JP3606706B2 - 眼科装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検眼に対して装置を所定の位置関係に位置合わせする眼科装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
被検眼の屈折力を測定する眼屈折力測定装置や非接触で眼圧を測定する非接触眼圧計等の眼科装置は、被検眼に対して装置の測定光学系を所定の位置関係にアライメント調整する必要がある。
【0003】
この種の装置のアライメント機構としては、被検眼の視軸方向からアライメント指標を投影し、角膜反射により形成される角膜頂点付近の反射輝点をTVカメラで撮像して観察用TVモニタに映出すようにしたものが知られている。検者はレチクルに対して角膜反射輝点が所定の位置関係になるようして、上下左右方向のアライメント調整を行う。また、角膜反射輝点にピントを合わせることにより作動距離(前後)方向のアライメント調整を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなアライメント方法は角膜頂点を基準にしているため、角膜頂点が撮像画面から外れると輝点の観察及び検出ができず、アライメントの検出範囲が必ずしも広いとはいえなかった。観察用TVモニタ上に輝点が観察できない場合は、被検眼の前眼部像等を手がかりに装置を動かして輝点が観察できるようにするが、検査に不慣れな検者では、前眼部像の一部のみでは装置をどの方向に移動させれば良いのか判然とせず、アライメントに時間がかかるという問題があった。
【0005】
さらに、角膜頂点の輝点の検出情報に基づいて駆動手段を制御するアライメント装置の場合には、角膜頂点の輝点が検出できないと駆動手段を駆動できないという欠点があった。
【0006】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、アライメントが容易にできる眼科装置を提供することを技術課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために以下のような構成を備えることを特徴とする。
【0008】
(1) 被検眼を測定する測定手段を有し、該測定手段を被検眼に対して移動手段により移動させ所定の位置関係にアライメントする眼科装置において、被検眼の前眼部を正面から二次元撮像素子により撮影する撮影光学系と、該撮影光学系の撮影光軸に沿って第 1 アライメント用指標を投影するとともに、撮影光軸に対してある角度をもって交差する投影光軸を持つ複数の第2アライメント用指標を被検眼の角膜周辺に向けて投影する指標投影光学系と、前記撮影光学系による撮影像を処理して第 1 アライメント用指標及び第2アライメント用指標の角膜反射像を検出する画像処理回路と、検出された指標像の数と位置関係により上下左右方向のアライメント状態を判定する判定手段と、該判定結果に基づいて前記移動手段による移動を指示する指示手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
(2) (1)記載の眼科装置において、前記判定手段は第1のアライメント許容範囲と第1のアライメント許容範囲より広く設定された第2のアライメント許容範囲とを有し、前記指示手段は前記移動手段に駆動信号を与える制御手段を含み、該制御手段は第2のアライメント許容範囲への移動手段の移動速度を第2のアライメント許容範囲から第1のアライメント許容範囲への移動速度に対して速くすることを特徴とする。
【0022】
【実施例1】
以下、本発明を非接触式眼圧計を実施例として挙げ、図面に基づいて説明する。
【0023】
[全体構成]
図1に実施例である非接触式眼圧計の外観概略図を示す。1は基台であり、基台1には被検眼を固定するための顎台2が固設されている。3は本体部、4は後述する光学系を収納した測定部であり、5は本体部3と測定部4を移動するためのジョイスティックである。ジョイスティック5の操作により本体部3は基台1の水平面上を前後方向(Z方向)及び左右方向(X方向)に摺動し、測定部4は本体部3に対して上下方向(Y方向)に移動する。
【0024】
基台1に対する本体部3の移動は、ジョイスティック5の軸の下方に形成された球面部および下端部と、下端部が揺動する摺動板と、摺動板と接し基台1に貼り付けされた摩擦板と、本体部3と一体のハウジング3a内部の球軸受けの構成により水平方向の微動が実現される。また、本体部3に対する測定部4の上下動は、ジョイスティック5の外周上部の回転ノブ5aと、回転ノブ5aと共に回転するスリット板と、スリット板を挟み軸に設けられた光源および受光素子とにより、受光素子の信号から回転ノブ5aの回転方向および回転量を検出し、その検出結果に基づいて測定部4を上下動させるY軸モータを駆動制御することによって行われる。このジョイスティック機構の詳細については、本出願人による特開平6−7292号(発明の名称 眼科装置のジョイスティック機構)に記載されているので、これを参照されたい。
