JP3413314B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3413314B2
JP3413314B2 JP19915195A JP19915195A JP3413314B2 JP 3413314 B2 JP3413314 B2 JP 3413314B2 JP 19915195 A JP19915195 A JP 19915195A JP 19915195 A JP19915195 A JP 19915195A JP 3413314 B2 JP3413314 B2 JP 3413314B2
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    • G03G2215/01Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies
    • G03G2215/0167Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies single electrographic recording member
    • G03G2215/0174Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies single electrographic recording member plural rotations of recording member to produce multicoloured copy
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは複
数の現像器と該複数の現像器のうち所望の現像器を該像
担持体に対向する現像位置に移動する現像器移動手段と
該現像器の現像剤担持体に直流成分及び交流成分からな
る現像バイアスを印加する現像バイアス印加手段と該現
像剤担持体を駆動する駆動手段とを有し、該現像バイア
スが印加され、かつ駆動された現像剤担持体上に担持さ
れた現像剤を該像担持体上の潜像に接触させて該潜像を
現像する現像装置とを備え、該現像器の移動による該現
像剤担持体上の現像剤の該像担持体への接離時に該現像
剤担持体の駆動及び該現像バイアスの印加を行なう画像
形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー複写機やカラープリンタ等
の画像形成装置として、感光体等の像担持体の小型化や
装置全体の小型化を図るために、複数の現像器を備えた
移動式(例えば回転式)の現像装置を備えたものが提案
されている。かかる画像形成装置において、像担持体上
の潜像を現像する場合は像担持体上の潜像が現像位置を
通過する前に現像装置の所望の現像器を現像位置へ移動
して現像を行なう。そして、現像が終了した後は、該現
像器を現像位置外の位置へ退避させるように移動する。
【0003】上記移動式の現像装置を備えた画像形成装
置において、例えば表面にトナーを含む現像剤を担持す
る現像剤担持体を用いて現像を行なう現像器を備えた場
合には、現像器を現像位置に移動する際、現像器が現像
位置に到達する前に現像剤担持体上の現像剤が像担持体
に接触して、所望の現像域外に、すなわち潜像形成領域
外にトナーが付着することがあった。また、現像終了
後、該現像器を現像位置以外の位置へ移動させる際も、
同様に現像剤担持体上の現像剤が像担持体に接触して、
所望の現像域外にトナーが付着することがあった。
【0004】かかる現像域外へのトナー付着を防止する
ために、例えば特公平6−42099号公報では、現像
器への現像バイアスの印加を、該現像器が現像位置へと
達する前から、該現像器が現像位置を離脱し所定距離移
動した後まで行なう画像形成装置が提案されている。ま
た例えば、特開平4−328783号公報では、像担持
体上の潜像を現像する際、現像担持体表面の磁気ブラシ
を像担持体に接触させる時期を、現像剤担持体の始動後
及び現像バイアスの印加後とし、磁気ブラシを像担持体
から離隔させる時期を、現像剤担持体の動作停止及び現
像バイアスの印加の解除前とする現像方法が提案されて
いる。また例えば、特開平4−335667号公報で
は、現像器が現像位置にあるときのみ現像剤担持体を回
転駆動させるものであって、所望の現像器が現像位置に
到達する前に現像バイアスを現像剤担持体に印加し、現
像終了後は該現像器を現像位置外に移動した後現像剤担
持体に印加している現像バイアスを解除する現像制御方
式が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記提案の
画像形成装置等において直流成分及び交流成分からなる
現像バイアスを現像剤担持体に印加する場合、現像剤担
持体上の現像剤の汲み上げ量によっては不具合が生じる
おそれがあることが、本発明者による研究実験の結果わ
かった。例えば、現像剤としてトナー及びキャリアから
なる二成分現像剤を用いた場合、現像剤担持体上の現像
剤の汲み上げ量が多くなると、現像剤担持体上の現像剤
を像担持体に接触させる前に該現像バイアスを印加し、
かつ現像終了後現像剤担持体上の現像剤を像担持体表面
から離した後に該現像バイアスの印加を停止しても、像
担持体表面に現像剤のキャリアやトナーが付着すること
があることがわかった。そして、この不用なキャリアや
トナーの付着は、上記現像バイアスの交流成分で発生し
た振動電界によって、現像剤担持体上の拘束力の弱い先
端側のキャリアやトナーが活性化され、像担持体側に移
動しやすくなっているためであるということがわかっ
た。このように像担持体表面に現像剤のキャリアやトナ
ーが付着すると画質の低下や現像剤の無駄な消費につな
がってしまう。
【0006】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、複数の現像器のうち
所望の現像器を現像位置へ移動して像担持体上の潜像を
現像する現像装置を備えた画像形成装置において、現像
剤担持体上の現像剤の汲み上げ量が多い場合でも、現像
剤担持体上の現像剤の像担持体への離接時における不用
な現像剤の像担持体への付着を防止し、画質低下及び現
像剤の無駄な消費を防止することができる画像形成装置
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、複数の現像器と、該複数の現像
器のうち所望の現像器を潜像が形成された像担持体に対
向する現像位置に移動する現像器移動手段と、該現像器
の現像剤担持体に直流成分及び交流成分からなる現像バ
イアスを印加する現像バイアス印加手段と、該現像剤担
持体を駆動する駆動手段とを備え、該現像バイアスが印
加され、かつ駆動された現像剤担持体上に担持された現
像剤を該像担持体上の潜像に接触させて該潜像を現像
し、該現像器の移動による該現像剤担持体上の現像剤の
該像担持体への接離時に、該現像剤担持体の駆動及び該
現像バイアスの印加を行なう画像形成装置において、該
現像剤担持体上の現像剤の該像担持体への接離の際に印
加する現像バイアスを、画像形成時に用いる現像バイア
スよりも該現像剤担持体上の現像剤が該像担持体側に移
動しにくい電界を発生させる現像バイアスに切り換える
現像バイアス切換手段を設け、該現像バイアス切換手段
が、該現像剤担持体上の現像剤の該像担持体への接離の
際に、画像形成時に用いる直流成分及び交流成分からな
る現像バイアスから、直流成分のみからなる現像バイア
スに切り換えるものであり、該直流成分及び交流成分か
