JP3452763B2 - 半導体記憶装置および半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置および半導体記憶装置の製造方法

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JP3452763B2 JP14786397A JP14786397A JP3452763B2 JP 3452763 B2 JP3452763 B2 JP 3452763B2 JP 14786397 A JP14786397 A JP 14786397A JP 14786397 A JP14786397 A JP 14786397A JP 3452763 B2 JP3452763 B2 JP 3452763B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体記憶装置
および半導体記憶装置の製造方法に関し、詳しくは、強
誘電体メモリおよび高誘電体メモリのセル構造における
キャパシタ部の電極構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、DRAM(ダイナミック・ランダム
・アクセス・メモリ)は、1つのMOS(金属酸化膜半導
体)トランジスタと1つのキャパシタとから構成される
ものが主流である。この1トランジスタ1キャパシタ型
のDRAMにおいては、近年の高集積化および微細化の
要請に伴って、セルの容量を確保することが年々困難に
なって来ている。そのために、一般的動向として、電極
面積を稼ぐことによってセルの容量を確保しようとして
いる。
【0003】上記電極面積を稼ぐことによってセルの容
量を確保する方法においては、電極構造を立体化して電
極面積を稼ぐのであるが、製造プロセスの非常な複雑化
を招くために、現在ではこの方法による上記電極面積の
増大は限界に近づいている。したがって、集積化が更に
進行すればこの方法によるセル容量の確保は困難にな
る。また、誘電体自身の薄膜化も限界に着ている。そこ
で、誘電体をSrTiO3や(Ba,Sr)TiO3等の酸化物高
誘電率材料(所謂、高誘電体材料)に置き換えることによ
って、セルの容量を確保する方法が検討されている。
【0004】一方、近年の薄膜形成技術の進展に伴っ
て、薄膜形成技術と半導体メモリ形成技術とを組み合わ
せることによって、高密度で且つ高速に動作する強誘電
体不揮発性メモリ(FeRAM)の開発が盛んになってい
る。この強誘電体薄膜を用いた不揮発性メモリは、その
高速書き込み/読み出し,低電圧動作および繰り返し書き
込み/読み出しの高耐性等の点から、従来の不揮発性メ
モリであるEPROM((紫外線)消去可能プログラマブ
ル・リード・オンリ・メモリ),EEPROM(電気的消去可
能PROM)およびフラッシュメモリへの置き換えのみ
ならず、SRAM(スタティックRAM)およびDRAM
への置き換えも可能なメモリとして、実用化に向けて研
究開発が盛んに行われている。
【0005】上記強誘電体不揮発性メモリのキャパシタ
部に用いられる強誘電体材料としては、PbZrxTi1-x
3(以下、PZTと略称する)や、PZTに比べて疲労
特性がよくて低電圧駆動が可能なSrBi2Ta29やBi4
Ti312が検討されている。ところが、これらの強誘電
体や高誘電体の特性を引き出すためには、400℃〜8
00℃の高温における酸化雰囲気中での熱処理プロセス
が必要となる。
【0006】上述のような強誘電体や高誘電体の材料を
用いて高集積化したスタック型のDRAMやFeRAM
作成する場合には、図17に示すように、CMOS(相
補型MOS)部とキャパシタ部とをポリシリコン等で成
るプラグ5を用いて電気的に接続してコンタクトをとる
方法が一般的である。そして、上記キャパシタ部の下部
電極10としては、高温成膜プロセス時の酸化反応耐性
の高い白金(Pt)が用いられている。
【0007】この場合、上記キャパシタ部の下部電極1
0とプラグ5との間には、窒化チタン(TiN)等の窒化
金属によってバリアメタル11を形成する必要がある。
このバリアメタル11によって、下部電極10のPtと
プラグ5のポリシリコンとの反応を防ぎ、強誘電体膜8
(あるいは高誘電体膜)を構成する各元素が熱処理工程中
において下部電極10を通してCMOS側の他の膜中へ
拡散するのを防ぐのである。なお、1はシリコン基板、
2はゲート電極、3はソース領域、4はドレイン領域、
6はロコス酸化膜、7,9は層間絶縁膜、12はキャパ
シタ部の上部電極である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図17
に示すようなCMOS部とキャパシタ部とをプラグ5で
電気的に接続した半導体記憶装置には、以下のような問
題がある。すなわち、上記バリアメタル11は、強誘電
体膜8の各元素が熱処理工程中に他の膜中へ拡散するの
を防ぐという効果を十分に発揮するためには、2000
Å程度の膜厚を必要とする。その結果、バリアメタル1
1の上部にある下部電極10の膜厚1000Åと合わせ
ると3000Å程度となり、上記強誘電体8も含めたキ
ャパシタ部全体の膜厚も増加してキャパシタ部に大きな
段差が生ずることになる。
【0009】したがって、更に層間絶縁膜9を形成した
後にこの層間絶縁膜9にコンタクトホールを開ける際や
メタル配線を形成する際に、微細加工時のフォトリソグ
ラフィ工程で上記キャパシタ部の大きな段差に起因して
誤差が生じ、サブミクロンの加工が困難になるという問
題がある。
【0010】また、上述のように、TiNによってバリ
アメタル11を形成すると、強誘電体8(高誘電体)の熱
処理時に下部電極10のPtを通して熱処理雰囲気の酸
素によってTiNが容易に酸化され、体積変化や膜スト
レスによってTiN(バリアメタル11)とPt(下部電極
10)との間に剥離が生じたり、Pt(下部電極10)自体
のヒロックやクラックの原因となる場合もある。
【0011】そこで、この発明の目的は、キャパシタ部
の下部電極とプラグとの間の良好なコンタクトが得られ
且つキャパシタ部の段差による加工時の障害を低減でき
る半導体記憶装置、および、その半導体記憶装置の製造
方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、上部電極,誘電体層および
下部電極を有するキャパシタ部とトラジスタ部とをポリ
シリコンプラグで接続して成るスタック構造の半導体記
憶装置において、上記下部電極は、上記ポリシリコンプ
ラグの直上に、白金,白金ロジウム合金および上記白金
ロジウム合金の酸化物のうちの1つあるいは複数で形成
され、且つ、少なくとも上記白金ロジウム合金酸化物
含んで形成されていることを特徴としている。
【0013】上記構成によれば、キャパシタ部の下部電
極を構成する白金ロジウム合金酸化物によって、上記誘
電体層の形成時に酸素雰囲気がポリシリコンプラグ側に
透過することが防止される。したがって、ポリシリコン
プラグの表面が酸化されることがなく、トランジスタ部
とキャパシタ部との間には良好なコンタクトが得られ
る。その結果、上記下部電極とポリシリコンプラグとの
反応を防止するためのバリアメタルが不必要となり、キ
ャパシタ部の段差が小さくなる。したがって、キャパシ
タ部に対する微細加工が精度良く行われる。
【0014】また、請求項2に係る発明は、上部電極,
誘電体層及び下部電極を有するキャパシタ部とトランジ
スタ部とをポリシリコンプラグで接続して成るスタック
構造の半導体記憶装置において、上記下部電極は、上記
ポリシリコンプラグ側から、上記白金ロジウム合金酸化
物,白金ロジウム合金,白金ロジウム合金酸化物の順に積
層されていることを特徴としている。
【0015】上記構成によれば、2層の白金ロジウム合
金酸化物によって、上記誘電体層形成時における酸素雰
囲気の透過が効果的に防止される。
【0016】また、請求項3に係る発明は、上部電極,
誘電体層及び下部電極を有するキャパシタ部とトランジ
スタ部とをポリシリコンプラグで接続して成るスタック
構造の半導体記憶装置において、上記下部電極は、上記
ポリシリコンプラグ側から、上記白金ロジウム合金酸化
物,白金ロジウム合金の順に積層されていることを特徴
としている。
【0017】上記構成によれば、下部電極を白金ロジウ
ム合金酸化物および白金ロジウム合金の2層で形成する
ので、上記下部電極の成膜工程が簡略化される。
【0018】また、請求項4に係る発明は、請求項1に
かかる発明の半導体記憶装置において、上記下部電極
は、上記白金ロジウム合金酸化物で形成されていること
を特徴としている。
【0019】上記構成によれば、白金ロジウム合金酸化
物のみで下部電極を形成するので、上記下部電極の成膜
工程が更に簡略化される。
【0020】また、請求項5に係る発明は、請求項2に
係る発明の半導体記憶装置の製造方法であって、シリコ
ン基板上にトラジスタを形成して層間絶縁膜によって
覆う工程と、上記層間絶縁膜に上記トランジスタのドレ
イン領域に連通するコンタクトホールを開けてポリシリ
コンを埋め込んで,上記ポリシリコンプラグを形成する
工程と、上記ポリシリコンプラグの直上に,白金ロジウ
ム合金酸化物層および白金ロジウム合金層を順次形成す
る工程と、酸素雰囲気中で熱処理を行って上記白金ロジ
ウム合金層の表面を酸化させて白金ロジウム合金酸化物
の膜を形成し,上記ポリシリコンプラグ側から白金ロジ
ウム合金酸化物,白金ロジウム合金,白金ロジウム合金酸
化物の順に積層された下部電極を得る工程と、上記下部
電極上に誘電体層を形成した後,この誘電体層の上部電
極を形成する工程を有することを特徴としている。
【0021】上記構成によれば、上記白金ロジウム合金
酸化物,白金ロジウム合金および白金ロジウム合金酸化
物で成る下部電極が、上記ポリシリコンプラグの直上
に、上記白金ロジウム合金酸化物層および白金ロジウム
合金層を順次形成した後に酸素雰囲気中で熱処理を行う
ことによって、少ない成膜工程で形成される。
【0022】また、請求項6に係る発明は、請求項1に
係る発明の半導体記憶装置の製造方法であって、シリコ
ン基板上にトラジスタを形成した後に層間絶縁膜で覆う
工程と、上記層間絶縁膜に上記トランジスタのドレイン
領域に連通するコンタクトホールを開けてポリシリコン
を埋め込んで,上記ポリシリコンプラグを形成する工程
と、上記ポリシリコンプラグの直上に上記下部電極を形
成する工程と、窒素雰囲気中で熱処理を行う工程と、上
記下部電極上に誘電体層を形成した後に,この誘電体層
の部電極を形成する工程を有することを特徴としてい
る。
【0023】上記構成によれば、上記下部電極に対して
窒素雰囲気中で熱処理を行うことによって、上記下部電
極の結晶性が向上して、上部に形成される誘電体層のリ
ーク電流が小さくなる。
【0024】ここで、上記請求項2乃至請求項4の何れ
か一つに係る発明の半導体記憶装置は、上記ポリシリコ
ンプラグに接触して形成される白金ロジウム合金酸化物
における酸素元素の全元素に対する含有率を、2%〜3
0%とすることが望ましい。
【0025】上記構成によれば、上記下部電極を構成す
る白金ロジウム合金酸化物のモフォロジーが悪化してそ
の上に形成される誘電体層の結晶性が悪くなることがな
く、且つ、上記誘電体層形成時における酸素雰囲気の透
過防止が確実に行われる。
【0026】また、上記請求項2に係る発明の半導体記
憶装置は、ポリシリコンプラグに接触して形成される白
金ロジウム合金酸化物の膜厚を100Å〜500Åと
し、この白金ロジウム合金酸化物上に積層される白金ロ
ジウム合金の膜厚を200Å〜1000Åとし、この白
金ロジウム合金上に積層される白金ロジウム合金酸化物
の膜厚を200Å〜1000Åとすることが望ましい。
【0027】上記構成によれば、2層の白金ロジウム合
金酸化物によって上記誘電体層形成時における酸素雰囲
気の透過が確実に防止され、上記誘電体層のリーク電流
特性が最適に保持され、且つ、上記キャパシタ部の段差
が小さくなる。
【0028】また、上記請求項3に係る発明の半導体記
憶装置は、ポリシリコンプラグに接触して形成される白
金ロジウム合金酸化物の膜厚を100Å〜500Åと
し、この白金ロジウム合金酸化物上に積層される白金ロ
ジウム合金の膜厚を200Å〜1000Åとすることが
望ましい。
【0029】上記構成によれば、白金ロジウム合金酸化
物によって上記誘電体層形成時における酸素雰囲気の透
過が防止され、上記誘電体層のリーク電流特性が最適に
保持され、且つ、上記キャパシタ部の段差が小さくな
る。
【0030】また、上記請求項4に係る発明の半導体記
憶装置は、上記白金ロジウム合金酸化物の膜厚を500
Å〜2000Åとすることが望ましい。
【0031】上記構成によれば、白金ロジウム合金酸化
物によって上記誘電体層形成時における酸素雰囲気の透
過が確実に防止され、且つ、上記キャパシタ部の段差が
小さくなる。
【0032】また、上記請求項1に係る発明の半導体記
