JP2003147797A - 建設機械の作業具連結装置 - Google Patents

建設機械の作業具連結装置

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JP2003147797A
JP2003147797A JP2001351872A JP2001351872A JP2003147797A JP 2003147797 A JP2003147797 A JP 2003147797A JP 2001351872 A JP2001351872 A JP 2001351872A JP 2001351872 A JP2001351872 A JP 2001351872A JP 2003147797 A JP2003147797 A JP 2003147797A
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JP
Japan
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work
hook
claw member
connecting device
pin
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Application number
JP2001351872A
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English (en)
Inventor
Keiichi Shibanuma
圭一 柴沼
Kenichi Takano
賢一 高野
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロント先端側に種類の異なる作業具を着脱
可能に取付けることができ、かつフックを用いた吊荷作
業の作業範囲を拡大できるようにする。 【解決手段】 作業具連結装置31を構成する可動爪部
材38のうち連結ピン21から前側に離間した位置に支
持ピン41を配設し、この支持ピン41にフック42を
回動可能に取付ける構成とする。これにより、作業位置
に取出されたフック42は、連結ピン21から離間した
位置で支持ピン41を中心として回動することができる
ので、吊荷作業時にアーム11を上方に回動させたとし
ても、フック42が可動爪部材38等に干渉するのを抑
えることができ、吊荷作業時の作業範囲を拡大すること
ができる。また、作業具連結装置31を用いてアーム1
1の先端側にバケット13、ブレーカ、フォーク等の種
類の異なる作業具を交換して取付けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械のフロントに、バケット等の作業具を着
脱可能に取付けるために好適に用いられる建設機械の作
業具連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、土砂の掘削作業等に好適に用い
られる油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、下部
走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、上部旋
回体に俯仰動可能に取付けられたフロントとにより大略
構成されている。そして、フロントは、上部旋回体の前
部側に取付けられブームシリンダによって駆動されるブ
ームと、該ブームの先端側に取付けられアームシリンダ
によって駆動されるアームと、該アームの先端側に取付
けられ作業具シリンダによって駆動される作業具として
のバケットとにより構成されている。
【0003】ここで、上述の油圧ショベルは、アームの
先端側にバケット、ブレーカ、フォーク等の種類の異な
る作業具を交換して取付けることにより、掘削作業、破
砕作業、荷役作業等の種々の作業を行うことができる。
そして、これら種類の異なる作業具を着脱可能に取付け
るためのアタッチメントとして、アームの先端側に回動
可能に取付けられるベース部材と、このベース部材の基
端側に固定して設けられた第1の爪部材としての固定爪
部材と、ベース部材の先端側に回動可能に設けられた第
2の爪部材としての可動爪部材とを備えた作業具連結装
置が知られている(例えば実開平5−32450号公報
等)。
【0004】そして、この作業具連結装置は、例えばベ
ース部材をアーム先端側に取付けた状態で、作業具に設
けられた第1の取付ピンを固定爪部材に係合させた後、
