JPH10104895A - 画像形成方法及び装置 - Google Patents

画像形成方法及び装置

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JPH10104895A
JPH10104895A JP8260727A JP26072796A JPH10104895A JP H10104895 A JPH10104895 A JP H10104895A JP 8260727 A JP8260727 A JP 8260727A JP 26072796 A JP26072796 A JP 26072796A JP H10104895 A JPH10104895 A JP H10104895A
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sleeve
image carrier
carrier
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JP8260727A
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Inventor
Shigeki Takeuchi
茂樹 竹内
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高画像濃度、細線の再現性向上、混色の防
止、長時間画像形成時の安定性向上等のほか、転写率向
上、トナー飛散や転写はじき/抜けの防止等の転写性の
諸特性も改善された、優れた画像形成方法及び装置を提
供する。 【解決手段】 像担持体に色信号に応じた静電潜像を形
成し、前記色信号に対応した色トナーと磁性を有するキ
ャリアよりなる絶縁性2成分現像剤をマグネットを内包
する直径5〜25mmの円筒状のスリーブ面上に前記現
像剤を保持してキャリア穂立ちを形成し、前記スリーブ
を回動して当該スリーブと前記像担持体の最近接距離が
200〜500μmである領域に搬送・通過せしめ、か
つスリーブ面と像担持体面間に交流電界を形成すること
により現像剤と像担持体が非接触状態で顕像化する工程
を繰り返すことにより、像担持体上に複数色のトナー像
を重ね合わせて形成し、この多色トナー像を転写材に一
括転写する画像形成方法において、現像における領域
A、B及び転写材進入ガイド部材の位置を適正にした画
像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法の採用
により像担持体上に色分解した静電潜像を形成し、像担
持体上に多色のトナー像を重ね合わせた後に転写材上に
一括転写する画像形成方法(以下、これをKNCプロセ
スと略称する)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】先ず、KNCプロセスを説明する。
【0003】予め帯電器によって一様な電荷を像担持体
の面上に付与する。書込むべき画像データに基き、像露
光のためのレーザ光による走査が開始され、第1の色信
号により変調されたレーザビームが像担持体の周面上を
走査する。レーザビームによる主走査と像担持体の搬送
による副走査により像担持体の周面上に第1の色(例え
ばイエロー)に対応する潜像が形成されて行く。この潜
像は動作状態とされたイエローのトナーを装填した現像
装置により現像されて、像担持体表面にイエロートナー
像が形成される。当該トナー像は像担持体表面に保持さ
れたまま、通常ドラム状である像担持体の周面より離さ
れ不作動とされているクリーニング装置のブレードの下
を通過し、像担持体上にイエロートナー像が形成された
まま次の画像形成サイクルに入る。
【0004】像担持体は帯電器により再び帯電され、次
いで第2の色信号が書込制御部に入力され、前述した第
1の色信号の場合と同様にして像担持体表面への書込み
が行われ潜像が形成される。当該潜像は動作状態とされ
た第2の色として例えばマゼンタのトナーを装填した現
像装置によって現像される。このマゼンタのトナー像は
既に形成してあるイエロートナー像の存在する像担持体
上に形成される。同様にして、次にシアンのトナーを有
する現像装置で、第1,第2の色と同様に像担持体面に
シアンのトナー像を形成する。
【0005】最後に黒色のトナーを有する現像装置で前
記の色と同様の処理により像担持体に黒色のトナー像を
重ね合わせて形成する。
【0006】説明の都合上、重ね合わせ色の現像順序を
イエロー、マゼンタ、シアン、黒色としたが、この順序
はどのようなものでもよいが、上記の順序が良好な画質
を与える。
【0007】これらの現像装置の各スリーブには直流と
さらに交流のバイアスが印加され、像担持体には非接触
で現像が行われる。トナーの帯電極性と像担持体の帯電
極性を同極として現像バイアスの直流成分を感光体非露
光部電位近くに設定し、トナーを像担持体の電位低下し
た露光部に付着させる方式を反転現像方式と称する。斯
かる像担持体上に多色のトナー像を重ね合わせるプロセ
スに反転現像方式を採用する理由は、1色目から2色目
以降への混色を防止できるからであり、さらにトナーち
りの少ない良好な画像が得られることが挙げられる。そ
のため、いわゆるKNC方式は反転現像方式を採用する
のが望ましい。
【0008】更に次工程ではコロナ帯電極や転写ローラ
によって転写材の裏面側に逆極性の電荷が与えられ、像
担持体に密着した転写材表面に像担持体の周面上に形成
された多色のトナー像が一括して転写される。
【0009】さらにコロナ放電による転写電荷の除去、
分離爪による剥離、あるいは転写前よりベルトなどに転
写材を静電力などにより吸着させておくことにより、画
像の転写を受けた転写材は回転する像担持体より確実に
分離して、定着部に搬送され、定着ローラによって画像
を固着したのち排紙ローラを経てトレイ上に排出され
る。以上が所謂KNCプロセスである。
【0010】前述のKNCプロセスは像担持体上で多色
重ね合わせを行い、像担持体から紙へ一括転写するシス
テムとなっている。このため、2色目の現像時にすでに
形成されている1色目の画像を乱さないために現像剤層
が像担持体に接触しないいわゆる非接触方式を採用しな
ければならない。KNC現像の代表的な公知例として、
絶縁性2成分現像剤で交流バイアスを印加する非接触現
像方式が提案されている。
【0011】斯かる現像方式は像担持体と現像剤が非接
触状態で現像することから、通常の単色におけるアナロ
グ現像で用いられる接触状態で現像する方式のように、
像担持体とトナーのファンデルワールス力の助けを借り
て細線再現性とトナー付着量の確保を図って現像させる
ことはできない。そのため、現像に関わる他の多くの因
子を細かく最適化し厳選された条件を選択しなければ安
定したカラー画像を得ることができない。
【0012】また、カラー画像では黒色単色の画像に比
べて人間の目に濃度むらが認められやすくなり、特にそ
の中でも、KNC現像では良好な多色重ね合わせ画像を
形成するために画像端部の濃度むら(画像端部偏り、白
ぬけ)をなくさねばならない。これはカラー画像形成時
のそれぞれの単色現像の画像端部の濃度むら(画像端部
偏り、白ぬけ)が色ずれとしても現れるからである。し
かし、この単色現像における画像端部の濃度むら、偏
