JPH09297448A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09297448A
JPH09297448A JP8137707A JP13770796A JPH09297448A JP H09297448 A JPH09297448 A JP H09297448A JP 8137707 A JP8137707 A JP 8137707A JP 13770796 A JP13770796 A JP 13770796A JP H09297448 A JPH09297448 A JP H09297448A
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貴之 丸田
Shinji Kato
真治 加藤
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仰太 藤森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リボルバ現像ユニットを備えた画像形成装置に
おいて、交換すべきトナー収容器を交換位置へ移動する
際の現像器のトナーの混色を防止する。 【解決手段】リボルバ現像ユニット230を回転させ
て、交換すべきトナーカートリッジを所定の交換位置に
移動する間、感光体ドラム200を所定速度で回転駆動
するように構成し、感光体ドラム200にトナーが付着
しても、次のトナーカートッジが感光体ドラム200に
接触する時には、トナー付着部分を現像位置から離れた
位置へ移動させることにより、次の現像器が感光体ドラ
ム200と接触したときに、前のトナーカートリッジの
色と混色しないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、複
数の現像器と該複数の現像器へ補給されるトナーを収容
した脱着可能な複数のトナー収容器とを備え、像担持体
に近接して移動自在に設けられた現像ユニットを有する
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー複写機やカラープリンタ等
の画像形成装置においては、感光体等の像担持体の小型
化や装置全体の小型化を図るために、複数の現像器を備
えた移動式(例えば回転式)の現像装置を備えたものが
提案されている。例えば、像担持体に近接して設けられ
た回転体上の所定位置に、複数の現像器と該複数の現像
装置へ補給されるトナーを収容した脱着可能な複数のト
ナー収容器とを配設し、前記回転体を回転して、各現像
器を像担持体に対向する現像位置に順次移動(色切り替
え)することにより、像担持体上の静電潜像を各色のト
ナーにより現像するようにした回転型現像ユニット(以
下、リボルバ現像ユニットという)を備えた画像形成装
置が知られている。
【0003】このようなリボルバ現像ユニットでは、ト
ナー収容器から現像器へのトナーの補給は、双方の接合
部に設けられたトナー補給口を介して行われる。そし
て、このトナー補給口の向きがトナー収容器交換時にト
ナーがこぼれない方向に向く位置は一カ所しかないの
で、この位置(以下、交換位置という)にあるトナー収
容器のみ交換可能となるように構成された装置がある。
このような画像形成装置において複数のトナー収容器を
交換するには、1つのトナー収容器を交換した後、リボ
ルバ現像ユニットを回転させ、次のトナー収容器を交換
位置に移動して交換するという動作を繰り返し行うこと
になる。
【0004】なお、上記トナー収容器の交換位置への移
動に関する技術として、例えば、特開平6−25890
5号公報には、現像カートリッジ(トナー収容器)の収
容現像剤の消費完了が検知された場合、画像形成終了時
に、消費完了した現像カートリッジを交換位置に配置す
るようにした装置が提案されている。また、本出願人
は、トナー収容器の交換の有無を検出する検出装置の検
出結果に基づいて、現像器の位置が、トナー収容器から
現像器内へトナーが補給される所定の回転角度範囲内に
なるように、回転現像器ユニットを回転制御する装置を
提案している(特願平6−106022号参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記リボルバ現像ユニ
ットにおいて、例えば表面にトナーを含む現像剤を担持
する現像剤担持体により現像を行う現像器を用いた場合
には、ユニットの回転により現像器が移動すると、現像
位置で像担持体に現像剤が接触するため、像担持体にト
ナーが付着してしまい、次に現像位置で像担持体に接触
した現像器のトナーと混色してしまうという問題点があ
った。このように現像器のトナーが混色すると、画質の
低下を招くだけでなく、多くのトナーが無駄に消費され
ることになる。こうした像担持体へのトナー付着は、通
常の作像動作中に現像器を現像位置へ移動する際や、ト
ナー収容器を交換位置へ移動する際に発生する。
【0006】通常の作像動作中でのトナー付着を防止す
るものとしては、現像剤担持体へ印加する現像バイアス
を制御するようにしたものが提案されている。例えば、
特開平4−335667号公報には、現像器が現像位置
にあるときのみ現像剤担持体を回転駆動させるものであ
って、所望の現像器が現像位置に到達する前に像担持体
を帯電し、かつ現像バイアスを現像剤担持体に印加し、
現像終了後は該現像器を現像位置外に移動した後に、現
像剤担持体に印加している現像バイアスを解除する現像
制御方式が提案されている(その他、特開昭63−17
71674号公報)。
【0007】上記特開平4−335667号などの技術
は、トナー収容器を交換位置へ移動する際の像担持体へ
のトナー付着防止にも用いることができる。しかし、こ
れらの技術では像担持体を帯電させたり、現像剤担持体
