JP7091578B2 - トイレットロール - Google Patents

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Description

本発明は、2プライ以上に積層されたトイレットペーパーをロール状に巻取ったトイレットロールに関する。
トイレットロールは、主に、4ロール又は12ロール等を1セットとして包装されて市販されている。包装されたトイレットロールは、かさばるものであるため、購入時に持ち運べるトイレットロールの数は限られており、そのような制約から、一度に購入できる量にも限度がある。また、家庭、職場、公共施設等において、トイレットロールを保管することもあるが、必ずしも、広い保管スペースを確保できるわけではない。
このような事情から、トイレットペーパーのシート1枚あたりの坪量を14g/m以下に低減し、1ロールあたりの巻長を長くした長尺のトイレットロールが提案されているほか(例えば、特許文献1及び2参照)、トイレットペーパー1枚あたりの坪量を13g/mより大きくして風合いや使用感を向上させながら、巻長を長くした長尺のトイレットロールが開発されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2006-087703号公報 特開2013-208297号公報 特開2014-188342号公報
しかしながら、このように、トイレットロールを長尺にすると巻直径が大きくなりやすく、その場合に、巻取りが完了した後の工程において、トイレットロールを静置させるために既存の製造ラインにあらかじめ設けられたガイドレールにトイレットロール側面が擦れやすくなり、擦れシワが発生し、美粧性が損なわれるという問題があった。また、トイレットロールを長尺にすると、巻直径だけでなく、ロール質量が大きくなりやすく、トイレットロールをコンベアで搬送する際に、自重によりコンベアとの摩擦が大きくなり、擦れシワが発生しやすいという問題があった。さらに、エンボスパターンがトイレットペーパーに付与される場合には、エンボスの凹凸部に起因して、より擦れシワが発生しやすかった。
また、トイレットロールを長尺にすると、トイレットロールの内巻領域にかかる圧力が大きくなり、内巻領域と外巻領域とでトイレットペーパーの紙質に差が生じ、消費者が使用する際に、使用開始時と使用終了時において、手触りや風合いが異なると感じる場合があった。したがって、本発明は、製造工程に起因する擦れシワが良好に抑えられ、内巻領域と外巻領域における紙質の差が小さく、交換頻度の低い長尺の高品質なトイレットロールを提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、上記課題を解決するため、鋭意研究を行った。その結果、2プライ以上に積層され、エンボスパターンが付与されたトイレットペーパーをロール状に巻取ったトイレットロールにおいて、ロールの巻直径、巻長、質量を調整し、さらに、内巻領域と外巻領域における所定の測定値から算出されるパラメーターを調整することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
(1)本発明の第1の態様は、2プライ以上に積層され、エンボスパターンが付与されたトイレットペーパーをロール状に巻取ったトイレットロールであって、巻直径が90mm以上110mm以下、巻長が40m以上63m以下、芯の質量を除くロール1個あたりの質量が140g以上250g以下、であり、トイレットロールを巻きほぐした際の最内巻のトイレットペーパーの端縁からトイレットロールの巻長の20%から30%に相当する領域を内巻領域、トイレットロールを巻きほぐした際の最外巻のトイレットペーパーの端縁からトイレットロールの巻長の5%から15%に相当する領域を外巻領域、とした場合において、前記内巻領域における、トイレットペーパーの表面及び裏面それぞれのティッシュソフトネス測定装置TSAにより測定される滑らかさTS750の値を乗じた数値が、前記外巻領域における、トイレットペーパーの表面及び裏面それぞれの滑らかさTS750の値を乗じた数値に対して、72%以上であることを特徴とするトイレットロールである。
(2)本発明の第2の態様は、(1)に記載のトイレットロールであって、トイレットペーパーの、JIS P 8113に基づく、乾燥時の縦方向の引張強さDMDTが、2.5N/25mm以上7.0N/25mm以下であることを特徴とするものである。
(3)本発明の第3の態様は、(1)又は(2)に記載のトイレットロールであって、 トイレットペーパーの、JIS P 8113に基づく、乾燥時の横方向の引張強さDCDTが、0.7N/25mm以上3.0N/25mm以下であることを特徴とするものである。
(4)本発明の第4の態様は、(1)から(3)のいずれかに記載のトイレットロールであって、トイレットペーパーの1プライあたりの坪量が、11g/m以上19g/m以下であることを特徴とするものである。
(5)本発明の第5の態様は、(1)から(4)のいずれかに記載のトイレットロールであって、前記内巻領域における、トイレットペーパーの裏面の滑らかさTS750の値が、前記外巻領域における、トイレットペーパーの裏面の滑らかさTS750の値に対して、74%以上であることを特徴とするものである。
(6)本発明の第6の態様は、(1)から(5)のいずれかに記載のトイレットロールであって、前記内巻領域におけるトイレットペーパーの紙厚が、前記外巻領域におけるトイレットペーパーの紙厚に対して、93%以上であることを特徴とするものである。
本発明によれば、製造工程に起因する擦れシワが良好に抑えられ、内巻領域と外巻領域における紙質の差が小さく、交換頻度の低い長尺のトイレットロールを提供することができる。
本発明に係るトイレットロールの外観を示す斜視図である。 ロール表面側のエンボスパターンの撮影画像を示す図である。 ロール表面及び裏面に設けられたエンボスパターンを示す断面図である。 エンボスパターンの深さの測定方法を示す図である。 エンボスパターンの深さの測定方法を示す図である。 エンボスパターンの深さの測定方法を示す図である。 エンボスパターンの深さの測定方法を示す図である。 マシンワインダーの一例を示す図である。 ロール巻取り加工機の一例を示す図である。 ロールの内巻側が軸方向に飛び出した不良品の撮影画像を示す図である。 内巻領域及び外巻領域を模式的に示す図である。 エンボスパターンの深さを測定する際に、任意のエンボス10個を選ぶ様子を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明するが、以下の実施形態は例示の目的で提示するものであり、本発明は、以下に示す実施形態に、何ら限定されるものではない。