憶装置は、上記下部電極を、上記ポリシリコンプラグ側
から、上記白金ロジウム合金,白金ロジウム合金酸化物
および白金ロジウム合金の順に積層して形成してもよ
い。この構成によれば、ポリシリコンプラグの直上に白
金ロジウム金属を形成しているので、上記ポリシリコン
プラグと下部電極との密着性が向上してトランジスタ部
とキャパシタ部との間には良好なコンタクトが得られ
る。
【0033】尚、その場合に、上記ポリシリコンプラグ
に接触して形成される白金ロジウム合金の膜厚を100
Å〜1000Åとし、この白金ロジウム合金上に積層さ
れる白金ロジウム合金酸化物の膜厚を100Å〜800
Åとし、この白金ロジウム合金酸化物上に積層される白
金ロジウム合金の膜厚を200Å〜500Åとすること
が望ましい。こうすることによって、白金ロジウム合金
酸化物によって上記誘電体層形成時における酸素雰囲気
の透過が確実に防止されて、上記下部電極の最下層を成
す白金ロジウム合金と上記ポリシリコンプラグとが確実
に密着され、且つ、上記キャパシタ部の段差が小さくな
る。
【0034】また、上記請求項1に係る発明の半導体記
憶装置は、上記下部電極を、上記ポリシリコンプラグ側
から、上記白金ロジウム合金および白金ロジウム合金酸
化物の順に積層して形成してもよい。この構成によれ
ば、ポリシリコンプラグの直上に白金ロジウム金属を形
成しているので、上記ポリシリコンプラグと下部電極と
の密着性が向上してトランジスタ部とキャパシタ部との
間には良好なコンタクトが得られる。また、その場合の
上記下部電極の成膜工程が簡略化される。
【0035】尚、その場合に、上記ポリシリコンプラグ
に接触して形成される白金ロジウム合金の膜厚を100
Å〜1000Åとし、この白金ロジウム合金上に積層さ
れる白金ロジウム合金酸化物の膜厚を100Å〜800
Åとすることが望ましい。こうすることによって、白金
ロジウム合金酸化物によって上記誘電体層形成時におけ
る酸素雰囲気の透過が確実に防止され、上記下部電極の
最下層を成す白金ロジウム合金と上記ポリシリコンプラ
グとが確実に密着され、且つ、上記キャパシタ部の段差
が小さくなる。
【0036】また、上記請求項1に係る発明の半導体記
憶装置は、上記下部電極を、上記ポリシリコンプラグ側
から、上記白金,白金ロジウム合金酸化物および白金の
順に積層して形成してもよい。この構成によれば、ポリ
シリコンプラグの直上に白金を形成しているので、上記
ポリシリコンプラグと下部電極との密着性が向上してト
ランジスタ部とキャパシタ部との間には良好なコンタク
トが得られる。
【0037】尚、その場合に、上記ポリシリコンプラグ
に接触して形成される白金の膜厚を100Å〜1000
Åとし、この白金上に積層される白金ロジウム合金酸化
物の膜厚を100Å〜800Åとし、この白金ロジウム
合金酸化物上に積層される白金の膜厚を200Å〜50
0Åとすることが望ましい。こうすることによって、白
金ロジウム合金酸化物によって上記誘電体層形成時にお
ける酸素雰囲気の透過が確実に防止され、上記下部電極
の最下層を成す白金と上記ポリシリコンプラグとが確実
に密着され、且つ、上記キャパシタ部における段差が小
さくなる。
【0038】また、上記請求項1に係る発明の半導体記
憶装置は、上記下部電極を、上記ポリシリコンプラグ側
から、上記白金および白金ロジウム合金酸化物の順に積
層して形成してもよい。この構成によれば、ポリシリコ
ンプラグの直上に白金を形成しているので、上記ポリシ
リコンプラグと下部電極との密着性が向上してトランジ
スタ部とキャパシタ部との間には良好なコンタクトが得
られる。また、その場合の上記下部電極の成膜工程が簡
略化される。
【0039】尚、その場合に、上記ポリシリコンプラグ
に接触して形成される白金の膜厚を100Å〜1000
Åとし、この白金上に積層される白金ロジウム合金酸化
物の膜厚を100Å〜800Åとすることが望ましい。
こうすることによって、白金ロジウム合金酸化物によっ
て上記誘電体層形成時における酸素雰囲気の透過が確実
に防止され、上記下部電極の最下層を成す白金と上記ポ
リシリコンプラグとが確実に密着され、且つ、上記キャ
パシタ部における段差が小さくなる。
【0040】また、上記請求項5に係る発明の半導体記
憶装置の製造方法は、上記ポリシリコンプラグの直上に
形成する白金ロジウム合金酸化物層を膜厚100Å〜5
00Åで形成し、この白金ロジウム合金酸化物層上に形
成する白金ロジウム合金層を膜厚200Å〜1000Å
で形成することが望ましい。
【0041】上記構成によれば、白金ロジウム合金酸化
物によって上記誘電体層形成時における酸素雰囲気の透
過を確実に防止でき、上記誘電体層のリーク電流特性を
最適に保持でき、且つ、上記キャパシタ部の段差を小さ
くできる半導体記憶装置が、少ない成膜工程で形成され
る。
【0042】また、上記請求項5に係る発明の半導体記
憶装置の製造方法は、下部電極形成後に酸素雰囲気中で
行う熱処理を400℃〜700℃で行うことが望まし
い。こうすることによって、上記下部電極を酸素雰囲気
中で熱処理を行った際に、上記白金ロジウム合金層の表
面に上記白金ロジウム合金酸化物の膜が最適に形成され
る。
【0043】また、上記請求項6に係る発明の半導体記
憶装置の製造方法は、下部電極形成後に窒素雰囲気中で
行う熱処理を、400℃〜700℃で行うことが望まし
い。こうすることによって、上記下部電極を窒素雰囲気
中で熱処理を行った際に、上記下部電極の結晶性が確実
に向上される。
【0044】また、上記下部電極を白金ロジウム合金お
よび白金ロジウム合金酸化物の2層で形成した半導体記
憶装置の製造方法は、シリコン基板上にトラジスタを形
成した後に層間絶縁膜で覆う工程と、上記層間絶縁膜に
上記トランジスタのドレイン領域に連通するコンタクト
ホールを開けてポリシリコンを埋め込んで上記ポリシリ
コンプラグを形成する工程と、上記ポリシリコンプラグ
の直上に上記白金ロジウム合金層を形成して上記下部電
極を形成する工程と、酸素雰囲気中で熱処理を行って上
記白金ロジウム合金層の表面に上記白金ロジウム合金酸
化物の膜を形成させる工程と、上記下部電極上に誘電体
層を形成した後にこの誘電体層の上部電極を形成する工
程を有する製造方法によって形成できる。
【0045】この製造方法によれば、上記白金ロジウム
合金および白金ロジウム合金酸化物で成る下部電極が、
上記ポリシリコンプラグの直上に、上記白金ロジウム合
金層を形成した後に酸素雰囲気中で熱処理を行うことに
よって、少ない成膜工程で形成される。
【0046】尚、その場合に、上記ポリシリコンプラグ
の直上に形成する白金ロジウム合金層を、膜厚500Å
〜2000Åで形成することが望ましい。こうすること
によって、上記下部電極の最下層の白金ロジウム合金と
上記ポリシリコンプラグとを確実に密着でき、且つ、上
記キャパシタ部の段差を小さくできる半導体記憶装置
が、少ない成膜工程で形成される。
【0047】また、請求項7に係る発明は、上部電極,
誘電体層および下部電極を有するキャパシタ部とトラジ
スタ部とをプラグで接続して成るスタック構造の半導体
記憶装置において、上記プラグはタングステンで形成さ
れており、上記下部電極は、上記タングステンプラグの
直上に、白金,白金ロジウム合金および上記白金ロジウ
ム合金の酸化物のうちの1つあるいは複数で形成され、
且つ、少なくとも上記白金ロジウム合金酸化物を含ん
形成されていることを特徴としている。
【0048】上記構成によれば、キャパシタ部の下部電
極を構成する白金ロジウム合金酸化物によって、上記誘
電体層の形成時に酸素雰囲気がタングステンプラグ側に
透過することが防止される。したがって、タングステン
プラグの表面が酸化されることがなく、トランジスタ部
とキャパシタ部との間には良好なコンタクトが得られ
る。その結果、上記下部電極とタングステンプラグとの
反応を防止するためのバリアメタルが不必要となり、キ
ャパシタ部の段差が小さくなる。したがって、キャパシ
タ部に対する微細加工が精度良く行われる。
【0049】さらに、上記プラグは白金との反応性がシ
リコンよりも低いタングステンで形成されている。した
がって、上記白金あるいは白金ロジウム合金形成時や上
記誘電体層に対する熱処理時に、上記プラグ中の元素と
白金あるいは白金ロジウム合金中の白金とが反応するこ
とがない。
【0050】また、請求項8に係る発明は、上部電極,
誘電体層及び下部電極を有するキャパシタ部とトランジ
スタ部とをプラグで接続して成るスタック構造の半導体
記憶装置において、上記プラグはタングステンで形成さ
れており、上記下部電極は、上記タングステンプラグ側
から、上記白金または白金ロジウム合金の何れか一方,
白金ロジウム合金酸化物の順に積層されていることを特
徴としている。
【0051】上記実施の形態によれば、上記タングステ
ンプラグの直上に下層の下部電極としての白金または白
金ロジウム合金が形成されている。したがって、上記誘
電体層に対する熱処理の際に、上層の下部電極としての
白金ロジウム合金酸化物からタングステンプラグ側への
酸素の拡散が上記白金または白金ロジウム合金によって
防止される。こうして、上記キャパシタ部とトランジス
タ部とのコンタクト性が更に向上される。
【0052】また、請求項9に係る発明は、請求項8に
かかる発明の半導体記憶装置において、上記下部電極
は、上記白金ロジウム合金酸化物の上に、白金または白
金ロジウム合金の何れか一方が積層されていることを特
徴としている。
【0053】上記構成によれば、上記下部電極の最上層
に(111)配向している白金を含む金属膜が形成されて
いる。したがって、上記下部電極上に形成される誘電体
層の結晶性がよくなり、強誘電性やリーク電流特性が向
上される。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。酸化ロジウム(RhOx)は導
電性に優れており(比抵抗値=50〜200μΩcm)、
且つ、不純物拡散バリア性を有する。特に、酸素バリア
性に優れている。そこで、この発明においては、キャパ
シタ部の下部電極をPt,白金ロジウム合金(PtRh)また
は白金ロジウム合金酸化物(PtRhOx)のうち少なくと
もPtRhOxで形成することによって、強誘電体(高誘電
体)層形成時にポリシリコンプラグが酸化されることを
防止して、キャパシタ部とCMOS部との良好なコンタ
クトを得る。また、こうしてTiN等のバリアメタルを
不必要にして、上記キャパシタ部の段差を小さくするの
である。
【0055】<第1実施の形態>図1は、本実施の形態
の半導体記憶装置における断面図である。本半導体記憶
装置は、次のような構成を有している。すなわち、シリ
コン基板21上にゲート電極22,ソース領域23およ
びドレイン領域24を有するMOS(CMOSを構成す
る一方のMOSであり他方のMOSは省略)が形成され
ており、更に層間絶縁膜26で覆われている。尚、25
はロコス酸化膜である。そして、層間絶縁膜26には、
上記CMOS部とキャパシタ部とを接続するためのポリ
シリコンプラグ27が形成されている。
【0056】上記層間絶縁膜26上におけるポリシリコ
ンプラグ27の位置にはキャパシタ部の下部電極28,
29,30が順次積層されており、さらに下部電極30
上には強誘電体薄膜31が形成されてキャパシタ部が形
成されている。そして、下部電極28,29,30および
強誘電体薄膜31の壁と層間絶縁膜26の上面とは層間
絶縁膜32で覆われており、上記キャパシタ部の上部に
は上部電極33,34,35が順次積層されている。
【0057】上記構成の半導体記憶装置は、以下のよう
な手順によって作成される。P型シリコン基板21上
に、素子分離のためのロコス酸化膜25を5000Åの
膜厚で形成する。そして、イオン注入によってCMOS
のソース領域23およびドレイン領域24を形成した
後、ゲート電極22を形成する。
【0058】次に、スタック状にキャパシタ部を形成す
るために、CVD法(化学蒸着法)によってシリコン酸化
膜を5000Åの膜厚に形成して層間絶縁膜26とす
る。続いて、直径0.5μmのコンタクトホールを形成
し、このコンタクトホールにCVD法でポリシリコンを
埋め込んだ後、ケミカルメカニカルポリッシュ(CMP)
法によって表面を平坦化して、ポリシリコンプラグ27
を形成する。
【0059】次に、上記ポリシリコンプラグ27の直上
に、DCマグネトロン反応性スパッタ法で膜厚100Å
〜500Å(好ましくは200Å)のPtRhOx膜を成膜
温度250℃で形成して、最下層の下部電極28とす
る。更にその上に、DCマグネトロンスパッタ法で膜厚
200Å〜1000Å(好ましくは800Å)のPtRh膜
を成膜温度250℃で形成して、中間層の下部電極29
とする。更にその上に、DCマグネトロン反応性スパッ
タ法で膜厚200Å〜1000Å(好ましくは300Å)
のPtRhOx膜を成膜温度250℃で形成して、最上層
の下部電極30とする。尚、3層の下部電極28,29,
