JP6923175B2 - シャワートイレ用トイレットペーパー - Google Patents

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Description

本発明は、2プライに積層されたトイレットペーパーに関する。
近年、日本では、シャワートイレが普及しており、2プライに積層されたトイレットペーパーをロール状に巻き取った、シャワートイレ用のトイレットロールも上市されている。通常、シャワートイレ用のトイレットロールを構成するトイレットペーパーには、吸水量が多く、かつ、破れにくい、という性質が求められる。そこで、シャワートイレ用トイレットペーパーにおいては、2プライの各々の原紙に別々にエンボス加工を施す、いわゆるダブルエンボス加工により、シート間に空気層を作り、トイレットペーパーの吸水量を上げる方法が一般的に用いられている。
シャワートイレ用であるかにかかわらず、風合い、拭き取りやすさ、吸収性等を確保するために、ダブルエンボス加工が施されたトイレットペーパーについての検討がなされている。例えば、特許文献1には、同一のエンボスパターンを有する対のシートを、各シートのエンボス凸面同士が近接して向き合うように接合して一体化した構成を有することを特徴とする2プライ以上のトイレットペーパーが開示されている。また、特許文献2には、2枚以上の薄葉紙を重ねてなるトイレットペーパーにおいて、少なくとも一枚の薄葉紙がエンボスを有し、そのエンボスの凸部の頂部に塗布された接着剤によって隣接する薄葉紙に接着されており、その薄葉紙同士の接着に用いられる接着剤は、水性接着基剤を水性の着色剤によって着色したものであることを特徴とするトイレットペーパーが開示されている。
特開2003−116741号公報 特開2009−178454号公報
しかしながら、ダブルエンボス加工が施されたトイレットペーパーでは、トイレットロールの製造工程において、トイレットペーパーを巻き取る際にテンションがかかり、エンボスが潰れ、シート間の空気層が縮小しやすく、その結果、トイレットペーパーの吸水量が低下し、ダンブルエンボス加工が施されたトイレットペーパー特有のふっくらとした肌触りも損なうという問題があった。したがって、本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、吸水性に優れ、肌触りの良好なシャワートイレ用トイレットペーパーを提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、上記課題を解決するため、鋭意研究を行った。その結果、シートが2プライに積層され、ダブルエンボスパターンが付与された、トイレットペーパーにおいて、坪量、紙厚、エンボスパターンの深さ及び2プライのシート間の空気層の厚さを調整することにより、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は以下のものを提供する。
(1)本発明の第1の態様は、シートが2プライに積層され、エンボスパターンが付与された、トイレットペーパーであって、前記エンボスパターンは、2プライのシートの各々に設けられた、ダブルエンボスパターンであり、トイレットペーパーのシート1枚あたりの坪量が13g/m以上19g/m以下、紙厚が1.2mm/10枚以上1.9mm/10枚以下であり、トイレットペーパーの同一部位の表面及び裏面のエンボスパターンの深さを測定し、測定値が大きい面のエンボスパターンの深さを深さA、測定値が小さい面のエンボスパターンの深さを深さBとした場合において、深さA>深さBを満たすことを条件に、深さAが130μm以上400μm以下、深さBが60μm以上240μm以下であり、2プライのシート間の空気層の厚さが40μm以上190μm以下である、シャワートイレ用トイレットペーパーである。
(2)本発明の第2の態様は、(1)に記載のシャワートイレ用トイレットペーパーであって、前記エンボスパターンが、面積の異なるデコレーションエンボスとマイクロエンボスの二種類のエンボスから構成され、デコレーションエンボスの面積がマイクロエンボスの面積より大きく、トイレットペーパーの単位面積における、マイクロエンボスの総面積に対するデコレーションエンボスの総面積比が、0.5以上1.9以下であることを特徴とするものである。
(3)本発明の第3の態様は、(1)又は(2)に記載のシャワートイレ用トイレットペーパーであって、デコレーションエンボスの1個当たりの面積は0.7mm以上2.3mm以下であり、トイレットペーパーの単位面積当たりのデコレーションエンボスの総面積率が4%以上15%以下であることを特徴とするものである。
(4)本発明の第4の態様は、(1)から(3)のいずれかに記載のシャワートイレ用トイレットペーパーであって、マイクロエンボスの1個当たりの面積は0.10mm以上0.50mm以下であり、トイレットペーパーの単位面積当たりのマイクロエンボスの総面積率が3%以上12%以下であることを特徴とするものである。
