JP6189104B2 - 出没式筆記具の筆記具用レフィル - Google Patents

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Description

本発明は、出没式筆記具の筆記具用レフィルに関する。
従来から筆記具用レフィルのペン先を軸筒の前端開口部から突出可能な出没式筆記具はよく知られている。こうした出没式筆記具においては、例えば、特開2002−293088号公報「複式筆記具」では、筆記具用レフィルの後端部に装着した尾栓を摺動コマ(摺動体)に着脱自在に連接した回転繰り出し式の多芯筆記具を、実開平4−111489号公報「シャープペンシルとボールペンの多芯筆記具」では、摺動体の連接部を筆記具用レフィルのインキ収容管とを着脱自在に連接したスライド式の多芯筆記具が開示されている。
前記した多芯筆記具は、複数の筆記具用レフィルを配設しているため、各筆記具用レフィルは、軸筒の軸心に対して偏心した位置に配設している。また、口先は先端開口部に向かって先細状となっている。そのため、筆記具用レフィルのペン先を軸筒の前端開口部より出没する際には、特に撓み難い金属製の材料からなるインキ収容筒を具備した筆記具用レフィルにおいては、特開2008−221512号公報「複式筆記具」のように、筆記具用レフィルを軸筒の軸心に対し、揺動可能に配設する必要がある。
特開2002−293088号公報 実開平4−111489号公報
しかし、特許文献2のように、インキ収容筒の後端部を直接、嵌合により連接するには、前記した多芯筆記具においては、インキ収容筒を金属材料とした場合は、筆記具用レフィルを軸筒の軸心に対し、揺動し難い問題があった。また、金属と樹脂の嵌合となるため、繰り返しの着脱によって、嵌合力が低下する恐れがあった。
ところで、特許文献1、2のような多芯筆記具では、筆記具用レフィルと操作体や摺動体との連接構造が異なっている。そのため、連接構造に合わせた筆記具用レフィルが必要であり、統一化が切望されている。
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、異なる連接方法に対応可能であって、繰り返しの着脱によって、嵌合力が低下し難い出没式用の筆記具用レフィルを提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、軸筒内に、弾発体により軸筒後端方向に付勢して配設し、操作体に直接、または前記操作体の操作に連動して摺動する摺動体に着脱自在に連接し、前記操作体を操作することにより、ペン先を軸筒の前端開口部から突出可能な出没式筆記具の筆記具用レフィルであって、前記筆記具用レフィルが、金属製パイプの前端部にペン先を、直接、またはペン先ホルダーを介して装着し、前記金属製パイプの後端部に、樹脂製の材料で構成した尾栓を装着するとともに、前記尾栓が、前記金属製パイプの後端部に装着する前端部と、前記操作体または摺動体を連接する後端部とを設け、前記尾栓の後端部は、後端を開口した開口部と、該開口部の前方に、前記開口部の肉厚よりも厚い肉厚で、前記開口部の内径よりも小さい内径の中肉部と、前記中肉部の前方に、当該中肉部の肉厚よりも厚い肉厚で、前記中肉部の内径よりも小さい内径の連接部とを有し、前記操作体または摺動体は、前記連接部に嵌合可能であり、前記尾栓の連設部の長手方向で同位置の外壁に、外方に向かって突出する凸部を設けたことを特徴とする。
尚、本発明で、「前」とは、ペン先側を指し、「後」とは、その反対側を指す。