30は、アルゴンと酸素の流量比を変えて連続的に成膜
する。
【0060】このようにして形成された下部電極28,
29,30全体の最適膜厚は1300Åとなり、図17
に示すような、TiNをバリアメタル11とした場合の
バリアメタル11と下部電極10との合計膜厚3000
Å程度と比較すると、半分程度に薄くできる。最大膜厚
2500Åであっても、従来のバリアメタル11と下部
電極10との合計膜厚3000Å程度よりも薄くでき
る。したがって、上記キャパシタ部の段差を小さくする
ことができ、層間絶縁膜32にコンタクトホールを開け
る際や、上部電極33,34,35に対するメタル配線を
形成する際に、微細加工時のフォトリソグラフィ工程で
誤差が生ずることがない。
【0061】次に、ゾルゲル法によってPZT薄膜を膜
厚200Åで形成して強誘電体薄膜31とし、ラピッド
サーマルアニーリング(RTA)装置によって、酸素と窒
素の混合雰囲気中で660℃で30秒間アニール焼成を
行う。次に、上記強誘電体薄膜(PZT薄膜)31と下部
電極28,29,30とを、ドライエッチング法で、例え
ば3.0μm角の大きさに加工する。その後、層間絶縁
膜32としてCVD法によってシリコン酸化膜を形成し
た後、強誘電体薄膜31上の層間絶縁膜32にコンタク
トホールを形成する。
【0062】そして、上記キャパシタ部の上部に、DC
マグネトロン反応性スパッタ法で膜厚200Å〜100
0Å(好ましくは300Å)のPtRhOx膜を成膜温度2
50℃で形成して、最下層の上部電極33とする。更に
その上に、DCマグネトロンスパッタ法で膜厚200Å
〜1000Å(好ましくは800Å)のPtRh膜を成膜温
度250℃で形成して、中間層の上部電極34とする。
更にその上に、DCマグネトロン反応性スパッタ法で膜
厚100Å〜500Å(好ましくは200Å)のPtRhO
x膜を成膜温度250℃で形成して、最上層の上部電極
35とする。
【0063】次に、上記上部電極33,34,35をドラ
イエッチング法で加工して、最後に上記CMOS部のソ
ース領域23からの引き出し電極を形成する。
【0064】ここで、上記最下層の下部電極28となる
PtRhOx膜の膜厚を100Å以下にすると、後にゾル
ゲル法によって強誘電体薄膜31を成膜する際の酸素ガ
ス雰囲気がポリシリコンプラグ27側に透過してしま
い、ポリシリコンが酸化されてCMOS部とキャパシタ
部との良好なコンタクトが得られない。一方、500Å
以上の膜厚にすることはキャパシタ部全体の膜厚を増加
させることになって好ましくない。さらに、成膜温度を
450℃以上にすると、PtRhOx膜を成膜する際に酸
素プラズマ雰囲気中でポリシリコンプラグ表面が酸化さ
れてしまって、ポリシリコンプラグ27と良好なコンタ
クト特性を得ることができない。
【0065】尚、上記PtRhOx膜における酸素元素の
全元素に対する含有率が30%を越えると、PtRhOx
膜のモフォロジーが急激に悪化し、その上に形成される
強誘電体薄膜31の結晶性が悪くなる。その結果、キャ
パシタリーク電流特性も非常に悪くなる。一方、2%以
下になると、強誘電体薄膜31を成膜する際の酸素ガス
雰囲気がポリシリコンプラグ27側に透過してしまい、
ポリシリコンが酸化されてCMOS部とキャパシタ部と
の良好なコンタクトが得られない。
【0066】また、上記中間層の下部電極29となるP
tRh膜の膜厚を200Å以下にすると、強誘電体薄膜3
1のリーク電流特性が1桁程度大きくなってしまう。一
方、1000Å以上の膜厚にすることはキャパシタ部全
体の膜厚を増加させることになって好ましくない。尚、
形成されたPtRhの元素組成比は、Pt:Rh=90:1
0である。
【0067】また、上記最上層の下部電極30となるP
tRhOx膜の膜厚を200Å以下にすると、後に強誘電
体薄膜31を成膜する際の酸素ガス雰囲気がポリシリコ
ンプラグ27側に透過してしまい、ポリシリコンが酸化
されてCMOS部とキャパシタ部との良好なコンタクト
が得られない。さらに、成膜された強誘電体薄膜31に
周波数100kHz,デューティ比5%,電圧5Vのストレ
スパルスを印加した際の分極反転に伴う疲労特性が、1
11サイクル後に初期値の42%と非常に低くなってし
まう。一方、1000Å以上の膜厚にすることはキャパ
シタ部全体の膜厚を増加させることになって好ましくな
い。
【0068】上述のようにして形成された半導体記憶装
置における強誘電体を有するキャパシタ部の上部電極3
3,34,35と、ソース領域23の引き出し電極との間
に、電圧パルスを印加して強誘電体特性(電界−分極特
性)を求めた。その結果、図2に示すように、強誘電体
キャパシタとして用いるに十分な大きさの強誘電特性を
有すると共に、対称性が崩れていないヒステリシスルー
プが得られた。このことは、図17に示す従来の半導体
記憶装置におけるTiNのバリアメタル11と白金の下
部電極10との間に生じたような剥離は発生しておら
ず、本半導体記憶装置におけるポリシリコンプラグ27
と下部電極28,29,30との間には良好なコンタクト
が得られていることを示している。
【0069】また、図3には、上記キャパシタ部の上部
電極33,34,35とソース領域23の引き出し電極と
の間に、周波数100kHz,デューティ比5%,電圧5V
のストレスパルスを印加した際の分極反転に伴う疲労特
性を示す。この場合には、1011サイクル後においても
残留分極値Prは初期値Pr0の96%を保っており、図
17に示す従来の半導体記憶装置の場合には36%にま
で低下することと比較すると、本実施の形態によれば、
疲労特性が著しく良くなっていることが実証された。
【0070】このように、本実施の形態においては、上
記ポリシリコンプラグ27の直上に形成される下部電極
を、PtRhOx膜/PtRh膜/PtRhOx膜の3層に形成し
ているので、強誘電体薄膜31を成膜する際にポリシリ
コンプラグ27側へ透過しようとする酸素雰囲気がPt
RhOx膜によってブロックされる。したがって、ポリシ
リコンプラグ27表面の酸化が防止されて、キャパシタ
部とCMOS部との良好なコンタクトが得られるのであ
る。その結果、従来の半導体記憶装置のようなTiNの
バリアメタルを必要とはせず、キャパシタ部の段差を小
さくすることができる。したがって、上記キャパシタ部
周辺の微細加工時に生ずる上記段差に起因する加工上の
弊害をなくすことができる。
【0071】<第2実施の形態>第1実施の形態におけ
るPtRhOx膜,PtRh膜,PtRhOx膜の3層から成る下
部電極は、本実施の形態のような方法によっても形成で
きる。
【0072】図4は、本実施の形態の半導体記憶装置に
おける断面図である。シリコン基板41,ゲート電極4
2,ソース領域43,ドレイン領域44,ロコス酸化膜4
5,層間絶縁膜46,ポリシリコンプラグ47,強誘電体
薄膜50および層間絶縁膜51は、図1に示す半導体記
憶装置のシリコン基板21,ゲート電極22,ソース領域
23,ドレイン領域24,ロコス酸化膜25,層間絶縁膜
26,ポリシリコンプラグ27,強誘電体薄膜31および
層間絶縁膜32と同じ構成を有している。
【0073】本実施の形態における半導体記憶装置の形
成は、次のような手順によって行われる。すなわち、第
1実施の形態と同様の手順で、P型シリコン基板41上
に、ロコス酸化膜45,ソース領域43,ドレイン領域4
4,ゲート電極42,層間絶縁膜46およびポリシリコン
プラグ47を順次形成する。
【0074】次に、上記ポリシリコンプラグ47の直上
に、DCマグネトロン反応性スパッタ法で膜厚100Å
〜500Å(好ましくは200Å)のPtRhOx膜を成膜
温度250℃で形成して、下層の下部電極48とする。
更にその上に、DCマグネトロンスパッタ法で膜厚20
0Å〜1000Å(好ましくは800Å)のPtRh膜を成
膜温度250℃で形成して、上層の下部電極49とす
る。尚、2層の下部電極48,49は、アルゴンと酸素
の流量比を変えて連続的に成膜する。
【0075】ここで、上記下層の下部電極48となるP
tRhOx膜の膜厚を100Å以下にすると、後に強誘電
体薄膜50を成膜する際の酸素ガス雰囲気がポリシリコ
ンプラグ47側に透過してしまい、ポリシリコンが酸化
されてCMOS部とキャパシタ部との良好なコンタクト
が得られない。一方、500Å以上の膜厚にすることは
キャパシタ部全体の膜厚を増加させることになって好ま
しくない。尚、PtRhOx膜における酸素元素の全元素
に対する含有率は、第1実施の形態と同様の理由から2
%〜30%とする。また、上記上層の下部電極49とな
るPtRh膜の膜厚を200Å以下にした場合には、強誘
電体薄膜50のリーク電流特性が1桁程度大きくなって
しまう。一方、1000Å以上の膜厚にすることはキャ
パシタ部全体の膜厚を増加させることになって好ましく
ない。
【0076】その後、上記2層の下部電極48,49
を、550℃の酸素雰囲気中で10分間アニールする。
こうして、酸素雰囲気中でアニールすることによって、
上層の下部電極49であるPtRh膜の表面が酸化されて
PtRhOxの層49'が形成されて、第1実施の形態と同
様のPtRhOx膜とPtRh膜とPtRhOx膜との3層で成
る下部電極が得られるのである。その場合、アニール温
度を400℃以下にした場合には、上層の下部電極49
の表面にPtRhOxの層49'は形成されない。また、ア
ニール温度を700℃以上にした場合には、上層の下部
電極49の表面に形成されたPtRhOxが還元されるの
で、第1実施の形態の場合と同様の効果は得られないの
である。
【0077】次に、第1実施の形態と同様の手順で、上
記強誘電体薄膜50を形成してアニール焼成を行い、層
間絶縁膜51を形成して強誘電体薄膜50へのコンタク
トホールを形成する。
【0078】次に、上記キャパシタ部の上部に、DCマ
グネトロンスパッタ法で膜厚200Å〜1000Å(好
ましくは800Å)のPtRh膜を成膜温度250℃で形
成して、下層の上部電極52とする。更にその上に、D
Cマグネトロン反応性スパッタ法で膜厚100Å〜50
0Å(好ましくは200Å)のPtRhOx膜を成膜温度2
50℃で形成して、上層の上部電極53とする。次に、
上記上部電極52,53をドライエッチング法で加工し
て、最後に上記CMOS部のソース領域43からの引き
出し電極を形成する。
【0079】上述のようにして形成された半導体記憶装
置におけるキャパシタ部の上部電極52,53とソース
領域43の引き出し電極との間に、電圧パルスを印加し
て強誘電体特性を求めた。その結果、Pr(残留分極値)
=10μC/cm2、Ec(抗電界)=35kV/cmの強誘電体
キャパシタとして十分な大きさの強誘電特性を有すると
共に、対称性が崩れていないヒステリシスループが得ら
れ、ポリシリコンプラグ47と下部電極48,49との
間に良好なコンタクトが得られていることが実証され
た。
【0080】また、周波数100kHz,デューティ比5
%,電圧5Vのストレスパルス印加による分極反転に伴
う疲労特性を測定した結果、1011サイクル後において
も初期値の91%を保っており、疲労特性が著しく良く
なっている。
【0081】また、上記下部電極48,49全体の最適
膜厚は1000Åとなり、第1実施の形態における半導
体記憶装置の下部電極28,29,30全体の最適膜厚1
300Åよりも薄くでき、上記キャパシタ部の段差を小
さくしてフォトリソグラフィ工程での誤差を更に低減で
きる。また、本実施の形態によれば、上記強誘電体薄膜
50のリーク電流特性を1桁程度向上できる。
【0082】このように、本実施の形態においては、上
記下部電極の成膜に際してはPtRhOx膜/PtRh膜の2
層に形成すればよいので、上記下部電極の成膜工程を簡
素化して第1実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0083】ここで、上記実施の形態における上記下部
電極形成後の酸素雰囲気中でアニーリングを省略すれ
ば、PtRhOx膜/PtRh膜の2層から成る下部電極を得
ることができる。そして、以後、上記実施の形態と同様
にして、強誘電体薄膜,層間絶縁膜,下層の上部電極およ
び上層の上部電極を形成しても上記各実施の形態と同様
の効果が得られる半導体記憶装置を得ることができる。
【0084】<第3実施の形態>第1実施の形態におい
てはキャパシタ部の下部電極をPtRhOx膜,PtRh膜,
PtRhOx膜の順で3層に形成しているのに対して、本
実施の形態においては、PtRhOx膜の1層に形成す
る。
【0085】図5は、本実施の形態の半導体記憶装置に
おける断面図である。シリコン基板61,ゲート電極6
2,ソース領域63,ドレイン領域64,ロコス酸化膜6
5,層間絶縁膜66,ポリシリコンプラグ67,強誘電体
薄膜69および層間絶縁膜70は、図1に示す半導体記
憶装置のシリコン基板21,ゲート電極22,ソース領域
23,ドレイン領域24,ロコス酸化膜25,層間絶縁膜
