JP3455294B2 - 結晶化および還元に対して耐性を有する色素を生成する2−フェニルカルバモイル−1−ナフトール像改質カプラーを含んでなる写真要素 - Google Patents

結晶化および還元に対して耐性を有する色素を生成する2−フェニルカルバモイル−1−ナフトール像改質カプラーを含んでなる写真要素

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、写真要素および新規な
二当量2−フェニルカルバモイル−1−ナフトール像改
質カプラーに関する。 【0002】 【従来の技術】現代の写真材料、特にカラーネガフィル
ムは、現像抑制剤放出型(DIR)カプラー、スイッチ
または時限抑制剤放出型(DIAR)カプラー、漂白促
進剤放出型カプラー(BARC)並びに発色マスキング
カプラーを含む種々のいわゆる像改質カプラーを含有し
ている。米国特許第3,227,554号に記載されて
いるようなDIRカプラーおよび米国特許第4,24
8,962号に記載されているようなDIARカプラー
は、ガンマまたは曲線形状制御、鮮鋭度の増強、粒状度
の減少および色補正等の有効な役割を果たす。ヨーロッ
パ特許出願第193,389号に記載されているような
BARCは、漂白液中の現像銀の酸化を容易にする。ま
た、このようなBARCは、銀現像性を増強し、それに
よりガンマに影響を及ぼすことがある。J.Opt.S
oc.Am,40,171(1950)および米国特許
第2,428,054号に記載されているようなマスキ
ングカプラーは、種々の像形成色素の望ましくない吸収
を修正するのに使用される。 【0003】現代のカラーネガフィルムでは、色素生成
にのみ寄与する像カプラーと、上記したような像改質カ
プラーの両方を含有することがある。像改質カプラー
は、像改質成分(例えば、漂白促進剤または現像抑制
剤)を有する他に、像色素親基も含んでなる。像カプラ
ーと像改質カプラーの両方を含んでなるフィルムでは、
このフィルムにより示される最終的な色濃度の多くは、
像改質カプラーの親基に由来することがある。 【0004】今日の数多くのフィルムは、多量のこのよ
うな像改質カプラーを赤感性シアン色素含有層に含有し
ている。これらの像改質カプラーは、典型的には、像改
質カプラーと酸化現像主薬との反応でシアン色素を生成
するシアン像色素親基を有している。このようなシアン
色素は、これらのフィルムにおける総赤色濃度に実質的
に影響するので、像改質カプラーから生成する色素が適
当な特性を有することが重要である。所望する特性に
は、良好な色相、良好な安定性、劣化した(seaso
ned)漂白剤または低酸化強度の漂白剤中での耐還元
性および低温での保存中の色相変化に対する耐性が含ま
れる。 【0005】ある種のシアン色素は、劣化した漂白液に
みられる第一鉄イオン錯体(第一鉄EDTA等)および
他の還元剤により還元されやすいので、劣化した漂白剤
中での耐還元性は、特に重要である。還元されると、こ
れらのシアン色素は、ロイコシアン色素を形成する(L
CD形成)。ロイコシアン色素は、無色であり、したが
って、ロイコシアン色素に容易に転化されるカプラーを
含有するフィルムは、処理中に色濃度が実質的に損失す
る(かつ、ばらつく)。 【0006】また、低温での保存の色相変化に対する耐
性も、特に重要である。ある種のシアン色素は、低温で
結晶化する傾向がある。これは、当然、このような色素
の色相に影響し、そして最終的には、低温で保存され、
且つこれらの色素を含有するフィルムでの色および色調
再生が不正確となる。上記のことから、像カプラーとと
もに使用でき、且つ像の総合色濃度に実質的に寄与する
ことができる像改質カプラーが必要とされていることが
わかる。さらに、上記像改質カプラーから生成する色素
は、劣化した漂白剤中での還元に対して耐性があり、そ
して低温での結晶化に対して耐性があることが必要であ
る。 【0007】上記必要性の一部は、2−フェニルカルバ
モイル−1−ナフトール構造を有する公知のカプラーに
より満たされている。しかしながら、このようなカプラ
ーは、上記の全ての必要性を同時に満たすことはできな
い。例えば、劣化した漂白剤中での還元に対して耐性の
ある色素を生成する像カプラーは公知である(米国特許
第3,488,193号および米国特許第4,957,
853号参照)。しかしながら、これらのカプラーは、
低温で結晶化することがある。さらに、米国特許第4,
957,853号は、これらのカプラーは、写真学的に
有用な基と組み合わせて像改質カプラーを形成してはな
らないと開示している。このような組み合わせは、像改
質カプラーを含有する写真要素の写真特性を損なう。 【0008】2−フェニルカルバモイル−1−ナフトー
ル構造を有する漂白促進剤放出型カプラー、現像抑制剤
放出型カプラー(時限および非時限、スイッチおよび非
スイッチの両方)並びにマスキングカプラーも公知であ
る(欧州特許193389号、特開昭62−24736
3号、米国特許第4,725,530号、ドイツ国特許
第2,454,329号、英国特許第1,111,34
2号、特開昭62−087959号、米国特許第3,4
59,552号および米国特許第4,883,746号
参照)。しかしながら、これらの像改質カプラーのいく
つかは、低温で結晶化する色素を形成する。他のいくつ
かは、劣化した漂白剤中で還元されやすいか、不適当な
色相を示す色素を形成し、そしてさらに他のものは、像
改質効果が不十分であるか不適当である。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】上記したように、像カ
プラーとともに使用でき、且つ像の総合色濃度に実質的
に寄与することができる像改質カプラーが必要とされて
いる。さらに、上記像改質カプラーは、劣化した漂白液
中での還元に対して耐性があり、そして低温での結晶化
に対して耐性があることが必要とされている。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記点に関して、本発明
は、写真要素であって、前記写真要素が、支持体と、前
記支持体に坦持された、(a)少なくとも一種のハロゲ
ン化銀乳剤および(b)次式: 【0011】 【化3】 【0012】〔式中、R1 は、アルコキシ基、フェノキ
シ基およびハロゲンから選択され;R2 は、アルキル
基、フェニル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル
基およびハロゲンからなる群から選択され;R3 は、水
素およびアルキル基から選択され;R1 、R2 およびR
3 の合計炭素数が少なくとも3であり;そしてZは、次
式: 【0013】 【化4】 【0014】(式中、INは、現像抑制剤成分であり;
TIMEは、分子内求核置換反応または共役鎖の下方へ
の電子移動反応により現像抑制剤成分を放出することの
