JPH10278482A - ノック式筆記具 - Google Patents

ノック式筆記具

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JPH10278482A
JPH10278482A JP9099620A JP9962097A JPH10278482A JP H10278482 A JPH10278482 A JP H10278482A JP 9099620 A JP9099620 A JP 9099620A JP 9962097 A JP9962097 A JP 9962097A JP H10278482 A JPH10278482 A JP H10278482A
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 筆記先端部の突出動作、収納動作が確実で操
作性の良い機構を実現し、ポケットへの収納時に衣服を
汚す事故を未然に防止可能とした上で、外観の設計に自
由度を持たせ、動作性を安定させる。 【解決手段】 軸筒後方にクリップ21が設けられ、一
方、回転カム機構部はノック棒23と、ノック棒に設け
たカム斜面23aと軸筒の内面に設けた軸方向2箇所の
突状部にカム斜面22cを形成し、クリップの玉部21
aに形成された係止面に回転子22に設けた係止部が係
合或いは離脱してボールペンのリフィルの筆記先端部が
軸筒の先端口から出没可能に係止されると共に、クリッ
プを持ち上げた時に係合が外れて筆記先端部が先端口か
ら没入可能となるノック式筆記具を構成し、リフィール
の後端を回転子の係止突起よりも前方に位置させること
で、グリスによる服の汚れを防止し、外観に有利な筆記
具とすることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸筒後端に突出したノ
ック部のノック操作で筆記先端部を軸筒先端口から出没
可能とするノック式筆記具の改良に関しており、特には
低粘度のインキが充填され、且つ、筆記先端部を密閉せ
ずに使用可能なボールペンのリフィールを軸筒に搭載し
たノック式筆記具に関する改良である。
【0002】
【従来の技術】従来知られている油性ボールペンは、そ
れに使用するインキが粘度が数千mPa・S以上の高粘
度のために、ペン先からインキが流出する際にボールが
回転する時の抵抗が大きいため書き味が悪く、筆記の際
に先端から流出するインキ量は少なく、ボテ現象があ
り、筆記描線のムラがあり筆跡濃度が薄いこと、高い筆
記圧が必要なことなどの問題がある。それに対して10
mPa・S以下の低粘度の水性インキを中綿などの繊維
束芯にしみこませたり、万年筆などで利用されるインキ
保留体によって内圧を調整するタイプのボールペンやサ
インペンやマーカーなどの筆記具が知られているが、こ
れらの極低粘度の筆記具には、衝撃に弱い、インキ残量
が確認しにくい、ペン先でインキが揮発してかすれてし
まう、ペン先からインキが漏れだしてきて服を汚してし
まう直流の問題などの理由によって、キャップが不要で
操作感や携帯性に優れるノック式筆記具を提供する事が
非常に困難であるいくつかの欠点を有している。この改
良として、最近、上記の水性と油性との中間粘度領域
(数mPa・S〜数千mPa・S)のインキを用いる中
粘度と呼ばれる水性インキ用ボールペンが開発されてい
る。このものは、先端ボールの回転によって粘度が低下
してインキがスムーズに流出する特性、所謂剪断減粘性
を有する相対的に低粘性の水性のインキを用いたボール
ペンである。しかしながら、このものはインキが乾燥し
やすい、インキが衝撃でずれやすくペン先に空気が入り
込んでしまう、等の欠点があるために通常は筆記先端部
をシールするキャップが必要である。又、インキの流出
量が多くなり、筆記寿命を延ばすためにインキ収容管の
径を太くしてインキの充填量を多くする必要がある。
【0003】又、上記油性ボールペンの改良として、耐
乾燥性に優れた低粘度の油性インキを用いたボールペン
が考えられるが、やはりインキの流出量が多くなり、筆
