JP4948762B2 - 半導体装置 - Google Patents

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本発明は半導体装置に関するものであり、特に、FeRAM(強誘電体メモリ)等に用いる強誘電体キャパシタを被覆する樹脂等の保護膜の吸湿による膨張に起因して強誘電体膜にかかる応力による分極反転不良を抑制するための電極構造に特徴のある半導体装置に関するものである。
半導体素子、とくに半導体メモリにはさまざまな特徴をもったものがあるが、そのなかでも特に電源オフ時でもデータが保持されるものを不揮発性メモリ(nonvolatile memory)と呼んでいる。
不揮発性メモリのなかで特に電荷を保持するキャパシタ用材料として強誘電体を用いたものは強誘電体メモリ(Ferroelectric random access memory;FeRAM)と名付けられている(例えば、特許文献1参照)。
このFeRAMは極性の異なる2つの残留分極特性を利用しており、電源をオフにしてもデータを保持するものであり、不揮発性の目安になる書換え回数も1010回〜1012回と多く、且つ、書換え速度も数10ns(ナノ秒)のオーダであり高速性を有している。
この場合、FeRAMにおいては、キャパシタ用材料である強誘電体は、分極方向を区別することによって、一方の分極方向の状態を”1”とし、反対の分極方向の状態を”0”として情報を記憶するものである。
なお、キャパシタが強誘電体でない場合、即ち、常誘電体である場合は、分極は電極から電位差がある時のみ維持され、電位差が取り除かれた時は維持されないため、揮発性の動作となる。
この様なFeRAMに用いる強誘電体材料としては、鉛系強誘電体及びビスマス系強誘電体が挙げられ、鉛系強誘電体の代表的な材料としてはPZT(PbZrx Ti1-x 3 )、PLZT(Pby La1-y Zrx Ti1-x 3 )などがある。
一方、ビスマス系強誘電体の代表的な材料はSBT(SrBi2 Ta2 9 )であるが、それ以外にもBIT(Bi4 Ti3 12)などがある。
これらのFeRAMを組み込んだシステムLSIはICカード、スマートカード等のマネー情報、個人情報を取り扱う機器に使用されるため、きわめて信頼性が高いことが必要であり、これらのシステムLSIで想定されている記憶保持年数10年、書換え回数1015回、−45℃〜+125℃での安定動作保証が必要とされている。
特開2000−156471号公報
しかしながら、チップの寸法や封止樹脂などの種類が変わると、ある組み合わせでは信頼性が悪くなるという現象が生じた。
即ち、高温・高湿の環境下ではチップをモールドする樹脂が吸湿することによって発生する膨張応力が、強誘電体が分極反転する際の変形で生ずる発生力Fを低減する方向に作用して分極反転が起こらない場合が発生するという問題がある。
したがって、本発明は、強誘電体キャパシタに印加される被覆樹脂の吸湿による応力を実効的に低減させて、安定した分極反転を可能にすることを目的とする。
図1は本発明の原理的構成図であり、ここで図1を参照して、本発明における課題を解決するための手段を説明する。
なお、図における符号2は、強誘電体キャパシタを構成する下部電極である。
図1参照
上記課題を解決するために、本発明は、半導体装置において、強誘電体キャパシタ1の上部電極4に接続する配線7を含む多層配線構造の最表面がモールド樹脂で被覆された半導体装置であって、上部電極4に接続する配線7の延在方向に沿って、強誘電体キャパシタ1を挟んで2つのプラグ5,6を配置し、2つのプラグ5,6と上部電極4に接続する配線7とを接続してモールド樹脂の吸湿に伴う膨張応力により強誘電体キャパシタ1に印加される応力を緩和することを特徴とする。
このように、強誘電体キャパシタ1を構成する強誘電体膜3よりヤング率の高いプラグ5,6を上部電極4に接続する配線7の延在方向に沿って強誘電体キャパシタ1を挟んで2つ設けるとともに、2つのプラグ5,6と上部電極4に接続する配線7とを接続することによって、モールド樹脂の吸湿に伴う膨張応力により強誘電体膜3にかかる応力を分散して配線7のモーメントを小さくすることができ、それによって、分極反転に伴う変形を阻害する力を低減することができる。
