JP2008173912A - ノック式筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】カム溝とノック体と回転カムとで構成したノック式繰出機構を有したノック式筆記具において、筆記時におけるノック体の「がたつき問題」と、かつ筆記時における筆記体の「がたつき問題」を、簡単な構造で解消したノック式筆記具を提案するものである。
【解決手段】軸筒の内壁面に形成したカム溝と先端にカム面を有したノック体と前記カム面に噛合うカム受け部を有した回転カムとで構成されたノック式繰出機構を有したノック式筆記具において、押圧部と棒状軸部と頭冠部とで構成された摺動ホルダーを形成する。該摺動ホルダーを、押圧部を筆記体の後端部に連接し、棒状軸部をノック体内及び回転カム内に挿通し、押圧部と回転カムとの間に第二のスプリングを設けて、頭冠部が直接又は間接的にノック体に連接するように配設する。筆記時に、筆記体が軸筒の先端部の内壁面に7.84N(800gf)以上の弾発力の荷重で衝接するようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、軸筒内にスプリングを介して後方に付勢して収容した筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部から出没させるための、軸筒の内壁面に形成したカム溝と先端にカム面を有したノック体と前記カム面に噛合うカム受け部を有した回転カムとで構成されたノック式繰出機構を軸筒に具設したノック式筆記具に関する。
従来より、軸筒内にスプリングを介して後方に付勢して収容した筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部から出没させるための、軸筒の内壁面に形成したカム溝と先端にカム面を有したノック体と前記カム面に噛合うカム受け部を有した回転カムとで構成されたノック式繰出機構を軸筒に具設したノック式筆記具は知られている。このノック式筆記具における筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より出没させる際の動作について説明すると、ノック体を押圧すると、ノック体と回転カムがカム溝に沿って前進し、回転カムにより押圧された筆記体も連動して前進し、筆記先端部を軸筒の先端開口部から突出する。回転カムは回転してカム溝の係止部に係止して後退を抑制されるので、筆記先端部は軸筒の先端開口部から突出した状態を維持される。筆記先端部を軸筒内に没入させるには、再度ノック体を押圧して回転カムを若干前進させて回転させ、回転カムのカム溝の係止部との係止を解除する。スプリングにより後端側へ付勢された筆記体を介して回転カム及びノック体は後方へ押圧されるので後退し、筆記体も後退して筆記先端部を軸筒内に没入する。
ノック体を押圧して筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出した際には、前記したように回転カムはカム溝の先端に設けた係止部に係止するので、回転カムは後退することなく前進位置を維持するが、ノック体はそのまま回転カムから離れて後退可能となる。ノック体は回転カムと元の位置との間でカム溝に沿って前後動し、「ノック体のがたつき問題」が生じる。また、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より出没させる繰出機構を有した筆記具においては、前記筆記先端部を軸筒の先端開口部より出没させるために、当然に筆記先端部の軸径は軸筒の先端開口部の内径より小径になっており、筆記時における「筆記体のがたつき問題」がある。
前者の「ノック体のがたつき問題」を解消するものとして、カム筒(回転カム)の後端とノック部材(ノック体)の前端との間に戻しスプリングを配設する技術が知られており、例えば特開平10−264583号の公報により開示されている。後者の「筆記体のがたつき問題」に関しては、常時筆記体の筆記先端部が軸筒より突出してなる鉛筆型の筆記具に対して、チップホルダーを合成樹脂により構成し、軸筒の先端開口部の先端孔をストレート状に貫設し、前記先端孔内壁に前記チップホルダーの前部を圧接させてなる技術が、特許第3200722号の公報により開示されているが、前記したようなノック式筆記具においては、提案されていない。
前記の技術をノック式筆記具に利用しようとすると、例えばノック式ボールペンにおいては、軸筒内に収容されるボールペンレフィルは、ボールペンチップがインキが収容されたインキ筒に直接挿着されたものもあり、この場合には、軸筒の先端孔(先端開口部)の近傍は金属で形成されたボールペンチップが位置することになり、またボールペンレフィル全体が金属製のものもあり、ボールペンレフィルの形態においては採用できない。