本願発明の第1の構成によれば、前記筆記具用レフィルが、金属製パイプの前端部にペン先を、直接、またはペン先ホルダーを介して装着し、前記金属製パイプの後端部に、樹脂製の材料で構成した尾栓を装着するとともに、前記尾栓が、前記金属製パイプの後端部に装着する前端部と、前記操作体または摺動体を連接する後端部とを設けることで、高級感が得られ、遮光性かつガス透過を防止するため、金属製パイプ内に収容した部材の経時安定性が得られる。
また、前記尾栓の後端部は、後端を開口した開口部と、該開口部の前方に、前記開口部の肉厚よりも厚い肉厚の中肉部と、前記中肉部の前方に、当該中肉部の肉厚よりも厚い肉厚の連接部とを有し、前記操作体または摺動体は、前記連接部に嵌合することで、出没式筆記具における、尾栓の後端部の内壁又は外壁に、操作体または前記操作体の操作に連動して摺動する摺動体を容易に連接することができる。さらに、前記後端を開口した開口部と、該開口部の前方に、前記開口部の肉厚よりも厚い肉厚の中肉部を連接部の後方に設けることで、前記操作体または摺動体の連接部を尾栓の後端部内壁側に挿通し易く、また、薄肉部によって撓み易くなり、前記操作体または摺動体の連接部と尾栓の後端部外壁側に連接し易くなるとともに、中肉部によって強度低下を抑制することができる。さらにまた、前記中肉部の前方に、当該中肉部の肉厚よりも厚い肉厚の連接部を設け、該連接部に前記操作体または摺動体を連接することで、繰り返しの着脱による嵌合力の低下を抑制することができる。
第2に、前記連接部が、前記尾栓の後端部の内壁に、内方に向かって突出する突部であって、前記突部の後方に、前記突部の内径よりも大きい内径の前記中肉部と、前記中肉部の後方に、当該中肉部の内径よりも大きい内径の前記開口部とを設けてあることを特徴とする。
本願発明の第2の構成によれば、前記連接部が、前記尾栓の後端部の内壁に、内方に向かって突出する突部であって、前記突部の後方に、前記突部の内径よりも大きい内径の前記中肉部と、前記中肉部の後方に、当該中肉部の内径よりも大きい内径の前記開口部とを設けることで、前記操作体または摺動体が、尾栓の後端から開口部、中肉部、連接部へとスムーズに進入するため、尾栓の後端部の内壁に、操作体または摺動体を連接しやすくすることができる。
第3に、前記尾栓の後端部が、前記開口部の外径を前記中肉部の外径より小さく、且つ前記中肉部の外径は、前記連接部の外径より小さくしてあることを特徴とする
本願発明の第3の構成によれば、前記開口部の外径を前記中肉部の外径より小さく、且つ前記中肉部の外径は、前記連接部の外径より小さくしてあることで、前記筆記具用レフィルの尾栓を操作体または摺動体内までスムーズに進入するため、尾栓の後端部の外壁に、操作体または摺動体を連接しやすくすることができる。
第4に、前記尾栓の外壁、且つ前記突部と長手方向で同位置に、外方に向かって突出する凸部を設けたことを特徴とする。
本願発明の第4の構成によれば、前記尾栓の外壁、且つ前記突部と長手方向で同位置に、外方に向かって突出する凸部を設けることで、前記内壁に設けた突部との組合せにより、より連接部の肉厚が厚くなり、嵌合力の低下を抑制し易くなるため好ましい。
尚、本発明における金属製パイプには、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、チタン、チタン合金、ニッケル、ニッケル合金、鉄、鉄合金等の金属材料が挙げられ、収容した部材の経時安定性を考慮するとステンレス鋼が好ましい。また、本発明における尾栓、操作体、摺動体には、例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリルニトリルスチレン樹脂等の合成樹脂の材料が挙げられ、尾栓には、摺動性等を考慮するとポリアセタール樹脂が好ましい。
本発明は、異なる連接方法に対応可能であって、繰り返しの着脱によって、嵌合力が低下し難い出没式用の筆記具用レフィルを提供することができた。
