JPH1039620A - 現像方法、現像装置とそれを用いた多色カラー画像形成方法及び形成装置 - Google Patents

現像方法、現像装置とそれを用いた多色カラー画像形成方法及び形成装置

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JPH1039620A
JPH1039620A JP8190478A JP19047896A JPH1039620A JP H1039620 A JPH1039620 A JP H1039620A JP 8190478 A JP8190478 A JP 8190478A JP 19047896 A JP19047896 A JP 19047896A JP H1039620 A JPH1039620 A JP H1039620A
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Fukashi Okuyama
奥士 奥山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非接触二成分現像において、現像性を損ねず
細線の再現性確保、現像偏り低減を図った現像方法と装
置及び多色画像形成方法及び装置を提供する。 【解決手段】 二成分現像剤層を、内部に磁石を設置し
た現像スリーブ上に形成して現像領域内に搬送し、交流
電界を印加して非接触現像する現像装置において、像形
成体と現像スリーブ最近接距離が400〜700μmの
際、現像領域が異なる極性の磁極間に設定され、磁極の
現像スリーブ面の法線方向の磁束密度が700〜120
0ガウスで、両磁極の磁束密度の差が100ガウス以下
であり、該現像領域を挟む磁極の現像スリーブ面の法線
方向の磁力線が現像領域を挟む開き角が60〜90゜、
該法線方向の磁束密度の50%における磁力分布の幅が
60゜以下、該法線方向の磁束密度の80%における磁
力分布の幅が40゜以下、該現像領域を挟む磁極の現像
スリーブ面上の法線方向の磁束密度の50%及び80%
以下における磁力分布の幅の差が20゜以下であること
を特徴とする現像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等に用いられる現像装置、現像方法に関するものであ
り、さらにそれを用いた多色カラー画像形成方法及び装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンタ等に用いられる
画像形成方式のうち、高画質のものについては、殆ど全
て電子写真方式によっている。
【0003】近年は、これらの分野においてもカラー化
の要望が強く、電子写真方式によるカラー画像形成方法
及び装置の研究が盛んにされてきている。その中で、コ
ンパクトな機構であり、高画質な画像も得られることか
ら、像形成体上に一様帯電、像露光を行い形成された潜
像を反転現像する一連の工程を繰り返し行って、重ね合
わせカラー画像を形成後、転写体上に一括転写する画像
形成方式(いわゆるKNC方式)が注目され多くの技術
検討がなされている。
【0004】代表的な特許出願としては、特開昭60−
76766号等多数あるが、特開昭60−95456号
には、現像剤搬送担持体と像形成体の間に形成された振
動電界により、該像担持体上に形成されている潜像を非
接触現像する工程を2回以上繰り返しカラー重ね合わせ
像を作製する画像形成方法において、レーザー光等によ
りドット露光によって静電潜像を作製し、イエロー、マ
ゼンタ、シアンの色像の各ドットを重ね合わせる事によ
ってより良い画質が得られるという技術が開示されてい
る。
【0005】又、特開昭61−118775号には、上
記方式において繰り返し像形成体上に作製する潜像の重
ね合わせの精度をあげるためには、金属製等剛体の感光
体ドラムを用い、そのドラム軸にドラムインデックスを
取り付る。ここから発生させた信号に基づいて毎回露光
開始することによって、極めて重ね合わせ精度良く、各
色像の潜像を形成できることが述べられている。
【0006】一方、画像形成方法の中心的技術として静
電荷像現像法の検討は盛んになされており、その中で非
接触現像に関するものも数多く特許出願されている。
【0007】斯かる現像方式を採用する現像装置は像担
持体と現像剤が非接触状態で現像することから、接触状
態で現像する方式のように像担持体とトナーのファンデ
ルワールス力の助けを借りて細線再現性とトナー搬送量
の確保を図って現像させることはできないため、現像に
関わる他の多くの因子を細かく最適化し厳選された条件
を選択しなければならない。特に、KNC現像では多色
重ね合わせ画像を形成するために画像端部の濃度むらを
なくさねばならない。
【0008】さらに画像形成装置の小型化が進むと現像
装置自体も小型化となり、必然的に現像スリーブの直径
も小さくなる。そのため、現像スリーブの曲率による現
像領域での像担持体と現像スリーブ間の距離の偏差が大
きくなり、さらに最適現像条件が定まりにくい。
【0009】非接触現像の問題を根本的に解決するため
には現像条件を均一な条件で行う必要がある。斯かる現
像条件を達成するために、現像領域において像担持体
とスリーブ間の距離を一定に保つこと、現像への寄与
の大きい絶縁性2成分磁気ブラシ現像における穂立ち先
端と像担持体間の距離を一定に保つことが支配因子とな
ってくる。このような試みとしてスリーブの磁極設定に
関しては極上現像方式と極間現像方式(磁極間の現像剤
層により現像する方式)とがあるが、高画質を得るため
には極間現像方式が有利とされている。
【0010】極上現像方式は現像剤穂立ちが立っている
ため実質的な現像領域が限定できる。そのため画像端部
の濃度むらは発生しにくいという利点があるが、キャリ
アがスリーブ上に立ち上がった形状となるので穂立ち先
端と像担持体間の距離がばらつきが生じ、画像全体はむ
