JP3607640B2 - 変速機の油圧制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧アクチュエータにより変速作動が行われる変速機において油圧アクチュエータに対する作動油の給排油圧制御を行う油圧制御装置に関し、特に、ベルト式無段変速機構を有して構成される変速機の油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動変速機は、エンジン(駆動源)からの回転駆動力をエンジンスロットル開度、車速等に応じて変速して伝達するように構成されており、この変速制御を油圧アクチュエータにより行うものが一般的に知られている。一例を挙げれば、実開昭62−63448号公報に開示のベルト式無段変速機構を有した自動変速機があり、この自動変速機においては、駆動(ドライブ)および従動(ドリブン)プーリシリンダ室(油圧アクチュエータ)への作動油の給排制御を行う変速制御バルブが設けられている。
【0003】
このような自動変速機において油圧アクチュエータ(ドライブおよびドリブンプーリシリンダ室)への作動油の給排油圧制御を行う場合、伝達トルクおよび目標変速比から各プーリシリンダ室の目標プーリ制御油圧を設定し、変速制御バルブにより両プーリシリンダ室に給排する油圧を目標プーリ制御油圧に設定して目標変速比への変速を行わせるようになっていた。このため、変速制御バルブはソレノイドを用いて作動制御が行われるようになっており、定常状態での変速制御バルブのソレノイド制御電流と油圧アクチュエータへの給排油圧との関係から目標プーリ制御油圧を得るために必要なソレノイド制御電流を算出し、このソレノイド制御電流を用いて変速制御バルブの作動を制御していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来では定常状態での変速制御バルブの作動特性に基づいて制御電流が設定されていたため、変速過渡時における制御が不正確になりやすいという問題があった。これは、変速過渡時にはドライブおよびドリブンプーリシリンダ室の一方に作動油を供給するとともに他方から作動油を排出して変速比を変化させる制御となるため、このようにドライブおよびドリブンプーリシリンダ室に対して給排される作動油が変速制御バルブを通過して流れ、このときのフローフォースが変速制御バルブに作用して目標プーリ制御油圧に対して、供給側の油圧が低下するとともに排出側の油圧が上昇し、変速制御応答性が低下するといった理由による。また、作動油温が低温のときには作動油の粘性が高くなって変速応答性が低下するという問題もある。
【0005】
本発明はこのような問題に鑑み、変速過渡時のように変速用油圧アクチュエータに対する作動油の給排流量が大きいときにも油圧アクチュエータに対して所望の作動油給排制御が可能なような構成の変速機の油圧制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的達成のため、本発明においては、駆動源(例えば、実施形態におけるエンジンENG)からの回転駆動力を変速して伝達する変速機構(例えば、実施形態における金属Vベルト機構10、その他の変速機構)と、油圧力を受けて変速機構により変速作動を行わせる油圧アクチュエータ(例えば、実施形態におけるドライブおよびドリブンプーリシリンダ室、その他の油圧シリンダ、油圧クラッチ、ブレーキ等)と、油圧アクチュエータへの作動油の給排油圧制御を行う変速制御バルブ(例えば、実施形態におけるドライブおよびドリブン側シフト制御バルブ60,65、その他の変速制御バルブ)とを備えて変速機が構成され、その油圧制御装置が、運転状態に応じた変速要求に対して変速要求に基づく変速を行わせるための目標制御油圧を設定する変速制御バルブの基本作動制御値を算出する基本値算出手段と、変速要求に基づく変速を行わせたときに変速制御バルブを介して油圧アクチュエータに給排される給排油量を算出する油量算出手段と、油量算出手段により算出された給排油量に基づいて、変速制御バルブを通る作動油の流れにより変速制御バルブのスプールに軸方向に作用するフローフォースの影響を打ち消すように基本作動制御値を補正する補正制御値を算出する補正値算出手段とを備え、基本作動制御値を補正制御値により補正して得られた作動制御値を用いて変速制御バルブの作動を制御するように構成される。
【0007】
このような構成の変速機の油圧制御装置を用いれば、定常状態における変速制御バルブの特性に基づいて目標制御油圧を設定するための基本作動制御値が基本値算出手段により算出され、この基本作動制御値が変速時における油圧アクチュエータに対する給排油量に基づいて変速制御バルブのスプールに軸方向に作用するフローフォースの影響を打ち消すように算出された補正制御値により補正されるため、変速過渡時において油圧アクチュエータに対して給排される作動油が変速制御バルブを通過して流れて発生するフローフォースの影響を補正制御値により補正することができ、変速過渡時にも応答遅れのない正確な変速制御が可能となる。なお、本明細書において用いられる「給排油量、供給油量および排出油量」という語は、単位時間当たりの油量すなわち流速に対応する油量を意味する。
【0008】
もう一つの本発明によれば、プーリ幅可変のドライブプーリと、プーリ幅可変のドリブンプーリと、これら両プーリ間に掛け渡されたベルト手段(例えば、実施形態における金属Vベルト15)と、ドライブプーリに設けられたドライブプーリシリンダ室と、ドリブンプーリに設けられたドリブンプーリシリンダ室と、ドライブおよびドリブンプーリシリンダ室への作動油の給排油圧制御を行う変速制御バルブ(例えば、実施形態におけるドライブおよびドリブン側シフト制御バルブ60,65)とを備えて変速機が構成される。そして、その油圧制御装置が、運転状態に応じた変速要求に対してこの変速要求に基づく変速を行わせるために必要なドライブおよびドリブンプーリシリンダ室の目標制御油圧を設定する変速制御バルブの基本作動制御値を算出する基本値算出手段と、変速要求に基づく変速を行わせるために変速制御バルブを介してドライブおよびドリブンプーリシリンダ室に給排される作動油の給排油量を算出する油量算出手段と、油量算出手段により算出された作動油の給排油量に基づいて、変速制御バルブを通る作動油の流れにより変速制御バルブのスプールに軸方向に作用するフローフォースの影響を打ち消すように基本作動制御値を補正する補正制御値を算出する補正値算出手段とを備えて構成され、基本作動制御値を補正制御値により補正して得られた作動制御値を用いて変速制御バルブの作動を制御するようになっている。
