JP3344327B2 - 展示ケース - Google Patents
展示ケースInfo
- Publication number
- JP3344327B2 JP3344327B2 JP27409098A JP27409098A JP3344327B2 JP 3344327 B2 JP3344327 B2 JP 3344327B2 JP 27409098 A JP27409098 A JP 27409098A JP 27409098 A JP27409098 A JP 27409098A JP 3344327 B2 JP3344327 B2 JP 3344327B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door plate
- door
- width direction
- guide
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Landscapes
- Support Devices For Sliding Doors (AREA)
- Freezers Or Refrigerated Showcases (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、展示品等を陳列
し、観覧に供するために使用される展示ケースに関する
ものである。
し、観覧に供するために使用される展示ケースに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】美術館や博物館等で陳列ケースとして、
或いは、展示場や百貨店等でショーケースとして使用さ
れる展示ケースは、少なくとも前面に透明なガラス戸等
を装着し、その戸板を引戸式に開閉し得るようにしたも
のが一般的である。その際、単なる引戸式のものにして
おくと、隣接する戸板の側端部同士を重合させる必要が
生じるため、構造上、複数の戸板を面一に配置して閉止
することができず、格調を損ねる上に視界が部分的に遮
られ、観覧者に良い印象を与えることができないという
不具合が生じる。そこで、各戸板を全て前後可動式のも
のにし、各レールを同時に2枚の戸板を重合配置し得る
いわゆるダブルレール構造のものにした改良品が開発さ
れている。
或いは、展示場や百貨店等でショーケースとして使用さ
れる展示ケースは、少なくとも前面に透明なガラス戸等
を装着し、その戸板を引戸式に開閉し得るようにしたも
のが一般的である。その際、単なる引戸式のものにして
おくと、隣接する戸板の側端部同士を重合させる必要が
生じるため、構造上、複数の戸板を面一に配置して閉止
することができず、格調を損ねる上に視界が部分的に遮
られ、観覧者に良い印象を与えることができないという
不具合が生じる。そこで、各戸板を全て前後可動式のも
のにし、各レールを同時に2枚の戸板を重合配置し得る
いわゆるダブルレール構造のものにした改良品が開発さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなものであれ
ば、閉止時はダブルレールの一方に戸板を支持させるこ
とができ、開成時は特定のダブルレールを引出して該レ
ールに支持された戸板を隣接するダブルレール側へ移動
させることができる。ところが、ダブルレールのうち通
常は空いているレールが閉止時の戸板よりも前方に位置
することとなり、このレールを隠蔽するために上下の化
粧板が戸板から突出してしまい、外観上、見栄えが悪く
なるという不具合を有している。さらに、ダブルレール
に通常のレールの倍のレール巾が必要であり、それが前
後可動であることから、レール全体をコンパクトに構成
することができず、展示ケースにも大きな動作空間を確
保しなければならないという問題が生じる。さらに、ダ
ブルレールを前後方向に移動させる際に、その一方のレ
ールと隣接するダブルレールの他方のレールとの間にわ
ずかなずれ等があると、これが障害となり戸板を巾方向
に移動する際にローラ等が円滑に進まないという不具合
が生じやすい。このような不具合は、特に下側のレール
の場合に顕著なものとなる。
ば、閉止時はダブルレールの一方に戸板を支持させるこ
とができ、開成時は特定のダブルレールを引出して該レ
ールに支持された戸板を隣接するダブルレール側へ移動
させることができる。ところが、ダブルレールのうち通
常は空いているレールが閉止時の戸板よりも前方に位置
することとなり、このレールを隠蔽するために上下の化
粧板が戸板から突出してしまい、外観上、見栄えが悪く
なるという不具合を有している。さらに、ダブルレール
に通常のレールの倍のレール巾が必要であり、それが前
後可動であることから、レール全体をコンパクトに構成
することができず、展示ケースにも大きな動作空間を確
保しなければならないという問題が生じる。さらに、ダ
ブルレールを前後方向に移動させる際に、その一方のレ
ールと隣接するダブルレールの他方のレールとの間にわ
ずかなずれ等があると、これが障害となり戸板を巾方向
に移動する際にローラ等が円滑に進まないという不具合
が生じやすい。このような不具合は、特に下側のレール
の場合に顕著なものとなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の不具合
を解消するために、展示ケースにおいて、簡単な構成で
円滑に戸板を移動してケース本体の前面開口部を開成さ
せることができ、しかも、閉止位置においては全ての戸
板が面一となり、化粧板も突出することがないように構
成することとしている。
を解消するために、展示ケースにおいて、簡単な構成で
円滑に戸板を移動してケース本体の前面開口部を開成さ
せることができ、しかも、閉止位置においては全ての戸
板が面一となり、化粧板も突出することがないように構
成することとしている。
【0005】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明の展示ケース
は、ケース本体と、閉止位置において該ケース本体の前
面開口部を面一に閉止する位置に配設されるように構成
してなるガラス板等の透明剛体を主体として形成される
複数の戸板とを具備する展示ケースにおいて、相隣接す
る戸板のうち一方の戸板の上縁又は下縁の少なくともい
ずれかに沿って、該戸板を巾方向移動可能に支持する支
持部材と、この支持部材をガイドすべく少なくとも隣接
する戸板にまで連続的に延びるガイドレールと、前記戸
板をガイドレールとともに前記閉止位置と前方に引出し
た引出位置との間で前後方向出入自在に案内する第1ガ
イド機構とを配設し、前記戸板と前記ガイドレールを同
時に引き出すようにしているとともに、この第1ガイド
機構を介して前方に引出された戸板を、同時に前方に引
出された前記ガイドレールに沿って隣接する戸板の前方
にまで巾方向に移動させ得るように構成してなることを
特徴とする。
は、ケース本体と、閉止位置において該ケース本体の前
面開口部を面一に閉止する位置に配設されるように構成
してなるガラス板等の透明剛体を主体として形成される
複数の戸板とを具備する展示ケースにおいて、相隣接す
る戸板のうち一方の戸板の上縁又は下縁の少なくともい
ずれかに沿って、該戸板を巾方向移動可能に支持する支
持部材と、この支持部材をガイドすべく少なくとも隣接
する戸板にまで連続的に延びるガイドレールと、前記戸
板をガイドレールとともに前記閉止位置と前方に引出し
た引出位置との間で前後方向出入自在に案内する第1ガ
イド機構とを配設し、前記戸板と前記ガイドレールを同
時に引き出すようにしているとともに、この第1ガイド
機構を介して前方に引出された戸板を、同時に前方に引
出された前記ガイドレールに沿って隣接する戸板の前方
にまで巾方向に移動させ得るように構成してなることを
特徴とする。
【0006】このような構成において、相隣接する一方
の戸板の上縁または下縁の少なくともいずれかが、支持
部材によって戸板が移動可能に支持されており、さらに
第1ガイド部材によって閉止位置と引出位置の間で支持
部材を介して前後方向に出入自在に案内されるので、戸
板に対して前後方向への操作力を加えると、全ての戸板
が面一に並ぶ閉止位置にある状態から、展示ケースの巾
方向に一つおきに配設される戸板が引出される。さら
に、この第1ガイド機構には隣接する戸板にまで連続す
るガイドレールが備えてあるので、複数のレールを合致
させて継ぐ必要がなく、戸板と同時に引出されたガイド
レールに沿って、この戸板を隣接する戸板の前方にまで
巾方向にスムーズに移動させて、ケース本体の前面を開
成することができる。したがって、隣接する戸板の前方
位置にレールを待機させておく必要がなく、レールを隠
蔽する化粧板を戸板に対し略面一となる位置に配設して
格調高く外観をすっきりさせて観覧者に良好な印象を与
えることができる。
の戸板の上縁または下縁の少なくともいずれかが、支持
部材によって戸板が移動可能に支持されており、さらに
第1ガイド部材によって閉止位置と引出位置の間で支持
部材を介して前後方向に出入自在に案内されるので、戸
板に対して前後方向への操作力を加えると、全ての戸板
が面一に並ぶ閉止位置にある状態から、展示ケースの巾
方向に一つおきに配設される戸板が引出される。さら
に、この第1ガイド機構には隣接する戸板にまで連続す
るガイドレールが備えてあるので、複数のレールを合致
させて継ぐ必要がなく、戸板と同時に引出されたガイド
レールに沿って、この戸板を隣接する戸板の前方にまで
巾方向にスムーズに移動させて、ケース本体の前面を開
成することができる。したがって、隣接する戸板の前方
位置にレールを待機させておく必要がなく、レールを隠
蔽する化粧板を戸板に対し略面一となる位置に配設して
格調高く外観をすっきりさせて観覧者に良好な印象を与
えることができる。
【0007】戸板の荷重を支えるとともにより安定した
戸板の移動を確保するためには、前記ガイドレールを、
前記戸板の少なくとも下縁に沿って配設していることが
望ましい。また、戸板が多数配設されている場合に機構
的な同期を図りかつ構造を簡素化するためには、前記ガ
イドレールを、展示ケースの巾方向の略全長に亘って配
設していることが好ましい。
戸板の移動を確保するためには、前記ガイドレールを、
