JP5501704B2 - 展示ケース - Google Patents

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Description

本発明は、博物館や美術館等に設置される作り付けの展示ケースに関する。
従来、博物館や美術館等の設置される作り付けの展示ケースでは、ガラス板の扉によりケース本体の開口部を閉塞するようになっており、この開口部を開放する際には、電動駆動手段により扉を前方に移動させた後に、手作業により扉を左右方向に移動させてケース本体の開口部を開放させるようになっている。そして、このような展示ケースには、後面側に開口した左右長手の嵌合溝を有するガイドレールが扉の上縁及び下縁に設けられるとともに、このガイドレールの嵌合溝内に配置される複数個の垂直転動コロが支持枠に設けられ、この垂直転動コロによりガイドレールを左右方向に摺動可能に支持することで、扉を左右方向に移動可能にしている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3469526号公報(第3頁、第1,3図)
しかしながら、特許文献1に記載の展示ケースにあっては、扉を左右方向に移動させると、垂直転動コロ(ローラ)がガイドレールの嵌合溝(溝部)から外れて行き、ガイドレールを支持する垂直転動コロの個数が減って行くようになり、その際にガイドレールに加わる荷重が大きくなり、ガイドレールにおける垂直転動コロが摺動される摺動面が変形してしまい、扉の左右方向の移動がスムーズに行えなくなるという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、扉体を大きく開放させる際に、扉体の左右方向の移動をスムーズに行うことができる展示ケースを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の展示ケースは、
透明板を有して展示スペースの前方の開口部を左右方向に略面一状態で閉塞する複数枚の扉体と、少なくとも1枚の扉体を前後方向に移動可能に支持する前後移動支持手段と、該扉体を左右方向に移動可能に支持する左右移動支持手段と、を備え、前記少なくとも1枚の扉体を前記略面一状態から前方に移動させた状態で、該扉体を左右方向に移動させることにより前記開口部を開放させる展示ケースであって、
前記左右移動支持手段は、前記開口部の縁部に設けられた左右長手の支持フレームと、該支持フレームの前面に枢着されるローラと、前記透明板の縁部に設けられて後面側に左右長手のガイド溝部が形成されたガイドレールと、を有し、前記ローラが前記ガイド溝部内で転動されることにより前記ガイドレールが左右方向に移動可能となっており、かつ前記ローラは、前記支持フレームに対して左右方向に所定間隔毎に設けられた複数の配置箇所に設けられ、少なくとも1つの配置箇所には、複数個のローラが連設され、該連設された複数個のローラのうち、少なくとも1個のローラが上下動可能に前記支持フレームに設けられることを特徴としている。
この特徴によれば、扉体は、その透明板の縁部のガイドレールのガイド溝部内で転動されるローラにより左右方向に移動可能になっており、かつ支持フレームに対して左右方向に所定間隔毎に設けられた複数の配置箇所に設けられたローラにより、それぞれの配置箇所のローラが扉体の荷重を分散して支持しつつ、扉体を大きく開放させる際に、少なくとも1つの配置箇所に荷重が集中して加わっても、連設された複数個のローラによって、その配置箇所に加わる荷重を分散して支持できるようになり、ガイドレールの変形を防ぎ、扉体の左右方向の移動をスムーズに行うことができる。また扉体を大きく開放させるとその重心位置がローラの配置位置から外れてしまい、扉体のガイドレールは、その開放方向側が下がるように傾くようになるが、この傾きに追従して連設された複数個のローラのうち、少なくとも1個のローラが上下動されるため、上下動されたローラにより傾いたガイドレールを案内して扉体の左右方向の移動をスムーズに行うことができる。
本発明の展示ケースは、
