JPH10133449A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JPH10133449A
JPH10133449A JP8285130A JP28513096A JPH10133449A JP H10133449 A JPH10133449 A JP H10133449A JP 8285130 A JP8285130 A JP 8285130A JP 28513096 A JP28513096 A JP 28513096A JP H10133449 A JPH10133449 A JP H10133449A
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JP
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image
sleeve
carrier
image carrier
toner
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JP8285130A
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English (en)
Inventor
Shigeki Takeuchi
茂樹 竹内
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の画像濃度、線幅、更には画像安定性を
維持できる画像形成方法を提供する。 【解決手段】 現像処理前の像担持体1上にパッチ画像
を形成し、このパッチ画像を光学的手段を用いて画像濃
度信号を出力し、この信号出力を検知して、制御論理回
路にその情報を記憶させたのち、像担持体1上にパッチ
画像を形成し、そのパッチのトナー濃度を光学的手段を
用いて信号を検知し、当該トナー濃度信号を像担持体1
面の信号により補正を加えて真のトナー濃度信号とし
て、この信号をもとにして画像形成条件を制御する画像
形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法の採用
により像担持体上に色分解した静電潜像を形成し、像担
持体上に多色のトナー像を重ね合わせた後に、転写材上
に重ね合わせトナー像を一括転写する画像形成方法(以
下、これをKNCプロセスと略称する)に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】先ず、KNCプロセスについて説明す
る。
【0003】予め帯電器によって一様な電荷を像担持体
の周面上に付与する。走査が開始されるとレーザビーム
がインデックスセンサによって検知され、第1の色信号
により変調されたレーザビームが像担持体の周面上を走
査する。レーザビームによる主走査と像担持体の搬送に
よる副走査により像担持体の周面上に第1の色に対応す
る潜像が形成されて行く。この潜像は選択的に動作状態
とされたイエローのトナーを装填した現像装置により現
像されて、像担持体表面にトナー像が形成される。当該
トナー像は像担持体表面に保持されたまま像担持体の周
面より引き離されているクリーニング装置のブレードの
下を通過し、像担持体上にイエロートナー像が形成され
たまま次の画像形成サイクルに入る。
【0004】即ち、像担持体は帯電器により再び帯電さ
れ、次いで第2の色信号が書込制御部に入力され、前述
した第1の色信号の場合と同様にして像担持体表面への
書込みが行われ潜像が形成される。当該潜像は選択的に
動作状態とされた第2の色としてマゼンタのトナーを装
填した現像装置によって現像される。このマゼンタのト
ナー像は既に形成してあるイエローのトナー像の存在下
に形成される。同様にして、次にシアンのトナーを有す
る現像装置で、第1,第2の色と同様に像担持体表面に
シアンのトナー像を形成する。
【0005】最後に黒色のトナーを有する現像装置で前
記の色と同様の処理により像担持体に黒色のトナー像を
重ね合わせて形成する。説明の都合上、重ね合わせ色の
現像順序をイエロー、マゼンタ、シアン、黒色とした
が、この順序はどのようなものでもよいが、上記の順序
が良好な画質を与える。これらの現像装置の各スリーブ
には直流とさらに交流のバイアスが印加され、像担持体
には非接触で現像が行われる。トナーの帯電極性と像担
持体の帯電極性を同極として現像バイアスの直流成分を
感光体非露光部電位近くに設定し、トナーを電位低下し
た露光部に付着させる方式を反転現像方式と称する。斯
かる像担持体上に多色のトナー像を重ね合わせるプロセ
スに反転現像方式を採用する理由は、1色目から2色目
以降への混色を防止できるからであり、さらにトナーち
りの少ない良好な画像が得られることが挙げられる。そ
のため、いわゆるKNC方式は反転現像方式を採用する
のが望ましい。
【0006】更に次工程ではコロナ帯電極や転写ローラ
によって転写材の裏面側に逆極性の電荷が与えられ、像
担持体に密着した転写材表面に像担持体の周面上に形成
された多色のトナー像が一括して転写される。
【0007】さらにコロナ放電に転写電荷の除去、分離
爪による剥離、あるいは転写前よりベルトなどに転写材
を静電的力などにより吸着させておくことにより画像の
転写を受けた転写材は回転する像担持体より確実に分離
して、定着部に搬送し、定着ローラによって画像を固着
したのち排紙ローラを経てトレイ上に排出される。以上
が所謂KNCプロセスである。
【0008】このように重ね合わせによって形成される
カラートナー像は、前述した各単色のトナー像がカラー
画像の構成上それぞれバランスのとれた画像濃度に現像
されているか否か、さらにその画像濃度が多量コピーに
際しても安定して維持されるか否かによってその画質す
なわちカラーバランスの再現性が大きく左右されるた
め、かかるカラー画像形成装置には各単色のトナー像の
画像濃度を管理する制御手段が設けられている。
【0009】しかし、前述のKNCプロセスは像担持体
上で多色重ね合わせを行い、像担持体から紙へ一括転写
するシステムとなっている。このため、2色目の現像時
にすでに形成されている1色目の画像を乱さないために
現像剤が像担持体に接触しないいわゆる非接触方式を採
用しなければならない。KNC現像の代表的な公知例と
して、絶縁性二成分現像剤で交流バイアスを印加する非
接触現像方式が提案されている。
【0010】一方、濃度管理の制御手段としては、像担
持体の非画像領域に各単色のカラートナー像に対応する
特定濃度の標準票板であるパッチ画像を形成し、このカ
ラーパッチ画像の濃度を検出してその出力信号により現
像器のバイアス電圧あるいはカラートナー濃度を制御す
るものや、あるいは装置内の温湿度に応じて現像器の現
像器の現像スリーブの回転数を制御する方式が挙げら
れ、それらに関しては特開昭57−40279、特開平
2−186368の各号公報による提案がすでに開示さ
れている。また前記パッチ画像の濃度を検出する検知部
材に窓を設け、該検知部材の汚れを防止する装置として
特開平4−29172号公報が開示されている。さらに
前記パッチ画像の濃度を検出する検知部材を用いた検知
方式で白、ハーフトーン、ベタ画像を出力し、前記各画
像を検知部材で検知して比較することで検知部材の汚れ
状態を検知する方法として特開平4−37881号公報
も知られている。
【0011】かかる現像方式は、像担持体と現像剤が非
接触状態で現像することから、通常の単色におけるアナ
ログ現像で用いられる接触状態で現像する方式のように
像担持体とトナーのファンデルワールス力の助けを借り
て細線再現性とトナー付着量の安定性確保を図って現像
させることはできない。そのため、現像に関わる他の多
くの因子を細かく最適化し厳選された条件を選択した上
で、前述のような画像濃度の制御を採用しなければ安定
したカラー画像を得ることができない。
【0012】また、カラー画像では黒色単色の画像に比
べて人間の目に濃度むらが認めやすくなり、特にその中
でも、KNC現像では良好な多色重ね合わせ画像を形成
するために画像端部の濃度むら(画像端部偏り、白ぬ
け)をなくさねばならない。これはカラー画像形成時の
それぞれの単色現像の画像端部の濃度むら(画像端部偏
り、白ぬけ)が色ずれとしても現れるからである。しか
し、この単色現像における画像端部の濃度むら、偏り、
白ぬけは電子写真方式では多かれ少なかれ必ず存在する
現像電界のいわゆるエッジ効果と非接触現像では必ず起
きるトナー飛翔状態に起因するため、この問題を所望の
画像濃度、線幅、更には画像安定性を維持しつつ解決す
るのは著しく困難である。特に像担持体とスリーブの周
速度が異なると、周方向に垂直な画像端部の濃度むらが
発生しやすくなり、周速比が異なれば異なるほど濃度む
らの発生は著しくなる傾向がある。
【0013】この問題を根本的に解決するためにはカラ
ー画像形成時におけるそれぞれの単色現像において現像
条件を均一な条件で行う必要がある。非接触現像である
KNC現像においてどのような現像方式にしても実質的
に像担持体とスリーブが近接しさらにある程度他の位置
に比べて相対的に現像剤穂立ちが像担持体側に近接した
一部分の領域だけでトナーが像担持体へ飛翔可能となる
現像域となる。
【0014】特に機械使用環境の温湿度の変動や現像剤
の劣化や機械精度のばらつきに伴う現像性変化を補償す
るため、前述のような画像形成条件を制御して安定な画
像を得るためには像担持体とスリーブとキャリア穂立ち