<トイレットロール>
図1は、本発明に係るトイレットロール1の外観を示す斜視図である。本発明のトイレットロール1は、2プライ以上に積層され、エンボスパターンが付与されたトイレットペーパー1xをロール状に巻取ったトイレットロール1であって、巻直径DR(ロールの外径)が90mm以上110mm以下、巻長(巻取り長さ)が40m以上63m以下、芯(コア)の質量を除くロール1個あたりの質量が140g以上250g以下、である。なお、積層の態様は、上記のとおり、2プライ以上であり、より好ましくは2プライ以上3プライ以下であり、更に好ましくは2プライである。
本明細書における内巻領域Fとは、図11に示すように、トイレットロールを巻きほぐした際の最内巻のトイレットペーパー1xの端縁1f(芯(コア)Eと接する部分)からトイレットロールの巻長の20%から30%に相当する領域をいい、外巻領域Gとは、トイレットロールを巻きほぐした際の最外巻のトイレットペーパー1xの端縁1eからトイレットロールの巻長の5%から15%に相当する領域をいう。
また、トイレットペーパー1xの表面のうち、ロール外側に指向した表面をロール表面1a(又はトイレットペーパー1xの表面1a)と称し、ロール中心部に指向した表面をロール裏面1b(又はトイレットペーパー1xの裏面1b)と称する。
[巻長]
トイレットロール1の巻長が40m以上63m以下であることにより、トイレットロール1の交換頻度を低くすることができる。また、巻長を上記の範囲に調整することにより、ロール質量が適切となり、トイレットロール1をコンベアで搬送する際に、自重によるトイレットロールとコンベアとの摩擦を抑え、擦れシワの発生を抑制することができる。また、内巻のトイレットペーパーに過大な押圧がかかることを抑制し、外巻と内巻における手触りの差を小さくすることができる。また、トイレットロール1の省スペース性を図ることができるとともに、巻直径DRが適切な範囲に維持され、トイレットロール1がトイレットペーパーホルダーに十分に収容されるものとなる。巻長は、45m以上61m以下であることが好ましく、50m以上59m以下であることがより好ましい。
[巻直径]
トイレットロール1の巻直径DRが90mm以上110mm以下であることにより、巻取りが完了した後の工程において、トイレットロール1を静置させるために既存の製造ラインにあらかじめ設けられたガイドレールとトイレットロール側面との擦れを抑制し、擦れシワの発生を抑えることができると同時に、エンボスパターン2の潰れを抑制し、美粧性を良好に維持することができる。また、手で持ちやすいサイズとなり、子供や高齢者でも扱いやすいトイレットロールを得ることができる。巻直径DRは、96mm以上107mm以下であることが好ましく、100mm以上104mm以下であることがより好ましい。
[巻密度]
本発明においては、トイレットロール1の巻密度が1.0m/cm以上2.1m/cm以下であることが好ましい。ここで、ロールを固く巻き過ぎると、内巻のトイレットペーパー1xに過大な押圧が加わり、内巻のトイレットペーパー1xに設けたエンボスが潰れて、使用時に美粧性が低下する。一方、ロールを弱く巻き過ぎると、エンボスは潰れないが、巻直径DRが大きくなって、トイレットロール1のトイレットペーパーホルダーへの装着が困難になったり、内巻の巻付け力が弱くなり過ぎて、図10の写真に示すように、ロールの内巻側が軸方向に飛び出して不良品が生じたりする。このようなことから、本明細書では、ロールの巻き強さを表すための因子として、巻密度を規定した。
巻密度は、(巻長×プライ数)÷(ロールの断面積)で表される。ロールの断面積は、{ロールの外径(巻直径DR)部分の断面積-(コア外径部分の断面積)}で表される。コア(紙管)外径DIは、ロールの中心孔の直径である。
例えば、巻長52m、2プライ、巻直径DR102mm、コアの外径39mmの場合、巻密度=(52m×2)÷{3.14×(102mm÷2÷10)-3.14×(39mm÷2÷10)}=1.49m/cmとなる。トイレットロール1にコアが無い場合は、中心孔の直径をコア外径とする。
巻密度が1.0m/cm以上2.1m/cm以下であることにより、巻直径DRが適切な範囲に位置されて、トイレットロール1が、トイレットペーパーホルダー等に収まりやすくなるとともに、内巻の巻付け力が適切なものとなり、ロールの内巻側が軸方向に飛び出して(ロールの保形性が劣り)、不良品となることがなく、シートの柔らかさも好適に維持されるほか、トイレットペーパー1xに設けたエンボスが潰れることなく、使用時の美粧性が維持される。巻密度は、1.2m/cm以上1.9m/cm以下であることがより好ましく、1.4m/cm以上1.7m/cm以下であることが更に好ましい。
[坪量・紙厚]
トイレットペーパー1xの1プライあたりの坪量は、11g/m以上19g/m以下であることが好ましく、このときの紙厚は0.5mm/10プライ以上1.2mm/10プライ以下であることが好ましい。坪量及び紙厚が、上記の範囲であることにより、トイレットロール1の手触りや風合いが良好に維持される。また、ロール質量が適切な範囲になり、トイレットロール1をコンベアで搬送する際に、自重によるトイレットロールとコンベアとの摩擦を抑え、擦れシワの発生を抑制することができる。
トイレットペーパー1xの1プライあたりの坪量は、13g/m以上17g/m以下であることがより好ましく、14g/m以上16g/m以下であることが更に好ましい。トイレットペーパー1xの紙厚は、0.6mm/10プライ以上1.1mm/10プライ以下であることがより好ましく、0.7mm/10プライ以上0.9mm/10プライ以下であることが更に好ましい。トイレットペーパー1x 1プライあたりの坪量及び紙厚を上記範囲に調整する方法としては、原紙ウェブのカレンダー条件(カレンダー処理後の紙厚及び比容積、カレンダー処理前後の紙厚差)及びエンボス条件を規定する方法を挙げることができる。
また、内巻領域Fにおけるトイレットペーパー1xの紙厚(10プライあたり)が、外巻領域Gにおけるトイレットペーパー1xの紙厚(10プライあたり)に対して、93%以上であることが好ましく、94%以上であることがより好ましく、95%以上であることが更に好ましい。外巻領域Gに対する内巻領域Fのトイレットペーパー1xの紙厚が、上記の範囲であることにより、トイレットロール1の使用開始時と使用終了時を比較した場合における、手触りや風合いに差を感じにくくすることができる。なお、内巻領域Fにおけるトイレットペーパー1xの紙厚は、圧力がかかるため、外巻領域Gにおけるトイレットペーパー1xの紙厚よりも小さくなる。
[エンボスパターン]
