JP3417519B2 - 複式筆記具 - Google Patents

複式筆記具

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JP3417519B2
JP3417519B2 JP14617896A JP14617896A JP3417519B2 JP 3417519 B2 JP3417519 B2 JP 3417519B2 JP 14617896 A JP14617896 A JP 14617896A JP 14617896 A JP14617896 A JP 14617896A JP 3417519 B2 JP3417519 B2 JP 3417519B2
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    • B43K5/1818Mechanical feeding means, e.g. valves; Pumps
    • B43K5/1827Valves
    • B43K5/1836Valves automatically closing
    • B43K5/1881Valves automatically closing when the writing point points upwards

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通常の油性ボール
ペン等の筆記体、所謂剪断減粘性を有する水性ボールペ
ンインキ・低粘度の油性ボールペンインキが充填されて
なるボールペン筆記体、あるいは、シャープペンシル筆
記体などを任意に組み合わせて搭載してなる複式筆記具
に関する。
【0002】
【従来の技術】ボールペンは、ボール、チップホルダー
からなるペン先、インキ収容管、ペン軸などから構成さ
れる。このボールペンによる筆記においては、ペン先と
なるボールの回転によりチップ内部から流出してくるイ
ンキを紙などの記録体に転写若しくは浸透させ、特に転
写によって筆跡・描線をつくりだす。
【0003】水性ボールペンは、粘度が数mPa・S以
下の低粘性であるため、軽い筆記圧で書けるという利点
があり良好な書き味が得られる特徴がある。しかしなが
ら、インキがペン先からだらだらと流れ出る直流現象
や、反対にボールペンの先から空気が流入してインキが
流出する逆流現象などが起こり易い欠点もある。これら
の現象は中綿と称する繊維の収束体などを用いて防止す
る方法がとられている。又、キャップオフの状態で放置
すると、溶媒の蒸気圧が高くなって溶媒がれが生ずるた
め、ペン先が乾燥してインキが流出しなくなり書けなく
なる恐れがある。
【0004】一方、従来より知られている油性ボールペ
ンは、それに使用されるインキの粘度が数千mPa・S
以上の高粘度であることから、ペン先からインキが流出
する際におけるボールが回転する時の抵抗が大きいた
め、良好な書き味が得られない恐れがある。又、筆記の
際にペン先から流出するインキ量が少ないと共にボテ現
象があるので、筆記描線にムラがあったり、筆跡濃度が
薄くなったり、高い筆記圧を必要としたりするなどの不
具合がある。
【0005】そこで、この油性ボールペンの改良とし
て、最近、上記の水性と油性との中間粘度領域(数mP
a・S〜数千mPa・S)のインキを用いる中粘度と呼
ばれる水性インキ用ボールペンが開発されている。この
ものは、先端ボールの回転によって粘度が低下してイン
キがスムーズに流出する特性、所謂剪断減粘性を有する
相対的に低粘性の水性のインキを用いたボールペンであ
る。しかしながら、このものにおいては、インキが乾燥
しやすいという欠点があるため、通常は筆記体の先端部
をシールするキャップが必要になる。又、インキの流出
量が多くなることから、筆記寿命を延ばすためにインキ
収容管の径を太くしてインキの充填量を多くする必要も
ある。
【0006】又、上記油性ボールペンの改良として、耐
乾燥性に優れた低粘度の油性インキを用いたボールペン
も考えられるが、やはりインキの流出量が多くなるた
め、この場合にあっても、筆記寿命を延ばすにはインキ
収容管の径を太くしてインキの充填量を多くする必要が
生じてしまう。又、インキの粘度が低いために、チップ
側を下向きにした場合に先端ボールとチップ抱持部との
隙間が生ずると、インキが滲みでる直流が生じるといっ
た欠点がある。
【0007】すなわち、上記中粘度の水性インキ、低粘
度の油性インキは、何れも低粘性であることからインキ
の逆流や直流現象を起こし易い傾向があり、このインキ
の逆流や直流が起きると、衣類などを汚すなどの恐れが
ある。又、落下やノック衝撃で筆記掠れが生じやすい欠
点もある。
【0008】又、中粘度の水性ボールペンにあっては、
通常インキ収容管の後端にフォロアと称されるグリース
状の半透明不乾性物質が充填されるので、インキ蒸発防
止の問題については、ペン先即ちボールとホルダーとの
間隙からの蒸発低減化を考えればよい。例えば、油性ボ
ールペンのように蒸気圧がかなり低い溶剤を主として用
いれば、インキの蒸発については考慮しないですむ。し
かし、水性インキの場合は水が主溶剤であるので、低蒸
気圧溶剤を選択しただけでは、水の蒸発を防げない。
【0009】又、インキ溶媒中のゴム成分の溶解度差を
利用して、インキ収容管内でゲル状となり、筆記に伴う
先端ボールの回転でゾル化し、描線状態でゲル化して、
紙にしみ込まないことから消しゴムで消せるインキが知
られている。
【0010】又、シャープペンシル及びボールペン等の
複数の筆記体を搭載して、軸先から選択的にその先端部
を出没可能とした複式筆記具が知られている。この複式
筆記具の先端部の出没機構としては、ノック式のもの、
筆記具の軸筒の側面から貫出したスライダーを交互に摺
動させるスライダー式のもの、傾斜面を備えたカム筒を
回転させて行うカム式のものなど種々の機構が知られて
いる。
【0011】例えば、この種の複式筆記具としては複数
の通常の油性ボールペン筆記体を押出す構造のものが知
られており、このものは、軸筒内でノック操作部に固定
された筆記体を、軸筒内に設けた縦溝に沿って夫々摺動
自在とし、これにより、一つの筆記体の先端部を軸筒の
先端口から選択的に突出させて係合し、それと共に、一
つの筆記体を突出させることにより他の筆記体の係合を
解除してリターンスプリングの作用により軸筒内に夫々
の筆記体を収納させるように構成される。
【0012】この種の複式筆記具においては、筆記体を
選択して先軸の先端口から筆記体の先端部を突出させる
場合、ノック操作部が軸方向に対して屈曲状態で係止す
る為に、筆記体が非変形であると作動不可となる問題が
ある。特に中粘度の水性・低粘度の油性ボールペンを複
式筆記具に搭載した場合は、前述のようにインキ収容管
が太くなるため、通常の太さの筆記体間の自由度がなく
なって、突出する筆記体の先端部が軸筒の先端口にスム
ーズに求心されず、筆記体の作動が阻害されて筆記体の
先端部の出没が不可となる。この筆記体の作動を可能と
するために軸筒を極端に太くすると、携帯性、使い勝手
が悪くなるという問題が生じてしまう。
【0013】又、従来の複式筆記具の出没機構において
は、前述のように筆記体を軸筒内に戻すためのリターン
スプリングを内蔵しているため、構造が複雑になり部品
点数も多くなることから、コスト高となる問題がある。
又、機構を内蔵するためのスペースが大きく、リフィー
ルが占める寸法上の自由度が少ない。
【0014】又、従来の複式筆記具においては、筆記体
の先端部が突出したまま筆記具を胸ポケット等に差した
場合、衣服を汚損するなどの問題点もある。
【0015】尚、本発明の複式筆記具に関連する公知技
術としては、特開平7−214986号、特開平6−3
28891号、実開平6−53185号、実開平7−3
3680号、実公平3−35589号公報に開示された
技術が挙げられる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解決するものであって、即ち、イン
キの逆流、直流現象が生じず、かつペン先の耐乾燥性が
維持されてキャップを外して放置することができ、しか
も落下衝撃、上向き筆記によるインキの逆流やインキの
直流を防止する機構を有する中粘度の水性、低粘度の油
性ボールペンの筆記体を少なくとも1本含む複数の筆記
体を軸筒内に搭載した場合であっても、軸先から夫々の
筆記体の先端部を選択的に出没可能とした製造コスト、
携帯性、使い勝手性に優れる複式筆記具を提供すること
を第1の目的とする。
【0017】又、第1の目的に加えて、消しゴムで消せ
るボールペン筆記体と消しゴム繰り出し機構とを備えた
便利な複式筆記具を提供することを第2の目的とする。
【0018】更に、第1の目的に加えて、筆記体の先端
部が突出したままでは胸ポケット等に差せないように成
して筆記体の先端部の突出状態が容易に認知されること
により、ボールペン筆記体による衣服等の汚損を防止
し、それと共にシャープペン筆記体の先端部のシャープ
エッジによる衣服等の損傷を防止した複式筆記具を提供
することを第3の目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記第1〜第
3の目的を達成するため、次の構成を有する。すなわ
ち、請求項1の発明は、先端ボールがチップ先端のボー
ル抱持部の内縁に常時には押圧して密接し、筆記時には
密接状態が解除されるように設けられたスプリングを有
することからなるチップと、該チップの後方に設けられ
たインキ収容管とを有し、該インキ収容管内に筆記に伴
う先端ボールの回転で粘性が低下して流出される剪断減
粘性を有した水性ボールペンインキ又は低粘度の油性イ
ンキが充填され、前記インキの後端に筆記に伴うインキ
の消耗に追随して移動するグリース状の半透明不乾性物
からなるフォロアが充填されて構成されたボールペン筆
記体を軸筒内に搭載してなる筆記具に於いて、前記ボー
ルペン筆記体は、前記インキ収容管のインキ収容部が比
較的大きな断面積を有した非変形のものであって、前記
チップとインキ収容部とを接続する部位が軸方向に対す
る横方向に容易に変移可能と成され、当該ボールペン筆
記体を少なくとも1本含む複数の筆記体を搭載して、軸
先から選択的に夫々の筆記体の先端部を出没可能とした
ことを特徴とする複式筆記具である。
【0020】請求項2の発明は、ボールペン筆記体に於
いて、チップの後端に圧着される部分と、インキ収容管
に圧着される部分と、前記チップの後端に圧着される部
分と前記インキ収容管に圧着される部分との間に設けら
れたフレキシブルな部位とが一体形成されてなる継ぎ手
を備えたことを特徴とする請求項1記載の複式筆記具で
ある。
【0021】請求項3の発明は、ボールペン筆記体に於
いて、チップの後端に対接してボール弁が遊嵌された弁
室が設けられ、該弁室の後部には、ボール弁が密接して
インキの逆流を防ぐボール受け座、及び、該ボール受け
座からインキ収容管に通ずる導孔が設けられてなること
を特徴とする請求項1記載の複式筆記具である。
【0022】請求項4の発明は、インキ溶媒中に架橋物
質を加えて、筆記に伴う先端ボールの回転でゾル化、描
線状態でゲル化し、紙にしみ込まないことから消しゴム
で消せるインキを備えたことを特徴とする請求項1記載
の複式筆記具である。
【0023】請求項5の発明は、前記軸筒の先軸と後軸
との間に設けられた中軸と、この中軸に一端が係止され
て筆記体を夫々後方に付勢するリターンスプリングと、
筆記体の後部に取り付けられてリターンスプリングによ
って夫々後方に付勢される摺動コマと、摺動コマの何れ
かの後端を押圧して前記筆記体を選択的に前進させるカ
ム斜面を前面に有し、前記中軸と係合して回転可能とさ
れる係合部を備えてなる円筒カムと、該円筒カムの後方
に接続して設けられた消しゴム繰り出し機構とを備えた
ことを特徴とする請求項1記載の複式筆記具である。
【0024】請求項6の発明は、前記軸筒の先軸と後軸
とを接合すると共に、筆記体と連動するノック操作部を
後軸の後端部に至り設けた縦溝に突出させ、ノック操作
部を軸先方に摺動させることにより選択的に筆記体の先
端部を先軸の先端口から突出係止させ、更に前記ノック
操作部の前端と筆記体の後端との間に軸方向と略直角方
向にフレキシブルに屈曲するジョイントが連結されてな
ることを特徴とする請求項1記載の複式筆記具である。
【0025】請求項7の発明は、前記軸筒の先軸及び後
軸と、この後軸の内孔に後軸に対し略120度の範囲で
回転可能に配設されると共に前部に2箇所の突起部が形
成された回転軸と、後軸の後端から突出した回転軸の後
端部に固定される操作体とを備え、後軸に対し操作体と
回転軸が回転のみ可能に保持されて、前記回転軸の突起
部と係合する傾斜状のカム溝が夫々対向して内側に形成
された一対の摺動コマが前記後軸の内孔に前後動のみ可
能に案内され、夫々の摺動コマの前方に摺動コマと連動
するように夫々の筆記体が設けられて、前記操作体の回
転に伴う回転軸の回転で夫々の摺動コマが交互に前後動
して夫々の筆記体の先端部が先軸の先端口から出没可能
となるように構成されたことを特徴とする請求項1記載
の複式筆記具である。
【0026】請求項8の発明は、軸先から選択的に夫々
の筆記体の先端部を出没させるために回転操作される操
作体が軸筒の後部に設けられ、該操作体の一側面から軸
先方に向けてクリップが延設され、該クリップの先方部
に対接する軸筒の周面の所定位置に膨出部が設けられ
て、筆記体の先端部が軸先から突出した状態のみに於い
て、クリップの先方部と前記膨出部とが軸方向に於いて
重ね合わさることで容易にクリップが胸ポケット等に差
せないように構成したことを特徴とする請求項1記載の
複式筆記具である。
【0027】請求項9の発明は、筆記体の先端部が軸先
から突出した状態のみに於いて、クリップの先方部が前
記膨出部に設けた凹部に隠蔽されて、容易にクリップが
胸ポケット等に差せないように構成したことを特徴とす
る請求項8記載の複式筆記具である。
【0028】請求項10の発明は、前記クリップの先方
部には玉部が設けられ、筆記体の先端部が軸先から突出
した状態のみに於いて、前記クリップの玉部と前記膨出
部とが相互に係合してクリップの玉部が軸筒の周面から
離反しないように構成されたことを特徴とする請求項8
記載の複式筆記具である。
【0029】請求項11の発明は、前記膨出部の前面に
凸部と凹部からなる係止部が形成され、前記クリップの
玉部の後面に凸部と凹部とからなる係止部が形成され
て、クリップの円周動によって膨出部の凸部が玉部の凹
部に係脱することを特徴とする請求項10記載の複式筆
記具である。
【0030】請求項12の発明は、前記クリップの内面
側にクビレ部を有して玉部が設けられ、前記膨出部の周
面に玉部が嵌挿する凹部が設けられ、該凹部の開口部に
該開口部を縮小する縁部が形成されて、クリップの円周
動によって前記縁部が玉部のクビレ部に係脱することを
特徴とする請求項10記載の複式筆記具である。
【0031】請求項13の発明は、前記クリップの玉部
には、該玉部の下面に開口した凹部が設けられ、該凹部
の開口部に該開口部を縮小する凸部が設けられ、軸筒の
周面にクビレ部を有した膨出部が設けられて、クリップ
の円周動によって膨出部のクビレ部に玉部の凸部が係脱
することを特徴とする請求項10記載の複式筆記具であ
る。
【0032】請求項14の発明は、シャープペンシル筆
記体とボールペン筆記体の2種の筆記体を搭載して、少
なくともシャープペンシル筆記体は、突出した状態で軸
推移可能に保持されてなることを特徴とする請求項1記
載の複式筆記具である。
【0033】請求項15の発明は、前記軸筒の先軸及び
後軸と、この後軸の内孔に後軸に対し120〜180度
の範囲で回転可能に配設されると共に軸周面にカム溝が
形成された回転軸と、後軸の後端に突出する回転軸の後
端部に固定された操作体とを備え、後軸に対し操作体と
