JP6341841B2 - 多芯筆記具 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の中芯を軸筒先端開口部から選択的に出没可能にした多芯筆記具に関する。
一般に多芯筆記具においては、軸筒の軸線から径方向に離れた位置に複数の中芯が配置されている。このため筆記の際には、選択した中芯が後方から前方に向って軸筒先端開口部が位置する径方向に曲がり、中芯が傾斜した状態で軸筒先端開口部から突出することとなる。その結果、各中芯がそれぞれ異なる方向に傾斜し、選択する中芯により筆記時の方向性が異なり、筆記安定性に欠けるという問題があった。また、軸筒を把持する方向性や、筆記時の軸筒を回転させる動作による方向性によって筆記安定性に欠ける点があった。
特に、ボールペンの場合、中芯が傾斜するため、ボールから紙面に転写されなかったインキがボールペンチップの小口で掻き取られて小口先端近傍の外面に溜まった後に紙面に付着する現象であるボテ泣きや、筆記時にチップ先端が紙面を引っかき、紙面の繊維くず等の異物がボール抱持孔内に混入する現象である紙詰まりや、かすれ等が発生しやすい。また、中芯がPPパイプのような柔らかい場合、筆記時に中芯のしなりが生じ、筆記安定感が悪い。さらに、中芯が金属や太い芯のように剛直である場合、たとえばノック棒と中芯の関係をフレキシブルにする必要があるため、ガタツキが生じ、筆記安定性を損なうといった問題がある。これらの問題に対処するため、特許文献1のように、軸筒の向きを変えることで、回転筆記ユニットを軸筒内で回転させて、いずれかの中芯を軸線と一致させた後に突出させる構造や、特許文献2のように、軸筒の向きを変えることで、上部に位置した部分を自重で下方に移動させて、突出させる構造が提案されている。しかし、これらはいずれも中芯の位置合わせが難しく、また中芯をそれぞれユニット化させているため、軸筒が太くなるという問題があった。
特開2013−091258号公報 特開2013−091239号公報
本発明は、前記の現状に鑑み、中芯の位置合わせを必要とすることなく、筆記時に方向性がなく安定した同一の筆記感が得られるとともに、ボテ泣き、紙詰まり、かすれの発生が改善され、さらに中芯がPPパイプのような柔らかい場合でも、筆記時にしなりが生じ難く筆記安定感が良好な多芯筆記具を提供することを課題とする。
本発明によると、前記課題は、次のような手段によって解決される。
(1)中芯を軸筒先端開口部から選択的に出没可能にした多芯筆記具において、選択した中芯を筆記状態に芯出しするための操作に連動して、前記中芯が、軸筒内に設けられた案内部材により軸筒の中心軸線の位置に案内されて、前記中心軸線と実質的に平行になる状態で芯出し状態となるようにしたことを特徴とする多芯筆記具とする。
このような構成とすると、中芯が軸筒の中心軸線と平行になる状態で前記中心軸線の位置に案内されて芯出し状態となるため、中芯が傾斜した状態で芯出しされた場合に生ずる問題が解消される。また、中芯が、筆記状態に芯出しするための操作に連動して案内部材により軸筒の中心軸線の位置に案内されるため、中芯の位置合わせを必要としない。
(2)前記(1)項において、多芯筆記具が、ノック式で芯出し状態とするものであり、各中芯に対応して設けられたノック操作部を軸筒の先端方向にスライド操作することにより、該スライド操作されるノック操作部に対応する中芯が、前記スライド操作に連動して、軸筒内に設けられた案内部材により軸筒の中心軸線の位置に案内されて、前記中心軸線と実質的に平行になる状態で芯出し状態となるようにする。
このような構成とすると、ノック式の多芯筆記具において、中芯が傾斜した状態で芯出しされた場合に生ずる問題が解消される。
(3)前記(2)項において、案内部材を各中芯に対応させて設ける。
このような構成とすると、各中芯が案内部材により、軸筒の中心軸線と平行になる状態で前記中心軸線の位置に案内されて芯出し状態となる。