らとなりやすいという欠点がある。磁極配置は、穂立ち
先端を像担持体と対向させる関係上、像担持体とスリー
ブの最近接距離又はそのごく近傍に磁束密度の極大を設
定する(特開平07−140790号、特開平05−1
58352号参照)。
【0011】一方、極間現像方式では、現像領域におけ
る現像剤がスリーブ上で寝ているため、穂立ち先端と像
担持体間の距離のばらつきは生じにくいため画像全体の
むらは生じにくい利点を有している。しかしながら、現
像剤層がスリーブの形状とほぼ同一となるため実質的に
現像領域が制限されないため良好な現像条件が定まりに
くく、画像端部の濃度むらが生じやすい。
【0012】また、これを解決するために低磁化キャリ
アを用いると、像担持体上にキャリア付着が生じてしま
う事もあり、極間現像方式においても画質の向上は困難
であった。
【0013】極間現像方式を採用する現像装置は、例え
ばステンレスやアルミニウム等の非磁性材料から円筒状
に形成したスリーブと、当該スリーブ内に表面に複数の
通常500〜1,000ガウスの磁束密度に磁化した
N、S磁極を周方向に有する磁石体をケーシングに固設
し、像担持体に最近接したスリーブ位置から、スリーブ
の移動方向の上流側及び下流側に近接配置してあること
により均一に寝た状態の磁気ブラシを形成でき、又、像
担持体の表面に接触せず間隙を保つように、スリーブと
規制ブレードの間隙及びスリーブと像担持体の最近接距
離を調整してある。
【0014】この極間現像方式において、現像領域を挟
む磁極の法線方向の磁束密度の大きさと、現像領域を挟
む角度(開き角)が重要であり、例えば特開平5−21
6324号ではその数値を規定している。
【0015】しかし、これらの技術を組み合わせて、真
に実用に耐え得る技術は、なお開発されていないと言え
る。KNC方式では、現像スリーブ上の100〜300
μm程度の薄い現像剤層から、高濃度、高解像力でかぶ
りの無い、しかも均一で、現像の偏りの無い、極めて高
画質な画像を得る必要があるからである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するために成された。すなわち、非接触二成分現
像において、現像性を損ねること無しに細線の再現性確
保や、現像における偏り低減等現像の安定化を図ること
の出来る現像方法と装置、及びそれを用いた多色カラー
画像形成方法及び装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記構
成の何れかを採ることにより達成される。
【0018】(1) 磁性キャリアとトナーよりなる二
成分現像剤層を、内部に磁石を設置した現像スリーブ上
に形成して現像領域内に搬送し、現像スリーブと像形成
体間に交流電界を印加し、トナーを像形成体上の潛像に
非接触現像する現像装置において、像形成体と現像スリ
ーブの最近接距離が400〜700μmの際、現像領域
が異なる極性の磁極間に設定され、現像領域を挟む磁極
の現像スリーブ面の法線方向の磁束密度が700〜12
00ガウスで、該現像領域を挟む磁極の現像スリーブ面
の法線方向の磁束密度の差が100ガウス以下であり、
該現像領域を挟む磁極の現像スリーブ面の法線方向の磁
力線が現像領域を挟む開き角が60〜90゜、該法線方
向の磁束密度の50%における磁力分布の幅が60゜以
下、該法線方向の磁束密度の80%における磁力分布の
幅が40゜以下、該現像領域を挟む磁極の現像スリーブ
面上の法線方向の磁束密度の50%及び80%以下にお
ける磁力分布の幅の差が20゜以下であることを特徴と
する現像装置。
【0019】(2) 現像剤層の穂立を規制する部材の
設置位置直下に現像スリーブ中の磁石の磁極が位置する
ことを特徴とする(1)記載の現像装置。
【0020】(3) 現像剤を現像スリーブ表面から剥
ぎ取るための部材が、現像スリーブ中の85゜以上の開
き角を持つ同極の磁石の磁極間に設置したことを特徴と
する(1)記載の現像装置。
【0021】(4) 感光体上に帯電、像露光して形成
した潛像をカラートナーにて現像する工程を複数回繰り
返して、感光体上に重ね合せカラートナー像を形成して
後、転写材に一括転写し、感光体より転写材を分離して
定着する一連の工程を経て、多色カラー画像を作る画像
形成方法において、(1)に記載された現像装置を用い
ることを特徴とする多色カラー画像形成装置。
【0022】(5) 現像領域における現像スリーブ上
の現像剤搬送量が5〜30(mg/cm2)であること
を特徴とする(1)記載の現像装置。
【0023】(6) 像形成体と現像スリーブの周速比
が1:1〜5の範囲であることを特徴とする(1)記載
の現像装置。
【0024】(7) 磁性キャリアとトナーよりなる二
成分現像剤層を、内部に磁石を設置した現像スリーブ上
に形成して現像領域内に搬送し、現像スリーブと像形成
体間に交流電界を印加し、トナーを像形成体上の潛像に
非接触現像する現像方法において、像形成体と現像スリ
ーブの最近接距離が400〜700μmの際、現像領域
が異なる極性の磁極間に設定され、現像領域を挟む磁極
の現像スリーブ面の法線方向の磁束密度が700〜12
00ガウスで、該現像領域を挟む磁極の現像スリーブ面
の法線方向の磁束密度の差が100ガウス以下であり、
該現像領域を挟む磁極の現像スリーブ面の法線方向の磁
力線が現像領域を挟む開き角が60〜90゜、該法線方
向の磁束密度の50%における磁力分布の幅が60゜以
下、該法線方向の磁束密度の80%における磁力分布の
幅が40゜以下、該現像領域を挟む磁極の現像スリーブ
面上の法線方向の磁束密度の50%及び80%以下にお
ける磁力分布の幅の差が20゜以下であることを特徴と
する現像方法。
【0025】(8) 感光体上に帯電、像露光して形成
した潛像をカラートナーにて現像する工程を複数回繰り
返して、感光体上に重ね合せカラートナー像を形成して