り、白ぬけは電子写真方式では多かれ少なかれ必ず存在
する現像電界のいわゆるエッジ効果と非接触現像では必
ず起きるトナー飛翔状態に起因するため、所望の画像濃
度、線幅、更には画像安定性を維持しつつ解決するのは
著しく困難である。特に像担持体とスリーブの周速度が
異なると、周方向に垂直な画像端部の濃度むらが発生し
やすくなり、周速比が異なれば異なるほど濃度むらの発
生は著しくなる傾向がある。
【0013】この問題を根本的に解決するためにはカラ
ー画像形成時におけるそれぞれの単色現像において現像
条件を均一な条件で行う必要がある。非接触現像である
KNC現像において、どのような現像方式にしても、実
質的に像担持体とスリーブが近接しさらに他の位置に比
べて現像剤穂立ちが像担持体側に近接した一部分の領域
だけでトナーが像担持体へ飛翔可能となる。しかしなが
ら、像担持体およびスリーブは円筒状の形状をなしてい
るため、現像が実質的に行われる像担持体とスリーブ間
の最近接距離近傍やキャリア穂立ち先端が像担持体に近
接する現像域での微視的な条件を、一定にして現像を行
うことは困難である。ここでいう、微視的な条件とは、
現像域内の特定のトナーの現像に関与する様々な因子を
指し、直流現像電界、交流電界、着目しているトナー1
個1個それぞれの帯電量、粒径、トナーとキャリアの静
電的あるいは非静電的付着力、トナーの飛翔経路など現
像にかかわる条件すべてを指す。この微視的な条件を一
定として現像を行わないと厳選された最適化条件を選択
することができない。
【0014】このような厳選された最適条件を実現する
試みとしてスリーブの磁極設定に関しては従来から知ら
れているものとして極上現像方式と極間現像方式とがあ
る。
【0015】まず、極上現像方式はいわゆる磁極配置を
像担持体とスリーブの最近接距離近傍に現像域における
スリーブが形成する磁束密度の極大を設定するものであ
る。そのため現像域近傍において現像剤穂立ちが立った
状態になり実質的な現像域を狭い範囲に限定することが
できるため、像担持体及びスリーブが曲率を持っていて
も微視的な意味で均一な現像条件のみで現像を行わせる
ことができる。そのため画像端部の濃度むらは発生しに
くいという利点がある。しかし、キャリアがスリーブ上
に立ち上がった形状となるので穂立ち先端と像担持体の
距離が場所によってばらつきやすく画像全体はむらにな
りやすいという欠点がある。
【0016】一方、極間現像方式は磁極配置を前記磁束
密度極大の中間に現像域を設定するものであるため、穂
立ち先端と像担持体の距離のばらつきは生じにくいため
画像全体のむらを生じにくい利点を有している。しかし
ながら、現像剤穂立ちがスリーブ形状とほぼ同一となる
ため実質的な現像域は広がり、微視的な意味での現像条
件は様々なものが含まれてしまう。そのため画像端部の
濃度むらが生じやすい欠点がある。
【0017】また、これを解決するために極上現像、極
間現像いずれにせよ低磁化キャリアを用いると均一なキ
ャリア穂立ちが形成されやすいが、やはり前述の問題は
そのまま残る上、像担持体への傷、クリーニングブレー
ドの損傷などを生じてしまう欠点がある。
【0018】さらに画像形成装置の小型化が進むと現像
装置自体も小型化となり、必然的にスリーブの直径も小
さくなる。そのため、現像域での像担持体とスリーブ間
のスリーブ曲率による距離の偏差が大きくなり、さらに
最適現像条件が定まりにくい。
【0019】しかし、像担持体上に所望の画像が形成さ
れても、転写工程での問題点をも考慮しないと、十分満
足できる画像特性は得られないことが判明した。
【0020】原因としては下記のことが推定される。
【0021】現像されたトナーはもともと現像器中にあ
ったトナーのなかで現像されやすいものが選択的に現像
されている。このトナーは中心値が低帯電量、大粒径側
にシフトしている上に、粒径および帯電量分布が拡大し
ているために、一定の転写条件で転写するのが困難なも
のである。さらに、重ね合わせ画像を形成するため、ト
ナーが像担持体に付着した状態で帯電されるため、色ご
とにトナー帯電量が異なり一定の転写条件で転写するの
をさらに困難にしている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、所望の画像
濃度、細線の再現性向上、混色の防止、長時間画像形成
時の安定性向上等のほか、転写率向上、トナー飛散や転
写はじき/抜けの防止等の転写性の諸特性も改善され
た、優れた画像形成方法及び装置の提供を目的とするも
のである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記構
成を採ることにより達成される。
【0024】(1) 像担持体に色信号に応じた静電潜
像を形成し、前記色信号に対応した色トナーと磁性キャ
リアよりなる絶縁性2成分現像剤をマグネットを、内包
する直径5〜25mmの円筒状のスリーブ面上に保持し
て、前記スリーブを回動して当該スリーブと前記像担持
体の距離が200〜500μmである領域に搬送せし
め、かつスリーブ面と像担持体面間に交流電界を形成す
ることにより現像剤と像担持体が非接触状態で現像する
工程を繰り返すことにより、像担持体上に複数色のトナ
ー像を重ね合わせて形成し、この多色トナー像を転写材
に一括転写する画像形成方法であって、現像工程は下記
要件〔1〕を、転写する工程は下記要件〔2〕を満たす
ことを特徴とする画像形成方法。
【0025】要件〔1〕 現像工程において、下記の領域Bにキャリア穂立ち先端
を存在させず、かつ、少なくとも現像状態で領域Aにキ
ャリア穂立ち先端を存在させる。
【0026】
【数2】
【0027】ただし、R=像担持体半径、r=スリーブ
半径、 d0=像担持体とスリーブの最近接距離 ρ=キャリア粒子の半径 VPP=スリーブに印加する交流成分の正負ピーク値差 VH=非露光部の表面電位 VL=露光部の表面電位 x:現像中心からの静電潜像面上距離、 要件〔2〕 像担持体上の多色トナーを一括転写する工程において、
転写ローラを介して転写材に一括転写し、前記転写ロー
ラのニップ部の上流側に前記転写材の進入ガイド部材を
設け、前記進入ガイド部材の搬送面の延長線と前記像担
持体の周面の交点が前記ニップ部の上流側端部より1〜
30mmの範囲内にある。
【0028】(2) 一括転写する工程において前記進
入ガイド部材の搬送面先端と前記像形成体周面との距離
間隔が0.1〜5mmであることを特徴とする(1)記
載の画像形成方法。
【0029】(3) 一括転写する工程において前記進
入ガイド部材の搬送面がニップ部を通る前記転写ローラ
の接線に対し上方に50度以下あるいは下方に60度以
下の傾斜角を有していることを特徴とする(1)又は
(2)記載の画像形成方法。
【0030】(4) 現像工程において、前記スリーブ
の法線方向の磁束密度はスリーブと像担持体の最近接距
離の位置で磁束密度の絶対値の極大の中間に存在するこ
とを特徴とする(1)、(2)又は(3)に記載の画像
形成方法。
【0031】(5) 現像工程において、前記磁性キャ
リアは1000ガウスにおける磁化を15〜50emu
/gであり、前記スリーブに内包するマグネットローラ
の磁束密度の極大値が600〜2000ガウスであるこ
とを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項記載の画