(4)前記(1)項〜(3)項のいずれかにおいて、中芯を着脱可能に保持する中芯保持部材を設け、前記中芯保持部材が案内部材によって案内されることにより、中芯が軸筒の中心軸線の位置に案内されるようにする。
このような構成とすると、中芯が軸筒の中心軸線と平行になる状態で前記中心軸線の位置に案内されて芯出し状態とすることが容易である。
(5)前記(4)項において、案内部材を軸筒の内壁側から軸筒の中心軸線に向って延伸する板状体からなる案内板とし、前記板状体の軸筒後端側に位置する後端辺が、前記軸筒の内壁側から中心軸線に向って延伸するにしたがって、軸筒先端側に近づくような傾斜辺を有する案内板として構成し、一方、中芯保持部材に前記案内板と摺動しうるように係合する係合孔または係合溝を設け、前記案内板を前記係合孔または前記係合溝に係合させた状態で、ノック操作部を軸筒の先端方向にスライド操作することにより、前記中芯保持部材が前記案内板に案内されて、中芯とともに軸筒の中心軸線の位置に案内され、かつノック操作部が操作前の位置に復帰すると同時に、中芯保持部材に挿着された中芯も操作前の位置に復帰するようにする。
このような構成とすると、案内板を中芯保持部材の係合孔に係合させた状態で、ノック操作部を軸筒の先端方向にスライド操作することにより、中芯保持部材が容易に案内板に案内されて、中芯を軸筒の中心軸線に位置させることができる。
(6)前記(4)項または(5)項において、案内部材を軸筒の内壁側から軸筒の中心軸線に向って延伸する板状体からなる案内板とし、前記案内板における板状体の軸筒先端側に位置する前端辺を、軸筒の内壁側から中心軸線に向って延伸するにしたがって、軸筒先端側に近づくような傾斜辺を軸筒の長さ方向に段状にずらした形状となし、かつ前記段状の部分を係止部とした案内板として構成し、一方、中芯保持部材に設けた係合孔または係合溝に、前記係止部を係止しうる被係止部を設け、中芯を軸筒内に収納状態とした場合に、案内板の前記係止部が中芯保持部材の前記被係止部に係止しうるようにする。
このような構成とすると、案内板の係止部と中芯保持部材の被係止部の係止により、収納状態にある中芯の位置安定性が良好になるとともに、収納状態から芯出し状態に移行する段階における前記係止が解除されるまでの間、前記中芯が傾斜することなく軸筒の長さ方向に移動するため、前記中芯の中芯保持部材と芯出し状態から収納状態に移行する中芯の中芯保持部材との間の干渉を防止することができる。
(7)前記(5)項または(6)項において、案内板がガイドされながら摺動するガイド摺動溝を、中芯保持部材の上面に、後端から前方に向かって、係合孔または係合溝に連続する形態で設ける。
このような構成とすると、案内板が中芯保持部材の上面を前後方向に摺動する際に、左右に振れることなく安定的に摺動することができる。
(8)前記(4)項〜(7)項のいずれかにおいて、軸筒の外部に突出するノック操作部を、軸筒の壁部に穿設されたスライド溝孔を介して、軸筒内に位置するノック棒と結合し、このノック棒、またはノック操作部と一体に形成されたノック棒と、中芯保持部材とを、前記ノック棒、または前記ノック操作部と一体に形成されたノック棒と、前記中芯保持部材の両者に対して回動可能なリンク材により連結する。
このような構成とすると、ノック棒を軸筒の中心軸線側に移動させることなく、中芯保持部材を容易に前記中心軸線に位置させることができる。
(9)前記(8)項において、ノック棒の後端と、軸筒の内部後端間に引張ばねを介在させ、ノック操作部の操作により軸筒先端開口部から突出させた中芯を、前記引張ばねの作用により、前記ノック操作部の操作前の位置に復帰させるようにする。
このような構成とすると、中芯を筆記状態から軸筒内に収納させるために一般に使用されている圧縮ばねが不要となるため、中芯保持部材を軸筒の中心軸線に位置させるための軸筒内の構造設計が容易になる。
