JP2008294135A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性の低下を抑制しながら、消費電力の上昇および製造プロセスの煩雑化を抑制することが可能な半導体装置を提供する。
【解決手段】この表面形状認識用センサ(半導体装置)50は、シリコン基板1の上面上に積層され、厚み方向に貫通する開口部3bを有する複数の層間絶縁膜3と、W(タングステン)から構成されるとともに、複数の層間絶縁膜3の各々の開口部3b内に形成された複数の導電性プラグ10と、層間絶縁膜3間に形成されたメタル配線層2とを備え、複数の導線性プラグ10は、メタル配線層2を介することなく、シリコン基板1の厚み方向に互いに直接接触することにより柱状構造体11に構成されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、半導体装置に関し、特に、半導体基板上に絶縁層を介して配線層が形成された半導体装置に関する。
LSI(Large scale integrated circuit)の配線層間容量を低減させるため、配線層間を絶縁するための絶縁層(層間絶縁膜)には、一般的に、誘電率の小さなLow−k膜が用いられている。このLow−k膜は、機械的強度が比較的小さいので、たとえば、ボンディングワイヤを接続する場合などに絶縁層(Low−k膜)に応力が加わると、ボンディングパッド下の配線層間の絶縁層(層間絶縁膜)にクラックが生じるという不都合があった。
また、従来、半導体基板上に絶縁層を介して配線層が形成された半導体装置の一例として、LSIチップ上に2次元に配列された小さなセンサ素子の帰還静電容量を検出することにより、指紋の凹凸パターンを検出する指紋検出装置(半導体装置)が知られている。このような指紋検出装置(半導体装置)では、指を半導体センサ面に直接接触させて指紋を検出するため、指を半導体センサに接触させた際に、配線層間の絶縁層(層間絶縁膜)に応力が加わる。このため、従来の指紋検出装置(半導体装置)では、上記した応力が加わることに起因して、配線層間の絶縁層(層間絶縁膜)にクラックが生じるという不都合があった。
そこで、従来、上記した不都合を抑制することが可能な半導体装置(指紋検出装置)が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、半導体基板上に絶縁層(層間絶縁膜)を介して形成された配線層と、配線層の上面上に、アレイ状に配置された検出電極を覆って絶縁保護膜が形成されたセンサ部とを備えるとともに、配線層がW、Ti、Ta、およびMoのいずれかからなる高融点金属、または、その化合物から構成された静電容量検出方式の指紋検出装置(半導体装置)が開示されている。この指紋検出装置(半導体装置)では、WやTiなどの高融点金属、または、その化合物から配線層を構成することにより、配線層の硬度(ビッカース硬度)が、絶縁層(層間絶縁膜)の硬度(ビッカース硬度)よりも高くなっている。
ここで、配線層を、従来一般的に用いられるCuやAlなどから構成した場合には、これらの金属材料は絶縁層(層間絶縁膜)よりも硬度(ビッカース硬度)が低いため、外部から応力が加わると、まず、配線層が撓み、その配線層の撓み量に応じて絶縁層(層間絶縁膜)が撓む。これにより、絶縁層(層間絶縁膜)にクラックが生じる。その一方、配線層を硬度(ビッカース硬度)の比較的高い高融点金属などから構成した場合には、外部から応力が加わった場合でも、配線層の撓み量が小さいので、絶縁層(層間絶縁膜)の撓み量を小さくすることが可能となる。したがって、上記特許文献1に開示された指紋検出装置(半導体装置)では、配線層間の絶縁層(層間絶縁膜)にクラックが生じるのを抑制することが可能となる。その結果、配線層間の絶縁層(層間絶縁膜)にクラックが生じることに起因する配線層間の電気的な短絡を抑制することが可能となるので、信頼性の低下を抑制することが可能となる。
なお、ビッカース硬度は、たとえば、Cuでは85kgf/mm2、Alでは35kgf/mm2、Wでは430kgf/mm2、Tiでは260kgf/mm2、Moでは290kgf/mm2である。
特開2003−93370号公報
しかしながら、上記特許文献1で開示された半導体装置(指紋検出装置)では、信頼性の低下を抑制することが可能である一方、配線層をWやTiなどの高融点金属、または、それらの化合物から構成しているため、配線層をCuやAlなどから構成した場合に比べて、配線層での電気抵抗が大きくなるという不都合がある。なお、300Kにおける比抵抗は、Cuでは1.7μΩcm、Alでは、2.8μΩcm、Wでは5.2μΩcm、Tiでは54μΩcm、Moでは5.5μΩcmである。このため、半導体装置(指紋検出装置)の消費電力が上昇するという問題点がある。また、配線層をWやTiなどの高融点金属、または、それらの化合物から構成した場合には、配線層の製造プロセス条件や製造工程などを変更しなければならなくなるので、その分、製造プロセスが繁雑化するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、信頼性の低下を抑制しながら、消費電力の上昇および製造プロセスの煩雑化を抑制することが可能な半導体装置を提供することである。
この発明のもう1つの目的は、信頼性の低下を抑制しながら、消費電力の上昇および製造プロセスの煩雑化を抑制することが可能な半導体装置の製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による半導体装置は、半導体基板の上面上に積層され、厚み方向に貫通する開口部を有する複数の絶縁層と、絶縁層よりも高い硬度を有し、複数の絶縁層の各々の開口部内に埋め込まれた複数の埋め込み部材と、絶縁層間に形成された配線層とを備えている。そして、複数の埋め込み部材は、配線層を介することなく、半導体基板の厚み方向に互いに直接接触することにより、支持部材に構成されている。
