JP3398283B2 - パワーショベル - Google Patents

パワーショベル

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JP3398283B2
JP3398283B2 JP19211696A JP19211696A JP3398283B2 JP 3398283 B2 JP3398283 B2 JP 3398283B2 JP 19211696 A JP19211696 A JP 19211696A JP 19211696 A JP19211696 A JP 19211696A JP 3398283 B2 JP3398283 B2 JP 3398283B2
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良之 木岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレーン作業用の
フックアッセンブリを備えたパワーショベルに関する。
【0002】
【従来の技術】土木作業において、掘削作業とクレーン
作業の両方が行なわれる場合には、一般に、パワーショ
ベルとクレーンの2種類の建設機械が使用される。しか
し、特に小規模な工事において、2種類の建設機械を使
い分けることは、非常に繁雑であり、合理面で欠けると
ころがある。パワーショベル自体に起伏力があることを
考えれば、わざわざクレーン機械を使用することなく、
パワーショベルを利用して簡易的なクレーン作業を行な
う方が、土木作業の効率化の点で有益であることはいう
までもない。このようなことから、現在では、パワーシ
ョベルによって簡易的なクレーン作業を行なうことがで
きる各種の方式が考え出され実用化されている。
【0003】図8ないし図12は、フックアッセンブリ
を備えることによって、それ自身でクレーン作業をも行
なうことができる、パワーショベルの従来例を示してい
る。図8に示されたパワーショベルは、周知の通り、ア
ーム100の先端に取付ピン109を介して回動可能に
取り付けられたバケット103と、バケット103を傾
動させる油圧シリンダ101とを備え、油圧シリンダ1
01のロッド101aの先端とバケット103のブラケ
ット104とが、リンク(以下、テッピングリンクとい
う。)102によって連結された構成となっている。そ
して、テッピングリンク102とブラケット104とを
連結する取付ピン(以下、バケットピンという。)10
5には、下端にフック107を有するフックアッセンブ
リ106Aが取付けられている。
【0004】また、図9に示されたパワーショベルは、
バケット103の背面に別のブラケット110が溶接し
て設けられ、このブラケット110に対して、チェーン
またはワイヤの下端にフック107を取り付けてなるフ
ックアッセンブリ106Bが連結されている。
【0005】また、図10に示されたパワーショベル
は、バケット103とアーム100とを連結する取付ピ
ン109にフックアッセンブリ106Cが連結され、図
10の(b)に示すように、フックアッセンブリ106
Cをアーム100の下面側に格納保持できるようにした
ものである。
【0006】また、図11に示されたパワーショベル
( 実開平2ー106050号公報)は、多関節構造の
リンク体からなるフックアッセンブリ106Dをバケッ
トピン105に回動可能に連結するとともに、テッピン
グリンク102の中央部に底面を有する凹部を形成し、
掘削作業時には、前記凹部内にフックアッセンブリ10
6Dを上下に折り畳んで収納するようにしたものであ
る。なお、凹部内におけるフックアッセンブリ106D
の収納状態は、ばね(図示せず)の付勢力によって保持
される。
【0007】また、図12に示されたパワーショベル
(実公平7ー38308号公報)は、サポートアーム1
21とサポートリンク122とからなるジブ120をテ
ッピングリンク102に固着されたブラケット123に
回動可能に連結して、サポートアーム121を前方に突
出して張り出すとともに、サポートアーム121の先端
にフックアッセンブリ106Eを連結することにより、
バケット103とフックアッセンブリ 106Eとの間
に一定のクリアランスCを確保するようにしている。ま
た、掘削作業時には、フックアッセンブリ106Eをサ
ポートアーム121から取り外し、サポートアーム12
1とサポートリンク122とを、図12の(b)に二点
鎖線で示されるように格納するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8および
図9のいずれの例も、バケット103を用いた掘削作業
時には、フックアッセンブリ106A,106Bが邪魔
となるため、フックアッセンブリ 106A,106B
