枚重ねでの圧縮断面積2cm2の円形平面をもつ鋼板にて、圧縮荷重50gf/cm2で前記ティシュペーパーを圧縮したときの厚みTMと圧縮荷重0.5gf/cm2で圧縮したときの厚みT0との変位差(T0−TM)が0.100mm以上であり、かつ、前記厚みTMが0.200mm以上である請求項1に記載のティシュペーパー。
【0010】
<請求項3記載の発明>
1枚での縦方向の乾燥引張強度が150〜350cN/25mm幅であり、横方向の乾燥引張強度が80〜140cN/25mm幅であり、かつ、(縦方向の乾燥引張強度)/(横方向の乾燥引張強度)の値が1.0〜3.0である請求項1または2記載のティシュペーパー製品。
【0011】
<請求項4記載の発明>
NBKP配合率が30〜80%のパルプ繊維を主原料とする請求項1〜3の何れか1項に記載のティシュペーパー。
【0012】
<請求項5記載の発明>
2枚重ねで1組としたティシュペーパーの測定方法であって、
次記の(A)〜(C)の条件を満たすことを特徴とするティシュペーパーの測定方法。
(A)ティシュペーパー1枚の米坪が13〜20g/m2であること。
(B)(ティシュペーパー1枚の米坪×2)/(2枚重ねでの紙厚)で表されるシート密度が0.240g/cm3以下であること。
(C)人工皮革(出光テクノファイン社製:サプラ−レ)により構成した10mm四方の接触平面にオリーブオイル4mgを均一に塗布し、この接触平面全体を50gf/cm2の接触圧で、人工皮革により構成した水平測定面上に固定した紙試料に接触させ、この状態で前記紙試料に移動方向に20gf/cmの張力を与えつつ前記接触平面の長さ方向または幅方向と直交する方向に、0.1cm/秒の速度で前記紙試料を前記水平測定面ごと2cm移動させたときの摩擦係数の平均偏差で表される表面特性を測定して、その縦横平均を算出すること。
【0013】
(作用効果)
請求項1記載の発明によれば、(A)〜(B)の条件を満たすことにより、紙厚のわりには手にとったときの厚み感があるものとなり、柔らかさと厚み感とが両立される。そして、(A)〜(C)の条件を満たすものとすると、厚み感があるにもかかわらず、皮脂の多く存在する部位でふき取りに使用した時の滑らかさ感があるものとなる。従って、手にとったときに柔らかさと厚み感があり消費者が安心できるとともに、鼻の周りなど比較的皮脂が多く存在する部位で使用したときの滑らかさ感があり、消費者の実際の使用時において、使用感に優れるソフトタイプのティシュペーパーとなる。そして、前記(A)〜(C)の試験は、請求項5記載の発明により、簡易に行うことができる。
【0014】
一方、T0−TMの値を0.100mm以上とすると、消費者がティシュペーパーを手にとったときに、圧縮に伴う適度な沈みこみと反発力とがあり、十分な厚み感を与え、いわゆる「ふっくら感(ふんわりした厚み感)」を持つものとなる。また、TMを0.200mm以上とすると、ティシュペーパーを手でつまんだときにも適度な厚みがあり、汎用タイプや従来製品のティシュペーパーと比較して手肉感の高いものとなる。
【0015】
他方、ティシュペーパーは、カートンと呼ばれる収納箱に収められて販売されるのが通常であるが、1枚での縦方向の乾燥引張強度が150〜350cN/25mm幅であり、横方向の乾燥引張強度が80〜140cN/25mm幅であり、かつ、(縦方向の乾燥引張強度)/(横方向の乾燥引張強度)の値が1.0〜3.0とすると、鼻をかむさいなど実際の使用時における破断が生じにくいものとなる。また、カートンからスムーズな引き出しを可能とすることができ、しかも、取り出し時の破断が起こりにくいものとなる。
【0016】
上記ソフトタイプのティシュペーパーを製造するにあたっては、NBKP配合率が30〜80%のパルプ繊維を主原料とするのが好適である。
【0017】
【発明の実施の形態】
次いで、本発明の実施の形態を図1〜5を参照しながら詳述する。
本発明にかかるソフトタイプのティシュペーパーは、2枚重ねで1組としたティシュペーパーであって、(A)ティシュペーパー1枚の米坪が13〜20g/m2であること、(B)(ティシュペーパー1枚の米坪×2)/(2枚重ねでの紙厚)で表されるシート密度が0.240g/cm3以下、好適には0.220〜0.230g/cm3であること、(C)人工皮革により構成した10mm四方の接触平面にオリーブオイル4mgを均一に塗布し、この接触平面全体を50gf/cm2の接触圧で、人工皮革により構成した水平測定面上に固定した紙試料に接触させ、この状態で前記紙試料に移動方向に20gf/cmの張力を与えつつ前記接触平面の長さ方向または幅方向と直交する方向に、0.1cm/秒の速度で前記紙試料を前記水平測定面ごと2cm移動させたときの摩擦係数の平均偏差で表される表面特性の縦横平均が、0.065以下、好適には0.060以下、特に好適には0.55以下であることを満たす。