本発明によれば、中芯の位置合わせを必要とすることなく、筆記時に方向性がなく安定した同一の筆記感が得られるとともに、ボテ泣き、紙詰まり、かすれの発生が改善され、さらに中芯がPPパイプのような柔らかい場合でも、筆記時にしなりが生じ難く筆記安定感が良好な多芯筆記具を提供することができる。さらに、中芯が金属や太い芯のように剛直な場合でも、中芯の切り替えが円滑で筆記安定性が良好である。また、中芯先端が、先軸の内壁に当接されることなく案内されるため、先軸の内壁にインキが付着して汚れることがなく、先軸が透明の場合にも外観が不良となるという問題もない。
本発明の多芯筆記具の実施例を示す分解斜視図である。なお、中芯は1本のみを示し、他は省略してある。 図1に示す多芯筆記具を組立てたときの中央縦断面図である。(a)、(b)、(c)は、それぞれ中芯の収納状態、移動時状態、芯出し状態を示す。 図2において一点鎖線で示す長方形III内部の部分拡大図である。図2と同じく、(a)、(b)、(c)は、それぞれ中芯の収納状態、移動時状態、芯出し状態を示す。 図2におけるIV〜IV線断面拡大図である。図2と同じく、(a)、(b)、(c)は、それぞれ中芯の収納状態、移動時状態、芯出し状態を示す。 先軸の拡大正面図、右側面図、左側面図、前記拡大正面図におけるA〜A線断面図である。 中軸の拡大正面図、右側面図、左側面図、前記右側面図におけるB〜B線断面図である。 後軸の拡大斜視図である。 スプリングストッパーの拡大正面図、右側面図、左側面図である。 キャップの拡大斜視図である。 (a)は、中芯保持部材、リンク材、ノック棒、ノック操作部の拡大斜視図であり、(b)は、ノック操作部以外の中芯保持部材、リンク材、ノック棒を連結した拡大斜視図である。 (a)は中芯保持部材の拡大斜視図、(b)は中央縦断面図、(c)は前記中央縦断面図におけるC〜C線断面図、(d)は同じく前記中央縦断面図におけるD〜D線断面図である。 (a)はリンク材の拡大斜視図、(b)は拡大平面図、(c)は拡大底面図である。 (a)はノック棒の拡大上方斜視図、(b)は拡大下方斜視図である。 (a)はノック操作部の拡大上方斜視図、(b)は拡大底面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明をノック式ボールペンの多芯筆記具1に適用した場合の分解斜視図を示す。なお、中芯は1本のみを示し、他は省略してある。
軸筒2は、先軸3、中軸4、後軸5、キャップ6より構成される。
これらの先軸3、中軸4、後軸5、キャップ6の部品図は、それぞれ図5、図6、図7、図9に拡大して示す。
軸筒2内には、中芯7、中芯保持部材8、リンク材9、ノック棒10、引張ばね11、ばねストッパー12が、前方から後方に向って順次配設されている。
図10の(a)は、中芯保持部材8、リンク材9、ノック棒10、ノック操作部13の拡大斜視図、(b)は、ノック操作部13以外の前記3者を連結した拡大斜視図である。
中芯保持部材8は、図11に拡大部品図を示すように、前後方向に長尺な本体8aの前端に中芯挿着突起8b、後端に、左右に係止突起8cを有する係止片8dがそれぞれ設けられている。
リンク材9は、図12の(a)に上方斜視図、(b)に平面図、(c)に底面図をそれぞれ拡大して示す。
リンク材9は、前後端が略弧状を有する長方形の左右2枚の板状片9aを中央で連結した形状を有する。板状片9の前後端近傍には、左右方向に貫通する前方係止孔9b、後方係止孔9cが穿設されている。左右2枚の板状片9aの対向面には、上方から前方係止孔9aに向けて漸次浅くなる前方溝9d、下方から後方係止孔9cに向けて漸次浅くなる後方溝9eがそれぞれ設けられている。
中芯保持部材8とリンク材9を連結するには、中芯保持部材8の後端の係止片8dをリンク材9の左右の前方溝9d間に上方から貫挿させて、係止突起8cを前方係止孔9bに係止させればよい。
これにより、中芯保持部材8とリンク材9は、係止突起8cを回転軸として相互に回動可能に連結される。
ノック棒10の拡大した部品図を図13に示す。(a)は上方斜視図、(b)は下方斜視図である。
