JP6077777B2 - 眼科装置及び眼科装置のアライメント方法 - Google Patents

眼科装置及び眼科装置のアライメント方法 Download PDF

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Description

本発明は、被検眼の眼特性を測定するまたは該被験眼を撮影する眼科装置、及び該眼科装置における被検眼と投影光学系等とのアライメント方法に関するものである。
従来、アライメント機構を有する眼科装置は被検眼角膜によるアライメント光束の反射像を指標として、指標が所定の位置、形状になるように測定部を制御してアライメントを行う装置が知られている。これら、アライメント機構を有する眼科装置に於いて、アライメント精度を高めるためにアライメント光源や指標像を撮像する撮像手段のゲインを制御することが知られている。
例えば、特許文献1に於いては、アライメントの光軸方向の位置合せをアライメント光束の反射像光量によって判断するアライメント装置の例が示されている。
本先行例においてはアライメント光束の反射像光量はアライメントの良否だけでなく、被検眼の角膜反射率の違いによっても増減することに着目している。アライメント精度を高めるために被検眼に照明光源により照明し、その反射光量によりアライメント光源の光量または、アライメント完了判断基準を変更することを開示している。
また、特許文献2に於いては、光学系のよごれ等によってアライメント反射像の光量が下がることに着目している。アライメント反射像光量を一定にするために、アライメント照射光量とアライメント反射光量の光量比を規定値と比較して、規定値と異なっていた場合にはアライメント光量を増加する光量制御手段を有することを開示している。
特開平8−206065号公報 特開平7−008460号公報
白内障患者には、水晶体の代りにIOL(人工水晶体)を挿入する手術を行う。
しかし、IOLは水晶体に比べ屈折率が高く、角膜に投影した光束がIOL反射光として反射する。そのため、IOL反射ゴーストを、本来のアライメント反射像と誤検知してしまい、アライメント操作が正常に完了しないという問題があった。
この現象の概略を図1に示す。
アライメント投影光束は角膜Cによって反射され、角膜反射による虚像Pが出来る。
角膜によって反射されなかった投影光束がIOLによって反射され実像P’を形成しIOL反射ゴーストとなってアライメント反射光の受光光学系に入射され、撮像手段によって撮像される。
このため、アライメントのための輝点として検出されるアライメント輝点像の組み合わせが複数存在することとなり、アライメント動作を間違いなく実行する上でアライメントに要する時間が長くなる。そこで、被検者にかかるこれ等の負担の低減が求められている。
本発明の目的は、前記問題点を解消し、IOLを挿入した被検眼でも、正確にオートアライメントを行い、測定時間を短縮することにより被検者の負担を軽減することが可能な眼科装置及び該眼科装置のアライメント方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明に係る眼科装置は、被検眼に光束を投影する投影光学系、及び
前記光束の前記被検眼からの反射光束によって形成された複数の輝点像を受光する受光光学系を有する光学ヘッドと、
前記被検眼と前記光学ヘッドとのアライメントを行うアライメント手段と、を有し、更に
前記複数の輝点像から任意の輝点像を抽出可能な抽出手段と、
前記複数組の輝点像において前記任意の輝点像と前記任意の輝点像に対応する輝点像との輝度値の比較を行う輝度値比較手段と、
前記輝度値比較手段による前記輝度値の比較結果に基づいて特定の輝点像を選択する選択手段と、を有し、
前記アライメント手段は前記選択手段により選択された前記特定の輝点像に基づいて前記アライメントを行うことを特徴とする。
本発明によれば、被検眼がIOL装着眼の場合であっても、正しいアライメント輝点像の組合せを決定できるのでアライメント動作を間違わないためアライメント時間を短縮することができ、精度良く正しくできるので被検者に負担をかけることがない。
IOLによるアライメントゴーストを説明した説明図である。 本発明の一実施例に係る光学系の構成説明した説明図である。 アライメントプリズム絞りの詳細な説明図である。 LCDモニタに表示された観察画像の説明図である。 アライメント輝点像検出のフローチャートである。 、輝点検出手段による輝点T1の解析の説明図である。 上下にずれている時のアライメント輝点像の動きを説明した説明図である。 LCDモニタに表示されたIOLゴーストのある観察画像の説明図である。 輝点検出手段による輝点T1’の解析の説明図である。 輝点検出手段による輝点T1’の解析の別の説明図である。 輝点検出手段による減光された時の輝点T1’の解析の説明図である。 左右にずれている時のアライメント輝点像の動きを説明した説明図である。 光軸方向にずれている時のアライメント輝点像の動きを説明した説明図である。 アライメント輝点像の完了位置を説明した説明図である。