【0025】
また、測定部4は本体部3に対して左右方向(X方向)及び前後方向(Z方向)にも移動する。これらの移動はジョイスティック5によらず、後述する制御回路によって駆動制御されるX軸モ−タ及びZ軸モ−タにより行われる。
【0026】
6は圧縮気体を被検眼に向けて噴出するためのノズルが配置されたノズル部である。測定部4の被検者側にはノズル部6を中心にして被検眼の角膜周辺にアライメント指標を投影する4個の光源7a〜7dが配置されている。本体部3の側部にはノズル部6が被検眼に接近できる移動限界を規制するためのツマミ8が配置されている。また、本体部3のジョイスティック5側(検者側)には、観察用のTVモニタが備えられている。
【0027】
[光学系]
図2は装置のアライメント光学系の要部構成図であり、上から見たときの図である。なお、非接触式眼圧計は被検眼角膜に圧縮した気体を吹き付けて所定の形状に変形させ、直接あるいは間接的に検出されたその時の気体圧に基づいて、被検眼の眼圧を測定するものであるが、この測定機構自体の説明は本発明とは関係が薄いことから省略する。詳細については本出願人による特開平4−297226号(発明の名称 非接触式眼圧計)を参照されたい。
【0028】
(観察光学系) 10は観察光学系であり、L1はその光軸を示す。観察光学系10は上下左右方向の第1及び第2アライメント用の指標(後述する)を検出する指標検出光学系を兼ねる。観察光学系10の光路上には角膜変形用の気体を噴出するノズル9がガラス板8a,8bに保持されて配置され、その軸と光軸L1は一致している。光軸L1上には、ビームスプリッタ11、対物レンズ12、ビームスプリッタ14、フィルタ15、CCDカメラ16が配置されている。フィルタ15は、第1及び第2アライメント指標光学系(後述する)とレチクル投影光学系の光束(波長950nm)を透過し、可視光及び距離指標投影光学系(後述する)の光束(波長800nm)に対して不透過の特性を持っており、CCDカメラ16に不必要なノイズ光が混入することを防止する。CCDカメラ16に撮像される前眼部像及び指標像はTVモニタ17に映出され、検者はこれを観察する。
【0029】
(レチクル投影光学系) 20はレチクル投影光学系20を示す。21は波長950nmの赤外光を出射するレチクル投影用光源、22は円環状のマークが形成されたレチクル板、23は投影レンズである。レチクル投影用光源21に照明されたレチクル板22上のレチクルは、投影レンズ23、ビームスプリッタ14、フィルタ15を介してCCDカメラ16に受像される。
【0030】
なお、レチクル投影用光源21から出射される光束には、CCDカメラ16による指標像の検出を容易にするため、所定の周波数で出力に変調がかけられ、これにより光源7a〜7dおよび光源31から出射される光束とが区別される。また、レチクル像はTVモニタ上で観察できればよいので、光量を落として指標像との輝度の差から区別するようにしてもよいし、パタ−ンジェネレ−タにより電気的に生成させてもよい。
【0031】
(固視光学系) 固視光学系25は、可視光を発する光源26、固視標板27、投影レンズ28を持つ。光源26の点灯により固視標板27を出射した光束は、投影レンズ28、ビームスプリッタ14、対物レンズ12、ビームスプリッタ11を介し、ノズル9を通り被検眼に入射する。
【0032】
(第1アライメント指標投影光学系) 30は第1アライメント指標投影光学系を示す。31は中央指標投影用光源、32は投影レンズである。光源31は波長950nmの赤外光を出射する。光源31を出射した赤外光束は投影レンズ32によって平行光束とされた後、ビームスプリッタ11によって反射され、光軸L1に沿ってノズル9内を通過して被検眼角膜Ecに照射される。角膜Ecで鏡面反射する光束は光源31の虚像である第1アライメント指標i1を形成する。第1アライメント指標i1の光束は、CCDカメラ16の撮像素子上に第1アライメント指標i1の像を形成する。
【0033】
(第2アライメント指標投影光学系) 第2アライメント指標投影光学系7は4個の光源7a〜7dを持つ(図1参照)。光源7aと7b及び光源7cと7dは、それぞれ光軸L1を挟んで同じ高さ距離に配置され、指標の光学的距離を同一にしている。光源7a〜7dは第1アライメント指標投影光学系の光源と同じ波長950nmの赤外光を出射する。光源7a、7bからの光は被検眼の角膜周辺に向けて斜め上方向から照射され、光源7a、7bの虚像である指標i2、i3を形成する。また、光源7a、7bは瞼の開き具合を検出する(後述する)ための光源を兼ねている。光源7c、7dからの光は被検眼の角膜周辺に向けて斜め下方向から照射され、光源7c、7dの虚像である指標i4、i5を形成する。光源7a〜7dは被検眼前眼部を照明する照明用光源を兼ねている。