従来、前記したようなカム溝とノック体と回転カムとで構成したノック式繰出機構を有したノック式筆記具においては、後者の「筆記体のがたつき問題」を解消するものは提案されておらず、まして前者の「がたつき問題」をも同時に解消する構造を有したノック式筆記具は提案されていなかった。
ところで、軸筒内に筆記体を収容した構造の筆記具においては、筆記時における書き味を改善するために、筆記時における筆圧を緩衝するものとして緩衝用バネを備えた構造が従来より多数提案されており、カム溝とノック体と回転カムとで構成したノック式繰出機構を配設したノック式筆記具においても、実開昭57−163376号の公報により、軸筒内に押出機構を備えた押出式ボールペンにおいて、押出機構との間に、筆記体を軸筒内に引込むためのバネよりも強い弾発力の筆圧緩衝用弾性部材を介在させた「押出式ボールペン」に係る考案が提案されている。
本発明者は、前記筆圧緩衝用バネ(スプリング)に着目し、種々検討した結果、バネの弾発力を強くして軸筒内に収容した筆記体の先端部を軸筒の先端開口部近傍の内壁面に強い荷重で衝接させることで、筆記時における軸径方向への「筆記体のがたつき問題」を解消することが可能であることが判り、本発明に至った。
しかし、両方の「ノック体のがたつき問題」と「筆記体のがたつき問題」を解消するために、前記提案された構造を単に組み合わせただけでは、筆記体を後方へ付勢するためのスプリングと、筆記体を前方(軸筒の先端開口部側)へ付勢するためのスプリングと、ノック体を後方へ付勢するための戻しスプリングの3つが必要になり、各スプリングの弾発力の強弱関係が煩雑になり、現実問題として簡単な構造で、両方の「がたつき問題」を解消するのは困難である。
特開平10−264583号公報 特許第3200722号公報 実開昭57−163376号公報
本発明は、軸筒内にスプリングを介して後方に付勢して収容したボールペンレフィルやマーカーレフィル等の筆記体の筆記先端部を、軸筒の先端開口部から出没させるための、軸筒の内壁面に形成したカム溝と先端にカム面を有したノック体と前記カム面に噛合うカム受け部を有した回転カムとで構成されたノック式繰出機構を軸筒に具設したノック式筆記具において、筆記時における「ノック体のがたつき問題」と、かつ筆記時における「筆記体のがたつき問題」を、簡単な構造で解消したノック式筆記具を提案するものである。
本発明は、
「1.軸筒内にスプリングを介して後方に付勢して収容した筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部から出没させるための、軸筒の内壁面に形成したカム溝と先端にカム面を有したノック体と前記カム面に噛合うカム受け部を有した回転カムとで構成されたノック式繰出機構を軸筒に具設したノック式筆記具において、先端に軸筒内に収容された筆記体の後端を押圧するための押圧部と、前記ノック体及び回転カムに挿入する棒状軸部と、該棒状軸部の外径より大径な外径を有する頭冠部とで構成した摺動ホルダーを、押圧部を筆記体の後端部に連接し、棒状軸部を前記ノック体内及び回転カム内に前後に摺動可能に挿入し、押圧部と回転カムとの間に、前記スプリングの弾発力より大きな弾発力を有した第二のスプリングを配して、筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より突出しないように頭冠部を直接又は間接的にノック体に連接させるとともに、頭冠部を押圧することなくノック体を押圧可能に頭冠部を配して設け、ノック体を押圧することで、回転カム及び摺動ホルダーが連動して前進し、押圧部の筆記体の後端への押圧により、筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より突出した際に、筆記体が軸筒の内壁面に7.84N(800gf)以上の荷重で衝接し、筆記体の前後方向および軸径方向のがたつきを防止したことを特徴とする、ノック式筆記具。
2.前記頭冠部を、ノック体の後端に形成した凹部に軸心方向に摺動可能に挿嵌して設け、ノック体の開口部を頭栓で被覆することで、頭冠部を押圧することなくノック体を押圧可能とした、前記1項に記載のノック式筆記具。
3.前記頭冠部を、ノック体の後端に連接した頭冠カバーに形成した凹部に軸心方向に摺動可能に挿嵌して設け、頭冠カバーの開口部を頭栓で被覆することで、頭冠部を押圧することなくノック体を押圧可能とした、前記1項に記載のノック式筆記具。
4.前記筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より突出した際に、筆記体を軸筒の内壁面に面接触させてなる、前記1項乃至3項のいずれか1項に記載のノック式筆記具。」