後、転写材に一括転写し、感光体より転写材を分離して
定着する一連の工程を経て、多色カラー画像を作る画像
形成方法において、(4)に記載された現像方法を用い
ることを特徴とする多色カラー画像形成方法。
【0026】(9) 二成分現像剤層を形成する磁性キ
ャリアの1000ガウスの磁界における磁化が15〜5
0(emu/g)であることを特徴とする(4)記載の
現像方法。
【0027】(10) 二成分現像剤層を形成するトナ
ーの体積平均粒径が、3〜15μmで、トナー帯電量が
10〜30(μC/g)であることを特徴とする(4)
記載の現像方法。
【0028】前述したごとく、近年反転現像を用いた複
写機、プリンタが広く実用化されている。これらの中に
は、カラー対応のものも多い。これらの複写機及びプリ
ンタ特にカラー複写機及びカラープリンタにおいて、現
像性を損ねること無しに細線の再現性確保や、現像にお
ける偏り低減等、現像の安定化を図ることの出来る現像
方法と装置を提供することは、極めて重要である。
【0029】しかし、現在採用されている2成分系の非
接触現像方法は、接触現像方法に比し極めて安定性が悪
かった。その現象の一つとして、従来の非接触現像方法
ではパッチ画像などに、エッジ効果を含んだ偏りといわ
れる画像ノイズが発生する。
【0030】この大きな原因の一つが、現像スリーブ面
と像形成体(多くは電子写真感光体のため、以後感光体
ということもある)面が近接し現像が実際に行われる領
域(本発明では現像領域と呼ぶ)における現像スリーブ
面上の現像層の不均一化がある事を突き止め、現像性、
細線の再現性確保を損ねること無しに、現像の偏りを低
減する方法として現像スリーブの磁極配置、磁力、磁束
密度を最適化した。その結果、現像領域における現像ス
リーブ表面の現像剤層を均一化出来、現像の偏りは低減
した。又、その他の問題特性、例えば現像時のはぎと
り、混色等も低減した。
【0031】後述するごとく図4は図3に記載されてい
る現像スリーブ中の磁石による磁力の強さを示すもので
ある。
【0032】本発明者等は、鋭意検討した結果、現像領
域を挟む磁極の現像スリーブ面の法線方向の磁力は70
0〜1200ガウスが適当である。700ガウスより小
さいと現像剤中のキャリアがスリーブに吸引される磁気
束縛力が弱くなり、現像領域両端部にできる現像剤穂立
ち高さが現像スリーブを回転することで高くなる。つま
り現像領域での像担持体と現像剤層との実質的な間隔が
狭くもしくは接触することになり、感光体上に現像され
た画像を現像剤の穂立ち先端でこすってしまい、例えば
現像時のはぎとり、混色等を起こしやすい。又、この場
合はトナーの機内飛散等も起こりやすい。一方、120
0ガウスを越える場合は、現像剤中のキャリアがスリー
ブに吸引される磁気束縛力が強すぎ逆に現像領域両端部
にできる現像剤穂立ち高さが低くなりすぎ現像領域の像
担持体と現像剤層との実質的な間隔が広くなり、現像時
の偏り大、現像性の低下が起きる。
【0033】また、本発明において現像時のはぎとり、
混色の低下と偏り低下、現像性向上を両立させるために
は、現像領域両端部にできる現像剤穂の立ち上がった部
分の大きさには少なくもあまり大きな差は無いほうが良
く、現像領域を挟む磁極の現像スリーブ面の法線方向の
磁束密度の差が100ガウス以下である必要がある。さ
らに、現像領域を挟む磁極の現像スリーブ面の法線方向
の磁力線が現像領域を挟む開き角(図3におけるθ1
θ2)が60〜90゜である必要がある。
【0034】この場合、法線方向の磁束密度の強さ50
%(図4におけるA、A′の部位)における磁力分布の
幅(図4におけるD、Eの値)が60゜以下、該法線方
向の磁束密度の80%(図4におけるB、B′の部位)
における磁力分布の幅(図4におけるF、Gの値)が4
0゜以下、該現像領域を挟む磁極の現像スリーブ面上の
法線方向の磁束密度の50%及び80%における磁力分
布の幅の差が20゜以下であることにより、本発明の効
果が得られることがわかった。
【0035】
【発明の実施の形態】まず、KNCプロセスを採用する
画像形成装置の主要な構成について説明する。
【0036】図1は本実施の形態におけるKNCプロセ
スを採用する画像形成装置の概略構成を示す断面図であ
り、図2は書き込み装置の概略構成を示した平面図であ
り、図3は本実施の形態における現像装置の概略構成を
示す断面図である。
【0037】画像作成に当たっては、まず矢印方向への
感光体ドラム10の回転を開始し、帯電器12により感
光体を一様帯電する。図2の露光光学系13により像露
光し、現像器14の一つ例えば14Y(イエロー現像
器)により現像する。この時、其のほかの現像器14M
(マゼンタ現像器)、14C(シアン現像器)、14B
K(ブラック現像器)は、退避もしくは不作動とし、前
記イエロー現像器ノミにより現像が行われる。感光体ド
ラムは現像トナー像を担持したまま回転を続け(転写極
18、分離極19、クリーニング装置22は、この時離
間不作動状態にしてある)、必要により除電極11で除
電され、再び帯電極12にて一様帯電される。これを像
露光の後、今度は14Y(イエロー現像器)以外の現像
器(例えばマゼンタ現像器)にて現像するという工程を
繰り返して、感光体上に重ね合わせカラートナー像を作
る。必要最後の現像が終わったら、タイミングをあわせ
て転写紙Pを第一給紙ローラ16、第二給紙ローラ17
の働きにより転写位置へと送り出す。このとき転写極1
8、分離極19を作動状態にして、像担持体上に作られ
ていた重ね合わせカラートナー像を転写紙Pへ一括転写
後、分離極19の働きで、転写紙Pを感光体ドラム10
から分離して、定着器20へと送り、十分定着して後、
排紙ローラにて装置外へ出す。
【0038】感光体ドラム10は、導電性支持体上に中
間層塗布液を塗布し、これを乾燥硬化して中間層を形成
し、その上に感光層を形成した電子写真感光体のドラム