形状の間の幾何学的形状を最適化して画像制御が常に再
現性よく行われる条件を選択しなければならない。
【0015】しかしながら、像担持体およびスリーブは
円筒上の形状をなしているため、現像が実質的に行われ
る像担持体とスリーブ間の最近接距離近傍やキャリア穂
立ち先端が像担持体に近接する現像域での微視的な条件
を一定にして現像を行うこと困難である。ここでいう、
微視的な条件とは、現像域内の特定のトナーの現像に関
与する様々な因子を指し、直流現像電界、交流電界、着
目しているトナー1個1個それぞれの帯電量、粒径、ト
ナーとキャリアの静電的あるいは非静電的付着力、トナ
ーの飛翔経路などを現像にかかわる条件すべてを指す。
この微視的な条件を一定として現像を行わないと厳選さ
れた最適化条件を選択することができない。特に、前述
の画像制御の制御対象としてスリーブ周速を用いる場合
には像担持体、スリーブ、キャリア穂立ちを十分に最適
化された条件下で制御を行わないと所期の効果が得られ
ない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このような厳選された
最適条件を実現する試みとして、スリーブの磁極設定に
関しては従来から知られているものとして極上現像方式
と極間現像方式とがある。
【0017】まず、極上現像方式は、いわゆる磁極配置
を像担持体とスリーブの最近接距離近傍に現像域におけ
るスリーブが形成する磁束密度の極大を設定するもので
ある。そのため現像域近傍において現像剤穂立ちが立っ
た状態になり実質的な現像域を狭い範囲に限定すること
ができるため、像担持体及びスリーブが曲率を持ってい
ても微視的な意味で均一な現像条件のみで現像を行わせ
ることができる。そのため画像端部の濃度むらは発生し
にくいという利点がある。しかし、キャリアがスリーブ
上に立ち上がった形状となるので穂立ち先端と像担持体
の距離が場所によってばらつきやすく画像全体はむらに
なりやすいという欠点がある。
【0018】一方、極間現像方式は磁極配置を前記磁束
密度極大の中間に現像域を設定するものであるため、穂
立ち先端と像担持体の距離のばらつきは生じにくいため
画像全体のむらを生じにくい利点を有している。しかし
ながら、現像剤穂立ちがスリーブ形状とほぼ同一となる
ため実質的な現像域は広がり、微視的な意味での現像条
件は様々なものが含まれてしまう。そのため画像端部の
濃度むらが生じやすい欠点がある。
【0019】また、これを解決するために極上現像、極
間現像いずれにせよ低磁化キャリアを用いると均一なキ
ャリア穂立ちが形成されやすいが、やはり前述の問題は
そのまま残る上、像担持体への傷、クリーニングブレー
ドの損傷などを生じてしまう欠点がある。
【0020】このため、単なる極上現像、極間現像いず
れにしてもそれぞれ画像上では濃度むらとして現れる欠
点を内包しており、この条件で画像濃度を一定に保つた
めに画像条件画像濃度制御を加えても、濃度むらはなく
ならないし、このむらのために安定した画像濃度制御は
行われない。この点に関しては線幅制御などの他の画像
制御を実施するにしても同様である。
【0021】さらに、画像形成装置の小型化が進むと現
像装置自体も小型化となり、必然的にスリーブの直径も
小さくなる。そのため、現像域での像担持体とスリーブ
間のスリーブ曲率による距離の偏差が大きくなり、さら
に最適現像条件が定まりにくい。
【0022】本発明の目的は、上記技術的課題に鑑み、
所望の画像濃度、線幅、更には画像安定性を維持できる
画像形成方法を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の構成
により達成される。
【0024】(1) 像担持体上に形成された色信号に
応じた静電潜像を、前記色信号に対応した色トナーと磁
性を有するキャリアよりなる絶縁性二成分現像剤を用
い、マグネットを内包する直径5〜25mmの円筒状の
スリーブ表面上に前記現像剤を保持してキャリア穂立ち
を形成した状態で前記スリーブを回動して該スリーブと
前記像担持体の最近接距離が200〜500μmである
領域に搬送して通過させ、かつ前記スリーブ表面と像担
持体間に交流電界を形成することにより前記現像剤と像
担持体が実質的に非接触状態で顕像化する工程を繰り返
すことにより、前記像担持体上に複数色のトナー像を重
ね合わせて形成する画像形成方法において、下記領域B
にキャリア穂立ち先端を存在させず、かつ、少なくとも
現像状態で領域Aにキャリア穂立ち先端を存在させる画
像形成方法であって、かつ、現像処理前の前記像担持体
上にパッチ画像を形成し、該パッチ画像を光学的手段を
用いて画像濃度信号を出力し、該信号出力を検知して、
制御論理回路にその情報を記憶させたのち、前記像担持
体上にパッチ画像を形成し、そのパッチのトナー濃度を
前記光学的手段を用いて信号を検知し、当該トナー濃度
信号を前記像担持体面信号により補正を加えて真のトナ
ー濃度信号として、この信号をもとにして画像形成条件
を制御することを特徴とする画像形成方法。
【0025】
【数2】
【0026】ただし、 R:像担持体半径、 r:スリーブ半径、 d0:像担持体とスリーブの最近接距離、 ρ:キャリ
ア粒子の半径 VPP:スリーブに印加する交流成分の正負ピーク値差 VH:非露光部の表面電位、 VL=露光部の表面電位 x:現像中心からの静電潜像面上距離、 (2) 前記スリーブの法線方向の磁束密度は前記スリ
ーブと前記像担持体の最近接距離の位置で磁束密度の絶
対値の極大の中間に存在することを特徴とする(1)に
記載の画像形成方法。
【0027】(3) 前記磁性キャリアは1000ガウ
スにおける磁化を15emu/g〜50emu/gであ
り、前記スリーブに内包するマグネットローラの磁束密
度の極大値が600ガウス〜2000ガウスであること
を特徴とする(1)又は(2)に記載の画像形成方法。
【0028】(4) 前記スリーブ上の単位面積当たり
現像剤搬送量が現像域において5mg/cm2〜40m
g/cm2であることを特徴とする(1)〜(3)のい
ずれか1項に記載の画像形成方法。
【0029】(5) 前記像担持体とスリーブとの周速
比が1.2〜4.0の範囲にあることを特徴とする
(1)〜(4)のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【0030】(6) 前記画像形成条件の制御手段とし
て、スリーブ周速制御を用いたことを特徴とする(1)
に記載の画像形成方法。
【0031】(7) 前記光学的検知手段がLED発光
素子と受光素子からなることを特徴とする(1)に記載
の画像形成方法。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、KNCプロセスを採用する
画像形成装置の主要な構成について説明する。
【0033】図1は本実施の形態におけるKNCプロセ
スを採用する画像形成装置の概略構成を示す断面図であ
り、図2は本実施の形態における現像装置の概略構成を
示す断面図である。
【0034】像担持体1は、導電性支持体上に中間層塗
布液を塗布し、これを乾燥硬化して中間層を形成し、そ
の上に感光層を形成した電子写真感光体である。像担持
体1の半径は40mm以上にしてある。これは像担持体
1周面にある程度以上の長さのトナー像を担持しなけれ
ばならないためである。
【0035】なお、導電性支持体は接地してある。像担
持体1は約75〜100mm/secの線速度で矢示方
向に回転する(−)帯電の塗布型有機感光体OPC層を
有するドラム状の感光体であり、像担持体1の回転軸に
位相を検出するためのエンコーダ(図示せず)を設けて
あり、エンコーダ(図示せず)は像担持体1の位相を示
す位相信号をCPU(図示せず)に送出している。
【0036】導電性支持体としては、例えばアルミニウ
ム、ステンレススチール等の金属基体等、あるいは金属
酸化物等の導電性粉末を樹脂層に分散した導電層などが
用いられる。
【0037】中間層は、例えば金属アルコキシド化合物
等の有機金属化合物と、シランカップリング剤を主成分
とし、溶媒に溶かして塗布液としたものを塗布、乾燥硬
化して形成する。
【0038】キャリア発生物質(CGM)は,コントラ
ストや解像度の優れた画像を形成するため長波長領域で
も充分な分光感度をもち、かつ微少な露光量の差にも対
応して忠実に電荷を発生することが必要である。このよ
うな諸特性を考えあわせて、CGMとしてはチタニルフ
タロシアニン(TiOPcと略することがある)が最も
好適である。
【0039】帯電器2は例えば帯電ワイヤとして白金線
(クラッド又はアロイ)を採用したスコロトロン帯電
器、又は鋸歯電極或いはブラシ電極のいずれかであり、
潜像形成プロセスに先立ち像担持体1を均一帯電する。
帯電量で階調再現性等の調整やカブリ防止等を行う。
【0040】書き込み装置3は、画像データをレーザダ
イオード(LD)変調回路に送り、変調された画像信号
により図示しない半導体レーザを発光して像担持体1上
をライン走査して潜像を形成するものであり、半導体レ
ーザとコリメータレンズとポリゴンミラー31及びfθ
レンズ32とシリンドリカルレンズ33を備え、パルス
幅変調した変調信号で半導体レーザを発振させ、レーザ
光を所定速度で回転するポリゴンミラー31で偏向さ
せ、fθレンズ32、シリンドリカルレンズ33及びミ
ラー34によって像担持体1上に疑似600dpi(約
62.5×85.0μm)又は600dpi(約42.