前記戸板の少なくとも下縁に沿って配設していることが
望ましい。また、戸板が多数配設されている場合に機構
的な同期を図りかつ構造を簡素化するためには、前記ガ
イドレールを、展示ケースの巾方向の略全長に亘って配
設していることが好ましい。
【0008】また、前記前後方向出入自在な戸板に隣接
する戸板を、前記引出位置において引出された戸板の後
方まで巾方向に移動させてに退避させ得るようにするた
めには、この戸板の上縁又は下縁の少なくとも一方に沿
ってケース本体に固設した固定要素と、該戸板に固設し
た可動要素とよりなる支持部材を設け、これら固定要素
と可動要素との間に、戸板を前方に引出された前記戸板
の後方にまで巾方向に移動可能に支持する第2ガイド機
構を構成しておくことが望ましい。さらに、この戸板を
支持部材に対して巾方向に移動させる際には、戸板が片
持ち的になり支持部材からの脱落を有効に防止するため
には、その移動範囲を該戸板の半巾に制限しておくこと
が有効である。
する戸板を、前記引出位置において引出された戸板の後
方まで巾方向に移動させてに退避させ得るようにするた
めには、この戸板の上縁又は下縁の少なくとも一方に沿
ってケース本体に固設した固定要素と、該戸板に固設し
た可動要素とよりなる支持部材を設け、これら固定要素
と可動要素との間に、戸板を前方に引出された前記戸板
の後方にまで巾方向に移動可能に支持する第2ガイド機
構を構成しておくことが望ましい。さらに、この戸板を
支持部材に対して巾方向に移動させる際には、戸板が片
持ち的になり支持部材からの脱落を有効に防止するため
には、その移動範囲を該戸板の半巾に制限しておくこと
が有効である。
【0009】簡単な構成で前後方向出入自在な戸板をそ
の巾方向に移動可能とするためには、この戸板を支持す
る支持部材に、該戸板の巾方向に沿って転動可能なロー
ラを設け、該ローラが前記ガイドレールに案内されて該
戸板をその巾方向に移動可能にしておくことが有効であ
る。また、本発明の他の実施態様として、ケース本体
と、閉止位置において該ケース本体の前面開口部を面一
に閉止する位置に配設されるように構成してなるガラス
板等の透明剛体を主体として形成される複数の戸板とを
具備する展示ケースにおいて、相隣接する戸板のうち一
方の戸板の上縁又は下縁の少なくともいずれかに沿っ
て、該戸板を巾方向移動可能に支持する支持部材と、こ
の支持部材をガイドすべく少なくとも隣接する戸板にま
で連続的に延びるガイドレールと、前記戸板をガイドレ
ールとともに前記閉止位置と前方に引出した引出位置と
の間で前後方向出入自在に案内する第1ガイド機構とを
配設し、この第1ガイド機構を介して前方に引出された
戸板を、同時に前方に引出された前記ガイドレールに沿
って隣接する戸板の前方にまで巾方向に移動させ得るよ
うに構成してなるとともに、前記前後方向出入自在な戸
板の隣接位置にある戸板の上縁又は下縁の少なくとも一
方に沿ってケース本体に固設した固定要素と、該戸板に
固設した可動要素とよりなる支持部材を設け、これら固
定要素と可動要素との間に、該戸板を前方に引出された
前記戸板の後方にまで巾方向に移動可能に支持する第2
ガイド機構を構成し、前記前後方向出入自在な戸板とと
もにその巾方向に移動する位置に該戸板の巾方向に亘っ
て延びるガイド板を配設するとともに、前後方向出入自
在な戸板の隣接位置にある戸板の前記固定部要素に補助
ローラを設け、前記引出位置において隣接する戸板同士
が重合した時に、該ガイド板が該補助ローラの回動に案
内されて、前後方向出入自在な戸板の巾方向への移動を
同時に案内するように構成しているものが挙げられる。
このような態様のものであれば、戸板の前後方向へのガ
タつきを防止して巾方向に円滑に移動可能とするように
できる。 一方、本発明のさらに他の実施態様として、ケ
ース本体と、閉止位置において該ケース本体の前面開口
部を面一に閉止する位置に配設されるように構成してな
るガラス板等の透明剛体を主体として形成される複数の
戸板とを具備する展示ケ ースにおいて、相隣接する戸板
のうち一方の戸板の上縁又は下縁の少なくともいずれか
に沿って、該戸板を巾方向移動可能に支持する支持部材
と、この支持部材をガイドすべく少なくとも隣接する戸
板にまで連続的に延びるガイドレールと、前記戸板をガ
イドレールとともに前記閉止位置と前方に引出した引出
位置との間で前後方向出入自在に案内する第1ガイド機
構とを配設し、この第1ガイド機構を介して前方に引出
された戸板を、同時に前方に引出された前記ガイドレー
ルに沿って隣接する戸板の前方にまで巾方向に移動させ
得るように構成してなるとともに、前記前後方向出入自
在な戸板を支持する支持部材に、該戸板の巾方向に沿っ
て転動可能なローラを設け、該ローラが前記ガイドレー
ルに案内されて該戸板をその巾方向に移動可能にし、前
記前後方向出入自在な戸板とともにその巾方向に移動す
る位置に該戸板の巾方向に亘って延びるガイド板を配設
するとともに、前後方向出入自在な戸板の隣接位置にあ
る戸板の前記固定部要素に補助ローラを設け、前記引出
位置において隣接する戸板同士が重合した時に、該ガイ
ド板が該補助ローラの回動に案内されて、前後方向出入
自在な戸板の巾方向への移動を同時に案内するように構
成しているものも挙げられる。このような態様のもので
あっても、戸板の前後方向へのガタつきを防止して巾方
向に円滑に移動可能とするようにできる。このような場
合において、隣り合うレール同士の間に少々のずれが生
じても比較的円滑に戸板が移動し得るようにするには、
前記ローラ又は前記補助ローラを、鉛直軸回りに回動可
能にして、このずれを容易に乗り越えられるようにして
いることが効果的である。
の巾方向に移動可能とするためには、この戸板を支持す
る支持部材に、該戸板の巾方向に沿って転動可能なロー
ラを設け、該ローラが前記ガイドレールに案内されて該
戸板をその巾方向に移動可能にしておくことが有効であ
る。また、本発明の他の実施態様として、ケース本体
と、閉止位置において該ケース本体の前面開口部を面一
に閉止する位置に配設されるように構成してなるガラス
板等の透明剛体を主体として形成される複数の戸板とを
具備する展示ケースにおいて、相隣接する戸板のうち一
方の戸板の上縁又は下縁の少なくともいずれかに沿っ
て、該戸板を巾方向移動可能に支持する支持部材と、こ
の支持部材をガイドすべく少なくとも隣接する戸板にま
で連続的に延びるガイドレールと、前記戸板をガイドレ
ールとともに前記閉止位置と前方に引出した引出位置と
の間で前後方向出入自在に案内する第1ガイド機構とを
配設し、この第1ガイド機構を介して前方に引出された
戸板を、同時に前方に引出された前記ガイドレールに沿
って隣接する戸板の前方にまで巾方向に移動させ得るよ
うに構成してなるとともに、前記前後方向出入自在な戸
板の隣接位置にある戸板の上縁又は下縁の少なくとも一
方に沿ってケース本体に固設した固定要素と、該戸板に
固設した可動要素とよりなる支持部材を設け、これら固
定要素と可動要素との間に、該戸板を前方に引出された
前記戸板の後方にまで巾方向に移動可能に支持する第2
ガイド機構を構成し、前記前後方向出入自在な戸板とと
もにその巾方向に移動する位置に該戸板の巾方向に亘っ
て延びるガイド板を配設するとともに、前後方向出入自
在な戸板の隣接位置にある戸板の前記固定部要素に補助
ローラを設け、前記引出位置において隣接する戸板同士
が重合した時に、該ガイド板が該補助ローラの回動に案
内されて、前後方向出入自在な戸板の巾方向への移動を
同時に案内するように構成しているものが挙げられる。
このような態様のものであれば、戸板の前後方向へのガ
タつきを防止して巾方向に円滑に移動可能とするように
できる。 一方、本発明のさらに他の実施態様として、ケ
ース本体と、閉止位置において該ケース本体の前面開口
部を面一に閉止する位置に配設されるように構成してな
るガラス板等の透明剛体を主体として形成される複数の
戸板とを具備する展示ケ ースにおいて、相隣接する戸板
のうち一方の戸板の上縁又は下縁の少なくともいずれか
に沿って、該戸板を巾方向移動可能に支持する支持部材
と、この支持部材をガイドすべく少なくとも隣接する戸
板にまで連続的に延びるガイドレールと、前記戸板をガ
イドレールとともに前記閉止位置と前方に引出した引出
位置との間で前後方向出入自在に案内する第1ガイド機
構とを配設し、この第1ガイド機構を介して前方に引出
された戸板を、同時に前方に引出された前記ガイドレー
ルに沿って隣接する戸板の前方にまで巾方向に移動させ
得るように構成してなるとともに、前記前後方向出入自
在な戸板を支持する支持部材に、該戸板の巾方向に沿っ
て転動可能なローラを設け、該ローラが前記ガイドレー
ルに案内されて該戸板をその巾方向に移動可能にし、前
記前後方向出入自在な戸板とともにその巾方向に移動す
る位置に該戸板の巾方向に亘って延びるガイド板を配設
するとともに、前後方向出入自在な戸板の隣接位置にあ
る戸板の前記固定部要素に補助ローラを設け、前記引出
位置において隣接する戸板同士が重合した時に、該ガイ
ド板が該補助ローラの回動に案内されて、前後方向出入
自在な戸板の巾方向への移動を同時に案内するように構
成しているものも挙げられる。このような態様のもので
あっても、戸板の前後方向へのガタつきを防止して巾方
向に円滑に移動可能とするようにできる。このような場
合において、隣り合うレール同士の間に少々のずれが生
じても比較的円滑に戸板が移動し得るようにするには、
前記ローラ又は前記補助ローラを、鉛直軸回りに回動可
能にして、このずれを容易に乗り越えられるようにして
いることが効果的である。
【0010】また、本発明の他の実施態様として、ケー
ス本体と、閉止位置において該ケース本体の前面開口部
を面一に閉止する位置に配設されるように構成してなる
ガラス板等の透明剛体を主体として形成される複数の戸
板とを具備する展示ケースにおいて、相隣接する戸板の
うち一方の戸板の上縁又は下縁の少なくともいずれかに
沿って、該戸板を巾方向移動可能に支持する支持部材
と、この支持部材をガイドすべく少なくとも隣接する戸
板にまで連続的に延びるガイドレールと、前記戸板をガ
イドレールとともに前記閉止位置と前方に引出した引出