実施形態1の筆記具用レフィルを示す縦断面図である。 図1における一部省略したレフィル前端部の拡大図である。 図1における一部省略したレフィル後端部の拡大図である。 実施形態1の筆記具用レフィルを用いた多芯筆記具を示す縦断面図である。 図4における尾栓と摺動体との連接状態を示す説明図である。 他の形態における尾栓と摺動体との連接状態を示す説明図である。
次に図面を参照しながら、本発明の熱変色性筆記具用レフィルの実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
本発明の第1実施の形態を図1〜図3に示す。
第1実施の形態の筆記具用レフィル1は、ペン先3と、該ペン先3の後端部3Bが前端部5Aに圧入固着されたペン先ホルダー5と、該ペン先ホルダー5の後端部5Bが前端部2Aに圧入固着される金属製パイプ2とからなる。また、金属製パイプ2の後端部2Bには、尾栓6の前端部6Aが装着されている。
前記ペン先3は、ペン先前端部3Aのボール抱持室に、回転可能にボール4が抱持されているボールペンチップからなり、ボール4の後方には、前記ボール4を常時、ペン先前端部の内壁に押圧する直棒部9Aを有するコイルスプリング9を配設してある。
前記ペン先ホルダー5は、透明合成樹脂(ポリプロピレン樹脂)で形成され、ペン先ホルダー5の後端部5Bは、略同外径の筒状体となっていて、ペン先3と金属製パイプ2間において、ペン先ホルダー5を通じ、金属製パイプ2に収容した筆記具用インキ7を外部から視認可能としてある。
前記尾栓6は、不透明合成樹脂(ポリアセタール樹脂)で形成され、金属製パイプ2の後端部2B内に挿通する前端部6Aと、前記金属製パイプ2の後方に位置する後端部6Bとを有している。
また、前記尾栓6の後端部6Bは、後端を開口した開口部6Cと、該開口部6Cの前方に、前記開口部6Cの肉厚よりも厚い肉厚の中肉部6Dと、該中肉部6Dの前方に、前記中肉部6Dの肉厚よりも厚い肉厚の連接部6Eと設けてある。具体的には、尾栓6の後端部6Bの内壁に設けた突部6Fによって連接部6Eを設け、連接部6Eの後方に前記突部の内径Sよりも大きい内径Rの中肉部6Dと、前記中肉部6Dの後方に、当該中肉部6Dの内径Rよりも大きい内径Qの開口部6Cとを設けてある。
また、前記尾栓6の後端部6Bの外壁側、且つ前記突部6Eと長手方向で同位置に凸部6Gを突設してある。前記尾栓6の後端部6Bの外径は、開口部6Cの外径を中肉部6Dの外径より小さく、且つ前記中肉部6Dの外径は、前記連接部6Eの外径より小さくしてある。
前記金属製パイプ2は、ステンレス鋼(SUS304)からなる両端が開口された円筒体である。前記金属製パイプ2の前端部2Aには、金属製パイプ2の内側に向かって突出する突部2Cを周設し、インキ漏れを抑制してある。また、金属製パイプ2の後端部2Bには、金属製パイプ2の内側に向かって突出する突起部2Dを周方向の異なる2箇所に設け、尾栓6を装着してある。
前記金属製パイプ2の内部、ペン先ホルダー5の内部、ペン先3内部には、黒色の熱変色性インキ7が収容される。また、前記金属製パイプ2内には、前記熱変色性の筆記具用インキ7の後端に配置され且つインキ消費に伴い前進する高粘度流体からなるインキ追従体8が収容される。
また、前記ペン先3後端と前記金属製パイプ2前端との間のペン先ホルダー5内部を外部より透視可能に構成し、前記ペン先ホルダー5を通してペン先ホルダー25内部の熱変色性の筆記具用インキ7を外部より透視可能に構成としてある。