【0018】
前記(A)の条件における米坪の測定は、JIS P 8124に基づいて測定する。
【0019】
前記(B)の条件における紙厚の測定は、JIS P 8118に基づいて測定する。
【0020】
前記(C)の条件における表面特性の測定は、通常のMMD試験機、例えば、カトーテック株式会社製の摩擦感テスター(KES SE)の基台上に人工皮革(サプラーレ:旭化成)を敷いて固定するとともに、測定端子Tを人工皮革(サプラーレ:出光テクノファイン社)にて被覆し、その測定端子の測定面の人工皮革で被覆された部分(接触平面)にオリーブオイル(BOSCOエクストラバージンオイル:日清精油)4mgを均一に塗布し、MMDの測定手順と同様にして行なうことができる。詳細には、本発明にかかる人工皮革で構成される接触平面は、横断面直径0.5mmにピアノ線からなり、先端の曲率半径が0.25mmの単位膨出部が隣接して有し、全幅が10mmの連続した測定面を有し、その測定面の長さが10mmとされるほぼ10mm四方の測定面を有するMMD測定用端子を、前記人工皮革で被覆して形成することができる。人工皮革による前記端子の被覆は、10mm四方の接触平面が形成されるように端子の測定面に対して人工皮革がぴったりと接触するように、あるいは若干の張力をもたせてぴったりと被覆することにより達成できる。人工皮革を端子に固定するにあたっては、測定時、すなわち紙試料を移動させたときに人工皮革と内部の端子とがずれて人工皮革に接触平面に歪みなどが生じないようにしっかりと固定することが重要である。固定は例えば、前記接触平面が構成されるように前記端子を被覆したのち、接触平面を構成しない部位を輪ゴム等で装置の測定に影響が出ない部位、例えば端子の支持材等にしっかり固定する。また、MMD試験機の基台上には人工皮革を敷いて接着テープ等で固定する。このとき、測定時に歪まないように基台に人工皮革をしっかりと固定することが重要である。また、基台上に敷く人工皮革は、前記接触平面を構成する人工皮革と同じものを用いる。なお、紙試料は、10cm四方に裁断して用い、人工皮革を敷いた基台に固定する。測定に際しては、紙試料の上に試料押さえ用錘(約100g)で押さえる。また、試験機の測定端子への荷重を50gとして人工皮革で構成される接触平面全体が50gf/cm2の接触圧で紙試料に接触するようにするが、これは、MMD測定と同様に、円盤状の錘を端子上部に取り付けることで達成できる。もちろん、支持材の一方の端部(紙試料の移動方向と反対の端部)の固定の仕方はMMDの測定に準ずる。測定は、紙試料の縦方向について3回、横方向について3回の計6回を行い、測定値についてはその6回の平均値とする。
【0021】
なお、人工皮革およびオリーブオイルについては同等品で代替することもできる。また、前記表面特性は、パルプ配合、カレンダー条件、抄紙水分、ドクターの刃先角度、ブレード角度、接着・剥離強度のバランス、クレープ率、界面活性剤の添加及びその量などにより調整することが可能である。
【0022】
他方、本発明に係るソフトタイプのティシュペーパーは、2枚重ねでの圧縮断面積2cm2の円形平面をもつ鋼板にて、圧縮荷重50gf/cm2で前記ティシュペーパーを圧縮したときの厚みTMと圧縮荷重0.5gf/cm2で圧縮したときの厚みT0との変位差(T0―TM)を0.100mm以上とし、前記厚みTMが0.200mm以上とするのが望ましい。
【0023】
T0および(T0−TM)の測定は、カトーテック株式会社製「ハンディー圧縮試験機 KES−G5」を用い、鋼板で形成された水平な台座上にティシュペーパーを敷き、そのほぼ中心に圧縮面積2cm2の円形平面をもつ鋼板を当接させ、前記円形平面を持つ鋼板を圧縮荷重0.5gf/cm2かつ速度10mm/分で鉛直下方に移動させて圧縮し、押し込みが安定した状態での厚み(T0)を測定した後、圧縮荷重を50gf/cm2かつ速度10mm/分でさらに圧縮して押し込みが安定した状態での厚み(TM)を測定し、それらの測定値から厚みの変位差を計算する。この変位差が大きいほど、50gf/cm2まで押し込んだ時の押し込み深さが大きく、ふんわりとした紙質であり、使用者に紙の薄さを感じさせないことを示す。なお、各測定値は、前記圧縮試験機のゲージから読みとった値を測定値とする。