前記連設された複数個のローラは、前記支持フレームの前面に揺動可能に枢着された揺動板に連設されることを特徴としている。
この特徴によれば、揺動板を用いて複数個のローラが一体的に揺動されるため、揺動された複数個のローラにより傾いたガイドレールを案内して扉体の左右方向の移動をスムーズに行うことができる。
本発明の展示ケースは、
前記連設された複数個のローラは、前記支持フレームにおける前記扉体の開放方向側の端部の配置箇所に設けられることを特徴としている。
この特徴によれば、扉体を開放させる際には、支持フレームにおける扉体の開放方向側の端部の配置箇所のローラに、扉体の荷重が最も加わり易くなっており、この配置箇所のローラを複数個にして、ガイドレールにおけるローラが摺動される摺動面に加わる荷重を分散させることができる。
本発明の展示ケースは、
前記左右移動支持手段は、前記扉体の上縁部及び下縁部に設けられ、少なくとも上縁部側の左右移動支持手段が前記連設された複数個のローラを有していることを特徴としている。
この特徴によれば、上縁部及び下縁部の両左右移動支持手段により扉体の荷重が分散されて各ローラに加わるようになり、かつ扉体が吊り下げられて、その荷重が加わり易くなっている上縁部側の左右移動支持手段が有する連設された複数個のローラにより、扉体の左右方向の移動をスムーズに行うことができる。
実施例における展示ケースを示す正面図である。 展示ケースの上部及び下部の扉駆動装置を示す縦断正面図である。 上部の扉駆動装置を示す平面図である。 後方位置にある扉体及び扉駆動装置の状態を示す縦断側面図である。 前方位置にある扉体及び扉駆動装置の状態を示す縦断側面図である。 3連ローラの取付部を示す斜視図である。 3連ローラの取付部を示す平面図である。 3連ローラの取付部を示す正面図である。 閉塞時の扉体と3連ローラの状態を示す概念図である。 開放時の扉体と3連ローラの状態を示す概念図である。
本発明に係る展示ケースを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る展示ケースにつき、図1から図5を参照して説明する。以下、図1及び図2の紙面手前側を展示ケースの正面側(前方側)とし、図3の紙面下側を展示ケースの正面側(前方側)とし、図4及び図5の紙面左側を正面側(前方側)として説明する。
図1の符号1は、主に美術館や博物館等に設置される作り付けの展示ケースである。この展示ケース1は、その内部に大型の展示品2を展示できるようになっており、その後面側が室内の壁面に当接するように設置され、この展示ケース1内の展示スペース3に配置された展示品2を、鑑賞者4が展示ケース1の前方から鑑賞できるようになっている。
図1に示すように、展示ケース1は、前方が開口する略箱型形状に形成されている。この展示ケース1は、前方の開口部5を閉塞する3枚の扉体6が左右方向に並設されている。各扉体6は、本発明における透明板としての透明なガラスパネル7と、ガラスパネル7の上下の後面に接着されたガイドレール8と、ガイドレール8を前後移動可能に支持する前後動フレーム9と、を有している。
また、扉体6が閉塞しているときには、複数の扉体6が略面一状態に配置されるようになっている。また、各扉体6は、扉体6同士の隙間を塞ぐパッキン10を有しており、扉体6が閉塞しているときには、展示ケース1内部が密閉された状態となっている。
尚、後述するように、扉体6が略面一状態から前方に移動されて、前方位置に配置されているときには、左の扉体6は右方に、右の扉体6は左方に、中央の扉体6は左右両方向に使用者の手動作業により移動させることができる。
図4に示すように、展示ケース1の開口部5の上部には、左右方向に延設された上部フレーム11が設けられるとともに、開口部5の下部には、左右方向に延設された下部フレーム12が設けられている。特に図示はしないが、上部フレーム11と下部フレーム12とを連結する左右位置に配置された左右フレーム(図示略)が設けられており、これらの開口部5の周囲に配置されるフレーム11,12によって支持枠が構成されている。