さらに筆記具用レフィル1について詳述すると、金属製パイプ2の前端部2Aに、φ0.5mmのボール4を回転自在に抱持したボールペンチップからなるペン先3を、ペン先ホルダー5を介して装着してある。また、金属製パイプ2内には、平均粒径が0.5μmの可逆熱変色性のマイクロカプセル顔料を含有し、EM型回転粘度計における1rpmでのインキ粘度が1020mPa・s(25℃)、100rpmでのインキ粘度が84mPa・s(25℃)で、剪断減粘指数が0.48の熱変色性の筆記具用インキ7と、このインキの後端に、インキ追従体8を直に収容してある。尚、インキ粘度は、EM型回転粘度計における100rpm、40〜200mPa・s(25℃)とすることが好ましい。
また、金属製パイプ2の後端部2Bに設けた突起部2Dの内径Pは、金属製パイプ2の内径Lの92%であった。金属製パイプ2の突起部2Dの大きさは、特に限定されるものではないが、金属製パイプ2の内径Lと突起部2Dの内径Pとの差が大きいと、突起部形成時や装着時に尾栓が変形しやすく、筆記具用レフィル1の軸心と尾栓6の軸心がずれる恐れがあり、径差が小さいと、尾栓6の抜け力が小さくなる傾向となるので、突起部2Dの内径Pは、金属製パイプ2の内径Lの90%〜95%とすることが好ましい。また、尾栓6の後端部は、長手方向の長さが5mmであった。
前記筆記具用レフィル1の製造方法は、予め製作してあったボールペンチップからなるペン先3の後端部3Bをペン先ホルダー5の前端部5Aに圧入装着し、次に前記金属製パイプ2の前端部2Aに、前記ペン先ホルダー5の後端部5Bを圧入装着する。
さらに金属製パイプ2内に熱変色性の筆記具用インキ7及びインキ追従体8を収容した後、金属製パイプ2の後端部2Bに尾栓6の前端部6Aを挿通する。その後、前記金属製パイプ2の前端部に、外側から内側に向かって空気冷却しながら押圧加工を施し、前記金属製パイプ2の内側に向かって突出する突部2Cを周設して、ペン先ホルダー5の抜け力を高めるとともに、金属製パイプ2とペン先ホルダー5間からのインキ漏れを抑制している。また、前記金属製パイプ2の後端部も外側から内側に向かって押圧加工を施し、前記金属製パイプ2の内側に向かって突出する突起部2Dを周方向の異なる2箇所に設け、尾栓6を装着してある。最後に筆記具用レフィル1を遠心脱泡の処理を行い、熱変色性筆記具用レフィルからなる筆記具用レフィル1を得ている。
図4に示す出没式筆記具21は、前軸22と後軸23とを連結筒24を介し、前軸22と、後軸23(操作体)とを相対的に回転可能に連設した軸筒本体の内部に、前記した筆記具用レフィル1と、該筆記具用レフィル1とインキ色の異なる他の筆記具用レフィル101とを保持する複数の摺動溝(図示せず)を設けた摺動ケース26と、後軸23を前軸22に対して回動することで摺動ケース26の外周面上を回転可能な繰り出しカム25とを有し、前記摺動溝に、カム係止突起を有する樹脂製の摺動体27が連接した筆記具用レフィル1を、コイルスプリングからなる弾性体30より前軸22の前端開口部22Aと反対側の後方へ付勢して配し、他の摺動溝に、カム係止突起を有する摺動体28が連接した他の筆記具用レフィル101を、コイルスプリングからなる弾性体31により前軸22の前端開口部22Aと反対側の後方へ付勢して配している、従来から知られている回転繰り出し式の多芯筆記具であって、前軸22を連結筒24から取り外すことで、筆記具用レフィル1,101を交換することができる。
前記繰り出しカム25は、カム斜面の前端に凹溝25Aを形成してあり、摺動体27のカム係止突起27Aをカム斜面に当接して、繰り出しカム25の回転に伴い、カム係止突起27Aがカム斜面に沿って移動し、前記凹溝25Aに係止することで、摺動体27を装着した筆記具用レフィル1のペン先23または摺動体8を装着した他の筆記具用レフィル101のペン先103を、前筒2の前端開口部2Aから出没できるようにしてある。
前記摺動体28は、繰り出しカム25の凹溝25Aに係止するカム係止突起28Aと、前端部に連接部28Bを備えている。前記連接部28Bは、筆記具用レフィル1の尾栓6内に挿通する軸部28Cと、当該軸部28Cの前端部に設けた膨出部28Dとを有している。前記膨出部28Dは、球状体の前端部及び対峙する側面を切り落とした形状としてある。