を取り外す必要があり、その着脱作業が面倒である。ま
た、フックアッセンブリ106A,106Bがバケット
103に接触した状態であるため、すなわち、フックア
ッセンブリ106A,106Bとバケット103との間
にクリアランスが確保されていないため、クレーン作業
時にフックアッセンブリ106A,106Bがバケット
103に接触して損傷することがある。
【0009】これに対して、図10の例では、フックア
ッセンブリ106Cを不使用時に格納することができる
ため、フックアッセンブリ106Cの着脱が不要であ
る。しかし、フックアッセンブリ106Cをアーム10
0の下面側に格納するため、掘削作業時に、図10の
(b)に示すように、バケット103上の土砂や岩石等
によってフックアッセンブリ106Cが押圧され損傷す
る虞がある。また、図10の(a)に示すようにバケッ
ト103を起こし返した状態でクレーン作業を行なうた
め、障害壁Wの近傍への吊り込み作業が困難となる。
【0010】こうした図10の構成の欠点は、テッピン
グリンク102の凹部内にフックアッセンブリ106D
を収納する図11の構成によってほぼ解決される。しか
し、この図11の構成では、バケット103とフックア
ッセンブリ106Dとの間にクリアランスを確保できな
い。また、フックアッセンブリ106Dを上下に折り畳
んでテッピングリンク102の凹部内に収納するように
しているため、フックアッセンブリ106Dの全長が長
く、したがって、折り畳み回数が多くなる場合には、フ
ックアッセンブリ106Dがテッピングリンク102の
上方に大きく突出して、これが掘削作業時に邪魔になる
虞がある。これは、凹部の底面によって収納空間が下側
方向で制限されるためである。このように、フックアッ
センブリ106Dを上下に折り畳むことによって凹部内
に収納する手法は、凹部の幅方向(左右方向)の空間
と、凹部の底面によって閉塞されたテッピングリンク1
02の下側空間とを、収納空間として有効に利用できな
いため、フックアッセンブリ106Dの収納性という点
で問題がある。
【0011】さらに、この図11の構成では、凹部内に
おけるフックアッセンブリ106Dの収納状態を保持す
るために、ばねの付勢力を利用している。しかし、ばね
の付勢力だけでフックアッセンブリ106Dを確実に保
持することは、特に掘削作業時の激しい衝撃力下では難
しい。
【0012】これに対して、図12の構成は、バケット
103とフックアッセンブリ106Dとの間にクリアラ
ンスを確保できるが、掘削作業時にフックアッセンブリ
106Eを取り外さなくてはならない。また、サポート
リンク122によってサポートアーム121の回動を規
制してサポートアーム121(ジブ120)の張り出し
状態をセットするようにしているため、ジブ120の構
造が複雑になる。
【0013】また、この図12の構成では、サポートア
ーム121がバケットピン105よりもテッピングリン
ク102側に位置する支点を中心に回動するため、サポ
ートアーム 121を前方に大きく突出させて作業半径
を大きくするのには限界がある。仮に、サポートアーム
121を前方に大きく突出させるために、サポートアー
ム121の長さを長くすると、サポートアーム121に
作用する曲げモーメントが大きくなり、好ましくない。
【0014】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、フックアッセンブリ
の着脱作業が不要となるようにフックアッセンブリの全
てを損傷を受けない位置に収納でき、クレーン作業時に
はバケットとフックアッセンブリとの間に十分なクリア
ランスを確保して作業半径を十分大きくとることができ
るとともに、構造が簡単で且つフックアッセンブリの張
出し性および収納性に優れたパワーショベルを提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のパワーショベルは、起伏可能なアームの先
端に回動可能に取り付けられたバケットと、互いに所定
距離離間して対向配置され、その一端側が前記バケット
を傾動させる油圧シリンダの先端に連結され且つその他
端側がバケットの背面部に取付ピンを介して回動可能に
連結された一対のリンクと、前記一対のリンク間に収納
可能なフックアッセンブリとを具備し、前記フックアッ
センブリは、前記リンク間の位置とリンクの前方の張り
出し位置との間で前記取付ピンを中心に回動可能で且つ
前記リンク間に収納可能な幅で互いに離間して対向する
一対の側板部を有する張出体と、その一端が前記張出体
の先端に回動可能に連結されるとともに他端にフックを
有し且つ前記側板部間に折り畳んで収納可能な多関節構
造のアッセンブリ本体とからなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