回転軸が回転のみ可能に保持されて、前記回転軸のカム
溝と係合する突起部が夫々対向して内側に形成された一
対の摺動コマが前記後軸の内孔に前後動のみ可能に案内
され、夫々の摺動コマの前方に摺動コマと連動するよう
に夫々の筆記体が設けられて、前記操作体の回転に伴う
回転軸の回転で夫々の摺動コマが交互に前後動して夫々
の筆記体の先端部が先軸の先端口から出没可能となるよ
うに構成されたことを特徴とする請求項1記載の複式筆
記具である。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の複
式筆記具の第1〜第7実施形態を説明する。本発明の意
図する複式筆記具は、所謂剪断減粘性を有した水性、又
は低粘度の油性ボールペンインキが充填されたボールペ
ン筆記体を少なくとも1本搭載したものであって、他の
筆記体としてはシャープペンシル筆記体、通常の油性ボ
ールペン等の筆記体が適用されるものである。
【0035】(第1実施形態の構成)先ず、図1乃至図
4は本発明の第1実施形態を示しており、軸筒は、先軸
152、後軸150及び中軸130から構成される。図
1に於いて、2本のボールペン筆記体101a,101
bが設けられている。尚、後述するが本図に示す第1実
施形態は、消しゴムで消せるボールペンインキが充填さ
れたボールペン筆記体が搭載されたものである。第1実
施形態の複式筆記具は前部に筆記具機能を備え、後部に
消しゴム繰り出し機能を備えている。この消しゴム繰り
出し機構は、組み合わせる筆記体の種類、消しゴムの必
要度に応じて設けられるものである。
【0036】第1実施形態の複式筆記具は、前部に位置
した筆記具機構の部分を収納する先軸152及び中軸1
30と、後部に位置した消しゴム繰り出し機構を収納し
た後軸150とからなる。又、先軸152の後部内周に
は雌螺子153が形成されている。又後軸150は消し
ゴムが繰り出される開口が後端に設けられている。
【0037】又、中軸130先部の小径部には雄螺子1
32が形成され、前記先軸152の雌螺子153と螺合
されて、必要に応じて取り外されて筆記体の交換、シャ
ープペンシル筆記体が搭載された場合には芯の補充を行
う。又、中軸130の後端には、後述する円筒カム13
4の外周に設けたリブを当接させて回転位置規制をする
周方向に形成された切欠状のストッパー、及び、円筒カ
ム134のノック作動を可能とするためにリブが嵌入す
る切欠が形成されている(図示せず)。
【0038】又、上記中軸130の後部側面には、窓部
133が穿設されると共に中軸130の内周部には90
度間隔で軸方向に沿って4本のガイド用のリブ131が
形成されている。
【0039】又、中軸130の前部には上記ボールペン
筆記体101a,101bを後方に付勢するリターンス
プリング155a,155bの前端が係止されている。
そして、摺動コマ139a,139bには、前方に向け
て延びる受け軸141a,141bがリターンスプリン
グ155a,155bの内孔を貫通して固着される。該
受け軸141a,141bの前端には、ボールペン筆記
体101a,101bの後部が取り付けられる。リター
ンスプリング155a,155bの後端が摺動コマ13
9a,139bの前面に係止されて、摺動コマ139
a,139b夫々は後方に付勢される。
【0040】又、前記摺動コマ139a,139bは、
後述する円筒カム134の回転に伴うカム斜面135の
押圧で前進するカム面を斜面として備える例えば山形の
突起140a,140bを有している。
【0041】又、上記摺動コマ139a,139bの側
面に設けた溝151が上記中軸130の内部に設けたガ
イド用のリブ131と夫々噛み合うことにより、摺動コ
マ139a,139bが円滑に前後動する。又摺動コマ
139a,139bの横断面形状は略D形を成してい
る。従って、従来例でよく示される、相対向する2つの
ガイド溝を有したガイド筒を取付ける複雑な構成を必要
としない利点がある。
【0042】さらに、円筒カム134は、上記中軸13
0と係合して回転可能とされるリング状の係合突起13
7をその外周に備えている。中軸130は後部に対向す
る一対の厚肉部133aを有して窓部133が穿設され
ているので、中軸130内に円筒カム134の先部を圧
入するとリング状の係合突起137が挿入に際して厚肉
部133aを押し開き窓部133内に嵌入して円筒カム
134は回転可能に抜け止めされる。又、円筒カム13
4が適宜前進(シャープペンシルのノック作動など)さ
せる必要がある場合には前記係合突起137に対し作動
を妨げない長さに窓部133が穿設される。
【0043】又、円筒カム134の後部内周に螺旋溝1
38が形成されている。又、円筒カム134の後方外周
には、後軸150の内周との間に溝及びリブを形成して
相互を回り止めするよう成されている(図示せず)。
又、円筒カム134内に設けられた段部142に係止す
ることによって後述する内筒143が回転するが軸方向
に抜けないように構成されている。
【0044】又、内筒143は、円筒カム134と回転
可能に嵌合され、且つ、側面には対向する長いスリット
145が軸方向に沿って形成されている。又、内筒14
3の先端部には、上記円筒カム134の内方に張出した
段部142と係合する抜け止め用の係止突起146が設
けられている。又、内筒143の後端には、組立てられ
た時、後軸150の後端から露出して、消しゴムを繰り
出す際に回転操作部となる天冠144が形成されてい
る。
【0045】又、消しゴムホルダー147は内筒143
内に設けられて、上記円筒カム134の螺旋溝138と
係合する突起149を備え、且つ、消しゴム156を保
持して内筒143のスリット145に沿って軸方向に摺
動可能となる弾性片148を備えている。
【0046】尚、上記第1実施形態に於いては、2本の
筆記体の場合を説明したが3本も可能である。
【0047】次に、この第1実施形態の複式筆記具に搭
載されるボールペン筆記体101aについて説明する。
尚、ボールペン筆記体101aと101bは同じ構成で
あり、例えば、インキ色などが異なるものである。又、
ボールペン筆記体101a,101bに適用されるイン
キは所謂剪断減粘性を有した水性、低粘度の油性インキ
又はインキ溶媒中に架橋物質を加えて、筆記に伴う先端
ボールの回転でゾル化、描線状態でゲル化し、紙にしみ
込まないことから消しゴムで消せるインキである。
【0048】図4に示すようにチップ111は、インキ
流入可能なチャンネルを有した座に先端ボール112が
略当接した状態で、先端ボール112が回転自在に抱持
されるようカシメられている。又、チップ111の内孔
部にスプリング114が内挿され、スプリング114の
後端が抜出不能となるようにチップ111の軸部113
の後端を適宜カシメている。又、先端ボール112がチ
ップ抱持部の内面に密接することは筆記先端の乾燥、イ
ンキの直流防止に対し極めて重要であって、そのため、
先端ボール112を抱持するチップ111内面の表面粗
さ、カシメによる密接精度を改善する為の内面の研削仕
上げ、カシメ精度を上げる為の二次的な塑性加工が配慮
される。又、先端ボール112との密接面に表面処理な
どが配慮される。
【0049】又、スプリング114の先方は直立状の棒
軸部115となり、当該棒軸部115の先端が先端ボー
ル112の後端に押圧状態で当接する。尚、先端ボール
112はその押圧によってチップ111のボール抱持部
(カシメなどで形成)の内縁に密接状態となる。
【0050】又、継ぎ手102はチップ111の軸部1
13に圧着される先端の前軸部(本発明に係る「チップ
後端に圧着される部分」に相当)103と、インキ収容
管117の前端に圧着される後軸部(本発明に係る「イ
ンキ収容管に圧着される部分」に相当)105と、前記
前軸部103と後軸部105との間に設けられたフレキ
シブルな部位、例えば蛇腹104とが一体に接続された
樹脂成形品で形成される。又、前軸部103の内孔部1
10後方には、ボール弁116が遊嵌される弁室107
があり、弁室107の後方には、テーパー状又は球面状
のボール受け座108と、導孔109とが設けられてい
る。又、弁室107、ボール受け座108及び導孔10
9は、それぞれ軸心に適宜偏心して設けられている。
又、前記蛇腹104、後軸部105の内孔がインキ収容
管117の内孔に連通している。又、弁室107の内壁
の一側には軸方向にインキが流れるように溝部を設けて
いる(図示せず)。この弁室107内に遊嵌されるボー
ル弁116は、チップ111を下向きにした状態では、
チップ111の軸部113の後端に偏った状態で接して
インキ流路を形成し、インキ収容管117のインキは導
孔109を通り前記溝部、前記インキ流路などを通じて
チップ111内孔部に流入する。逆に上向きの状態では
ボール弁116がボール受け座108に当接してインキ
の逆流を防止する機能が得られる。
【0051】又、インキ収容管117内には上記ボール
ペン筆記体101a,101bに適用されるインキ11
8が充填され、更に、このインキ118の後端には、イ
ンキの消耗と共にインキ面に接触して追随して移動可能
なグリース状の半透明不乾性物からなるフォロア119
が充填される。又、落下やノック衝撃等による変形を防
止するために必要に応じてフォロア119内にフォロア
119と略同等の比重を有する樹脂製のフォロア棒12
0が浸漬される。
【0052】尚、上記インキ収容管117は、一例とし
て透明PP(ポリプロピレン)樹脂成形品等が使用され
る。又、インキ収容管117をクリアドレン性に優れた
材質で選定する。又、インキ収容管117は継ぎ手10
2と一体に形成されてもよい。
【0053】又、インキ収容管117のインキ収容部は
比較的大きな断面積を有した非変形のものであって、第
1実施形態では中軸130内に無駄なく嵌挿する略D形
の断面形状を有している。尚、上記チップ111とイン
キ収容部を接続する部位が軸方向に対する横方向に容易
に変移可能と成される。又、チップ111後端を圧着す
る継ぎ手とインキ収容管との間にフレキシブルなチュー
ブを接続して構成することも可能である。
【0054】(第1実施形態の作用・効果)中軸130
に対して後軸150を回転すると円筒カム134の回転
に伴うカム斜面135によって何れかの筆記体を選択し
てその筆記先端部を先軸152の先端口から突出させる
ことが可能となる。又、ボールペン筆記体101a,1
01bのインキ収容部が非変形であっても筆記先方部位
が蛇腹104にてフレキシブルに変移するので作動が阻
害されず先軸152の先端口からスムーズに筆記先端部
が出没する。又、選択された筆記体がシャープペンシル
筆記体の場合には後軸150の後端をノックして芯を繰
り出す。尚、消しゴムを使用する時には、内筒143後
端の天冠144を回転させると消しゴムホルダー147
が円筒カム134の螺旋溝138と内筒143のスリッ
ト145に案内されて後退し、消しゴム156が後端よ
り繰り出される。
【0055】ボールペン筆記体101a,101bは、
チップ111を上向きにした状態に於いて、そのボール
弁116が弁室107のボール受け座108に位置して
導孔109を密閉するので、上向き筆記されてチップ1
11の先端ボール112直下のインクがなくなっても、
インキにヘッドが掛かり逆流することがない。従って、
チップ111を下向きにした時にはインキがすぐに流出
可能となり、筆記で掠れが防止される。因みにボール弁
を有しない構造では、上向き筆記でインキが逆流方向に
作用するのでチップ内に空気を巻き込み、下向き筆記で
即インキが追随せず掠れが生じる。
【0056】チップ111を下向きにした筆記状態に於
いては、ボール弁116がチップ111後端の一方に偏
った状態に当接し、他方にはチップ111内にインキが
流入可能な流路が構成され、インキ収容管117から導
孔109を経て弁室107に入ったインキ118は先端
ボール112の背面まで誘導される。
【0057】この状態で、棒軸部115の押圧で先端ボ
ール112がチップ抱持部の内縁に密接されるのでイン
キの直流が防止される。又、筆圧により先端ボール11
2が微小に後退するので隙間を生じてインキが流出可能
となり、筆記により先端ボール112の回転でインキが
スムーズに流出され、ボテが無く、筆跡濃度の高い筆記
が可能となる。
【0058】先端ボール112の背面にはチャンネル
(チップ内孔に向かって貫通したインキ流入溝を複数箇
所に有した先端ボールの受け座)がありチャンネルの中
心孔には棒軸部115が貫通する。チップ111内のイ
ンキはインキ流入溝及び中心孔と棒軸部115との間の
隙間を通じて先端ボール112の背面に誘導される。
【0059】(第2実施形態の構成)先ず、図5乃至図
8は本発明の第2実施形態を示しており、軸筒は、先軸
259及び後軸230から構成される。先ず、図5及び
図6に示すように後軸230には後端部233に至り2
箇所で縦溝231a,231bが穿設されて、内方に仕
切り232が設けられている。後軸230の後端部23
3と縦溝231a,231bの後端とで当接部236が
形成され、仕切り232の先端でストッパー235が形
成されている。又、後軸230先方の内孔部には後述す
る継ぎ手237と軸推移可能に止着する係合突起234
が形成されている。
【0060】尚、後軸230に対し継ぎ手237が軸推
移する構造は本願の構成上必要ないが、図9及び図10
の従来の複式筆記具Aに示されるようにシャープペンシ
ル筆記体270及び通常の油性ボールペン筆記体271
を搭載した場合には、シャープペンシル筆記体270の
芯繰り出しの為に必要となるため、この第2実施形態で
は両用化の為に互換性を有するように配慮している。
【0061】一方、前記継ぎ手237は後端の端部24
0に2箇所で孔239a,239bが穿設され、外周部
後方に後軸230の係合突起234が弾性的に嵌入して
軸推移可能に止着する溝状の係合部238が形成された
軸部と、略中央にフランジ部241を有して先軸259
(後述)と着脱可能に止着する接合部242を先方に備
えた軸部とを有している。後軸230は係合突起234
を係合部238に弾性的に嵌入させて継ぎ手237に止
着されるが、後軸230の縦溝231a,231bと継
ぎ手237の孔239a,239bを同じ軸線上に位置
させる必要がある。従って、後軸230と継ぎ手237
は軸推移自在で且つ回転止めされるが、その方法は種々
あり、一例を述べると、継ぎ手237のフランジ部24
1の後方軸部に複数箇所で矩形状のリブを設け、後軸2
30の先端にそれと係合する溝を設ける方法等が挙げら
れる。
【0062】又、一方のノック操作部243は図8に示
すように板状で後端で外側に膨出した後端部244と内
側に膨出した係合段部245が形成され、その前方で軸
部248の内方側に突部246が形成され、突部246
の下部に斜面247が形成されている。又、軸部248
の先端には略T字状を成す横溝249aと縦溝249b
が形成されている。
【0063】一方、図8には、後端部に略T字状を成す
軸支部256aと軸部263を有し、前方に向かってや
や増径した長めの軸部264とその先端にやや縮径した
軸部265とやや膨出した球状部256bを備えたジョ
イント256が示されている。ジョイント256は、そ
の軸部263を前記縦溝249bに嵌入し、横溝249
aに軸支部256aを止着して横溝249a内で軸支部
256aが軸心と略直角の方向に適宜回動するように接
続される。
【0064】又、ジョイント256の球状部256bに
は後述するボールペン筆記体201aの後端が止着され
る。又、他方のノック操作部250とジョイント257
も前記と同様に構成されるので説明は省略する。
【0065】ジョイント256の球状部256bとジョ
イント257の球状部257bには夫々インキ色や描線
の太さを変えたボールペン筆記体201aとボールペン
筆記体201bの後端が止着されて、ボールペン筆記体