への現像バイアスを切り替えるなどの動作を行う必要が
あるため、これら動作の立ち上げや立ち下げに時間がか
かることになる。したがって、交換すべきトナー収容器
を交換位置へ移動する動作の開始と終了までに時間がか
かることになり、複数のトナー収容器を交換する場合
は、ユーザの待ち時間が長くなるという問題点があっ
た。なお、先に挙げた特開平6−258905号公報、
及び特願平6−106022号に提案されている装置で
は、トナー収容器を交換位置へ移動する際の像担持体へ
のトナー付着の防止については、何ら示唆されていな
い。
【0008】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その第1の目的は、トナー収容器を交換位置へ
移動する際のトナーの混色を防止することができる画像
形成装置を提供することにある。
【0009】また、第2の目的は、上記トナーの混色を
防止するにあたって、ユーザの待ち時間を必要最小限と
することができる画像形成装置を提供することにある。
【0010】さらに、第3の目的は、トナー収容器を交
換位置へ移動する際に無駄に消費されるトナーの量を低
減することができる画像形成装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、回転駆動される像担持体と、回
転駆動される現像剤担持体を備えた複数の現像器と、該
複数の現像器のそれぞれに補給されるトナーを収容し、
且つ前記複数の現像器に脱着可能に装着された複数のト
ナー収容器と、前記複数のトナー収容器における収容ト
ナーの消費完了を検出するトナー消費検出手段とを備
え、前記複数の現像器のうちの所望の現像器を像担持体
と対向する現像位置へ移動して現像するとともに、前記
トナー消費検出手段により収容トナーの消費完了が検出
されたトナー収容器を、トナー収容器が交換可能となる
交換位置へ移動するように構成された画像形成装置にお
いて、前記トナー消費検出手段により収容トナーの消費
完了が検出されたトナー収容器を交換位置に移動する間
は、前記像担持体を所定速度で回転駆動することを特徴
とすることを特徴とするものである。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記像担持体を帯電させない状態で回転駆動するこ
とを特徴とするものである。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、上記像担持体を通常の現像速度よりも遅い速
度で回転駆動することを特徴とするものである。
【0014】請求項4の発明は、請求項1、2又は3の
発明において、上記現像剤担持体を通常の現像速度より
も遅い速度で回転駆動することを特徴とするものであ
る。
【0015】請求項1の発明においては、収容トナーの
消費完了が検出されたトナー収容器が交換位置に移動す
る間、像担持体の表面が所定速度で移動するので、トナ
ー収容器の移動中に、現像位置で像担持体にトナーが付
着しても、像担持体上のトナーが付着した部分は、像担
持体の表面の移動とともに現像位置から離れるため、次
の現像剤担持体が像担持体に接触したときに、前の現像
器の色と混色することがない。なお、像担持体に付着し
たトナーは、従来周知のクリーニング装置により除去さ
れる。
【0016】請求項2の発明においては、上記像担持体
を帯電させない状態で移動するようにしたので、トナー
付着を防止するために像担持体を帯電させるものに比べ
て、像担持体を帯電するのに必要な時間が不要となり、
交換すべきトナー収容器を交換位置へ移動する際の切り
替えに要する時間を短縮することができる。
【0017】請求項3の発明においては、上記像担持体
を通常の作像速度よりも遅い速度で移動するようにした
ので、像担持体が現像剤担持体と接触する部分の面積
が、通常の作像速度で回転駆動した場合に比べて小さく
なり、像担持体上へ付着するトナーの量が少なくなる。
【0018】請求項4の発明においては、上記像担持体
を移動する際に、現像剤担持体を通常の作像速度よりも
遅い速度で回転駆動するようにしたので、現像剤担持体
の回転により生じる遠心力は通常の作像時よりも弱くな
り、現像剤担持体表面から飛散するトナーの量が少なく
なる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
る電子写真式カラー複写機(以下、カラー複写機とい
う)に適用した場合の一実施形態について説明する。ま
ず、図2を用いて、本実施形態に係るカラー複写機の概
略構成及び動作について説明する。このカラー複写機
は、カラー画像読取装置(以下、カラースキャナとい
う)1、カラー画像記録装置(以下、カラープリンタと
いう)2、給紙バンク3、後述する制御部等で構成され
ている。
【0020】上記カラースキャナ1は、コンタクトガラ
ス121上の原稿4の画像を照明ランプ122、ミラー
群123a,b,c、及びレンズ124を介してカラー
センサ125に結像して、原稿4のカラー画像情報を、
例えばRed,Green,Blue(以下、それぞれ
R,G,Bという)の色分解光毎に読み取り、電気的な
画像信号に変換する。カラーセンサ125は、本例では
R,G,Bの色分解手段とCCDのような光電変換素子
で構成され、原稿4の画像を色分解した3色のカラー画
像を同時に読み取っている。そして、このカラースキャ
ナ1で得たR,G,Bの色分解画像信号強度レベルをも
とにして、図示しない画像処理部で色変換処理を行い、
Black(以下、Bkという),Cyan(以下、C
という),Magenta(以下、Mという),Yel
low(以下、Yという)のカラー画像データを得る。
【0021】上記Bk,C,M,Yのカラー画像データ
を得るためのカラースキャナ1の動作は次のとおりであ