であり、A4判サイズの転写材を使用して長手(297
mm)方向に搬送するために半径を40mm以上にして
ある。斯かる40mm以上の半径は、像書き込み中や転
写器18が圧着又は解除されても像にずれを生じないよ
うにするためにも必要とされるものである。なお、導電
性支持体は接地してある。感光体ドラム10は75〜1
00mm/secの線速度で矢示方向に回転する(−)
帯電の有機感光体(以後OPCと記すことがある)から
成る直径80〜120mmのドラム状の感光体であり、
感光体ドラム10の回転軸に位相を検出するためのエン
コーダ(図示せず)を設けてあり、エンコーダ(図示せ
ず)は感光体ドラム10の位相を示す位相信号をCPU
250に送出している。
【0039】導電性支持体は、例えばアルミニウム、ス
テンレススチール等の金属基体等、あるいは金属酸化物
等の導電性粉末を樹脂層に分散した導電層などが挙げら
れ、所定の表面粗さをもつものが用いられる。支持体表
面に粗さを与える加工方法としては、特に方法は問わな
い。例えば、金属基体については、化学エッチング、電
気メッキなどの化学的方法、蒸着、スパッタリングなど
の物理的方法、旋盤加工などの機械的方法などが例とし
てあげられる。また、ある種の樹脂導電層のように、層
中に含有する導電性粉末等の構成材料の形状や存在状態
の影響により凹凸を生じ、表面粗さをもつものでもよ
い。支持体表面の凹凸の断面形状は、V字型状、U字型
状、鋸刃形状等をはじめ、それ以外の不規則な形状でも
よく、特に限定されるものではない。
【0040】中間層は、金属アルコキシド化合物や有機
金属化合物の有機金属化合物と、シランカップリング剤
を主成分としたものを、溶媒に溶かし塗布液とする。こ
の液を塗布、乾燥硬化して形成される。
【0041】有機感光体を形成する電荷発生物質(CG
M)は長波長領域でも充分な分光感度をもち、又、微少
な露光量の差にも対応して忠実に電荷を発生することが
必要であることから、このような諸特性を考えあわせ
て、CGMとしてはチタニルフタロシアニン(TiOP
cと略することがある)が最も好適である。
【0042】帯電極12は例えば帯電ワイヤとして白金
線(クラッド又はアロイ)を採用したスコロトロン帯電
器、又は鋸歯電極或いはブラシ電極のいずれかを現像器
14と転写器18の間に配置してあり、潜像形成プロセ
スに先立ち感光体ドラム10を−750Vに均一帯電を
行うものである。
【0043】露光光学系13は、図2に示すようにプリ
ンターコマンドを解読するフォーマッタからの画像デー
タをレーザダイオード(LD)変調回路に送り、変調さ
れた画像信号により半導体レーザ131を発光して20
MHzのドットクロックで感光体ドラム10上をライン
走査して潜像を形成するものであり、半導体レーザ13
1とコリメータレンズ132とポリゴンミラー134及
びfθレンズ135と第1のシリンドリカルレンズ13
3及び第2のシリンドリカルレンズ136を備え、パル
ス幅変調した変調信号で半導体レーザ131を発振さ
せ、レーザ光を所定速度で回転するポリゴンミラー13
4で偏向させ、fθレンズ135及び第1のシリンドリ
カルレンズ133及び第2のシリンドリカルレンズ13
6によって感光体ドラム10上に600DPI(約60
×80μm)相当にするスポットに絞って走査するもの
である。
【0044】半導体レーザ131はGaAlAs等が用
いられ、最大出力10mWであり、光効率25%であ
り、拡がり角として接合面平行方向8〜16°、接合面
垂直方向20〜36°である。なお、カラートナーを順
次重ね合わせることもあるので、着色トナーによる吸収
の少ない波長光による露光が好ましく、この場合の波長
は780nmである。
【0045】ポリゴンミラー134は、偏向光学系に相
当するものであり、ビームを集光すると共に走査面の平
坦化を実現するためにペッパール和と非点隔差を小さく
するものであり、6面のポリゴン面を設け、書き込み密
度600dpiで23600(rpm)の回転数で回転
する。
【0046】fθレンズ135は走査面の平坦化を実現
するためにペッパール和と非点隔差を小さくし、像面湾
曲を除去するものである。
【0047】第1のシリンドリカルレンズ133と第2
のシリンドリカルレンズ136は、補正光学系に相当す
るものであり、ポリゴンミラー134の面倒れ誤差によ
る走査線のピッチむらを低減する。これにより、ポリゴ
ン倒れ角120秒P−Pであり、倒れ角補正率1′20
以上となる。第2のシリンドリカルレンズ136はビー
ムを感光体ドラム10上に結像するものである。
【0048】画像データ出力部は、変調回路(図示せ
ず)と、LD駆動回路(図示せず)、同期系としてイン
デックスセンサ138及びインデックス検出回路(図示
せず)、ポリゴンドライバ(図示せず)を設けてある。
【0049】変調回路は、参照波と所定ビットからなる
記録信号をD/A変換したアナログ記録信号とを比較し
多値化するものである。このようにして得られる変調信
号はLD駆動回路の駆動信号となる。LD駆動回路は、
変調信号で半導体レーザ131を発振させるものであ
り、半導体レーザ131からのビーム光量に相当する信
号がフィードバックされ、その光量が一定となるように
駆動するものであり、半導体レーザ131に導通する電
流を変更することができるようになっている。これによ
り、潜像電位を調整することができる。同期系は、偏向
光学系からのビームを反射するミラーを介してインデッ
クスセンサ138に入射する。インデックスセンサ13
8はビームに感応して電流を出力し、当該電流はインデ
ック検出回路で電流/電圧変換してインデックス信号と
して出力する。このインデックス信号により所定速度で
回転するポリゴンミラー134の面位置を検知し、主走
査方向の周期によって、ラスタ走査方式で変調信号によ
る光走査を行う。
【0050】転写器18は、ステンレス鋼棒からなる軸