ノック棒10は、前後方向に長尺な板状体10aの前端に、左右に係止突起10bを有する係止片10cが設けられ、後端に係止孔10dを有するばね係止部10eが設けられている。
板状体10aの下面には、芯出し状態の中芯7の停止や解除を行う前方解除片10f、後方停止解除片10gが設けられている。板状体10aの上面には、ノック操作部13を固定するための前方固定片10h、後方固定片10iが設けられている。
ノック棒10とリンク材9を連結するには、ノック棒10の前端の係止片10cをリンク材9の左右の後方溝9e間に下方から貫挿させて、係止突起10bを後方係止孔9cに係止させればよい。これにより、ノック棒10とリンク材9は、係止突起10bを回転軸として相互に回動可能に連結される。
ノック操作部13の拡大した部品図を図14に示す。(a)は上方斜視図、(b)は底面図である。ノック操作部13の前端に嵌合切欠13a、底面に嵌合孔13bが設けられている。ノック操作部13をノック棒10に固定するには、軸筒2内に配設されたノック棒10の前方固定片10h、後方固定片10iを、軸筒2の外部に配設したノック操作部13の嵌合切欠13a、嵌合孔13bに、後軸5に設けたスライド溝孔5aを介して、それぞれ嵌合させればよい。なお、ノック操作部13は、ノック棒10と一体に形成されてもよい。
中芯7は、中芯保持部材8の前端に設けられた中芯装着突起8に中芯7の後端を着脱可能に装着することにより、中芯保持部材8に保持される。中芯7は、中軸4内に装着された中芯ガイド14によって、他の中芯と干渉しないようにガイドされる。
図1における中芯ガイド14は、中芯7が3本の場合を示し、3個のガイド溝14aが設けられている。
本発明は、中芯7を軸筒2の先端開口部3aから選択的に出没可能にした多芯筆記具1において、選択した中芯7を筆記状態に芯出しするための操作に連動して、前記中芯7が、軸筒2内に設けられた案内部材により軸筒2の中心軸線の位置に案内されて、前記中心軸線と実質的に平行になる状態で芯出し状態となるようにしたことが特徴である。
本発明において、前記の「軸筒2の中心軸線の位置に案内されて、前記中心軸線と実質的に平行になる状態で芯出し状態となる」とは、中芯7が軸筒2の中心軸線との傾斜角度が5度以内程度、好ましくは3度以内、更に好ましくは1.0度以内で、軸筒2の中心軸線の位置に実質的に案内されて芯出し状態となることを意味する。
以下、中芯7の案内機構について説明する。
図6に中軸4の拡大した正面図、右側面図、左側面図、前記右側面図におけるB〜B線断面図を示す。
中軸4の内壁4aには、案内部材を中軸4の内壁側から中軸4の中心軸線に向って延伸する板状体からなる案内板4bとし、前記板状体の中軸後端側に位置する後端辺4cが、前記中軸4の内壁側から中心軸線に向って延伸するにしたがって、軸筒先端側に近づくような傾斜辺を有するとともに、案内板4bにおける板状体の軸筒先端側に位置する前端辺4dを、中軸4の内壁側から中心軸線に向って延伸するにしたがって、軸筒先端側に近づくような傾斜辺を中軸4の長さ方向に段状にずらした形状となし、かつ前記段状の部分を係止部4eとした案内板4bとして構成し、内壁4aに一体的に設けられている。案内板4bは各中芯7に対応して設けられ、本実施形態では、3本の中芯7に対応して内壁4aから中軸4の中心軸線に向かう3枚の案内板4bが内壁円周回りに等間隔で設けられている。
一方、中芯保持部材8には、図11に示すように、前記案内板4bがガイドされながら摺動するガイド摺動溝8eと、前記案内板4bと摺動しうるように係合する係合孔8fが設けられている。すなわち、前記ガイド摺動溝8eは、中芯保持部材8における本体8aの上面に後端から前方に向かって設けられ、前記ガイド摺動溝8eの前部にこのガイド摺動溝8eと連続して、本体8aを上下方向に貫通する係合孔8fが設けられている。前記係合孔8fの後部内壁8gは、案内板4bの後端辺4cに対応する傾斜をなすとともに、前部内壁8hは、案内板4bの前端辺4dに対応する段状の傾斜を有し、段状の部分は被係止部8iとなっている。