る。後述のカラープリンタ2の動作とタイミングを取っ
たスキャナスタ−ト信号を受けて、照明ランプ122及
びミラー群123a,b,c等からなる光学系が矢印左
方向へ原稿4を走査し、1回の走査毎に1色のカラー画
像データを得る。この動作を合計4回繰り返すことによ
って、順次4色のカラー画像データを得る。そして、そ
の都度カラープリンタ2で順次顕像化しつつ、これを重
ねあわせて最終的な4色フルカラー画像を形成する。
【0022】上記カラープリンタ2は、像担持体として
の感光体ドラム200、書き込み光学ユニット220、
現像装置としてのリボルバ現像ユニット230、中間転
写装置260、定着装置270等で構成されている。
【0023】上記感光体ドラム200は矢印の反時計方
向に回転し、その周りには、感光体クリーニング装置2
01、除電ランプ202、帯電器203、帯電電位検出
手段としての電位センサ204、リボルバ現像ユニット
230の選択された現像器、現像濃度パターン検知器2
05、中間転写装置260の中間転写ベルト261など
が配置されている。
【0024】また、上記書き込み光学ユニット220
は、カラースキャナ1からのカラー画像データを光信号
に変換して、原稿4の画像に対応した光書き込みを行
い、感光体ドラム200に静電潜像を形成する。この書
き込み光学ユニット220は、光源としての半導体レー
ザー221、図示しないレーザー発光駆動制御部、ポリ
ゴンミラー222とその回転用モ−タ223、f/θレ
ンズ224、反射ミラー225などで構成されている。
【0025】また、上記リボルバ現像ユニット230
は、Bk現像器231K、C現像器231C、M現像器
231M、Y現像器231Y、及びユニット全体を反時
計回りに回転させる後述の現像リボルバ駆動部などで構
成されている。このリボルバ現像ユニット230に設置
された各現像器は、静電潜像を現像するために現像剤の
穂を感光体ドラム200の表面に接触させて回転する現
像スリ−ブと、現像剤を汲み上げて撹拌するために回転
する現像剤パドル、及び現像ローラを矢印の時計方向に
回転させる後述の現像ローラ駆動部などで構成されてい
る。各現像器231内のトナーはフェライトキャリアと
の撹拌によって負極性に帯電され、また、各現像スリ−
ブには図示しない現像バイアス印加手段としての現像バ
イアス電源によって負の直流電圧Vdcに交流電圧Vacが
重畳された現像バイアスが印加され、現像スリ−ブが感
光体ドラム200の金属基体層に対して所定電位にバイ
アスされている。
【0026】複写機本体の待機状態では、リボルバ現像
ユニット230はBk現像器231Kが現像位置に停止
しており、コピ−動作が開始されると、カラースキャナ
1で所定のタイミングからBkカラー画像データの読み
取りを開始し、このカラー画像データに基づきレーザー
光による光書き込み、静電潜像形成が始まる(以下、B
k画像データによる静電潜像をBk潜像という。C,
M,Yについても同様)。このBk静電潜像の先端部か
ら現像可能とすべくBk現像位置に静電潜像先端部が到
達する前に、Bk現像スリ−ブを回転開始して、Bk静
電潜像をBkトナーで現像する。そして、以後Bk静電
潜像領域の現像動作を続けるが、静電潜像後端部がBk
現像位置を通過した時点で、速やかに次の色の現像器が
現像位置にくるまで、リボルバ現像ユニット230が回
転する。これは少なくとも、次の画像データによる静電
潜像先端部が到達する前に完了させる。なお、このリボ
ルバ現像ユニット230の構成については、後で詳しく
説明する。
【0027】また、上記中間転写装置260は、中間転
写ベルト261、ベルトクリーニング装置262、紙転
写コロナ放電器(以下、紙転写器という)263などで
構成されている。中間転写ベルト261は駆動ローラ2
64a、転写対向ロ−ラ264b、クリーニング対向ロ
−ラ264c及び従動ロ−ラ群に張架されており、図示
しない駆動モ−タにより駆動制御される。この中間転写
ベルト261の材質は、ETFE(エチレンテトラフロ
ロエチレン)であり、その電気抵抗は表面抵抗で108
〜1010Ω/c〓程度である。またベルトクリーニング
装置262は、入口シ−ル、ゴムブレ−ド、排出コイ
ル、入口シ−ル及びゴムブレ−ドの接離機構等で構成さ
れており、1色目のBk画像を中間転写ベルト261に
転写した後の2、3、4色目の画像をベルト転写してい
る間はブレード接離機構によって中間転写ベルト261
面から入口シ−ル、ブレ−ドを離間させておく。また紙
転写器263は、コロナ放電方式にてAC電圧+DC電
圧、又はDC電圧を印加して、中間転写ベルト261上
の重ねトナー像を後述の転写紙に一括転写する。
【0028】また、カラープリンタ2内の転写紙カセッ
ト207及び給紙バンク3内の転写紙カセット300
a,b,cには、各種サイズの転写紙5が収納されてお
り、指定されたサイズの転写紙5が、その転写紙カセッ
トから、給紙コロ208,301a,b,cによってレ
ジストロ−ラ対209方向に給紙、搬送される。また、
OHP用紙や厚紙などの手差し給紙用にプリンタ2の右
側面に手差しトレイ210がある。
【0029】上記構成のカラー複写機において、画像形
成サイクルが開始されると、まず感光体ドラム200は
矢印の反時計方向に、中間転写ベルト261は矢印の時
計回りに図示しない駆動モ−タによって回転される。中
間転写ベルト261の回転に伴ってBkトナー像形成、
Cトナー像形成、Mトナー像形成、Yトナー像形成が行
われ、最終的にBk、C、M、Yの順に中間転写ベルト
261上に重ねてトナー像が形成される。
【0030】上記Bkトナー像形成は次のように行なわ
れる。帯電器203はコロナ放電によって感光体ドラム
200を負電荷で約−700Vに一様帯電する。そし
て、半導体レーザ221はBkカラー画像信号に基づい