201a,201bは、上記後軸230の縦溝231
a,231b内に夫々嵌装され、継ぎ手237の孔23
9a,239bを貫通して軸筒内に位置し、リターンス
プリング258a,258bが上記ノック操作部24
3,250の軸部248,262の先端と継ぎ手237
の端部240との間に組み込まれる。
【0066】又、継ぎ手237の突条の接合部242に
は、後端孔に溝状の接合部260を有した先軸259が
相互の弾性変形により着脱可能に止着される。継ぎ手2
37と先軸259の接続は適宜抜け止めされれば良い
が、抜け止め且つ回転止めされるのが望ましい。その一
例としては、相互の接合部間に於いて、一方にリブを設
けると共にリブ上に一部溝を設け、他方にリブと嵌合す
る溝を設けると共に溝上に一部突起を設ける方法が挙げ
られる。又、相互を螺合してもよい。又、第2実施形態
では2種の筆記体を搭載した複式筆記具を示したが、そ
れ以上の筆記体を搭載することも可能である。
【0067】次に、本発明の複式筆記具に搭載されるボ
ールペン筆記体201aについて説明する。尚、ボール
ペン筆記体201aと201bは同じ構成であり、上述
したように、インキ色や描線の太さなどが異なるもので
ある。又、ボールペン筆記体202a,201bに適用
されるインキは所謂剪断減粘性を有した水性、低粘度の
油性インキである。
【0068】図7に示すようにチップ211は、インキ
流入可能なチャンネルを有した座に先端ボール212が
略当接した状態で、先端ボール212が回転自在に抱持
されるようカシメられている。又、チップ211の内孔
部にスプリング214が内挿され、スプリング214の
後端が抜出不能となるようにチップ211の軸部213
の後端を適宜カシメている。又、先端ボール212がチ
ップ抱持部の内面に密接することは筆記先端の乾燥、イ
ンキの直流防止に対し極めて重要であって、そのため、
先端ボール212を抱持するチップ211内面の表面粗
さ、カシメによる密接精度を改善する為の内面の研削仕
上げ、カシメ精度を上げる為の二次的な塑性加工が配慮
される。又、先端ボール212との密接面に表面処理な
どが配慮される。
【0069】又、スプリング214の先方は直立状の棒
軸部215となり、当該棒軸部215の先端が先端ボー
ル212の後端に押圧状態で当接する。尚、先端ボール
212はその押圧によってチップ211のボール抱持部
(カシメなどで形成)の内縁に密接状態となる。
【0070】又、継ぎ手202はチップ211の軸部2
13に圧着される先端の前軸部203と、インキ収容管
217の前端に圧着される後軸部205と、前記前軸部
203と後軸部205との間に設けられたフレキシブル
な部位、例えば蛇腹204とが一体に接続された樹脂成
形品で形成される。又、前軸部203の内孔部210後
方にはボール弁216が遊嵌している弁室207があ
り、弁室207の後方には、テーパー状又は球面状のボ
ール受け座208と、導孔209とが設けられている。
又、弁室207、ボール受け座208及び導孔209
は、それぞれ軸心に適宜偏心して設けられている。又、
前記蛇腹204、後軸部205の内孔がインキ収容管2
17の内孔に連通している。又、弁室207の内壁の一
側には軸方向にインキが流れるように溝部を設けている
(図示せず)。この弁室207内に遊嵌されるボール弁
216は、チップ211を下向きにした状態では、チッ
プ211の軸部213の後端に偏った状態で接してイン
キ流路を形成し、インキ収容管217のインキは導孔2
09を通り前記溝部、前記インキ流路などを通じてチッ
プ211内孔部に流入する。逆に上向きの状態ではボー
ル弁216がボール受け座208に当接してインキの逆
流を防止する機能が得られる。
【0071】又、インキ収容管217内には上記ボール
ペン筆記体201a,201bに適用されるインキ21
8が充填され、更に、このインキ218の後端には、イ
ンキの消耗と共にインキ面に接触して追随して移動可能
なグリース状の半透明不乾性物からなるフォロア219
が充填される。又、落下やノック衝撃等による変形を防
止するために必要に応じてフォロア219内にフォロア
219と略同等の比重を有する樹脂製のフォロア棒22
0が浸漬される。
【0072】尚、上記インキ収容管217は、一例とし
て透明PP樹脂成形品等が使用される。又、インキ収容
管217をクリアドレン性に優れた材質で選定する。
又、インキ収容管217は継ぎ手202と一体に形成さ
れてもよい。
【0073】又、上記インキ収容管217の後端孔に尾
栓221が固着される。尾栓221には、インキ収容管
217の内孔に外気と連通する小孔225と、その後方
に位置し上記ジョイント256の球状部256bが嵌装
する孔部224と、球状部256bが当接して小孔22
5への通気を可能とする溝222を有した段部とが設け
られる。更に、孔部224の後端には球状部256bを
着脱可能に係止する突条223が形成されている。尚、
前記球状部256bは尾栓221に対し揺動する。
【0074】又、インキ収容管217のインキ収容部は
比較的大きな断面積を有した非変形のものであって、例
えば、先軸259内に無駄なく嵌挿する略D形の断面形
状を有している(図示せず)。尚、上記チップ211と
インキ収容部を接続する部位が軸方向に対する横方向に
容易に変移可能と成される。又、チップ211後端を圧
着する継ぎ手とインキ収容管との間にフレキシブルなチ
ューブを接続して構成することも可能である。
【0075】(第2実施形態の作用・効果)図5は筆記
先端部の収納状態を示している。先ず、図6に示すよう
にノック操作部243の後端部244をノックして軸先
方向に摺動させ、係合段部245を後軸230の仕切り
232のストッパー235に係止させるとボールペン筆
記体201aの筆記先端部が先軸259の先端口261
から突出する。
【0076】この時、継ぎ手202の蛇腹204が容易
に屈曲するので筆記先端部はスムーズに突出される。こ
の状態よりノック操作部250の後端部251をノック
して軸先方に摺動させると突部253の斜面254が前
記係合段部245を外方に押し上げ係合段部245とス
トッパー235の係止状態が解除されノック操作部24
3は後退し、ボールペン筆記体201aの筆記先端部が
先軸259の先端口261から没入し、代わりにノック
操作部250の係合段部252がストッパー235に係
止して他方のボールペン筆記体201bの筆記先端部が
先端口261から突出する。尚、筆記体先端部を図5の
ように収納状態にする為には、例えば図6の状態からノ
ック操作部250を突部253の斜面254がノック操
作部243の係合段部245に当接して係合段部245
とストッパー235の係止状態を解除する範囲のストロ
ークで摺動させる。
【0077】ボールペン筆記体201a,201bは、
チップ211を上向きにした状態に於いて、そのボール
弁216が弁室207のボール受け座208に位置して
導孔209を密閉するので、上向き筆記されてチップ2
11の先端ボール212背面のインキがなくなっても、
インキにヘッドが掛かり逆流することがない。従って、
チップ211を下向きにした時にはインキがすぐに流出
可能となり、筆記で掠れが防止される。因みにボール弁
を有しない構造では、上向き筆記でインキが逆流方向に
作用するのでチップ内に空気を巻き込み、下向き筆記で
即インキが追随せず掠れが生じる。
【0078】チップ211を下向きにした筆記状態に於
いては、ボール弁216がチップ211後端の一方に偏
った状態に当接し、他方にはチップ211内にインキが
流入可能な流路が構成され、インキ収容管217から導
孔209を経て弁室207に入ったインキ218は先端
ボール212の背面まで誘導される。
【0079】この状態で、棒軸部215の押圧で先端ボ
ール212がチップ抱持部の内縁に密接されるのでイン
キの直流が防止される。又、筆圧により先端ボール21
2が微小に後退するので隙間を生じてインキが流出可能
となり、筆記により先端ボール212の回転でインキが
スムーズに流出され、ボテが無く、筆跡濃度の高い筆記
が可能となる。
【0080】先端ボール212の背面にはチャンネル
(チップ内孔に向かって貫通したインキ流入溝を複数箇
所に有した先端ボールの受け座)がありチャンネルの中
心孔には棒軸部215が貫通する。チップ211内のイ
ンキはインキ流入溝及び中心孔と棒軸部215との間の
隙間を通じて先端ボール212の背面に誘導される。
【0081】(第3実施形態の構成)先ず、図11乃至
図19は本発明の第3実施形態の第1例を示しており、
軸筒は、先軸349及び後軸330から構成される。図
11に於いて、2本のボールペン筆記体301a,30
1bが設けられている。
【0082】図11の複式筆記具は、前部に位置した筆
記具機構の部分を収納する先軸349及び後軸330
と、後軸330の後端に配設された操作体342とから
なり、又、先軸349の後部内周に雌螺子350が形成
されている。又、後軸330の前部には雄螺子332が
形成され、前記先軸349の雌螺子350と螺合され
て、必要に応じて取り外されて筆記体の交換などを行
う。又、前記後軸330の内孔後端の内周には、後述す
る回転軸333の回転範囲を規制する回り止め用のリブ
330aが形成されると共に段部330bが設けられ、
又、後軸330の前方内周部には90度間隔で軸方向に
沿って4本のガイド用のリブ331が形成されている。
【0083】又、後軸330のやや後方寄りの外周に於
ける3箇所には、山形状の膨出部339が形成され、2
箇所の膨出部339の中央には凹部340a,340b
が設けられている。
【0084】回転軸333は大径部336の前方に小径
部334を有し、小径部334の先方周面に突起部33
5aとその反対側の周面に突起部335bを有してい
る。又、回転軸333は、前記大径部336の後方に縮
径した軸部を有し、その軸部の前方外周には突状の係止
部337が設けられ、後端には所要箇所で回転止め溝3
38が設けられている。又、前記大径部336の周面に
は、上記リブ330aが係合して後軸330との間に於
いて略120度の範囲で回転軸333を回転規制する溝
336aが設けられている。
【0085】操作体342は天冠343と、天冠343
の外周部の一側面から前方に延設したクリップ344で
形成される。クリップ344先方の内側には玉部345
が設けられ、天冠343の前方には孔部343aが設け
られる。孔部343aの前方周面には周状の係止溝34
2aが設けられ、後方周面には所要箇所の回転止めリブ
341が設けられている。
【0086】摺動コマ346a,346bの前部には挿
入孔348a,348bが設けられ、夫々の挿入孔34
8a,348bには後述するボールペン筆記体301
a,301bの後端を止着する内方に突出した突条の係
止部351a,351bが設けられている。又、その後
方の内周には回転軸333の回転に伴う突起部335
a,335bの押圧で夫々の摺動コマ346a,346
bが前後動するためのカム溝347a,347bが形成
されている。又、摺動コマ346a,346bの外周に
は、上記後軸330のガイド用のリブ331に回転止め
係合する溝353a,353bが設けられている。
【0087】従って、摺動コマ346a,346bの側
面に設けた溝353a,353bがガイド用のリブ33
1と夫々噛み合うことにより、摺動コマ346a,34
6bが円滑に前後動する。又、摺動コマ346a,34
6bの横断面形状は略D形を成している。従って、従来
例でよく示される、相対向する2つのガイド溝を有した
ガイド筒を取付ける複雑な構成を必要としない利点があ
る。
【0088】又、摺動コマ346a,346bは夫々の
平坦側が相対接するが、相互間の摺動をより円滑とする
為に、摺動コマ346aにガイド突起352bが設けら
れ、摺動コマ346aにはガイド突起352bを嵌挿す
るガイド溝352aが設けられている。
【0089】そして、回転軸333は上記摺動コマ34
6a,346bに突起部335a,335bを係合させ
た状態で後軸330の内孔に挿入され、大径部336の
後端が後軸330の段部330aに当接される。それと
共に回転軸333の後端軸部には上記操作体342が止
着される。
【0090】その時、上記係止部337が天冠343の
係止溝342aに係合し、回転止め溝338が天冠34
3の回転止めリブ341に係合して回転軸333と操作
体342は一体に固定される。これにより、後軸330
に対し操作体342を回転することで回転軸333が回
転し、それと共に一方の摺動コマが前進し、他方の摺動
コマが後退する。又、摺動コマ346a,346bの挿
入孔348a,348bにボールペン筆記体301a,
301bの後端部が止着され、後軸330の前方に先軸
349が固定される。
【0091】ところで、図20は第3実施形態の第2例
を示している。基本的には第1例と同じであり相違点に
付いては後述する作用で説明する。
【0092】次に、この第3実施形態の複式筆記具に搭
載されるボールペン筆記体301aについて説明する。
尚、ボールペン筆記体301aと301bは同じ構成で
あり、例えば、インキ色などが異なるものである。又、
ボールペン筆記体301a,301bに適用されるイン
キは所謂剪断減粘性を有した水性、低粘度の油性インキ
である。
【0093】図19に示すようにチップ311は、イン
キ流入可能なチャンネルを有した座に先端ボール312
が略当接した状態で、先端ボール312が回転自在に抱
持されるようカシメられている。又、チップ311の内
孔部にスプリング314が内挿され、スプリング314
の後端が抜出不能となるようにチップ311の軸部31
3の後端を適宜カシメている。又、先端ボール312が
チップ抱持部の内面に密接することは筆記先端の乾燥、
インキの直流防止に対し極めて重要であって、そのた
め、先端ボール312を抱持するチップ311内面の表
面粗さ、カシメによる密接精度を改善する為の内面の研
削仕上げ、カシメ精度を上げる為の二次的な塑性加工が
配慮される。又、先端ボール312との密接面に表面処
理などが配慮される。
【0094】又、スプリング314の先方は直立状の棒
軸部315となり、当該棒軸部315の先端が先端ボー
ル312の後端に押圧状態で当接する。尚、先端ボール
312はその押圧によってチップ311のボール抱持部
(カシメなどで形成)の内縁に密接状態となる。
【0095】又、継ぎ手302はチップ311の軸部3
13に圧着される先端の前軸部303と、インキ収容管
317の前端に圧着される後端部305と、前記前軸部
303と後軸部305との間に設けられたフレキシブル
な部位、例えば蛇腹304とが一体に接続された樹脂成
形品で形成される。又、前軸部303の内孔部310後
方にはボール弁316が遊嵌される弁室307であり、
弁室307の後方には、テーパー状又は球面状のボール
受け座308と、導孔309とが設けられている。又、
弁室307、ボール受け座308及び導孔309は、そ
れぞれ軸心に適宜偏心して設けられている。又、前記蛇
腹304、後軸部305の内孔がインキ収容管317の
内孔に連通している。又、弁室307の内壁の一側には
軸方向にインキが流れるように溝部を設けている(図示
せず)。この弁室307内に遊嵌されるボール弁316
は、チップ311を下向きにした状態では、チップ31
1の軸部313の後端に偏った状態で接してインキ流路
を形成し、インキ収容管317のインキは導孔309を
通り前記溝部、前記インキ流路などを通じてチップ31
1内孔部に流入する。逆に上向きの状態ではボール弁3
16がボール受け座308に当接してインキの逆流を防
止する機能が得られる。
【0096】又、インキ収容管317内には上記ボール
ペン筆記体301a,301bに適用されるインキ31
8が充填され、更に、このインキ318の後端には、イ
ンキの消耗と共にインキ面に接触して追随して移動可能