【0009】
このような構成の変速機の油圧制御装置によっても上記の場合と同様に、基本作動制御値が変速時におけるドライブおよびドリブンプーリシリンダ室に対する給排油量に基づいて変速制御バルブのスプールに軸方向に作用するフローフォースの影響を打ち消すように算出された補正制御値により補正されるため、変速過渡時において両プーリシリンダ室に対して給排される作動油が変速制御バルブを通過して流れて発生するフローフォースの影響を補正制御値により補正することができ、変速過渡時にも応答遅れのない正確な変速制御が可能となる。
【0010】
なお、上記の油圧制御装置の油量算出手段を、変速要求に基づく変速比変化速度を算出し、この変速比変化速度を得るために変速制御バルブを介してドライブもしくはドリブンプーリシリンダ室に作動油を供給する必要があるときには、上記変速比変化速度を得るために変速制御バルブからドライブもしくはドリブンプーリシリンダ室に供給される作動油の給排油量を算出し、上記変速比変化速度を得るために変速制御バルブを介してドライブもしくはドリブンプーリシリンダ室から作動油を排出する必要があるときには、実際の変速比変化速度をフィルタ処理して求められた変速比変化速度および上記変速比変化速度のいずれか小さい方の変速比変化速度を得るために変速制御バルブを介してドライブもしくはドリブンプーリシリンダ室から排出される作動油の給排油量を算出するように構成するのが好ましい。
【0011】
変速時、特に変速過渡時にドライブもしくはドリブンプーリシリンダ室から排出される作動油の排出速度が大きくなるすぎると、プーリ側圧が低くなりすぎてベルトスリップが発生するおそれがあるが、上記のように実際の変速比変化速度にフィルタ処理を行って得られた変速比変化速度と変速要求に基づく変速比変化速度とのいずれか小さい方の変速比変化速度を用いて変速制御バルブによる排出側の油圧制御が行われるため、このようなベルトスリップの問題を防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1および図2に本発明に係る油圧制御装置により変速制御が行われるベルト式無段変速機CVTを示している。このベルト式無段変速機CVTは、エンジンENGの出力軸Esとカップリング機構CPを介して繋がる変速機入力軸1と、この変速機入力軸1と平行に配設された変速機カウンタ軸2と、変速機入力軸1および変速機カウンタ軸2の間を繋いで配設された金属Vベルト機構10と、変速機入力軸1上に配設された遊星歯車式の前後進切換機構20と、変速機カウンタ軸2上に配設された発進クラッチ機構40と、出力伝達ギヤ列6a,6b,7a,7bおよびディファレンシャル機構8とを変速機ハウジングHSG内に備える。
【0013】
まず、金属Vベルト機構10は、変速機入力軸1上に配設されたドライブプーリ11と、変速機カウンタ軸2上に配設されたドリブンプーリ16と、両プーリ11,16間に巻き掛けられた金属Vベルト15とから構成される。ドライブプーリ11は、変速機入力軸1上に回転自在に配設された固定プーリ半体12と、この固定プーリ半体12に対して軸方向に移動可能で一体回転する可動プーリ半体13とからなり、ドライブプーリシリンダ室14に供給される油圧力により可動プーリ半体13を軸方向に移動させる制御がなされる。一方、ドリブンプーリ16は、変速機カウンタ軸2に固定された固定プーリ半体17と、この固定プーリ半体17に対して軸方向に移動可能で一体回転する可動プーリ半体18とからなり、ドリブンプーリシリンダ室19に供給される油圧力により可動プーリ半体18を軸方向に移動させる制御がなされる。
【0014】
このため、上記両プーリシリンダ室14,19への供給油圧を適宜制御することにより、可動プーリ半体13,18に作用する軸方向移動力を制御し、両プーリ11,16のプーリ幅を変化させることができる。これにより、金属Vベルト15の両プーリ11,16に対する巻き掛け半径を変化させて変速比を無段階に変化させる制御を行うことができる。
【0015】
前後進切換機構20は、変速機入力軸1に繋がるサンギヤ21と、サンギヤ21と噛合する複数のピニオンギヤ22aを回転自在に保持するとともにサンギヤ21と同軸上を回転自在なキャリア22と、ピニオンギヤ22aと噛合するとともにサンギヤ21と同軸上を回転自在なリングギヤ23とを有したシングルピニオンタイプの遊星歯車機構からなり、キャリア22を固定保持可能な後進ブレーキ25と、サンギヤ21とリングギヤ23とを係脱自在に繋げる前進クラッチ30とを備える。
【0016】
このように構成された前後進切換機構20において、後進ブレーキ25が解放された状態で前進クラッチ30を係合させると、サンギヤ21とリングギヤ23とが結合されて一体回転する状態となり、サンギヤ21、キャリア22およびリングギヤ23の全てが変速機入力軸1と一体回転して、ドライブプーリ11が変速機入力軸1と同方向(前進方向)に回転駆動される状態となる。一方、前進クラッチ30を解放させて後進ブレーキ25を係合させると、キャリア22が固定保持され、リングギヤ23はサンギヤ21と逆の方向に回転され、ドライブプーリ11が変速機入力軸1とは逆方向(後進方向)に回転駆動される状態となる。
【0017】
なお、前進クラッチ30は油圧作動式の湿式多板クラッチから構成され、油圧力を受けて係脱制御がなされる。同様に、後進ブレーキ25は油圧作動式の湿式多板ブレーキから構成され、油圧力を受けて係脱制御がなされる。
【0018】
以上のようにして、変速機入力軸1の回転が前後進切換機構20により切換されてドライブプーリ11が前進方向もしくは後進方向に回転駆動されると、この回転が金属Vベルト機構10により無段階に変速されて変速機カウンタ軸2に伝達される。変速機カウンタ軸2には発進クラッチ40が配設されており、この発進クラッチ40により出力伝達ギヤ6aへの駆動力伝達制御が行われる。なお、発進クラッチ40は油圧作動式の湿式多板クラッチから構成され、油圧力を受けて係合制御がなされる。
【0019】