てラスタ露光を行う。このラスタ像が露光されたとき、
当初一様荷電された感光体ドラム200の露光された部
分は、露光光量に比例する電荷が消失し、Bk静電潜像
が形成される。そして、このBk静電潜像にBk現像ロ
ーラ上の負帯電のBkトナーが接触することにより、感
光体ドラム200の電荷が残っている部分にはトナーが
付着せず、電荷の無い部分つまり露光された部分にはB
kトナーが吸着し、静電潜像と相似なBkトナー像が形
成される。そして、感光体ドラム200上に形成された
Bkトナー像は、感光体ドラム200と接触状態で等速
駆動している中間転写ベルト261の表面に、ベルト転
写器265によって転写される(以下、感光体ドラム2
00から中間転写ベルト261へのトナー像転写をベル
ト転写という)。
【0031】感光体ドラム200上の若干の未転写残留
トナーは、感光体ドラム200の再使用に備えて感光体
クリーニング装置201で清掃される。ここで回収され
たトナーは回収パイプを経由して図示しない排トナータ
ンクに蓄えられる。
【0032】感光体ドラム200側ではBk画像形成工
程の次にC画像形成工程に進み、所定のタイミングでカ
ラースキャナ1によるC画像データ読み取りが始まり、
そのC画像データによるレーザー光書き込みで、C静電
潜像形成を行う。そして、先のBk静電潜像の後端部が
通過した後で、かつC静電潜像の先端部が到達する前に
リボルバー現像ユニット230の回転動作が行なわれ、
C現像器231Cが現像位置にセットされてC静電潜像
がCトナーで現像される。以後、C静電潜像領域の現像
を続けるが、C静電潜像の後端部が通過した時点で、先
のBk現像器231Bの場合と同様にリボルバー現像ユ
ニット230の回転動作を行ない、次のM現像器231
Mを現像位置に移動させる。これもやはり次のM静電潜
像の先端部が現像位置に到達する前に完了させる。な
お、M及びYの画像形成工程については、それぞれのカ
ラー画像データ読み取り、静電潜像形成、現像の動作が
上述のBK,Cの工程と同様であるので説明は省略す
る。
【0033】上記中間転写ベルト261には、感光体ド
ラム200に順次形成するBk、C、M、Yのトナー像
を、同一面に順次位置合わせして、4色重ねのトナー像
が形成され、次の転写工程において、この4色のトナー
像が転写紙5に紙転写器263により一括転写される。 (以下、余白)
【0034】上記画像形成動作が開始される時期に、転
写紙5は上記転写紙カセット又は手差しトレイのいずれ
かから給送され、レジストローラ対209のニップで待
機している。そして、紙転写器263に中間転写ベルト
261上のトナー像先端がさしかかるときに、ちょうど
転写紙5の先端がこのトナー像の先端に一致するように
レジストローラ対209が駆動され、転写紙5とトナー
像とのレジスト合わせが行われる。そして、転写紙5が
中間転写ベルト261上のトナー像と重ねられて正電位
の紙転写器263の上を通過する。このとき、コロナ放
電電流で転写紙5が正電荷で荷電され、トナー画像のほ
とんどが転写紙5上に転写される。続いて紙転写器26
3の左側に配置した図示しないAC+DCコロナによる
分離除電器との対向部を通過するときに、転写紙5は除
電され、中間転写ベルト261から剥離して搬送ベルト
211に移る。
【0035】そして、中間転写ベルト261面から4色
重ねトナー像を一括転写された転写紙5は、紙搬送ベル
ト211で定着装置270に搬送され、所定温度に制御
された定着ロ−ラ271と加圧ロ−ラ272のニップ部
でトナー像が溶融定着され、排出ローラ対212で装置
本体外に送り出され、図示しないコピ−トレイに表向き
にスタックされ、フルカラーコピーを得る。
【0036】一方、ベルト転写後の感光体ドラム200
の表面は、感光体クリーニング装置201(ブラシロ−
ラ、ゴムブレ−ド)でクリーニングされ、除電ランプ2
02で均一に除電される。また、転写紙5にトナー像を
転写した後の中間転写ベルト261の表面に残留したト
ナーは、ベルトクリーニング装置262のブレードを再
びブレ−ド接離機構で押圧することによってクリーニン
グされる。
【0037】ここで、リピ−トコピ−のときは、カラー
スキャナ1の動作及び感光体ドラム200への画像形成
は、1枚目の4色目(Y)の画像形成工程に引き続き、
所定のタイミングで2枚目の1色目(Bk)の画像形成
工程に進む。また、中間転写ベルト261の方は、1枚
目の4色重ねトナー像の転写紙5への一括転写工程に引
き続き、表面のベルトクリーニング装置262でクリー
ニングされた領域に、2枚目のBkトナー像がベルト転
写されるようにする。その後は、1枚目と同様動作にな
る。
【0038】以上は、4色フルカラーコピ−を得るコピ
−モ−ドであったが、3色コピ−モ−ド、2色コピ−モ
−ドの場合は、指定された色と回数の分について、上記
同様の動作を行うことになる。
【0039】また、単色コピ−モ−ドの場合は、所定枚
数が終了するまでの間、リボルバ現像ユニット230の
所定色の現像器のみを現像作動状態にして、ベルトクリ
ーニング装置262のブレ−ドを中間転写ベルト261
に押圧状態のまま連続してコピ−動作を行う。
【0040】また、A3サイズのフルカラーコピーモー
ドの場合には、中間転写ベルト261が1周するごとに
1色のトナー像を形成し、4回転で4色のトナー像を形
成していくのが望ましいが、装置全体を小さく、つまり
中間転写ベルト261の周長を抑え、小サイズの場合の
コピースピードを確保し、かつ最大サイズのコピースピ
ードも落さないようにするためには、中間転写ベルト2
61が2周する間に1色のトナー像を形成するのが好ま
しい。この場合には、Bkトナー像を中間転写ベルト2
61に転写した後、次の中間転写ベルト261の1周で
は、カラープリンタ2における現像及び転写が行なわれ