本発明のトイレットロール1(トイレットペーパー1x)は、エンボス加工が施されてなるものであり、エンボスパターンを有している。本発明のトイレットペーパー1xが有するエンボスパターンとしては、シングルエンボスパターンが好ましい。シングルエンボスパターンは、例えば、図3に示すように、シートを2プライに積層したトイレットペーパー1xの一方の面からのみ、エンボスロール111のエンボス凸部を押し当てて形成される(図9参照)。
図3は、トイレットロール1(トイレットペーパー1x)に設けられたシングルエンボスのエンボスパターン2を示す断面図である。なお、図3の例では、トイレットペーパー1xはシートを2プライに積層してなり、図3の上側がロール表面1a側に対応する。トイレットペーパー1xのエンボスロール111を押し当てた面(図3の表面)に凹部2R、裏面に凸部2Pが現れるエンボスパターン2(シングルエンボスパターン)が形成される。なお、図3(a)はエンボスパターンの深さが深い場合の図であり、図3(b)はエンボスパターンの深さが浅い場合の図である。
この場合、エンボス処理後のトイレットペーパー1xの紙厚t2(この紙厚は、トイレットペーパー1xの表面1aの非エンボス部と、裏面1bのエンボスの凸部2Pの間の距離を反映する)が同一であっても、原紙をカレンダー処理で紙厚t1まで薄くしたシートを、エンボスパターンの深さDが深くなるようにエンボスを付けた図3(a)の方が、シートが柔らかく風合いに優れる。これは、エンボスの凹凸が顕著な図3(a)の方が、原紙の紙厚に対する嵩が高くなり(密度が低くなり)、変形しやすくなってシートの柔らかさが向上するためと考えられる。
また、図3(a)の場合、エンボスパターンの深さDを深くするには、その分だけシート1枚あたりの紙厚t1を薄くして凹凸を顕著にする必要があることから、原紙のカレンダー処理を強く行うことに起因してシートの柔らかさが向上する。一方、トイレットペーパー1xの表面にエンボスを設けずに平滑にすると、滑らか過ぎて表面がパリパリに感じ、シートの柔らかさが劣る。なお、トイレットペーパー1xのうち、温水洗浄便座の使用時等に水が付着しやすいロール外側(ロール表面1a側)に、エンボスの凹部2Rを設けると、凹部2Rは凸部2Pより触感が良いため、シートの柔らかさが向上する。図2は、ロール表面1a側のエンボスの凹部2Rの撮影画像を示す。
なお、図3のシングルエンボス加工の代わりにダブルエンボス加工を施した場合、トイレットペーパー1xの表面1a、裏面1b側の各シートをそれぞれエンボス処理した後、それぞれのシートのエンボスの凸面同士を内側にしてプライアップして2プライにする。そのため、トイレットペーパー1xの紙厚t2が高くなり過ぎ、巻密度が低くなって、巻長を確保することが難しくなる場合がある。ダブルエンボスパターンでもエンボスパターンの深さDを浅くすれば紙厚t2は低くなるが、シートの柔らかさが劣る場合がある。したがって、シングルエンボスパターンが好ましい。また、ダブルエンボスパターンを形成する場合、2プライ積層する際には、プライボンドグルー(糊)を用いたり、ナーリング(エッジエンボス)を用いたりする。このため、プライボンドグルーやナーリングを用いなくても2プライ積層できるという観点からも、シングルエンボスパターンが好ましい。
また、トイレットペーパー1x(シート)の柔らかさを確保する手段としては、エンボス加工に限定されず、表面に凹凸を付与するものであればよく、例えば、凹凸ファブリックを用いて抄紙時にウェブに凹凸を付けてもよい。この場合、凹凸の深さは、後述するエンボスパターンの深さDに相当する範囲とすればよい。
(エンボスパターンの深さD)
エンボスパターンの深さDは好ましくは0.02mm以上0.40mm以下であることが好ましく、0.07mm以上0.35mm以下であることがより好ましく、0.11mm以上0.30mm以下であることが更に好ましい。エンボスパターンの深さDが上記の範囲であることにより、エンボスパターンの凹凸の度合いが好適に維持されて、トイレットペーパー1xの嵩が適度なものとなり、シートの柔らかさを好適に維持することができるようになるとともに、トイレットロール1をトイレットペーパーホルダーに装着しやすい状態を維持することもできる。なお、上記のエンボスパターンの深さは、トイレットロール1の最外巻のトイレットペーパー1xの端縁1eから、トイレットロール1の巻長10%に相当する所定の位置M1における深さとする(図12参照)。
エンボスパターンの深さDは、マイクロスコープを用いてエンボスパターンの高低差を測定して求める。
マイクロスコープとしては、KEYENCE社製の製品名「ワンショット3D測定マクロスコープ VR-3100」を使用することができる。マイクロスコープの画像の観察・測定・画像解析ソフトウェアとしては、製品名「VR-H1A」を使用することができる。また、測定条件は、倍率12倍、視野面積24mm×18mmの条件で測定する。なお、測定倍率と視野面積は、求めるエンボスパターンの大きさによって、適宜変更してもよい。
まず、図4に示すように、エンボスパターン2の周縁frの最長部aを求める。図5(a)は、マイクロスコープによるX-Y平面上の高さプロファイルを示し、トイレットペーパー1x表面の高さが濃淡で表されることがわかる。図5(a)の濃色部位が個々のエンボスパターンを示し、図5(a)から1つのエンボスパターンの最長部aを見分けることができる。この最長部aを横切る線分A-Bを引くと、図5(b)に示すようにエンボスパターンの高さ(測定断面曲線)プロファイルが得られる。ここで、X-Y平面画像の色の濃淡で、エンボスパターンの凸部(非エンボス部)と凹部がわかるので、凸部と凹部が隣接している部分を横切るように線分A-Bを決めればよい。
ここで、図5(b)の高さプロファイルは、実際のトイレットペーパー1xの試料表面の凹凸を表す(測定)断面曲線Tであるが、ノイズ(トイレットペーパー1xの表面に繊維塊があったり、繊維がヒゲ状に伸びていたり、繊維のない部分に起因した急峻なピーク)をも含んでおり、凹凸の高低差の算出に当たっては、このようなノイズピークを除去する必要がある。そこで、図6に示すように、高さプロファイルの断面曲線Tから「輪郭曲線」Uを計算し、この輪郭曲線Uのうち、上に凸となる2つの曲率極大点P1,P2と、曲率極大点P1,P2で挟まれる最小値を求め、最小値Minとする。さらに、曲率極大点P1,P2の平均値を最大値Maxとする。