可動爪部材を固定爪部材から離間する方向に移動させ、
該可動爪部材を作業具の第2の取付ピンに係合させるこ
とにより、油圧ショベルのフロントに種類の異なる作業
具を着脱可能に取付けることができる。
【0005】一方、油圧ショベルを用いて比較的軽量な
荷物等の吊荷作業(クレーン作業)を行うため、フロン
トの先端側に吊荷作業用のフックを設けたフック付き油
圧ショベルが知られている(例えば、特開2000−9
5476号公報等)。
【0006】そこで、上述の作業具連結装置と吊荷作業
用のフックとを備えた従来技術による油圧ショベルにつ
いて、図6ないし図8を参照しつつ説明する。
【0007】図中、1はクローラ式の下部走行体、2は
下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体で、
上部旋回体2は、ベースとなる旋回フレーム3と、この
旋回フレーム3上に設けられたキャブ4、建屋カバー
5、カウンタウェイト6とにより大略構成されている。
【0008】7は上部旋回体2の前部側に俯仰動可能に
設けられたフロントで、このフロント7は、基端側が旋
回フレーム3に回動可能に取付けられブームシリンダ8
によって駆動されるブーム9と、ブーム9の先端側に回
動可能に取付けられアームシリンダ10によって駆動さ
れるアーム11と、アーム11の先端側に回動可能に取
付けられ作業具シリンダ12によって駆動される後述の
作業具連結装置16と、作業具連結装置16に取付けら
れた作業具としてのバケット13と、後述のフック26
とにより大略構成されている。
【0009】ここで、バケット13の基端側には、図7
に示すように、左,右方向で対面する2枚のブラケット
13A(左側のみ図示)が突設され、これら左,右のブ
ラケット13A間には、第1,第2の取付ピン14,1
5が互いに離間して固定されている。そして、これら第
1の取付ピン14、第2の取付ピン15を、後述する作
業具連結装置16の固定爪部材19、可動爪部材20に
それぞれ係合させることにより、バケット13が作業具
連結装置16を介してアーム11の先端側に着脱可能に
取付けられる構成となっている。
【0010】16はアーム11の先端側に回動可能に取
付けられた作業具連結装置で、この作業具連結装置16
は、図7に示すように、後述のベース部材17、固定爪
部材19、可動爪部材20等により構成されている。
【0011】17は作業具連結装置16のベースとなる
ベース部材で、このベース部材17は、前,後方向(ア
ーム11がブーム9から離間する方向)に伸長し、前,
後方向の基端側が連結ピン18を用いてアーム11の先
端側に回動可能に取付けられ、前,後方向の先端側が後
述のリンク22を介して作業具シリンダ12のロッド1
2Aに連結されている。
【0012】19はベース部材17の基端側に固定して
設けられた第1の爪部材としての固定爪部材で、この固
定爪部材19の先端側には、バケット13の第1の取付
ピン14に係合する半円弧状の断面形状をもった半割パ
イプ19Aが固着されている。
【0013】20はベース部材17の先端側に回動可能
に設けられた第2の爪部材としての可動爪部材で、この
可動爪部材20は、ベース部材17の先端側に連結ピン
21を用いて回動可能に取付けられている。そして、可
動爪部材20の先端側には、バケット13の第2の取付
ピン15に係合する半円弧状の断面形状をもった半割パ
イプ20Aが固着されている。
【0014】ここで、固定爪部材19と可動爪部材20
との間には、ねじ送り機構等の可動爪部材20用の回動
機構(図示せず)が設けられ、この回動機構を操作する
ことにより、可動爪部材20は、連結ピン21を中心と
して固定爪部材19に対して接近、離間する方向に回動
する。従って、固定爪部材19の半割パイプ19Aをバ
ケット13の第1の取付ピン14に係合させた状態で、
回動機構によって可動爪部材20を固定爪部材19から
離間する方向に回動させ、可動爪部材20の半割パイプ
20Aをバケット13の第2の取付ピン15に係合させ
ることにより、作業具連結装置16にバケット13を取
付けることができる構成となっている。
【0015】22は作業具連結装置16と作業具シリン
ダ12のロッド12Aとの間に設けられたリンクで、こ
のリンク22は、互いに間隔をもって対面する左,右の
リンク板22A(左側のみ図示)を有し、これら各リン
ク板22A間は、後述のフック26を格納するフック格
納空間となっている。
【0016】そして、リンク22の基端側は、連結ピン