なグリース状の半透明不乾性物からなるフォロア319
が充填される。又、落下やノック衝撃等による変形を防
止するために必要に応じてフォロア319内にフォロア
319と略同等の比重を有する樹脂製のフォロア棒32
0が浸漬される。インキ収容管317の後端には尾栓3
21が固着されていて、該尾栓321後端の軸部に上述
した摺動コマ346a,346bの前部に設けられてい
る挿入孔の係止部351a,351bに着脱可能に止着
する係止溝323が設けられている。又、尾栓321に
はインキ収容管317の内部と外気を連通する通気溝3
22が設けられている。
【0097】尚、上記インキ収容管317は、一例とし
て透明PP樹脂成形品等が使用される。又、インキ収容
管317をクリアドレン性に優れた材質で選定する。
又、インキ収容管317は継ぎ手302と一体に形成さ
れてもよい。
【0098】又、インキ収容管317ののインキ収容部
は比較的大きな断面積を有した非変形のものであって、
この第3実施形態では中軸330内に無駄なく嵌挿する
略D形の断面形状を有している。尚、上記チップ311
とインキ収容部を接続する部位が軸方向に対する横方向
に容易に変移可能と成される。又、チップ311後端を
圧着する継ぎ手とインキ収容管との間にフレキシブルな
チューブを接続して構成することも可能である。
【0099】(第3実施形態の作用・効果)後軸330
に対して操作体342を略120度回転すると回転軸3
33の回転に伴う突起部335a,335bが摺動コマ
346a,346bのカム溝347a,347bに沿っ
て回動して、何れか一方の摺動コマが前進、他方が後退
して、前進側のボールペン筆記体の筆記先端部を先軸3
49の先端口から突出させることが可能となる。又、ボ
ールペン筆記体301a,301bのインキ収容部が非
変形であっても筆記先方部位が蛇腹304にてフレキシ
ブルに変移するので作動が阻害されずに先軸349の先
端口からスムーズに筆記先端部が出没する。
【0100】図16乃至図18は回転軸333の回転に
対して摺動コマ346a,346bが前後動する状態を
示している。尚、回転軸333に対し夫々の摺動コマ3
46a,346bが重なりあう為、説明上分離して示し
ている。
【0101】先ず、図11はボールペン筆記体301a
を突出した状態を示しており、その状態に対応する回転
軸333と摺動コマ346a,346bの関係が図16
となる。又、その時、後軸330のリブ330aが回転
軸333の大径部336の溝336aの当接部336b
に当接して一方の回転規制がなされる(図14に示
す)。
【0102】又、図11及び図13に示すようにクリッ
プ344の玉部345が後軸330の膨出部339の凹
部340aに隠蔽されて容易にクリップ344が胸ポケ
ット等に差せない状態を作る。
【0103】次に、回転軸333を回転すると摺動コマ
346aが後退してボールペン筆記体301aの筆記先
端部が先軸349内に没入すると共に、摺動コマ346
bが前進する。
【0104】その時、筆記先端部が先軸349内に収容
された携帯状態となり、その状態に対応する回転軸33
3と摺動コマ346a,346bの関係が図17とな
る。又、クリップ344が図13に符号344aで示す
位置となって胸ポケット等に容易に差すことが可能とな
る。
【0105】更に回転軸333を回転すると摺動コマ3
46aが更に後退し、摺動コマ346bが更に前進して
ボールペン筆記体301bの筆記先端部が先軸349の
先端口から突出する。その状態に対応する回転軸333
と摺動コマ346a,346bの関係が図18となる。
又、その時、クリップ344が図13に符号344bで
示す位置となって膨出部339の凹部340bに隠蔽さ
れて容易にクリップ344が胸ポケット等に差せない状
態を作る。又、図14に示す回転軸333の大径部33
6の溝336aの当接部336cが後軸330のリブ3
30aに当接して他方の回転規制がなされる。
【0106】ところで、上述した図20に示す第2例は
後軸360の膨出部361に斜めの係止凹部362を設
け、筆記先端部が突出した状態に於いてクリップ364
の屈曲した先端部365を係止凹部362に係合させ
て、クリップ364を胸ポケット等に全く差せない状態
を作ったものである。
【0107】尚、この第3実施形態の形状に限らず、例
えば、係止凹部を球状溝、蟻溝等に成して、又、係合す
るクリップの先端部又は玉部をそれに係合する形状に成
せば、クリップが拡開せずクリップを全く胸ポケット等
に差せない状態を作る。
【0108】ボールペン筆記体301a,301bは、
チップ311を上向きにした状態に於いて、そのボール
弁316が弁室307のボール受け座308に位置して
導孔309を密閉するので、上向き筆記されてチップ3
11の先端ボール312背面のインキがなくなっても、
インキにヘッドが掛かり逆流することがない。従って、
チップ311を下向きにした時にはインキがすぐに流出
可能となり、筆記で掠れが防止される。因みにボール弁
を有しない構造では、上向き筆記でインキが逆流方向に
作用するのでチップ内に空気を巻き込み、下向き筆記で
即インキが追随せず掠れが生じる。
【0109】チップ311を下向きにした筆記状態に於
いては、ボール弁316がチップ311後端の一方に偏
った状態に当接し、他方にはチップ311内にインキが
流入可能な流路が構成され、インキ収容管317から導
孔309を経て弁室307に入ったインキ318は先端
ボール312の背面まで誘導される。
【0110】この状態で、棒軸部315の押圧で先端ボ
ール312がチップ抱持部の内縁に密接されるのでイン
キの直流が防止される。又、筆圧により先端ボール31
2が微小に後退するので隙間が生じてインキが流出可能
となり、筆記により先端ボール312の回転でインキが
スムーズに流出され、ボテが無く、筆跡濃度の高い筆記
が可能となる。
【0111】先端ボール312の背面にはチャンネル
(チップ内孔に向かって貫通したインキ流入溝を複数箇
所に有した先端ボールの受け座)がありチャンネルの中
心孔には棒軸部315が貫通する。チップ311内のイ
ンキはインキ流入溝及び中心孔と棒軸部315との間の
隙間を通じて先端ボール312の背面に誘導される。
【0112】(第4実施形態の構成)先ず、図21乃至
図30は本発明の第4実施形態の第1例を示しており、
軸筒は、先軸449及び後軸430から構成される。図
21に於いて、シャープペンシル筆記体401aとボー
ルペン筆記体401bが設けらている。
【0113】図21の複式筆記具は、前部に位置した筆
記具機構の部分を収納する先軸449及び後軸430
と、後軸430の後端に配設された操作体441とから
なり、又、先軸449の後部内周に雌螺子450が形成
されている。又、後軸430の前部には雄螺子432が
形成され、前記先軸449の雌螺子450と螺合され
て、必要に応じて取り外されて筆記体の交換などを行
う。又、前記後軸430の内孔後端の内周に後述する回
転軸433の回転範囲を規制する回り止め用のリブ43
0aが形成されると共に段部430bを有し、又、後軸
430の前方内周部には、90度間隔で軸方向に沿って
4本のガイド用のリブ431が形成されている。
【0114】又、後軸430のやや後方寄りの外周に於
ける3箇所には、山形状の膨出部438が形成され、2
箇所の膨出部438の中央には凹部440a,440b
が設けられている。尚、前記凹部440aには前方に溝
439が形成されている。
【0115】回転軸433は大径部436の前方に小径
部434を有し、小径部434の先方周面に突起部43
5aとその反対側の周面に突起部435bを有してい
る。又、回転軸433は、前記大径部436の後方に縮
径した軸部と、その軸部の後方に設けられた軸部437
aと、後端の鍔部437cに割り溝437bを備えた係
止部437とを有する。又、前記軸部437aの周面に
後述する操作体441を回転止めするリブ又は溝が設け
られている(図示せず)。又、前記大径部436の周面
に、上記後軸430のリブ430aが係合して後軸43
0との間に於いて略120度の範囲で回転軸433を回
転規制する溝436aが設けられている。
【0116】操作体441は後軸430の後端部に外装
する筒部442と、筒部442の外周部の一側面から前
方に延設したクリップ444で形成される。クリップ4
44先方の内側には玉部444′が設けられ、又、筒部
442の後端部442aの孔部には上記回転軸433の
軸部437aの周面に設けたリブ又は溝と係合する溝又
はリブ(図示せず)が設けられており、後述するが、回
転軸433の上記鍔部437cが後端部442aの後端
に貫出して回転軸433と操作体441は固着される。
【0117】摺動コマ446a,446bの前部には挿
入孔448a,448bが設けられ、夫々の挿入孔44
8a,448bには後述するシャープペンシル筆記体4
01a,ボールペン筆記体401bの後端を止着する内
方突条の係止部451a,451bが設けられている。
又、その後方の内周には、回転軸433の回転に伴う突
起部435a,435bの押圧で夫々の摺動コマ446
a,446bが前後動するためのカム溝447a,44
7bが形成されている。又、摺動コマ446a,446
bの外周には、上記後軸430のガイド用のリブ431
に回転止め係合する溝453a,453bが設けられて
いる。
【0118】従って、摺動コマ446a,446bの側
面に設けた溝453a,453bがガイド用のリブ43
1と夫々噛み合うことにより、摺動コマ446a,44
6bが円滑に前後動する。又、摺動コマ446a,44
6bの横断面形状は略D形を成している。従って、従来
例でよく示される、相対向する2つのガイド溝を有した
ガイド筒を取付ける複雑な構成を必要としない利点があ
る。
【0119】又、摺動コマ446a,446bは夫々の
平坦側が相対接するが、相互間の摺動をより円滑とする
為に、摺動コマ446aにガイド突起452bが設けら
れ、摺動コマ446aにはガイド突起452bを嵌挿す
るガイド溝452aが設けられている。
【0120】そして、回転軸433は上記摺動コマ44
6a,446bに突起部435a,435bを係合させ
た状態で後軸430の内孔に挿入され、大径部436の
後端が後軸430の段部430bに当接される。それと
共に、後軸430の後端と操作体441の後端部442
aの前端との間にスプリング445が設けられた状態で
回転軸433の後端軸部に上記操作体441が止着され
る。
【0121】その時、回転軸433の係止部437が操
作体441の後端部442aの孔部に係合し、回転軸4
33と操作体441は一体に固定される。これにより、
後軸430に対し操作体441を回転することで回転軸
433が回転し、それと共に一方の摺動コマが前進し、
他方の摺動コマが後退する。又、操作体441の後端に
天冠443が固着される。
【0122】又、後軸430に対し天冠443をノック
することで回転軸433が軸推移してそれと連動して摺
動コマ446a,446bが軸推移する。
【0123】又、摺動コマ446a,446bの挿入孔
448a,448bに夫々シャープペンシル筆記体40
1a、ボールペン筆記体401bの後端部が止着され、
後軸430の前方に先軸449が固定される。
【0124】ところで、シャープペンシル筆記体401
aは通常の複式筆記具に使用されるものであって、図2
1に示すように、天冠443の後端をノックすると摺動
コマ446aと連動して芯パイプ401acが軸推移し
て芯を繰り出す。
【0125】又、図31は第4実施形態の第2例を示し
ている。基本的には第1例と同じであり相違点に付いて
は後述する作用で説明する。
【0126】次に、この第4実施形態の複式筆記具に搭
載されるボールペン筆記体401bについて説明する。
又、ボールペン筆記体401bに適用されるインキは所
謂剪断減粘性を有した水性、低粘度の油性インキであ
る。
【0127】図30に示すようにチップ411は、イン
キ流入可能なチャンネルを有した座に先端ボール412
が略当接した状態で、先端ボール412が回転自在に抱
持されるようカシメられている。又、チップ411の内
孔部にスプリング414が内挿され、スプリング414
の後端が抜出不能となるようにチップ411の軸部41
3の後端を適宜カシメている。又、先端ボール412が
チップ抱持部の内面に密接することは筆記先端の乾燥、
インキの直流防止に対し極めて重要であって、そのた
め、先端ボール412を抱持するチップ411内面の表
面粗さ、カシメによる密接精度を改善する為の内面の研
削仕上げ、カシメ精度を上げる為の二次的な塑性加工が
配慮される。又、先端ボール412との密接面に表面処
理などが配慮される。
【0128】又、スプリング414の先方は直立状の棒
軸部415となり、当該棒軸部415の先端が先端ボー
ル412の後端に押圧状態で当接する。尚、先端ボール
412はその押圧によってチップ411のボール抱持部
(カシメなどで形成)の内縁に密接状態となる。
【0129】又、継ぎ手402はチップ411の軸部4
13に圧着される先端の前軸部403と、インキ収容管
417の前端に圧着される後端部405と、前記前軸部
403と後軸部405との間に設けられたフレキシブル
な部位、例えば蛇腹404とが一体に接続された樹脂成
形品で形成される。又、前軸部403の内孔部410後
方にはボール弁416が遊嵌される弁室407があり、
弁室407の後方には、テーパー状又は球面状のボール
受け座408と、導孔409とが設けられている。又、
弁室407、ボール受け座408及び導孔409は、そ
れぞれ軸心に適宜偏心して設けられている。又、前記蛇
腹404、後軸部405の内孔がインキ収容管417の
内孔に連通している。又、弁室407の内壁の一側には
軸方向にインキが流れるように溝部を設けている(図示
せず)。この弁室407内に遊嵌されるボール弁416
は、チップ411を下向きにした状態では、チップ41
1の軸部413の後端に偏った状態で接してインキ流路
を形成し、インキ収容管417のインキは導孔409を
通り前記溝部、前記インキ流路などを通じてチップ41
1内孔部に流入する。逆に上向きの状態ではボール弁4
16がボール受け座408に当接してインキの逆流を防
止する機能が得られる。
【0130】又、インキ収容管417内には上記ボール
ペン筆記体401bに適用されるインキ418が充填さ
れ、更に、このインキ418の後端には、インキの消耗
と共にインキ面に接触して追随して移動可能なグリース
状の半透明不乾性物からなるフォロア419が充填され
る。又、落下やノック衝撃等による変形を防止するため
に必要に応じてフォロア419内にフォロア419と略
同等の比重を有する樹脂製のフォロア棒420が浸漬さ
れる。インキ収容管417の後端には尾栓421が固着
されていて、該尾栓421後端の軸部に上述した摺動コ
マ446bの前部に設けられている挿入孔448bの係
止部451bに着脱可能に止着する係止溝423が設け
られている。又、尾栓421にはインキ収容管417の
内部と外気を連通する通気溝422が設けられている。
【0131】尚、上記インキ収容管417は、一例とし
て透明PP樹脂成形品等が使用される。又、インキ収容
管417をクリアドレン性に優れた材質で選定する。
又、インキ収容管417は継ぎ手402と一体に形成さ
れてもよい。
【0132】又、インキ収容管417のインキ収容部は
比較的大きな断面積を有した非変形のものであって、第
4実施形態では後軸430内に無駄なく嵌挿する略D形
の断面形状を有している。尚、上記チップ411とイン
キ収容部を接続する部位が軸方向に対する横方向に変移
可能と成される。又、チップ411後端を圧着する継ぎ
手とインキ収容管との間にフレキシブルなチューブを接
続して構成することも可能である。
【0133】ところで、上記芯パイプ401acに接続
する継ぎ手401adは上記ボールペン筆記体401b