できる時限基またはスイッチであり;そしてwは1、2
または3である)で表される構造を有する現像抑制剤放
出性基である〕で表される構造を有する少なくとも一種
のシアン色素生成2−フェニルカルバモイル−1−ナフ
トール像改質カプラーとを含んでなる写真要素を提供す
ることにより上記課題を解決する。 【0015】本発明の一態様において、写真要素は、上
記したカプラーを含んでなるが、R 2 は、未置換もしく
は置換アルキル基、未置換もしくは置換フェニル基、未
分岐未置換アルコキシ基、ハロゲンおよびアルコキシカ
ルボニル基からなる群から選択され;但し、R2 がアル
コキシカルボニル基またはハロゲンであるときには、R
1 はアルコキシもしくはフェノキシ基である。 【0016】別の態様では、この写真要素は、上記で定
義したカプラーを含んでなるが、R 1 は未置換未分岐ア
ルコキシ基、および炭素数が5以下である置換アルコキ
シ基から選択される。さらに別の態様では、写真要素
は、上記で定義したカプラーを含んでなるが、R2 は、
アルキル基、フェニル基、好ましくは未分岐および未置
換のアルコキシ基およびハロゲンからなる群から選択さ
れ;但し、R2 がハロゲンのときには、R1 はアルコキ
シもしくはフェノキシ基である。 【0017】2−フェニルカルバモイル−1−ナフトー
ル像改質カプラーのオルト位およびメタ位に対する特定
の置換基の配置だけでなく、このカプラーのフェニル基
についての特定の置換基を選択することにより、本発明
の写真要素に対して驚くべき特性が付与されることが判
明した。具体的には、本発明によるカプラーを含んでな
る写真要素は、適切な色相、色素結晶化に対する耐性お
よびロイコシアン色素生成に対する耐性を示す。 【0018】 【具体的な態様】本発明は、下記で定義する構造を有す
る像改質カプラーおよびこのようなカプラーを含有する
写真要素に関する。具体的には、本発明は、下式I: 【0019】 【化5】 【0020】〔式中、R1 は、アルコキシ基(好ましく
は未置換および未分岐)、フェノキシ基およびハロゲン
から選択され;R2 は、アルキル基、フェニル基、アル
コキシ基(好ましくは未分岐および未置換)、アルコキ
シカルボニル基およびハロゲンからなる群から選択さ
れ;R3 は、水素およびアルキル基から選択され;R
1 、R2 およびR3 の合計炭素数が少なくとも3であり
(R1 、R2 およびR3 の合計炭素数は、好ましくは少
なくとも9であり、最も好ましくは12〜30であ
る);そしてZは、下式: 【0021】 【化6】 【0022】(式中、INは、現像抑制剤成分であり;
TIMEは、分子内求核置換反応または共役鎖の下方へ
の電子移動反応により現像抑制剤成分を放出することの
できる時限基またはスイッチであり;そしてwは1、2
もしくは3である)で表される構造を有する現像抑制剤
放出性基である〕を含んでなる写真要素に関する。 【0023】本明細書で使用される用語「共役鎖の下方
への電子移動反応」とは、単結合と二重結合が交互に生
じる原子鎖に沿った電子の移動を意味するものと理解さ
れる。共役鎖は、有機化学で一般的に使用されるのと同
じ意味を有すると理解される。本明細書で使用される用
語「分子内求核置換反応」とは、化合物の求核中心が、
直接か、介在分子を介して間接的に、求電子性中心であ
る化合物の別の部位で反応して、求電子性中心に結合し
た基または原子の置換を起こすことを意味する。このよ
うな化合物は、求核性基と求電子性基を、反応の近接性
を促進するように分子の配置により空間的に関連して有
する。好ましくは、求核性基と求電子性基は、環状有機
環または過渡的環状有機環が、求核中心と求電子中心が
関与する分子内反応により容易に形成できるように化合
物中に位置している。 【0024】好ましくは、Zは、下記の構造を有するも
のから選択される: 【0025】 【化7】 【0026】(式中、mは、0もしくは1であり、Q
は、電子吸引性基であり、例えば、ニトロ、シアノ、ハ
ロ、カルバモイル、アルキルスルホニル、スルファモイ
ルおよびスルホンアミド基が挙げられ;R11は、炭素数
1〜8のアルキル基と、フェニル基とから選択され;R
12は、アルキル基、好ましくは炭素数1〜8のアルキル
基であり;R20は、水素もしくはアルキル基であるが、
好ましくは、R20がアルキル基のときには、炭素数が1
〜8であり;そしてINは、現像抑制剤成分であり、Z
は、抑制剤成分と時限基とを含有する現像抑制剤放出性
基であっても良く、この場合、時限基は、複素環時限基
である)。 【0027】複素環時限基は、米国特許第4,409,
323号および第4,421,845号並びに特開昭5
7−188035号、特開昭58−98728号、特開
昭58−209736号、特開昭58−209737号
および特開昭58−209738号に開示されている。
ここで、分岐または置換基に言及することなく記載され
ている置換基は、任意に分岐および/または置換基を含
有するものと理解されるべきである。 【0028】また、アルコキシカルボニルは、COOR
5 (式中、R5 は、アルキル基である)で表される構造
を有する基として定義される。好ましくは、本発明の像
改質カプラーは、下式で表される構造を有するものから
選択される抑制剤成分(IN)を含んでなる: 【0029】 【化8】【0030】(式中、R6 は、炭素数1〜8のアルキル
基、ベンジル基およびフェニル基からなる群から選択さ
れ;必要に応じて、好ましくは少なくとも1個のアルコ
キシ基で置換されており;R7 は、R13または−SR13
(式中、R13は、炭素数1〜8のアルキル基、ベンジル
基およびフェニル基からなる群から選択され;必要に応
じて、好ましくは少なくとも1個のアルコキシ基で置換
されており);R8 は、炭素数1〜5のアルキル基であ
り;R9 は、水素、ハロゲン、アルコキシ、フェニル、
−COOR10およびNHCOOR10(式中、R10は、ア
ルキル基、アルキルチオ基またはフェニル基である)か
らなる群から選択され;そしてnは、1〜3である。 【0031】より好ましくは、本発明の像改質カプラー
は、上記構造III(R6 がフェニルまたはp−メトキ
シベンジル基である);または構造V(nは1であり、
8はプロピルである)の抑制剤成分を含んでなる。こ
のような例では、抑制剤成分が、下式で表される構造を
有する現像抑制剤放出性基(Z)を介して像改質カプラ
ーと関連することが好ましい: 【0032】 【化9】 【0033】(式中、Qは、ニトロ基(または他の電子
吸引性基)であり、INは、上記で定義した構造を有す
る)。本発明で利用できる他の現像抑制剤放出性基
(Z)は下記の構造により定義される: 【0034】 【化10】 【0035】 【化11】 【0036】(式中、Qは、ニトロ、シアノ、カルバモ
イル、アルキルスルホニル、スルファモイルまたはスル
ホンアミド基等の電子吸引性基であり;mは、0または
1であり;R11は、炭素数1〜8の直鎖または分岐鎖ア