記寿命を延ばすためにインキ収容管の径を太くしてイン
キの充填量を多くする必要がある。又、インキの粘度が
低いために、チップ側を下向きにした場合に先端ボール
とチップ抱持部の隙間が生じるとインキが滲みでる(直
流)が生じたり、水よりも揮発しにくいベンジルアルコ
ール、プロピレングリコールなどの高級アルコール系の
溶剤を主成分とする油性インキがペン先に濡れやすい上
に筆記直後にペン先部でインキが乾燥して粘度アップし
て直流を防止する事ができなくなって直流の問題がさら
に多くなる、などの欠点がある。
【0004】上記、中粘度の水性インキ、低粘度の油性
インキ等の中低粘度インキは何れも10から5000m
Pa・S程度の比較的低粘性の中程度の粘度であること
からインキが逆流や直流しやすい現象がある。インキが
逆流や直流を起こすと衣類などを汚す危険があり、落下
やノック衝撃で筆記掠れが生じやすい欠点がある。又、
中粘度の水性ボールペンは、揮発や逆流防止の目的で通
常はインキ収容管後端にフォロアと称されるグリース状
の不乾性物質が充填されるので、インキ蒸発防止の問題
はペン先、即ちボールとホルダーの間隙からの蒸発低減
化を考えればよい。例えば、油性ボールペンのように蒸
気圧がかなり低い溶剤を主として用いたり、水ベースで
も水溶性の難揮発溶剤を配合したり、少々揮発しても増
粘しにくい増粘剤を使用したり、表面に膜を張って内部
が揮発しにくくするインキとすれば、インキの蒸発はあ
まり考慮しないですむ。
【0005】従来のノック式ボールペンでは、筆記体を
軸先端より突出させて筆記を行う構造であるため、ポケ
ットに収納するときに、筆記体を収納し忘れてしまうと
筆記部が軸外へ突出したままとなり、衣服をインキで汚
すことがあった。特にインキの粘度が5000mPa・
s以下になると服に接触しただけでインキが服の繊維に
しみこんでしまう問題が発生する。この問題を解決する
ためにクリップの係止部と軸もしくは軸内部に設けられ
た係止部で係止させることでポケットに筆記具を差すと
きには必ず筆記体が収納される考案が提案されてきた。
これらの機構としては軸後端のノック棒を押圧して筆記
体の筆記部を軸先端から突出させた後筆記体を収納する
場合にはクリップの後端側を押すことで係止を解除して
筆記体を収納するものが一般的に採用されているが、こ
の場合には筆記体を突出させる場合と収納させる場合と
では操作部が異なるので操作性が良くないこと、また直
液式の筆記体を搭載した場合には、解除時の筆記体にか
かる衝撃によって、筆記体内部のインキがずれたり、漏
れ出したり、筆記体先端より空気を巻き込んで筆記カス
レを生じさせたりする可能性を含んでいるため、筆記体
にかかる衝撃を緩衝する機構が必要であるなどの欠点が
あった。従来のポケット収納時の収納忘れにより服を汚
すことを防止したノック式筆記具特にインク流量が多く
寿命を確保するためにどうしても太くなってしまう中粘
度タイプの筆記具では、軸を細くすることが難しく、太
い外観の物しか作成できなかった。またリフィールは常
時リターンスプリングによって後方へ附勢されており、
回転子がこの附勢力を受け止めた状態のままスムーズに
回転しなければ動作が所望の状態まで完了せず、不具合
が生じやすい。さらに中粘度ボールペンのようにインキ
と後端の高粘度のフォロワーとを直接保蔵して内部の気
泡を脱泡した状態とする必要のあるリフィールに於いて
は、製造時は空気孔となる後端からインキやフォロワー
を充填する場合が多く、脱泡時には、空気孔にはフォロ
ワーやインキが後方から前方に移動すると共に内部の気
泡は空気孔側にスムーズに移動して外気に解放される必
要があるが、インキ収容管後方の空気孔が内径の最小内
径よりも小さくした場合は上述の脱泡時のフォロワーの
移動不良や脱泡不良が発生してしまう欠点を有する場合
があったうえに、リフィールの後端付近はどうしてもグ
リス状のフォロワーで汚れてしまい、鉱物油やシリコン
オイル等を主成分とするフォロワーは拭き取りも困難で
あり、この後端部を服に直接接触させると服が汚れてし