3×42.3μm)に相当するスポットに絞って走査す
るものである。
【0041】半導体レーザはGaAlAs等が用いら
れ、カラートナーを順次重ね合わせることもあるので、
着色トナーによる吸収の少ない波長光による露光が好ま
しく、この場合の波長は780nmである。
【0042】ポリゴンミラー31は、偏向光学系に相当
するものであり、6面のポリゴン面を設け、書き込み密
度600dpiに対応した回転数で回転する。
【0043】fθレンズ32は走査面の平坦化を実現す
るため像面湾曲を除去するものである。
【0044】シリンドリカルレンズ33は、補正光学系
及び結像に相当するものであり、ポリゴンミラー31の
面倒れ誤差による走査線のピッチむらを低減する。
【0045】以上の構成を備えることにより、書き込み
装置3は所望の画像ドットパターンを主走査方向と副走
査方向について書き込めるようにしてある。
【0046】また、画像1ドット内でのレーザ発光の時
間もしくは光量を画像データに合わせて変調できるよう
にしてハーフトーン画像も形成可能としている。これに
付随して、勿論、ベタ画像や白地画像の形成も所望のパ
ターンで形成可能である。
【0047】一方、給紙カセット10より半月ローラ1
1を介して搬出された一枚の転写材(転写紙等)Pは一
旦停止し、転写のタイミングの整った時点で給紙部のレ
ジストローラ対12の回転作動により転写域へと給紙さ
れる。前記レジストローラ対12から送り出された転写
材Pは、転写ローラ(転写手段)5と像担持体1とが圧
接する転写域へ搬送される。
【0048】転写域においては、転写のタイミングに同
期して、前記転写ローラ5が像担持体1の周面に圧接さ
れ、電源E1による高圧電圧の印加により、給紙された
転写材Pを挟着して多色像が一括して転写される。
【0049】次いで、転写材Pは分離手段6によって電
源E2の印加電圧により除電されたのち、像担持体1の
周面より分離され、分離手段6の下流側に搬送され、定
着装置13に搬送され、熱ローラ(上ローラ)と圧着ロ
ーラ(下ローラ)の加熱,加圧によってトナーを溶着し
たのち、排紙ローラ対と排紙ガイドから成る排紙手段1
4を介して装置外部の排紙トレイ15上に排出される。
前記の転写ローラ5は転写材Pの通過後、感光体ドラム
1の周面より退避離間して、次なるトナー像の形成に備
える。
【0050】一方、転写材Pを分離した像担持体1は、
クリーニング装置7のブレード81の圧接により残留ト
ナーを除去・清掃され、再び帯電前露光手段8による除
電とスコロトロン帯電器2による帯電を受けて次なる画
像形成のプロセスに入る。なお、前記のブレード71は
感光体面のクリーニング後、直ちに移動して像担持体1
の周面より退避する。ブレード71によってクリーニン
グ装置7内に掻き落された廃棄トナーは、スクリュー7
2により排出されたのち、図示しない廃トナー回収容器
内へ貯留される。
【0051】前記転写ローラ5は、ステンレス鋼棒から
なる軸体と、その外周にポリウレタンゴム、シリコーン
ゴム、スチレンブタジエン共重合体エラストマー、オレ
フィン系エラストマー等の樹脂材をセルサイズ10〜3
00μm程度の発泡タイプ若しくは連泡タイプで形成
し、更に導電性付与材としてカーボンブラック等の無機
物及び又は有機導電剤を混合して電荷供給可能な導電性
とした弾性部材とから構成してある。弾性部材としてカ
ーボンブラックを含有した発泡ポリウレタン系樹脂のル
ビセルローラ(トーヨーポリマー(株)製造)を用い
た。転写ローラ5の電気抵抗は106Ω〜1012Ωが好
ましく、さらには2×108Ω程度が好ましい。ゴム硬
度はアスカーCスケールで硬度25°〜50°程度が好
ましく、更に好ましくは30°〜40°が好ましい。弾
性部材の外形は16mm,軸体の外形は8mmである。
【0052】分離ブラシ6は転写プロセスの直後に記録
紙を交流コロナ又は高圧電流で除電して記録紙の像担持
体1への静電吸着力を低減し、紙の剛性や自重を利用し
て分離しやすくするもので、薄く剛性の小さい記録紙ほ
ど分離が難しくなるため、記録紙種や環境を考慮して除
電量をバランスよく設定してある。更に、分離性能を向
上させるため分離時の同時露光をしてもよい。
【0053】クリーニング装置7は、ブレード等を像担
持体1の表面に接触させることにより、像担持体1の表
面に付着したトナー及び粉塵を掻き落として廃トナーボ
ックスに捕獲する。
【0054】像担持体1周縁に図1に示すようにイエロ
ー、マゼンタ、シアン、黒色等のトナーとキャリアとか
らなる二成分現像剤を装填した現像器4(Y,M,C,
K)が設けられてある。
【0055】現像装置4(Y,M,C,K)は、例えば
イエロー,マゼンタ,シアン,黒色のいずれかの現像剤
を収容するものであり、図2に示すように像担持体1と
所定の間隙dを保つスリーブ41を備え、像担持体1上
の潜像を非接触の反転現像法により顕像化するものであ
り、特に像担持体1に最近接したスリーブ位置から、ス
リーブ41の移動方向の上流側及び下流側に磁極を配置
することにより均一に寝た状態の磁気ブラシを形成する
ものであり、複数の現像装置は同一構成であるので、図
2に示す現像装置4を代表して説明する。
【0056】ここで、現像域とはスリーブ41上の穂立
ち現像剤層のトナーが像担持体1の現像位置に対して飛
翔する領域である。静止磁界を形成するマグネットロー
ラ42の磁石のうち現像域を挟んで両側に配置され現像
域を規定する二つの磁石を極間現像用磁石となり、現像
域に配置された現像域を規定する磁石を極上現像用磁石
となる。
【0057】現像装置4は、図3に示すように現像時に
スリーブ41の回転と共に導電性支持体が接地してある
像担持体1と直流電源と交流電源により保護抵抗を介し
て所定の値に設定した直流に交流を重畳した電圧を印加
しており、二つの極間現像用磁石42A,42B、その
隣接磁石42C,42D,42Eの複数の磁石が周面に
並べられたマグネットローラ42の外周面を非磁性材料
からなるスリーブ41が回転可能に設けられ、ポリエス
テル系材料からなるトナーとフェライト系コーティング
キャリアとをトナー濃度7〜9%に制御した現像剤を撹
拌スクリュウ43、44を回転することにより撹拌して
所定の帯電量(Q/M)に設定した後、スリーブ41の
周面に供給され穂立ち規制板ブレード46によって現像
剤の穂立ちの層の厚さが略均一に層規制された磁気ブラ
シを形成し、交流バイアスVPPと直流バイアスVbが印
加されたスリーブ41の回転によって穂立ちした現像剤
は像担持体1と接触しない状態で現像域に運ばれ該現像
