JP3853020B2 - ボールペンのリフィール - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、低粘度のインキが充填されて、チップ先端がシール不要で筆記具に搭載可能となるボールペンのリフィールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来知られている油性ボールペンは、それに使用するインキが粘度が数千mPa・S以上の高粘度のために、ペン先からインキが流出する際にボールが回転する時の抵抗が大きいため書き味が悪い欠点がある。又、筆記の際に先端から流出するインキ量は少なく、ボテ現象があり、筆記描線のムラがあり筆跡濃度が薄いこと、高い筆記圧が必要なことなどの問題がある。
この油性ボールペンに対して、低粘性の水性のインキを用いたボールペンが知られている。しかしながら、このものはインキが乾燥しやすい欠点があるために通常は筆記先端部をシールするキャップが必要である。又、インキの流出量が多くなり、筆記寿命を延ばすためにインキ収容管の径を太くしてインキの充填量を多くする必要がある。
【0003】
又、耐乾燥性に優れた低粘度の油性インキを用いたボールペンが考えられるが、やはりインキの流出量が多くなり、筆記寿命を延ばすためにインキ収容管の径を太くしてインキの充填量を多くする必要がある。又、インキの粘度が低いために、チップ側を下向きにした場合に先端ボールとチップ抱持部の隙間が生じるとインキが滲みでる(直流)が生じたり、筆記時にインキの流出量が多くなる欠点がある。
【0004】
上記、低粘度の水性インキ、低粘度の油性インキの何れも低粘性であることからインキが逆流や直流しやすい現象がある。インキが逆流や直流を起こすと衣類などを汚す危険がある。又、落下やノック衝撃で筆記掠れが生じやすい欠点がある。又、通常インキ収容管後端に、フォロアと称されるグリース状の半透明不乾性物質が充填されるので、インキ蒸発防止の問題はペン先、即ちボールとホルダーの間隙からの蒸発低減化を考えればよい。例えば、油性ボールペンのように蒸気圧がかなり低い溶剤を主として用いれば、インキの蒸発は考慮しないですむ。
【0005】
又、ボールペン等の筆記体を搭載して、軸先から選択的にその筆記先端部を出没可能とした単式及び複式の筆記具が知られている。
又、複式筆記具の筆記先端部の出没機構としては、ノック式のもの、筆記具の軸筒側面から貫出したスライダーを交互に摺動させるスライダー式のもの、傾斜面を備えたカム筒を回転させて行うカム式のもの等種々知られている。
又、従来の出没機構は、筆記体を軸筒内に戻すためのリターンスプリングを内蔵しているため、構造が複雑で、部品点数も多く、コスト高となる問題がある。 又、筆記体の先端部を突出したままポケット等に差すとインキを吸い出して服を汚してしまう危険がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、低粘度インキが充填されてインキの逆流、直流現象が生じず、筆記先端部の耐乾燥性が維持されてキャップを外して放置することができ、又、落下衝撃、上向き筆記によるインキの逆流やインキの直流を防止する機構を備えて、シールキャップ不要の単式又は複式筆記具に搭載可能とするボールペンのリフィールを高品質で提供可能とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明に係るボールペンのリフィールは、チップ先端がシール不要で筆記具に搭載される低粘度インキが充填されたボールペンのリフィールに於いて、軸方向に連続した微細な気孔を有するインキ誘導芯がチップ内孔に密装されて、先端ボールの背面にインキ誘導芯が略当接状態に設けられ、そのインキ誘導芯の軸心に貫通孔が設けられて、貫通孔にスプリング先端の棒軸部が嵌挿されると共に棒軸部の先端がインキ誘導芯の先端から貫出し、スプリングの捲線部がインキ誘導芯の後方に位置してその後端がチップ後端で抜出不能に保持され、棒軸部の先端が先端ボールの背面を押圧して先端ボールがチップ先端のボール抱持部の内縁に密接し、筆記時には先端ボールが後退して前記密接状態が解除されるように設けられ、また、チップ後方にインキ収容部が比較的大きな横断面積を有した非変形のインキ収容管を有し、該インキ収容管内に低粘度のインキが充填され、更にインキの後端に筆記に伴うインキの消耗に追随して移動するフォロアが設けられてなる。