以下に、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図2は本発明に係る眼科装置の一例である眼屈折力計における光学ヘッドを含んだ測定部概略構成図を示している。
波長880nmの光を照射する眼屈折力測定及びアライメント指標用の光源201から被検眼Eに至る光路01上には、レンズ202、被検眼Eの瞳孔Epとほぼ共役な絞り203、孔あきミラー204、拡散板222、レンズ205、及び被検眼E側から波長880nm以下の赤外および可視光を全反射し波長880nm以上の光束を一部反射するダイクロイックミラー206が順次に配置され測定光投影光学系を構成している。当該測定光投影光学系は、本発明において被検眼に光束を投影する投影光学系の一態様として機能する。
孔あきミラー204の反射方向の光路02上には、瞳孔Epとほぼ共役で円環状の開口を備えた絞り207、光束分光プリズム208、レンズ209、及び撮像手段210が順次に配列され、測定光受光光学系を構成している。 上述した光学系は眼屈折力測定用であり、光源201から発せられた光束は、絞り203で光束が絞られつつ、レンズ202によりレンズ205の手前で1次結像され、レンズ205、及びダイクロイックミラー206を透過して被検眼Eの瞳中心に投光される。
投光された光束は眼底で反射し、眼底反射光は瞳中心を通って再びレンズ205に入射される。入射された光束はレンズ205を透過後に、孔あきミラー204の周辺で反射される。
反射された光束は被検眼瞳孔Epと略共役な絞り207および円錐形をしたプリズム208で瞳分離され、撮像手段210の受光面にリング像として投影される。
被検眼Eが正視眼であれば、このリング像は所定の円になり、近視眼では正視眼に対して円が小さく、遠視眼では正視眼に対して円が大きくなり投影される。
被検眼Eに乱視がある場合はリング像が楕円になり、水平軸と楕円のなす角度が乱視軸角度となる。この楕円の係数を基に屈折力を求める。
拡散板222は測定光投影光学系と測定光受光光学系と共用される位置で、光路内に挿脱可能に設けられている。
絞り207は円環状の開口部を有した2つの絞りである。
一方、ダイクロイックミラー206の反射方向には、固視標投影光学系と、被検眼の前眼部観察とアライメント検出とにおいて共用されるアライメント受光光学系とが配置されている。
固視標投影光学系の光路03上には、レンズ211、ダイクロイックミラー212、レンズ213、折り返しミラー214、レンズ215、固視標216、及び固視標照明用光源217が順次に配列されている。
固視誘導時に、点灯された固視標照明用光源217の投影光束は、固視標216を裏側から照明し、レンズ215、折り返しミラー214、レンズ213、ダイクロイックミラー212、及びレンズ211を介して被検眼Eの眼底Erに投影される。
なお、レンズ215は被検眼Eの視度誘導を行い、雲霧状態を実現するために、固視誘導モータ224により光軸方向に移動できるようになっている。
また、ダイクロイックミラー212の反射方向の光路04上には、光路から挿脱されるアライメントプリズム絞り223と、レンズ218、及び撮像手段220が順次に配列されている。アライメントプリズム絞り223は実際には紙面と垂直方向に配置されている。当該撮像素子220を有する光学系は、本発明において投影された光束の被検眼からの反射光束によって形成された複数の輝点像を受光する受光光学系の一態様として機能する。
撮像手段220の出力信号は輝点検出手段251、アライメント制御装置252に繋がっている。該アライメント制御装置252は、後述するアライメント手段、抽出手段、輝度値比較手段、選択手段、等を各々の操作を実行するための制御モジュールとして包含する。
アライメント制御装置252はアライメント輝点の位置によって、図示しない測定部駆動機構を制御してアライメント動作を行う。
アライメントプリズム絞り223の挿脱により、アライメントプリズム絞り223が光路04上にある時にはアライメントを、光路から退避しているときは前眼部観察または徹照観察を行うことができる。
