JP5711019B2 - 出没式筆記具 - Google Patents

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Description

本発明は、軸筒外周面から露出する押子を進退操作することで、軸筒の前端から筆記部を出没させる出没式筆記具に関するものである。
従来、この種の出没式筆記具には、特許文献1に記載されたもののように、軸筒を構成する後軸の周壁に、周方向に間隔を置いて複数の窓部を設け、これら窓部のそれぞれから押子を突出させるとともに、これら押子のうちの一つに開閉操作機能付きクリップを支持するようにしたものがある。
このような出没式筆記具を組立てる際には、リフィールの後端部に接続された押子を、後軸の前端開口部に挿入し、該押子を後軸の内部から前記窓部に挿通させて後軸の周壁に係合させるようにしている。
ところで、このような出没式筆記具では、クリップ支持用の押子が、そのクリップ支持構造等のために他の押子よりも大きい。このため、このクリップ支持用の押子を、後軸内に挿入して後方へ移動し、後軸内から窓部に挿通して係合させる作業が困難になる場合があった。
そこで、軸筒後端側の窓孔に対し外部から押子を挿入するようにした構造が望まれる。このような構造の一例として、例えば特許文献2に記載された発明では、操作体(7)の両側壁に係止突起(76)を設け、窓孔(5)の側壁に、幅狭部(51)と該幅狭部(51)より広い幅を有する幅広部(52)とを設け、前記幅狭部(51)の内面と前記操作体(7)の係止突起(76)とが摺動可能に抜け止め係止され、前記窓孔(5)の幅広部(52)を、前記操作体(7)の係止突起(76)が通過可能に構成し、押子(操作体7)を、窓孔(5)を介して、軸筒(2)内から取り外し可能且つ軸筒(2)内に挿入可能に構成してなり、ユーザーが好みの筆記体及び押子(操作体)を自由に交換できるようにしている。
しかしながら、前記した後者従来技術によれば、ユーザー等が外すことを意図しないで、あるいは子供等が悪戯で、押子(操作体7)を引っ張った場合でも、押子(操作体7)が容易に外れてしまうおそれがある。特に、押子に、前者従来技術の開閉操作機能付きクリップを一体的に組み合わせた構成とした場合には、前記クリップを前進させる際に前方向の外力が作用し、前記クリップを衣類等に掛止する際には後方向の外力が作用する等、押子に対し多方向の外力が作用するため、通常の使用状態であっても、前記外力の加わり方によっては押子が容易に外れてしまうおそれがある。
特開2005−111876号公報 特開2009−286111号公報
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、押子を外部から容易に組み付けることができる上、該押子が誤って外れてしまうのを防ぐことができる出没式筆記具を提供することにある。
上記課題を解決するための技術的手段は、軸筒外周面から突出する押子の進退操作によって軸筒前端から筆記部を出没するようにした出没式筆記具において、軸筒の外周側に、軸筒径方向へ貫通するとともに軸筒軸方向へわたるガイド孔と、該ガイド孔の前方に連続するとともに該ガイド孔よりも軸筒径方向の幅が大きい挿入孔とを設け、前記押子に、前記ガイド孔に嵌め合わせられて軸筒軸方向へ導びかれる被ガイド部と、該被ガイド部の軸筒中心側で軸筒径方向へ突出する抜止突起とを設け、前記押子をその前端側から前記挿入孔に挿入した後、軸筒後方へずらして、前記被ガイド部を前記ガイド孔に嵌め合わせるとともに、前記抜止突起を前記ガイド孔の裏側に掛合するようにした出没式筆記具であって、軸筒の周壁に窓部を設けるとともに、軸筒内に、前記窓部に連通するように前記ガイド孔及び前記挿入孔を形成した押子ガイド体を備え、前記押子ガイド体は、前進位置にある前記押子を係止した状態で、軸筒に相対して軸方向へ往復動するように設けられるとともに、後端側のノック部を軸筒後端に挿通して外部へ突出していることを特徴とする。