ルキル基および未置換または置換フェニル基からなる群
から選択され;R12は、アルキル基であり;そしてIN
は、上記式II〜VIIで例示した現像抑制剤成分であ
る)。 【0037】本発明のより好ましい態様では、カプラー
は、上記のように定義(構造I)されるが、但し、R2
は、未置換または置換アルキル基、未置換または置換フ
ェニル基、未分岐未置換アルコキシ基、ハロゲンおよび
アルコキシカルボニル基からなる群から選択され;但
し、R2 がアルコキシカルボニル基またはハロゲンであ
るときには、R1 は、アルコキシまたはフェノキシ基で
ある。また、好ましくは、R2 は、アルキル基、フェニ
ル基、アルコキシ基およびハロゲンからなる群から選択
され;但し、R2 がハロゲンのときには、R1 は、アル
コキシまたはフェノキシ基から選択される。上記の例に
おいて、R1 またはR2 のいずれかがアルコキシ基のと
きには、その基は未置換且つ未分岐であることが好まし
い。 【0038】カプラーは、上記の定義において、R1
が、未置換未分岐アルコキシ基および炭素数5以下の置
換アルコキシ基から選択されるものであってもよい
の好ましい態様は、R1 が未置換未分岐アルコキシ基、
2 が未置換アルキル基、R3 が水素、そしてR1 、R
2 およびR3 の合計炭素数が少なくとも9であるカプラ
ーを含んでなる。この態様では、R1 がn−ドデシルオ
キシ基であり、R2 がメチル基であるか;R1 がn−ド
デシルオキシ基およびn−デシルオキシ基から選択さ
れ、R2 が第二級ブチル基であることがさらに好まし
い。 【0039】さらに別の好ましい態様では、カプラー
は、R1 が未置換、未分岐アルコキシ基であり、R2
アルコキシカルボニル基であり、R3 が水素であり、そ
してR 1 、R2 およびR3 の合計炭素数が少なくとも9
であることを除いて、上記構造Iで定義されるものであ
る。この態様では、R1 がn−オクチルオキシ基であ
り、R2 が2−エチルヘキソキシカルボニル基であるこ
とが好ましい。 【0040】本発明の他の好ましい態様は、上記の定義
において、R1 がアルコキシ基であり、R2 がアルコキ
シカルボニル基であり、INが1−フェニル−1H−テ
トラゾール−5−チオ基または2−カルボキシ−フェニ
ル−チオ基以外の抑制剤成分であるカプラーを含む。本
発明による2−フェニルカルバモイル−1−ナフトール
DIARカプラーとしては、例えば、以下のものが挙げ
られるが、これらには限定されない: 【0041】 【化12】 【0042】 【化13】【0043】 【化14】【0044】 【化15】 【0045】 【化16】【0046】 【化17】 【0047】 【化18】【0048】 【化19】【0049】 【化20】【0050】 【化21】 【0051】そして 【0052】 【化22】 【0053】最も好ましい2−フェニルカルバモイル−
1−ナフトールDIARカプラーは、以下のカプラーか
らなる群から選択されるものである: 【0054】 【化23】 【0055】 【化24】 【0056】そして 【0057】 【化25】 【0058】本発明の写真要素は、上記した広範な像改
質カプラーを含有することができる。好ましくは、像改
質カプラーは、約0.002〜約0.40g/m2 の量
で存在する。理想的には、像改質カプラーは、約0.0
1〜約0.20g/m2 の量で存在する。本発明の現像
抑制剤放出型(DIAR)カプラーは、単独で使用して
もよいし、イエローもしくはマゼンタ像カプラーまたは
像改質カプラーと組み合わせて使用してもよい。しかし
ながら、本発明の2−フェニルカルバモイル−1−ナフ
トール像改質カプラーは、以下の構造VIII、IX、
XおよびXIを有するものを含むシアン像カプラーとと
もに使用するのが望ましい: 【0059】 【化26】 【0060】(式中、sは、0〜3であり;R16は、炭
素数が少なくとも10である未置換もしくは置換アルキ
ル基、または炭素数が少なくとも10である置換フェニ
ル基等のバラスト基であり;各R17は、それぞれ、ハロ
ゲン、炭素数1〜4のアルキル基および炭素数1〜4の
アルコキシ基から選択され;R18は、未置換もしくは置
換アルキル基、および未置換もしくは置換アリール基か
ら選択され(置換基は、シアノ、クロロ、フルオロ、メ
チルスルホニルもしくはトリフルオロメチル等の1個以
上の電子吸引性基を含んでなり;そしてGは、水素もし
くは写真学的に有用でないカプリング離脱基である)。
Gとしては、例えば、塩素、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、バラスト化したアルキルチオもしくはアリール
チオ基、アシルオキシ基、カルボンアミド基、スルホン
アミド基、およびピラゾリル、イミダゾリル、スクシン
イミドもしくはヒダントイニル基等の窒素含有複素環基
が挙げられる。 【0061】本発明の2−フェニルカルバモイル−1−
ナフトール像改質カプラーと組み合わせて使用するのに
好ましい像カプラーは、構造Xの2−フェニルウレイド
−5−カルボンアミドフェノールシアン色素生成カプラ
ー、および好ましくはR18がp−シアノフェニル基であ
り、Gが水素もしくはアリールオキシ基であるものであ
る。像カプラーに対する本発明の2−フェニルカルバモ
イル−1−ナフトール像改質カプラーの有用な重量比
は、層および像改質カプラーの種類に応じて、約0.0
05:1.0〜約2.0:1.0である。 【0062】本発明の写真要素に利用できる具体的な像
カプラーは、以下のものを含む: 【0063】 【化27】 【0064】 【化28】【0065】 【化29】 【0066】 【化30】 【0067】 【化31】 【0068】本発明の像改質カプラーは、高沸点カプラ
ー溶媒に溶解後、この有機カプラーとカプラー溶媒との
混合物をゼラチンおよび界面活性剤の水溶液に小粒子と
して分散(微粉砕または均質化により)することにより
利用できる。酢酸エチルまたはシクロヘキサノン等の除
去可能な補助有機溶媒も、有機相へのカプラーの溶解を
容易にするために上記分散液の調製に使用してもよい。
本発明の実施に有用なカプラー溶媒には、アリールホス
フェート(例えば、トリトリルホスフェート)、アルキ
ルホスフェート(例えば、トリオクチルホスフェー
ト)、混合アリールアルキルホスフェート(例えば、ジ
フェニル2−エチルヘキシルホスフェート)、アリー
ル、アルキルもしくは混合アリールアルキルホスホネー
ト、ホスフィンオキシド(例えば、トリオクチルホスフ
ィンオキシド)、芳香族酸のエステル類(例えば、ジブ
チルフタレート)、脂肪族酸のエステル類(例えば、ジ
ブチルセバケート)、アルコール類(例えば、2−ヘキ
シル−1−デカノール)、フェノール類(例えば、p−
ドデシルフェノール)、カルボンアミド類(例えば、
N,N−ジブチルドデカンアミドもしくはN−ブチルア
セトアニリド)、スルホキシド類(例えば、ビス(2−