(5)本発明の第5の態様は、(1)から(4)のいずれかに記載のシャワートイレ用トイレットペーパーであって、トイレットペーパー1g当たりの吸水量が8ml以上16ml以下であることを特徴とするものである。
(6)本発明の第6の態様は、(1)から(5)のいずれかに記載のシャワートイレ用トイレットペーパーであって、針葉樹晒クラフトパルプを20質量%以上60質量%以下含有し、広葉樹晒クラフトパルプを40質量%以上80質量%以下含有することを特徴とするものである。
(7)本発明の第7の態様は、(1)から(6)のいずれかに記載のシャワートイレ用トイレットペーパーであって、JIS P 8113に基づく、乾燥時の縦方向の引張強さDMDTが400gf/25mm以上1000gf/25mm以下、乾燥時の横方向の引張強さDCDTが90gf/25mm以上230gf/25mm以下、であることを特徴とするものである。
(8)本発明の第8の態様は、(1)から(7)のいずれかに記載のシャワートイレ用トイレットペーパーであって、ティッシュソフトネス測定装置TSAによる、柔らかさTS7が11dBVrms以上25dBVrms以下であることを特徴とするものである。
(9)本発明の第9の態様は、(1)から(8)のいずれかに記載のシャワートイレ用トイレットペーパーであって、ティッシュソフトネス測定装置TSAによる、滑らかさTS750が16dBVrms以上40dBVrms以下であることを特徴とするものである。
(10)本発明の第10の態様は、(1)から(9)のいずれかに記載のシャワートイレ用トイレットペーパーであって、ティッシュソフトネス測定装置TSAによる、剛性Dが2.2mm/N以上3.4mm/N以下であることを特徴とするものである。
本発明によれば、吸水性に優れ、肌触りの良好な、シャワートイレ用トイレットペーパーを提供することができる。
各々にエンボスパターンが設けられたシートが2プライに積層された状態を示す図である。 エンボスパターンの態様を示す模式図である。 エンボスパターンの深さの測定方法を示す図である。 エンボスパターンの深さの測定方法を示す図である。 エンボスパターンの深さの測定方法を示す図である。 トイレットペーパーの表面をイメージスキャナで取り込んだ画像を示す図である。 エンボス処理の工程を示す図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明するが、以下の実施形態は例示の目的で提示するものであり、本発明は、以下に示す実施形態に、何ら限定されるものではない。
<シャワートイレ用トイレットペーパー>
本発明のシャワートイレ用トイレットペーパー1は、シートが2プライに積層され、エンボスパターンが付与された、トイレットペーパーであって、エンボスパターンは、2プライのシートの各々に設けられた、ダブルエンボスパターンであり、トイレットペーパーのシート1枚あたりの坪量が13g/m以上19g/m以下、紙厚が1.2mm/10枚以上1.9mm/10枚以下であり、トイレットペーパーの同一部位の表面及び裏面のエンボスパターンの深さを測定し、測定値が大きい面のエンボスパターンの深さを深さA、測定値が小さい面のエンボスパターンの深さを深さBとした場合において、深さA>深さBを満たすことを条件に、深さAが130μm以上400μm以下、深さBが60μm以上240μm以下であり、2プライのシート間の空気層の厚さが40μm以上190μm以下である。
また、本発明のシャワートイレ用トイレットペーパー1は、該トイレットペーパーをロール状に巻き取ったトイレットロールに使用されるものであり、シャワートイレ用トイレットペーパー1の面のうち、巻き取られる際に、トイレットロール外側に指向する面をシャワートイレ用トイレットペーパー1の表面1aと称し、トイレットロール中心部に指向する面をシャワートイレ用トイレットペーパー1の裏面1bと称する。
シャワートイレ用トイレットペーパー1は木材パルプ100質量%からなるものであってもよく、古紙パルプ、非木材パルプ、脱墨パルプ、液体飲料用紙パック古紙等を含んでよいが、品質の観点から50%以下とすることが好ましい。目標とする品質を得るためには、NBKP(針葉樹晒クラフトパルプ)を20質量%以上60質量%以下、LBKP(広葉樹晒クラフトパルプ)を40質量%以上80質量%以下含有することが好ましい。また、NBKPを30質量%以上50質量%以下、LBKPを50質量%以上70質量%以下含有することがより好ましく、NBKPを35質量%以上45質量%以下、LBKPを55質量%以上65質量%以下含有することが更に好ましい。
なお、上記のLBKPとしては、ユーカリ属グランディス及びユーカリグロビュラスに代表される、フトモモ科ユーカリ属の材種から形成されるパルプが好ましい。
なお、シャワートイレ用トイレットペーパー1に適正な強度を確保するために、通常の手段で原料配合し、パルプ繊維の叩解処理を行うことにより強度調整を行うことができる。目標の品質を得るための叩解としては、市販のバージンパルプに対して、JIS P 8121で測定されるカナダ標準ろ水度で、叩解前後におけるろ水度の差を0ml以上200ml以下、より好ましくは10ml以上150ml以下、更に好ましくは20ml以上100ml以下に低減させる叩解処理を挙げることができる。