らなる現像バイアスと直流成分のみからなる現像バイア
スとの間の切り換えの前に、該現像バイアスの直流成分
の電圧値を、画像形成時の電圧値よりも該現像剤担持体
上の現像剤が該像担持体側に移動しにくい電界を発生さ
せる電圧値に変化させておくことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】求項の発明は、複数の現像器と、該複
数の現像器のうち所望の現像器を潜像が形成された像担
持体に対向する現像位置に移動する現像器移動手段と、
該現像器の現像剤担持体に直流成分及び交流成分からな
る現像バイアスを印加する現像バイアス印加手段と、該
現像剤担持体を駆動する駆動手段とを備え、該現像バイ
アスが印加され、かつ駆動された現像剤担持体上に担持
された現像剤を該像担持体上の潜像に接触させて該潜像
を現像し、該現像器の移動による該現像剤担持体上の現
像剤の該像担持体への接離時に、該現像剤担持体の駆動
及び該現像バイアスの印加を行なう画像形成装置におい
て、該現像剤担持体上の現像剤の該像担持体への接離の
際に印加する現像バイアスを、画像形成時に用いる現像
バイアスよりも該現像剤担持体上の現像剤が該像担持体
側に移動しにくい電界を発生させる現像バイアスに切り
換える現像バイアス切換手段を設け、該現像剤担持体上
の現像剤の像担持体への接離の際に、現像バイアス
の直流成分の電圧値を、画像形成時の電圧値よりも該現
像剤担持体上の現像剤が該像担持体側に移動しにくい電
界を発生させる電圧値に変化させることを特徴とするも
のである。
【0012】求項の発明は、複数の現像器と、該複
数の現像器のうち所望の現像器を潜像が形成された像担
持体に対向する現像位置に移動する現像器移動手段と、
該現像器の現像剤担持体に直流成分及び交流成分からな
る現像バイアスを印加する現像バイアス印加手段と、該
現像剤担持体を駆動する駆動手段とを備え、該現像バイ
アスが印加され、かつ駆動された現像剤担持体上に担持
された現像剤を該像担持体上の潜像に接触させて該潜像
を現像し、該現像器の移動による該現像剤担持体上の現
像剤の該像担持体への接離時に、該現像剤担持体の駆動
及び該現像バイアスの印加を行なう画像形成装置におい
て、該現像剤担持体上の現像剤の該像担持体への接離の
際に印加する現像バイアスを、画像形成時に用いる現像
バイアスよりも該現像剤担持体上の現像剤が該像担持体
側に移動しにくい電界を発生させる現像バイアスに切り
換える現像バイアス切換手段を設け、該現像剤担持体上
の現像剤の像担持体への接離の際に、現像バイアス
の交流成分の電圧値を、画像形成時の電圧値よりも小さ
い電圧値に変化させることを特徴とするものである。な
お、この場合にも、該現像剤担持体上の現像剤の該像担
持体への接離の際に印加する現像バイアスの直流成分の
電圧値を、画像形成時の電圧値よりも該現像剤担持体上
の現像剤が該像担持体側に移動しにくい電界を発生させ
る電圧値に変化させてもよい。
【0013】請求項1、2又は3の発明においては、像
担持体上に形成された潜像を現像する際に、現像器移動
手段によって現像装置の所望の現像器を現像位置に移動
させ、該現像器の現像剤担持体上の現像剤を像担持体に
接触させる。そして、画像形成時には、現像バイアス印
加手段によって直流成分及び交流成分からなる現像バイ
アスが印加され、かつ駆動手段によって駆動された現像
剤担持体上に担持された現像剤を、該像担持体上の潜像
に接触させて該潜像を現像する。そして、該現像器によ
る現像が終了した後は、現像器移動手段によって該現像
器を現像位置外に移動させ、現像剤担持体上の現像剤を
像担持体から離すようにする。ここで、現像器の移動に
よる現像剤担持体上の現像剤の像担持体への接離時に、
現像剤担持体の駆動及び現像バイアスの印加を行ない、
現像剤が像担持体に付着するのを抑える。
【0014】上記現像剤の像担持体への付着を抑えるた
めに、現像バイアス切換手段によって現像剤担持体上の
現像剤の該像担持体への接離の際に印加する現像バイア
スを、画像形成時に用いる現像バイアスよりも現像剤担
持体上の現像剤が像担持体側に移動しにくい電界を発生
させる現像バイアスに切り換える。この切り換えた現像
バイアスで発生した電界により、現像剤担持体上の現像
剤の汲み上げ量が所定量以上の場合でも、現像剤担持体
上の現像剤の像担持体への接離の際に、不用な現像剤が
像担持体側に移動して該像担持体に付着しないようにす
る。
【0015】特に、請求項の発明においては、現像剤
担持体上の現像剤の像担持体への接離の際に、画像形成
時に用いる直流成分及び交流成分からなる現像バイアス
から、直流成分のみからなる現像バイアスに切り換え
る。このように直流成分のみからなる現像バイアスにす
ることにより、交流成分によって現像剤を活性化して移
動しやすくするという作用を無くし、現像剤担持体と像
担持体との間で現像剤を移動しにくくする。これによ
り、現像剤担持体上の現像剤の汲み上げ量が所定量以上
の場合でも、現像剤担持体上の現像剤の像担持体への接
離の際に、不用な現像剤が像担持体側に移動して該像担
持体に付着しないようにする。
【0016】また、請求項の発明においては、現像剤
担持体上の現像剤の像担持体への接離の際に印加する現
像バイアスの直流成分の電圧値を、画像形成時の電圧値
よりも現像剤担持体上の現像剤が像担持体側に移動しに
くい電界を発生させる電圧値に変化させる。例えば、現
像方式として反転現像方式を採用した場合には、該直流
成分の電圧値の絶対値を小さくするように変化させ、ま
た正規現像方式を採用した場合には、該直流成分の電圧
値の絶対値を大きくするように変化させる。このように
現像バイアスの直流成分の電圧値を変化させることによ
り、現像剤担持体上の現像剤の汲み上げ量が所定量以上
の場合でも、現像剤担持体上の現像剤の像担持体への接
離の際に、更に不用な現像剤が像担持体側に移動して該
像担持体に付着しないようにする。
【0017】更に、請求項の発明においては、上記直
流成分及び交流成分からなる現像バイアスと直流成分の
みからなる現像バイアスとの間の切り換えの前に、該現
像バイアスの直流成分の電圧値を、画像形成時の電圧値
よりも現像剤担持体上の現像剤が像担持体側に移動しに
くい電界を発生させる電圧値に変化させておく。このよ
うに現像バイアスの交流成分の印加のON/OFF時に
は、現像バイアスを直流成分のみに切り換えることによ
り、現像バイアスの交流成分の印加のON/OFF時に
発生したノイズで不用な現像剤が像担持体側に移動して
像担持体に付着しないようにする。
【0018】特に、請求項の発明においては、現像剤
担持体上の現像剤の像担持体への接離の際に、現像バイ
アスの直流成分の電圧値を、画像形成時の電圧値よりも
現像剤担持体上の現像剤が像担持体側に移動しにくい電
界を発生させる電圧値に変化させる。例えば、現像方式
として反転現像方式を採用した場合には、該直流成分の
電圧値の絶対値を小さくするように変化させ、また正規
現像方式を採用した場合には、該直流成分の電圧値の絶
対値を大きくするように変化させる。このように現像バ
イアスの直流成分の電圧値を変化させることにより、現
像剤担持体上の現像剤の汲み上げ量が所定量以上の場合
でも、現像剤担持体上の現像剤の像担持体への接離の際
に、不用な現像剤が像担持体側に移動して該像担持体に
付着しないようにする。
【0019】特に、請求項の発明においては、現像剤
担持体上の現像剤の像担持体への接離の際に、現像バイ
アスの交流成分の電圧値を、画像形成時の電圧値よりも
小さい電圧値に変化させることにより、交流成分によっ