この第1の局面による半導体装置では、上記のように、複数の絶縁層の各々の開口部内に埋め込まれた複数の埋め込み部材を、半導体基板の厚み方向に互いに直接接触させることにより、複数の埋め込み部材が厚み方向に接続された支持部材を構成することによって、外部から応力が加わった場合でも、この支持部材により応力を受け止めることができる。そして、上記した構成では、支持部材を構成する複数の埋め込み部材は、配線層を介することなく互いに接触しているので、支持部材に応力が加わったとしても、配線層に応力が加わるのを抑制することができる。このため、半導体装置の機械的強度を向上させることができるとともに、配線層に加わる応力を低減することができるので、配線層をCuやAlなどの絶縁層よりも硬度の低い材料から構成したとしても、配線層の撓み量を小さくすることができる。これにより、配線層の撓み量が大きくなることに起因して、絶縁層にクラックが生じるという不都合が発生するのを抑制することができるので、絶縁層にクラックが生じることに起因して、互いに隣り合う配線層、または、上層側の配線層と下層側の配線層とが電気的に短絡するという不都合が生じるのを抑制することができる。その結果、配線層が電気的に短絡することに起因する信頼性の低下を抑制することができる。
また、第1の局面による半導体装置では、上記のように、複数の埋め込み部材により支持部材を構成することによって、配線層を絶縁層よりも硬度が高いWやTiなどの高融点金属、または、その化合物から構成することなく、信頼性の低下を抑制することができるので、配線層をCuやAlなどから構成することにより、配線層の電気抵抗が大きくなるのを抑制することができる。これにより、消費電力が上昇するのを抑制することができる。
さらに、第1の局面による半導体装置では、上記のように、配線層をCuやAlなどから構成した場合でも、信頼性の低下を抑制することができるので、配線層をCuやAlなどから構成することにより、配線層の製造プロセス条件などを従来と同じ条件にすることができる。これにより、配線層の製造プロセス条件などを変更することなく半導体装置を製造することができるので、配線層の製造プロセス条件などを変更することに起因する製造プロセスの繁雑化を抑制することができる。
上記第1の局面による半導体装置において、好ましくは、複数の絶縁層は、少なくとも、互いに交互に配置された第1絶縁層と第2絶縁層とを含み、第1絶縁層の開口部と第2絶縁層の開口部とは、互いに異なる開口面積を有している。このように構成すれば、第1絶縁層の開口部内に埋め込まれた埋め込み部材と、第2絶縁層の開口部内に埋め込まれる埋め込み部材とを半導体基板の厚み方向に互いに直接接触させる際に、アライメントずれが生じるのを抑制することができるので、容易に、複数の埋め込み部材が接続された支持部材を構成することができる。
この発明の第2の局面による半導体装置は、半導体基板の上面上に積層され、厚み方向に貫通する開口部を有する複数の絶縁層と、絶縁層よりも高い硬度を有する埋め込み部材とを備えている。そして、複数の絶縁層の各々の開口部は、互いに重なるように配置されることにより、複数の絶縁層を厚み方向に貫通するように構成されており、埋め込み部材は、複数の絶縁層を貫通するように構成された開口部内に埋め込まれることによって、一体的に形成された支持部材に構成されている。
この第2の局面による半導体装置では、上記のように、複数の絶縁層の各々の開口部を、互いに重なるように配置することにより、複数の絶縁層を、厚み方向に貫通するように構成するとともに、複数の絶縁層を貫通するように構成された開口部内に、埋め込み部材を形成することにより、一体的に形成された支持部材を構成することによって、外部から応力が加わった場合でも、この支持部材により応力を受け止めることができるので、配線層に加わる応力を低減することができる。このため、配線層を、絶縁層よりも硬度の低い材料であるCuやAlなどから構成したとしても、配線層の撓み量を小さくすることができるので、絶縁層にクラックが生じるのを抑制することができる。これにより、絶縁層にクラックが生じることに起因して、互いに隣り合う配線層、または、上層側の配線層と下層側の配線層とが電気的に短絡するという不都合が生じるのを抑制することができる。その結果、配線層が電気的に短絡することに起因する信頼性の低下を抑制することができる。
また、第2の局面による半導体装置では、上記のように、埋め込み部材により一体的に形成された支持部材を構成することによって、配線層を絶縁層よりも硬度が高いWやTiなどの高融点金属、または、その化合物から構成することなく、信頼性の低下を抑制することができるので、配線層をCuやAlなどから構成することによって、配線層の電気抵抗が大きくなるのを抑制することができる。これにより、消費電力が上昇するのを抑制することができる。
さらに、第2の局面による半導体装置では、上記のように、配線層をCuやAlなどから構成した場合でも、信頼性の低下を抑制することができるので、配線層をCuやAlなどから構成することにより、配線層の製造プロセス条件などを従来と同じ条件にすることができる。これにより、配線層の製造プロセス条件などを変更することなく半導体装置を製造することができるので、配線層の製造プロセス条件などを変更することに起因する製造プロセスの繁雑化を抑制することができる。
上記第1および第2の局面による半導体装置において、好ましくは、埋め込み部材から構成された支持部材は、平面的に見て、半導体基板上の領域の複数箇所に設けられている。このように構成すれば、外部から応力が加わった場合でも、複数箇所に設けられた複数個の支持部材で応力を受け止めることができるので、容易に、配線層に加わる応力を低減することができる。これにより、配線層をCuやAlなどの絶縁層よりも硬度の低い材料から構成したとしても、容易に、配線層の撓み量を小さくすることができる。その結果、容易に、絶縁層にクラックが生じるのを抑制することができる。
上記第1および第2の局面による半導体装置において、埋め込み部材から構成された支持部材を、半導体基板に達するように形成することができる。
上記第1および第2の局面による半導体装置において、好ましくは、絶縁層に形成された開口部は、正方形または長方形の開口形状を有している。このように構成すれば、開口部の開口形状を円形に形成した場合に比べて、容易に、開口面積を大きくすることができるので、開口部内に埋め込まれた埋め込み部材の断面積(半導体基板の主表面と平行方向の断面積)を大きくすることができる。このため、開口部内に埋め込み部材が埋め込まれることによって構成される支持部材の強度を向上させることができるので、外部から応力が加わった場合でも、より容易に、配線層に加わる応力を低減することができる
