JP2003122128A - 現像装置、及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、及び画像形成装置

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JP2003122128A JP2001314792A JP2001314792A JP2003122128A JP 2003122128 A JP2003122128 A JP 2003122128A JP 2001314792 A JP2001314792 A JP 2001314792A JP 2001314792 A JP2001314792 A JP 2001314792A JP 2003122128 A JP2003122128 A JP 2003122128A
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magnetic flux
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Kazuyuki Sugihara
和之 杉原
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤の汲み上げ量の安定化や現像剤の劣化
防止、現像剤の摩擦帯電量の適正化を実現して、画像の
高画質化を安定して実現できる現像装置、及び画像形成
装置を提供する。 【解決手段】 現像ドクタ先端の現像スリーブ41s表
面への対向位置を、現像ローラ表面上での1つの法線方
向磁束密度最大値max(Bmy)と対応する法線方向
磁束密度分布範囲であって、法線方向磁束密度Bmy
が、上記max(Bmy)の1/2以上であり、かつB
myが最大値となる現像ローラ表面位置の現像剤搬送方
向下流側に現像ローラ41の表面上で測定し得る接線方
向磁束密度Bmxの最大値を有する接線方向磁力の接線
方向磁束密度分布範囲であり、かつBmyがBmx以上
である位置に設定している。これによって、上記現像ス
リーブへの現像剤汲み上げ量の安定化と現像剤の劣化を
抑え、現像剤の摩擦帯電量の適正化を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、ファッ
クス、複写機等の画像形成装置の像担持体上に形成され
た静電潜像を現像剤により現像してトナー像化するため
の現像装置及び画像形成装置に関し、詳しくは、トナー
と磁性粒子とからなる現像剤を担持搬送する現像剤担持
体と、該現像剤担持体の表面上に該現像剤を担持搬送す
るための法線方向磁力及び接線方向磁力を発生する磁極
と、該現像剤担持体の表面に対向配置されて該現像剤担
持体の表面に担持される現像剤量を規制する現像剤規制
部材とを有する現像装置、及び該現像装置を用いた画像
形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置に用いる現
像装置として、トナーと磁性粒子とからなる現像剤を担
持する現像剤担持体上に、該現像剤を磁力により穂立ち
させて磁気ブラシを形成し、該磁気ブラシにより静電潜
像を担持して移動する潜像担持体の表面を摺擦して、該
潜像担持体上の静電潜像を可視像化(トナー像化)する
所謂磁気ブラシ現像法を採用した現像装置が知られてい
る(特開平5−40406号公報、特開平7−7273
9号公報、特開平8−137255号公報、特開平10
−20664号公報、特開平10−232561号公
報、特開平11−38761号公報、特開平11−33
8259号公報など)。
【0003】この種の現像装置は、現像剤を担持搬送す
る現像剤担持体としての現像スリーブと、該現像スリー
ブ内に配設されて該現像スリーブの表面上に現像剤を担
持搬送するための法線方向磁力及び接線方向磁力を発生
する磁極が設けられた磁石ローラと、該現像スリーブの
表面に対向配置されて該現像スリーブの表面に担持され
る現像剤量を規制するための現像剤規制部材としての現
像ドクタとを備えている。法線方向磁力は主にその磁極
の位置に現像剤を保持する力、接線方向磁力は主に現像
スリーブ表面に沿って現像剤を搬送する力となってい
る。そして、現像剤規制部材の現像剤搬送方向上流側に
現像剤滞留部を形成し、現像剤の摩擦帯電を促して磁力
による現像剤の穂立ちができるようにしている。
【0004】また、形成する画像の高画質化を実現する
ために、画像のドット再現性を向上させるための方策が
検討されており、中でも現像剤中の磁性粒子を小粒径化
することによる効果が大きいことが分かっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記現像装
置を用いた画像形成装置において高画質を維持するため
には、現像剤の汲み上げ量(現像スリーブ表面と現像ド
クタとの間を通過する現像剤の通過剤量)の安定化や、
現像剤の劣化防止、現像剤の摩擦帯電量の適正化等が必
要になる。このような現像剤の汲み上げ量や劣化、そし
て摩擦帯電量等には、現像スリーブ内部に設けた磁石ロ
ーラの現像ドクタに対向するスリーブ表面での磁力分布
が大きく寄与している。
【0006】すなわち、上記現像ドクタに対向する現像
スリーブ表面での接線方向磁力が法線方向磁力よりも低
すぎる場合には、現像スリーブによる現像剤の搬送能力
が、現像スリーブの表面形状や現像剤表面形状の摩耗度