て現像剤を活性化して移動しやすくするという作用を小
さくし、現像剤担持体と像担持体との間で現像剤を移動
しにくくする。これにより、現像剤担持体上の現像剤の
汲み上げ量が所定量以上の場合でも、現像剤担持体上の
現像剤の像担持体への接離の際に、不用な現像剤が像担
持体側に移動して像担持体に付着しないようにする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
る電子写真式カラー複写機(以下、カラー複写機とい
う)に適用した実施の形態について説明する。まず、図
2を用いて、本実施の形態に係るカラー複写機の概略構
成及び動作について説明する。このカラー複写機は、カ
ラー画像読取装置(以下、カラースキャナという)1、
カラー画像記録装置(以下、カラープリンタという)
2、給紙バンク3等で構成されている。
【0021】上記カラースキャナ1は、コンタクトガラ
ス101上の原稿4の画像を照明ランプ102、ミラー
群103a,b,c、及びレンズ104を介してカラー
センサ105に結像して、原稿4のカラー画像情報を、
例えばRed,Green,Blue(以下、それぞれ
R,G,Bという)の色分解光毎に読み取り、電気的な
画像信号に変換する。ここで、カラーセンサ105は、
本例ではR,G,Bの色分解手段とCCDのような光電
変換素子で構成され、原稿4の画像を色分解した3色の
カラー画像を同時に読み取っている。そして、このカラ
ースキャナ1で得たR,G,Bの色分解画像信号強度レ
ベルをもとにして、図示しない画像処理部で色変換処理
を行い、Black(以下、Bkという),Cyan
(以下、Cという),Magenta(以下、Mとい
う),Yellow(以下、Yという)のカラー画像デ
ータを得る。
【0022】上記Bk,C,M,Yのカラー画像データ
を得るためのカラースキャナ1の動作は次のとおりであ
る。後述のカラープリンタ2の動作とタイミングを取っ
たスキャナスタ−ト信号を受けて、照明ランプ102及
びミラー群103a,b,c等からなる光学系が矢印左
方向へ原稿4を走査し、1回の走査毎に1色のカラー画
像データを得る。この動作を合計4回繰り返すことによ
って、順次4色のカラー画像データを得る。そして、そ
の都度カラープリンタ2で順次顕像化しつつ、これを重
ねあわせて最終的な4色フルカラー画像を形成する。
【0023】上記カラープリンタ2は、像担持体として
の感光体ドラム200、書き込み光学ユニット220、
リボルバ現像ユニット230、中間転写装置260、定
着装置270等で構成されている。
【0024】上記感光体ドラム200は矢印の反時計方
向に回転し、その周りには、感光体クリ−ニング装置2
01、除電ランプ202、帯電器203、電位センサ2
04、リボルバ現像ユニット230の選択された現像
器、現像濃度パタ−ン検知器205、中間転写装置26
0の中間転写ベルト261などが配置されている。
【0025】また、上記書き込み光学ユニット220
は、カラースキャナ1からのカラー画像データを光信号
に変換して、原稿4の画像に対応した光書き込みを行
い、感光体ドラム200に静電潜像を形成する。この書
き込み光学ユニット220は、光源としての半導体レー
ザー221、図示しないレーザー発光駆動制御部、ポリ
ゴンミラー222とその回転用モ−タ223、f/θレ
ンズ224、反射ミラー225などで構成されている。
【0026】また、上記リボルバ現像ユニット230
は、Bk現像器231K、C現像器231C、M現像器
231M、Y現像器231Yと、各現像器を矢印の反時
計方向に回転させる後述のリボルバ回転駆動部などで構
成されている。各現像器は、静電潜像を現像するために
現像剤の穂を感光体ドラム200の表面に接触させて回
転する現像スリ−ブと、現像剤を汲み上げて撹拌するた
めに回転する現像剤パドルなどで構成されている。各現
像器231内のトナーはフェライトキャリアとの撹拌に
よって負極性に帯電され、また、各現像スリ−ブには図
示しない現像バイアス電源によって負の直流電圧Vdcに
交流電圧Vacが重畳された現像バイアスが印加され、現
像スリ−ブが感光体ドラム200の金属基体層に対して
所定電位にバイアスされている。複写機本体の待機状態
では、リボルバ現像ユニット230はBk現像器231
Kが現像位置にセットされており、コピ−動作が開始さ
れると、カラースキャナ1で所定のタイミングからBk
カラー画像データの読み取りが開始し、このカラー画像
データに基づきレーザー光による光書き込み、静電潜像
形成が始まる(以下、Bk画像データによる静電潜像を
Bk潜像という。C,M,Yについても同様)。このB
k静電潜像の先端部から現像可能とすべくBk現像位置
に静電潜像先端部が到達する前に、Bk現像スリ−ブを
回転開始して、Bk静電潜像をBkトナーで現像する。
そして、以後Bk静電潜像領域の現像動作を続けるが、
静電潜像後端部がBk現像位置を通過した時点で、速や
かに次の色の現像器が現像位置にくるまで、リボルバ現
像ユニット230が回転する。これは少なくとも、次の
画像データによる静電潜像先端部が到達する前に完了さ
せる。なお、このリボルバ現像ユニット230について
は、後で詳しく説明する。
【0027】また、上記中間転写装置260は、中間転
写ベルト261、ベルトクリ−ニング装置262、紙転
写コロナ放電器(以下、紙転写器という)263などで
構成されている。中間転写ベルト261は駆動ローラ2
64a、転写対向ロ−ラ264b、クリ−ニング対向ロ
−ラ264c及び従動ロ−ラ群に張架されており、図示
しない駆動モ−タにより駆動制御される。この中間転写
ベルト261の材質は、ETFE(エチレンテトラフロ
ロエチレン)であり、その電気抵抗は表面抵抗で10
〜10 Ω/□である。またベルトクリ−ニング装置2
62は、入口シ−ル、ゴムブレ−ド、排出コイル、入口
シ−ル及びゴムブレ−ドの接離機構等で構成されてお
り、1色目のBk画像を中間転写ベルト261に転写し
た後の2、3、4色目の画像をベルト転写している間は
接離機構によって中間転写ベルト261面から入口シ−
ル、ブレ−ドを離間させておく。また紙転写器263
は、コロナ放電方式にてAC電圧+DC電圧、又はDC
電圧を印加して、中間転写ベルト261上の重ねトナー
像を転写紙5に一括転写する。
【0028】また、カラープリンタ2内の転写紙カセッ
ト207及び給紙バンク3内の転写紙カセット300
a,b,cには、各種サイズの転写紙5が収納されてお
り、指定されたサイズの転写紙5のカセットから、給紙
コロ208,301a,b,cによってレジストロ−ラ
対209方向に給紙、搬送される。また、OHP用紙や
厚紙などの手差し給紙用にプリンタ2の右側面に手差し
トレイ210である。
【0029】上記構成のカラー複写機において、画像形
成サイクルが開始されると、まず感光体ドラム200は
矢印の反時計方向に、中間転写ベルト261は矢印の時
計回りに図示しない駆動モ−タによって回転される。中
間転写ベルト261の回転に伴ってBkトナー像形成、
Cトナー像形成、Mトナー像形成、Yトナー像形成が行
われ、最終的にBk、C、M、Yの順に中間転写ベルト
261上に重ねてトナー像が形成される。
【0030】上記Bkトナー像形成は次のように行なわ
れる。帯電器203はコロナ放電によって感光体ドラム
200を負電荷で約−700Vに一様帯電する。そし
て、半導体レーザ221はBkカラー画像信号に基づい
てラスタ露光を行う。このラスタ像が露光されたとき、
当初一様荷電された感光体ドラム200の露光された部
