JP3590807B2 - ズームレンズ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はズームレンズの変倍方式に関し、特にインナーフォーカス方式に適したズームレンズの変倍方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
ズームレンズのフォーカシング方式は、第1レンズ群を繰り出す、いわゆる1群繰り出し方式が一般的である。この1群繰り出し方式は、同一距離の被写体へのフォーカシングに要する第1レンズ群の繰り出し量が、ズームポジションに依存しないという利点があり広く用いられている。
【0003】
また、第1レンズ群より像面側に位置するレンズ群を移動させるインナーフォーカス方式、またはリアーフォーカス方式のズームレンズも特開昭57−5012号公報等で提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、1群繰り出し方式では、比較的大きく重い第1レンズ群を動かしてフォーカシングを行うため、オートフォーカスを行う場合のフォーカシング速度は、インナーフォーカス方式やリアーフォーカス方式に比べて遅いという問題があった。また、最も外側のレンズ群が移動するため、防滴または防水カメラには不向きであった。
【0005】
一方、特開昭57−5012号公報で提案されているリアーフォーカス方式のズームレンズでは、同一距離の被写体へのフォーカシングに要するフォーカシングレンズ群の繰り出し量が、ズームポジションによって大きく異なり、近距離物体にフォーカシングした後にズーミングを行うと、ピントがはずれるという問題があった。
【0006】
本発明においては、インナーフォーカス方式を採用しても、同一距離の被写体へのフォーカシングに要するフォーカシングレンズ群の繰り出し量が、ズームポジションによらずほぼ一定とすることが可能なズームレンズの提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のズームレンズは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、負レンズと、正レンズで構成され、全体として負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群を有し、広角端から望遠端へのズーミングに際して、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が縮小し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が変化し、前記第2レンズ群は、当該第2レンズ群を構成する各レンズの光軸上の間隔が、ズーミングおよびフォーカシングの際に各々固定であり、前記第2レンズ群のみを像面方向に移動させて遠距離物体から近距離物体へのフォーカシングを行い、以下の条件を満足することを特徴としている。
(1) 1 < |f1|/fw < 1.5 (f1<0)
(2) 0.5 < f2/f3 < 2
但し、fw:広角端における全系の焦点距離、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離、
f2:前記第2レンズ群の焦点距離、
f3:前記第3レンズ群の焦点距離である。
【0008】
あるいは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群を有し、広角端から望遠端へのズーミングに際して、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が縮小し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が変化し、前記第2レンズ群は、当該第2レンズ群を構成する各レンズの光軸上の間隔が、ズーミングおよびフォーカシングの際に各々固定であり、前記第2レンズ群のみを像面方向に移動させて遠距離物体から近距離物体へのフォーカシングを行い、以下の条件を満足することを特徴としている。
(1) 1 < |f1|/fw < 1.5 (f1<0)
(2) 0.5 < f2/f3 < 2
(3) 0.8 < x2/x3 < 1.2
但し、fw:広角端における全系の焦点距離、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離、
f2:前記第2レンズ群の焦点距離、
f3:前記第3レンズ群の焦点距離、
x2:像面に対する前記第2レンズ群のズーミング移動量、
x3:像面に対する前記第3レンズ群のズーミング移動量である。
【0009】
上記構成のもとで、以下の条件のうち少なくとも一つを満足するのが好ましい。
(4) f2/(|f1|+e1t) > 0.8
(5) f2/(|f1|+e1w) < 1.2
(6) |β2t|>2
(7) |β2w|>2
(8) β2t>2
(9) β2w<−2
但し、β2t:望遠端における第2レンズ群の結像倍率、
β2w:広角端における第2レンズ群の結像倍率、
fw:広角端における全系の焦点距離
f1:第1レンズ群の焦点距離、
f2:第2レンズ群の焦点距離、
f3:第3レンズ群の焦点距離、
e1w:広角端における第1レンズ群の像側主点から第2レンズ群の物側主点までの距離、
e1t:望遠端における第1レンズ群の像側主点から第2レンズ群の物側主点までの距離である。
【0010】
また、負の第1レンズ群と、正の第2レンズ群と、正の第3レンズ群からなるズームレンズの場合には、以下の条件を満足するのが望ましい。