剤中のトナーは穂立ちのキャリアと分離されて像担持体
1上の潜像にその電荷の大きさに応じる量を飛翔させな
がら像担持体1上に形成してある潜像をトナー粒子で顕
像化するものである。この現像法を採用する現像装置を
いわゆる極間現像域における非接触現像装置ということ
ができる。また、図3上におけるθ1若しくはθ2がほぼ
ゼロとなっていれば、いわゆる極上現像域における非接
触現像装置といえる。
【0058】現像装置4は、像担持体1と対向する筺体
40の開口付近にスリーブ41で覆ったマグネットロー
ラ42の回動軸を筺体40の側壁に嵌入してあり、その
後方に直径16(mm)の撹拌スクリュウ43、44、
供給ローラ45の駆動軸を筺体40の側壁に嵌入してあ
り、これらスリーブ41、撹拌スクリュウ43、供給ロ
ーラ45の駆動軸は例えば歯車を介して駆動系(図示せ
ず)に接続することにより、回転数を変更することがで
きるようになっている。この機能を利用して例えばスリ
ーブ41の回転軸をに変更してトナー搬送量を所定量
(g/cm2)に制御することにより現像後の反射濃度
をに基づいて画像濃度を調整するようにしている。この
スリーブ41の回転数は50rpmから500rpmの
間に設定するのが望ましい。これ以上回転数が低いと十
分なトナー付着量を得られない、現像むらが現れやすい
欠点が生じ、これ以上回転数が高いとベタ画像の端部の
濃度むら、スリーブ41の回転むらによる濃度むらが発
生しやすくなる欠点が生じる。
【0059】以下に、各部材の構成及び機能について説
明する。
【0060】スリーブ41は、ステンレス鋼やアルミニ
ウム等の非磁性材料から円筒状に形成し、内包するマグ
ネットローラ42に対して回転可能にしてある。マグネ
ットローラ42は、その表面にフェライト粒子の配向を
特定の方向に揃えて焼結した高磁化磁石42A〜42E
を周方向に有し、筺体40に固設してある。なお、スリ
ーブ41は図示した矢示左方向に回転する。
【0061】また、現像域におけるマグネットローラ4
2の極間現像用磁石42A,42Bのスリーブ41面に
おける磁力によってスリーブ41の表面にトナー粒子と
キャリア粒子とからなる現像剤Dの層即ち、磁気ブラシ
を形成する。当該磁気ブラシはスリーブ41の回転によ
ってスリーブ41の回転と同方向に移動し、現像域に搬
送される。このスリーブ41上に形成される磁気ブラシ
は現像域の近傍に配置した極間現像用磁石42A,42
Bによって像担持体1との最近接点では寝た穂の状態と
なり、像担持体1の表面に接触せず間隙dを保つよう
に、スリーブ41と規制板ブレード46の間隙及びスリ
ーブ41と像担持体1の間隙dを調整する。
【0062】ここで、θ1,θ2は像担持体1に最近接し
たスリーブ位置から、スリーブ41の移動方向の上流側
及び下流側に近接配置した磁極間角度である。θ1,θ2
は各々5〜45゜とすることが望ましい。このようにす
ることにより均一に寝た状態の磁気ブラシを形成でき
る。
【0063】撹拌スクリュー43、44は補給口47、
補給歯車48より補給されたトナーTを図中前後に現像
剤を循環して撹拌して成分を均一にする。
【0064】規制板ブレード46は磁気ブラシの高さ及
び量を規制するため設けられた非磁性体や磁性材料から
成形したものである。カバー49は主として現像剤への
金属粉などの混入を防止するためのものである。
【0065】バイアス電源Eは、前述したように直流電
源と交流電源を保護抵抗を介して出力する電源である。
像担持体1の感光層表面を所定電位(V)に帯電した場
合、直流電源は所定の電圧を出力することにより反転現
像時のカブリを防止するものであり、交流電源は所定周
波数(kHz)で所定電圧Vppの交流電圧を出力するも
のであり、これらの電圧は直列に配設されてスリーブ4
1に印加してある。
【0066】なお、交流電源から供給される交流成分は
正弦波に限らず、矩形波や三角波等であってもよい。そ
して周波数も関係するが、電圧値は高い程トナーとキャ
リアの帯電極性が異なっているため、トナー粒子とキャ
リア粒子に印加される剥離力は強まり、現像剤の磁気ブ
ラシを振動させるようになって、トナー粒子のキャリア
粒子からの分離飛翔が行われ易くなるが、反面、かぶり
や落雷現象のような絶縁破壊が発生し易くなる。かぶり
の発生は非露光部感光体表面電位とバイアスの直流成分
の差を増加させることにより防止し、絶縁破壊は、スリ
ーブ41の表面を樹脂や酸化皮膜等により絶縁ないしは
半絶縁にコーティングすること、あるいは現像剤のキャ
リア粒子に球形で絶縁性のキャリア粒子を用いること等
によって防止することができる。
【0067】以下に、前述した磁気ブラシ現像法におけ
る現像のメカニズム、つまり、現像時における電界状況
及び当該電界状況下における磁気ブラシの作用を説明す
る。
【0068】像担持体1は感光層を所定の表面電位VH
(V)に帯電してあり、露光部の表面電位をVL(V)
に光減衰させることにより静電潜像パターンを形成し、
スリーブ41に所定のVB(V)の直流成分と所定の周
波数の交流成分VPP(V)を印加したとすれば、像担持
体1とスリーブ41との間に像担持体1に対して振動す
る電界が形成されることにより、磁気ブラシを形成する
トナー粒子は振動電界により像担持体1とスリーブ41
との間を交番移動しながら、像担持体1上の潜像に向う
飛翔を助けられ均一なトナー像に顕像化する。
【0069】図3は本発明の画像形成方法における現像
特性の機構を示す模式図である。
【0070】スリーブと像担持体間でなされる現像電界
の特徴は以下のようである。
【0071】基本的に電子写真での現像は画像情報を像
担持体1上の電位差とし、その電位差に基づく現像電界
の差異を検出してトナー画像とするものである。一方、
スリーブ41の表面は現像バイアスが印加されている
が、導体で作られるため常に等電位面をなしている。そ
のため、スリーブ41の表面近傍では像担持体1上に存
在する画像情報である電位差に基づく現像電界の違いは
現れがたく、現像に関するダイナミックレンジが得られ
ない。そのため、像担持体1上の電位情報をトナーとし
て顕像化するために、実効的な現像位置はある程度、ス
リーブ41から離さなければならない。
【0072】
【数3】
【0073】ただし、 R:像担持体半径、 r:スリーブ半径、 d0:像担持体とスリーブの最近接距離、 ρ:キャリ
ア粒子の半径 VPP:スリーブに印加する交流成分の正負ピーク値差 VH:非露光部の表面電位、 VL=露光部の表面電位 x:現像中心からの静電潜像面上距離、 この境界領域に関して鋭意検討した結果、この現象を定