【0034】
4個の指標i2、i3、i4、i5の光束は観察光学系10を介してCCDカメラ16に入射し、CCDカメラ16の撮像素子上に像を形成する。
【0035】
(距離指標投影光学系) 50は距離指標投影光学系であり、L2はその光軸を示す。光軸L2は光軸L1に対して傾斜して設けられ、ノズル9から所定の作動距離離れた位置で両光軸は交差する。51は光源7a〜7d及び光源31と異なる波長800nmの光を出射する距離指標投影用の光源であり、52は投影レンズである。
【0036】
光源51を出射した光は投影レンズ52によって平行光束とされ、光軸L2に沿って角膜Ecに照射される。角膜Ecで鏡面反射した光束は光源51の虚像である指標i6を形成する。
【0037】
(距離指標検出光学系) 60は距離指標検出光学系であり、L3はその光軸を示す。光軸L3と光軸L2は光軸L1に対して対称な軸であり、光軸L3と光軸L2の両光軸は光軸L1上で交差する。光軸L3上には受光レンズ61、フィルタ62、一次元検出素子63が配置されている。フィルタ62は、光源51から出射される波長800nmの光束を透過し、光源7a〜7dおよび光源31から出射される950nmの光束に対して不透過の特性を持ち、一次元検出素子63にノイズ光が入射することを防止する。
【0038】
指標i6を形成する光源51の角膜反射光束は、受光レンズ61、フィルタ62を介し一次元検出素子63に入射する。被検眼が観察光軸L1の軸方向(前後方向)に移動すると、指標i6の像も一次元検出素子63の検出方向に移動するため、一次元検出素子63上における指標i6の像の偏位から被検眼の位置が検出される。
【0039】
[制御系]
図3に装置の制御系の要部構成図を示す。70は制御回路、71は画像処理回路、72は距離指標の検出処理回路である。74〜76は本体部3に対して測定部4を駆動させるX軸、Y軸およびZ軸モータ、77〜79は各モータの駆動回路である。80は測定系、81は文字情報や図形等を生成する表示回路、82は合成回路である。83はアライメントモ−ド切換スイッチであり、アライメントを指標検出に基づいて装置が行うオ−トアライメントにするか、検者によるジョイスティック5のみの操作で行うかを選択する。84は測定開始の信号を入力する測定スイッチである。
【0040】
画像処理回路71はCCDカメラ16からの撮影像に対して画像処理を施し、その処理結果を制御回路70に入力する。制御回路70はその入力信号により、指標像の位置情報や瞳孔位置情報を得る。
【0041】
また、制御回路70は検出処理回路72を介して入力される一次元検出素子63からの信号により、被検眼Eに対する前後方向の偏位情報を得る。制御回路70が得た偏位情報は表示回路81に送られ、表示回路81はその情報に基づき距離マ−クの図形信号とTVモニタ17上における位置信号を発生させる。表示回路81からの出力信号は合成回路82によりCCDカメラ16からの映像信号と合成され、TVモニタ17上に出力される。
【0042】
図4はXY方向が適正な状態にアライメントされたときのTVモニタ17上に表示される画面例を示した図である。XY方向が適正な状態にアライメントされた状態では、第2アライメント指標投影光学系により角膜周辺に形成された4つの指標像i20、i30、i40、i50と、第1アライメント指標投影光学系により角膜中心付近に形成された指標像i10が映出される。41はレチクル像を示す。42は距離マ−クを示し、距離マ−ク42は被検眼の角膜とノズル部6との距離に対応してレチクル像41の上下をリアルタイムに移動し、角膜が適正作動距離にあるとレチクル像41に重なる。
【0043】
次に、第1及び第2アライメント指標の検出結果に基づいて、測定部4のXY方向の移動を制御するためのアライメント状態の判定方法を説明する。
【0044】
まず、アライメント状態を判定するときの基礎とする5つの指標像の位置関係を図5により説明する。適正な状態にアライメントされたときの指標像i10に対して、指標像i20とi30はY軸の上方向にともに略幅a分離れ、X軸方向には両側にそれぞれ略幅b分離れて位置するものとする。また、指標像i40とi50は、Y軸の下方向にともに略幅a分離れ、X軸方向には両側にそれぞれ略幅c分離れて位置するものとする。この位置関係及び間隔は、角膜形状や被検眼に対する装置の相対位置により多少の変化はあるものの大きく変動することはないので、指標の数と位置によりいずれの指標像が検出されているかを特定する判断基準とする。なお、a、bおよびcは説明の便宜上使用する座標間隔であり、特段の意味はない。
【0045】
次に、検出される指標像の数と位置関係に基づく測定部4の誘導について説明する。なお、以下の説明上使用する指標像の順番は、画面の上から下に順次ふり、同一高さのものは左を先にする。
【0046】