このようにして、エンボスパターンの深さD=最大値Max-最小値Minとし、曲率極大点P1,P2のX-Y平面上の距離(長さ)を最長部aの長さと規定する。なお、「輪郭曲線」は、断面曲線からλc:800μm(ただし、λcはJIS-B0601「3.1.1.2」に記載の「粗さ成分とうねり成分との境界を定義するフィルタ」)より短波長の表面粗さの成分を低域フィルタによって除去して得られる曲線である。なお、λcを、隣接するエンボスパターン同士のP1の間隔(これを、エンボスピッチという)以上に設定すると、ピークをノイズと認識してしまう可能性があるので、λcをエンボスピッチ未満とする。例えば、エンボスピッチが800μm以下の場合、例えばλc:250μmに設定する。隣接するエンボスパターン同士のP1の間隔は、図6の左又は右に繋がる次のエンボスパターンについて同様にP1,P2を求め、隣接するエンボスパターン同士でP1、P2、P1と並ぶときの2つのP1の間隔である。
同様にして、図5(a)において最長部aに垂直な方向での最長部bについてもエンボスパターンの深さDを測定し、最長部aと最長部bの各エンボスパターンの深さDのうち、大きい方の値をエンボスパターンの深さDとして採用する。以上の測定を、トイレットペーパー1xのロール表面1aの任意の10個のエンボスパターン2について行い、その平均値を最終的なエンボスパターンの深さDとして採用する。また、最長部aと最長部bの積(a×b)をエンボスパターン2の面積Sとして求める。最長部aと最長部bは、上記したトイレットペーパー1xのロール表面1aの10個のエンボスパターン2についての個々のa、bの値を平均した値を用いる。ただし、図7に示すように、エンボスパターンが流れ方向(MD方向)につながっている場合、最長部aが巻長と同じになってしまい、高低差が得られず、凹部の深さDを測定できない。そこで、エンボスパターンが繋がる方向(MD方向)に直交する幅W方向に、エンボスパターンを跨ぐように線分A-Bを引き、凹部の深さDを測定することができる。同様に、エンボスパターンが幅W方向(CD方向)につながっている場合、流れ方向(MD方向)に、エンボスパターンを跨ぐように線分A-Bを引き、凹部の深さDを測定する。
エンボス面積Sは、0.2mm以上9.0mm以下であることが好ましく、1.0mm以上7.0mm以下であることがより好ましく、1.8mm以上5.0mm以下であることが更に好ましい。また、エンボスパターンの面積率(トイレットペーパー1xのうち、エンボスパターンのある部分の割合)は、3%以上60%以下であることが好ましく、7%以上45%以下であることがより好ましく、10%以上30%以下であることが更に好ましい。トイレットペーパー1xのエンボスパターンの面積率を求めることが難しい場合、エンボスロール111の凸部の面積率をエンボスパターンの面積率とすることができる。エンボス面積S及び面積率が上記の範囲内のものであることにより、エンボスパターンの大きさが適度に保たれ、エンボスパターンの美粧性と巻密度が優れたものとなる。また、エンボスパターンによっては、エンボス処理後に紙厚が低くなる場合もあるので、その場合は、原紙の特性やカレンダー処理の方法を適宜調整して、トイレットロール1やトイレットペーパー1xの特性を所定の数値範囲内にすることができる。
なお、エンボスパターンの形状は、長方形、正方形、丸形、長丸形等、特に制限はない。また、上記に示したエンボスパターンの大きさ及びエンボスパターンの面積率(個数)を適宜調整して、巻直径DRや巻密度を調整することができる。
なお、エンボスパターンの深さDを測定する際、シングルエンボスであっても、ダブルエンボスであっても、測定面はロール表面1a側とする。また、エンボスパターンの深さDとエンボス面積Sを求める際、任意の10個のエンボスパターン2を選定する際には、以下のようにして行う。図12に示すように、例えば、エンボスパターンの深さDとエンボス面積Sを求める場合、トイレットロール1の最外巻のトイレットペーパー1xの端縁1eから、トイレットロール1の巻長10%に相当する所定の位置M1にあるエンボスパターン2の中から任意の10個を選ぶ。このとき、エンボスパターン2の中心が位置M1を通っている必要はなく、位置M1上にあるエンボスパターン2を上述のマイクロスコープの視野内に入れ、最長部a、bを見極めればよい。
位置M1上にエンボスパターン2が10個未満しか存在しない場合は、位置M1上のエンボスパターン2に隣接する外巻側のエンボスパターン2の群2F、又は位置M1上のエンボスパターン2に隣接する内巻側のエンボスパターン2の群2Eの中から不足する個数のエンボスを選べばよい。なお、位置M1がミシン目に当たる場合は、ミシン目に隣接する外巻側のエンボスパターン2の群を対象に測定する。
図8は、マシンワインダーの一例を示し、図9はロール巻取り加工機110の一例を示す。リール11は、プライマシンで2プライにされるとともにカレンダー処理され、原反ロール12(各シートの紙厚t1)となる。この原反ロール12は、ロール巻取り加工機110にセットされ、エンボスユニット(エンボスロール111)によってシングルエンボス処理された後、巻取り機構113によって上記の巻直径DRの幅広の原紙ロール13に巻取られる。その後、この原紙ロール13を所定幅(114mm等)に切り、トイレットロール1となる。
ロール巻取り加工機110は、大別するとサーフェイス方式とセンター方式の2種類がある。サーフェイス方式は巻取るロールを外側から別の複数の駆動ロールで支持しながら巻取る方法であり、巻取られたトイレットロール1は、巻き径のコントロールがしやすく、生産速度がより高速となる。センター方式は巻取りロールの中心に通したシャフトの駆動により巻取る方法で、巻取られたトイレットロール1は、比較的柔らかな製品となり、デリケートなエンボスを施した製品に適している。本発明においては、いずれの方法でも巻取ることができるが、サーフェイス方式であることが好ましい。サーフェイス方式によれば、トイレットロール1を巻く強さでトイレットロール1の巻直径DR及びロール柔らかさを比較的容易に調整することができる。
なお、ロール巻取り加工機110にマシンワインダー100を組み込み、ロール巻取り加工機110にてプライアップ、カレンダー処理、エンボス処理をこの順で行ってもよい。また、1枚ずつの衛生薄葉紙をそれぞれカレンダー処理後にプライアップし、エンボス処理してもよい。
エンボスパターンの深さDは、エンボスロール111と対向するゴムロール112(図9参照)のニップ幅を適宜調整して制御することができる。ニップ幅は、ロールの特性によっても異なるが、20mmから50mmであることが好ましく、25mmから45mmであることがより好ましく、30mmから40mmであることが更に好ましい。ニップ幅を上記の範囲内のものとすることにより、エンボスパターンの表裏差が適切に維持されるとともに、紙厚が好適に維持されてロールの巻直径DRが適切なものとなり、シートの柔らかさについても好適に維持される。ニップ幅は、カーボン紙を用いて測定することができる。測定方法としては、まず、エンボスロール111のニップを逃がし、カーボン紙と一般的なコピー用紙を重ねてセットする。次に、エンボスロール111にニップをかける。その後、ニップを逃がし、カーボン紙とコピー用紙を取り外す。エンボスロール111でニップがかかっていた部分のカーボン紙の色がコピー用紙に転写されるので、ニップ幅を測定することができる。なお、エンボスロールの材質は、金属であることが好ましい。