前記尾栓6の開口部6Cの内径Qは、膨出部27Bの外接円径Tの110%であり、中肉部6Dの内径Rは、膨出部27Bの外接円径Tの103%であった。また、突部6Fの内径Sは、膨出部27Bの外接円径Tの95%であった。また、金属製パイプ2の後端部2Bに設けた突起部2Dの内径Pは、金属製パイプ2の内径Lの92%であった。
また、後軸23の後端部には保持部材31を、繰り出しカム26の後端部内に設けた雌ねじ部と、保持部材31の側面に設けた雄ねじ部とを、保持部材31の後端が、後軸23の後方に位置するように螺着してある。また、保持部材31にはポリエステル系エラストマーからなるゴム状弾性体の摩擦体33を、保持部材31の内方突起部に摩擦体33の装着部に設けた外方突起部を乗り越し嵌合することによって装着してある。この摩擦体33を筆記面に圧接し、擦ることで発生する熱によって、熱変色性インキの筆跡を熱消色又は熱変色させることができる。また、摩擦体33の外側には、頭冠32を保持部材31の雄ねじ部に頭冠32内面の雌ねじ部とを着脱自在に螺着してある。また、後軸33の後端部には、後軸33と保持部材31間に固定したクリップ34を装着してある。
前記筆記具用レフィル1は、図5に示すように、尾栓6の後端部6Bに設けた連接部6E(内壁側の突部6F)を、前記摺動体27の連接部27Aに設けた膨出部27Bが乗り越す、乗り越し嵌合によって、着脱自在に連接し、前記摺動体27と筆記具用レフィル1を連動して摺動するように配してある。
具体的には、組立時及びレフィル交換時等、摺動体27と筆記具用レフィル1との連接するには、先ず、筆記具用レフィル1を摺動体27側に押し込むと、摺動体27の膨出部27Bが、筆記具用レフィル1の尾栓6に設けた開口部6C内に進入し、前記膨出部27Bは、開口部6Cの前方に設けた中肉部6Dを通り、当該中肉部6Dの前方に設けた連接部6E(突部6F)に達する。さらに筆記具用レフィル1を押し込むと、前記膨出部27Bが、前記尾栓6の突部6Fを乗り越える。また、筆記具用レフィル1は、摺動体27の段部27D及び尾栓6の後端壁によって、その後の進入を制限され、摺動体27と尾栓6とが連接される。尚、前記膨出部27Bは尾栓6に対し揺動可能とし、摺動体27の突片27Cによって、過剰な傾きを抑制してある。
図6に示す他の実施形態は、前記筆記具用レフィル1が、尾栓6の後端部6Bに設けた連接部6E(外壁側の凸部6G)を、摺動体40の周方向の異なる2箇所に設けた乗り越し突部40Dが乗り越すことによって、着脱自在に連接し、前記摺動体40と筆記具用レフィル1を連動して摺動するように配してある。
具体的には、組立時及びレフィル交換時等、摺動体40と筆記具用レフィル1との連接するには、先ず、筆記具用レフィル1を摺動体40側に押し込むと、尾栓6の後端部6Bが、摺動体40に設けた、尾栓6の後端部6Bの開口部6C、中肉部6D、連接部6Eの何れの外径よりも大きい内径の開口導入部40B内に進入し、前記尾栓6の後端部6Bは、開口導入部40Bの後方に設けたガイド部40Cを通り、当該ガイド部40Cの後方に設けた乗り越し突部40Dに達する。さらに筆記具用レフィル1を押し込むと、前記尾栓6の連接部6E(外壁側の凸部6G)が、前記摺動体40の乗り越し突部40Dを乗り越える。また、筆記具用レフィル1は、摺動体40の段部40E及び尾栓6の後端壁によって、その後の進入を制限され、摺動体40と尾栓6とが連接される。