体と、その外周にポリウレタンゴム、シリコーンゴム、
スチレンブタジエン共重合体エラストマー、オレフィン
系エラストマー等の樹脂材をセルサイズ10〜300μ
m程度のは発泡タイプ若しくは連泡タイプで形成し、更
に前述の樹脂材に導電性付与材としてカーボンブラック
等の無機物及び又は有機導電剤を混合させた電荷供給可
能な導電性とした弾性部材とから構成してある。弾性部
材としてカーボンブラックを含有した発泡ポリウレタン
系樹脂のルビセルローラ(トーヨーポリマー(株)製
造)を用いた。転写器18の電気抵抗は2×108Ω、
ゴム硬度はアスカーCスケールで硬度25°程度が好ま
しい。弾性部材の外形は16mm、軸体の外形は8mm
である。
【0051】分離極19は転写プロセスの直後に記録紙
を交流コロナ又は高圧電流で除電して記録紙の感光体ド
ラム10への静電吸着力を低減し、紙の剛性や自重を利
用して分離しやすくする。この時、薄く剛性の弱い記録
紙ほど分離が難しくなるため、記録紙種や環境を考慮し
て除電量をバランスよく設定してある。
【0052】クリーニング装置22は、ブレード等を感
光体ドラム10の表面に接触させることにより、感光体
ドラム10の表面に付着したトナー及び粉塵を掻き落と
して廃トナーボックスに捕獲する。
【0053】感光体ドラム10周縁に図1に示すように
イエロー、マゼンタ、シアン、黒色等のトナーとキャリ
アとからなる二成分現像剤を装填した現像器14が設け
られてある。
【0054】現像装置14は、例えばイエロー、マゼン
タ、シアン、黒色のいずれかの現像剤を収容するもので
あり、図1に示すように感光体ドラム10と所定の間隙
(Dsd)を保つ現像スリーブ120を備え、感光体ド
ラム10上の潜像を非接触の反転現像法により顕像化す
るものであり、特に感光体ドラム10に最近接した現像
スリーブ位置から、現像スリーブ120の移動方向の上
流側及び下流側に磁極を配置することにより均一に寝た
状態の磁気ブラシを形成するものであり、複数の現像装
置は同一構成であるので、図3に示す現像装置14を代
表として説明する。
【0055】ここで、現像領域とは前述したように現像
スリーブ120上の現像剤層のトナーが感光体ドラム1
0の現像位置に対して飛翔する現像スリーブ120上の
領域である。静止磁界を形成するマグネットローラ11
0の磁石のうち現像領域の真中を挟んで両側に配置され
現像領域を規定する二つの磁石を極間現像用磁石とい
う。
【0056】現像装置14は、図3に示すように現像時
に現像スリーブ120の回転と共に所定の基準電位に接
地してある感光体ドラム10と直流電源と交流電源によ
り保護抵抗を介して直流に交流を重畳した電圧を印加し
てある。二つの極間現像用磁石111,112、その隣
接磁石113,114,115の複数の磁石が周面に並
べられたマグネットローラ110の外周面を非磁性材料
からなる現像スリーブ120が回転可能に設けられてい
る。現像を行うにあたっては体積平均粒径8.5μmの
ポリエステル系材料からなるトナーと体積平均粒径30
μmのフェライト系コーティングキャリアとをトナー濃
度7〜9%に制御した現像剤を撹拌スクリュウ105,
106を回転することにより撹拌して所定の帯電量(Q
/M)に設定した後、現像スリーブ120の周面に供給
させ穂立ち規制板ブレード102によって現像剤の穂立
ちの層の厚さが略均一に層規制された磁気ブラシを形成
する。
【0057】本発明においては、規制板ブレード(穂立
ち規制部材)102の設置された位置の直下(相対する
位置)には、現像スリーブ中の磁石の磁極が存在するこ
とが望ましい。磁石の磁極が存在する位置では、現像ス
リーブ上の現像剤の立ち上がりがあり、いわゆる現像剤
の穂が他より高く形成されいる。従って、この部位で現
像剤を規制することにより、比較的少量の現像剤量でも
精度良く規制することが可能である。本発明において
は、現像領域における現像スリーブ上の現像剤は薄層で
少量であることが望ましく、具体的には5〜30mg/
cm2であることが望ましい。
【0058】この場合、感光体ドラムと現像スリーブ間
にかけられるバイアスとしては、1.7kV、8kHZ
の交流バイアスと、−650Vの直流バイアスが印加さ
れる。現像スリーブ120の回転によって穂立ちした現
像剤は感光体ドラム10と接触しない状態で現像領域に
運ばれ該現像剤Dev中のトナーは穂立ちのキャリアと
分離されて感光体ドラム10上の潜像にその電荷の大き
さに応じる量を飛翔させながら感光体ドラム10上に形
成してある潜像をトナー粒子で顕像化する。
【0059】現像器14は、感光体ドラム10と対向す
る筺体の開口付近に直径20(mm)の現像スリーブ1
20で覆ったマグネットローラ110の回動軸を筺体の
側壁に嵌入してあり、その後方に直径16(mm)の撹
拌スクリュウ105、106の駆動軸を筺体の側壁に嵌
入してあり、これら現像スリーブ120、撹拌スクリュ
ウ105、供給ローラ106の駆動軸は例えば歯車を介
して駆動系(図示せず)に接続することにより、回転数
を変更することができるようになっている。この制御動
作はCPU250によって行われる。この機能を利用し
て例えば現像スリーブ120の回転軸を例えば200
(rpm)、250(rpm)、300(rpm)に変
更してトナー搬送量を5〜40mg/cm2に制御する
ことにより現像後の反射濃度に基づいて画像濃度を調整
するようにしている。なお、キャリア及び余剰のトナー
は再び現像剤槽に戻され消費されたトナーに見合うトナ
ーの補給をトナー補給器と搬送ホイールにより受け、再
び均一混合と摩擦帯電によるトナー及びキャリアへの荷
電とが前述の撹拌によりなされる。
【0060】以下に、各部材の構成及び機能について説
明する。
【0061】現像スリーブ120は、前述したように直
径5〜25mmのステンレスやアルミニウム等の非磁性