エンボスロールの凹凸が深ければニップ幅を狭くし、エンボスロールの凹凸が浅ければニップ幅を広くすることで、エンボスパターンの深さDを調整できる。また、エンボスパターンの深さDを確保するよう、ロールを巻く強さを調整できる。例えば、エンボスパターンの深さが大きくなると、ロールを巻く際にエンボスパターンが潰れやすくなるので、ロールを巻く強さを弱くすることで、エンボスパターンの深さDを調整できる。
ロール巻取り加工機110にて同時に、印刷、エンボス付与、ミシン目加工、テールシール、所定幅のカットを行うことができ、トイレットロール1を製造することができる。さらに、その後、フィルム包装加工してトイレットロール1の包装体を製造することができる。
[ロール質量]
ロール質量は、芯(コア)の質量を除く、ロール幅(芯方向のロールの幅)114mmあたりのトイレットロール1の質量である。本発明のトイレットロール1において、芯(コア)の質量を除くロール1個あたりの質量は、140g以上250g以下である。ロール質量が上記の範囲であることにより、トイレットロール1をコンベアで搬送する際に、自重によるトイレットロールとコンベアとの摩擦を抑え、擦れシワの発生を抑制することができる。また、坪量や巻長が適切に維持され、ロールの交換頻度を低くすることができる。また、芯(コア)の質量を除くロール1個あたりの質量は、160g以上220g以下であることが好ましく、180g以上200g以下であることがより好ましい。
[コア外径]
また、本発明のトイレットロール1の芯の外径である、コア外径は、35mm以上45mm以下であることが好ましく、37mm以上42mm以下であることがより好ましく、38mm以上40mm以下であることが更に好ましい。コア外径が上記の範囲内のものであることにより、トイレットロール1の巻密度を好適に維持しつつ、トイレットロール1を、トイレットペーパーホルダーに収まりやすくすることができ、加えて、製造時のトイレットロール1の取扱性も良好となる。また、トイレットロール1のコアの質量は3.0g以上5.7g以下であることが好ましく、3.7g以上5.2g以下であることがより好ましく、4.2g以上4.8g以下であることが更に好ましい。コア質量を上記の数値範囲内にすることにより、本願のような長尺のトイレットペーパー1xに適した、良好なコアの強度とコアのコストを実現することができる。コアの質量は、ロール質量と同様、ロール幅114mmの質量とする。
[比容積]
トイレットペーパー1xの比容積は3.0cm/g以上7.0cm/g以下であることが好ましい。トイレットペーパー1xの比容積が上記範囲内のものであることにより、シートの柔らかさが良好なものとなり、バルク(嵩高さ)が好適に維持され、水分の吸収性が良好に維持されるとともに、巻直径DRが大きくなり過ぎることがない。上記比容積は、3.3cm/g以上6.7cm/g以下であることがより好ましく、3.6cm/g以上6.4cm/g以下であることが更に好ましい。
[DMDT、DCDT]
トイレットペーパー1x(2プライ以上に積層したシート)のJIS P 8113に基づく乾燥時の縦方向の引張強さをDMDT(Dry Machine Direction Tensile strength)、乾燥時の横方向の引張強さをDCDT(Dry Cross Direction Tensile strength)としたとき、DMDTが2.5N/25mm以上7.0N/25mm以下であることが好ましく、3.5N/25mm以上6.0N/25mm以下であることがより好ましく、4.0N/25mm以上5.5N/25mm以下であることが更に好ましい。また、DCDTは、0.7N/25mm以上3.0N/25mm以下であることが好ましく、1.0N/25mm以上2.7N/25mm以下であることがより好ましく、1.3N/25mm以上2.4N/25mm以下であることが更に好ましい。DMDT及びDCDTを上記の範囲に調整することにより、シートの柔らかさを好適に維持しつつ、擦れシワの発生を抑制することができる。なお、引張強さの測定は、引張速度300mm/minの条件で行う。また、引張強さは、公知の方法で調整することができる。
なお、上記においては、トイレットペーパー1xの抄紙の流れ方向を「縦方向」とし、流れ方向に直角な方向を「横方向」とする。
[吸水度]
トイレットペーパー1x(2プライ以上に積層したシート)の旧JIS S 3104に基づく吸水度は、7.0秒以下であることが好ましく、5.0秒以下であることがより好ましく、3.0秒以下であることが更に好ましい。吸水度は、短時間であることが好ましく、上記時間の範囲内であることにより、吸水性が良好に維持される。なお、水を滴下する際は、トイレットペーパー1xの表面側に滴下する。
[ほぐれやすさ]
トイレットペーパー1xを1枚に剥がした時のJIS P 4501に基づくほぐれやすさは、8秒以上60秒以下であることが好ましく、15秒以上50秒以下であることがより好ましく、20秒以上40秒以下であることが更に好ましい。ほぐれやすさは、短時間であることが好ましく、上記時間の範囲内であることにより、トイレでの水解性が良好に維持され、温水洗浄便座使用におけるトイレットペーパー1xが水に濡れた時の耐水性も良好になる。
[滑らかさTS750]
本発明のトイレットロール1において、トイレットペーパー1xについて、ティッシュソフトネス測定装置TSA上のソフトウェアにて自動的に取得した、低周波数側からの最初のスペクトルの極大ピークの強度(TS750)の数値から算出されるパラメーターを以下の範囲に調整することにより、トイレットロール1の使用開始時と使用終了時を比較した場合における、手触りや風合いに差を感じにくくすることができる。すなわち、本発明において、内巻領域Fにおける、トイレットペーパー1xの表面1a及び裏面1bそれぞれのティッシュソフトネス測定装置TSAにより測定される滑らかさTS750の値を乗じた数値が、外巻領域Gにおける、トイレットペーパー1xの表面1a及び裏面1bそれぞれの滑らかさTS750の値を乗じた数値に対して、72%以上である。また、当該数値は、77%以上であることが好ましく、82%以上であることがより好ましい。また、内巻領域Fにおける上記数値は、外巻領域Gの上記数値よりも小さくなる。なお、内巻領域F及び外観領域Gの各領域における表面1aと裏面1bのそれぞれの測定位置は、各領域の範囲内であれば一致する必要はない。