26,ポリシリコンプラグ27,強誘電体薄膜31および
層間絶縁膜32と同じ構成を有している。
【0086】上記層間絶縁膜66上におけるポリシリコ
ンプラグ67の位置には、上記PtRhOx膜で成る下部
電極68が形成されている。また、キャパシタ部の上部
にはPtRhOx膜で成る上部電極71が形成されてい
る。
【0087】上記構成の半導体記憶装置は、次のような
手順によって形成される。すなわち、第1実施の形態と
同様の手順で、P型シリコン基板61上に、ロコス酸化
膜65,ソース領域63,ドレイン領域64,ゲート電極
62,層間絶縁膜66およびポリシリコンプラグ67を
順次形成する。
【0088】次に、上記ポリシリコンプラグ67の直上
に、DCマグネトロン反応性スパッタ法で膜厚500Å
〜2000Å(好ましくは1000Å)のPtRhOx膜を
成膜温度250℃で形成して、下部電極68とする。こ
こで、上記下部電極68となるPtRhOx膜の膜厚を5
00Å以下にした場合には、後に強誘電体薄膜69を成
膜する際の酸素ガス雰囲気がポリシリコンプラグ67側
に透過してしまい、ポリシリコンが酸化されてCMOS
部とキャパシタ部との良好なコンタクトが得られない。
一方、2000Å以上の膜厚にすることはキャパシタ部
全体の膜厚を増加させることになって好ましくない。
尚、PtRhOx膜における酸素元素の全元素に対する含
有率は、第1実施の形態と同様の理由から2%〜30%
とする。
【0089】次に、第1実施の形態と同様の手順で、上
記強誘電体薄膜69を形成してアニール焼成を行い、層
間絶縁膜70を形成して強誘電体薄膜69へのコンタク
トホールを形成する。
【0090】次に、上記キャパシタ部の上部に、DCマ
グネトロン反応性スパッタ法で膜厚500Å〜2000
Å(好ましくは1000Å)のPtRhOx膜を成膜温度2
50℃で形成して、上部電極71とする。次に、上記上
部電極71をドライエッチング法で加工して、最後に上
記CMOS部のソース領域63からの引き出し電極を形
成する。
【0091】上述のようにして形成された半導体記憶装
置の強誘電体特性を第1,第2実施の形態と同様にして
求めた。その結果、Pr=13μC/cm2、Ec=45kV/
cmの対称なヒステリシスループが得られ、ポリシリコン
プラグ67と下部電極68との間に良好なコンタクトが
得られていることが実証された。また、周波数100k
Hz,デューティ比5%,電圧5Vのストレスパルス印加
による分極反転に伴う疲労特性を測定した結果、1011
サイクル後においても初期値の97%を保っており、疲
労特性が著しく良い。また、上記下部電極68の最適膜
厚は1000Åとなり、第1実施の形態の場合よりも薄
くでき、上記キャパシタ部の段差を小さくしてフォトリ
ソグラフィ工程での誤差を低減できる。
【0092】このように、本実施の形態においては、上
記下部電極の成膜に際してはPtRhOx膜のみを形成す
ればよいので、上記下部電極の成膜工程を更に簡素化す
ることができる。
【0093】<第4実施の形態>第1実施の形態におい
てはキャパシタ部の下部電極をPtRhOx膜,PtRh膜,
PtRhOx膜の順で3層に形成しているのに対して、本
実施の形態においては、PtRh膜,PtRhOx膜,PtRh
膜の順で3層に形成する。
【0094】図6は、本実施の形態の半導体記憶装置に
おける断面図である。シリコン基板81,ゲート電極8
2,ソース領域83,ドレイン領域84,ロコス酸化膜8
5,層間絶縁膜86,ポリシリコンプラグ87,強誘電体
薄膜91および層間絶縁膜92は、図1に示す半導体記
憶装置のシリコン基板21,ゲート電極22,ソース領域
23,ドレイン領域24,ロコス酸化膜25,層間絶縁膜
26,ポリシリコンプラグ27,強誘電体薄膜31および
層間絶縁膜32と同じ構成を有している。
【0095】上記層間絶縁膜86上におけるポリシリコ
ンプラグ87の位置には、上記PtRh膜で成る最下層の
下部電極88とPtRhOx膜で成る中間層の下部電極8
9とPtRh膜で成る最上層の下部電極90とが順次積層
されている。また、キャパシタ部の上部にはPtRh膜で
成る最下層の上部電極93とPtRhOx膜で成る中間層
の上部電極94とPtRh膜で成る最上層の上部電極95
とが順次積層されている。
【0096】上記構成の半導体記憶装置は、次のような
手順によって形成される。すなわち、第1実施の形態と
同様の手順で、P型シリコン基板81上に、ロコス酸化
膜85,ソース領域83,ドレイン領域84,ゲート電極
82,層間絶縁膜86およびポリシリコンプラグ87を
順次形成する。
【0097】次に、上記ポリシリコンプラグ87の直上
に、DCマグネトロンスパッタ法で膜厚100Å〜10
00Å(好ましくは200Å)のPtRh膜を成膜温度25
0℃で形成して、最下層の下部電極88とする。更にそ
の上に、DCマグネトロン反応性スパッタ法で膜厚10
0Å〜800Å(好ましくは800Å)のPtRhOx膜を
成膜温度250℃で形成して、中間層の下部電極89と
する。更にその上に、DCマグネトロンスパッタ法で膜
厚200Å〜500Å(好ましくは300Å)のPtRh膜
を成膜温度250℃で形成して、最上層の下部電極90
とする。尚、3層の下部電極88,89,90は、アルゴ
ンと酸素の流量比を変えて連続的に成膜する。
【0098】本実施の形態のごとく、上記ポリシリコン
プラグ87の直上にPtRhメタルを形成することによっ
て、ポリシリコンプラグ87と下部電極88との密着性
が向上し、後に強誘電体薄膜91に対する熱処理プロセ
スによって上層のPtRhOx膜からポリシリコンプラグ
87側へ酸素が拡散されるのがブロックされて、ポリシ
リコンプラグ87表面の酸化が防止される。
【0099】ここで、上記最下層の下部電極88となる
PtRh膜の膜厚を100Å以下にした場合には、ポリシ
リコンプラグ87との高い密着性を得ることができな
い。一方、1000Å以上の膜厚にすることはキャパシ
タ部が厚くなって好ましくはない。また、上記中間層の
下部電極89となるPtRhOx膜の膜厚を100Å以下
にした場合には、強誘電体薄膜91の成膜時に酸素雰囲
気がポリシリコンプラグ87側に透過することを防止で
きない。一方、800Å以上の膜厚にすることはキャパ
シタ部が厚くなって好ましくない。また、上記最上層の
下部電極90となるPtRh膜の膜厚を200Å以下にし
た場合には、強誘電体薄膜91のリーク電流特性が低下
する。一方、500Å以上の膜厚にすることはキャパシ
タ部が厚くなって好ましくない。
【0100】次に、第1実施の形態と同様の手順で、上
記強誘電体薄膜91を形成してアニール焼成を行い、層
間絶縁膜92を形成して強誘電体薄膜91へのコンタク
トホールを形成する。
【0101】次に、上記キャパシタ部の上部に、DCマ
グネトロンスパッタ法で膜厚200Å〜500Å(好ま
しくは300Å)のPtRh膜を成膜温度250℃で形成
して、最下層の上部電極93とする。更にその上に、D
Cマグネトロン反応性スパッタ法で膜厚100Å〜80
0Å(好ましくは800Å)のPtRhOx膜を成膜温度2
50℃で形成して、中間層の上部電極94とする。更に
その上に、DCマグネトロンスパッタ法で膜厚100Å
〜1000Å(好ましくは200Å)のPtRh膜を成膜温
度250℃で形成して、最上層の上部電極95とする。
次に、上記上部電極93,94,95をドライエッチング
法で加工して、最後に上記CMOS部のソース領域83
からの引き出し電極を形成する。
【0102】上述のようにして形成された半導体記憶装
置の強誘電体特性を上述のようにして求めた。その結
果、Pr=10μC/cm2、Ec=35kV/cmの対称なヒス
テリシスループが得られ、ポリシリコンプラグ87と下
部電極88,89,90との間に良好なコンタクトが得ら
れていることが実証された。また、周波数100kHz,
デューティ比5%,電圧5Vのストレスパルス印加によ
る分極反転に伴う疲労特性を測定した結果、1011サイ
クル後においても初期値の91%を保っており、疲労特
性が著しく良い。また、上記下部電極88,89,90の
最適膜厚は1300Åとなり、下部電極とポリシリコン
プラグとの間にバリアメタルを介在させた従来の半導体
記憶装置の場合よりもキャパシタ部の段差を小さくし
て、フォトリソグラフィ工程での精度誤差を低減でき
る。
【0103】このように、本実施の形態においては、上
記ポリシリコンプラグ87の直上に形成される下部電極
を、PtRh膜/PtRhOx膜/PtRh膜の3層に形成して
いるので、強誘電体薄膜91の成膜時にポリシリコンプ
ラグ87側へ透過しようとする酸素雰囲気がPtRhOx
膜によってブロックされる。したがって、ポリシリコン
プラグ27表面の酸化が防止されて、キャパシタ部とC
MOS部との良好なコンタクトが得られる。その結果、
従来の半導体記憶装置のようなTiNのバリアメタルを
必要とはせず、キャパシタ部の段差を小さくすることが
できる。
【0104】さらに、上記ポリシリコンプラグ87の直
上にPtRh膜を形成しているので、ポリシリコンプラグ
87と下部電極88との密着性が向上して、強誘電体薄
膜91に対する熱処理の際に上層のPtRhOx膜からポ
リシリコンプラグ87側への酸素の拡散を防止できる。
したがって、更に、キャパシタ部とCMOS部とのコン
タクト性を向上できる。
【0105】<第5実施の形態>第4実施の形態におい
てはキャパシタ部の下部電極をPtRh膜,PtRhOx膜,
PtRh膜の順で3層に形成しているのに対して、本実施
の形態においては、PtRh膜,PtRhOx膜の順で2層に
形成する。
【0106】図7は、本実施の形態の半導体記憶装置に
おける断面図である。シリコン基板101,ゲート電極
102,ソース領域103,ドレイン領域104,ロコス
酸化膜105,層間絶縁膜106,ポリシリコンプラグ1
07,強誘電体薄膜110および層間絶縁膜111は、
図1に示す半導体記憶装置のシリコン基板21,ゲート
電極22,ソース領域23,ドレイン領域24,ロコス酸
化膜25,層間絶縁膜26,ポリシリコンプラグ27,強
誘電体薄膜31および層間絶縁膜32と同じ構成を有し
ている。
【0107】上記層間絶縁膜106上におけるポリシリ
コンプラグ107の位置には、上記PtRh膜で成る下層
の下部電極108とPtRhOx膜で成る上層の下部電極
109とが順次積層されている。また、キャパシタ部の
上部にはPtRhOx膜で成る下層の上部電極112とPt
Rh膜で成る上層の上部電極113とが順次積層されて
いる。
【0108】上記構成の半導体記憶装置は、次のような
手順によって形成される。すなわち、第1実施の形態と
同様の手順で、P型シリコン基板101上に、ロコス酸
化膜105,ソース領域103,ドレイン領域104,ゲ
ート電極102,層間絶縁膜106およびポリシリコン
プラグ107を順次形成する。
【0109】次に、上記ポリシリコンプラグ107の直
上に、DCマグネトロンスパッタ法で膜厚100Å〜1
000Å(好ましくは200Å)のPtRh膜を成膜温度2
50℃で形成して、下層の下部電極108とする。更に
その上に、DCマグネトロン反応性スパッタ法で膜厚1
00Å〜800Å(好ましくは800Å)のPtRhOx膜
を成膜温度250℃で形成して、上層の下部電極109
とする。尚、2層の下部電極108,109は、アルゴ
ンと酸素の流量比を変えて連続的に成膜する。また、上
述のPtRh膜およびPtRhOx膜の膜厚制限の理由は、
第4実施の形態の場合と同様である。
【0110】本実施の形態の場合も、第4実施の形態の
場合と同様に上記ポリシリコンプラグ107の直上にP
tRhメタルを形成しているので、強誘電体薄膜110に
対する熱処理プロセスによるPtRhOx膜からポリシリ
コンプラグ107側への酸素の拡散をブロックできる。
【0111】次に、第1実施の形態と同様の手順で、上
記強誘電体薄膜110を形成してアニール焼成を行い、
層間絶縁膜111を形成して強誘電体薄膜110へのコ
ンタクトホールを形成する。
【0112】次に、上記キャパシタ部の上部に、DCマ
グネトロン反応性スパッタ法で膜厚100Å〜800Å
(好ましくは800Å)のPtRhOx膜を成膜温度250
℃で形成して、下層の上部電極112とする。更にその
上に、DCマグネトロンスパッタ法で膜厚100Å〜1
000Å(好ましくは200Å)のPtRh膜を成膜温度2
50℃で形成して、上層の上部電極113とする。次
に、上記上部電極112,113をドライエッチング法
で加工して、最後に上記CMOS部のソース領域103
からの引き出し電極を形成する。
【0113】上述のようにして形成された半導体記憶装
置の強誘電体特性を上述のようにして求めた。その結
果、Pr=13μC/cm2、Ec=40kV/cmの対称なヒス
テリシスループが得られ、ポリシリコンプラグ107と
下部電極108,109との間に良好なコンタクトが得
られていることが実証された。また、周波数100kH