シャワートイレ用トイレットペーパー1は、紙料にバージン系原料を使用する場合は、一定範囲の繊維長及び繊維粗度を有する針葉樹クラフトパルプと広葉樹クラフトパルプを特定の範囲で配合して抄紙することができる。紙料への添加剤としては最終製品の要求品質に応じ、デボンダー柔軟剤を含めた柔軟剤、嵩高剤、染料、分散剤、乾燥紙力増強剤、濾水向上剤、ピッチコントロール剤、吸収性向上剤等を用いることができる。湿潤紙力増強剤は使用しないことが好ましい。シャワートイレ用トイレットペーパー1の紙料に古紙原料を使用する場合も、上記バージン系の場合と同様の処理を行う。
[坪量、紙厚]
シャワートイレ用トイレットペーパー1のシート1枚あたりの坪量は、13g/m以上19g/m以下であり、このときの紙厚は1.2mm/10枚以上1.9mm/10枚以下である。坪量及び紙厚を上記範囲に調整することにより、シャワートイレ用トイレットペーパー1の強度、吸水性、使用感(嵩高さ)が好適に維持される。また、ボリューム感があり、ごわごわ感の少ないシャワートイレ用トイレットペーパー1を得ることができる。シャワートイレ用トイレットペーパー1の1枚あたりの坪量及び紙厚を上記範囲に調整する方法としては、例えば、エンボス条件を規定する方法を挙げることができる。
シャワートイレ用トイレットペーパー1のシート1枚あたりの坪量は、14g/m以上18g/m以下であることが好ましく、15g/m以上17g/m以下であることがより好ましい。シャワートイレ用トイレットペーパー1の紙厚は、1.3mm/10枚以上1.8mm/10枚以下であることが好ましく、1.4mm/10枚以上1.7mm/10枚以下であることがより好ましい。
[エンボスパターン]
本発明のシャワートイレ用トイレットペーパー1は、エンボス加工が施されてなるものであり、エンボスパターンを有している。また、本発明におけるエンボスパターンは、シャワートイレ用トイレットペーパー1の各シートをそれぞれエンボス処理した後、図1に示すように、一方のシートの凸面と他方のシートの凹面がかみ合うように積層して2プライにする、いわゆるネステッド方式のダブルエンボスである。本発明のシャワートイレ用トイレットペーパー1において、後述するように、トイレットペーパーの同一部位の表面1a及び裏面1bのエンボスパターンの深さを測定し、測定値が大きい面のエンボスパターンの深さを深さA、測定値が小さい面のエンボスパターンの深さを深さBとした場合において、深さA>深さBの条件を満たすため、図1のように、一方のシートの凸面と他方のシートの凹面との間に空気層を作り、シャワートイレ用トイレットペーパー1の吸水量を上げることができ、シャワートイレに適したトイレットペーパーを得ることができる。また、2プライ積層する際には、プライボンドグルー(糊)やナーリング(エッジエンボス)を用いることができるが、エンボスの潰れにくさの観点から、プライボンドグルーを用いる方が好ましい。また美粧性の観点から、顔料インキでプライボンドグルーを着色することが好ましい。
(エンボスパターンの深さ)
本発明のシャワートイレ用トイレットペーパー1において、トイレットペーパーの同一部位の表面1a及び裏面1bのエンボスパターンの深さを測定し、測定値が大きい面のエンボスパターンの深さを深さA、測定値が小さい面のエンボスパターンの深さを深さBとした場合において、深さA>深さBを満たすことを条件に、深さAが130μm以上400μm以下、深さBが60μm以上240μm以下である。エンボスパターンの深さを上記範囲に調整することにより、エンボスパターンの凹凸の度合いが好適に維持されて、シャワートイレ用トイレットペーパー1の嵩が適度なものとなり、シートの柔らかさを好適に維持することができ、ざらざらとした感触の少ない肌触りが良好なシャワートイレ用トイレットペーパー1を得ることができる。なお、深さA>深さBを満たすことを条件に、深さAが160μm以上340μm以下、深さBが80μm以上200μm以下であることが好ましく、深さAが190μm以上270μm以下、深さBが100μm以上160μm以下であることがより好ましい。
エンボスパターンの深さは、図7に示すようにエンボス加工を施す工程において、エンボスロール3と対向するゴムロール4のニップ幅を適宜調整して制御することができる。ニップ幅は、ロールの特性によっても異なるが、20mm以上50mm以下であることが好ましく、25mm以上45mm以下であることがより好ましく、30mm以上40mm以下であることが更に好ましい。ニップ幅を上記範囲に調整することにより、エンボスパターンの表裏差が適切に維持されるとともに、紙厚とシートの柔らかさが好適に維持される。ニップ幅は、カーボン紙を用いて測定することができる。測定方法としては、まず、エンボスロール3のニップを逃がし、カーボン紙と一般的なコピー用紙を重ねてセットする。次に、エンボスロール3にニップをかける。その後、ニップを逃がし、カーボン紙とコピー用紙を取り外す。エンボスロール3でニップがかかっていた部分のカーボン紙の色がコピー用紙に転写されるので、ニップ幅を測定することができる。なお、エンボスロール3の材質は、金属であることが好ましい。エンボスロール3の凹凸が深ければニップ幅を狭くし、エンボスロール3の凹凸が浅ければニップ幅を広くすることで、エンボスパターンの深さを調整できる。