この場合の2つのプラグ5,6の一方はソース・ドレイン領域と接続するプラグでも良いし、或いは、2つのプラグ5,6の両方を電気的接続に寄与しないダミープラグとしても良いものである。
或いは、強誘電体キャパシタ1の上部電極4に接続する配線7に接続するプラグ5と上部電極4のプラグ5側の端部との距離を0.50μm以下にすることによっても、配線7のモーメントを小さくすることができ、それによって、分極反転に伴う変形を阻害する力を低減することができる。
この場合、プラグ5をソース・ドレイン領域と接続する相対的に径の小さな下部プラグと、下部プラグより径の大きな上部プラグの2段構造にすることにより、プラグ5を配置する場合の設計自由度を大きくすることができる。
この場合、上部電極4に接続する配線7が、電極と直接接触する最下層8が強誘電体キャパシタ1を構成する強誘電体材料よりヤング率の大きな導電体材料からなる多層構造の場合に特に有用となる。
また、本発明は、強誘電体キャパシタ1の上部電極4に接続する配線7を上部電極4と直接接触する最下層8が強誘電体キャパシタ1を構成する強誘電体材料よりヤング率の大きな導電体材料からなる多層構造である場合、最下層8と上部電極4の上面とのなす角θを最下層8の厚さをD、上部電極4の上面の長さをSとした場合、
S・sinθ/D≦1.5
の関係を満たすようにさせてモールド樹脂の吸湿に伴う膨張応力により強誘電体キャパシタ1に印加される応力を緩和することを特徴とする。
また、この様な強誘電体キャパシタ1は、通常のキャパシタとして用いても良いが、メモリセルを構成するキャパシタが典型的なものであり、したがって、半導体装置としては強誘電体メモリ装置が典型的なものである。
本発明では、外部からの応力が集中する箇所に対して、別の位置にヤング率が大きく外力を支える効果の大きい部材を設置するか、或いは、外部からの応力を分散させるようにしているので、モールド樹脂の吸湿に伴う膨張応力により強誘電体キャパシタに印加される応力を緩和することができ、それによって、分極反転を長期間にわたって安定に行うことができるので半導体装置の信頼性を向上することができる。
本発明は、外部からの応力が集中する箇所に対して、別の位置にヤング率が大きく外力を支える効果の大きい部材を設置するために、強誘電体キャパシタの上部電極に接続する配線の延在方向に沿って、強誘電体キャパシタを挟んで2つのプラグを配置し、2つのプラグと上部電極に接続する配線とを接続するか、或いは、強誘電体キャパシタの上部電極に接続する配線に接続するプラグと上部電極のプラグ側の端部との距離を0.50μm以下にして、モールド樹脂の吸湿に伴う膨張応力により強誘電体キャパシタに印加される応力を緩和するものである。
また、外部からの応力を局所的に集中しないように分散させるために、強誘電体キャパシタの上部電極に接続する配線を上部電極と直接接触する最下層が強誘電体キャパシタを構成する強誘電体材料よりヤング率の大きな導電体材料からなる多層構造である場合、最下層と上部電極の上面とのなす角θを最下層の厚さをD、上部電極の上面の長さをSとした場合、
S・sinθ/D≦1
の関係を満たすように傾斜させたものである。
ここで、実施例1のFeRAMを説明するが、そのまえに、強誘電体キャパシタに印加される応力について考察する。
まず、強誘電体の分極反転に伴って発生する応力と強誘電体膜に外部からかかる応力の釣り合いを検討してみたので、図2乃至図6を参照して説明する。
図2参照
図2は、強誘電体膜のヒステリス特性と形状変化の説明図であり、左図はヒステリシス特性図であり、右図は形状変化図であり、強誘電体膜は分極反転の時に変形し、電圧を0にすると元の形に戻る性質を有している。
例えば、負電圧を印加して一方の極性に分極させてaの状態にしたのち、電圧をオフにするとbの状態を保ち”0”の情報を記憶し、形状としては元の形状になっている。
次いで、正電圧を印加してcの状態を経て他方の極性に分極させてdの状態にしたのち、電圧をオフにするとeの状態を保ち”1”の情報を記憶するが、この時、分極が0になるcの状態において形状が縦方向においては一旦圧縮したのちdの状態において伸張した状態となり、この時、発生力Fは生ずる。