ずに空回転し、その次の1周で次色のCトナーによる現
像を行ない、そのCトナー像を中間転写ベルト261に
転写するように順次行なっていく。このとき現像器切り
換えのためのリボルバ現像ユニット230の回転動作
は、上記空回転時に行なう。
【0041】次に、上記リボルバ現像ユニット230に
ついて説明する。図3は、現像器231K,C,M,Y
が一体となったリボルバ現像ユニット230の内部構造
を示す断面図である。図3では、感光体ドラム200に
対向する現像位置にあるのがBk現像器231Kの現像
室で、図中時計回りの順に、C現像器231Cの現像
室、M現像器231Mの現像室、Y現像器231Yの現
像室となっている。
【0042】ここで、4つの現像室の内部構造は全く同
じであるので、以下、図3で現像位置にあるBk現像器
231Kを代表して内部構造を説明する。現像ケーシン
グ230Aには、感光体ドラム200に向けた開口部が
形成され、この開口部を介して一部が露出するように、
図示しないマグネットローラを内包する現像ローラ23
1KRが設けられている。また、現像室内には、現像ロ
ーラ231KRに担持されて感光体ドラム200との対
向部へ搬送される現像剤量を規制するドクタブレード2
31KDと、このドクタブレード231KDで規制され
て現像室内に押し留められた現像剤の一部を中心軸線方
向に沿って奥側から手前側へ搬送する上搬送スクリュー
231KSとスクリューケース231KC、及び現像室
内の現像剤を撹拌する撹拌パドル231KPとが設けら
れている。この撹拌パドル231KP内には、中心軸線
方向に沿って手前側から奥側へ現像剤を搬送する下搬送
スクリュー231KSPが収容されている。この下搬送
スクリュー231KSPの下方の現像ケーシング230
Aには、現像室内の現像剤を回収するための図示しない
剤回収口が形成され、常時は剤回収用フタ231KZで
閉じられている。
【0043】図4は、上記リボルバ現像ユニット230
におけるトナー循環経路を示す概念断面図である。スク
リューケース231KC内において、ドクタブレード2
31KDで規制され、上搬送スクリュー231KSによ
り図中右側から左側へ搬送された現像剤は、前側板23
1FFを通過して落下部232から下搬送スクリュー2
31KSP上に落下し、さらに下搬送スクリュー231
KSPにより図中左側から前側板231FFを通過して
右側へ搬送される。これにより、現像ローラ231KR
(図3参照)は、撹拌パドル231KP上に存在する現
像剤を汲み上げ、現像領域へ搬送する。そして、一部ド
クタブレード231KDで規制された現像剤は、スクリ
ューケース231KC内に落下し、このスクリューケー
ス231KCで現像ローラ231KRの有効幅内に搬送
され、この有効幅内の撹拌パドル231KPの中空円筒
部の図示しない現像剤排出口から現像室内に排出され、
再び現像ローラ231KRに担持される。つまり、現像
室内での現像剤のいわゆる横撹拌が行われる。そして、
撹拌パドル231KPの中空円筒部の図示しない現像剤
排出口から現像室下部に排出された現像剤が、撹拌パド
ル231KPの回転によりその撹拌板部においていわゆ
る縦撹拌が行われる。また、図示しないトナー補給ロー
ラの回転により、下搬送スクリュー231KSP上に落
下したトナーQが、この下搬送スクリュー231KSP
により落下部232まで搬送され、ここで上搬送スクリ
ュー231KSから落下した現像剤内に取り込まれて互
いに混合され、この混合された現像剤が図示しない現像
剤排出口から現像室内に入ることにより、現像室内の現
像剤のトナー濃度を上昇させる。
【0044】次に、トナー補給について説明する。図5
は、トナー補給部233の内部構造を示す断面図であ
り、図3に示すようにBk現像器231Kが現像位置に
あるときの状態を示している。トナー補給部233は、
各色に対応したトナー収容器としてのトナーカートリッ
ジ230KT、230CT、230MT、230YTに
より構成されている。このうち、黒用のトナーカートリ
ッジ230KTは、黒トナーの使用頻度が高いためリボ
ルバ現像ユニット230の中心部分に設置されている。
このトナーカートリッジ230KTは、紙面垂直方向に
長く容量をもたせており、リボルバ現像ユニット230
の回転とともにBKトナーホッパ230KTHにトナー
Rが補給されるように構成されている。このBKトナー
ホッパ230KTHとトナーRを搬送する下搬送スクリ
ュー231KSPとの間には、補給ローラ230KRを
回転させる補給モータ230HMが配置されている。ま
た、その他のトナーカートリッジ230CT、230M
T、230YTは、各トナーカートリッジの略凹形状に
形成された部分と、各トナーホッパの略凸形状に形成さ
れた部分とが嵌合した状態で組み付けられている。
【0045】Bk現像器231Kへのトナー補給を実施
する場合は、まず補給モータ230HMを回転させて補
給ローラ230KRを回転させる。すると、トナーカー
トリッジ230KT又はBKトナーホッパ230KTH
内のトナーが下搬送スクリュー231KSP(図4)上
に落下して、この下搬送スクリュー231KSPの回転
とともに搬送され、混合撹拌されながら前側板231F
F(図4)を通過して現像器内に送られる。
【0046】また、上記リボルバ現像ユニット230に
おいて、トナーカートリッジの交換位置は、トナーカー
トリッジ内に残トナーがあっても、装置の内外にトナー
が飛散しないように、トナーカートリッジの図示しない
補給口が上を向いている第3象限の位置に限られてい
る。例えば、図5ではトナーカートリッジ230MTが
第3象限にあるため、この状態ではトナーカートリッジ
230MTのみ交換可能となる。この交換位置の限定
は、カートリッジの部分を覆っている図示しないインナ
ーカバーの形状により規制されている。すなわち、イン