【0008】
請求項2に記載の発明に係るボールペンのリフィールは、請求項1に記載のボールペンのリフィールに於いて、チップとインキ収容部を接続する継ぎ手部位の軸心に、チップの後端に連通して後方に弁室が設けられ、弁室の後部にテーパー状又は球面状のボール弁受け座が設けられて弁室内にボール弁が遊嵌され、チップ側が上向きの時にボール弁がボール弁受け座に密接して導孔が密閉されインキの逆流が阻止されると共に、チップ側が下向きの時に密閉状態が解除されてチップ内にインキが流入するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のボールペンのリフィール。
【0009】
【実施例】
先ず、図1及び図2は本発明のボールペンのリフィールの実施形態を示している。
又、ボールペンのリフィール1に適用されるインキは低粘度の水性又は油性インキである。
【0010】
図に示すようにチップ12は、インキ流入可能なチャンネル部15を有したボール受け座15aに先端ボール13が略当接した状態で、先端ボール13が回転自在に抱持されるようカシメられている。(ボール抱持部12a)
又、先端ボール13の背面にインキ誘導芯16が略当接状態に密装され、そのインキ誘導芯16の軸心に貫通孔16aが設けられて、貫通孔にスプリング14先端の棒軸部14aが嵌挿されると共に棒軸部の先端がインキ誘導芯16の先端から貫出して、棒軸部14aの先端が先端ボール13の背面を押圧するように構成されている。
インキ誘導芯16は、上述したように軸心に貫通孔を有して、軸方向に連続した微細な気孔を有する芯体で、押し出し成形、樹脂、金属、セラミック等の焼結体、繊維束をバインダー等で固化して得られる。
【0011】
先端ボール13がボール抱持部12aの内面に密接することは筆記先端の乾燥、インキの直流防止に対し極めて重要である。従って、先端ボール13を抱持するチップ内面の表面粗さ、カシメによる密接精度を改善する為に内面の研削仕上げ、カシメ精度を上げる為の二次的な塑性加工が配慮される。又、先端ボールとの密接面に表面処理などが配慮される。
【0012】
又、継ぎ手2は先端にチップ12の軸部12bを圧着する前軸部3とインキ収容管18の前端に圧着される後軸部4が形成されている。又、前軸部3の内孔部10の後方にはボール弁17が遊嵌している弁室7があり、弁室7の後方にはテーパー状又は球面状のボール弁受け座8と軸心に対し適宜偏心して設けられた導孔9とが設けられ、後軸部4の内孔がインキ収容管18の内孔に連通している。 又、弁室7の内壁の一側には軸方向にインキ19が流れるように溝部11を設けている。この弁室7内に遊嵌しているボール弁17は、チップ12を下向きにした状態では、チップの軸部12bの後端に偏った状態に接してインキ流路を形成し、インキ収容管18のインキは導孔9を通り前記溝部、前記インキ流路をなどを通じてチップ内孔部に流入する。逆に上向きの状態ではボール弁17がボール弁受け座8に密接してインキの逆流を防止する機能が得られる。
【0013】
又、インキ収容管18内には前記ボールペンのインキ19が充填され、更に、このインキ19の後端にインキの消耗と共にインキ面に接触して追随して移動可能なグリース状の半透明不乾性物から成るフォロア20が充填される。又、落下やノック衝撃等による変形を防止するために必要に応じてフォロア20内にフォロアと略同等の比重を有する樹脂製のフォロア棒21が浸漬される。尚、上記インキ収容管18は一例として透明PP樹脂成形品等が使用される。又、インキ収容管18をクリアドレン性に優れた材質で選定する。又、インキ収容管は継ぎ手2と一体に形成することも可能である。
【0014】
一方、図3乃至図8は本発明のボールペンのリフィールを搭載する複式筆記具の一実施例を示している。ボールペンのリフィール1aと1bは、低粘度インキ(水性又は油性の低粘度インキ)が充填されたインキ色や筆記描線巾の異なるもので、その構造は上述したボールペンのリフィール1で示されるものである。
【0015】
図3の複式筆記具は、筆記具機構を収納する先軸58及び中軸30と中軸の後端に配設された後軸39とからなる。又、中軸30の前端と先軸58の後端にそれぞれ係合部32と59が設けられ、相互が係合して中軸と先軸が一体化され、必要に応じて取り外されて筆記体の交換などを行う。尚、軸筒とは、先軸と後軸で構成され、筆記体の交換が不要の場合等では先軸と後軸は一体の軸筒となる。