このように発進クラッチ40により制御されて出力伝達ギヤ6aに伝達された回転駆動力は、この出力伝達ギヤ6aを有する出力伝達ギヤ列6a,6b,7a,7bおよびディファレンシャル機構8を介して左右の車輪(図示せず)に伝達される。このため、発進クラッチ40による係合制御を行えば、車輪に伝達される回転駆動力制御が可能であり、例えば、発進クラッチ40により車両発進制御を行うことができる。
【0020】
以上のように構成された無段変速機において、金属Vベルト機構10を構成するドライブプーリシリンダ室14およびドリブンプーリシリンダ室19への作動油の給排制御を行って無段変速制御が行われ、前進クラッチ30もしくは後進ブレーキ25への作動油圧の供給制御を行って前後進切換制御が行われ、発進クラッチ40への係合油圧の供給制御を行って車輪への駆動力伝達制御が行われる。この制御を行うための油圧制御装置に本発明が適用されており、これについて図3および図4を参照して説明する。なお、これらの図において×印はそのポートがドレンに繋がる、すなわちタンク側に開放されていることを示している。
【0021】
この油圧制御装置においては、オイルタンクT(例えば、変速機ハウジングHSG内の底部空間)内の作動油がオイルポンプPから供給され、この作動油がレギュレータバルブ50により調圧されてライン圧PLが作られる。このライン圧PLを有した作動油はライン90および90aを介して、ドライブプーリシリンダ室14への作動油の給排制御を行うドライブ側シフト制御バルブ60と、ドリブンプーリシリンダ室19への作動油の給排制御を行うドリブン側シフト制御バルブ65とに供給される。
【0022】
ドライブ側シフト制御バルブ60にはライン91を介してドライブ制御バルブ70が繋がる。ドライブ制御バルブ70はソレノイド70aを有したリニアソレノイドバルブからなり、後述するモジュレータバルブ85により作られてライン101を介して供給されるモジュレータ圧PMからソレノイド70aへの制御電流に応じてドライブ信号圧Pdrを作り出し、このドライブ信号圧Pdrがライン91を介してドライブ側シフト制御バルブ60に供給される。ドライブ側シフト制御バルブ60は、このドライブ信号圧Pdrに応じてライン90,90aを介して供給されるライン圧PLを有した作動油をドライブプーリシリンダ室14へ給排する制御を行う。
【0023】
一方、ドリブン側シフト制御バルブ65にはライン92を介してドリブン制御バルブ71が繋がる。ドリブン制御バルブ71はソレノイド71aを有したリニアソレノイドバルブからなり、ライン101を介して供給されるモジュレータ圧PMからソレノイド71aへの制御電流に応じてドリブン信号圧Pdnを作り出し、このドリブン信号圧Pdnがライン92を介してドリブン側シフト制御バルブ65に供給される。ドリブン側シフト制御バルブ65は、このドリブン信号圧Pdnに応じてライン90,90aを介して供給されるライン圧PLを有した作動油をドリブンプーリシリンダ室19へ給排する制御を行う。
【0024】
上記ドライブ制御バルブ70により作られたドライブ信号圧Pdrおよび上記ドリブン制御バルブ71により作られたドリブン信号圧Pdnはそれぞれライン93,94を介して切換バルブ55にも送られる。切換バルブ55はスプール56とスプリング57を有して構成され、ドライブ信号圧Pdrおよびドリブン信号圧Pdnを図示のようにスプール56の左右両端に受け、これら信号圧Pdr,Pdnとスプリング57の付勢力とのバランスに応じてスプール56を右もしくは左動させる。この結果、ドライブ信号圧Pdrおよびスプリング付勢力とドリブン信号圧Pdnのいずれか高い方が選択され、信号圧供給ライン95を介してレギュレータバルブ50のポート53bに供給される。
【0025】
レギュレータバルブ50はスプール51とスプリング52とを有して構成され、油路90に供給するライン圧PLが、スプリング52の付勢力と信号圧供給ライン95を介して供給される信号圧に対してスプール51を挟んで対抗する油圧に設定される。すなわち、信号圧供給ライン95を介して供給される信号圧(切換バルブ55により選択されたドライブ信号圧Pdrおよびドリブン信号圧Pdnのいずれか高い方の油圧)に応じてライン圧PLが設定される。このことから分かるように、ライン圧PLは信号圧供給ライン95を介して供給される信号圧に応じて変動し、この信号圧をドライブ制御バルブ70もしくはドリブン制御バルブ71により可変設定することによりライン圧PLを所望の圧に可変設定することができる。
【0026】
上記信号圧供給ライン95にはライン96を介してアキュムレータ75が繋がれている。アキュムレータ75はスプール76とスプリング77とからなり、信号圧供給ライン95の油圧変動に対してスプール76がスプリング77の付勢に抗して移動し、油圧変動を抑える役割を果たす。なお、信号圧供給ライン95にはさらに、図示のように第1オリフィス98aおよび第2オリフィス98bがアキュムレータ75を挟む位置に設けられている。
【0027】
上述のように、切換バルブ55によりドライブ信号圧Pdrおよびドリブン信号圧Pdnのいずれか一方を選択する作動はスプール56が右もしくは左動されて行われるのであるが、このとき、スプール56が中間位置に位置し、信号圧供給ライン95とライン93および94との連通が一時的に遮断される状態が発生する。これにより信号圧供給ライン95は閉塞された状態になり、このままでは(アキュムレータ75がなければ)レギュレータバルブ50のスプール51の僅かな移動によって内部圧力が急激に高くなり内部サージ圧が発生するおそれがある。しかしながら、信号圧供給ライン95にライン96を介してアキュムレータ75を繋げているため、このような内部サージ圧の発生が抑えられる。このとき第2オリフィス82がレギュレータバルブ50とアキュムレータ75との間に設けられているため、この内部サージ圧抑制効果をより高めることができる。
【0028】
また、切換バルブ55により信号圧供給ライン95とライン93,94のいずれか一方とを連通させてドライブ信号圧Pdrおよびドリブン信号圧Pdnのいずれか一方をレギュレータバルブ50のポート53bに供給させる状態のときに、アキュムレータ75はこのように供給される信号圧(ドライブ信号圧Pdrもしくはドリブン信号圧Pdn)の変動を抑制する。この結果、レギュレータバルブ50により調圧されて作られるライン圧PLの変動が抑えられ、このライン圧PLを用いた変速制御等が安定する。このとき、第1オリフィス81を図示の位置に配設することにより、信号圧の変動抑制効果をより高めている。
【0029】
一方、レギュレータバルブ50により調圧されて作られたライン圧PLを有した作動油はライン90から分岐したライン90bを介してモジュレータバルブ85にも供給される(図4参照)。モジュレータバルブ85はスプール86に作用するスプリング87の付勢力と下流側に位置するライン100の油圧による押圧力とのバランスに基づいて、ライン100内の油圧を所定圧以下の圧となるモジュレータ圧PMに調圧する。このため、ライン100にはライン圧PLより低圧となるモジュレータ圧PMを有した作動油が供給される。なお、ライン圧PLが所定圧以下となったときには、ライン圧PLがそのままモジュレータ圧PMとしてライン100に供給される。このモジュレータ圧PMを有した作動油はライン101から前述したドライブ側シフト制御バルブ60およびドリブン側シフト制御バルブ65に供給される。
【0030】
さらに、ライン100から分岐するライン102を介してマニュアルバルブ80にもモジュレータ圧PMを有した作動油が供給される。マニュアルバルブ80は、運転席のシフトレバー(図示せず)に連結部82を介して繋がってシフトレバーの操作に応じて移動されるスプール81を有し、このスプール81の移動に応じてモジュレータ圧PMをライン104もしくは105を介して前進クラッチ30および後進ブレーキ25に供給する。
【0031】
ライン100にはライン103を介して発進クラッチ制御バルブ72も繋がり、発進クラッチ制御バルブ72により発進クラッチ40へ供給する作動油の油圧制御が行われる。発進クラッチ制御バルブ72はソレノイド72aを有したリニアソレノイドバルブからなり、モジュレータ圧PMからソレノイド72aへの制御電流に応じて発進クラッチ制御圧Pstを作り出す。この発進クラッチ制御圧Pstが発進クラッチ40に供給されてその係合制御が行われる。
【0032】
以上の構成の油圧制御装置において、シフトレバー操作に応じたマニュアルバルブ80の作動に応じて、ドライブ制御バルブ70のソレノイド70aの通電制御、ドリブン制御バルブ71のソレノイド71aの通電制御、発進クラッチ制御バルブ72のソレノイド72aの通電制御を行うことにより、前後進切換制御、無段変速制御、発進クラッチ係合制御を行い、車輪への駆動力伝達制御が行われる。このための制御装置構成およびその制御内容について以下に説明する。
【0033】
まず、図5にこの制御装置構成を示しており、上記制御はコントロールユニット100から上記ソレノイド70a,71a,72aに制御信号を出力してその作動制御を行う。この制御信号を設定するため、コントロールユニット100には、エンジン回転センサ101により検出されたエンジン回転信号NEと、ドライブプーリ回転センサ102により検出されたドライブプーリ11の回転信号NDRと、車速センサ103により検出された車速信号Vと、スロットルセンサ104により検出されたエンジンENGのスロットル開度信号θTHと、走行レンジセンサ105により検出された走行レンジ信号RSと、CVT油温センサ106により検出された変速機油温信号TCVTと、エンジン水温センサ107により検出されたエンジン冷却水温信号TENGとが入力される。
【0034】
このような構成の制御装置により前後進切換制御、無段変速制御、発進クラッチ係合制御が行われるのであるが、本発明は変速制御に関するものであるため、以下においては無段変速制御について説明する。この無段変速制御は、ドライブ制御バルブ70のソレノイド70aの通電制御およびドリブン制御バルブ71のソレノイド71aの通電制御を行って、ドライブおよびドリブン側シフト制御バルブ60,65の作動を制御し、ドライブおよびドリブンプーリシリンダ室14,19に対する作動油の給排油圧制御を行うことによりなされる。
【0035】
この無段変速制御内容を図6および図7のフローチャートに基づいて説明する。なお、図6および図7のフローチャートは丸囲みの文字Aの位置において繋がるとともに丸囲みの文字Bの位置において繋がって一つのフローチャートを構成している。このフローチャートに示すフローは所定制御サイクル間隔(例えば、10ms)で繰り返し行われる。
【0036】
この制御においては、まず実際の変速比を検出する(ステップS1)。これは例えば、ドライブプーリ回転センサ102により検出されたドライブプーリ回転信号NDRと、車速センサ103により検出された車速Vとから、金属Vベルト機構10の入出力回転数比を算出して求められる。次に、スロットルセンサ104により検出されたエンジンスロットル開度θTH、車速V等に基づいて目標変速比を算出するとともに現在の変速比を目標変速比まで変化させるときの目標変速比変化速度を算出する(ステップS2)。
【0037】
次に、実変速比からこのように算出された目標変速比変化速度で変速させるために、ドライブおよびドリブンプーリシリンダ室14,19に給排すべき作動油量すなわち目標油量を算出する(ステップS3)。ドライブおよびドリブンプーリシリンダ室14,19のサイズは分かっており、且つ目標変速比変化速度を得るために可動プーリ半体13,18を移動させる速度も計算できるため、この速度で可動プーリ半体13,18を移動させるために必要な目標流量(流速)を算出するものである。そして、ステップS4において、実変速比の時間変化特性を高低二種類の応答性を有したフィルタ(ローパスフィルタ)処理し、図8に示すように、実変速比に対して応答性が高い高応答変速比の時間変化特性(高応答変速比変化速度)と、応答性が低い低応答変速比の時間変化特性(低応答変速比変化速度)とを求める。
【0038】
次に、ステップS5に進み、図3および図4に示した油圧制御装置内の作動油の油温を検出するとともに、必要に応じこれを補正する。この油温検出は、温度センサにより油温を直接検出したり、油の粘性(もしくは粘性変化に対応する流量抵抗変化特性)から油温を推定したりして行われるが、この検出誤差の有無をチェックして誤差補正を行う。具体的には、ステップS3で算出した目標流量とステップS4で算出した高応答変速比変化速度で変速を行わせるためにプーリシリンダ室14,19に必要とされる高応答流量との差を算出し、この差が大きいときには油温検出値に誤差があると考えられるため、この差に基づいて油温検出値を補正する処理を行う。
