JP2015093160A - 眼科装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検眼と眼科装置との相対的な位置合わせを高精度に行える仕組みを提供する。【解決手段】測定用光源で照明された被検眼の撮像を行い、当該撮像により得られた画像から被検眼Eの角膜で反射した角膜反射像を抽出する。そして、前記角膜反射像に基づいて被検眼にIOL(眼内レンズ)が挿入されているか否かを判断し(S103)、当該判断の結果に応じて被検眼と当該眼科装置との相対的な位置合わせの手法を変更する(S104とS105及びS106)。【選択図】図12

Description

本発明は、被検眼の測定を行う眼科装置及びその制御方法に関するものである。
従来から、被検眼の測定を行う眼科装置が使用されている。
この眼科装置の被検眼に対する位置合わせは、撮像素子で得た画像から位置検出指標を抽出し、その位置検出指標の情報に基づいて行うようになってきている。この際、撮像素子で得た画像において、上述した位置合わせに使用すべき指標像とノイズやゴースト等の不適切な像とを分離する必要がある。
また、近年、多くの高齢者等が白内障の手術を行い、偽水晶体となる眼内レンズ(Intraocular lens:以下、必要に応じて「IOL」と称する)を挿入した被検眼(以下、必要に応じて「IOL挿入眼」と称する)が増えてきている。また、IOLの種類も年々増加している。
従来技術として、例えば、下記の特許文献1には、多焦点眼内レンズの適否判定を精度良く、容易に行う技術が提案されている。具体的に、下記の特許文献1に記載の眼科装置では、取得された多焦点眼内レンズのサイズ情報と瞳孔検出手段によって検出された瞳孔の大きさとを比較可能にする技術が開示されている。
特開2011−229842号公報
しかしながら、従来においては、多種多様なIOLが増えていく状況で被検眼に対して眼科装置を位置合わせする際に、アライメント用指標の投影光束がIOLで反射してゴーストが発生し、アライメント用指標を誤検出して位置合わせが困難になることがあった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、被検眼と眼科装置との相対的な位置合わせを高精度に行える仕組みを提供することを目的とする。
本発明の眼科装置は、被検眼の測定を行う眼科装置であって、前記被検眼を照明する照明手段と、前記照明手段で照明された前記被検眼の撮像を行う撮像手段と、前記撮像手段による撮像により得られた画像から前記被検眼の角膜で反射した角膜反射像を抽出する抽出手段と、前記角膜反射像に基づいて、前記被検眼に眼内レンズが挿入されているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段の結果に応じて、前記被検眼と当該眼科装置との相対的な位置合わせの手法を変更する位置合わせ手段とを有する。
また、本発明は、上述した眼科装置による制御方法を含む。
本発明によれば、被検眼と眼科装置との相対的な位置合わせを高精度に行うことができる。
本発明の実施形態に係る眼科装置の概略構成の一例を示す外観図である。 図1に示す測定部の内部の眼屈折力測定光学系を含む光学系の配置の一例を示す模式図である。 図2に示すアライメントプリズム絞りの構造の一例を示す図である。 図1に示す測定部の内部の角膜曲率半径測定光学系を含む光学系の配置の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態を示し、被検眼の断面の一例を示す図である。 図2に示す撮像素子で得られた画像の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、被検眼がIOL挿入眼の場合における輝点像の結像状態の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、アライメント投影光束のIOLによる反射ゴースト像の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、被検眼がIOL挿入眼の場合における前眼照明光源の輝点像の結像状態の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、被検眼がIOL挿入眼の場合における前眼照明光源の輝点像の結像状態の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る眼科装置のシステム構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る眼科装置の制御方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。 図12に示すステップS105の瞳孔検出処理を説明するための図である。 図12に示すステップS103のIOL挿入眼判断処理における詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 図14に示すステップS201の角膜反射像抽出処理を説明するための図である。 図14に示すステップS204の角膜反射像抽出処理を説明するための図である。 図12に示すステップS103において被検眼がIOL挿入眼であると判断(S103/NO)された後の変形例に係る処理手順の一例を示すフローチャートである。 図17に示すステップS301の角膜リング像検出処理を説明するための図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。なお、以下に示す本発明の実施形態においては、本発明に係る眼科装置の一例として、眼屈折力及び角膜曲率半径を測定する眼科装置について説明を行う。