【0016】
先軸58の後方部と中軸30の大部分は長円筒状に成されている。又、中軸の長円筒部30dの短径方向の両側面は略平である平坦部30fと成っている。
又、長円筒部30dの後方に円筒部30cが設けられ、長円筒部30d後端の長径部側縁に縁部30eが形成されている。又、円筒部30cの内孔後端の内周に後述する回転軸33の回転範囲を規制する回り止め用のリブ30aが形成されると共に段部30bを有し、又、円筒部30cの前方内周部に90度間隔にあいて軸方向に形成された4本のガイド用の溝57が形成されている。又、前記長円筒部30dの内周部にも後端から前端に向かって90度間隔にあいて軸方向に形成された4本のガイド用の溝56が形成されている。
【0017】
回転軸33は大径部36の前方に小径部34を有し、小径部34の周面に螺旋状のカム溝35が形成されている。又、前記大径部36の後方に縮径した軸部を有し、その軸部の前方外周に突状の係止部37が、後端に所要箇所で回転止め溝38が設けられている。又、前記大径部36の周面に、上記リブ30aが係合して中軸30との間において通常は120〜180度の範囲で回転軸33を回転規制する溝36aが設けられている。(図5参照)
尚、回転軸33の回転角度を大きくすれば回転抵抗が小さくなって操作し易くなる利点があるが、回転角度が大きくなることでアクションが大きくなる点は操作上の欠点となる。従って、回転角度は軸筒の径が小さい場合は180度寄りに、径が大きい場合は120度寄りに設計都合で選択される。
【0018】
又、摺動体48a,48bは先部49a,49bと後部50a,50bで形成され、先部49a,49b前端の軸心に挿入孔が設けられ、それぞれの挿入孔内にボス54a,54bが形成されており、そのボスの外周に後述するボールペン筆記体1a,1bの後端内孔部が止着されている。又、ボス54a,54bの外周には通気溝55a,55bが形成されており、ボールペン筆記体1a,1bの後端内孔部に通気が可能と成されている又、後部50a,50bの後方の内面側には回転軸33の回転に伴うカム溝35の押圧で夫々の摺動体が前後動するための突起部51a,51bが形成されている。
又、摺動体の先部49a,49bの外周には、上記中軸の長円筒部30dの内周に形成されたガイド用の溝56に回転止め係合するリブ53a,53bが設けられている。(尚、相互間の溝とリブは入れ替えで形成することも可能である) 又、摺動体の後部50a,50bの外周にも、上記中軸の円筒部30cの内周に形成されたガイド用の溝57に回転止め係合するリブ52a,52bが設けられている。(尚、相互間の溝とリブは入れ替えで形成することも可能である)
従って、摺動体48a,48bの外周に設けたリブが中軸30の内周に設けたガイド用の溝と夫々噛み合うことにより、摺動体48a,48bを円滑に前後動させる。又、従来例でよく示される、相対向する2つのガイド溝を有したガイド筒を取付ける複雑な構成を必要としない利点がある。
【0019】
そして、回転軸33は上記摺動体48a,48bの突起部51a,51bをカム溝35に係合させた状態で中軸30の内孔に挿入され、大径部36の後端が中軸の段部30bに当接されると共に回転軸33の後端軸部に後軸39が一体となるように止着される。即ち、上記回転軸の係止部37が後軸39内孔の係止溝44に係合し、回転止め溝38が後軸内孔後端の回転止めリブ40に係合して回転軸33と後軸39は一体に固定されて、中軸30に対し後軸39を回転することで回転軸33が回転し、それと共に一方の摺動体が前進し、他方の摺動体が後退する。又、摺動体48a,48bの挿入孔内に形成されたボス54a,54bにボールペン筆記体1a,1bの後端部が止着され、中軸30の前方に先軸58が固定される。又、必要によって、摺動体のボスと筆記体後端部の止着状態において、筆記体が適宜揺動するように寸法設定することで、非変形の筆記体であっても容易に求心方向に変位可能となる。
【0020】