合により大きく影響されて、現像剤の汲み上げ量が大き
く変動してしまう。また、この場合に現像スリーブ表面
での法線方向磁力がスリーブ表面での接線方向磁力より
も高すぎ、現像スリーブに保持される現像剤保持量が多
くなるため、現像剤どうしの間で過剰な摩擦が生じ、現
像剤のスペント化という現像剤の劣化を招くことにな
る。そして、小粒径の磁性粒子を使用することによって
高画質化を実現しようとしても、現像剤スペント化の影
響による画像劣化で相殺され、結果として高画質化を実
現できなくなってしまう。
【0007】一方、上記現像ドクタに対向する磁極の接
線方向磁力が該磁極の法線方向磁力よりも高い場合に
は、該磁極の接線方向磁力により現像剤の搬送性が向上
され、上述したような現像スリーブの表面形状や現像剤
表面形状の摩耗度合による現像剤の汲み上げ量の変動を
小さく抑えることができる。そして従来、現像スリーブ
表面における法線方向磁力が最も低い位置に現像ドクタ
を対向させることによって、現像剤の搬送性を得るよう
にしたものがある。しかし、この場合には、現像スリー
ブに保持される現像剤保持量が減少するため、現像剤の
十分な摩擦帯電効果が得られなくなり、地汚れ画像の発
生や、ベタ画像の追従性の悪化を招くことがあった。こ
れは、近年カラー画像形成装置の普及によって、カラー
用の現像装置のニーズが高まりつつあるが、カラー画像
を形成する場合には従来のモノクロ画像に比してベタ画
像が多くトナーの消費量も多くなる傾向にある。そのた
め、大量のトナーを所望の帯電量にすることが難しくな
り、トナー帯電量が不足から地汚れやカブリ等の異常画
像になりやすかった。
【0008】また、これら磁気ブラシ現像法を採用した
現像装置において、現像剤規制部材に磁性体が設けられ
ているものがある。磁性体を設けることによって、その
磁気拘束力で磁性体と現像スリーブ表面との間のドクタ
開口部で磁性粒子を連鎖させ、磁性粒子のカーテンを形
成し、その間を通過するトナーに磁性粒子との接触によ
る摩擦帯電の機会を増すことで十分な帯電を行うことが
できるようにしている。ところが、磁性体による磁気拘
束力が過剰であると、磁性粒子や現像スリーブが過剰な
ストレスを受け、それぞれの表面に形成されている微細
な凹凸が磨耗してしまう場合がある。そして、現像スリ
ーブや磁性粒子の表面の摩擦抵抗が減少し、磁性粒子と
現像スリーブとの間でスリップが生じるようになって、
現像スリーブによる現像剤搬送性が極端に低下して現像
剤汲み上げ量も低下してしまう。すると、形成した画像
にざらつきや、ハーフトーンムラ等が生じてしまう。一
方、磁性体による磁気拘束力が不足すると、キャリアの
カーテンを形成できなくなって、磁性体がトナーの摩擦
帯電促進に寄与されなくなってしまう。
【0009】本発明は以上の背景に鑑みなされたもので
あり、その第一の目的とするところは、現像剤の汲み上
げ量の安定化や、現像剤の劣化防止、現像剤の摩擦帯電
量の適正化を実現して、画像の高画質化を安定して実現
できる現像装置を提供することである。また、その第二
の目的とするところは、現像剤規制部材の先端に磁性体
を有する構成において、磁性体による磁気拘束力の適正
化を図ることができる現像装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るために、請求項1の現像装置は、トナーと磁性粒子と
からなる二成分現像剤を担持して像担持体と対向する現
像領域へ該現像剤を搬送する現像剤担持体と、該現像剤
担持体内部に設けられ法線方向磁力と接線方向磁力とを
発生する磁界発生手段と、該現像剤担持体表面にギャッ
プをもって対向配置されて該対向位置で該現像剤担持体
によって該現像領域へ搬送される現像剤の量を規制する
現像剤規制部材とを有する現像装置において、上記現像
剤担持体の表面上で測定し得る法線方向磁力の法線方向
磁束密度Bmyにおける1つの磁束密度最大値max
(Bmy)と対応する法線方向磁束密度分布範囲であっ
て、次の及びの条件を満足する該現像剤担持体表
面位置に上記現像剤規制部材先端が対向するよう該現像
剤規制部材を設けたことを特徴とするものである。 法線方向磁束密度Bmyが、上記磁束密度最大値ma
x(Bmy)の1/2以上である。 法線方向磁束密度Bmyが最大値となる該現像剤担持
体表面位置の現像剤搬送方向下流側に現像剤担持体の表
面上で測定し得る接線方向磁束密度Bmxの最大値を有
する接線方向磁力の接線方向磁束密度分布範囲である。 法線方向磁束密度Bmyが接線方向磁束密度Bmx以
上である。ここで、現像剤担持体表面における磁束密度
最大値max(Bmy)は、一般的に600×10−4
[T]以上である。本発明においても、磁束密度最大値m
ax(Bmy)をこの値以上としている。
【0011】上記第二の目的を達成するために、請求項
2の現像装置は、請求項1の現像装置において、上記現
像剤規制部材として非磁性の現像剤規制部材を用い、該
現像剤規制部材における上記現像剤担持体による現像剤
搬送方向上流側の面に磁性部材を設け、該現像剤担持体
表面から該現像剤規制部材先端までの距離をD1、該現
像剤担持体表面から該磁性部材先端までの距離をD2と
し、0.3≦D2−D1≦1.0の関係を満たす位置に
該磁性部材を設けたことを特徴とするものである。
【0012】請求項3の現像装置は、請求項1又は2の