図1は、本発明の実施形態に係る眼科装置の概略構成の一例を示す外観図である。
図1に示す眼科装置は、被検者Hの被検眼Eの測定(具体的に、本実施形態では被検眼Eの眼屈折力及び角膜曲率半径等の測定)を行う装置である。この図1に示す眼科装置は、被検者Hの顎を受ける顎受け112を有するベース部100と、ベース部100上に設けられた駆動部120及び操作部130と、駆動部120上に取り付けられた測定部110を含み構成されている。
(ベース部100)
ベース部100には、被検者Hの被検眼Eの位置を固定するための被検眼位置固定機構が設けられている。被検眼位置固定機構は、顎受け112と、顎受けモータ113と、顔受けフレーム(不図示)を有して構成されている。被検者Hは、被検眼Eの測定を行う際に、顎受け112上に顎を乗せ、且つ、ベース部100に固定されている顔受けフレーム(不図示)の額受け部分に額を押し当てることで、被検者Hの顔を固定し、被検眼Eの位置を固定させることができる。また、顎受け112は、被検者Hの顔のサイズ等に応じて、顎受けモータ113によりY軸方向に調整可能となっている。
(駆動部120)
駆動部120は、測定部110をXYZ方向に移動(駆動)させるため、それぞれの軸に応じた駆動機構を有している。以下、各軸方向における駆動機構について説明する。
<X軸方向(X方向)の駆動機構>
フレーム102は、ベース部100(或いは被検者H)に対して左右方向(以下、「X軸方向(X方向)」と称する)に移動可能である。X軸方向の駆動機構は、ベース部100上に固定されたX軸モータ103と、当該X軸モータ103の出力軸に連結された送りねじ(不図示)と、当該送りねじ上をX軸方向に移動可能でフレーム102に固定されたナット(不図示)を有して構成されている。X軸モータ103の回転により、送りねじ(不図示)、ナット(不図示)を介してフレーム102がX軸方向に移動する。
<Y軸方向(Y方向)の駆動機構>
フレーム106は、フレーム102に対して上下方向(以下、「Y軸方向(Y方向)」と称する)に移動可能である。Y軸方向の駆動機構は、フレーム102上に固定されたY軸モータ104と、当該Y軸モータ104の出力軸に連結された送りねじ105と、送りねじ105上をY軸方向に移動可能でフレーム106に固定されたナット114を有して構成されている。Y軸モータ104の回転により、送りねじ105、ナット114を介してフレーム106がY軸方向に移動する。
<Z軸方向(Z方向)の駆動機構>
フレーム107は、フレーム106に対して前後方向(以下、「Z軸方向(Z方向)」と称する)に移動可能である。Z軸方向の駆動機構は、フレーム107に固定されたZ軸モータ108と、当該Z軸モータ108の出力軸に連結された送りねじ109と、送りねじ109上をZ軸方向に移動可能でフレーム106に固定されたナット115を有して構成されている。Z軸モータ108の回転により、送りねじ109、ナット115を介してフレーム107がZ軸方向に移動する。
(測定部110)
フレーム107上には、測定部110が固定されている。
測定部110は、被検者Hの被検眼Eの検査、観察、撮影、測定などを行うための光学系等を備えている。測定部110の被検者H側には、被検眼Eのオートアライメントや測定を行うための光源ユニット111が設けられている。また、測定部110の被検者H側とは反対側には、検者が被検眼Eの観察等をするための表示部材であるLCDモニタ116が設けられている。このLCDモニタ116には、測定結果等を表示することができるようになっている。
(操作部130)
ベース部100上には、ジョイスティック101を含む操作部130が設けられている。ジョイスティック101は、被検眼Eに対して測定部110の位置合わせするための操作部材である。検者は、ジョイスティック101を操作することにより、駆動部120等の駆動方向、駆動量、駆動速度などを指示し、測定部110の位置を被検眼Eに対してアライメント等して、検査、観察、撮影などを行う。
図2は、図1に示す測定部110の内部の眼屈折力測定光学系を含む光学系の配置の一例を示す模式図である。
波長880nm程度の光を照射する測定用光源(眼屈折力測定用光源)201から被検眼Eに至る光路01上には、レンズ202、被検眼Eの瞳孔Epとほぼ共役な絞り203、孔あきミラー204、レンズ205、被検眼E側からの可視光を全反射し波長880nm程度の光束を一部反射するダイクロイックミラー206が順次配設されている。
また、孔あきミラー204の反射方向の光路02上には、被検眼Eの瞳孔Epとほぼ共役で円環状のスリットを備えた絞り207、光束分光プリズム208、レンズ209、撮像素子210が順次配設されている。
上述した光路01及び光路02に係る光学系が眼屈折力測定光学系である。
ここで、測定用光源201から発せられた光束は、絞り203で光束が絞られつつ、レンズ202によりレンズ205の手前で1次結像され、レンズ205、ダイクロイックミラー206を透過して被検眼Eの瞳孔Epの中心に投光される。そして、その光束は眼底Erで結像され、その反射光は瞳孔Epの中心を通って再びレンズ205に入射する。レンズ205に入射した光束は、レンズ205を透過後に孔あきミラー204の周辺で反射する。この反射した光束は、被検眼Eの瞳孔Epと略共役な絞り207で瞳分離され、撮像素子210の受光面にリング像として投影される。この際、被検眼Eが正視眼であれば、このリング像は所定の円になり、近視眼では円の曲率が小さく、遠視眼では円の曲率が大きくなる。また、被検眼Eに乱視がある場合にはリング像は楕円になり、水平軸と楕円の長軸でなす角度が乱視軸角度となる。そして、本実施形態に係る眼科装置では、この楕円の係数を基に眼屈折力を求める。