分は、露光光量に比例する電荷が消失し、Bk静電潜像
が形成される。そして、このBk静電潜像にBk現像ス
リーブ上の負帯電のBkトナーが接触することにより、
感光体ドラム200の電荷が残っている部分にはトナー
が付着せず、電荷の無い部分つまり露光された部分には
Bkトナーが吸着し、静電潜像と相似なBkトナー像が
形成される。そして、感光体ドラム200上に形成され
たBkトナー像は、感光体ドラム200と接触状態で等
速駆動している中間転写ベルト261の表面に、ベルト
転写器263によって転写される(以下、感光体ドラム
200から中間転写ベルト261へのトナー像転写をベ
ルト転写という)。
【0031】感光体ドラム200上の若干の未転写残留
トナーは、感光体ドラム200の再使用に備えて感光体
クリ−ニング装置201で清掃される。ここで回収され
たトナーは回収パイプを経由して図示しない排トナータ
ンクに蓄えられる。
【0032】感光体ドラム200側ではBk画像形成工
程の次にC画像形成工程に進み、所定のタイミングでカ
ラースキャナ1によるC画像データ読み取りが始まり、
そのC画像データによるレーザー光書き込みで、C静電
潜像形成を行う。そして、先のBk静電潜像の後端部が
通過した後で、かつC静電潜像の先端部が到達する前に
リボルバー現像ユニット230の回転動作が行なわれ、
C現像器231Cが現像位置にセットされてC静電潜像
がCトナーで現像される。以後、C静電潜像領域の現像
を続けるが、C静電潜像の後端部が通過した時点で、先
のBk現像器231Bの場合と同様にリボルバー現像ユ
ニット230の回転動作を行ない、次のM現像器231
Mを現像位置に移動させる。これもやはり次のM静電潜
像の先端部が現像位置に到達する前に完了させる。な
お、M及びYの画像形成工程については、それぞれのカ
ラー画像データ読み取り、静電潜像形成、現像の動作が
上述のBK,Cの工程と同様であるので説明は省略す
る。
【0033】上記中間転写ベルト261には、感光体ド
ラム200に順次形成するBk、C、M、Yのトナー像
を、同一面に順次位置合わせして、4色重ねのトナー像
が形成され、次の転写工程において、この4色のトナー
像が転写紙5にベルト転写器263により一括転写され
る。
【0034】上記画像形成動作が開始される時期に、転
写紙5は上記転写紙カセット又は手差しトレイのいずれ
かから給送され、レジストローラ対209のニップで待
機している。そして、紙転写器263に中間転写ベルト
261上のトナー像先端がさしかかるときに、ちょうど
転写紙5の先端がこのトナー像の先端に一致するように
レジストローラ対209が駆動され、転写紙5とトナー
像とのレジスト合わせが行われる。そして、転写紙5が
中間転写ベルト261上のトナー像と重ねられて正電位
の紙転写器263の上を通過する。このときコロナ放電
電流で転写紙5が正電荷で荷電され、トナー画像のほと
んどが転写紙5上に転写される。続いて紙転写器263
の左側に配置した図示しないAC+DCコロナによる分
離除電器との対向部を通過するときに、転写紙5は除電
され、中間転写ベルト261から剥離して搬送ベルト2
11に移る。
【0035】そして、中間転写ベルト261面から4色
重ねトナー像を一括転写された転写紙5は、紙搬送ベル
ト211で定着装置270に搬送され、所定温度に制御
された定着ロ−ラ271と加圧ロ−ラ272のニップ部
でトナー像が溶融定着され、排出ローラ対212で装置
本体外に送り出され、図示しないコピ−トレイに表向き
にスタックされ、フルカラーコピーを得る。
【0036】一方、ベルト転写後の感光体ドラム200
の表面は、感光体クリ−ニング装置201(ブラシロ−
ラ、ゴムブレ−ド)でクリ−ニングされ、除電ランプ2
02で均一に除電される。また、転写紙5にトナー像を
転写した後の中間転写ベルト261の表面は、ベルトク
リ−ニング装置262のブレードを再びブレ−ド接離機
構で押圧することによってクリ−ニングされる。
【0037】ここで、リピ−トコピ−のときは、カラー
スキャナ1の動作及び感光体ドラム200への画像形成
は、1枚目の4色目(Y)の画像形成工程に引き続き、
所定のタイミングで2枚目の1色目(Bk)の画像形成
工程に進む。また、中間転写ベルト261の方は、1枚
目の4色重ねトナー像の転写紙5への一括転写工程に引
き続き、表面のベルトクリ−ニング装置262でクリ−
ニングされた領域に、2枚目のBkトナー像がベルト転
写されるようにする。その後は、1枚目と同様動作にな
る。
【0038】以上は、4色フルカラーコピ−を得るコピ
−モ−ドであったが、3色コピ−モ−ド、2色コピ−モ
−ドの場合は、指定された色と回数の分について、上記
同様の動作を行うことになる。また、単色コピ−モ−ド
の場合は、所定枚数が終了するまでの間、リボルバ現像
ユニット230の所定色の現像器のみを現像作動状態に
して、ベルトクリ−ニング装置262のブレ−ドを中間
転写ベルト261に押圧状態のまま連続してコピ−動作
を行う。また、A3サイズのフルカラーコピーモードの
場合には、中間転写ベルト261が1周するごとに1色
のトナー像を形成し、4回転で4色のトナー像を形成し
ていくのが望ましいが、装置全体を小さく、つまり中間
転写ベルト261の周長を抑え、小サイズの場合のコピ
ースピードを確保し、かつ最大サイズのコピースピード
も落さないようにするためには、中間転写ベルト261
が2周する間に1色のトナー像を形成するのが好まし
い。この場合には、Bkトナー像を中間転写ベルト26
1に転写した後、次の中間転写ベルト261の1周で
は、カラープリンタ2における現像及び転写が行なわれ
ずに空回転し、その次の1周で次色のCトナーによる現
像を行ない、そのCトナー像を中間転写ベルト261に
転写するように順次行なっていく。このとき現像器切り
換えのためのリボルバ現像ユニット230の回転動作
は、上記空回転時に行なう。
【0039】次に、上記リボルバ現像ユニット230に
ついて説明する。図3はリボルバ現像ユニット230の
各現像器231K,C,M,Yが一体となった現像器ユ
ニット40の内部構造を示す断面図である。この現像器
ユニット40は図示しないほぼ円盤状の前後端板間に設
けられた仕切り壁とを備えている。この仕切り壁は黒ト
ナーを収容した円筒状の黒トナーボトルを挿入可能な中
空円筒部82と、該中空円筒部82から放射状に伸びて
該中空円筒部82まわりの空間を円周方向に互いにほぼ
同型の4つの現像室に区画する現像器ケーシング部8
3、83C、83M、83Yとからなっている。これら
の各現像室内に現像剤としてのキャリア及び各色のトナ
ーからなる二成分現像剤がそれぞれ収容されている。図
示の例では感光体ドラム200に対向する現像位置にあ
るのが黒トナーとキャリアを収容した黒現像器231K
の現像室で、図中反時計回りの順に、イエロートナーと
キャリアを収容したイエロー現像器231Yの現像室、
マゼンタトナーとキャリアを収容したマゼンタ現像器2
31Mの現像室、シアントナーとキャリアを収容したシ
アン現像器231Cの現像室になっている。
【0040】ここで、4つの各現像室の内部構造はまっ
たく同様であるので、以下、図3において現像位置にあ
る黒現像室を例にとって内部構造を説明し、他の現像室
の内部構造については対応する部材の符号として、黒現
像室における符号と同じ数字にイエロー、マゼンタ、シ
アンの各現像室を区別するためY、M、Cの添字を付し
た符号を図中に示し、説明を省略する。
【0041】図中現像位置にある黒現像器231Kにお
いて、現像器ケーシング部83には感光体ドラム200