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用効果を奏する。
押子をその前端側から挿入孔に挿入した後、軸筒後方へずらせば、該押子の被ガイド部がガイド孔に嵌り合うとともに、同押子の抜止突起がガイド孔の裏側で軸筒径方向へ突出して掛合する。この掛合状態の押子は、軸筒径方向や軸筒後方へ引張っても抜け外れることはない。
よって、押子を外部から容易に組み付けることができる上、該押子が誤って外れてしまうのを防ぐことができる。
本発明に係る出没式筆記具の一例を示す断面図である。 クリップ支持用押子の一例を示す斜視図である。なお、本図では、輪郭を明確にするために、曲面と平面の境目を実線で示している。 押子ガイド体の一例を示す斜視図である。 同押子ガイド体の一部分を切欠して内部構造を見せるようにした斜視図である。 クリップ支持用押子を組み付けようとしている状態の要部斜視図である。 クリップ支持用押子の組付け手順を示す構造図であり、(a)は押子を押子ガイド体に組み付ける前の状態、(b)は押子を押子ガイド体に押子を挿入した状態、(c)は押子を後退させて押子ガイド体に組付けた状態を示す。 クリップ支持用押子を前進位置で掛止した状態を示す断面図である。 直接操作用押子の一例を示す側面図である。
本発明を実施するための一形態は、軸筒外周面から突出する押子の進退操作によって軸筒前端から筆記部を出没するようにした出没式筆記具において、軸筒の外周側に、軸筒径方向へ貫通するとともに軸筒軸方向へわたるガイド孔と、該ガイド孔の前方に連続するとともに該ガイド孔よりも軸筒径方向の幅が大きい挿入孔とを設け、前記押子に、前記ガイド孔に嵌め合わせられて軸筒軸方向へ導びかれる被ガイド部と、該被ガイド部の軸筒中心側で軸筒径方向へ突出する抜止突起とを設け、前記押子をその前端側から前記挿入孔に挿入した後、軸筒後方へずらして、前記被ガイド部を前記ガイド孔に嵌め合わせるとともに、前記抜止突起を前記ガイド孔の裏側に掛合するようにした。
さらに、押子をより外れ難くする形態としては、前記押子は、前記ガイド孔と前記挿入孔を合わせた軸筒軸方向の長さよりも長く形成され、その後端寄りに前記抜止突起を配置している。
さらに、押子の外れ防止効果及びがたつき防止効果を顕著に発揮する形態としては、前記押子には、後端部が軸筒中心方向へ押圧されることで前端部を軸筒外周面から離間して開放する開閉操作機能付のクリップが支持され、
前記押子の後端側には、軸筒外へ突出して前記クリップを開閉回動可能に支持する支持突部が設けられ、前記抜止突起は、前記支持突部のクリップ支点部よりも後方側に配置されている。
さらに、押子を外れ難くするとともに該押子の進退動作を良好にする具体的形態としては、前記押子は、前記ガイド孔よりも軸筒径方向の幅が広く、且つ前記ガイド孔の表側の縁に沿うように軸筒軸方向へ延設されたスライド部を備え、該スライド部の軸筒中心側の面に前記被ガイド部を有するとともに、前記抜止突起を前記被ガイド部から軸筒径方向の両側へ突出している。
さらに、前進した際の押子を軸筒後方へ突出するノック部の操作により進退可能にした上で、該押子を外れ難くする形態としては、軸筒の周壁に窓部を設けるとともに、軸筒内に、前記窓部に連通するように前記ガイド孔及び前記挿孔を形成した押子ガイド体を備え、前記押子ガイド体は、前進位置にある前記押子を係止した状態で、軸筒に相対して軸方向へ往復動するように設けられるとともに、後端側のノック部を軸筒後端に挿通して外部へ突出している。
以下、上記形態を適用した好ましい具体例を、図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下の説明中、「軸筒軸方向」とは、軸筒10の軸心(中心線)が延びる方向(図1に示す筆記具1の前後方向)を意味する。
また、「軸筒径方向」とは、軸筒10の直径方向を意味する。
また、「軸筒中心方向」とは、軸筒径方向に沿って軸筒中心へ向かう方向を意味する。
また、「軸筒径外方向」とは、軸筒径方向に沿って軸筒外方へ向かう方向を意味する。