位置との間で前後方向出入自在に案内する第1ガイド機
構とを配設し、この第1ガイド機構を介して前方に引出
された戸板を、同時に前方に引出された前記ガイドレー
ルに沿って隣接する戸板の前方にまで巾方向に移動させ
得るように構成してなるとともに、第1ガイド機構が、
ケース本体側に固設された固定部とこの固定部に摺動可
能に設けられ前記ガイドレールを支持する可動部とから
構成されるリニヤモーションガイドを具備してなり、該
可動部が、前記閉止位置と前記引出位置との間を前記固
定部に対して前後に摺動して戸板を前後方向出入自在に
しているものも挙げられる。この態様をとることによ
り、第1ガイド機構を簡単な構成で実現できる。
ス本体と、閉止位置において該ケース本体の前面開口部
を面一に閉止する位置に配設されるように構成してなる
ガラス板等の透明剛体を主体として形成される複数の戸
板とを具備する展示ケースにおいて、相隣接する戸板の
うち一方の戸板の上縁又は下縁の少なくともいずれかに
沿って、該戸板を巾方向移動可能に支持する支持部材
と、この支持部材をガイドすべく少なくとも隣接する戸
板にまで連続的に延びるガイドレールと、前記戸板をガ
イドレールとともに前記閉止位置と前方に引出した引出
位置との間で前後方向出入自在に案内する第1ガイド機
構とを配設し、この第1ガイド機構を介して前方に引出
された戸板を、同時に前方に引出された前記ガイドレー
ルに沿って隣接する戸板の前方にまで巾方向に移動させ
得るように構成してなるとともに、第1ガイド機構が、
ケース本体側に固設された固定部とこの固定部に摺動可
能に設けられ前記ガイドレールを支持する可動部とから
構成されるリニヤモーションガイドを具備してなり、該
可動部が、前記閉止位置と前記引出位置との間を前記固
定部に対して前後に摺動して戸板を前後方向出入自在に
しているものも挙げられる。この態様をとることによ
り、第1ガイド機構を簡単な構成で実現できる。
【0011】また、本発明の他の実施態様として、ケー
ス本体と、閉止位置において該ケース本体の前面開口部
を面一に閉止する位置に配設されるように構成してなる
ガラス板等の透明剛体を主体として形成される複数の戸
板とを具備する展示ケースにおいて、相隣接する戸板の
うち一方の戸板の上縁又は下縁の少なくともいずれかに
沿って、該戸板を巾方向移動可能に支持する支持部材
と、この支持部材をガイドすべく少なくとも隣接する戸
板にまで連続的に延びるガイドレールと、前記戸板をガ
イドレールとともに前記閉止位置と前方に引出した引出
位置との間で前後方向出入自在に案内する第1ガイド機
構とを配設し、この第1ガイド機構を介して前方に引出
された戸板を、同時に前方に引出された前記ガイドレー
ルに沿って隣接する戸板の前方にまで巾方向に移動させ
得るように構成してなるとともに、 前記前後方向出入自
在な戸板の隣接位置にある戸板の上縁又は下縁の少なく
とも一方に沿ってケース本体に固設した固定要素と、該
戸板に固設した可動要素とよりなる支持部材を設け、こ
れら固定要素と可動要素との間に、該戸板を前方に引出
された前記戸板の後方にまで巾方向に移動可能に支持す
る第2ガイド機構を構成し、第2ガイド機構が、前記固
定要素又は可動要素のいずれか一方に設けたガイド溝
と、前記固定要素又は可動要素のいずれか他方に設けた
ローラとを具備し、該ローラが、ガイド溝に案内されて
戸板をその巾方向に移動可能に構成されているものも挙
げられる。この態様をとることにより、第2ガイド機構
を簡単な構成で実現できる。
ス本体と、閉止位置において該ケース本体の前面開口部
を面一に閉止する位置に配設されるように構成してなる
ガラス板等の透明剛体を主体として形成される複数の戸
板とを具備する展示ケースにおいて、相隣接する戸板の
うち一方の戸板の上縁又は下縁の少なくともいずれかに
沿って、該戸板を巾方向移動可能に支持する支持部材
と、この支持部材をガイドすべく少なくとも隣接する戸
板にまで連続的に延びるガイドレールと、前記戸板をガ
イドレールとともに前記閉止位置と前方に引出した引出
位置との間で前後方向出入自在に案内する第1ガイド機
構とを配設し、この第1ガイド機構を介して前方に引出
された戸板を、同時に前方に引出された前記ガイドレー
ルに沿って隣接する戸板の前方にまで巾方向に移動させ
得るように構成してなるとともに、 前記前後方向出入自
在な戸板の隣接位置にある戸板の上縁又は下縁の少なく
とも一方に沿ってケース本体に固設した固定要素と、該
戸板に固設した可動要素とよりなる支持部材を設け、こ
れら固定要素と可動要素との間に、該戸板を前方に引出
された前記戸板の後方にまで巾方向に移動可能に支持す
る第2ガイド機構を構成し、第2ガイド機構が、前記固
定要素又は可動要素のいずれか一方に設けたガイド溝
と、前記固定要素又は可動要素のいずれか他方に設けた
ローラとを具備し、該ローラが、ガイド溝に案内されて
戸板をその巾方向に移動可能に構成されているものも挙
げられる。この態様をとることにより、第2ガイド機構
を簡単な構成で実現できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。この展示ケースAは、例えば、美術館等に設
置されるもので、図1、2、3及び4に示すように、ケ
ース本体内1に少なくとも底面11、背面12及び天井
面13によって囲繞される位置に展示品を陳列するため
の展示空間Sを形成するとともに、この展示空間Sの前
面開口部14を閉止する位置に複数の戸板2を面一に配
設した構成からなるものである。
説明する。この展示ケースAは、例えば、美術館等に設
置されるもので、図1、2、3及び4に示すように、ケ
ース本体内1に少なくとも底面11、背面12及び天井
面13によって囲繞される位置に展示品を陳列するため
の展示空間Sを形成するとともに、この展示空間Sの前
面開口部14を閉止する位置に複数の戸板2を面一に配
設した構成からなるものである。
【0013】ケース本体1には、図3に示すように、前
面開口部14の上縁14aよりも上方に上化粧板15を
設けるとともに、下縁14bよりも下方に下化粧板16
を設けて、ケース本体1の上方空間及び下方空間の前面
を隠蔽し、これら上下化粧板15、16間に前記戸板2
を鉛直姿勢で配設している。これら上化粧板15の上端
15a及び下化粧板16の下端16aは、ヒンジ17、
18によって蝶着されており、前記戸板2を引出す際
に、前方に開成し得るように配設されている。このよう
な構成において、これら上下化粧板15、16の前面1
5b、16bは、戸板2の閉止位置Xにおいて、戸板2
の前面2aと面一になる位置に配設されている。さら
に、ケース本体1には、後段で詳述するように、戸板2
を前後方向出入自在に案内する上下の第1ガイド機構
6、6を設けている。
面開口部14の上縁14aよりも上方に上化粧板15を
設けるとともに、下縁14bよりも下方に下化粧板16
を設けて、ケース本体1の上方空間及び下方空間の前面
を隠蔽し、これら上下化粧板15、16間に前記戸板2
を鉛直姿勢で配設している。これら上化粧板15の上端
15a及び下化粧板16の下端16aは、ヒンジ17、
18によって蝶着されており、前記戸板2を引出す際
に、前方に開成し得るように配設されている。このよう
な構成において、これら上下化粧板15、16の前面1
5b、16bは、戸板2の閉止位置Xにおいて、戸板2
の前面2aと面一になる位置に配設されている。さら
に、ケース本体1には、後段で詳述するように、戸板2
を前後方向出入自在に案内する上下の第1ガイド機構
6、6を設けている。
【0014】戸板2は、透明剛体である2枚貼合わせの
ガラス板からなるもので、図2に示すように、その上下
両縁部に沿って支持部材31、32、41、42を設け
ており、これら支持部材31、32、41、42によっ
て、ケース本体1の前面開口部14を面一に閉止するよ
うに、鉛直姿勢で配設されている。本実施例では、3枚
の戸板2を使用し、両端の戸板2を前記第1ガイド機構
6によって前後方向出入自在な端部戸板21とするとと
もに、2枚の端部戸板21に挟まれた中央の戸板2を前
後移動しない中央戸板22としている。
ガラス板からなるもので、図2に示すように、その上下
両縁部に沿って支持部材31、32、41、42を設け
ており、これら支持部材31、32、41、42によっ
て、ケース本体1の前面開口部14を面一に閉止するよ
うに、鉛直姿勢で配設されている。本実施例では、3枚
の戸板2を使用し、両端の戸板2を前記第1ガイド機構
6によって前後方向出入自在な端部戸板21とするとと
もに、2枚の端部戸板21に挟まれた中央の戸板2を前
後移動しない中央戸板22としている。
【0015】端部戸板21、21は、図5に示すよう
に、それぞれ上縁21bを、上支持部材31により支持
されている。この上支持部材31は、該戸板21の上縁
21bの内側に沿って固設され内部に嵌合孔311aを
有した戸板保持部311と、この嵌合孔311aの2箇
所に嵌合する固定板312を下端側に有し上端側を上方
に向かって伸長させ途中で一旦大きく後方に屈曲させて
なる上ローラ保持部313と、上ローラ保持部313の
上端313aに鉛直軸h回りに軸着され戸板21の巾方
向に転動可能な上ローラ314とを具備するものであ
る。一方、端部戸板21のそれぞれの下縁21cは、図
6に示すように、下支持部材41により支持されてい
る。下支持部材41は、該戸板21の下縁21cの内側
に沿って固着されてこれを保持する戸板保持部411
と、前記上ローラ保持部313に対応する2箇所及びそ
れらの中間位置においてこの戸板保持部411に上端側
を取付け下端側を鉛直下方に伸長させてなる下ローラ保
持部412と、下ローラ保持部412の下端412aに
水平軸i回りに軸着され戸板21の巾方向に転動可能な
下ローラ413とを具備するものである。
に、それぞれ上縁21bを、上支持部材31により支持
されている。この上支持部材31は、該戸板21の上縁
21bの内側に沿って固設され内部に嵌合孔311aを
有した戸板保持部311と、この嵌合孔311aの2箇
所に嵌合する固定板312を下端側に有し上端側を上方
に向かって伸長させ途中で一旦大きく後方に屈曲させて
なる上ローラ保持部313と、上ローラ保持部313の