23を用いて作業具シリンダ12のロッド12A及び他
のリンク24の基端側に回動可能に連結され、リンク2
2の先端側は、上述の連結ピン21を用いて作業具連結
装置16のベース部材17に回動可能に連結されてい
る。また、リンク24の先端側は、連結ピン25を用い
てアーム11に回動可能に連結されている。
【0017】26は作業具連結装置16とリンク22と
の連結部(連結ピン21)に取付けられた吊荷用のフッ
クで、このフック26は、図7に示すように、連結ピン
21の外周側に回動可能に取付けられたボス部26A
と、ボス部26Aに回動可能にピン結合された自在継手
部26Bと、自在継手部26Bを介してボス部26Aに
回転可能に連結され、先端側が鉤形状に屈曲した鉤部2
6Cとにより構成されている。
【0018】そして、油圧ショベルによって掘削作業を
行うときには、フック26は、図7中に二点鎖線で示す
如くリンク22の各リンク板22A間に格納され、固定
ピン等の固定手段(図示せず)を用いてこの格納位置に
保持される。
【0019】一方、油圧ショベルによって吊荷作業を行
うときには、フック26は、リンク22から離脱して連
結ピン21を中心に回動し、図7中に実線で示す作業位
置に取出される構成となっている。
【0020】従来技術による作業具連結装置16とフッ
ク26とを備えた油圧ショベルは上述の如き構成を有す
るもので、以下、その作動について説明する。
【0021】まず、バケット13を用いて土砂等の掘削
作業を行うときには、フック26を格納位置(図7中の
二点鎖線の位置)に保持する。そして、ブーム9、アー
ム11を俯仰動させつつ、アーム11の先端側で作業具
連結装置16を介してバケット13を回動させることに
より、このバケット13によって土砂等を掘削すること
ができる。
【0022】一方、例えばフック26を用いて吊荷作業
を行うときには、例えばバケット13をアーム11に接
近したクラウド位置へと回動させた状態で、フック26
を格納位置から作業位置(図7中の実線の位置)に取出
す。そして、フック26の鉤部26Cに吊荷を吊下げた
後、ブーム9、アーム11を俯仰動させつつ上部旋回体
2を旋回させることにより、吊荷を所望の場所へと搬送
することができる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術によ
る油圧ショベルは、アーム11に取付けた作業具連結装
置16の先端側と作業具シリンダ12のロッド12Aと
の間をリンク22によって連結し、このリンク22と作
業具連結装置16との連結部(連結ピン21)にフック
26を取付ける構成としている。
【0024】このため、フック26を作業位置に取出し
た状態でブーム9に対してアーム11を上方に回動させ
ると、フック26が作業具連結装置16の可動爪部材2
0等と干渉してしまい、フック26を用いた吊荷作業を
適正に行うことができなくなる。
【0025】この結果、上述した従来技術による油圧シ
ョベルでは、バケット13を用いて掘削作業を行うとき
には、図8中の一点鎖線で囲まれた範囲A内が作業範囲
となるのに対し、フック26を用いて吊荷作業を行うと
きには、図8中の範囲A(掘削時の作業範囲)内のう
ち、斜線を付した狭隘な範囲B内でしか適正な吊荷作業
を行うことができず、吊荷作業時の作業範囲が著しく制
限されてしまうという問題がある。
【0026】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、フロント先端側に種類の異なる作業具を
着脱可能に取付けることができ、かつフックを用いた吊
荷作業の作業範囲を拡大することができるようにした建
設機械の作業具連結装置を提供することを目的としてい
る。
【0027】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため本発明は、建設機械のフロントに作業具を着脱可能
に取付ける建設機械の作業具連結装置に適用される。
【0028】そして、請求項1の発明の特徴は、基端側
がフロントに回動可能に取付けられ先端側が作業具用の
アクチュエータに連結されたリンクに回動可能に取付け
られるベース部材と、ベース部材の基端側に設けられ作
業具の第1の取付ピンに係合する第1の爪部材と、ベー
ス部材の先端側に設けられ作業具の第2の取付ピンに係
合する第2の爪部材と、第2の爪部材に回動可能に取付
けられた吊荷作業用のフックとにより構成したことにあ
る。
【0029】このように構成したことにより、フックを