上記第1および第2の局面による半導体装置において、好ましくは、埋め込み部材は、Ti、Ta、W、および、Moの群から選択される少なくとも1つの元素を含む導電性材料から構成されている。このように構成すれば、容易に、埋め込み部材の硬度(ビッカース硬度)を、絶縁層の硬度(ビッカース硬度)よりも高くすることができるので、支持部材の強度を向上させることができる。
この場合において、好ましくは、埋め込み部材は、Ti、Ta、W、および、Moのいずれか、または、いずれかの化合物から構成されている。このように構成すれば、より容易に、埋め込み部材の硬度(ビッカース硬度)を、絶縁層の硬度(ビッカース硬度)よりも高くすることができるので、容易に、支持部材の強度を向上させることができる。
この発明の第3の局面による半導体装置の製造方法は、下層側の絶縁層に、厚み方向に貫通する第1開口部を形成する工程と、第1開口部内に第1埋め込み部材を形成する工程と、下層側の絶縁層上に、導電体層を形成する工程と、少なくとも、導電体層の第1開口部上の領域を除去する工程を含み、導電体層をパターニングすることにより配線層を形成する工程と、下層側の絶縁層上に、配線層を覆うように、上層側の絶縁層を形成する工程と、上層側の絶縁層に、第1開口部と重なるように、厚み方向に貫通する第2開口部を形成する工程と、配線層を介することなく第1埋め込み部材と直接接触するように、第2開口部内に第2埋め込み部材を形成する工程とを備えている。
この第3の局面による半導体装置の製造方法では、上記のように、少なくとも、導電体層の第1開口部上の領域を除去する工程を含み、導電体層をパターニングすることにより配線層を形成する工程と、上層側の絶縁層に、第1開口部と重なるように、厚み方向に貫通する第2開口部を形成する工程と、配線層を介することなく第1埋め込み部材と直接接触するように、第2開口部内に第2埋め込み部材を形成する工程とを備えることによって、複数の埋め込み部材が絶縁層の厚み方向に接続された支持部材を容易に構成することができるので外部から応力が加わった場合でも、この支持部材により応力を受け止めることができる。このため、配線層に加わる応力を低減することができるので、配線層の撓み量を小さくすることができる。これにより、絶縁層にクラックが生じるのを抑制することができるので、絶縁層にクラックが生じることに起因して、互いに隣り合う配線層、または、上層側の配線層と下層側の配線層とが電気的に短絡するという不都合が生じるのを抑制することができる。その結果、配線層が電気的に短絡することに起因する信頼性の低下を抑制することができる。
また、第3の局面による半導体装置の製造方法では、上記のように、配線層を介することなく第1埋め込み部材と直接接触するように、第2開口部内に第2埋め込み部材を形成する工程を備えることによって、支持部材を容易に構成することができるので、配線層を、絶縁層よりも硬度が高いWやTiなどの高融点金属、または、その化合物から構成することなく、信頼性の低下を抑制することができる。このため、配線層をCuやAlなどから構成することにより、配線層の電気抵抗が大きくなるのを抑制することができるので、消費電力が上昇するのを抑制することができる。
さらに、第3の局面による半導体装置の製造方法では、上記のように、配線層をCuやAlなどから構成した場合でも、信頼性の低下を抑制することができるので、配線層をCuやAlなどから構成することにより、配線層の製造プロセス条件などを従来と同じ条件にすることができる。これにより、配線層の製造プロセス条件などを変更することなく半導体装置を製造することができるので、配線層の製造プロセス条件などを変更することに起因する製造プロセスの繁雑化を抑制することができる。
この発明の第4の局面による半導体装置の製造方法は、半導体基板の上面上に、複数の絶縁層を積層する工程と、厚み方向に、複数の絶縁層を貫通する開口部を形成する工程と、開口部内に埋め込み部材を形成することにより、一体的に形成された支持部材を構成する工程とを備えている。
この第4の局面による半導体装置の製造方法では、上記のように、開口部内に埋め込み部材を形成することにより、一体的に形成された支持部材を構成する工程を備えることによって、外部から応力が加わった場合でも、一体的に形成された支持部材により応力を受け止めることができるので、配線層に加わる応力を低減することができる。このため、配線層の撓み量を小さくすることができるので、絶縁層にクラックが生じるのを抑制することができる。これにより、絶縁層にクラックが発生することに起因して、互いに隣り合う配線層、または、上層側の配線層と下層側の配線層とが電気的に短絡するという不都合が生じるのを抑制することができるので、配線層が電気的に短絡することに起因する信頼性の低下を抑制することが可能な半導体装置を容易に得ることができる。
また、第4の局面による半導体装置の製造方法では、上記のように、配線層を、絶縁層よりも硬度が高いWやTiなどの高融点金属、または、その化合物から構成することなく、信頼性の低下を抑制することができるので、配線層をCuやAlなどから構成することにより、配線層の電気抵抗が大きくなるのを抑制することができる。これにより、消費電力が上昇するのを抑制することができる。
さらに、第4の局面による半導体装置の製造方法では、上記のように、配線層をCuやAlなどから構成した場合でも、信頼性の低下を抑制することができるので、配線層をCuやAlなどから構成することにより、配線層の製造プロセス条件などを従来と同じ条件にすることができる。これにより、配線層の製造プロセス条件などを変更することなく半導体装置を製造することができるので、配線層の製造プロセス条件などを変更することに起因する製造プロセスの繁雑化を抑制することができる。
以上のように、本発明によれば、信頼性の低下を抑制しながら、消費電力の上昇および製造プロセスの煩雑化を抑制することが可能な半導体装置を容易に得ることができる。
