JP2010173244A - 出没式筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スライド操作体のがたつきを軽減し、該スライド操作体の操作感を向上することができる出没式筆記具を提供する。
【解決手段】 軸筒周壁には、該周壁を径方向に貫通するとともにスライド操作体20の進退を案内する案内孔12bが設けられ、スライド操作体20は、軸筒軸方向へわたって軸筒外面に近接又は接触するように延設された外側片部21と、軸筒軸方向へわたって軸筒内面に近接又は接触するように延設された内側片部22と、案内孔12bに挿通されて外側片部21と内側片部22とを接続する接続部23とを一体的に具備してなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、軸筒の後端側に露出されるスライド操作体に対する前進操作により軸筒内のリフィールを前進させ、該リフィール前端の筆記部を軸筒前端から突出させるようにした出没式筆記具に関するものである。
従来、この種の出没式筆記具は、例えば特許文献1に記載されたもののように、外部操作により押子(42)を前方へ押動させて、該押子(42)と一体的な筆記部(21)を軸筒(10)の前端から突出させるとともに、その際、押子(42)を軸筒求心方向へ沈み込ませて軸筒周壁の係止部(12)に掛止するようにした構造が一般的である。
ところで、前記出没式筆記具によれば、筆記部(21)を突出させる操作の際に、前述したように前記押子(42)が軸筒求心方向へ沈み込み、押子(42)が係止部(12)に係止される前に、該押子(42)が指から離れてしまうため、安定した操作感が得られない上、押子(42)が係止部(12)にうまく係止されないことがある。
そこで、例えば特許文献2に記載される発明では、軸筒の軸心に対し略平行に前進するスライド駒(22)を設けるとともに該スライド駒(22)の内側に傾斜面(32)を設け、この傾斜面(32)に押子(摺動体15)を摺接させて、該押子(摺動体15)を軸筒求心方向へ沈み込ませるようにしている。
したがって、この従来技術によれば、スライド駒(22)が指から離れるようにして軸筒求心方向へ移動することがない。
しかしながら、後者の従来技術によれば、スライド駒(22)が前進する際にがたつく場合があり、特に前記スライド駒を前後方向へ比較的長めに形成した場合には前記がたつきがより大きくなる傾向にあった。
特開2005−111876号公報 特開2003−266992号公報
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、スライド操作体のがたつきを軽減し、該スライド操作体の操作感を向上することができる出没式筆記具を提供することにある。
上記課題を解決するための技術的手段は、軸筒と、該軸筒の外周部に露出された状態で進退可能なスライド操作体と、前記軸筒に内在され前記スライド操作体に押圧されて前進可能な押子と、該押子に接続されたリフィールとを備え、前記スライド操作体の前進に伴って前記押子及び前記リフィールを前進させ、前記軸筒の前端部からリフィール前端の筆記部を突出させるようにした出没式筆記具において、軸筒周壁には、該周壁を径方向に貫通するとともに前記スライド操作体の進退を案内する案内孔が設けられ、前記スライド操作体は、軸筒軸方向へわたって軸筒外面に近接又は接触するように延設された外側片部と、軸筒軸方向へわたって軸筒内面に近接又は接触するように延設された内側片部と、前記案内孔に挿通されて前記外側片部と前記内側片部とを接続する接続部とを一体的に具備してなることを特徴とする。
この構成によれば、スライド操作体の前進中及び停止中、スライド操作体の外側片部と内側片部とが軸筒周壁を挟むようにして軸筒周壁の内外に近接又は接触する。よって、スライド操作体が軸筒径方向へがたつくようなことを防止して、スライド操作体を軸筒軸心と略平行に安定的に前進させることができる。
更なる技術的手段では、前記外側片部と前記内側片部との間を、軸筒周壁における前記案内孔よりも前側の部分に遊嵌することを特徴とする。