用いた吊荷作業時にフロントを俯仰動させたときに、フ
ックが第2の爪部材等に干渉するのを抑えることがで
き、吊荷作業の作業範囲を拡大することができる。
【0030】請求項2の発明は、第2の爪部材はベース
部材の先端側に連結ピンを用いて回動可能に連結し、第
2の爪部材には連結ピンとは異なる位置に支持ピンを設
け、フックは支持ピンに回動可能に取付ける構成とした
ことにある。
【0031】このように構成したことにより、フック
は、第2の爪部材のうちベース部材との連結部位から離
間した位置で支持ピンを中心として回動するので、吊荷
作業時におけるフックと第2の爪部材、ベース部材等と
の干渉を確実に抑えることができ、フックを用いた適正
な吊荷作業を行うことができる。
【0032】請求項3の発明は、第2の爪部材は、互い
に間隔をもって対向する二枚の板体を有し、フックは、
支持ピンを中心として各板体間に格納される格納位置
と、各板体間から離脱した作業位置との間で回動する構
成としたことにある。
【0033】このように構成したことにより、フックを
用いた吊荷作業を行わず、作業具を用いた掘削作業、破
砕作業、地固め作業等の土木作業を行うときには、フッ
クを第2の爪部材の各板体間に格納しておくことができ
る。このため、土木作業時にフックが岩石や作業具と衝
突するのを抑えることができ、フックを保護することが
できる。
【0034】請求項4の発明は、第1の爪部材はベース
部材の基端側に固定して設けられた固定爪部材により構
成し、第2の爪部材はベース部材の先端側に回動可能に
設けられた可動爪部材により構成したことにある。
【0035】このように構成したことにより、フックを
ベース部材先端側の可動爪部材に取付けることができ、
吊荷作業時にフックが可動爪部材に干渉するのを抑える
ことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る作業具連結装
置の実施の形態を油圧ショベルに適用した場合を例に挙
げ、図1ないし図5を参照しつつ詳細に説明する。な
お、本実施の形態では、上述した従来技術と同一の構成
要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0037】図中、31はアーム11の先端側に設けら
れた作業具連結装置で、この作業具連結装置31は、従
来技術による作業具連結装置16に代えて本実施の形態
に用いたもので、バケット13等の作業具をアーム11
の先端側に着脱可能に取付けるためのものである。ここ
で、作業具連結装置31は、図2及び図3に示すよう
に、後述のベース部材32、固定爪部材35、可動爪部
材38、及びフック42等により構成されている。
【0038】32は作業具連結装置31のベースとなる
ベース部材で、このベース部材32は、前,後方向(ア
ーム11がブーム9から離間する方向)に伸長する左,
右の側板33,33と、これら各側板33間を連結する
連結板34とにより大略構成されている。また、側板3
3の前,後方向の基端側にはピン挿通穴33Aが穿設さ
れ、側板33の前,後方向の先端側にはピン挿通穴33
Bが穿設されている。
【0039】そして、ベース部材32の基端側は、ピン
挿通穴33Aに挿通した連結ピン18によってアーム1
1の先端側に回動可能に取付けられ、ベース部材32の
先端側は、ピン挿通穴33Bに挿通した連結ピン21に
よってリンク22の先端側に回動可能に取付けられる構
成となっている。
【0040】35はベース部材32の基端側に固定して
設けられた第1の爪部材としての固定爪部材で、この固
定爪部材35は、ベース部材32の各側板33間に挟込
まれた左,右の側板36(左側のみ図示)と、これら
左,右の側板36間を連結する連結板(図示せず)とに
より大略構成されている。そして、各側板36の基端側
はベース部材32の各側板33に固着され、各側板36
の先端側にはバケット13の第1の取付ピン14に係合
する半円弧状の断面形状をもった半割パイプ37が固着
されている。
【0041】38はベース部材32の先端側に回動可能
に設けられた第2の爪部材としての可動爪部材で、この
可動爪部材38は、ベース部材32の各側板33間に挟
込まれ互いに間隔をもって対向する左,右の側板39,
39と、これら各側板39間を連結する連結板(図示せ
ず)とにより大略構成されている。
【0042】ここで、各側板39の基端側は、連結ピン
21を用いてベース部材32(側板33)の先端側に回