エンボスパターンの深さは、マイクロスコープを用いてエンボスパターンの高低差を測定して求める。なお、上記したとおり、トイレットペーパーの同一部位の表面1a及び裏面1bのエンボスパターンの深さを測定し、測定値が大きい面のエンボスパターンの深さを深さA、測定値が小さい面のエンボスパターンの深さを深さBとする。
マイクロスコープとしては、KEYENCE社製の製品名「ワンショット3D測定マクロスコープ VR−3100」を使用することができる。マイクロスコープの画像の観察・測定・画像解析ソフトウェアとしては、製品名「VR−H1A」を使用することができる。また、測定条件は、倍率12倍、視野面積24mm×18mmの条件で測定する。なお、測定倍率と視野面積は、求めるエンボスパターンの大きさによって、適宜変更してもよい。
まず、図3に示すように、エンボスパターンの周縁frの最長部aを求める。図4(a)は、マイクロスコープによるX−Y平面上の高さプロファイルを示し、シャワートイレ用トイレットペーパー1表面の高さが濃淡で表されることがわかる。図4(a)の濃色部位が個々のエンボスパターンを示し、図4(a)から1つのエンボスパターンの最長部aを見分けることができる。この最長部aを横切る線分A−Bを引くと、図4(b)に示すようにエンボスパターンの高さ(測定断面曲線)プロファイルが得られる。ここで、X−Y平面画像の色の濃淡で、エンボスパターンの凸部(非エンボス部)と凹部がわかるので、凸部と凹部が隣接している部分を横切るように線分A−Bを決めればよい。
ここで、図4(b)の高さプロファイルは、実際のシャワートイレ用トイレットペーパー1の試料表面の凹凸を表す(測定)断面曲線Tであるが、ノイズ(シャワートイレ用トイレットペーパー1の表面に繊維塊があったり、繊維がヒゲ状に伸びていたり、繊維のない部分に起因した急峻なピーク)をも含んでおり、凹凸の高低差の算出にあたっては、このようなノイズピークを除去する必要がある。そこで、図5に示すように、高さプロファイルの断面曲線Tから「輪郭曲線」Uを計算し、この輪郭曲線Uのうち、上に凸となる2つの変曲点P1,P2と、変曲点P1,P2で挟まれる最小値を求め、深さの最小値Minとする。さらに、変曲点P1,P2の深さの値の平均値を深さの最大値Maxとする。
このようにして、エンボスパターンの深さ=最大値Max−最小値Minとし、変曲点P1,P2のX−Y平面上の距離(長さ)を最長部aの長さと規定する。なお、「輪郭曲線」は、断面曲線Tからλc:800μm(ただし、λcはJIS−B0601「3.1.1.2」に記載の「粗さ成分とうねり成分との境界を定義するフィルタ」)より短波長の表面粗さの成分を低域フィルタによって除去して得られる曲線である。なお、λcを、隣接するエンボスパターン同士のP1の間隔(これを、エンボスピッチという)以上に設定すると、ピークをノイズと認識してしまう可能性があるので、λcをエンボスピッチ未満とする。例えば、エンボスピッチが800μm以下の場合、例えばλc:250μmに設定する。隣接するエンボスパターン同士のP1の間隔は、図5の左又は右に繋がる次のエンボスパターンについて同様にP1,P2を求め、隣接するエンボスパターン同士でP1、P2、P1と並ぶときの2つのP1の間隔である。
同様にして、図4(a)において最長部aに垂直な方向での最長部bについてもエンボスパターンの深さを測定し、最長部aとbの各エンボスパターンの深さのうち、大きい方の値をエンボスパターンの深さとして採用する。以上の測定を、シャワートイレ用トイレットペーパー1の表面1a及び裏面1bの任意の10個のエンボスパターンについて行い、その平均値をシャワートイレ用トイレットペーパー1の表面1a及び裏面1bそれぞれのエンボスパターンの深さとして採用し、最終的には、測定値が大きい面のエンボスパターンの深さを深さA、測定値が小さい面のエンボスパターンの深さを深さBとする。最長部aと最長部bは、上記したシャワートイレ用トイレットペーパー1の10個のエンボスパターンについての個々のa、bの値を平均した値を用いる。
(エンボスの種類と面積)
