JP5972703B2 - 複式筆記具 - Google Patents
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Description
この複式筆記具における筆記体の繰り出し方式の一つにノック式繰り出し方式と呼ばれるものがある。このノック式繰り出し方式は、軸筒の後端部に軸方向に沿って複数のガイドスリットが形成され、これらのガイドスリットに沿ってノック棒の指掛け部がそれぞれスライド可能に配置された構成が採用されている。
そして、軸筒内に配置される前記ノック棒の前端部に、筆記体として機能する例えばボールペンリフィールの後端部が装着されるようになされる。
また、いずれかの筆記体の先端筆記部が繰り出されている状態において、他のノック棒の指掛け部を前方に向かってノック操作することで、先端筆記部が繰り出されている前記筆記体はリターンばねによって後退し、代わって他の筆記体の先端筆記部が軸筒の先端口から繰り出されるように作用する。
この特許文献1および2に開示された構成によれば、各筆記体の後端部が接続されることで筆記体を支持するノック棒には、当該ノック棒をノック操作した状態に係止される係止片と、係止状態の他のノック棒を軸筒内の外周方向に押し出して前記係止片の係止状態を解くためのカム片がそれぞれ備えられている。
これによると、筆記具(軸筒)の軸方向の長さ寸法が大きくなるために、これを短縮させるには、筆記体としての例えばボールペンリフィールの長さを短縮させる工夫が必要になる。しかしながら、ボールペンリフィールを短縮させた場合には、当然ながらリフィールに蓄積できるインク量も減少するために、筆記距離が短くなるという不満を招くことになる。
すなわち、ガイドスリットに沿って摺動する前記指掛け部は、ノック操作に伴って前記ガイドスリット内に落ち込むような動作がなされる。
また、前記指掛け部に代えて、前記ノック棒にクリップ部を形成する場合には、クリップ部の根元部分が同様に軸芯方向に落ち込む動作がなされるために、軸筒に対するクリップ部の配置が不自然で、外観上において見栄えが悪いなどの印象を与えることになる。
また、ガイドスリットに沿って摺動する前記指掛け部もしくはクリップ部の根元部分が軸芯に向かって落ち込む動作がなされることで外観上の見栄えを悪くするなどの問題を解消することができる複式筆記具を提供することを課題とするものである。
なお、以下に示す各図においては、同一部分を同一符号で示しているが、紙面の都合により一部の図面においては、代表的な部分に符号を付け、その詳細な構成はその他の各図面に付けた符号を引用して説明する場合もある。
前記前軸2はその先端部が円錐形状に縮径して、先端口4が開口されており、この先端口4よりボールペンリフィール5の先端筆記部(ボールペンチップ)5aが択一的に突出できるように構成されている。また、前記前軸2の外周面にはゴムもしくは合成樹脂を素材としたグリップ部6が捲装されるようにして装着されている。
図3は、前記スペーサ13の単体を拡大して示したものであり、このスペーサ13には円筒部14と、この円筒部の軸方向の端面に一体に形成されたガイド棒15とが備えられている。そして、前記円筒部14には、前記ボールペンリフィール5を挿通するための5つのリフィール挿通孔16が形成されると共に、前記ガイド棒15には前記ボールペンリフィール5の前進および後退動作をガイドするために円弧状に凹んだ5本の円弧状溝15aが軸方向に沿って形成されている。
また、図1に示すように後軸3内には、この後軸3の後端部に形成された前記ガイドスリット11に案内されて軸方向に摺動可能にノック棒18が配置されている。
また、ノック棒18の前記指掛け部20の背中合わせの位置には、図5に示すように円柱状の突起部21が形成されており、このノック棒18は図1に示すように後軸3内に装着された状態で、前記円柱状の突起部21は、軸中心方向に向くように形成されている。
このばね受け部22は、図1に示すようにノック棒18にリフィール5が取り付けられた状態において、前記スペーサ13の円筒部14との間でコイル状のリターンばね23が介装され、このリターンばね23の作用により、前記ノック棒18およびリフィール5が軸筒内で後退する方向に付勢される。
前記金属製の支持シャフト26は、図6に拡大して示したとおり、前方の一端部が大径部26aになされ、後方の他端部が小径部26bになされている。したがって、支持シャフト26の前記小径部26b側からコイル状のカム付勢ばね27、続いて前記回転カム25を挿通した上で、前記小径部26bを後軸3の後端部に嵌合することで、回転カム25の円筒軸が後軸3の軸方向に一致するように取り付けることができる。なお、支持シャフト26は金属製であると説明したが、これは樹脂製でも良い。
また、図10は前記した第2カム部32の棒状突出部32aの位置において、軸に直交する方向で切断した断面図で示しており、前記第2カム部32のカム面32bは、回転カム25の軸を中央にした対称位置(180度対向する位置)にそれぞれ形成されている。