(10) f3/e3w > 0.8
(11) f3/e3t < 1.2
但し、e3w:広角端における第3レンズ群の像側主点から像面までの距離、
e3t:望遠端における第3レンズ群の像側主点から像面までの距離
である。
【0011】
【作用】
本発明のズームレンズにおいては、物体側から順に、負の第1レンズ群と正の第2レンズ群と正の第3レンズ群を有する構成とし、第2レンズ群での結像倍率
が広角端から望遠端までのズーム全域で大きな拡大倍率となるように構成する。このような構成のもとで、第2レンズ群を像面方向に移動させてフォーカシングを行うと、第2レンズ群のフォーカシング移動量Δは以下の近似式で与えられる。
【0012】
Δ ≒ {β/(β−1)}・{f1/(D0−f1)} (12)
但し、β:第2レンズ群の結像倍率、
f1:第1レンズ群の焦点距離、
D0:物点から第1レンズ群の物側主点までの距離である。
式(12)の右辺のf1は定数であり、D0はズーミングによる全長の変化が撮影距離に比べて小さければ、ほぼ定数となる。一方、βはズーミングによって変化するが、βの絶対値が大きくなるよう構成すると、{β/(β−1)}は1に近い値となりズーミング時の変化は小さくなる。
【0013】
このことから、第2レンズ群のフォーカシング移動量のズーミングによる変化を小さくするには、|β|を大きくすることが必要である。また、D0のズーミングによる変化がないこと、すなわち、第1レンズ群がズーミング時に移動しないことが望ましい。
また、|f1|を小さくすると、式(12)から明らかなように、第2レンズ群のフォーカシング移動量が小さくなるとともに、第2レンズ群のフォーカシング移動量のズーミングによる変化を小さくすることができる。
【0014】
条件(1)は第1レンズ群の適切な焦点距離を規定する。条件(1)の上限を越えると、レンズ全長の小型化に障害となる。また、第2レンズ群を像面方向に移動させてフォーカシングを行う場合、第2レンズ群のフォーカシング移動量のズーミングによる変化ならびに第2レンズ群のフォーカシング移動量を小さくするためには、条件(1)の上限を満足することが望ましい。第2レンズ群のフォーカシング移動量を小さくすることは、フォーカシングによる収差の変動を小さくすることに有効である。一方、条件(1)の下限を越えると、広角端で負の歪曲収差が増大し好ましくない。
【0015】
また、条件(2)は第2レンズ群と第3レンズ群の焦点距離の適切な比を規定する。条件(2)の下限を越えると第2レンズ群の屈折力が大きくなり、球面収差の補正が困難となる。反対に条件(2)の上限を越えると、バックフォーカスの確保と、ズームレンズ全長の小型化が困難となる。
また、条件(3)は第2レンズ群と第3レンズ群のズーミング移動量の適切な比を規定する。条件(3)の下限を越えると、広角端での第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が増大し、小型化の障害となると共に、歪曲収差をはじめとする軸外諸収差の補正が困難になる。一方、条件(3)の上限を越えると、望遠端での全長が大きくなり、物点から第1レンズ群の物側主点までの距離D0が広角端でのD0に比べて小さくなる。このことは式(12)に従って、第2レンズ群のフォーカシング移動量のズーミングによる変化が大きくなり好ましくない。
【0016】
また、条件(4)と条件(5)は、第1レンズ群と第2レンズ群の焦点距離の適切な関係を規定する。条件(4)の下限・条件(5)の上限のいづれを外れても、第2レンズ群のフォーカシング移動量のズーミングによる変化が大きくなり好ましくない。
条件(6)および条件(7)は、広角端と望遠端における|β|の値を規定している。条件(6)および条件(7)の下限を越えると、第2レンズ群のフォーカシング移動量のズーミングによる変化が大きくなり好ましくない。なお、条件(6)および条件(7)の下限値を3とすると、第2レンズ群のフォーカシング移動量のズーミングによる変化をより小さくすることが可能となる。
【0017】
また、広角端と望遠端とで|β|の値をほぼ等しくすると、広角端と望遠端での第2レンズ群のフォーカシング移動量をほぼ等しくすることができる。この場合、広角端での第2レンズ群の結像倍率β2wを負の値、望遠端での第2レンズ群の結像倍率β2tを正の値とするのが、ズーミングを効率よく行うために望ましく、条件(8)および条件(9)を満足することが望ましい。
【0018】
条件(10)と条件(11)は、負の第1レンズ群と正の第2レンズ群と正の第3レンズ群からなるズームレンズにおいて、第2レンズ群でフォーカシングする場合の第3レンズ群の焦点距離の適切な範囲を規定する。条件(10)の下限・条件(11)の上限のいづれを外れても、第2レンズ群のフォーカシング移動量のズーミングによる変化が大きくなり好ましくない。
【0019】
また、第2レンズ群または第3レンズ群をコンペンセーターとすることにより、第1レンズ群を固定することが可能である。この場合、広角端から望遠端へのズーミングの際に、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が広角端近傍では拡大し、望遠端近傍では縮小すると、レンズ全長を小型化するのに有効である。
また、第2レンズ群でフォーカシングする場合、フォーカシングによる収差の変動を小さくするためには、第2レンズ群が貼り合わせ正レンズと物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズとから成ることが望ましい。