【0024】
上記T0および(T0−TM)は、原料のLBKPとNBKPの配合比率とパルプの種類(繊維粗度、あるいは原料となる樹木の種類や樹齢)、叩解度、抄紙水分、カレンダー間隙・圧力・材質、界面活性剤の添加及びその量などにより調整することが可能である。
【0025】
他方、本発明に係るソフトタイプのティシュペーパーは、1枚での縦方向の乾燥引張強度を150〜350cN/25mm幅とし、横方向の乾燥引張強度を80〜140cN/25mm幅とし、かつ、(縦方向の乾燥引張強度)/(横方向の乾燥引張強度)の値を1.0〜3.0するのが望ましい。縦方向および横方向の乾燥引張強度は、JIS S 3104およびJIS P 8113に基づいて測定する。
【0026】
かかる乾燥引張強度とすると、洟をふき取る実際の使用時における破断が生じにくく、また、上記引張強度の範囲とすると、通常のソフトタイプのティシュペーパーの収納形態および市販形態である二枚重ねで一組としてポップアップ方式で折り畳み、上部に取り出し口を有する収納箱に収めたさいに、収納箱上部の取り出し口からティシュペーパーを破断することなくスムーズに取り出すことができるようになる。この場合、前記ティシュペーパーの大きさ(面積)をJIS S 3104に規定される一枚の大きさ(縦150〜200mm×横150〜200mm)として、図4に示されるような一般的な収納箱に収めるのであれば、収納箱の長さは240±25mm、幅は115±25mm、高さは30mm〜150mmとするのが好適である。そして取り出し口は、図示例のように、前記収納箱1の上部に開口する窓1Aの箱内面側からこれを被覆するシート2が貼り付けられ、そのシート2に収納箱上面の長さ方向に沿ってスリット2Aが設けられたこの種の収納箱に設けられる一般的な取り出し口Xであれば、前記スリット2Aの長さは175mm〜185mmとするのが好適である。そして、スリットとティシュペーパーの横方向が平行となるように収納箱に収めるのが好適である。
【0027】
他方、本発明に係るソフトタイプのティシュペーパーの製造にあたっては、NBKP配合率が30〜80%のパルプ繊維を主原料とするのが望ましい。かかる範囲とすると、本発明にかかる表面特性および圧縮特性を維持しながら質感の高いティシュペーパーとすることができる。
【0028】
なお、本発明にかかるソフトタイプのティシュペーパーは、既知の設備および製造工程に従って製造することができる。すなわち、原料パルプを抄紙機で抄紙するとともにクレープ処理し、カレンダー処理を施す製造方法により製造することができる。
【0029】
そして、本発明のソフトタイプのティシュペーパーを製造するにあたっては、抄紙工程では本発明の米坪の範囲となるように原料パルプおよび抄紙条件を調整する。このとき原料パルプの叩解幅を狭めて高密度化する。一般的には米坪を規定して高密度化すると、紙力が高まり紙厚が低下しふんわり感は出なくなるが、後のクレープ処理工程において、クレープの刃先角度を調整して、クレープ率を高めるようにするとふんわり感がでるようになる。クレープ率については下記の式(1)で定義される。
Figure 0003726086
【0030】
そして、最終的にカレンダー処理工程において、紙厚が過度に低下して本発明の紙厚の範囲から外れないようにオンラインマシンカレンダーおよびプライマシンカレンダーの各カレンダー処理における圧力を調整してカレンダー処理する。
【0031】
すなわち、上記の製造方法をとると、原料パルプの叩解幅を狭めて高密度化により紙厚が薄くかつ表面の平滑度の高い原紙が形成され、その原紙に対して高いクレープ率でクレープ加工することにより滑らかさを有しつつふっくらとした感じが発現し、その後のカレンダー処理において、最終的な紙厚が調整される。なお、具体的な、クレープ率や、使用する製造設備、添加剤、原料パルプの配合割合により適宜調整すればよい。
【0032】
【実施例】
市販の製品と本発明に係る製品とに関し、物性等を調査した。その結果を表1〜表2に示す。
【0033】
【表1】
Figure 0003726086
【0034】
ここで、実使用評価及び官能評価は、成人30名に対し、「鼻かみ時の肌触りの良さ」(滑らかさ感)、「ふんわりした厚み感」の各項目について、最も良いもの:5点、良いもの:4点、普通:3点、悪いもの:2点、最も悪いもの:1点の5段評価を行い、その平均点が4.0以上を◎、3.0〜4.0未満を○、2.0〜3.0未満を△、1.0〜2.0未満×としてあらわしたものである。
