JP4213318B2 - 複式筆記具 - Google Patents

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【0001】
【産業状の利用分野】
本発明は、ノック部材を軸先方に摺動させることにより選択的に筆記部を先軸の先端孔から突出係止させるようにした複式筆記具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
軸本体内に複数の筆記体を有し、筆記体は弾発部材により軸本体後方に付勢されるが、筆記体の後端に取り付けられているノック部材を前進させて、ノック部材を軸本体に係合させることにより、筆記体を軸本体から突出させるようにした複式筆記具が一般的に知られている。また、特開平8−267988号に示されるように、軸本体を前軸と後軸とより構成し、互いを係合固定し、後軸には、ノック部材が摺動するスリット部を一方の端部まで形成すると共に、ノック部材が前進したときに係合する段部が形成され、ノック部材や筆記体などを容易に後軸に組み付けることができるようにしたものがある。
【0003】
しかしながら、一般的に知られた上記従来技術にあっては、組み立て方法などの点で問題があった。先ず、一般的に知られている組み立て方法の1つとして、ノック部材とボールペン(あるいはシャープペン)を連結させておき、それを手などで摘み、軸体の前方から縦溝に向けてそのノック部材を挿入する方法である。しかしながら長い軸体の内側を通過してノック部材の操作部を縦溝に突出するように挿入することは、透明な軸体ならまだしも、不透明の軸体にあっては、ノック部材が傾いてしまうなどの問題が生じるため容易に組み立てることができなかった。
【0004】
また、特開平8−267988号に示されるものは、後軸の脚部を中軸の溝部に合わせ、押し込み嵌挿させるようになっており、溝部を閉塞型の構成とすることで、中軸に対する後軸の位置決めがされ、後軸の脚部が内側(径方向)に倒れるのを防止しているが、脚部に係合突起が形成されているため、係合する中軸の係合孔までの嵌挿力は小さくはなく、手による嵌挿は容易なものではなかった。また、弾発部材の前方への移動を阻止すると共に、筆記体を後方に付勢する規制部が中軸に形成されているため、係合孔を軸側面に形成しなければならず、外観上の制約を受ける問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本願は、上記従来技術の問題点を解決せんとするものであって、弱い力で部材間の固定が可能であり、熟練や道具などを使用しないでも容易に組立することを可能とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を達成するために以下の構成を有する。
請求項1に記載の発明に係る複式筆記具は、筆記体と連接した複数のノック部材の操作部を後軸後端部に至り設けたそれぞれの縦溝に突出させ、各ノック部材を軸先方に摺動させることにより選択的に筆記部を先軸の先端孔から突出係止させるようにした複式筆記具において、上記後軸の縦溝に連通して、ノック部材を摺動可能にガイドするスリット部が後軸の前端まで開口して設けられ、更に後軸の前端外周に係合突起が形成されて、後軸先方の縮径側の弾性変形によって係合突起が中軸の内孔に設けられた係合段部に係止して、後軸が、その縦溝前方のスリット部を中軸に嵌装した状態で固定されてなる。
【0007】
請求項2に記載の発明に係る複式筆記具は、請求項1に記載の複式筆記具において、中軸の内孔に、各筆記体の挿通孔を有すると共に後方に胴部が形成された中駒が装着され、中駒の胴部が後軸のスリット部に嵌装することによって後軸先方の縮径が防止され、後軸が中軸に対し強固に固定されてなる。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、筆記体として3色のボールペンが摺動自在に配置されている複式筆記具を示している。尚、筆記体は、ボールペンばかりではなくシャープペンシルなどであっても良い。1は軸本体であり、その軸本体1は、前軸2と後軸3と中駒4とより構成されている。また、前軸2は、先軸5と中軸6が螺合等の手段によ離脱可能に固定されてなる。