本発明のシャワートイレ用トイレットペーパー1において、エンボスパターンが、図2に示すように、面積の異なるデコレーションエンボス2aとマイクロエンボス2bの二種類のエンボスから構成され、デコレーションエンボス2aの面積がマイクロエンボス2bの面積より大きく、トイレットペーパーの単位面積における、マイクロエンボス2bの総面積に対するデコレーションエンボス2aの総面積比が、0.5以上1.9以下であることが好ましい。エンボスパターンは、図2に示すように、複数のマイクロエンボス2bで形成される形状を複数のデコレーションエンボス2aで囲う構成となっており、複数のデコレーションエンボス2aで囲う形状は、図2に示すように円形であってもよいし、楕円形、多角形、花柄、葉模様、星模様等、特に限定されるものではない。なお、複数のデコレ―ションエンボス2aで囲う形状は、単種でもよく、複数種であってもよい。シャワートイレ用トイレットペーパー1の単位面積における、マイクロエンボスの総面積に対するデコレーションエンボスの総面積比を上記範囲に調整することにより、トイレットペーパーをトイレットロールに成形した際に紙にテンションがかかっても、適正なエンボス深さが維持され、同時に原紙間の空気層も維持される。その結果、シャワートイレ用トイレットペーパー1に必要な吸水量を維持することができる。また、トイレットペーパーの単位面積における、マイクロエンボスの総面積に対するデコレーションエンボスの総面積比は、0.7以上1.7以下であることがより好ましく、1.0以上1.4以下であることが更に好ましい。なお、各エンボス単体の形状は、円形、楕円形、長方形、正方形、花柄等、特に制限なく用いることができる。
デコレーションエンボスの1個当たりの面積は0.7mm以上2.3mm以下であり、トイレットペーパーの単位面積当たりのデコレーションエンボスの総面積率が4%以上15%以下であることが好ましい。デコレーションエンボスの1個当たりの面積及び総面積率を上記範囲に調整することにより、デコレーションエンボスの総面積に対するデコレーションエンボスの総面積比が適正に保たれ、トイレットペーパーをトイレットロールに成形した際に紙にテンションがかかっても、適正なエンボス深さが維持され、同時に原紙間の空気層も維持される。その結果、シャワートイレ用トイレットペーパーに必要な吸水量を維持することができる。。また、デコレーションエンボスの1個当たりの面積は0.9mm以上2.1mm以下であることがより好ましく、1.1mm以上1.9mm以下であることが更に好ましい。トイレットペーパーの単位面積当たりのデコレーションエンボスの総面積率は5%以上12%以下であることがより好ましく、6%以上9%以下であることが更に好ましい。
マイクロエンボスの1個当たりの面積は0.10mm以上0.50mm以下であり、トイレットペーパーの単位面積当たりのマイクロエンボスの総面積率が3%以上12%以下であることが好ましい。マイクロエンボスの1個当たりの面積及び総面積率を上記範囲に調整することにより、マイクロエンボスの総面積に対するデコレーションエンボスの総面積比が適正に保たれ、トイレットペーパーをトイレットロールに成形した際に紙にテンションがかかっても、適正なエンボス深さが維持され、同時に原紙間の空気層も維持される。その結果、シャワートイレ用トイレットペーパーに必要な吸水量を維持することができる。また、マイクロエンボスの1個当たりの面積は0.15mm以上0.45mm以下であることがより好ましく、0.20mm以上0.40mm以下であることが更に好ましい。トイレットペーパーの単位面積当たりのマイクロエンボスの総面積率は4%以上11%以下であることがより好ましく、5%以上10%以下であることが更に好ましい。
トイレットペーパーの単位面積における、マイクロエンボスの総面積に対するデコレーションエンボスの総面積比、デコレーションエンボス及びマイクロエンボスの1個当たりの面積及びトイレットペーパーの単位面積当たりのマイクロエンボス及びデコレーションエンボスの総面積率は以下のように測定することができる。
各エンボスの1個当たりの面積及びトイレットペーパーの単位面積当たりの各エンボスの総面積率は、トイレットペーパーの表面1aを像解析し、所定の閾値以下の暗い部分をエンボスの凹部とみなし、その面積を測定し、さらに総面積率を計算して得られる。具体的には、トイレットペーパーの表面1aを市販のイメージスキャナ(例えば、セイコーエプソン社製GT−X770)で、図6に示すような画像データとして取り込み、所定の画像解析装置(例えば、日本製紙ユニテック株式会社製の「きょう雑物測定装置(Easy
Scan)」)により分解能800dpi、スキャン面積4cm×4cmの条件で、所定の閾値以下の暗部の面積及び総面積率を求める。ここで、上記閾値を、黒を0ビット、白を255ビットとしたときの白側に近い98%に設定して画像処理し、得られたそれぞれの暗部(陰部)を粒子(きょう雑物)とみなし、その粒径(円相当径)(μm)を計測する。その後、マイクロエンボス及びデコレーションエンボスを表す粒子について面積を測定した。なお、マイクロエンボスとデコレーションエンボスは、画像上の目視確認で区別をし、印刷部分と被らない各エンボス100個の面積をそれぞれ測定し、その平均値をデコレーションエンボス及びマイクロエンボスの1個当たりの面積とした。さらに、各エンボスの面積を積算し、画像面積1m当たりの暗部(凹部)の総面積率に換算した(例えば、測定面積が0.0016m、エンボスを表す粒子の積算面積が200mmの場合、総面積率(%)は200mm÷0.0016m×100=12.5%となる)。