ナーカバーには第3象限のトナーカートリッジの位置に
のみ切り欠きが形成されていて、この切り欠きの位置以
外ではトナーカートリッジが取り出せないように構成さ
れている。ただし、黒用のトナーカートリッジ230K
Tは、図5の位置から90度反時計回りに移動したとこ
ろで交換可能となっている。
【0047】図1は、本実施形態に係るカラー複写機の
制御系の構成を示すブロック図である。制御部500
は、上記カラー複写機における電子写真プロセスや紙搬
送処理を制御する部分であり、演算制御処理を実行する
CPU(中央処理装置)500Aと、前記演算制御処理
のための基本プログラム及びこれらの処理のための基本
データを蓄積しているROM500Bと、各種データを
一時的に格納及び退避させるための500Cと、外部機
器と接続するためのI/Oインターフェース500Dと
から構成されている。
【0048】上記I/Oインターフェース500Dの入
力側には、感光体ドラム200と対向配置されている光
学センサ(発光素子及び受光素子との組み合わせからな
る現像濃度パターン検知器)205、電位センサ(電位
検出器)204、BK用カートリッジセンサ273、カ
ラー用カートリッジセンサ274がそれぞれ接続されて
いる。上記電位センサ204は、感光体ドラム200の
現像位置前の帯電電位を検出するためのセンサである。
上記各カートリッジセンサ273及び274は、トナー
カートリッジの交換の有無を検出するための光学センサ
である。BK用カートリッジセンサ273は黒用のトナ
ーカートリッジ230KTの交換の有無を検出し、カラ
ー用カートリッジセンサ274はその他のカラー用のト
ナーカートリッジ230CT、230MT、230YT
の交換位置における交換の有無を検出する。図5におい
て、BK用カートリッジセンサ273はトナーカートリ
ッジ230YTの後ろ側に配置されており(図示せ
ず)、カラー用カートリッジセンサ274は第3象限の
下方、この例ではトナーカートリッジ230MTの下方
に配置されている。これらのカートリッジセンサは、例
えば反射型のフォトセンサにより構成することができ
る。例えばカラー用カートリッジセンサ274を反射型
のフォトセンサで構成した場合、トナーカートリッジが
第3象限の位置にあるときは反射を検出して、上記制御
部500へトナーカートリッジ有りを通知し、またトナ
ーカートリッジが第3象限に無いときには反射を検出し
ないので、制御部500へトナーカートリッジ無しを通
知する。
【0049】また、上記I/Oインターフェース500
Dの出力側には、現像バイアス制御駆動部502、帯電
制御駆動部503、トナー補給駆動部504、レーザ発
光駆動部505、現像ローラ駆動部501、現像リボル
バ駆動部506、感光体駆動部507がそれぞれ接続さ
れている。
【0050】上記現像ローラ駆動部501は、上記現像
器231K〜231Yの各現像ローラに接続されてお
り、各現像ローラの回転駆動を制御できるように構成さ
れている。また、現像ローラ駆動部501は、上記制御
部500からの制御信号に基づいて、リボルバ現像ユニ
ット230を回転させてトナーカートリッジを交換位置
へ移動する間、所定の現像ローラを回転駆動できるよう
に構成されている。この場合、現像ローラの速度は、通
常の作像速度よりも遅い速度、例えば半分の速度で回転
駆動できるように構成されている。
【0051】上記感光体駆動部507は、感光体ドラム
200に接続されており、感光体ドラム200の回転駆
動を制御できるように構成されている。また、感光体駆
動部507は、上記制御部500からの制御信号に基づ
いて、リボルバ現像ユニット230を回転させてトナー
カートリッジを交換位置へ移動する間、感光体ドラム2
00を回転駆動できるように構成されている。この場
合、感光体ドラム200の速度は、通常の作像速度より
も遅い速度、例えば半分の速度で回転駆動できるように
構成されている。
【0052】上記帯電制御駆動部503は、帯電器20
3(図2)に接続されており、感光体ドラム200上で
の帯電を制御できるように構成されている。また、帯電
制御駆動部503は、上記制御部500からの制御信号
に基づいて、リボルバ現像ユニット230を回転させて
トナーカートリッジを交換位置へ移動する間、感光体ド
ラム200を帯電しないように制御される。
【0053】上述したようなトナー補給が実施される場
合は、感光体ドラム200の表面上に基準パターンの画
像を形成し、その画像濃度を光学センサ205で検出す
る。CPU500Aは検出データとROM500Bに格
納していた基準データとを比較演算して、適切なトナー
補給量を決定する。そして、決定したトナー補給量に基
づいてトナー補給駆動部504を制御し、現像機内にあ
るトナー濃度が所定濃度となるように制御する。このよ
うなトナー補給動作を実行したときに、現像機内のトナ
ー濃度が連続(例えば3回)して低いと判断された場合
には、トナーカートリッジ内の収容トナーが消費完了し
たものと判断している。ここで、ユーザによるトナーカ
ートリッジの交換が行われるが、交換すべきトナーカー
トリッジが交換位置で停止していないと、ユーザ自身が
交換したいトナーカートリッジを手作業で交換位置まで
移動しなければならない。そこで、トナーカートリッジ
内の収容トナーが消費完了したものと判断した場合に
は、リボルバ現像ユニット230を回転させ、消費完了
が検出されたトナーカートリッジを交換位置に移動する
ようにしている。これらの動作は通常の作像動作終了時
に実行される。
【0054】上記トナーの消費完了が複数のトナーカー
トリッジについて検出された場合には、使用頻度の高い
トナーカートリッジから先に交換されるようにするた
め、優先されるトナー色のトナーカートリッジを先に交
換位置に移動し、該トナーカートリッジの交換が検出さ
れた後、次に優先順位の高いトナーカートリッジを交換
位置に移動するような制御を行っている。ここで、優先
されるトナー色とは、例えばBKとCに消費完了が検出
された場合は、使用頻度の高いトナー色であるBKが優
先される。また、トナーの消費完了を後述するトナーニ
アエンド及びトナーエンドで表す場合には、トナーエン
ドのトナーカートリッジを優先する。
【0055】この複写機では、トナー補給を何回か実施
した時に、現像器内のトナー濃度が連続して3回低いと
判断された場合には、現像器がトナーニアエンド状態に
あると判断し、この現像器に対応した、図示しない操作
パネル上のトナーニアエンドランプを点灯させている。
このトナーニアエンドランプが点灯した後、この現像器
による所定枚数のプリント動作が許可されるが、この後
は、現像器がトナーエンド状態にあると判断し、この現
像器に対応した、図示しない操作パネル上のトナーエン
ドランプを点灯させている。このトナーエンドランプが
点灯した後は、例えばプリント動作を許可することな
く、ユーザによりトナーカートリッジが交換されるまで
待機したり、あるいはその他の準備動作を実行する。な
お、トナーカートリッジは、トナーエンドあるいはトナ
ーニアエンド以外の理由によっても交換されるが、ここ
ではトナーエンドあるいはトナーニアエンドが検出され
たときに交換されるものとする。
【0056】上記待機状態となったカラー複写機に対し
て、ユーザにより装置の前カバー(以下、ドアという)
が開かれて、交換位置からトナーカートリッジが取り出
され、新しいトナーカートリッジが装着され、ドアが閉
じられると、トナーカートリッジの交換作業が終了す
る。この作業の後、プリンタ内部では現像器のトナー濃
度を復帰させるためのリカバリ動作が実行され、これが
終了すると、新しいトナーカートリッジの装着された現
像器が現像可能状態となる。なお、ドアの開閉は図示し
ないドアセンサにより検出されており、検出結果は制御
部500へ通知されている。
【0057】図6は、上記構成のカラー複写機におい
て、カートリッジセンサ(BK用又はカラー用)、図示
しないドアセンサ、感光体駆動部507、現像ローラ駆
動部501、現像リボルバ駆動部506の出力を示した
タイミングチャートである。ここでは、複数のトナーカ
ートリッジについてトナーエンドが検出され、1色目が
交換された後、次に交換すべきトナーカートリッジを交
換位置へ移動する際のタイミングチャートを示してい
る。
【0058】まず、ユーザがドアを開くと、図示しない
ドアセンサによりドアオープンが検出され、続いて、カ
ートリッジセンサにより、交換すべきトナーカートリッ
ジの交換の有無が検出される。そして、カートリッジの
交換が完了して、ドアセンサによりドアクローズが検出
されると、CPU500Aは、感光体駆動部507、現
像ローラ駆動部501にそれぞれ制御信号を送り、ON
状態とする。その後、現像リボルバ駆動部506に制御
信号を送り、ON状態として、リボルバ現像ユニット2
30を回転させる。そして、次に交換すべきトナーカー
トリッジが交換位置に達したところで現像リボルバ駆動
部506をOFFとする。この後、感光体駆動部50
7、現像ローラ駆動部501にそれぞれ制御信号を送
り、OFF状態とする。 (以下、余白)
【0059】上記制御では、トナーカートリッジ交換を
検出して、次に交換の必要なトナーカートリッジを交換
位置へ移動しているが、ユーザがトナーカートリッジを
交換しなかった場合を想定して、ドアオープン/クロー
ズのみの場合、すなわち、図6でカートリッジセンサか
らの出力がないままドアクローズが検出された場合で
も、次に交換が必要なトナーカートリッジを交換位置へ
移動するようにしている。また、トナーカートリッジの
交換動作中は、図示しない操作パネルにメッセージ表示
を行い、ユーザに注意を促す。そして、全てのトナーカ
ートリッジの交換が終了したところで、現像器のトナー
濃度を復帰させるためのリカバリ動作を実行する。
【0060】以上のように構成されたカラー複写機によ
れば、複数のトナーカートリッジを交換位置へ移動する
際に、リボルバ現像ユニット230を回転させている間
は、感光体ドラム200を所定速度で回転させるように
したので、トナーカートリッジの移動中に、現像位置で
感光体ドラム200にトナーが付着しても、感光体ドラ
ム200上のトナーが付着した部分は、その後、感光体
ドラム200の回転とともに現像位置から離れる。この
結果、次の現像器が感光体ドラム200に接触したとき
に、その現像器の現像ローラには前の現像器の色のトナ
ーが接することがなく、トナーの混色が防止される。こ
のように、上記カラー複写機によれば、トナーカートリ
ッジの移動中に生じる現像器の混色が防止されるので、
良好な画像を得ることができる。なお、感光体ドラム2
00上に付着したトナーは、感光体クリーニング装置2
01により清掃される。
【0061】ところで、上記リボルバ現像ユニット23
0を回転させている間、感光体ドラム200を帯電させ
ない状態で回転させるようにしてもよい。この場合は、
感光体ドラム200を帯電させるのに必要な時間が不要
となるため、交換すべきトナーカートリッジを交換位置
へ移動する際の切り替えに要する時間を短縮することが
できる。よって、複数のトナーカートリッジを交換する
場合でも、ユーザの待ち時間を必要最小限とすることが
できる。
【0062】また、上記感光体ドラム200を回転させ
ている間、感光体ドラム200の回転速度を通常の作像
速度よりも遅い速度で回転駆動させるようにしてもよ
い。この場合は、感光体ドラム200が現像ローラと接
触する部分の面積を、通常の作像速度で回転駆動した場
合に比べて小さくすることができる。また、感光体ドラ
ムと現像ローラとのニップ部においては、現像ローラか