である。
本発明のノック式筆記具においては、筆記体を後方へ付勢するためのスプリングの弾発力より、摺動ホルダーの押圧部と回転カムとの間に配した第二のスプリングの弾発力の方が大きく、摺動ホルダーは、第二のスプリングの弾発力により前方へ摺動しようとするが、頭冠部が直接又は間接的にノック体に連接しているので、摺動ホルダーの前方への摺動は阻止され、筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部から突出することはない。
本発明のノック式筆記具においては、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部から出没させるのにノック体を押圧する必要がある。摺動ホルダーの頭冠部を直接押圧しても、ノック体及び回転カムも連動して前進するので筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部から突出させることは可能であるが、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部に没入する際には、摺動ホルダーは筆記体の後端部に当接しており、筆記体は筆記先端部が軸筒の先端部の内壁面に衝接しているので、摺動ホルダーを押圧しても前進することがなく、回転カムを前進させて回転カムのカム溝の先端部との係止状態を解除することができなく、筆記体を後退させることはできない。そのために、摺動ホルダーの頭冠部を押圧することなくノック体を押圧可能に、頭冠部をノック体に連接することが重要となる。
また、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出した際に、筆記体の筆記先端部は軸筒の先端部の内壁面に7.84N(800gf)以上の荷重で衝接することが重要となるが、その値の根拠は、一般的に高筆圧で筆記する場合は複写紙に筆記する時で、複数枚綴り例えば4枚綴りの複写紙において、最終の頁に筆跡が明瞭に形成されるには4.9N(500gf)の筆圧荷重で筆記すれば充分である。一般的な人であれば通常の筆記においての筆圧は4.9N(500gf)以下で、筆記体の筆記先端部が軸筒の先端部の内壁面に7.84N(800gf)以上の荷重で面接触で衝接していれば、筆記体が前後動することがなく、かつ軸径方向へのがたつきも抑制されるからである。仮に、7.84N(800gf)以上の荷重での衝接でも前記がたつきが生じるような高筆圧荷重の筆記者に対しては、例えば9.8N(1kgf)の荷重で衝接するもの等を、荷重を数段階に分けて提供することができる。
本発明のカム溝とノック体と回転カムとで構成したノック式繰出機構を配設したノック式筆記具は前記したような構造なので、第二のスプリングにより摺動ホルダーの保持部と回転カムが離間する方向に弾発されているので、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部から突出した状態であってもノック体は回転カムと摺動ホルダーの頭冠部により挟持された状態なので、ノック体はカム溝に沿って前後にがたつくことがない。また、第二のスプリングにより、ノック体を押圧して筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出した際に、筆記体の筆記先端部は軸筒の先端部の内壁面に7.84N(800gf)以上の荷重で衝接するので、筆記体が前後動することがなく、かつ軸径方向へのがたつきも抑制される。
請求項2及び請求項3の発明に係るような構造とすることにより、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部から出没させための繰出操作において、容易にノック体のみを押圧することができる。
本実施例を図面を用いて説明するが、ノック式筆記具として軸筒内にボールペンレフィルを収容したノック式ボールペンを例にあげて説明するが、これに限定されるものではない。図1は、本実施例のノック式ボールペンの縦断面図である。図2は、図1における要部の拡大図である。図3は、本実施例のノック式ボールペンにおいて、ボールペンレフィルの先端部を軸筒の先端開口部より繰出した状態を示した、ノック式ボールペンの縦断面図である。図4は、図3における要部の拡大図である。図5は、本実施例のノック式ボールペンにおいて、ボールペンレフィルの先端部が軸筒の先端開口部より繰出した状態から軸筒内に没入させる時の摺動ホルダーの状態を示した、ノック式ボールペンの縦断面図である。図6は、図5における要部の拡大図である。図7は、他の実施例を示す、ノック式ボールペンの要部の拡大断面図である。
