JP3099143B2 - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JP3099143B2
JP3099143B2 JP04174352A JP17435292A JP3099143B2 JP 3099143 B2 JP3099143 B2 JP 3099143B2 JP 04174352 A JP04174352 A JP 04174352A JP 17435292 A JP17435292 A JP 17435292A JP 3099143 B2 JP3099143 B2 JP 3099143B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非磁性トナー粒子から
なる1成分現像剤を用いて静電潜像を現像する現像装置
を用いてカラー画像を形成するカラー画像形成装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真複写装置等に用いられる
現像装置の一つとして、非磁性トナーからなる1成分現
像剤を用いた現像装置がある。この現像装置は、表面を
粗面にして回転可能に支持された円筒状の現像スリーブ
を有し、この現像スリーブ表面にトナーを保持し現像領
域に搬送して現像を行うもので、像担持体面と非接触で
現像する非接触現像にも用いられる。しかし、従来は一
般に平均粒径が10μm前後の非磁性トナー粒子からなる
現像剤が用いられており、トナーの粒子が粗いために、
繊細な線や点或いは濃淡差等を再現する高画質画像が得
られにくいといった問題がある。そこで、この現像方法
において高画質を得るために、従来、多くの努力が払わ
れているが、それでも未だ安定して十分に満足し得る画
像が得られないのが現状である。従って、高画質画像を
得るためには、トナーをより微粒子にすることが必要で
あると考えられる。しかし、トナーを平均粒径が20μm
以下、特に10μm以下の微粒子にすると、現像時のク
ーロン力に対して相対的にファンデルワールス力の影響
が現れて、像背景の地部分にもトナーが付着する所謂か
ぶりが生ずるようになり、現像剤搬送担体への直流バイ
アス電圧印加によってもかぶりを防ぐことが困難とな
る。トナーの摩擦帯電制御が難しくなって凝集が起こ
り易くなる。微粒子化には、上述のような副作用の方が
目立って、鮮明な画像が得られないという問題があるの
で、そのためにトナーを微粒子化することは実際に用い
るのが困難であった。
【0003】上記問題を解決する方法として、本出願人
が出願した、現像領域にトナー粒子の飛翔を制御する制
御電極を設け、交流電圧成分を有するバイアス電圧を印
加して生ずる振動電界下で現像を行う方法(特開昭59-2
23467号公報)や、特開平1-94368号公報に開示された、
現像領域の中央部と現像剤層の層厚を規制する規制部材
との間に均し部材を配設し、この均し部材にトナー粒子
の帯電極性とは逆の極性の直流電圧をバイアス電圧とし
て印加する方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記解決方法
の前者では、制御電極に使用するに従い汚れが発生した
り、制御電極が使用中振動する。また、制御電極を直線
に保持することが困難であること等により濃度ムラを発
生し所期の効果を発揮できないという問題点がある。
【0005】また、後者の方法では、均し部材にトナー
の帯電極性と逆の極性のバイアス電圧を印加するので均
し部材にトナーが付着し、これが像担持体である感光体
に付着することにより画像汚れとなったり、現像剤の振
動条件が変化して、良好な現像が行われなくなるという
問題点がある。
【0006】本発明は、上記問題点を解決し、現像効率
が高くムラのない現像を行うことの可能な現像装置を
いたカラー画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】さらに、像担持体上にトナー像を重ねて多
色像を形成し、これを一括して転写材上に転写するカラ
ー画像形成装置にあっては、振動電界によってトナー像
間に混色が起き易いという問題点があるが、これも解決
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、回転する像
担持体の周縁部には、すくなくも帯電手段と、書き込み