一方、ダイクロイックミラー206の反射方向には、固視標投影光学系と、被検眼Eの前眼部観察とアライメント検出が共用されるアライメント受光光学系が配設されている。
固視標投影光学系の光路03上には、レンズ211、ダイクロイックミラー212、レンズ213、折り返しミラー214、レンズ215、固視標216、固視標光源217が順次配設されている。
固視誘導時に、点灯された固視標光源217の投影光束は、固視標216を裏側から照明し、レンズ215、折り返しミラー214、レンズ213、ダイクロイックミラー212を介して被検眼Eの眼底Erに投影される。なお、レンズ215は、被検眼Eの視度誘導を行い、雲霧状態を実現するために、固視誘導モータ(不図示)により光軸方向に移動できるようになっている。
また、ダイクロイックミラー212の反射方向の光路04には、アライメント受光光学系が構成されている。光路04上には、アライメントプリズム絞り挿抜ソレノイド(不図示:図11の411)により駆動されるアライメントプリズム絞り223、レンズ218、絞り挿抜ソレノイド(不図示:図11の412)により駆動される絞り219、撮像素子220が順次配設されている。このアライメント受光光学系によって、被検眼Eの前眼部観察とアライメント検出を行うことができる。
図3は、図2に示すアライメントプリズム絞り223の構造の一例を示す図である。
アライメントプリズム絞り223には、円盤状の絞り板に、3つの開口部223a,223b,223cが設けられている。また、両端の開口部223b及び223cのレンズ218側には、それぞれ、波長880nm付近のみの光束を透過するアライメントプリズム301a及び301bが貼付されている。
ここで、再び、図2の説明に戻る。
被検眼Eの前眼部の斜め前方には、波長780nm程度の光を照射する前眼照明光源221a及び221bが配置されている。前眼照明光源221a及び221bによって照明された被検眼Eの前眼部像の光束は、ダイクロイックミラー206、レンズ211、ダイクロイックミラー212、アライメントプリズム絞り223の中央の開口部223aを介して撮像素子220の受光センサ面に結像する。
アライメント検出のための光源は、眼屈折力測定用の測定用光源201と兼用されている。アライメント時には、拡散板挿抜ソレノイド(不図示:図11の410)により、半透明の拡散板222が光路01に挿入される。この際、拡散板222が挿入される位置は、上述した測定用光源201のレンズ(投影レンズ)202による一次結像位置であり、且つ、レンズ205の焦点位置に挿入される。これにより、測定用光源201の像が拡散板222上に一旦結像して、それが二次光源となりレンズ205から被検眼Eに向かって太い光束の平行光束として投影される。この太い平行光束は、アライメント用投影光束として、後ほど詳しく説明する。
図4は、図1に示す測定部110の内部の角膜曲率半径測定光学系を含む光学系の配置の一例を示す模式図である。図4において、図2に示す構成と同様の構成については同じ符号を付している。
図4において、前眼照明光源221a及び221bの内側に、波長780nm程度の光を照射する角膜曲率半径光源224a及び224bが配設されている。そして、角膜曲率半径光源224a及び224bは、それぞれ、拡散板225a及び225bを介して、被検眼Eに拡散光束を照射する。ここで、図4では、角膜曲率半径光源224a及び224bは2つしか図示されていないが、実際には角膜曲率半径光源は、光路01を中心に円環状(リング状)に配設されており、被検眼Eに対してリング状の光束を投影するリング光源である。
この角膜曲率半径光源から照射され、被検眼Eの角膜Ecで反射したリング状の光束は、ダイクロイックミラー206で反射し、レンズ211を通り、ダイクロイックミラー212で反射し、レンズ218で収束して絞り219の開口部を通り、撮像素子220においてリング像(角膜リング像)として受光される。このとき、アライメントプリズム絞り223は、光路04から外される。この際、前眼照明光源221a及び221bと角膜曲率半径光源224a及び224bによる光束が撮像素子220に向かうが、当該角膜曲率半径光源の光束が収束する位置に絞り219が配置されるため、当該前眼照明光源の光束は少なくなって受光される。そして、本実施形態に係る眼科装置では、撮像素子220で受光されたリング像に基づいて、既に知られている換算式を用いて被検眼Eの角膜曲率半径を求める。この際、被検眼Eに角膜乱視がある場合には、撮像素子220で受光されたリング像が楕円になり、角膜乱視も計測することができる。
次に、このような眼屈折力と角膜曲率半径を測定する眼科装置において、アライメント用投影光を用いたアライメント検出に関して詳しく説明する。
図5は、本発明の実施形態を示し、被検眼Eの断面の一例を示す図である。
図5において、紙面の上部が被検眼Eの鼻側であり、紙面の下部が被検眼Eの耳側になる。図5には、被検眼Eの角膜Ec、瞳孔Ep、水晶体Elが示されている。被検眼Eに向かって太い光束の平行光束は、図4に示すように角膜Ecで屈折し、曲率半径の約1/2付近で輝点像P1を形成する。結像された光束は、眼科装置の測定光学系に戻され、再び、ダイクロイックミラー206でその一部が反射し、レンズ211を介してダイクロイックミラー212で反射し、アライメントプリズム絞り223の開口部223a及びアライメントプリズム301a,301bを透過し、レンズ218に収斂されて撮像素子220に結像する。