さらに、より効果的に、トイレットロール1の使用開始時と使用終了時を比較した場合における、手触りや風合いに差を感じにくくするために、内巻領域Fにおける、トイレットペーパー1xの裏面1bの滑らかさTS750の値が、外巻領域Gにおける、トイレットペーパー1xの裏面1bの滑らかさTS750の値に対して、74%以上であることが好ましく、79%以上であることがより好ましく、84%以上であることが更に好ましい。なお、内巻領域Fにおける上記数値は、外巻領域Gの上記数値よりも小さくなる。
ティッシュソフトネス測定装置TSAを使用したTS750の測定方法や、これに用いられる測定装置については、例えば、特開2013-236904号公報に詳細に記載されている。ティッシュソフトネス測定装置TSAを使用した測定方法については、上記の特許文献を参照されたい。
<トイレットペーパー>
トイレットペーパー1xは木材パルプ100質量%からなるものであってもよく、古紙パルプ、非木材パルプ、脱墨パルプを含んでもよい。目標とする品質を得るためには、NBKP(針葉樹晒クラフトパルプ)の含有率が0質量%以上30質量%以下であることが好ましく、0質量%以上20質量%以下であることがより好ましく、5質量%以上15質量%以下であることが更に好ましい。また、LBKP(広葉樹晒クラフトパルプ)の含有率が30質量%以上90質量%以下であることが好ましく、40質量%以上80質量%以下であることがより好ましく、50質量%以上70質量%以下であることが更に好ましい。
また、ミルクカートン等の液体飲料用カートン由来の古紙パルプの含有率が0質量%より大きく60質量%以下であることが好ましく、10質量%以上50質量%以下であることがより好ましく、20質量%以上40質量%以下であることが更に好ましく、クラフトパルプの含有率が、40質量%以上100質量%未満であることが好ましく、50質量%以上90質量%以下であることがより好ましく、60質量%以上80質量%以下であることが更に好ましい。
ミルクカートン等の液体飲料用カートン由来の古紙パルプは、針葉樹パルプが主体であり、トイレットペーパー1xの強度を向上させやすいというメリットがある一方で、品質的にバラツキが大きく、含有割合が高過ぎると製品の品質に影響することがある。ミルクカートン等の液体飲料用カートン由来の古紙パルプの含有量を上記の範囲内のものとすることにより、品質のバラツキを抑えつつ、トイレットペーパー1xの強度を効果的に向上させることができる。
なお、上記のLBKPとしては、ユーカリ属グランディス及びユーカリグロビュラスに代表される、フトモモ科ユーカリ属の材種から形成されるパルプが好ましい。
本発明においては、上記のNBKP、LBKP、ミルクカートン由来の古紙のパルプ100質量部に対して、新聞や雑誌古紙等由来の脱墨パルプを25質量部以下の範囲内で配合することができる。なお、脱墨パルプを25質量部配合したときの、トイレットペーパー1x(シート)中の脱墨パルプの含有率は、25質量部/(100質量部+25質量部)×100=20質量%となる。脱墨パルプの含有率は0質量%以上20質量%以下であることが好ましく、0質量%以上10質量%以下であることがより好ましく、0質量%以上5質量%以下であることが更に好ましく、0質量%であることが最も好ましい。脱墨パルプも古紙であるため、これをパルプ原料に配合することにより、トイレットペーパー1xの品質のバラツキが大きくなる。また、脱墨パルプは通常、蛍光染料を含んでおり、その含有率が20質量%を超えると、トイレットペーパー1xが蛍光染料を多く含むことになる場合がある。このため、脱墨パルプの含有量は20質量%以下とすることが好ましい。
なお、トイレットペーパー1xに適正な強度を確保するために、通常の手段で原料配合し、パルプ繊維の叩解処理を行うことにより強度調整を行うことができる。目標の品質を得るための叩解としては、市販のバージンパルプに対して、JIS P 8121で測定されるカナダ標準ろ水度で、叩解前後におけるろ水度の差を0ml以上150ml以下、より好ましくは10ml以上100ml以下、更に好ましくは20ml以上70ml以下に低減させる叩解処理を挙げることができる。
トイレットペーパー1xは、紙料にバージン系原料を使用する場合は、一定範囲の繊維長及び繊維粗度を有する針葉樹クラフトパルプと広葉樹クラフトパルプを特定の範囲で配合して抄紙することができる。紙料への添加剤としては最終製品の要求品質に応じ、デボンダー柔軟剤を含めた柔軟剤、嵩高剤、染料、分散剤、乾燥紙力増強剤、濾水向上剤、ピッチコントロール剤、吸収性向上剤等を用いることができる。湿潤紙力増強剤は使用しないことが好ましい。トイレットペーパー1xの紙料に古紙原料を使用する場合も、上記バージン系の場合と同様の処理を行う。
[トイレットペーパーの製造方法]
トイレットペーパー1xは、例えば以下のように、(1)抄紙及びクレーピング、(2)マシンワインダーによるプライアップ及びカレンダー処理、(3)エンボス処理及びロール巻取り加工、の順で製造することができる。このうち、(3)については既に説明したので省略する。
(抄紙及びクレーピング)
まず、公知の抄紙機のワイヤーパート上で上記紙料からウェブを抄紙し、プレスパートのフェルトへ移動させる。ワイヤーパートの方式としては、丸網式、長網(フォードリニアー)式、サクションブレスト式、短網式、ツインワイヤー式、クレセントフォーマー式等が挙げられる。
そして、ウェブに対し、サクションプレッシャーロール又はサクションなしのプレッシャーロール又はプレスロール等で機械的に圧縮をしたり、あるいは熱風による通気乾燥等の脱水方法を採用したりして脱水を続ける。また、サクションプレッシャーロール又はサクションなしのプレッシャーロールは、プレスパートからヤンキードライヤーにウェブを移動させる手段としても使用される。
ヤンキードライヤーに移動されたウェブは、ヤンキードライヤー及びヤンキードライヤーフードで乾燥された後、クレーピングドクターによりクレーピング処理され、リールパートで巻取られる。
クレーピング(クレープと言われる波状の皺をつけること)は、紙を縦方向(抄紙機上のシート走行方向)に機械的に圧縮することである。そして、トイレットペーパー1xのウェブの製造の際、クレーピングドクターによりヤンキードライヤー上のウェブが剥がされ、リールパートで巻取られるが、ヤンキードライヤーとリールパートの速度差(リールパートの速度≦ヤンキードライヤーの速度)によりクレーピングドクターにてクレープ(皺)が形成される。