手段と、異なる色の一成分現像剤(トナー)を内蔵した
複数の現像装置とが設けられ、該現像装置の現像スリー
ブは前記像担持体と所定の間隙をもって対向し、前記帯
電手段と書き込み手段とによって前記像担持体上に形成
された潜像に対し前記現像スリーブ上のトナーを飛翔さ
せて非接触で反転現像を行うカラー画像形成装置であっ
て、前記現像装置の現像領域上流部には前記現像スリー
ブに当接する電極を有した板状部材が設けられていて、
前記電極と前記現像スリーブとの最近接間隙d 2 は、前
記像担持体と前記現像スリーブとの最近接間隙d 1 に対
し、d 2 =(0.2〜0.6)d 1 の関係にあり、前記現
像スリーブには直流電圧と交流電圧が重畳されたバイア
電圧の印加を行い、前記電極には直流電圧の印加を行
い、前記電極に印加する直流電圧は前記現像スリーブに
印加する直流電圧と同極性で、かつ前記電極に印加する
電圧は前記現像スリーブに印加する電圧より絶対値の高
い電圧であることを特徴とするカラー画像形成装置によ
って達成される。
【0009】
【0010】
【実施例】図2は本発明の現像装置を好適な現像手段と
して備えたカラー画像形成装置の一例を示す断面構成図
である。
【0011】図2において、1は光導電体を塗布あるい
は蒸着した可撓性のベルトからなるベルト状の感光体で
ある感光体ベルトで、該感光体ベルト1は回動ローラ2
および3の間に架設されていて回動ローラ2の駆動によ
り時計方向に搬送される。
【0012】4は前記感光体ベルト1に内接するよう装
置本体に固定したガイド部材で、前記感光体ベルト1は
テンションローラ5の作用によって緊張状態とされるこ
とによりその内周面を前記ガイド部材4に摺擦させる。
【0013】6は帯電手段たるスコロトロン帯電器、7
は像露光手段たるレーザビームを用いた光書込み装置、
8Aないし8Dはそれぞれ特定色の現像剤を収容した複
数の現像手段たる本発明の現像装置であって、これ等の
像形成手段は感光体ベルト1の前記ガイド部材4に接す
る部分に配設される。
【0014】前記各現像装置8A,8B,8C,8Dは
詳細については後述するが、例えばイエロー,マゼン
タ,シアン,黒色の各現像剤をそれぞれ収容するもので
前記感光体ベルト1と所定の間隙を保つ各現像スリーブ
81を備え、感光体ベルト1上の潜像を非接触の反転現像
法により顕像化する機能を有している。この非接触現像
は接触現像と異なり、感光体ベルト1上にトナー像を担
持したまま移動を妨げない長所を有する。
【0015】12は転写器、13はクリーニング装置で該ク
リーニング装置13のブレード13aとトナー搬送ローラ13
bは画像形成中には感光体ベルト1の表面より離間した
位置に保たれ画像転写後のクリーニング時のみ図示のよ
うに感光体ベルト1の表面に圧接される。
【0016】かかるカラー画像形成装置によるカラー画
像形成のプロセスは次のようにして行われる。
【0017】先ず、本実施例による多色像の形成は図3
の像形成システムに従って遂行される。即ち、オリジナ
ル画像を撮像素子が走査するカラー画像像データ入力部
(イ)で得、該データを画像データ処理部(ロ)で演算
処理して画像データを作成し、一旦画像メモリ(ハ)に
格納される。次いで該画像データは記録時取り出されて
記録部(ニ)である例えば図2のカラー画像形成装置へ
入力される。即ち、前記カラー画像形成装置とは別体の
画像読取装置から出力される色信号である画像データが
前記光書込み装置7に入力されると、光書込み装置7に
おいては図示しない書込み光源である半導体レーザで発
生されたレーザビーム(書き込み光)は図示しないコリ
メータレンズ及びシリンドリカルレンズを通過し、駆動
モータ71により回転される回転多面鏡74により回転走査
され、fθレンズ75とシリンドリカルレンズ76を経てそ
の間2個のミラー77,78により光路を曲げられて、予め
帯電手段たるスコロトロンの帯電器6によって一様な電
荷を付与された感光体ベルト1の周面上に投射され主走
査がなされて輝線を形成する。
【0018】一方、走査が開始されるとレーザビームが
図示しないインデックスセンサによって検知され、第1
の色信号により変調されたレーザビームが前記感光体ベ
ルト1の周面上を走査する。従ってレーザビームによる
主走査と感光体ベルト1の搬送による副走査により感光
体ベルト1の周面上に第1の色に対応する潜像が形成さ