まう問題も存在している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、中低
粘度インキが充填されてもインキの逆流、直流現象が生
じず筆記先端部の耐乾燥性が維持されてキャップを外し
て放置することができ、又、落下衝撃、上向き筆記によ
るインキの逆流やインキの直流を防止する機構を備え
て、ノック式筆記具に搭載可能とするリフィールを提供
可能とする。又、筆記先端部の突出動作、収納動作が確
実で操作性の良い機構を実現し、ポケットへの収納時に
衣服を汚す事故を未然に防ぐと共に、部品点数を少なく
してコストの問題と組立性の問題を解決し、筆記体にか
かるノック衝撃を少なくしたいという要望にも応えるも
のであり、さらには、外観を細くすることが可能で、手
帳用などの細身の筆記具を提供可能にすると共に、製造
時の脱泡の問題を解決し、スムーズな動作性を確保して
安定的な性能のノック式筆記具を提供するという課題を
解決することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成する為に以下の構成を有する。即ち、請求項1に記載
の発明に係るノック式筆記具は、軸筒の後方にノック操
作により軸筒に対し前後退位置に係止される回転カム機
構部が配設され、その回転カム機構部の前方にリターン
スプリングにより後方に附勢されたリフィールが設けら
れており、ノック棒を押圧する事でペン先の出と収納の
動作を繰り返す物である。さらに軸筒後方の一側面に軸
筒より外部に突出したクリップが設けられ、その先端の
玉部に係止面を、玉部が軸筒外部から内部へ嵌入可能な
窓又はスリット状の溝が軸筒側面のクリップ玉部に対向
する場所に穿設される。回転カム機構部はノック操作に
より前後動するノック棒と、ノック棒に設けたカム斜面
と軸筒もしくは軸筒に固定される部品の内面に設けたカ
ム斜面のそれぞれに迎合する軸方向の2カ所ににカム斜
面を回転子に形成し、更に回転子にはそれらのカム斜面
の前方に突状の係止部を備えている。ノック操作に伴う
ノック棒の前進で、前記カム斜面間の押圧作用で回転子
が一定回転だけ回動して、常に軸方向内方に挟み込むよ
うにバネ性を有したクリップの玉部に形成された係止面
と前記回転子に設けた係止部とが係合或いは離脱して、
リフィルの筆記先端部が軸筒の先端口から出没可能に係
止される。前記係合状態つまり筆記部が先端から突出し
た状態で、ポケットへの収納の時のようにクリップの玉
部が軸筒側面から離反する方向に変位された時には係合
が外れて筆記先端部が先端口から自動的に没入可能とな
るように構成されている。さらにはリフィールの後端と
クリップの玉部の係止部との位置をリフィールの後端の
方が軸方向前方に位置させることで、上述の回転子に設
けた係止突起はリフィールとは径方向では重ならず、軸
径を細くすることが可能な上に、リフィールには服が直
接には接触しない構成とした。
【0008】請求項2に記載の発明に係るノック式筆記
具は、請求項1に記載のノック式筆記具に於いて、軸筒
内に内蔵するリフィールをボールペンのリフィールとし
て、その先端部のチップでは先端ボールの背面に筆圧が
かかった時に当接するボール受け座と、ボール受け座付
近にチップ後端から先端ボールにインキを供給可能とす
るインキ流入溝が形成されている。先端ボールがチップ
先端のボール抱持部の内縁に常時は押圧されて密接し、
筆記時に密接状態が解除されるように設けられたチップ
と、そのチップを先端に止着した継ぎ手部後方のインキ
収容部に常温でのインキ粘度が10から5000mPa
・Sの中低粘度の中低粘度のインキが充填されており、
インキ収容管の後端付近には筆記時に外部へ流出したイ
ンキの体積減少分の空気を内部に流入させるための空気
孔をインキ収容管の内径と略同等か、もしくはそれ以上
の投影断面積の大きさで設けてある。インキ収容管が押
し出し成形で作成される場合はそのままの大きさで尾栓
等の部品を挿入しなければよい。ここで使用されるリフ
ィールは望ましくは、インキには筆記時の高剪断下では
インキ粘度が低下し非筆記時のような無剪断又は低剪断