【0035】
<考察>
本発明の実施例に係る製品は、市販品との比較において、いずれの実使用評価および官能評価項目においても十分な評価がなされていることからして、本発明の実施例に係る製品の区別化は明確である。そして、市販品に比較して、優れた特性を示すものとなっている。さらに、本発明にかかる表面特性値において、他のソフトタイプの表面特性値が高いのに対し、本実施例は低い表面特性値となっている。このことから、本発明にかかる表面特性試験は鼻かみ時の肌触り感(滑らかさ感)との相関が示されている。また、表をみてみると、TMの値と手肉感、T0−TMの値とふんわり感との相関も示されている。
【0036】
【発明の効果】
以上、詳述のとおり、本発明によれば、消費者がソフトタイプのティシュペーパーに求める要素を従来製品よりも向上させたティシュペーパーが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 その測定端子および測定時の概略を示す図である。
【図2】 本発明にかかる表面特性の測定装置の例の概略を示す図である。
【図3】 その接触平面の構成を説明するための図である。
【図4】 ソフトタイプのティシュペーパーが収められた収納箱の一般的態様を示す図である。
【符号の説明】
1…収納箱、1A…窓、2…シート、2A…スリット、3…ティシュペーパー、L…スリットの長さ、X…取り出し口

Claims (5)

  1. 2枚重ねで1組としたティシュペーパーであって、
    次記の(A)〜(C)の条件を満たすことを特徴とするティシュペーパー。
    (A)ティシュペーパー1枚の米坪が13〜20g/m2であること。
    (B)(ティシュペーパー1枚の米坪×2)/(2枚重ねでの紙厚)で表されるシート密度が0.240g/cm3以下であること。
    (C)人工皮革(出光テクノファイン社製:サプラ−レ)により構成した10mm四方の接触平面にオリーブオイル4mgを均一に塗布し、この接触平面全体を50gf/cm2の接触圧で、人工皮革により構成した水平測定面上に固定した紙試料に接触させ、この状態で前記紙試料に移動方向に20gf/cmの張力を与えつつ前記接触平面の長さ方向または幅方向と直交する方向に、0.1cm/秒の速度で前記紙試料を前記水平測定面ごと2cm移動させたときの摩擦係数の平均偏差で表される表面特性の縦横平均が、0.065以下であること。
  2. 2枚重ねでの圧縮断面積2cm2の円形平面をもつ鋼板にて、圧縮荷重50gf/cm2で前記ティシュペーパーを圧縮したときの厚みTMと圧縮荷重0.5gf/cm2で圧縮したときの厚みT0との変位差(T0−TM)が0.100mm以上であり、かつ、前記厚みTMが0.200mm以上である請求項1に記載のティシュペーパー。
  3. 1枚での縦方向の乾燥引張強度が150〜350cN/25mm幅であり、横方向の乾燥引張強度が80〜140cN/25mm幅であり、かつ、(縦方向の乾燥引張強度)/(横方向の乾燥引張強度)の値が1.0〜3.0である請求項1または2記載のティシュペーパー製品。
  4. NBKP配合率が30〜80%のパルプ繊維を主原料とする請求項1〜3の何れか1項に記載のティシュペーパー。
  5. 2枚重ねで1組としたティシュペーパーの測定方法であって、
    次記の(A)〜(C)の条件を満たすことを特徴とするティシュペーパーの測定方法。
    (A)ティシュペーパー1枚の米坪が13〜20g/m2であること。
    (B)(ティシュペーパー1枚の米坪×2)/(2枚重ねでの紙厚)で表されるシート密度が0.240g/cm3以下であること。
    (C)人工皮革(出光テクノファイン社製:サプラ−レ)により構成した10mm四方の接触平面にオリーブオイル4mgを均一に塗布し、この接触平面全体を50gf/cm2の接触圧で、人工皮革により構成した水平測定面上に固定した紙試料に接触させ、この状態で前記紙試料に移動方向に20gf/cmの張力を与えつつ前記接触平面の長さ方向または幅方向と直交する方向に、0.1cm/秒の速度で前記紙試料を前記水平測定面ごと2cm移動させたときの摩擦係数の平均偏差で表される表面特性を測定して、その縦横平均を算出すること。
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