れて行く。この潜像は現像手段の内イエロー(Y)のト
ナー(顕像媒体)の装填された現像装置8Aにより反転
現像されて、ベルト表面にトナー像が形成される。得ら
れたトナー像はベルト面に保持されたまま感光体ベルト
1の周面より引き離されている清掃手段たるクリーニン
グ装置13のブレード13aの下を通過し、次の画像形成サ
イクルに入る。
【0019】即ち、前記感光体ベルト1は前記スコロト
ロン帯電器6により再び帯電され、次いで第2の色信号
が前記光書込み装置7に入力され、前述した第1の色信
号の場合と同様にしてベルト表面への書込みが行われ潜
像が形成される。潜像は第2の色としてマゼンタ(M)
のトナーを装填した現像装置8Bによって反転現像され
る。
【0020】このマゼンタ(M)のトナー像はすでに形
成されている前述のイエロー(Y)のトナー像の存在下
に形成される。
【0021】8Cはシアン(C)のトナーを有する現像
装置で、第1,第2の色と同様にベルト表面にシアン
(C)のトナー像を形成する。
【0022】さらに8Dは黒色のトナーを有する現像装
置であって、前記の色と同様の処理によりベルト表面に
黒色のトナー像を重ね合わせて形成する。これ等各現像
装置8A,8B,8C及び8Dの各スリーブには直流に
交流のバイアスが重畳して印加され、顕像手段である1
成分現像剤による非接触反転現像が行われ、基体が接地
された感光体ベルト1には非接触で現像が行われるよう
になっている。
【0023】かくして感光体ベルト1の周面上に形成さ
れたカラーのトナー画像は、転写部においてトナーと逆
極性の高電圧が印加されて、給紙カセット14より給紙ガ
イド15を経て送られてきた転写材に転写される。
【0024】即ち、給紙カセット14に収容された転写材
は,給紙ローラ16の回転によって最上層の一枚が搬出さ
れてタイミングローラ17を介し感光体ベルト1上の像形
成とタイミングを合わせて転写器12へと供給される。
【0025】画像の転写を受けた転写材は、前記回動ロ
ーラ2に沿って急に方向転換をする感光体ベルト1より
確実に分離して上方に向かい、定着ローラ18によって画
像を溶着したのち排紙ローラ19を経てトレイ20上に排出
される。
【0026】一方、転写材への転写を終えた感光体ベル
ト1は、さらに搬送を続けてブレード13aとトナー搬送
ローラ13bを圧接状態とした前記クリーニング装置13に
おいて残留したトナーの除去を行いその終了をまって再
び前記ブレード13aを引き離し、それより少し後にトナ
ー搬送ローラ13bを引き離し新たな画像形成のプロセス
に入る。
【0027】上記本発明の現像装置を用いるカラー画像
形成装置として、像担持体がベルト状のものについて述
べたが、ドラム状の像担持体を有する画像形成性装置に
ついても同様に用いることができる。
【0028】前記現像装置8A〜8Dは同一の構成から
なり、以下符号8をもって示すことにする。図1は本発
明に用いられる現像装置の実施例を示す概略断面図であ
る。図1(a)は、本発明装置の1実施例の断面図であ
って、81はアルミニウム、ステンレス鋼等の非磁性材料
からなり、表面をサンドブラスト処理でJIS10点平均
粗さによる表示(JIS-B0610)で1〜2μmの粗面加工
を施し回転可能に支持された現像剤搬送担体である現像
スリーブ、83は現像剤Dを撹拌して成分を均一にする撹
拌器、84は現像剤Dを現像スリーブ81に供給するファー
ブラシ、86は現像はスリーブ81上の現像剤層の厚みを規
制するゴム板からなる規制ブレード、85は振動電界を形
成するために現像領域Aの上流側に設けた板状部材であ
る電極板、電極板85は現像スリーブ81上の現像剤Dに接
触するように設けたゴムなどの絶縁体よりなる絶縁部材
85b,85c間に金属等の導電性材料からなる板状の電極
85aを一体に設け先端も絶縁コートしたもので、電極板
85は現像スリーブ側の先端をV字型に切り欠き、電極板
85と現像スリーブ81との間でトナークラウドを発生させ
る空間を設けている。電極板85によって層厚を規制され
た現像剤Dの層は現像スリーブ81の上記回転によって移
動し、現像領域Aに搬送される。なお85は現像スリーブ
81上の現像剤層の厚みを規制する規制ブレード86を兼ね
ることもできる。この現像スリーブ81上に形成される現
像剤層は感光体ベルト1の表面に接触せず間隙を保つよ