上端313aに鉛直軸h回りに軸着され戸板21の巾方
向に転動可能な上ローラ314とを具備するものであ
る。一方、端部戸板21のそれぞれの下縁21cは、図
6に示すように、下支持部材41により支持されてい
る。下支持部材41は、該戸板21の下縁21cの内側
に沿って固着されてこれを保持する戸板保持部411
と、前記上ローラ保持部313に対応する2箇所及びそ
れらの中間位置においてこの戸板保持部411に上端側
を取付け下端側を鉛直下方に伸長させてなる下ローラ保
持部412と、下ローラ保持部412の下端412aに
水平軸i回りに軸着され戸板21の巾方向に転動可能な
下ローラ413とを具備するものである。
【0016】前記各上支持部材31に対応する上方の位
置には、図5に示すように、上リニヤモーションガイド
61を具備する第1ガイド機構6を配設し、この第1ガ
イド機構6によって前後方向出入自在な戸板21を前後
方向出入自在にしている。上リニヤモーションガイド6
1は、ケース本体1に固設された固定部611と、該固
定部611に対して前後方向に摺動移動可能な可動部6
12とを具備してなるものである。この可動部612の
移動方向の先端612aには、上レール支持体613が
配設されており、該上レール支持体613の下端613
aに、端部戸板21の巾方向に亘って延び前記上ローラ
314を内面51aで案内する上ガイドレール51を配
設している。しかして、端部戸板21を前方に引出した
引出位置Yにおいて、端部戸板21の側縁が開放され、
該戸板21が上ローラ314を介してガイドレール51
内を巾方向移動可能となる。一方、前記各下支持部材4
1に対応する下方の位置には、図6に示すように、端部
戸板21を前後移動させるために、第1ガイド機構6を
構成する下リニヤモーションガイド62を配設してい
る。下リニヤモーションガイド62は、ケース本体1に
固設される固定部621と、該固定部621に対して前
後方向に摺動移動可能な可動部622とを具備してなる
ものである。この可動部622の移動方向の先端622
aの上面622bには、ケース本体1の巾方向の略全長
に亘って延びる下ガイドレール52が配設されており、
端部戸板21が自由となる前記引出位置Yにおいて、前
記下ローラ413がこの下ガイドレール52の内面52
aに案内されて端部戸板21が巾方向に移動可能とな
る。このような構成に加えて、前記下ローラ413より
もさらに端部戸板21の側縁側には、図2及び図9〜図
12に示すように、前記下ローラ保持部412と同様の
構成の下補助ローラ保持部(図示せず)を設けて、その
下端に鉛直軸p回りに回動可能な下補助ローラ415を
配設しており、端部戸板21の巾方向への移動時に該下
補助ローラ415が前記下ガイドレール52に案内され
て転動し、該戸板21の蛇行を防止し得るようにしてい
る。さらに、下ガイドレール52の後方における前記可
動部622の上面622bには、 L字金具81を固設し
てその上端81aに鉛直軸j回りに回動する補助ローラ
84を軸受82を介して軸着するとともに、前記下支持
部材41の下ローラ保持部412の下端412aに後方
に向けて水平片831及び垂直片832からなる側面視
T字型のガイド板83を端部戸板21の巾方向に亘って
配設し、引出位置Yにおける該戸板21の巾方向への移
動時に、前記垂直片832が前記補助ローラ84に案内
されて、戸板21の前後方向へのガタつきや蛇行を抑制
し得るようにしている。さらに、各端部戸板21の両側
縁に最も近い上下のリニヤモーションガイド61、62
は、その後方に図示しないパワーシリンダが接続してあ
り、それらのパワーシリンダによりリニヤモーションガ
イド61、62の可動部612、622を付勢して一定
範囲で端部戸板21を前後駆動し得るようにしている。
置には、図5に示すように、上リニヤモーションガイド
61を具備する第1ガイド機構6を配設し、この第1ガ
イド機構6によって前後方向出入自在な戸板21を前後
方向出入自在にしている。上リニヤモーションガイド6
1は、ケース本体1に固設された固定部611と、該固
定部611に対して前後方向に摺動移動可能な可動部6
12とを具備してなるものである。この可動部612の
移動方向の先端612aには、上レール支持体613が
配設されており、該上レール支持体613の下端613
aに、端部戸板21の巾方向に亘って延び前記上ローラ
314を内面51aで案内する上ガイドレール51を配
設している。しかして、端部戸板21を前方に引出した
引出位置Yにおいて、端部戸板21の側縁が開放され、
該戸板21が上ローラ314を介してガイドレール51
内を巾方向移動可能となる。一方、前記各下支持部材4
1に対応する下方の位置には、図6に示すように、端部
戸板21を前後移動させるために、第1ガイド機構6を
構成する下リニヤモーションガイド62を配設してい
る。下リニヤモーションガイド62は、ケース本体1に
固設される固定部621と、該固定部621に対して前
後方向に摺動移動可能な可動部622とを具備してなる
ものである。この可動部622の移動方向の先端622
aの上面622bには、ケース本体1の巾方向の略全長
に亘って延びる下ガイドレール52が配設されており、
端部戸板21が自由となる前記引出位置Yにおいて、前
記下ローラ413がこの下ガイドレール52の内面52
aに案内されて端部戸板21が巾方向に移動可能とな
る。このような構成に加えて、前記下ローラ413より
もさらに端部戸板21の側縁側には、図2及び図9〜図
12に示すように、前記下ローラ保持部412と同様の
構成の下補助ローラ保持部(図示せず)を設けて、その
下端に鉛直軸p回りに回動可能な下補助ローラ415を
配設しており、端部戸板21の巾方向への移動時に該下
補助ローラ415が前記下ガイドレール52に案内され
て転動し、該戸板21の蛇行を防止し得るようにしてい
る。さらに、下ガイドレール52の後方における前記可
動部622の上面622bには、 L字金具81を固設し
てその上端81aに鉛直軸j回りに回動する補助ローラ
84を軸受82を介して軸着するとともに、前記下支持
部材41の下ローラ保持部412の下端412aに後方
に向けて水平片831及び垂直片832からなる側面視
T字型のガイド板83を端部戸板21の巾方向に亘って
配設し、引出位置Yにおける該戸板21の巾方向への移
動時に、前記垂直片832が前記補助ローラ84に案内
されて、戸板21の前後方向へのガタつきや蛇行を抑制
し得るようにしている。さらに、各端部戸板21の両側
縁に最も近い上下のリニヤモーションガイド61、62
は、その後方に図示しないパワーシリンダが接続してあ
り、それらのパワーシリンダによりリニヤモーションガ
イド61、62の可動部612、622を付勢して一定
範囲で端部戸板21を前後駆動し得るようにしている。
【0017】中央戸板22は、図7及び8に示すよう
に、上縁22b及び下縁22cをそれぞれ上下の支持部
材32、42により支持されている。上支持部材32
は、図7に示すように、該戸板22の上縁22aに沿っ
てその内側に固設された可動要素たる戸板保持部321
と、この戸板保持部321の背後から上方に向かって伸
長し途中で一旦小さく屈曲して上端322dをケース本
体1に固設した固定要素たる上ローラ保持部322と、
この上ローラ保持部322の前面322aの下端322
b付近に水平軸k回りに軸着される上ローラ323と、
上ローラ保持部322の下端322bに設けた水平片3
22cに鉛直軸l回りに回動するように上向きに取付け
た上補助ローラ324とを具備してなるものである。し
かして、戸板保持部321の背面321aに開口し内面
325aで前記上ローラ323の回動を案内する上ガイ
ド溝325を中央戸板22の巾方向に亘って設けるとと
もに、前記戸板保持部321の底面321bに開口し内
面326aで前記上補助ローラ324の回動を案内する
上補助ガイド溝326を中央戸板22の巾方向に亘って
設けており、これら上ローラ323、上補助ローラ32
4、上ガイド溝325及び上補助ガイド溝326によ
り、端部戸板21が引出位置Yにあるときに中央戸板2
2を戸板保持部321と共にその巾方向に移動させる上
側の第2ガイド機構71を構成している。このような構
成に加えて、中央戸板22の上方には、引出位置Yにお
いて端部戸板21とともに引出された上ガイドレール5
1と連続する位置に、上ガイドレール511を待機させ
ており、この上ガイドレール511の支持体512を、
前記上ローラ保持部322の上端322dに固設してい
る。しかして、引出位置Yにおける端部戸板21は、自
らの上ガイドレール51及び隣接する中央戸板22の上
方の上ガイドレール511に案内されて、中央戸板22
の前方にまで移動することができる。
に、上縁22b及び下縁22cをそれぞれ上下の支持部
材32、42により支持されている。上支持部材32
は、図7に示すように、該戸板22の上縁22aに沿っ
てその内側に固設された可動要素たる戸板保持部321
と、この戸板保持部321の背後から上方に向かって伸
長し途中で一旦小さく屈曲して上端322dをケース本
体1に固設した固定要素たる上ローラ保持部322と、
この上ローラ保持部322の前面322aの下端322
b付近に水平軸k回りに軸着される上ローラ323と、
上ローラ保持部322の下端322bに設けた水平片3
22cに鉛直軸l回りに回動するように上向きに取付け
た上補助ローラ324とを具備してなるものである。し
かして、戸板保持部321の背面321aに開口し内面
325aで前記上ローラ323の回動を案内する上ガイ
ド溝325を中央戸板22の巾方向に亘って設けるとと
もに、前記戸板保持部321の底面321bに開口し内
面326aで前記上補助ローラ324の回動を案内する
上補助ガイド溝326を中央戸板22の巾方向に亘って
設けており、これら上ローラ323、上補助ローラ32
4、上ガイド溝325及び上補助ガイド溝326によ
り、端部戸板21が引出位置Yにあるときに中央戸板2
2を戸板保持部321と共にその巾方向に移動させる上
側の第2ガイド機構71を構成している。このような構
成に加えて、中央戸板22の上方には、引出位置Yにお
いて端部戸板21とともに引出された上ガイドレール5