図12は、前記した回転カム25における第1カム部31の一部の構成を模式的に示したものであり、この図12においては周方向に隣接する2つの島状突出部31aが展開された状態で描かれている。また図13は、回転カム25における第2カム部32の棒状突出部32aを展開して示したものであり、棒状突出部32aの先端部には、軸に直交する面に対して同一の傾斜角度を有するカム面32bがそれぞれ形成されている。
なおこの図14においては、固定カム部12に対して前記した第2カム部32における2つの棒状突出部32aのそれぞれのカム面32bが当接することになるが、ここでは図が繁雑になるために、1つの棒状突出部32aのカム面32bが当接している状態を模式的に示している。
すなわち、組み付けの際に前記棒状突出部32aの先端部が第1カム面12aに当接した場合、棒状突出部32aの先端部は第1カム面12aを滑って、前記第2カム面12bに落ち込むように作用する。したがって、前記回転カム25を後軸3内に組み付けた際には、必ず図14(a)に示す状態になされる。
これにより、前記ノック棒18に形成された突起部21は、図12に矢印aで示されているとおり、島状突出部31aに形成されたカム面31bに当接する。なお、5本のリフィールを備えることで、5つの島状突出部31aを具備したこの実施の形態においては、前記カム面31bの軸方向に対する傾斜角度Xは、20〜30度程度とすることが望ましい。
続いて、ノック棒18が先端側に向かってさらに摺動されると、回転カム25のカム面31bに当接する前記突起部21は、相対的に矢印bで示す前進作用を受けて、回転カム25は矢印d方向、すなわち軸回りの第1回転方向に回転する。この動作により、図14(b)に示すように第2カム部32のカム面32bは、固定カム12に形成された第2カム面12b上に沿って矢印d方向にせり上る。
この状態において、なおもノック棒18は先端側に向かう動作を受け、ノック棒18に形成された突起部21が、図12に示すように島状突出部31aに形成された係止部31cまで達すると、前記第2回転方向(矢印e)の回転トルクを受ける回転カム25の作用により、ノック棒18に形成された突起部21は、相対的に矢印cで示す動きをすることになり、突起部21は島状突出部31aに形成された係止部31cに係止される。
これにより、ノック棒18に取り付けられたリフィール5の先端筆記部5aが、前記した前軸2の先端口4から突出して筆記が可能になる。
なお、前記回転カム25の島状突出部31aに形成された傾斜面31dは、軸方向に対する傾斜角度Yが、15〜25度程度とすることが望ましい。この傾斜面31dは、ノック棒18の突起部21が、前記係止部31cによる係止から解かれた状態において、ノック棒18およびリフィール5の後退動作を円滑に誘導するように作用し、これによりノック棒18およびリフィール5の戻り不良を防止することに寄与できる。
なお、図15〜図22に示す第2の実施の形態においては、すでに説明した図1〜図14に示した第1の実施の形態と同一の機能を果たす部分を同一符号で示している。したがって、その詳細な説明は適宜省略する。
この実施の形態において用いられるシャープペンシルリフィール41の単体構成を図15(b)に示しており、シャープペンシルリフィール41は、先端に筆記部41aを備えた先部材41bと、この先部材41bに接続された芯ケース41cと、前記先部材41bと芯ケース41cとの間に配置されたチャックばね41dを備えている。
また、前記芯ケース41cの後端部はボールジョイント等の連結部41eを介して短軸の継手部材41fが接続され、この継手部材41fの後端部にノック棒への接続部41gが取り付けられている。
そして、シャープペンシルリフィール41が繰り出された図15(a)に示す状態において、前記指掛け部20を前方にノック操作することで、前記チャックがチャックばね41dを圧縮しながら先部材41b内を前進し、これにより筆記芯の繰り出しがなされる。すなわち、前記指掛け部20のノック操作を繰り返すことで、先端筆記部41aより筆記芯が順次繰り出されることになる。
ただしこの図16に示す後軸3の構成においては、後軸3の後端部側面には、それぞれ軸方向に沿ってかつ周方向に等間隔に並ぶようにして、3本のガイドスリット11が後軸3を貫通するようにして形成されており、また、後軸3の内周面には3本のガイドリブ9が周方向に等間隔に、かつ軸方向に沿って突出して形成されている。
これにより、前記したシャープペンシルリフィール41および2本のボールペンリフィール5を周方向に均等配置すると共に、各リフィール5,14の前進および後退運動においてガイドとしての役割を果たす。
ただしこの図17に示すスペーサ13においては、円筒部14には、前記各リフィール5,14を挿通するための3つのリフィール挿通孔16が軸回りに等間隔に形成されると共に、ガイド棒15には前記各リフィール5,14の前進および後退動作をガイドするために円弧状に凹んだ3本の円弧状溝15aが軸方向に沿って形成されている。