動可能に取付けられ、各側板39の先端側には、バケッ
ト13の第2の取付ピン15に係合する半円弧状の断面
形状をもった半割パイプ40が固着されている。また、
左,右の側板39は、ベース部材32とリンク22との
連結部位(連結ピン21)から前方へと張出す張出し部
39Aを有し、この張出し部39A間は後述のフック4
2を格納するフック格納空間39Bとなっている。
【0043】そして、固定爪部材35と可動爪部材38
との間には、ねじ送り機構等の可動爪部材38用の回動
機構(図示せず)が設けられ、この回動機構を操作する
ことにより、可動爪部材38は、連結ピン21を中心と
して固定爪部材35に対して接近、離間する方向に回動
する。従って、固定爪部材35の半割パイプ37をバケ
ット13の第1の取付ピン14に係合させた状態で、回
動機構によって可動爪部材38を固定爪部材35から離
間する方向に回動させ、可動爪部材38の半割パイプ4
0をバケット13の第2の取付ピン15に係合させるこ
とにより、作業具連結装置31にバケット13を着脱可
能に取付けることができる構成となっている。
【0044】41は可動爪部材38のうち前記連結ピン
21とは異なる位置に設けられた支持ピンで、この支持
ピン41は、後述するフック42を回動可能に支持する
ものである。そして、支持ピン41は、可動爪部材38
を構成する左,右の側板39のうち、連結ピン21から
前側に張出した張出し部39A間に抜差し可能に設けれ
ている。
【0045】42は可動爪部材38に支持ピン41を介
して回動可能に取付けられた吊荷作業用のフックで、こ
のフック42は、図2及び図3に示すように、支持ピン
41の外周側に回動可能に取付けられたボス部42A
と、ボス部42Aに回動可能にピン結合された自在継手
部42Bと、自在継手部42Bを介してボス部42Aに
回転可能に連結され、先端側が鉤形状に屈曲した鉤部4
2Cとにより構成されている。
【0046】そして、油圧ショベルによって掘削作業を
行うときには、フック42は、図2中に二点鎖線で示す
ように、可動爪部材38の各側板39(張出し部39
A)間に形成されたフック格納空間39B内に格納さ
れ、固定ピン等の固定手段(図示せず)を用いてこの格
納位置に保持される。
【0047】一方、油圧ショベルによって吊荷作業を行
うときには、フック42は、フック格納空間39Bから
離脱して支持ピン41を中心に回動し、図2中に実線で
示す作業位置に取出される構成となっている。
【0048】このように、フック42は、作業具連結装
置31のベース部材32とリンク22との連結部位(連
結ピン21)に取付けられるのではなく、可動爪部材3
8を構成する左,右の側板39のうち、連結ピン21か
ら前側に張出した張出し部39A間に設けた支持ピン4
1に取付けられている。これにより、作業位置に取出さ
れたフック42は、連結ピン21から離間した位置で支
持ピン41を中心として回動することができ、吊荷作業
時にアーム11を上方に回動させたとしても、フック4
2が可動爪部材38等に干渉するのを抑え、吊荷作業の
作業範囲を拡大することができる構成となっている。
【0049】本実施の形態による作業具連結装置31は
上述の如き構成を有するもので、以下、この作業具連結
装置31を備えた油圧ショベルの作動について説明す
る。
【0050】まず、バケット13を用いて土砂等の掘削
作業を行うときには、フック42を格納位置(図2中の
二点鎖線の位置)に保持する。そして、ブーム9、アー
ム11を俯仰動させつつ、アーム11の先端側で作業具
連結装置31を介してバケット13を回動させることに
より、このバケット13によって土砂等を掘削すること
ができる。
【0051】また、例えば地中に埋まった固い岩盤等を
破砕するときには、作業具連結装置31の可動爪部材3
8を固定爪部材35に接近する方向に移動させることに
より、バケット13の第1,第2の取付ピン14,15
から固定爪部材38,可動爪部材35を離脱させ、作業
具連結装置31からバケット13を取外す。
【0052】そして、バケット13に代えて作業具連結
装置31に破砕作業用のブレーカ(図示せず)を取付け
ることにより、アーム11の先端側に容易に破砕作業用
のブレーカを取付けることができ、このブレーカを用い
て岩盤等を破砕することができる。
【0053】一方、例えばフック42を用いて吊荷作業
を行うときには、例えばバケット13をアーム11に接
近したクラウド位置へと回動させた状態で、フック42
を格納位置から作業位置(図2中の実線の位置)に取出