図1は、本発明に係わる出没式筆記具の一例を示している。
この出没式筆記具1は、軸筒10と、該軸筒10内に収納された複数(本実施の形態の一例では4本)のリフィール21,22と、これらリフィール21,22をそれぞれ軸方向へ案内するリフィールガイド部材30と、押子41,42の進退を案内する押子ガイド体50と、リフィール21,22の後端にそれぞれ接続されたクリップ支持用押子41及び直接操作用押子42とを備え、前記クリップ支持用押子41を、軸筒10の外周側から内部へ組み付けられるようにしている。
軸筒10は、図示例によれば、前側軸筒11に、後側軸筒12を接続してなる長尺筒状の部材である。
この軸筒10の後端側には、後述する押子ガイド体50のガイド孔51a及び挿入孔51c(図3参照)に連通する窓部12c、同押子ガイド体50のガイド孔51d及び挿入孔51f(図4参照)に連通する窓部12bが設けられる。
この軸筒10の他例としては、一本の筒体からなる態様や、筒体の先端側に先細状の先口を接続した態様、軸方向に接続された3本以上の筒体からなる態様等とすることが可能である。
複数のリフィール21,22のうち、一つはシャープペンシル用リフィール、他方のものはボールペン用リフィールである。
シャープペンシル用リフィール21は、筆記部21a側の段部21bを軸筒10前端の開口部11a1の内縁に係止された状態で、圧縮スプリング21cよりも後側の芯タンク21dが押されて軸方向へ往復動することによって、筆記部21aから鉛芯を繰り出す周知構造を有する。
また、各ボールペン用リフィール22は、インクが充填されたインク収容管22bの前端に、回転自在に転写ボールを抱持したチップ22aを嵌着してなる。
リフィールガイド部材30は、軸筒10内における軸方向の中央よりも若干後側に固定され、シャープペンシル用リフィール21及びボールペン用リフィール22,22のそれぞれを軸方向へ貫通挿入するとともに、リフィール21,22のそれぞれに環装された付勢部材31の先端部を受けている。
押子ガイド体50は、クリップ支持用押子41及び直接操作用押子42のそれぞれを、リフィール21,22前端が軸筒10前端から突出した前進位置と、同リフィール21,22が軸筒10内に没入した後退位置との間でスライドさせるように支持している。
さらに、この押子ガイド体50は、クリップ支持用押子41又は直接操作用押子42を前記前進位置で係止した状態で、軸筒10に相対して軸方向へ往復動するように設けられ、その往復動操作のためのノック部52を、軸筒10後端に挿通して後方へ突出している。
この構成によれば、クリップ支持用押子41を前記前進位置で後退不能に係止した状態で、ノック部52がノック操作されると、押子ガイド体50の往復運動がクリップ支持用押子41を介してシャープペンシル用リフィール21の後部側に伝達され、シャープペンシル用リフィール21前端から鉛芯が繰り出される。
押子ガイド体50の形状について、さらに詳細に説明すれば、この押子ガイド体50は、図3及び図4に示すように、クリップ支持用押子41及び直接操作用押子42の進退を案内するガイド筒部51と、軸筒10後端から外部へ突出するノック部52とを具備する略段付筒状に形成される。
ガイド筒部51は、後側軸筒12の後端側に内在され、軸方向へスライド可能な略筒状に形成され、その外周側に、クリップ支持用押子41の進退を案内するガイド孔51aと、前進位置となった際のクリップ支持用押子41の後端を係止する係止段部51bと、クリップ支持用押子41を軸筒外から軸筒内へ挿入するための挿入孔51cとを有する。
さらに、このガイド筒部51は、前記ガイド孔51aとは周方向にずれた位置に、直接操作用押子42の進退を案内するガイド孔51dと、該ガイド孔51dの表側の縁の前端側に配置されて前進位置となった際の直接操作用押子42の後端を係止する係止段部51bと、ガイド孔51dの前方に連続するとともに該ガイド孔51dよりも軸筒径方向の幅が大きい挿入孔51fとを有する。