ここで、図3にアライメントプリズム絞り223の形状を示す。円盤状の絞り板に3つの開口部223a、223b、223cが設けられ、両側の開口部223a、223bのダイクロイックミラー212側には波長880nm付近のみの光束を透過するアライメントプリズム301a、301bが貼付されている。
また図2に戻ると、被検眼Eの前眼部の斜め前方には、780nm程度の波長を有する前眼部照明光源221a、221bが配置されている。
図4に図示しないLCDモニタに表示される観察画像を示す。
前眼部照明光源221a、221bによって照明された被検眼Eの前眼部像の光束は、ダイクロイックミラー206、レンズ211、ダイクロイックミラー212、及びアライメントプリズム絞りの中央開口部223cを介して撮像手段220の受光センサ面に結像する。
前述したようにアライメント検出のための光源は、眼屈折力測定用の測定光源201と兼用されている。アライメント時には、半透明の拡散板222が光路に挿入される。
拡散板222が挿入される位置は、前述の測定光源201の投影レンズ202による略一次結像位置であり、かつレンズ205の焦点位置に挿入される。これにより、測定光源201の像が拡散板222上に一旦結像して、それが二次光源となりレンズ205から被検眼Eに向かって太い光束の平行光束として投影される。
この平行光束が被検眼角膜Efで反射されて輝点像を形成し、その光束は再びダイクロイックミラー206でその一部が反射され、レンズ211を介してダイクロイックミラー212で反射し、アライメントプリズム絞りの開口部223cおよびアライメントプリズム301a、301bを透過し、レンズ218に収斂されて撮像手段220に輝点像T, T1, T2として結像される。
アライメントプリズム絞り223の中央の開口部223cは、前眼部照明光源221a、221bの波長780nm以上の光束が通るようになっているので、前眼部照明光源221a、221bにより照明された前眼部像の反射光束は、角膜Efの反射光束の経路と同様に観察光学系を辿り、アライメントプリズム絞り223の開口部223aを介して、結像レンズ218により撮像手段220上に輝点像221a’、221b’として結像される。
これら絞りを介した光束による輝点像各々の位置関係により被検眼Eのアライメントを行うことができる。
アライメント輝点像検出について図5に示すアライメント捜査の手順を示すフローチャートに沿って詳述する。
輝点検出手段251は図4のように、被検眼前眼部像とアライメント輝点像T、T1、T2と前眼部照明光源像221a’、221b’が撮像されている状態で検者が測定スイッチにより測定が開始される(S1)と、アライメント制御装置252は画像に対して二値化処理を行い、被検眼の瞳孔を検出し(S2)、その瞳孔中心が光軸01と同軸になるように測定部駆動機構を制御する(S3)。
次に輝点検出手段251によってアライメント輝点像の組合せを検出する(S4)。
輝点検出手段251は解析範囲として図4中の点線で囲んだ撮像手段220の中心に対して縦(V画素)、横(H画素)の範囲の各画素の輝度値の解析し、
輝点として認識する条件として、閾値TL以上(例えば150)の画素数(例えば10)が予め設定されている。即ち、撮像手段220中の複数の画素に関して、所定数の画素群が閾値以上の輝度値を有するときに、これら画素群は輝度像を構成していると判断される。なお、この輝度像であるか否かの判断は、アライメント制御装置252において輝点像を抽出可能な抽出手段として機能するモジュール領域により実行される。
図6に輝点T1とT1を構成する各画素の輝度値を解析した結果を示す。
閾値TL=150以上の画素数は16個あるので輝点として抽出される。
同様にしてT2、Tに対しても解析が行われT2はT1とは対称の位置にあるので同じ輝度となる。Tは角膜にできるアライメント投影光束の虚像に対して正対位置にあるのでT1、T2よりも輝度が高い。従ってT2、Tも輝点として抽出される。
抽出が終了するとT、T1、T2の位置関係を解析する。すなわち、T1とT2の間隔Wはアライメントプリズム絞り223のアライメントプリズム301a、301bの傾斜角度と、受光光学系の結像倍率で決定される数値であり、T1、T2の中心( W/2)の位置にTはあることは自明であるので、検出した輝点がこの条件を満たすかを判断し、満たしている場合に(T、T1、T2)をアライメント輝点像候補の組合せとして認識するのである。
次に、輝点検出手段251の解析結果を受けてアライメント制御装置252は、アライメント輝点候補像が複数あるか判断する(S5)。即ち、アライメント制御装置252において前述した抽出手段は、輝点検出手段251にて検出された複数の輝点像から一組の或いは複数組の輝点像を抽出する。ここでは、所定の間隔を空けて配置される二つの輝点像T1、T2とこれら輝点像の中央の輝点像Tとからなる三点の輝点像を一組の輝点像として抽出する。
図4の場合アライメント輝点像候補の組合せは一つしかないので、この組合せがアライメントに利用するアライメント輝点像として決定される。
アライメント輝点像の組合せが決定されたのでこの輝点像を利用してアライメント動作が行われる(S6)。
具体的にはアライメント制御装置252はアライメントに際して、2つの指標像の座標T1(x1、 y1)、T2(x2、 y2)と中心座標T(xt、yt)を算出する。
ここで、指標像T1、T2を用いたアライメントについて図7、12〜14を用いて説明する。尚、図7では角膜中心をx座標とy座標の交点C(x0、y0)で示している。
光路01の光軸と角膜中心が上下方向にずれていると図7のようにy1とy2は一致し、角膜中心C(x0、y0)に対してx0とxtは一致するが、y方向y0、ytは異なるので図示しない駆動機構によって上下方向に測定部を動かして同じ座標になるように制御する。
同様に左右方向にずれている場合には図12のようにy1、y2は一致し、今度はx0とxtが異なるので左右方向に測定部を動かして同じ座標になるように制御する。
光路01の光軸と角膜中心が作動距離方向にずれていると図13のように重心位置は角膜中心に一致しているが、x1とx2、y1とy2ともに異なっているので光路01の光軸方向に測定部を動かしてy座標y1とy2を一致させるように制御する。
図14はアライメントが完了した状態である。
[IOL装着者に対するアライメント(1)]
IOL装着者であってもS1〜S3は上述した工程と同じである。
但し、被検者がIOLを装着している場合には図8のようにIOLによるアライメント投影光束の反射像(T’、T1’、T2’)が生じる。
この場合、S4に於いて輝点検出手段251は縦(V画素)、横(H画素)の範囲の各画素の輝度値の解析を行う。
図9に輝点T1’とT1’を構成する各画素の輝度値を解析した結果を示す。
閾値TL=150以上の画素数は12個あるので輝点として抽出される。
同様にしてT2’、T’に対しても解析が行われ前述と同様にT2’はT1’とは対称の位置にあるので同じ輝度であるし、T’は角膜にできるアライメント投影光束の虚像に対して正面位置にあるのでT1’、T2’よりも輝度が高い。従ってT2’,T’も輝点として抽出される。
抽出が終了するとT’、T1’、T2’の位置関係を解析する。すなわち、T1’とT2’の間隔W’は間隔Wに対して倍率がかかる分厳密には同値ではないがW≒W’であり、T1’、T2’の中心(W’/2)の位置にT’はあるので、検出した輝点がこの条件を満たすかを判断し、満たしている場合にT’、T1’、T2’をアライメント輝点像候補の組合せとして認識するのである。
従ってアライメント像候補として(T、T1、T2)と(T’、T1’、T2’)の二つの候補が抽出される。
輝点検出手段251の解析結果を受けてアライメント制御装置252は、アライメント輝点候補像が複数あるか判断する(S5)。図8の場合アライメント輝点像候補の組合せは二つあるので、S7にて輝点の輝度差を解析する。
この輝度値の比較による輝度差の解析は、アライメント制御装置252において、複数組の輝度像において対応する輝度像の輝度値の比較を行う輝度値比較手段として機能するモジュール領域により実行される。最大輝度はT1(図6参照)が255に対してT1’(図9参照)は200であるので該輝度値比較手段は輝度の高い(T、T1、T2)の組合せをアライメントに利用するアライメント輝点像の組合せとして決定する。この決定動作は、アライメント制御装置252において、輝度値の比較結果に基づいてアライメントに用いる一組の輝度像を選択する選択手段として機能するモジュール領域により実行される。アライメントに用いる輝度像の組が決定されるとS6に進み、アライメント制御装置252におけるアライメント手段として機能するモジュール領域により、該組の輝点像に基づいてアライメント動作が行われる。
[IOL装着者に対するアライメント(2)]
次に、IOL装着者であっても、屈折率がより高いIOLを装着している被検者や、IOL手術をして間もない被検者の場合にはIOL反射像の輝度が高くなる。
即ちS4に於いて、輝点検出手段251がT1’を解析した結果が図10のようになった場合には最大輝度値は255で、閾値TL=150以上の画素数は12個あるので輝点として抽出される。
この場合にはS7に於いて、(T、T1、T2)と(T’、T1’、T2’)に於いて両方の組合せとも最大輝度値が255となり輝度差がないので、アライメント輝点像の組合せを決定が出来ない。
この場合にはS9にすすむ。
S9では、アライメント制御装置252は眼屈折力測定及びアライメント指標用光源201の光量を減光する制御を行う。当該操作は該アライメント制御装置252において投影光学系により被検眼に投影される光束の光量を調整する調整手段として機能するモジュール領域により実行される。
これは、本来の角膜反射による輝点像が形成される空気と角膜との屈折率の差は、IOLによるゴーストの輝点像が形成される房水とIOLとの屈折率の差よりも大きいので輝点輝度は前者の方が高いことを利用している。
眼屈折力測定及びアライメント指標用光源201を減光した上でS4に戻る。
輝点検出手段251によって輝点を検出し、アライメント制御装置252によってS7にて(T、T1、T2)と(T’、T1’、T2’)の輝度差を比較したときに輝度差が生じるまで繰り返される。
そして例えばT1が図10、T1’が図11のようになったとすると、最大輝度値は各々255と230となるので、アライメント制御装置252は、(T、T1、T2)をアライメント輝点像として決定し(S8)、アライメント動作を行う(S6)。
本実施例ではS9に於いて眼屈折力測定及びアライメント指標用光源201を減光する制御を行っているが、撮像手段220のゲインを下げて、輝度差を生じさせることも可能である。この場合、該ゲインの調整は前述した調整手段により実行される。ただし、撮像手段220のゲインを下げると前眼部像も暗くなって検者にとって視認性が悪くなるので、ゲインをさげた量を補うために前眼部照明光源221a、221bの光量を増やすことにより視認性の確保することが考えられる。
なお、前述した実施例では、アライメントプリズム絞り223を用いて得られる3つの輝点像からなる一組の輝点像を抽出して、更に複数組の内の各々の組にて対応する輝点像の輝度値を比較してアライメントに用いる態様を例示している。しかしながら、本発明は当該態様に限定されない。具体的には該アライメントプリズム絞り223を用いずに得られる単独の基点像によってアライメントを実行することも可能である。この場合、前述した抽出手段は複数の輝点像より任意の輝点像を抽出し、輝度値比較手段は複数の輝点像において該任意の輝点像とこれに対応する輝点像との間で輝度値の比較を行い、選択手段がアライメントに用いる輝点像として該比較結果から特定の輝点像を選択することとなる。即ち、実施例における複数組の輝点像がこの場合の任意の輝点像に対応し、各組における対応する輝点像同士の輝度値比較が単に対応する輝点像同士の輝度値比較となり、選択された一組の輝点像が特定の輝点像に対応する。
以上述べたように、本発明によれば、アライメント輝点像候補の組合せが複数あり、且つ輝度値の比較を行っても差がない場合であっても、好適なアライメントが可能となる。本来のアライメント輝点像は空気と角膜との間の反射であり、他のアライメント輝点像は房水とIOLとの間の反射であるので前者の方が明るい。これを利用することで、アライメント光源の光量を減光することによって輝点像候補の組合せ間で輝点の輝度差をつくり、本来のアライメント輝点像の組合せを判断して、輝度値が飽和している場合であっても正しいアライメント輝点像の組合せを決定することができる。このため、アライメント動作を間違わないためアライメント時間を短縮することができ、精度良く正しくできるので被検者に負担をかけることがない。
また、本発明によれば、アライメント輝点像候補の組合せが複数あり、且つ輝度値の比較を行っても差がない場合であっても、好適なアライメントが可能となる。本来のアライメント輝点像は空気と角膜との間の反射であり、他のアライメント輝点像は房水とIOLとの間の反射であるので前者の方が明るい。これを利用することで、撮像手段のゲインを下げることによって輝点像候補の組合せ間で輝点の輝度差をつくり、本来のアライメント輝点像の組合せを判断して、輝度値が飽和している場合であっても正しいアライメント輝点像の組合せを決定できる。このため、アライメント動作を間違わずに精度良く正しくできる。また、撮像手段のノイズ成分も低くすることができるので輝点検出の精度を上げることができる。
さらに、本発明によれば、撮像手段のゲインを低くすると被検眼前眼部像も暗くなってしまい検者が観察しにくくなってしまう。そのため前眼部照明光源の光量を増光して補うことにより被検眼前眼部像が暗くならずにすみ、検者が観察しにくくなることがない。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
E 被検眼
201 眼屈折力測定及びアライメント指標用光源
207 絞り
220 撮像手段
223 アライメントプリズム絞り
251 アライメント手段
252 輝点検出手段