エチルヘキシル)スルホキシド)、スルホンアミド類
(例えば、N,N−ジブチル−p−トルエンスルホンア
ミド)または炭化水素類(例えば、ドデシルベンゼン)
が含まれる。さらなるカプラー溶媒および補助溶媒は、
リサーチディスクロージャー、1989年12月、アイ
テム308119、第993頁に記載されている。有用
なカプラー:カプラー溶媒重量比は、約1:0.1〜約
1:10の範囲であり、約1:0.2〜約1:5.0の
範囲が好ましい。 【0069】本発明の写真像改質カプラーは、写真技術
において周知の方法で写真材料に用いることができる。
例えば、支持基板を、本発明の2−フェニルカルバモイ
ル−1−ナフトールDIARを含んでなるハロゲン化銀
乳剤で塗布してもよい。2−フェニルカルバモイル−1
−ナフトール像改質カプラーは、2−フェニルウレイド
−5−カルボンアミドフェノール像カプラー等の像カプ
ラーで塗布し、像様露光後、第一芳香族アミン発色現像
主薬を含有する溶液中で現像する。 【0070】本発明の写真要素は、単純な要素または多
層多色要素でよい。多色要素は、可視光スペクトルの三
原色領域の各々に対して感受性を有する色素像形成単位
を含有する。各単位は、単一乳剤層を含んでなるか、ス
ペクトルの特定領域に感受性を有する複数の乳剤層を含
んでなることができる。像形成単位の層を含む要素の層
は、当該技術分野において公知の種々の順序で配置でき
る。 【0071】典型的な多色写真要素は、支持体と、前記
支持体に坦持された、少なくとも一種のシアン色素生成
カプラーを関連して有する少なくとも一層の赤感性ハロ
ゲン化銀乳剤層を含んでなるシアン色素像形成単位と;
少なくとも一種のマゼンタ色素生成カプラーを関連して
有する少なくとも一層の緑感性ハロゲン化銀乳剤層を含
んでなるマゼンタ像形成単位と;そして少なくとも一種
のイエロー色素生成カプラーを関連して有している少な
くとも一層の青感性ハロゲン化銀乳剤層を含んでなるイ
エロー色素生成単位とを含んでなる。この要素は、フィ
ルター層、中間層、オーバーコート層、下塗り層等の追
加の層を含有することができる。 【0072】また、この要素は、米国特許第4,27
9,945号および第4,302,523号のように、
透明支持体の下側に磁気粒子を含有する層等の透明磁気
記録層を含有してもよい。典型的には、この要素は、総
厚さ(支持体を除く)約5〜約30ミクロンを有する。
本発明の要素に使用するのに適当な材料についての以下
の説明では、リサーチディスクロージャー、1978年
12月、アイテム17643およびリサーチディスクロ
ージャー、1989年12月、アイテム308119を
参照する。これらの両方は、英国PO10 7DQハン
プシャー州エムスワース12aノースストリート ダッ
ドレー アネックスにあるKenneth Mason
Publications,Ltd.から発行されて
いる。これらに開示されている内容は引用することによ
り本明細書の内容となる。この刊行物は、以下、単に
「リサーチディスクロージャー」と称する。「リサーチ
ディスクロージャー」における特定のセクションに言及
するときは、上記したリサーチディスクロージャーの各
々における適当なセクションに対応する。本発明の要素
は、乳剤と、これらの刊行物およびこれらの刊行物で言
及されている刊行物に記載されている添加物とを含んで
なる。 【0073】本発明の要素で用いられるハロゲン化銀乳
剤は、臭化銀、塩化銀、ヨウ化銀、臭塩化銀、ヨウ塩化
銀、ヨウ臭化銀、ヨウ塩臭化銀またはそれらの混合物を
含んでなることができる。乳剤は、通常のいずれの形状
またはサイズのハロゲン化銀粒子を含むことができる。
具体的には、乳剤は、粗大、中程度のサイズまたは微細
なハロゲン化銀粒子を含むことができる。具体的に意図
する乳剤は、Wilgus等による米国特許第4,43
4,226号、Daubendiek等による米国特許
第4,414,310号、Weyによる米国特許第4,
399,215号、Solberg等による米国特許第
4,433,048号、Mignotによる米国特許第
4,386,156号、Evans等による米国特許第
4,504,570号、Maskaskyによる米国特
許第4,400,463号、Wey等による米国特許第
4,414,306号、Maskaskyによる米国特
許第4,435,501号および第4,643,966
号並びにDaubendiek等による米国特許第4,
672,027号および第4,693,964号に開示
されているもの等の高アスペクト比平板状粒子乳剤であ
る。これらの全ては、引用することにより本明細書の内
容となる。また、英国特許第1,027,146号;特
界昭第54−48,521号、米国特許第4,379,
837号、第4,444,877号、第4,665,0
12号、第4,686,178号、第4,565,77
8号、第4,728,602号、第4,668,614
号および4,636,461号並びにヨーロッパ特許第
264,954号に記載されているもの等の粒子の外面
よりも粒子のコアのほうが、ヨウ化物のモル割合が高い
ヨウ臭化銀粒子も、具体的に意図する乳剤である。これ
らの全ては、引用することにより本明細書の内容とな
る。ハロゲン化銀乳剤は、沈澱したときに、単分散でも
多分散でもよい。乳剤の粒度分布は、ハロゲン化銀粒子
分離法または異なる粒子サイズのハロゲン化銀乳剤を配
合することにより制御できる。 【0074】銅、タリウム、鉛、ビスマス、カドミウム
および第VIII属貴金属の化合物等の増感化合物が、
ハロゲン化銀乳剤の沈澱中に存在することができる。乳
剤は、表面感受性乳剤、即ち、主にハロゲン化銀粒子の
表面に潜像を形成する乳剤;または内部潜像形成乳剤、
即ち、主にハロゲン化銀粒子の内部に潜像を形成する乳
剤でよい。乳剤は、表面感受性乳剤もしくは未カブリ内
部潜像形成乳剤等のネガ形乳剤、または均一露光または
核形成剤の存在下で現像を行うときポジ形である未カブ
リ内部潜像形成型直接陽画乳剤でよい。 【0075】ハロゲン化銀乳剤は表面感受性であること
ができ、そして貴金属(例えば、金)、中間カルコゲン
(例えば、イオウ、セレンまたはテルル)および還元増
感剤(これらは、個々で用いても組み合わせて用いても
よい)が、具体的に意図される。典型的な化学増感剤
は、上記したリサーチディスクロージャー、アイテム3
08119、セクションIIIに記載されている。 【0076】ハロゲン化銀乳剤は、シアニン類、メロシ
アニン類、錯体シアニン類およびメロシアニン類(即
ち、トリ−、テトラ−および多核シアニン類およびメロ
シアニン類)、オキソノール類、ヘミオキソノール類、
スチリル類、メロスチリル類並びにストレプトシアニン
類を含むポリメチン色素類をはじめとする多種多様な種
類から選択される色素でスペクトル増感することができ
る。スペクトル増感色素の実例が、上記したリサーチデ
ィスクロージャー、アイテム308119、セクション