<指標像が全5つ中1つのとき>
指標像がいずれのものか特定できないので、制御回路70は検出された指標像のXY座標を得て、この指標像が基準位置(観察光学系の光軸)に向かうようにX軸モ−タ74及びY軸モ−タ75を駆動して測定部4を移動させる。ただし、この場合、他の指標像を検出することを目的としており、検出される指標像が増えたときには以下の条件に従ってアライメントが行われる。
【0047】
<指標像が全5つ中2つのとき>
指標像が2つのときも指標像がいずれのものか特定できないので、制御回路70は2つの指標像のXY座標を得て、他の指標像を検出できる方向に向かうように測定部4を移動制御する。
<指標像が全5つ中3つのとき>
指標像が3つ以上検出されると、その位置関係により指標像i10〜i50のいずれのものか特定できるようになる。制御回路70は1番目の指標像のXY座標(X1,Y1)、2番目の指標像のXY座標(X2,Y2)、3番目の指標像のXY座標(X3,Y3)をそれぞれ得ることにより、次のように測定部4の移動を行う。なお、図6の各指標像の右上に示した数字は、各指標像を区別するために説明の便宜上付した指標像の順番を意味する番号である。
【0048】
[A]1番目と2番目の指標像のY座標の差が略2aの場合:図6(a)に示す2通りがある。この場合は、指標像i10が検出されていない状態であるが、制御回路70は角膜中心がXY座標((X2+X3)/2,(Y1+Y2)/2)にあるものとして、測定部4の移動を行う。
【0049】
[B]1番目と2番目の指標像のY座標の差が略aで、かつ2番目と3番目のY座標が略同じ場合:これは図6(b)に示すケ−スである。1番目のものが指標像i10として特定できるため、これを基に測定部4を移動させる。
【0050】
[C]1番目と2番目の指標像のY座標が略同じで、2番目と3番目の指標像のY座標の差が略2aの場合:図6(c)に示す2通りがある。図6(a)のときと同様、指標像i10が検出されていないが、角膜中心がXY座標((X1+X2)/2,(Y1+Y3)/2)にあるものとして測定部4の移動を行う。
【0051】
[D]2番目と3番目の指標像のY座標の差が略aで、かつ1番目と2番目のY座標が略同じ場合:これは図6(d)に示したケ−スである。3番目のものが指標像i10として特定できるため、これを基に測定部4の移動制御を行う。
【0052】
[E]上記A〜Eの条件を満たさない場合:図6(e)に示す4つケ−スがある。この場合、2番目のもの指標像が指標像i10として特定できるため、これを基に移動を行う。
【0053】
<指標像が全5つ中4つのとき>
制御回路70は各指標像をXY座標を得て、次のように測定部4の移動を行う。図7には図6と同様に各指標像を区別するために番号が付してある。
【0054】
[A]1番目と2番目の指標像のY座標が略同じでない場合:図7(a)に示す2つのケ−スがある。2番目のものが指標像i10として特定できるため、これを基に移動を行う。
【0055】
[B]3番目と4番目の指標像のY座標が略同じでない場合:図7(b)に示す2つのケ−スがある。3番目のものが指標像i10として特定できるため、これを基に移動を行う。
【0056】
[C]上記A,B以外の条件の場合:図7(c)に示したケ−スである。これは指標像i10のみが検出されていないので、角膜頂点が4つの指標像の中点、例えば、((X1+X2)/2,(Y1+Y3)/2)にあるものとして、測定部4の移動を行う。
【0057】
<指標像が全5つ中5つのとき>
指標像が全て検出できており、指標像i10が特定できるので、これを基に測定部4の移動を行う。
【0058】
検出される指標像の数と位置に基づいた測定部4の誘導方法について説明したが、どの場合においても指標像i10が検出されて特定できたときにはそれを基準に、指標像i10が検出及び特定できないときには他の指標像の座標を基に移動を行う。また、最終的なXY方向のアライメント状態の判定は、5つの指標像が全て検出されていなくても、検出及び特定できた指標像i10が所定の許容範囲にあればアライメントが完了したと判定できる。なお、装置は、XY方向のアライメント状態が完了したか否かを判定する第1の許容範囲と、測定部4のXY方向の移動速度に差を持たせるための、第1の許容範囲より広く設定された第2の許容範囲を持つ。制御回路70は、検出又は特定された指標像i10が第2の許容範囲内にあるか否かを判定し、範囲外のときは第2の許容範囲内に入るように測定部4を比較的速い速度で移動する。これにより、微調整前のアライメントの迅速化を図ることができる。
【0059】
以上のような構成を備える非接触式眼圧計において、以下にその動作を説明する。ここではオ−トアライメントを選択したときのアライメント動作を中心に説明する。
【0060】