【0020】
また、第1レンズ群の構成を物体側から順に物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、負レンズ、正レンズとすることは、比較的簡単な構成で良好な収差を得ることに有効である。さらに、前記負メニスカスレンズの物体側に正レンズを付加することは、特に広角端における歪曲収差の補正に有効であり、広画角化をはかることができる。
【0021】
また、第1レンズ群に少なくとも1枚の非球面レンズを有することは、特に広角端における非点収差の補正に有効である。
また、第3レンズ群に物体側から順に正レンズと、負レンズと、正レンズとからなる構成を有することは、比較的簡単な構成で全焦点距離における球面収差の補正に有効である。
【0022】
また、広角端から望遠端までの全焦点距離における各収差を良好にするためには、第2レンズ群と第3レンズ群との間に絞りを有することが望ましい。
また、本発明は、負の第1レンズ群と正の第2レンズ群と正の第3レンズ群からなる3群ズームレンズを基本としているが、この3群ズームレンズの像側に正または負の第4レンズ群を付加して、大口径比化または小型化をはかってもよい。
【0023】
【実施例】
以下に,本発明による各実施例について説明する。
〔実施例1〕
図1は、実施例1のレンズ構成図であり、上部に広角端、下部に望遠端でのレンズ構成を示している。物体側から順に、負の第1レンズ群G1と、正の第2レンズ群G2と、正の第3レンズ群G3とから構成し、第2レンズ群と第3レンズ群の間に絞りを有し、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群は広角側では像方向に、望遠側では物体方向に移動し、第2レンズ群、第3レンズ群はいずれも物体方向に移動し、第1レンズ群と第2レンズ群との空気間隔は減少し、第2レンズ群と第3レンズ群との空気間隔は拡大する。
【0024】
遠距離物体から近距離物体へのフォーカシングは、第2レンズ群を像面側に移動させて行なう。
以下の表1に、本発明における実施例1の諸元の値を掲げる。実施例の諸元表中のfは焦点距離、FはFナンバー、 2ωは画角を表す。そして、左端の数字は物体側からの順序を表し、rはレンズ面の曲率半径、dはレンズ面間隔、n及びνは屈折率及びアッベ数のd線(λ=587.6nm)に対する値である。また、可変間隔表中のRは撮影距離である。
【0025】
【表1】
Figure 0003590807
Figure 0003590807
図2、図3は、それぞれ実施例1の撮影距離R=infにおける広角端での諸収差図、望遠端での諸収差図を示し、図4、図5は、それぞれ実施例1の撮影距離R=500における広角端での諸収差図、望遠端での諸収差図を示す。各収差図において、FNOはFナンバー、NAは開口数、Yは像高、dはd線(λ=587.6nm)及びgはg線(λ=435.6nm)を示している。球面収差図における破線はd線の正弦条件を示し、非点収差図における実線はサジタル像面を、破線はメリジオナル像面をそれぞれ示す。
【0026】
各収差図から、本実施例は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
〔実施例2〕
図6は、実施例2のレンズ構成図であり、上部に広角端、下部に望遠端でのレンズ構成を示している。物体側から順に、負の第1レンズ群G1と、正の第2レンズ群G2と、正の第3レンズ群G3と、負の第4レンズ群G4とから構成し、第2レンズ群と第3レンズ群の間に絞りを有し、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群は広角側では像方向に、望遠側では物体方向に移動し、第2レンズ群、第3レンズ群はいずれも物体方向に移動し、第4レンズ群は静止し、第1レンズ群と第2レンズ群との空気間隔は縮小し、第2レンズ群と第3レンズ
群との空気間隔は拡大し、第3レンズ群と第4レンズ群の空気間隔は拡大する。また、遠距離物体から近距離物体へのフォーカシングは、第2レンズ群を像面側に移動させて行なう。
【0027】
以下の表2に、本発明における実施例2の諸元の値を掲げる。実施例の諸元表中のfは焦点距離、FはFナンバー、 2ωは画角を表す。そして、左端の数字は物体側からの順序を表し、rはレンズ面の曲率半径、dはレンズ面間隔、n及びνは屈折率及びアッベ数のd線(λ=587.6nm)に対する値である。また、可変間隔表中のRは撮影距離である。
【0028】
【表2】
Figure 0003590807
Figure 0003590807
図7、図8は、それぞれ実施例2の撮影距離R=infにおける広角端での諸収差図、望遠端での諸収差図を示し、図9、図10は、それぞれ実施例2の撮影距離R=500における広角端での諸収差図、望遠端での諸収差図を示す。各収差図において、FNOはFナンバー、NAは開口数、Yは像高、dはd線(λ=587.6nm)及びgはg線(λ=435.6nm)を示している。球面収差図における破線はd線の正弦条件を示し、非点収差図における実線はサジタル像面を、破線はメリジオナル像面をそれぞれ示す。
【0029】
各収差図から、本実施例は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
〔実施例3〕