ガイド孔51aは、押子ガイド体50の周壁を軸筒径方向へ貫通するとともに軸筒軸方向へわたる長尺矩形状の孔であり、後述するクリップ支持用押子41の被ガイド部を遊嵌する幅に形成される。
ガイド孔51aの後端側の縁51a2は、後退した際のクリップ支持用押子41の後端部に対し、凹凸状に嵌り合って、クリップ支持用押子41のがたつきを防止する。
係止段部51bは、前記ガイド孔51aの表側の縁51a1の前端側に、軸筒中心方向へ階段状に凹むようにして設けられる。
また、挿入孔51cは、ガイド孔51aの前方に連続する貫通孔である。
この挿入孔51cの軸筒径方向の幅は、ガイド孔51aの軸筒径方向の幅よりも大きく、且つクリップ支持用押子41の最大幅よりも若干大きい寸法に設定されている。
そして、この挿入孔51cの軸筒軸方向の長さは、ガイド孔51aの軸筒軸方向の長さよりも短く、且つクリップ支持用押子41の支持突部41bの軸筒軸方向の長さよりも若干長い寸法に設定されている。
また、他方のガイド孔51dは、押子ガイド体50の周壁を軸筒径方向へ貫通するとともに軸筒軸方向へわたる長尺矩形状の孔であり、後述する直接操作用押子42の被ガイド部を嵌め合わせて前後へ導くことが可能な幅に形成される(図3及び図4参照)。
このガイド孔51d前端側の係止段部51eは、前記ガイド孔51dの表側の縁の前端側に、軸筒中心方向へ階段状に凹むようにして設けられる。
ガイド孔51d前方側に連続する挿入孔51fは、後述する直接操作用押子42の操作突部42bを挿通可能であって、前記抜止突起42dを挿通不能な幅に形成される。
なお、図3中、符号51gは、軸筒10内周面の図示しない凸部に嵌り合って、押子ガイド体50を回転不能に保持する凹部である。
また、クリップ支持用押子41は、その前端側がスペーサ43を介してシャープペンシル用リフィール21の後端部に接続され、前記付勢部材31によって後方へ付勢されている。このクリップ支持用押子41の後端側には、軸筒10外に突出してクリップ60を開閉回動可能に支持する支持突部41bが設けられる。
このクリップ支持用押子41は、装着される前記クリップ部60が指等でスライド操作されることで進退する。
クリップ支持用押子41は、ガイド孔51a及び挿入孔51cから容易に抜き出されることのないように、ガイド孔51aと挿入孔51cを合わせた軸筒軸方向の長さよりも長く形成され、その後端寄りに抜止突起41fを配置している。
このクリップ支持用押子41は、図2に示すように、ガイド孔51aの表側の縁51a1に摺接して前後へスライドするように設けられたスライド部41aと、スライド部41aの後端側における軸筒径外方向側に突設された支持突部41bと、スライド部41aの軸筒中心側の面から軸筒中心方向へ突設されてガイド孔51aに嵌め合わせられる被ガイド部41cと、被ガイド部41cの軸筒中心側で軸筒径方向の両側へ突出する抜止突起41fと、被ガイド部41cの最後端部に設けられた掛止凹部41gとを有する。
スライド部41aは、ガイド孔51aよりも幅(軸筒径方向の寸法)が広く、且つガイド孔51aの表側の縁51a1に沿うように軸筒軸方向へ延設された長尺状を呈する。このスライド部41aの軸筒中心側の面は、ガイド孔51aの表側の縁51a1に安定して接触するように平坦面状に形成される。
支持突部41bは、軸筒10外へ突出してクリップ60を揺動自在に支持するための突起であり、クリップ60の回動支点となる凹状のクリップ支点部41b1と、クリップ60の後端側を弾発するコイルスプリング61を装着するためのスプリング装着部41b2とを有する。
この支持突部41bは、押子ガイド体50の挿入孔51cを通過するように、軸筒軸方向の寸法、及び幅寸法(軸筒周方向の寸法)が設定されている。
被ガイド部41cは、スライド部41aの軸筒中心側の面における幅方向の中心寄りの部分から、軸筒中心方向へ向かって突出する突起であり、クリップ支持用押子41全体の後部寄りに位置するとともに、軸筒軸方向へわたる長尺状に設けられる。