量的に表すと、(式1)に示すf(x)が像担持体1上
の電位差を検出するための境界となっていることを見い
だした。(式1)に示す第1項はスリーブ41と像担持
体1の最近接部分においてスリーブ41の曲率と同一の
曲率となっている。(式1)の第2項のFは境界線全体
の図3に示す座標上の位置を決定するものである。Fの
大きさは、(式2)に示すように、像担持体1とスリー
ブ41との最近接距離d0からキャリア粒子の半径ρと
(式5)に示す像担持体1上のスリーブ41に発生した
電界が交番する度合いaとの積を2倍したものを差し引
いたものである。
【0074】像担持体1は半径Rの円柱形状をしたもの
であり、スリーブ41は非磁性部材から形成した半径r
の円筒形状をしたものであり、マグネットローラを内包
している。スリーブ41は像担持体1の表面に接触せず
に所定の距離d0に設定してある。
【0075】また、像担持体表面付近は画像情報である
電位差は明確に現れやすいが、この隣接する電位差に基
づくいわゆるエッジ効果も大きい。接触現像によれば、
この難点は像担持体1とトナー間のファンデルワールス
力によって緩和され問題は小さい。しかし、本発明に係
る非接触現像によれば、トナーがスリーブ41と像担持
体1間を飛翔することから、ファンデルワールス力が存
在しないために問題が顕著になる。このエッジ効果によ
る濃度ムラをなくするためには実効的な現象位置を像担
持体1から離して現像電界のエッジ効果をなくすために
穂立ち先端部分をある程度離さなければならない。この
境界領域について鋭意検討した結果、(式3)に示すg
(x)がエッジ効果をなくすための境界条件であること
を見いだした。(式3)に示す第1項はスリーブ41と
像担持体1の最近接部分において像担持体1の曲率と同
一の曲率となっている。(式3)に示すg(x)は像担
持体1の電界の境界を近似した式である。(式3)の第
2項のGは境界全体の図3に示す座標上の位置を決定す
るものであり、Gの大きさは、(式4)に示すように、
像担持体1とスリーブ41との距離d0の1/2からキ
ャリア粒子の半径ρと(式5)に示す像担持体1上の潜
像にスリーブ41に発生した電界が交番する度合いaと
の積を2倍したものを差し引いたものである。
【0076】これらに鑑みると、f(x)とg(x)の
共通部分は十分な現像性に関するダイナミックレンジが
得られ、かつ、濃度むらのない良好な画像が安定して得
られる条件であることが分かった。かかる現像域の電界
は図3におけるy軸に平行で一様となっている領域でも
あり、かつ十分な電界がある領域である。
【0077】図4はキャリア粒子の半径ρと前記F,G
との関係を示したグラフである。
【0078】図は、a=1.0,2.0,3.0をパラ
メータとしてキャリア粒子の半径ρを変動した場合の
F,Gとの関係を示したものである。Fはキャリア粒子
の半径の増大により減少する傾向にあり、Gはキャリア
粒子の半径の増大により増加する傾向にある。これはキ
ャリア粒子の半径ρを調整することにより図3に示す領
域Aの大きさを調整できることを示している。
【0079】図5は、領域Aと各プロセス条件との関係
を示したグラフである。
【0080】図5(a)は極間現像用磁石42A
(N1),42B(S2)の磁束密度及び極間角度と領域
Aとの関係を示したグラフである。これによれば、極間
現像用磁石N1,S2の磁束密度が大きくなれば、領域A
が広くなることを示している。
【0081】図5(b)は現像バイアスの交流成分VPP
と領域Aとの関係を示したグラフである。これによれ
ば、現像バイアスの交流成分VPPが大きくなれば領域A
が広くなることを示している。
【0082】請求項1〜7に記載した本発明の画像形成
方法によれば、現像条件を均一にするために、現像域
において像担持体1とスリーブ41間の距離を一定に保
つこと、現像への寄与の大きい絶縁性二成分磁気ブラ
シ現像における穂立ち先端と像担持体間の距離を一定に
保って、種々の現像条件を調整したので、エッジ効果に
よるフリンジ現象の抑止と細線再現の両立が得られない
領域Bでは実質的には現像を行わない。具体的には、領
域Aにキャリアを存在させることにより、十分に効率良
く現像のダイナミックレンジを得る。これらの条件を満
足させるために、像担持体1とスリーブ41の最近接距
離d0をなす部分の近傍にできる現像域周辺でのスリー
ブ41の磁極配置を極間設定とすること、その磁極にお
ける法線方向の最大磁束密度を600〜2000Gとす
ること、σ1000を15〜50emu/gとすること、d
wsを5〜40mg/cm2とすること、像担持体1と
スリーブ41の周速比を0.25〜4.0とすることの
条件を満たした上で更に磁極の配置、磁束密度の大き
さ、キャリア磁化の組み合わせ条件を最適化したもので
ある。
【0083】望ましくは、搬送量とキャリア磁化に対し
て広い範囲にわたり適正領域をもち、かつそれらの変動
に対して安定であることが要求される。
【0084】一般的な傾向として極間角度が大きくなる
と搬送量に対する適正領域の幅(位置は動く)はあまり
変わらない。しかし、適正領域自体は比較的狭いのに対
して、極間角度が大きくなると低磁化キャリアでの搬送
量に対する適正領域は比較的広くなる。キャリア磁化に
対する適正領域の依存性が大きくなり、高磁化キャリア
での適正領域は比較的狭い。磁束密度は高磁束密度の方
が適正領域自体は広い傾向があるのに対して、適正領域
の位置はキャリア磁化に依存する傾向がある。
【0085】次に、画像制御方法について説明する。
【0086】(1)パッチ検知について、(特願平6−
310750参照) 図6(a)は、パッチ画像の検出とその信号処理経路の
説明図、図6(b)は、パッチ画像検出手段の説明図、
図7は、パッチ画像検出回路のブロックダイアグラムで
ある。
【0087】図6(a)、(b)に示すように各色別に
パッチ画像形成回路137で形成されたパッチ画像Sを
クリーニング装置8の像担持体1の回転上流側に位置す
るパッチ検知ユニット100によってまず像担持体1の
光導電層1aから反射光レベルの検知回路111を介し
てベースライン補正手段112で補正し、次に光導電層
1a上にパッチ画像Sを形成し、該パッチ画像Sをパッ
チ検知ユニット100によって検知することにより、現
像バイアスのバイアス電圧を制御する現像バイアス制御
論理回路に前記検知回路111を介して入力される。
【0088】ここでいう、ベースライン補正とは以下通
りである。プリント枚数による感光体の表面形状の変化