又、中軸の長円筒部30dと後軸39の前方が略同形の長円筒状と成され、上述したように長円筒部30d後端の長径部側縁に縁部30eが設けられ、後軸39の短径部である平坦部47の一側面にクリップ44が設けられて、筆記体の先端部が軸筒の先端口から突出した状態で、クリップの長手方向前端に設けた先端部46が前記中軸後端の縁部30eに係合してクリップのポケット等への装着が不可と成り、筆記体の先端部が軸筒内に収納された状態で、中軸後端の短径部である平坦部30fにクリップ45の先端部が位置してポケット等への装着が可能と成るように構成される。
【0021】
【作用】
先ず、ボールペンのリフィールの実施形態に付いて説明する。
ボールペンのリフィール1は、スプリング14の棒軸部14a先端の押圧で先端ボール13がチップのボール抱持部12aの内縁に密接されるのでインキの直流が防止される。又、筆圧により先端ボール13が微小に後退するので隙間を生じてインキが流出可能となり、筆記により先端ボール13の回転でインキがスムーズに流出され、筆跡濃度の高い筆記が可能となる。
【0022】
チップ12を上向きにした状態に於いて、そのボール弁17が弁室7のボール弁受け座8に位置して導孔9を密閉するので、上向き筆記されてチップの先端ボール13背面のインキがなくなっても、インキにヘッドが掛かり逆流することがない。従って、チップ12を下向きにした時にはインキがすぐに流出可能となり、筆記で掠れが防止される。(因みにボール弁を有しない構造では、上向き筆記でインキが逆流方向に作用するのでチップ内に空気を巻き込み、下向き筆記で即インキが追随せず掠れが生じる)
【0023】
チップ12を下向きにした筆記状態に於いては、ボール弁17がチップ12後端の一方に偏った状態に当接し、他方にはチップ12内にインキが流入可能な流路が構成され、インキ収容管18から導孔9を経て弁室7に入ったインキ19はインキ誘導芯16を通じて先端ボール13の背面まで誘導される。
ところで、スプリング14の作用で通常はインキの直流と逆流は防止可能となるが、衝撃や上向き筆記で空気が巻き込まれたり、先端ボールとボール抱持部の密接不完全(加工ばらつきやゴミの巻き込み等が原因)な場合に筆記掠れやインキの逆流を生じる問題がある。そこで導孔9を密閉するボール弁17を併用することで確実にその問題が解決可能となる。
又、落下、ノック衝撃や過酷な筆記状態で万一先端ボール13がチップ12から脱落してしまった場合、インキ誘導芯16の毛管によりインキのボタ落ちが保持されるのでインキがたれて周囲を汚すなどの危険が回避される。
【0024】
次に、ボールペンのリフィール1を搭載した複式筆記具の作用に付いて説明する。中軸30に対して後軸39を一方に回転すると、摺動体48a,48bの突起部51a,51bが回転軸33の回転に伴いカム溝35に沿って摺動して、何れか一方の摺動コマが前進、他方が後退して、前進側の筆記体の筆記先端部を先軸58の先端口から突出させることが可能となる。又、ボールペン筆記体のインキ収容部が非変形であっても、筆記先方部位が先端口に対し求心方向に変移可能であり、又、先軸が先端口に至るまで長円筒状に変化しているので作動が阻害されずに先軸58の先端口からスムーズに筆記先端部が出没する。
【0025】
又、一方のボールペンのリフィール1aが突出した状態に於いては、図3に示すようにクリップ44の先端部が中軸の縁部30eに係合されて、クリップがポケット等に差せない状態を作る。
次に、回転軸33を回転すると摺動体48aが後退してボールペンのリフィール1aの筆記先端部が先軸58内に没入すると共に、摺動体48bが前進する。 その時、筆記先端部が先軸58内に収容された携帯状態となり、その状態に対するクリップが図7及び図8に示す位置となってポケット等に容易に差すことが可能となる。
更に回転軸33を回転すると摺動体48aが更に後退し、摺動体48bが更に前進してボールペン筆記体1bの筆記先端部が先軸58の先端口から突出する。 その時、クリップ44の先端部が中軸の縁部30eに再び係合されてクリップがポケット等に差せない状態を作る。又、図5に示す回転軸の大径部36の溝36aの当接部36cが後軸のリブ30aに当接して他方の回転規制がなされる。
【0026】
【発明の効果】
本発明の複式筆記具の構成及び作用は以上の如くであり、低粘度インキが充填されてインキの逆流、直流現象が生じず、ペン先の耐乾燥性が維持されてキャップを外して放置することができ、又、落下衝撃、上向き筆記によるインキの逆流やインキの直流を防止する機構を備えて、シールキャップ不要の単式又は複式筆記具に搭載可能とするボールペンのリフィールが高品質で提供可能となる。