図2に示すように、上部フレーム11と下部フレーム12のそれぞれには、扉体6を前後方向に移動させるための本発明における電動駆動手段としての扉駆動装置13が取り付けられている。また、扉体6の上下には、幕板14が手前方向に開放可能に取り付けられており、扉駆動装置13が外側から見えないようになっている(図4参照)。
扉体6の上下のガイドレール8及び上下の扉駆動装置13は、その構成を上下反転させた上下対称の略同一構成となっているので、上部側のガイドレール8及び扉駆動装置13について説明し、下部側のガイドレール8及び扉駆動装置13の説明を省略する。
先ず、図4に示すように、扉体6の上部側のガイドレール8は、側面視で略E字形状をなしており、後方側に開口された上下2つのガイド溝部15,16が形成されている。尚、上下2つのガイド溝部15,16のうち、下方のガイド溝部16はあり溝となっている。ガイドレール8の後方には、本発明における支持フレームとしての前後動フレーム9が設けられている。尚、この前後動フレーム9の後方には照明器具(図示略)等が配置される。
図2に示すように、前後動フレーム9の前面には、複数の配置箇所に回転軸が前後方向を向くローラ17(カムフォロア)が枢着されている。このローラ17によってガイドレール8が左右方向に移動可能に支持されるとともに、ローラ17がガイドレール8のガイド溝部16内で転動することにより扉体6が左右方向に移動可能になっている。尚、前後動フレーム9と、この前後動フレーム9の前面のローラ17と、ローラ17により支持されるガイドレール8とにより本発明の左右移動支持手段が構成される。
ローラ17は、1つの前後動フレーム9における略所定間隔毎に設けられた4つの配置箇所に配置されている。尚、中央の前後動フレーム9の両端の配置箇所と、右の前後動フレーム9の左端の配置箇所と、左の前後動フレーム9の右端の配置箇所には、それぞれ3個のローラ17が連設された3連ローラ18設けられている。
つまり前後動フレーム9における扉体6を開放させる際に、その扉体6が移動する開放方向(移動方向)の端部の配置箇所に3連ローラ18が設けられている。この3連ローラ18により扉体6が開放された際にガイドレール8及び各ローラ17に掛かる力が分散されるようになっている。尚、3連ローラ18は上下に配置された前後動フレーム9のうち、上方側の前後動フレーム9のみに設けられている。
前後動フレーム9には、ローラ17が配置された位置よりも若干上方側にストッパー19が取り付けられている。このストッパー19は、ガイドレール8における上のガイド溝部15に遊嵌されており、このガイド溝部15の内部には、扉体6が開放される際にストッパー19に当たる突出部20が形成されている。このストッパー19の取り付け位置により扉体6の開口率が規定される。尚、本実施例では、扉体6の開口率が50%以上となっている。
図2に示すように、前後動フレーム9の上面には、正面視で略L字形状をなす複数のローラ固定部材21が取り付けられている。尚、前後動フレーム9の左端には、一対のローラ固定部材21が対向するように配置されている。ローラ固定部材21には、回転軸が左右方向を向くローラ22(カムフォロア)が枢着されている。
上部フレーム11には、ローラ22を前後方向に摺動可能に支持する固定レール23が固着されている。ローラ22とともに、ローラ固定部材21及び前後動フレーム9は、前後方向に自在に移動可能となっている。尚、固定レール23に前後移動可能に支持されるローラ22と、このローラ22を固定するローラ固定部材21と、前後動フレーム9とにより本発明における前後移動支持手段を構成している。
図2に示すように、前後動フレーム9の上面には、左右に2枚の摺動プレート24が固定されている。左右の摺動プレート24の上方には、ネジ軸25がそれぞれ1本ずつ左右方向に延設されており、このネジ軸25は、その両端に取り付けられた2つのネジ軸支持部材26を介して上部フレーム11に固定されている。
また、それぞれのネジ軸25には、2つのネジ軸支持部材26の間を移動する移動部材27が取り付けられている。尚、移動部材27の内側には、ネジ軸25と螺合するネジ溝が形成されており、ネジ軸25の回転とともに移動部材27が左右方向に移動されるようになっている。移動部材27には、その下方にピン28が取り付けられており、このピン28の先端部は、摺動プレート24に設けられた摺動溝29に係合されている。