z,デューティ比5%,電圧5Vのストレスパルス印加に
よる分極反転に伴う疲労特性を測定した結果、1011
イクル後においても初期値の97%を保っており、疲労
特性が著しく良い。また、上記下部電極108,109
の最適膜厚は1000Åとなり、下部電極とポリシリコ
ンプラグとの間にバリアメタルを介在させた従来の半導
体記憶装置の場合よりもキャパシタ部の段差を小さくし
て、フォトリソグラフィ工程での誤差を低減できる。
【0114】このように、本実施の形態においては、上
記下部電極の成膜に際してはPtRh膜/PtRhOx膜の2
層に形成すればよいので、上記下部電極の成膜工程を簡
素化することができる。
【0115】<第6実施の形態>第5実施の形態におけ
るPtRhOx膜,PtRh膜の2層から成る下部電極は、本
実施の形態のような方法によっても形成できる。
【0116】図8は、本実施の形態の半導体記憶装置に
おける断面図である。シリコン基板121,ゲート電極
122,ソース領域123,ドレイン領域124,ロコス
酸化膜125,層間絶縁膜126,ポリシリコンプラグ1
27,強誘電体薄膜130および層間絶縁膜131は、
図1に示す半導体記憶装置のシリコン基板21,ゲート
電極22,ソース領域23,ドレイン領域24,ロコス酸
化膜25,層間絶縁膜26,ポリシリコンプラグ27,強
誘電体薄膜31および層間絶縁膜32と同じ構成を有し
ている。
【0117】本実施の形態における半導体記憶装置の形
成は、次のような手順によって行われる。すなわち、第
1実施の形態と同様の手順で、P型シリコン基板121
上に、ロコス酸化膜125,ソース領域123,ドレイン
領域124,ゲート電極122,層間絶縁膜126および
ポリシリコンプラグ127を順次形成する。
【0118】次に、上記ポリシリコンプラグ127の直
上に、DCマグネトロンスパッタ法で膜厚500Å〜2
000Å(好ましくは1000Å)のPtRh膜を成膜温度
250℃で形成して、下部電極128とする。その後、
上記下部電極128を、550℃の酸素雰囲気中で10
分間アニールする。こうして、酸素雰囲気中でアニール
することによって下部電極128であるPtRh膜の表面
が酸化されてPtRhOxの層129が形成される。尚、
この場合のアニール温度も、第2実施の形態の場合と同
様の理由から、400℃〜700℃の範囲内がよい。ま
た、下部電極128となるPtRh膜の膜厚を500Å以
下にした場合には、最適なPtRhOxの層129や、ポ
リシリコンプラグ127との高い密着性や、強誘電体薄
膜130の良好なリーク電流特性を得ることができな
い。一方、2000Å以上の膜厚にすることはキャパシ
タ部が厚くなって好ましくない。
【0119】ところで、上記ポリシリコンプラグ127
の直上に形成される下部電極をPt単体で形成した場合
には、強誘電体薄膜130の熱処理プロセス後にポリシ
リコンとPtとが反応してシリサイドが形成される。そ
うすると、シリサイドの表面が透過した酸素ガス雰囲気
で酸化されて酸化シリコンがPt表面に形成される。そ
の結果、ポリシリコンプラグ127と下部電極との良好
なコンタクトが得られないことになる。ところが、本実
施の形態のごとく下部電極128をPtRh膜で形成すれ
ば、酸素アニールすることによって下部電極128の表
面にはPtRhOxの層129が形成されるので、強誘電
体薄膜130の成膜時にポリシリコンプラグ127側に
透過しようとする酸素ガス雰囲気がブロックされる。し
たがって、ポリシリコンの酸化が防止されて、下部電極
128とポリシリコンプラグ127との良好なコンタク
トが得られるのである。
【0120】次に、第1実施の形態と同様の手順で、上
記強誘電体薄膜130を形成してアニール焼成を行い、
層間絶縁膜131を形成して強誘電体薄膜130へのコ
ンタクトホールを形成する。
【0121】次に、上記キャパシタ部の上部に、DCマ
グネトロンスパッタ法で膜厚500Å〜2000Å(好
ましくは1000Å)のPtRh膜を成膜温度250℃で
形成して、上部電極132とする。次に、上記上部電極
132をドライエッチング法で加工して、最後に上記C
MOS部のソース領域123からの引き出し電極を形成
する。
【0122】上述のようにして形成された半導体記憶装
置の強誘電体特性を上述のようにして求めた。その結
果、Pr=10μC/cm2、Ec=35kV/cmの対称なヒス
テリシスループが得られ、ポリシリコンプラグ127と
下部電極128,129との間に良好なコンタクトが得
られていることが実証された。また、周波数100kH
z,デューティ比5%,電圧5Vのストレスパルス印加に
よる分極反転に伴う疲労特性を測定した結果、1011
イクル後においても初期値の91%を保っており、疲労
特性が著しく良い。また、上記下部電極128,129
の最適膜厚は1000Åとなり、下部電極とポリシリコ
ンプラグとの間にバリアメタルを介在させた従来の半導
体記憶装置の場合よりもキャパシタ部の段差を小さくし
て、フォトリソグラフィ工程での誤差を低減できる。
【0123】このように、本実施の形態においては、上
記下部電極の成膜に際してはPtRh膜のみを形成すれば
よいので、上記下部電極の成膜工程を更に簡素化でき
る。
【0124】<第7実施の形態>第4実施の形態におい
てはキャパシタ部の下部電極をPtRh膜,PtRhOx膜,
PtRh膜の順で3層に形成しているのに対して、本実施
の形態においては、Pt膜,PtRhOx膜,Pt膜の順で3
層に形成する。
【0125】図9は、本実施の形態の半導体記憶装置に
おける断面図である。シリコン基板141,ゲート電極
142,ソース領域143,ドレイン領域144,ロコス
酸化膜145,層間絶縁膜146,ポリシリコンプラグ1
47,強誘電体薄膜151および層間絶縁膜152は、
図1に示す半導体記憶装置のシリコン基板21,ゲート
電極22,ソース領域23,ドレイン領域24,ロコス酸
化膜25,層間絶縁膜26,ポリシリコンプラグ27,強
誘電体薄膜31および層間絶縁膜32と同じ構成を有し
ている。
【0126】上記層間絶縁膜146上におけるポリシリ
コンプラグ147の位置には、上記Pt膜で成る最下層
の下部電極148とPtRhOx膜で成る中間層の下部電
極149とPt膜で成る最上層の下部電極150とが順
次積層されている。また、キャパシタ部の上部にはPt
膜で成る最下層の上部電極153とPtRhOx膜で成る
中間層の上部電極154とPt膜で成る最上層の上部電
極155とが順次積層されている。
【0127】上記構成の半導体記憶装置は、次のような
手順によって形成される。すなわち、第1実施の形態と
同様の手順で、P型シリコン基板141上に、ロコス酸
化膜145,ソース領域143,ドレイン領域144,ゲ
ート電極142,層間絶縁膜146およびポリシリコン
プラグ147を順次形成する。
【0128】次に、上記ポリシリコンプラグ147の直
上に、DCマグネトロンスパッタ法で膜厚100Å〜1
000Å(好ましくは200Å)のPt膜を成膜温度25
0℃で形成して、最下層の下部電極148とする。更に
その上に、DCマグネトロン反応性スパッタ法で膜厚1
00Å〜800Å(好ましくは800Å)のPtRhOx膜
を成膜温度250℃で形成して、中間層の下部電極14
9とする。更にその上に、DCマグネトロンスパッタ法
で膜厚200Å〜500Å(好ましくは300Å)のPt
膜を成膜温度250℃で形成して、最上層の下部電極1
50とする。
【0129】このように、上記ポリシリコンプラグ14
7の直上にPtメタルを形成しているので、ポリシリコ
ンプラグ147と下部電極148との密着性が向上す
る。また上層にPtRhOx膜が形成されているために、
強誘電体薄膜151に対する熱処理プロセスによるポリ
シリコンプラグ147側への酸素の拡散をブロックでき
る。したがって、ポリシリコンプラグ147の酸化を防
止してポリシリコンプラグ147と下部電極148,1
49,150とのコンタクトを良好にできる。
【0130】ここで、上記最下層の下部電極148とな
るPt膜の膜厚を100Å以下にした場合には、ポリシ
リコンプラグ147との高い密着性を得ることができな
い。一方、1000Å以上の膜厚にすることはキャパシ
タ部が厚くなって好ましくない。また、上記中間層の下
部電極149となるPtRhOx膜の膜厚を100Å以下
にした場合には、強誘電体薄膜151の成膜時に酸素雰
囲気がポリシリコンプラグ147側に透過することを防
止できない。一方、800Å以上の膜厚にすることはキ
ャパシタ部が厚くなって好ましくない。また、上記最上
層の下部電極150となるPt膜の膜厚を200Å以下
にした場合には、強誘電体薄膜151のリーク電流特性
が低下する。一方、500Å以上の膜厚にすることはキ
ャパシタ部が厚くなって好ましくない。
【0131】次に、第1実施の形態と同様の手順で、上
記強誘電体薄膜151を形成してアニール焼成を行い、
層間絶縁膜152を形成して強誘電体薄膜151へのコ
ンタクトホールを形成する。
【0132】次に、上記キャパシタ部の上部に、DCマ
グネトロンスパッタ法で膜厚200Å〜500Å(好ま
しくは300Å)のPt膜を成膜温度250℃で形成し
て、最上層の上部電極153とする。更にその上に、D
Cマグネトロン反応性スパッタ法で膜厚100Å〜80
0Å(好ましくは800Å)のPtRhOx膜を成膜温度2
50℃で形成して、中間層の上部電極154とする。更
にその上に、DCマグネトロンスパッタ法で膜厚100
Å〜1000Å(好ましくは200Å)のPt膜を成膜温
度250℃で形成して、最上層の上部電極155とす
る。次に、上記上部電極153,154,155をドライ
エッチング法で加工して、最後に上記CMOS部のソー
ス領域143からの引き出し電極を形成する。
【0133】上述のようにして形成された半導体記憶装
置の強誘電体特性を上述のようにして求めた。その結
果、Pr=14μC/cm2、Ec=35kV/cmの対称なヒス
テリシスループが得られ、ポリシリコンプラグ147と
下部電極148,149,150との間に良好なコンタク
トが得られていることが実証された。また、周波数10
0kHz,デューティ比5%,電圧5Vのストレスパルス印
加による分極反転に伴う疲労特性を測定した結果、10
11サイクル後においても初期値の88%を保っており、
疲労特性が著しく良い。また、上記下部電極148,1
49,150の最適膜厚は1300Åとなり、下部電極
とポリシリコンプラグとの間にバリアメタルを介在させ
た従来の半導体記憶装置の場合よりもキャパシタ部の段
差を小さくして、フォトリソグラフィ工程での誤差を低
減できる。
【0134】このように、本実施の形態においては、上
記ポリシリコンプラグ147の直上に形成される下部電
極をPt膜/PtRhOx膜/Pt膜の3層に形成しているの
で、強誘電体薄膜151の成膜時にポリシリコンプラグ
147側へ透過しようとする酸素雰囲気が、PtRhOx
膜によってブロックされる。したがって、ポリシリコン
プラグ147表面の酸化が防止されて、キャパシタ部と
CMOS部との良好なコンタクトが得られる。その結
果、従来の半導体記憶装置のようなTiNのバリアメタ
ルを必要とはせず、キャパシタ部の段差を小さくするこ
とができる。
【0135】さらに、上記ポリシリコンプラグ147の
直上にPt膜を形成しているので、ポリシリコンプラグ
147と下部電極148との密着性が向上する。また上
層にPtRhOx膜が形成されているため、強誘電体薄膜
151に対する熱処理の際にポリシリコンプラグ147
側への酸素の拡散を防止できる。したがって、更に、キ
ャパシタ部とCMOS部とのコンタクト性を向上でき
る。
【0136】<第8実施の形態>第7実施の形態におい
てはキャパシタ部の下部電極をPt膜,PtRhOx膜,Pt
膜の順で3層に形成しているのに対して、本実施の形態
においては、Pt膜,PtRhOx膜の順で2層に形成する。
【0137】図10は、本実施の形態の半導体記憶装置
における断面図である。シリコン基板161,ゲート電
極162,ソース領域163,ドレイン領域164,ロコ
ス酸化膜165,層間絶縁膜166,ポリシリコンプラグ
167,強誘電体薄膜170および層間絶縁膜171
は、図1に示す半導体記憶装置のシリコン基板21,ゲ
ート電極22,ソース領域23,ドレイン領域24,ロコ
ス酸化膜25,層間絶縁膜26,ポリシリコンプラグ2
7,強誘電体薄膜31および層間絶縁膜32と同じ構成
を有している。
【0138】上記層間絶縁膜166上におけるポリシリ
コンプラグ167の位置には、Pt膜で成る下層の下部
電極168とPtRhOx膜で成る上層の下部電極169
とが順次積層されている。また、キャパシタ部の上部に
はPtRhOx膜で成る下層の上部電極172とPt膜で成
る上層の上部電極173とが順次積層されている。
【0139】上記構成の半導体記憶装置は、次のような
手順によって形成される。すなわち、第1実施の形態と
同様の手順で、P型シリコン基板161上に、ロコス酸