各エンボスの面積及び総面積率の測定は、トイレットペーパーのサンプルにシワやミシン目、折り目等が入らないようにしてスキャナ光が進む方向の一辺に、トイレットペーパー抄紙方向の一辺を沿わせて設置し、画像データを取り込む。
なお、トイレットペーパーのサンプルにミシン目や折り目が入っている等、4cm×4cmのスキャン面積(0.0016m)を確保できない場合は、一度で測定する測定面積を小さくしてもよいが、この場合は測定面積が最低0.0016mとなるように、測定箇所を増やす。例えば、2cm×4cm(0.0008m)を2箇所測定すれば、測定面積は0.0016mとなる。
トイレットペーパーの単位面積における、マイクロエンボスの総面積に対するデコレーションエンボスの総面積比は、トイレットペーパーの単位面積当たりの、デコレーションエンボスの総面積率/マイクロエンボスの総面積率の式で算出することができる。
[空気層の厚さ]
本発明のシャワートイレ用トイレットペーパー1において、2プライのシート間の空気層の厚さが40μm以上190μm以下である。ここで、上記のとおり、本発明におけるエンボスパターンは、シャワートイレ用トイレットペーパー1の各シートをそれぞれエンボス処理した後、図1に示すように、一方のシートの凸面と他方のシートの凹面がかみ合うように積層して2プライにする、いわゆるネステッド方式のダブルエンボスである。また、上記のとおり、トイレットペーパーの同一部位の表面1a及び裏面1bのエンボスパターンの深さを測定し、測定値が大きい面のエンボスパターンの深さを深さA、測定値が小さい面のエンボスパターンの深さを深さBとした場合において、深さA>深さBの条件を満たすため、図1に示すように一方のシートの凸面と他方のシートの凹面との間に空気層を作ることができる。なお、本明細書においては、空気層の厚さを深さA−深さBの式で算出される値とする。空気層の厚さを上記の範囲で調整することにより、シートの表面積が多くなり、吸水性を向上させることができ、ふっくらとした肌触りも向上することができる。さらに、2プライのシートを剥がれにくくすることもできる。2プライのシート間の空気層の厚さは、60μm以上160μm以下であることが好ましく、80μm以上130μm以下であることがより好ましい。
[吸水量]
本発明のシャワートイレ用トイレットペーパー1において、トイレットペーパー1g当たりの吸水量が8ml以上16ml以下であることが好ましい。吸水量を上記範囲に調整することにより、吸水性に優れるシャワートイレ用トイレットペーパー1を得ることができる。なお、上記の吸水量は、9ml以上15ml以下であることがより好ましく、10ml以上14ml以下であることが更に好ましい。吸水量は、温度23℃、湿度50%の環境下で、11.4cm×11.4cmのサイズに切ったシャワートイレ用トイレットペーパー1を蒸留水に10秒浸漬させ、浸漬前のトイレットペーパーの重量及び浸漬後の吸水したトイレットペーパーの重量から、トイレットペーパー1g当たりの吸水量を算出する。試験に用いる器具は特に限定はしないが、水分を吸収しないステンレス製の網に試験片を挟むことで、蒸留水への浸漬、浸漬後の試験片の取り出し、重量測定を容易に行うことができる。
[比容積]
シャワートイレ用トイレットペーパー1の比容積は7.5cm/g以上12.0cm/g以下であることが好ましい。シャワートイレ用トイレットペーパー1の比容積が上記の範囲内のものであることにより、シートの柔らかさが良好なものとなり、バルク(嵩高さ)が好適に維持され、水分の吸収性が良好に維持される。上記比容積は、8.1cm/g以上11.3cm/g以下であることがより好ましく、8.7cm/g以上10.7cm/g以下であることが更に好ましい。なお、比容積は坪量と紙厚から算出される。
[DMDT、DCDT]
シャワートイレ用トイレットペーパー1(2プライに積層したシート)のJIS P 8113に基づく乾燥時の縦方向の引張強さをDMDT(Dry Machine Direction Tensile strength)、乾燥時の横方向の引張強さをDCDT(Dry Cross Direction Tensile strength)としたとき、DMDTが400gf/25mm以上1000gf/25mm以下であることが好ましく、500gf/25mm以上900gf/25mm以下であることがより好ましく、600gf/25mm以上800gf/25mm以下であることが更に好ましい。また、DCDTは、90gf/25mm以上230gf/25mm以下であることが好ましく、110gf/25mm以上190gf/25mm以下であることがより好ましく、130gf/25mm以上170gf/25mm以下であることが更に好ましい。DMDT及びDCDTが上記の範囲内のものであることにより、シートが破れにくくなるとともに、触った時の紙の丈夫さも良好となる。なお、引張強さの測定は、引張速度300mm/minの条件で行う。また、引張強さは、公知の方法で調整することができる。