検者は顎台2を使って被検眼を固定させ、被検眼には固視標を固視させる。測定の準備ができたら、検者はTVモニタ17を観察しながらジョイスティック5等を操作し被検眼に対する測定部4を粗くアライメントする。粗アライメントは、第1及び第2アライメント指標投影光学系により形成される指標像の少なくとも1つがTVモニタ17上に現れるようにする。
【0061】
指標像が検出されると、ジョイスティック5の操作を停止する(必要によっては停止を指示するメッセ−ジを表示したり、またはジョイスティックの動きを拘束する手段を作用させても良い)。
【0062】
その後のアライメント動作は図8のフローチャートに基づいて説明する。制御回路70は、前記した指標像の数と位置関係に基づいて、指標像i10が第2の許容範囲内に入るように、X軸モ−タ74及びY軸モ−タ75を駆動して測定部4を移動させる。TVモニタ17の画面上では、指標像i10がレチクル像41内に入るようになる。
【0063】
指標像i10が第2の許容範囲内に入ると、制御回路70はXY方向の駆動を停止して作動距離の適否を判定する。距離指標投影光学系による指標i6の光束が一次元検出素子63に入射する状態になると、制御回路70は一次元検出素子63からの信号に基づいてZ方向のずれ情報を得て、このずれ情報に基づきZ軸モータ76を駆動して測定部4を前後移動する。また、TVモニタ17上には距離マ−ク42が表示され、測定部4の前後移動に伴ってレチクル像41の上下をリアルタイムに移動する(距離マ−ク42が表示されていないときは、ジョイスティック5が操作可能な状態になり、検者はレチクル像41内の指標像i10のピントが合う方向に前後調整を行う)。
【0064】
Z方向が適正な状態になると、制御回路70は測定部4の前後移動を停止し、今度は指標像i10が第1の許容範囲内にあるか否かを判定する。範囲外のときは第1の許容範囲内に入るように、測定部4をXY方向に所定の時間微調整移動させる。このときの移動速度は先程のXY方向の移動の場合(第2の許容範囲にもってくる場合)より遅い速度で行う。これにより指標像i10が第1の許容範囲を通り過ぎたりしないようにして、XY方向の微調整アライメントを容易に行うことができる。
【0065】
指標像i10が第1の許容範囲内に入り、XY方向のアライメント状態が適正になると、瞼の開き具合の適否判定を行う。この判定は、被検眼角膜の上側周辺に形成される指標像i20又はi30の少なくともいずれか一方が所定のエリア内に検出され、その光量出力レベルが所定以上の値であるかにより行う。瞼の開き具合が十分でないと、光源7a及び7bから出射した光束は像を結ぶことなく、瞼の表面で乱反射されるので、指標i2 又はi3 の光束はCCDカメラ16の撮像素子上で大きく広がって入射する。したがって、所定のエリア内での光量出力が所定レベル以上あるか否かにより瞼の開き具合を検出することができる。瞼の開き具合の検出は、本出願人による特願平7−337909号と基本的に同じであるので、詳しくはこれを参照されたい。
【0066】
瞼の開き具合に問題がなければ、次に固視ずれの適否判定を次のようにして行う。制御回路70は、図9(a)に示すように、CCDカメラ16からの撮影信号から指標i10を通るX軸方向のA−Aライン及びY軸方向のB−Bラインの信号を取り出す。指標像i10、瞳孔、虹彩、強膜からの各反射光量レベルはそれぞれ異なるので、画像処理により瞳孔(又は虹彩)の境界エッジを検出する。制御回路70はA−Aライン及びB−Bラインのそれぞれにおいて、指標像i10から検出された境界エッジまでの距離を比較して、両者が許容範囲内の差異に止まるか、指標像i10が瞳孔の両境界の略中心に位置するか否かを判断する。A−Aライン及びB−Bラインの両ラインにおいて指標像i10が瞳孔の両境界の略中心に位置することが確かめられると、固視ずれがないものと判定される。一方にずれがあるときは固視がずれていると判定され、その旨をTVモニタに表示する。なお、瞳孔の境界エッジから瞳孔中心の座標を得て、指標像i10と瞳孔中心の偏位量の程度により固視ずれの有無を判定してもよい。
【0067】
また、前述した瞼の開き具合の適否判定は、指標像の検出状態を用いるのではなく、固視ずれの適否判定と同じようにY軸方向のB−Bライン上の信号を取りだし、その光量レベルの差を利用するようにしても良い。すなわち、図9(b)に示すように、Y軸方向の光量信号により虹彩の幅が測定に必要な領域以上に確保されていないときは、瞼の開き具合が十分でないと判定する。
【0068】
瞼の開き具合及び固視ずれに問題がなく、指標像i10が第1の許容範囲内にあれば、制御回路70は測定開始条件を満たしているものとして、測定開始信号を自動的に発して測定系80による測定を実行する(アライメントが完了した旨をTVモニタに表示、又は音により検者に報知し、これにより検者が測定開始スイッチ84を押して測定を実行しても良い)。
【0069】