IVに開示されている。 【0077】本発明の要素の乳剤層および他の層に適当
なベヒクルは、リサーチディスクロージャー、アイテム
308119、セクションIXおよびそこに引用されて
いる刊行物に記載されている。上記2−フェニルカルバ
モイル−1−ナフトールDIARカプラーの他に、本発
明の要素は、リサーチディスクロージャー、セクション
VII、パラグラフD、E、FおよびG並びにそこに引
用されている刊行物に記載されている追加のカプラーを
含むことができる。追加のカプラーは、リサーチディス
クロージャー、セクションVII、パラグラフCおよび
そこに引用されている刊行物に記載されているようにし
て組み込むことができる。 【0078】本発明の写真要素は、蛍光増白剤(リサー
チディスクロージャー、セクションV)、カブリ防止剤
および安定化剤(リサーチディスクロージャー、セクシ
ョンVI)、ステイン防止剤および像色素安定化剤(リ
サーチディスクロージャー、セクションVII、パラグ
ラフIおよびJ)、光吸収および散乱材料(リサーチデ
ィスクロージャー、セクションVIII)、硬膜剤(リ
サーチディスクロージャー、セクションX)、塗布助剤
(リサーチディスクロージャー、セクションXI)、可
塑剤および滑剤(リサーチディスクロージャー、セクシ
ョンXII)、帯電防止剤(リサーチディスクロージャ
ー、セクションXIII)、艶消剤(リサーチディスク
ロージャー、セクションXIIおよびXVI)並びに現
像調節剤(リサーチディスクロージャー、セクションX
XI)を含有することができる。 【0079】写真要素は、リサーチディスクロージャ
ー、セクションXVIIおよびそこに引用されている文
献に記載されているような多種多様な支持体上に塗布で
きる。本発明の写真要素は、化学線、典型的にはスペク
トルの可視領域の化学線に露光して、リサーチディスク
ロージャー、セクションXVIIIに記載されているよ
うな潜像を形成後、処理して、リサーチディスクロージ
ャー、セクションXIXに記載されているような可視色
素像を形成できる。可視色素像を形成するための処理
は、要素を発色現像主薬と接触させて現像可能ハロゲン
化銀を還元し発色現像主薬を酸化する工程を含む。酸化
発色現像主薬は、次に、カプラーと反応して、色素を生
成する。 【0080】好ましい発色現像主薬は、p−フェニレン
ジアミン類である。とりわけ好ましいものは、4−アミ
ノ−3−メチル−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、4
−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−メタン
スルホンアミドエチル)−アニリン硫酸塩水和物、4−
アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキ
シエチル)−アニリン硫酸塩、4−アミノ−3−(β−
メタンスルホンアミドエチル)−N,N−ジエチルアニ
リン塩酸塩および4−アミノ−N−エチル−N−(β−
メトキシエチル)−m−トルイジンジ−p−トルエンス
ルホン酸である。ネガ形ハロゲン化銀の場合、上記の処
理工程により、ネガ像が得られる。上記した要素は、例
えば、British Journal of Pho
tography Annual、1988年、第19
6〜198頁に記載されているような公知のC−41カ
ラープロセスで処理することが好ましい。ポジ(即ち、
反転)像を得るために、発色現像工程の前に、非発色現
像主薬で現像して露光ハロゲン化銀を現像するが色素を
形成せず、その後、要素を均一にカブらせて未露光ハロ
ゲン化銀を現像可能にすることができる。また、直接陽
画乳剤を用いて、ポジ像を得ることもできる。 【0081】現像後、漂白、定着または漂白−定着を行
って銀またはハロゲン化銀を除去し、水洗し、乾燥する
通常の工程を行う。 【0082】 【実施例】本発明の2−フェニルカルバモイル−1−ナ
フトールカプラーの調製を、以下の合成例により説明す
る。 合成例A:本発明のDIARカプラーC2の合成を、以
下に概略示し、その後のパラグラフで詳細に説明する。 【0083】 【化32】【0084】 【化33】 【0085】 【化34】【0086】 【化35】 【0087】まず、上記の流れ図に概略示すようにし
て、中間体(A4)を調製した。(A1)は、メタノー
ル中で、4−クロロ−3−ニトロベンズアルデヒドをイ
ソプロピルアミンとともに還流させることにより調製し
た。次に、(A1)を、塩基の存在下で1,4−ジヒド
ロキシ−2−ナフトエ酸と反応させて、(A2)を形成
した。(A2)中のアルデヒドをホウ水素ナトリウムで
還元して、(A3)を得、それをピリジン中で無水酢酸
でアセチル化した。生成物混合物をテトラメチルグアニ
ジン(TMG)で処理して、(A4)を得た。 【0088】化合物(A5):化合物(A4)(46.
0g、0.12モル)を、ジクロロメタン300ml、
テトラヒドロフラン100mlおよび2滴のN,N−ジ
メチルホルムアミドを含有する溶液でスラリー化した。
塩化オキサリル(11.5ml、0.13モル)を、室
温で滴下した。(A4)の全てが、15分内で溶解し
た。ガスの発生が停止した後、ロータリーエバポレータ
ーで溶媒を除去して、半固体状物の(A5)を得た。 【0089】化合物(A6):(A5)を、直ちにテト
ラヒドロフラン300mlに溶解した。室温で攪拌しな
がら、化合物(A8)33.7g(0.12モル)と
N,N−ジメチルアニリン16.0ml(0.13モ
ル)をテトラヒドロフラン100mlに溶解して調製し
た溶液を、一度に添加した。反応混合物を室温で一晩攪
拌後、塩酸希薄溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽
出物を、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。濾液を
濃縮して油状物を得、トルエンに溶解し、溶離液として
リグロイン:酢酸エチル=85:15を用いたシリカゲ
ルクロマトグラフィーに附した。溶出液を蒸発して油状
物を得、エーテル/リグロイン混合物に添加攪拌して結
晶化させて、(A6)を35.4g(44%)得た。 【0090】化合物(A7):31%臭化水素を酢酸
(32ml、0.42モル)に溶解して調製した溶液
を、(A6)35.4g(0.053モル)を酢酸25
0mlに添加して調製したスラリーに添加し、混合物を
80°Cで2時間加熱した。(A6)の全てが溶解し
た。反応混合物を室温に冷却し、水に注ぎ、酢酸エチル
で抽出した。混合抽出物を濃縮乾固し、残留物をリグロ
イン1.5リットルで希釈し、氷−アセトン浴中で冷却
した。生成物(A7)が結晶化して、黄色固体28.0
g(76%)が得られた。 【0091】化合物C2:化合物(A7)(28.0
g、0.041モル)および1−(4−メトキシベンジ
ル)−2−テトラゾリン−5−チオン(9.0g、0.