この被ガイド部41cは、押子ガイド体50のガイド孔51aに嵌り合って前後へ導かれるように、その幅寸法(軸筒周方向の寸法)が設定されている。また、この被ガイド部41cの長さ方向(軸筒軸方向)の寸法は、ガイド孔51a(図3参照)の長さよりも若干長い寸法に設定される。
そして、前記被ガイド部41cにおける軸筒中心側の縁には、他の押子42に係合させるための前後二つの係合突起41d,41eが設けられる。
前側の係合突起41dは、前進位置で掛止されている他の押子42の掛止状態を解除する場合に、その押子42に対し後方から当接する突起である。
後側の係合突起41eは、前進位置で掛止されている当該クリップ支持用押子41の掛止状態を解除する場合に、他の押子42によって後方から当接される突起である。
また、抜止突起41fは、被ガイド部41cにおける軸筒中心側で幅方向(軸筒周方向)の両側へ突出して、ガイド孔51aの裏側に掛止される突起である。両側の抜止突起41fの幅寸法(軸筒周方向の寸法)は、ガイド孔51aの幅寸法よりも大きく設定される。
この抜止突起41fは、支持突部41bのクリップ支点部41b1よりも後方側に配置されている。この構成によれば、クリップ支持用押子41の後端部側が抜止突起41fによってクリップ支点部41b1よりも後側でガイド孔51aの裏側に掛止されるため、クリップ60におけるクリップ支点部41b1よりも後端側の部分が軸筒10から離れる方向へ強引に引張られて、クリップ支持用押子41後部側が反るようにして変形されてしまうようなことを、防止することができる。
また、抜止突起41fは、クリップ支持用押子41が前進して係合部51bに掛止された際も(図7参照)、ガイド孔51aの裏側に対して少なくとも部分的に重なるように配置される。この構成によれば、クリップ支持用押子41が前進位置で係合部51bに掛止された状態で、クリップ60が軸筒10から離れる方向へ引張られた場合でも、抜止突起41fをガイド孔51aにおける縁51a3の前端部に当接させて、クリップ支持用押子41が容易に外されてしまうのを防止することができる。
また、掛止凹部41gは、被ガイド部41cの最後端部に後方向きに形成された凹部であり、クリップ支持用押子41の後退位置で、ガイド孔51a後端の縁51a2に凹凸状に嵌り合う。
この掛止凹部41gの底部41e1は、軸筒軸方向において、抜止突起41fの後端部41f1と同位置、又は後端部41f1に近接する位置となるように配置されている。この構成によれば、掛止凹部41g及び抜止突起41fの協働作用によって、クリップ支持用押子41の後端側がガイド孔51aから引き抜かれたり、クリップ支持用押子41の後端側ががたついたり等するのを、効果的に防ぐことができる。
また、直接操作用押子42は、図示例によれば、その前端側がボールペン用リフィール22に接続され、前記付勢部材31によって後方へ付勢されている。この直接操作用押子42の後端側には、指等によって直接操作される操作突部42bが設けられる。
この直接操作用押子42は、図8に示すように、ガイド孔51dの表側の縁に摺接して前後へスライドするように設けられたスライド部42aと、スライド部42aの後端側における軸筒径外方向側に突設された操作突部42bと、スライド部42aの軸筒中心側の面から軸筒中心方向へ突設されてガイド孔51dに嵌め合わせられる被ガイド部42cと、スライド部42aから軸筒径方向の両側へ突出する抜止突起42dとを有する。
スライド部42aは、ガイド孔51dよりも軸筒径方向の幅が広く、且つガイド孔51dの表側の縁に沿うように軸筒軸方向へ延設された長尺状を呈する。このスライド部42aの軸筒中心側の面は、ガイド孔51dの表側の縁に安定して接触するように平坦面状に形成される。
操作突部42bは、外部から進退操作されるように、軸筒10外へ突出する突起である。この操作突部42bは、ガイド孔51d及び挿入孔51f(図4参照)を通過可能なように、その幅寸法(軸筒径方向の寸法)が設定されている。
被ガイド部42cは、クリップ支持用押子41の被ガイド部41cと略同形状に形成される。この被ガイド部42cの軸筒中心側には、前記被ガイド部41cと略同様にして、係合突起42e,42fを有する。