像形成方法。
【0032】(6) 現像工程において、スリーブ上の
単位面積当たり現像剤搬送量が現像域において5〜40
mg/cm2であることを特徴とする(1)〜(5)の
いずれか1項記載の画像形成方法。
【0033】(7) 現像工程において、像担持体とス
リーブの周速比が1.2〜4.0の範囲にあることを特
徴とする(1)〜(6)のいずれか1項記載の画像形成
方法。
【0034】(8) 像担持体に色信号に応じた静電潜
像を形成し、前記色信号に対応した色トナーと磁性キャ
リアよりなる絶縁性2成分現像剤を、マグネットを内包
する直径5〜25mmの円筒状のスリーブ面上に保持
し、前記スリーブを回動して当該スリーブと前記像担持
体の距離が200〜500μmである領域に搬送せし
め、かつスリーブ面と像担持体面間に交流電界を形成す
ることにより現像剤と像担持体が非接触状態で現像する
工程を繰り返すことにより、像担持体上に複数色のトナ
ー像を重ね合わせて形成し、この多色トナー像を転写材
に一括転写する画像形成装置であって、前記(1)記載
の要件〔1〕と〔2〕を満たすことを特徴とする画像形
成装置。
【0035】図1は本発明の画像形成方法における現像
特性の機構を示す模式図である。
【0036】スリーブ120と像担持体10間でなされ
る現像電界の特徴は以下のようである。
【0037】基本的に電子写真での現像は画像情報を像
担持体上の電位差とし、その電位差に基づく現像電界の
差異を検出してトナー画像とするものである。一方、ス
リーブ表面は現像バイアスが印加されているが、導体で
作られるため常に等電位面をなしている。そのため、ス
リーブ表面近傍では像担持体上に存在する画像情報であ
る電位差に基づく現像電界の違いは現れがたく、現像に
関するダイナミックレンジが得られない。そのため、像
担持体上の電位情報をトナーとして顕像化するために、
実効的な現像位置はある程度スリーブから離さなければ
ならない。この境界領域に関して鋭意検討した結果、こ
の現象を定量的に表すと(式1)に示すf(x)が像担
持体上の電位差を検出するための境界となっていること
を見いだした。(式1)に示す第1項はスリーブと像担
持体の最近接部分においてスリーブ120の曲率と同一
の曲率となっている。(式1)の第2項のFは境界線全
体の図1に示す座標上の位置を決定するものである。F
の大きさは(式2)に示すように像担持体10とスリー
ブ120との最近接距離dからキャリア粒子の半径ρと
(式5)に示す像担持体10上のスリーブ120に発生
した電界が交番する度合いaとの積を2倍したものを差
し引いたものである。
【0038】像担持体10は半径Rの円柱形状をしたも
のであり、スリーブ120は非磁性部材から形成した半
径rの円筒形状をしたものであり、マグネットローラを
内包している。スリーブ120は像担持体10の表面に
接触せずに所定の距離dに設定してある。
【0039】また、像担持体表面付近は画像情報である
電位差は明確に現れやすいが、この隣接する電位差に基
づくいわゆるエッジ効果も大きい。接触現像によれば、
この難点は像担持体とトナー間のファンデルワールス力
によって緩和され問題は小さい。しかし、本発明に係る
非接触現像によれば、トナーがスリーブと像担持体間を
飛翔することから、ファンデルワールス力が存在しない
ために問題が顕著になる。このエッジ効果による濃度ム
ラをなくすためには実効的な現象位置を像担持体から離
して現像電界のエッジ効果をなくすために穂立ち先端部
分をある程度離さなければならない。この境界領域につ
いて鋭意検討した結果、(式3)に示すg(x)がエッ
ジ効果をなくすための境界条件であることを見いだし
た。(式2)に示す第1項はスリーブと像担持体の最近
接部分において像担持体10の曲率と同一の曲率となっ
ている。(式3)に示すg(x)は像担持体10の電界
の境界を近似した式である。(式3)の第2項のGは境
界全体の図4に示す座標上の位置を決定するものであ
り、Gの大きさは(式4)に示すように像担持体10と
スリーブ120との距離dの1/2からキャリア粒子の
半径ρと(式5)に示す像担持体10上の潜像にスリー
ブ120に発生した電界が交番する度合いaとの積を2
倍したものを差し引いたものである。
【0040】これらに鑑みると、f(x)とg(x)の
共通部分は十分な現像性に関するダイナミックレンジが
得られ、かつ、濃度むらのない良好な画像が安定して得
られる条件であることが分かった。かかる現像域の電界
は図1におけるy軸に平行で一様となっている領域でも
あり、かつ十分な電界がある領域である。
【0041】
【数3】
【0042】ただし、R=像担持体半径、r=スリーブ
半径、 d0=像担持体とスリーブの最近接距離 ρ=キャリア粒子の半径 VPP=スリーブに印加する交流成分の正負ピーク値差 VH=非露光部の表面電位 VL=露光部の表面電位 x:現像中心からの静電潜像面上距離、 図2はキャリア半径ρとF,Gとの関係を示したグラフ
である。
【0043】a=1.0,2.0,3.0をパラメータ
としてキャリア半径ρを変動した場合のF,Gとの関係
を示したものである。Fはキャリア半径の増大により減
少する傾向にあり、Gはキャリア半径の増大により増加
する傾向にある。これはキャリア半径ρを調整すること
により図4に示す領域Aの大きさを調整できることを示
している。
【0044】図3は領域Aと各プロセス条件との関係を
示したものである。
【0045】図3(a)は極間現像用磁石N1,S2の磁
束密度及び極間角度と領域Aとの関係を示したグラフで
ある。これによれば、極間現像用磁石N1,S2の磁束密
度が大きくなれば、領域Aが広くなることを示してい
る。
【0046】図3(b)は現像バイアスの交流成分VPP
と領域Aとの関係を示したグラフである。これによれ
ば、現像バイアスの交流成分VPPが大きくなれば領域A
が広くなることを示している。
【0047】(1)〜(8)に記載した本発明の画像形
成方法及び装置によれば、現像条件を均一にするため
に、現像域において像担持体とスリーブ間の距離を一
定に保つこと、現像への寄与の大きい絶縁性2成分磁
気ブラシ現像における穂立ち先端と像担持体間の距離を
一定に保って、種々の現像条件を調整したので、エッジ
効果によるフリンジ現象の抑止と細線再現の両立が得ら
れない領域Bでは実質的には現像を行わない。具体的に
は、領域Aにキャリアを存在させることにより、十分に
効率良く現像のダイナミックレンジを得る。これらの条
件を満足させるために、ドラムとスリーブの最近接距離
0をなす部分の近傍にできる現像域周辺でのスリーブ
の磁極配置を極間設定とすること、その磁極における法
線方向の最大磁束密度を600〜2000ガウス(G)
とすること、σ1000を15〜50emu/gとするこ
と、dwsを5〜40mg/cm2とすること、像担持
体とスリーブの周速比を0.25〜4.0とすることの
条件を満たした上で更に磁極の配置、磁束密度の大き
さ、キャリア磁化の組み合わせ条件を最適化したもので
ある。
【0048】望ましくは、搬送量とキャリア磁化に対し
て広い範囲にわたり適正領域をもち、かつそれらの変動
に対して安定であることが要求される。
【0049】図4は極間角度と磁束密度によって搬送量
とキャリア磁化強さとの関係で適正領域がどのように変