に向けた開口部が形成され、該開口部を介して一部が露
出するように現像室内に内部に磁石を配置した現像スリ
ーブからなる現像剤担持体としての現像ローラ84が設
けられている。また現像室内には現像ローラ84に担持
されて感光体ドラム200との対向部に搬送される現像
剤量を規制するドクタブレード85、該ドクタブレード
85で規制されて現像室内に押し留められた現像剤の一
部を中心軸線方向に沿って後から前に搬送する上搬送ス
クリュウ86とそのガイド87、及び、現像室内の現像
剤を撹拌する撹拌パドル88が設けられている。この撹
拌パドル88は現像ローラ84の幅方向にわたって複数
の現像剤排出孔89aが形成された中空円筒部89と、
該中空円筒部89の周面から放射状に伸びる複数の撹拌
板部90とを備えている。この中空円筒部89内には、
中心軸線方向に沿って上記上搬送スクリュウ86とは逆
の向きに現像剤を搬送する下搬送スクリュウ91が収容
されている。この下搬送スクリュウ91の下方の現像器
ケーシング部83には、現像室内の現像劣化に伴う現像
剤交換時に、劣化現像剤排出口や必要に応じて未使用現
像剤(トナー混合済み)の投入口として使用するため回
転軸線方向に延びる剤排出口92が形成され、該排出口
92を外側から覆うキャップ93がねじ94などで固定
されている。
【0042】なお、上記排出口92からの劣化現像剤排
出を効率的に行うには、リボルバ現像ユニットを図示し
ない収容台を介して複写機本体から引き出し、後述する
現像入力歯車95(図4参照)などを治具などを用いて
回転させ、現像ローラ84、上下搬送スクリュウ86、
91及びパドル88を回転させながら劣化現像剤を排出
することが望ましい。また、上記排出口92から未使用
現像剤を投入するときにも、同様にして現像ローラ8
4、上下搬送スクリュウ86,91及び撹拌パドル88
を回転させれば、現像剤に均一に分散させることができ
る。
【0043】図4は黒現像器231Kの上下搬送スクリ
ュウ86,91の中心軸52を含む面による縦断面図で
ある。同図に示すように上下搬送スクリュウ86,91
の前側端部は現像ローラ84の有効幅領域よりも外側
(図示の例では現像器ユニット40の前端壁50の外
側)まで延在し、この延在個所に上搬送スクリュウ86
で搬送されてきた現像剤を、下搬送スクリュウ91上に
自重で落下させための落下部96が設けられている。そ
して、下搬送スクリュウ91の前側端部は落下部96よ
りも更に前側まで延び、図示しないトナー収容器ユニッ
トの各現像室に対応させて設けられたトナー補給ローラ
97下方の連通室内まで延在している。これにより、現
像ローラ84で汲み上げられた現像剤のうちドクタブレ
ード85で規制され、かつガイド87及び上搬送スクリ
ュウ86で前側まで搬送された現像剤が上記落下部96
で下搬送スクリュウ91上に落下し、該下搬送スクリュ
ウ91で現像ローラ84の有効幅内に搬送され、該有効
幅内の撹拌パドル中空円筒部の現像剤排出口から現像室
内に排出され、再び現像ローラ84に担持され得るよう
になる。つまり、現像室内での現像剤のいわゆる横撹拌
が行われる。そして撹拌パドル88の中空円筒部82の
現像剤排出口から現像室下部の現像剤溜りに排出された
現像剤が撹拌パドル88の回転によりその撹拌板部でい
わゆる縦撹拌が行われる。また上記トナー補給ローラ9
7の回転により上記連通室内の下搬送スクリュウ91上
に落下したトナーが、該下搬送スクリュウ91により落
下部96まで搬送され、ここで上搬送スクリュウ86か
ら落下した現像剤内に取り込まれて互いに混合され、こ
の混合された現像剤が上記現像剤排出口から現像室内に
入ることにより、現像室内の現像剤のトナー濃度を上昇
させる。 (以下、余白)
【0044】図5(a)は現像器ユニット40の後端壁
51を前側から見た透視図である。この後端壁部、具体
的には後端壁51に固設されたリボルバ入力歯車79よ
りも後側に図示の各歯車が設けられている。すなわち、
上記後端壁51などを貫通してリボルバ入力歯車79よ
りも後側まで突出した現像ローラ84の軸端部に現像ロ
ーラ歯車98が固設され、同様にリボルバ入力歯車79
よりも後側まで突出した上下搬送スクリュウ86,91
それぞれの軸端部に上下搬送スクリュウ歯車99、10
0が固設されている。そして、図示の例では現像ローラ
歯車98と下搬送スクリュウ歯車100とに噛み合うア
イドル歯車101と、本体後側板53に取り付けられ現
像駆動用モータ80により駆動される現像出力歯車81
とに噛み合うための現像入力歯車95が、現像器ユニッ
ト40の後端壁51の背面側に取り付けられている。こ
れらの歯車が後端壁側に設けられているリボルバ現像ユ
ニットが図示しない収納台に担持されて複写機本体内に
挿入されることにより、図5(a)に示すように本体側
の現像出力歯車81とリボルバ現像ユニット側の現像入
力歯車95とが噛み合う。これと同時に同じく同図5
(a)に示すように本体側のリボルバ出力歯車78にリ
ボルバ現像ユニット側のリボルバ入力歯車79が噛み合
う。
【0045】なお、図6(a)は同リボルバ現像ユニッ
トの駆動モータ部の平面図、図6(b)は同駆動モータ
部の正面図である。これらの図からわかるように、上記
収納台挿入に伴い複写機本体側とリボルバ現像ユニット
側の歯車との噛み合いが良好に行われるように、収納台
スライド方向に後退可能に本体側の歯車78、81が取
り付けられ、かつ付勢手段としてのスプリング102、
103により本体前側に押し出し付勢されている。これ
により、本体側の歯車78、81とリボルバ現像ユニッ
ト側の歯車79、95が収納台挿入時に干渉する関係に
ある場合にも、本体側歯車78、81が退避して収納台
の挿入が完全に行われ得る。そしてその後の本体側歯車
78、81の駆動に伴って歯車の干渉を解消でき、上記
付勢力により最もリボルバ現像ユニット側に本体歯車7
8、81が押し出され、リボルバ現像ユニット側の歯車
79、95との完全な噛み合いが実現できる。
【0046】上記完全な噛み合いが実現できた状態の図
5(a)において、現像出力歯車81が図中矢印Aで示
す向きに駆動され、これに噛み合う現像入力歯車95を
介して上下搬送スクリュウ歯車99、100が回転して
上下搬送スクリュウが回転駆動される。また同現像入力
歯車95、下搬送スクリュウ歯車100及びアイドル歯
車101を介して現像ローラ歯車98が回転して現像ロ
ーラ84が回転駆動される。
【0047】ここで、上記現像ローラ84等を回転駆動
する現像駆動は、現像位置にある現像器のみの現像ロー
ラ84等を回転駆動するようになっている。そして、現
像器を現像位置にセットする際に現像ローラ84上の現
像剤が感光体ドラム200に接触する前に本体歯車81
とリボルバ現像ユニット側の歯車95とが確実に噛み合
い、かつ、現像器を現像位置から離す際に現像ローラ8
4上の現像剤が感光体ドラム200から完全に離れるま
で本体歯車81とリボルバ現像ユニット側の歯車95と
が確実に噛み合うように構成されている。そのために、
本体歯車81とリボルバ現像ユニット側の歯車95の噛
み合い位置は、リボルバ現像ユニットの中心に近い部分
に設定されている。
【0048】また、本実施例では前述のステッピングモ
ータなどからなるリボルバ駆動用モータ77で駆動され
るリボルバ出力歯車79を、図5(a)に示すように図
中矢印B向きに回転駆動してリボルバ現像ユニットを矢
印C向きに回転させることにより、現像位置に位置させ
る現像器の切換えを行い、かつ、リボルバ現像ユニット
の後端壁51の周面部の所定個所に形成した凹部65