強誘電体膜の厚さが200μmの場合、強誘電体膜単独の場合の発生力Fは、強誘電体膜の圧電率d33をd33=1.36×10-10 m/Vとすると、3Vの電圧を印加した場合の伸張量は、1×10-9m=1nmとなる。
しかし、実際の強誘電体キャパシタ構造にした場合の1セル当たりの実測伸張量は、3Vの電圧印加時における平均値で0.023nmであり、強誘電体膜単独の場合の2%程度となる。
これは、強誘電体キャパシタ構造にした場合に、強誘電体膜の下面が固定されているためである。
図3参照
図3は、強誘電体キャパシタにおける応力の釣合いを示す模式図であり、強誘電体キャパシタに対してはz軸方向においてH+Gの力が印加される。
この場合、Gは、層間絶縁膜などが弾性変形によって生じる力であり、Hは後述するモールド樹脂による力である。
ここで、樹脂の吸湿によって生ずる力、即ち、膨張応力をHs を対角が2.73mmサイズのチップから2.275mmサイズのチップまでの各種のサイズにチップに対してシミュレーションすると、
s =7.6×107 Pa(対角2.73mmチップ)〜8.3×106 Pa(対角2.275mmチップ)
となり、この力Hs が縦a=1μm、横b=2μmの強誘電体キャパシタに作用した場合に、強誘電体キャパシタの受ける力Hは、kを強誘電体膜にかかる割合とした場合、
H=k×a×b×Hs
で表される。
なお、ここでは、樹脂として通常のFeRAMに用いられているエポキシ系の熱硬化性樹脂を想定している。
ここで、kをシミュレーションにより最大で1.5、最小で0.71と求めたので、Hに代入すると、
H=k×a×b×Hs =k×1×2×Hs
=k×1.63×10-5N〜1.52×10-4
=2.49×10-5N〜2.28×10-4N(k=1.5)
≒1.18×10-5N〜1.08×10-4N(k=0.71)
となる。
因に、強誘電体キャパシタにかかる応力は位置より異なり、
k=1.5の場合には、
端部で1.1×108 Pa、内部で1.2×107 Pa
k=0.71の場合には、
端部で5.4×107 Pa、内部で5.9×106 Pa
となる。
一方、発生力Fを評価すると、
F=a×b×d33×V/(h×sE33)〜4.1×10-4
となり、強誘電体キャパシタに印加される応力Pは、
P=F/(a×b)=4.1×10-4N/2×10-12 2
=2.05×108 N/m2 ≒2.1Pa
となる。
したがって、樹脂の吸湿によって発生する力Hが最小の1.18×10-5N(k=0.71)の場合には、
H/F≒1.18×10-5N/4.1×10-4N≒3×10-2(=3%)
となり、問題なく分極反転は可能である。
しかし、樹脂の吸湿によって発生する力Hが最大の2.27×10-4N(k=1.5)の場合には、
H/F≒2.27×10-4N/4.1×10-4N≒55.4×10-2(=55.4%)となり、発生力Fが45%劣化した場合には発生力Fと樹脂の吸湿によって発生する力Hが等しくなり分極反転が起こらなくなる。
即ち、分極反転しようした場合、形状変化が必要になるが、この形状変化が樹脂の吸湿によって発生する力Hによる妨げられるため、分極反転することができなくなる。
次に、具体的なFeRAMにおける構造をもとに、各部位に印加される応力を検討する。
図4参照
図4は、シミュレーションに用いた強誘電体キャパシタ近傍の概略的断面図であり、シリコン基板11をSiO2 からなる第1層間絶縁膜12で覆ったのち、TiN膜13及びTi膜14を介して厚さが、例えば、180nmのPt下部電極15、厚さが、例えば、120nmのPZT膜16、及び、厚さが、例えば、150nmのIrO2 上部電極17を設ける。
なお、この時、IrO2 上部電極17の上面の配線層の延在方向に沿った長さSを1.5μmとする。
次いで、この強誘電体キャパシタ構造をAl2 3 保護膜18で覆ったのち、SiO2 からなる第2層間絶縁膜19で覆い、次いで、シリコン基板11に達するビアホールを設け、このビアホールをWで充填してWプラグ20を形成する。
