JP5502713B2 - 出没式筆記具 - Google Patents

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Description

本発明は、軸筒外周面から露出する押子に対する進退操作により、軸筒の前端から筆記部を出没させる出没式筆記具に関するものである。
従来、この種の出没式筆記具には、特許文献1に記載されたもののように、軸筒を構成する後軸の周壁に、周方向に間隔を置いて複数の窓部を設け、これら窓部のそれぞれから押子を突出させるとともに、これら押子のうちの一つにクリップを支持するようにしたものがある。
このような出没式筆記具を組立てる際には、リフィールの後端部に接続された押子を、後軸の前端開口部に挿入し、該押子を後軸の内部から前記窓部に挿通させて後軸の周壁に係合させるようにしている。
ところで、このような出没式筆記具によれば、クリップ支持用の押子が、そのクリップ支持構造等のために他の押子よりも大きい。このため、このクリップ支持用の押子を、後軸内に挿入して後方へ移動し、後軸内から窓部に挿通して係合させる作業が困難になる場合があった。
この作業は、クリップ支持用の押子と180度反対となる位置に、他の押子を挿入するための窓部がある場合には、この窓部を逃げ空間として利用できるため、多少改善されるが、クリップ支持用の押子を含む3つの押子を周方向に均等に配設した場合のように、クリップ支持用の押子と180度反対となる位置に他の押子を挿入するための窓部がない場合には、前記逃げ空間を確保できないので、特に困難であった。
特開2005−111876号公報
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、クリップ支持用の押子の組付け作業性を向上することができる出没式筆記具を提供することにある。
上記課題を解決するための技術的手段は、後軸外周面の窓部から出没操作のための押子を突出させるとともに、該押子にクリップを支持するようにした出没式筆記具であって、前記押子に対する軸筒径方向の対向位置に他の押子及び窓部を有さない出没式筆記具において、前記後軸内における前記対向位置に前記押子を前方から挿入可能なガイド凹部を設け、前記押子の組付けの際に、前記押子が前記後軸の前端開口部から内部へ挿入され前記ガイド凹部によって後方へ導かれて前記窓部に挿通されるようにしたことを特徴とする。
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用効果を奏する。
後軸に対しクリップ支持用の押子を組付ける際、後軸の前端開口部から内部へ挿入された前記押子が、ガイド凹部によって後方へ導かれて窓部に挿通されるため、その組付け作業をスムーズに行うことができる。
本発明に係る出没式筆記具の一例を示す背面図である。 図1における(2)-(2)線断面図である。 押子の一例を示す側面図である。 (a)は同押子の正面図、(b)は同押子の背面図である。 図3の(5)-(5)線断面図である。 後軸に押子を組付ける手順を示す断面図であり、(a)は後軸に押子を挿入する前の状態、(b)は後軸の範囲Aに押子を有する状態、(c)は後軸の範囲Bに押子を有する状態を、それぞれ示す。 後軸に押子を組付ける手順を示す断面図であり、(d)は後軸の範囲Cに押子を有する状態、(e)は後軸の範囲Dに押子を有するとともに露出させた状態、(f)は露出させた押子を最後端部まで移動させた状態を、それぞれ示す。 (I)は図6の(I)-(I)断面、(II)は図6の(II)-(II)断面、(III)は図7の(III)-(III)断面、(IV)は図7の(IV)-(IV)断面、(V)は図7の(V)-(V)断面、図7の(VI)-(VI)断面を、それぞれ示す。 係止段部の一例を示す拡大断面図である。