また、本発明によれば、信頼性の低下を抑制しながら、消費電力の上昇および製造プロセスの煩雑化を抑制することが可能な半導体装置を容易に製造することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、本発明の半導体装置の一例として、人間の指紋や動物の鼻紋などの微細な凹凸形状を感知する表面形状認識用センサについて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による表面形状認識用センサの一部を示した平面図である。図2は、図1に示した本発明の第1実施形態による表面形状認識用センサの一部を拡大して示した平面図である。図3は、図2の100−100線に沿った断面図である。図4および図5は、図1に示した本発明の第1実施形態による表面形状認識用センサの構造を説明するための断面図である。まず、図1〜図5を参照して、第1実施形態による表面形状認識用センサ50の構造について説明する。
第1実施形態による表面形状認識用センサ50では、図3に示すように、シリコン基板1上に、多層配線構造が形成されている。具体的には、シリコン基板1上に、Al、Al−Cu、または、Cuなどから構成されるとともに、所定の配線パターンに形成されたメタル配線層2が、各層間を絶縁するように、層間絶縁膜3を介して複数層形成されている。この層間絶縁膜3は、たとえば、SiO2やSiNから構成されている。また、層間絶縁膜3の所定領域には、厚み方向に貫通するコンタクトホール3aが形成されており、このコンタクトホール3a内には、図3および図5に示すように、層間絶縁膜3の上面側に形成されたメタル配線層2と下面側に形成されたメタル配線層2とを電気的に接続するための接続プラグ4がバリアメタル層5(図5参照)を介して形成されている。なお、シリコン基板1は、本発明の「半導体基板」の一例であり、メタル配線層2は、本発明の「配線層」の一例である。また、層間絶縁膜3は、本発明の「絶縁層」の一例である。
また、図1〜図4に示すように、最上層の層間絶縁膜3(34)の上面上には、たとえば、一辺の長さが約30μmの正方形形状を有する容量検出電極6が形成されている。この容量検出電極6は、図1に示すように、平面的に見て、マトリクス状に配列されている。また、シリコン基板1の容量検出電極6に対応する領域には、図示しない検出回路が作り込まれている。この検出回路(図示せず)は、マトリクス状に配列された複数の容量検出電極6の各々に対応するように、シリコン基板1の表面部にマトリクス状に形成されている。そして、容量検出電極6の各々は、メタル配線層2および接続プラグ4を介して、シリコン基板1に形成された対応する検出回路(図示せず)に電気的に接続されている。
また、最上層の層間絶縁膜3(34)上には、図3に示すように、容量検出電極6を覆うように、約400nm〜約1200nmの厚みを有するSiN膜7が形成されている。このSiN膜7は、誘電体層(容量膜)としての機能を有している。これにより、表面形状認識用センサ50の表面上に指(図示せず)を載せたときに、容量検出電極6と指の表面との間に指紋の凹凸に応じて形成される静電容量が検出可能となる。したがって、マトリクス状に配列された容量検出電極6により静電容量が検出されることによって、指紋などの微細な凹凸形状が感知(検出)される。
また、第1実施形態による表面形状認識用センサ50では、図1〜図4に示すように、最上層の層間絶縁膜3(34)上に、静電破壊防止用のグランド電極8が形成されている。このグランド電極8は、マトリクス状に配列された容量検出電極6の各々を囲むように、平面的に見て、格子状に形成されている。また、グランド電極8は、図1に示すように、約50μmの間隔Aで配設されている。
また、上記したSiN膜7の上面上には、図3に示すように、表面保護膜9が形成されている。この表面保護膜9は、SiN膜7にゴミなどの汚れが付着するのを抑制する機能を有している。また、表面保護膜9は、グランド電極8の上面が露出するように、SiN膜7上に形成されている。これにより、表面形状認識用センサ50の表面上に指(図示せず)を載せたときに、指(図示せず)とグランド電極8とが直接接触するように構成されている。
ここで、第1実施形態では、各々の層間絶縁膜3のグランド電極8に対応する領域(グランド電極8下の領域)に、層間絶縁膜3の厚み方向に貫通する開口部3bが形成されている。この開口部3bは、図2に示すように、正方形の開口形状を有している。また、図3および図4に示すように、各々の層間絶縁膜3に形成された開口部3bは、互いに重なるように配置されることによって、最上層の層間絶縁膜3(34)から最下層の層間絶縁膜3(31)まで貫通するように構成されている。そして、各々の開口部3b内には、バリアメタル層5(図5参照)を介して、高融点金属であるW(タングステン)からなる導電性プラグ10が形成されている。なお、導電性プラグ10は、本発明の「埋め込み部材」の一例である。また、開口部3b内に形成された導電性プラグ10は、上記したメタル配線層2を介することなくシリコン基板1の厚み方向に互いに直性接触している。これにより、グランド電極8の下方に、複数の導電性プラグ10(10a〜10d)がシリコン基板1の厚み方向に接続されることによって構成された柱状構造体11が形成されている。この柱状構造体11は、グランド電極8を支持するように構成されている。また、柱状構造体11の一方端部は、グランド電極8と電気的に接続されているとともに、柱状構造体11の他方端部は、シリコン基板1のグランド端子12(図5参照)に電気的に接続されている。したがって、表面形状認識用センサ50の表面に指が触れた際に、グランド電極8および柱状構造体11を介して、人体に蓄積された静電気をシリコン基板1のグランド端子12(図5参照)に逃がすことが可能となるので、検出回路(図示せず)の静電破壊を抑制することが可能となる。なお、柱状構造体11は、本発明の「支持部材」の一例である。
また、第1実施形態では、図3〜図5に示すように、シリコン基板1上に積層された複数の層間絶縁膜3において、奇数番目の層間絶縁膜31および33に形成された開口部31bおよび33bと、偶数番目の層間絶縁膜32および34に形成された開口部32bおよび34bとは、互いに異なる開口面積を有するように構成されている。具体的には、偶数番目の層間絶縁膜32および34に形成された開口部32bおよび34bは、奇数番目の層間絶縁膜31および33に形成された開口部31bおよび33bよりも、一辺の長さが約0.3μm(片側約0.15μm)だけ大きくなるように構成されている。より具体的には、奇数番目の層間絶縁膜31および33に形成された開口部31bおよび33bは、一辺の長さb1(図5参照)が約0.5μm〜約0.6μmの正方形形状に形成されているとともに、偶数番目の層間絶縁膜32および34に形成された開口部32bおよび34bは、一辺の長さb2(図5参照)が約0.8μm〜約0.9μmの正方形形状に形成されている。なお、奇数番目の層間絶縁膜31および33は、本発明の「第1絶縁層」の一例であり、偶数番目の層間絶縁膜32および34は、本発明の「第2絶縁層」の一例である。