現像装置において、上記磁性粒子の粒径を50[μm]以
下としたことを特徴とするものである。
【0013】請求項1乃至3の現像装置においては、現
像剤規制部材先端の現像剤担持体表面への対向位置にお
いて法線方向磁力密度Bmyがその磁極におる磁束密度
最大値max(Bmy)の2分の1以上となるように
し、現像剤規制位置での現像剤担持体表面への現像剤の
拘束力を維持して現像剤の汲み上げ量が変動しないよう
にする。また、法線方向磁束密度Bmyが最大値となる
該現像剤担持体表面位置の現像剤搬送方向下流側で現像
剤担持体表面上における接線方向磁束密度Bmxの最大
値を有する接線方向磁力(以下、下流側接線方向磁力と
いう)の接線方向磁束密度分布範囲とすることで、接線
方向磁力密度Bmxが0より大きくなるようにし、現像
剤の過剰な摩擦を抑えて現像剤の汲み上げ量を適正化し
て現像剤の搬送性を維持できるようにする。これに加え
て、法線方向磁束密度が最大値となる現像剤担持体表面
位置に対して上流側でなく下流側に隣接している接線方
向磁力の及ぶ範囲に規制部材を対向させ、規制部材のす
ぐ上流側で法線方向磁束密度分布が高くなるようにし、
規制位置の現像剤搬送方向上流側に現像剤滞留保持部を
確実に形成できるようにする。これにより、トナーを良
好に摩擦帯電できるようにする。また、法線方向磁束密
度Bmyを接線方向磁束密度Bmx以上となるように
し、接線方向磁力が法線方向磁力よりも高い場合に生じ
るトナーの摩擦帯電量の不足を防止する。そして、これ
ら法線方向磁束密度Bmyと接線方向磁束密度Bmxと
の条件を全て満たす現像剤担持体表面位置に現像剤規制
部材先端を対向させることによって、現像剤滞留部を適
度に形成して良好なトナーの摩擦帯電を行うことができ
るようにする。
【0014】請求項4の画像形成装置は、像担持体と、
該像担持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、該
潜像形成手段により像担持体上に形成された潜像をトナ
ー像化する現像手段と、該現像手段により像担持体上に
形成されたトナー像を転写材上に転写する転写手段とを
有する画像形成装置において、上記現像手段として、請
求項1,2,又は3の現像装置を用いることを特徴とす
るものである。
【0015】請求項4の画像形成装置においては、上記
現像手段として、請求項1,2,又は3の現像装置を用
いるので、良好に帯電された適量のトナーにより画像形
成を行うことができるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1に、本発明に関わる画像形成装置の全
体的な概略構成を示す。この画像形成装置100は、カ
ラー画像読取部(以下、スキャナという。)200と、
カラー画像記録部(以下、プリンタという。)400と
からなる。スキャナ200は、コンタクトガラス202
上の原稿Dの画像を照明ランプ205、ミラー群204
A、204B、204Cなど、およびレンズ206を介
してカラーセンサ207に結像して、原稿のカラー画像
情報を、例えばブルー(以下、Bという。)、グリーン
(以下、Gという。)、レッド(以下、Rという。)の
色分解光毎に読み取り、電気的な画像信号に変換する。
【0017】上記カラーセンサ207は、この例では
B、G、Rの色分解手段とCCD(固体撮像素子)のよ
うな光電変換素子で構成されており、3色同時読み取り
を行うものである。スキャナ200で得たB、G、Rの
色分解画像信号強度レベルをもとにして、図示を省略さ
れた画像処理部にて色変換処理を行い、ブラック(以
下、BKという。)、シアン(以下、Cという。)、マ
ゼンタ(以下、Mという。)、イエロー(以下、Yとい
う)の色情報を含むカラー画像データを得る。その際、
プリンタ400の動作とタイミングをとったスキャナス
タート信号を受けて、照明ランプ205やミラー群20
4A、204B、204Cなどからなる照明・ミラー光
学系が図中左方向へ原稿走査し、1回走査毎に1色の画
像データを得る。この動作を合計4回繰り返すことによ
って、順次の4色画像データを得る。そして、その都
度、プリンタ400で順次顕像化しつつ、これを重ね合
わせて4色のフルカラー画像を形成する。
【0018】次に、上記プリンタ400の概要を説明す
る。プリンタ400は、潜像形成手段としての書き込み
光学ユニット401と、像担持体である感光体ドラム4
14と、現像手段としての現像器ユニットであるリボル
バー現像装置420とを有する。書き込み光学ユニット
401は、スキャナ200からのカラー画像データを光
信号に変換して、原稿画像に対応した光書き込みを行
い、感光体ドラム414に静電潜像を形成する。光書き
込み光学ユニット401は、レーザー発光手段441、
これを駆動する発光駆動制御部(図示省略)、ポリゴン
ミラー443、これを駆動する回転用モータ444、f
θレンズ442、反射ミラー446などで構成されてい
る。
【0019】上記感光体ドラム414は、矢印で示す如
く反時計回りの向きに回転する。感光体ドラム414の
周りには、感光体クリーニングユニット421、除電ラ
ンプ414M、帯電手段としての帯電器419、感光体
ドラム414上の潜像電位を検知する電位センサ414
D、リボルバー現像装置420の選択された現像器、現
像濃度パターン検知器414P、本発明にいう中間転写