本発明を実施するための好ましい形態では、後軸外周面の窓部から出没操作のための押子を突出させるとともに、該押子にクリップを支持するようにした出没式筆記具であって、前記押子に対する軸筒径方向の対向位置に他の押子及び窓部を有さない出没式筆記具において、前記後軸内における前記対向位置に前記押子を前方から挿入可能なガイド凹部を設け、前記押子の組付けの際に、前記押子が前記後軸の前端開口部から内部へ挿入され前記ガイド凹部によって後方へ導かれて前記窓部に挿通されるようにした。
この構成によれば、後軸内に挿入された押子を、ガイド凹部に嵌め合わせて後方へ移動し窓部へ挿入することができ、その作業をスムーズに行うことができる。
更に好ましい形態では、前記ガイド凹部が、前記窓部よりも前方側の位置から後方へわたるように連続的に設けられている。
この構成によれば、押子をガイド凹部に挿入して後方へ移動する作業をよりスムーズに行うことができる。
更に好ましい形態では、前記ガイド凹部を第1のガイド凹部とし、前記後軸内における前記窓部よりも前方側の位置であって、前記第1のガイド凹部に対する軸筒径方向の対向位置に、前記押子を前方から挿入可能な第2のガイド凹部を設け、前記押子が前記第1及び第2のガイド凹部によって後方へ導かれるようにした。
この構成によれば、後軸内で押子を後方へ移動する際のがたつきを、二種類のガイド凹部によって効果的に抑制することができ、押子の組付け作業をよりスムーズに行うことができる。
更に好ましい形態では、前記第1及び第2のガイド凹部よりも前方側に、前記第1のガイド凹部と前記第2のガイド凹部とのうちの何れか一方に連通するとともにこの一方のガイド凹部よりも幅が広い補助ガイド凹部を設け、前記押子が前記補助ガイド凹部内に挿入された後に、前記一方のガイド凹部に嵌まり合うようにした。
この構成によれば、後軸内で押子を後方へ移動する際のがたつきを、幅広な補助ガイド凹部と、該凹部に連通する第1又は第2のガイド凹部とによって段階的に抑制することができ、ひいては、押子の組付け作業をよりスムーズに行うことができる。
更に好ましい形態では、前記後軸内における前記窓部の前端よりも後側に当接部を設け、前記組付けの際、後方へ導かれた前記押子が前記当接部に当接することで前記窓部に挿入可能な位置になるようにした。
この構成によれば、後軸内で後方へ移動した押子を、当接部との当接により位置合わせした後に、窓部へ挿入することができ、ひいては、押子を窓部に挿入し組付ける作業をよりスムーズに行うことができる。
更に好ましい形態では、クリップを支持する前記押子以外に、クリップを支持しない他の押子を備え、前記他の押子を前進させて後軸内に沈み込ませて係止するようにした出没式筆記具であって、前記他の押子を突出する窓部の縁に、前記後軸の外周面を段状に凹ませてなる段部を設けた。
この構成によれば、押子を前方へ押動操作する指が、後軸内へ沈み込む押子から滑って、押子が係止されるまで前進しないようなことを防ぐことができ、押子の操作性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
なお、本明細書中、「前」とは、出没式筆記具1が筆記部21を突出させる方向をいい、「後」とは、同出没式筆記具1が筆記部21を没入させる方向をいう。
この出没式筆記具1は、図1及び図2に示すように、前軸11と後軸12とからなる軸筒10と、該軸筒10内に収納された複数種類(図示例によれば3種類)のリフィール20と、これらリフィール20の後端側に接続された複数の押子30(又は40)とを備え、選択された一つの押子30(又は40)の前進により、軸筒10の前端から筆記部21を突出し、この突出状態を他の押子40(又は30)の前進によって解除する。
なお、図示例によれば、押子30は、クリップ50を一体に支持する押子であり、一つだけ設けられる。また、押子40は、それ自体が直接押動操作される押子であり、二つ設けられる。これら押子30,40は、図1に示すように、軸筒10の周方向に均等に間隔を置いて(すなわち、角度120度置きに)配設される。
軸筒10は、長尺筒状の前軸11と、該前軸11の後端に螺合接続される後軸12とからなる。