また、第1実施形態では、図2および図4に示すように、上記した柱状構造体11が、平面的に見て、互いに所定の間隔を隔てて複数形成されている。すなわち、格子状に形成されたグランド電極8は、複数の柱状構造体11によって、支持されている。
第1実施形態では、上記のように、複数の層間絶縁膜3の各々の開口部3b内に形成される複数の導電性プラグ10を、シリコン基板1の厚み方向に互いに直接接触させることにより、複数の導電性プラグ10が厚み方向に接続された柱状構造体11を構成するとともに、その柱状構造体11でグランド電極8を支持することによって、表面形状認識用センサ50の表面上に指(図示せず)を載せることにより表面形状認識用センサ50に応力が加わった場合でも、この柱状構造体11により応力を受け止めることができる。そして、上記した構成では、柱状構造体11を構成する複数の導電性プラグ10は、メタル配線層2を介することなく互いに接触しているので、柱状構造体11に応力が加わったとしても、メタル配線層2に応力が加わるのを抑制することができる。このため、表面形状認識用センサ50の機械的強度を向上させることができるとともに、メタル配線層2に加わる応力を低減することができるので、メタル配線層2をCuやAlなどの層間絶縁膜3よりもビッカース硬度の低い材料から構成したとしても、メタル配線層2の撓み量を小さくすることができる。これにより、メタル配線層2の撓み量が大きくなることに起因して、層間絶縁膜3にクラックが生じるという不都合が発生するのを抑制することができるので、層間絶縁膜3にクラックが生じることに起因して、互いに隣り合うメタル配線層2、または、上層側のメタル配線層2と下層側のメタル配線層2とが電気的に短絡するという不都合が生じるのを抑制することができる。その結果、メタル配線層2が電気的に短絡することに起因する信頼性の低下を抑制することができる。
また、第1実施形態では、複数の導電性プラグ10により柱状構造体11を構成することによって、メタル配線層2を層間絶縁膜3よりも硬度が高いWやTiなどの高融点金属、または、その化合物から構成することなく、信頼性の低下を抑制することができるので、メタル配線層2の電気抵抗が大きくなるのを抑制することができる。これにより、消費電力が上昇するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、メタル配線層2の製造プロセス条件などを変更することなく表面形状認識用センサ50を製造することができるので、メタル配線層2の製造プロセス条件などを変更することに起因する製造プロセスの繁雑化を抑制することができる。
また、第1実施形態では、奇数番目の層間絶縁膜3(31、33)に形成された開口部3b(31b、33b)と、偶数番目の層間絶縁膜3(32、34)に形成された開口部3b(32b、34b)とを、互いに異なる開口面積となるように形成することによって、奇数番目の層間絶縁膜3(31、33)の開口部3b(31b、33b)内に形成される導電性プラグ10(10a、10c)と、偶数番目の層間絶縁膜3(32、34)の開口部3b(32b、34b)内に形成される導電性プラグ10(10b、10d)とをシリコン基板1の厚み方向に互いに直接接触させる際に、アライメントずれが生じるのを抑制することができるので、容易に、複数の導電性プラグ10が接続された柱状構造体11を構成することができる。
また、第1実施形態では、柱状構造体11を、平面的に見て、シリコン基板1上の領域の複数箇所に設けることによって、外部から応力が加わった場合でも、複数箇所に設けられた複数個の柱状構造体11で応力を受け止めることができるので、容易に、メタル配線層2に加わる応力を低減することができる。これにより、容易に、メタル配線層2の撓み量を小さくすることができるので、容易に、層間絶縁膜3にクラックが生じるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、層間絶縁膜3に形成された開口部3bの開口形状を、正方形形状に形成することによって、開口部3bの開口形状を円形に形成した場合に比べて、容易に、開口面積を大きくすることができるので、開口部3b内に形成された導電性プラグ10の断面積(シリコン基板1の主表面と平行方向の断面積)を大きくすることができる。このため、開口部3b内に導電性プラグ10が形成されることによって構成される柱状構造体11の強度を向上させることができるので、外部から応力が加わった場合でも、より容易に、メタル配線層2に加わる応力を低減することができる
また、第1実施形態では、導電性プラグを、W(タングステン)から構成することによって、より容易に、導電性プラグ10のビッカース硬度を、層間絶縁膜3のビッカース硬度よりも高くすることができるので、容易に、柱状構造体11の強度を向上させることができる。
図6〜図15は、本発明の第1実施形態による表面形状認識用センサの製造方法を説明するための断面図である。次に、図1および図5〜図15を参照して、本発明の第1実施形態による表面形状認識用センサ50の製造方法について説明する。
まず、図6に示すように、検出回路(図示せず)が作り込まれたシリコン基板1の上面上に、CVD法などを用いて、層間絶縁膜3(31)を形成する。次に、図7に示すように、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、層間絶縁膜3(31)の所定領域に、厚み方向に貫通する開口部3b(31b)およびコンタクトホール3aをそれぞれ形成する。この際、コンタクトホール3aは、円形の開口形状に形成する一方、開口部3b(31b)は、正方形の開口形状に形成する。
次に、図8に示すように、形成した開口部3b(31b)およびコンタクトホール3a内に、バリアメタル層5(図5参照)を介して、それぞれ、導電性プラグ10(10a)および接続プラグ4を形成する。具体的には、メタルCVD法などを用いて、W(タングステン)層(図示せず)を全面に形成した後、CMP法により層間絶縁膜3(31)の表面まで研磨することによって、開口部3b(31b)およびコンタクトホール3a内に、Wからなる導電性プラグ10(10a)および接続プラグ4を、それぞれ、形成する。