化膜165,ソース領域163,ドレイン領域164,ゲ
ート電極162,層間絶縁膜166およびポリシリコン
プラグ167を順次形成する。
【0140】次に、上記ポリシリコンプラグ167の直
上に、DCマグネトロンスパッタ法で膜厚100Å〜1
000Å(好ましくは200Å)のPt膜を成膜温度25
0℃で形成して、下層の下部電極168とする。更にそ
の上に、DCマグネトロン反応性スパッタ法で膜厚10
0Å〜800Å(好ましくは800Å)のPtRhOx膜を
成膜温度250℃で形成して、上層の下部電極169と
する。尚、上記Pt膜およびPtRhOx膜の膜厚制限の理
由は、第7実施の形態の場合と同様である。本実施の形
態の場合にも、上記ポリシリコンプラグ167の直上に
Ptメタルを形成しているので、ポリシリコンプラグ1
67と下部電極168との密着性が向上する。また、上
層にPtRhOx膜が形成されているため、強誘電体薄膜
170に対する熱処理プロセスによるポリシリコンプラ
グ167側への酸素の拡散をブロックできる。
【0141】次に、第1実施の形態と同様の手順で、上
記強誘電体薄膜170を形成してアニール焼成を行い、
層間絶縁膜171を形成して強誘電体薄膜170へのコ
ンタクトホールを形成する。
【0142】次に、上記キャパシタ部の上部に、DCマ
グネトロン反応性スパッタ法で膜厚100Å〜800Å
(好ましくは800Å)のPtRhOx膜を成膜温度250
℃で形成して、下層の上部電極172とする。更にその
上に、DCマグネトロンスパッタ法で膜厚100Å〜1
000Å(好ましくは200Å)のPt膜を成膜温度25
0℃で形成して、上層の上部電極173とする。次に、
上記上部電極172,173をドライエッチング法で加
工して、最後に上記CMOS部のソース領域163から
の引き出し電極を形成する。
【0143】上述のようにして形成された半導体記憶装
置の強誘電体特性を上述のようにして求めた。その結
果、Pr=13μC/cm2、Ec=41kV/cmの対称なヒス
テリシスループが得られ、ポリシリコンプラグ167と
下部電極168,169との間に良好なコンタクトが得
られていることが実証された。また、周波数100kH
z,デューティ比5%,電圧5Vのストレスパルス印加に
よる分極反転に伴う疲労特性を測定した結果、1011
イクル後においても初期値の97%を保っており、疲労
特性が著しく良い。また、上記下部電極168,169
の最適膜厚は1000Åとなり、下部電極とポリシリコ
ンプラグとの間にバリアメタルを介在させた従来の半導
体記憶装置の場合よりもキャパシタ部の段差を小さくし
て、フォトリソグラフィ工程での誤差を低減できる。
【0144】このように、本実施の形態においては、上
記下部電極の成膜に際してはPt膜/PtRhOx膜の2層
を形成すればよいので、上記下部電極の成膜工程を簡素
化できる。
【0145】<第9実施の形態>第1実施の形態〜第8
実施の形態においては、上記キャパシタ部として強誘電
体であるPZTを用いているのに対して、本実施の形態
においては、高誘電体である(Ba,Sr)TiO3を用い
る。
【0146】図11は、本実施の形態の半導体記憶装置
における断面図である。シリコン基板181,ゲート電
極182,ソース領域183,ドレイン領域184,ロコ
ス酸化膜185,層間絶縁膜186,ポリシリコンプラグ
187,下部電極188〜190,層間絶縁膜192およ
び上部電極193〜195は、図1に示す半導体記憶装
置のシリコン基板21,ゲート電極22,ソース領域2
3,ドレイン領域24,ロコス酸化膜25,層間絶縁膜2
6,ポリシリコンプラグ27,下部電極28〜30,層間
絶縁膜32および上部電極33〜35と同じ構成を有し
ている。また、上記最上層の上部電極190上には、
(Ba,Sr)TiO3膜で成る高誘電体薄膜191が形成さ
れて、キャパシタ部が形成されている。
【0147】上記構成の半導体記憶装置は、次のような
手順によって形成される。すなわち、第1実施の形態と
同様の手順で、P型シリコン基板181上に、ロコス酸
化膜185,ソース領域183,ドレイン領域184,ゲ
ート電極182,層間絶縁膜186,ポリシリコンプラグ
187および下部電極188〜190を順次形成する。
【0148】次に、上記最上層の下部電極190上に、
(Ba,Sr)TiO3の焼結体をターゲットとしたスパッタ
リング法によって、基板温度450℃で、(Ba,Sr)Ti
3膜を膜厚2000Åで成膜して、高誘電体薄膜19
1とする。
【0149】次に、第1実施の形態と同様の手順で、上
記層間絶縁膜192を形成して高誘電体薄膜191への
コンタクトホールを形成し、更に上部電極193〜19
5を形成する。そして、上部電極193〜195をドラ
イエッチング法で加工して、最後に上記CMOS部のソ
ース領域183からの引き出し電極を形成する。
【0150】図12は、上述のようにして形成された半
導体記憶装置の高誘電体薄膜191の静電容量の周波数
依存性を示す。キャパシタ面積は0.09mm2である。図
12より、周波数102Hz〜106Hzの範囲において静
電容量値は一定であり、その値は約4.5nFであること
が分かる。また、図13には、上記高誘電体薄膜191
の漏れ電流密度の電圧依存性を示す。図13より、印加
電圧2Vでの漏れ電流密度は10-6A/cm2台であり、低
リーク電流特性を有することが判明した。以上のことに
より、良好な電気特性が得られ、ポリシリコンプラグ1
87と下部電極188〜190との間に良好なコンタク
トが得られていることが実証された。
【0151】また、上記下部電極188〜190の最適
膜厚は1300Åとなり、下部電極とポリシリコンプラ
グとの間にバリアメタルを介在させた従来の半導体記憶
装置の場合よりもキャパシタ部の段差を小さくして、フ
ォトリソグラフィ工程での精度誤差を低減できる。
【0152】上記各実施の形態においては、キャパシタ
部の上部電極を下部電極と同様に、PtRh膜とPtRhO
x膜の組み合わせ、PtRhOx膜単独、PtRh膜単独、P
t膜とPtRhOx膜の組み合わせによって形成している。
しかしながら、膜厚1000ÅのPt膜のみで形成して
も、上記各実施の形態と同様の効果が得られる。
【0153】また、上記各実施の形態において、キャパ
シタ部の下部電極を形成した後に、400℃〜700℃
(好ましくは550℃)の窒素雰囲気中で熱処理すること
によって、下部電極の結晶性が向上して、上部に形成さ
れる強誘電体薄膜あるいは高誘電体薄膜のリーク電流を
小さくすることができる。その際に、熱処理温度を40
0℃以下にした場合には、下部電極の結晶性は向上しな
い。一方、熱処理温度を700℃以上にした場合には、
下部電極の表面の平坦性が損なわれる。
【0154】また、第4実施の形態あるいは第7実施の
形態において、第2,第6実施の形態の場合と同様に、
下部電極形成後に酸素雰囲気中でアニーリングを行っ
て、最上層の下部電極であるPtRh膜あるいはPt膜の
表面を酸化してPtOxあるいはPtRhOxの膜を形成し
ても良い。
【0155】ところで、第4実施の形態〜第8実施の形
態においては、上記ポリシリコンプラグの直上の最下層
の下部電極としてPtRh膜あるいはPt膜を形成してい
る。こうして、ポリシリコンプラグの直上にポリシリコ
ンとの反応性が高いPtあるいはPt合金を形成すること
によって、上記ポリシリコンプラグと下部電極との密着
性をよくし、上記強誘電体薄膜に対する熱処理時に下部
電極を構成するPtRhOx膜からの酸素拡散によってポ
リシリコンプラグの表面が酸化されるのを防止してい
る。
【0156】ところが、上記最下層の下部電極としての
PtRh膜あるいはPt膜中のPtとポリシリコンとの反応
性が高いために、最下層の下部電極の形成時やその後の
熱処理工程においてシリサイド化等の反応を起こしま
う。そのために、上記下部電極の成膜温度を最適温度よ
りもかなり低い250℃に設定する必要があり、膜質の
よい下部電極を得ることができない。したがって、ポリ
シリコンプラグと上記下部電極とのコンタクト抵抗が不
安定もしくは高くなるという問題がある。そこで、以下
の実施の形態においては、Ptとの反応性がシリコン(S
i)よりも低いタングステン(W)で上記プラグを形成する
ことによって、上述の問題を回避するのである。
【0157】<第10実施の形態>図14は、本実施の
形態の半導体記憶装置における断面図である。シリコン
基板201,ゲート電極202,ソース領域203,ドレ
イン領域204,ロコス酸化膜205,層間絶縁膜20
6,強誘電体薄膜210および層間絶縁膜212は、図
1に示す半導体記憶装置のシリコン基板21,ゲート電
極22,ソース領域23,ドレイン領域24,ロコス酸化
膜25,層間絶縁膜26,強誘電体薄膜31および層間絶
縁膜32と同じ構成を有している。
【0158】上記層間絶縁膜206には、上記CMOS
部のドレイン領域204と上記キャパシタ部とを接続す
るためのタングステンプラグ207が形成されている。
そして、層間絶縁膜206上におけるタングステンプラ
グ207の位置には、PtRh膜で成る下層の下部電極2
08とPtRhOx膜で成る上層の下部電極209とが順
次積層されている。また、キャパシタ部の上部にはPt
膜で成る上部電極213が積層されている。
【0159】また、上記下部電極208,209および
強誘電体薄膜210の壁と層間絶縁膜212との間、強
誘電体薄膜210の上面と層間絶縁膜212との間、及
び、層間絶縁膜206と層間絶縁膜212との間には、
強誘電体薄膜210の拡散およびシリサイド反応の防止
のための酸化チタン膜211が形成されている。尚、2
14は絶縁膜として形成されたシリコン酸化膜であり、
215はソース領域203とのコンタクトを取るために
形成されたアルミニウムの引き出し電極である。
【0160】上記構成の半導体記憶装置は、次のような
手順によって形成される。すなわち、第1実施の形態と
同様の手順で、P型シリコン基板201上に、ロコス酸
化膜205,ソース領域203,ドレイン領域204,ゲ
ート電極202および層間絶縁膜206を順次形成す
る。
【0161】次に、フォトリソグラフィ法とドライエッ
チング法とによって層間絶縁膜206に直径0.5μm
のコンタクトホールを形成し、このコンタクトホールに
CVD法でタングステンを埋め込む。そうした後、CM
P法によって表面を平坦化してタングステンプラグ20
7を形成する。
【0162】次に、上記タングステンプラグ207の直
上に、DCマグネトロンスパッタ法で膜厚700ÅのP
tRh膜を成膜温度450℃で形成して、下層の下部電極
208とする。更にその上に、DCマグネトロン反応性
スパッタ法で膜厚300ÅのPtRhOx膜を成膜温度4
50℃で形成して、上層の下部電極209とする。この
ように、本実施の形態においては、上記Ptとの反応性
がSiよりも低いWで上記プラグを形成しているため
に、下部電極208,209の成膜温度を最適な温度に
設定可能となる。そこで、本実施の形態では、下部電極
208,209の成膜温度を450℃にして良好な膜質
を得、タングステンプラグ207と下部電極208,2
09とのコンタクト抵抗を低く安定した値にするのであ
る。
【0163】ここで、上記下層の下部電極208として
のPtRh膜の膜厚は、後に上にPtRhOx膜を成膜する
際に酸素がPtRh膜を通してタングステンプラグ207
の表面が酸化されるのを防止するためには200Å以上
必要である。また、上層の下部電極209としてのPt
RhOx膜の膜厚は、強誘電体薄膜210の成膜時に酸素
雰囲気がタングステンプラグ207側に透過するのを防
止するためには300Å以上必要である。また、下部電
極全体の膜厚は、後に微細加工を行うことを考慮に入れ
て2000Å以下にする必要がある。したがって、Pt
Rh膜208およびPtRhOx膜209の膜厚の最大値
は、夫々700Åおよび300Å以上であって両者の合
計値が2000Å以下となるような値となる。
【0164】尚、形成された上記PtRh膜208の元素
組成比は、Pt:Rh=80:20である。また、PtRh
Ox膜209の元素組成比は、Pt:Rh:O=70:1
5:15である。また、下部電極208,209の成膜
は、アルゴンと酸素のガス流量比をAr:O=2:1と
して反応室内の気圧が10mTorrになるように、全ガ
ス流量を調整しながら行う。
【0165】ここで、上記PtRh膜208におけるRh
元素の含有率が80%を越えると、(111)を主ピー
クとするPtの結晶性が悪くなって、上層に形成される
強誘電体薄膜210としてのPZT膜が結晶し難くな
る。また、形成されたPZT膜のキャパシタリーク電流
も増加する。そこで、Rh元素の含有率を80%以下に
する必要がある。また、上記PtRhOx膜209におけ
るRh元素の全元素に対する含有率が10%より小さい
場合は、熱処理時における酸素のブロックを十分に行う
ことができない。さらに、酸素元素の含有率が40%以