前軸11は、前端側が先細状に形成され、その最前端部に、リフィール20前端の筆記部21を出没させるための開口部11aを有する。また、前軸11における把持部位の外周には、エラストマー樹脂等からなる筒状のグリップ11bが一体的に設けられる。
後軸12は、後端部を閉鎖した有底筒状に形成される。該後軸12の後端側の外周面には、押子30を挿通し係合するための一つの窓部12aと、二つの押子40をそれぞれ挿通し係合するための2つの窓部12b,12bが設けられる。これら窓部12a,12b,12bは、軸筒周方向に均等に間隔を置いて設けられる。
一方の窓部12aは、後軸12の周壁を軸筒径方向に貫通するとともに軸筒軸方向に長い孔である。この窓部12aにおける前側部分(図6(a)の範囲C)は、後述する押子30の突出部31を軸筒径方向へ出没可能な貫通孔となっている。また、窓部12aにおける前記前側部分よりも後側の部分(図6(a)の範囲D)には、押子30を軸筒軸方向へ案内するガイド部12a1が設けられる。
更に、窓部12a内における最後端部には、解除操作により後退した際の押子30に対し凹凸状に嵌り合う凸部12hが設けられる。
ガイド部12a1は、図8(V)に示すように窓部12aの幅を軸筒内側で狭めるように、その幅方向の両側から突出し、図6に示すように軸筒軸方向へわたって連続して設けられる。このガイド部12a1の前端側には、前方へスライドした際の押子30の後端部を軸筒中心側へ沈み込ませて係止する係止段部12a2が設けられる。
また、このガイド部12a1の最前端面は、窓部12aの前端よりも後側に位置し、後軸12内で後方へ導かれた押子30の後端部に当接する当接部12a3として作用する。この当接部12a3は、後軸12内における押子30の後方への移動を停止して、押子30を窓部12aへ挿入可能な位置に位置合わせする(図7(d)参照)。
また、他方の窓部12b(図8及び図9参照)は、前記窓部12aよりも幅狭に形成された軸筒軸方向の長孔であり、その後側部分には、押子40を軸筒軸方向へ案内するガイド部12b1が設けられる。ガイド部12b1は、前記ガイド部12a1と略同様に、窓部12bの幅を軸筒内側で狭めるように、その幅方向の両側から突出し(図8(V)参照)、軸筒軸方向へわたって連続して設けられる。
各ガイド部12b1の前端側には、前方へスライドした際の押子30の後端部を軸筒中心側へ沈み込ませて係止する係止段部12b11(図9参照)が設けられる。
また、この窓部12bの縁には、図9に示すように、後軸12の外周面を段状に凹ませてなる段部12b2が設けられる。より詳細に説明すれば、この段部12b2は、窓部12bの前端縁を後軸12外周面よりも凹ませるとともに(図9参照)、窓部12bの幅方向の両側の縁を軸筒軸方向にわたって後軸12外周面よりも凹ませている(図8(III)〜(VI)参照)。そして、その凹み部分の端部には、傾斜面12b3(図9及び図8参照)が形成される。
そして、後軸12の内周面において、前記一方の押子30に対する軸筒径方向の対向位置(図8によれば真下側)には、押子30を前方から挿入して後方へ導く凹溝状の第1のガイド凹部12cが設けられる。
この第1のガイド凹部12cの断面形状は、図8(II)(III)に示すように、押子30の軸筒中心側の係脱片部32に嵌り合う形状とされる。
そして、この第1のガイド凹部12cは、後軸12内における窓部12aよりも前方側の位置から後方へわたるように連続的に設けられる。
より詳細に説明すれば、第1のガイド凹部12cは、後軸12の長さの半分よりも若干前側の位置から、ガイド部12a1前端の当接部12a3にわたる範囲(図6(a)の範囲B及びC)に連続的に設けられる。
この第1のガイド凹部12cの幅W2(図8(II))は、後軸12におけるガイド部12a1,12a1間の幅W3(図8(V)参照)よりも大きく、且つ、押子30の係脱片部32,32が該第1のガイド凹部12cに対し遊び(隙間)を有する状態で嵌り合う程度に、係脱片部32,32の幅W1よりも大きく設定される。