以上の実施例では、測定部4の移動をXYZの3方向で制御するものとしたが、XY方向のみとしても良いし、検者のジョイスティック5による手動操作で行う場合は、指標の検出結果に基づいて測定部4の移動方向を検者に報知するための矢印や予め約束された指示マ−ク等をTVモニタ上に表示させて誘導するようにしても良い。また、装置のアライメント制御を検者が選択できるようにしても良い。
【0070】
また、実施例では被検眼の角膜周辺に向けて投影する指標像を4つとしたが、少なくとも2つの指標像を投影すれば、アライメント状態を判定できる。投影する指標像は4つより多くても良い。
【0071】
なお、前述した測定部4の誘導方法においては、指標像の位置関係に基づいて指標像i10を特定しているため、外乱光の影響で他の指標像又は外乱光を指標像i10として特定してしまう可能性がある。この場合には測定部4の誘導が不安定になるので、指標像i10と特定できた場合であっても、その指標像がCCDカメラ16上の基準位置を中心にして所定の範囲内(ノズル9の径に相当する範囲内)になければ、移動しないようにする。こうすると、自動アライメントの誤動作を防止することができる。
【0072】
【実施例2】
実施例1では、指標像が全5つ中1つのとき及び指標像が全5つ中2つのときには、指標像がいずれのものか特定できなくても、他の指標像を検出できる方向に測定部4を誘導するようにしたが、これは角膜中心に対して測定部4の中心軸を一致させるように測定部4が移動しないので、角膜中心位置に相当する指標像i10が必ずしも検出できる方向に測定部4が移動するとは限らない。このため、被検眼の開き具合の状態や瞬きにより指標検出の数の変動が頻繁に起こる場合、ノズル9により指標i1の光束がけられる場合等には、測定部4の誘導が不安定になり、アライメントに時間がかかるときがある。この場合には次のような誘導方法を採用すると、アライメントの誤動作を低減することができる。
【0073】
<指標像が全5つ中1つのとき>
検出された指標像が指標像i10と特定できたときのみ測定部4を移動し、指標像i10と特定できないときには、測定部4の移動は行わない。検出された指標像が次の条件を満たすときは、その指標像が指標像i10と特定できる。
【0074】
▲1▼検出された指標像が基準位置を中心にして所定の範囲内(例えば、ノズル9の径に相当する大きさ内)に存在する。
【0075】
▲2▼かつ、適正作動距離に対してZ方向のずれが所定の範囲内である(距離指標投影光学系50による指標i6の像が一次検出素子63で検出でき、その偏位が所定の範囲内にある)。
【0076】
<指標像が全5つ中2つのとき>
指標像を形成する光学系に変容を加えることにより、検出できる指標像が2つであってもその位置関係に基づいていずれのものか特定できるようになる。例えば、前述の図5において、指標像i20、i30の幅bが指標像i40、i50の幅cよりも小さくなるように(幅cの半分までにはならないように)、第2アライメント指標投影光学系7の配置を設定する。こうすると、検出できる2つの指標像の座標位置を見ることにより、次のようにいずれのものか特定できる。
【0077】
[A]1番目と2番目の指標像のX座標の差が小さく(幅b以下)、かつ1番目と2番目の指標像のY座標の差が大きい(略幅2a)場合:図10A(a)、(b)に示すように指標像i20、i40の組み合わせと、指標像i30、i50の組み合わせの2通りがある。さらにこの2通りを次のように区別する。
▲1▼1番目のX座標>2番目のX座標の場合:指標像i30、i50と判断できる。
▲2▼1番目のX座標<2番目のX座標の場合:指標像i20、i40と判断できる。
【0078】
[B]1番目と2番目の指標像のY座標が略同じ場合:図10Bの(a)、(b)に示すように指標像i20、i30の組み合わせと、指標像i40、i50の組み合わせの2通りがある。さらにこの2通りを次のように区別する。
▲1▼1番目と2番目のX座標の差≦幅2bの場合:指標像i20、i30と判断できる。
▲2▼1番目と2番目のX座標の差>幅2bの場合:指標像i40、i50と判断できる。
【0079】
[C]1番目と2番目の指標像のY座標の差が略aで、かつ1番目の指標像のみが基準位置(中心光軸)を中心にして所定の範囲内にある場合:図10C(a)、(b)に示すように指標像i10、i40の組み合わせと、指標像i10、i50の組み合わせの2通りがあり、いずれも1番目のものが指標像i10として特定できる。
【0080】
[D]1番目と2番目の指標像のY座標の差が略aで、かつ2番目の指標像のみが基準位置(中心光軸)を中心にして所定の範囲内にある場合:図10D(a)、(b)に示すように指標像i10、i20の組み合わせと、指標像i10、i30の組み合わせの2通りがあり、いずれも2番目のものが指標像i10として特定できる。
【0081】