次いで、IrO2 上部電極17に対するコンタクトホールを形成したのち、TiN膜22、Al−Cu膜23、及び、TiN膜24を順次堆積し、通常のフォトエッチング工程を用いて多層構造からなる局所内部配線(Local Interconnect)21を形成する。
図5参照
図5は、各部材のヤング率を代入して各部位にかかる応力分布をシミュレーションして求めたものであり、ここでは、各部材のヤング率としては、
SiO2 68.6GPa
Pt 168GPa
PZT 100GPa
IrO2 528GPa(Irのヤング率を借用)
W 411GPa
TiN 600GPa
Al−Cu 70GPa
Si 157GPa
Ti 116GPa
Al2 3 400GPa
を用いた。
図に示すように、ヤング率が最も大きなTiN膜22,24の両脇を支えるWプラグ20とIrO2 上部電極17に大きな応力がかかるが、SiO2 やPZTなどの周辺の材料はいずれもヤング率が小さく、応力を受け止めることはできない。
特に、TiN膜22,24の垂直に近い角度の部分、即ち、樹脂の膨張応力の印加方向に幅細の部分における応力が一番強くなっていることが判明し、この部分においてはPZT膜16が分極反転に伴う伸張方向と反対方向の応力を局所的に強く受けるため、この反対方向の応力がある程度以上になると分極反転が起こらなくなる。
次に、強誘電体キャパシタの受ける応力のTiN膜の傾斜部の傾斜角依存性を検討する。
図6参照
図6は、上部電極とTiN膜との接触部近傍の概念的構成図であり、TiN膜22の傾斜角をθとして、TiN膜22の膜厚をDとし、上部電極の上面の長さをSとする。
そうすると、奥行き方向については単位長さで考えると、上部電極との接触部におけるTiN膜22の面積STiN は、
TiN =D/sinθ
となる。
ここで、TiN膜22の接触部における応力をPとし、樹脂の膨張応力により力をHとすると、応力Pは、
P=H/STiN =H/(D/sinθ)
となる。
そして、応力Pが上部電極17の全面にかかった場合の応力H/Sと比較するために、k=S/Dなる係数を導入して、上記式を置き換えることによって、 P=k・sinθ×(H/S)
となり、k・sinθ=1の場合に、TiN膜22が完全に水平な状態で接触した場合と同様な状態となる。
因に、上述のように、D=0.5μm、S=1.5μmとした場合に、k=3となり、θ≒20でk・sinθ=1となるので、TiN膜22のコンタクトホールにおける傾斜角θを20°以下にすることによって、図5に示した応力の局所的な集中をなくすことができる。
但し、安全率を見込んでk・sinθ=1.5(上述のD,Sの関係の場合には、θ=30°)までならば樹脂の吸湿による膨張応力による分極反転劣化を充分に抑制することができる。
以上を前提として、図7を参照して本発明の実施例1のFeRAMを説明する。
図7参照 図7は、本発明の実施例1のFeRAMのメモリセルの概略的断面図であり、まず、p型シリコン基板31の所定領域にSTI構造の素子分離領域32を形成したのち、露出した素子形成領域にBを注入してp型ウエル領域33を形成し、次いで、、p型ウエル領域33にゲート絶縁膜34を介してWSiからなるゲート電極35を形成し、このゲート電極35をマスクとしてPをイオン注入することによってn型エクステンション領域36を形成する。
次いで、全面にSiO2 膜等を堆積させ、異方性エッチングを施すことによってサイドウォール37を形成したのち、再び、Pをイオン注入することによってn型ドレイン領域38及びn型ソース領域39を形成し、次いで、TEOS(Tetra−Ethyl−Ortho−Silicate)−NSG膜等の厚いSiO2 膜等からなる第1層間絶縁膜40を形成したのち、n型ドレイン領域38及びn型ソース領域39に達するビアホールを形成し、このビアホールをTiNを介してWで埋め込むことによってプラグ41,42を形成する。
次いで、CVD法を用いて全面に薄いSiN膜43及びSiO2 膜44を堆積させたのち、スパッタリング法によってTiN膜、Ti膜、Pt膜、及び、PZT膜を順次堆積させたのち、IrO2 膜を選択的に堆積させて上部電極47を形成し、次いで、パターニングすることによって上部電極47、誘電体膜46及び下部電極45からなる強誘電体キャパシタを形成する。