また、後軸12内における窓部12aよりも前方側の位置であって、第1のガイド凹部12cに対する軸筒径方向の対向位置には、押子30を前方から挿入可能な第2のガイド凹部12dが設けられる(図6及び図7参照)。
この第2のガイド凹部12dの断面形状は、押子30における突出部31に嵌り合う形状とされる(図8(II)(III)参照)。
そして、この第2のガイド凹部12dは、第1のガイド凹部12cに対し軸筒軸方向の長さ及び位置が略同一となるように設けられる。
また、後軸12内において、第1及び第2のガイド凹部12c,12dよりも前方側には、第2のガイド凹部12dよりも幅が広く且つ第2のガイド凹部12dに連通する補助ガイド凹部12eが設けられる。
この補助ガイド凹部12eの断面形状は、図8(I)に示すように、押子30の突出部31に対し、第2のガイド凹部12dよりも幅方向の遊びが大きい状態で嵌り合う形状とされる。すなわち、この補助ガイド凹部12eの幅寸法W5(図8(I)参照)は、押子30の突出部31の幅W6よりも大きく、且つ、第2のガイド凹部12dの幅W7(図8(II)参照)よりも大きく設定される。
また、リフィール20は、図示例によれば、ボールペン用リフィールであり、その前端部にボールの転動によりインクを吐出させる筆記部21(ボールペンチップ)を備えている。このリフィール20は、ノック操作により鉛芯を繰り出すシャープペンシル用リフィールに置換することも可能である。
また、クリップ支持用の押子30は、図3に示すように、軸筒遠心方向側(図3によれば上側)に位置する突出部31、軸筒求心方向側(図3によれば下側)に位置する係脱片部32,32、前端側に位置するリフィール嵌合部33、後端側に位置する被係止部34及び係合凹部35等を有する。
突出部31は、押子30が窓部12aに係合された際に、後軸12の外周面よりも外側へ突出する部分であり、その幅方向の両側にクリップ50を揺動自在に支持する支持凹部31a,31aを有するとともに、これら支持凹部31a,31aよりも後側に、付勢部材51(図示例によれば圧縮スプリング)を挿入するための係合穴31bを有する。
この突出部31の軸筒軸方向の寸法Xは、後軸12におけるガイド部12a1前端の当接部12a3と、窓部12aの前端部との幅(図6における範囲C)よりも小さく設定されている。
この突出部31における軸筒求心方向側の端面であって、係脱片部32,32を間に挟んで両側となる部分(図4参照)は、ガイド部12a1の軸筒遠心方向側の面に摺接しガイドされる被ガイド面31c,31cとして作用する。
また、係脱片部32,32は、突出部31よりも幅の狭い突片状に形成されている。この係脱片部32,32は、当該押子30がスライド操作により前進した際に、先に係止されている他の押子40に干渉して、該他の押子40の係止状態を解除するものである。
この係脱片部32,32の幅W1(図4(b)参照)は、該係脱片部32が後軸12におけるガイド部12a1,12a1間(図8(V)参照)に摺接するように、ガイド部12a1,12a1間の幅W3よりも若干小さい寸法に設定されている。
リフィール嵌合部33は、リフィール20の後端部に挿入され嵌合接続される部分である。
また、被係止部34は、押動操作により前進した際の当該押子30を係止段部12a2に係止させるための突起である。
また、係合凹部35は、最後退位置にある押子30に嵌り合って、該押子30の軸径方向のがたつきを阻むように形成される。
また、クリップ50は、押子30の支持凹部31a,31aの前後へわたるように設けられ、支持凹部31a,31aに対し、その前方側から乗り越え嵌合される。このクリップ50の後端側は、押子30の係合穴31bに挿入された付勢部材51に押圧されることで、後軸12から離れる方向へ付勢される。
したがって、クリップ50の後端部を後軸12側へ押圧すれば、クリップ50前端部と後軸12との間を開放することができ、その押圧力を解除すれば、付勢部材51の付勢力によってクリップ50前端部と後軸12との間を閉鎖することができる。