に、位置決めコロ66を入り込ませて嵌合せさ、リボル
バ現像ユニットの位置決めを行っている。ところが、上
記リボルバ駆動用モータのバラツキやリボルバ現像ユニ
ット側の負荷バラツキにより、リボルバ現像ユニットの
回転角が所望の回転角(例えば回転方向で1つ上流側の
現像器を現像位置に移動させる場合には90度)に満た
ない場合には、位置決めコロ66が対応する凹部65に
嵌合し切れずに正確な位置決めができず現像ローラ84
と感光体ドラム200との間隔が所望の間隔と異なって
しまったりする。
【0049】そこで、リボルバ駆動用モータ77の回転
制御を、所望角度の回転は確実に行えるよう上記バラツ
キを考慮して該所望角度よりも多少大きな角度(例えば
3度程度大きな角度)に相当する制御値を用いて行う。
そして、このような制御値で回転制御した結果実際にリ
ボルバ現像ユニットが所望角度を越えて回転した場合に
も正確に位置決めが行なえるように現像駆動モータの駆
動開始によりリボルバ現像ユニットに与える回転モーメ
ントを利用して正確な位置決めを行う。すなわち、図5
(a)に示すように現像位置にある現像器の現像入力歯
車95に噛み合っている現像出力歯車81の図中矢印A
向きの回転(通常の現像駆動時の向きの回転)により、
図中白抜きの矢印Dで示す通常のリボルバ現像ユニット
の回転の向きとは逆の向きの回転モーメントを該ユニッ
トに与えて該ユニットを戻せるようにし、かつ、該ユニ
ットの戻りを、位置決めコロ66が対応する凹部65に
嵌合した時点でストップさせてリボルバユニットの回転
をロックできるように、該位置決めコロ66を取り付け
たブラケット64が該戻り向きの回転に対してカウンタ
になるようにブラケット支軸である位置決めピン63の
位置及びリボルバ現像ユニットに対する当接姿勢を決定
している。更に、上記制御値による回転制御でリボルバ
現像ユニットが所望角度を越えて回転して一旦入り込ん
だ凹部65を抜け出すときの駆動系の負荷を軽減するた
めには、図5(b)に示すように位置決めが通常回転時
に抜け出すときの凹部部分65aの傾斜をロック用の凹
部部分65aよりもなだらかにして抜け出し易くするこ
とが望ましい。
【0050】なお、図3に図示の例では、例えばイエロ
ー現像器231Yについて示すように現像ローラ84Y
とドクタブレード85Yとを支持する前後端壁部が、他
の前後端壁部から分離可能な小端壁部104に構成され
ている。これにより、現像室内の清掃や部品交換に際し
て、小端壁部104ごと現像ローラ84Y及びドクタブ
レード85Yを取り外して現像室内にアクセスしやすい
ようになっている。
【0051】また図5(c)に示すように現像位置に位
置する現像器の現像ローラ軸98a端に対向する本体後
側板53の定位置には、現像バイアス電源105に接続
された現像バイアス印加用の導電性の棒状端子106が
ブラケット107により収納台スライド方向(スラスト
方向)に後退可能に取り付けられ、かつ付勢手段として
の導電性のスプリング107aにより複写機本体前側に
押し出し付勢されている。また、上記棒状端子106の
先端部は半球状に形成され、かつ、現像ローラ84の軸
端部は該半球より若干極率半径が大きい断面円孤状のへ
こみが形成され、これらにより、リボルバ現像ユニット
の回転に伴って棒状端子106との対向部に到来する現
像ローラ84軸端部と、棒状端子106先端との係合離
脱時の接触付加軽減及び係合中における接触安定が図ら
れている。
【0052】また、上記棒状端子106は、上記現像駆
動と同様に現像位置にある現像器のみに現像バイアスが
印加させるようになっている。そして、上記現像駆動と
同様に、現像器を現像位置にセットする際に現像ローラ
84上の現像剤が感光体ドラム200に接触する前に棒
状端子106と現像ローラ84軸端部が確実に接触し、
かつ、現像器を現像位置から離す際に現像ローラ84上
の現像剤が感光体ドラム200から完全に離れるまで棒
状端子106と現像ローラ84軸端部が確実に接触する
ように構成されている。
【0053】また、上記現像バイアス電源105は、直
流電圧に交流電圧が重畳された現像バイアスを上記棒状
端子106に印加できるように構成されている。また、
この現像バイアス電源105からの交流電圧の出力は、
図示しない制御部からの制御信号に基づいて、後述する
所定のタイミングで直流電圧と独立してON/OFFの
切り換えができ、直流電圧の出力値は後述する所定のタ
イミングで変化させることができるようになっている。
【0054】図1(a)は、上記構成のカラー複写機に
おけるリボルバ現像ユニット230のリボルバ回転用モ
ータ77の駆動、現像バイアスの印加、及び現像駆動用
モータ80の駆動のタイミングを示したタイミングチャ
ートである。同図に示すように、上記カラー複写機では
リボルバ回転用モータ77を回転させる前、つまり現像
ローラ84上の現像剤が感光体ドラム200に接触して
いる状態で現像バイアスの交流(AC)成分の印加をO
FFし、その後リボルバ回転用モータ77をONしてリ
ボルバ現像ユニット230を回転させ、感光体ドラム2
00表面から現像剤を離している。そして、次色の現像
器の現像ローラ84上の現像剤が感光体ドラム200表
面に接触し、リボルバ回転用モータ77をOFFした
後、現像バイアスの交流(AC)成分の印加をONして
いる。
【0055】このようにリボルバ現像ユニット230の
回転に伴う現像ローラ84上の現像剤と感光体ドラム2
00との接離の際に、現像バイアスの交流(AC)成分
の印加をOFFすることにより、交流成分によって現像
剤を活性化して移動しやすくするという作用を抑えるの
で、感光体ドラム200へのキャリア及びトナーの付着
を防止できる。
【0056】図7は、更に具体的な構成における感光体
ドラム200表面の帯電電位VDと現像バイアスの直流
(DC)成分との電位差の絶対値と、リボルバ現像ユニ
ット230の回転時に発生するトナー付着による地汚れ
のランクとの関係を示している。図中の曲線E及びFは
それぞれ、リボルバ現像ユニット230の回転に伴う現
像ローラ84上の現像剤と感光体ドラム200との接離
の際に直流(DC)成分のみからなる現像バイアスを印
加した場合、及び該接離の際に直流成分(DC)+交流
成分(AC)からなる現像バイアスを印加した場合のデ
ータを示している。ここで、感光体ドラム200表面の
帯電電位VDを−650Vに、画像形成時の現像バイア
スの直流(DC)成分の電圧値を−500Vに設定し、
その現像バイアスの交流(AC)成分としてピーク間電
圧Vp-pが2kVで周波数が2kHzの矩形波を用い
た。また、現像ローラ84と感光体ドラム200との間
のギャップを0.6mmに、現像ローラ84上の現像剤の
汲み上げ量を0.06g/cm2に設定し、現像ローラ84
上の現像剤が感光体ドラム200に接触し、現像ローラ
84上の現像剤層の表層のトナーが感光体ドラム200
上の静電潜像の現像に寄与するような条件にしている。
この図7の曲線Eからわかるように、リボルバ現像ユニ
ット230の回転に伴う現像ローラ84上の現像剤と感
光体ドラム200との接離の際に、現像バイアスの交流
(AC)成分の印加をOFFすることにより、図中の符
号Gで示すように地汚れランクを許容レベル(ランク
4)以上に維持できる。
【0057】なお、上記例ではリボルバ現像ユニット2
30の回転に伴う現像ローラ84上の現像剤と感光体ド
ラム200との接離の際に、現像バイアスの交流(A
C)成分の印加をOFFしているが、リボルバ現像ユニ
ットの回転に伴う現像ローラ84上の現像剤と感光体ド