図3に示すアライメントプリズム絞り223の中心の開口部223aは、前眼照明光源221a及び221bの波長780nm以上の光束が通るようになっている。このため、前眼照明光源221a及び221bにより照明された前眼部像の反射光束は、角膜Ecの反射光束の経路と同様に観察光学系を辿り、アライメントプリズム絞り223の開口部223aを介して、レンズ218によって撮像素子220に結像される。また、アライメントプリズム301aを透過した光束は下方向に屈折し、アライメントプリズム301bを透過した光束は上方向に屈折する。
図6は、図2に示す撮像素子220で得られた画像の一例を示す図である。
図6(a)は、眼屈折力測定光学系が、上下、左右、前後の3次元方向で適正に位置合わせされている場合の画像を示す。上述したように、アライメントプリズム絞り223により光束は3つに分離され、図6(a)に示す場合には、アライメントプリズム301a,301bで上下方向に屈折された輝点像P1が縦に一列に並んでいる。
ここで、もし、作動距離方向(Z方向)に位置ずれがある場合には、図6(b)に示すように、上下の輝点像が左右方向にずれる。
被検眼Eに対して測定部110が左右方向に位置ずれしている場合には、3つの輝点像が一緒に左右方向にずれる。
図6(c)は、被検眼Eに対して測定部110が作動距離方向については適正であるが、やや鼻側にずれている場合の画像を示している。また、図6(d)は、被検眼Eに対して測定部110が作動距離方向についてややずれており、また、左右方向もやや鼻側にずれている場合の画像を示している。
被検眼Eが健常眼であれば、輝点像P1の位置を検出して、測定部110を被検眼Eに位置合わせできるが、例えば白内障の手術を行い、被検眼EがIOLを挿入したIOL挿入眼である場合には、アライメント用の輝点像のゴーストが発生することが知られている。その仕組みは、以下のようになる。
図7は、本発明の実施形態を示し、被検眼EがIOL挿入眼の場合における輝点像の結像状態の一例を示す図である。
図7(a)、図7(b)は、被検眼Eの角膜Ecにおける反射像を示す。具体的に、図7(a)は、図5に示す水晶体ElがIOLに替わっただけで、角膜Ecで屈折した光束は曲率半径の約1/2付近で輝点像P1を形成する。また、図7(b)は、やや鼻側にアライメントがずれた場合を示しており、角膜Ecで屈折した光束はやや鼻側にずれて結像される(P1')。しかしながら、IOLの場合には、本来の水晶体Elとは材質が異なるため、IOLの前面側と後面側で反射成分が水晶体Elよりも多く発生することが経験によりわかっている。
図7(c)、図7(d)は、図7(a)のIOLの前面側で全反射と透過屈折された光束のみを示している。IOLの前面側の反射光束は、発散光になるので、測定部110のダイクロイックミラー206に戻る光束は少なく、ゴーストとなって現れることはない。図7(c)では、透過屈折成分はP2の位置に結像さるが、被検眼Eの角膜Ecや瞳孔Epよりもかなり離れた位置であるので、測定部110に戻された光束は、通常アライメントする場合の作動距離では撮像素子220には映らない。図7(d)は、鼻側にずれた位置を示すが、太いアライメント投影光束は、一部、瞳孔Epに蹴られて残光が結像される(P2')ので、測定部110に戻された光束がさらに少なくなるため、撮像素子220には映らない。
図7(e)、図7(f)は、IOLの後面側で全反射と透過屈折された光束のみを示している。図7(e)では、角膜Ecの頂点付近に反射像が結像され(P3)、これが撮像素子220に映ってしまう。また、図7(f)のようにアライメントが鼻側にずれた場合には、耳側にずれて反射像が結像される(P3')。さらに鼻側にずれると、さらに耳側にずれて結像され、また瞳孔Epに投影光束が蹴られるので、輝点像はいびつになり、薄くなって撮像素子220に映る。
図8は、本発明の実施形態を示し、アライメント投影光束のIOLによる反射ゴースト像の一例を示す図である。
図8(a)は、ほぼ適正位置にアライメントした場合の撮像素子220に映った画像を示す。この図8(a)には、角膜反射像P1、IOLによる反射ゴースト像P3'が示されている。この場合、IOLによる反射ゴースト像P3'は、IOLがやや偏心したり傾いたりしていることで、被検眼Eの耳側やや下部に斜めに映る場合が多い。
図8(b)は、被検眼Eに対して測定部110が被検眼Eの鼻側にずれている場合の撮像素子220に映った画像を示す。この場合、IOLによる反射ゴースト像P3'は、角膜反射像P1から離れてくる。
図8(c)は、投影光束の一部が瞳孔Epに蹴られた場合の撮像素子220に映った画像を示す。この場合、IOLによる反射ゴースト像P3"は、いびつに且つ輝点像が薄くなって映る。
以上、アライメント投影光束による位置合わせを行う場合のIOLによる反射ゴースト像の発生について説明したが、より広いアライメント検出を行う場合には、前眼照明光源221a,221bの角膜反射像を使ってアライメント検出を行うことも知られている。この場合も同様に、IOLによる反射ゴースト像が発生する。
図9は、本発明の実施形態を示し、被検眼EがIOL挿入眼の場合における前眼照明光源221a,221bの輝点像の結像状態の一例を示す図である。