や像担持体1間の反射光レベルのばらつきやトナーによ
る発光/受光系の汚れのため反射光の信号レベルが変化
する。これを相殺してパッチ検知ユニットと検知出力信
号の間の対応関係を一定に保つため、例えば発光素子の
発光光量を調整して、トナー付着のない感光体表面から
の出力信号を一定に保つ方法をベースライン補正とい
う。このベースライン補正の手法によって発光素子、受
光素子の性能ばらつき、像担持体1からの反射光ばらつ
き、トナー汚れによるばらつきをキャンセルし、トナー
付着量と検知出力信号の対応関係を一定に保つことがで
きる。この発光光量の調整は通常用いられるオペアンプ
の電子回路を用いれば比較的容易に実施することができ
る。
【0089】前記パッチ検知ユニット100は図6
(b)に示すように前記像担持体1の基体1bには前記
光導電層1aを形成している。そしてLEDからなるL
ED発光部101とフォトトランジスタからなる受光部
102とから構成されていて、像担持体1の回転に応じ
て前記パッチ画像Sのトナー濃度を測定し、その濃度信
号を前記の検知回路に送る。前記LED発光部101と
フォトトランジスタからなる受光部102は図示のよう
に前記パッチ画像Sを検知した位置の中心線にたいして
α1、α2それぞれ角度20°〜80°程度の範囲に設
けてある。特にα1とα2を実質的に等しい値にした正
反射位置に設定するのが前記のばらつきを補正する上で
も好ましく、角度α1.α2を30°〜70°の範囲に
するのが好ましい。
【0090】(2)スリーブ周速制御について、(特開
平8−54784、特開平8−146749、特開平8
−166698各公報参照) 前述の検出手段を使ってパッチ濃度検出信号より画像形
成条件にフィードバックして、画像濃度を一定に保つよ
うにしなければならない。この場合、制御対象の画像形
成条件として現像器のスリーブ回転数を変化させる方法
が有効である。また、前述のパッチ検知の精度を向上さ
せるため、パッチ形成時のスリーブ回転数を1/2程度
から1/4程度に下げた条件でパッチ形成を行っても良
い。
【0091】以上が本実施の形態における画像形成装置
の概略構成である。
【0092】
【実施例】以下の実施例において異なる径の像担持体1
とスリーブ41が装着できるようにした。
【0093】
【表1】
【0094】各因子の測定方法を以下に説明する。
【0095】スリーブの磁束密度測定 a)測定機材 ガウスメーター :F.W.Bell社(アメリカ)製 MODEL9500 ガウスメータープローブ:F.W.Bell社(アメリカ)製 トランスバース型 STM99−0204 b)測定方法 上記のガウスメーターを用いて、プローブの測定箇所を
スリーブに接触させた状態で、スリーブを1RPMの速
度で回転させてスリーブ法線方向の磁束密度を測定し
た。この測定データはGP−IBインターフェースを通
じてコンピュータに取り込んだ。更に測定は軸方向に関
して5箇所測定を実施し、その平均値を測定値とした。
【0096】キャリア磁化の測定 a)測定機材 直流磁化特性自動記録装置:横河電機製 TYPE3257−36 電磁石型磁化器 :横河電機製 TYPE3261−15 ピックアップコイル :横河電機製 TYPE3261−20 試料セル(アクリル樹脂):内径15.8mm(外径20.0mm) 高さ20mm b)測定方法 試料セルにキャリアを入れ盛り上がった余分なキャリア
をセルの上端と同じ高さで払いのける。この状態でキャ
リアの重量を測定し、合わせて密度ρm(g/cm3
位)を求める。その後、上記の測定機材により1000
(Oe単位;エルステッドと読む)まで磁場を印加ヒス
テリシスループを測定し1000(Oe単位)における
磁束密度Bm(ガウス単位)を求める。この値から
【0097】
【数4】
【0098】でキャリア磁化を求めた。
【0099】キャリア半径の測定 a)測定機材 デジタルマイクロスコープ:キーエンス社製 VH−6
200型 b)測定方法 上記機材によりキャリアを拡大観察し、その外径(直
径)をあらかじめ校正しておいた基準寸法に則り測定す
る。この操作を50個のキャリアに対して行い、その平
均値をキャリア直径とし、その1/2の値をキャリア半
径とした。
【0100】トナー径の測定 a)測定機材 コールターカウンタ :コールター株式会社 TA−II
型 b)測定方法 あらかじめ分散媒アイソトン(コールター株式会社製)
に分散させたトナーの粒度分布を上記測定機材により測
定する。この測定で求められる体積平均粒径をトナー径
とした。
【0101】トナー帯電量の測定 a)測定機材 エレクトロメータ :Keithley社(アメリカ)
製 6517型 b)測定方法 測定対象の現像剤を約50mg秤量する。現像剤保持部
材(これは測定用スリーブにほかならないが)に現像剤
をのせて対向させた銅板にトナーをVPPを印加して非接
触状態で現像させる。このトナーの付着量を精秤しと上
記測定機材を用いてブローオフ法によって測定したトナ
ー電荷量の比をとってトナー帯電量とした。
【0102】現像剤のスリーブ上におけるキャリア穂
立ちの測定 a)測定機材 デジタルマイクロスコープ:キーエンス社製 VH−6
200型 b)測定方法 測定対象のスリーブ上の現像剤の穂立ち状態を上記測定
機材により観察し、その穂立ちを形成するキャリアの高
さとその方向を測定する。この測定をスリーブ角度を変
化させて実施し、そのキャリア径と穂立ち個数を参考に
してキャリア穂立ち高さの測定を実施した。この測定結
果をもとにして現像域(すなわち感光体ドラムとスリー
ブの最近接部分近傍)におけるキャリア穂立ちの角度分
布を書いた。
【0103】なお、前述した各因子の測定方法は以下に
述べる比較例1,2及び実施例2,3に共通に採用して
ある。
【0104】(実施例1)図8は実施例1を示すスリー
ブ磁極配置を示した模式図である。
【0105】マグネットローラ42は、表面に磁極
1,S2、N1〜N3を交互に設けてある。
【0106】磁石N1と磁石S2との磁極間角度は約70
°であり、磁石S1と磁石N1との磁極間角度は約53°
であり、磁石N2と磁石S2との磁極間角度は約58°で
あり、磁石N2と磁石N3との磁極間隔度は約95°であ
る。
【0107】磁石N2と磁石N3との磁極間角度は60°
以下であると、現像剤の交換性が悪くなり、150°以
上であると現像剤をスリーブ41に供給することが難し
くなるため、60°〜150°の範囲が好ましい。
【0108】磁石N1は図8に示すように約764ガウ
スの磁力でN極性を示し、磁石S1は磁力が約759.