化するかを示したグラフである。
【0050】一般的な傾向として極間角度が大きくなる
と搬送量に対する適正領域の幅(位置は動く)はあまり
変わらない。しかし、適正領域自体は比較的狭いのに対
して、極間角度が大きくなると低磁化キャリアでの搬送
量に対する適正領域は比較的広くなる。キャリア磁化に
対する適正領域の依存性が大きくなり、高磁化キャリア
での適正領域は比較的狭い。磁束密度は高磁束密度の方
が適正領域自体は広い傾向があるのに対して、適正領域
の位置はキャリア磁化に依存する傾向がある。
【0051】さらに上記のごとく現象条件を適正化し、
像担持体(多くの場合感光体)上に所望の画像が形成さ
れてもKNCプロセスの場合、転写むら、転写不足、転
写はじきが発生し転写材にうまく一括転写されない、又
はトナー飛散等を起こすことが多い。
【0052】本発明者等がその対策を検討した結果、像
担持体上の多色トナー像を一括転写する工程において、
転写ローラを介して転写材に一括転写し、前記転写ロー
ラのニップ部の上流側に前記転写材の進入ガイド部材を
設け、前記進入ガイド部材の搬送面の延長線と前記像担
持体の周面の交点が前記ニップ部の上流側端部より1〜
30mmの範囲内にある必要がある。又、前記進入ガイ
ド部材の搬送面先端と前記像形成体周面との距離間隔が
0.1〜5mmであることが望ましく、前記進入ガイド
部材の搬送面がニップ部を通る前記転写ローラの接線に
対し上方に50度以下あるいは下方に60度以下の傾斜
角を有していることが望ましい。
【0053】この理由については、前記の転写ローラ1
8は、画像の転写時には図5に示す如く押圧装置18A
の作動により像担持体10の周面に圧接されて弾性変形
によりニップ部Nを形成し、前記のバイアス電圧の印加
によりニップ部Nとその上流側に画像の転写域を構成す
る。押圧力としては、ローラ単位長さ当たり30〜50
0g/cm、ローラ単位面積当たりの力として100〜
2000g/cm2が好ましい。
【0054】前記の転写域に供給される記録紙P(転写
材)は、ニップ部Nの上流側にあってかつニップ部Nを
通る転写ローラ18の接線XXの下方もしくは上方に設
置される進入ガイド部材115あるいは116の搬送面
115Aあるいは116Aを案内として給送される。
【0055】前記の進入ガイド部材115および116
は例えばABSあるいは変性PPEの板状の樹脂材から
成るもので、剛性を増し摩擦抵抗を減ずる目的から搬送
方向に数条のリブを突設し、さらにテフロンコート処理
によって帯電の防止もされている。
【0056】前記の進入ガイド部材115は、転写材
(通常は普通紙等の記録紙)Pが転写域に対し上向きに
給紙される構成では図5(a)に示す如く搬送面115
Aの延長線と像担持体10の周面との交点Mと前述した
ニップ部Nの上流側端部との距離Eが1〜30mmの範
囲に、一方搬送面115Aの先端とドラム周面との距離
Fが0.1〜5mmの範囲に設置されるよう像担持体1
0の直径の大きさに対応して選択して決定され、さらに
搬送面115Aが前記の接線XX下方の角度θ1が60
度以下となるよう上向きに傾斜して設置される。
【0057】前記の進入ガイド部材115の搬送面に沿
って搬送された転写材Pは前記の距離Fが比較的小さく
規制されているためその先端が前記の交点Mに近い位置
でドラム周面に当接し、従って転写域に入る可成り上流
側からドラム周面に密着されることとなって転写直前の
トナーの飛翔が防止され転写ハジキの現象が回避され
る。
【0058】一方、転写材Pが転写域に対し下向きに給
紙される構成では図5(b)に示す如く進入ガイド部材
116は距離Eと距離Fが先の例と同様の条件にて設定
された上、搬送面116Aが前記の接線XX上方の角度
θ2が50度となるよう下向きに傾斜して設置される。
【0059】その結果転写材Pは前述した交点Mの近傍
でその先端がドラム周面に接し、従って先の例同様転写
域に入る可成り上流側からドラム周面に密着されること
となる。
【0060】(転写ローラ)転写ローラ18は、ステン
レス鋼棒等からなる軸体と、その外周にポリウレタンゴ
ム、シリコーンゴム、スチレンブタジエン共重合体エラ
ストマー、オレフィン系エラストマー等の樹脂材をセル
サイズ10〜300μm程度の発泡タイプ若しくは連泡
タイプで形成し、更に導電性付与材としてカーボンブラ
ック等の無機物及び又は有機導電剤を混合して電荷供給
可能な導電性とした弾性部材とから構成してある。押圧
装置18Aの弾性部材としてカーボンブラックを含有し
た発泡ポリウレタン系樹脂のルビセルローラ(トーヨー
ポリマー(株)製造)を用いた。転写ローラ18の電気
抵抗は106Ω〜1012Ωが好ましく、さらには2×1
8Ω程度が好ましい。ゴム硬度はアスカーCスケール
で硬度25°〜50°程度が好ましく、更に好ましくは
30°〜40°が好ましい。弾性部材の外形は16m
m,軸体の外形は8mmである。
【0061】
【発明の実施の形態】KNCプロセスを採用する画像形
成装置の主要な構成について説明する。
【0062】図6は本実施の形態におけるKNCプロセ
スを採用する画像形成装置の概略構成を示す断面図であ
り、図7は書き込み装置の概略構成を示した平面図であ
り、図8は本実施の形態における現像装置の概略構成を
示す断面図である。
【0063】像担持体10は、導電性支持体上に中間層
塗布液を塗布し、これを乾燥硬化して中間層を形成し、
その上に感光層を形成した電子写真感光体である。像担
持体10の半径は40mm以上にしてある。これは像担
持体10周面にある程度以上の大きさのトナー像を担持
しなければならないため、その周長も長くする必要があ
るためである。
【0064】なお、導電性支持体は接地してある。像担
持体10は約75〜100mm/secの線速度で矢示
方向に回転する(−)帯電の塗布型有機感光体(OP
C)層を有するドラム状の感光体であり、像担持体10
の回転軸に位相を検出するためのエンコーダ(図示せ
ず)を設けてあり、エンコーダ(図示せず)は像担持体
10の位相を示す位相信号をCPU(図示せず)に送出
している。
【0065】導電性支持体としては、例えばアルミニウ
ム、ステンレススチール等の金属基体等、あるいは金属
酸化物等の導電性粉末を樹脂層に分散した導電層などが
用いられる。
【0066】中間層は、例えば金属アルコキシド化合物
等の有機金属化合物と、シランカップリング剤を主成分
とし、溶媒に溶かして塗布液としたものを塗布、乾燥硬
化して形成する。
【0067】キャリア発生物質(CGM)は,コントラ
ストや解像度の優れた画像を形成するため長波長領域で
も充分な分光感度をもち、かつ微少な露光量の差にも対
応して忠実に電荷を発生することが必要である。このよ
うな諸特性を考えあわせて、CGMとしてはチタニルフ
タロシアニン(TiOPcと略することがある)が最も
好適である。
【0068】帯電器12は例えば帯電ワイヤとして白金
線(クラッド又はアロイ)を採用したスコロトロン帯電
器、又は鋸歯電極或いはブラシ電極のいずれかを現像器
14と転写ローラ18の間に配置してあり、潜像形成プ
ロセスに先立ち像担持体10を均一帯電する。帯電量で
階調再現性等の調整やカブリ防止等を行う。
【0069】書き込み装置13は、画像データをレーザ
ダイオード(LD)変調回路に送り、変調された画像信