この構成によれば、スライド操作体が前進すればするほど、該スライド操作体の外側片部と内側片部の間が、軸筒周壁の案内孔よりも前側の部分に対し深く嵌り合ってゆく。よって、スライド操作体が前進中に軸筒径方向へがたつくようなことをより効果的に防止して、スライド操作体を軸筒軸心と略平行に安定的に前進させることができる。
更なる技術的手段では、前記案内孔の前部側には、その後部側よりも軸筒周方向の幅を狭くした幅狭部が形成され、前記スライド操作体は、前進した際に前記接続部を前記幅狭部に遊嵌することを特徴とする。
この構成によれば、スライド操作体が前進するにしたがって幅狭部に嵌り合い、軸筒周方向へのがたつきが抑制される。
更なる技術的手段では、前記押子の軸筒遠心方向側の部分に係合部を設けるとともに、前記スライド操作体の軸筒求心方向側の部分には、前記係合部に対し軸筒軸方向へわたって凹凸状に嵌り合う被係合部を設けたことを特徴とする。
この構成によれば、スライド操作体が押子に対し軸筒周方向へがたつくようなことを、軸筒軸方向へわたって凹凸状に嵌り合う係合部と被係合部によって防ぐことができる。
更なる技術的手段では、前方へ移動した際の前記押子を軸筒求心方向へ移動させて軸筒周壁の係止部に係止するようにした出没式筆記具であって、前記スライド操作体における前記被係合部よりも後部側には、前記押子の後端部に摺接して該後端部を前記軸筒求心方向へ移動させる傾斜面が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、前方へ移動した際の押子が、スライド操作体の傾斜面に摺接されて軸筒求心方向へ移動し、軸筒周壁の係止部に係止する。よって、スライド操作体を軸筒求心方向へ移動させる必要がなく、スライド操作体に対する操作感を良好にすることができる。
更なる技術的手段では、前記スライド操作体を軸筒周方向に間隔を置いて3以上設け、これらスライド操作体の後端部を前記軸筒の後端部よりも後方へ突出させるとともに、その突出量を3以上の前記スライド操作体について略同一にしたことを特徴とする。
この構成によれば、3以上のスライド操作体の後端部を下方へ向け机上等の平坦面上に当接させて、当該出没式筆記具を直立させることができる。
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用効果を奏する。
スライド操作体のがたつきを軽減して、該スライド操作体を軸筒軸心と略平行に安定した状態で前進させることができ、ひいては、スライド操作体の操作感を向上することができる。
本発明に係る筆記具の一例を示す縦断面図である。 同筆記具の案内孔を示す側面図である。 同筆記具の要部縦断面図であり、(a)はスライド操作体が後退した状態を示し、(b)は同スライド操作体が前進した状態を示す。 図3における(I)-(I)〜(VIII)-(VIII)の各切断線に沿う端面図を、(I)〜(VIII)の各々に示す。 図3における(IX)-(IX)〜(XIII)-(XIII)の各切断線に沿う端面図を、(IX)〜(XIII)の各々に示す。 スライド操作体の一例を示す斜視図である。 押子の一例を示す側面図である。 同押子の後端面図である。 係止部の一例を示す要部拡大斜視図。 軸筒とスライド操作体の間に被挟持物を挟持した状態を示す要部側面図である。 当該筆記具を平坦面に直立させた状態を示す要部側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この筆記具Aは、軸筒10と、該軸筒10の外周部に露出された状態で進退可能なスライド操作体20と、前記スライド操作体20に押圧されて軸筒10内で前進可能な押子30と、該押子30に接続されたリフィール40と、押子30及びリフィール40を後方へ付勢する付勢部材50とを備え、スライド操作体20の前進に伴って押子30及びリフィール40を前進させ、軸筒10の前端部からリフィール40前端の筆記部41を突出させるようにした出没式筆記具である。
なお、本明細書中、「前方」とは、軸筒10の軸方向において筆記部41が突出する方向(図1によれば下方)を意味し、「後方」とは、前記「前方」に対する逆方向を意味するものとする。
また、本明細書中、「軸筒求心方向」とは軸筒10の中心に接近する方向(換言すれば縮径方向)を意味し、「軸筒遠心方向」とは軸筒10の中心から離れる方向(換言すれば拡径方向)を意味する。
また、本明細書中、「前進位置」とは、前進した押子30が後軸12の係止部12fに掛止された状態を示す。
また、本明細書中、「後退位置」とは、付勢部材50の付勢力によって押子30が後退限界位置まで後退した状態を示す。
また、スライド操作体20、押子30、リフィール40、付勢部材50は、周方向に間隔を置いて複数(例えば3つ)設けられるが、図1によれば単数のみ図示し他のものを省略することで、当該筆記具Aの特徴的な内部構造を明瞭に表現している。
軸筒10は、前軸11と後軸12とを、継手部材13及びリング部材15を介して軸方向に接続してなる。
前軸11は、合成樹脂材料から成形され、前端側に先細筒状の先口部11aを有するとともに、後端側内周面を、後述する継手部材13の前端側に螺合接続している。
後軸12は、前軸11と同様の合成樹脂材料から略筒状に形成される。この後軸12の前端側内周面は、後述する継手部材13の後端側に嵌合されている。
後軸12の後端側の周壁には、軸筒径方向に貫通するとともにスライド操作体20及び押子30の進退を案内する案内孔12bが形成されている(図1及び2参照)。また、後軸12の後端開口部は、尾栓14によって閉鎖されている。
案内孔12bは、スライド操作体20及び押子30を進退可能に係合させるように形成された貫通孔であり、図示例によれば軸方向へわたる長尺状に形成されている。
より詳細に説明すれば、この案内孔12bは、図2に示すように、後端側から前端側(図2の上側から下側)にかけて段階的に幅を狭くするように、幅広部12b1と、中間幅部12b2と、幅狭部12b3とを連接してなる。
最前端側の前記幅狭部12b3における軸筒周方向(図2によれば左右方向)の幅は、スライド操作体20の接続部23(図6参照)に近接又は接触する程度の寸法に設定されている。
幅広部12b1には、スライド操作体20及び押子30を軸筒軸方向へ案内する案内係合部12cや、押子30を前進位置で掛止する係止部12f等が形成される(図2参照)。
案内係合部12cは、案内孔12bの両内側面の各々において、図4及び図5の(VII)〜(XII)に示すように、軸筒遠心方向側に位置する凸部12c1と、該凸部12c1の軸筒求心方向側に位置する凹部12c2とからなる断面凹凸状であって、軸筒軸方向へ連続する長尺状に形成されている。
そして、前記凹部12c2には、スライド操作体20の鍔部24(図6参照)と、押子30の鍔部31(図7及び8参照)とが、前後に並ぶように内在される。
係止部12fは、図9に示すように、押子30の案内面を前方(図9の左方向)へ向かう途中で軸筒求心方向へ凹ませた階段状に形成され、前進した後に軸筒求心方向へ移動した際の押子30に対し、その後端部に掛止する。この係止部12fは、案内孔12b内における押子30の進退路を挟むようにして二つ設けられる。図9中、符号12gは、前進した際の押子30をスムーズに導いて係止部12fに係止させるための突部である(詳細には特開2005−111876参照)。
また、後軸12内周面における案内孔12bよりも若干前側には、規制段部12h,12hが設けられる(図2参照)。これら規制段部12h,12hは、押子30の進退路を挟むようにして配置される。各規制段部12hは、後述する押子30の膨径部37(図7及び図8参照)を受けるように形成される。
また、継手部材13は、前軸11の後端側内部から後軸12の前端側内部にわたる略有底筒状の部材であり、その前端側部分に前軸11を螺合するとともに、後端側に後軸12を嵌合し、これら前軸11と後軸12との間にリング部材15を装着する。
この継手部材13の後端側を閉鎖する後端壁部13dには、その中心部で後方へ突出するガイド棒13d1と、該ガイド棒13d1の周囲で複数のリフィール40をそれぞれ挿通させるガイド孔13d2とが設けられている。
ガイド棒13d1は、断面三角形状であって軸筒軸方向へ延設された長尺棒状の部位である。
ガイド孔13d2は、ガイド棒13d1の周囲において周方向に間隔を置いて複数設けられた貫通孔である。
これらガイド棒13d1及びガイド孔13d2は、複数のリフィール40が干渉し合うのを阻んで、各リフィール40をスムーズに進退させる。
また、スライド操作体20は、軸筒10の外周部に露出された状態で軸筒10の中心線に対し略平行に進退するように、後軸12の後端側の案内孔12bに係合している。
詳細に説明すれば、このスライド操作体20は、前方へ向かって延設された外側片部21と、同方向へ延設された内側片部22と、前記案内孔12bに挿通されて外側片部21と内側片部22とをその軸筒軸方向の後端側で接続する接続部23と、内側片部22よりも後端側で軸筒求心方向へ突出する膨出部20aと、案内孔12bの案内係合部12cに対し嵌り合う鍔部24,24と、押子30の後端部に摺接して該後端部を軸筒求心方向へ移動させる傾斜面25と、当該スライド操作体20の最後端部に位置する後端突出部26とを一体的に具備している(図6参照)。
外側片部21は、軸筒10の外周面にならう断面湾曲状に形成され、その内面を、軸筒10における案内孔12bよりも前側の部分の外周面に対し、軸筒軸方向へわたって略均一な間隔となるように、連続的に近接又は接触する。
内側片部22は、外側片部21に対し間隔を置いて略平行するように設けられ、その外側片部21側の面を、軸筒10における案内孔12bよりも前側の部分の内周面に対し、軸筒軸方向へわたって略均一な間隔となるように、連続的に近接又は接触する。
この内側片部22における軸筒求心方向側の面(図6によれば上側の面)には、後述する押子30の係合部32に対し軸筒軸方向へわたって凹凸状に嵌り合う被係合部22aが前後方向へわたって設けられている。
被係合部22aは、図示例によれば軸筒求心方向(図6によれば上方)を開放した断面略V字状の凹部であり、内側片部22の略全長にわたって連続するように形成される。
接続部23は、外側片部21の後端側部分と、内側片部22の後端側部分とを接続している部位であり、図示例によれば前後方向へ延設された長尺状に形成される。
この接続部23は、スライド操作体20が前進した際に、後軸12における案内孔12bの幅狭部12b3(図2参照)に対し嵌り合うように形成されている。
この構成によれば、スライド操作体20が前進した際に、接続部23を幅狭部12b3に遊嵌することで、スライド操作体20の周方向へのがたつきを防ぐことができる。
内側片部22及び接続部23の後端側は、軸筒求心方向へ突出する膨出部20aに接続されている。この膨出部20aには、鍔部24,24及び傾斜面25が設けられている。
鍔部24は、内側片部22の後方側において、内側片部22よりも軸筒求心方向側(図6によれば上側)に位置し、且つ、膨出部20aから幅方向の両側へ突出するように二つ設けられる。
各鍔部24は、後軸12における案内係合部12cの凹部12c2に対し、軸筒軸方向にわたって嵌り合うように形成される
また、傾斜面25は、膨出部20aの前端部に位置し、内側片部22の後端から、後方斜め軸筒求心方向へ傾斜する面である。この傾斜面25は、図3(a)に示すように、押子30及びスライド操作体20が後退した初期位置においては、押子30の後端部に当接するように配置される。
また、傾斜面25は、図3(b)に示すように、スライド操作体20が前方へスライド操作された際には、押子30の後端部に摺接して、該押子30を軸筒10内へ沈み込ませる。
また、後端突出部26は、鍔部24よりも更に後方へ突出した部分であり、図示例によれば略円筒状に形成される。この後端突出部26の最後端部は、平坦面状に形成される。
この後端突出部26は、スライド操作体20が後退位置にある状態(図1及び図3(a)に示す状態)で、軸筒10の後端側に装着される尾栓14よりも後方側へ突出する。
また、押子30は、軸筒10に内在された状態で、スライド操作体20に押圧されて前進し付勢部材50の付勢力によって後退するように、後軸12の後端側の案内孔12bに係合している。
より詳細に説明すれば、この押子30は、図7に示すように、後軸12後端側の凹部12c2に嵌り合う鍔部31と、スライド操作体20の被係合部22aに対し嵌り合う係合部32と、前進位置にある他の押子30に対し干渉して該押子30を後退させる前後の干渉部33,34と、押子30の前端側でリフィール40に嵌り合う嵌合部35、嵌合部35よりも若干後側で付勢部材50の後端内部に嵌り合う付勢部材嵌合部36と、付勢部材嵌合部36よりも更に若干後側に位置する膨径部37とを具備している。
鍔部31は、押子30の後端寄りに位置して幅方向へ突出するとともに、軸筒軸方向へわたる片状を呈し、図4(VIII)に示すように後軸12後端側の凹部12c2に対し嵌り合う。
係合部32は、押子30における鍔部31よりも更に後端側に位置し、軸筒軸方向へわたって軸筒遠心方向(図7によれば下方向)へ突出する突部であり、スライド操作体20の内側片部22に対し嵌り合うように断面V字状に形成されている。
前後の干渉部33,34は、押子30後端側において軸筒求心方向(図7によれば上方向)へ突出する突部であり、前後に間隔を置いて配設される。前側の干渉部33は、前進した際に、係止状態にある他の押子30における後側の干渉部34に干渉して、前記他の押子30の係止状態を解除する。
嵌合部35は、リフィール40の後端開口部内に挿入されて、リフィール40内周面に嵌合する。
付勢部材嵌合部36は、付勢部材50の後端部に嵌合している。
膨径部37は、押子30の軸心に対する遠心方向へ膨出した部位である(図7及び8参照)。該膨径部37の前端面は、付勢部材着座嵌合部36に嵌合された付勢部材50の後端面を受ける。また、該膨径部37の後端面は、押子30が後退した際に、後軸12内周面の規制段部12h,12hに当接する。
また、リフィール40は、図示例によれば、ボールペンチップである筆記部41と、該筆記部41の後端側に接続されたインクタンク42とからなるボールペン用リフィールであり、その後端側に付勢部材50を環状に装着した状態で、後端部を押子30前端に接続している。
このリフィール40は、前記ボールペン用リフィールに代えてシャープペンシル用リフィールとすることが可能である。
付勢部材50は、リフィール40の後端側に環状に装着されたコイルスプリングであり、その前端側が継手部材13に受けられるとともに、その後端部によって押子30及びリフィール40を後方へ付勢している。
次に、上記構成の筆記具Aについて、その特徴的な作用効果を詳細に説明する。
先ず、図3(a)に示すように、押子30が後退位置にある際には、押子30後端側の係合部32と、スライド操作体20の被係合部22aとが、軸筒軸方向へわたって軸筒径方向に嵌り合う。
なお、後軸12内においては、付勢部材50によって後方へ付勢された押子30が、膨径部37(図7及び図8参照)を後軸12内周面の規制段部12h,12h(図2参照)に当接することで、後方への移動が規制されている。この際、スライド操作体20は、その膨出部20aを、押子30の係合部32と尾栓14との間に位置することで、押子30と共に静止している。
スライド操作体20が前方へスライド操作された際には、そのスライド動作中、押子30後端側の係合部32と、スライド操作体20の被係合部22aとの嵌り合いが維持される。そして、この状態において、押子30がスライド操作体20に押圧されて前進することになる。
また、前記スライド動作中、スライド操作体20は、後軸12の案内係合部12cに案内されて略直線的に前進するとともに、該スライド操作体20の外側片部21と内側片部22の間を、軸筒10における案内孔12b前側の周壁に遊嵌して行き(換言すれば、遊びを有する状態で嵌め合わせて行き)、更に、該スライド操作体20の接続部23を案内孔12bの幅狭部12b3に対し遊嵌させて行く。