一実施形態について説明する。図1はバケット 12を
用いて掘削作業を行なうパワーショベル(油圧ショベ
ル)1を示している。図示のように、パワーショベル1
は、台車4と、台車4の上部に回転自在に搭載された旋
回体3とを備えている。
【0017】旋回体3にはブームシリンダ7によって起
伏可能なブーム8が取り付けられ、ブーム8の先端には
アームシリンダ9によって回動自在なアーム10が取り
付けられている。また、アーム10の先端には、傾動シ
リンダ(以下、バケットシリンダという。)11によっ
て傾動自在なバケット12(具体的にはバケット12に
設けられた一対のブラケット27,27の第1の端部)
が、取付ピン26を介して回動可能に取り付けられてい
る。なお、旋回体3には、ブーム8とアーム10とバケ
ット12とによって構成される作業部20の操作及び台
車4の走行並びに旋回体3の回転操作等を行なうための
操作室2が設置されている。
【0018】バケット12は、バケットシリンダ11の
シリンダロッド11aを伸縮させてリンク機構30を動
作させることにより、傾動される。リンク機構30は、
その第1の端部がアーム10の先端部に取付ピン21を
介して回動自在に取付けられた一対の第1のリンク2
2,22と、その第1の端部がバケット12の一対のブ
ラケット27,27の第2の端部に回動自在に取り付け
られた一対の第2のリンク( 以下、テッピングリンク
という。)24,24とを有しており、第1のリンク2
2,22の第2の端部とテッピングリンク24,24の
第2の端部とシリンダロッド11aの先端部とを取付ピ
ン23によって回動可能に連結することにより構成され
る。この連結構成の詳細が図4に示されている。図4
は、図1(および図3)のAーA線に沿う断面図であ
る。図示のように、シリンダロッド11aの先端部の両
側にテッピングリンク24,24の第2の端部であるボ
ス部24a,24aが隣接して位置され、さらに、これ
らの部位を両側から挟み込むようにして第1のリンク2
2,22の第2の端部が位置された状態で、第1のリン
ク22,22の第2の端部とテッピングリンク24,2
4のボス部24a,24aとシリンダロッド11aの先
端部とにわたって取付ピン23が貫通している。
【0019】一方、テッピングリンク24,24の第1
の端部であるボス部24b,24bは、テッピングリン
ク24,24の平行状態を保持するスペーサ29によっ
て、互いに所定距離だけ離間して位置されており、ボス
部24b,24bを両側から挟み込むようにしてバケッ
ト12のブラケット27,27が位置された状態で、ブ
ラケット27,27とボス部24b,24bとスペーサ
29とにわたって取付ピン(以下、バケットピンとい
う。)25が貫通している。つまり、テッピングリンク
24,24の第1の端部とブラケット27,27の第2
の端部とが取付ピン25によって回動可能に連結され、
また、スペーサ29が取付ピン25に回動可能に保持さ
れた状態となっている。
【0020】一対のテッピングリンク24,24間に
は、フック52によって荷を吊り上げるクレーン作業を
行なうフックアッセンブリ40が折り畳まれた状態で格
納されている。なお、図1には、簡略のため、フックア
ッセンブリ40が図示されていない。
【0021】フックアッセンブリ40をテッピングリン
ク24,24間から張り出して展開した状態が図2に示
されている。図2に示すように、フックアッセンブリ4
0は、「く」の字型をなす板状の一対のジブ(側板部)
41,41からなる張出体と、フックアッセンブリ本体
59とからなる。
【0022】図4に示すように、各ジブ41,41は、
その基端がスペーサ29の両端部にそれぞれ溶接されて
おり(図4参照)、スペーサ29とともにバケットピン
25を中心として回動できるようになっている。また、
ジブ41,41同士は、これらがテッピングリンク2
4,24間に格納可能で且つフックアッセンブリ本体5
9をジブ41,41間に収納できる距離で、互いに離間
している。
【0023】図2および図7に示すように、各ジブ4
1,41の先端側には、後述する第1のロックピン80
( 図4参照)が貫通可能な貫通孔71が設けられてい
る。また、各ジブ41,41の基端側には、後述する第
2のロックピン81(図4参照)が貫通可能な貫通孔7
2が設けられている。なお、各テッピングリンク24,
24には、後述するようにジブ41,41をテッピング
リンク24,24間に格納してテッピングリンク24,
24と対面させた状態で貫通孔71と対向する部位に、
第1のロックピン80が貫通可能な貫通孔87が設けら
れている。
【0024】各ジブ41,41の基端部には、テッピン
グリンク24の第1の端部であるボス部24bに設けら