1と連続する位置に、上ガイドレール511を待機させ
ており、この上ガイドレール511の支持体512を、
前記上ローラ保持部322の上端322dに固設してい
る。しかして、引出位置Yにおける端部戸板21は、自
らの上ガイドレール51及び隣接する中央戸板22の上
方の上ガイドレール511に案内されて、中央戸板22
の前方にまで移動することができる。
【0018】一方、中央戸板22の下支持部材42は、
図8に示すように、中央戸板22の下縁22cに沿って
その内側に固設した可動要素たる戸板保持部421と、
この戸板保持部421の背後から下方に向かって伸長し
途中で一旦屈曲するとともに下端422dをケース本体
1に固設した固定要素たる下ローラ保持部422と、こ
の下ローラ保持部422の前面422aの上端422b
付近に水平軸m回りに回動可能に軸着された下ローラ4
23と、該戸板22の両側縁22dに最も近い下ローラ
保持部422の上端422bに設けた水平片422cに
下向きに取付けた鉛直軸n回りに回動する下補助ローラ
424とを具備してなるものである。しかして、戸板保
持部421の背面421aに開口し内面425aを前記
下ローラ423の回動に案内される下ガイド溝425を
中央戸板22の巾方向に亘って設けるとともに、前記戸
板保持部421の上面421bに開口し内面426aを
前記下補助ローラ424の回動に案内される下補助ガイ
ド溝426を中央戸板22の巾方向に全長に亘って設
け、これら下ローラ423、下補助ローラ424、下ガ
イド溝425、下補助ガイド溝426により端部戸板2
1が引出位置Yにあるときに中央戸板22を戸板保持部
421と共にその巾方向に移動させる下側の第2ガイド
機構72を構成している。さらに、下補助ガイド溝42
6の略中央には、中央戸板22の巾方向への移動範囲を
半巾に規制するストッパ427(図9参照)を設けて、
戸板22が脱落しないようにしている。このような構成
に加えて、前記下ローラ保持部422の屈曲部422e
には、鉛直軸o回りに回動可能な補助ローラ85を下向
きに取付けて、端部戸板21が前方に引出され端部戸板
と中央戸板とが重合した際に、前記ガイド板83の垂直
片832がこの補助ローラ85の回動に案内されて、ガ
タつきを抑制し得るようにしている。
図8に示すように、中央戸板22の下縁22cに沿って
その内側に固設した可動要素たる戸板保持部421と、
この戸板保持部421の背後から下方に向かって伸長し
途中で一旦屈曲するとともに下端422dをケース本体
1に固設した固定要素たる下ローラ保持部422と、こ
の下ローラ保持部422の前面422aの上端422b
付近に水平軸m回りに回動可能に軸着された下ローラ4
23と、該戸板22の両側縁22dに最も近い下ローラ
保持部422の上端422bに設けた水平片422cに
下向きに取付けた鉛直軸n回りに回動する下補助ローラ
424とを具備してなるものである。しかして、戸板保
持部421の背面421aに開口し内面425aを前記
下ローラ423の回動に案内される下ガイド溝425を
中央戸板22の巾方向に亘って設けるとともに、前記戸
板保持部421の上面421bに開口し内面426aを
前記下補助ローラ424の回動に案内される下補助ガイ
ド溝426を中央戸板22の巾方向に全長に亘って設
け、これら下ローラ423、下補助ローラ424、下ガ
イド溝425、下補助ガイド溝426により端部戸板2
1が引出位置Yにあるときに中央戸板22を戸板保持部
421と共にその巾方向に移動させる下側の第2ガイド
機構72を構成している。さらに、下補助ガイド溝42
6の略中央には、中央戸板22の巾方向への移動範囲を
半巾に規制するストッパ427(図9参照)を設けて、
戸板22が脱落しないようにしている。このような構成
に加えて、前記下ローラ保持部422の屈曲部422e
には、鉛直軸o回りに回動可能な補助ローラ85を下向
きに取付けて、端部戸板21が前方に引出され端部戸板
と中央戸板とが重合した際に、前記ガイド板83の垂直
片832がこの補助ローラ85の回動に案内されて、ガ
タつきを抑制し得るようにしている。
【0019】次に、本実施例の展示ケースAの取扱方法
を説明する。尚、以下に参照する図9〜図12は、特に
下側のガイド機構について示したものである。まず、各
戸板2(21、22)が図1及び図9(a)に示す面一
な閉止位置Xにある状態で、上下の化粧板15、16を
図5及び図8に矢印で示すように回動退避させる。引き
続き、前記パワーシリンダを作動させることによって、
上下の各リニヤモーションガイド61、62の可動部6
12、622を前方に移動させ、端部戸板21及び上下
のガイドレール51、52を前方の同図に想像線で示す
位置まで引出位置まで引出す(図2及び図9(b))。
このとき、端部戸板21の上ガイドレール51と中央戸
板22の上方で待機していた上ガイドレール511とが
連続し、全ての戸板21、22が巾方向に移動可能な状
態となる。すなわち、端部戸板21の上下のローラ31
4、413がそれぞれ上下のガイドレール51、51
1、及び52に沿って端部戸板21の巾方向に転動し得
るので、図10(a)及び(b)に示すように、端部戸
板21を、中央戸板22の前方にまで交互に移動するこ
とができる。一方、これとは独立して、中央戸板22の
上下のガイド溝325、425は各ローラ323、42
3の回動に案内されるので、中央戸板22を、図11
(a)及び(b)に示すように、引出された両隣の端部
戸板21の後方まで移動することができる。さらに、図
12(a)及び(b)に示すように、一方の端部戸板2
1を他方の端部戸板21に隣接する位置まで移動して、
これらの後方に中央戸板22を移動させることによっ
て、ケース本体1の前面開口部14を最大限に開成する
ことも可能である。これら各戸板21、22の移動時に
は、各補助ローラ84、85、324、424が、ガイ
ド板83や補助ガイド溝326、426に添設して回動
しているので、戸板21、22の巾方向へのガタつき
を、有効に抑制することができる。また、上ガイドレー
ル51、511は、下ガイドレール52のようにケース
本体1の巾方向に一体に連続しているものではないため
に、少々のずれが生じることがあり得るが、端部戸板2
1の上ローラ314の回動軸hを鉛直方向にしているの
でそのずれを容易に乗り越えることができ、無理なく円
滑に隣接する上ガイドレール511、51へと進行する
ことができる。また、中央戸板22の両巾方向への移動
範囲は、中央戸板22の両側縁22dに近い位置に設け
た下補助ローラ424と下補助ガイド溝426の略中央
に設けたストッパ427とにより、該戸板22の略半巾
分に規制して、中央戸板22の脱落を防止している。こ
のようにして、本実施例の展示ケースAは、引出位置Y
において各戸板21、22を巾方向に移動することによ
って、ケース本体1の前面開口部14を開成し、展示空
間S内に展示物を出入することができるものである。ま
た、各戸板21、22を、面一な閉止位置Xに戻す際に
は、上記の手順を逆に行えばよい。
を説明する。尚、以下に参照する図9〜図12は、特に
下側のガイド機構について示したものである。まず、各
戸板2(21、22)が図1及び図9(a)に示す面一
な閉止位置Xにある状態で、上下の化粧板15、16を
図5及び図8に矢印で示すように回動退避させる。引き
続き、前記パワーシリンダを作動させることによって、
上下の各リニヤモーションガイド61、62の可動部6
12、622を前方に移動させ、端部戸板21及び上下
のガイドレール51、52を前方の同図に想像線で示す
位置まで引出位置まで引出す(図2及び図9(b))。
このとき、端部戸板21の上ガイドレール51と中央戸
板22の上方で待機していた上ガイドレール511とが
連続し、全ての戸板21、22が巾方向に移動可能な状
態となる。すなわち、端部戸板21の上下のローラ31
4、413がそれぞれ上下のガイドレール51、51
1、及び52に沿って端部戸板21の巾方向に転動し得
るので、図10(a)及び(b)に示すように、端部戸
板21を、中央戸板22の前方にまで交互に移動するこ
とができる。一方、これとは独立して、中央戸板22の
上下のガイド溝325、425は各ローラ323、42
3の回動に案内されるので、中央戸板22を、図11
(a)及び(b)に示すように、引出された両隣の端部
戸板21の後方まで移動することができる。さらに、図
12(a)及び(b)に示すように、一方の端部戸板2
1を他方の端部戸板21に隣接する位置まで移動して、
これらの後方に中央戸板22を移動させることによっ
て、ケース本体1の前面開口部14を最大限に開成する
ことも可能である。これら各戸板21、22の移動時に
は、各補助ローラ84、85、324、424が、ガイ
ド板83や補助ガイド溝326、426に添設して回動
しているので、戸板21、22の巾方向へのガタつき
を、有効に抑制することができる。また、上ガイドレー
ル51、511は、下ガイドレール52のようにケース
本体1の巾方向に一体に連続しているものではないため
に、少々のずれが生じることがあり得るが、端部戸板2
1の上ローラ314の回動軸hを鉛直方向にしているの
でそのずれを容易に乗り越えることができ、無理なく円
滑に隣接する上ガイドレール511、51へと進行する
ことができる。また、中央戸板22の両巾方向への移動
範囲は、中央戸板22の両側縁22dに近い位置に設け
た下補助ローラ424と下補助ガイド溝426の略中央
に設けたストッパ427とにより、該戸板22の略半巾
分に規制して、中央戸板22の脱落を防止している。こ
のようにして、本実施例の展示ケースAは、引出位置Y
において各戸板21、22を巾方向に移動することによ
って、ケース本体1の前面開口部14を開成し、展示空
間S内に展示物を出入することができるものである。ま
た、各戸板21、22を、面一な閉止位置Xに戻す際に
は、上記の手順を逆に行えばよい。
【0020】さらに、端部戸板21の上下の支持部材3
1、41及び中央戸板22の上下の支持部材32、42
をそれぞれ垂直にしたりあるいは後方に屈曲させ、その
屈曲の度合を異なるものにすることによって、端部戸板
21を閉止位置Xから引出位置Yまで前後方向に移動さ
せたり端部戸板21及び中央戸板22を巾方向へ移動さ