下では比較的高粘度となる所謂剪断減粘性を有したイン
キとした方が良く、そのインキの後端に筆記に伴うイン
キの消耗に追随して移動する難揮発性でグリス状のフォ
ロアが設けられて成るボールペンのリフィールや、継手
内部にペン先が上向きの時には内部の逆止ボールが弁部
を塞いで逆流を防止し筆記時など下向きの時にはインキ
流路を確保した逆流防止機構を内包するリフィール、な
どを有するノック式筆記具とするとさらに効果的であ
る。
【0009】請求項3に記載の発明に係るノック式筆記
具は、請求項1、2に記載のノック式筆記具に於いて、
上述の回転子の受け面に孔、溝、突起等の空気流通手段
が設けられることでリフィール後端の空気孔の通気を阻
害することをなくした上で、インキ収容管後端には内径
又は外径の少なくとも一方に面取りを有する事で、前後
方向の移動のみならず回転に対してもスムーズな動作が
要求される本発明の補助的構成として、インキ収容管と
回転子の接触抵抗を減らすようにした。
【0010】
【実施例】図1乃至図3は本発明のノック式筆記具の実
施形態の1例を示しており、図1は非筆記時でリフィー
ルを収納している状態を図示し、図2はペン先突出状態
を図示しており、図3はペン先突出状態の後端部拡大図
である。図4、図5は本発明のノック式筆記具に搭載さ
れるボールペンのリフィールの実施形態の一例を示して
いる。又、ボールペンのリフィール1に適用されるイン
キ17は常温での粘度が10から5000mPa・Sの
中粘度の粘性を有した水性、低粘度の油性インキ等の中
低粘度インキであり、望ましくは剪断減粘性の特性を有
した物である。図6は本発明のカム機構の動作の概略を
図示した物である。
【0011】図に示すようにチップ12は、インキ流入
可能なチャンネル部14を有したボール受け座14a
と、カシメ部14bに先端ボール13が略当接した状態
で、先端ボール13が回転自在に抱持されるよう内方に
カシメられている。チャンネル部14に付いて詳説する
と、チップ12で先端ボール13の背面に、筆圧がかか
った時に当接するボール受け座14aと先端ボール13
がカシメ部14bの内縁に密接するように先端ボール1
3の背面を押圧する弾性体5が、チップ12の内部にイ
ンクの流路を阻害することなく配設されている。
【0012】先端ボール13がカシメ部14bの内面に
密接することは筆記先端の乾燥、インキの直流防止に対
し極めて重要である。当該実施例の形態チップ12を金
属製とした場合には特に先端ボール13を抱持するチッ
プ内面の表面粗さ、カシメによる密接精度を改善する為
に内面を先端ボール13と略同等のRを有した面とする
とさらに効果的である。
【0013】継ぎ手2は先端にチップ12の軸部を圧着
し、後端側にはインキ収容管16の前端に圧着される。
又、継ぎ手2の内孔部10の後方には逆止ボール15が
遊嵌している弁室7があり、弁室7の後方にはテーパー
状又は半球面状の逆止ボール受け座8と軸心に対し適宜
偏心して設けられた導孔9とが設けられ、内孔部10が
インキ収容管16の内孔に連通している。又、弁室7の
内壁の一側には軸方向にインキ17が流れるように溝部
11を設けている。この弁室7内に遊嵌している逆止ボ
ール15は、チップ12を下向きにした状態では、チッ
プ12の後端に偏った状態に接してインキ流路を形成
し、インキ収容管16のインキ17は導孔9を通り前記
溝部、前記インキ流路をなどを通じてチップ内に流入す
る。逆に上向きの状態では逆止ボール15が逆止ボール
受け座8に密接してインキの逆流を防止する機能が得ら
れる。
【0014】インキ収容管16内には上記ボールペンの
インキ17が充填され、更に、このインキ17の後端に
インキの消耗と共にインキ面に接触して追随して移動可
能なグリース状の半透明難乾性物から成るフォロアー1
8が充填される。又、落下やノック衝撃等による変形を
防止するために必要に応じてフォロアー18内にフォロ
ーと略同等の比重を有する樹脂製のフォロアー棒19が
浸漬される。尚、上記インキ収容管16はクリアドレン
性(インキ消耗時のインキやフォロワーの付着する事)