す。そして、フック42の鉤部42Cに吊荷を吊下げた
後、ブーム9、アーム11を俯仰動させつつ上部旋回体
2を旋回させることにより、吊荷を所望の場所へと搬送
することができる。
【0054】ここで、本実施の形態による作業具連結装
置31は、可動爪部材38のうち連結ピン21から前側
に離間した位置に支持ピン41を配設し、この支持ピン
41にフック42を回動可能に取付ける構成としてい
る。これにより、作業位置に取出されたフック42は、
連結ピン21から離間した位置で支持ピン41を中心と
して回動することができ、吊荷作業時にアーム11を上
方に回動させたとしても、フック42が可動爪部材38
等に干渉するのを確実に抑えることができる。
【0055】この結果、作業具連結装置31を備えた油
圧ショベルは、バケット13を用いて掘削作業を行う場
合には、図4中の一点鎖線で囲まれた範囲A内が作業範
囲となり、フック42を用いて吊荷作業を行う場合に
も、図4中の範囲A(掘削時の作業範囲)内のほぼ全域
に亘って適正な吊荷作業を行うことができるようにな
り、従来技術に比較して吊荷作業時の作業範囲を大幅に
拡大することができる。
【0056】また、可動爪部材38を構成する各側板3
9の張出し部39A間にフック格納空間39Bを形成し
たので、フック42を用いた吊荷作業を行わず、バケッ
ト13等を用いた掘削作業、破砕作業、地固め作業等の
土木作業を行うときには、フック42をフック格納空間
39B内に格納しておくことができる。これにより、土
木作業時にフック42が岩石、作業具等と衝突するのを
抑えることができ、フック42を保護することができ
る。
【0057】さらに、作業具連結装置31の可動爪部材
38を固定爪部材35に対して回動させるだけで、作業
具連結装置31に取付けられたバケット13等の作業具
を容易に取外すことができるので、例えば図5に示すよ
うに、作業具連結装置31から作業具を取外した状態
で、フック42を用いて吊荷作業を行うことができる。
【0058】この場合には、アーム11の先端側から重
量物である作業具を取外した分、フック42に吊下げる
ことができる荷重を増大することができ、吊荷作業を効
率良く行うことができる。また、キャブ4内のオペレー
タは、作業具に邪魔されることなくフック42及び吊荷
を直接的に目視することができるので、吊荷作業の安全
性をも高めることができる。
【0059】なお、上述した実施の形態では、ベース部
材32の基端側に固定爪部材35(第1の爪部材)を固
定して設けると共に、ベース部材32の先端側に可動爪
部材38(第2の爪部材)を回動可能に設け、フック4
2を可動爪部材38に回動可能に取付ける構成とした場
合を例に挙げている。しかし、本発明はこれに限るもの
ではなく、例えばベース部材32の基端側に可動爪部材
を回動可能に設けると共に、ベース部材の32の先端側
に固定爪部材を固定して設け、この固定爪部材にフック
を回動可能に取付ける構成としてもよい。
【0060】また、上述した実施の形態では、作業具連
結装置31にバケット13を取付けた場合を例に挙げた
が、本発明はこれに限るものではなく、例えば破砕作業
用のブレーカ、荷役作業用のフォーク等の各種の作業具
を用いることができる。
【0061】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、作業具連結装置を構成するベース部材の先端側に
設けた第2の爪部材に吊荷作業用のフックを回動可能に
取付ける構成としたので、フックを用いた吊荷作業時に
フロントを俯仰動させたとしても、フックが第2の爪部
材等に干渉するのを抑えることができ、適正な吊荷作業
を行うことができる作業範囲を大幅に拡大することがで
きる。
【0062】しかも、作業具連結装置を用いてフロント
の先端側にバケット、ブレーカ、フォーク等の種類の異
なる作業具を交換して取付けることができるので、単一
の建設機械を用いて掘削作業、破砕作業、荷役作業等の
種々の作業を行うことができる。
【0063】また、請求項2の発明によれば、第2の爪
部材はベース部材の先端側に連結ピンを用いて回動可能
に連結し、第2の爪部材には連結ピンとは異なる位置に
支持ピンを設け、フックは支持ピンに回動可能に取付け
る構成としたので、吊荷作業時において、フックはベー
ス部材と第2の爪部材との連結部位から離間した位置で
回動することができる。これにより、吊荷作業時におけ
るフックと第2の爪部材等との干渉を確実に抑えること
ができ、フックを用いた適正な吊荷作業を行うことがで