【0039】
そして、ステップS6において変速中であるか否かの判断を行う。変速中でなく定常走行状態であるときには変速比をこのまま保持すればよいため、ステップS7に進み、現在の変速比を維持する制御がなされる。この制御は、ドライブおよびドリブンプーリシリンダ室14,19のいずれか一方に作用する油圧がベルトのスリップを防止するに必要なスラスト力を与える値となり、他方に作用する油圧が現在の変速比を維持するに必要なスラスト力を与える値となるようにドライブおよびドリブン制御バルブ70,71のソレノイド70a,71aへ加えるべき制御信号を算出して行われる。
【0040】
一方、ステップS6において変速中であると判断されたときには、ステップS11に進み、この変速がシフトアップ変速であるか、シフトダウン変速であるかを判断する。シフトアップ変速であればドライブプーリ11のプーリ幅を小さくするとともにドリブンプーリ16のプーリ幅を大きくする制御となり、シフトダウン変速であればドライブプーリ11のプーリ幅を大きくするとともにドリブンプーリ16のプーリ幅を小さくする制御となる。
【0041】
ここでプーリ幅を小さくするにはプーリシリンダ室14,19へ作動油を供給すれば良く、プーリ幅を大きくするにはプーリシリンダ室14,19から作動油を排出すれば良い。このような作動油の供給および排出は、ドライブおよびドリブン側シフト制御バルブ60,65により行われるのであるが、この制御時にスプールに作用するフローフォースの影響について、ドリブン側シフト制御バルブ65によりドリブンプーリシリンダ室19に対する作動油の給排を例にして、図9および図10を参照して説明する。
【0042】
図9には、ドリブン側シフト制御バルブ65のスプール66が左動された状態を示しており、このときライン90aに繋がるポート67aからスプール溝部66aを通ってドリブンプーリシリンダ室19に繋がるポート67bに作動油が流れる。この部分を図9(B)に拡大して示しており、矢印のように作動油が流れるとスプール溝部66aのコーナー部Pにフローフォースによる負圧が発生する。なお、図においてはスプール66が完全に左動された全開状態を示すが、実際にはライン92から供給されるドリブン信号圧Pdnによりスプール66の左動位置を調整してドリブンプーリシリンダ室19に供給する作動油の調圧作用が行われる。このときにおける作動油の流れによりコーナー部Pにフローフォースによる負圧が発生し、この負圧にスプール66が引っ張られて右方向に移動する。すなわち、このフローフォースはポート67aを閉じる方向に作用する。
【0043】
一方、図10には、ドリブン側シフト制御バルブ65のスプール66が右動された状態を示しており、このときドリブンプーリシリンダ室19に繋がるポート67bからスプール溝部66aを通ってドレン側に作動油が排出される。この部分を図10(B)に拡大して示しており、矢印のように作動油が流れるとスプール溝部66aのコーナー部Qに負圧が発生し、なお、図においてはスプール66が完全に右動された全開状態を示すが、実際にはライン92から供給されるドリブン信号圧Pdnによりスプール66の右動位置を調整してドリブンプーリシリンダ室19からの排出油量を調整し、シリンダ内圧の調圧作用が行われる。このように作動油を排出するときにおける流れによりコーナー部Qにフローフォースによる負圧が発生し、この負圧にスプール66が引っ張られて左方向に移動する。すなわち、このフローフォースはポート67cを閉じる方向に作用する。
【0044】
この変速制御では、このように作用するフローフォースの影響を打ち消して適切な変速制御を行わせるようにしており、まず、ステップS11においてシフトアップ変速であると判断された場合について説明する。このときにはステップS12に進み、ドライブプーリ11のプーリ幅を小さくさせるようにドライブプーリシリンダ室14への作動油供給を行わせるために必要とされるドライブ制御バルブ70の制御信号を算出する。
【0045】
この制御信号の算出方法を図11を参照して説明する。ここでは、まず上記ステップS5で検出されて補正された作動油の補正油温から油温に対する粘性影響を加味するための油温補正係数Ktを求める(ブロックB1〜B3)。このため、予め計測もしくは計算等により図12に示すように、油温に対して油温補正係数Ktが予めマップ設定されており、図12のグラフにおける供給側油温補正係数を示すマップから補正油温に対する油温補正係数Ktを求める。なお、図12には供給側および排出側油温補正係数を示すマップが設定されており、排出側の方の係数が小さく設定されている。これは、排出油量が大きくなるとベルトに作用するスラスト力が低下してベルトスリップが発生するおそれがあるため、排出側の係数を小さくして排出油量が過度に補正されないようにするためである。
【0046】
一方、ブロックB4〜B6に示すように、実変速比および目標変速比変化速度から目標流量を算出する(ステップS1〜S3における目標流量の算出)。この算出のために、変速比変化速度に対応してこの変速比変化速度で変速を行わせるために必要となる流量の値(=流量/変速比変化速度)を、各変速比毎に対応してテーブル状に表したマップが予め設定記憶されており、実変速比に対応する(流量/変速比変化速度)値をこのマップから読み出し、この(流量/変速比変化速度)値に目標変速比変化速度を乗じて目標流量が算出される。
【0047】
次に、この目標流量に対応する流量補正基準圧Pc1を算出する(ブロックB7,B8)。この流量補正基準圧Pc1は、通常作動油温の作動油がドライブもしくはドリブン側シフト制御バルブ60,65を通ってドライブもしくはドリブンプーリシリンダ室14,19に流れるときに、図9および図10を用いて説明したフローフォースの影響を相殺させるために必要な補正油圧であり、予めテストもしくは計算により求められて図13に示す流量補正基準圧マップとして流量に対応して設定されている。なお、図13においてプラス側流量が供給流量を意味し、マイナス側流量が排出流量を意味する。このため、図13のマップから目標流量に対応する流量補正基準圧Pc1を読みとる。