に優れた材質を選定する事が望ましい。一例として透明
PP樹脂成形品等が使用され、インキの残量を確認する
ことができる。又、インキ収容管は継ぎ手2と一体に形
成することも可能である。
【0015】上記ボールペンのリフィール1の筆記部先
端には80℃から150℃で溶融するホットメルトタイ
プの先端シール材25を付着させて、インキの揮発を抑
えると共に、筆記部先端を保護すると長期保存性などが
良くなる。それによって、製造されてから筆記を開始す
るまでのトラブルを回避することができる。
【0016】軸機構について詳述すると、まず、軸筒は
前軸部3、後軸部4で構成されている。このノック式筆
記具では、ボールペンのリフィール1がリターンスプリ
ング24によって後方へ附勢されており、この力は回転
子22、ノック棒23に伝えられ、最後はクリップ21
に設けられた係止片21cで受けている。クリップ21
は、軸筒内部に設けた係止片21cの後端に形成された
係止突起が後軸部4に設けられた係止窓に係止して後軸
部4に対し固定される。
【0017】図6は、後軸部4、クリップ21、回転子
22、ノック棒23の展開図の一部とその時の回転子2
2の位置を示した正面図で、回転カム機構部の流れを示
しており、A,B,C,Dの順序で最後は再びAの状態
にもどり、この間に筆記部の出没動作が1回行われる。
これに基づいて回転カム機構部を説明する。ノック棒2
3とボールペンのリフィール1の間には回転子22が設
けられており、ノック棒23を押圧することにより、ノ
ック棒23のカム斜面23aとこれに対応する回転子2
2のカム斜面22cにより軸線方向に加えられた力が周
方向の回転力に変換される。このとき、ノック棒23に
は回転止め23bが設けられており、クリップ21には
この回転止め23bに対応する溝が配設されているた
め、ノック棒23は周方向に回転せず、回転子22のみ
が周方向に所定角回転するように構成されている。
【0018】ノック動作の初期段階では回転子22のカ
ム22aの側面と後軸部4のカム側面で回転規制が働
き、回転子22は回転しないが、一定距離ノック動作が
行われるとこの回転規制がはずれて回転子22は所定角
度だけ回転する(図6−B)。この時、回転子22はボ
ールペンのリフィール1を通してリターンスプリング2
4により常に後方へ附勢されておりノック棒23への押
圧を止めたときには、回転子22のカム斜面22aとこ
れに対応する後軸部4のカム斜面20aにより回転子2
2がさらに所定角度だけ回転し、一定角度回転したとこ
ろで回転子22の突状の係止部22bがクリップ21の
玉部22aに形成した係止面21bに係合されて、筆記
先端部が前軸部3より突出した状態となる。
【0019】ここで図6のBからCの状態になる時を詳
説すると、回転子22のカム斜面22aが後軸部4のカ
ム斜面20aに沿って移動しながら後退すると同時に、
回転子22の係止部22bも同じ軌跡を描きながら移動
することになるが、この時、回転子22の係止部22b
がクリップ玉部の係止面21bに係合するには、クリッ
プ玉部21aの下端面に干渉することなく通過できなけ
ればならない。このためには回転子22のカム斜面22
aが移動する距離Rを大きく設定するか、後軸部4のカ
ム斜面20aの傾斜角θをより鈍角にすればよいが、前
者の方法ではノックストロークが大きくなるので操作性
が悪くなり、後者の方法では回転子22のカム斜面22
aが後軸部4のカム斜面20a上で停止してしまう恐れ
があるので動作の確実性に欠ける。ここでは一例として
傾斜角θを45゜から65゜の間にすることが望まし
い。さらに、この問題を解決するためにはクリップ玉部
21aの側壁面の下端面を回転子22の係止部22bが
干渉しないで通過できる高さに設定すればよい。但し、
もう一方の側壁面の下端面を反対側の側壁面の下端面と
同じ高さにしてしまうと係合の確実性がなくなってしま
うので、側壁面の下端面は回転子22の筒外径に干渉し
ない範囲で差をつけて大きくすることが望ましい。又、
クリップ玉部の係止面21bの端面は側壁面の下端面と
もう一方の側壁面の下端面を滑らかにつなぐ斜面または