上になると、膜の結晶性とモフォロジーが悪化してPZ
T膜210を充分結晶化できない。また、強誘電体薄膜
210に対して分局反転を繰り返すと強誘電体薄膜21
0における上層の下部電極209の近傍に酸素空乏が生
じて強誘電性を示さなくなるため、酸素元素の含有率が
5%以下になると、PtRhOx膜209と強誘電体薄膜
210との膜間における酸素のストックの効果が減少し
てしまう。
【0166】このように、本実施の形態においては、上
記CMOS部と上記キャパシタ部とのコンタクトを取る
ためのプラグを、Ptとの反応性がSiよりも低いWで形
成する。そして、タングステンプラグ207の直上に、
強誘電体薄膜210に対する熱処理プロセスによるPt
RhOx膜209から上記プラグ側への酸素の拡散をブロ
ックするPtRhメタルを形成している。したがって、上
記タングステンプラグ207の直上に酸素拡散ブロック
用のPtRh膜208を形成する場合や強誘電体薄膜21
0に対して熱処理を行う場合に、PtRh膜208中のP
tおよびRhと上記プラグの構成元素とが反応することは
ない。
【0167】尚、上記タングステンプラグ207上にP
tRh膜208をDCマグネトロンスパッタ法で形成する
場合と、更にその上にPtRhOx膜209をDCマグネ
トロン反応性スパッタ法で形成する場合とに、同一のタ
ーゲットを使用できる。したがって、PtRh膜208と
PtRhOx膜209とは連続形成でき、工程の簡略化を
図ることができる。
【0168】次に、ゾルゲル法によって膜厚が2000
ÅのPZT膜210を形成して上記強誘電体薄膜とす
る。尚、上記PZT膜の具体的形成は以下のようにして
行う。先ず、2−メトキシエタノールを溶媒として、酢
酸鉛,チタンイソプロポキシドおよびジルコニウムイソ
プロポキシドを、元素組成比がPb:Ti:Zr=10
0:52:48になるように溶解してゾルゲル原料溶液
とする。そして、この原料溶液を、スピンナを用いて回
転数3000rpmで下部電極208,209が形成された
シリコンウエハに塗布する。そして、150℃の大気中
で10分間乾燥した後、400℃の大気中で30分間の
仮焼成を行う。上述の処理を、2000Åの膜厚になる
まで3回から5回繰り返す。その後、窒素と酸素の混合
雰囲気中において650℃で30秒間結晶化の熱処理を
RTA法で行う。その場合の窒素と酸素の流量比は、窒
素流量:酸素流量=4:1とする。
【0169】次に、上述のようにして形成された強誘電
体薄膜(PZT膜)210と下部電極208,209と
を、ドライエッチング法で、例えば2.6μm角の大き
さに加工する。その後、層間絶縁膜212としてCVD
法によってシリコン酸化膜を形成した後、強誘電体薄膜
210上の層間絶縁膜212にコンタクトホールを形成
する。
【0170】次に、上記キャパシタ部の上部に、DCマ
グネトロンスパッタ法で膜厚1000ÅのPt膜を形成
して、上部電極213とする。次に、上記上部電極21
3を塩素ガスを用いたドライエッチング法で加工し、C
VD法でシリコン酸化膜を形成して絶縁膜214とす
る。そして、上記CMOS部におけるソース領域203
上にコンタクトホールを形成し、DCマグネトロンスパ
ッタ法でソース領域203からの引き出し電極215を
アルミニウムで形成する。
【0171】上述のようにして形成された半導体記憶装
置における強誘電体を有するキャパシタ部の上部電極2
13と引き出し電極215との間に、三角波を印加して
上記強誘電体特性を求めた。その場合の印加三角波の波
高値は1Vと5Vであり、周波数は78Hzである。そ
の結果、図15に示すように、5Vでの飽和分極値Ps
=15.2μC/cm2、Pr=8.8μC/cm2であり、強誘
電体キャパシタとして用いるに十分な大きさの強誘電特
性が得られた。また、ヒステリシスループの対称性が崩
れていないことから、タングステンプラグ207と下部
電極208,209との間に良好なコンタクトが得られ
ていることが実証された。
【0172】このように、本実施の形態においては、上
記タングステンプラグ207の直上に形成される下部電
極をPtRh膜/PtRhOx膜の2層に形成しているので、
強誘電体薄膜210の成膜時にタングステンプラグ20
7側に透過しようとする酸素雰囲気がPtRhOx膜によ
ってブロックされる。したがって、タングステンプラグ
207の表面の酸化が防止されて、キャパシタ部とCM
OS部との良好なコンタクトが得られる。その結果、従
来の半導体記憶装置のようなTiNのバリアメタルを必
要とはせず、キャパシタ部の段差を小さくすることがで
きる。
【0173】さらに、上記タングステンプラグ207の
直上にPtRh膜208を形成しているので、強誘電体薄
膜210に対する熱処理の際に上層のPtRhOx膜20
9からタングステンプラグ207側への酸素の拡散を防
止できる。したがって、キャパシタ部とCMOS部との
コンタクト性を更に向上できる。その場合、上記WはP
tとの反応性がSiよりも低いので、PtRh膜208形成
時や強誘電体薄膜210に対する熱処理時にタングステ
ンプラグ207中のWとPtRh膜208中のPtとは反
応しない。したがって、上記下部電極208,209の
成膜温度を450℃にすることができ、良好な膜質の下
部電極208,209を形成できる。すなわち、本実施
の形態によれば、上記プラグと下部電極とのコンタクト
抵抗を低く安定した値にすることができるのである。
【0174】尚、上記実施の形態においては、強誘電体
薄膜210に対する熱処理の際に上層のPtRhOx膜2
09からタングステンプラグ207側への酸素の拡散を
防止するために、下層の下部電極としてPtRh膜208
を形成しているが、Pt膜であっても同様の効果を奏す
ることができる。この場合にも、Pt膜をDCマグネト
ロンスパッタ法で形成する場合とPtRhOx膜をDCマ
グネトロン反応性スパッタ法で形成する場合とにおいて
同一のターゲットを使用して連続形成でき、工程の簡略
化を図ることができる。
【0175】<第11実施の形態>第10実施の形態に
おいてはキャパシタ部の下部電極をPtRh膜,PtRhOx
膜の順で2層に形成しているのに対して、本実施の形態
においては、PtRh膜,PtRhOx膜,Pt膜の3層に形成
する。
【0176】図16は、本実施の形態の半導体記憶装置
における断面図である。シリコン基板221,ゲート電
極222,ソース領域223,ドレイン領域224,ロコ
ス酸化膜225,層間絶縁膜226,強誘電体薄膜231
および層間絶縁膜233は、図1に示す半導体記憶装置
のシリコン基板21,ゲート電極22,ソース領域23,
ドレイン領域24,ロコス酸化膜25,層間絶縁膜26,
強誘電体薄膜31および層間絶縁膜32と同じ構成を有
している。
【0177】上記層間絶縁膜226には、タングステン
プラグ227が形成されている。そして、層間絶縁膜2
26上におけるタングステンプラグ227の位置には、
PtRh膜で成る最下層の下部電極228とPtRhOx膜
で成る中間層の下部電極229とPt膜で成る最上層の
下部電極230とが順次積層されている。また、キャパ
シタ部の上部にはPt膜で成る上部電極234が積層さ
れている。さらに、上記下部電極228,229,230
及び強誘電体薄膜231の壁と層間絶縁膜233との
間、強誘電体薄膜231の上面と層間絶縁膜233との
間、および、層間絶縁膜226と層間絶縁膜233との
間には、酸化チタン膜232が形成されている。尚、2
35は絶縁膜(シリコン酸化膜)であり、236はアルミ
ニウムの引き出し電極である。
【0178】上記構成の半導体記憶装置は、次のような
手順によって形成される。すなわち、第10実施の形態
と同様の手順で、P型シリコン基板221上に、ロコス
酸化膜225,ソース領域223,ドレイン領域224,
ゲート電極222および層間絶縁膜226を順次形成す
る。さらに、層間絶縁膜226にタングステンプラグ2
27を形成し、このタングステンプラグ227の直上に
最下層の下部電極としてのPtRh膜228および中間層
の下部電極としてのPtRhOx膜229を形成する。
尚、上記PtRh膜228およびPtRhOx膜229の膜
厚制限の理由、上記PtRh膜228およびPtRhOx膜
229の元素組成比の制限の理由は、第10実施の形態
の場合と同様である。
【0179】次に、上記中間層の下部電極229の上
に、DCマグネトロンスパッタ法で膜厚500ÅのPt
膜を成膜温度450℃で形成して、最上層の下部電極2
30とする。このように、下部電極の最上層に鋭く(1
11)配向しているPt膜を形成することによって、後に
最上層の下部電極230上に形成されるPZT膜の結晶
性がよくなり、強誘電性やリーク電流特性が向上するの
である。
【0180】次に、第10実施の形態と同様の手順で、
上記強誘電体薄膜231,上部電極234,絶縁膜235
および引き出し電極236を形成する。
【0181】このようにして形成された半導体記憶装置
の強誘電体特性を第10実施の形態と同様にして求め
た。その結果、Ps=43.4μC/cm2、Pr=23.4μ
C/cm2の対称性が崩れていないヒステリシスループが得
られ、強誘電体キャパシタとして用いるに十分な大きさ
の強誘電特性が得られると共に、タングステンプラグ2
27と下部電極228,229,230との間に良好なコ
ンタクトが得られていることが実証された。また、上記
下部電極228,229,230の最適膜厚は1500Å
となり、下部電極とポリシリコンプラグとの間にバリア
メタルを介在させた従来の半導体記憶装置の場合よりも
キャパシタ部の段差を小さくして、フォトリソグラフィ
工程での誤差を低減できる。
【0182】このように、本実施の形態においては、上
記キャパシタ部とCMOS部とのコンタクトを取るプラ
グをWで形成している。したがって、PtRh膜228形
成時や強誘電体薄膜231に対する熱処理時に、タング
ステンプラグ227中のWとPtRh膜228中のPtと
は反応することがない。したがって、下部電極228,
229,230の成膜温度を450℃にでき、良好な膜
質の下部電極を形成して上記プラグと下部電極とのコン
タクト抵抗を低く安定した値にできる。さらに、上記下
部電極の最上層に(111)配向を呈するPt膜を形成し
ているのでPZT膜の結晶性がよくなり、強誘電体薄膜
の強誘電性およびリーク電流特性を向上できる。
【0183】尚、上記実施の形態においては、強誘電体
薄膜231に対する熱処理の際に中間層のPtRhOx膜
229からタングステンプラグ227側への酸素の拡散
を防止するために、最下層の下部電極としてPtRh膜2
28を形成している。また、強誘電体薄膜231の特性
向上のために、最上層の下部電極としてPt膜230を
形成している。しかしながら、上記下部電極を、タング
ステンプラグ227側からPt膜/PtRhOx膜/Pt膜の
順に、あるいは、Pt膜/PtRhOx膜/PtRh膜の順に形
成しても同様の効果を得ることができる。
【0184】上記第1実施の形態〜第11実施の形態に
おいては、強誘電体薄膜形成用の強誘電体としてPZT
を用いているが、PZTの代わりにPbTiO3,(PbxLa
1-x)TiO3,(PbxLa1-x)(ZryTi1-y)O3,Bi4Ti3
12,BaTiO3,BaMgF4,LiNbO3,LiTaO3
SrBi2Ti29,YMnO3,Sr2Nb27,La2Ti
27,SrBi2(TaxNb1-x)29等を用いても、同様の効
果が得られる。また、上記第9実施の形態においては、
高誘電体薄膜191形成用の高誘電体焼結体として(B
a,Sr)TiO3焼結体を用いているが、SrTiO3焼結体
あるいはSrBi4Ti415焼結体を用いても同様の効果
が得られる。また、上記第10実施の形態および第11
実施の形態においては、キャパシタ部として強誘電体で
あるPZTを用いているが、第9実施の形態と同様に高
誘電体である(BaxSr1-x)TiO3を用いても、または、
SrTiO3,SrBi4Ti415を用いても同様の効果が得
られる。
【0185】また、上記各実施の形態においては、成膜
方法としてゾルゲル法やスパッタリング法を用いている
が、MOD(メタル・オーガニック・デポジション)法、真
空蒸着法、MOCVD(メタル・オーガニックCVD)
法、あるいは、反応性マグネトロンスパッタリング法を
用いても差し支えない。また、上記各実施の形態におい
ては、シリコン基板としてP型シリコン基板を用いた
が、N型シリコン基板を用いても同様の効果が得られる
ことは言うまでもない。
【0186】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明の半導体記憶装置は、キャパシタ部の下部電極
を、上記ポリシリコンプラグの直上に、Pt,PtRhおよ
びPtRhOxのうちの1つあるいは複数で形成され、且
つ、少なくとも上記PtRhOxを含んで形成したので、
上記PtRhOxによって、上記キャパシタ部の誘電体層
を形成する際に酸素雰囲気がポリシリコンプラグ側に透
過することを防止できる。
【0187】したがって、上記ポリシリコンプラグの表
面が酸化されることがなく、トランジスタ部とキャパシ
タ部との間に良好なコンタクトを得ることができる。そ
の結果、この発明においては、上記下部電極とポリシリ
コンプラグとの反応を防止するためのバリアメタルが不
必要であり、キャパシタ部の段差を小さくできる。した
がって、キャパシタ部の段差による加工精度低下等の微
細加工時の障害を減少できる。
【0188】また、請求項2に係る発明の半導体記憶装
は、キャパシタ部の下部電極を、ポリシリコンプラグ
の直上に、上記ポリシリコンプラグ側から、PtRhOx,
PtRh,PtRhOxの順に積層して形成したので、2層に
形成されたPtRhOxによって、誘電体層形成時におけ
る酸素雰囲気の透過を効果的に防止できる。
【0189】また、請求項3に係る発明の半導体記憶装
は、キャパシタ部の下部電極を、ポリシリコンプラグ
の直上に、上記ポリシリコンプラグ側から、PtRhOx,
PtRhの順に2層に積層して形成したので、上記下部電
極の形成工程を簡略化できる。
【0190】また、請求項4に係る発明の半導体記憶装
置における下部電極は、上記PtRhOxのみで形成され
ているので、上記下部電極の形成工程を更に簡略化でき
る。
【0191】また、請求項5に係る発明の半導体記憶装
置の製造方法は、ポリシリコンプラグの直上にPtRhO
x層およびPtRh層を順次形成する工程と、酸素雰囲気
中で熱処理を行って上記PtRh層の表面を酸化させてP
tRhOxの膜を形成する工程を有するので、上記ポリシ
リコンプラグ側からPtRhOx,PtRh及びPtRhOx
順に積層されて成る下部電極を少ない成膜工程で形成で
きる。
【0192】また、請求項6に係る発明の半導体記憶装
置の製造方法は、ポリシリコンプラグの直上に上記下部
電極を形成する工程と、窒素雰囲気中で熱処理を行う工
程を有するので、上記下部電極の結晶性を向上できる。
したがって、この発明によれば、上記下部電極の結晶性
が向上して、上部に形成される誘電体層のリーク電流を
小さくできる。
【0193】また、請求項7に係る発明の半導体記憶装
置は、キャパシタ部の下部電極を、トランジスタ部とキ
ャパシタ部とを接続するプラグの直上に、Pt,PtRhお
よびPtRhOxのうちの1つあるいは複数で形成され、
且つ、少なくとも上記PtRhOxを含んで形成したの
で、上記PtRhOxによって、上記誘電体層の形成時に
酸素雰囲気が上記プラグ側に透過することを防止でき
る。したがって、上記トランジスタ部とキャパシタ部と
の間に良好なコンタクトを得ることができる。すなわ
ち、この発明によれば、上記バリアメタルを無くして上
記キャパシタ部の段差を小さくし、上記キャパシタ部に
対する微細加工を精度良く行うことができる。
【0194】さらに、上記Ptとの反応性がSiよりも低
いWで上記プラグを形成したので、上記PtあるいはPt
Rhの膜の形成時や上記誘電体層に対する熱処理時に、
上記プラグ中の元素とPt層あるいはPtRh層中のPtお
よびRhとは反応しない。したがって、上記下部電極の
成膜温度を最適に設定して良好な膜質にし、上記プラグ
と下部電極とのコンタクト抵抗を低く安定した値に抑え
ることができる。
【0195】また、請求項8に係る発明の半導体記憶装
は、キャパシタ部の下部電極を、タングステンプラグ
の直上に、上記タングステンプラグ側からPtまたはPt
Rhの何れか一方,PtRhOxの順に積層して形成した
で、上記PtまたはPtRhによって、上記誘電体層に対
する熱処理の際に上層のPtRhOxからタングステンプ
ラグ側へ酸素が拡散することを防止できる。したがっ
て、上記キャパシタ部とトランジスタ部とのコンタクト
性を更に向上できる。
【0196】また、請求項9に係る発明の半導体記憶装
置における下部電極は、上記PtRhOxの上にPtまたは
PtRhの何れか一方が積層されているので、上記下部電
極上に形成される誘電体層の結晶性がよくなる。したが
って、強誘電性やリーク電流特性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の半導体記憶装置の一例を示す断面図
である。
【図2】図1に示す半導体記憶装置の強誘電体特性を示
す図である。
【図3】図1に示す半導体記憶装置の分極反転に伴う疲
労特性を示す図である。
【図4】この発明の半導体記憶装置における図1とは異
なる例を示す断面図である。
【図5】この発明の半導体記憶装置における図1および
図4とは異なる例を示す断面図である。
【図6】この発明の半導体記憶装置における図1,図4
および図5とは異なる例を示す断面図である。
【図7】この発明の半導体記憶装置における図1,図4
〜図6とは異なる例を示す断面図である。
【図8】この発明の半導体記憶装置における図1,図4
〜図7とは異なる例を示す断面図である。
【図9】この発明の半導体記憶装置における図1,図4
〜図8とは異なる例を示す断面図である。
【図10】この発明の半導体記憶装置における図1,図
4〜図9とは異なる例を示す断面図である。
【図11】この発明の半導体記憶装置における図1,図
4〜図10とは異なる例を示す断面図である。
【図12】図11に示す半導体記憶装置における高誘電
体薄膜の静電容量−周波数特性を示す図である。
【図13】図11に示す半導体記憶装置における高誘電
体薄膜の漏れ電流密度−印加電圧特性を示す図である。
【図14】この発明の半導体記憶装置における図1,図
4〜図11とは異なる例を示す断面図である。
【図15】図14に示す半導体記憶装置の強誘電体特性
を示す図である。
【図16】この発明の半導体記憶装置における図1,図
4〜図11,図14とは異なる例を示す断面図である。
【図17】CMOS部とキャパシタ部とをポリシリコン
プラグで電気的に接続した従来の半導体記憶装置の断面
図である。
【符号の説明】
21,41,61,81,101,121,141,161,1
81,201,221…シリコン基板、22,42,62,
82,102,122,142,162,182,202,2
22…ゲート電極、23,43,63,83,103,12
3,143,163,183,203,223…ソース領
域、24,44,64,84,104,124,144,16
4,184,204,224…ドレイン領域、27,47,
67,87,107,127,147,167,187…ポリ
シリコンプラグ、28,88,148,188,228…最
下層の下部電極、29,89,149,189,229…中
間層の下部電極、30,90,150,190,230…最
上層の下部電極、31,50,69,91,110,130,
151,170,210,231…強誘電体薄膜、33,9
3,153,193…最下層の上部電極、34,94,15
4,194…中間層の上部電極、35,95,155,19
5…最上層の上部電極、48,108,168,208…
下層の下部電極、49,109,169,209…上層の
下部電極、52,112,172…下層の上部電極、5
3,113,173…上層の上部電極、68,128…下
部電極、 71,132,213,234…上部
電極、191…高誘電体薄膜、 207,2
27…タングステンプラグ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 29/792 (72)発明者 伊藤 康幸 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/10 451 H01L 21/8242 H01L 21/8247 H01L 27/108 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部電極,誘電体層および下部電極を有
    するキャパシタ部とトラジスタ部とをポリシリコンプ
    ラグで接続して成るスタック構造の半導体記憶装置にお
    いて、 上記下部電極は、上記ポリシリコンプラグの直上に、白
    金,白金ロジウム合金および上記白金ロジウム合金の酸
    化物のうちの1つあるいは複数で形成され、且つ、少な
    くとも上記白金ロジウム合金酸化物を含んで形成されて
    いることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 上部電極,誘電体層および下部電極を有
    するキャパシタ部とトランジスタ部とをポリシリコンプ
    ラグで接続して成るスタック構造の半導体記憶装置にお
    いて、 上記下部電極は、上記ポリシリコンプラグ側から、上記
    白金ロジウム合金酸化物,白金ロジウム合金,白金ロジウ
    ム合金酸化物の順に積層されていることを特徴とする半
    導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 上部電極,誘電体層および下部電極を有
    するキャパシタ部とトランジスタ部とをポリシリコンプ
    ラグで接続して成るスタック構造の半導体記憶装置にお
    いて、 上記下部電極は、上記ポリシリコンプラグ側から、上記
    白金ロジウム合金酸化物,白金ロジウム合金の順に積層
    されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の半導体記憶装置におい
    て、 上記下部電極は、上記白金ロジウム合金酸化物で形成さ
    れていることを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の半導体記憶装置の製造
    方法であって、 シリコン基板上にトラジスタを形成して層間絶縁膜で
    覆う工程と、 上記層間絶縁膜に上記トランジスタのドレイン領域に連
    通するコンタクトホールを開けてポリシリコンを埋め込
    んで、上記ポリシリコンプラグを形成する工程と、 上記ポリシリコンプラグの直上に、白金ロジウム合金酸
    化物層および白金ロジウム合金層を順次形成する工程
    と、 酸素雰囲気中で熱処理を行って上記白金ロジウム合金層
    の表面を酸化させて白金ロジウム合金酸化物の膜を形成
    し、上記ポリシリコンプラグ側から白金ロジウム合金酸
    化物,白金ロジウム合金,白金ロジウム合金酸化物の順に
    積層された下部電極を得る工程と、 上記下部電極上に誘電体層を形成した後、この誘電体層
    の上部電極を形成する工程を有することを特徴とする半
    導体記憶装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の半導体記憶装置の製造
    方法であって、 シリコン基板上にトラジスタを形成して層間絶縁膜で
    覆う工程と、 上記層間絶縁膜に上記トランジスタのドレイン領域に連
    通するコンタクトホールを開けてポリシリコンを埋め込
    んで、上記ポリシリコンプラグを形成する工程と、 上記ポリシリコンプラグの直上に上記下部電極を形成す
    る工程と、 窒素雰囲気中で熱処理を行う工程と、 上記下部電極上に誘電体層を形成した後、この誘電体層
    の上部電極を形成する工程を有することを特徴とする半
    導体記憶装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 上部電極,誘電体層および下部電極を有
    するキャパシタ部とトラジスタ部とをプラグで接続し
    て成るスタック構造の半導体記憶装置において、 上記プラグは、タングステンで形成されており、 上記下部電極は、上記タングステンプラグの直上に、白
    金,白金ロジウム合金および上記白金ロジウム合金の酸
    化物のうちの1つあるいは複数で形成され、且つ、少な
    くとも上記白金ロジウム合金酸化物を含んで形成されて
    いることを特徴とする半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 上部電極,誘電体層および下部電極を有
    するキャパシタ部とトランジスタ部とをプラグで接続し
    て成るスタック構造の半導体記憶装置において、上記プラグは、タングステンで形成されており、 上記下部電極は、上記タングステンプラグ側から、上記
    白金または白金ロジウム合金の何れか一方,白金ロジウ
    ム合金酸化物の順に積層されていることを特徴とする半
    導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の半導体記憶装置におい
    て、 上記下部電極は、上記白金ロジウム合金酸化物の上に、
    白金または白金ロジウム合金の何れか一方が積層されて
    いることを特徴とする半導体記憶装置。
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