【0048】
このようにして求めた流量補正基準圧Pc1は通常作動油温の場合の値であり、この流量補正基準圧Pc1にブロックB3において求めた油温補正係数Ktを乗じてこのときの油温に対応した流量補正圧Pc2を算出する(ブロックB9,B10)。
【0049】
これと並行して目標流量をドライブプーリシリンダ室14に供給するためにドライブ側シフト制御バルブ60により設定すべき基本制御圧Pb1を算出する(ブロックB11)。但し、この基本制御圧Pb1は目標流量がドライブ側シフト制御バルブ60を通過して流れるときに発生するフローフォースの影響を考慮していない。このため、基本制御圧Pb1にブロックB10において求められた流量補正圧Pc2を加えて(ブロックB12)フローフォースの影響分を相殺させる。このようにして求めた制御圧(Pb1+Pc2)をドライブ側シフト制御バルブ60により設定するように、ドライブ制御バルブ70のソレノイド70aに対する制御信号を算出する(ブロックB13)。
【0050】
以上のようにしてステップS12において、ドライブ側制御信号(ソレノイド70aに対する制御信号)が算出されると、ステップS13に進み、今回の変速が急変速か否かが判断される。この判断はステップS2で算出された目標変速比変化速度が所定値以上か否かを判断して行われる。
【0051】
今回の変速が急変速ではない、すなわち、緩変速であると判断されると、ステップS14に進み、ドリブンプーリ16のプーリ幅を大きくさせるようにドリブンプーリシリンダ室19から作動油排出を行わせて緩変速させるためのドリブン制御バルブ71の制御信号を算出する。
【0052】
この制御信号の算出を図14を参照して説明する。ここでも、まず上記ステップS5で検出されて補正された作動油の補正油温から油温に対する粘性影響を加味するための油温補正係数Ktを求める(ブロックB21〜B23)。この油温補正係数Ktを求める方法は図11の場合と同様であるが、このときには、図12のグラフにおける排出側油温補正係数を示すマップから補正油温に対する油温補正係数Ktを求める。
【0053】
一方、ブロックB24〜26に示すように、実変速比を低応答フィルタ処理して低応答変速比変化速度を求める(図8およびステップS4参照)とともにこの低応答変速比変化速度で変速させるためにドリブンプーリシリンダ室19から排出すべき低応答流量を算出する。低応答変速比変化速度は実変速比を時間で微分した値を低応答フィルタ処理することに算出される。また、低応答流量の算出は、ブロックB4〜B6における算出と同様に、実変速比に対応する(流量/変速比変化速度)値をマップから読み出し、この(流量/変速比変化速度)値に低応答変速比変化速度を乗じて行われる。
【0054】
同時に、ブロックB24、B27,B28に示すように、実変速比および目標変速比変化速度から目標流量を算出し(ステップS1〜S3における目標流量の算出)、この目標流量と上記低応答流量とを比較し、いずれか小さい方の流量を目標流量として採用する(ブロックB29)。上述したように、排出油量が大きくなるとベルトに作用するスラスト力が低下してベルトスリップが発生するおそれがあるため、いずれか小さい方の流量を目標流量として設定し排出油量が過度に大きくならないようにしている。
【0055】
そして、このように採用された目標流量に対応する流量補正基準圧Pc3を算出する(ブロックB30,B31)。この流量補正基準圧Pc3は、通常作動油温の作動油がドライブもしくはドリブン側シフト制御バルブ60,65を通ってドライブもしくはドリブンプーリシリンダ室14,19から排出されるときに、フローフォースの影響を相殺させるために必要な補正油圧であり、予めテストもしくは計算により求められて図13と同様な(但し図示しない)流量補正基準圧マップから目標流量に対応する値を読みとって算出される。このようにして求めた流量補正基準圧Pc3は通常作動油温の場合の値であり、ブロックB23において求めた油温補正係数Ktを乗じてこのときの油温に対応した流量補正圧Pc4を算出する(ブロックB32,B33)。
【0056】
これと並行して目標流量をドリブンプーリシリンダ室19から排出するためにドリブン側シフト制御バルブ65により設定すべき基本制御圧Pb2を算出する(ブロックB34)。但し、この基本制御圧Pb2は目標流量がドリブン側シフト制御バルブ65を通過して流れるときに発生するフローフォースの影響を考慮していない。このため、基本制御圧Pb2にブロックB33において求められた流量補正圧Pc4を加えて(ブロックB35)フローフォースの影響分を相殺させる。このようにして求めた制御圧(Pb2+Pc4)をドリブンブ側シフト制御バルブ65により設定するように、ドリブン制御バルブ71のソレノイド71aに対する制御信号を算出する(ブロックB36)。
【0057】
以上のようにステップS12およびS14において算出されたドライブおよびドリブン側制御信号をドライブおよびドリブン制御バルブ70,71のソレノイド70a,71aに作用させれば、ステップS2において算出された目標変速比変化速度で目標変速比に向かって良好な緩シフトアップ変速を行わせることができる。
【0058】
以上、ステップS13で緩変速と判断された場合の制御を説明したが、つぎにステップS13で急変速であると判断された場合について説明する。この場合には、ステップS15に進み、ドリブンプーリ16のプーリ幅を大きくさせるようにドリブンプーリシリンダ室19から作動油排出を行わせて急変速させるためのドリブン制御バルブ71の制御信号を算出する。
【0059】
この制御信号の算出を図15を参照して説明する。ここでも、まず上記ステップS5で検出されて補正された作動油の補正油温から油温に対する粘性影響を加味するための油温補正係数Ktを図12のグラフにおける排出側油温補正係数を示すマップから求める(ブロックB41〜B43)。
【0060】