図11は、実施例3のレンズ構成図であり、上部に広角端、下部に望遠端でのレンズ構成を示している。物体側から順に、負の第1レンズ群G1と、正の第2レンズ群G2と、正の第3レンズ群G3とから構成し、第2レンズ群と第3レンズ群との間に絞りを有し、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群は広角側では像方向に、望遠側では物体方向に移動し、第2レンズ群、第3レンズ群はいずれも物体方向に移動し、第1レンズ群と第2レンズ群との空気間隔は減少し、第2レンズ群と第3レンズ群との空気間隔は広角端近傍では拡大し、望遠端近傍では縮小する。
【0030】
遠距離物体から近距離物体へのフォーカシングは、第2レンズ群を像面側に移動させて行なう。
以下の表3に、本発明における実施例3の諸元の値を掲げる。実施例の諸元表中のfは焦点距離、FはFナンバー、 2ωは画角を表す。そして、左端の数字は物体側からの順序を表し、rはレンズ面の曲率半径、dはレンズ面間隔、n及びνは屈折率及びアッベ数のd線(λ=587.6nm)に対する値である。また、可変間隔表中のRは撮影距離である。
【0031】
【表3】
Figure 0003590807
Figure 0003590807
図12、図13は、それぞれ実施例3の撮影距離R=infにおける広角端での諸収差図、望遠端での諸収差図を示し、図14、図15は、それぞれ実施例3の撮影距離R=500における広角端での諸収差図、望遠端での諸収差図を示す。各収差図において、FNOはFナンバー、NAは開口数、Yは像高、dはd線(λ=587.6nm)及びgはg線(λ=435.6nm)を示している。球面収差図における破線はd線の正弦条件を示し、非点収差図における実線はサジタル像面を、破線はメリジオナル像面をそれぞれ示す。
【0032】
各収差図から、本実施例は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
〔実施例4〕
図16は、実施例4のレンズ構成図であり、上部に広角端、下部に望遠端でのレンズ構成を示している。物体側から順に、負の第1レンズ群G1と、正の第2レンズ群G2と、正の第3レンズ群G3とから構成し、第2レンズ群と第3レンズ群との間に絞りを有し、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群は広角側では像方向に、望遠側では物体方向に移動し、第2レンズ群と第3レンズ群はいずれも物体方向に移動し、第1レンズ群と第2レンズ群との空気間隔は減少し、第2レンズ群と第3レンズ群との空気間隔は縮小する。
【0033】
第1レンズ群の物体側から2番目のレンズ面は非球面であり、非球面形状は次の式で与えられる。
X(y)=y/[r・{1+(1−k・y/r1/2}]+C2・y+C4・y+C6・y+C8・y+C10・y10
但し、X(y)は非球面の頂点における接平面から高さyにおける非球面上の位置までの光軸方向に沿った距離、rは近軸の曲率半径、kは円錐定数、Ciは第i次の非球面係数である。
【0034】
また、遠距離物体から近距離物体へのフォーカシングは、第2レンズ群を像面側に移動させて行なう。
以下の表4に、本発明における実施例4の諸元の値を掲げる。実施例の諸元表中のfは焦点距離、FはFナンバー、 2ωは画角を表す。そして、左端の数字は物体側からの順序を表し、rはレンズ面の曲率半径、dはレンズ面間隔、n及びνは屈折率及びアッベ数のd線(λ=587.6nm)に対する値である。また、可変間隔表中のRは撮影距離である。
【0035】
【表4】
Figure 0003590807
Figure 0003590807
図17、図18は、それぞれ実施例4の撮影距離R=infにおける広角端での諸収差図、望遠端での諸収差図を示し、図19、図20は、それぞれ実施例4の撮影距離R=500における広角端での諸収差図、望遠端での諸収差図を示す。各収差図において、FNOはFナンバー、NAは開口数、Yは像高、dはd線(λ=587.6nm)及びgはg線(λ=435.6nm)を示している。球面収差図における破線はd線の正弦条件を示し、非点収差図における実線はサジタル像面を、破線はメリジオナル像面をそれぞれ示す。
【0036】
各収差図から、本実施例は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
〔実施例5〕
図21は、実施例5のレンズ構成図であり、上部に広角端、下部に望遠端でのレンズ構成を示している。物体側から順に、負の第1レンズ群G1と、正の第2レンズ群G2と、正の第3レンズ群G3とから構成し、第2レンズ群と第3レンズ群との間に絞りを有し、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群は静止し、第2レンズ群と第3レンズ群はいずれも物体方向に移動し、第1レンズ群と第2レンズ群との空気間隔は減少し、第2レンズ群と第3レンズ群との空気間隔は広角端近傍では拡大し、望遠端近傍では縮小する。
【0037】
また、遠距離物体から近距離物体へのフォーカシングは、第2レンズ群を像面側に移動させて行なう。
以下の表5に、本発明における実施例5の諸元の値を掲げる。実施例の諸元表中のfは焦点距離、FはFナンバー、 2ωは画角を表す。そして、左端の数字は物体側からの順序を表し、rはレンズ面の曲率半径、dはレンズ面間隔、n及びνは屈折率及びアッベ数のd線(λ=587.6nm)に対する値である。また、可変間隔表中のRは撮影距離である。
【0038】
【表5】
Figure 0003590807
Figure 0003590807
図22、図23は、それぞれ実施例5の撮影距離R=infにおける広角端での諸収差図、望遠端での諸収差図を示し、図24、図25は、それぞれ実施例5の撮影距離R=500における広角端での諸収差図、望遠端での諸収差図を示す。各収差図において、FNOはFナンバー、NAは開口数、Yは像高、dはd線(λ=587.6nm)及びgはg線(λ=435.6nm)を示している。球面収差図における破線はd線の正弦条件を示し、非点収差図における実線はサジタル像面を、破線はメリジオナル像面をそれぞれ示す。
【0039】
各収差図から、本実施例は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
〔実施例6〕
図26は、実施例6のレンズ構成図であり、上部に広角端、下部に望遠端でのレンズ構成を示している。物体側から順に、負の第1レンズ群G1と、正の第2レンズ群G2と、正の第3レンズ群G3と、負の第4レンズ群G4から構成し、第2レンズ群と第3レンズ群との間に絞りを有し、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群と第4レンズ群は静止し、第2レンズ群と第3レンズ群はいずれも物体方向に移動し、第1レンズ群と第2レンズ群との空気間隔は減少し、第2レンズ群と第3レンズ群との空気間隔は広角端近傍では拡大し、望遠端近傍では縮小し、第3レンズ群と第4レンズ群の空気間隔は拡大する。
【0040】
また、遠距離物体から近距離物体へのフォーカシングは、第2レンズ群を像面側に移動させて行なう。
以下の表6に、本発明における実施例6の諸元の値を掲げる。実施例の諸元表中のfは焦点距離、FはFナンバー、 2ωは画角を表す。そして、左端の数字は物体側からの順序を表し、rはレンズ面の曲率半径、dはレンズ面間隔、n及びνは屈折率及びアッベ数のd線(λ=587.6nm)に対する値である。また、可変間隔表中のRは撮影距離である。
【0041】
【表6】
Figure 0003590807
Figure 0003590807
図27、図28は、それぞれ実施例6の撮影距離R=infにおける広角端での諸収差図、望遠端での諸収差図を示し、図29、図30は、それぞれ実施例6の撮影距離R=500における広角端での諸収差図、望遠端での諸収差図を示す。各収差図において、FNOはFナンバー、NAは開口数、Yは像高、dはd線(λ=587.6nm)及びgはg線(λ=435.6nm)を示している。球面収差図における破線はd線の正弦条件を示し、非点収差図における実線はサジタル像面を、破線はメリジオナル像面をそれぞれ示す。
【0042】
各収差図から、本実施例は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
〔実施例7〕
図31は、実施例7のレンズ構成図であり、上部に広角端、下部に望遠端でのレンズ構成を示している。物体側から順に、負の第1レンズ群G1と、正の第2レンズ群G2と、正の第3レンズ群G3とから構成し、第2レンズ群と第3レンズ群との間に絞りを有し、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群は静止し、第2レンズ群と第3レンズ群はいずれも物体方向に移動し、第1レンズ群と第2レンズ群との空気間隔は減少し、第2レンズ群と第3レンズ群との空気間隔は広角端近傍では拡大し、望遠端近傍では縮小する。
【0043】
第1レンズ群の物体側から4番目のレンズ面は非球面であり、非球面形状は次の式で与えられる。
X(y)=y/[r・{1+(1−k・y/r1/2}]+C2・y+C4・y+C6・y+C8・y+C10・y10
但し、X(y)は非球面の頂点における接平面から高さyにおける非球面上の位置までの光軸方向に沿った距離、rは近軸の曲率半径、kは円錐定数、Ciは第i次の非球面係数である。
【0044】
また、遠距離物体から近距離物体へのフォーカシングは、第2レンズ群を像面側に移動させて行なう。
以下の表7に、本発明における実施例7の諸元の値を掲げる。実施例の諸元表中のfは焦点距離、FはFナンバー、 2ωは画角を表す。そして、左端の数字は物体側からの順序を表し、rはレンズ面の曲率半径、dはレンズ面間隔、n及びνは屈折率及びアッベ数のd線(λ=587.6nm)に対する値である。また、可変間隔表中のRは撮影距離である。
【0045】
【表7】
Figure 0003590807
Figure 0003590807
図32、図33は、それぞれ実施例7の撮影距離R=infにおける広角端での諸収差図、望遠端での諸収差図を示し、図34、図35は、それぞれ実施例7の撮影距離R=500における広角端での諸収差図、望遠端での諸収差図を示す。各収差図において、FNOはFナンバー、NAは開口数、Yは像高、dはd線(λ=587.6nm)及びgはg線(λ=435.6nm)を示している。球面収差図における破線はd線の正弦条件を示し、非点収差図における実線はサジタル像面を、破線はメリジオナル像面をそれぞれ示す。
【0046】
各収差図から、本実施例は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
〔実施例8〕
図36は、実施例8のレンズ構成図であり、上部に広角端、下部に望遠端でのレンズ構成を示している。物体側から順に、負の第1レンズ群G1と、正の第2レンズ群G2と、正の第3レンズ群G3と、負の第4レンズ群G4とから構成し、第2レンズ群と第3レンズ群との間に絞りを有し、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群と第4レンズ群は静止し、第2レンズ群と第3レンズ群はいずれも物体方向に移動し、第1レンズ群と第2レンズ群との空気間隔は減少し、第2レンズ群と第3レンズ群との空気間隔は広角端近傍では拡大し、望遠端近傍では縮小し、第3レンズ群と第4レンズ群の空気間隔は拡大する。