041モル)を、ピリジン250mlに添加した。混合
物を室温で1.5時間攪拌後、tlcにより、(A7)
の全てが反応したことが分かった。次に、混合物を、希
薄塩酸溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出物を、
塩水、飽和重炭酸ナトリウム、塩水および10%塩酸溶
液で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。混合物
を濾過し、濾液を濃縮して油状物を得た。この油状物を
トルエンに溶解し、溶離液としてリグロイン:酢酸エチ
ル=85:15を用いたシリカゲルクロマトグラフィー
に附した。溶出液を蒸発して得た油状物を、エーテル/
リグロインで結晶化して、黄色固体のC2(融点=10
4〜107°C)を13.0g(38%)得た。生成物
の構造を、NMR分光分析法および元素分析により確認
した。 【0092】本発明のカプラー組成物およびこのような
カプラーを含んでなるカラー写真材料の利点を、さらに
以下の比較例により説明する。以下の実施例において、
カプラー溶媒S1はトリトリルホスフェート(異性体混
合物)であり、カプラー溶媒S2はジブチルフタレート
であり、カプラー溶媒S3は1,4−シクロヘキシレン
ジメチレンビス(2−エチルヘキサノエート)であり、
カプラー溶媒S4はN,N−ジエチルドデカンアミドで
あり、カプラー溶媒S5はN−ブチルアセタニリドであ
り、カプラー溶媒S6はN,N−ジブチルドデカンアミ
ドである。 【0093】実施例1 単純化試験フォーマットによる本発明の像改質カプラー
の有利な特性の説明本発明の2−フェニルカルバモイル
−1−ナフトール像改質カプラーを迅速に評価するため
に、初期比較用の簡単な試験法を開発した。これらの試
験のために、各像改質カプラーまたは、場合によって
は、四当量親基カプラーを、ゼラチンバインダーを用い
て単一層として透明アセテート支持体上に塗布した。次
に、硬化膜を、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−
N−(β−ヒドロキシエチル)−アニリン硫酸塩とフェ
リシアン化カリウムとを含有するpH10で緩衝処理し
た溶液(C−41プロセスで使用の現像液)に浸漬し
た。フェリシアン化物は、現像主薬を酸化し、次にカプ
ラーと反応して色素を形成した。次に、分光光度計で色
素吸収スペクトルを測定した。試料を低温で保存し、ス
ペクトルを再測定して、色素結晶化の程度を求めた。擬
似劣化漂白剤中でのロイコシアン色素(LCD形成)へ
の還元の程度も、フィルム試料について、以下の手順を
用いて求めた。ある場合には、試験手順を、対応の四当
量親基カプラーの塗膜について行った。 【0094】DIARカプラーについて使用した特定の
分散液調製と塗布手順を、以下に説明する。DIARカ
プラー0.10g、カプラー溶媒S1、0.20gおよ
び酢酸エチル補助溶媒1.6mlからなる油相を、水2
0.2ml、ゼラチン1.0gおよびトリイソプロピル
ナフタリンスルホン酸のナトリウム塩(界面活性剤)
0.1gを含有する水相に、これらの混合物を当該技術
分野において公知の方法でコロイドミルを通過させるこ
とにより分散させた。ホルムアルデヒド(0.008
g)を分散液に添加後、セルロースアセテート支持体上
に塗布した。目標DIAR塗布量は0.45g/m2
あり、目標ゼラチン塗布量は4.5g/m2であった。
酢酸エチルは、塗布するとすぐに蒸発した。 【0095】カプラーを色素に転化するために、硬化膜
を、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−
ヒドロキシエチル)−アニリン硫酸塩2.0g/リット
ル、硫酸ナトリウム0.25g/リットルおよびフェリ
シアン化カリウム12.0g/リットルを含有するpH
10硼酸緩衝液に2分間浸漬した。これは、写真材料に
おける発色現像のシミュレーションである。色素含有膜
を、次に、2%酢酸溶液に1分間浸漬後、27°Cで5
分間洗浄した。膜が乾燥した後、スペクトルを測定し
た。最大スペクトル吸収(最大ラムダ値)を、以下の表
に示す。ほとんどの膜試料は、700nmの最大吸収で
濃度約1.5を有していた。 【0096】冷蔵中の色素結晶化の傾向を評価するため
に、試料を、−18°Cの冷凍庫に48時間配置した。
次に、吸収スペクトルを、分光光度計で再測定した。色
素結晶化による最大吸収での濃度損失率を、以下の表に
示す。劣化した漂白剤中(LCD形成)または酸化強度
が弱い漂白剤中でのシアン色素のロイコ型への還元の傾
向を調べるために、C−41プロセス等の写真プロセス
の漂白工程のシミュレーションを企画した。吸収スペク
トルを記録後、色素含有膜を、水50ml、C−41プ
ロセスで使用される新鮮な漂白液II50ml、硫酸第
一鉄七水和物2.0g、(エチレンジニトリロ)−四酢
酸(EDTA)の二カリウム塩2.5gおよび水酸化ア
ンモニウム試薬1.5mlからなる溶液内に3分間入れ
ておいた。膜試料の浸漬の前に、溶液のpHを酢酸で
4.75に調整した。この手順は、C−41漂白プロセ
スの初期の段階のシミュレーションである。現像銀の酸
化後の鉄EDTAの還元のため、第一鉄イオン濃度はか
なり高い。次に、膜試料を、新鮮なC−41漂白液II
100ml、硫酸第一鉄七水和物1.0g/リットルお
よび二カリウムEDTA0.2g/リットルとからな
り、pHを4.75に調整した溶液内に4分間入れてお
いた。これは、一般の実験室で用いられる劣化した処理
液で実際に見られる劣化した漂白液の第一鉄イオンレベ
ルと酸性度のシミュレーションである。次に、この膜
を、洗浄および乾燥し、スペクトルを再測定した。ロイ
コシアン色素生成による最大ラムダ値での濃度損失率
を、併せて下表に示す。初期濃度は、約1.5であっ
た。 【0097】本発明の実施例2−フェニルカルバモイル
−1−ナフトールDIARカプラーの試験データを、表
IAに示す。比較カプラーD1〜D4の構造を、以下に
示す。 【0098】 【化36】 【0099】 【化37】 【0100】 【化38】 【0101】 【表1】【0102】備考)1 カプラー:カプラー溶媒重量比 2 吸収最大スペクトル 3 色素結晶化による最大吸収での濃度損失率 4 ロイコシアン色素生成による最大吸収での濃度損失
率 * LCD試験中に、多少の色素結晶化が生じた。 【0103】表IAのデータから、比較DIARカプラ
ーD1〜D4の全ては、結晶化により冷蔵中に赤色濃度
が大きく損失する色素を生成したことは明らかである。
例えば、比較カプラーD1由来の色素は、−18°Cで
48時間保存すると、赤色濃度が特に大きく損失(8
2.1%)する。他の比較カプラーについてのデータか
ら、これらのカプラー由来の色素も、色素結晶化により