続いて、図9に示すように、層間絶縁膜3(31)の上面上に、メタルスパッタ法などを用いて、CuまたはAlなどからなるメタル層21を全面に形成する。そして、図10に示すように、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、メタル層21を所定の配線パターンに形成する。これにより、層間絶縁膜3(31)上にメタル配線層2が形成される。なお、メタル層21は、本発明の「導電体層」の一例である。
ここで、第1実施形態では、メタル配線層2を形成する際に、メタル配線層2の開口部3b(31b)(導電性プラグ10(10a))上の領域を同時に除去する。これにより、開口部3b(31b)内に形成された導電性プラグ10(10a)が露出するとともに、図5に示したように、導電性プラグ10(10a)の上部が層間絶縁膜3(31)の上面から突出する。すなわち、メタル配線層2の開口部3b(31b)(導電性プラグ10(10a))上の領域をエッチングにより除去した際に、オーバーエッチングによって、層間絶縁膜3(31)の上面の一部が除去される。これにより、層間絶縁膜3(31)の上面におけるメタル配線層2が形成されている領域以外の領域が、層間絶縁膜3(31)の上面におけるメタル配線層2が形成されている領域よりも下方に形成されるので、層間絶縁膜3(31)の開口部3b(31b)内に形成された導電性プラグ10(10a)の上部が、形成されている層間絶縁膜3(31)の上面から突出した状態となる。
その後、層間絶縁膜3(31)の上面上に、CVD法などを用いて、メタル配線層2を覆うように層間絶縁膜3(32)を形成する。次に、図12に示すように、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、層間絶縁膜3(32)の所定領域に、厚み方向に貫通する開口部3b(32b)およびコンタクトホール3aをそれぞれ形成する。この際、開口部3b(32b)は、層間絶縁膜3(31)の開口部3b(31b)と重なるように形成するとともに、異なる開口面積を有するように形成する。また、コンタクトホール3aは、円形の開口形状に形成するとともに、メタル配線層2に達するように形成する。一方、開口部3b(32b)は、正方形の開口形状に形成する。
次に、図8で示した方法と同様の方法を用いて、形成した開口部3b(32b)およびコンタクトホール3a内に、導電性プラグ10(10b)および接続プラグ4を形成する。これにより、図13に示す形状が得られる。
続いて、図9〜図13で示した方法と同様の方法を用いて、層間絶縁膜3の形成、開口部3bおよびコンタクトホール3aの形成、導電性プラグ10および接続プラグ4の形成、メタル配線層2の形成を繰り返す。これにより、図14に示すように、複数の導電性プラグ10が接続された柱状構造体11が形成される。なお、層間絶縁膜31、32、33を下層側の層間絶縁膜3とした場合における開口部31b、32b、33b、および、導電性プラグ10a、10b、10cは、それぞれ、本発明の「第1開口部」および「第1埋め込み部材」の一例であり、層間絶縁膜32、33、34を上層側の層間絶縁膜3とした場合における開口部32b、33b、34b、および、導電性プラグ10b、10c、10dは、それぞれ、本発明の「第2開口部」および「第2埋め込み部材」の一例である。
次に、図15に示すように、最上層の層間絶縁膜3(34)上に、容量検出電極6を形成する。そして、図16に示すように、容量検出電極6を覆うように、たとえば、約400nm〜約1200nmの厚みを有するSiN膜7を形成する。その後、グランド電極8が形成される接続孔7aをエッチング技術により形成した後、接続孔7a内にグランド電極8を形成する。これにより、グランド電極8が、柱状構造体11に支持されるとともに、柱状構造体11に電気的に接続される。最後に、表面保護膜9を形成する。このようにして、図1に示した第1実施形態による表面形状認識用センサ50が形成される。
(第2実施形態)
図16は、本発明の第2実施形態による表面形状認識用センサの構造を示した断面図である。次に、図16を参照して、この第2実施形態による表面形状認識用センサ60では、上記第1実施形態とは異なり、柱状構造体61が1つの導電性プラグ61によって一体的に形成されている。なお、導電性プラグ61および開口部62以外の構成については、上記した第1実施形態による表面形状認識用センサ50と同様であるため、その説明は省略する。
第2実施形態による表面形状認識用センサ60では、シリコン基板1上に積層された複数の層間絶縁膜3をその厚み方向に貫通する開口部62が形成されている。この開口部62内には、導電性プラグ61が形成されており、これによって、柱状構造体61が一体的に形成されている。なお、導電性プラグ61は、本発明の「埋め込み部材」の一例であり、柱状構造体61は、本発明の「支持部材」の一例である。この柱状構造体61は、グランド電極8の下方に、グランド電極8を支持するように形成されている。また、柱状構造体61は、図2に示した第1実施形態と同様に、平面的に見て、複数箇所に形成されている。すなわち、グランド電極8を複数の柱状構造体61で支持している。さらに、柱状構造体61の一方端部は、グランド電極8と電気的に接続されているとともに、柱状構造体61の他方端部は、シリコン基板1のグランド端子と電気的に接続されている。
第2実施形態では、上記のように、複数の層間絶縁膜3を厚み方向に貫通するように、開口部62を形成するとともに、その開口部62内に、導電性プラグ61を形成することによって、一体的に形成された柱状構造体61を構成することができる。そして、その柱状構造体61でグランド電極8を支持することによって、外部から応力が加わった場合でも、柱状構造体61により応力を受け止めることができるので、メタル配線層2に加わる応力を低減することができる。このため、メタル配線層2を、層間絶縁膜3よりも硬度の低い材料であるCuやAlなどから構成したとしても、メタル配線層2の撓み量を小さくすることができるので、層間絶縁膜3にクラックが生じるのを抑制することができる。これにより、層間絶縁膜3にクラックが生じることに起因して、互いに隣り合うメタル配線層2、または、上層側のメタル配線層2と下層側のメタル配線層2とが電気的に短絡するという不都合が生じるのを抑制することができる。その結果、メタル配線層2が電気的に短絡することに起因する信頼性の低下を抑制することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記した第1実施形態の効果と同様である。