図3に示すように、摺動プレート24の摺動溝29は、平面視において後方から前方に向かって斜め方向に延びるように穿設されている。尚、左右の摺動プレート24の摺動溝29は、それぞれ左右対称に形成されている。
また、ネジ軸25の後方には、ネジ軸25と平行してシャフト30が延設されており、このシャフト30には、移動部材27と接続され、かつ移動部材27を案内するリニアブッシュ32が取り付けられている。
左右の摺動プレート24にそれぞれ対応したネジ軸25のネジ溝は、互いに逆向きに螺設されている。左右のネジ軸25は、シャフト31を介して連結している。更に、右側のネジ軸25の右端部には、ネジ軸25を駆動回転させる電動モータ33が連結されており、左側のネジ軸25の左端部には、ネジ軸25を手動で回転させることができる手動駆動ボックス34(手動駆動手段)が連結されている。尚、電動モータ33は、本発明における制御手段としての制御装置(図示略)によって制御される。
図2及び図3に示すように、上部フレーム11には、扉体6の前後位置を検出するためのリミットスイッチ35が設けられている。このリミットスイッチ35は、左右2つで1組のスイッチとなっており、右側のネジ軸25の近傍に配置され、制御装置(図示略)に接続されている。
この左右に配置されたリミットスイッチ35のうち、どちらかのリミットスイッチ35が移動部材27を検出するようになっており、一方のリミットスイッチ35が移動部材27を検出した場合には、扉体6が後方位置にあることを示し、他方のリミットスイッチ35が移動部材27を検出した場合には、扉体6が前方位置にあることを示している。制御装置(図示略)は、リミットスイッチ35による移動部材27の検出に基づいて、扉体6の前後位置を把握し、電動モータ33の駆動を制御している。
展示ケース1の側部には、扉駆動装置13の電動モータ33を制御する制御装置(図示略)を有する扉駆動装置制御ボックス36が取り付けられている。使用者は、扉駆動装置制御ボックス36に設けられた各扉体6に対応した開ボタン及び閉ボタン(図示略)を操作することによって各扉体6の前後移動を行うことができるようになっている。
尚、開ボタンと閉ボタンは電動モータ33を駆動させるボタンであり、開ボタンが押されたときにネジ軸25が正回転され、閉ボタンが押されたときにネジ軸25が逆回転されるようになっている。
以下、中央の扉体6の開閉動作について説明する。左右の扉体6の開閉については、中央の扉体6の開閉動作と同様であるため、重複する説明を省略する。
先ず、図4及び図5に示すように、扉体6が開放される際には、扉体6を電動モータ33により前方に所定距離移動した後に、手動作業により左右方向に移動させることにより扉体6は開放される。尚、ここで所定距離とは、扉体6の厚みを超える程度の距離である。また、扉体6が後方に移動された位置を後方位置とし、扉体6が前方に移動された位置を前方位置とし、扉体6が後方位置にあり閉塞しているときと、その中心を同じくする扉体6の配置位置を閉塞可能位置として説明する。
扉体6が後方位置にあるときには、右側のネジ軸25に設けられた移動部材27が右端位置に配置され、左側のネジ軸25に設けられた移動部材27が左端位置に配置されている(図2、図3参照)。また、前後動フレーム9の上方に設けられたローラ22は、固定レール23の後方位置に配置している(図4参照)。
使用者が扉駆動装置制御ボックス36内の開ボタンを押すと、上下の電動モータ33が駆動してネジ軸25が回転する。左右のネジ軸25は、それぞれ逆向きのネジ溝が形成されているため、ネジ軸25は同じ方向に回転するが、左右のネジ軸25の回転とともに、右の移動部材27は左方に移動し、左の移動部材27は右方に移動する。
図3に示すように、移動部材27とリニアブッシュ32とが接続されているため、移動部材27とともにリニアブッシュ32も同方向に移動する。尚、移動部材27にリニアブッシュ32が接続されていることにより、ネジ軸25の回転とともに移動部材27が回転してしまうのを防止することができる。