の後端部と同様に形成されて摺動コマ446aに止着さ
れるが、芯パイプ、継ぎ手(尾栓部形状も含む)を一体
に形成し、芯パイプの先端からシャープペンシル筆記体
401aを外して芯パイプ内に芯を挿入するように成す
こともできる。
【0134】(第4実施形態の作用・効果)後軸430
に対して操作体441を略120度回転すると回転軸4
33の回転に伴う突起部435a,435bが摺動コマ
446a,446bのカム溝447a,447bに沿っ
て回動して、何れか一方の摺動コマが前進、他方が後退
して、前進側の筆記体の筆記先端部を先軸449の先端
口から突出させることが可能となる。又、ボールペン筆
記体401bのインキ収容管417が非変形であっても
筆記先方部位が蛇腹404にてフレキシブルに変移する
ので作動が阻害されずに先軸449の先端口からスムー
ズに筆記先端部が出没する。
【0135】図27乃至図29は回転軸433の回転に
対して摺動コマ446a,446bが前後動する状態を
示している。尚、回転軸433に対し夫々の摺動コマ4
46a,446bが図面上重なりあう為、説明上分離し
て示している。
【0136】先ず、図21はシャープペンシル筆記体4
01aを突出した状態を示しており、その状態に対応す
る回転軸433と摺動コマ446a,446bの関係が
図27となる。又、その時、後軸430のリブ430a
が回転軸433の大径部436の溝436aの当接部4
36bに当接して一方の回転規制がなされる(図24に
示す)。
【0137】又、図21及び図23に示すようにクリッ
プ444の玉部444′が後軸430の膨出部438の
凹部440aに隠蔽されるが、溝439に沿って玉部4
44′が軸推移可能となるのでノック作動は阻害されな
い。
【0138】次に、回転軸433を回転すると摺動コマ
446aが後退してシャープペンシル筆記体401aの
筆記先端部401aaが先軸449内に没入すると共
に、摺動コマ446bが前進する。
【0139】その時、筆記先端部が先軸449内に収容
された携帯状態となり、その状態に対応する回転軸43
3と摺動コマ446a,446bの関係が図28とな
る。又、クリップ444が図23に符号444aで示す
位置となって胸ポケット等に容易に差すことが可能とな
る。
【0140】更に回転軸433を回転すると摺動コマ4
46aが更に後退し、摺動コマ446bが更に前進して
ボールペン筆記体401bの筆記先端部が先軸449の
先端口から突出する。その状態に対応する回転軸433
と摺動コマ446a,446bの関係が図29となる。
又、その時、クリップが図23に符号444bで示す位
置となって膨出部438の凹部440bに隠蔽されて容
易にクリップ444が胸ポケット等に差せない状態を作
る(図26に示す)。又、図24に示す回転軸433の
大径部436の溝436aの当接部436cが後軸43
0のリブ430aに当接して他方の回転規制がなされ
る。又、回転軸433の大径部436後方の軸部周面に
リブ等を後軸430の後端に略当接するように設ければ
ボールペン筆記体401bの突出時や筆記体の収納時に
ノックできないようにすることも可能である。但し、そ
の場合は、シャープペンシル筆記体401aの突出時に
はリブが後軸430の後端に嵌入してノックが阻害され
ない構成が必要である。
【0141】ところで、上述した図31に示す第2例は
後軸460の膨出部461に斜めの係止凹部462を設
けて、筆記先端部が突出した状態に於いてクリップ46
4の屈曲した先端部465を係止凹部462に係合させ
て、クリップ464を胸ポケット等に全く差せない状態
を作ったものである。
【0142】尚、第4実施形態の形状に限らず、例え
ば、係止凹部を球状溝、蟻溝等に成して、又、係合する
クリップの先端部又は玉部をそれに係合する形状に成せ
ば、クリップが拡開せずクリップを全く胸ポケット等に
差せない状態を作る。
【0143】ボールペン筆記体401a,401bは、
チップ411を上向きにした状態に於いて、そのボール
弁416が弁室407のボール受け座408に位置して
導孔409を密閉するので、上向き筆記されてチップ4
11の先端ボール412背面のインキがなくなっても、
インキにヘッドが掛かり逆流することがない。従って、
チップ411を下向きにした時にはインキがすぐに流出
可能となり、筆記で掠れが防止される。因みにボール弁
を有しない構造では、上向き筆記でインキが逆流方向に
作用するのでチップ内に空気を巻き込み、下向き筆記で
即インキが追随せず掠れが生じる。
【0144】チップ411を下向きにした筆記状態に於
いては、ボール弁416がチップ411後端の一方に偏
った状態に当接し、他方にはチップ411内にインキが
流入可能な流路が構成され、インキ収容管417から導
孔409を経て弁室407に入ったインキ418は先端
ボール412の背面まで誘導される。
【0145】この状態で、棒軸部415の押圧で先端ボ
ール412がチップ抱持部の内縁に密接されるのでイン
キの直流が防止される。又、筆圧により先端ボール41
2が微小に後退するので隙間を生じてインキが流出可能
となり、筆記により先端ボール412の回転でインキが
スムーズに流出され、ボテが無く、筆跡濃度の高い筆記
が可能となる。
【0146】先端ボール412の背面にはチャンネル
(チップ内孔に向かって貫通したインキ流入溝を複数箇
所に有した先端ボールの受け座)がありチャンネルの中
心孔には棒軸部415が貫通する。チップ内のインキは
インキ流入溝及び中心孔と棒軸部415との間の隙間を
通じて先端ボール412の背面に誘導される。
【0147】(第5実施形態の構成)先ず、図32乃至
図35は本発明の第5実施形態の第1例であるボールペ
ンのリフィール501を示している。図に示すようにチ
ップ512は、インキ流入可能なチャンネル512aを
有した座に先端ボール513が略当接した状態で、先端
ボール513が回転自在に抱持されるようカシメられて
いる。又、チップ内孔部512cにスプリング515が
内挿され、スプリング515後端の捲線部515aが抜
出不能となるようにチップ512の軸部514の後端を
適宜カシメている(カシメ部514a)。又、先端ボー
ル513がチップ512のボール抱持部512bの内面
に密接することは筆記先端の乾燥、インキの直流防止に
対し極めて重要であって、そのため、先端ボール513
を抱持するチップ512内面の表面粗さ、カシメによる
密接精度を改善する為の内面の研削仕上げ、カシメ精度
を上げる為の二次的な塑性加工が配慮される。又、先端
ボール513との密接面に表面処理などが配慮される。
【0148】又、スプリング515の先方は直立状の棒
軸部516となり、当該棒軸部516の先端が先端ボー
ル513の後端に押圧状態で当接する。尚、先端ボール
513はその押圧によってチップ512のボール抱持部
512b(カシメなどで形成)の内縁に密接状態とな
る。
【0149】又、先継ぎ手502はチップ512の軸部
514に圧着する先端の前軸部502aと、後軸部50
2bとを有する。又、後継ぎ手503は前筒部503a
と、その後方に位置する細径のインキ流通管506と、
インキ流通管506の外周部に形成され軸方向に並ぶ複
数の薄肉円板状のフィン504を備えた屈曲部503b
と、その後方に鍔部507を有して形成された後軸部5
03cとからなる。
【0150】以上の構成に於いて、先継ぎ手502の後
軸部502bが後継ぎ手503の前筒部503aの内孔
に密嵌状に固着され、後継ぎ手503の後軸部503c
がインキ収容管518の先端孔に密嵌状に固着される。
【0151】尚、図33に示すようにインキ流通管50
6をリブ505状に成せば、一方向のみ容易に屈曲可能
とすることができ、筆記先端部の必要以上のぐらつきを
防止することができる。
【0152】又、上記先継ぎ手502の内孔部511後
方には、ボール弁517が遊嵌される弁室508が設け
られ、弁室508の後方には、テーパー状又は球面状の
ボール受け座509と、導孔510とが設けられてい
る。又、弁室508、ボール受け座509及び導孔51
0は、それぞれ軸心に適宜偏心して設けられている。
又、弁室508の内壁の一側には軸方向にインキが流れ
るように溝508aを設けている。この弁室508内に
遊嵌されるボール弁517は、チップ512を下向きに
した状態では、チップ512の軸部514の後端に偏っ
た状態で接してチップ内孔部512cへのインキ流路を
形成し、インキ収容管518のインキは導孔510を通
り前記溝508a、インキ流路などを通じてチップ内孔
部512cに流入する。逆に上向きの状態ではボール弁
517がボール受け座509に密接してインキの逆流を
防止する機能が得られる。
【0153】又、インキ収容管518内にはボールペン
のリフィール501に適用されるインキ519が充填さ
れ、更に、このインキ519の後端には、インキの消耗
と共にインキ面に接触して追随して移動可能なグリース
状の半透明不乾性物からなるフォロア520が充填され
る。又、落下やノック衝撃等による変形を防止するため
に必要に応じてフォロア520内にフォロア520と略
同等の比重を有する樹脂製のフォロア棒521が浸漬さ
れる。又、インキ収容管518の後端には尾栓522が
固着されていて、該尾栓522後端の軸部524が複式
筆記具の筆記体出没機構部と連動する連結部の挿入孔に
嵌挿され、挿入孔に設けた係止部に軸部524に設けた
係止溝524aが着脱可能に係止してボールペンのリフ
ィール501が複式筆記具に取り付けられる。
【0154】又、尾栓522にはインキ収容管518の
内部と外気を連通する通気溝523が設けられている。
尚、上記インキ収容管518は、一例として透明ポリプ
ロピレン樹脂成形品等が使用される。又、インキ収容管
518をクリアドレン性に優れた材質で選定する。
【0155】又、インキ収容管518のインキ収容部は
比較的大きな断面積を有した非変形のものであって、こ
の第5実施形態では、複式筆記具に2本のボールペンの
リフィールを無駄なく嵌挿する略D形の断面形状を成し
ている。
【0156】図36は第5実施形態の第2例であるボー
ルペンのリフィール530を示すもので、後継ぎ手53
2とインキ収容管531を一体の樹脂成形品で形成した
ものである。それ以外は第1例と同じである。
【0157】図37及び図38は第5実施形態の第3例
であるボールペンのリフィール540を示すもので、継
ぎ手542、屈曲部543、インキ収容管541を一体
の樹脂成形品で形成したもので、基本的には第1例と同
じである。
【0158】その他、図37の継ぎ手542と屈曲部5
43を一体で形成し、更に図32のように屈曲部の後方
に後軸部503cを一体に形成して、インキ収容管51
8と固着するように成すことも可能である(図示せ
ず)。
【0159】尚、上記の第5実施形態の第1〜第3例は
組み立て、仕様都合で選択される。第1例はインキ収容
管の長さを変えるのに都合がよい。第2例はインキの色
表示を必要とする場合に都合がよい。第3例はコスト低
減に都合が良い。
【0160】図39及び図40は第5実施形態のボール
ペンのリフィールと複式筆記具の連結部550,554
との取付け状態を示した図である。図39はインキ収容
管518の後端に固着した尾栓522の軸部524を連
結部550先端の挿入孔に係止したものである。この場
合、軸部524の係止溝524aに連結部550の係止
突起551を係合させる。図40は連結部554の先端
に軸部555を設け、軸部555をインキ収容管552
の後端孔に係止したものである。この場合、インキ収容
管552の係止部553に軸部555の係止溝556を
係合させる。
【0161】(第5実施形態の作用・効果)ボールペン
のリフィール501は、チップ512を上向きにした状
態に於いて、そのボール弁517が弁室508のボール
受け座509に位置して導孔510を密閉するので、上
向き筆記されてチップ512の先端ボール513背面の
インキがなくなっても、インキにヘッドが掛かり逆流す
ることがない。従って、チップ512を下向きにした時
にはインキがすぐに流出可能となり、筆記で掠れが防止
される。因みにボール弁を有しない構造では、上向き筆
記でインキが逆流方向に作用するのでチップ内に空気を
巻き込み、下向き筆記で即インキが追随せず掠れが生じ
る。
【0162】チップ512を下向きにした筆記状態に於
いては、ボール弁517がチップ512後端の一方に偏
った状態に当接し、他方にはチップ512内にインキが
流入可能な流路が構成され、インキ収容管518から導
孔510を経て弁室508に入ったインキ519は先端
ボール513の背面まで誘導される。
【0163】この状態で、棒軸部516の押圧で先端ボ
ール513がチップ抱持部512bの内縁に密接される
のでインキの直流が防止される。又、筆圧により先端ボ
ール513が微小に後退するので隙間を生じてインキが
流出可能となり、筆記により先端ボール513の回転で
インキがスムーズに流出され、ボテが無く、筆跡濃度の
高い筆記が可能となる。
【0164】先端ボール513の背面にはチャンネル5
12a(チップ内孔512cに向かって貫通したインキ
流入溝を複数箇所に有した先端ボールの受け座)があり
チャンネル512aの中心孔には棒軸部516が貫通す
る。チップ512内のインキはインキ流入溝及び中心孔
と棒軸部516との間の隙間を通じて先端ボール513
の背面に誘導される。
【0165】又、ボールペンのリフィール501を複式
筆記具に搭載して、夫々の筆記先端部を軸先から出没さ
せる場合、インキ収容管518が非変形であっても筆記
先方部位が屈曲部503bにてフレキシブルに変移する
ので作動が阻害されずに軸先からスムーズに筆記先端部
が出没する。
【0166】以上、第1例の作用・効果について説明し
たが、他の第2例、第3例についても同じである。
【0167】(第6実施形態の構成)先ず、図41乃至
図45は本発明の第6実施形態を示しており、軸筒は、
先軸649及び後軸630から構成される。図41に於
いて、2本のボールペン筆記体601a,601bが設
けられている。
【0168】図41の複式筆記具は、前部に位置した筆
記具機構の部分を収納する先軸649及び後軸630
と、後軸630の後端に配設された操作体642とから
なり、又、先軸649の後部内周に雌螺子650が形成
されている。又、後軸630の前部には雄螺子632が
形成され、前記先軸649の雌螺子650と螺合され
て、必要に応じて取り外されて筆記体の交換などを行
う。又、前記後軸630の内孔後端の内周には、後述す
る回転軸633の回転範囲を規制する回り止め用のリブ
630aが形成されると共に段部630bが設けられ、
又、後軸630の前方内周部には90度間隔で軸方向に
沿って4本のガイド用のリブ631が形成されている。
【0169】又、後軸630のやや後方寄りの外周に於
ける3箇所には、山形状の膨出部639が形成され、2
箇所の膨出部639の中央には凹部640a,640b
が設けられている。
【0170】回転軸633は大径部636の前方に小径
部634を有し、小径部634の周面に螺旋状のカム溝
635が形成されている。又、回転軸633は、前記大
径部636の後方に縮径した軸部を有し、その軸部の前
方外周には突状の係止部637が設けられ、後端には所
要箇所で回転止め溝638が設けられている。又、前記
大径部636の周面に、上記リブ630aが係合して後
軸630との間に於いて120〜180度の範囲で回転
軸633を回転規制する溝636aが設けられている。
【0171】尚、回転軸633の回転角度を大きくすれ
ば回転抵抗が小さくなって操作し易くなる利点がある
が、回転角度が大きくなることでアクションが大きくな
る点は操作上の欠点となる。従って、回転角度は軸筒の
径が小さい場合は180度寄りに、径が大きい場合は1
20度寄りに設計都合で選択される。
【0172】操作体642は天冠643と、天冠643
の外周部の一側面から前方に延設したクリップ644で