図17〜図19は、本発明の第2実施形態による表面形状認識用センサの製造方法を説明するための断面図である。次に、図6〜図14および図17〜図19を参照して、本発明の第2実施形態による表面形状認識用センサ60の製造方法について説明する。
まず、図17に示すように、図6〜図14に示した第1実施形態と同様の方法を用いて、シリコン基板1の上面上に多層配線構造を形成する。この際、第1実施形態とは異なり、第1実施形態における開口部3b(図14参照)を形成することなく多層配線構造を形成する。
次に、図18に示すように、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、複数の層間絶縁膜3を厚み方向に貫通するように、開口部62を形成する。この際、コンタクトホール3aを形成するためのマスクとは別マスクを用いる。そして、図19に示すように、形成した開口部62内に、バリアメタル層5(図5参照)を介して、導電性プラグ61を形成する。具体的には、メタルCVD法などを用いて、W(タングステン)層(図示せず)を全面に形成した後、CMP法により層間絶縁膜3の表面まで研磨することにより、開口部62内に、W(タングステン)からなる導電性プラグ61を形成する。
続いて、最上層の層間絶縁膜3上に、容量検出電極6を形成する。そして、容量検出電極6を覆うように、たとえば、約400nm〜約1200nmの厚みを有するSiN膜7を形成する。その後、グランド電極8が形成される接続孔7aをエッチング技術により形成した後、接続孔7a内にグランド電極8を形成する。これにより、グランド電極8が、柱状構造体61に支持されるとともに、柱状構造体61に電気的に接続される。最後に、表面保護膜9を形成する。このようにして、図16に示した第2実施形態による表面形状認識用センサ60が形成される。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、本発明による半導体装置の一例としての表面形状認識用センサを例にして説明したが、本発明はこれに限らず、表面形状認識用センサ以外の半導体装置にも本発明を適用することができる。
また、上記第1および第2実施形態では、柱状構造体を構成する導電性プラグをW(タングステン)から構成したが、本発明はこれに限らず、導電性プラグをW以外のTi、Ta、Moのいずれかから構成してもよい。また、導電性プラグを、Ti、Ta、MoおよびWの化合物から構成してもいいし、W、Ti、TaおよびMoから選択される少なくとも1つの元素を含む導電性材料から構成してもよい。また、導電性プラグ以外の埋め込み部材によって、支持部材を構成するようにしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、開口部の開口形状を正方形形状に形成した例を示したが、本発明はこれに限らず、開口部の開口形状を正方形形状以外の形状に形成してもよい。たとえば、開口部の開口形状を長方形形状に形成してもよい。また、図20に示すように、開口部3cの開口形状を格子状のグランド電極8に沿った溝状に形成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、グランド電極を、導電性プラグで構成された柱状構造体で支持する構成について示したが、本発明はこれに限らず、グランド電極以外の部材を、導電性プラグで構成された柱状構造体で支持するように構成してもよい。また、単に、柱状構造体が形成されている構成にしてもよい。すなわち、他の部材を支持しない構成にしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、最上層の層間絶縁膜から最下層の層間絶縁膜まで貫通するように、導電性プラグ(柱状構造体)を形成した例を示したが、本発明はこれに限らず、複数の層間絶縁膜の一部に、導電性プラグ(柱状構造体)を形成するように構成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、柱状構造体の他方端部を配線層(グランド端子)に電気的に接続するように構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、柱状構造体を配線層と電気的に接続されていない構成にしてもよい。たとえば、ダミーの柱状構造体を備えるようにしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、層間絶縁膜を4層積層した例を示したが、本発明はこれに限らず、層間絶縁膜が2層以上形成されていれば、4層以外の積層数であってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、導電性プラグを柱状構造体に構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、応力を支持することが可能であれば、柱状構造以外の支持部材に構成してもよい。
また、上記第1実施形態では、奇数番目の層間絶縁膜の開口部の方が、偶数番目の層間絶縁膜の開口部よりも開口面積が小さくなるように構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、奇数番目の層間絶縁膜の開口部の方が、偶数番目の層間絶縁膜の開口部よりも開口面積が大きくなるように構成してもよい。