材料から円筒状に形成し、内包するマグネットローラ1
10に対して回転可能にしてある。マグネットローラ1
10は、その表面にフェライト粒子の配向を特定の方向
に揃えて焼結した高磁化磁石111〜115を周方向に
有し、ケーシング101に固設してある。なお、現像ス
リーブ120は図示した矢示左方向に回転する。
【0062】なお、高磁化磁石113と114は同極を
スリーブ外面上に向けているが、この部分で現像スリー
ブ面から、現像が行われた後の現像剤層を一旦はがしと
り、高磁化磁石115のとろにスリーブが達する迄に、
新たな現像剤で現像剤層を形成させるようにするのが良
い。このためには高磁化磁石113と114を同極にす
ると共に、その磁極の設置角度を、85゜以上の開き角
を持たせるのが望ましい(現像剤をはぎとるという点か
らはこの角度は大きい方が良いが、実際の装置設計にお
いて採り得るのは105゜ぐらいまでである)。
【0063】また、現像領域におけるマグネットローラ
110の極間現像用磁石111、112の現像スリーブ
120面における磁力によって現像スリーブ120の表
面にトナー粒子とキャリア粒子とからなる現像剤Dev
の層即ち、磁気ブラシを形成する。当該磁気ブラシは現
像スリーブ120の回転によって現像スリーブ120の
回転と同方向に移動し、現像領域に搬送される。この現
像スリーブ120上に形成される磁気ブラシは現像領域
の近傍に配置した極間現像用磁石111、112によっ
て感光体ドラムとの最近接点では寝た穂の状態となり、
感光体ドラム10の表面に接触せず間隙を保つように、
現像スリーブ120と規制ブレード102の間隙及び現
像スリーブ120と感光体ドラム10の間隙(以下、こ
れをDsdと略称することもある。)を調整する。本実
施の形態においてDsdは400〜700μmであるこ
とが好ましい。又、感光体ドラム10と現像スリーブ1
20との周速比は1:1〜5の範囲が好ましい。
【0064】ここで、θ1,θ2は感光体ドラム10に最
近接した現像スリーブ位置から、現像スリーブ120の
移動方向の上流側及び下流側に近接配置した磁極間角度
である。θ1,θ2は各々30〜45゜とすることが望ま
しい。この様にすることにより均一に寝た状態の磁気ブ
ラシ(現像剤層)を形成できる。
【0065】前述したごとく撹拌スクリュウ105,1
06は現像剤Devを図中前後に現像剤を循環させて撹
拌し成分を均一にする。
【0066】規制ブレード102は磁気ブラシの高さ及
び量を規制するため設けられた非磁性体や磁性材料から
成形したものである。
【0067】バイアス電源は、前述したように直流電源
と交流電源を保護抵抗を介して出力する電源である。感
光体ドラム10の感光層表面を例えば−750(V)に
帯電した場合、直流電源は−650Vの電圧を出力する
ことにより反転現像時のカブリを防止するものであり、
交流電源は例えば周波数8kHzで1700Vp-pの交
流電圧を出力する交流電源であり、これらの電圧は直列
に配設されて現像スリーブ120に印加してある。
【0068】なお、交流電源から供給される交流成分は
正弦波に限らず、矩形波や三角波等であってもよい。そ
して周波数も関係するが、電圧値は高い程現像剤の磁気
ブラシを振動させるようになって、トナー粒子に電荷粒
子からの分離飛翔が行われ易くなるが、反面、かぶりや
落雷現象のような絶縁破壊が発生し易くなる。かぶりの
発生は直流成分で防止し、絶縁破壊は、現像スリーブ1
20の表面を樹脂や酸化皮膜等により絶縁ないしは半絶
縁にコーティングすること、あるいは現像剤のキャリア
粒子に球形で絶縁性のキャリア粒子を用いること等によ
って防止することができる。
【0069】又、キャリアは実際には表面を樹脂等で包
んだコーティングキャリアとして用いられる事が多い
が、この場合用いられる樹脂やコーティング方法に特に
限定は無く、現在用いられている各種のものを用いるこ
とが出来る。トナーについても主成分として、バインダ
樹脂と着色剤を含有し、必要により離型剤、荷電制御剤
等を含有する公知のトナーを広く用いることが出来る。
【0070】なお、KNCプロセスに2成分の非接触現
像法を採用する理由は、前述したようにトナー粒子が比
較的容易にキャリアとの摩擦帯電を行い、安定した帯電
量が得られ、かつ、カラー現像での色にごりの心配等が
ないことによる。
【0071】本発明において現像剤は好ましくは、体積
平均粒径が15〜60μmで1000ガウスにおける磁
化が15〜50emu/gの磁性キャリア粒子と、体積
平均粒径が3〜15μmでトナー帯電量が10〜30μ
C/gの非磁性トナー粒子からなるものがよい。この場
合、トナー粒子やキャリア粒子が細かく、磁化、帯電量
が適正なので、繊細な線や点或いは濃淡差を高画質で再
現できる。
【0072】ちなみに、キャリアの磁化の測定方法は下
記のごとく行った。
【0073】 a)測定機材 直流磁化特性自動記録装置:横河電機製 TYPE3257−36 電磁石型磁化器 :横河電機製 TYPE3261−15 ピックアップコイル :横河電機製 TYPE3261−20 試料セル(アクリル樹脂):内径15.8mm(外径20.0mm) 高さ20mm b)測定方法 試料セルに電荷を入れ盛り上がった余分な電荷をセルの
上端と同じ高さで払いのける。この状態で電荷の重量を
測定し、合わせて密度ρm(g/cm3単位)を求め
る。その後、上記の測定機材により1000(Oe単
位;エルステッドと読む)まで磁場を印加ヒステリシス
ループを測定し1000(Oe単位)における磁束密度
Bm(ガウス単位)を求める。この値からキャリア磁化
を求めた。
【0074】又、キャリア粒径の測定は、下記の方法に
よった。
【0075】a)測定機材 デジタルマイクロスコープ:キーエンス社製 VH−6
200型 b)測定方法 上記機材によりキャリアを拡大観察し、その外径(直
径)をあらかじめ校正しておいた基準寸法に則り測定す