本実施例のノック式ボールペン1は、図1及び図2に示すように、軸筒2を、先端開口部3を有する口金2aと前軸2bと後軸2cとで構成し、口金2aと前軸2bが、前軸2bと後軸2cとがそれぞれ着脱自在に螺着して取付けてある。口金2aの先端内壁面には、軸径方向を平坦とした段部4を形成してある。前軸2bにはグリップ5が被着してある。後軸2cの内壁面には、従来より知られているノック式の繰出機構を構成するカム溝6と、先端に山型状の凹凸からなるカム面(図示せず)を有したノック体7と、前記カム面に噛合うカム受部(図示せず)を有した回転カム8を具設してある。回転カム8及びノック体7はカム溝6に沿って摺動可能に配設してあり、ノック体7及び回転カム8を円筒状に形成して回転カム8に形成した軸部8aをノック体7の内部にノック体7に対して摺動可能に遊嵌してある。
軸筒2内には、筆記先端部となるボールペンチップ9をインキ(図示せず)を収容したインキ収容筒10の先端に装着してなるボールペンレフィル11を軸筒2内に収容し、一端を口金2aの内壁面に他端をボールペンレフィル11に形成した外方に膨出させてなるスプリング受部12に当接して配したコイルスプリング13により後方(繰出機構側)に付勢してある。このコイルスプリング13はノック式ボールペンにおいて一般的に採用されているもので、ボールペンチップ9の先端部が軸筒2の先端開口部3より没入している時点での弾発力が1.27N(130gf)位の荷重で、ボールペンチップ8の先端部が軸筒2の先端開口部3より突出した時点での弾発力が2.94N(300gf)位の荷重となるものである。
先端に前記ボールペンレフィル11の後端部を挿嵌して保持する凹部14aを有した押圧部14と、前記ノック体7及び回転カム8内を挿通可能で前記押圧部14の外径より小径な外径の棒状軸部15と、該棒状軸部15の後端に螺着した棒状軸部15の外径より大径な外径を有する頭冠部16とで構成された摺動ホルダー17を形成し、押圧部14の凹部14aに前記ボールペンレフィル11の後端部を挿嵌し、棒状軸部15を前後(軸心方向)に摺動可能にノック体7と回転カム8に挿通し、頭冠部16をノック体7後端部に形成した凹部18に前後(軸心方向)に摺動可能に挿嵌して、摺動ホルダー17を配設してある。凹部18は、頭栓19で閉塞してある。
前記押圧部14と回転カム8との間には、収縮した状態で、前記したボールペンレフィル11を後方へ付勢するためのコイルスプリング13の弾発力より大きな11.76N(1.2kgf)の荷重の弾発力を有した第二のコイルスプリング20を設けてある。前記頭冠部16は前記第二のコイルスプリング20の弾発力により凹部18の底面21に衝接するので、摺動ホルダー17の押圧部14の回転カム8からの離間距離を任意に設定することができ、ボールペンチップ9の先端部が軸筒2の先端開口部3より突出しないように前記離間距離を設定してある。
本実施例のノック式ボールペン1における動作について説明すると、ノック体7を押圧することで、ノック体7及びノック体7に連接した回転カム8がカム溝6に沿って前進し、回転カム8が回転してカム溝6の係止部(図示せず)に係止する。このとき、ボールペンレフィル11のインキ収容筒10の前端面は、口金2aの内壁面に形成した段部4に、7.84N(800gf)以上の荷重で面接触する。ノック体7、回転カム8、摺動ホルダー17及び第二のコイルスプリング20は一つの系として摺動し、第二のコイルスプリング20は初期の摺動前に比べ若干収縮しているが、その収縮長さは充分に小さいものとしてあり、ノック体7が「がたつく」という程度にはなっていない。また、ノック体7は回転カム8と摺動ホルダー17の頭冠部16とにより挟持された状態なので、回転カム8はもちろんノック体7も前進した位置で維持される(図3及び図4を参照)。
ボールペンチップ9の先端部を軸筒2の先端開口部3より没入させるには、再度ノック体7を押圧して回転カム8を若干前進させて回転させ(このとき摺動ホルダー17は前進することはないので、図5及び図6に示すように摺動ホルダー17の頭冠部16は底面21より若干離間する。)、回転カム8のカム溝6の係止部(図示せず)との前記係止を解除して、コイルスプリング13により後方へ付勢されたボールペンレフィル11の後退により摺動ホルダ−17の押圧部14が後方へ押圧されるので、前記したようにノック体7、回転カム8、摺動ホルダー17及び第二のコイルスプリング20は一つの系として後方へ摺動し、元の位置に復帰する。
図7は、他の実施例のノック式ボールペン51を示すもので、摺動ホルダー17の頭冠部16を、ノック体7の後端に連接して設けた、後端を開口した凹部52を有した前記頭冠カバー53に、前後に摺動可能に挿嵌し、前記凹部52は頭栓54で閉塞してたもので、それ以外は前記実施例と同様にしてある。