曲面とすることで、クリップを衣服に抜き差しする際、
ひっかからずにスムースに行うことができる。
【0020】筆記部が前軸部3より突出された状態から
ノック棒23を押圧すると、ノック棒23前端のカム斜
面23aと回転子22のカム斜面22cの迎合作用によ
りクリップ玉部の係止面21bと回転子22の係止部2
2bとの係合が解除される。ここでノック棒23への押
圧をやめると回転子22のカム斜面22aが後軸20の
カム斜面20aに沿って回転しながら後退され、筆記先
端部が前軸部3の先端口内に収納される。この時、回転
子22は初期状態と同様の位置にセットされている。つ
まり、再度ノック棒23を押圧すれば、突出動作が可能
な状態になっている。さらに、突出状態の解除は、ノッ
ク棒23を押圧しなくても、クリップ21aの玉部が上
方に持ち上げられることにより回転子22の係止部22
bとクリップ玉部の係止面21bとの係合がはずれ、ノ
ック棒23を押圧したときと同様に筆記先端部が前軸部
3の先端口内に収納される。このため、筆記先端部を突
出させたままポケットへ差そうとすると、筆記先端部が
自動的に収納されて衣服を汚すなどの事故を未然に防ぐ
ことが可能となる。これらの動作に必要なノック棒、回
転子、後軸内面に形成したカム斜面は適宜形状や角度や
カムの数を選択できる。
【0021】又、本発明では、回転子22の係止部22
bよりも軸方向先端側にリフィール1の後端を有するよ
うに配置し、回転子22のリフィール1の空気孔6との
連通可能な通気孔を設けた上で、インク収容管16の空
気孔6の大きさがインク収容管16の最小内径と同等か
それ以上に設定してある。具体的な一例としてはインク
収容管16を押し出し成形によって内外径を略同一のパ
イプ状に成形して、継手2などの部品を固定するときに
インク収容管16の内径を広げる方向にのみ圧入固定し
てある。インク収容管後端に尾栓(図示せず)などを固
定する場合にはフォロワー18が接触する可能性のある
部分の空気孔内径がインク収容管の最小径よりも大きく
する事が望まれる。これによって軸径を太くすることな
く、かつリフィール1の後端付近のフォロワーの汚れが
服に付着してしまう問題が無くなる。さらには、インク
収容管後端(又は尾栓後端)など回転子22と接触する
部分には内外径の少なくともどちらかに面取りを付加す
ることによって、後端の接触部がバリやエッジによって
回転子22に食い込んでしまって、カム機構による回転
子22の回転阻害をすることなく安定した動作を確保で
きるようになる。カム部にシリコンオイルや鉱油などの
オイル類、粘度のあるグリス類、2硫化モリブデンやテ
フロン粉などの固体潤滑剤、などの潤滑剤を塗布した場
合にはさらに本発明の筆記具の動作が安定した物にな
る。主に最も有効な中粘度ボールペンのリフィールにつ
いて詳述したが、本発明の筆記具としてはペン先が出た
ままでは服を汚してしまう一般的な筆記具であるサイン
ペン、万年筆、マーカー、クレヨン状の半固形筆記具な
どのペン先揮発防止対策をした物であれば使用可能であ
る。
【0022】
【作用】先ず、ボールペンのリフィールの実施形態に付
いて説明する。ボールペンのリフィール1は、弾性体5
の押圧で先端ボール13がチップのカシメ部14bの内
縁に密接されるのでインキの直流が防止される。又、筆
圧により先端ボール13が微小に後退するので隙間を生
じてインキ17が流出可能となり、筆記により先端ボー
ル13の回転でインキ17がスムーズに流出され、ボテ
が無く、筆跡濃度の高い筆記が可能となる。
【0023】チップ12を上向きにした状態に於いて、
その逆止ボール15が弁室7のボール弁受け座8に位置
して導孔9を密閉するので、上向き筆記されてチップの
先端ボール13背面のインキがなくなっても、インキに
ヘッドが掛かり逆流することがない。従って、チップ1
2を下向きにした時にはインキがすぐに流出可能とな
り、筆記で掠れが防止される。(因みに逆止ボールを有
しない構造では、上向き筆記でインキが逆流方向に作用
するのでチップ内に空気を巻き込み、下向き筆記で即イ