【0047】
第1レンズ群の物体側から2番目のレンズ面は非球面であり、非球面形状は次の式で与えられる。
X(y)=y/[r・{1+(1−k・y/r1/2}]+C2・y+C4・y+C6・y+C8・y+C10・y10
但し、X(y)は非球面の頂点における接平面から高さyにおける非球面上の位置までの光軸方向に沿った距離、rは近軸の曲率半径、kは円錐定数、Ciは第i次の非球面係数である。
【0048】
また、遠距離物体から近距離物体へのフォーカシングは、第2レンズ群を像面側に移動させて行なう。
以下の表8に、本発明における実施例8の諸元の値を掲げる。実施例の諸元表中のfは焦点距離、FはFナンバー、 2ωは画角を表す。そして、左端の数字は物体側からの順序を表し、rはレンズ面の曲率半径、dはレンズ面間隔、n及びνは屈折率及びアッベ数のd線(λ=587.6nm)に対する値である。また、可変間隔表中のRは撮影距離である。
【0049】
【表8】
Figure 0003590807
Figure 0003590807
図37、図38は、それぞれ実施例8の撮影距離R=infにおける広角端での諸収差図、望遠端での諸収差図を示し、図39、図40は、それぞれ実施例8の撮影距離R=500における広角端での諸収差図、望遠端での諸収差図を示す。各収差図において、FNOはFナンバー、NAは開口数、Yは像高、dはd線(λ=587.6nm)及びgはg線(λ=435.6nm)を示している。球面収差図における破線はd線の正弦条件を示し、非点収差図における実線はサジタル像面を、破線はメリジオナル像面をそれぞれ示す。
【0050】
各収差図から、本実施例は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
〔実施例9〕
図41は、実施例9のレンズ構成図であり、上部に広角端、下部に望遠端でのレンズ構成を示している。物体側から順に、負の第1レンズ群G1と、正の第2レンズ群G2と、正の第3レンズ群G3と、正の第4レンズ群G4とから構成し、第2レンズ群と第3レンズ群との間に絞りを有し、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群と第4レンズ群は静止し、第2レンズ群と第3レンズ群はいずれも物体方向に移動し、第1レンズ群と第2レンズ群との空気間隔は減少し、第2レンズ群と第3レンズ群との空気間隔は広角端近傍では拡大し、望遠端近傍では縮小し、第3レンズ群と第4レンズ群の空気間隔は拡大する。
【0051】
第1レンズ群の物体側から2番目のレンズ面は非球面であり、非球面形状は次の式で与えられる。
X(y)=y/[r・{1+(1−k・y/r1/2}]+C2・y+C4・y+C6・y+C8・y+C10・y10
但し、X(y)は非球面の頂点における接平面から高さyにおける非球面上の位置までの光軸方向に沿った距離、rは近軸の曲率半径、kは円錐定数、Ciは第i次の非球面係数である。
【0052】
また、遠距離物体から近距離物体へのフォーカシングは、第2レンズ群を像面側に移動させて行なう。
以下の表9に、本発明における実施例9の諸元の値を掲げる。実施例の諸元表中のfは焦点距離、FはFナンバー、 2ωは画角を表す。そして、左端の数字は物体側からの順序を表し、rはレンズ面の曲率半径、dはレンズ面間隔、n及びνは屈折率及びアッベ数のd線(λ=587.6nm)に対する値である。また、可変間隔表中のRは撮影距離である。
【0053】
【表9】
Figure 0003590807
Figure 0003590807
図42、図43は、それぞれ実施例9の撮影距離R=infにおける広角端での諸収差図、望遠端での諸収差図を示し、図44、図45は、それぞれ実施例9の撮影距離R=500における広角端での諸収差図、望遠端での諸収差図を示す。各収差図において、FNOはFナンバー、NAは開口数、Yは像高、dはd線(λ=587.6nm)及びgはg線(λ=435.6nm)を示している。球面収差図における破線はd線の正弦条件を示し、非点収差図における実線はサジタル像面を、破線はメリジオナル像面をそれぞれ示す。
【0054】
各収差図から、本実施例は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
【0055】
【発明の効果】
このように本発明によれば、インナーフォーカス方式を採用しても、同一距離の被写体へのフォーカシングに要するフォーカシングレンズ群の繰り出し量が、ズームポジションによらずほぼ一定とすることが可能なズームレンズの提供が可能となり、オートフォーカス時のレンズ駆動の高速化とマニュアルフォーカス時の操作性の両立が可能である。また、インナーフォーカスの採用により、最も物体側のレンズ群を固定にでき、防滴カメラ、防水カメラ、防塵カメラ等の撮影レンズとして利用できる。
【0056】
さらに、いずれかのレンズ群を光軸と直交する方向に移動させることにより、ぶれの補正が可能である。なお、ぶれ補正レンズ群として、比較的小型の第2レンズ群、あるいは第3レンズ群を選択すると、駆動機構が小型化でき、好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のレンズ構成図である。
【図2】実施例1の撮影距離R=infにおける広角端での諸収差図。
【図3】実施例1の撮影距離R=infにおける望遠端での諸収差図。
【図4】実施例1の撮影距離R=500における広角端での諸収差図。