形成される。クリップ644先方の内側には玉部645
が設けられ、天冠643の前方には孔部643aが設け
られる。孔部643aの前方周面には周状の係止溝64
2aが設けられ、後方周面には所要箇所の回転止めリブ
641が設けられている。
【0173】摺動コマ646a,646bの前部には挿
入孔648a,648bが設けられ、夫々の挿入孔64
8a,648bには後述するボールペン筆記体601
a,601bの後端を止着する内方に突出した突条の係
止部651a,651bが設けられている。又、その後
方の内面側には回転軸633の回転に伴うカム溝635
の押圧で夫々の摺動コマ646a,646bが前後動す
るための突起部647a,647bが形成されている。
又、摺動コマ646a,646bの外周には、上記後軸
630のガイド用のリブ631に回転止め係合する溝6
53a,653bが設けられている。
【0174】従って、摺動コマ646a,646bの側
面に設けた溝653a,653bがガイド用のリブ63
1と夫々噛み合うことにより、摺動コマ646a,64
6bが円滑に前後動する。又、摺動コマ646a,64
6bの横断面形状は略D形を成している。従って、従来
例でよく示される、相対向する2つのガイド溝を有した
ガイド筒を取付ける複雑な構成を必要としない利点があ
る。
【0175】又、摺動コマ646a,646bは夫々の
平坦側が相対接するが、相互間の摺動をより円滑とする
為に、摺動コマ646bにガイド突起652bが、摺動
コマ646aにはガイド突起652bを嵌挿するガイド
溝652aが設けられている。
【0176】そして、回転軸633は上記摺動コマ64
6a,646bの突起部647a,647bをカム溝6
35に係合させた状態で後軸630の内孔に挿入され、
大径部636の後端が後軸630の段部630bに当接
される。それと共に回転軸633の後端軸部には上記操
作体642が止着される。
【0177】その時、上記係止部637が天冠643の
係止溝642aに係合し、回転止め溝638が天冠64
3の回転止めリブ641に係合して回転軸633と操作
体642は一体に固定される。これにより、後軸630
に対し操作体642を回転することで回転軸633が回
転し、それと共に一方の摺動コマが前進し、他方の摺動
コマが後退する。
【0178】又、摺動コマ646a,646bの挿入孔
648a,648bにボールペン筆記体601a,60
1bの後端部が止着され、後軸630の前方に先軸64
9が固定される。
【0179】ところで、図46は第6実施形態の第2例
を示している。基本的には第1例と同じであり相違点に
付いては後述する作用で説明する。
【0180】次に、第6実施形態の複式筆記具に搭載さ
れるボールペン筆記体601aについて説明する。尚、
ボールペン筆記体601aと601bは同じ構成であ
り、例えば、インキ色などが異なるものである。又、ボ
ールペン筆記体601a,601bに適用されるインキ
は所謂剪断減粘性を有した水性、低粘度の油性インキで
ある。
【0181】図45に示すようにチップ611は、イン
キ流入可能なチャンネルを有した座に先端ボール612
が略当接した状態で、先端ボール612が回転自在に抱
持されるようカシメられている。又、チップ611の内
孔部にスプリング614が内挿され、スプリング614
の後端が抜出不能となるようにチップ611の軸部61
3の後端を適宜カシメている。又、先端ボール612が
チップ抱持部の内面に密接することは筆記先端の乾燥、
インキの直流防止に対し極めて重要であって、そのた
め、先端ボール612を抱持するチップ611内面の表
面粗さ、カシメによる密接精度を改善する為の内面の研
削仕上げ、カシメ精度を上げる為の二次的な塑性加工が
配慮される。又、先端ボール612との密接面に表面処
理などが配慮される。
【0182】又、スプリング614の先方は直線状の棒
軸部615となり、当該棒軸部615の先端が先端ボー
ル612の後端に押圧状態で当接する。尚、先端ボール
612はその押圧によってチップ611のボール抱持部
(カシメなどで形成)の内縁に密接状態となる。
【0183】又、継ぎ手602はチップ611の軸部6
13に圧着される先端の前軸部603と、インキ収容管
617の前端に圧着される後端部605と、前記前軸部
603と後軸部605との間に設けられたフレキシブル
な部位、例えば蛇腹604とが一体に接続された樹脂成
形品で形成される。又、前軸部603の内孔部610後
方にはボール弁616が遊嵌される弁室607があり、
弁室607の後方には、テーパー状又は球面状のボール
受け座608と、導孔609とが設けられている。又、
弁室607、ボール受け座608及び導孔609は、そ
れぞれ軸心に適宜偏心して設けられている。又、前記蛇
腹604、後軸部605の内孔がインキ収容管617の
内孔に連通している。又、弁室607の内壁の一側には
軸方向にインキが流れるように溝部を設けている(図示
せず)。この弁室607内に遊嵌されるボール弁616
は、チップ611を下向きにした状態では、チップ61
1の軸部613の後端に偏った状態で接してインキ流路
を形成し、インキ収容管617のインキは導孔609を
通り前記溝部、前記インキ流路などを通じてチップ61
1内孔部に流入する。逆に上向きの状態ではボール弁6
16がボール受け座608に当接してインキの逆流を防
止する機能が得られる。
【0184】又、インキ収容管617内には上記ボール
ペン筆記体601a,601bに適用されるインキ61
8が充填され、更に、このインキ618の後端には、イ
ンキの消耗と共にインキ面に接触して追随して移動可能
なグリース状の半透明不乾性物からなるフォロア619
が充填される。又、落下やノック衝撃等による変形を防
止するために必要に応じてフォロア619内にフォロア
619と略同等の比重を有する樹脂製のフォロア棒62
0が浸漬される。インキ収容管617の後端には尾栓6
21が固着されていて、該尾栓621後端の軸部に上述
した摺動コマ646a,646bの前部に設けられてい
る挿入孔648a,648bの係止部651a,651
bに着脱可能に止着する係止溝623が設けられてい
る。又、尾栓621にはインキ収容管617の内部と外
気を連通する通気溝622が設けられている。
【0185】尚、上記インキ収容管617は一例として
透明PP樹脂成形品等が使用される。又、インキ収容管
617をクリアドレン性に優れた材質で選定する。又、
インキ収容管617は継ぎ手602と一体に形成されて
もよい。
【0186】又、インキ収容管617ののインキ収容部
は比較的大きな断面積を有した非変形のものであって、
この第6実施形態では後軸630内に無駄なく嵌挿する
略D形の断面形状を有している。尚、上記チップ611
とインキ収容部を接続する部位が軸方向に対する横方向
に変移可能と成される。又、チップ611後端を圧着す
る継ぎ手とインキ収容管との間にフレキシブルなチュー
ブを接続して構成することも可能である。
【0187】(第6実施形態の作用・効果)後軸630
に対して操作体642を一方に回転すると、摺動コマ6
46a,646bの突起部647a,647bが回転軸
633の回転に伴いカム溝635に沿って摺動して、何
れか一方の摺動コマが前進、他方が後退して、前進側の
ボールペン筆記体の筆記先端部を先軸649の先端口か
ら突出させることが可能となる。又、ボールペン筆記体
のインキ収容部が非変形であっても筆記先方部位が蛇腹
604にてフレキシブルに変移するので作動が阻害され
ずに先軸649の先端口からスムーズに筆記先端部が出
没する。
【0188】又、一方のボールペン筆記体601aを突
出した状態に於いては、図41及び図43に示すように
クリップ644の玉部645が後軸630の膨出部63
9の凹部640aに隠蔽されて容易にクリップ644が
胸ポケット等に差せない状態を作る。
【0189】次に、回転軸633を回転すると摺動コマ
646aが後退してボールペン筆記体601aの筆記先
端部が先軸649内に没入すると共に、摺動コマ646
bが前進する。
【0190】その時、筆記先端部が先軸649内に収容
された携帯状態となり、その状態に対するクリップ64
4が図43に符号644aで示す位置となって胸ポケッ
ト等に容易に差すことが可能となる。
【0191】更に回転軸633を回転すると摺動コマ6
46aが更に後退し、摺動コマ646bが更に前進して
ボールペン筆記体601bの筆記先端部が先軸649の
先端口から突出する。その状態に対するクリップ644
が図43に符号644bで示す位置となって膨出部63
9の凹部640bに隠蔽されて容易にクリップ644が
胸ポケット等に差せない状態を作る。又、図44に示す
回転軸633の大径部636の溝636aの当接部63
6cが後軸630のリブ630aに当接して他方の回転
規制がなされる。
【0192】ところで、上述した図46に示す第2例は
後軸660の膨出部661に斜めの係止凹部662を設
けて、筆記先端部が突出した状態に於いてクリップ66
4の屈曲した先端部665を係止凹部662に係合させ
て、クリップ664を胸ポケット等に全く差せない状態
を作ったものである。
【0193】尚、第6実施形態の形状に限らず、例え
ば、係止凹部を球状溝、蟻溝等に成して、又、係合する
クリップの先端部又は玉部をそれに係合する形状に成せ
ば、クリップが拡開せずクリップを全く胸ポケット等に
差せない状態を作る。
【0194】ボールペン筆記体601a,601bは、
チップ611を上向きにした状態に於いて、そのボール
弁616が弁室607のボール受け座608に位置して
導孔609を密閉するので、上向き筆記されてチップ6
11の先端ボール612背面のインキがなくなっても、
インキにヘッドが掛かり逆流することがない。従って、
チップ611を下向きにした時にはインキがすぐに流出
可能となり、筆記で掠れが防止される。因みにボール弁
を有しない構造では、上向き筆記でインキが逆流方向に
作用するのでチップ内に空気を巻き込み、下向き筆記で
即インキが追随せず掠れが生じる。
【0195】チップ611を下向きにした筆記状態に於
いては、ボール弁616がチップ611後端の一方に偏
った状態に当接し、他方にはチップ611内にインキが
流入可能な流路が構成され、インキ収容管617から導
孔609を経て弁室607に入ったインキ618は先端
ボール612の背面まで誘導される。
【0196】この状態で、棒軸部615の押圧で先端ボ
ール612がチップ抱持部の内縁に密接されるのでイン
キの直流が防止される。又、筆圧により先端ボール61
2が微小に後退するので隙間を生じてインキが流出可能
となり、筆記により先端ボール612の回転でインキが
スムーズに流出され、ボテが無く、筆跡濃度の高い筆記
が可能となる。
【0197】先端ボール612の背面にはチャンネル
(チップ内孔に向かって貫通したインキ流入溝を複数箇
所に有した先端ボールの受け座)がありチャンネルの中
心孔には棒軸部615が貫通する。チップ611内のイ
ンキはインキ流入溝及び中心孔と棒軸部615との間の
隙間を通じて先端ボール612背面に誘導される。
【0198】(第7実施形態の構成)先ず、図47は本
発明の第7実施形態の第1例を示している。図47に於
いて、2本のボールペン筆記体701a,701bが設
けられている。図47の複式筆記具は、前部に位置した
筆記具機構の部分を収納する先軸722及び後軸702
とからなる軸筒と、後軸702の後端に配設された操作
体715とからなる。又、先軸722の後部内周に雌螺
子723が形成されている。
【0199】又、後軸702の前部には雄螺子704が
形成され、前記先軸722の雌螺子723と螺合され
て、必要に応じて取り外されて筆記体の交換などを行
う。又、前記後軸702の内孔後端の内周には、回転軸
705の回転範囲を規制する回り止め用のリブ(図示せ
ず)が形成されると共に孔部702a、段部702bが
設けられ、又、後軸702の前方内周部には90度間隔
で軸方向に沿って4本のガイド用のリブ703が形成さ
れている。
【0200】回転軸705は大径部708の前方に小径
部706を有し、小径部706の周面に螺旋状のカム溝
707が形成されている。又、回転軸705は、前記大
径部708の後方に縮径した軸部を有し、その軸部の前
方外周には突状の係止部709が設けられ、後端には所
要箇所で回転止め溝710が設けられている。又、前記
大径部708の周面には、上述した回り止め用のリブに
当接して後軸702との間に於いて120〜180度の
範囲で回転軸705を回転規制する溝708aが設けら
れている。
【0201】尚、回転軸705の回転角度を大きくすれ
ば回転抵抗が小さくなって操作し易くなる利点がある
が、回転角度が大きくなることでアクションが大きくな
る点は操作上の欠点となる。従って、回転角度は軸筒の
径が小さい場合は180度寄りに、径が大きい場合は1
20度寄りに設計都合で選択される。
【0202】摺動コマ717a,717bの前部には挿
入孔719a,719bが設けられ、夫々の挿入孔71
9a,719bには後述するボールペン筆記体701
a,701bの後端を止着する内方に突出した突条の係
止部720a,720bが設けられている。又、その後
方の内面側には回転軸705の回転に伴うカム溝707
の押圧で夫々の摺動コマ717a,717bが前後動す
るための突起部718a,718bが形成されている。
又、摺動コマ717a,717bの外周には、上記後軸
702のガイド用のリブ703に回転止め係合する溝7
21a,721bが設けられている。
【0203】従って、摺動コマ717a,717bの側
面に設けた溝721a,721bがガイド用のリブ70
3と夫々噛み合うことにより、摺動コマ717a,71
7bが円滑に前後動する。又、摺動コマ717a,71
7bの横断面形状は略D形(図示せず)を成している。
従って、従来例でよく示される、相対向する2つのガイ
ド溝を有したガイド筒を取付ける複雑な構成を必要とし
ない利点がある。
【0204】操作体715は天冠716と、天冠716
の外周部の一側面から前方に延設したクリップ712で
形成される。クリップ712先方の内側には玉部713
が設けられ、天冠716の前方には孔部716aが設け
られる。孔部716aの前方周面には、周状の係止溝7
16bが設けられ、後方周面には所要箇所の回転止めリ
ブ714が設けられている。
【0205】そして、回転軸705は上記摺動コマ71
7a,717bの突起部718a,718bをカム溝7
07に係合させた状態で後軸702の内孔に挿入され、
大径部708の後端が後軸702の段部702bに当接
される。それと共に回転軸705の後端軸部には操作体
715が止着される。
【0206】その時、回転軸705の上記係止部709
が天冠716の係止溝716bに係合し、回転止め溝7
10が天冠の回転止めリブ714に係合して回転軸70
5と操作体715は一体に固定される。これにより、後
軸702に対し操作体715を回転することで回転軸7
05が回転し、それと共に一方の摺動コマが前進し、他
方の摺動コマが後退する。
【0207】又、摺動コマ717a,717bの挿入孔
719a,719bにボールペン筆記体701a,70
1bの後端部が止着され、後軸702の前方に先軸72
2が固定される。
【0208】ところで、後軸702のやや後方寄りの外
周に於ける2箇所には、膨出部711が形成され、該膨
出部711の前面に凸部711aと凹部711bからな
る係止部が形成されている。
【0209】又、上記クリップ712の玉部713の後
面に凸部713aと凹部713bからなる係止部が形成
されており、上記操作体715の回転に伴うクリップ7
12の円周動によって凸部711aが凹部713bに係
脱するよう設けられている。
【0210】又、図48は第7実施形態の第2例を示し
ている。基本的には第1例と同じであり以下相違点のみ
説明する。この場合、クリップ735先端の内面側に