ンキが追随せず掠れが生じる)
【0024】チップ12を下向きにした筆記状態に於い
ては、逆止ボール15がチップ12後端の一方に偏った
状態に当接し、他方にはチップ12内にインキが流入可
能な流路が構成され、インキ収容管16から導孔9を経
て弁室7に入ったインキ17は先端ボール13の背面ま
で誘導される。ところで、弾性体5の作用で通常はイン
キの直流と逆流は防止可能となるが、衝撃や上向き筆記
で空気が巻き込まれたり、先端ボールとボール抱持部の
密接不完全(加工ばらつきやゴミの巻き込み等が原因)
な場合に筆記掠れやインキの逆流を生じる問題がある。
そこで導孔9を密閉する逆止ボール15を併用すること
で確実にその問題が解決可能となる。
【0025】一方、後軸4後方に突出するノック棒23
を押圧することによって、ボールペンのリフィール1の
筆記先端部を先軸の先端口より突出させて筆記可能とす
るノック式ボールペンに於いては、クリップ21に設け
たクリップ玉部の係止面21bと回転子22の係止部2
2bとが係合することで筆記先端部の突出状態を保持で
きるため、クリップ21aの玉部を持ち上げるとこの係
合が解除されて筆記先端部が前軸部3の先端口内に収納
される。この為、筆記先端部が先軸の先端口より突出し
たままポケットに差してしまっても自動的に筆記先端部
が先軸の先端口内に収納されインキで服を汚してしまう
事故を未然に防ぐことができる。ノック棒23を押圧を
することのみの操作で筆記部の突出と収納が可能な上、
筆記部を収納する際の衝撃はノック棒に接触している指
によりかなり緩められるため従来は不可能であった低粘
度インキを充填したボールペンのリフィールの搭載が可
能となった。又、回転子の係止部22bが後軸4の外側
に突出しておらず、クリップ玉部21aにも突出した角
部分がないためポケットなどへの抜き差しをスムーズに
行うことができ、又、ノックストロークを短くできる上
に動作の確実性を向上し、操作性を向上することが可能
となる。さらに軸径を細くして外観を向上させる事が可
能となり、製造上どうしてもグリス状のフォロワーがリ
フィール外径後端側に付着してしまい、結果的に軸に窓
を開けて服が軸の内部に直接入ってフォロワーで服を汚
す上述の構成の欠点を補うことができる。回転子22の
リフィール1との接触部付近に空気置換を確保する手段
採った上で、リフィールの後端の内径外径の少なくとも
一方に面取りをつけることによって、本発明の回転子2
2の回転、移動、係止という複雑で3次元的な動きをス
ムーズにさせる事が可能となり、安価で安定した性能の
ノック式筆記具を提供できるようになる作用を有する。
【0026】
【発明の効果】本発明のノック式筆記具の構成及び作用
は以上の如くであり、外観がスマートで、服を汚すなど
の事故を未然に防ぐ効果のある安全性の高いノック式筆
記具の機能が得られる。又、ノック操作のみで筆記先端
部の出没が行えるので、使い勝手がよく、構造が簡単な
ので組立が容易で安価に提供可能となる。さらには中低
粘度のインキが充填されてもインキの逆流、直流現象が
生じず、ペン先の耐乾燥性が維持されてシールキャップ
不要のボールペンのリフィールが提供可能となり、その
ボールペンのリフィールを製造するときにも、脱泡不良
の問題やリフィール後端のグリスの拭き取りを気にする
ことなく製造可能となって安定的に大量生産が可能な筆
記具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノック式筆記具の実施形態である全体
のリフィール収納時構造を示す縦断面図である。
【図2】本発明のノック式筆記具の実施形態である全体
のリフィール突出時構造を示す縦断面図である。
【図3】実施形態であるノック式筆記具の後方部を拡大
して示した縦断面図である。
【図4】実施形態であるノック式筆記具のリフィールの
全体を示した縦断面図である。
【図5】実施形態であるリフィールの先端部を示した拡
大縦断面図である。
【図6】実施形態であるノック式筆記具の回転カム機構
部の動作及びクリップ玉部の係止面と回転子の係止部と
の係合関係を説明した図である。