また、クリップ50を支持しない他の押子40は、おおまかには前記押子30の突出部31を略円弧状の操作突部41に置換した構成とされ、詳細には、前記押子30よりも、軸筒径方向の寸法及び軸筒周方向の幅寸法が小さく形成されている。
また、図中、符号52は、押子30(又は40)を軸筒10に対し後方へ付勢する付勢部材(図示例によれば圧縮スプリング)、符号53は、前記付勢部材52の前端を受けるとともに各リフィール20を挿通してガイドするリフィールガイドである。
次に上記構成の出没式筆記具1を製造する際の特徴について詳細に説明する。
先ず、各押子30(又は40)の前端にリフィール20が接続され、該リフィール20に環状に付勢部材52が装着される。
そして、リフィール20及び付勢部材52と一体の押子30が、図6に示すように、後軸12の前端開口部12gから後軸12内へ挿入される。
次に、後軸12内へ挿入した押子30の突出部31を、補助ガイド凹部12eに嵌め合わせる(図6(b)の範囲A及び図8(I)参照)。この際、補助ガイド凹部12eの幅が突出部31に対し十分な遊びを有するように設定されているため、その嵌め合わせの作業をスムーズ且つ容易に行うことができる。
そして、更に押子30を後方へ移動すると、該押子30の突出部31が、補助ガイド凹部12eよりも幅の狭い第2のガイド凹部12dに挿入され、同押子30の係脱片部32,32が、第1のガイド凹部12cに挿入される(図6(c)の範囲B及び図8(II)参照)。したがって、図示の範囲Bにおいて、押子30は、第1のガイド凹部12cと第2のガイド凹部12dの二つの凹部によってガタつきが抑制されながら後方へ移動する。
更に押子30を後方へ移動すると、該押子30は、図7(d)に示すように、ガイド部12a1前端の当接部12a3に当接して、その後方への移動を停止する(図7(d)の範囲C及び図8(III)参照)。この状態で、押子30を窓部12a側へ移動すれば、押子30の突出部31がスムーズに窓部12aを通過し、該窓部12aの外部へ突出した状態となる。
次に、再度、押子30を後方へ移動すると(図7(e)及び図8(IV)参照)、図示の範囲Dにおいて、押子30の突出部31が軸筒周方向における左右のガイド部12a1,12a1に乗り上げるとともに、同押子30の係脱片部32,32が、前記左右のガイド部12a1,12a1の間に嵌る。
更に後方へ移動した押子30は、後端の係合凹部35を、後軸12後端の凸部12hに嵌め合わせることで、軸筒径方向へのがたつきが抑制された状態で静止する(図7(f)及び図8(V)(VI)参照)。
そして、前記のようにして押子30が組付けられた後、他の押子40が後軸12の前端開口部12gから内部に挿入され、窓部12bに組付けられる。
よって、上記実施の形態の出没式筆記具1によれば、押子30を後軸12内に挿入して該後軸12の窓部12aに組付ける際、後方への移動に伴う押子30のがたつきが、第1及び第2のガイド凹部12c,12d及び補助ガイド凹部12e等によって段階的に抑制され、しかも、該押子30が当接部12a3による位置合わせ後に窓部12aに挿通されるため、その組付け作業をスムーズに行うことができる。
また、図9に示すように、クリップ50を有さない他の押子40を前方へスライド操作する際には、押子40が前方へスライドして軸筒求心方向へ沈み込むのに伴って、その押子40を押動操作する指pも、段部12b2によって軸筒求心方向へ沈み込む。したがって、押動操作する指pが、軸筒求心方向へ沈み込む押子40から滑って、該押子40が係止位置まで前進しないようなことを防ぐことができ、押子40の操作性を向上することができる。
更に、押子40を押動操作した指pが段部12b2前端の傾斜面12b3に当接するため、指pに加わる刺激を緩和し、操作感触を良好にすることができる。