図2は、図1に分解斜視図として示す多芯筆記具1を組立てたときの中央縦断面図である。(a)、(b)、(c)は、それぞれ中芯7の収納状態、移動時状態、芯出し状態を示す。
図3は、図2において一点鎖線で示す長方形III内部の部分拡大図である。図4は、図2におけるIV〜IV線断面拡大図である。図3、図4において、(a)、(b)、(c)は、図2と同じく、それぞれ中芯7の収納状態、移動時状態、芯出し状態を示す。
図3に示すように、後軸5の後端に前端が内挿されたばねストッパー12の後端には、キャップ6が被嵌されている。図8に拡大した部品図を示すばねストッパー12には、ばね係止孔12aが設けられている。引張ばね12は、その後端が前記ばね係止孔12aに係止され、前端がノック棒10におけるばね係止部10eの係止孔10dに係止されている。
図3における(a)に示す中芯7の収納状態では、案内板4bと中芯保持部材8の係合孔8fとは係合した状態となっている。この係合状態においては、案内板4bの係止部4eが中芯保持部材8の被係止部8iに係止されており、収納状態にある中芯の位置安定性が良好である。
次にノック操作部13を軸筒2の先端方向にスライド操作して中芯7を芯出し状態とする場合、(b)に示すように、中芯保持部材8は、ノック棒10、リンク材9を介して前方に押される。中芯保持部材8の前方への移動にともない、案内板4bの係止部4eと中芯保持部材8の被係止部8iの係止は解除されるが、この解除されるまでは中芯7は中芯保持部材8とともに、傾斜することなく軸筒2の長さ方向に移動するため、前記中芯7の中芯保持部材8と芯出し状態から収納状態に移行する中芯の中芯保持部材との間の干渉が防止される。
前記係止が解除された後は、中芯保持部材8は、その前方への移動にともなって、案内板4bの後端辺4cと、中芯保持部材8における係合孔8fの後部内壁8gとの摺動により、漸次、軸筒2の中心軸線の位置に案内される。
(c)に示す中芯7の芯出し状態においては、案内板4bと係合孔8fとの係合は解かれて、案内板4bは中芯保持部材8のガイド摺動溝8e上に位置し、中芯7は軸筒2の中心軸線の位置に案内されて、前記中心軸線と実質的に平行になる状態で芯出し状態となる。この芯出し状態においては、従来一般のノック式多芯筆記具と同様に、図13に示すノック棒10の後方停止解除片10gが係止されて芯出し状態の中芯7の位置が保持される。また、図5に示す先軸3の内面における先端開口部3aの近傍に設けた縦リブは、筆記時における中芯7のしなりを防止する機能を有する。

また、芯出し状態にある中芯7を収納状態の位置に復帰させる場合には、通常の場合と同様に他の中芯のノック操作部を少し前方にスライド操作することにより、当該中芯のノック棒10の前方解除片10fが、芯出し状態にある中芯7のノック棒10の後方停止解除片10gに当接して係止が解除される。この解除によって、芯出し状態にあった中芯7は、引張ばね11の作用により、収納状態の位置に復帰する。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。たとえば、中芯保持部材8における係合孔8fに代えて、係合溝を設けてもよい。また、ボールペンの外に、シャープペンやスタイラスペン等にも適用できる。さらに、本発明は回転繰出式の多芯筆記具にも適用することができる。
1 多芯筆記具
2 軸筒
3 先軸
3a 先端開口部
4 中軸
4a 内壁
4b 案内板
4c 後端辺
4d 前端辺
4e 係止部
5 後軸
5a スライド溝孔
6 キャップ
7 中芯
8 中芯保持部材
8a 本体
8b 中芯挿着突起
8c 係止突起
8d 係止片
8e ガイド摺動溝
8f 係合孔
8g 後部内壁
8h 前部内壁
8i 被係止部
9 リンク材
9a 板状片
9b 前方係止孔
9c 後方係止孔
