JP6067321B2 - スライド式複式筆記具 - Google Patents
スライド式複式筆記具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6067321B2 JP6067321B2 JP2012234508A JP2012234508A JP6067321B2 JP 6067321 B2 JP6067321 B2 JP 6067321B2 JP 2012234508 A JP2012234508 A JP 2012234508A JP 2012234508 A JP2012234508 A JP 2012234508A JP 6067321 B2 JP6067321 B2 JP 6067321B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refill
- tip
- knock bar
- knock
- writing instrument
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
Description
このようなスライド式の複式筆記具としては、下記従来技術に示すようなものが開示されている。
さらに、リフィルを後方に没入させる際、スプリングの復元力を利用するが、この復元の際、ノック棒が軸筒の後端に衝突するときの衝撃がリフィルに直接伝わり、リフィル内のインクに気泡が入るなどの不都合が生じることもある。またリフィルがシャープペンシルの機構部分として形成されているような場合その機構にそのような衝撃が度重なると故障等の不都合が生じる可能性もある。
以上の点に鑑み、本発明は、リフィル交換時におけるノック機構の軸筒内での引っかかりを解消しつつ、ノック機構の復元に伴うリフィルに対する衝撃を軽減ないし解消することを第1の課題とする。
また、本発明は、上記第1の目的に加え、ノック棒の太さも小さくすることで、筆記具の軸を従来のものより細くすることを第2の課題とする。
前記第1の課題を解決すべく、本件出願に係る第1の発明は、
複数本のリフィル30を軸筒20内に収納し、これらのリフィル30の各々に対応して設けられるとともに該リフィル30の後方に位置するノック棒40の先端方向へのスライドによってそのノック棒40に対応するリフィル30の筆記先端33が前記軸筒20の先端から突出して筆記可能となるスライド式複式筆記具10であって、
前記各リフィル30ごとに、前記ノック棒40の後方への復帰に寄与するスプリング52と、該リフィル30の後端に位置するリフィル尾栓51とが設けられるとともに、
前記リフィル尾栓51の後端は、対応する前記ノック棒40の先端とは機械的に接続されておらず分離した状態で、該ノック棒40の先端に接触しこれに先端方向へ押圧されることで、対応するリフィル30が先端後方へ移動することを特徴とする。
すなわち、従来はノック棒40とリフィル30とは直接又は間接に接続され、これらは前後方向に連動することとなっていたが、本発明では、ノック棒40とリフィル30の後端に位置するリフィル尾栓51とが分割されている。これにより、ノック棒40を先端方向に移動させるときはリフィル30もこれに伴って先端に移動するが、たとえば、リフィル30を先端に引っ張ったとしても、ノック棒40はこれに追随しない。よって、リフィル30交換に伴うノック棒40やスプリング52の軸筒20内部での引っかかりは本発明によって解消される。
また、ノック棒40をリフィル30に接続する必要がないため、ノック棒40先端に、リフィル30との接続のための構造(たとえば、リフィル30後端に挿入される突起構造)を設ける必要がない。よって、ノック棒40の形状の設計上の自由度も増す。
上記第2の課題を解決すべく、本件出願に係る第2の発明に係るスライド式複式筆記具10は、前記第1の発明の特徴に加え、
前記リフィル30の少なくとも1つに対し、該リフィル30の後端が挿入されるとともに前記スプリング52が装着されるリフィル管50が設けられるとともに、
該リフィル管50の後端に前記リフィル尾栓51が装着されていることを特徴とする。
すなわち、リフィル管50とノック棒40とが直接接続しないため、リフィル管50として金属製の細いものを採用する際に、ノック棒40自体もそれに伴う細い形状とすることができる。これにより、軸筒20の径も従来の複式筆記具に比較して格段に細くすることが可能となっている。
なお、上述のように、ノック棒40の先端部分の構造の設計上の自由度を増すことができるため、前記ノック棒40の先端部分には、前記リフィル30が後方へ復帰する際の前記スプリング52による衝撃を緩衝する構造、たとえば、孔やバネ様あるいは蛇腹様構造を備えることとしてもよい。
そしてこのような衝撃を緩衝する構造として孔を設ける場合には、前記ノック棒40の先端部分において、軸方向とは直行する方向に貫通する孔として設けることが、衝撃の生ずる方向の緩衝という目的上より望ましい。
すなわち、本件出願に係る第1の発明の構成によればリフィル交換時におけるノック機構の軸筒内での引っかかりを解消しつつ、ノック機構の復元に伴うリフィルに対する衝撃を軽減ないし解消することが可能となる。
また、本件出願に係る第2の発明の構成によれば、上記第1の発明が奏する効果に加え、ノック棒の太さも小さくすることができ、筆記具の軸を従来のものより細くすることが可能となる。