うに、現像スリーブ81と電極板85の間隙及び現像スリー
ブ81と感光体ベルト1の間隙を調整される。87は現像領
域Aを通過した現像剤を現像スリーブ81上から除去する
クリーニングブレード、88は現像剤溜まり、89はケーシ
ングである。
【0029】現像スリーブ81には直流バイアス電源E1
と交流バイアス電源E2により保護抵抗R1を介して直流
に交流を重畳したバイアス電圧が印加される。また、電
極板85の電極85aには直流バイアス電源E3から保護抵
抗R2を介して直流のバイアス電圧が印加される。
【0030】本発明では現像スリーブ81上の現像剤層に
当接する絶縁部材85bの上に一体に設けた電極85aと現
像スリーブ81との間に第1の振動電界を発生させるよう
にし、しかも従来の装置で感光体ベルト1と現像スリー
ブ81との間に形成する振動電界(これを第2の振動電界
ということにする)に比べ第1の振動電界の強さが第2
の振動電界の強さより大なるようにすると共に、感光体
ベルト1と電極85aとの間にはトナーを感光体ベルト1
へ移動させる電界を形成した所に特徴がある。
【0031】図1(b)は現像領域A近傍を示す拡大断
面図である。現像スリーブ81には図1(a)に示すよう
に直流に交流が重畳したバイアス電圧が、また、電極板
85には直流バイアス電圧が印加されている。前記カラー
画像形成装置において、感光体ベルト1の感光体として
負に帯電させるOPC感光体を用い反転現像が行われ、
感光体が例えば−800Vに帯電されているとすると、電
極板85には感光体電位より絶対値が大きい−(700〜1,00
0)V、現像スリーブ81には−700Vの直流電圧成分と交
流電圧成分のバイアス電圧が印加される。交流電圧成分
は周波数100Hz〜10KHz、好ましくは1〜5KHzでピ
ーク間電圧は200〜4000Vである。
【0032】これにより、電極板85の電極85aには現像
スリーブ81より絶対値の高い電圧が印加されているの
で、電極板85にトナーが付着することもないし、重ね合
わせプロセスにおいても感光体ベルト1上のトナー像が
電極85aに付着することもない。電極85aが感光体ベル
ト1より現像スリーブ81に近接して設けてあることによ
り第1の振動電界の強さが第2の振動電界の強さより大
となる。
【0033】電極85aと現像スリーブ81との最近接間隙
2は、感光体ベルト1と現像スリーブ81との最近接間
隙d1に対し、d2=(0.2〜0.6)d1が好ましい。な
お、d1は0.2〜1.0mmである。狭い現像領域に電極を設
置するために、現像スリーブ81と感光体ベルト1の対向
位置と電極85aとなす角θは上流側に5〜45°の角度で
あることが望ましい。又、現像スリーブ81の直径は10〜
30mmであることが好ましい。
【0034】この第1の振動電界によってトナーの粒子
をその電気力線に直角の方向に振動させるのでトナーを
飛翔させ、雲霞状のトナークラウドを十分に発生させる
ことができる。このトナークラウドは第2の振動電界に
よって感光体ベルト1上の潜像に向う飛翔を助けられ均
一な現像が行われる。
【0035】ここで第1と第2の振動電界は同位相であ
ることは重要である。同位相であるために、トナーの振
動がうねりなどを生じることなく現像が行われる。ま
た、位相の変化時の強い電場による絶縁破壊も起きな
い。
【0036】以上の交流電圧成分は波形が正弦波に限ら
ず、矩形波や三角波等であってもよい。そして周波数も
関係するが、電圧値は高い程トナーを振動させるように
なるが、反面、かぶりや落雷現象のような絶縁破壊が発
生し易くなる。かぶりの発生は直流電圧成分で防止し、
絶縁破壊は、現像スリーブ81の表面を樹脂や酸化皮膜等
により絶縁ないしは半絶縁にコーティングすることなど
によって防止することができる。
【0037】本発明の現像装置は、以上述べたように1
成分現像剤の現像剤層を像担持体である感光体ベルト1
に対して非接触に保ち、第1及び第2の振動電界によっ
てトナークラウドを発生させ、感光体ベルト1への分離
飛翔を向上させ、静電像への選択吸着性を向上させて、
従ってトナーに微粒子のものを用いることを可能にし
て、高画質画像の現像が行われるようにしたものである
が、それには次のような非磁性トナーからなる現像剤を
用いることが好ましい。
【0038】一般にトナーは、平均粒径が小さくなる
と、定性的に粒径の二乗に比例して帯電量が減少し、相