体としての中間転写ベルト415などが配置されてい
る。上記リボルバー現像装置420は、図2に示すよう
に、BK現像器420K、C現像器420C、M現像器
420M、Y現像器420Yと、これらを保持する現像
器保持体420Aと、現像器保持体420Aを矢印で示
す如く反時計回りの向きに回転させるリボルバー回転駆
動部(図示省略)などからなる。
【0020】待機状態におけるリボルバー現像装置42
0は、BK現像器420Kで現像を行う位置にセットさ
れており、コピー動作が開始されると、スキャナ200
で所定のタイミングからBK画像データの読み取りがス
タートし、この画像データに基づき、レーザー光による
光書き込み・潜像形成が始まる(以下、BK画像データ
による静電潜像をBK潜像という。C、M、Yの各画像
データについても同じ)。このBK潜像の先端部から現
像可能とすべく、BK現像器420Kの現像位置に潜像
先端部が到達する前に、BK潜像をBKトナーで現像す
る。以後、BK潜像領域の現像動作を続けるが、潜像後
端部がBK潜像位置を通過した時点で、速やかにBK現
像器420Kによる現像位置から次の色の現像器による
現像位置まで、リボルバー現像装置420を回動させ
る。この回動動作は、少なくとも、次の画像データによ
る潜像先端部が到達する前に完了させる。
【0021】画像形成動作が開始されると、感光体ドラ
ム414は矢印で示すように反時計回りの向きに回動
し、中間転写ベルト(中間転写体)415は図示しない
駆動モータにより、時計回りの向きに回動する。中間転
写ベルト415の回動に伴って、BKトナー像形成、C
トナー像形成、Mトナー像形成、Yトナー像形成が順次
行われ、最終的に、BK、C、M、Yの順に中間転写ベ
ルト415上に重ねてトナー像が形成される。
【0022】中間転写ベルト415は、駆動ローラ41
5D、転写対向ローラ415T、クリーニング対向ロー
ラ415Cおよび従動ローラ群に張架されており、図示
しない駆動モータにより駆動制御される。感光体414
上に形成したBKトナー像は、感光体と接触状態で等速
駆動している中間転写ベルト415の表面に、ベルト転
写コロナ放電器(以下、ベルト転写部という。)416
によって転写される。
【0023】以下、感光体ドラム414から中間転写ベ
ルト415へのトナー像転写を、ベルト転写と称する。
感光体ドラム414上の若干の未転写残留トナーは、感
光体ドラム414の再使用に備えて、感光体クリーニン
グユニット421で清掃される。ここで回収されたトナ
ーは、回収パイプを経由して図示しない排トナータンク
に蓄えられる。なお、中間転写ベルト415には、感光
体ドラム414に順次形成するBK、C、M、Yのトナ
ー像を、同一面に順次位置合わせして、4色重ねのベル
ト転写画像を形成し、その後、転写材としての転写紙に
コロナ放電転写器にて一括転写を行う。
【0024】ところで、感光体ドラム414側では、B
K画像の形成工程のつぎに、C画像の形成工程に進む
が、所定のタイミングからスキャナによるC画像データ
読み取りが始まり、その画像データによるレーザー光書
き込みで、C潜像の形成を行う。C現像器420Cは、
その現像位置に対して、先のBK潜像後端部が通過した
後で、かつC潜像の先端が到達する前に、リボルバー現
像装置の回転動作を行い、C潜像をCトナーで現像す
る。
【0025】以後、C潜像領域の現像を続けるが、潜像
後端部が通過した時点で、先のBK現像器の場合と同様
にリボルバー現像装置420を駆動して、C現像器42
0Cを送り出し、つぎのM現像器420Mを現像位置に
位置させる。この動作もやはり、つぎのM潜像先端部が
現像部に到達する前に行う。なお、MおよびYの各像の
工程については、それぞれの画像データの読み取り・潜
像形成・現像の動作が上述のBK像や、C像の工程と同
じであるので、その説明は省略する。
【0026】ベルトクリーニング装置415Uは、入口
シール、ゴムブレード、排出コイルおよび、これら入口
シールやゴムブレードの接離機構により構成される。1
色目のBK画像をベルト転写した後の、2、3、4色目
をベルト転写している間は、ブレード接離機構によっ
て、中間転写ベルト面から入口シール、ゴムブレードな
どは離間させておく。
【0027】紙転写コロナ放電器(以下、紙転写器とい
う。)417は、中間転写ベルト415上の重ねトナー
像を転写紙に転写するべく、コロナ放電方式にて、AC
+DCまたは、DC成分を転写紙および中間転写ベルト
に印加するものである。給紙バンク内の転写紙カセット
482には、各種サイズの転写紙が収納されており、指
定されたサイズの用紙を収納している収納カセットか
ら、給紙コロ483によってレジストローラ418R方
向に給紙・搬送される。なお、符号412Bは、OHP
用紙や厚紙などを手差しするための給紙トレイを示して
いる。
【0028】上記画像形成が開始されると、上記転写紙
は前記いずれかの給紙トレイから給送され、レジストロ
ーラ418のニップ部で待機される。そして、紙転写器
417に中間転写ベルト415上のトナー像の先端がさ
しかかるときに、転写紙先端がこの像の先端に一致する
ようにレジストローラ418が駆動され、紙と像とのレ
ジスト合わせが行われる。このようにして、転写紙が中
間転写ベルト415上の色重ね像と重ねられて、正電位
につながれた紙転写器417の上を通過する。このと
き、コロナ放電電流で転写紙が正電荷で荷電され、トナ