は、クビレ部737を有して玉部736が設けられてお
り、膨出部731の周面には、玉部736が嵌挿する凹
部732が設けられる。凹部732の開口部には、該開
口部を適宜縮小する縁部733が形成されて、クリップ
735の円周動によって縁部733が玉部736のクビ
レ部737に係脱するようになっている。
【0211】又、図49は第7実施形態の第3例を示し
ている。基本的には第1例、第2例と同じであり以下相
違点のみ説明する。この場合、クリップ744先端の玉
部745の下面には、該下面に開口した凹部746が設
けられ、凹部746の開口部には、該開口部を適宜縮小
する凸部747が設けられている。軸筒の周面にクビレ
部742を有した膨出部741が設けられて、クリップ
744の円周動によって膨出部741のクビレ部742
に玉部745の凸部747が係脱するようになってい
る。
【0212】次に、第7実施形態の複式筆記具に搭載さ
れるボールペン筆記体について説明する。尚、ボールペ
ン筆記体701aと701bは同じ構成であり、例え
ば、インキ色などが異なるものである。又、ボールペン
筆記体701a,701bに適用されるインキは所謂剪
断減粘性を有した中粘度水性、低粘度の油性インキであ
る。
【0213】チップ750は、インキ流入可能なチャン
ネルを有した座に先端ボール751が略当接した状態で
先端ボール751が回転自在に抱持されるようカシメら
れている。又、チップ750の内孔部にスプリングが内
挿され、スプリングの後端が抜出不能となるようにチッ
プ750の後端を適宜カシメている。又、先端ボール7
51がチップ抱持部の内面に密接することは筆記先端の
乾燥、インキの直流防止に対し極めて重要であって、そ
のため、先端ボール751を抱持するチップ750内面
の表面粗さ、カシメによる密接精度を改善する為の内面
の研削仕上げ、カシメ精度を上げる為の二次的な塑性加
工が配慮される。又、先端ボール751との密接面に表
面処理などが配慮される。
【0214】又、スプリングの先方は直線状の棒軸部と
なり、その先端が先端ボール751の背面に押圧状態で
当接する。尚、先端ボール751はその押圧によってチ
ップ750のボール抱持部(カシメなどで形成)の内縁
に密接状態となる(公知事実であり、且つ、第1実施形
態等のチップと同様の構成であるため図示省略)。
【0215】又、継ぎ手752はチップ750に圧着さ
れる先端の前軸部と、インキ収容管753の前端に圧着
される後軸部と、前軸部と後軸部との間に設けられたフ
レキシブルな部位、例えば蛇腹等の弾性変形可能部75
4とが一体に接続された樹脂成形品で形成される。又、
継ぎ手752内にはチップ750の後端に対峙してボー
ル弁が遊嵌された弁室が設けられており、チップ750
が下向きの時には導孔が開放されてインキがチップ側に
導通され、逆に上向きの状態ではボール弁が導孔を密閉
してインキの逆流を防止するよう構成されている(公知
事実であり、且つ、第1実施形態等のチップと同様の構
成であるため図示省略)。
【0216】又、インキ収容管753内には上記中粘度
の水性又は低粘度の油性インキが充填され、更に、この
インキの後端には、インキの消耗と共にインキ面に接触
して追随して移動可能なグリース状の半透明不乾性物か
らなるフォロアが充填されている(公知事実であり、且
つ、第1実施形態等のチップと同様の構成であるため図
示省略)。
【0217】(第7実施形態の作用・効果)後軸702
に対して操作体715を一方に回転すると、摺動コマ7
17a,717bの突起部718a,718bが回転軸
705の回転に伴いカム溝707に沿って摺動して、何
れか一方の摺動コマが前進、他方が後退して、前進側の
ボールペン筆記体の筆記先端部を先軸722の先端口7
24から突出させることが可能となる。又、ボールペン
筆記体701a,701bのインキ収容管753が非変
形であっても筆記先方部位が弾性変形可能部754にて
フレキシブルに変移するので作動が阻害されずに先端口
724からスムーズに筆記先端部が出没する。
【0218】又、一方のボールペン筆記体701aを突
出した状態に於いては、図47乃至図49に示すように
クリップ712,735,744の玉部713,73
1,741と後軸702周面の膨出部711,731,
741が相互に係合してクリップ712,735,74
4が胸ポケット等に差せない状態となる。
【0219】次に、操作体715即ち回転軸705を回
転すると摺動コマ717aが後退しボールペン筆記体7
01aの筆記先端部が先軸722内に没入すると共に、
摺動コマ717bが前進する。
【0220】その時、筆記先端部が先軸722内に収容
された携帯状態となり、その状態に対するクリップ71
2,735,744は膨出部711,731,741と
の係合が解除された位置となって胸ポケット等に容易に
差すことが可能となる。
【0221】更に回転軸705を回転すると摺動コマ7
17aが更に後退し、摺動コマ717bが更に前進して
ボールペン筆記体701bの筆記先端部が先軸722の
先端口724から突出する。その状態に対するクリップ
712,735,744は玉部713,736,745
と後軸702周面の膨出部711,731,741が相
互に係合してクリップ712,735,744が胸ポケ
ット等に差せない状態となる。
【0222】
【発明の効果】本発明の複式筆記具の構成及び作用・効
果は以上の説明の通りであり、所謂剪断減粘性を有した
水性、低粘度の油性インキを使用したボールペン筆記体
を少なくとも1本搭載した複式筆記具に於いて、ボテ及
び筆記掠れが無くて描線を濃くすることができ、且つ、
ペン先の耐乾燥を維持してキャップを不要とすることが
でき、しかも、インキの直流や上向き筆記、ノック及び
落下衝撃に対するインキの逆流で軸筒や手、衣服等を汚
すことを防止することができ、更に、軸筒を太くするこ
となく筆記先端部を確実に出没させて携帯性、使い勝手
を満足させることができる。又、消しゴムで消せるイン
キを使用したボールペン筆記体やシャープペンシル筆記
体を搭載すると共に消しゴム繰り出し機構を備えた便利
な複式筆記具を提供することもできる。
【0223】又、筆記体の後端とノック操作部の前端と
の間をフレキシブルなジョイントで連結することによ
り、各筆記体の筆記先端部の出没をより一層スムーズに
して、軸筒の軸径を極力細く、しかも軸先を極力スマー
トに設計することができる。
【0224】又、筆記体の出没機構を含む複式筆記具内
部の構造を簡素化することによって、組み立て性が向上
しコスト的にも有利になると共に、内蔵させるリフィー
ルの自由度が高い便利な複式筆記具を携帯性、使い勝手
性を満足した軸筒の太さで提供することができる。
【0225】又、操作体を回転して筆記先端部が軸先か
ら突出した状態のみに於いて、容易に或いは全くクリッ
プが胸ポケット等に差せなくなるので、筆記先端部を突
出したまま胸ポケット等に差すこともなく、従って、衣
服等が汚損されることを防止することができる。又、筆
記先端部が突出したままではクリップが胸ポケット等に
差せないことから、筆記先端部の突出状態が容易に認知
されるため、シャープペンシル筆記体を搭載した場合に
於いては、筆記先端部のシャープエッジによる衣服等の
損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の複式筆記具全体を示す
縦断面図であって、一部非断面で示されている。
【図2】第1実施形態に係る摺動コマの周辺構造の横断
面図である。
【図3】第1実施形態に係るボールペン筆記体のインキ
収容部の周辺構造の横断面図である。
【図4】第1実施形態のボールペン筆記体の縦断面図で
ある。
【図5】本発明の第2実施形態の複式筆記具に於ける筆
記先端部の収納状態を示した筆記具全体の縦断面図であ
る。
【図6】第2実施形態に係る一方のボールペン筆記体の
筆記先端部を先軸の先端口から突出させた状態を示す縦
断面図である。
【図7】第2実施形態に係るボールペン筆記体の縦断面
図である。
【図8】第2実施形態に係るノック操作部とジョイント
の構造を示す斜視図である。
【図9】従来の複式筆記具に於ける筆記先端部の収納状
態を示した筆記具全体の縦断面図であって、シャープペ
ンシル及び通常の油性ボールペン筆記体が搭載されたも
のを示す図である。
【図10】従来の複式筆記具に於けるシャープペンシル
筆記体の筆記先端部を先軸の先端口から突出させた状態
を示す縦断面図である。
【図11】本発明の第3実施形態の第1例の複式筆記具
全体を示す縦断面図であって、一部非断面で示されてお
り、2種のボールペン筆記体が搭載されたものを示す図
である。
【図12】図11に於けるC−C矢視断面図であって、
摺動コマに筆記体が止着されてない状態を示す図であ
る。
【図13】図11に於けるB−B断面図であって、操作
体の回転に伴うクリップの位置を示す図である。
【図14】図11に於けるA−A断面図である。
【図15】第3実施形態の第1例に係る回転軸と摺動コ
マの形状を示す斜視図である。
【図16】第3実施形態の第1例に係る回転軸の回転に
伴う回転軸と摺動コマの位置関係を説明した図であっ
て、ボールペン筆記体が突出した状態を示す図である。
【図17】第3実施形態の第1例に係る回転軸の回転に
伴う回転軸と摺動コマの位置関係を説明した図であっ
て、ボールペン筆記体を収容した状態を示す図である。
【図18】第3実施形態の第1例に係る回転軸の回転に
伴う回転軸と摺動コマの位置関係を説明した図であっ
て、ボールペン筆記体が突出した状態を示す図である。
【図19】第3実施形態の第1例に係るボールペン筆記
体の縦断面図である。
【図20】第3実施形態の第2例の複式筆記具の後半部
を示す縦断面図であって、一部非断面で示されている。
【図21】本発明の第4実施形態の第1例の複式筆記具
全体を示す縦断面図であって、一部非断面で示されてい
る。
【図22】図21に於けるC−C矢視断面図であって、
摺動コマに筆記体側が止着されてない状態を示す図であ
る。
【図23】図21に於けるB−B断面図であって、操作
体の回転に伴うクリップの位置を示す図である。
【図24】図21に於けるA−A断面図である。
【図25】第4実施形態の第1例に係る回転軸と摺動コ
マの形状を示す斜視図である。
【図26】第4実施形態の第1例に係るボールペン筆記
体が突出した状態に於ける複式筆記具の後半部を示す縦
断面図であって、一部非断面で示されている。
【図27】第4実施形態の第1例に係る回転軸の回転に
伴う回転軸と摺動コマの位置関係を説明した図であっ
て、シャープペンシル筆記体が突出した状態を示す図で
ある。
【図28】第4実施形態の第1例に係る回転軸の回転に
伴う回転軸と摺動コマの位置関係を説明した図であっ
て、筆記体を先軸内に収容した状態を示す図である。
【図29】第4実施形態の第1例に係る回転軸の回転に
伴う回転軸と摺動コマの位置関係を説明した図であっ
て、ボールペン筆記体が突出した状態を示す図である。
【図30】第4実施形態の第1例に係るボールペン筆記
体の縦断面図である。
【図31】第4実施形態の第2例の複式筆記具の後半部
を示す縦断面図であって、一部非断面で示されている。
【図32】本発明の第5実施形態の第1例のボールペン
のリフィール全体を示す縦断面図である。
【図33】図32に於けるA−A断面図である。
【図34】図32に於けるB−B断面図である。
【図35】図32に於ける筆記先端要部の拡大図であ
る。
【図36】第5実施形態の第2例のボールペンのリフィ
ール全体を示す縦断面図である。
【図37】本発明の第5実施形態の第3例のボールペン
のリフィール全体を示す縦断面図である。
【図38】図37に於ける筆記先端要部の拡大図であ
る。
【図39】第5実施形態に係るボールペンのリフィール
と複式筆記具の連結部との取付け状態を示す図である。
【図40】第5実施形態に係るボールペンのリフィール
と複式筆記具の連結部との取付け状態の他例を示す図で
ある。
【図41】本発明の第6実施形態の第1例の複式筆記具
全体を示す縦断面図であって、一部非断面で示されてお
り、2種のボールペン筆記体が搭載されたものを示す図
である。
【図42】図41に於けるC−C矢視断面図であって、
摺動コマに筆記体が止着されてない状態を示す図であ
る。
【図43】図41に於けるB−B断面図であって、操作
体の回転に伴うクリップの位置を示す図である。
【図44】図41に於けるA−A断面図である。
【図45】第6実施形態の第1例に係るボールペン筆記
体の縦断面図である。
【図46】第6実施形態の第2例の複式筆記具の後半部
を示す縦断面図であって、一部非断面で示されている。
【図47】本発明の第7実施形態の複式筆記具全体を示
す縦断面図であって、一部非断面で示されており、2種
のボールペン筆記体が搭載されたものを示す図である。
【図48】第7実施形態の第2例の複式筆記具の要部を
示す縦断面図である。
【図49】第7実施形態の第3例の複式筆記具の要部を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
101a ボールペン筆記体 101b ボールペン筆記体 102 継ぎ手 103 前軸部 104 蛇腹 105 後軸部 106 鍔部 107 弁室 108 ボール受け座 109 導孔 110 内孔部 111 チップ 112 先端ボール 113 軸部 114 スプリング 115 棒軸部 116 ボール弁 117 インキ収容管 118 インキ 119 フォロア 120 フォロア棒 130 中軸 131 ガイド用のリブ 132 雄螺子 133 窓部 133a 肉厚部 134 円筒カム 135 カム斜面 136 切欠 137 係合突起 138 螺旋溝 139a 摺動コマ 139b 摺動コマ 140a 突起 140b 突起 141a 受け軸 141b 受け軸 142 段部 143 内筒 144 天冠 145 スリット 146 係合突起 147 消しゴムホルダー 148 弾性片 149 突起 150 後軸 151 溝 152 先軸 153 雌螺子部 154 ラバーグリップ 155a リターンスプリング 155b リターンスプリング 156 消しゴム 201a ボールペン筆記体 201b ボールペン筆記体 202 継ぎ手 203 前軸部 204 蛇腹 205 後軸部 206 鍔部 207 弁室 208 ボール受け座 209 導孔 210 内孔部 211 チップ 212 先端ボール 213 軸部 214 スプリング 215 棒軸部 216 ボール弁 217 インキ収容管 218 インキ 219 フォロア 220 フォロア棒 221 尾栓 222 溝 223 突条 224 孔部 225 小孔 230 後軸 231a 縦溝 231b 縦溝 232 仕切り 233 後端部 234 突起 235 ストッパー 236 当接部 237 継ぎ手 238 係合部 239a 孔 239b 孔 240 端部 241 フランジ部 242 接合部 243 ノック操作部 244 後端部 245 係合段部 246 突部 247 斜面 248 軸部 249a 横溝 249b 縦溝 250 ノック操作部 251 後端部 252 係合段部 253 突部 254 斜面 255 横溝 256 ジョイント 256a 軸支部 256b 球状部 257 ジョイント 257a 軸支部 257b 軸支部 258a リターンスプリング 258b リターンスプリング 259 先軸 260 接合部 261 先端孔 262 軸部 263 軸部 264 軸部 265 軸部 270 シャープペンシル筆記体 271 油性ボールペン筆記体 301a ボールペン筆記体 301b ボールペン筆記体 302 継ぎ手 303 前軸部 304 蛇腹 305 後軸部 306 鍔部 307 弁室 308 ボール受け座 309 導孔 310 内孔部 311 チップ 312 先端ボール 313 軸部 314 スプリング 315 