せる際に、各支持部材31、32、41、42が互いに
干渉して戸板21、22の移動の障害とならないように
している。
1、41及び中央戸板22の上下の支持部材32、42
をそれぞれ垂直にしたりあるいは後方に屈曲させ、その
屈曲の度合を異なるものにすることによって、端部戸板
21を閉止位置Xから引出位置Yまで前後方向に移動さ
せたり端部戸板21及び中央戸板22を巾方向へ移動さ
せる際に、各支持部材31、32、41、42が互いに
干渉して戸板21、22の移動の障害とならないように
している。
【0021】以上のような構成からなる本実施例の展示
ケースAは、部品点数を削減しつつ、極めて有効な展示
ケースAの戸板の開閉機構を形成することができ、ま
た、閉止位置Xにおいて、ケースの前面に配置される戸
板2や化粧板15、16等を面一になるようにし、格調
高く外観をすっきりさせて、観覧者に良好な印象を与え
ることができるものである。
ケースAは、部品点数を削減しつつ、極めて有効な展示
ケースAの戸板の開閉機構を形成することができ、ま
た、閉止位置Xにおいて、ケースの前面に配置される戸
板2や化粧板15、16等を面一になるようにし、格調
高く外観をすっきりさせて、観覧者に良好な印象を与え
ることができるものである。
【0022】戸板21、22の上縁及び下縁を支持部材
31、32、41、42によって支持し、そのうち端部
戸板21を上下の第1ガイド機構61、62によって前
後方向出入自在にしているので、展示ケースAの前面開
口部14の両端側に位置する端部戸板を引出位置Yまで
引出すことができる。また、上下のガイドレール51、
52は、端部戸板21と共に引出されるので、ケース本
体Aの前方にあらかじめレールを待機させておく必要な
しに、このガイドレール51、52に沿って端部戸板2
1を巾方向に移動することができる。特に、下ガイドレ
ール52は端部戸板21の下縁に沿って展示ケースAの
巾方向の略全長に亘って配設されているので、該戸板2
1の荷重を有効に支えて戸板21の巾方向への移動を安
定に行うことができる。さらに、このような下ガイドレ
ール52の構成によると、レールに継ぎ目が生じず、ま
た、機構的な同期を図りかつ構成を簡素化できる。ま
た、端部戸板21の上下の支持部材31、41には、上
ローラ314及び下ローラ413を取付けてあり、これ
らローラ314、413がガイドレール51、52に案
内されるようにしているので、該戸板21の巾方向への
移動を極めて円滑に行うことができる。特に、本実施例
のような場合、ガラス製の戸板2の重量は数百kgにも
及び、レールに継ぎ目があるとこれを乗り越えられなく
なることがあるが、下ガイドレール52を上述のように
配設しかつ下ローラ413の取付位置を端部戸板21の
略真下に設定しているので、戸板21の荷重を有効に支
持して走行を円滑に安定させることができる。
31、32、41、42によって支持し、そのうち端部
戸板21を上下の第1ガイド機構61、62によって前
後方向出入自在にしているので、展示ケースAの前面開
口部14の両端側に位置する端部戸板を引出位置Yまで
引出すことができる。また、上下のガイドレール51、
52は、端部戸板21と共に引出されるので、ケース本
体Aの前方にあらかじめレールを待機させておく必要な
しに、このガイドレール51、52に沿って端部戸板2
1を巾方向に移動することができる。特に、下ガイドレ
ール52は端部戸板21の下縁に沿って展示ケースAの
巾方向の略全長に亘って配設されているので、該戸板2
1の荷重を有効に支えて戸板21の巾方向への移動を安
定に行うことができる。さらに、このような下ガイドレ
ール52の構成によると、レールに継ぎ目が生じず、ま
た、機構的な同期を図りかつ構成を簡素化できる。ま
た、端部戸板21の上下の支持部材31、41には、上
ローラ314及び下ローラ413を取付けてあり、これ
らローラ314、413がガイドレール51、52に案
内されるようにしているので、該戸板21の巾方向への
移動を極めて円滑に行うことができる。特に、本実施例
のような場合、ガラス製の戸板2の重量は数百kgにも
及び、レールに継ぎ目があるとこれを乗り越えられなく
なることがあるが、下ガイドレール52を上述のように
配設しかつ下ローラ413の取付位置を端部戸板21の
略真下に設定しているので、戸板21の荷重を有効に支
持して走行を円滑に安定させることができる。
【0023】また、端部戸板21の隣接位置にある中央
戸板22の上縁22b及び下縁22cに沿って配設され
る支持部材32、42を、ケース本体1に固設したロー
ラ保持部322、422と、該戸板22に固設した戸板
保持部321、421とによって構成し、これらの間に
戸板22を巾方向に移動可能に支持する上下の第2ガイ
ド機構71、72を設けているので、引出された端部戸
板21の後方にまで巾方向に中央戸板22を移動させる
ことができる。
戸板22の上縁22b及び下縁22cに沿って配設され
る支持部材32、42を、ケース本体1に固設したロー
ラ保持部322、422と、該戸板22に固設した戸板
保持部321、421とによって構成し、これらの間に
戸板22を巾方向に移動可能に支持する上下の第2ガイ
ド機構71、72を設けているので、引出された端部戸
板21の後方にまで巾方向に中央戸板22を移動させる
ことができる。
【0024】端部戸板21の上下の第1ガイド機構6
を、リニヤモーションガイド61、62により構成して
いるので、簡単な構成で電気的な同期駆動もとり易い該
戸板21の移動機構とすることができる。また、端部戸
板21と共に前後移動する下リニヤモーションガイド6
2の可動部622に該戸板21の巾方向に亘ってガイド
板83を設け、前記下リニヤモーションガイド62の固
定部621側及びケース本体1に固設した前記中央戸板
22の下ローラ保持部422に補助ローラ84、85を
設けて、端部戸板21が引出された引出位置Yにおいて
ガイド板83が補助ローラ84、85に案内されて端部
戸板21と共に巾方向に移動するように構成しているの
で、該戸板21が中央戸板22と重合するときにも、端
部戸板21が蛇行せず、安定して走行させることができ
る。また、これら補助ローラ84、85及び端部戸板2
1の上ローラ314の回動軸j、o、hを鉛直方向に設
定しているので、前記ガイド板83と補助ローラ84、
85の間、あるいは、引出位置Yで連続するように配設
している端部戸板21の上部の上ガイドレール51と中
央戸板22の上部の上ガイドレール511の間にずれが
生じても、容易にこのずれを乗り越えて円滑に端部戸板
21を巾方向に移動させることができる。
を、リニヤモーションガイド61、62により構成して
いるので、簡単な構成で電気的な同期駆動もとり易い該
戸板21の移動機構とすることができる。また、端部戸
板21と共に前後移動する下リニヤモーションガイド6
2の可動部622に該戸板21の巾方向に亘ってガイド
板83を設け、前記下リニヤモーションガイド62の固
定部621側及びケース本体1に固設した前記中央戸板
22の下ローラ保持部422に補助ローラ84、85を
設けて、端部戸板21が引出された引出位置Yにおいて
ガイド板83が補助ローラ84、85に案内されて端部
戸板21と共に巾方向に移動するように構成しているの
で、該戸板21が中央戸板22と重合するときにも、端
部戸板21が蛇行せず、安定して走行させることができ
る。また、これら補助ローラ84、85及び端部戸板2
1の上ローラ314の回動軸j、o、hを鉛直方向に設
定しているので、前記ガイド板83と補助ローラ84、
85の間、あるいは、引出位置Yで連続するように配設
している端部戸板21の上部の上ガイドレール51と中
央戸板22の上部の上ガイドレール511の間にずれが
生じても、容易にこのずれを乗り越えて円滑に端部戸板
21を巾方向に移動させることができる。
【0025】中央戸板22を巾方向に移動させる上下の
第2ガイド機構を、前記戸板保持部321、421に形
成したガイド溝325、425及び補助ガイド溝32
6、426と、前記ローラ保持部322、422に配設
され前記各溝の内面で回動するローラ323、423及
び補助ローラ324、424とにより構成しているの
で、簡素で安定した中央戸板22の移動機構を得ること
ができる。さらに、下補助ガイド溝426の略中央部に
ストッパ427を設けて、中央戸板22の移動範囲を略
半巾になるように設定しているので、該戸板22の脱落
を容易に防止することができる。
第2ガイド機構を、前記戸板保持部321、421に形
成したガイド溝325、425及び補助ガイド溝32
6、426と、前記ローラ保持部322、422に配設
され前記各溝の内面で回動するローラ323、423及
び補助ローラ324、424とにより構成しているの
で、簡素で安定した中央戸板22の移動機構を得ること
ができる。さらに、下補助ガイド溝426の略中央部に
ストッパ427を設けて、中央戸板22の移動範囲を略
半巾になるように設定しているので、該戸板22の脱落
を容易に防止することができる。
【0026】なお、各部の具体的な構成は、上述した実
施例に限られるものではない。例えば、ローラと補助ロ
ーラの回動軸の取付位置の関係を逆にしたものであって
も、上記実施例と同等の効果が得られる。また、上下の
ガイドレールの構成を逆にした場合であっても、端部戸
板とともにその巾方向に移動するガイド板が、隣接する
中央戸板の後方に待機している鉛直軸回りに回動する補
助ローラの回動に案内されるように構成しておけば、端
部戸板を中央戸板の前方に容易に移動することが可能と
なる。また、戸板2の枚数は3枚以外の枚数を用いた場
合であっても、隣接する戸板2のいずれか一方を前後方
向出入自在な戸板2となるように構成しておけば、上記
実施例と同様の効果を得ることができる。その他の構成
についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形
が可能である。
施例に限られるものではない。例えば、ローラと補助ロ
ーラの回動軸の取付位置の関係を逆にしたものであって
も、上記実施例と同等の効果が得られる。また、上下の
ガイドレールの構成を逆にした場合であっても、端部戸