トイレットペーパー1xに必要な品質、すなわち嵩(バルク感)、柔らかさ、吸水性、表面の滑らかさ、美観(クレープの形状)等は上記速度差で左右される。上記速度差等の条件にもよるが、クレーピング後のリール上のウェブの坪量は概略12g/m以上21g/m以下となり、クレーピング前のヤンキードライヤー上のウェブの坪量より重くなる。上記坪量は、好ましくは14g/m以上19g/m以下、より好ましくは15g/m以上18g/m以下である。上記範囲を超えると、強度が高くなって紙がゴワゴワする場合があり、上記範囲未満であると、強度が弱くて破れやすくなったり、手触りや嵩高さが劣ったりする場合がある。
ここで、ヤンキードライヤーとリールのスピード差に基づくクレープ率は次式により定義される。
クレープ率(%)=100×{(ヤンキードライヤー速度(m/分)-リール速度(m/分)}÷リール速度(m/分)
品質や操業性の良し悪しはこのクレーピングの条件で大方決まり、クレーピング条件を最適とする操業条件が当業者にとって重要な事項となる。本発明においてトイレットペーパー1xを製造する際のクレープ率は10%以上50%以下であることが好ましく、15%以上40%以下であることがより好ましく、20%以上35%以下であることが更に好ましい。
(マシンワインダーによるプライアップ及びカレンダー処理)
図8はマシンワインダー100の一例を示す。上述のようにクレープ後にリールパートで巻取られたリール11がマシンワインダー100に2本セットされ、ヤンキー面が外側になるように2枚に重ね合わされてプライアップされ、原反ロール12となる。この際、プライアップ後に1スタック目のカレンダー機101、2スタック目のカレンダー機102の順で、2段階でカレンダー処理される。もちろん、1スタック目のカレンダー機101と2スタック目のカレンダー機102のどちらか一方で1段階のみカレンダー処理してもよい。また、プライアップ前に、オンマシンカレンダーでカレンダー処理することも可能である。
エンボス処理前(カレンダー処理後)のトイレットペーパー1xの紙厚を好ましくは0.5mm/10枚以上1.2mm/10枚以下、より好ましくは0.6mm/10枚以上1.1mm/10枚以下、更に好ましくは0.7mm/10枚以上0.9mm/10枚以下とする。また、エンボス処理前(カレンダー処理後)の原反ロール12におけるトイレットペーパー1xの比容積を好ましくは3.1cm/g以上6.7cm/g以下、より好ましくは3.5cm/g以上6.4cm/g以下、更に好ましくは3.8cm/g以上6.1cm/g以下とする。
なお、エンボス処理前のトイレットペーパー1xの紙厚は、図8ではカレンダー処理後の原反ロール12における紙厚であり、図3の紙厚t1に相当する。ただし、後述するように、紙厚は測定荷重3.7kPaで測定した値であるため、図3の紙厚t1を正確に反映したものではない。
また、表1及び表2に示したエンボス処理後のトイレットペーパー1xの紙厚は図3の紙厚t2に相当するが、測定荷重3.7kPaで測定した値であるため、紙厚t2を正確に反映したものではない。
一方、エンボスパターンの深さDはエンボスを圧縮しない生成りの状態での値を測定している。したがって、エンボスパターンの深さDは紙厚t1、t2から計算される値(この値は、エンボスを測定荷重3.7kPaで圧縮した値である)よりは大幅に大きい。
各カレンダー機101、102は、それぞれ2本の金属ロールからなることが好ましいが、2本のロールのうち、1本を弾性ロールとし、ソフトカレンダー処理を行えるようにしてもよい。
カレンダーの線圧は、3.0kgf/cm以上8.0kgf/cm以下であることが好ましく、4.0kgf/cm以上7.0kgf/cm以下であることがより好ましい。線圧が上記範囲内のものであることにより、トイレットペーパー1xの嵩高さが良好に維持され、トイレットペーパー1xの柔らかさが良好なものとなるとともに、ロールの巻直径DRも適切な範囲内に維持される。なお、線圧は、1スタック目より2スタック目を高くすることが好ましい。
カレンダー処理時、ドローを適宜調整することができる。プライアップ前のリール11からカレンダー処理後の原反ロール12の間のドローは、100%以上110%以下とすることが好ましく、102%以上108%以下とすることがより好ましい。
カレンダー処理とドロー調整により、坪量と紙厚を管理することができる。
カレンダー処理後でエンボス処理前の原反ロール12のウェブの坪量を1枚あたり11g/m以上20g/m以下とすることが好ましい。後述するロール巻取り加工においてウェブは若干伸びて坪量も低くなるので、最終形態のトイレットロール1の目標坪量より若干高い13g/m以上18g/m以下とすることがより好ましく、14g/m以上17g/m以下とすることが更に好ましい。なお、ロール巻取り加工においてウェブが若干伸びるため、巻取り前後で坪量と同様に紙厚も低くなるが、エンボス処理によって、最終形態のトイレットロール1の目標紙厚に調整できる。
カレンダー処理後の原反ロール12を、例えば図9のロール巻取り加工機110によってエンボス処理し、トイレットロール1を得る。なお、巻密度は、図9のロール巻取り加工機110において、巻取り機構113で幅広の原紙ロール13に巻取る際、原紙ロール13を外周側から押圧してシートを順次巻くためのライダーロール114の押圧力を、所定範囲に設定することで調整できる。
以上、本発明を、実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態に記載の発明の範囲には限定されないことは言うまでもなく、上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
パルプ組成の含有率(質量%)が、NBKP10%、LBKP60%、ミルクカートン等の液体飲料用カートン由来の古紙パルプ30%となるようにし、脱墨パルプは含有させず、図8、図9に示す装置により、表1から表3に示すトイレットペーパー(2プライ)及びトイレットロールを製造した。なお、エンボスパターンの形成には、エンボスロールと対向するゴムロールのニップ幅を32mmに統一した。
以下の測定を行った。なお、各測定は、JIS P 8111に規定する温湿度条件下(23±1℃、50±2%RH)で平衡状態に保持後に行った。
坪量:JIS P8124に基づいて測定し、シート1枚あたりに換算した。
紙厚:シックネスゲージ(尾崎製作所製のダイヤルシックネスゲージ「PEACOCK」)を用いて測定した。測定条件は、測定荷重3.7kPa、測定子直径30mmで、測定子と測定台の間に試料を置き、測定子を1秒間に1mm以下の速度で下ろしたときのゲージを読み取った。なお、シートを2プライに積層したトイレットペーパーを5組重ねて、10プライ分として測定を行った。また、測定を10回繰り返して測定結果を平均した。なお、ロール上の測定位置は、トイレットロールを巻きほぐした際の最内巻のトイレットペーパーの端縁からトイレットロールの巻長の90%に相当する位置とした。