きる。
【0064】また、請求項3の発明によれば、フックは
支持ピンを中心として、第2の爪部材を構成する二枚の
板体間に格納される格納位置と、各板体間から離脱した
作業位置との間で回動する構成としたので、作業具を用
いた掘削作業、破砕作業、地固め作業等の土木作業を行
うときには、フックを第2の爪部材の各板体間に格納し
ておくことができる。このため、土木作業時にフックが
岩石や作業具と衝突するのを抑えることができ、フック
を保護することができる。
【0065】さらに、請求項4の発明によれば、第1の
爪部材はベース部材の基端側に固定した固定爪部材によ
り構成し、第2の爪部材はベース部材の先端側に回動可
能に設けた可動爪部材により構成したので、フックを可
動爪部材に取付けることにより、吊荷作業時にフックが
可動爪部材に干渉するのを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による作業具連結装置を備
えた油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】図1中のバケット、作業具連結装置等を拡大し
て示す拡大正面図である。
【図3】作業具連結装置を単体で示す斜視図である。
【図4】バケットを用いた掘削作業の作業範囲とフック
を用いた吊荷作業の作業範囲とを示す動作説明図であ
る。
【図5】作業具連結装置から作業具を取外した状態を示
す拡大正面図である。
【図6】従来技術による作業具連結装置を備えた油圧シ
ョベルを示す正面図である。
【図7】図6中のバケット、作業具連結装置等を拡大し
て示す拡大正面図である。
【図8】従来技術におけるバケットを用いた掘削作業の
作業範囲とフックを用いた吊荷作業の作業範囲とを示す
動作説明図である。
【符号の説明】
7 フロント 9 ブーム 11 アーム 12 作業具シリンダ(アクチュエータ) 13 バケット(作業具) 14 第1の取付ピン 15 第2の取付ピン 21 連結ピン 22 リンク 31 作業具連結装置 32 ベース部材 35 固定爪部材(第1の爪部材) 38 可動爪部材(第2の爪部材) 39 側板(板体) 41 支持ピン 42 フック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械のフロントに作業具を着脱可能
    に取付ける建設機械の作業具連結装置において、 基端側が前記フロントに回動可能に取付けられ先端側が
    前記作業具用のアクチュエータに連結されたリンクに回
    動可能に取付けられるベース部材と、前記ベース部材の
    基端側に設けられ前記作業具の第1の取付ピンに係合す
    る第1の爪部材と、前記ベース部材の先端側に設けられ
    前記作業具の第2の取付ピンに係合する第2の爪部材
    と、前記第2の爪部材に回動可能に取付けられた吊荷作
    業用のフックとにより構成したことを特徴とする建設機
    械の作業具連結装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の爪部材は前記ベース部材の先
    端側に連結ピンを用いて回動可能に連結し、前記第2の
    爪部材には前記連結ピンとは異なる位置に支持ピンを設
    け、前記フックは前記支持ピンに回動可能に取付ける構
    成としてなる請求項1に記載の建設機械の作業具連結装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第2の爪部材は、互いに間隔をもっ
    て対向する二枚の板体を有し、前記フックは、前記支持
    ピンを中心として前記各板体間に格納される格納位置
    と、前記各板体間から離脱した作業位置との間で回動す
    る構成としてなる請求項2に記載の建設機械の作業具連
    結装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の爪部材は前記ベース部材の基
    端側に固定して設けられた固定爪部材により構成し、前
    記第2の爪部材は前記ベース部材の先端側に回動可能に
    設けられた可動爪部材により構成してなる請求項1,2
    または3に記載の建設機械の作業具連結装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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