【0009】
後軸3には、長手方向に3箇所の縦溝9が形成され、更にその縦溝の前方に段部9cを経てやや幅広のスリット部7がそれぞれ形成されている。
これは、筆記体8で示されるボールペンの数が3本であるためであり、この筆記体8の本数によって縦溝9及びスリット部7の数も変わるものである。また、スリット部7は、後軸3の前端まで形成されている。また、縦溝9の両側にはリブ9aが形成されている。このリブ9aは縦溝9の両側に全長に渡ってではなく略中間部まで形成されている。また、リブ9aの前端は後述するノック部材の後端係止部21を係合する段部9bとなっている。
また、後軸3の前方には、スリット部7によって分断された脚部状の軸部10が形成されており、その軸部10の端部には、係合突起11が形成され、軸部の外周部長手方向には溝部12が形成されている。
【0010】
また、中軸6の内孔中間部には、後軸3を組み付けた際に上記係合突起11が係止する段部13とその段部13の前方に係合突起14が形成されている。
また、係合段部13の後方には、長手方向に複数箇所の突部17が形成されており、この突部17に後軸3の軸部10に形成された溝部12が迎合し、組立時に軸部10が案内されると共に中軸に対し後軸が回転止めされる。
尚、上記の突部17と溝部12の迎合は、脚部状の軸部10の縮径方向などの変形を配慮して、上記実施形態に限らず蟻溝などのように相互間が係合する形状などが設定される。(図示せず)
【0011】
また、中駒4は、各筆記体8の挿通孔を有すると共に後方に胴部18が形成されており、中駒4を中軸6に組み付けた際に係合突起14が中駒4の外周に形成された係合溝15に相互の弾性変形によって係合し、中駒4が中軸6に固定される。
【0012】
次に、組立順序で説明する。
先ず、ノック部材19前端の接続部にボールペン等の筆記体8が連結される。次いで、ノック部材19の操作部20を後軸3の縦溝9に合わせて、押し込み嵌挿する。各ノック部材19がそれぞれ後軸3に嵌挿された状態で、各筆記体8に弾発部材16を嵌装する。以上で、後軸3がユニット化23される。
尚、ノック部材19単体の状態で後軸3に嵌挿することも、更に、後軸3を中軸6に係合させた後、筆記体8を連結したノック部材19を嵌挿することも可能である。
【0013】
次に、ユニット化23された後軸3を中軸6に嵌挿するが、この時、後軸3の軸部10に形成された溝部12を中軸6の突部17に合わせ、押し込み嵌挿させる。中軸6の突部17に後軸3の溝部12が案内され、中軸6に対する後軸3の位置決めがされる。更に後軸3を中軸6に対して押し込むと、後軸3の係合突起11が中軸6内孔の段部13に係合し、後軸3と中軸6は仮組状態となる。後軸3の軸部10は、弾性を有しているので縮径しながら後軸3の係合突起11が中軸6の段部13の位置で外側(係合段部13)に開放され、係合する。
【0014】
次に、中駒4を仮組状態となった中軸6に嵌挿するが、この時、中駒の胴部18の長手方向に形成した溝部22に後軸3の軸部10を案内・嵌挿させ、後軸3のスリット部7に胴部18が嵌入する。ここで、仮組状態である中軸6に対する中駒4の位置決めがなされる。更に中駒4を中軸6に対して押し込むと、中駒4の係合溝15が中軸6の係合突起14に係合し、中駒4と中軸6が固定される。
尚、中軸6に対しての中駒4の押し込みは、先軸5の螺合によって行うことも可能である。
すなわち、後軸3の軸部10に形成された係合突起11が中軸の段部13に弱い押し込み力で係合して後軸3と中軸6が仮組され、中駒4の胴部18が後軸3のスリット部7に嵌入することで軸部10の縮径が防止されて、後軸3は中軸6に対して強固に固定されることとなる。
【0015】
また、弾発部材16は、中駒4によって前方の移動が阻止されると共に、筆記体8を後方へ付勢する。最後に先軸5が中軸6に螺着等によって固定される。