なお、上記においては、シャワートイレ用トイレットペーパー1の抄紙の流れ方向を「縦方向」とし、流れ方向に直角な方向を「横方向」とする。
[柔らかさTS7、滑らかさTS750、剛性D]
シャワートイレ用トイレットペーパー1のティッシュソフトネス測定装置TSA(emtec社製;Tissue Softness Analyzer)上のソフトウェアにて自動的に取得した、6500Hzを含むスペクトルの極大ピークの強度(TS7)が11dBVrms以上25dBVrms以下であることが好ましく、13dBVrms以上23dBVrms以下であることがより好ましく、15dBVrms以上21dBVrms以下であることが更に好ましい。このTS7は、シャワートイレ用トイレットペーパー1の柔らかさの指標であり、TS7が上記の範囲内のものとなることにより、シャワートイレ用トイレットペーパー1の柔らかさがバランスよく維持される。
さらに、シャワートイレ用トイレットペーパー1について、TSA上のソフトウェアにて自動的に取得した、低周波数側からの最初のスペクトルの極大ピークの強度(TS750)が16dBVrms以上40dBVrms以下であることが好ましく、20dBVrms以上36dBVrms以下であることがより好ましく、24dBVrms以上32dBVrms以下であることが更に好ましい。このTS750は、シャワートイレ用トイレットペーパー1の滑らかさの指標であり、TS750を上記範囲に調整することにより、シャワートイレ用トイレットペーパー1の平滑さがバランスよく維持される。
加えて、シャワートイレ用トイレットペーパー1について、ティッシュソフトネス測定装置TSAにより、試料台に設置したシャワートイレ用トイレットペーパー1のサンプルに対し、ブレード付きロータを回転させずに100mNと600mNの押し込み圧力でそれぞれ上から押し込んだとき、押し込み圧力100mNと600mNの間での上記サンプルの上下方向の変形変位量で表される、剛性Dの測定値が2.2mm/N以上3.4mm/N以下であることが好ましく、2.4mm/N以上3.2mm/N以下であることがより好ましく、2.6mm/N以上3.0mm/N以下であることが更に好ましい。剛性Dを上記範囲に調整することにより、シャワートイレ用トイレットペーパー1のクッション性がバランスよく維持される。
ティッシュソフトネス測定装置TSAを使用したTS7、TS750及びDの測定方法や、これに用いられる測定装置については、例えば、特開2013−236904号公報に詳細に記載されている。ティッシュソフトネス測定装置TSAを使用した各種測定方法については、上記の特許文献を参照されたい。
[吸水度]
シャワートイレ用トイレットペーパー1(2プライに積層したシート)の旧JIS S 3104に基づく吸水度は、7.0秒以下であることが好ましく、5.0秒以下であることがより好ましく、3.0秒以下であることが更に好ましい。吸水度は、短時間であることが好ましく、上記時間の範囲内であることにより、吸水性が良好に維持される。なお、水を滴下する際は、シャワートイレ用トイレットペーパー1の表面1aに滴下する。
[ほぐれやすさ]
シャワートイレ用トイレットペーパー1を1枚に剥がしたときのJIS P 4501に基づくほぐれやすさは、8.0秒以上60.0秒以下であることが好ましく、8.0秒以上45.0秒以下であることがより好ましく、8.0秒以上30.0秒以下であることが更に好ましい。ほぐれやすさは、短時間であることが好ましく、上記時間の範囲内であることにより、トイレでの水解性が良好に維持され、良好になる。
[トイレットペーパーの製造方法]
シャワートイレ用トイレットペーパー1は、例えば(1)抄紙及びクレーピング、(2)エンボス処理(図7参照)、(3)積層(図7参照)の順で製造することができる。なお、積層の際には、シャワートイレ用トイレットペーパー1の表面、裏面側の各シートをそれぞれエンボス処理した後、一方のシートの凸面と他方のシートの凹面がかみ合うように積層して2プライにする。また、2プライ積層する際には、プライボンドグルー(糊)やナーリング(エッジエンボス)を用いることができる。
本発明は上記した実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。
NBKP及びLBKPの含有率が、表1から表3に記載の数値となるように配合し、(1)抄紙及びクレーピング、(2)エンボス処理(図7参照)、(3)積層(図7参照)の工程を経て、実施例1から実施例25、比較例1から比較例12のシャワートイレ用トイレットペーパーを製造した。
以下の評価を行った。
坪量:JIS P8124に基づいて測定し、シート1枚あたりに換算した。
紙厚:シックネスゲージ(株式会社尾崎製作所製のダイヤルシックネスゲージ「PEACOCK」)を用いて測定した。測定条件は、測定荷重3.7kPa、測定子直径30mmで、測定子と測定台の間に試料を置き、測定子を1秒間に1mm以下の速度で下ろしたときのゲージを読み取った。シートを2プライに積層したトイレットペーパーを5組重ねて、10枚分として測定を行った。また、測定を10回繰り返して測定結果を平均した。