他の実施例のノック式ボールペン51における動作について説明すると、頭冠カバー53を押圧することで、頭冠カバー53に連接したノック体7及びノック体7に連接した回転カム8がカム溝6に沿って前進し、回転カム8が回転してカム溝6の係止部(図示せず)に係止し、ノック体7への押圧に変わって頭冠カバー53を押圧することで、全く前記実施例のノック式ボールペン1と同様の動作を行う。
本発明は、軸筒の内壁面に形成したカム溝とノック体と回転カムとで構成されたノック式繰出機構を有したノック式筆記具に採用され、ノック体の前後方向へのがたつきや、筆記時における筆記体のがたつきを防止したノック式筆記具を得ることができる。また、スプリングの弾発力を調整することで、筆記時における筆圧緩衝構造を有するノック式筆記具を得ることができる。
本実施例のノック式ボールペンの縦断面図である。 図1における要部の拡大図である。 本実施例のノック式ボールペンにおいて、ボールペンレフィルの先端部を軸筒の先端開口部より繰出した状態を示した、ノック式ボールペンの縦断面図である。 図3における要部の拡大図である。 本実施例のノック式ボールペンにおいて、ボールペンレフィルの先端部が軸筒の先端開口部より繰出した状態から軸筒内に没入させる時の摺動ホルダーの状態を示した、ノック式ボールペンの縦断面図である。 図5における要部の拡大図である。 他の実施例を示す、ノック式ボールペンの要部の拡大断面図である。
符号の説明
1 ノック式ボールペン
2 軸筒
3 先端開口部
4 段部
6 カム溝
7 ノック体
8 回転カム体
11 ボールペンレフィル
13 コイルスプリング
14 押圧部
15 棒状軸部
16 頭冠部
17 摺動ホルダー
20 第二のコイルスプリング
51 ノック式ボールペン
53 頭冠カバー

Claims (4)

  1. 軸筒内にスプリングを介して後方に付勢して収容した筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部から出没させるための、軸筒の内壁面に形成したカム溝と先端にカム面を有したノック体と前記カム面に噛合うカム受け部を有した回転カムとで構成されたノック式繰出機構を軸筒に具設したノック式筆記具において、先端に軸筒内に収容された筆記体の後端を押圧するための押圧部と、前記ノック体及び回転カムに挿入する棒状軸部と、該棒状軸部の外径より大径な外径を有する頭冠部とで構成した摺動ホルダーを、押圧部を筆記体の後端部に連接し、棒状軸部を前記ノック体内及び回転カム内に前後に摺動可能に挿入し、押圧部と回転カムとの間に、前記スプリングの弾発力より大きな弾発力を有した第二のスプリングを配して、筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より突出しないように頭冠部を直接又は間接的にノック体に連接させるとともに、頭冠部を押圧することなくノック体を押圧可能に頭冠部を配して設け、ノック体を押圧することで、回転カム及び摺動ホルダーが連動して前進し、押圧部の筆記体の後端への押圧により、筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より突出した際に、筆記体が軸筒の内壁面に7.84N(800gf)以上の荷重で衝接し、筆記体の前後方向および軸径方向のがたつきを防止したことを特徴とする、ノック式筆記具。
  2. 前記頭冠部を、ノック体の後端に形成した凹部に軸心方向に摺動可能に挿嵌して設け、ノック体の開口部を頭栓で被覆することで、頭冠部を押圧することなくノック体を押圧可能とした、請求項1に記載のノック式筆記具。
  3. 前記頭冠部を、ノック体の後端に連接した頭冠カバーに形成した凹部に軸心方向に摺動可能に挿嵌して設け、頭冠カバーの開口部を頭栓で被覆することで、頭冠部を押圧することなくノック体を押圧可能とした、請求項1に記載のノック式筆記具。
  4. 前記筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より突出した際に、筆記体を軸筒の内壁面に面接触させてなる、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のノック式筆記具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101549608A (zh) * 2008-03-25 2009-10-07 株式会社寿 条状物送出容器
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