また、抜止突起42dは、スライド部42aにおける長さ方向の中央寄りであって軸筒中心寄りに配置され、スライド部42aの幅方向端部から軸筒径方向の両側へ突出するように設けられる。これら両側の抜止突起42dの幅寸法(軸筒径方向の寸法)は、押子ガイド体50のガイド孔51d及び挿入孔51f(図4参照)を通過不能な大きさに設定されている。したがって、直接操作用押子42は、ガイド孔51d及び挿入孔51fに対しその外周側からは内部へ挿入不能であり、押子ガイド体50の前端から内部へ挿入される。
上記構成のクリップ支持用押子41及び直接操作用押子42は、それぞれ、付勢部材31によって後方へ付勢される。付勢部材31は、圧縮コイルスプリングであり、クリップ支持用押子41及び直接操作用押子42が前進位置で掛止された状態よりも若干前進した際に、全密着となるように設けられる。
また、クリップ部60は、開閉操作機能付クリップであり、その後端部が軸筒中心方向へ押圧されることで、前端部を軸筒10外周面から離間するように開放し、前記押圧力が除去されると、コイルスプリング61の付勢力によって前端部を軸筒10外周面に接近させるように、クリップ支持用押子41後端側の支持突部41bに枢支されている。
次に、上記構成のクリップ支持用押子41を軸筒10及び押子ガイド体50に組み付ける手順について説明する。
図6は、主要な係合関係を明瞭にするために、軸筒10を省き、押子ガイド体50に対してクリップ支持用押子41を組み付ける手順を示すが、実際には押子ガイド体50の周囲が軸筒10によって覆われた状態で、図示と同様にしてクリップ支持用押子41が組みつけられる。
先ず、クリップ支持用押子41がその前端側から挿入孔51cに挿入される(図6(a)参照)。そして、クリップ支持用押子41の支持突部41bが挿入孔51c内へ押し込まれる。
次に、クリップ支持用押子41は、軸筒10及び押子ガイド体50の軸心と略平行に保持され、軸筒後方へずらすようにして移動される(図6(b)(c)参照)。
この移動によって、被ガイド部41cがガイド孔51aに嵌り合うとともに、抜止突起41fがガイド孔51aの裏側の縁51a3に掛合する。したがって、クリップ支持用押子41は、ガイド孔51aから径外方向(図6の上方)へ引き抜かれることなく、後方へスライドする。
そして、ガイド孔51aの最後端部まで移動したクリップ支持用押子41は、該クリップ支持用押子41後端の掛止凹部41gを、ガイド孔51a後端の縁51a2に凹凸状に嵌め合わせる(図6(c)参照)。
図6(c)に示す装着状態では、支持突部41bが径外方向(図6の上方)へ引っ張られたとしても、抜止突起41fがガイド孔51aの裏側の縁51a3に掛止し、さらに掛止凹部41gがガイド孔51a後端の縁51a2に掛止されるため、クリップ支持用押子41がガイド孔51aから容易に外されることはない。
組み付けられたクリップ支持用押子41は、ガイド孔51a及び挿入孔51cの最前端部まで移動すれば、軸径方向へ外すことが可能であるが、通常状態では、付勢部材31(コイルスプリング)が全密着してクリップ支持用押子41の前進を阻止するため、クリップ支持用押子41が前記最前端部まで移動して外れてしまうことはない。
よって、クリップ支持用押子41を外部から容易に組み付けることができる上、該押子41が誤って外れてしまうのを効果的に防ぐことができる。
しかも、抜止突起41f及び掛止凹部41gによる相乗効果によって、クリップ支持用押子41の移動中のがたつき、クリップ60の開閉動作によるがたつき等を効果的に軽減することができる。
また、直接操作用押子42は、上記のようにしてクリップ支持用押子41が組み付けられる前に、押子ガイド体50内の前方側から組み付ければよいが、逆に、クリップ支持用押子41が組み付けられた後に、押子ガイド体50内の前方側から組み付けることも可能である。