なお、図18に示す支持シャフト26においては、軸方向の中央部に外径が若干異なる環状の段部26cが施されており、図15(a)に示すように、この段部26cにカム付勢ばね27の一端部が当接し、回転カム25を軸方向の後端側に押すように作用する。
この第2の実施の形態に用いられる回転カム25の第1カム部31には、軸筒内に収容されるリフィールの数に合わせて3つの島状突出部31aが周方向に等間隔に形成されている。
すなわち図22に3つの島状突出部31aを展開して示したように、上下の島状突出部31aに施されたカム面31bの傾斜方向は、軸方向に対して所定の角度をもってそれぞれ同一方向に向くように構成されているのに対して、中央の島状突出部31aに施されたカム面31bの傾斜方向は、前記2つのカム面31bの傾斜方向に対して軸対称の傾斜方向となるように構成されている。
この構成によれば、全てのノック棒18を同時に軸筒の先端側に向かって摺動させることが不可能となるように、すなわち全てのリフィールを同時に繰り出すことができないように作用する。
したがって、第2の実施の形態における回転カム25の前記した第1カム部31の構成を採用することで、前記した技術的な課題を解消することができる。
しかしながら回転カム25は、いずれの方向に回転が付与されても元の方向に回転復帰するように構成されている。
さらに、前記した複式筆記具によると、特許文献3に開示されたノック棒を用いることによる筆記体の繰り出し不良などの動作不良の発生を効果的に防止することができるなど、前記した発明の効果の欄に記載した作用効果を得ることができる。
この場合においては、前記したとおり全てのリフィール(ノック棒)が繰り出し状態となって、初期の状態に復帰させることが不可能となる。
このストッパー部31eは、回転カム25に前記第1回転方向の回転作用を与える島状突出部(図24に示す上側の島状突出部31a)および回転カム25に前記第1回転方向に対して逆回りの第2回転方向に回転作用を与える島状突出部(図24に示す中央の島状突出部31a)のそれぞれに対して施されている。
そして、各ストッパー部31eは、図24に模式図で示したように各島状突出部31aにおけるカム面31bが施された側面に対して背面側にそれぞれ配備されている。
すなわち、図24に示すように2つのノック棒18に備えられたそれぞれの突起部21は、矢印cで示すように軸筒の先端側に向かって摺動可能であるが、残りの1つのノック棒18に備えられた突起部21は、矢印aで示すようにストッパー部31eに当接して前進が阻止される。
この第2変形例については、図21および図22に模式図で示した形態に対して、ハッチングを付けた部分が加わっており、軸方向に長い島状突出部31aの長手方向の両辺に、軸方向と直交する方向に円弧状の突出部31fが、それぞれ島状突出部31aと一体に成形されている。
これによれば、前記緩衝用突起31fの存在により、ノック棒18の戻り動作に制動が付与され、ノック棒18が後退位置に戻った時に発生する衝撃が和らげられる。
この場合には、ノック棒18の戻り動作時において、前記突起部21が移動する経路に、すなわち各島状突出部31aの長手方向の一側面に、前記緩衝用突起31fを配置することで同様の作用効果を得ることができる。
特に、図27(a)に示されているように、ガイドスリット11に沿って前進移動する指掛け部20は、軸筒の軸芯に対して平行移動し、従来例で示した複式筆記具のように、前進動作に伴って指掛け部20が、ガイドスリット11内に落ち込むような動作はなされない。
したがって、ガイドスリットに沿って摺動する前記指掛け部もしくクリップの落ち込み動作に配慮して、前記指掛け部もしくクリップを予め甲高に突出させるなどの工夫は不必要となり、デザイン上の観点においても優れた複式筆記具を提供することができる。
2 前軸(軸筒)
3 後軸(軸筒)
4 先端口
5 筆記体(ボールペンリフィール)
5a 先端筆記部(ボールペンチップ)
6 グリップ部
7 雌ネジ
8 環状突起
9 ガイドリブ
11 ガイドスリット
12 固定カム部
13 スペーサ
14 円筒部
15 ガイド棒
16 リフィール挿通孔
18 ノック棒
19 リフィール取付け部
20 指掛け部
20a クリップ
21 突起部
22 ばね受け部
23 リターンばね
25 回転カム
25a 円筒状部材
26 支持シャフト
27 カム付勢ばね
31 第1カム部
31a 島状突出部
31b カム面
31c 係止部
31d 傾斜面
31e ストッパー部
31f 緩衝用突起
32 第2カム部
32a 棒状突出部
32b カム面
41 筆記体(シャープペンシルリフィール)
41a 先端筆記部
41c 芯ケース
41d チャックばね
41e 連結部
Claims (9)