本実施形態では、便宜上、筆記具用レフィルと摺動体との連接方法として、乗り越し嵌合を例示しているが、凹凸嵌合や圧入嵌合等、特に限定されるものでない。しかし、圧入嵌合は、常時、圧入力が加わった状態であり、経時によって、尾栓や操作体、摺動体が膨張又は縮小し、嵌合力が低下する恐れがあるため、凹凸嵌合及び乗り越し嵌合とすることが好ましい。また、摺動体は、操作体の操作に連動して摺動する部材であれば、特に限定されるものではなく、回転カムや押圧体であってもよいし、操作体に直接、連接する構造であってもよい。
また、尾栓の後端部は、開口部、中肉部、連接部を設けるため、尾栓の後端部の長手方向の長さは、3mm以上とすることが好ましく、より好ましくは5mm以上である。また、開口部、中肉部、連接部を連続的に設けてもよいし、各部を繋ぐ繋ぎ部を介して設けてあってもよい。前記した開口部、中肉部、連接部は、長手方向で0.3mm未満では、その効果が小さいため、各部の長さを0.3mm以上とすることが好ましい。さらに、前記した開口部、中肉部、連接部を設けてあれば、尾栓の内壁側又は外壁側を略ストレート形状としてあってもよいが、尾栓の内径及び外径によって肉厚を変更することが好ましい。尚、前記肉厚は、各部における肉厚の平均値を、開口部の肉厚、中肉部の肉厚、連接部の肉厚とするものである。
また、金属製パイプと尾栓の装着構造は、圧入装着、接着、螺着など、特に限定されるものではないが、実施形態のように、金属製パイプの後端部、且つ前記尾栓の前端部に対応した位置に、内側に向かって突出し、内径が前記尾栓の前端部の外径よりも小さい突起部を設けることで、尾栓の装着性及ぶ尾栓の抜け力を高めることができるので好ましい。尚、前記突起部は、周状に設けることが好ましいが、周方向の異なる複数箇所に設ける構成であってもよく、尾栓の抜け力は、5kg以上とすることが、安全性の観点から最も好ましい。
また、本実施形態では、便宜上、ペン先としてボールペンチップを用いたボールペンレフィルを例示しているが、筆記具用レフィルには、例えば、マーキングペン、シャープペンシル等が挙げられ、ペン先も適宜選択して用いることができる。
また、本実施形態では、便宜上、回転操作により、ペン先を軸筒前端開口部から出没させる機構を例示しているが、ノック式、スライド式等、出没式筆記具であれば、特に限定されるものではない。また、軸筒内に色の異なる2本の熱変色性筆記具用レフィルからなる筆記具用レフィルを収容した多芯筆記具を例示しているが、油性ボールペンレフィルや水性ゲルインキボールペンレフィル、シャープペンシルなど、異なる筆記具用レフィルを組合せて用いることもできる。また、筆記具用レフィルを1本の単芯式の出没式筆記具や筆記具用レフィルを3本以上収納した多芯筆記具とすることもできる。
また、金属製パイプに収容する部材は、筆記具用インキに限るものではなく、修正液や鉛芯などであってもよい。さらに筆記具用インキも、熱変色性の筆記具用インキに限定されるものではなく、染料やカーボンブラック等の顔料、酸化チタンやアルミニウム等の金属粉顔料を着色剤として用いた水性ゲルインキ等、適宜選択して用いることができる。
但し、熱変色性インキを用いる場合には、可逆熱変色性インキとすることが好ましい。前記可逆熱変色性インキは、発色状態から加熱により消色する加熱消色型、発色状態または消色状態を互変的に特定温度域で記憶保持する色彩記憶保持型、または、消色状態から加熱により発色し、発色状態からの冷却により消色状態に復する加熱発色型等、種々のタイプを単独または併用して構成することができる。また、前記可逆熱変色性インキに含有される色材は、従来より公知の(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、及び(ハ)前記両者の呈色反応の生起温度を決める反応媒体、の必須三成分を少なくとも含む可逆熱変色性組成物をマイクロカプセル中に内包させた可逆熱変色性顔料が好適に用いられる。