一方、ブロックB44〜46に示すように、実変速比を高応答フィルタ処理して高応答変速比変化速度を求めるとともにこの高応答変速比変化速度で変速させるためにドリブンプーリシリンダ室19から排出すべき高応答流量を算出する。なお、この高応答フィルタ処理および高応答流量の算出は、低応答フィルタ処理および低応答流量の算出と同様にして行われる。同時に、ブロックB44、B47,B48に示すように、実変速比および目標変速比変化速度から目標流量を算出し(ステップS1〜S3における目標流量の算出)、この目標流量と上記高応答流量とを比較し、いずれか小さい方の流量を目標流量として採用する(ブロックB49)。排出油量が大きくなるとベルトに作用するスラスト力が低下してベルトスリップが発生するおそれがあるため、ここでも、いずれか小さい方の流量を目標流量として設定し排出油量が過度に大きくならないようにしている。
【0061】
そして、このように採用された目標流量に対応する流量補正基準圧Pc5を算出する(ブロックB50,B51)。この流量補正基準圧Pc5も、流量補正基準圧マップから目標流量に対応する値を読みとって算出される。このようにして求めた流量補正基準圧Pc5は通常作動油温の場合の値であり、ブロックB43において求めた油温補正係数Ktを乗じてこのときの油温に対応した流量補正圧Pc6を算出する(ブロックB52,B53)。
【0062】
これと並行して目標流量をドリブンプーリシリンダ室19から排出するためにドリブン側シフト制御バルブ65により設定すべき基本制御圧Pb3を算出する(ブロックB54)。但し、この基本制御圧Pb3は目標流量がドリブン側シフト制御バルブ65を通過して流れるときに発生するフローフォースの影響を考慮していない。このため、基本制御圧Pb3にブロックB53において求められた流量補正圧Pc6を加えて(ブロックB55)フローフォースの影響分を相殺させる。このようにして求めた制御圧(Pb3+Pc6)をドリブンブ側シフト制御バルブ65により設定するように、ドリブン制御バルブ71のソレノイド71aに対する制御信号を算出する(ブロックB56)。
【0063】
以上のようにステップS12およびS15において算出されたドライブおよびドリブン側制御信号をドライブおよびドリブン制御バルブ70,71のソレノイド70a,71aに作用させれば、ステップS2において算出された目標変速比変化速度で目標変速比に向かって良好な急シフトアップ変速を行わせることができる。
【0064】
以上、ステップS11においてシフトアップ変速と判断された場合の変速制御を説明したが、次にシフトダウン変速と判断された場合の変速制御について説明する。このときにはステップS21に進み、ドリブンプーリ16のプーリ幅を小さくさせるようにドリブンプーリシリンダ室19への作動油供給を行わせるために必要とされるドリブン制御バルブ71の制御信号を算出する。この制御信号の算出は図11に示す方法に基づいて行われる。この方法は、ステップS12においてドライブ制御バルブ70への制御信号を算出した方法と同一であるので、その説明は省略する。
【0065】
以上のようにしてステップS21において、ドリブン側制御信号(ソレノイド71aに対する制御信号)が算出されると、ステップS22に進み、今回の変速が急変速か否かが判断される。
【0066】
今回の変速が急変速ではない、すなわち、緩変速であると判断されると、ステップS23に進み、ドライブプーリ11のプーリ幅を大きくさせるようにドライブプーリシリンダ室14から作動油排出を行わせて緩変速させるためのドライブ制御バルブ70の制御信号を算出する。この制御信号の算出は図14に示す方法に基づいて行われるが、この方法はステップS14においてドリブン制御バルブ71への緩変速用の制御信号を算出した方法と同一であるので、その説明は省略する。
【0067】
以上のようにステップS21およびS23において算出されたドライブおよびドリブン側制御信号をドライブおよびドリブン制御バルブ70,71のソレノイド70a,71aに作用させれば、ステップS2において算出された目標変速比変化速度で目標変速比に向かって良好な緩シフトダウン変速を行わせることができる。
【0068】
次に、ステップS22で急変速であると判断された場合について説明する。この場合には、ステップS24に進み、ドライブプーリ11のプーリ幅を大きくさせるようにドライブプーリシリンダ室14から作動油排出を行わせて急変速させるためのドライブ制御バルブ70の制御信号を算出する。この制御信号の算出は図15に示す方法に基づいて行われるが、この方法はステップS15においてドリブン制御バルブ71への緩変速用の制御信号を算出した方法と同一であるので、その説明は省略する。
【0069】
以上のようにステップS21およびS24において算出されたドライブおよびドリブン側制御信号をドライブおよびドリブン制御バルブ70,71のソレノイド70a,71aに作用させれば、ステップS2において算出された目標変速比変化速度で目標変速比に向かって良好な急シフトダウン変速を行わせることができる。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、第1の本発明によれば、定常状態における変速制御バルブの特性に基づいて目標制御油圧を設定するための基本作動制御値が基本値算出手段により算出され、この基本作動制御値が変速時における油圧アクチュエータに対する給排油量に基づいて変速制御バルブのスプールに軸方向に作用するフローフォースの影響を打ち消すように算出された補正制御値により補正されるため、変速過渡時において油圧アクチュエータに対して給排される作動油が変速制御バルブを通過して流れて発生するフローフォースの影響を補正制御値により補正することができ、変速過渡時にも応答遅れのない正確な変速制御が可能となる。
【0071】
また、もう一つの本発明によれば、プーリ幅可変のドライブおよびドリブンプーリ間にベルト手段を掛け渡して変速機が構成され、ドライブおよびドリブンプーリシリンダ室への作動油の給排油圧制御を変速制御バルブにより行うように油圧制御装置が構成され、この油圧制御装置によっても上記の場合と同様に、基本作動制御値が変速時におけるドライブおよびドリブンプーリシリンダ室に対する給排油量に基づいて変速制御バルブのスプールに軸方向に作用するフローフォースの影響を打ち消すように算出された補正制御値により補正されるため、変速過渡時において両プーリシリンダ室に対して給排される作動油が変速制御バルブを通過して流れて発生するフローフォースの影響を補正制御値により補正することができ、変速過渡時にも応答遅れのない正確な変速制御が可能となる。
【0072】