ラム200との接離の際に、現像バイアスを直流(D
C)成分と交流(AC)成分とを重畳させたまま、直流
(DC)成分の電圧値の絶対値を500Vよりも小さい
値に設定し、トナーが更に感光体ドラム200側に移動
しにくくなるようにしてもよい。この場合、例えば帯電
電位VDと現像バイアスの直流(DC)成分との間の電
位差の絶対値を250Vに設定すると、図7の曲線Fに
示すように初期的には許容レベルの地汚れランクになる
が、継続的にこれを行なうと現像バイアスの交流(A
C)成分による振動電界で現像ローラ84上の現像剤か
ら現像ローラ84表面にトナーが付着し、現像ローラ8
4にトナーが固着してしまい、良好な画像を維持できな
い。従って、現像バイアスの交流(AC)成分の印加を
OFFするのが好ましい。
【0058】また、図1(b)のタイミングチャートに
示すように、リボルバ現像ユニット230の回転に伴う
現像ローラ84上の現像剤と感光体ドラム200との接
離の際に、現像バイアスの交流(AC)成分の印加をO
FFするとともに、直流(DC)成分の電圧値を−50
0Vから−450Vに変化させてもよい。このように現
像バイアスの制御を行うことにより、感光体ドラム20
0へのトナーの付着を更に防止でき、地汚れランクを許
容レベル以上のランク5に維持できる。
【0059】また、上記図1(b)の制御例では、現像
バイアスの交流(AC)成分の印加のON/OFFの切
り換えと、直流(DC)成分の電圧値の切り換えを同時
に行っているが、次のように両切り換えのタイミングを
ずらしても良い。例えば、図1(c)に示すように、リ
ボルバ現像ユニット230の回転に伴う現像ローラ84
上の現像剤と感光体ドラム200との接離の際に、現像
バイアスの交流(AC)成分の印加をON/OFFする
場合、リボルバ回転用モータ77を回転させる前、つま
り現像ローラ84上の現像剤が感光体ドラム200に接
触している状態で、まず現像バイアスの直流(DC)成
分の電圧値を−500Vから−450Vに変化させた
後、現像バイアスの交流(AC)成分をOFFする。そ
の後、リボルバ回転用モータ77をONしてリボルバ現
像ユニットを回転させ、感光体ドラム200表面から現
像剤を離す。そして、次色の現像器の現像ローラ84上
の現像剤が感光体ドラム200表面に接触し、リボルバ
回転用モータ77をOFFした後、まず現像バイアスの
交流(AC)成分をONした後、現像バイアスの直流
(DC)成分の電圧値を−450Vから−500Vに変
化させる。このように現像バイアスの印加を制御するこ
とにより、現像バイアスの交流(AC)成分のON時及
びOFF時のノイズによって発生する感光体ドラム20
0へのトナー付着を防止することができる。なお、現像
バイアスの直流(DC)成分の電圧値の切り換えと、交
流(AC)成分のON/OFFの切り換えのタイミング
の時間差は、現像バイアス電源105の特性に大きく依
存するが、数十msecあれば十分である。また、このよう
に時間差を設定することにより、上記交流(AC)成分
による振動電界で現像ローラ84上の現像剤から現像ロ
ーラ84表面にトナーが付着し、現像ローラ84にトナ
ーが固着してしまうこともなくなる。
【0060】以上、上記各構成例は現像ローラ84上の
現像剤の汲み上げ量が多い場合であるが、現像剤汲み上
げ量が少ない場合及び従来の直流電圧に交流電圧が重畳
された現像バイアスを印加した場合と合わせてまとめる
と、次の表1のようになる。ここで、現像剤の汲み上げ
量が0.05g/cm2未満を「小」、0.05g/cm2以上を
「大」で表わし、キャリア付着ありの場合を「×」、キ
ャリア付着なしの場合を「〇」で表わし、地汚れの欄は
地汚れランクの数値を表わしている。 (以下、余白)
【0061】
【表1】
【0062】なお、上記図1(a)〜(c)の実施の形
態では、感光体ドラム200へのトナーの付着を防止す
ることに重点をおいた現像バイアスの制御例を示してい
るが、トナー濃度を低めに設定した場合のように、トナ
ー付着があまり問題にはならない代わりにキャリア付着
が発生しやすいような構成の場合には、次のように現像
バイアスを制御してもよい。例えば、図8に示すよう
に、リボルバ現像ユニット230の回転に伴う現像ロー
ラ84上の現像剤と感光体ドラム200との接離の際
に、リボルバ回転用モータ77を回転させる前、つまり
現像ローラ84上の現像剤が感光体ドラム200に接触
している状態で、まず現像バイアスの直流(DC)成分
の電圧値を−500Vから−510Vに変化させた後、
現像バイアスの交流(AC)成分をOFFする。その
後、リボルバ回転用モータ77をONしてリボルバ現像
ユニットを回転させ、感光体ドラム200表面から現像
剤を離す。そして、次色の現像器の現像ローラ84上の
現像剤が感光体ドラム200表面に接触し、リボルバ回
転用モータ77をOFFした後、まず現像バイアスの交
流(AC)成分をONした後、現像バイアスの直流(D
C)成分の電圧値を−510Vから−500Vに変化さ
せる。このように現像バイアスの印加を制御することに
より、リボルバ現像ユニット230の回転に伴う現像ロ
ーラ84上の現像剤と感光体ドラム200との接離の際
に、プラスに帯電したキャリアが感光体ドラム200側
に移動して付着するのを防止できる。なお、上記リボル
バ現像ユニット230の回転時の現像バイアスの直流
(DC)成分の電圧値(上記例では−510V)は、そ
の絶対値があまり大きくなるとトナー付着が発生しやす
くなるので、キャリア付着の防止とトナー付着の防止と
を両立させることができるような電圧値に設定するのが
好ましい。
【0063】また、上記実施の形態では、現像バイアス
の交流(AC)成分の印加のON/OFFを切り換えて
いるが、これに代え、交流(AC)成分のピーク間電圧
Vp-pの値を切り換えることによっても、同様に感光体
ドラム200への現像剤の付着を防止することができ
る。例えば、リボルバ現像ユニット230の回転に伴う
現像ローラ84上の現像剤と感光体ドラム200との接
離の際に、現像バイアスを直流(DC)成分と交流(A
C)成分とを重畳させたままにして、現像バイアスの交
流(AC)成分のピーク間電圧Vp-pを2kVから1k
Vや0.5kV等に小さくすることにより、交流成分に
よって現像剤を活性化して移動しやすくするという作用
を抑えるので、感光体ドラム200への現像剤の付着を
防止することができる。
【0064】また、上記実施の形態は、マイナス帯電の
トナーを含む二成分現像剤を用いた反転現像方式を採用
した場合であるが、本発明は、プラス帯電のトナーを用
いるものや、一成分現像剤を用いるものや、正規現像方
式を採用した場合にも適用でき、同様な効果が得られる
ものである。
【0065】
【発明の効果】請求項1乃至3の発明によれば、現像バ
イアス切換手段によって現像剤担持体上の現像剤の像担
持体への接離の際に印加する現像バイアスを、画像形成
時に用いる現像バイアスよりも現像剤担持体上の現像剤
該像担持体側に移動しにくい電界を発生させる現像バイ
アスに切り換えることにより、現像剤担持体上の現像剤
の汲み上げ量が所定量以上の場合でも、現像剤担持体上
の現像剤の像担持体への接離の際に、不用な現像剤が像
担持体側に移動して該像担持体に付着しないようになる
ので、画質低下及び現像剤の無駄な消費を防止すること
ができるという効果がある。
【0066】特に、請求項の発明によれば、現像剤担
持体上の現像剤の像担持体への接離の際に印加する現像
バイアスの直流成分の電圧値を、画像形成時の電圧値よ
りも該現像剤担持体上の現像剤が該像担持体側に移動し