れたストッパ74と当接する部位に、爪部73が設けら
れている。この爪部73は、バケットピン25を中心に
ジブ41,41を回動させて張り出した際にストッパ7
4に突き当たって、ジブ41,41のそれ以上の回動を
規制する。
【0025】図2に示すように、フックアッセンブリ本
体59は、複数の連結部材42,44,48と剛性の長
尺ロッド47とからなる多関節構造のリンク体の下部に
フック 52を有する支持体51を連結した構造をなし
ており、その展開状態において、各ジブ41,41の他
端部から垂下される。フックアッセンブリ本体59を構
成する第1の連結部材42は、各ジブ41,41の他端
部に、取付ピン53を介して回動可能に連結されてい
る。具体的には、この第1の連結部材42は、各ジブ4
1,41の他端部間に位置した状態で取付ピン53に回
動可能に保持されている。第1の連結部材42の下端に
は互いに平行な一対のブラケット42a,42aが設け
られており、これらのブラケット42a,42a間には
第2の連結部材44が取付ピン43によって回動可能に
挟持されている。また、第2の連結部材44は、その下
端に、一対のブラケット42a,42aに対して垂直な
方向で平行に延びる一対の固着体45,45を有してお
り、これらの固着体45,45間には長尺ロッド47の
上端が取付ピン46によって回動可能に挟持されてい
る。 すなわち、このような連結状態では、第1の連結
部材42と第2の連結部材44とを連結する取付ピン4
3の貫通方向(取り付け方向)が、第2の連結部材44
と長尺ロッド47とを連結する取付ピン46の貫通方向
(取り付け方向)に対して垂直となる。つまり、第1の
連結部材42に対する第2の連結部材44の回動方向が
第2の連結部材42に対する長尺ロッド47の回動方向
に対して直角となる。したがって、この連結状態によっ
て、長尺ロッド47を互いに直角な2軸をそれぞれ中心
として自在に回動させることができるユニバーサルジョ
イントが形成される。
【0026】長尺ロッド47の下端には、一対の第3の
連結部材48,48が長尺ロッド47を挟み込むように
して取付ピン49により回動可能に連結されている。各
連結部材48,48には、後述するようにテッピングリ
ンク24,24間でジブ41,41とともに連結部材4
8,48を格納して連結部材48,48をジブ41,4
1と対面させた状態で貫通孔72と対向する部位に、第
2のロックピン81が貫通可能な貫通孔50が設けられ
ている。
【0027】そして、第3の連結部材48,48の下端
には、フック52を有する支持体51の上端に設けられ
た一対のブラケット51a,51aが、取付ピン52を
介して、回動可能に連結されている。
【0028】次に、上記構成の作用について説明する。
フックアッセンブリ40を図2に示す張り出し状態から
テッピングリンク24,24間に格納する場合には、例
えば、連結部材42,44と長尺ロッド47と第3の連
結体48,48と支持体51とをその対応する取付ピン
46,49,52,53を中心に回動させることにより
折り畳み、フック52とその支持体51とをジブ41,
41間に位置させる。そして、この状態で、ジブ41,
41をバケットピン25を中心に後方に回動させてテッ
ピングリンク24,24間のスペース内に位置させる。
なお、この状態が図3および図4に示されている。ま
た、図4のBーB線に沿う断面図が図5に、図4のCー
C線に沿う断面図が図6にそれぞれ示されている。
【0029】この格納状態において、ジブ41,41
は、図4に示すように、テッピングリンク24,24と
近接して並行する位置で、テッピングリンク24,24
間のスペース内に収納される。また、第1および第2の
連結部材42,44はジブ41,41から上方に立ち上
がるようにして延び、長尺ロッド47はジブ41,41
と略平行に延びる。さらに、第3の連結部材48,48
は、ジブ41,41間に収納位置されたフック支持体5
1から上方に立ち上がるようにして延びる。すなわち、
フック52とその支持体51とは、連結部材42,4
4,48および長尺ロッド47によって抱え込まれるよ
うな状態でジブ41,41間に収納され、この収納状態
でジブ41,41をテッピングリンク24,24間のス
ペース内に位置させることにより、フックアッセンブリ
40がテッピングリンク24,24間に格納されるもの
である。
【0030】こうした格納状態は、2つのロックピン8
0,81によって保持される。すなわち、格納状態で
は、テッピングリンク24,24とジブ41,41とが
対面されてテッピングリンク24,24の貫通孔87と
ジブ41,41の貫通孔71とが略同軸的に対向され、
ジブ41,41と第3の連結部材48,48とが対面さ
れてジブ41,41の貫通孔72と第3の連結部材4