図9(a)は、被検眼Eと測定部110の上下左右方向に位置はほぼ適正な位置状態を示す。図9(a)において、前眼照明光源221aから照射された光束は、被検眼Eの角膜Ecで透過屈折して結像し輝点像R1となる。この際、透過屈折した一部の光束は、IOLの後面側で反射されるが、測定光軸から離れたところに光源があるため、大分部は瞳孔Epに蹴られてしまう。そして、わずかな光束は後面側で反射され、輝点P4で結像される。また、前眼照明光源221bから照射された光束も、同様に、被検眼Eの角膜Ecで透過屈折して結像し輝点像R2となる。この際、前眼照明光源221bから照射され瞳孔Epに蹴られなかった光束は、前眼照明光源221aと同様にIOLの後面側で反射され結像される。結像位置は、輝点P4と光軸に対して対称な位置になるが、図9(a)では省略している。
このように、測定部110の上下左右方向に位置はほぼ適正な位置状態での撮像素子220に映る画像は図9(b)のようになる。そして、前眼照明光源によるIOL反射ゴースト像は、図9(a)で示されるように、測定部110側からは、輝点P4と輝点像R2が重なって、輝点像R2だけが撮像素子220に映る。
図10は、本発明の実施形態を示し、被検眼EがIOL挿入眼の場合における前眼照明光源221a,221bの輝点像の結像状態の一例を示す図である。
図10(a)は、測定部110が被検眼Eに対して鼻側にずれた状態を示す。図10(a)において、前眼照明光源221aから照射された光束がすべて瞳孔Ep内に透過屈折されるとIOL後面で反射され、P4'の位置に結像される。これは、図9(a)に比べて光軸にずれるため、図10(b)のように、瞳孔Ep内に輝点像P4'となって撮像素子220に映る。また、前眼照明光源221bから照射された光束は、被検眼Eの角膜Ecで透過屈折し、ほぼ光束のすべてが瞳孔Epで蹴られIOL後面まで達しない。図10(b)のように、被検眼Eの虹彩の上に重なって前眼照明光源像R2'が撮像素子220に映る。
図11は、本発明の実施形態に係る眼科装置のシステム構成の一例を示すブロック図である。図11において、図1、図2及び図4に示す構成と同様の構成については、同じ符号を付している。
システム制御部401は、本実施形態に係る眼科装置のシステム全体を制御するものである。
被検眼Eに対して測定部110の位置合わせをするためのジョイスティック101からの入力は、X、Z軸傾倒角度入力部402、Y軸エンコーダー入力部の各デバイスを介してシステム制御部401に入力される。また、測定開始スイッチ404は、ジョイスティック101に配置され、測定開始信号をシステム制御部401に入力するようになっている。この他に、操作パネル405、各種位置センサ406、左右エンコーダー入力部407からの情報がシステム制御部401に入力されるようになっている。
撮像手段である撮像素子210からはシステム制御部401に画像信号が入力され、システム制御部401は、上述したリング像を抽出し、球面度数や、乱視度数、乱視軸角度等を算出する。撮像手段である撮像素子220からの画像信号も同様にシステム制御部401に入力され、システム制御部401は、同様にリング像を抽出して、角膜曲率半径等を算出する。
また、アライメント時には、システム制御部401は、上述した前眼照明光源221a及び221bによる前眼部像の画像とアライメント輝点等の入力を受け付けるようになっている。アライメント時のリアルタイムの画像は、システム制御部401の画像処理回路(不図示)を介してLCDモニタ116に表示される。
また、ソレノイド駆動回路409は、システム制御部401の指令に基づいて、拡散板挿抜ソレノイド410、アライメントプリズム絞り挿抜ソレノイド411、絞り挿抜ソレノイド412を駆動する。そして、これらの駆動により、拡散板222、アライメントプリズム絞り223、絞り219が駆動する。
また、光源駆動回路413は、システム制御部401の指令に基づいて、被検眼Eを照明する照明手段である、測定用光源201、前眼照明光源221a及び221b、固視標光源217、角膜曲率半径光源224a及び224bをそれぞれ駆動する。
また、モータ駆動回路414は、システム制御部401の指令に基づいて、顎受けモータ113、X軸モータ103、Y軸モータ104、Z軸モータ108を駆動する。
次に、このような構成を有する眼科装置の制御方法について説明を行う。
図12は、本発明の実施形態に係る眼科装置の制御方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。
被検者Hが顎台112に顎を載せると(S101)、検者は、被検眼EがLCDモニタ116の観察画面で映るようにジョイスティック101を操作する。
そして、検者がLCDモニタ116の観察画面を確認して、測定開始スイッチ404を押すと、システム制御部401はこれを検知し、測定を開始する処理を行う。
続いて、ステップS103において、システム制御部401は、被検眼EがIOL挿入眼ではないか否かを判断する。
ステップS103の判断の結果、被検眼EがIOL挿入眼ではない(健常眼である)場合には(S103/YES)、ステップS104に進む。
ステップS104に進むと、システム制御部401は、アライメント輝点像による位置合わせを行う。具体的に、ステップS104では、システム制御部401は、図6を用いて上述したように3つのアライメント輝点像が縦に一列に並び、且つ、撮像素子220の中心の所定位置あれば適正な位置であると判断する。ステップS104において、システム制御部401は、アライメント輝点像が適正な位置ではない場合には、その位置ずれ量を算出し、アライメント輝点像が適正な位置になるように、例えば測定部110をXYZ方向に駆動制御して、位置合わせを行う。