本実施の形態に係るスライド式複式筆記具10は、図1に示すような外観を呈する。
このスライド式複式筆記具10の最外部を構成する軸筒20は、後端側を構成する後軸21と、この後軸21の先端側を被覆する中軸23と、この後軸21の先端側に装着される先軸22とで構成されている。この先軸22は、後軸21の先端内側に挿入される中ネジ管24を介してこの中ネジ管24の先端に螺着されている(図2参照)。
後軸21の後端には、図1に示すように、天冠25が装着される。また、後軸21の後端側外周には、軸方向に沿ったスライド溝21a(図1(B)参照)が3本、周方向に等配されている(図1(A)参照)。これらスライド溝21aの各々に対し、ノック棒40が配設されている。ノック棒40の後端からはノック突起41がスライド溝21aから外方へ突出している。そして、正面位置のノック突起41にはクリップ43が装着されている。さらにこのクリップ43の後端には装飾部材44が嵌め込まれている。なお、図1(A)の正面図ではクリップ43に被覆されて視認できないが、このクリップ43が装着されているノック棒40に対しても、図1(B)に示すようなスライド溝21aが形成されている。
これら都合3本のリフィル管50は、後筒の内部に装着されるガイドスペーサ26に設けられるガイド孔26aによって前後の移動が誘導されている。
ノック棒40の先端は、リフィル尾栓51の後端に接するものの、これとは分離している。すなわち、ノック棒40はリフィル尾栓51とは機械的な接続はされていない。また、ノック棒40の先端には、リフィル30の前後方向に直交する緩衝孔42が形成されている。
このノック棒40のノック突起41をスライド溝21aに沿って前方へスライドさせると、ノック棒40の先端がリフィル尾栓51を押圧し、これによりリフィル管50はスプリング52を収縮させつつガイド孔26aに沿って前方へ移動し、該当する筆記先端33が先軸22先端の開口部22aから突出する。そして、ノック棒40の一部が回転カム機構28と係合することで、筆記先端33が筆記位置に保持されることになる。
また、シャープペンシルユニット31に芯を補充する際には、先軸22を後軸21から取り外してから、シャープペンシルユニット31を前方へ引っ張ってリフィル管50から引き抜く必要がある。ボールペンリフィル32を交換する際も同様である。このようにシャープペンシルユニット31又はボールペンリフィル32を前方へ引っ張る際には、リフィル管50もそれに連れて前方へ移動することになる。しかし、ノック棒40はリフィル管50とは分離しているので、リフィル管50が前方へ引っ張られてもそれに連れて前方へ移動することはない。これにより、シャープペンシルユニット31又はボールペンリフィル32を前方へ引っ張ってリフィル管50から引き抜く際に、ノック棒40の一部が引っ張られて軸筒20内部で引っかかるという不都合も解消されている。
20 軸筒 21 後軸 21a スライド溝
22 先軸 22a 開口部 23 中軸
24 中ネジ管 25 天冠 26 ガイドスペーサ
26a ガイド孔 27 芯金 28 回転カム機構
30 リフィル 31 シャープペンシルユニット
32 ボールペンリフィル 33 筆記先端
40 ノック棒 41 ノック突起 42 緩衝孔
43 クリップ 44 装飾部材
50 リフィル管 51 リフィル尾栓 52 スプリング
Claims (4)
- 複数本のリフィルを軸筒内に収納し、これらのリフィルの各々に対応して設けられるとともに該リフィルの後方に位置するノック棒の先端方向へのスライドによってそのノック棒に対応するリフィルの筆記先端が前記軸筒の先端から突出して筆記可能となるスライド式複式筆記具であって、
前記各リフィルごとに、前記ノック棒の後方への復帰に寄与するスプリングと、該リフィルの後端に位置するリフィル尾栓とが設けられるとともに、
前記リフィル尾栓の後端は、対応する前記ノック棒の先端とは機械的に接続されておらず分離した状態で、該ノック棒の先端に接触しこれに先端方向へ押圧されることで、対応するリフィルが先端後方へ移動することを特徴とするスライド式複式筆記具。 - 前記リフィルの少なくとも1つに対し、該リフィルの後端が挿入されるとともに前記スプリングが装着されるリフィル管が設けられるとともに、
該リフィル管の後端に前記リフィル尾栓が装着されていることを特徴とする請求項1記載のスライド式複式筆記具。 - 前記ノック棒の先端部分には、前記リフィルが後方へ復帰する際の前記スプリングによる衝撃を緩衝する構造を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のスライド式複式筆記具。
- 前記衝撃を緩衝する構造は、前記ノック棒の先端部分において、軸方向とは直行する方向に貫通する孔であることを特徴とする請求項3記載のスライド式複式筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012234508A JP6067321B2 (ja) | 2012-10-24 | 2012-10-24 | スライド式複式筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012234508A JP6067321B2 (ja) | 2012-10-24 | 2012-10-24 | スライド式複式筆記具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014083764A JP2014083764A (ja) | 2014-05-12 |