対的にファンデルワールス力のような付着力が大きくな
って、現像スリーブ81に強く付着し、また、非画像部に
飛散し易くなり、かぶりが発生し易くなる。そして、従
来の現像剤層現像方法では、平均粒径が10μm以下にな
ると、このような問題が顕著に現れるようになる。
【0039】その点を本発明の現像装置では現像剤層に
よる現像を二重の振動電界下で行うことで解消するよう
にしている。即ち、トナーの粒子は、第1の振動電界に
おいて強く振動を与えられて現像スリーブ81から離れて
トナークラウドを形成し、このクラウド直ぐ近くの現像
領域Aに運ばれて第1の振動電界より弱い第2の振動電
界下で静電潜像にトナー粒子が忠実に吸着されるように
なる。また、帯電量の低いトナーが画像部や非画像部に
移行することが殆どなくなるし、トナーが感光体ベルト
1と摺擦することもないので摩擦帯電により感光体ベル
ト1に付着することもなくなって、1μm程度のトナー
粒径のものまで用いられるようになる。
【0040】トナーの平均粒径が大きくなると、既に触
れているように、画像の荒れが目立つようになる。通
常、10本/mm程度のピッチで並んだ細線の解像力がある
現像には、平均粒径20μm程度のトナーでも問題ない
が、しかし、平均粒径1〜5μmの微粒子化したトナー
を用いると、解像力は格段に向上して、濃淡差も忠実に
再現した鮮明な高画質画像を与えるようになる。以上の
理由からトナーの粒径は平均粒径が10μm以下、好まし
くは1〜5μmが適正条件である。また、トナーの粒子
が電界に追随するために、トナー粒子の帯電量は1〜3
μC/gより大きいこと(好ましくは3〜30μC/g)が望ま
しい。特に粒径の小さい場合は高い帯電量が必要であ
る。
【0041】このようなトナーは、従来のトナーと同様
の方法で得られる。即ち、従来のトナーにおける球形や
不定形の非磁性のトナー粒子を平均粒径選別手段によっ
て選別したトナーを用いることができる。
【0042】本発明の現像装置において、好ましいトナ
ーは、スチレン系樹脂,ビニル系樹脂,エチル系樹脂,
ロジン変性樹脂,アクリル系樹脂,ポリアミド樹脂,エ
ポキシ樹脂,ポリエステル樹脂等の樹脂やパルミチン
酸,ステアリン酸等の脂肪酸ワックス等の樹脂を用い、
それにカラー顔料等の着色成分や必要に応じて帯電制御
剤等を加えて、従来公知のトナー粒子製造方法と同様の
方法によって作ることができる平均粒径が20μm以下、
好ましくは10μm以下、特に好ましくは1〜7μmの粒
子からなるものである。
【0043】本発明の現像装置には、以上述べたような
球状の非磁性トナー粒子からなる現像剤が好ましく用い
られるが、これにはまた、必要に応じて粒子の流動滑り
を良くするための流動化剤や像担持体面の清浄化に役立
つクリーニング剤等が混合される。流動化剤としては、
コロイダルシリカ、シリコンワニス、金属石鹸あるいは
非イオン表面活性剤等を用いることができ、クリーニン
グ剤としては、脂肪酸金属塩、有機基置換シリコンある
いはフッ素等表面活性剤等を用いることができる。
【0044】以上のような現像装置に、トナーにスチレ
ン・アクリル樹脂(三洋化成製ハイマーup110)100重
量部、カラー顔料10重量部からなる重量平均粒径が5μ
mの粉砕造粒法によって得られた非磁性粒子からなるも
のを用い、図1に示した装置により現像を行った。各ト
ナーの平均帯電量は−5μC/gであった。
【0045】かかる現像装置を装着した図2に示すカラ
ー画像形成装置で、感光体ベルト1はOPC感光体、そ
の周速は180mm/sec、感光体ベルト1に形成された静電
潜像の最高電位−800V,現像スリーブ81の外径30mm、
その回転数150rpm、現像剤D層の厚さは0.4mm、現像ス
リーブ81と感光体ベルト1との間隙0.7mm、現像スリー
ブ81に印加するバイアス電圧は直流電圧成分−700V、
交流電圧成分4KHz、ピーク間電圧1,000Vとし、電極
85aは感光体ベルト1から0.4mmに設置し−1000Vの直流
電圧を印加した。この実施例では現像スリーブ81上の現
像剤Dは感光体ベルト1の表面に接触しない。
【0046】以上の条件で現像を行って、それを普通紙
の転写紙にコロナ放電して転写し、表面温度140℃のヒ
ートローラ定着装置に通して定着した結果、得られた転
写紙の記録画像はエッジ効果やかぶりのない、そして濃