ー画像の殆どが転写紙上に転写される。つづいて、紙転
写器417の左側に配置した図示しない除電ブラシによ
る分離除電器を通過するときに、転写紙は除電され、中
間転写ベルト415から剥離されて紙搬送ベルト422
に移る。
【0029】上記中間転写ベルト面から4色重ねトナー
像を一括転写された転写紙は、紙搬送ベルト422で定
着器423に搬送され、所定温度にコントロールされた
定着ローラ423Aと加圧ローラ423Bのニップ部で
トナー像を溶融定着され、排出ロール対424で本体外
に送り出され、図示省略のコピートレイに表向きにスタ
ックされ、フルカラーコピーを得る。なお、ベルト転写
後の感光体ドラム414は、ブラシローラ、ゴムブレー
ドなどからなる感光体クリーニングユニット421で表
面をクリーニングされ、また、除電ランプ414Mで均
一除電される。
【0030】また、転写紙にトナー像を転写した後の中
間転写ベルト415は、再び、クリーニングユニット4
15Uのブレード接離機構でブレードを押圧して表面を
クリーニングされる。リピートコピーの場合には、スキ
ャナの動作および感光体への画像形成は、1枚目の4色
目画像工程にひきつづき、所定のタイミングで2枚目の
1色目画像工程に進む。また、中間転写ベルト415の
方は、1枚目の4色重ね画像の転写紙への一括転写工程
にひきつづき、表面をベルトクリーニング装置でクリー
ニングされた領域に、2枚目のBKトナー像がベルト転
写されるようにする。その後は、1枚目と同様の動作に
なる。
【0031】以上は、4色フルカラーコピーを得るコピ
ーモードの説明であったが、3色コピーモード、2色コ
ピーモードの場合は、指定された色と回数の分につい
て、以上述べたと同じ動作を行うことになる。また、単
色コピーモードの場合には、所定枚数が終了するまでの
間、リボルバー現像装置420の所定色の現像器のみを
所定色の現像位置に位置させて現像作動状態におき、ベ
ルトクリーニング装置415Uのブレードをベルトに押
圧状態のまま、連続してコピー動作を行う。
【0032】本実施形態に係る画像形成装置100は、
上記リボルバー現像装置420と感光体ドラム414と
が、図2及び図3に示す引き出しユニット500に収
容、保持させた状態で、画像形成装置100の装置本体
から手前側に一体的に引き出せるように構成されてい
る。また、上記リボルバー現像装置420のBK現像器
420K、C現像器420C、M現像器420M、Y現
像器420Yは、図3に示すように、引き出しユニット
500を装置本体の手前側に引き出した状態で、現像器
の現像ローラ前後の軸部を固定してある固定部材のネジ
を外すことにより、リボルバー現像装置420から上方
に取外せるように構成されている。
【0033】図4に、上記BK現像器420K、C現像
器420C、M現像器420M、Y現像器420Yの構
成を示す。各現像器は、それぞれ同一に構成されてお
り、現像剤担持体としての現像ローラ41、現像剤搬送
スクリュ42,43、現像剤規制部材としての現像ドク
タ44、現像ケーシング45、現像カバー46などで構
成されている。各現像器の現像ローラ41は、図5に示
すように、円筒状に形成された現像スリーブ41sと、
磁極P1,P2,P3,P4,P5を有する磁界発生手
段としての磁石ローラ(以下、マグネットローラとい
う)41mとで構成されている。
【0034】マグネットローラ41mは、現像スリーブ
41s内に固定配置されている。そして、現像スリーブ
41sが回転することによって、トナーと磁性粒子とか
らなる現像剤が、マグネットローラ41mの各磁極の磁
力により現像スリーブ41sの表面上に保持されて搬送
される。このとき、マグネットローラ41mの各磁極の
磁力と、現像スリーブ41sの表面に対向するように配
置された非磁性の現像ドクタ44とにより、現像剤搬送
方向上流側に現像剤の滞留保持部aが形成される(図4
参照)。そして、この現像剤の滞留保持部aにおいて、
現像剤の摩擦帯電が促進される。また、現像ローラ41
の対向磁力の方向性を均一化して、現像スリーブ41s
上における現像剤搬送量のバラツキを抑えるために、現
像ドクタ44先端付近の現像剤搬送方向上流側にあたる
面には磁性部材としての磁性体44aを設置している。
【0035】ところで、上述のような構成の現像器を用
いて感光体ドラム414上に高画質のトナー像を形成す
るためには、上記現像スリーブ41sへの現像剤汲み上
げ量の安定化(現像スリーブ41s表面と現像ドクタ4
4との間を通過する現像剤の通過剤量の安定化)と、現
像剤の劣化を抑えること、更にはトナーの摩擦帯電量の
適正化が必要になる。ここで、現像剤汲み上げ量とは、
図4に示す現像スリーブ41sと現像ドクタ44との間
隙(ドクタギャップ)D1を通過した後の現像スリーブ
41s表面上の1[cm]あたりの現像剤の量をいう
(この現像剤汲み上げ量をρ[g/cm]で表す)。
【0036】これには現像ドクタ44先端に対向する現
像ローラ41内部のマグネットローラ41mにおける磁
極の現像ローラ表面での磁力分布が大きく寄与している
ことが判った。すなわち、上記現像ドクタ44に対向す
る磁極の現像ローラ表面での法線方向磁力が接線方向磁
力よりも高すぎると、現像剤の搬送能力が、現像スリー
ブの表面形状や磁性粒子の表面形状の摩耗の度合により
大きく影響されて、現像剤汲み上げ量が大きく変動して