アライメント輝点像が適正な位置となると、続いて、ステップS107において、システム制御部401は、ケラト測定を行う。
続いて、ステップS108において、システム制御部401は、レフ測定を行う。
そして、ステップS108の処理が終了すると、図12に示すフローチャートの処理を終了する。
また、ステップS103の判断の結果、被検眼EがIOL挿入眼である場合には(S103/NO)、ステップS105に進む。
ステップS105に進むと、システム制御部401は、被検眼Eの瞳孔Epを検出する処理を行う。
図13は、図12に示すステップS105の瞳孔検出処理を説明するための図である。
ステップS105では、図13(a)に示すような前眼部画像を所定値(所定レベル)で2値化処理する。そうすると、図13(b)に示すように、コントラスト差を利用することで瞳孔Epのエッジ部が明確になり、瞳孔Epを検出することができる。
続いて、ステップS106において、システム制御部401は、ステップS105で検出した瞳孔Epの中心位置が適正な位置になるように、例えば測定部110をXY方向に駆動制御して、位置合わせを行う。
このように、瞳孔Epの中心位置で位置合わせを行う場合には、被検眼Eの測定光が虹彩に蹴られず、測定エラーを軽減させる効果がある。
ステップS106の処理が終了すると、ステップS107に進み、システム制御部401は、角膜曲率半径光源224a及び224b等を駆動させ、ケラト測定(角膜曲率半径の測定)を行う。
続いて、ステップS108において、システム制御部401は、測定用光源(眼屈折力測定用光源)201等を駆動させ、レフ測定(眼屈折力測定)を行う。
そして、ステップS108の処理が終了すると、図12に示すフローチャートの処理を終了する。
次に、図12のステップS103におけるIOL挿入眼判断処理の詳細な処理手順について説明する。
図14は、図12に示すステップS103のIOL挿入眼判断処理における詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS201において、システム制御部401は、前眼照明光源221a及び221bをONし、且つ、アライメント光源である測定用光源201をOFFにした状態で、撮像素子220に被検眼Eの画像を撮像させる。次いで、システム制御部401は、撮像素子220で撮像した画像から、被検眼Eの角膜Ecで反射した角膜反射像を抽出する。即ち、撮像素子220で撮像された画像は、前眼照明光源221a及び221bのみの光束に基づく画像であるため、抽出される角膜反射像も、前眼照明光源221a及び221bのみの光束に基づくものとなる。
図15は、図14に示すステップS201の角膜反射像抽出処理を説明するための図である。
図15(a)は、撮像素子220で撮像された画像の一例である。図15(b)及び図15(c)は、図15(a)に示す画像を所定値(所定レベル)で2値化した画像の一例である。図15(b)及び図15(c)には、所定値以上(所定レベル以上)の輝点が示されている。この輝点を検出することで、角膜反射像を抽出することができる。
続いて、ステップS202において、システム制御部401は、ステップS201で抽出した角膜反射像の輝点の数nがn=2であるか否かを判断する。
ステップS202の判断の結果、ステップS201で抽出した角膜反射像の輝点の数nがn=2である場合には(S202/YES)、ステップS203に進む。
ステップS203に進むと、システム制御部401は、ステップS201で抽出した角膜反射像に基づいて前眼照明光源221a及び221bによる画像の適正な位置とのずれ量を算出する。そして、システム制御部401は、算出したずれ量に応じて、例えば測定部110をXYZ方向に駆動制御して、位置合わせを行う。
続くステップS204は、さらに詳細な位置合わせを行うためのステップとなる。
ステップS204に進むと、システム制御部401は、前眼照明光源221a及び221bをOFFし、且つ、アライメント光源である測定用光源201をONにした状態で、撮像素子220に被検眼Eの画像を撮像させる。次いで、システム制御部401は、撮像素子220で撮像した画像から、被検眼Eの角膜Ecで反射した角膜反射像を抽出する。即ち、撮像素子220で撮像された画像は、アライメント光源である測定用光源201のみの光束に基づく画像であるため、抽出される角膜反射像も、アライメント輝点像に基づくものとなる。
図16は、図14に示すステップS204の角膜反射像抽出処理を説明するための図である。
図16(a)は、撮像素子220で撮像された画像の一例である。図16(b)及び図16(c)は、図16(a)に示す画像を所定値(所定レベル)で2値化した画像の一例である。図16(b)及び図16(c)には、所定値以上(所定レベル以上)の輝点が示されている。この輝点を検出することで、角膜反射像を抽出することができる。
続くステップS205は、被検眼EがIOL挿入眼であるのかをアライメント輝点像で判断するステップとなる。
ステップS205に進むと、システム制御部401は、ステップS204で抽出した角膜反射像(アライメント輝点像)の輝点の数nがn=3であるか否かを判断する。
ステップS205の判断の結果、ステップS204で抽出した角膜反射像(アライメント輝点像)の輝点の数nがn=3である場合には(S205/YES)、図12のステップS104に遷移する。即ち、図16(c)に示すように輝点の数nがn=3である場合には、図12のステップS104に進み、アライメント輝点像による位置合わせを行う。