乾燥時の縦方向引張強さDMDTと乾燥時の横方向引張強さDCDT:JIS P 8113に基づいて、2プライに積層したトイレットペーパーにつき、破断までの最大荷重をgf/25mmの単位で測定した。引張強さの測定は、引張速度300mm/minの条件で行った。
エンボスパターンの深さ、シート間の空気層の厚さ、マイクロエンボスの総面積に対するデコレーションエンボスの総面積比、各エンボスの面積及び総面積率、トイレットペーパー1g当たりの吸水量、柔らかさTS7、滑らかさTS750、剛性Dは上述の方法で測定した。
官能評価は、モニター20人によって行った。評価基準は5点満点で行った。評価基準が3点以上であれば良好である。
なお、上記の測定は、JIS P 8111に規定する温湿度条件下(23±1℃、50±2%RH)で平衡状態に保持後に行った。
得られた結果を表1から表3に示す。
Figure 0006923175
Figure 0006923175
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以上より、本発明のシャワートイレ用トイレットペーパーは、ごわごわ感及びざらざら感が少なく、2プライのシートが剥がれにくく、また、使用感、ボリューム感、ふっくら感、水分のふきとり感、紙の丈夫さ、柔らかさ、滑らかさ及びクッション性が良好であることが分かる。
1 シャワートイレ用トイレットペーパー
1a 表面
1b 裏面
2a デコレーションエンボス
2b マイクロエンボス
3 エンボスロール
4 ゴムロール

Claims (10)

  1. シートが2プライに積層され、エンボスパターンが付与された、トイレットペーパーであって、
    前記エンボスパターンは、2プライのシートの各々に設けられた、ダブルエンボスパターンであり、
    トイレットペーパーのシート1枚あたりの坪量が13g/m以上19g/m以下、紙厚が1.2mm/10枚以上1.9mm/10枚以下であり、
    トイレットペーパーの同一部位の表面及び裏面のエンボスパターンの深さを測定し、測定値が大きい面のエンボスパターンの深さを深さA、測定値が小さい面のエンボスパターンの深さを深さBとした場合において、深さA>深さBを満たすことを条件に、深さAが130μm以上400μm以下、深さBが60μm以上240μm以下であり、
    2プライのシート間の空気層の厚さが40μm以上190μm以下である、シャワートイレ用トイレットペーパー。
  2. 前記エンボスパターンが、面積の異なるデコレーションエンボスとマイクロエンボスの二種類のエンボスから構成され、デコレーションエンボスの面積がマイクロエンボスの面積より大きく、
    トイレットペーパーの単位面積における、マイクロエンボスの総面積に対するデコレーションエンボスの総面積比が、0.5以上1.9以下である、請求項1に記載のシャワートイレ用トイレットペーパー。
  3. デコレーションエンボスの1個当たりの面積は0.7mm以上2.3mm以下であり、トイレットペーパーの単位面積当たりのデコレーションエンボスの総面積率が4%以上15%以下である、請求項1又は2に記載のシャワートイレ用トイレットペーパー。
  4. マイクロエンボスの1個当たりの面積は0.10mm以上0.50mm以下であり、トイレットペーパーの単位面積当たりのマイクロエンボスの総面積率が3%以上12%以下である、請求項1から3のいずれかに記載のシャワートイレ用トイレットペーパー。
  5. トイレットペーパー1g当たりの吸水量が8ml以上16ml以下である、請求項1から4のいずれかに記載のシャワートイレ用トイレットペーパー。
  6. 針葉樹晒クラフトパルプを20質量%以上60質量%以下含有し、広葉樹晒クラフトパルプを40質量%以上80質量%以下含有する、請求項1から5のいずれかに記載のシャワートイレ用トイレットペーパー。
  7. JIS P 8113に基づく、乾燥時の縦方向の引張強さDMDTが400gf/25mm以上1000gf/25mm以下、乾燥時の横方向の引張強さDCDTが90gf/25mm以上230gf/25mm以下、である請求項1から6のいずれかに記載のシャワートイレ用トイレットペーパー。
  8. ティッシュソフトネス測定装置TSAによる、柔らかさTS7が11dBVrms以上25dBVrms以下である請求項1から7のいずれかに記載のシャワートイレ用トイレットペーパー。
  9. ティッシュソフトネス測定装置TSAによる、滑らかさTS750が16dBVrms以上40dBVrms以下である請求項1から8のいずれかに記載のシャワートイレ用トイレットペーパー。
  10. ティッシュソフトネス測定装置TSAによる、剛性Dが2.2mm/N以上3.4mm/N以下である請求項1から9のいずれかに記載のシャワートイレ用トイレットペーパー。
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