しまう。また、この場合には、現像スリーブ41sに保
持される現像剤保持量が多くなるため、現像剤どうしの
間で過剰な摩擦が生じ、現像剤のスペント化という現像
剤の劣化を招くことになる。
【0037】逆に、上記現像ドクタ44に対向する磁極
の現像ローラ表面での接線方向磁力が法線方向磁力より
も高くなると、現像剤の搬送性が向上され、上述したよ
うな現像スリーブ41sの表面形状や磁性粒子の表面形
状の摩耗度合による現像剤の汲み上げ量の変動を小さく
抑えることができる。しかし、この場合には、現像スリ
ーブ41sに保持できる現像剤保持量が減少してしまう
ため、トナーの十分な摩擦帯電効果が得られなくなり、
地汚れ画像の発生や、ベタ画像の追従性の悪化を招いて
しまう。
【0038】以上のような現像ドクタ44部に対向する
現像ローラ41内部のマグネットローラ41mの磁極の
磁力分布が画像に及ぼす影響を考慮して、本実施形態で
は、現像ドクタ44を対向させる現像スリーブ表面位置
を決定している。すなわち、現像ローラ41の表面上で
測定し得る法線方向磁力の法線方向磁束密度Bmyにお
ける1つの磁束密度最大値max(Bmy)と対応する
法線方向磁束密度分布範囲であって、次の及びの
条件を満足する現像ローラ表面位置に現像ドクタ先端を
対向させている。その条件とは、 法線方向磁束密度Bmyが、上記磁束密度最大値ma
x(Bmy)の1/2以上である。 法線方向磁束密度Bmyが最大値となる現像ローラ表
面位置の現像剤搬送方向下流側に現像ローラ41の表面
上で測定し得る接線方向磁束密度Bmxの最大値を有す
る接線方向磁力の接線方向磁束密度分布範囲である。 法線方向磁束密度Bmyが接線方向磁束密度Bmx以
上である。である。ここで、上記max(Bmy)と
は、その磁力を発している磁極の現像ローラ表面におけ
る法線方向磁束密度Bmyの最大値である。これによっ
て、上記現像スリーブ41sへの現像剤汲み上げ量の安
定化と現像剤の劣化を抑え、トナーの摩擦帯電量の適正
化を図る。
【0039】図6は、現像ローラ41の磁極の接線方向
磁束密度分布(図中破線)と法線方向磁束密度分布(図
中実線)とを示した磁束密度波形図である。本実施形態
においては、磁極P1,P2,P3,P4,P5の極性
をそれぞれ順にS極、N極、N極、S極、N極としてい
る。但し、これに限定されるものではない。本実施形態
において、現像ドクタ44先端の対向位置に及んでいる
法線方向磁束密度を形成している磁極はP4極でありそ
の法線方向磁束密度は図中Bmyで示した1つの山形状
となった部分である。また、P4極の法線方向磁束密度
Bmyが最大値となる現像ローラ表面位置の現像剤搬送
方向下流側に現像ローラ表面上で測定し得る接線方向磁
束密度Bmxの最大値を有する接線方向磁力の接線方向
磁束密度分布範囲は図中Bmxで示した1つの山形状と
なった部分である。本実施形態においては、法線方向磁
束密度最大値max(Bmy)が図6よりほぼ700×
10−4[T]であるため、上記条件を満たす法線方向
磁束密度範囲は350×10−4[T]以上の領域とな
る。法線方向磁束密度が300×10−4[T]以上であ
れば、現像ドクタによる規制位置での現像ローラ表面へ
の現像剤の拘束力を維持することができ現像剤の汲み上
げ量が変動しないようにすることが可能となる。従っ
て、本実施形態においても現像剤の汲み上げ量の変動を
防止することが可能となる。そして、現像ドクタ先端の
対向位置となる上記条件〜の全ての条件を満たす範
囲は図中斜線Zの領域である。但し、本実施形態におい
ては、P4極のmax(Bmy)の値となる位置の接線
方向磁束密度Bmxが0となるため、この境界を含まな
い。一方、もう一方の境界であるBmy=Bmxとなる
位置は上記条件に当てはまるので含む。
【0040】ところで、これら磁気ブラシ現像法を採用
した装置において、現像ドクタ44の先端付近には現像
スリーブ41s上の現像剤の搬送量のバラツキを抑える
ために磁性体44aが設置されている。この磁性体44
aを設けることによって、その磁気拘束力で磁性体44
aと現像スリーブ表面との間の現像ドクタ規制部で磁性
粒子を連鎖させ、磁性粒子のカーテンを形成し、その間
を通過するトナーに磁性粒子との接触による摩擦帯電の
機会を増すことで十分な帯電を行うことができるように
するためである。
【0041】しかし、磁性体44aによる磁気拘束力が
過剰であると、磁性粒子や現像スリーブ41sが過剰な
ストレスを受け、それぞれの表面に形成されている微細
な凹凸が磨耗してしまう場合がある。そして、現像スリ
ーブ41sや磁性粒子の表面の摩擦抵抗が減少し、磁性
粒子と現像スリーブ41sとの間でスリップが生じるよ
うになって、現像スリーブ41sによる現像剤搬送性が
極端に低下してしまうことがある。すると、形成した画
像にざらつきや、ハーフトーンにムラ等が発生する。一
方、磁性体44aによる磁気拘束力が不足すると、キャ
リアのカーテンを形成できなくなって、磁性体44aが
トナーの摩擦帯電促進に寄与されなくなってしまう。
【0042】以上のような磁性体44aの磁気拘束力の
過不足によって生じる不具合を考慮して、本実施形態に
おいては、磁性体44aを設ける位置を規定している。
図7は、本実施形態にかかる現像装置の説明図で、リボ
ルバー現像装置420の現像器において図6における斜
線Zの領域のうち法線方向磁束密度が600×10−4