【図5】実施例1の撮影距離R=500における望遠端での諸収差図。
【図6】本発明の実施例2のレンズ構成図である。
【図7】実施例2の撮影距離R=infにおける広角端での諸収差図。
【図8】実施例2の撮影距離R=infにおける望遠端での諸収差図。
【図9】実施例2の撮影距離R=500における広角端での諸収差図。
【図10】実施例2の撮影距離R=500における望遠端での諸収差図。
【図11】本発明の実施例3のレンズ構成図である。
【図12】実施例3の撮影距離R=infにおける広角端での諸収差図。
【図13】実施例3の撮影距離R=infにおける望遠端での諸収差図。
【図14】実施例3の撮影距離R=500における広角端での諸収差図。
【図15】実施例3の撮影距離R=500における望遠端での諸収差図。
【図16】本発明の実施例4のレンズ構成図である。
【図17】実施例4の撮影距離R=infにおける広角端での諸収差図。
【図18】実施例4の撮影距離R=infにおける望遠端での諸収差図。
【図19】実施例4の撮影距離R=500における広角端での諸収差図。
【図20】実施例4の撮影距離R=500における望遠端での諸収差図。
【図21】本発明の実施例5のレンズ構成図である。
【図22】実施例5の撮影距離R=infにおける広角端での諸収差図。
【図23】実施例5の撮影距離R=infにおける望遠端での諸収差図。
【図24】実施例5の撮影距離R=500における広角端での諸収差図。
【図25】実施例5の撮影距離R=500における望遠端での諸収差図。
【図26】本発明の実施例6のレンズ構成図である。
【図27】実施例6の撮影距離R=infにおける広角端での諸収差図。
【図28】実施例6の撮影距離R=infにおける望遠端での諸収差図。
【図29】実施例6の撮影距離R=500における広角端での諸収差図。
【図30】実施例6の撮影距離R=500における望遠端での諸収差図。
【図31】本発明の実施例7のレンズ構成図である。
【図32】実施例7の撮影距離R=infにおける広角端での諸収差図。
【図33】実施例7の撮影距離R=infにおける望遠端での諸収差図。
【図34】実施例7の撮影距離R=500における広角端での諸収差図。
【図35】実施例7の撮影距離R=500における望遠端での諸収差図。
【図36】本発明の実施例8のレンズ構成図である。
【図37】実施例8の撮影距離R=infにおける広角端での諸収差図。
【図38】実施例8の撮影距離R=infにおける望遠端での諸収差図。
【図39】実施例8の撮影距離R=500における広角端での諸収差図。
【図40】実施例8の撮影距離R=500における望遠端での諸収差図。
【図41】本発明の実施例9のレンズ構成図である。
【図42】実施例9の撮影距離R=infにおける広角端での諸収差図。
【図43】実施例9の撮影距離R=infにおける望遠端での諸収差図。
【図44】実施例9の撮影距離R=500における広角端での諸収差図。
【図45】実施例9の撮影距離R=500における望遠端での諸収差図。
【符合の説明】
G1 ・・・ 第1レンズ群
G2 ・・・ 第2レンズ群
G3 ・・・ 第3レンズ群
G4 ・・・ 第4レンズ群
S ・・・ 絞り

Claims (19)

  1. 物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群を有し、広角端から望遠端へのズーミングに際して、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が縮小し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が変化し、前記第2レンズ群は、当該第2レンズ群を構成する各レンズの光軸上の間隔が、ズーミングおよびフォーカシングの際に各々固定であり、前記第2レンズ群のみを像面方向に移動させて遠距離物体から近距離物体へのフォーカシングを行い、以下の条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
    1 < |f1|/fw < 1.5 (f1<0)
    0.5 < f2/f3 < 2
    0.8 < x2/x3 < 1.2
    但し、fw:広角端における全系の焦点距離、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離、
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離、
    f3:前記第3レンズ群の焦点距離、
    x2:像面に対する前記第2レンズ群の広角端から望遠端へのズーミング移動量、
    x3:像面に対する前記第3レンズ群の広角端から望遠端へのズーミング移動量
    である。
  2. ズーミングの際に、前記第1レンズ群が静止していることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. さらに以下の条件を満足する請求項1に記載のズームレンズ。
    f2/(|f1|+e1t) > 0.8 (f1<0)
    f2/(|f1|+e1w) < 1.2
    但し、f1:前記第1レンズ群の焦点距離、
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離、
    e1w:広角端における前記第1レンズ群の像側主点から前記第2レンズ
    群の物側主点までの距離、
    e1t:望遠端における前記第1レンズ群の像側主点から前記第2レンズ
    群の物側主点までの距離である。