JP6067321B2 true JP6067321B2 (ja) | 2017-01-25 |
Family
ID=50787304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012234508A Active JP6067321B2 (ja) | 2012-10-24 | 2012-10-24 | スライド式複式筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6067321B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6564629B2 (ja) * | 2015-06-25 | 2019-08-21 | 三菱鉛筆株式会社 | 筆記具 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH415352A (de) * | 1963-02-06 | 1966-06-15 | Heinrich Heinz Karl | Wechselschreibstift |
DE1461305A1 (de) * | 1965-02-23 | 1968-12-12 | Heinz Karl H | Minentraeger fuer Mehrfarbstift |
GB1581954A (en) * | 1977-08-19 | 1980-12-31 | Pilot Pen Co Ltd | Writing unit locking mechanism in a multiple-point writing implement including a mechanical pencil unit |
JP5367486B2 (ja) * | 2009-07-22 | 2013-12-11 | パイロットインキ株式会社 | 多芯筆記具 |
-
2012
- 2012-10-24 JP JP2012234508A patent/JP6067321B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014083764A (ja) | 2014-05-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5172962B2 (ja) | 複合筆記具 | |
WO2013047052A1 (ja) | 複式筆記具 | |
JP5196481B2 (ja) | 複式筆記具 | |
JP2013063541A (ja) | ノック式筆記具 | |
JP5627633B2 (ja) | 多芯型筆記具 | |
JP6067321B2 (ja) | スライド式複式筆記具 | |
JP6045651B1 (ja) | 消しゴム付き筆記具 | |
JP2016203596A (ja) | 消去用部材付き筆記具 | |
JP5783697B2 (ja) | 複式筆記具 | |
JP3138306U (ja) | 筆記具のクリップ取付構造 | |
JP2015020279A (ja) | 筆記具 | |
JP2014091239A (ja) | 筆記具 | |
JP2008036919A (ja) | 複式筆記具 | |
JP2014008634A (ja) | 複式筆記具 | |
JP5216248B2 (ja) | 多芯筆記具 | |
JP5249554B2 (ja) | 出没式複合筆記具 | |
JP5758704B2 (ja) | 振出式シャープペンシル | |
JP3571682B2 (ja) | シャープペンシル筆記体 | |
JP6356532B2 (ja) | 筆記具 | |
JP6108813B2 (ja) | スリムタイプボールペン | |
JP5133552B2 (ja) | 出没式複合筆記具 | |
JP6259650B2 (ja) | ボールペン | |
JP5959184B2 (ja) | 多芯式筆記具 | |
JP5419729B2 (ja) | 多芯筆記具 | |
JP6564629B2 (ja) | 筆記具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150904 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20150904 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161004 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161107 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161122 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161221 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6067321 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |