JP3541568B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、複数の現像器と該複数の現像器へ補給されるトナーを収容した脱着可能な複数のトナー収容器とを備え、像担持体に近接して移動自在に設けられた現像ユニットを有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カラー複写機やカラープリンタ等の画像形成装置においては、感光体等の像担持体の小型化や装置全体の小型化を図るために、複数の現像器を備えた移動式(例えば回転式)の現像装置を備えたものが提案されている。例えば、像担持体に近接して設けられた回転体上の所定位置に、複数の現像器と該複数の現像装置へ補給されるトナーを収容した脱着可能な複数のトナー収容器とを配設し、前記回転体を回転して、各現像器を像担持体に対向する現像位置に順次移動(色切り替え)することにより、像担持体上の静電潜像を各色のトナーにより現像するようにした回転型現像ユニット(以下、リボルバ現像ユニットという)を備えた画像形成装置が知られている。
【0003】
このようなリボルバ現像ユニットでは、トナー収容器から現像器へのトナーの補給は、双方の接合部に設けられたトナー補給口を介して行われる。そして、このトナー補給口の向きがトナー収容器交換時にトナーがこぼれない方向に向く位置は一カ所しかないので、この位置(以下、交換位置という)にあるトナー収容器のみ交換可能となるように構成された装置がある。このような画像形成装置において複数のトナー収容器を交換するには、1つのトナー収容器を交換した後、リボルバ現像ユニットを回転させ、次のトナー収容器を交換位置に移動して交換するという動作を繰り返し行うことになる。
【0004】
なお、上記トナー収容器の交換位置への移動に関する技術として、例えば、特開平6−258905号公報には、現像カートリッジ(トナー収容器)の収容現像剤の消費完了が検知された場合、画像形成終了時に、消費完了した現像カートリッジを交換位置に配置するようにした装置が提案されている。また、本出願人は、トナー収容器の交換の有無を検出する検出装置の検出結果に基づいて、現像器の位置が、トナー収容器から現像器内へトナーが補給される所定の回転角度範囲内になるように、回転現像器ユニットを回転制御する装置を提案している(特願平6−106022号参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記リボルバ現像ユニットにおいて、例えば表面にトナーを含む現像剤を担持する現像剤担持体により現像を行う現像器を用いた場合には、ユニットの回転により現像器が移動すると、現像位置で像担持体に現像剤が接触するため、像担持体にトナーが付着してしまい、次に現像位置で像担持体に接触した現像器のトナーと混色してしまうという問題点があった。このように現像器のトナーが混色すると、画質の低下を招くだけでなく、多くのトナーが無駄に消費されることになる。こうした像担持体へのトナー付着は、通常の作像動作中に現像器を現像位置へ移動する際や、トナー収容器を交換位置へ移動する際に発生する。
【0006】
通常の作像動作中でのトナー付着を防止するものとしては、現像剤担持体へ印加する現像バイアスを制御するようにしたものが提案されている。例えば、特開平4−335667号公報には、現像器が現像位置にあるときのみ現像剤担持体を回転駆動させるものであって、所望の現像器が現像位置に到達する前に像担持体を帯電し、かつ現像バイアスを現像剤担持体に印加し、現像終了後は該現像器を現像位置外に移動した後に、現像剤担持体に印加している現像バイアスを解除する現像制御方式が提案されている(その他、特開昭63−1771674号公報)。
【0007】
上記特開平4−335667号などの技術は、トナー収容器を交換位置へ移動する際の像担持体へのトナー付着防止にも用いることができる。しかし、これらの技術では像担持体を帯電させたり、現像剤担持体への現像バイアスを切り替えるなどの動作を行う必要があるため、これら動作の立ち上げや立ち下げに時間がかかることになる。したがって、交換すべきトナー収容器を交換位置へ移動する動作の開始と終了までに時間がかかることになり、複数のトナー収容器を交換する場合は、ユーザの待ち時間が長くなるという問題点があった。
なお、先に挙げた特開平6−258905号公報、及び特願平6−106022号に提案されている装置では、トナー収容器を交換位置へ移動する際の像担持体へのトナー付着の防止については、何ら示唆されていない。
【0008】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その第1の目的は、トナー収容器を交換位置へ移動する際のトナーの混色を防止することができる画像形成装置を提供することにある。
【0009】
また、第2の目的は、上記トナーの混色を防止するにあたって、ユーザの待ち時間を必要最小限とすることができる画像形成装置を提供することにある。
【0010】
さらに、第3の目的は、トナー収容器を交換位置へ移動する際に無駄に消費されるトナーの量を低減することができる画像形成装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、回転駆動される像担持体と、回転駆動される現像剤担持体を備えた複数の現像器と、該複数の現像器のそれぞれに補給されるトナーを収容し、且つ前記複数の現像器に脱着可能に装着された複数のトナー収容器と、前記複数のトナー収容器における収容トナーの消費完了を検出するトナー消費検出手段とを備え、前記複数の現像器のうちの所望の現像器を像担持体と対向する現像位置へ移動して現像するとともに、前記トナー消費検出手段により収容トナーの消費完了が検出されたトナー収容器を、トナー収容器が交換可能となる交換位置へ移動するように構成された画像形成装置において、前記トナー消費検出手段により収容トナーの消費完了が検出されたトナー収容器を交換位置に移動する間は、前記像担持体を所定速度で回転駆動することを特徴とすることを特徴とするものである。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、上記像担持体を帯電させない状態で回転駆動することを特徴とするものである。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、上記像担持体を通常の現像速度よりも遅い速度で回転駆動することを特徴とするものである。
【0014】
請求項4の発明は、像を担持する表面が移動可能に構成された像担持体と、該像担持体に近接して移動可能に設けられた複数の現像器と、該複数の現像器のそれぞれに補給されるトナーを収容し、且つ前記複数の現像器に脱着可能に装着され、該現像器とともに移動する複数のトナー収容器と、前記複数のトナー収容器における収容トナーの消費完了を検出するトナー消費検出手段とを備え、前記トナー消費検出手段により収容トナーの消費完了が検出されたトナー収容器を、トナー収容器が交換可能となる交換位置へ移動するように構成された画像形成装置において、上記トナー消費検出手段によって複数の上記トナー収容器について収容トナーの消費完了が検出された場合に、その複数の上記トナー収容器のうち、何れかが上記交換位置で交換された後、別のトナー収容器の交換のために該トナー収容器を上記交換位置へ移動する際に、上記像担持体の表面を移動させることを特徴とするものである。
【0015】
請求項1乃至4の発明においては、収容トナーの消費完了が検出されたトナー収容器が交換位置に移動する間、像担持体の表面が所定速度で移動するので、トナー収容器の移動中に、現像位置で像担持体にトナーが付着しても、像担持体上のトナーが付着した部分は、像担持体の表面の移動とともに現像位置から離れるため、次の現像剤担持体が像担持体に接触したときに、前の現像器の色と混色することがない。なお、像担持体に付着したトナーは、従来周知のクリーニング装置により除去される。
【0016】
請求項2の発明においては、上記像担持体を帯電させない状態で移動するようにしたので、トナー付着を防止するために像担持体を帯電させるものに比べて、像担持体を帯電するのに必要な時間が不要となり、交換すべきトナー収容器を交換位置へ移動する際の切り替えに要する時間を短縮することができる。
【0017】
請求項3の発明においては、上記像担持体を通常の作像速度よりも遅い速度で移動するようにしたので、像担持体が現像剤担持体と接触する部分の面積が、通常の作像速度で回転駆動した場合に比べて小さくなり、像担持体上へ付着するトナーの量が少なくなる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を画像形成装置である電子写真式カラー複写機(以下、カラー複写機という)に適用した場合の一実施形態について説明する。
まず、図2を用いて、本実施形態に係るカラー複写機の概略構成及び動作について説明する。このカラー複写機は、カラー画像読取装置(以下、カラースキャナという)1、カラー画像記録装置(以下、カラープリンタという)2、給紙バンク3、後述する制御部等で構成されている。
【0020】
上記カラースキャナ1は、コンタクトガラス121上の原稿4の画像を照明ランプ122、ミラー群123a,b,c、及びレンズ124を介してカラーセンサ125に結像して、原稿4のカラー画像情報を、例えばRed,Green,Blue(以下、それぞれR,G,Bという)の色分解光毎に読み取り、電気的な画像信号に変換する。カラーセンサ125は、本例ではR,G,Bの色分解手段とCCDのような光電変換素子で構成され、原稿4の画像を色分解した3色のカラー画像を同時に読み取っている。そして、このカラースキャナ1で得たR,G,Bの色分解画像信号強度レベルをもとにして、図示しない画像処理部で色変換処理を行い、Black(以下、Bkという),Cyan(以下、Cという),Magenta(以下、Mという),Yellow(以下、Yという)のカラー画像データを得る。
【0021】
上記Bk,C,M,Yのカラー画像データを得るためのカラースキャナ1の動作は次のとおりである。後述のカラープリンタ2の動作とタイミングを取ったスキャナスタ−ト信号を受けて、照明ランプ122及びミラー群123a,b,c等からなる光学系が矢印左方向へ原稿4を走査し、1回の走査毎に1色のカラー画像データを得る。この動作を合計4回繰り返すことによって、順次4色のカラー画像データを得る。そして、その都度カラープリンタ2で順次顕像化しつつ、これを重ねあわせて最終的な4色フルカラー画像を形成する。
【0022】
上記カラープリンタ2は、像担持体としての感光体ドラム200、書き込み光学ユニット220、現像装置としてのリボルバ現像ユニット230、中間転写装置260、定着装置270等で構成されている。
【0023】
上記感光体ドラム200は矢印の反時計方向に回転し、その周りには、感光体クリーニング装置201、除電ランプ202、帯電器203、帯電電位検出手段としての電位センサ204、リボルバ現像ユニット230の選択された現像器、現像濃度パターン検知器205、中間転写装置260の中間転写ベルト261などが配置されている。
【0024】
また、上記書き込み光学ユニット220は、カラースキャナ1からのカラー画像データを光信号に変換して、原稿4の画像に対応した光書き込みを行い、感光体ドラム200に静電潜像を形成する。この書き込み光学ユニット220は、光源としての半導体レーザー221、図示しないレーザー発光駆動制御部、ポリゴンミラー222とその回転用モ−タ223、f/θレンズ224、反射ミラー225などで構成されている。
【0025】
また、上記リボルバ現像ユニット230は、Bk現像器231K、C現像器231C、M現像器231M、Y現像器231Y、及びユニット全体を反時計回りに回転させる後述の現像リボルバ駆動部などで構成されている。このリボルバ現像ユニット230に設置された各現像器は、静電潜像を現像するために現像剤の穂を感光体ドラム200の表面に接触させて回転する現像スリ−ブと、現像剤を汲み上げて撹拌するために回転する現像剤パドル、及び現像ローラを矢印の時計方向に回転させる後述の現像ローラ駆動部などで構成されている。各現像器231内のトナーはフェライトキャリアとの撹拌によって負極性に帯電され、また、各現像スリ−ブには図示しない現像バイアス印加手段としての現像バイアス電源によって負の直流電圧Vdcに交流電圧Vacが重畳された現像バイアスが印加され、現像スリ−ブが感光体ドラム200の金属基体層に対して所定電位にバイアスされている。
【0026】
複写機本体の待機状態では、リボルバ現像ユニット230はBk現像器231Kが現像位置に停止しており、コピ−動作が開始されると、カラースキャナ1で所定のタイミングからBkカラー画像データの読み取りを開始し、このカラー画像データに基づきレーザー光による光書き込み、静電潜像形成が始まる(以下、Bk画像データによる静電潜像をBk潜像という。C,M,Yについても同様)。このBk静電潜像の先端部から現像可能とすべくBk現像位置に静電潜像先端部が到達する前に、Bk現像スリ−ブを回転開始して、Bk静電潜像をBkトナーで現像する。そして、以後Bk静電潜像領域の現像動作を続けるが、静電潜像後端部がBk現像位置を通過した時点で、速やかに次の色の現像器が現像位置にくるまで、リボルバ現像ユニット230が回転する。これは少なくとも、次の画像データによる静電潜像先端部が到達する前に完了させる。
なお、このリボルバ現像ユニット230の構成については、後で詳しく説明する。
【0027】
また、上記中間転写装置260は、中間転写ベルト261、ベルトクリーニング装置262、紙転写コロナ放電器(以下、紙転写器という)263などで構成されている。中間転写ベルト261は駆動ローラ264a、転写対向ロ−ラ264b、クリーニング対向ロ−ラ264c及び従動ロ−ラ群に張架されており、図示しない駆動モ−タにより駆動制御される。この中間転写ベルト261の材質は、ETFE(エチレンテトラフロロエチレン)であり、その電気抵抗は表面抵抗で108〜1010Ω/c〓程度である。またベルトクリーニング装置262は、入口シ−ル、ゴムブレ−ド、排出コイル、入口シ−ル及びゴムブレ−ドの接離機構等で構成されており、1色目のBk画像を中間転写ベルト261に転写した後の2、3、4色目の画像をベルト転写している間はブレード接離機構によって中間転写ベルト261面から入口シ−ル、ブレ−ドを離間させておく。また紙転写器263は、コロナ放電方式にてAC電圧+DC電圧、又はDC電圧を印加して、中間転写ベルト261上の重ねトナー像を後述の転写紙に一括転写する。
【0028】
また、カラープリンタ2内の転写紙カセット207及び給紙バンク3内の転写紙カセット300a,b,cには、各種サイズの転写紙5が収納されており、指定されたサイズの転写紙5が、その転写紙カセットから、給紙コロ208,301a,b,cによってレジストロ−ラ対209方向に給紙、搬送される。また、OHP用紙や厚紙などの手差し給紙用にプリンタ2の右側面に手差しトレイ210がある。
【0029】
上記構成のカラー複写機において、画像形成サイクルが開始されると、まず感光体ドラム200は矢印の反時計方向に、中間転写ベルト261は矢印の時計回りに図示しない駆動モ−タによって回転される。中間転写ベルト261の回転に伴ってBkトナー像形成、Cトナー像形成、Mトナー像形成、Yトナー像形成が行われ、最終的にBk、C、M、Yの順に中間転写ベルト261上に重ねてトナー像が形成される。
【0030】
上記Bkトナー像形成は次のように行なわれる。帯電器203はコロナ放電によって感光体ドラム200を負電荷で約−700Vに一様帯電する。そして、半導体レーザ221はBkカラー画像信号に基づいてラスタ露光を行う。このラスタ像が露光されたとき、当初一様荷電された感光体ドラム200の露光された部分は、露光光量に比例する電荷が消失し、Bk静電潜像が形成される。そして、このBk静電潜像にBk現像ローラ上の負帯電のBkトナーが接触することにより、感光体ドラム200の電荷が残っている部分にはトナーが付着せず、電荷の無い部分つまり露光された部分にはBkトナーが吸着し、静電潜像と相似なBkトナー像が形成される。そして、感光体ドラム200上に形成されたBkトナー像は、感光体ドラム200と接触状態で等速駆動している中間転写ベルト261の表面に、ベルト転写器265によって転写される(以下、感光体ドラム200から中間転写ベルト261へのトナー像転写をベルト転写という)。
【0031】
感光体ドラム200上の若干の未転写残留トナーは、感光体ドラム200の再使用に備えて感光体クリーニング装置201で清掃される。ここで回収されたトナーは回収パイプを経由して図示しない排トナータンクに蓄えられる。
【0032】
感光体ドラム200側ではBk画像形成工程の次にC画像形成工程に進み、所定のタイミングでカラースキャナ1によるC画像データ読み取りが始まり、そのC画像データによるレーザー光書き込みで、C静電潜像形成を行う。そして、先のBk静電潜像の後端部が通過した後で、かつC静電潜像の先端部が到達する前にリボルバー現像ユニット230の回転動作が行なわれ、C現像器231Cが現像位置にセットされてC静電潜像がCトナーで現像される。以後、C静電潜像領域の現像を続けるが、C静電潜像の後端部が通過した時点で、先のBk現像器231Bの場合と同様にリボルバー現像ユニット230の回転動作を行ない、次のM現像器231Mを現像位置に移動させる。これもやはり次のM静電潜像の先端部が現像位置に到達する前に完了させる。
なお、M及びYの画像形成工程については、それぞれのカラー画像データ読み取り、静電潜像形成、現像の動作が上述のBK,Cの工程と同様であるので説明は省略する。
【0033】
上記中間転写ベルト261には、感光体ドラム200に順次形成するBk、C、M、Yのトナー像を、同一面に順次位置合わせして、4色重ねのトナー像が形成され、次の転写工程において、この4色のトナー像が転写紙5に紙転写器263により一括転写される。
(以下、余白)
【0034】
上記画像形成動作が開始される時期に、転写紙5は上記転写紙カセット又は手差しトレイのいずれかから給送され、レジストローラ対209のニップで待機している。そして、紙転写器263に中間転写ベルト261上のトナー像先端がさしかかるときに、ちょうど転写紙5の先端がこのトナー像の先端に一致するようにレジストローラ対209が駆動され、転写紙5とトナー像とのレジスト合わせが行われる。そして、転写紙5が中間転写ベルト261上のトナー像と重ねられて正電位の紙転写器263の上を通過する。このとき、コロナ放電電流で転写紙5が正電荷で荷電され、トナー画像のほとんどが転写紙5上に転写される。続いて紙転写器263の左側に配置した図示しないAC+DCコロナによる分離除電器との対向部を通過するときに、転写紙5は除電され、中間転写ベルト261から剥離して搬送ベルト211に移る。
【0035】
そして、中間転写ベルト261面から4色重ねトナー像を一括転写された転写紙5は、紙搬送ベルト211で定着装置270に搬送され、所定温度に制御された定着ロ−ラ271と加圧ロ−ラ272のニップ部でトナー像が溶融定着され、排出ローラ対212で装置本体外に送り出され、図示しないコピ−トレイに表向きにスタックされ、フルカラーコピーを得る。
【0036】
一方、ベルト転写後の感光体ドラム200の表面は、感光体クリーニング装置201(ブラシロ−ラ、ゴムブレ−ド)でクリーニングされ、除電ランプ202で均一に除電される。また、転写紙5にトナー像を転写した後の中間転写ベルト261の表面に残留したトナーは、ベルトクリーニング装置262のブレードを再びブレ−ド接離機構で押圧することによってクリーニングされる。
【0037】
ここで、リピ−トコピ−のときは、カラースキャナ1の動作及び感光体ドラム200への画像形成は、1枚目の4色目(Y)の画像形成工程に引き続き、所定のタイミングで2枚目の1色目(Bk)の画像形成工程に進む。また、中間転写ベルト261の方は、1枚目の4色重ねトナー像の転写紙5への一括転写工程に引き続き、表面のベルトクリーニング装置262でクリーニングされた領域に、2枚目のBkトナー像がベルト転写されるようにする。その後は、1枚目と同様動作になる。
【0038】
以上は、4色フルカラーコピ−を得るコピ−モ−ドであったが、3色コピ−モ−ド、2色コピ−モ−ドの場合は、指定された色と回数の分について、上記同様の動作を行うことになる。
【0039】
また、単色コピ−モ−ドの場合は、所定枚数が終了するまでの間、リボルバ現像ユニット230の所定色の現像器のみを現像作動状態にして、ベルトクリーニング装置262のブレ−ドを中間転写ベルト261に押圧状態のまま連続してコピ−動作を行う。
【0040】
また、A3サイズのフルカラーコピーモードの場合には、中間転写ベルト261が1周するごとに1色のトナー像を形成し、4回転で4色のトナー像を形成していくのが望ましいが、装置全体を小さく、つまり中間転写ベルト261の周長を抑え、小サイズの場合のコピースピードを確保し、かつ最大サイズのコピースピードも落さないようにするためには、中間転写ベルト261が2周する間に1色のトナー像を形成するのが好ましい。この場合には、Bkトナー像を中間転写ベルト261に転写した後、次の中間転写ベルト261の1周では、カラープリンタ2における現像及び転写が行なわれずに空回転し、その次の1周で次色のCトナーによる現像を行ない、そのCトナー像を中間転写ベルト261に転写するように順次行なっていく。このとき現像器切り換えのためのリボルバ現像ユニット230の回転動作は、上記空回転時に行なう。
【0041】
次に、上記リボルバ現像ユニット230について説明する。
図3は、現像器231K,C,M,Yが一体となったリボルバ現像ユニット230の内部構造を示す断面図である。図3では、感光体ドラム200に対向する現像位置にあるのがBk現像器231Kの現像室で、図中時計回りの順に、C現像器231Cの現像室、M現像器231Mの現像室、Y現像器231Yの現像室となっている。
【0042】
ここで、4つの現像室の内部構造は全く同じであるので、以下、図3で現像位置にあるBk現像器231Kを代表して内部構造を説明する。現像ケーシング230Aには、感光体ドラム200に向けた開口部が形成され、この開口部を介して一部が露出するように、図示しないマグネットローラを内包する現像ローラ231KRが設けられている。また、現像室内には、現像ローラ231KRに担持されて感光体ドラム200との対向部へ搬送される現像剤量を規制するドクタブレード231KDと、このドクタブレード231KDで規制されて現像室内に押し留められた現像剤の一部を中心軸線方向に沿って奥側から手前側へ搬送する上搬送スクリュー231KSとスクリューケース231KC、及び現像室内の現像剤を撹拌する撹拌パドル231KPとが設けられている。この撹拌パドル231KP内には、中心軸線方向に沿って手前側から奥側へ現像剤を搬送する下搬送スクリュー231KSPが収容されている。この下搬送スクリュー231KSPの下方の現像ケーシング230Aには、現像室内の現像剤を回収するための図示しない剤回収口が形成され、常時は剤回収用フタ231KZで閉じられている。
【0043】
図4は、上記リボルバ現像ユニット230におけるトナー循環経路を示す概念断面図である。スクリューケース231KC内において、ドクタブレード231KDで規制され、上搬送スクリュー231KSにより図中右側から左側へ搬送された現像剤は、前側板231FFを通過して落下部232から下搬送スクリュー231KSP上に落下し、さらに下搬送スクリュー231KSPにより図中左側から前側板231FFを通過して右側へ搬送される。これにより、現像ローラ231KR(図3参照)は、撹拌パドル231KP上に存在する現像剤を汲み上げ、現像領域へ搬送する。そして、一部ドクタブレード231KDで規制された現像剤は、スクリューケース231KC内に落下し、このスクリューケース231KCで現像ローラ231KRの有効幅内に搬送され、この有効幅内の撹拌パドル231KPの中空円筒部の図示しない現像剤排出口から現像室内に排出され、再び現像ローラ231KRに担持される。つまり、現像室内での現像剤のいわゆる横撹拌が行われる。そして、撹拌パドル231KPの中空円筒部の図示しない現像剤排出口から現像室下部に排出された現像剤が、撹拌パドル231KPの回転によりその撹拌板部においていわゆる縦撹拌が行われる。また、図示しないトナー補給ローラの回転により、下搬送スクリュー231KSP上に落下したトナーQが、この下搬送スクリュー231KSPにより落下部232まで搬送され、ここで上搬送スクリュー231KSから落下した現像剤内に取り込まれて互いに混合され、この混合された現像剤が図示しない現像剤排出口から現像室内に入ることにより、現像室内の現像剤のトナー濃度を上昇させる。
【0044】
次に、トナー補給について説明する。
図5は、トナー補給部233の内部構造を示す断面図であり、図3に示すようにBk現像器231Kが現像位置にあるときの状態を示している。トナー補給部233は、各色に対応したトナー収容器としてのトナーカートリッジ230KT、230CT、230MT、230YTにより構成されている。このうち、黒用のトナーカートリッジ230KTは、黒トナーの使用頻度が高いためリボルバ現像ユニット230の中心部分に設置されている。このトナーカートリッジ230KTは、紙面垂直方向に長く容量をもたせており、リボルバ現像ユニット230の回転とともにBKトナーホッパ230KTHにトナーRが補給されるように構成されている。このBKトナーホッパ230KTHとトナーRを搬送する下搬送スクリュー231KSPとの間には、補給ローラ230KRを回転させる補給モータ230HMが配置されている。また、その他のトナーカートリッジ230CT、230MT、230YTは、各トナーカートリッジの略凹形状に形成された部分と、各トナーホッパの略凸形状に形成された部分とが嵌合した状態で組み付けられている。
【0045】
Bk現像器231Kへのトナー補給を実施する場合は、まず補給モータ230HMを回転させて補給ローラ230KRを回転させる。すると、トナーカートリッジ230KT又はBKトナーホッパ230KTH内のトナーが下搬送スクリュー231KSP(図4)上に落下して、この下搬送スクリュー231KSPの回転とともに搬送され、混合撹拌されながら前側板231FF(図4)を通過して現像器内に送られる。
【0046】
また、上記リボルバ現像ユニット230において、トナーカートリッジの交換位置は、トナーカートリッジ内に残トナーがあっても、装置の内外にトナーが飛散しないように、トナーカートリッジの図示しない補給口が上を向いている第3象限の位置に限られている。例えば、図5ではトナーカートリッジ230MTが第3象限にあるため、この状態ではトナーカートリッジ230MTのみ交換可能となる。この交換位置の限定は、カートリッジの部分を覆っている図示しないインナーカバーの形状により規制されている。すなわち、インナーカバーには第3象限のトナーカートリッジの位置にのみ切り欠きが形成されていて、この切り欠きの位置以外ではトナーカートリッジが取り出せないように構成されている。ただし、黒用のトナーカートリッジ230KTは、図5の位置から90度反時計回りに移動したところで交換可能となっている。
【0047】
図1は、本実施形態に係るカラー複写機の制御系の構成を示すブロック図である。制御部500は、上記カラー複写機における電子写真プロセスや紙搬送処理を制御する部分であり、演算制御処理を実行するCPU(中央処理装置)500Aと、前記演算制御処理のための基本プログラム及びこれらの処理のための基本データを蓄積しているROM500Bと、各種データを一時的に格納及び退避させるための500Cと、外部機器と接続するためのI/Oインターフェース500Dとから構成されている。
【0048】
上記I/Oインターフェース500Dの入力側には、感光体ドラム200と対向配置されている光学センサ(発光素子及び受光素子との組み合わせからなる現像濃度パターン検知器)205、電位センサ(電位検出器)204、BK用カートリッジセンサ273、カラー用カートリッジセンサ274がそれぞれ接続されている。
上記電位センサ204は、感光体ドラム200の現像位置前の帯電電位を検出するためのセンサである。
上記各カートリッジセンサ273及び274は、トナーカートリッジの交換の有無を検出するための光学センサである。BK用カートリッジセンサ273は黒用のトナーカートリッジ230KTの交換の有無を検出し、カラー用カートリッジセンサ274はその他のカラー用のトナーカートリッジ230CT、230MT、230YTの交換位置における交換の有無を検出する。図5において、BK用カートリッジセンサ273はトナーカートリッジ230YTの後ろ側に配置されており(図示せず)、カラー用カートリッジセンサ274は第3象限の下方、この例ではトナーカートリッジ230MTの下方に配置されている。これらのカートリッジセンサは、例えば反射型のフォトセンサにより構成することができる。例えばカラー用カートリッジセンサ274を反射型のフォトセンサで構成した場合、トナーカートリッジが第3象限の位置にあるときは反射を検出して、上記制御部500へトナーカートリッジ有りを通知し、またトナーカートリッジが第3象限に無いときには反射を検出しないので、制御部500へトナーカートリッジ無しを通知する。
【0049】
また、上記I/Oインターフェース500Dの出力側には、現像バイアス制御駆動部502、帯電制御駆動部503、トナー補給駆動部504、レーザ発光駆動部505、現像ローラ駆動部501、現像リボルバ駆動部506、感光体駆動部507がそれぞれ接続されている。
【0050】
上記現像ローラ駆動部501は、上記現像器231K〜231Yの各現像ローラに接続されており、各現像ローラの回転駆動を制御できるように構成されている。また、現像ローラ駆動部501は、上記制御部500からの制御信号に基づいて、リボルバ現像ユニット230を回転させてトナーカートリッジを交換位置へ移動する間、所定の現像ローラを回転駆動できるように構成されている。この場合、現像ローラの速度は、通常の作像速度よりも遅い速度、例えば半分の速度で回転駆動できるように構成されている。
【0051】
上記感光体駆動部507は、感光体ドラム200に接続されており、感光体ドラム200の回転駆動を制御できるように構成されている。また、感光体駆動部507は、上記制御部500からの制御信号に基づいて、リボルバ現像ユニット230を回転させてトナーカートリッジを交換位置へ移動する間、感光体ドラム200を回転駆動できるように構成されている。この場合、感光体ドラム200の速度は、通常の作像速度よりも遅い速度、例えば半分の速度で回転駆動できるように構成されている。
【0052】
上記帯電制御駆動部503は、帯電器203(図2)に接続されており、感光体ドラム200上での帯電を制御できるように構成されている。また、帯電制御駆動部503は、上記制御部500からの制御信号に基づいて、リボルバ現像ユニット230を回転させてトナーカートリッジを交換位置へ移動する間、感光体ドラム200を帯電しないように制御される。
【0053】
上述したようなトナー補給が実施される場合は、感光体ドラム200の表面上に基準パターンの画像を形成し、その画像濃度を光学センサ205で検出する。CPU500Aは検出データとROM500Bに格納していた基準データとを比較演算して、適切なトナー補給量を決定する。そして、決定したトナー補給量に基づいてトナー補給駆動部504を制御し、現像機内にあるトナー濃度が所定濃度となるように制御する。このようなトナー補給動作を実行したときに、現像機内のトナー濃度が連続(例えば3回)して低いと判断された場合には、トナーカートリッジ内の収容トナーが消費完了したものと判断している。
ここで、ユーザによるトナーカートリッジの交換が行われるが、交換すべきトナーカートリッジが交換位置で停止していないと、ユーザ自身が交換したいトナーカートリッジを手作業で交換位置まで移動しなければならない。そこで、トナーカートリッジ内の収容トナーが消費完了したものと判断した場合には、リボルバ現像ユニット230を回転させ、消費完了が検出されたトナーカートリッジを交換位置に移動するようにしている。これらの動作は通常の作像動作終了時に実行される。
【0054】
上記トナーの消費完了が複数のトナーカートリッジについて検出された場合には、使用頻度の高いトナーカートリッジから先に交換されるようにするため、優先されるトナー色のトナーカートリッジを先に交換位置に移動し、該トナーカートリッジの交換が検出された後、次に優先順位の高いトナーカートリッジを交換位置に移動するような制御を行っている。ここで、優先されるトナー色とは、例えばBKとCに消費完了が検出された場合は、使用頻度の高いトナー色であるBKが優先される。また、トナーの消費完了を後述するトナーニアエンド及びトナーエンドで表す場合には、トナーエンドのトナーカートリッジを優先する。
【0055】
この複写機では、トナー補給を何回か実施した時に、現像器内のトナー濃度が連続して3回低いと判断された場合には、現像器がトナーニアエンド状態にあると判断し、この現像器に対応した、図示しない操作パネル上のトナーニアエンドランプを点灯させている。このトナーニアエンドランプが点灯した後、この現像器による所定枚数のプリント動作が許可されるが、この後は、現像器がトナーエンド状態にあると判断し、この現像器に対応した、図示しない操作パネル上のトナーエンドランプを点灯させている。このトナーエンドランプが点灯した後は、例えばプリント動作を許可することなく、ユーザによりトナーカートリッジが交換されるまで待機したり、あるいはその他の準備動作を実行する。なお、トナーカートリッジは、トナーエンドあるいはトナーニアエンド以外の理由によっても交換されるが、ここではトナーエンドあるいはトナーニアエンドが検出されたときに交換されるものとする。
【0056】
上記待機状態となったカラー複写機に対して、ユーザにより装置の前カバー(以下、ドアという)が開かれて、交換位置からトナーカートリッジが取り出され、新しいトナーカートリッジが装着され、ドアが閉じられると、トナーカートリッジの交換作業が終了する。この作業の後、プリンタ内部では現像器のトナー濃度を復帰させるためのリカバリ動作が実行され、これが終了すると、新しいトナーカートリッジの装着された現像器が現像可能状態となる。なお、ドアの開閉は図示しないドアセンサにより検出されており、検出結果は制御部500へ通知されている。
【0057】
図6は、上記構成のカラー複写機において、カートリッジセンサ(BK用又はカラー用)、図示しないドアセンサ、感光体駆動部507、現像ローラ駆動部501、現像リボルバ駆動部506の出力を示したタイミングチャートである。ここでは、複数のトナーカートリッジについてトナーエンドが検出され、1色目が交換された後、次に交換すべきトナーカートリッジを交換位置へ移動する際のタイミングチャートを示している。
【0058】
まず、ユーザがドアを開くと、図示しないドアセンサによりドアオープンが検出され、続いて、カートリッジセンサにより、交換すべきトナーカートリッジの交換の有無が検出される。そして、カートリッジの交換が完了して、ドアセンサによりドアクローズが検出されると、CPU500Aは、感光体駆動部507、現像ローラ駆動部501にそれぞれ制御信号を送り、ON状態とする。その後、現像リボルバ駆動部506に制御信号を送り、ON状態として、リボルバ現像ユニット230を回転させる。そして、次に交換すべきトナーカートリッジが交換位置に達したところで現像リボルバ駆動部506をOFFとする。この後、感光体駆動部507、現像ローラ駆動部501にそれぞれ制御信号を送り、OFF状態とする。
(以下、余白)
【0059】
上記制御では、トナーカートリッジ交換を検出して、次に交換の必要なトナーカートリッジを交換位置へ移動しているが、ユーザがトナーカートリッジを交換しなかった場合を想定して、ドアオープン/クローズのみの場合、すなわち、図6でカートリッジセンサからの出力がないままドアクローズが検出された場合でも、次に交換が必要なトナーカートリッジを交換位置へ移動するようにしている。また、トナーカートリッジの交換動作中は、図示しない操作パネルにメッセージ表示を行い、ユーザに注意を促す。そして、全てのトナーカートリッジの交換が終了したところで、現像器のトナー濃度を復帰させるためのリカバリ動作を実行する。
【0060】
以上のように構成されたカラー複写機によれば、複数のトナーカートリッジを交換位置へ移動する際に、リボルバ現像ユニット230を回転させている間は、感光体ドラム200を所定速度で回転させるようにしたので、トナーカートリッジの移動中に、現像位置で感光体ドラム200にトナーが付着しても、感光体ドラム200上のトナーが付着した部分は、その後、感光体ドラム200の回転とともに現像位置から離れる。この結果、次の現像器が感光体ドラム200に接触したときに、その現像器の現像ローラには前の現像器の色のトナーが接することがなく、トナーの混色が防止される。このように、上記カラー複写機によれば、トナーカートリッジの移動中に生じる現像器の混色が防止されるので、良好な画像を得ることができる。なお、感光体ドラム200上に付着したトナーは、感光体クリーニング装置201により清掃される。
【0061】
ところで、上記リボルバ現像ユニット230を回転させている間、感光体ドラム200を帯電させない状態で回転させるようにしてもよい。この場合は、感光体ドラム200を帯電させるのに必要な時間が不要となるため、交換すべきトナーカートリッジを交換位置へ移動する際の切り替えに要する時間を短縮することができる。よって、複数のトナーカートリッジを交換する場合でも、ユーザの待ち時間を必要最小限とすることができる。
【0062】
また、上記感光体ドラム200を回転させている間、感光体ドラム200の回転速度を通常の作像速度よりも遅い速度で回転駆動させるようにしてもよい。この場合は、感光体ドラム200が現像ローラと接触する部分の面積を、通常の作像速度で回転駆動した場合に比べて小さくすることができる。また、感光体ドラムと現像ローラとのニップ部においては、現像ローラから感光体ドラム200に付着したトナーの一部が、現像ローラ上の他の部分のトナーによりかきとられ、再び現像ローラに取り込まれるが、感光体ドラム200の回転速度を遅くすると、感光体ドラム200に付着したトナーをかき取る量が増えることになる。こうした理由から、感光体ドラム200上へ付着するトナーの量が少なくなり、トナーカートリッジの移動により無駄に消費されるトナーの量を低減することができる。
【0063】
さらに、上記感光体ドラム200を回転させている間、現像ローラを通常の作像速度よりも遅い速度で回転駆動させるようにしてもよい。この場合、現像ローラの遠心力が通常の作像時より弱まるため、現像ローラの遠心力によりローラ表面から脱離するトナーや、ドクタブレードの隙間から飛散するトナーの量を抑えることができる。さらには、現像ケーシングと現像ローラ(例えば図3の現像ケーシング230Aと現像ローラ231KR)とが接する部分において、現像ローラの回転により現像剤が現像ケーシングに接触した際の衝撃が抑えられるので、両者の隙間から飛散するトナーの量を抑えることができる。このように、現像ローラを通常の作像速度よりも遅い速度で回転駆動することにより、現像器の様々な部分から飛散するトナーの量を低減することができるので、トナーカートリッジの移動により無駄に消費されるトナーの量をさらに低減することができる。
【0064】
なお、上記実施形態では、像担持体として感光体ドラムを用いた例について説明したが、例えば2つのローラ間に張架され、無端移動する感光体ベルトにも適用することができる。
【0065】
【発明の効果】
請求項1乃至4の発明によれば、像担持体上のトナーが付着した部分を、像担持体の回転とともに現像位置から離すようにしたので、次の現像剤担持体が現像位置で像担持体に接触したときに、前の現像器の色と混色することがなくなり、良好な画像を得ることができる。
【0066】
とくに、請求項2の発明によれば、像担持体を帯電させるのに必要な時間が不要となるため、交換すべきトナー収容器を交換位置へ移動する際の切り替えに要する時間が短縮され、ユーザの待ち時間を必要最小限とすることができる。
【0067】
とくに、請求項3の発明によれば、像担持体と現像剤担持体とが接触する部の面積を、通常の作像速度で回転駆動した場合に比べて小さくすることができるので、像担持体上へ付着するトナーの量が少なくなり、トナー収容器の移動により無駄に消費されるトナーの量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るカラー複写機の制御系の構成を示すブロック図。
【図2】同カラー複写機の概略構成図。
【図3】リボルバ現像ユニットの内部構造を示す断面図。
【図4】リボルバ現像ユニットにおけるトナー循環経路を示す概念断面図。
【図5】トナー補給部の内部構造を示す断面図。
【図6】交換すべきトナーカートリッジを交換位置へ移動する際の各部の出力を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
1 カラースキャナ
2 カラープリンタ
200 感光体ドラム
230 リボルバ現像ユニット
231KS 上搬送スクリュー
231KSP 下搬送スクリュー
231KR 現像ローラ
273 BK用カートリッジセンサ
274 カラー用カートリッジセンサ
500 制御部
507 感光体駆動部

Claims (4)

  1. 像を担持する表面が移動可能に構成された像担持体と、該像担持体に近接して移動可能に設けられた複数の現像器と、該複数の現像器のそれぞれに補給されるトナーを収容し、且つ前記複数の現像器に脱着可能に装着され、該現像器とともに移動する複数のトナー収容器と、前記複数のトナー収容器における収容トナーの消費完了を検出するトナー消費検出手段とを備え、
    前記トナー消費検出手段により収容トナーの消費完了が検出されたトナー収容器を、トナー収容器が交換可能となる交換位置へ移動するように構成された画像形成装置において、
    前記トナー消費検出手段により収容トナーの消費完了が検出されたトナー収容器を作像動作終了時に交換位置移動する間は、前記像担持体の表面を移動させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記像担持体を、帯電させない状態で移動させることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2の画像形成装置において、
    上記像担持体を、通常の現像速度よりも遅い速度で移動させることを特徴とする画像形成装置。
  4. 像を担持する表面が移動可能に構成された像担持体と、該像担持体に近接して移動可能に設けられた複数の現像器と、該複数の現像器のそれぞれに補給されるトナーを収容し、且つ前記複数の現像器に脱着可能に装着され、該現像器とともに移動する複数のトナー収容器と、前記複数のトナー収容器における収容トナーの消費完了を検出するトナー消費検出手段とを備え、
    前記トナー消費検出手段により収容トナーの消費完了が検出されたトナー収容器を、トナー収容器が交換可能となる交換位置へ移動するように構成された画像形成装置において、
    上記トナー消費検出手段によって複数の上記トナー収容器について収容トナーの消費完了が検出された場合に、その複数の上記トナー収容器のうち、何れかが上記交換位置で交換された後、別のトナー収容器の交換のために該トナー収容器を上記交換位置へ移動する際に、上記像担持体の表面を移動させることを特徴とする画像形成装置。
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