  4. さらに以下の条件を満足する請求項1に記載のズームレンズ。
    |β2t|>2
    |β2w|>2
    但し、β2t:望遠端における前記第2レンズ群の結像倍率、
    β2w:広角端における前記第2レンズ群の結像倍率である。
  5. さらに以下の条件を満足する請求項4に記載のズームレンズ。
    β2t>2
    β2w<−2
    但し、β2t:望遠端における前記第2レンズ群の結像倍率、
    β2w:広角端における前記第2レンズ群の結像倍率である。
  6. さらに以下の条件を満足する請求項1に記載のズームレンズ。
    f3/e3w > 0.8
    f3/e3t < 1.2
    但し、e3w:広角端における前記第3レンズ群の像側主点位置から像面までの距離、
    e3t:望遠端における前記第3レンズ群の像側主点位置から像面までの距離、
    f3:前記第3レンズ群の焦点距離である。
  7. 前記第1レンズ群が物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、負レンズ、正レンズから構成されることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  8. 前記第1レンズ群が物体側から順に、正レンズ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、負レンズ、正レンズから構成されることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  9. 前記第2レンズ群が貼り合わせ正レンズと物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズから構成されることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  10. 前記第2レンズ群が貼り合わせ正レンズから構成されることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  11. 前記第2レンズ群が正レンズと負レンズから構成されることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  12. 前記第2レンズ群が正の単レンズから構成されることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  13. 前記第3レンズ群が物体側から順に正レンズと、負レンズと、正レンズの構成を有することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  14. 前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間に絞りを有することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  15. 広角端から望遠端へのズーミングに際して、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔は、広角端近傍では拡大し、望遠端近傍では縮小することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  16. 前記第3レンズ群の像側に負の屈折力を有する第4レンズ群を有することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  17. 前記第3レンズ群の像側に正の屈折力を有する第4レンズ群を有することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  18. 物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、負レンズと、正レンズで構成され、全体として負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群を有し、広角端から望遠端へのズーミングに際して、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が縮小し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が変化し、前記第2レンズ群は、当該第2レンズ群を構成する各レンズの光軸上の間隔が、ズーミングおよびフォーカシングの際に各々固定であり、前記第2レンズ群のみを像面方向に移動させて遠距離物体から近距離物体へのフォーカシングを行い、以下の条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
    1 < |f1|/fw < 1.5 (f1<0)
    0.5 < f2/f3 < 2
    但し、fw:広角端における全系の焦点距離、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離、
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離、
    f3:前記第3レンズ群の焦点距離である。
  19. ズーミングの際に、前記第1レンズ群が静止していることを特徴とする請求項18に記載のズームレンズ。
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