なお、図示例によれば、第2のガイド凹部12dに対しより幅の広い補助ガイド凹部12eを連通するようにしたが、他例としては、第1のガイド凹部12cに対しより幅の広い補助ガイド凹部を連通した態様や、第1のガイド凹部12cと第2のガイド凹部12dのそれぞれについて、より幅の広い補助ガイド凹部を連通する態様等とすることも可能である。
また、図示例の出没式筆記具1は、特に好ましい態様として、押子30を第1のガイド凹部12c,第2のガイド凹部12d及び補助ガイド凹部12eによってガイドするように構成したが、他例としては、この構成から補助ガイド凹部12eを省いた態様や、第2のガイド凹部12d及び補助ガイド凹部12eを省いた態様とすることも可能である。
また、図示例の出没式筆記具1は、3種類のリフィール20を選択的に出没させる態様としたが、本発明の出没式筆記具は、クリップ支持用の押子に対する軸筒径方向の対向位置に他の押子及び窓部を有さない出没式筆記具に適用可能であり、例えば、1種類のリフィール20をクリップ支持用の押子によって出没するようにした出没式筆記具や、軸筒周方向に等間隔に配置される5種類のリフィール20をクリップ支持用の押子と他の押子によって選択的に出没させるようにした出没式筆記具等、奇数個の押子を周方向に均等配置した出没式筆記具に適用することが可能である。
1:出没式筆記具 10:軸筒
11:前軸 12:後軸
12a,12b:窓部 12a1:ガイド部
12a2:係止段部 12a3:当接部
12b2:段部 12c:第1のガイド凹部
12d:第2のガイド凹部 12e:補助ガイド凹部
20:リフィール 21:筆記部
30:押子 31:突出部
32:係脱片部 50:クリップ

Claims (6)

  1. 後軸外周面の窓部から出没操作のための押子を突出させるとともに、該押子にクリップを支持するようにした出没式筆記具であって、前記押子に対する軸筒径方向の対向位置に他の押子及び窓部を有さない出没式筆記具において、
    前記後軸内における前記対向位置に前記押子を前方から挿入可能なガイド凹部を設け、前記押子の組付けの際に、前記押子が前記後軸の前端開口部から内部へ挿入され前記ガイド凹部によって後方へ導かれて前記窓部に挿通されるようにしたことを特徴とする出没式筆記具。
  2. 前記ガイド凹部が、前記窓部よりも前方側の位置から後方へわたるように連続的に設けられていることを特徴とする請求項1記載の出没式筆記具。
  3. 前記ガイド凹部を第1のガイド凹部とし、
    前記後軸内における前記窓部よりも前方側の位置であって、前記第1のガイド凹部に対する軸筒径方向の対向位置に、前記押子を前方から挿入可能な第2のガイド凹部を設け、前記押子が前記第1及び第2のガイド凹部によって後方へ導かれるようにしたことを特徴とする請求項2記載の出没式筆記具。
  4. 前記第1及び第2のガイド凹部よりも前方側に、前記第1のガイド凹部と前記第2のガイド凹部とのうちの何れか一方に連通するとともにこの一方のガイド凹部よりも幅が広い補助ガイド凹部を設け、前記押子が前記補助ガイド凹部内に挿入された後に、前記一方のガイド凹部に嵌まり合うようにしたことを特徴とする請求項3記載の出没式筆記具。
  5. 前記後軸内における前記窓部の前端よりも後側に当接部を設け、前記組付けの際、後方へ導かれた前記押子が前記当接部に当接することで前記窓部に挿入可能な位置になるようにしたことを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の出没式筆記具。
  6. クリップを支持する前記押子以外に、クリップを支持しない他の押子を備え、前記他の押子を前進させて後軸内に沈み込ませて係止するようにした出没式筆記具であって、前記他の押子を突出する窓部の縁に、前記後軸の外周面を段状に凹ませてなる段部を設けたことを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載の出没式筆記具。
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