よって、スライド操作体20及び押子30の前進中、及び図3に示す前進位置においては、上述した各部の嵌り合いにより、スライド操作体20と押子30との間の軸筒周方向のがたつきや、スライド操作体20と後軸12との間の軸筒周方向及び軸筒径方向のがたつきを軽減して、スライド操作体20の操作感を向上することができる。
また、当該筆記具Aはスライド操作体20の外側片部21を軸筒10の外周面に近接又は接触させる構造であるため、図10に示すように、外側片部21と軸筒10外周面との間に、紙や布等の被挟持物Xを挟むことが可能であり、例えば衣類のポケットに掛ける等して利便性が良好である。
また、全てのスライド操作体20及び押子30を後退位置にした際には、軸筒周方向に間隔を置いて3以上設けられたスライド操作体20の後端部が、軸筒10後端部の尾栓14よりも後方へ、略同一量突出するため、図11に示すように、軸筒10後端側を下方に向けて、当該筆記具Aを略直立させることができる。
なお、上記実施の形態によれば、特に好ましい態様として、スライド操作体20の前端側を軸筒10周壁における案内孔12bよりも前側部分に遊嵌する構成としたが、他例としては、スライド操作体20の後端側を軸筒10周壁における案内孔12bよりも後側の部分に遊嵌する構成とすることも可能である。
10:軸筒 12b:案内孔
12b3:幅狭部 12f:係止部
20:スライド操作体 21:外側片部
22:内側片部 22a:被係合部
23:接続部 30:押子
32:係合部 A:筆記具

Claims (6)

  1. 軸筒と、該軸筒の外周部に露出された状態で進退可能なスライド操作体と、前記軸筒に内在され前記スライド操作体に押圧されて前進可能な押子と、該押子に接続されたリフィールとを備え、前記スライド操作体の前進に伴って前記押子及び前記リフィールを前進させ、前記軸筒の前端部からリフィール前端の筆記部を突出させるようにした出没式筆記具において、
    軸筒周壁には、該周壁を径方向に貫通するとともに前記スライド操作体の進退を案内する案内孔が設けられ、
    前記スライド操作体は、軸筒軸方向へわたって軸筒外面に近接又は接触するように延設された外側片部と、軸筒軸方向へわたって軸筒内面に近接又は接触するように延設された内側片部と、前記案内孔に挿通されて前記外側片部と前記内側片部とを接続する接続部とを一体的に具備してなることを特徴とする出没式筆記具。
  2. 前記外側片部と前記内側片部との間を、軸筒周壁における前記案内孔よりも前側の部分に遊嵌することを特徴とする請求項1記載の出没式筆記具。
  3. 前記案内孔の前部側には、その後部側よりも軸筒周方向の幅を狭くした幅狭部が形成され、
    前記スライド操作体は、前進した際に前記接続部を前記幅狭部に遊嵌することを特徴とする請求項1又は2記載の出没式筆記具。
  4. 前記押子の軸筒遠心方向側の部分に係合部を設けるとともに、前記スライド操作体の軸筒求心方向側の部分には、前記係合部に対し軸筒軸方向へわたって凹凸状に嵌り合う被係合部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の出没式筆記具。
  5. 前方へ移動した際の前記押子を軸筒求心方向へ移動させて軸筒周壁の係止部に係止するようにした出没式筆記具であって、
    前記スライド操作体における前記被係合部よりも後部側には、前記押子の後端部に摺接して該後端部を前記軸筒求心方向へ移動させる傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項4項記載の出没式筆記具。
  6. 前記スライド操作体を軸筒周方向に間隔を置いて3以上設け、これらスライド操作体の後端部を前記軸筒の後端部よりも後方へ突出させるとともに、その突出量を3以上の前記スライド操作体について略同一にしたことを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載の出没式筆記具。
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