8,48の貫通孔50とが略同軸的に対向される。した
がって、貫通孔87と貫通孔71とに第1のロックピン
80を貫通させてテッピングリンク24,24に対して
ジブ41,41を固定するとともに、図6に示すよう
に、フック52を第1のロックピン80に引掛け、ま
た、貫通孔72と貫通孔50とに第2のロックピン81
を貫通させてジブ41,41に対して第3の連結部材4
8,48を固定すれば、テッピングリンク24,24間
におけるフックアッセンブリ40の格納状態が保持され
る。
【0031】また、この格納状態からフックアッセンブ
リ40を前方に張り出して展開する場合には、2つのロ
ックピン80,81を抜き取って前述した格納動作と逆
の動作を行なう。すなわち、まず、ジブ41,41をバ
ケットピン25を中心に前方側に回動させて張り出す。
この張り出し動作では、テッピングリンク24,24の
第1の端部であるボス部24b,24bに設けられたス
トッパ74,74にジブ41,41の爪部73,73が
突き当たって、バケットピン25を中心とするジブ4
1,41の回動が規制され、フックアッセンブリ40の
張出し状態がセットされる。ジブ41,41のこのよう
な位置決めの後、連結部材42,44と長尺ロッド47
と第3の連結体48,48と支持体51とをその対応す
る取付ピン46,49,52,53を中心に回動させて
展開すれば、フックアッセンブリ本体59は、ジブ4
1,41の張出しによってバケット12との間に十分な
クリアランスを確保した状態で、各ジブ41,41の他
端部から垂下され、これによって、フック52によるク
レーン作業が可能となる。
【0032】以上説明したように、本実施形態のパワー
ショベル1は、フックアッセンブリ40がジブ41とフ
ックアッセンブリ本体59とから構成され、ジブ41,
41を介してフックアッセンブリ本体59が前方に張り
出されるようになっている。したがって、クレーン作業
時にフックアッセンブリ40を張り出すと、バケット1
2とフックアッセンブリ本体59との間に一定のクリア
ランスが確保される。その結果、クレーン作業時にフッ
クアッセンブリ本体59がバケット12と干渉して損傷
することがなく、また、前方の障害壁の近傍への吊り込
み作業が容易に行なえる。
【0033】また、本実施形態のパワーショベル1は、
ジブ41,41がバケットピン24を中心に回動するた
め、ジブ41,41の長さを長くすることなく、図12
に示した従来例よりもジブ41,41を前方に大きく突
出させることができる。したがって、バケット12とフ
ックアッセンブリ40との間に十分なクリアランスを確
保できるとともに、作業半径を十分大きくとることがで
きる。
【0034】また、本実施形態のパワーショベル1で
は、テッピングリンク24,24のボス部24b,24
bに設けられたストッパ74,74にジブ41,41の
爪部73,73が突き当たって、バケットピン25を中
心とするジブ41,41の回動が規制され、フックアッ
センブリ40の張出し状態がセットされる。つまり、ロ
ックピン等を使用することなく、ジブ41,41を単に
前方に張り出すだけで、ジブ41,41の回動が自動的
に規制される。したがって、フックアッセンブリ40の
張出し性に優れ、また、ジブ41,41の回動を規制す
る付加機構(例えば図12で示したサポートリンク12
2)も不要となるため、ジブ41,41の構造を簡略化
できる。
【0035】また、本実施形態のパワーショベル1は、
フックアッセンブリ40の全てを、フックアッセンブリ
40が損傷を受けにくい位置すなわちテッピングリンク
24,24間に、コンパクトに格納できる。すなわち、
フック52とその支持体51とを連結部材42,44,
48および長尺ロッド47によって抱え込むようにして
ジブ41,41間に収納し、この収納状態でジブ41,
41をバケットピン25を中心に後方に回動させてテッ
ピングリンク24,24間のスペース内に位置させるこ
とができる。したがって、掘削作業時にフックアッセン
ブリ40を取り外す必要がなく、作業効率の向上を図る
ことができる。
【0036】特に、本実施形態の格納方式では、アッセ
ンブリ本体59を一対のジブ41,41間に収納し、ジ
ブ41,41を一対の離間したテッピングリンク24,
24間に収納するいわばサンドイッチ方式を採用してい
るため、テッピングリンク24,24間のスペースを格
納空間として有効に利用して、フックアッセンブリ40
をコンパクトに収納できる。すなわち、この格納方式に
よれば、テッピングリンク24,24の下側空間をも有
効に利用して、テッピングリンク24,24間のスペー
スを上下左右で有効に利用できる。したがって、テッピ
ングリンクの凹部内にフックアッセンブリを上下に折り
畳んで収納する図11の構成に比べ、フックアッセンブ