[E]1番目と2番目の指標像のX座標が略同じではなく、かつ1番目と2番目の指標像のY座標の差が大きい(略2a)場合:図10E(a)、(b)に示すように指標像i20、i50の組み合わせと、指標像i30、i40の組み合わせの2通りがある。
【0082】
次に、上記のように特定できる指標像のパターンとその位置関係に基づく測定部4の誘導方法について説明する。
【0083】
まず、上記[C],[D]のように、指標像i10が特定できたパターンのときは、これを基に測定部4を誘導する。
【0084】
指標像i10が特定できないパターンのときは、2つの指標像から角膜中心のXY座標を割り出し、その座標位置に基づいて測定部4を誘導する。例えば、上記[A]の▲1▼のように指標像i30、i50が特定できたときの角膜中心のY座標は、『(Y1+Y2)/2』で割り出せる。一方、X座標は、指標像i30を基準として考えればそのX座標であるX1 に幅bの座標分を加え、『X1 +b』で一応割り出せる。しかし、これは角膜の大きさの固体差の影響を受けて不正確になりやすい。各指標像の座標位置は角膜曲率の大きさ変化にほぼ比例して変化する。X座標についてはこの関係を利用し、幅bの座標分の代わりに、指標像i30、i50のY座標間隔にある定数αを乗算し、これを指標像i30のX座標であるX1 に加える(又は指標像i50のX座標であるX2 に加える)。すなわち、この場合のX座標は、『X1+(Y2−Y1)×α』とすることができる。このようにすると、ただ単に定数を加える場合に比べて、より精度の高い角膜中心位置の座標を割り出すことができる。なお、定数αの値は指標投影系と検出系の配置の関係から予め設定しておく。
【0085】
同様に、[A]の▲2▼のように指標像i20、i40が特定できたときの角膜中心のXY座標は、(X1−(Y2−Y1)×α,(Y1+Y2)/2)となる。
【0086】
また、同様な考えに基づき、[B]の▲1▼の指標像i20、i30と特定できたときの角膜中心のXY座標は、((X1+X2)/2,Y1+(|X1−X2|)×β)となる。[B]の▲2▼の指標像i40、i50と特定できたときの角膜中心のXY座標は、((X1+X2)/2,Y1−(|X1−X2|)×γ)となる。ここで、定数β、γの値も、指標投影系と検出系の配置の関係から予め設定しておく。
【0087】
[E]のように、指標像i20、i50の組み合わせと、指標像i30、i40の組み合わせが特定できたときの角膜中心のXY座標は、((X1+X2)/2,(Y1+Y2)/2)とすることができる。
【0088】
以上のようにして、検出できる指標像が2つであっても、指標像i10と判断できればそれに基づき、指標像i10が特定できないときは2つの指標像から求められる角膜中心位置に基づき測定部4を誘導するようにすれば、角膜中心に対して測定部4の中心軸を一致させるように測定部4が常に移動するようになる。これにより測定部4の誘導が安定する。
【0089】
【実施例3】
実施例1(実施例2の場合も含む)では、最終的に指標像i10を検出することにより、XY方向のアライメントの適否の判断を行うようにしている。角膜表面状態が良好であれば、角膜中心からのアライメント指標の反射光は十分な輝度と大きさを持ち、その指標像i10の検出は比較的容易である。ところが、角膜表面の裂傷、ドライアイ等の眼疾患患者やIOL挿入眼、緑内障手術後の患者等、角膜表面が何らかの理由で変形している場合には、アライメントが本来完了しているにも拘らず角膜中心からのアライメント指標の反射光(指標像i10)が十分な輝度と大きさで得られないことがある。この場合、実施例1、2の検出方法ではXY方向のアライメントの判断ができないことがある。特に、アライメントの完了状態の検出に基づいて自動的に測定を開始する設定では、なかなか測定を開始しないようになってしまう。
【0090】
このような場合のアライメント動作を図11のフローチャ−トに基づいて説明する。装置は指標像の数と位置により角膜中心位置を検出し、その位置に基づいて角膜中心が第2の許容範囲(実施例1と同様)に入るように測定部4を移動する。ここで角膜中心から指標の反射光がある基準の光量レベル以上であれば、指標像i10として検出できるが、基準の光量レベルを下回るときには、CCDカメラ16上の基準位置を中心とした所定領域の光量分布が所期する状態で検出できるか否かにより、XY方向のアライメントを判断する。この判断は、例えば、図12に示すように、CCDカメラ16上の基準点を中心にする第1の光量分布判別領域100(前述の第1のアライメント許容範囲と同じ領域)と、これより広い第2の光量分布判別領域101(前述の第2の許容範囲より狭い領域)を設定し、この第1の領域100と第2の領域101の光量分布を見る。第2の領域101内でアライメント指標の反射光であると判別できるある程度の光量が得られ、かつ第1の領域100内でもあるレベル以上の光量が得られれば、アライメント指標の反射像がCCDカメラ16上の基準位置を中心にして位置するものと判断でき得る。すなわちXY方向のアライメントが完了状態である否かが判断できる。アライメントが完了状態でないときは、TVモニタ17上に“No SEARCHING”のように、自動アライメントが行われない旨を検者に報知する。検者はTVモニタ17上に映し出されるアライメント指標の反射像を観察しながら、ジョイスティック5の操作により測定部4を移動する。