【符号の説明】
1 リフィール 2 継ぎ手 3 前軸部 4 後軸部 5 チップ弾性体 6 空気孔 7 弁室 8 逆止ボール受け座 9 導孔 10 内孔部 11 溝部 12 チップ 13 先端ボール 14 チャンネル部 14a ボール受け座 14b カシメ部 15 逆止ボール 16 インキ収容管 17 インキ 18 フォロアー 19 フォロアー棒 20a カム斜面 20b 係止窓 21 クリップ 21a クリップ玉部 21b 係止面 21c 係止片 22 回転子 22a カム斜面a 22b 係止部 22c カム斜面c 23 ノック棒 23a カム斜面 23b 回転止め 24 リターンスプリング 25 先端シール材 26 面取り

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸筒の後方にノック操作により軸筒に対
    し前後退位置に係止される回転カム機構部が配設され、
    その回転カム機構部の前方にリターンスプリングにより
    後方に附勢されたリフィールが設けられ、軸筒後方の一
    側面より突出したクリップがその先端の玉部に係止面を
    形成し、その玉部が適宜嵌入する窓部が軸筒側面に穿設
    されており、一方、ノック操作により回転せずに前後動
    するノック棒に設けたカム斜面と軸筒の内面(又は軸筒
    に固定される部品)に設けたカム斜面のそれぞれに迎合
    する軸方向2箇所にカム斜面を回転子に形成し、更に回
    転子にはクリップ玉部係止面と係止する突状の係止部を
    有するよう構成されて、ノック操作に伴うノック棒の前
    進で、前記カム斜面間の押圧作用で回転子が一定角度だ
    け回動して、前記クリップ玉部の係止面に前記回転子に
    設けた係止部が係合或いは離脱してのリフィルの筆記先
    端部が軸筒の先端口から出没可能に係止されると共に、
    前記係合状態でクリップの玉部が軸筒側面から離反する
    方向に変位された時に係合が外れて筆記先端部が先端口
    から没入可能となるように構成されたノック式筆記具に
    於いて、リフィールの後端がクリップ玉部の係止部より
    も軸方向前方に設けられる構成となしたことを特徴とす
    るノック式筆記具。
  2. 【請求項2】 先端ボールが先端から臨出した状態で抜
    け止めされたチップ先端のボールカシメの内縁に先端ボ
    ールが常時はチップ内部後方のスプリングに押圧されて
    密接し筆記時に密接状態が解除されるように設けられた
    チップと、そのチップを先端に止着した継ぎ手部後方の
    インキ収容部に常温での粘度が10から5000mPa
    ・Sの中程度の粘度のインキが充填されて成るボールペ
    ンのリフィールに於いて、インキ収容管の後端には空気
    置換のための空気孔が設けられており、その空気置換孔
    がインキ収容管の内径の最小径と略同等か、それ以上で
    あることを特徴とする請求項1に記載のボールペンタイ
    プのノック式筆記具。
  3. 【請求項3】 スプリングによって常時軸方向後方に押
    圧されるリフィールのインキ収容管後端と接触する回転
    子の受け面には孔、溝、突起等の空気流通手段が設けら
    れており、インキ収容管後端には内径又は外径の少なく
    とも一方に面取りを有する事でインキ収容管と回転子の
    接触抵抗を減らすように構成されたことを特徴とする請
    求項1乃至2に記載のノック式筆記具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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WO2018084596A3 (ko) * 2016-11-04 2018-08-09 서진희 오염 방지 기능이 구비된 노크식 필기도구

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