次いで、全面に薄いAl2 3 保護膜48を設けたのち、全面に第2層間絶縁膜49を設け、次いで、プラグ42,43に達するビアホールを形成するとともに、強誘電体キャパシタを挟んでプラグ43と反対側にもビアホールを形成したのち、このビアホールをTiNを介してWで埋め込むことによってプラグ50,51及びダミープラグ52を形成する。
次いで、上部電極47に対するコンタクトホールを設けたのち、全面にTiN膜、Al−Cu膜、及び、TiN膜を順次堆積させてパターニングすることによって局所内部配線53を形成する。
次いで、全面にTEOS−NSG膜等からなる第3層間絶縁膜54を形成したのち、Wプラグ51に達するビアを形成し、このビアホールをTiNを介してWで埋め込むことによってプラグ55を形成し、次いで、全面に、TiN膜、Al−Cu膜、及び、TiN膜を順次堆積させたのちパターニングすることによってn型ドレイン領域38に接続するビット線56を形成することによってプレーナ型の半導体記憶装置の1メモリセルの基本構造が完成する。
このように、本発明の実施例1においては、ダミープラグ52を設けて上部電極47と接続する局所内部配線53を両側から支えているので、プラグ51を軸とした局所内部配線53のモーメントを実効的に小さくしているので、強誘電体キャパシタの分極反転劣化を抑制することができる。
次に、図8を参照して、本発明の実施例2のFeRAMの説明するが、ダミープラグの構成以外は上記の実施例1と全く同様であるのでダミープラグの構成のみ説明する。
図8参照
図8は、本発明の実施例2のFeRAMのメモリセルの概略的断面図であり、局所内部配線53を支えるプラグを両方ダミープラグ52,57としたものであり、ダミープラグ52の形成工程において、ダミープラグ57を形成するものである。
この実施例2においては、局所内部配線53を支えるプラグをダミープラグ52,57で構成しているので、n型ソース領域39の位置とは無関係に配置することができ、それによって、ダミープラグ52,57と上部電極47との間隔をより狭くすることができるので局所内部配線53のモーメントをより小さくすることができる。
次に、図9を参照して、本発明の実施例3のFeRAMの説明するが、プラグの構成以外は上記の実施例1と全く同様であるのでプラグの構成のみ説明する。
図9参照
図9は、本発明の実施例3のFeRAMのメモリセルの概略的断面図であり、n型ソース領域39に接続するプラグの上部を径の大きなプラグ58を形成するとともに、ダミープラグを除去したものである。
この実施例3においては、局所内部配線53を支える一方のプラグの上部を太いプラグ58で形成しているので、上部電極47との間隔をより狭くすることができ、それによって局所内部配線53のモーメントをより小さくすることができるので、強誘電体キャパシタの分極反転劣化を抑制することができる。
因に、プラグ58と上部電極47との間隔は、従来のFeRAMにおけるプラグと上部電極との間隔は2.0μm程度であり、この場合に、樹脂の吸収により劣化が発生するので、プラグ58と上部電極47との間隔を0.50μm以下にすることによってプラグ58を軸とした局所内部配線53を充分小さくすることができる。
次に、図10を参照して本発明の実施例4のFeRAMを説明するが、局所内部配線のコンタクトホールにおける傾斜角が異なるだけで他の構成は上記の実施例1と全く同様であるので説明は簡単にする。
図10参照
図10は本発明の実施例4のFeRAMのメモリセルの概念的断面図であり、上部電極に対するコンタクトホールを形成する際に、ウェット・エッチングを用いたテーパエッチングによりコンタクトホールの傾斜角θを局所内部配線を構成するTiN膜の膜厚Dと上部電極47の上面の長さSとの関係で、
(S/D)×sinθ≦1.5
になるようにしたものである。
上述のように、D=0.5μm、S=1.5μmの場合には、θ≦30°となり、D=0.5μm、S=1.0μmの場合には、θ≦49°となる。
このように、本発明の実施例4においては局所内部配線のコンタクトホールにおける傾斜角を小さくして、実効的な接触面積を大きくしているので、応力の局所的な集中を緩和することができ、それによって分極反転劣化を抑制することができる。
以上、本発明の各実施例を説明してきたが、本発明は各実施例に記載された構成・条件等に限られるものではなく各種の変更が可能であり、例えば、強誘電体キャパシタを構成する材料、サイズ等は任意であり、各材料の有するヤング率及びサイズに応じてプラグと局所内部配線との間隔、或いは、コンタクトホールの傾斜角θを決定すれば良い。
また、上記の第1の実施例には、プラグの径は上下とも同じであるが、上記の実施例3のように上部プラグを太くしても良く、それによって、局所内部配線を両側から支えるとともにプラグと局所内部配線との間隔をより短くすることができるので、相乗的にモーメントを小さくすることができる。
また、上記の実施例4は、コンタクトホールの傾斜角のみに着目しているが、上記の実施例1乃至3に示されたプラグの形状或いは構成を合わせて採用しても良いものであり、この場合も相乗効果が期待できる。
また、上記の実施例4においては、コンタクトホールの側壁をなだらかにするためにウェット・エッチングを用いているが、ウェット・エッチングによるテーパエッチングに限られるものではなく、一旦、コンタクトホールを形成したのち、プラズマテーパエッチングを施して、コンタクトホールの角部を除去して傾斜角を小さくするようにしても良い。
ここで再び図1を参照して、本発明の詳細な特徴を改めて説明する。
再び、図1参照
(付記1) 強誘電体キャパシタ1の上部電極4に接続する配線7を含む多層配線構造の最表面がモールド樹脂で被覆された半導体装置であって、前記上部電極4に接続する配線7の延在方向に沿って、前記強誘電体キャパシタ1を挟んで2つのプラグ5,6を配置し、前記2つのプラグ5,6と前記上部電極4に接続する配線7とを接続して、モールド樹脂の吸湿に伴う膨張応力により強誘電体キャパシタ1に印加される応力を緩和することを特徴とする半導体装置。
(付記2) 前記2つのプラグ5,6が、電気的接続に寄与しないダミープラグであることを特徴とする付記1記載の半導体装置。
(付記3) 強誘電体キャパシタ1の上部電極4に接続する配線7を含む多層配線構造の最表面がモールド樹脂で被覆された半導体装置であって、前記上部電極4に接続する配線7に接続するプラグ5と、前記上部電極4のプラグ5側の端部との距離を0.50μm以下にして、モールド樹脂の吸湿に伴う膨張応力により強誘電体キャパシタ1に印加される応力を緩和することを特徴とする半導体装置。
(付記4) 前記プラグ5を、ソース・ドレイン領域と接続する相対的に径の小さな下部プラグと、前記下部プラグより径の大きな上部プラグの2段構造にしたことを特徴とする付記3記載の半導体装置。
(付記5) 前記上部電極4に接続する配線7が多層構造配線7からなり、前記多層構造の内の前記上部電極4と直接接触する最下層8が、前記強誘電体キャパシタ1を構成する強誘電体材料よりヤング率の大きな導電体材料からなることを特徴とする付記1乃至付記4のいずれか1に記載の半導体装置。
(付記6) 強誘電体キャパシタ1の上部電極4に接続する配線7を含む多層配線構造の最表面がモールド樹脂で被覆された半導体装置であって、前記上部電極4に接続する配線7を前記上部電極4と直接接触する最下層8が前記強誘電体キャパシタ1を構成する強誘電体材料よりヤング率の大きな導電体材料からなる多層構造とするとともに、前記最下層8と前記上部電極4の上面とのなす角θを前記最下層8の厚さをD、前記上部電極4の上面の長さをSとした場合、
S・sinθ/D≦1.5
の関係を満たすようにさせて、モールド樹脂の吸湿に伴う膨張応力により強誘電体キャパシタ1に印加される応力を緩和することを特徴とする半導体装置。
(付記前記強誘電体キャパシタ1がメモリセルを構成するキャパシタであることを特徴とする付記1乃至付記6のいずれか1に記載の半導体装置。
本発明の活用例としては、FeRAMが典型的なものであるが、この様な強誘電体キャパシタの配線接続構造はFeRAMのメモリセルに限られるものではなく、通常の半導体装置に集積するLCRの一部として用いても良いし、或いは、強誘電体を用いた光デバイスの配線接続構造としても適用されるものである。
本発明の原理的構成の説明図である。 強誘電体膜のヒステリス特性と形状変化の説明図である。 強誘電体キャパシタにおける応力の釣合いを示す模式図である。 シミュレーションに用いた強誘電体キャパシタ近傍の概略的断面図である。 シミュレーションによる各部位にかかる応力分布図である。 上部電極とTiN膜との接触部近傍の概念的構成図である。 本発明の実施例1のFeRAMのメモリセルの概略的断面図である。 本発明の実施例2のFeRAMのメモリセルの概略的断面図である。 本発明の実施例3のFeRAMのメモリセルの概略的断面図である。 本発明の実施例4のFeRAMのメモリセルの概念的断面図である。
符号の説明
1 強誘電体キャパシタ
2 下部電極
3 強誘電体膜
4 上部電極
5 プラグ
6 プラグ
7 配線
8 最下層
11 シリコン基板
12 第1層間絶縁膜
13 TiN膜
14 Ti膜
15 Pt下部電極
16 PZT膜
17 IrO2 上部電極
18 Al2 3 保護膜
19 第2層間絶縁膜
20 Wプラグ
21 局所内部配線
22 TiN膜
23 Al−Cu膜
24 TiN膜
31 p型シリコン基板
32 素子分離領域
33 p型ウエル領域
34 ゲート絶縁膜
35 ゲート電極
36 n型エクステンション領域
37 サイドウォール
38 n型ドレイン領域
39 n型ソース領域
40 第1層間絶縁膜
41 プラグ
42 プラグ
43 SiN膜
44 SiO2
45 下部電極
46 誘電体膜
47 上部電極
48 Al2 3 保護膜
49 第2層間絶縁膜
50 プラグ
51 プラグ
52 ダミープラグ
53 局所内部配線
54 第3層間絶縁膜
55 プラグ
56 ビット線
57 ダミープラグ
58 プラグ

Claims (5)

  1. 強誘電体キャパシタの上部電極に接続する配線を含む多層配線構造の最表面がモールド樹脂で被覆された半導体装置であって、前記上部電極に接続する配線の延在方向に沿って、前記強誘電体キャパシタを挟んで2つのプラグを配置し、前記2つのプラグと前記上部電極に接続する配線とを接続して、前記モールド樹脂の吸湿に伴う膨張応力により前記強誘電体キャパシタに印加される応力を緩和することを特徴とする半導体装置。
  2. 強誘電体キャパシタの上部電極に接続する配線を含む多層配線構造の最表面がモールド樹脂で被覆された半導体装置であって、前記上部電極に接続する配線に接続するプラグと、前記上部電極のプラグ側の端部との距離を0.50μm以下にして、前記モールド樹脂の吸湿に伴う膨張応力により前記強誘電体キャパシタに印加される応力を緩和することを特徴とする半導体装置。
  3. 前記上部電極に接続する配線が多層構造配線からなり、前記多層構造の内の前記上部電極と直接接触する最下層が、前記強誘電体キャパシタを構成する強誘電体材料よりヤング率の大きな導電体材料からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  4. 強誘電体キャパシタの上部電極に接続する配線を含む多層配線構造の最表面がモールド樹脂で被覆された半導体装置であって、前記上部電極に対するコンタクトホールを介して接続する配線を前記上部電極と直接接触する最下層が前記強誘電体キャパシタを構成する強誘電体材料よりヤング率の大きな導電体材料からなる多層構造とするとともに、前記最下層の前記コンタクトホールにおける傾斜角θを前記最下層の厚さをD、前記上部電極の上面の長さをSとした場合、
    S・sinθ/D≦1.5
    の関係を満たすようにさせて、前記モールド樹脂の吸湿に伴う膨張応力により前記強誘電体キャパシタに印加される応力を緩和することを特徴とする半導体装置。
  5. 前記強誘電体キャパシタがメモリセルを構成するキャパシタであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の半導体装置。
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