比容積:シート1枚あたりの紙厚を1枚あたりの坪量で割り、単位gあたりの容積cmで表した。
乾燥時の縦方向引張強さDMDTと乾燥時の横方向引張強さDCDT:JIS P 8113に基づいて、2プライに積層したトイレットペーパーにつき、破断までの最大荷重をN/25mmの単位で測定した。引張強さの測定は、引張速度300mm/minの条件で行った。
巻長:トイレットロールのミシン目とミシン目の間のシートについて、10シート分の長さを実測した。その後、ロールのシート数を実測し、巻長さは10シート分の長さとシート数から比例計算で求めた。例えば、10シート分の長さが1.515m、シート数が330シートの場合、1.515m×(330/10)=50mとなる。なお、ミシン目がない場合は、実測することにより巻長を求めた。
ロールの巻直径DR、コア外径DI:ムラテックKDS株式会社製ダイヤメータールールを用いて測定した。測定は、10個のロールを測定し、測定結果を平均した。
ロール質量:ロール質量は、電子天秤を用いて測定した。まず、コアを含むロール質量を測定し、その後、コアの質量を測定した。コアを含むロール質量から、コアの質量を差し引き、ロール質量とした。ロール質量は、10個のロールを測定し、測定結果を平均した。なお、ロール幅が114mmと異なる場合は、ロール幅を114mmに換算してロール質量を求めた。例えば、ロール幅が105mmの場合、そのロール質量に係数(114/105)を乗じた質量を、ロール幅が114mmあたりのロール質量とした。
巻密度及びTS750については、上記の方法により測定した。なお、TS750については、内巻領域については、トイレットロールを巻きほぐした際の最内巻のトイレットペーパーの端縁からトイレットロールの巻長の25%に相当する位置、外巻領域については、トイレットロールを巻きほぐした際の最外巻のトイレットペーパーの端縁からトイレットロールの巻長の10%に相当する位置、をそれぞれ測定した。
なお、外巻領域における、トイレットペーパーの表面及び裏面それぞれのTS750の値を乗じた数値に対する、内巻領域における、トイレットペーパーの表面及び裏面それぞれのTS750の値を乗じた数値(%)を、表中では、TS750(表×裏 内巻/外巻)と記載している。また、外巻領域における、トイレットペーパーの裏面のTS750の値に対する、内巻領域における、トイレットペーパーの裏面のTS750の値(%)を、表中では、TS750(裏 内巻/外巻)と記載している。
また、外巻領域におけるトイレットペーパーの紙厚に対する内巻領域におけるトイレットペーパーの紙厚(%)を表中では、紙厚(内巻/内巻)と記載している。なお、紙厚に関する当該データを採る場合において、内巻領域については、最内巻のトイレットペーパーの端縁からトイレットロールの巻長の25%に相当する位置を起点として、最内巻に向かう方向にトイレットペーパーを5組分採取し、上記の同様の方法により測定した。また、外巻領域については、最外巻のトイレットペーパーの端縁からトイレットロールの巻長の10%に相当する位置を起点として、最外巻に向かう方向にトイレットペーパーを5組分採取し、同様に測定した。
官能評価は、モニター20人が、各評価項目について、「よい」又は「悪い」を選択する方式で行った。評価基準は以下の通りである。◎、○、△を合格とした。
◎:「よい」が18人以上20人以下のとき
○:「よい」が14人以上17人以下のとき
△:「よい」が10人以上13人以下のとき
×:「よい」が、6人以上9人以下のとき
××:「よい」がいないか、1人以上5人以下のとき
得られた結果を表1から表3に示す。
Figure 0007091578000001
Figure 0007091578000002
Figure 0007091578000003
1 トイレットロール
1a ロール表面
1b ロール裏面
1e 最外巻のトイレットペーパーの端縁
1f 最内巻のトイレットペーパーの端縁
1x トイレットペーパー
11 リール
12 原反ロール
13 原紙ロール
100 マシンワインダー
101 1スタック目のカレンダー機
102 2スタック目のカレンダー機
110 ロール巻取り加工機
111 エンボスロール
112 ゴムロール
113 巻取り機構
114 ライダーロール
2 エンボスパターン
2R 凹部
2P 凸部
D エンボスパターンの深さ
E 芯(コア)
F 内巻領域
G 外巻領域

Claims (2)

  1. 2プライ以上に積層され、エンボスパターンが付与されたトイレットペーパーをロール状に巻取ったトイレットロールであって、
    巻直径が90mm以上110mm以下、巻長が4m以上6m以下、芯の質量を除くロール1個あたりの質量が10g以上20g以下、であり、
    トイレットロールを巻きほぐした際の最内巻のトイレットペーパーの端縁からトイレットロールの巻長の20%から30%に相当する領域を内巻領域、トイレットロールを巻きほぐした際の最外巻のトイレットペーパーの端縁からトイレットロールの巻長の5%から15%に相当する領域を外巻領域、とした場合において、
    前記内巻領域における、トイレットペーパーの表面及び裏面それぞれのティッシュソフトネス測定装置TSAにより測定される滑らかさTS750の値を乗じた数値が、前記外巻領域における、トイレットペーパーの表面及び裏面それぞれの滑らかさTS750の値を乗じた数値に対して、72%以上であり、
    トイレットペーパーの、JIS P 8113に基づく、乾燥時の縦方向の引張強さDMDTが、2.5N/25mm以上7.0N/25mm以下であり、
    トイレットペーパーの、JIS P 8113に基づく、乾燥時の横方向の引張強さDCDTが、0.7N/25mm以上3.0N/25mm以下であり、
    前記内巻領域における、トイレットペーパーの裏面の滑らかさTS750の値が、前記外巻領域における、トイレットペーパーの裏面の滑らかさTS750の値に対して、74%以上であり、
    前記内巻領域におけるトイレットペーパーの紙厚が、前記外巻領域におけるトイレットペーパーの紙厚に対して、93%以上である、トイレットロール。
  2. トイレットペーパーの1プライあたりの坪量が、11g/m以上19g/m以下である、請求項1に記載のトイレットロール。
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