実質的な濃度損失を示すことが明らかである。 【0104】比較カプラーとは全く対照的に、本発明の
カプラーであるC1、C2、C3、C6、C7、C8、
C10、C13、C14、C16およびC17の全て
は、冷蔵中に濃度損失を示さず、そしてLCD試験でも
2.3%以下である。例えば、C1は、カプラー溶媒S
1およびS2中で結晶化による濃度損失を示さない。ま
た、C1は、同じカプラー溶媒中でのロイコシアン色素
生成による損失が、2.3%以下である。 【0105】カプラーC1、C2、C6、C10、C1
3、C14、C16およびC17は、試験したもののう
ちで最も好ましいカプラーである。これは、カプラー溶
媒S1において、これらのカプラーが、700nmまた
はその付近にラムダ値を有する色素を生じるからであ
る。700nmよりも相当上の最大ラムダ値を有する色
素を生成したカプラーは、多少深色性である。その結
果、これらのカプラーは、カラーネガ材料で最適な焼き
付け特性を得るのにはあまり好ましくない。これは、ネ
ガを焼き付ける典型的なカラー印画紙が、約700nm
の領域で最大感度を有するからである。約703nm〜
709nmに最大吸収を有する色素は、効果的ではある
が、700nmにより近い最大吸収を有する色素ほどに
は、最大印画紙感受性の領域で効率的に光を変調しな
い。約709nmよりも上に最大吸収を有する色素は、
特に効率がよくなく、したがって、あまり好ましくな
い。 【0106】表IBは、種々の種類の四当量2−フェニ
ルカルバモイル−1−ナフトールカプラーについての比
較データであり、本発明の範囲外である親基構造由来の
色素の欠点を示している。カプラーE8とE14のみが
置換基とそれら置換基の位置により、これらのカプラー
(スイッチまたは時限抑制剤成分を有する)と生成する
色素が本発明の範囲内である;E8とE14は、結晶化
とロイコ色素生成に対して適当な耐性を有する色素を生
成する。カプラーE1〜E14の構造を以下に示す。 【0107】 【化39】【0108】 【化40】【0109】 【化41】【0110】 【化42】【0111】 【化43】 【0112】 【表2】【0113】備考)1 カプラー:カプラー溶媒重量比 2 吸収最大スペクトル 3 色素結晶化による最大吸収での濃度損失率 4 ロイコシアン色素生成による最大吸収での濃度損失
率 * LCD試験中の色素結晶化は、このフィルムの赤色
濃度損失に影響を及ぼす。 【0114】表IBのデータによれば、カプラーE2、
E5、E6、E7、E10およびE11の全ては、冷蔵
中の色素結晶化により最大ラムダ値で実質的な濃度損失
を示す色素を生成する。カプラーE1、E3、E4、E
9、E11およびE12の全ては、擬似劣化した漂白L
CD試験での最大ラムダで実質的な(5%を超える)濃
度損失を示す色素を生成する。カプラーE4、E9、E
10、E12およびE13も、S1において一般的に深
色性である(最大ラムダ値:709nmを超える)色相
を有する色素を生成する。本発明の像改質カプラーの四
当量類似体(スイッチまたは時限抑制剤成分のない)カ
プラーE8およびE14は、冷蔵中の結晶化および劣化
した漂白における還元に対して耐性を有する色素を生成
する。 【0115】実施例2 写真要素における本発明の2−フェニルカルバモイル−
1−ナフトール像改質カプラーの評価 下図に示す塗布フォーマットを、写真要素における本発
明のDIARカプラーの評価に使用した。要素の構成
は、当該技術分野において公知の通常の方法で行った。
ここで、DIARカプラーを、塗布量0.861ミリm
ol/m2 で、0.3μm立方晶臭塩化銀(1%Br)
乳剤での塗布量0.646g/m2 の銀とともに塗布し
た。 ゼラチン(オーバーコート)2.69g/m2 ビス(ビニルスルホニルメチル)エーテル硬膜剤0.129g/m2 ゼラチン 3.77g/m2 DIAR 0.861ミリmol/m2 (例えば、0.73g/m2 のD1) カプラー溶媒 カプラー:溶媒=1:2または1:4(重量比)銀 0.646g/m2 (臭塩化銀(1%Br)乳剤として) セルロースアセテートブチラート支持体 硬膜後、フィルムを1B感光計によりステップタブレッ
トを介して露光後、以下で詳細に説明するKODAK
FLEXICOLOR(商標)C−41プロセスに附し
た。劣化した漂白でロイコシアン色素を生成する傾向を
評価するために、フィルム35mmストリップを露光
し、半分にスリットした。次に、両半分を、C−41現
像液で同時に処理し、停止浴内に配置して連続カプリン
グによるバラツキを排除した。その後、一方の半分を新
鮮なC−41漂白液IIで処理し、他方の半分を擬似劣
化した漂白液(漂白液B)で処理した。漂白液Bは、新
鮮漂白液IIに硫酸第一鉄10.0g/リットル七水和
物と二カリウムEDTA二水和物2.0g/リットルを
添加し、pHを4.75に調整したものである。漂白液
Bでの処理中、窒素をバブリング(漂白液IIでの空気
バブリングではなく)して攪拌し、第一鉄イオンの第二
鉄イオンへの空気酸化を最小限に抑えた。新鮮な漂白液
IIで処理した試料と擬似劣化した漂白液Bで処理した
試料について、ステータスM赤色濃度(Dr)と露光量
との関係を測定した。また、ステータスM赤色濃度(D
r)は、−18°Cで48時間の冷蔵前後の一組の処理
フィルム試料についても測定した。濃度損失を、初期濃
度1.0から求めた。試験結果を、表IIに示す。 【0116】 C−41処理液と処理条件 溶液 処理時間 攪拌ガス C−41現像液 3’15” 窒素 停止浴 30” 窒素 A)新鮮漂白液II 3’ 空気 またはB)劣化した漂白液B 3’ 窒素 水洗 1’ なし C−41定着 4’ 窒素 水洗 4’ なし PHOTO−FLO(商標) 30” なし 処理温度 100°F 【0117】 【表3】 【0118】備考)1 カプラー:カプラー溶媒重量比 2 色素結晶化による赤色濃度損失率 3 ロイコシアン色素生成による赤色濃度損失 表IIのデータから明らかなように、本発明のカプラー
のみが、冷蔵中に赤色濃度損失を示さず、劣化した漂白
液中での赤色濃度の損失が最小限である色素を生成し
た。比較カプラーの全ては、色素結晶化のため−18°
Cで48時間後に著しい赤色濃度損失を示す色素を生成
した。これに対して、本発明のフィルムは、冷蔵中にこ
のような赤色濃度損失を示さない。さらに、本発明のフ
ィルムは、ロイコシアン色素生成による濃度損失をほと
んど示さない。 【0119】本発明のカプラーの測定の過程で、他の種
類の新規な二(または四)当量2−フェニルカルバモイ
ル−1−ナフトール像改質カプラーも、ロイコシアン色
素生成と低温結晶化に対して耐性を示すことが判明し
た。DIARカプラー以外のこれらの他の像改質カプラ
ーには、漂白促進剤放出性カプラー(BARC)、時限