また、前記した摩擦体には、弾性感に富み、摩擦時に適度な摩擦を生じて摩擦熱を発生させることのできるゴム、エラストマー等のゴム状弾性体が好適である。具体的には、弾性を有する合成樹脂(ゴム、エラストマー)が挙げられ、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)、SEBS樹脂(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体)、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、オレフィン系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。また、摩擦体は、後軸と一体に形成又は別部材にて装着してあってもよい。尚、消しゴムを使用して筆跡を摩擦することもできるが、摩擦時に消しカスが発生するため、好ましくは前述のような摩擦体が用いられ、前記摩擦体の材質としては、シリコーン樹脂やSEBS樹脂(スチレンエチレンブタジエンスチレンブロック共重合体)が好適に用いられる。
本発明の筆記具用レフィルは、回転繰り出し、サイドスライド式、サイドノック式や回転カム式等、出没式筆記具の筆記具用レフィルとして広く実施可能である。
1、101 筆記具用レフィル
2、102 金属製パイプ
2A、102A 前端部
2B、102B 後端部
2C、102C 突部
2D、102D 突起部
3、103 ペン先
4 ボール
5、105 ペン先ホルダー
6、106 尾栓
6A 前端部
6B 後端部
6C 開口部
6D 中肉部
6E 連接部
6F 突部
6G 凸部
7 熱変色性インキ
8 インキ追従体
9 コイルスプリング
21 出没式筆記具
22 前軸
22A 前端開口部
23 後軸
24 連結筒
25 繰り出しカム
26 摺動ケース
27、28、 摺動体
27A、28A カム係止突起
27B、28B 連接部
27C、28C 膨出部
29、30 弾性体
31 保持部材
32 頭冠
33 摩擦体
40 摺動体
40A カム係止突起
40B 開口導入部
40C ガイド部
40D 乗り越し突部
40E 段部

Claims (3)

  1. 軸筒内に、弾発体により軸筒後端方向に付勢して配設し、操作体に直接、または前記操作体の操作に連動して摺動する摺動体に着脱自在に連接し、前記操作体を操作することにより、ペン先を軸筒の前端開口部から突出可能な出没式筆記具の筆記具用レフィルであって、前記筆記具用レフィルが、金属製パイプの前端部にペン先を、直接、またはペン先ホルダーを介して装着し、前記金属製パイプの後端部に、樹脂製の材料で構成した尾栓を装着するとともに、前記尾栓が、前記金属製パイプの後端部に装着する前端部と、前記操作体または摺動体を連接する後端部とを設け、前記尾栓の後端部は、後端を開口した開口部と、該開口部の前方に、前記開口部の肉厚よりも厚い肉厚で、前記開口部の内径よりも小さい内径の中肉部と、前記中肉部の前方に、当該中肉部の肉厚よりも厚い肉厚で、前記中肉部の内径よりも小さい内径の連接部とを有し、前記操作体または摺動体は、前記連接部に嵌合可能であり、前記尾栓の連設部の長手方向で同位置の外壁に、外方に向かって突出する凸部を設けたことを特徴とする出没式筆記具の筆記具用レフィル。
  2. 前記開口部、中肉部、連設部の各部の長さが、0.3mm以上であることを特徴とする請求項1に記載の出没式筆記具の筆記具用レフィル。
  3. 前記尾栓の後端部が、前記開口部の外径を前記中肉部の外径より小さく、且つ前記中肉部の外径は、前記連接部の外径より小さくしてあることを特徴とする請求項1または2に記載の出没式筆記具の筆記具用レフィル。
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