この中駒4は、弾発部材16の前端を係止させることにより筆記体8を後方に付勢しており、従って中軸6に対する固定力は、基本的には弾発部材16の附勢力に耐える力や、筆記体の交換時にノック部材19前端の接続部と筆記体8後端の連結を外す力に耐える程度ですむ。
【0016】
尚、後軸のスリット部7の前端近傍に弾発部材16の前端を当接させる段部を形成し、上述したように突部17と溝部12の迎合を蟻溝などのように相互間が係合する形状になすと共に、軸部10前端の係合突起11が弾性変形可能となるように構成すれば、中駒4を省略した構造で実使用に耐える後軸と中軸の固定が可能である。(図示せず)
【0017】
【作用】
次に動作について説明する。選択したノック部材19の操作部20を前方に押圧すると、ノック部材19は縦溝9及びスリット部7に案内されながら、筆記体8を伴い前進し、筆記体8の先端が先軸5の先端より突出すると同時に、ノック部材19が後軸3の内側に押し込まれ、次いで、ノック部材19の後端係止部21が、リブ9aの段部9bに係合し、筆記体8の後退が阻止される。また、この状態から筆記体8を収納する場合には、他のノック部材19を押圧することによって突出側のノック部材が後退し、代わりに前進してその筆記体が突出する。
【0018】
本発明の複式筆記具は、ノック部材と筆記体とを組み合わせた状態、及びノック部材単体の状態においても、後軸に対し手によって容易に挿着することができ、また、中軸に対する後軸の嵌装、中軸・後軸に対する中駒の嵌装も、手により容易に組み立てられる。
【0019】
【発明の効果】
以上の実施形態からも明らかな如く、ノック部材や筆記体などを手により容易に組み付けることができ、弱い力で部材間の固定が可能であり、熟練や道具などを使用しないでも容易に組立することが可能である。
また、弾発部材を受ける中駒を別部材として構成したので、中軸に設けた後軸との係合部は、中軸の側面に穿設した係合孔ではなく内孔に形成した段部とすることが可能となり、中軸の外観及び金型構造をすっきりさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である複式筆記具の全体を示す縦断面図である。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図1のB−B断面図。
【図4】後軸の要部縦断面を示す図である。
【図5】ユニット化を示した図である。
【図6】中軸の縦断面図である。
【図7】中駒の正面図である。。
【図8】先軸の縦断面図である。
【符号の説明】
1 軸本体
2 前軸
3 後軸
4 中駒
5 先軸
6 中軸
7 スリット部
8 筆記体
9 縦溝
9a リブ
9b 段部
9c 段部
10 軸部
11 係合突起
12 溝部
13 段部
14 係合突起
15 係合溝
16 弾発部材
17 突部
18 胴部
19 ノック部材
20 操作部
21 後端係止部
22 溝部
23 ユニット化

Claims (2)

  1. 筆記体と連接した複数のノック部材の操作部を後軸後端部に至り設けたそれぞれの縦溝に突出させ、各ノック部材を軸先方に摺動させることにより選択的に筆記部を先軸の先端孔から突出係止させるようにした複式筆記具において、上記後軸の縦溝に連通して、ノック部材を摺動可能にガイドするスリット部が後軸の前端まで開口して設けられ、更に後軸の前端外周に係合突起が形成されて、後軸先方の縮径側の弾性変形によって係合突起が中軸の内孔に設けられた係合段部に係止して、後軸が、その縦溝前方のスリット部を中軸に嵌装した状態で固定されてなる複式筆記具。
  2. 中軸の内孔に、各筆記体の挿通孔を有すると共に後方に胴部が形成された中駒が装着され、中駒の胴部が後軸のスリット部に嵌装することによって後軸先方の縮径が防止され、後軸が中軸に対し強固に固定されてなる請求項1に記載の複式筆記具。
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