号により図7に示すように半導体レーザ131を発光し
て像担持体10上をライン走査して潜像を形成するもの
であり、半導体レーザ131とコリメータレンズ132
とポリゴンミラー134及びfθレンズ135と第1の
シリンドリカルレンズ133及び第2のシリンドリカル
レンズ136を備え、パルス幅変調した変調信号で半導
体レーザ131を発振させ、レーザ光を所定速度で回転
するポリゴンミラー134で偏向させ、fθレンズ13
5及び第1のシリンドリカルレンズ133及び第2のシ
リンドリカルレンズ136によって像担持体10上に疑
似600DPI(約62.5×85.0μm)又は60
0DPI(約42.3×42.3μm)に相当するスポ
ットに絞って走査するものである。
【0070】半導体レーザ131はGaAlAs等が用
いられ、カラートナーを順次重ね合わせることもあるの
で、着色トナーによる吸収の少ない波長光による露光が
好ましく、この場合の波長は780nmである。
【0071】ポリゴンミラー134は、偏向光学系に相
当するものであり、6面のポリゴン面を設け、書き込み
密度600dpiに対応した回転数で回転する。
【0072】fθレンズ135は走査面の平坦化を実現
するため像面湾曲を除去するものである。
【0073】第1のシリンドリカルレンズ133と第2
のシリンドリカルレンズ136は、補正光学系に相当す
るものであり、ポリゴンミラー134の面倒れ誤差によ
る走査線のピッチむらを低減する。第2のシリンドリカ
ルレンズ136はビームを像担持体10上に結像するも
のである。
【0074】以上の構成を備えることにより、書き込み
装置13は所望の画像ドットパターンを主走査方向と副
走査方向について書き込めるようにしてある。
【0075】また、画像1ドット内でのレーザ発光の時
間もしくは光量を画像データに合わせて変調できるよう
にしてハーフトーン画像も形成可能としている。これに
付随して、勿論、ベタ画像や白地画像の形成も所望のパ
ターンで形成可能である。
【0076】分離ブラシ19は転写プロセスの直後に転
写材(記録紙)を交流コロナ又は高圧電流で除電して転
写材の像担持体10への静電吸着力を低減し、紙の剛性
や自重を利用して分離しやすくするもので、薄く剛性の
小さい転写材ほど分離が難しくなるため、転写材種や環
境を考慮して除電量をバランスよく設定してある。更
に、分離性能を向上させるため分離時の同時露光をして
もよい。
【0077】クリーニング装置22は、ブレード等を像
担持体10の表面に接触させることにより、像担持体1
0の表面に付着したトナー及び粉塵を掻き落として廃ト
ナーボックス(図示せず)に捕獲する。
【0078】像担持体10周縁に図6に示すようにイエ
ロー、マゼンタ、シアン、黒色等のトナーとキャリアと
からなる二成分現像剤を装填した現像器14が設けられ
てある。
【0079】現像器14は、例えばイエロー,マゼン
タ,シアン,黒色のいずれかの現像剤を収容するもので
あり、図6に示すように像担持体10と所定の間隙dを
保つスリーブ120を備え、像担持体10上の潜像を非
接触の反転現像法により顕像化するものであり、特に像
担持体10に最近接したスリーブ位置から、スリーブ1
20の移動方向の上流側及び下流側に磁極を配置するこ
とにより均一に寝た状態の磁気ブラシを形成するもので
あり、複数の現像装置は同一構成であるので、図8に示
す現像装置を代表して説明する。
【0080】ここで、現像域とはスリーブ120上の穂
立ち現像剤層のトナーが像担持体10の現像位置に対し
て飛翔する領域である。静止磁界を形成するマグネット
ローラ110の磁石のうち現像域を挟んで両側に配置さ
れ現像域を規定する二つの磁石を極間現像用磁石とな
り、現像域に配置された現像域を規定する磁石を極上現
像用磁石となる。
【0081】現像装置は、図3に示すように現像時にス
リーブ120の回転と共に導電性支持体が接地してある
像担持体10と直流電源と交流電源により保護抵抗を介
して所定の値に設定した直流に交流を重畳した電圧を印
加しており、二つの極間現像用磁石121,122、そ
の隣接磁石123,124,125の複数の磁石が周面
に並べられたマグネットローラ110の外周面を非磁性
材料からなるスリーブ120が回転可能に設けられ、ポ
リエステル系材料からなるトナーとフェライト系コーテ
ィングキャリアとをトナー濃度7〜9%に制御した現像
剤を撹拌スクリュウ105,106を回転することによ
り撹拌して所定の帯電量(Q/M)に設定した後、スリ
ーブ120の周面に供給され穂立ち規制板ブレード10
2によって現像剤の穂立ちの層の厚さが略均一に層規制
された磁気ブラシを形成し、交流バイアスVPPと直流バ
イアスVbが印加されたスリーブ120の回転によって
穂立ちした現像剤は像担持体10と接触しない状態で現
像域に運ばれ該現像剤中のトナーは穂立ちのキャリアと
分離されて像担持体10上の潜像にその電荷の大きさに
応じる量を飛翔させながら像担持体10上に形成してあ
る潜像をトナー粒子で顕像化するものである。この現像
法を採用する現像装置をいわゆる極間現像域における非
接触現像装置ということができる。また、図8上におけ
るθ11若しくはθ12がほぼゼロとなっていれば、いわゆ
る極上現像域における非接触現像装置といえる。
【0082】現像装置は、像担持体10と対向する筺体
の開口付近にスリーブ120で覆ったマグネットローラ
110の回動軸を筺体の側壁に嵌入してあり、その後方
に直径16(mm)の撹拌スクリュウ105、106の
駆動軸を筺体の側壁に嵌入してあり、これらスリーブ1
20、撹拌スクリュウ105、106の駆動軸は例えば
歯車を介して駆動系(図示せず)に接続することによ
り、回転数を変更することができるようになっている。
この機能を利用して例えばスリーブ120の回転軸を例
えば200(rpm),250(rpm),300(r
pm)に変更してトナー搬送量を所定量(g/cm2
に制御することにより現像後の反射濃度に基づいて画像
濃度を調整するようにしている。
【0083】以下に、各部材の構成及び機能について説
明する。
【0084】スリーブ120は、ステンレスやアルミニ
ウム等の非磁性材料から円筒状に形成し、内包するマグ
ネットローラ110に対して回転可能にしてある。マグ
ネットローラ110は、その表面にフェライト粒子の配
向を特定の方向に揃えて焼結した高磁化磁石121〜1
25を周方向に有し、ケーシング101に固設してあ
る。なお、スリーブ120は図示した矢示左方向に回転
する。
【0085】また、現像域におけるマグネットローラ1
10の極間現像用磁石121,122のスリーブ120
面における磁力によってスリーブ120の表面にトナー
粒子とキャリア粒子とからなる現像剤Dの層即ち、磁気
ブラシを形成する。当該磁気ブラシはスリーブ120の
回転によってスリーブ120の回転と同方向に移動し、
現像域に搬送される。このスリーブ120上に形成され
る磁気ブラシは現像域の近傍に配置した極間現像用磁石
121,122によって像担持体最近接点では寝た穂の
状態となり、像担持体10の表面に接触せず間隙dを保
つように、スリーブ120と規制ブレード102の間隙
及びスリーブ120と像担持体10の間隙dを調整す
る。
【0086】ここで、θ11,θ12は像担持体10に最近