ら感光体ドラム200に付着したトナーの一部が、現像
ローラ上の他の部分のトナーによりかきとられ、再び現
像ローラに取り込まれるが、感光体ドラム200の回転
速度を遅くすると、感光体ドラム200に付着したトナ
ーをかき取る量が増えることになる。こうした理由か
ら、感光体ドラム200上へ付着するトナーの量が少な
くなり、トナーカートリッジの移動により無駄に消費さ
れるトナーの量を低減することができる。
【0063】さらに、上記感光体ドラム200を回転さ
せている間、現像ローラを通常の作像速度よりも遅い速
度で回転駆動させるようにしてもよい。この場合、現像
ローラの遠心力が通常の作像時より弱まるため、現像ロ
ーラの遠心力によりローラ表面から脱離するトナーや、
ドクタブレードの隙間から飛散するトナーの量を抑える
ことができる。さらには、現像ケーシングと現像ローラ
(例えば図3の現像ケーシング230Aと現像ローラ2
31KR)とが接する部分において、現像ローラの回転
により現像剤が現像ケーシングに接触した際の衝撃が抑
えられるので、両者の隙間から飛散するトナーの量を抑
えることができる。このように、現像ローラを通常の作
像速度よりも遅い速度で回転駆動することにより、現像
器の様々な部分から飛散するトナーの量を低減すること
ができるので、トナーカートリッジの移動により無駄に
消費されるトナーの量をさらに低減することができる。
【0064】なお、上記実施形態では、像担持体として
感光体ドラムを用いた例について説明したが、例えば2
つのローラ間に張架され、無端移動する感光体ベルトに
も適用することができる。
【0065】
【発明の効果】請求項1乃至4の発明によれば、像担持
体上のトナーが付着した部分を、像担持体の回転ととも
に現像位置から離すようにしたので、次の現像剤担持体
が現像位置で像担持体に接触したときに、前の現像器の
色と混色することがなくなり、良好な画像を得ることが
できる。
【0066】とくに、請求項2の発明によれば、像担持
体を帯電させるのに必要な時間が不要となるため、交換
すべきトナー収容器を交換位置へ移動する際の切り替え
に要する時間が短縮され、ユーザの待ち時間を必要最小
限とすることができる。
【0067】とくに、請求項3の発明によれば、像担持
体と現像剤担持体とが接触する部の面積を、通常の作像
速度で回転駆動した場合に比べて小さくすることができ
るので、像担持体上へ付着するトナーの量が少なくな
り、トナー収容器の移動により無駄に消費されるトナー
の量を低減することができる。
【0068】また、とくに請求項4の発明によれば、現
像剤担持体の回転により生じる遠心力を、通常の作像時
よりも弱くすることができるので、現像器から飛散する
トナーの量が低減され、トナー収容器の移動により無駄
に消費されるトナーの量をさらに低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るカラー複写機の制御系の構成を
示すブロック図。
【図2】同カラー複写機の概略構成図。
【図3】リボルバ現像ユニットの内部構造を示す断面
図。
【図4】リボルバ現像ユニットにおけるトナー循環経路
を示す概念断面図。
【図5】トナー補給部の内部構造を示す断面図。
【図6】交換すべきトナーカートリッジを交換位置へ移
動する際の各部の出力を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
1 カラースキャナ 2 カラープリンタ 200 感光体ドラム 230 リボルバ現像ユニット 231KS 上搬送スクリュー 231KSP 下搬送スクリュー 231KR 現像ローラ 273 BK用カートリッジセンサ 274 カラー用カートリッジセンサ 500 制御部 507 感光体駆動部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像を担持する表面が移動可能に構成された
    像担持体と、該像担持体に近接して移動可能に設けられ
    た複数の現像器と、該複数の現像器のそれぞれに補給さ
    れるトナーを収容し、且つ前記複数の現像器に脱着可能
    に装着され、該現像器とともに移動する複数のトナー収
    容器と、前記複数のトナー収容器における収容トナーの
    消費完了を検出するトナー消費検出手段とを備え、 前記トナー消費検出手段により収容トナーの消費完了が
    検出されたトナー収容器を、トナー収容器が交換可能と
    なる交換位置へ移動するように構成された画像形成装置
    において、 前記トナー消費検出手段により収容トナーの消費完了が
    検出されたトナー収容器を交換位置に移動する間は、前
    記像担持体の表面を所定速度で移動させることを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像形成装置において、 上記像担持体を、帯電させない状態で移動させることを
    特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の画像形成装置において、 上記像担持体を、通常の現像速度よりも遅い速度で移動
    させることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3の画像形成装置におい
    て、 上記現像器が回転駆動される現像剤担持体を備えたもの
    であるときには、該現像剤担持体を、通常の現像速度よ
    りも遅い速度で回転駆動することを特徴とする画像形成
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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