る。この操作を500個のキャリアに対して行い、その
体積平均値をキャリア粒径とした。
【0076】次にトナ−体積平均粒径の測定は下記の方
法によった。
【0077】a)測定機材 コールターカウンタ:株式会社日科機製 TA−II型 b)測定方法 あらかじめ分散媒イソトンに分散させたトナーの粒度分
布を上記測定機材により測定する。この測定で求められ
る体積平均粒径をトナー径とした。
【0078】トナー帯電量の測定方法の例を示す。
【0079】a)測定機材 エレクトロメータ:Keithley社(アメリカ)製
6517型 b)測定方法 上記測定機材を用いてブローオフ法によって測定した。
【0080】なお、本発明において、現像剤のスリーブ
上におけるキャリア穂立ち(現像剤層の状態)の観察、
測定には、下記の方法を用いた。
【0081】a)測定機材 デジタルマイクロスコープ:キーエンス社製 VH−6
200型 b)測定方法 測定対象の現像スリーブ上の現像剤の穂立ち状態を上記
測定機材により観察し、その穂立ちを形成するキャリア
の高さとその方向を測定する。この測定をスリーブ角度
を変化させて実施し、そのキャリア径と穂立ち個数を参
考にしてキャリア穂立ち高さの測定を実施した。この測
定結果をもとにして現像領域(すなわち感光体ドラムと
スリーブの最近接部分近傍)におけるキャリア穂立ちの
角度分布を観察した。
【0082】又、現像スリーブ面の磁束密度測定方法
は、特に限定は無いが下記のごとく行った。
【0083】a)測定機材 ガウスメーター:F.W.Bell社(アメリカ)製M
ODEL9500 ガウスメータープローブ:F.W.Bell社(アメリ
カ)製トランスバース型 STM99−0204 b)測定方法 上記のガウスメータを用いて、プローブの測定箇所を現
像スリーブに接触させた状態で、スリーブを1RPMの
速度で回転させてスリーブ法線方向の磁束密度を測定し
た。この測定データはGP−IBインターフェースを通
じてコンピュータに取り込んだ。更に測定は軸方向に関
して5箇所測定を実施し、その平均値を測定値とした。
【0084】なお、上記測定方法は代表的な例として示
したもので、これによらなければ成らないというもので
はない。
【0085】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0086】(画像性能の確認に用いた機器) コニカ株式会社製 カラーレーザープリンター ColorLaserBit KL2010 を改造して用いた。
【0087】光学系では、感光体面上レーザー径(60
0DPI仕様) 主走査方向42.3μm 副走査方向42.3μm 50mm×20mmのベタ画像が書き込めるように改造
し、レーザーの点灯パルス幅を制御(いわゆるPWM方
式)して所望のハーフトーン画像が形成出来るようにし
た。
【0088】現像器の構造は、基本的に図3にて示した
ものと同一とした。この時、現像スリーブ面上の磁力分
布も図4と同様になる。
【0089】磁石111と磁石112のスリーブ面上法
線方向の磁束密度は900ガウスとし、磁石111と磁
石112との磁極間角度は60°同じく、磁石113と
磁石114との磁極間角度は95°とした。
【0090】其のほか磁力分布幅D,E,F,GやD−
E,F−Gの角度は表1に記載した。
【0091】
【表1】
【0092】現像条件としては、 感光体と現像スリーブの最近接距離(Dsd)=460
μm 現像領域への現像剤搬送量=17(mg/cm2) 感光体周速と現像スリーブ周速の比=1:3 現像剤組成 キャリア磁化=30(emu/g) キャリア体積平均粒径=30μm トナー帯電量=−22(μC/g) トナー体積平均粒径=8.5μm トナー濃度=9% (評価特性)下記の項目について測定を行った。
【0093】(1)現像トナー量(M/A) 上述したような50mm×20mmのベタ画像を感光体
上に形成させ、その現像トナーを一旦テープに写し採
り、その重量変化(付着量)を電子天秤によって測定し
た。
【0094】(2)細線再現性 a)測定機材 印字評価システム:YA−MAN社製 RT−2000
型 b)測定方法 上記改造プリンターにより転写紙(XEROX4024
20ポンド紙)の上に形成された細線を上記測定機材
により線幅を測定した。実際には、線画像の濃度分布デ
ータをとってその最大値の半値における全幅を線幅とし
た。
【0095】(3)偏り a)測定機材 印字評価システム:YA−MAN社製 RT−2000
型 b)測定方法 PWM幅50%のハーフトーン画像を20mm×20m
m形成し、その中央部に10mm×10mmのベタ画像
を形成する。
【0096】このハーフトーンの通紙方向の後端部分に
生じた濃度ムラの幅(濃度が濃くなる)をかたよりとし
て評価した。
【0097】(4)混色 イエローベタ画像を現像し、その後ブラック画像の現像
プロセスは実施するが、感光体電位は非露光状態にした
部分の画像を拡大観察し、イエローベタ画像1mm×1
mmのなかに混入したブラックトナーの数を数えて混色
の評価とした。
【0098】(5)トナー飛散 連続プリントを実施し、現像器周辺に飛散するトナーの
状況を観察した。
【0099】評価結果は、プリント開始時と8万プリン
ト終了時の特性を下記表2に示した。
【0100】
【表2】
【0101】表2から明らかなごとく、本発明内の実施
例1,2は全ての特性で実用レベル以上にあるのに対
し、本発明外の比較例1〜6は少なくとも何れかの特性
に問題があることがわかる。
【0102】
【発明の効果】本発明により、非接触二成分現像におい
て、現像性を損ねること無しに細線の再現性確保や、現
像における偏り低減等現像の安定化を図ることの出来る
現像方法と装置、及びそれを用いた多色カラー画像形成
方法及び装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる多色カラー画像形成装置の断面