本発明の第1実施形態による表面形状認識用センサの一部を示した平面図である。 図1に示した本発明の第1実施形態による表面形状認識用センサの一部を拡大して示した平面図である。 図2の100−100線に沿った断面図である。 図2の200−200線に沿った断面図である。 図1に示した本発明の第1実施形態による表面形状認識用センサの構造を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による表面形状認識用センサの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による表面形状認識用センサの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による表面形状認識用センサの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による表面形状認識用センサの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による表面形状認識用センサの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による表面形状認識用センサの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による表面形状認識用センサの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による表面形状認識用センサの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による表面形状認識用センサの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による表面形状認識用センサの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態による表面形状認識用センサの構造を示した断面図である。 本発明の第2実施形態による表面形状認識用センサの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態による表面形状認識用センサの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態による表面形状認識用センサの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の変形例による表面形状認識用センサの一部を拡大して示した平面図である。
符号の説明
1 シリコン基板(半導体基板)
2 メタル配線層(配線層)
3 層間絶縁膜(絶縁層)
3a コンタクトホール
3b、62 開口部
4 接続プラグ
5 バリアメタル層
6 容量検出電極
7 SiN膜
8 グランド電極
9 表面保護膜
10、61 導電性プラグ(埋め込み部材)
11、61 柱状構造体(支持部材)
12 グランド端子
21 メタル層(導電体層)
50、60 表面形状認識用センサ(半導体装置)

Claims (10)

  1. 半導体基板の上面上に積層され、厚み方向に貫通する開口部を有する複数の絶縁層と、
    前記絶縁層よりも高い硬度を有し、前記複数の絶縁層の各々の前記開口部内に埋め込まれた複数の埋め込み部材と、
    前記絶縁層間に形成された配線層とを備え、
    前記複数の埋め込み部材は、前記配線層を介することなく、前記半導体基板の厚み方向に互いに直接接触することにより、支持部材に構成されていることを特徴とする、半導体装置。
  2. 前記複数の絶縁層は、少なくとも、互いに交互に配置された第1絶縁層と第2絶縁層とを含み、
    前記第1絶縁層の開口部と前記第2絶縁層の開口部とは、互いに異なる開口面積を有していることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 半導体基板の上面上に積層され、厚み方向に貫通する開口部を有する複数の絶縁層と、
    前記絶縁層よりも高い硬度を有する埋め込み部材とを備え、
    前記複数の絶縁層の各々の前記開口部は、互いに重なるように配置されることにより、前記複数の絶縁層を厚み方向に貫通するように構成されており、
    前記埋め込み部材は、前記複数の絶縁層を貫通するように構成された前記開口部内に埋め込まれることによって、一体的に形成された支持部材に構成されていることを特徴とする、半導体装置。
  4. 前記埋め込み部材から構成された前記支持部材は、平面的に見て、前記半導体基板上の領域の複数箇所に設けられていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記埋め込み部材から構成された前記支持部材は、前記半導体基板に達するように形成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記絶縁層に形成された前記開口部は、正方形または長方形の開口形状を有していることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記埋め込み部材は、Ti、Ta、W、および、Moの群から選択される少なくとも1つの元素を含む導電性材料から構成されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記埋め込み部材は、Ti、Ta、W、および、Moのいずれか、または、いずれかの化合物から構成されていることを特徴とする、請求項7に記載の半導体装置。
  9. 下層側の絶縁層に、厚み方向に貫通する第1開口部を形成する工程と、
    前記第1開口部内に第1埋め込み部材を形成する工程と、
    前記下層側の絶縁層上に、導電体層を形成する工程と、
    少なくとも、前記導電体層の前記第1開口部上の領域を除去する工程を含み、前記導電体層をパターニングすることにより配線層を形成する工程と、
    前記下層側の絶縁層上に、前記配線層を覆うように、上層側の絶縁層を形成する工程と、
    前記上層側の絶縁層に、前記第1開口部と重なるように、厚み方向に貫通する第2開口部を形成する工程と、
    前記配線層を介することなく前記第1埋め込み部材と直接接触するように、前記第2開口部内に第2埋め込み部材を形成する工程とを備えることを特徴とする、半導体装置の製造方法。
  10. 半導体基板の上面上に、複数の絶縁層を積層する工程と、
    厚み方向に、前記複数の絶縁層を貫通する開口部を形成する工程と、
    前記開口部内に埋め込み部材を形成することにより、一体的に形成された支持部材を構成する工程とを備えることを特徴とする、半導体装置の製造方法。
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