板とともにその巾方向に移動するガイド板が、隣接する
中央戸板の後方に待機している鉛直軸回りに回動する補
助ローラの回動に案内されるように構成しておけば、端
部戸板を中央戸板の前方に容易に移動することが可能と
なる。また、戸板2の枚数は3枚以外の枚数を用いた場
合であっても、隣接する戸板2のいずれか一方を前後方
向出入自在な戸板2となるように構成しておけば、上記
実施例と同様の効果を得ることができる。その他の構成
についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形
が可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明の展示ケースは、以上詳述した形
態で実施され、以下に記載される効果を奏する。すなわ
ち、本発明の展示ケースは、相隣接する一方の戸板の上
縁または下縁の少なくともいずれかが、支持部材によっ
て戸板が移動可能に支持されており、さらに隣接するい
ずれか一方の戸板が、第1ガイド機構によって閉止位置
と引出位置の間で支持部材を介して前後方向出入自在に
案内されるので、戸板に対して前後方向への操作力を加
えると、全ての戸板が面一に並ぶ閉止位置にある状態か
ら、展示ケースの巾方向に一つおきに配設される戸板を
引出すことができる。さらに、この第1ガイド機構には
少なくとも隣接する戸板にまで連続するガイドレールが
備えてあるので、この戸板と同時に引出されたガイドレ
ールに沿って、この戸板を隣接する戸板の前方にまで巾
方向に移動することができ、ケース本体の前面を開成す
ることができる。したがって、ケース本体の前方にあら
かじめレールを待機させておく必要がなく、また、レー
ルの継ぎ目による走行の障害を回避することができる。
態で実施され、以下に記載される効果を奏する。すなわ
ち、本発明の展示ケースは、相隣接する一方の戸板の上
縁または下縁の少なくともいずれかが、支持部材によっ
て戸板が移動可能に支持されており、さらに隣接するい
ずれか一方の戸板が、第1ガイド機構によって閉止位置
と引出位置の間で支持部材を介して前後方向出入自在に
案内されるので、戸板に対して前後方向への操作力を加
えると、全ての戸板が面一に並ぶ閉止位置にある状態か
ら、展示ケースの巾方向に一つおきに配設される戸板を
引出すことができる。さらに、この第1ガイド機構には
少なくとも隣接する戸板にまで連続するガイドレールが
備えてあるので、この戸板と同時に引出されたガイドレ
ールに沿って、この戸板を隣接する戸板の前方にまで巾
方向に移動することができ、ケース本体の前面を開成す
ることができる。したがって、ケース本体の前方にあら
かじめレールを待機させておく必要がなく、また、レー
ルの継ぎ目による走行の障害を回避することができる。
【0028】前記ガイドレールを、前記戸板の少なくと
も下縁に沿って配設している場合には、戸板の荷重を有
効に支えるとともにより安定した戸板の移動を確保する
ことができる。また、前記ガイドレールを、展示ケース
の巾方向の略全長に亘って配設すれば、戸板が多数配設
されている場合に機構的な同期を図りかつ構成を簡素化
することが可能となる。
も下縁に沿って配設している場合には、戸板の荷重を有
効に支えるとともにより安定した戸板の移動を確保する
ことができる。また、前記ガイドレールを、展示ケース
の巾方向の略全長に亘って配設すれば、戸板が多数配設
されている場合に機構的な同期を図りかつ構成を簡素化
することが可能となる。
【0029】また、前記前後方向出入自在な戸板の隣接
位置にある戸板の上縁又は下縁の少なくとも一方に沿っ
てケース本体に固設した固定要素と、該戸板に固設した
可動要素とよりなる支持部材を設け、これら固定要素と
可動要素との間に、該戸板を前方に引出された前記戸板
の後方にまで巾方向に移動可能に支持する第2ガイド機
構を構成している場合には、この戸板を、前記引出位置
に引出された戸板の後方にまで巾方向に退避させ得る。
さらに、この戸板を支持部材に対して巾方向に移動させ
る際には、その移動範囲を該戸板の半巾に制限すれば、
戸板が片持ち的になっても、戸板の支持部材からの脱落
を有効に防止することができる。
位置にある戸板の上縁又は下縁の少なくとも一方に沿っ
てケース本体に固設した固定要素と、該戸板に固設した
可動要素とよりなる支持部材を設け、これら固定要素と
可動要素との間に、該戸板を前方に引出された前記戸板
の後方にまで巾方向に移動可能に支持する第2ガイド機
構を構成している場合には、この戸板を、前記引出位置
に引出された戸板の後方にまで巾方向に退避させ得る。
さらに、この戸板を支持部材に対して巾方向に移動させ
る際には、その移動範囲を該戸板の半巾に制限すれば、
戸板が片持ち的になっても、戸板の支持部材からの脱落
を有効に防止することができる。
【0030】前記前後方向出入自在な戸板を支持する支
持部材に、該戸板の巾方向に沿って転動可能なローラを
設け、該ローラが前記ガイドレールに案内されて該戸板
をその巾方向に移動可能にしている場合には、簡単な構
成で戸板をその巾方向に円滑に移動させることができ
る。また、前記前後方向出入自在な戸板とともにその巾
方向に移動する位置に該戸板の巾方向に亘って延びるガ
イド板を配設するとともに、前後方向出入自在な戸板の
隣接位置にある戸板の前記固定部要素に補助ローラを設
け、前記引出位置において隣接する戸板同士が重合した
時に、該ガイド板が該補助ローラの回動に案内されて、
前後方向出入自在な戸板の巾方向への移動を同時に案内
するように構成していれば、その戸板の前後方向へのガ
タつきを防止して巾方向の移動をより円滑なものにする
ことができる。このような場合において、前記ローラ又
は前記補助ローラを、鉛直軸回りに回動可能なものにし
ていれば、隣り合うレール同士の間に少々のずれが生じ
てもこのずれを比較的容易に乗り越えさせることがで
き、レールが分断していることに起因する作動不良を解
消することができる。
持部材に、該戸板の巾方向に沿って転動可能なローラを
設け、該ローラが前記ガイドレールに案内されて該戸板
をその巾方向に移動可能にしている場合には、簡単な構
成で戸板をその巾方向に円滑に移動させることができ
る。また、前記前後方向出入自在な戸板とともにその巾
方向に移動する位置に該戸板の巾方向に亘って延びるガ
イド板を配設するとともに、前後方向出入自在な戸板の
隣接位置にある戸板の前記固定部要素に補助ローラを設
け、前記引出位置において隣接する戸板同士が重合した
時に、該ガイド板が該補助ローラの回動に案内されて、
前後方向出入自在な戸板の巾方向への移動を同時に案内
するように構成していれば、その戸板の前後方向へのガ
タつきを防止して巾方向の移動をより円滑なものにする
ことができる。このような場合において、前記ローラ又
は前記補助ローラを、鉛直軸回りに回動可能なものにし
ていれば、隣り合うレール同士の間に少々のずれが生じ
てもこのずれを比較的容易に乗り越えさせることがで
き、レールが分断していることに起因する作動不良を解
消することができる。
【0031】第1ガイド機構を、ケース本体側に固設さ
れた固定部とこの固定部に摺動可能に設けられ前記ガイ
ドレールを支持する可動部とを具備するものとして、該
可動部が、前記閉止位置と前記引出位置との間を前記固
定部に対して前後に摺動して戸板を前後方向出入自在に
することにより、簡単な構成で電気的な同期駆動もとり
易い戸板の移動機構を構成することができる。
れた固定部とこの固定部に摺動可能に設けられ前記ガイ
ドレールを支持する可動部とを具備するものとして、該
可動部が、前記閉止位置と前記引出位置との間を前記固
定部に対して前後に摺動して戸板を前後方向出入自在に
することにより、簡単な構成で電気的な同期駆動もとり
易い戸板の移動機構を構成することができる。
【0032】また、第2ガイド機構を、前記固定要素又
は可動要素のいずれか一方に設けたガイド溝と、前記固
定要素又は可動要素のいずれか他方に設けたローラとを
具備したものにすることによって、簡素で安定した移動
機構を構成することができる。さらに、前記支持部材
を、戸板の上縁及び下縁の両方に配設すれば、戸板を、
より安定に支持してより安定に移動させることが可能で
ある。
は可動要素のいずれか一方に設けたガイド溝と、前記固
定要素又は可動要素のいずれか他方に設けたローラとを
具備したものにすることによって、簡素で安定した移動
機構を構成することができる。さらに、前記支持部材
を、戸板の上縁及び下縁の両方に配設すれば、戸板を、
より安定に支持してより安定に移動させることが可能で
ある。
【図1】本発明の一実施例を戸板を閉止した状態で示す
斜視図。
斜視図。
【図2】同実施例を戸板を開成させた状態で示す斜視
図。
図。
【図3】同実施例の側断面図。
【図4】同実施例の平面図。
【図5】図3における前後方向出入り自在な端部戸板の
上部構造を示す要部拡大図。
上部構造を示す要部拡大図。
【図6】図3における前後方向出入り自在な端部戸板の
下部構造を示す要部拡大図。
下部構造を示す要部拡大図。
【図7】端部戸板間にある中央戸板の上部構造を示す要
部拡大図。
部拡大図。
【図8】端部戸板間にある中央戸板の下部構造を示す要
部拡大図。
部拡大図。
【図9】同実施例の取扱状態を説明するための摸式的な
平面図。
平面図。
【図10】同実施例の取扱状態を説明するための摸式的
な平面図。
な平面図。
【図11】同実施例の取扱状態を説明するための摸式的
な平面図。
な平面図。
【図12】同実施例の取扱状態を説明するための摸式的
な平面図。
な平面図。
A…展示ケース 1…ケース本体 2(21、22)…戸板 6…第1ガイド機構 31、32…支持部材(上支持部材) 41、42…支持部材(下支持部材) 51…ガイドレール(上ガイドレール) 52…ガイドレール(下ガイドレール) 71…第2ガイド機構(上第2ガイド機構) 72…第2ガイド機構(下第2ガイド機構) 83…ガイド板 85…補助ローラ 314…ローラ(上ローラ) 323…ローラ(上ローラ) 325…ガイド溝(上ガイド溝) 413…ローラ(下ローラ) 423…ローラ(下ローラ) 425…ガイド溝(下ガイド溝)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47F 3/00 - 3/14 E05D 15/10