基やスイッチ(DIRカプラー)を有しない現像抑制剤
放出性カプラーおよびマスキングカプラーが含まれる。
BARCおよびDIRカプラーは、以下の構造を有する
ことが好ましい: 【0120】 【化44】 【0121】(式中、R1 は、アルコキシ基、フェノキ
シ基およびハロゲンから選択され;R2 は、アルキル
基、フェニル基、アルコキシ基、ハロゲンおよびアルコ
キシカルボニル基からなる群から選択され;R3 は、水
素およびアルキル基から選択され;R1 、R2 およびR
3 の合計炭素数は、少なくとも3であり;そしてZは、
漂白促進剤基または現像抑制剤基である)。 【0122】マスキングカプラーは、以下の構造を有す
ることが好ましい: 【0123】 【化45】 【0124】〔式中、R1 は、アルコキシ基、フェノキ
シ基およびハロゲンから選択され;R2 は、アルキル
基、フェニル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル
基およびハロゲンからなる群から選択され;R3 は、水
素およびアルキル基から選択され;R1 、R2 およびR
3 の合計炭素数は、少なくとも3であり;そしてZは、
下式で表されるカプリング離脱基である: −A−B−N=N−D (式中、Aは、カプラーと酸化現像主薬との反応でカプ
ラーから放出され、カプラーの残部からZを開裂する二
価の結合基を表し;Bは、二価の芳香族基であり;そし
てDは、少なくとも1個のスルホン酸またはカルボキシ
ル基を含有するアリール基である)〕。 【0125】本発明の好ましい態様では、上記のBAR
C、DIRカプラーおよびマスキングカプラーのいずれ
かまたは全てが、本発明の新規な二当量2−フェニルカ
ルバモイル−1−ナフトール像改質カプラーと組み合わ
せて写真要素に組み込まれる。好ましくは、シアン色素
生成DIRカプラー、DIARカプラー、BARCおよ
びマスキングカプラーの全てについて、基剤として同じ
四当量親基カプラーを利用する。 【0126】本発明の他の好ましい態様を請求項との関
連において、次ぎに記載する。 (態様1)R2 が、未置換もしくは置換アルキル基、未
置換もしくは置換フェニル基、未分岐未置換アルコキシ
基、ハロゲン、およびアルコキシカルボニル基から選択
され、但し、R2 がアルコキシカルボニル基もしくはハ
ロゲンのとき、R1 はアルコキシもしくはフェノキシ基
である、請求項1記載の写真要素。 【0127】(態様2)R1 が、未置換未分岐アルコキ
シ基、および炭素する5以下の置換アルコキシ基から選
択される、請求項1および前記態様1記載の写真要素。 (態様3)R2 が、アルキル基、フェニル基、アルコキ
シ基、およびハロゲンからなる群から選択され、但し、
2 がハロゲンのとき、R1 はアルコキシもしくはフェ
ノキシ基であり、そしてR1 もしくはR2 のいずれかが
アルコキシ基のとき、それは未分岐および未置換である
請求項1記載の写真要素。 【0128】(態様4)R1 、R2 およびR3 の合計炭
素数が少なくとも9である、請求項1、および前記態様
1〜3のいずれかに記載の写真要素。 (態様5)R1 が、未置換、未分岐アルコキシ基であ
り、R2 が、未置換アルキル基であり、そしてR3 が、
水素である前記態様3に記載の写真要素。 (態様6)R1 が、n−ドデシルオキシ基であり、そし
てR2 が、メチル基である前記態様5に記載の写真要
素。 【0129】(態様7)R1 が、n−ドデシルオキシ基
およびn−デシルオキシ基、そしてR2 が、二級ブチル
基である前記態様5に記載の写真要素。 (態様8)R1 が、未置換、未分岐アルコキシ基であ
り、R2 が、アルコキシカルボニル基であり、そしてR
3 が、水素である前記態様4に記載の写真要素。 (態様9)R1 が、n−オクチルオキシ基であり、R2
が、2−エチルヘキソキシカルボニル基である前記態様
8に記載の写真要素。 【0130】以上、本発明を、好ましい態様を特に参照
して詳細に説明したが、本発明の精神および範囲内で変
更や修正ができることは、理解されるところであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 メルビン マイケル ケストナー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14468, ヒルトン,パーマ センター ロード 590 (72)発明者 ロナルド エドムンド レオン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14610, ロチェスター,コーウィン ロード 755 (72)発明者 デビッド アーノルド スティール アメリカ合衆国,ニューヨーク 14580, ウェブスター,エイドライン ドライブ 653 (56)参考文献 特開 昭63−127242(JP,A) 特開 平4−261530(JP,A) 特開 昭62−247363(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 7/305

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 (a)少なくとも一種類のハロゲン化銀
    乳剤および (b)次式: 【化1】 〔式中、R1 は、アルコキシ基、フェノキシ基およびハ
    ロゲンから選択され; R2 は、アルキル基、フェニル基、アルコキシ基、アル
    コキシカルボニル基、およびハロゲンからなる群から選
    択されるが、R 2 がハロゲンまたはアルコキシカルボニ
    ル基である場合は、R 1 は、フェノキシ基であり;3 は、水素、およびアルキル基から選択され; R1 、R2 およびR3 の合計炭素数が少なくとも3であ
    り;そしてZは、次式: 【化2】 (式中、INは、現像抑制剤成分であり; TIMEは、分子内求核置換反応または共役鎖の下方へ
    の電子移動反応により現像抑制剤成分を放出することの
    できる時限基またはスイッチであり;そしてwは1、2
    または3である)の構造を有する現像抑制剤放出性基で
    ある〕の構造を有する少なくとも一種類のシアン色素生
    成2−フェニルカルバモイル−1−ナフトール像改質カ
    プラーを担持してなる支持体を含んでなる写真要素。
JP17519094A 1993-07-28 1994-07-27 結晶化および還元に対して耐性を有する色素を生成する2−フェニルカルバモイル−1−ナフトール像改質カプラーを含んでなる写真要素 Expired - Fee Related JP3455294B2 (ja)

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