[T]の位置に現像ドクタ44を対向させたものである。
また、磁性体44aは厚みが0.5[mm]のものを現像
ドクタ44の現像スリーブ41sによる現像剤搬送方向
上流側の面に設けている。このとき、現像スリーブ表面
から現像ドクタ先端までの距離をD1、現像スリーブ表
面から磁性体44a先端までの距離をD2とし、それら
が、 0.3≦D2−D1≦1.0 の関係を満たすように磁性体44aの位置を決めてい
る。これによって、現像ドクタ先端と磁性体先端との距
離を0.3〜1.0[mm]の範囲内にしている。
【0043】図8は、この距離f=D2−D1が本発明
の範囲である0.3〜1.0[mm]のときF1と、0
[mm]即ち現像ドクタ先端と磁性体先端とが並んで感光
体スリーブ表面に対して同じ距離となるように設けられ
ているときF2とで、プリント枚数による現像剤汲み上
げ量を測定したグラフである。尚、各データは、D1を
一定にして測定したものである。グラフから分かるよう
に、距離fが0[mm]のとき、現像剤の汲み上げ量は1
000枚を超えた頃から低下し始め、しばらくすると画
像のボソツキが生じる汲み上げ量0.03以下の範囲に
なってしまう。これに対して、距離fが0.3〜1.0
[mm]のとき、プリント枚数が数千枚を超え1万枚以上
となっても汲み上げ量は0.05より大きい値で安定し
ている。また、ここには記載していないが、距離fが
0.3[mm]より狭く0[mm]より広いところでは、剤
汲み上げ量は図中F1より少なくF2より多くなる。こ
れは、距離fが0.3[mm]より狭いと、磁性体44a
によるキャリアの拘束力が強まり、キャリアの表面鏡面
化や現像スリーブ表面へのトナーフィルミングによる摩
擦抵抗の低下によって現像剤の搬送性が大きく悪化する
ためである。
【0044】一方、この距離f=D2−D1が本発明の
範囲である0.3〜1.0[mm]より広いと、剤汲み上
げ量は0.3〜1.0[mm]のときと同じだが、現像ス
リーブ表面からの距離が遠くなる。このため、磁界発生
手段による磁気拘束力は距離の二乗に反比例して低下し
ていくが、1.0[mm]を超えると磁性体44aによる
キャリアのカーテンを良好に形成できなくなり、磁性体
44aがトナーの摩擦帯電促進に寄与されなくなってし
まう。本実施形態においては、これらの不具合が生じな
いように、距離fを0.3〜1.0[mm]の範囲にして
いる。
【0045】更に、本実施形態のプリンタに用いる現像
剤はその構成成分である磁性粒子に粒径が50[μm]以
下のものを使用している。従来の二成分現像剤には一般
的に粒径65[μm]程度の磁性粒子が使用されることが
あったが、本実施形態においては、粒径が50[μm]以
下のものを使用することによって、画像の高画質化に有
効である。明度70〜90領域のハーフトーンドット画
像において、磁性粒子の粒径が50[μm]以上の場合に
は粒状度0.3程度であっても、粒径を35[μm]程度
まで下げると粒状度が0.1と3倍近くもドット再現性
が向上する。図9は、磁性粒子の粒径を35[μm],5
0[μm],65[μm]の3種類に変化させて形成した画
像の粒状性を比較したグラフである。この粒状性は0〜
5までのランクで示したもので、ランクが大きいほど画
像上でのドット再現性が良く、ランクが小さいほどドッ
ト再現性が悪いことを示している。この図から、a(粒
径65[μm])がランク2、b(粒径50[μm])がラ
ンク3、c(粒径35[μm])がランク4となり、粒径
が小さいほどドット再現性が良好であることが分かる。
このことから、本実施形態のように磁性粒子に粒径が5
0[μm]以下のものを使用することは、高画質化に有効
である。
【0046】以上、本実施形態のプリンタに用いたリボ
ルバー現像装置420では、現像ドクタ先端の現像スリ
ーブ41s表面への対向位置を、現像ローラ41の表面
上で測定し得る法線方向磁力の法線方向磁束密度Bmy
における1つの磁束密度最大値max(Bmy)と対応
する法線方向磁束密度分布範囲であって、次の及び
の条件を満足する現像ローラ表面位置にしている。 法線方向磁束密度Bmyが、上記磁束密度最大値ma
x(Bmy)の1/2以上である。 法線方向磁束密度Bmyが最大値となる現像ローラ表
面位置の現像剤搬送方向下流側に現像ローラ41の表面
上で測定し得る接線方向磁束密度Bmxの最大値を有す
る接線方向磁力の接線方向磁束密度分布範囲である。 法線方向磁束密度Bmyが接線方向磁束密度Bmx以
上である。よって、現像剤の汲み上げ量の安定化や、現
像剤の劣化防止、トナーの摩擦帯電量の適正化を実現で
き、画像の高画質化を安定して実現することができる。
また、上記現像装置では、現像スリーブ表面から現像ド
クタ先端までの距離D1と現像スリーブ表面から磁性体
44a先端までの距離D2との関係が、 0.3≦D2−D1≦1.0 となる位置に磁性体44aを設けている。これによって
現像ドクタ先端と磁性体先端との距離fを0.3〜1.
0[mm]の範囲内にし、磁性体44aによる磁気拘束力
の適正化を図ることができ、トナーの良好な摩擦帯電を
得つつ、現像剤汲み上げ量を安定化させることができ
る。これは、距離fを、それより短いと磁性体44aに
よるキャリアの拘束力が強まりキャリアの表面鏡面化や
現像スリーブ表面へのトナーフィルミングによる摩擦抵
抗の低下によって現像剤の搬送性が大きく悪化する0.