リ40を掘削作業を妨げない態様で効率良く収納するこ
とができる。
【0037】また、フックアッセンブリ40の格納状態
の保持は、2つのロックピン80,81によって簡単に
行なえる。2つのロックピン80,81によるこのよう
な保持は、図11の構成のようなばねの付勢力による保
持に比べれば確実である。
【0038】また、本実施形態のパワーショベル1で
は、フックアッセンブリ本体59が剛性のロッド47に
よって形成されているため、ワイヤに比べて摩耗が少な
く格納し易い。
【0039】また、本実施形態では、ロッド47にフレ
キシブルなワイヤとほぼ同じ自由度を持たせるため、ロ
ッド47をユニバーサルジョイントを介してジブ41に
連結している。したがって、フック52の前後左右の揺
れに追従することが容易となる。
【0040】なお、本実施形態では、フックアッセンブ
リ本体59において、支持体51とロッド47とを第3
の連結部材48,48を介して回動可能に連結している
が、第3の連結部材48,48を介することなく、支持
体51とロッド47とを回動可能に直接に連結しても良
い。
【0041】また、ジブ41,41同士が連結部材によ
って互いに連結されていても良い。すなわち、例えば側
板部であるジブ41,41同士を底板部によって連結す
ることにより張出体の断面を凹状に形成し、この凹部空
間内にフックアッセンブリ本体59を折り畳んで格納す
るようにしても良い。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパワーシ
ョベルは、フックアッセンブリの着脱作業が不要となる
ようにフックアッセンブリの全てを損傷を受けない位置
に収納でき、クレーン作業時にはバケットとフックアッ
センブリとの間に十分なクリアランスを確保して作業半
径を十分大きくとることができるとともに、構造が簡単
で且つフックアッセンブリの張出し性および収納性に優
れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るパワーショベルの全
体図である。
【図2】(a)はフックアッセンブリの張り出し状態を
示す拡大側面図、 (b)は(a)に示されたフックア
ッセンブリ本体の正面図である。
【図3】フックアッセンブリの格納状態を示す拡大側面
図である。
【図4】図1および図3のAーA線に沿う断面図であ
る。
【図5】図4のBーB線に沿う断面図である。
【図6】図4のCーC線に沿う断面図である。
【図7】図2のフックアッセンブリを構成するジブの側
面図である。
【図8】フックアッセンブリの取り付け機構の第1の従
来例を示す図である。
【図9】フックアッセンブリの取り付け機構の第2の従
来例を示す図である。
【図10】フックアッセンブリの取り付け機構の第3の
従来例を示す図である。
【図11】フックアッセンブリの取り付け機構の第4の
従来例を示す図である。
【図12】フックアッセンブリの取り付け機構の第5の
従来例を示す図である。
【符号の説明】
1…パワーショベル 10…アーム 12…バケット 11…バケットシリンダ 24…テッピングリンク 40…フックアッセンブリ 41…ジブ(張出体) 47…長尺ロッド 52…フック 59…フックアッセンブリ本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 1/68 B66C 23/88

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 起伏可能なアームの先端に回動可能に取
    り付けられたバケットと、 互いに所定距離離間して対向配置され、その一端側が前
    記バケットを傾動させる油圧シリンダの先端に連結され
    且つその他端側がバケットの背面部に取付ピンを介して
    回動可能に連結された一対のリンクと、 前記一対のリンク間に収納可能なフックアッセンブリ
    と、 を具備し、 前記フックアッセンブリは、前記リンク間の位置とリン
    クの前方の張り出し位置との間で前記取付ピンを中心に
    回動可能で且つ前記リンク間に収納可能な幅で互いに離
    間して対向する一対の側板部を有する張出体と、その一
    端が前記張出体の先端に回動可能に連結されるとともに
    他端にフックを有し且つ前記側板部間に折り畳んで収納
    可能な多関節構造のアッセンブリ本体とからなることを
    特徴とするパワーショベル。
  2. 【請求項2】 前記張出体は、前記リンクに設けられた
    ストッパに当接して張出体の張り出し位置への回動を規
    制する爪部を有していることを特徴とする請求項1に記
    載のパワーショベル。
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