なお、上記構成によれば、シャープペンシル用リフィール21に対するノック操作を可能にするために、軸筒10内に進退可能な押子ガイド体50を設けたが、他例として、軸筒10内に収容されるリフィールを全てシャープペンシル用リフィール21以外のリフィール(例えば、ボールペン用リフィール22や入力ペン用リフィール等)とした場合には、押子ガイド体50を省き、軸筒10の周壁に直接的にクリップ支持用押子41及び直接操作用押子42を係合する構造としてもよい。
また、上記実施の形態によれば、直接操作用押子42は、軸筒10内側からガイド孔51dに係合される構造としたが、他例としては、クリップ支持用押子41の場合と同様に、軸筒10外周側からガイド孔51dに掛止される構造とすることも可能である。この場合には、挿入孔51fの幅寸法(軸径方向の寸法)を直接操作用押子42の両抜止突起42dの幅よりも大きくし、両抜止突起42dが挿入孔51fに通過するようにすればよい。
また、図示例によれば、クリップ支持用押子41単体を組み付ける手順を示しているが、本実施の形態の出没式筆記具1は、クリップ支持用押子41に、リフィール21(又は22)、付勢部材31及びクリップ60が装着された状態であっても、図6に示す手順でのクリップ支持用押子41の組み付けが可能である。また、逆の手順を行えば、クリップ支持用押子41を外すことも可能である。
1:出没式筆記具 10:軸筒
12c:窓部 21:シャープペンシル用リフィール
21a:筆記部 41:クリップ支持用押子
41a:スライド部 41b:支持突部
41b1:クリップ支点部 41c:被ガイド部
41f:抜止突起 42:直接操作用押子
50:押子ガイド体 51a:ガイド孔
52:ノック部

Claims (4)

  1. 軸筒外周面から突出する押子の進退操作によって軸筒前端から筆記部を出没するようにした出没式筆記具において、
    軸筒の外周側に、軸筒径方向へ貫通するとともに軸筒軸方向へわたるガイド孔と、該ガイド孔の前方に連続するとともに該ガイド孔よりも軸筒径方向の幅が大きい挿入孔とを設け、
    前記押子に、前記ガイド孔に嵌め合わせられて軸筒軸方向へ導びかれる被ガイド部と、該被ガイド部の軸筒中心側で軸筒径方向へ突出する抜止突起とを設け、
    前記押子をその前端側から前記挿入孔に挿入した後、軸筒後方へずらして、前記被ガイド部を前記ガイド孔に嵌め合わせるとともに、前記抜止突起を前記ガイド孔の裏側に掛合するようにした出没式筆記具であって、
    軸筒の周壁に窓部を設けるとともに、軸筒内に、前記窓部に連通するように前記ガイド孔及び前記挿入孔を形成した押子ガイド体を備え、
    前記押子ガイド体は、前進位置にある前記押子を係止した状態で、軸筒に相対して軸方向へ往復動するように設けられるとともに、後端側のノック部を軸筒後端に挿通して外部へ突出していることを特徴とする出没式筆記具。
  2. 前記押子は、前記ガイド孔と前記挿入孔を合わせた軸筒軸方向の長さよりも長く形成され、その後端寄りに前記抜止突起を配置していることを特徴とする請求項1記載の出没式筆記具。
  3. 前記押子には、後端部が軸筒中心方向へ押圧されることで前端部を軸筒外周面から離間して開放する開閉操作機能付のクリップが支持され、
    前記押子の後端側には、軸筒外へ突出して前記クリップを開閉回動可能に支持する支持突部が設けられ、前記抜止突起は、前記支持突部のクリップ支点部よりも後方側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の出没式筆記具。
  4. 前記押子は、前記ガイド孔よりも軸筒径方向の幅が広く、且つ前記ガイド孔の表側の縁に沿うように軸筒軸方向へ延設されたスライド部を備え、該スライド部の軸筒中心側の面に前記被ガイド部を有するとともに、前記抜止突起を前記被ガイド部から軸筒径方向の両側へ突出していることを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の出没式筆記具。
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