3[mm]以上にしているためであり、かつ、それを超え
ると磁性体44aによるキャリアのカーテンを良好に形
成できなくなり磁性体44aがトナーの摩擦帯電促進に
寄与されなくなってしまう1.0[mm]以下にしている
ためである。また、上記現像装置に用いる現像剤は、磁
性粒子に粒径が50[μm]以下のものを使用している。
これによって、高画質化を図ることができる。これは、
図9に示すように、粒径が小さいほど画像上のドット再
現性が良くなる磁性粒子の粒径の上限を50[μm]に設
定しているためである。また、以上のような現像装置を
用いた上記画像形成装置は、良好に帯電された適量のト
ナーにより良好な画像形成を行うことができる。また特
に、磁性粒子に粒径が50[μm]以下のものを使用した
ことによって、画像上のドット再現性がよくなるため、
粒径がそれより大きいものを用いた場合に比してより良
好な画像を形成することができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1乃至3の現像装置によれば、現
像剤の汲み上げ量の安定化や、現像剤の劣化防止、現像
剤の摩擦帯電量の適正化を実現して、画像の高画質化を
安定して実現できる現像装置を提供することができると
いう優れた効果がある。
【0048】また、請求項4の画像形成装置によれば、
良好に帯電された適量の現像剤により良好な画像形成を
行うことができるという優れた効果がある。特に、請求
項3に従属した態様によれば、画像上のドット再現性が
よくなるため、更に良好な画像形成を行うことができる
という優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る画像形成装置の全体的な概略構
成図。
【図2】本実施形態に係る画像形成装置の引き出しユニ
ットの概略構成図。
【図3】上記画像形成装置本体から上記引き出しユニッ
トを引き出した状態を示す概略斜視図。
【図4】上記画像形成装置に搭載されているリボルバー
現像装置の現像器の構成を示す概略構成図。
【図5】上記現像器の現像ローラの構成を示す概略断面
図。
【図6】上記現像ローラの磁束密度波形図。
【図7】本実施形態にかかる現像装置の説明図。
【図8】距離fとプリント枚数による現像剤汲み上げ量
との関係を示したグラフ。
【図9】磁性粒子の粒径による画像の粒状性を比較した
グラフ。
【符号の説明】
41 現像ローラ 41s 現像スリーブ 41m マグネットローラ 42,43 現像剤搬送スクリュ 44 現像ドクタ 44a 磁性体 45 現像ケーシング 100 画像形成装置 200 カラー画像読取部 300 カラー画像記録部 401 書き込み光学ユニット 414 感光体ドラム 414P Pセンサ 420 リボルバー現像装置(現像器ユニット) 420A 現像器保持体 420K BK現像器 420C C現像器 420M M現像器 420Y Y現像器 500 引き出しユニット P1,P2,P3,P4,P5 マグネットローラ
の磁極 Bmx 現像スリーブ上の接線方向磁束密度 Bmy 現像スリーブ上の法線方向磁速密度

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナーと磁性粒子とからなる二成分現像剤
    を担持して像担持体と対向する現像領域へ該現像剤を搬
    送する現像剤担持体と、該現像剤担持体内部に設けられ
    法線方向磁力と接線方向磁力とを発生する磁界発生手段
    と、該現像剤担持体表面にギャップをもって対向配置さ
    れて該対向位置で該現像剤担持体によって該現像領域へ
    搬送される現像剤の量を規制する現像剤規制部材とを有
    する現像装置において、 上記現像剤担持体の表面上で測定し得る法線方向磁力の
    法線方向磁束密度Bmyにおける1つの磁束密度最大値
    max(Bmy)と対応する法線方向磁束密度分布範囲
    であって、次の及びの条件を満足する該現像剤担
    持体表面位置に上記現像剤規制部材先端が対向するよう
    該現像剤規制部材を設けたことを特徴とする現像装置。 法線方向磁束密度Bmyが、上記磁束密度最大値ma
    x(Bmy)の1/2以上である。 法線方向磁束密度Bmyが最大値となる該現像剤担持
    体表面位置の現像剤搬送方向下流側に現像剤担持体の表
    面上で測定し得る接線方向磁束密度Bmxの最大値を有
    する接線方向磁力の接線方向磁束密度分布範囲である。 法線方向磁束密度Bmyが接線方向磁束密度Bmx以
    上である。
  2. 【請求項2】請求項1の現像装置において、 上記現像剤規制部材として非磁性の現像剤規制部材を用
    い、該現像剤規制部材における上記現像剤担持体による
    現像剤搬送方向上流側の面に磁性部材を設け、該現像剤
    担持体表面から該現像剤規制部材先端までの距離をD
    1、該現像剤担持体表面から該磁性部材先端までの距離
    をD2とし、 0.3≦D2−D1≦1.0 の関係を満たす位置に該磁性部材を設けたことを特徴と
    する現像装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の現像装置において、 上記磁性粒子の粒径を50[μm]以下としたことを特徴
    とする現像装置。
  4. 【請求項4】像担持体と、該像担持体の表面に潜像を形
    成する潜像形成手段と、該潜像形成手段により像担持体
    上に形成された潜像をトナー像化する現像手段と、該現
    像手段により像担持体上に形成されたトナー像を転写材
    上に転写する転写手段とを有する画像形成装置におい
    て、 上記現像手段として、請求項1,2,又は3の現像装置
    を用いることを特徴とする画像形成装置。
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