接したスリーブ位置から、スリーブ120の移動方向の
上流側及び下流側に近接配置した磁極間角度である。θ
11,θ12は各々5〜45゜とすることが望ましい。この
様にすることにより均一に寝た状態の磁気ブラシを形成
できる。
【0087】撹拌スクリュウ105,106は補給口2
40、補給歯車241より補給されたトナーTを図中前
後に現像剤を循環し撹拌して成分を均一にする。
【0088】規制ブレード102は磁気ブラシの高さ及
び量を規制するため設けられた非磁性体や磁性材料から
成形したものである。カバー103は主として現像剤へ
の金属粉などの混入を防止するためのものである。
【0089】バイアス電源は、前述したように直流電源
と交流電源を保護抵抗を介して出力する電源である。像
担持体10の感光層表面を所定電位(V)に帯電した場
合、直流電源は所定の電圧を出力することにより反転現
像時のカブリを防止するものであり、交流電源は所定周
波数(kHz)で所定電圧Vppの交流電圧を出力するも
のであり、これらの電圧は直列に配設されてスリーブ1
20に印加してある。
【0090】なお、交流電源から供給される交流成分は
正弦波に限らず、矩形波や三角波等であってもよい。そ
して周波数も関係するが、電圧値は高い程トナーとキャ
リアの帯電極性が異なっているため、トナー粒子とキャ
リア粒子に印加される剥離力は強まり、現像剤の磁気ブ
ラシを振動させるようになって、トナー粒子のキャリア
粒子からの分離飛翔が行われ易くなるが、反面、かぶり
や落雷現象のような絶縁破壊が発生し易くなる。かぶり
の発生は非露光部感光体表面電位とバイアスの直流成分
の差を増加させることにより防止し、絶縁破壊は、スリ
ーブ120の表面を樹脂や酸化被膜等により絶縁ないし
は半絶縁にコーティングすること、あるいは現像剤のキ
ャリア粒子に球形で絶縁性のキャリア粒子を用いること
等によって防止することができる。
【0091】以下に、前述した磁気ブラシ現像法におけ
る現像のメカニズム、つまり、現像時における電界状況
及び当該電界状況下における磁気ブラシの振る舞いを説
明する。
【0092】像担持体10は感光層を所定の表面電位V
H(V)に帯電してあり、露光部の表面電位をVL(V)
に光減衰させることにより静電潜像パターンを形成し、
スリーブ120に所定のVB(V)の直流成分と所定の
周波数の交流成分VPP(V)を印加したとすれば、像担
持体10とスリーブ120との間に像担持体10に対し
て振動する電界が形成されることにより、磁気ブラシを
形成するトナー粒子は振動電界により像担持体10とス
リーブ120との間を交番移動しながら、像担持体10
上の潜像に向う飛翔を助けられ均一なトナー像に顕像化
する。
【0093】以上が本実施の形態における画像形成装置
の概略構成である。以下の実施例において異なる径の像
担持体10とスリーブ120が装着できるようにした。
【0094】
【実施例】
【0095】
【表1】
【0096】転写ローラNo.1 日東工業社製 カーボンブラック含有のルビセ ルローラ 外径16mm,内径8mm 抵抗値 107〜108Ω・cm 押圧力 40gf/cm 転写電流 20μA/LL 24μA/HH (定電流制御) 転写ローラNo.2 押圧力 35gf/cm 転写電圧 2.8kV/LL (定電圧御) 1.8kV/HH 他はNo.1と同一。
【0097】各因子の測定方法を以下に説明する。
【0098】スリーブの磁束密度測定 a)測定機材 ガウスメーター :F.W.Bell社(アメリカ)製 MODEL9500 ガウスメータープローブ :F.W.Bell社(アメリカ)製 トランスバース型 STM99−0204 b)測定方法 上記のガウスメーターを用いて、プローブの測定箇所を
スリーブに接触させた状態で、スリーブを1RPMの速
度で回転させてスリーブ法線方向の磁束密度を測定し
た。この測定データはGP−IBインターフェースを通
じてコンピュータに取り込んだ。更に測定は軸方向に関
して5箇所測定を実施し、その平均値を測定値とした。
【0099】キャリア磁化の測定 a)測定機材 直流磁化特性自動記録装置:横河電機製 TYPE3257−36 電磁石型磁化器 :横河電機製 TYPE3261−15 ピックアップコイル :横河電機製 TYPE3261−20 試料セル(アクリル樹脂):内径15.8mm(外径20.0mm) 高さ20mm b)測定方法 試料セルにキャリアを入れ盛り上がった余分なキャリア
をセルの上端と同じ高さで払いのける。この状態でキャ
リアの重量を測定し、合わせて密度ρm(g/cm3
位)を求める。その後、上記の測定機材により1000
(Oe単位;エルステッドと読む)まで磁場を印加ヒス
テリシスループを測定し1000(Oe単位)における
磁束密度Bm(ガウス単位)を求める。この値から
【0100】
【数4】
【0101】でキャリア磁化を求めた。
【0102】キャリア半径の測定 b)測定方法 上記機材によりキャリアを拡大観察し、その外径(直
径)をあらかじめ校正しておいた基準寸法に則り測定す
る。この操作を50個のキャリアに対して行い、その平
均値をキャリア直径とし、その1/2の値をキャリア半
径とした。
【0103】トナー径の測定 b)測定方法 あらかじめ分散媒アイソトン(コールター株式会社製)
に分散させたトナーの粒度分布を上記測定機材により測
定する。この測定で求められる体積平均粒径をトナー径
とした。
【0104】トナー帯電量の測定 a)測定機材 エレクトロメータ :Keithley社(アメリカ)製 6517型 b)測定方法 測定対象の現像剤を約50mg秤量する。現像剤保持部
材(これは測定用スリーブにほかならないが)に現像剤
をのせて対向させた銅板にトナーをVPPを印加して非接
触状態で現像させる。このトナーの付着量を精秤しと上
記測定機材を用いてブローオフ法によって測定したトナ
ー電荷量の比をとってトナー帯電量とした。
【0105】現像剤のスリーブ上におけるキャリア穂
立ちの測定 b)測定方法 測定対象のスリーブ上の現像剤の穂立ち状態を上記測定
機材により観察し、その穂立ちを形成するキャリアの高
さとその方向を測定する。この測定をスリーブ角度を変
化させて実施し、そのキャリア径と穂立ち個数を参考に
してキャリア穂立ち高さの測定を実施した。この測定結
果をもとにして現像域(すなわち感光体ドラムとスリー
ブの最近接部分近傍)におけるキャリア穂立ちの角度分
布を書いた。
【0106】なお、前述した各因子の測定方法は以下に
述べる比較例1,2及び実施例2に共通に採用してあ
る。
【0107】(実施例1)図9は実施例1のスリーブ磁
極配置を示した模式図である。
【0108】マグネットローラ110は、表面に磁極S
1,S2、N1〜N3を交互に設けてある。
【0109】磁石N1と磁石S2との磁極間角度は約7
0°であり、磁石S1と磁石N1との磁極間角度は約5
3°であり、磁石N2と磁石S2との磁極間角度は約5
8であり、磁石N2と磁石N3との磁極間角度は約95
°である。
【0110】磁石N2と磁石N3との磁極間角度は60°
以下であると、現像剤の交換性が悪くなり、150°以
上であると現像剤をスリーブ120に供給することが難
しくなるため、60°〜150°の範囲が好ましい。
【0111】磁石N1は図9に示すように約764ガウ
スの磁力でN極性を示し、磁石S1は磁力が約759.