- 軸筒の後端側にそれぞれ軸方向に沿ってかつ周方向に並ぶようにして形成された複数のガイドスリットと、前記ガイドスリットの各々に案内されて前記軸筒の軸方向に摺動可能になされ、前記軸筒内に収容された各筆記体の後端部がそれぞれ接続された複数のノック棒とが備えられ、前記複数のノック棒のうち、一つのノック棒が軸筒の先端側に向かって摺動されると、前記ノック棒に接続された筆記体の先端筆記部が、前記軸筒の先端口から突出して筆記が可能となるように構成された複式筆記具であって、
前記軸筒内に回転可能に装着されると共に、前記複数のノック棒のうち、一つのノック棒が軸筒の先端側に向かって摺動されるに伴って回転駆動され、前記一つのノック棒を前進状態で係止する係止部が形成された回転カムが具備され、
前記回転カムは、他の一つのノック棒が軸筒の先端側に向かって摺動されるに伴って回転駆動され、前記一つのノック棒における前記係止部による係止状態を解くと共に、前記他の一つのノック棒を係止部により前進状態で係止するように構成したことを特徴とする複式筆記具。 - 前記回転カムは円筒状に形成されて、その円筒軸が前記軸筒の軸方向に一致するようにして回転可能に支持され、前記ノック棒を軸筒の先端側に向かって前記ガイドスリットに沿って摺動させた場合に、当該ノック棒に形成された軸中心方向に突出する突起部が摺動することによって、軸回りの回転駆動を受ける第1カム部が前記回転カムの円筒面に形成され、かつ前記回転カムには前記軸回りの回転とは逆回りの回転作用を与える第2カム部が、前記回転カムの軸方向の端部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載された複式筆記具。
- 前記回転カムは軸方向に移動可能に支持されると共に、前記第2カム部に対峙するようにして固定カム部が配置され、前記第2カム部が前記固定カム部に当接することで、前記回転カムに前記軸回りの回転とは逆回りの回転作用を与えることを特徴とする請求項2に記載された複式筆記具。
- 前記回転カムを軸方向に付勢して、前記第2カム部を前記固定カム部にかみ合い状態にするカム付勢ばねが備えられていることを特徴とする請求項3に記載された複式筆記具。
- 前記回転カムの円筒面に形成された前記第1カム部は、前記円筒面上において軸方向に長く島状に突出して形成された複数の島状突出部と、前記ノック棒が軸筒の先端側に向かって移動した時に、当該ノック棒に形成された前記突起部が摺動して、前記回転カムを一方向に回転駆動させる前記島状突出部にそれぞれ形成された軸方向に対して所定の傾斜角度を持つカム面より構成し、
前記ノック棒を前進状態で係止する係止部が、軸方向に直交するようにして前記島状突出部に形成された係止面により構成されていることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載された複式筆記具。 - 前記各島状突出部に形成された軸方向に対して所定の傾斜角度を持つ各カム面は、一つの前記ノック棒を軸筒の先端側に向かって前記ガイドスリットに沿って摺動させた場合に、前記回転カムを軸回りの第1回転方向に回転作用を与えるように構成すると共に、他の一つの前記ノック棒を軸筒の先端側に向かって前記ガイドスリットに沿って摺動させた場合に、前記回転カムを前記第1回転方向に対して逆回りの第2回転方向に回転作用を与えるように構成されていることを特徴とする請求項5に記載された複式筆記具。
- 前記回転カムに前記第1回転方向の回転作用を与える島状突出部と、前記回転カムに前記第1回転方向に対して逆回りの第2回転方向に回転作用を与える島状突出部には、一つの前記ノック棒を軸筒の先端側に向かって前記ガイドスリットに沿って摺動させた場合に、他の一つノック棒に形成された軸中心方向に突出する前記突起部が当接することで、前記他の一つノック棒が軸筒の先端側に向かって摺動するのを阻止するストッパー部がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項6に記載された複式筆記具。
- 前記各ノック棒には、当該ノック棒を後退する方向に付勢するリターンばねがそれぞれ装着され、前記島状突出部に形成された係止部に係止された前進状態のノック棒が、その係止が解かれた状態において、前記ノック棒に形成された前記突起部が前記島状突出部の長手方向の側面に突出する緩衝用突起に摺接しつつ、前記ノック棒が前記リターンばねの付勢力で後退位置に戻るように構成されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載された複式筆記具。
- 前記回転カムを構成する円筒状部材の円筒面は、軸方向に沿って同一径に構成され、前記円筒状部材の円筒面に、前記ノック棒に形成された軸中心方向に突出する突起部が摺接しつつ、軸方向に移動するように構成したことを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載された複式筆記具。
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