【0091】
装置は基準点を中心とした所定領域からの光量分布によりXY方向のアライメントが完了したと判断できれば、Z方向の適否を判定し、ずれがあるときはZ方向に測定部4を移動してZ方向もアライメントを完了させて測定を自動的に実行する。Z方向の検出は、角膜中心付近が変形している場合であっても、角膜全体に指標光束を投影するようにしてその反射光束を検出するようにすれば、角膜表面の状態の変化の影響を受けず容易に検出が可能である。
【0092】
さらに、装置がXY方向のアライメント完了を判定できないときには、検者の判断により測定スイッチ84を押して測定を実行する。
【0093】
なお、角膜中心からのアライメント指標の反射光が弱い場合には、単に指標像判別のための基準の光量レベルを低く設定する等の検出条件の変更も可能である。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の指標を角膜に投影することにより、検出範囲を広くとることができ、アライメントが容易になる。
【0095】
また、固視ずれによる無用な測定を回避して、信頼性の高い測定結果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例である非接触式眼圧計の外観概略図である。
【図2】実施例である非接触式眼圧計のアライメント光学系の要部構成図である。
【図3】実施例である非接触式眼圧計の制御系の要部構成図である。
【図4】被検眼が適正な状態にアライメントされたときのTVモニタ上に表示される画面例を示した図である。
【図5】アライメント状態を判定するときの基礎とする5つの指標像の位置関係を示す図である。
【図6】指標像が3つ検出されるた場合の指標像の位置関係を示す図である。
【図7】指標像が4つあるいは5つ検出された場合の指標像の位置関係を示す図である。
【図8】指標像検出後のアライメント動作のフローチャートを示す図である。
【図9】被検眼のXY軸方向の反射光量レベルを示す図である。
【図10A】指標像が2つ検出された場合に、いずれのものかを特定する第1の組み合わせを示す図である。
【図10B】指標像が2つ検出された場合に、いずれのものかを特定する第2の組み合わせを示す図である。
【図10C】指標像が2つ検出された場合に、いずれのものかを特定する第3の組み合わせを示す図である。
【図10D】指標像が2つ検出された場合に、いずれのものかを特定する第4の組み合わせを示す図である。
【図10E】指標像が2つ検出された場合に、いずれのものかを特定する第5の組み合わせを示す図である。
【図11】実施例3の装置のアライメント動作を説明するフローチャ−トを示す図である。
【図12】光量分布からXY方向のアライメントを判断するための判別領域の例を示す図である。
【符号の説明】
7 第2アライメント指標投影光学系
7a〜7d 光源
10 観察光学系
16 CCDカメラ
30 第1アライメント指標投影光学系
31 光源
70 制御回路
74 X軸モータ
75 Y軸モータ
76 Z軸モータ
Claims (2)
- 被検眼を測定する測定手段を有し、該測定手段を被検眼に対して移動手段により移動させ所定の位置関係にアライメントする眼科装置において、被検眼の前眼部を正面から二次元撮像素子により撮影する撮影光学系と、該撮影光学系の撮影光軸に沿って第 1 アライメント用指標を投影するとともに、撮影光軸に対してある角度をもって交差する投影光軸を持つ複数の第2アライメント用指標を被検眼の角膜周辺に向けて投影する指標投影光学系と、前記撮影光学系による撮影像を処理して第 1 アライメント用指標及び第2アライメント用指標の角膜反射像を検出する画像処理回路と、検出された指標像の数と位置関係により上下左右方向のアライメント状態を判定する判定手段と、該判定結果に基づいて前記移動手段による移動を指示する指示手段と、を備えることを特徴とする眼科装置。
- 請求項1記載の眼科装置において、前記判定手段は第1のアライメント許容範囲と第1のアライメント許容範囲より広く設定された第2のアライメント許容範囲とを有し、前記指示手段は前記移動手段に駆動信号を与える制御手段を含み、該制御手段は第2のアライメント許容範囲への移動手段の移動速度を第2のアライメント許容範囲から第1のアライメント許容範囲への移動速度に対して速くすることを特徴とする眼科装置。
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