度が高い極めて鮮明なものであり、引き続いて5万枚の
記録を行ったが最初から最後まで安定して変わらない記
録画像を得ることができた。
【0047】以上の実施例においては特定の現像器を使
用中、他の使用しない現像器に、現像スリーブの回動状
態を停止し、現像スリーブに印加する交流バイアスを停
止した。すなわちフローティング状態あるいはトナーと
同極性あるいは異極性のバイアスを印加した。なお、電
極部材は画像形成中はトナーと同極性の電圧をそのまま
維持した。これにより、感光体上のトナー像から電極部
材へのトナーの移動を防止した。
【0048】又、電極部材としては、ウレタンゴム間に
100μmの電極板をはさんだ構造のものを用いた。
【0049】以上の実施例においては同様のバイアス条
件が得られた。現像スリーブ81に印加する交流電圧成分
の周波数と電圧を変化させた結果を図4に示した。図4
において、横線で陰を付した範囲がかぶりの発生し易い
範囲、縦線で陰を付した範囲が絶縁破壊の生じ易い範
囲、斜線で陰を付した範囲が画質低下を生じ易い範囲で
あり、陰を付していない範囲が安定して鮮明な画像の得
られる好ましい範囲である。図から明らかなように、か
ぶりの発生し易い範囲は、交流電圧成分の変化によって
変化する。なお、交流電圧成分の波形は、正弦波に限ら
ず、矩形波や三角波であってもよい。また、図の散点状
の陰を施した低周波領域は、周波数が低いために現像ム
ラが生ずるようになる範囲である。この好ましい範囲は
前記した好ましいd1,d2の条件下で同様な結果が得ら
れた。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明のカラー画像
形成装置に用いられる現像装置は、平均粒径が10μm以
下のトナーを用いてもトナー飛散のない高画質の画像が
得られ、像担持体上にトナー像を重ねて形成した多色像
を一括して転写材上に転写してカラー画像を得るカラー
画像形成装置において、トナー像間の混色が起きない、
現像効率が高くムラのない現像を行うことの可能な優れ
効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の現像装置を備えたカラー画像形成装置
の1例を示す断面図である。
【図3】像形成システムを示すブロック図である。
【図4】実施例においてバイアス電圧の交流成分を変化
させた場合の現像状態を示すグラフである。
【符号の説明】
1 感光体ベルト(像担持体) 4 ガイド部材 6 スコロトロン帯電器 7 光書込み装置 8,8A,8B,8C,8D 現像装置 12 転写器 13 クリーニング装置 81 現像スリーブ 83 撹拌器 84 ファーブラシ 85 電極板(板状部材) 85a 電極 85b 絶縁部材 86 規制ブレード(現像剤規制部材) E1,E3 直流バイアス電源 E2 交流バイアス電源 R1,R2 保護抵抗 A 現像領域 D 現像剤

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する像担持体の周縁部には、すくな
    くも帯電手段と、書き込み手段と、異なる色の一成分現
    像剤(トナー)を内蔵した複数の現像装置とが設けら
    れ、該現像装置の現像スリーブは前記像担持体と所定の
    間隙をもって対向し、前記帯電手段と書き込み手段とに
    よって前記像担持体上に形成された潜像に対し前記現像
    スリーブ上のトナーを飛翔させて非接触で反転現像を行
    うカラー画像形成装置であって、 前記現像装置の現像領域上流部には前記現像スリーブに
    当接する電極を有した板状部材が設けられていて、 前記電極と前記現像スリーブとの最近接間隙d2は、前
    記像担持体と前記現像スリーブとの最近接間隙d1に対
    し、d2=(0.2〜0.6)d1の関係にあり、前記現
    像スリーブには直流電圧と交流電圧が重畳されたバイア
    ス電圧の印加を行い 、前記電極には直流電圧の印加を行い、前記電極に印加
    する直流電圧は前記現像スリーブに印加する直流電圧と
    同極性で、かつ前記電極に印加する電圧は前記現像スリ
    ーブに印加する電圧より絶対値の高い電圧であることを
    特徴とするカラー画像形成装置。
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