棒軸部 316 ボール弁 317 インキ収容管 318 インキ 319 フォロア 320 フォロア棒 321 尾栓 322 通気溝 323 係止溝 330 後軸 330a リブ 330b 段部 331 ガイド用のリブ 332 雄螺子 333 回転軸 334 小径部 335a 突起部 335b 突起部 336 太径部 336a 溝 336b 当接部 336c 当接部 337 係止部 338 回り止め溝 339 膨出部 340a 凹部 340b 凹部 341 回り止めリブ 342 操作体 342a 係止溝 343 天冠 343a 孔部 344 クリップ 344a クリップ 344b クリップ 345 玉部 346a 摺動コマ 346b 摺動コマ 347a カム溝 347b カム溝 348a 挿入孔 348b 挿入孔 349 先軸 350 雌螺子 351a 係止部 351b 係止部 352a ガイド溝 352b ガイド突起 353a 溝 353b 溝 360 後軸 361 膨出部 362 係合凹部 363 操作体 364 クリップ 365 先端部 401a シャープペンシル筆記体 401b ボールペン筆記体 401aa 筆記先端部 401ab 段部 401ac 芯パイプ 401ad 継ぎ手 402 継ぎ手 403 前軸部 404 蛇腹 405 後軸部 406 鍔部 407 弁室 408 ボール受け座 409 導孔 410 内孔部 411 チップ 412 先端ボール 413 軸部 414 スプリング 415 棒軸部 416 ボール弁 417 インキ収容管 418 インキ 419 フォロア 420 フォロア棒 421 尾栓 422 通気溝 423 係止溝 430 後軸 430a リブ 430b 段部 431 ガイド用のリブ 432 雄螺子 433 回転軸 434 小径部 435a 突起部 435b 突起部 436 太径部 436a 溝 436b 当接部 436c 当接部 437 係止部 437a 軸部 437b 割り溝 437c 鍔部 438 膨出部 439 溝 440a 凹部 440b 凹部 441 操作体 442 筒部 442a 後端部 443 天冠 444 クリップ 444′ 玉部 444a クリップ 444b クリップ 445 スプリング 446a 摺動コマ 446b 摺動コマ 447a カム溝 447b カム溝 448a 挿入孔 448b 挿入孔 449 先軸 449a 内段部 450 雌螺子 451a 係止部 451b 係止部 452a ガイド溝 452b ガイド突起 453a 溝 453b 溝 460 後軸 461 膨出部 462 係合凹部 463 操作体 464 クリップ 465 先端部 501 ボールペンのリフィール 502 先継ぎ手 502a 前軸部 502b 後軸部 503 後継ぎ手 503a 前筒部 503b 屈曲部 503c 後軸部 504 フィン 505 リブ 506 インキ流通管 506a インキ流通孔 507 鍔部 508 弁室 508a 溝 509 ボール受け座 510 導孔 511 内孔部 512 チップ 512a チャンネル 512b ボール抱持部 512c チップ内孔部 513 先端ボール 514 軸部 514a カシメ部 515 スプリング 515a 捲軸部 516 棒軸部 517 ボール弁 518 インキ収容管 519 インキ 520 フォロア 521 フォロア棒 522 尾栓 523 通気溝 524 軸部 524a 係止溝 530 ボールペンのリフィール 531 インキ収容管 532 後継ぎ手 532a 前筒部 532b 屈曲部 540 ボールペンのリフィール 541 インキ収容管 542 継ぎ手 543 屈曲部 544 弁室 550 連結部 551 係止部 552 インキ収容管 553 係止部 554 連結部 555 軸部 556 係止溝 601a ボールペン筆記体 601b ボールペン筆記体 602 継ぎ手 603 前軸部 604 蛇腹 605 後軸部 606 鍔部 607 弁室 608 ボール受け座 609 導孔 610 内孔部 611 チップ 612 先端ボール 613 軸部 614 スプリング 615 棒軸部 616 ボール弁 617 インキ収容管 618 インキ 619 フォロア 620 フォロア棒 621 尾栓 622 通気溝 623 係止溝 630 後軸 630a リブ 630b 段部 631 ガイド用のリブ 632 雄螺子 633 回転軸 634 小径部 635 カム溝 636 太径部 636a 溝 636b 当接部 636c 当接部 637 係止部 638 回り止め溝 639 膨出部 640a 凹部 640b 凹部 641 回り止めリブ 642 操作体 642a 係止溝 643 天冠 643a 孔部 644 クリップ 644a クリップ 644b クリップ 645 玉部 646a 摺動コマ 646b 摺動コマ 647a 突起部 647b 突起部 648a 挿入孔 648b 挿入孔 649 先軸 650 雌螺子 651a 係止部 651b 係止部 652a ガイド溝 652b ガイド突起 653a 溝 653b 溝 660 後軸 661 膨出部 662 係合凹部 663 操作体 664 クリップ 665 先端部 701a ボールペン筆記体 701b ボールペン筆記体 702 後軸 702a 孔部 702b 段部 703 ガイド用のリブ 704 雄螺子 705 回転軸 706 小径部 707 カム溝 708 太径部 708a 溝 709 係止部 710 回転止め溝 711 膨出部 711a 凸部 711b 凹部 712 クリップ 713 玉部 713a 凸部 713b 凹部 714 回り止めリブ 715 操作体 716 天冠 716a 孔部 716b 係止溝 717a 摺動コマ 717b 摺動コマ 718a 突起部 718b 突起部 719a 挿入孔 719b 挿入孔 720a 係止部 720b 係止部 721a 溝 721b 溝 722 先軸 723 雌螺子 724 先端口 725 筆記先端口 730 後軸 731 膨出部 732 凹部 733 縁部 734 操作体 735 クリップ 736 玉部 737 クビレ部 740 後軸 741 膨出部 742 クビレ部 743 操作体 744 クリップ 745 玉部 746 凹部 747 凸部 750 チップ 751 先端ボール 752 継ぎ手 753 インキ収容管 754 弾性変形可能部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B43K 29/02 B43K 7/02 B (31)優先権主張番号 特願平7−334272 (32)優先日 平成7年11月30日(1995.11.30) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平7−334274 (32)優先日 平成7年11月30日(1995.11.30) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平8−17056 (32)優先日 平成8年1月8日(1996.1.8) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平8−55341 (32)優先日 平成8年2月20日(1996.2.20) (33)優先権主張国 日本(JP) (56)参考文献 実開 昭56−50686(JP,U) 実公 平3−35589(JP,Y2) 登録実用新案3014217(JP,U) 実用新案登録2566092(JP,Y2) 実用新案登録2560147(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B43K 7/00 - 7/12 B43K 24/00 - 24/18

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端ボールがチップ先端のボール抱持部
    の内縁に常時には押圧して密接し、筆記時には密接状態
    が解除されるように設けられたスプリングを有すること
    からなるチップと、該チップの後方に設けられたインキ
    収容管とを有し、該インキ収容管内に筆記に伴う先端ボ
    ールの回転で粘性が低下して流出される剪断減粘性を有
    した水性ボールペンインキ又は低粘度の油性インキが充
    填され、前記インキの後端に筆記に伴うインキの消耗に
    追随して移動するグリース状の半透明不乾性物からなる
    フォロアが充填されて構成されたボールペン筆記体を軸
    筒内に搭載してなる筆記具に於いて、 前記ボールペン筆記体は、前記インキ収容管のインキ収
    容部が比較的大きな断面積を有した非変形のものであっ
    て、前記チップとインキ収容部とを接続する部位が軸方
    向に対する横方向に容易に変移可能と成され、当該ボー
    ルペン筆記体を少なくとも1本含む複数の筆記体を搭載
    して、軸先から選択的に夫々の筆記体の先端部を出没可
    能としたことを特徴とする複式筆記具。
  2. 【請求項2】 ボールペン筆記体に於いて、チップの後
    端に圧着される部分と、インキ収容管に圧着される部分
    と、前記チップの後端に圧着される部分と前記インキ収
    容管に圧着される部分との間に設けられたフレキシブル
    な部位とが一体形成されてなる継ぎ手を備えたことを特
    徴とする請求項1記載の複式筆記具。
  3. 【請求項3】 ボールペン筆記体に於いて、チップの後
    端に対接してボール弁が遊嵌された弁室が設けられ、該
    弁室の後部には、ボール弁が密接してインキの逆流を防
    ぐボール受け座、及び、該ボール受け座からインキ収容
    管に通ずる導孔が設けられてなることを特徴とする請求
    項1記載の複式筆記具。
  4. 【請求項4】 インキ溶媒中に架橋物質を加えて、筆記
    に伴う先端ボールの回転でゾル化、描線状態でゲル化
    し、紙にしみ込まないことから消しゴムで消せるインキ
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の複式筆記具。
  5. 【請求項5】 前記軸筒の先軸と後軸との間に設けられ
    た中軸と、この中軸に一端が係止されて筆記体を夫々後
    方に付勢するリターンスプリングと、筆記体の後部に取
    り付けられてリターンスプリングによって夫々後方に付
    勢される摺動コマと、摺動コマの何れかの後端を押圧し
    て前記筆記体を選択的に前進させるカム斜面を前面に有
    し、前記中軸と係合して回転可能とされる係合部を備え
    てなる円筒カムと、該円筒カムの後方に接続して設けら
    れた消しゴム繰り出し機構とを備えたことを特徴とする
    請求項1記載の複式筆記具。
  6. 【請求項6】 前記軸筒の先軸と後軸とを接合すると共
    に、筆記体と連動するノック操作部を後軸の後端部に至
    り設けた縦溝に突出させ、ノック操作部を軸先方に摺動
    させることにより選択的に筆記体の先端部を先軸の先端
    口から突出係止させ、更に前記ノック操作部の前端と筆
    記体の後端との間に軸方向と略直角方向にフレキシブル
    に屈曲するジョイントが連結されてなることを特徴とす
    る請求項1記載の複式筆記具。
  7. 【請求項7】 前記軸筒の先軸及び後軸と、この後軸の
    内孔に後軸に対し略120度の範囲で回転可能に配設さ
    れると共に前部に2箇所の突起部が形成された回転軸
    と、後軸の後端から突出した回転軸の後端部に固定され
    る操作体とを備え、後軸に対し操作体と回転軸が回転の
    み可能に保持されて、前記回転軸の突起部と係合する傾
    斜状のカム溝が夫々対向して内側に形成された一対の摺
    動コマが前記後軸の内孔に前後動のみ可能に案内され、
    夫々の摺動コマの前方に摺動コマと連動するように夫々
    の筆記体が設けられて、前記操作体の回転に伴う回転軸
    の回転で夫々の摺動コマが交互に前後動して夫々の筆記
    体の先端部が先軸の先端口から出没可能となるように構
    成されたことを特徴とする請求項1記載の複式筆記具。
  8. 【請求項8】 軸先から選択的に夫々の筆記体の先端部
    を出没させるために回転操作される操作体が軸筒の後部
    に設けられ、該操作体の一側面から軸先方に向けてクリ
    ップが延設され、該クリップの先方部に対接する軸筒の
    周面の所定位置に膨出部が設けられて、筆記体の先端部
    が軸先から突出した状態のみに於いて、クリップの先方
    部と前記膨出部とが軸方向に於いて重ね合わさることで
    容易にクリップが胸ポケット等に差せないように構成し
    たことを特徴とする請求項1記載の複式筆記具。
  9. 【請求項9】 筆記体の先端部が軸先から突出した状態
    のみに於いて、クリップの先方部が前記膨出部に設けた
    凹部に隠蔽されて、容易にクリップが胸ポケット等に差
    せないように構成したことを特徴とする請求項8記載の
    複式筆記具。
  10. 【請求項10】 前記クリップの先方部には玉部が設け
    られ、筆記体の先端部が軸先から突出した状態のみに於
    いて、前記クリップの玉部と前記膨出部とが相互に係合
    してクリップの玉部が軸筒の周面から離反しないように
    構成されたことを特徴とする請求項8記載の複式筆記
    具。
  11. 【請求項11】 前記膨出部の前面に凸部と凹部からな
    る係止部が形成され、前記クリップの玉部の後面に凸部
    と凹部とからなる係止部が形成されて、クリップの円周
    動によって膨出部の凸部が玉部の凹部に係脱することを
    特徴とする請求項10記載の複式筆記具。
  12. 【請求項12】 前記クリップの内面側にクビレ部を有
    して玉部が設けられ、前記膨出部の周面に玉部が嵌挿す
    る凹部が設けられ、該凹部の開口部に該開口部を縮小す
    る縁部が形成されて、クリップの円周動によって前記縁
    部が玉部のクビレ部に係脱することを特徴とする請求項
    10記載の複式筆記具。
  13. 【請求項13】 前記クリップの玉部には、該玉部の下
    面に開口した凹部が設けられ、該凹部の開口部に該開口
    部を縮小する凸部が設けられ、軸筒の周面にクビレ部を
    有した膨出部が設けられて、クリップの円周動によって
    膨出部のクビレ部に玉部の凸部が係脱することを特徴と
    する請求項10記載の複式筆記具。
  14. 【請求項14】 シャープペンシル筆記体とボールペン
    筆記体の2種の筆記体を搭載して、少なくともシャープ
    ペンシル筆記体は、突出した状態で軸推移可能に保持さ
    れてなることを特徴とする請求項1記載の複式筆記具。
  15. 【請求項15】 前記軸筒の先軸及び後軸と、この後軸
    の内孔に後軸に対し120〜180度の範囲で回転可能
    に配設されると共に軸周面にカム溝が形成された回転軸
    と、後軸の後端に突出する回転軸の後端部に固定された
    操作体とを備え、後軸に対し操作体と回転軸が回転のみ
    可能に保持されて、前記回転軸のカム溝と係合する突起
    部が夫々対向して内側に形成された一対の摺動コマが前
    記後軸の内孔に前後動のみ可能に案内され、夫々の摺動
    コマの前方に摺動コマと連動するように夫々の筆記体が
    設けられて、前記操作体の回転に伴う回転軸の回転で夫
    々の摺動コマが交互に前後動して夫々の筆記体の先端部
    が先軸の先端口から出没可能となるように構成されたこ
    とを特徴とする請求項1記載の複式筆記具。
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