一方、ステップS205の判断の結果、ステップS204で抽出した角膜反射像(アライメント輝点像)の輝点の数nがn=3でない場合には(S205/NO)、図12のステップS105に遷移する。即ち、図16(c)に示すように輝点の数nがn≠3である場合には、図12のステップS105に進み、瞳孔検出が行われ、その後、ステップS106において、瞳孔中心が適正な位置になるようにXY方向に位置合わせを行う。
また、ステップS202の判断の結果、ステップS201で抽出した角膜反射像の輝点の数nがn=2でない場合には(S202/NO)、ステップS206に進む。
ステップS206に進むと、システム制御部401は、例えば測定部110をX方向に所定量だけ駆動させる。ここで、駆動させる方向は、IOLによる反射ゴースト像の発生メカニズムから、図15(b)の場合には、被検眼Eの耳側(被検眼Eに対して右側)に移動するとよい。図15(b)の場合には、測定部110が被検眼Eに対して鼻側(左側)にずれているため、IOLによる反射ゴースト像(P4')が発生している。
ステップS206でX方向駆動を行った後、続いて、ステップS207において、システム制御部401は、ステップS201と同様に、前眼照明光源221a及び221bのみの光束に基づく前眼照明像(角膜反射像)を抽出する。
続いて、ステップS208において、システム制御部401は、ステップS207で抽出した前眼照明像(角膜反射像)の輝点の数nがn=2であるか否かを判断する。
ステップS208の判断の結果、ステップS207で抽出した前眼照明像(角膜反射像)の輝点の数nがn=2でない場合には(S208/NO)、ステップS206に戻り、再度、ステップS206以降の処理を行う。
一方、ステップS208の判断の結果、ステップS207で抽出した前眼照明像(角膜反射像)の輝点の数nがn=2である場合には(S208/YES)、ステップS209に進む。例えば、図15(c)に示すように前眼照明像(角膜反射像)の輝点の数nがn=2となれば、ステップS209に進む。
ステップS209に進むと、システム制御部401は、2つの前眼照明像(角膜反射像)の間隔距離を算出して測定を行う。この際、2つの前眼照明像の間隔は、被検眼Eと測定部110の作動距離によって変化するため、適正な作動距離であるかを予め決めておけば確認できる。
続いて、ステップS210において、システム制御部401は、ステップS209で測定した2つの前眼照明像(角膜反射像)の間隔距離と適正な作動距離とのずれ量を算出する。そして、システム制御部401は、算出したずれ量に応じて、例えば測定部110をZ方向に駆動制御して、位置合わせを行う。
このステップS210の処理が終了すると、図12のステップS105に遷移し、瞳孔検出が行われ、その後、ステップS106において、瞳孔中心が適正な位置になるようにXY方向に位置合わせを行う。
上述した図12のフローチャートの説明では、被検眼EがIOL挿入眼である場合には(S103/NO)、ステップS105で瞳孔検出し、その後、XY方向の位置合わせ、ケラト測定及びレフ測定(S106〜S108)を行うものであった。
まれに、被検眼Eの虹彩の一部を切除したりして瞳孔Epがいびつである場合には、ケラト測定のリング像でアライメントすることも可能である。
図17は、図12に示すステップS103において被検眼EがIOL挿入眼であると判断(S103/NO)された後の変形例に係る処理手順の一例を示すフローチャートである。
本変形例では、図12のステップS103において被検眼EがIOL挿入眼であると判断された場合には(S103/NO)、図17のステップS301に進む。
ステップS301に進むと、システム制御部401は、角膜リング像を検出する処理を行う。この際、角膜リング像は、角膜曲率半径光源224a及び224bを含むリング光源からの光束に基づくリング像であり、ステップS301では、図12のステップS107におけるケラト測定時の光量よりも高い所定値の光量で当該角膜曲率半径光源を点灯して得られるものである。
図18は、図17に示すステップS301の角膜リング像検出処理を説明するための図である。
図18(a)は、上述した条件で角膜曲率半径光源224a及び224bを点灯させることにより、撮像素子220で撮像された画像の一例である。この図18(a)には、角膜リング像Q1が示されている。
ステップS301の処理では、図18(a)に示す画像を所定値(所定レベル)で2値化処理し、コントラスト差を利用することで、図18(b)に示す角膜リング像Q1'のみを検出することができる。
続いて、ステップS302において、システム制御部401は、ステップS301で検出した角膜リング像のリング中心位置を求め、XY方向の適正な位置とのずれ量を算出する。そして、システム制御部401は、算出したずれ量に応じて、例えば測定部110をXY方向に駆動制御して、適正な位置に位置合わせを行う。
ステップS302の処理が終了すると、図12のステップS107に遷移する。
以上説明した本実施形態に係る眼科装置では、照明手段の1つである測定用光源201で照明された被検眼Eの撮像を行い、当該撮像により得られた画像から被検眼Eの角膜Ecで反射した角膜反射像を抽出するようにしている(図14のS204)。そして、本実施形態に係る眼科装置では、前記角膜反射像に基づいて被検眼EにIOL(眼内レンズ)が挿入されているか否かを判断し(図14のS205,図12のS103)、当該判断の結果に応じて被検眼Eと当該眼科装置との相対的な位置合わせの手法を変更するようにしている(図12のS104と図12のS105及びS106、或いは、図12のS104と図17のS301及びS302)。