にくい電界を発生させる電圧値に変化させることによ
り、現像剤担持体上の現像剤の汲み上げ量が所定量以上
の場合でも、現像剤担持体上の現像剤の像担持体への接
離の際に、更に不用な現像剤が像担持体側に移動して該
像担持体に付着しないようになるので、更に画質低下及
び現像剤の無駄な消費を防止することができるという効
果がある。
【0067】また特に、請求項の発明によれば、上記
直流成分及び交流成分からなる現像バイアスと直流成分
のみからなる現像バイアスとの間の切り換えの前に、該
現像バイアスの直流成分の電圧値を、画像形成時の電圧
値よりも該現像剤担持体上の現像剤が該像担持体側に移
動しにくい電界を発生させる電圧値に変化させておくこ
とにより、現像バイアスの交流成分の印加のON/OF
F時に発生したノイズで不用な現像剤が像担持体側に移
動して該像担持体に付着しなくなるので、更に画質低下
及び現像剤の無駄な消費を防止することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)及び(c)は、本発明の実施の
形態に係るカラー複写機のリボルバ回転用モータの駆
動、現像バイアスの印加、及び現像駆動用モータの駆動
のタイミングチャート。
【図2】同カラー複写機の概略構成を示す正面図。
【図3】同カラー複写機のリボルバ現像ユニットの断面
図。
【図4】同リボルバ現像ユニットの現像器とトナー収容
器との連絡構造の説明図。
【図5】(a)は同リボルバ現像ユニットの駆動系を示
す正面からの透視図。(b)は同リボルバ現像ユニット
の位置決め機構の説明図。(c)は同リボルバ現像ユニ
ットの各現像器への現像バイアス供給装置の説明図。
【図6】(a)は同リボルバ現像ユニットの駆動モータ
部の平面図。(b)は同駆動モータ部の正面図。
【図7】帯電電位と現像バイアスの直流(DC)成分と
の間の電位差の絶対値と、リボルバ現像ユニット回転時
の地汚れランクとの関係を示す特性図。
【図8】変形例に係るリボルバ回転用モータの駆動、現
像バイアスの印加、及び現像駆動用モータの駆動のタイ
ミングチャート。
【符号の説明】
84 現像ローラ 105 現像バイアス電源 200 感光体ドラム 230 リボルバ現像ユニット 231 現像器 77 リボルバ回転用モータ 80 現像駆動用モータ
フロントページの続き (72)発明者 杉原 和之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 加藤 真治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 小菅 勝弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平6−258924(JP,A) 特開 昭63−177159(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/06 - 15/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の現像器と、該複数の現像器のうち所
    望の現像器を潜像が形成された像担持体に対向する現像
    位置に移動する現像器移動手段と、該現像器の現像剤担
    持体に直流成分及び交流成分からなる現像バイアスを印
    加する現像バイアス印加手段と、該現像剤担持体を駆動
    する駆動手段とを備え、該現像バイアスが印加され、か
    つ駆動された現像剤担持体上に担持された現像剤を該像
    担持体上の潜像に接触させて該潜像を現像し、該現像器
    の移動による該現像剤担持体上の現像剤の該像担持体へ
    の接離時に、該現像剤担持体の駆動及び該現像バイアス
    の印加を行なう画像形成装置において、 該現像剤担持体上の現像剤の該像担持体への接離の際に
    印加する現像バイアスを、画像形成時に用いる現像バイ
    アスよりも該現像剤担持体上の現像剤が該像担持体側に
    移動しにくい電界を発生させる現像バイアスに切り換え
    る現像バイアス切換手段を設け 該現像バイアス切換手段が、該現像剤担持体上の現像剤
    の該像担持体への接離の際に、画像形成時に用いる直流
    成分及び交流成分からなる現像バイアスから、直流成分
    のみからなる現像バイアスに切り換えるものであり、 該直流成分及び交流成分からなる現像バイアスと直流成
    分のみからなる現像バイアスとの間の切り換えの前に、
    該現像バイアスの直流成分の電圧値を、画像形成時の電
    圧値よりも該現像剤担持体上の現像剤が該像担持体側に
    移動しにくい電界を発生させる電圧値に変化させておく
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】複数の現像器と、該複数の現像器のうち所
    望の現像器を潜像が形成された像担持体に対向する現像
    位置に移動する現像器移動手段と、該現像器の現像剤担
    持体に直流成分及び交流成分からなる現像バイアスを印
    加する現像バイアス印加手段と、該現像剤担持体を駆動
    する駆動手段とを備え、該現像バイアスが印加され、か
    つ駆動された現像剤担持体上に担持された現像剤を該像
    担持体上の潜像に接触させて該潜像を現像し、該現像器
    の移動による該現像剤担持体上の現像剤の該像担持体へ
    の接離時に、該現像剤担持体の駆動及び該現像バイアス
    の印加を行なう 画像形成装置において、 該現像剤担持体上の現像剤の該像担持体への接離の際に
    印加する現像バイアスを、画像形成時に用いる現像バイ
    アスよりも該現像剤担持体上の現像剤が該像担持体側に
    移動しにくい電界を発生させる現像バイアスに切り換え
    る現像バイアス切換手段を設け、 該現像剤担持体上の現像剤の該像担持体への接離の際
    に、該現像バイアスの直流成分の電圧値を、画像形成時
    の電圧値よりも該現像剤担持体上の現像剤が該像担持体
    側に移動しにくい電界を発生させる電圧値に変化させる
    ことを特徴とする画 像形成装置。
  3. 【請求項3】複数の現像器と、該複数の現像器のうち所
    望の現像器を潜像が形成された像担持体に対向する現像
    位置に移動する現像器移動手段と、該現像器の現像剤担
    持体に直流成分及び交流成分からなる現像バイアスを印
    加する現像バイアス印加手段と、該現像剤担持体を駆動
    する駆動手段とを備え、該現像バイアスが印加され、か
    つ駆動された現像剤担持体上に担持された現像剤を該像
    担持体上の潜像に接触させて該潜像を現像し、該現像器
    の移動による該現像剤担持体上の現像剤の該像担持体へ
    の接離時に、該現像剤担持体の駆動及び該現像バイアス
    の印加を行なう画像形成装置において、 該現像剤担持体上の現像剤の該像担持体への接離の際に
    印加する現像バイアスを、画像形成時に用いる現像バイ
    アスよりも該現像剤担持体上の現像剤が該像担持体側に
    移動しにくい電界を発生させる現像バイアスに切り換え
    る現像バイアス切換手段を設け、 該現像剤担持体上の現像剤の該像担持体への接離の際
    に、該現像バイアスの交流成分の電圧値を、画像形成時
    の電圧値よりも小さい電圧値に変化させることを特徴と
    する 画像形成装置。
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