5ガウスでS極性を示し、磁石N2は図8に示すように
磁力が約607ガウスでN極性を示し、磁石S2は図8
に示すように磁力が約787ガウスでS極性を示し、磁
石N3は磁力が約678ガウスでN極性を示している。
スリーブの位置設定は、N1,S2極の間で磁束密度が最
小になる位置であり、像担持体1とスリーブ41との最
短距離となる位置に一致させている。
【0109】図9はスリーブに担持したキャリア先端と
現像域との関係を示したグラフである。
【0110】図9に示すグラフは縦軸にスリーブ41上
の穂立高さ(μm)をとり、横軸に像担持体1とスリー
ブ41の最近接位置を0°とした角度を示したものであ
る。
【0111】この条件から決定される請求項に記載の領
域Bと領域Aは図3の通りで、この図3に当てはめて書
いたキャリア穂立ち先端位置の実測値を図示した。図3
に有るように請求項の条件を満たしている。
【0112】現像側条件(2R,2r,d,2ρ,キャ
リア磁化、トナー径、搬送量、q/m,VS/VP比、V
PP,VH,VL):表1 現像器パラメータ(a,F,G): 表1 検知条件:検知有り、スリーブ周速制御,LED波長:
570nm、ベースライン補正有り、θ1=θ2=40
° 実写評価: LL(10℃、20%RH)環境下で30
000枚コピーした後、環境を変えて、HH(30℃、
80%RH)環境下で、更に、30000枚コピーした
(合計60000枚コピー)。
【0113】上記の条件で実写した実施例1の結果を表
2に示す。
【0114】
【表2】
【0115】上述のように、LL,HH環境下において
も画像良好である。
【0116】以下に、画像評価方法について説明する。
【0117】細線再現 a)測定機材 印字評価システム :YA−MAN社製 RT−2000型 b)測定方法 上記改造プリンターにより転写紙(Xerox4024
20ポンド紙)上に形成された細線を上記測定機材に
より線幅を測定した。実際には、線画像の濃度分布デー
タをとってその最大値の半値における全幅を線幅とし
た。
【0118】現像トナー量 上述したような50mm×20mmのベタ画像を感光体
上に形成させ、そのトナーを一旦テープに写し取り、そ
の重量変化によって付着量を電子天秤によって測定し
た。
【0119】抜け幅、かたより a)測定機材 印字評価システム :YA−MAN社製 RT−2000型 b)測定方法 PWM幅50%のハーフトーン画像を20mm×20m
m形成し、その中央部に10mm×10mmのベタ画像
を形成する。そしてハーフトーン部とベタ部の白抜け部
分を上記測定機材によって測定し抜け幅とした。またこ
のハーフトーンの通紙方向の後端部分に生じた濃度ムラ
の幅(濃度が濃くなる)をかたよりとして合わせて評価
した。
【0120】トナー飛散 連続プリントを実施し、現像器周辺に飛散するトナーの
状況を観察した。
【0121】混色 イエローベタ画像を現像し、その後黒画像の現像プロセ
スは実施するが、感光体電位は非露光状態にした部分の
画像を調べる。実際は拡大観察し、イエローベタ画像1
mm×1mmのなかに混入した黒トナーの数を数えて混
色の評価とした。
【0122】かかる評価方法は実施例2、実施例3及び
比較例1〜比較例3にも同様に適用してある。
【0123】(比較例1) 現像側条件(2R,2r,d,2ρ,キャリア磁化、ト
ナー径、搬送量、q/m,VS/VP比、VPP,VH
L):表1(実施例1と同じ) 現像器パラメータ(a,F,G):表1(実施例1と同
じ) 検知条件:検知なし、スリーブ周速制御なし 実写評価: LL(10℃、20%RH)環境下で30
000枚コピーした後、環境を変えて、HH(30℃、
80%RH)環境下で、更に、30000枚コピーした
(合計60000枚コピー)。
【0124】上記の条件で実写した実施例1の結果を表
3に示す。
【0125】
【表3】
【0126】表3に示すように、HH環境下で、画像低
下が著しく現れる。
【0127】(比較例1A) 図10は比較例1Aを示
すスリーブ磁極配置を示した模式図である。
【0128】マグネットローラ42は、表面に磁極
1,S2、N1〜N3を交互に設けてある。
【0129】例えば磁石N1と磁石S2との磁極間角度は
約62°であり、磁石S1と磁石N1との磁極間角度は約
59°であり、磁石N2と磁石S2との磁極間角度は約6
2であり、磁石N2と磁石N3との磁極間角度は約119
°である。
【0130】磁石N1は図10に示すように約656ガ
ウスの磁力でN極性を示し、磁石S1は磁力が約703
ガウスでS極性を示し、磁石N2は図10に示すように
磁力が約660ガウスでN極性を示し、磁石S2は図1
0に示すように磁力が約742ガウスでS極性を示し、
磁石N3は磁力が約717ガウスでN極性を示してい
る。スリーブ41の位置設定は、N1,S2極の間で磁束
密度が最小になる位置であり、像担持体1とスリーブ4
1との最短距離となる位置に一致させている。
【0131】図11はスリーブ41に担持したキャリア
先端と現像域との関係を示したグラフである。
【0132】図11に示すグラフは縦軸にスリーブ41
上の穂立高さ(μm)をとり、横軸に像担持体1とスリ
ーブ41の最近接位置を0°とした角度を示したもので
ある。
【0133】この条件から決定される領域AとBは実施
例1と同様である。ただしキャリア磁束密度分布は異な
るため穂立ち高さは異なり、領域Aに穂立ちが存在せ
ず、領域Bに穂立ちが侵入している。
【0134】上記比較例1Aに示すスリーブ41を使用
し、前記の実施例1に示す現像条件で、LL(10℃、
20%RH)環境下で30000枚コピーした後、環境
を変えて、HH(30℃、80%RH)環境下で、更
に、30000枚コピーし(合計60000枚コピ
ー)、実写評価した。
【0135】上記の条件で実写した実施例1の結果を表
4に示す。
【0136】
【表4】
【0137】表4に示すように、LL環境下、HH環境
下ともに、著しい画質低下が現れる。
【0138】(実施例2)図12は実施例2を示すスリ
ーブ磁極配置を示した模式図である。
【0139】マグネットローラ42は、表面に磁極
1,S2、N1〜N3を交互に設けてある。
【0140】磁石N1と磁石S2との磁極間角度は約63
°であり、磁石S1と磁石N1との磁極間角度は約60°
であり、磁石N2と磁石S2との磁極間角度は約58°で
あり、磁石N2と磁石N3との磁極間角度は約121°で
ある。
【0141】磁石N2と磁石N3との磁極間角度は60°
以下であると、現像剤の交換性が悪くなり、150°以
上であると現像剤をスリーブ41に供給することが難し
くなるため、60°〜150°の範囲が好ましい。
【0142】磁石N1は図12に示すように約847ガ
ウスの磁力でN極性を示し、磁石S1は磁力が約73
5.5ガウスでS極性を示し、磁石N2は図12に示す
ように磁力が約598ガウスでN極性を示し、磁石S2
は図12に示すように磁力が約925.5ガウスでS極
性を示し、磁石N3は磁力が約746ガウスでN極性を
示している。スリーブ41の位置設定は、N1,S2極の
間で磁束密度が最小になる位置であり、像担持体1とス
リーブ41との最短距離となる位置に一致させている。
【0143】図13はスリーブに担持したキャリア先端
と現像域との関係を示したグラフである。
【0144】図13に示すグラフは縦軸にスリーブ41
上の穂立高さ(μm)をとり、横軸に像担持体1とスリ
ーブ41の最近接位置を0°とした角度を示したもので
ある。
【0145】この条件から決定される請求項記載の領域
Bと領域Aは図3の通りで、この図3に当てはめて書い
たキャリア穂立ち先端位置の実測値を図示した。図3に
有るように請求項の条件を満たしている。
【0146】現像側条件(2R,2r,d,2ρ,キャ
リア磁化、トナー径、搬送量、q/m,VS/VP比、V
PP,VH,VL):表1 現像器パラメータ(a,F,G): 表1 検知条件:検知有り、制御:スリーブ周速制御、LED
波長:570nm、ベースライン補正有り、θ1=θ2
=35° 実写評価: LL(10℃、20%RH)環境下で30
000枚コピーした後、環境を変えて、HH(30℃、
80%RH)環境下で、更に、30000枚コピーした
(合計60000枚コピー)。
【0147】上記の条件で実写した実施例1の結果を表
5に示す。
【0148】
【表5】
【0149】上述のように、LL,HH環境下において
も、画像良好である。
【0150】(比較例2)上記の実施例2において、ベ
ースライン補正なしで実施した。
【0151】上記の条件で実写した比較例2の結果を表
6に示す。
【0152】
【表6】
【0153】表6に示すように、特にHH環境下で、抜
け幅が大きく、さらに濃度変動、線幅変動が大きかっ
た。また初期から混色が認められ、プリント数が増える
に従ってその数は増加し、さらにトナー飛散が顕著に認
められるようになった。
【0154】(実施例3)図14は実施例3を示すスリ
ーブ磁極の配置を示した模式図である。
【0155】マグネットローラ42は、表面に磁極
1,S2、N1〜N3を交互に設けてある。
【0156】例えば磁石N1と磁石S2との磁極間角度は
約71°であり、磁石S1と磁石N1との磁極間角度は約
55°であり、磁石N2と磁石S2との磁極間角度は約5
8°であり、磁石N2と磁石N3との磁極間隔度は約11
1°である。
【0157】磁石N2と磁石N3との磁極間角度は60°
以下であると、現像剤の交換性が悪くなり、150°以