図。
【図2】本発明に係わる画像形成装置の光学系の上面
図。
【図3】本発明に係わる現像器(装置)の断面図。
【図4】本発明に係わる現像スリーブ法線方向の磁力の
強さを説明する図。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 除電極(除電器) 12 帯電極(帯電器) 13 露光光学系(露光光学装置) 14 現像器(現像装置、Y:イエロー、M:マゼン
タ、C:シアン、BK:ブラック) 16 第一給紙ローラ 17 第二給紙ローラ 18 転写極(転写器) 19 分離極(分離器) 20 定着器(定着装置) 22 クリーニング器(クリーニング装置) 111,112,113,114,115 磁石 120 現像スリーブ A,A′ 法線方向の磁力の強さ50%の位置 B,B′ 法線方向の磁力の強さ80%の位置 D,E,A,A′における磁力分布の幅 F,G,B,B′における磁力分布の幅

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性キャリアとトナーよりなる二成分現
    像剤層を、内部に磁石を設置した現像スリーブ上に形成
    して現像領域内に搬送し、現像スリーブと像形成体間に
    交流電界を印加し、トナーを像形成体上の潛像に非接触
    現像する現像装置において、像形成体と現像スリーブの
    最近接距離が400〜700μmの際、現像領域が異な
    る極性の磁極間に設定され、現像領域を挟む磁極の現像
    スリーブ面の法線方向の磁束密度が700〜1200ガ
    ウスで、該現像領域を挟む磁極の現像スリーブ面の法線
    方向の磁束密度の差が100ガウス以下であり、該現像
    領域を挟む磁極の現像スリーブ面の法線方向の磁力線が
    現像領域を挟む開き角が60〜90゜、該法線方向の磁
    束密度の50%における磁力分布の幅が60゜以下、該
    法線方向の磁束密度の80%における磁力分布の幅が4
    0゜以下、該現像領域を挟む磁極の現像スリーブ面上の
    法線方向の磁束密度の50%及び80%以下における磁
    力分布の幅の差が20゜以下であることを特徴とする現
    像装置。
  2. 【請求項2】 現像剤層の穂立を規制する部材の設置位
    置直下に現像スリーブ中の磁石の磁極が位置することを
    特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 現像剤を現像スリーブ表面から剥ぎ取る
    ための部材が、現像スリーブ中の85゜以上の開き角を
    持つ同極の磁石の磁極間に設置したことを特徴とする請
    求項1記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 感光体上に帯電、像露光して形成した潛
    像をカラートナーにて現像する工程を複数回繰り返し
    て、感光体上に重ね合せカラートナー像を形成して後、
    転写材に一括転写し、感光体より転写材を分離して定着
    する一連の工程を経て、多色カラー画像を作る画像形成
    方法において、請求項1に記載された現像装置を用いる
    ことを特徴とする多色カラー画像形成装置。
  5. 【請求項5】 現像領域における現像スリーブ上の現像
    剤搬送量が5〜30(mg/cm2)であることを特徴
    とする請求項1記載の現像装置。
  6. 【請求項6】 像形成体と現像スリーブの周速比が1:
    1〜5の範囲であることを特徴とする請求項1記載の現
    像装置。
  7. 【請求項7】 磁性キャリアとトナーよりなる二成分現
    像剤層を、内部に磁石を設置した現像スリーブ上に形成
    して現像領域内に搬送し、現像スリーブと像形成体間に
    交流電界を印加し、トナーを像形成体上の潛像に非接触
    現像する現像方法において、像形成体と現像スリーブの
    最近接距離が400〜700μmの際、現像領域が異な
    る極性の磁極間に設定され、現像領域を挟む磁極の現像
    スリーブ面の法線方向の磁束密度が700〜1200ガ
    ウスで、該現像領域を挟む磁極の現像スリーブ面の法線
    方向の磁束密度の差が100ガウス以下であり、該現像
    領域を挟む磁極の現像スリーブ面の法線方向の磁力線が
    現像領域を挟む開き角が60〜90゜、該法線方向の磁
    束密度の50%における磁力分布の幅が60゜以下、該
    法線方向の磁束密度の80%における磁力分布の幅が4
    0゜以下、該現像領域を挟む磁極の現像スリーブ面上の
    法線方向の磁束密度の50%及び80%以下における磁
    力分布の幅の差が20゜以下であることを特徴とする現
    像方法。
  8. 【請求項8】 感光体上に帯電、像露光して形成した潛
    像をカラートナーにて現像する工程を複数回繰り返し
    て、感光体上に重ね合せカラートナー像を形成して後、
    転写材に一括転写し、感光体より転写材を分離して定着
    する一連の工程を経て、多色カラー画像を作る画像形成
    方法において、請求項4に記載された現像方法を用いる
    ことを特徴とする多色カラー画像形成方法。
  9. 【請求項9】 二成分現像剤層を形成する磁性キャリア
    の1000ガウスの磁界における磁化が15〜50(e
    mu/g)であることを特徴とする請求項4記載の現像
    方法。
  10. 【請求項10】 二成分現像剤層を形成するトナーの体
    積平均粒径が、3〜15μmで、トナー帯電量が10〜
    30(μC/g)であることを特徴とする請求項4記載
    の現像方法。
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