又、落下、ノック衝撃や過酷な筆記状態で万一先端ボールがチップから脱落してしまった場合でも、インキのボタ落ちが保持されるのでインキがたれて周囲を汚すなどの危険が回避される。
又、低粘度のインキを使用したボールペン筆記体を2種軸筒内に搭載して、軸筒の先端口から夫々の筆記体の筆記先端部を選択的に出没可能とした複式筆記具が使い勝手性を満足した軸体の太さで提供可能となる。又、この種の机上用ボールペンのリフィールが複式筆記具の筆記体として互換性を持たせることが可能となるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態であるボールペンのリフィール全体の縦断面図である。
【図2】 チップ先端の要部拡大断面図である。
【図3】 一実施例である複式筆記具の全体を示す縦断面図で、一部非断面で示されている。又、2種のボールペン筆記体が搭載されている。
【図4】 図3に於けるA−A断面図を示している。
【図5】 図3に於けるB−B断面図を示している。
【図6】 図3に於けるC−C断面図を示している。
【図7】 一実施例である複式筆記具の筆記先端部を軸筒内に収納した状態に於ける要部の外観を示す正面図である。
【図8】 図7に対応する上面図である。
【符号の説明】
1 ボールペンのリフィール
1a ボールペンのリフィール
1b ボールペンのリフィール
2 継ぎ手
3 前軸部
4 後軸部
5 鍔部
6 通気溝
7 弁室
8 ボール弁受け座
9 導孔
10 内孔部
11 溝部
12 チップ
12a ボール抱持部
12b 軸部
13 先端ボール
14 スプリング
14a 棒軸部
15 チャンネル部
15a ボール受け座
16 インキ誘導芯
16a 貫通孔
17 ボール弁
18 インキ収容管
19 インキ
20 フォロア
21 フォロア棒
30 中軸
30a リブ
30b 段部
30c 円筒部
30d 長円筒部
30e 縁部
30f 平坦部
32 係合部
33 回転軸
34 小径部
35 カム溝
36 太径部
36a 溝
36b 当接部
36c 当接部
37 係止部
38 回り止め溝
39 後軸
40 回転止めリブ
41 孔部
42 係止溝
43 基部
44 クリップ
45 玉部
46 先端部
47 平坦部
48a 摺動体
48b 摺動体
49a 先部
49b 先部
50a 後部
50b 後部
51a 突起部
51b 突起部
52a リブ
52b リブ
53a リブ
53b リブ
54a ボス
54b ボス
55a 通気溝
55b 通気溝
56 ガイド用の溝
57 ガイド用の溝
58 先軸
59 係止部

Claims (2)

  1. チップ先端がシール不要で筆記具に搭載される低粘度インキが充填されたボールペンのリフィールに於いて、
    軸方向に連続した微細な気孔を有するインキ誘導芯がチップ内孔に密装されて、先端ボールの背面にインキ誘導芯が略当接状態に設けられ、そのインキ誘導芯の軸心に貫通孔が設けられて、貫通孔にスプリング先端の棒軸部が嵌挿されると共に棒軸部の先端がインキ誘導芯の先端から貫出し、スプリングの捲線部がインキ誘導芯の後方に位置してその後端がチップ後端で抜出不能に保持され、棒軸部の先端が先端ボールの背面を押圧して先端ボールがチップ先端のボール抱持部の内縁に密接し、筆記時には先端ボールが後退して前記密接状態が解除されるように設けられ、また、チップ後方にインキ収容部が比較的大きな横断面積を有した非変形のインキ収容管を有し、該インキ収容管内に低粘度のインキが充填され、更にインキの後端に筆記に伴うインキの消耗に追随して移動するフォロアが設けられてなるボールペンのリフィール。
  2. チップとインキ収容部を接続する継ぎ手部位の軸心に、チップの後端に連通して後方に弁室が設けられ、弁室の後部にテーパー状又は球面状のボール弁受け座が設けられて弁室内にボール弁が遊嵌され、チップ側が上向きの時にボール弁がボール弁受け座に密接して導孔が密閉されインキの逆流が阻止されると共に、チップ側が下向きの時に密閉状態が解除されてチップ内にインキが流入するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のボールペンのリフィール。
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