上であると現像剤をスリーブ120に供給することが難
しくなるため、60°〜150°の範囲が好ましい。
【0158】磁石N1は図14に示すように約926ガ
ウスの磁力でN極性を示し、磁石S1は磁力が約779
ガウスでS極性を示し、磁石N2は図14に示すように
磁力が約656ガウスでN極性を示し、磁石S2は図1
4に示すように磁力が約972.5ガウスでS極性を示
し、磁石N3は磁力が約686ガウスでN極性を示して
いる。スリーブの位置設定は、N1,S2極の間で磁束密
度が最小になる位置であり、像担持体1とスリーブ41
との最短距離となる位置に一致させている。
【0159】図15はスリーブ41に担持したキャリア
先端と現像域との関係を示したグラフである。
【0160】図15に示すグラフは縦軸にスリーブ41
上の穂立高さ(μm)をとり、横軸に像担持体1とスリ
ーブ41の最近接位置を0°とした角度を示したもので
ある。
【0161】この条件から決定される請求項記載の領域
Bと領域Aは図3の通りで、この図3に当てはめて書い
たキャリア穂立ち先端位置の実測値を図示した。図3に
有るように請求項の条件を満たしている。
【0162】現像側条件(2R,2r,d,2ρ,キャ
リア磁化、トナー径、搬送量、q/m,VS/VP比、V
PP,VH,VL):表1 現像器パラメータ(a,F,G): 表1 検知条件:検知有り、制御:スリーブ周速制御、LED
波長:570nm、ベースライン補正有り、θ1=θ2
=40° 実写評価: LL(10℃、20%RH)環境下で30
000枚コピーした後、環境を変えて、HH(30℃、
80%RH)環境下で、更に、30000枚コピーした
(合計60000枚コピー)。
【0163】上記の条件で実写した実施例1の結果を表
7に示す。
【0164】
【表7】
【0165】表7に示すように、LL,HH環境下にお
いても、画像良好である。
【0166】(比較例3)上記の実施例3において、制
御なしで実施した。
【0167】上記の条件で実写した比較例3の結果を表
8に示す。
【0168】
【表8】
【0169】表8に示すように、特にHH環境下で、抜
け幅が大きく、さらに濃度変動、線幅変動が大きかっ
た。また初期から混色が認められ、プリント数が増える
に従ってその数は増加し、さらにトナー飛散が顕著に認
められるようになった。
【0170】
【発明の効果】本発明は、上記構成を備えることによ
り、所望の画像濃度、線幅、更に画像安定性を維持でき
る。更に、スリーブの小径化による現像装置の小型化が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】KNCプロセスを採用する画像形成装置の概略
構成を示す断面図。
【図2】現像装置の概略構成を示す断面図。
【図3】現像特性の機構を示す模式図。
【図4】キャリア半径とF,Gとの関係を示すグラフ。
【図5】領域Aと各プロセス条件との関係を示すグラ
フ。
【図6】パッチ画像の検出とその示す信号処理経路の説
明図、及びパッチ画像検出手段の説明図。
【図7】パッチ画像検出回路のブロックダイアグラム。
【図8】実施例1を示すスリーブ磁極配置を示す模式
図。
【図9】実施例1のスリーブに担持したキャリア先端と
現像域との関係を示すグラフ。
【図10】比較例1Aのスリーブ磁極配置を示す模式
図。
【図11】比較例1Aのスリーブに担持したキャリア先
端と現像域との関係を示すグラフ。
【図12】実施例2のスリーブ磁極配置を示す模式図。
【図13】実施例2のスリーブに担持したキャリア先端
と現像域との関係を示すグラフ。
【図14】実施例3のスリーブ磁極配置を示す模式図。
【図15】実施例3のスリーブ磁極配置を示すグラフ。
【符号の説明】
1 像担持体 4(Y,M,C,K) 現像装置 41 スリーブ 42 マグネットローラ 42A,42B,N1,S2 極間現像用磁石 R 像担持体半径 r スリーブ半径 d0 最近接距離 ρ キャリア粒径の半径 VPP 交流成分の正負ピーク値差 VH 非露光部の表面電位 VL 露光部の表面電位 x 現像中心からの潜像面上距離

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成された色信号に応じた
    静電潜像を、前記色信号に対応した色トナーと磁性を有
    するキャリアよりなる絶縁性二成分現像剤を用い、マグ
    ネットを内包する直径5〜25mmの円筒状のスリーブ
    表面上に前記現像剤を保持してキャリア穂立ちを形成し
    た状態で前記スリーブを回動して該スリーブと前記像担
    持体の最近接距離が200〜500μmである領域に搬
    送して通過させ、かつ前記スリーブ表面と像担持体間に
    交流電界を形成することにより前記現像剤と像担持体が
    実質的に非接触状態で顕像化する工程を繰り返すことに
    より、前記像担持体上に複数色のトナー像を重ね合わせ
    て形成する画像形成方法において、下記領域Bにキャリ
    ア穂立ち先端を存在させず、かつ、少なくとも現像状態
    で領域Aにキャリア穂立ち先端を存在させる画像形成方
    法であって、かつ、現像処理前の前記像担持体上にパッ
    チ画像を形成し、該パッチ画像を光学的手段を用いて画
    像濃度信号を出力し、該信号出力を検知して、制御論理
    回路にその情報を記憶させたのち、前記像担持体上にパ
    ッチ画像を形成し、そのパッチのトナー濃度を前記光学
    的手段を用いて信号を検知し、当該トナー濃度信号を前
    記像担持体面信号により補正を加えて真のトナー濃度信
    号として、この信号をもとにして画像形成条件を制御す
    ることを特徴とする画像形成方法。 【数1】 ただし、 R:像担持体半径、 r:スリーブ半径、 d0:像担持体とスリーブの最近接距離、 ρ:キャリ
    ア粒子の半径 VPP:スリーブに印加する交流成分の正負ピーク値差 VH:非露光部の表面電位、 VL=露光部の表面電位 x:現像中心からの静電潜像面上距離、
  2. 【請求項2】 前記スリーブの法線方向の磁束密度は前
    記スリーブと前記像担持体の最近接距離の位置で磁束密
    度の絶対値の極大の中間に存在することを特徴とする請
    求項1に記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記磁性キャリアは1000ガウスにお
    ける磁化を15emu/g〜50emu/gであり、前
    記スリーブに内包するマグネットローラの磁束密度の極
    大値が600ガウス〜2000ガウスであることを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記スリーブ上の単位面積当たり現像剤
    搬送量が現像域において5mg/cm2〜40mg/c
    2であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいず
    れか1項に記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記像担持体とスリーブとの周速比が
    1.2〜4.0の範囲にあることを特徴とする請求項1
    〜請求項4のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 前記画像形成条件の制御手段として、ス
    リーブ周速制御を用いたことを特徴とする請求項1に記
    載の画像形成方法。
  7. 【請求項7】 前記光学的検知手段がLED発光素子と
    受光素子からなることを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002278326A (ja) * 2001-03-19 2002-09-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成プロセスユニット
US7027760B2 (en) 2001-12-20 2006-04-11 Ricoh Company, Ltd. Developing method for an image forming apparatus and developing device using the same

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002278326A (ja) * 2001-03-19 2002-09-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成プロセスユニット
US7027760B2 (en) 2001-12-20 2006-04-11 Ricoh Company, Ltd. Developing method for an image forming apparatus and developing device using the same
US7139517B2 (en) 2001-12-20 2006-11-21 Ricoh Company, Ltd. Developing method for an image forming apparatus and developing device using the same

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