9d 前方溝
9e 後方溝
10 ノック棒
10a 板状体
10b 係止突起
10c 係止片
10d 係止孔
10e ばね係止部
10f 前方解除片
10g 後方停止解除片
10h 前方固定片
10i 後方固定片
11 引張ばね
12 ばねストッパー
12a ばね係止孔
13 ノック操作部
13a 嵌合切欠
13b 嵌合孔

Claims (9)

  1. 中芯を軸筒先端開口部から選択的に出没可能にした多芯筆記具において、選択した中芯を筆記状態に芯出しするための操作に連動して、前記中芯が、軸筒内に設けられた案内部材により軸筒の中心軸線の位置に案内されて、前記中心軸線と実質的に平行になる状態で芯出し状態となるようにしたことを特徴とする多芯筆記具。
  2. 多芯筆記具が、ノック式で芯出し状態とするものであり、各中芯に対応して設けられたノック操作部を軸筒の先端方向にスライド操作することにより、該スライド操作されるノック操作部に対応する中芯が、前記スライド操作に連動して、軸筒内に設けられた案内部材により軸筒の中心軸線の位置に案内されて、前記中心軸線と実質的に平行になる状態で芯出し状態となるようにした請求項1記載の多芯筆記具。
  3. 案内部材を各中芯に対応させて設けた請求項2記載の多芯筆記具。
  4. 中芯を着脱可能に保持する中芯保持部材を設け、前記中芯保持部材が案内部材によって案内されることにより、中芯が軸筒の中心軸線の位置に案内されるようにした請求項1〜3のいずれかに記載の多芯筆記具。
  5. 案内部材を軸筒の内壁側から軸筒の中心軸線に向って延伸する板状体からなる案内板とし、前記板状体の軸筒後端側に位置する後端辺が、前記軸筒の内壁側から中心軸線に向って延伸するにしたがって、軸筒先端側に近づくような傾斜辺を有する案内板として構成し、一方、中芯保持部材に前記案内板と摺動しうるように係合する係合孔または係合溝を設け、前記案内板を前記係合孔または前記係合溝に係合させた状態で、ノック操作部を軸筒の先端方向にスライド操作することにより、前記中芯保持部材が前記案内板に案内されて、中芯とともに軸筒の中心軸線の位置に案内され、かつノック操作部が操作前の位置に復帰すると同時に、中芯保持部材に挿着された中芯も操作前の位置に復帰するようにした請求項4記載の多芯筆記具。
  6. 案内部材を軸筒の内壁側から軸筒の中心軸線に向って延伸する板状体からなる案内板とし、前記案内板における板状体の軸筒先端側に位置する前端辺を、軸筒の内壁側から中心軸線に向って延伸するにしたがって、軸筒先端側に近づくような傾斜辺を軸筒の長さ方向に段状にずらした形状となし、かつ前記段状の部分を係止部とした案内板として構成し、一方、中芯保持部材に設けた係合孔または係合溝に、前記係止部を係止しうる被係止部を設け、中芯を軸筒内に収納状態とした場合に、案内板の前記係止部が中芯保持部材の前記被係止部に係止しうるようにした請求項4または5に記載の多芯筆記具。
  7. 案内板がガイドされながら摺動するガイド摺動溝を、中芯保持部材の上面に、後端から前方に向かって、係合孔または係合溝に連続する形態で設けた請求項5または6に記載の中芯保持部材。
  8. 軸筒の外部に突出するノック操作部を、軸筒の壁部に穿設されたスライド溝孔を介して、軸筒内に位置するノック棒と結合し、このノック棒、またはノック操作部と一体に形成されたノック棒と、中芯保持部材とを、前記ノック棒、または前記ノック操作部と一体に形成されたノック棒と、前記中芯保持部材の両者に対して回動可能なリンク材により連結した請求項4〜7のいずれかに記載の多芯筆記具。
  9. ノック棒の後端と、軸筒の内部後端間に引張ばねを介在させ、ノック操作部の操作により軸筒先端開口部から突出させた中芯を、前記引張ばねの作用により、前記ノック操作部の操作前の位置に復帰させるようにした請求項8記載の多芯筆記具。
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