かかる構成によれば、被検眼EにIOLが挿入されている場合であっても、IOLによる反射ゴースト像を除外した上で被検眼と眼科装置との相対的な位置合わせを行うことができる。これにより、アライメント用指標を誤検出ことを抑制することができるため、被検眼と眼科装置との相対的な位置合わせを高精度に行うことができる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。
即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
このプログラム及び当該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明に含まれる。
なお、上述した本発明の実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明に係る眼科装置は、例えば眼科診療や眼鏡処方に用いて好適なものである。
100 ベース部、101 ジョイスティック、102 フレーム、103 X軸モータ、104 Y軸モータ、105 送りねじ、106 フレーム、107 フレーム、108 Z軸モータ、109 送りねじ、110 測定部、111 光源ユニット、112 顎受け、113 顎受けモータ、114 ナット、115 ナット、116 LCDモニタ、120 駆動部、130 操作部、H 被検者、E 被検眼

Claims (8)

  1. 被検眼の測定を行う眼科装置であって、
    前記被検眼を照明する照明手段と、
    前記照明手段で照明された前記被検眼の撮像を行う撮像手段と、
    前記撮像手段による撮像により得られた画像から前記被検眼の角膜で反射した角膜反射像を抽出する抽出手段と、
    前記角膜反射像に基づいて、前記被検眼に眼内レンズが挿入されているか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段の結果に応じて、前記被検眼と当該眼科装置との相対的な位置合わせの手法を変更する位置合わせ手段と
    を有することを特徴とする眼科装置。
  2. 前記照明手段は、前記被検眼の前眼部を照明する前眼照明光源を含んでおり、
    前記位置合わせ手段は、前記判断手段において前記被検眼に眼内レンズが挿入されていると判断された場合、前記前眼照明光源で前記被検眼の前眼部が照明された状態で前記撮像手段による撮像により得られた前眼部画像から前記被検眼の瞳孔を検出し、当該検出した瞳孔の位置に基づいて前記被検眼と当該眼科装置との相対的な位置合わせを行うことを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
  3. 前記位置合わせ手段は、前記前眼部画像を所定値で2値化処理し、コントラスト差を利用して、前記被検眼の瞳孔を検出することを特徴とする請求項2に記載の眼科装置。
  4. 前記照明手段は、前記被検眼の角膜をリング状に照明するリング光源を含んでおり、
    前記位置合わせ手段は、前記判断手段において前記被検眼に眼内レンズが挿入されていると判断された場合、前記リング光源で前記被検眼の角膜が照明された状態で前記撮像手段による撮像により得られた画像からリング像を検出し、当該検出したリング像の中心位置に基づいて前記被検眼と当該眼科装置との相対的な位置合わせを行うことを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
  5. 前記位置合わせ手段は、前記リング光源で前記被検眼の角膜が照明された状態で前記撮像手段による撮像により得られた画像を所定値で2値化処理し、コントラスト差を利用して、前記リング像を検出することを特徴とする請求項4に記載の眼科装置。
  6. 前記被検眼と前記撮像手段との間に絞りを更に有し、
    前記位置合わせ手段は、前記判断手段において前記被検眼に眼内レンズが挿入されていないと判断された場合、前記絞りを介して前記撮像手段による撮像により得られた画像から前記絞りに基づく輝点像を検出し、当該輝点像の位置に基づいて前記被検眼と当該眼科装置との相対的な位置合わせを行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の眼科装置。
  7. 前記位置合わせ手段は、少なくとも、当該眼科装置を左右方向に係るX方向に駆動させて、前記位置合わせを行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の眼科装置。
  8. 被検眼の測定を行う眼科装置の制御方法であって、
    照明手段で照明された前記被検眼の撮像を行う撮像ステップと、
    前記撮像ステップによる撮像により得られた画像から前記被検眼の角膜で反射した角膜反射像を抽出する抽出ステップと、
    前記角膜反射像に基づいて、前記被検眼に眼内レンズが挿入されているか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップの結果に応じて、前記被検眼と前記眼科装置との相対的な位置合わせの手法を変更する位置合わせステップと
    を有することを特徴とする眼科装置の制御方法。
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