Claims (12)
- 【請求項1】ケース本体と、閉止位置において該ケース
本体の前面開口部を面一に閉止する位置に配設されるよ
うに構成してなるガラス板等の透明剛体を主体として形
成される複数の戸板とを具備する展示ケースにおいて、 相隣接する戸板のうち一方の戸板の上縁又は下縁の少な
くともいずれかに沿って、該戸板を巾方向移動可能に支
持する支持部材と、この支持部材をガイドすべく少なく
とも隣接する戸板にまで連続的に延びるガイドレール
と、前記戸板をガイドレールとともに前記閉止位置と前
方に引出した引出位置との間で前後方向出入自在に案内
する第1ガイド機構とを配設し、前記戸板と前記ガイド
レールを同時に引き出すようにしているとともに、この
第1ガイド機構を介して前方に引出された戸板を、同時
に前方に引出された前記ガイドレールに沿って隣接する
戸板の前方にまで巾方向に移動させ得るように構成して
なることを特徴とする展示ケース。 - 【請求項2】前記ガイドレールが、前記戸板の少なくと
も下縁に沿って配設されている請求項1記載の展示ケー
ス。 - 【請求項3】前記ガイドレールが、展示ケースの巾方向
の略全長に亘って配設されている請求項1又は2記載の
展示ケース。 - 【請求項4】前記前後方向出入自在な戸板の隣接位置に
ある戸板の上縁又は下縁の少なくとも一方に沿ってケー
ス本体に固設した固定要素と、該戸板に固設した可動要
素とよりなる支持部材を設け、これら固定要素と可動要
素との間に、該戸板を前方に引出された前記戸板の後方
にまで巾方向に移動可能に支持する第2ガイド機構を構
成している請求項1、2又は3記載の展示ケース。 - 【請求項5】第2ガイド機構による戸板の巾方向への移
動範囲が、該戸板の略半巾である請求項4記載の展示ケ
ース。 - 【請求項6】前記前後方向出入自在な戸板を支持する支
持部材に、該戸板の巾方向に沿って転動可能なローラを
設け、該ローラが前記ガイドレールに案内されて該戸板
をその巾方向に移動可能にしている請求項1、2、又は
3記載の展示ケース。 - 【請求項7】ケース本体と、閉止位置において該ケース
本体の前面開口部を面 一に閉止する位置に配設されるよ
うに構成してなるガラス板等の透明剛体を主体として形
成される複数の戸板とを具備する展示ケースにおいて、 相隣接する戸板のうち一方の戸板の上縁又は下縁の少な
くともいずれかに沿って、該戸板を巾方向移動可能に支
持する支持部材と、この支持部材をガイドすべく少なく
とも隣接する戸板にまで連続的に延びるガイドレール
と、前記戸板をガイドレールとともに前記閉止位置と前
方に引出した引出位置との間で前後方向出入自在に案内
する第1ガイド機構とを配設し、この第1ガイド機構を
介して前方に引出された戸板を、同時に前方に引出され
た前記ガイドレールに沿って隣接する戸板の前方にまで
巾方向に移動させ得るように構成してなるとともに、 前記前後方向出入自在な戸板の隣接位置にある戸板の上
縁又は下縁の少なくとも一方に沿ってケース本体に固設
した固定要素と、該戸板に固設した可動要素とよりなる
支持部材を設け、これら固定要素と可動要素との間に、
該戸板を前方に引出された前記戸板の後方にまで巾方向
に移動可能に支持する第2ガイド機構を構成し、 前記前後方向出入自在な戸板とともにその巾方向に移動
する位置に該戸板の巾方向に亘って延びるガイド板を配
設するとともに、前後方向出入自在な戸板の隣接位置に
ある戸板の前記固定部要素に補助ローラを設け、前記引
出位置において隣接する戸板同士が重合した時に、該ガ
イド板が該補助ローラの回動に案内されて、前後方向出
入自在な戸板の巾方向への移動を同時に案内するように
構成している展示ケース。 - 【請求項8】前記ローラ又は前記補助ローラの少なくと
も一方が、鉛直軸回りに回動可能なものであることを特
徴とする請求項7記載の展示ケース。 - 【請求項9】ケース本体と、閉止位置において該ケース
本体の前面開口部を面一に閉止する位置に配設されるよ
うに構成してなるガラス板等の透明剛体を主体として形
成される複数の戸板とを具備する展示ケースにおいて、 相隣接する戸板のうち一方の戸板の上縁又は下縁の少な
くともいずれかに沿って、該戸板を巾方向移動可能に支
持する支持部材と、この支持部材をガイドすべく少なく
とも隣接する戸板にまで連続的に延びるガイドレール
と、前記戸板をガイドレールとともに前記閉止位置と前
方に引出した引出位置との間で前後方向出 入自在に案内
する第1ガイド機構とを配設し、この第1ガイド機構を
介して前方に引出された戸板を、同時に前方に引出され
た前記ガイドレールに沿って隣接する戸板の前方にまで
巾方向に移動させ得るように構成してなるとともに、 第1ガイド機構が、ケース本体側に固設された固定部と
この固定部に摺動可能に設けられ前記ガイドレールを支
持する可動部とから構成されるリニヤモーションガイド
を具備してなり、該可動部が、前記閉止位置と前記引出
位置との間を前記固定部に対して前後に摺動して戸板を
前後方向出入自在にしている展示ケース。 - 【請求項10】ケース本体と、閉止位置において該ケー
ス本体の前面開口部を面一に閉止する位置に配設される
ように構成してなるガラス板等の透明剛体を主体として
形成される複数の戸板とを具備する展示ケースにおい
て、 相隣接する戸板のうち一方の戸板の上縁又は下縁の少な
くともいずれかに沿って、該戸板を巾方向移動可能に支
持する支持部材と、この支持部材をガイドすべく少なく
とも隣接する戸板にまで連続的に延びるガイドレール
と、前記戸板をガイドレールとともに前記閉止位置と前
方に引出した引出位置との間で前後方向出入自在に案内
する第1ガイド機構とを配設し、この第1ガイド機構を
介して前方に引出された戸板を、同時に前方に引出され
た前記ガイドレールに沿って隣接する戸板の前方にまで
巾方向に移動させ得るように構成してなるとともに、 前記前後方向出入自在な戸板の隣接位置にある戸板の上
縁又は下縁の少なくとも一方に沿ってケース本体に固設
した固定要素と、該戸板に固設した可動要素とよりなる
支持部材を設け、これら固定要素と可動要素との間に、
該戸板を前方に引出された前記戸板の後方にまで巾方向
に移動可能に支持する第2ガイド機構を構成し、 第2ガイド機構が、前記固定要素又は可動要素のいずれ
か一方に設けたガイド溝と、前記固定要素又は可動要素
のいずれか他方に設けたローラとを具備し、該ローラ
が、ガイド溝に案内されて戸板をその巾方向に移動可能
に構成されている展示ケース。 - 【請求項11】ケース本体と、閉止位置において該ケー
ス本体の前面開口部を面一に閉止する位置に配設される
ように構成してなるガラス板等の透明剛体を主 体として
形成される複数の戸板とを具備する展示ケースにおい
て、 相隣接する戸板のうち一方の戸板の上縁又は下縁の少な
くともいずれかに沿って、該戸板を巾方向移動可能に支
持する支持部材と、この支持部材をガイドすべく少なく
とも隣接する戸板にまで連続的に延びるガイドレール
と、前記戸板をガイドレールとともに前記閉止位置と前
方に引出した引出位置との間で前後方向出入自在に案内
する第1ガイド機構とを配設し、この第1ガイド機構を
介して前方に引出された戸板を、同時に前方に引出され
た前記ガイドレールに沿って隣接する戸板の前方にまで
巾方向に移動させ得るように構成してなるとともに、 前記前後方向出入自在な戸板を支持する支持部材に、該
戸板の巾方向に沿って転動可能なローラを設け、該ロー
ラが前記ガイドレールに案内されて該戸板をその巾方向
に移動可能にし、 前記前後方向出入自在な戸板とともにその巾方向に移動
する位置に該戸板の巾方向に亘って延びるガイド板を配
設するとともに、前後方向出入自在な戸板の隣接位置に
ある戸板の前記固定部要素に補助ローラを設け、前記引
出位置において隣接する戸板同士が重合した時に、該ガ
イド板が該補助ローラの回動に案内されて、前後方向出
入自在な戸板の巾方向への移動を同時に案内するように
構成している展示ケース 。 - 【請求項12】前記支持部材を、戸板の上縁及び下縁の
両方に設けていることを特徴とする請求項1、2、3、
4、5、6、7、8、9、10又は11記載の展示ケー
ス。
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---|---|---|---|
JP27409098A JP3344327B2 (ja) | 1998-09-28 | 1998-09-28 | 展示ケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27409098A JP3344327B2 (ja) | 1998-09-28 | 1998-09-28 | 展示ケース |
Publications (2)
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---|---|
JP2000102455A JP2000102455A (ja) | 2000-04-11 |
JP3344327B2 true JP3344327B2 (ja) | 2002-11-11 |
Family
ID=17536850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27409098A Expired - Fee Related JP3344327B2 (ja) | 1998-09-28 | 1998-09-28 | 展示ケース |
Country Status (1)
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JP7493975B2 (ja) * | 2020-03-30 | 2024-06-03 | 株式会社オカムラ | 什器 |
-
1998
- 1998-09-28 JP JP27409098A patent/JP3344327B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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