5ガウスでS極性を示し、磁石N2は図9に示すように
磁力が約607ガウスでN極性を示し、磁石S2は図9
に示すように磁力が約787ガウスでS極性を示し、磁
石N3は磁力が約678ガウスでN極性を示している。
スリーブの位置設定は、N1,S2極の間で磁束密度が最
小になる位置であり、像担持体10とスリーブ120と
の最短距離となる位置に一致させている。
【0112】図10はスリーブに担持したキャリア先端
と現像域との関係を示したグラフである。
【0113】図10に示すグラフは縦軸にスリーブ12
0上の穂立高さ(μm)をとり、横軸に像担持体10と
スリーブ120の最近接位置を0°とした角度を示した
ものである。
【0114】この条件から決定される請求項記載の領域
Bと領域Aは図面の通りで、この図面に当てはめて書い
たキャリア穂立ち先端を書いておいた。図面に有るよう
に請求項の条件を満たしている。
【0115】他の構成機構は図6に記した画像形成装置
を用いた画像評価を行った。環境条件はLL(10℃、
20%RH)とHH(30℃、80%RH)にて、30
×103コピー(表中では30KCと記す)の実写テス
トを行った。
【0116】
【表2】
【0117】上述のように画像良好である。
【0118】以下に画像評価方法について説明する。
【0119】細線再現 b)測定方法 上記改造プリンターにより転写紙(XEROX4024
20ポンド紙)上に形成された細線を上記測定機材に
より線幅を測定した。実際には、線画像の濃度分布デー
タをとってその最大値の半値における全幅を線幅とし
た。
【0120】現像トナー量 上述したような50mm×20mmのベタ画像を感光体
上に形成させ、そのトナーを一旦テープに写し取り、そ
の重量変化によって付着量を電子天秤によって測定し
た。
【0121】転写率 像担持体(感光体)上10cm2中の現像トナー量に対
する転写材に転写されたトナー量の百分率として求め
た。
【0122】抜け幅、かたより a)測定機材 印字評価システム :YA−MAN社製 RT−2000型 b)測定方法 PWM幅50%のハーフトーン画像を20mm×20m
m形成し、その中央部に10mm×10mmのベタ画像
を形成する。そしてハーフトーン部とベタ部の白抜け部
分を上記測定機材によって測定し抜け幅とした。またこ
のハーフトーンの通紙方向の後端部分に生じた濃度ムラ
の幅(濃度が濃くなる)をかたよりとして合わせて評価
した。
【0123】トナー飛散 連続プリントを実施し、現像器周辺に飛散するトナーの
状況を観察した。
【0124】混色 イエローベタ画像を現像し、その後黒画像の現像プロセ
スは実施するが、感光体電位は非露光状態にした部分の
画像を調べる。実際は拡大観察し、イエローベタ画像1
mm×1mmのなかに混入した黒トナーの数を数えて混
色の評価とした。
【0125】転写はじき/抜け 実写スタート時30KC時での画像試料を抜出し、肉眼
観察にて転写はじき抜けがないかを調べた。
【0126】斯かる評価方法は実施例2及び比較例1〜
比較例3にも同様に適用してある。 (比較例1)実施例1と同様であるが、転写の要件中、
Eを10mmを40mmとした。
【0127】転写率、転写はじき/抜けのほか、混色、
トナー飛散、抜け幅/かたより等でも実施例1に比して
劣化が見られる。
【0128】
【表3】
【0129】(比較例2)図11は比較例2を示すスリ
ーブ磁極配置を示した模式図である。
【0130】マグネットローラ110は、表面に磁極S
1,S2、N1〜N3を交互に設けてある。
【0131】例えば磁石N1と磁石S2との磁極間角度
は約62°であり、磁石S1と磁石N1との磁極間角度
は約59°であり、磁石N2と磁石S2との磁極間角度
は約62であり、磁石N2と磁石N3との磁極間角度は
約119°である。
【0132】磁石N1は図9に示すように約656ガウ
スの磁力でN極性を示し、磁石S1は磁力が約703ガ
ウスでS極性を示し、磁石N2は図9に示すように磁力
が約660ガウスでN極性を示し、磁石S2は図9に示
すように磁力が約742ガウスでS極性を示し、磁石N
3は磁力が約717ガウスでN極性を示している。スリ
ーブの位置設定は、N1,S2極の間で磁束密度が最小に
なる位置であり、像担持体10とスリーブ120との最
短距離となる位置に一致させている。
【0133】図12はスリーブに担持したキャリア先端
と現像域との関係を示したグラフである。
【0134】図12に示すグラフは縦軸にスリーブ12
0上の穂立高さ(μm)をとり、横軸に像担持体10と
スリーブ120の最近接位置を0°とした角度を示した
ものである。
【0135】この条件から決定される領域AとBは実施
例1と同様である。ただしキャリア磁束密度分布は異な
るため穂立ち高さは異なり、領域Aに穂立ちが存在せ
ず、領域Bに穂立ちが侵入している。
【0136】
【表4】
【0137】特性的にはかなり劣化し、実用上はきわめ
て問題のある画像しか得られないことがわかる。
【0138】(実施例2)図13は実施例2を示すスリ
ーブ磁極配置を示した模式図である。
【0139】マグネットローラ110は、表面に磁極S
1,S2、N1〜N3を交互に設けてある。
【0140】磁石N1と磁石S2との磁極間角度は約6
3°であり、磁石S1と磁石N1との磁極間角度は約6
0°であり、磁石N2と磁石S2との磁極間角度は約5
8°であり、磁石N2と磁石N3との磁極間角度は約1
21°である。
【0141】磁石N2と磁石N3との磁極間角度は60°
以下であると、現像剤の交換性が悪くなり、150°以
上であると現像剤をスリーブ120に供給することが難
しくなるため、60°〜150°の範囲が好ましい。
【0142】磁石N1は図9に示すように約847ガウ
スの磁力でN極性を示し、磁石S1は磁力が約735.