なお、上記の油圧制御装置の油量算出手段を、変速要求に基づく変速比変化速度を得るために変速制御バルブを介してドライブもしくはドリブンプーリシリンダ室から作動油を排出する必要があるときには、上記変速比変化速度をフィルタ処理して求められた変速比変化速度およびフィルタ処理前の変速比変化速度のいずれか小さい方の変速比変化速度を得るために変速制御バルブを介してドライブもしくはドリブンプーリシリンダ室から排出される作動油の給排油量を算出するように構成するのが好ましい。変速時、特に変速過渡時にドライブもしくはドリブンプーリシリンダ室から排出される作動油の排出速度が大きくなりすぎると、プーリ側圧が低くなりすぎてベルトスリップが発生するおそれがあるが、上記のようにフィルタ処理を行って得られた変速比変化速度と処理前の変速比変化速度とのいずれか小さい方の変速比変化速度を用いて変速制御バルブによる排出側の油圧制御が行われるため、このようなベルトスリップの問題を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る油圧制御装置により変速制御が行われるベルト式無段変速機の構成を示す断面図である。
【図2】上記ベルト式無段変速機の動力伝達経路構成を示す概略図である。
【図3】上記油圧制御装置の構成を示す油圧回路図である。
【図4】上記油圧制御装置の構成を示す油圧回路図である。
【図5】上記油圧制御装置の構成を示すブロック図である。
【図6】上記制御装置による制御内容を示すフローチャートである。
【図7】上記制御装置による制御内容を示すフローチャートである。
【図8】実変速比の時間変化特性をフィルタ処理して得られる高応答および低応答変速比変化特性を示すグラフである。
【図9】ドリブン側シフト制御バルブにおいて作動油供給を行うときの状態を説明する図である。
【図10】ドリブン側シフト制御バルブにおいて作動油排出を行うときの状態を説明する図である。
【図11】供給側制御信号を算出する方法を示すブロック図である。
【図12】油温と油温補正係数との関係を示すグラフである。
【図13】流量と流量補正基準圧との関係を示すグラフである。
【図14】緩変速の場合での排出側制御信号を算出する方法を示すブロック図である。
【図15】急変速の場合での排出側制御信号を算出する方法を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 金属Vベルト機構
11 ドライブプーリ
14 ドリブンプーリシリンダ室
15 金属Vベルト
16 ドリブンプーリ
19 ドライブプーリシリンダ室
60 ドライブ側シフト制御バルブ
65 ドリブン側シフト制御バルブ
70 ドライブ制御バルブ
70a ソレノイド
71 ドリブン制御バルブ
71a ソレノイド
ENG エンジン

Claims (3)

  1. 駆動源からの回転駆動力を変速して伝達する変速機構と、油圧力を受けて前記変速機構により変速作動を行わせる油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータへの作動油の給排油圧制御を行う変速制御バルブとを備えて構成される変速機において、
    運転状態に応じた変速要求に対し、前記変速要求に基づく変速を行わせるための目標制御油圧を設定する前記変速制御バルブの基本作動制御値を算出する基本値算出手段と、
    前記変速要求に基づく変速を行わせたときに前記変速制御バルブを介して前記油圧アクチュエータに給排される給排油量を算出する油量算出手段と、
    前記油量算出手段により算出された給排油量に基づいて、前記変速制御バルブを通る作動油の流れにより前記変速制御バルブのスプールに軸方向に作用するフローフォースの影響を打ち消すように前記基本作動制御値を補正する補正制御値を算出する補正値算出手段とを備え、
    前記基本作動制御値を前記補正制御値により補正して得られた作動制御値を用いて前記変速制御バルブの作動を制御することを特徴とする変速機の油圧制御装置。
  2. プーリ幅可変のドライブプーリと、プーリ幅可変のドリブンプーリと、これら両プーリ間に掛け渡されたベルト手段と、前記ドライブプーリに設けられたドライブプーリシリンダ室と、前記ドリブンプーリに設けられたドリブンプーリシリンダ室と、前記ドライブおよびドリブンプーリシリンダ室への作動油の給排油圧制御を行う変速制御バルブとを備えて構成される変速機において、
    運転状態に応じた変速要求に対し、前記変速要求に基づく変速を行わせるために必要な前記ドライブおよびドリブンプーリシリンダ室の目標制御油圧を設定する前記変速制御バルブの基本作動制御値を算出する基本値算出手段と、
    前記変速要求に基づく変速を行わせるために前記変速制御バルブを介して前記ドライブおよびドリブンプーリシリンダ室に給排される作動油の給排油量を算出する油量算出手段と、
    前記油量算出手段により算出された作動油の給排油量に基づいて、前記変速制御バルブを通る作動油の流れにより前記変速制御バルブのスプールに軸方向に作用するフローフォースの影響を打ち消すように前記基本作動制御値を補正する補正制御値を算出する補正値算出手段とを備え、
    前記基本作動制御値を前記補正制御値により補正して得られた作動制御値を用いて前記変速制御バルブの作動を制御することを特徴とする変速機の油圧制御装置。
  3. 前記油量算出手段は、
    前記変速要求に基づく変速比変化速度を算出し、
    前記変速比変化速度を得るために前記変速制御バルブを介して前記ドライブもしくはドリブンプーリシリンダ室に作動油を供給する必要があるときには、前記変速比変化速度を得るために前記変速制御バルブから前記ドライブもしくはドリブンプーリシリンダ室に供給される作動油の給排油量を算出し、
    前記変速比変化速度を得るために前記変速制御バルブを介して前記ドライブもしくはドリブンプーリシリンダ室から作動油を排出する必要があるときには、実際の変速比変化速度をフィルタ処理して求められた変速比変化速度および前記変速比変化速度のいずれか小さい方の変速比変化速度を得るために前記変速制御バルブを介して前記ドライブもしくはドリブンプーリシリンダ室から排出される作動油の給排油量を算出することを特徴とする請求項2に記載の変速機の油圧制御装置。
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