Claims (14)

  1. 被検眼に光束を投影する投影光学系、及び
    前記光束の前記被検眼からの反射光束によって形成された複数の輝点像を受光する撮像素子を含む受光光学系を有する光学ヘッドと、
    前記被検眼と前記光学ヘッドとのアライメントを行うアライメント手段と、を有し、更に
    前記複数の輝点像から任意の輝点像を抽出可能な抽出手段と、
    前記複数の輝点像において前記任意の輝点像と前記任意の輝点像に対応する輝点像との輝度値の比較を行う輝度値比較手段と、
    前記輝度値比較手段による前記輝度値の比較結果に基づいて特定の輝点像を選択する選択手段と、を有し、
    前記アライメント手段は前記選択手段により選択された前記特定の輝点像に基づいて前記アライメントを行うことを特徴とした眼科装置。
  2. 前記抽出手段が抽出する任意の輝点像は複数組の輝点像であり、
    前記輝度値比較手段が輝度値を比較する輝点像は、前記複数組の輝点像の各々の組にて対応する輝点像であり、
    前記選択手段により選択される特定の輝点像は前記複数組における一組の輝点像であることを特徴とした請求項1に記載の眼科装置。
  3. 前記投影光学系より前記被検眼に投影される光束の光量を調整する調整手段を更に有し、
    前記調整手段は、前記輝度値の比較において、対応する輝点像の前記輝度値の比較の結果が同じであった場合には、前記被検眼に投影される光束の光量を減光することを特徴とした請求項1又は2に記載の眼科装置。
  4. 前記受光光学系において受光の際にゲインを調整する調整手段を更に有し、
    前記調整手段は、前記輝度値の比較にいて、対応する輝点像の前記輝度値の比較の結果が同じであった場合には、前記受光光学系のゲインを低くすることを特徴とした請求項1又は2に記載の眼科装置。
  5. 前記被検眼の前眼部を照明する前眼部照明光源を更に有し、前記調整手段は前記受光光学系のゲインを低くした場合に、該前眼部照明光源の光量を増光することを特徴とした請求項4に記載眼科装置。
  6. 前記抽出手段は、所定の間隔を明けて配置される二つの輝点像と前記輝点像の中央の輝点像とからなる三つの輝点像を前記複数組における一組の輝点像として抽出することを特徴とした請求項2に記載の眼科装置。
  7. 前記受光光学系は前記反射光束を受光する複数の画素を有し、
    前記抽出手段は、前記複数の画素における所定数の画素群が閾値以上の輝度値を有するときに、前記画素群は前記輝点像を構成すると判断することを特徴とした請求項1乃至6の何れか一項に記載の眼科装置。
  8. 前記選択手段は、前記比較結果に基づいて、前記任意の輝点像と前記任意の輝点像に対応する輝点像のうちの前記輝度値が高いほうの輝点像を選択することを特徴とした請求項1乃至7の何れか一項に記載の眼科装置。
  9. 前記選択手段は、前記比較結果に基づいて、前記任意の輝点像と前記任意の輝点像に対応する輝点像のうちの前記輝度値が低いほうの輝点像を選択しないことを特徴とした請求項8の何れか一項に記載の眼科装置。
  10. 前記輝度値比較手段は、前記任意の輝点像の輝度値と、前記任意の輝点像以外の輝点像の輝度値とを比較することを特徴とした請求項1乃至9の何れか一項に記載の眼科装置。
  11. 投影光学系より被検眼に光束を投影し、
    受光光学系により前記光束の前記被検眼からの反射光束によって形成された複数の輝点像を受光し、
    前記複数の輝点像から複数組の輝点像を抽出し、
    前記複数組の輝点像において対応する輝点像の輝度値の比較を行い、
    前記輝度値の比較結果に基づいて一組の輝点像を選択し、
    選択された前記一組の輝点像に基づいて前記被検眼と前記投影光学系及び前記受光光学系とのアライメントを実行することを特徴とした眼科装置のアライメント方法。
  12. 前記輝度値の比較にいて、対応する輝点像の前記輝度値の比較の結果が同じであった場合には、前記投影光学系より前記被検眼に投影される光束の光量を減光することを特徴とした請求項11に記載の眼科装置のアライメント方法。
  13. 前記輝度値の比較にいて、対応する輝点像の前記輝度値の比較の結果が同じであった場合には、前記受光光学系のゲインを低くすることを特徴とした請求項11に記載の眼科装置のアライメント方法。
  14. 請求項11乃至13の何れか一項に記載の眼科装置のアライメント方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴としたプログラム。
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