5ガウスでS極性を示し、磁石N2は図9に示すように
磁力が約598ガウスでN極性を示し、磁石S2は図9
に示すように磁力が約925.5ガウスでS極性を示
し、磁石N3は磁力が約746ガウスでN極性を示して
いる。スリーブの位置設定は、N1,S2極の間で磁束密
度が最小になる位置であり、像担持体10とスリーブ1
20との最短距離となる位置に一致させている。
【0143】図14はスリーブに担持したキャリア先端
と現像域との関係を示したグラフである。
【0144】図14に示すグラフは縦軸にスリーブ12
0上の穂立高さ(μm)をとり、横軸に像担持体10と
スリーブ120の最近接位置を0°とした角度を示した
ものである。
【0145】この条件から決定される請求項記載の領域
Bと領域Aは図面の通りで、この図面に当てはめて書い
たキャリア穂立ち先端を書いておいた。図面に有るよう
に請求項の条件を満たしている。
【0146】
【表5】
【0147】上述のように画像良好な結果が得られた。
【0148】(比較例3)実施例2と同様に実施した
が、転写要件のEを20mmから0.7mmに変更して
行った。
【0149】
【表6】
【0150】転写はじき/抜け、混色転写率等に問題の
出ることがわかる。
【0151】
【発明の効果】本発明により、所望の画像濃度、細線の
再現性向上、混色の防止、長時間画像形成時の安定性向
上等のほか、転写率向上、トナー飛散や転写はじき/抜
けの防止等の転写性の諸特性も改善された、優れた画像
形成方法及び装置の提供をする事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法における現像特性の機構
を示す模式図である。
【図2】キャリア半径ρとF,Gとの関係を示したグラ
フである。
【図3】領域Aと各プロセス条件との関係を示したもの
である。
【図4】極間角度と磁束密度によって搬送量とキャリア
磁化強さとの関係で適正領域の変化を示したグラフであ
る。
【図5】転写ローラ及びガイド板の位置関係を説明する
図。
【図6】本実施の形態におけるKNCプロセスを採用す
る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
【図7】書き込み装置の概略構成を示した平面図であ
る。
【図8】本実施の形態における現像装置の概略構成を示
す断面図である。
【図9】実施例1を示すスリーブ磁極配置を示した模式
図である。
【図10】スリーブに担持したキャリア先端と現像域と
の関係を示したグラフである。
【図11】比較例2を示すスリーブ磁極配置を示した模
式図である。
【図12】スリーブに担持したキャリア先端と現像域と
の関係を示したグラフである。
【図13】実施例2を示すスリーブ磁極配置を示した模
式図である。
【図14】スリーブに担持したキャリア先端と現像域と
の関係を示したグラフである。
【符号の説明】
10 像担持体 18 転写ローラ 100 現像装置 110 マグネットローラ 115,116 進入ガイド部材 115A,116A 進入ガイド部材の搬送面 120 スリーブ R 像担持体半径 r スリーブ半径 d0 最近接距離 ρ キャリア粒径の半径 VPP 交流成分の正負ピーク値差 VH 非露光部の表面電位 VL 露光部の表面電位 x 現像中心からの潜像面上距離 P 転写材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 15/08 507 G03G 15/08 507X 15/16 15/16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に色信号に応じた静電潜像を形
    成し、前記色信号に対応した色トナーと磁性キャリアよ
    りなる絶縁性2成分現像剤を、マグネットを内包する直
    径5〜25mmの円筒状のスリーブ面上に保持し、前記
    スリーブを回動して当該スリーブと前記像担持体の距離
    が200〜500μmである領域に搬送せしめ、かつス
    リーブ面と像担持体面間に交流電界を形成することによ
    り前記現像剤と像担持体が非接触状態で現像する工程を
    繰り返すことにより、像担持体上に複数色のトナー像を
    重ね合わせて形成し、この多色トナー像を転写材に一括
    転写する画像形成方法であって、現像工程は下記要件
    〔1〕を、転写する工程は下記要件〔2〕を満たすこと
    を特徴とする画像形成方法。 要件〔1〕 現像工程において、下記の領域Bにキャリア穂立ち先端
    を存在させず、かつ、少なくとも現像状態で領域Aにキ
    ャリア穂立ち先端を存在させる。 【数1】 ただし、R=像担持体半径、r=スリーブ半径、 d0=像担持体とスリーブの最近接距離 ρ=キャリア粒子の半径 VPP=スリーブに印加する交流成分の正負ピーク値差 VH=非露光部の表面電位 VL=露光部の表面電位 x:現像中心からの静電潜像面上距離、 要件〔2〕 像担持体上の多色トナー像を一括転写する工程におい
    て、転写ローラを介して転写材に一括転写し、前記転写
    ローラのニップ部の上流側に前記転写材の進入ガイド部
    材を設け、前記進入ガイド部材の搬送面の延長線と前記
    像担持体の周面の交点が前記ニップ部の上流側端部より
    1〜30mmの範囲内にある。
  2. 【請求項2】 一括転写する工程において前記進入ガイ
    ド部材の搬送面先端と前記像担持体周面との距離間隔が
    0.1〜5mmであることを特徴とする請求項1記載の
    画像形成方法。
  3. 【請求項3】 一括転写する工程において前記進入ガイ
    ド部材の搬送面がニップ部を通る前記転写ローラの接線
    に対し上方に50度以下あるいは下方に60度以下の傾
    斜角を有していることを特徴とする請求項1又は2記載
    の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 現像工程において、前記スリーブの法線
    方向の磁束密度はスリーブと像担持体の最近接距離の位
    置で磁束密度の絶対値の極大の中間に存在することを特
    徴とする請求項1、2又は3に記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 現像工程において、前記磁性キャリアは
    1000ガウスにおける磁化を15〜50emu/gで
    あり、前記スリーブに内包するマグネットローラの磁束
    密度の極大値が600〜2000ガウスであることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の画像形成方
    法。
  6. 【請求項6】 現像工程において、スリーブ上の単位面
    積当たり現像剤搬送量が現像域において5〜40mg/
    cm2であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    1項記載の画像形成方法。
  7. 【請求項7】 現像工程において、像担持体とスリーブ
    の周速比が1.2〜4.0の範囲にあることを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれか1項記載の画像形成方法。
  8. 【請求項8】 像担持体に色信号に応じた静電潜像を形
    成し、前記色信号に対応した色トナーと磁性キャリアよ
    りなる絶縁性2成分現像剤を、マグネットを内包する直
    径5〜25mmの円筒状のスリーブ面上に保持し、前記
    スリーブを回動して当該スリーブと前記像担持体の最近
    接距離が200〜500μmである領域に搬送せしめ、
    かつスリーブ面と像担持体面間に交流電界を形成するこ
    とにより現像剤と像担持体が非接触状態で現像する工程
    を繰り返すことにより、像担持体上に複数色のトナー像
    を重ね合わせて形成し、この多色トナー像を転写材に一
    括転写する画像形成装置であって、前記請求項1記載の
    要件〔1〕と〔2〕を満たすことを特徴とする画像形成
    装置。
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