移動部材27に取り付けられているピン28は、摺動プレート24の摺動溝29に嵌合しており、移動部材27及びピン28の移動とともに、摺動プレート24が前方に移動する。摺動プレート24は、扉体6に接着されたガイドレール8の上面に固定されているため、摺動プレート24が前方に移動することにより前後動フレーム9が前方位置まで移動される(図5参照)。
また、前後動フレーム9が前方に移動されるに伴い、扉体6が前方位置に移動される。尚、前後動フレーム9が移動される際には、ローラ22は、固定レール23の後方から前方に移動して、前方に移動される扉体6が支持される。
ネジ軸25の回転駆動により移動部材27が移動されて、左側のリミットスイッチ35が移動部材27を感知すると、制御装置(図示略)は、扉体6が前方位置まで移動したと判断し、電動モータ33を停止させる。このとき扉体6は、前方位置に配置され、前後移動した扉体6の後面は、隣接する左右の扉体6の前面よりも前方に配置されており、扉体6を左右に移動できる状態になる。
そして、扉体6の左右方向の移動は手動作業により行われる。例えば、前方位置にある中央の扉体6が左方向に開放されると、扉体6の移動とともに、前後動フレーム9に取り付けられたローラ17がガイドレール8のガイド溝部16内で転動される。
更に、扉体6が移動されると、ガイドレール8の後方に取り付けられた突出部20が、前後動フレーム9の前部に取り付けられたストッパー19に当接したところで扉体6の移動が規制される。そして、扉体6が開放された状態で、展示スペース3に対して展示品2の出し入れを行うことができる。
尚、本実施例では、扉体6は、50%以上の開口率で開放された位置で、ガイドレール8の突出部20が前後動フレーム9のストッパー19に当接される。尚、左右の扉体6は左右のいずれか一方向にのみ開放される。そのため左右の扉体6のストッパー19及び突出部20は上部にのみ取り付けられている。
また、中央の扉体6は左右両方向に開放されるため、左開放時に当接するストッパー19と突出部20は下部に、右開放時に当接するストッパー19と突出部20は上部に取り付けられ、使い分けされるように設置されている。
次に、中央の扉体6が後方位置に移動される動きについて説明する。中央の扉体6が左方向に開放された場合は、使用者が右方向に手動で移動して閉塞可能位置に戻し、使用者が扉駆動装置制御ボックス36の閉ボタン(図示略)を押す。すると、上下の電動モータ33が駆動して、開ボタンを押したときと逆向きにネジ軸25が回転する。左右のネジ軸25の回転とともに、右のネジ軸25に取り付けられた移動部材27は右方に移動し、左のネジ軸25に取り付けられた移動部材27は左方に移動する。
移動部材27とともにリニアブッシュ32も同方向に移動し、移動部材27とピン28が移動するとともに、ピン28に摺動溝29が係合された摺動プレート24が後方に移動される。摺動プレート24が後方に移動されることにより、前後動フレーム9が後方に移動される(図4参照)。
また、前後動フレーム9が後方に移動されに伴い、扉体6が後方位置に移動される。
尚、前後動フレーム9が移動される際には、ローラ22は、固定レール23の前方から後方に移動して、後方に移動される扉体6が支持される。
ネジ軸25の回転駆動により移動部材27が移動されて、右側のリミットスイッチ35が移動部材27を感知すると、制御装置(図示略)は、扉体6が後方位置まで移動したと判断し、電動モータ33を停止させる。
次に、前述した3連ローラ18について詳述すると、図6に示すように、前後動フレーム9の端部の配置箇所には、3つの孔部37が形成されている。尚、左右両側2箇所の孔部37の内径は、スペーサ56の直径よりも若干大きく形成されている。3つの孔部40が形成された揺動板41の中央の孔部40には、ドーナツ型のメタルブッシュ39が取り付けられ、左右の孔部40には、スペーサ56が取り付けられている。
中央のローラ17のロッド部38は、メタルブッシュ39を介して前後動フレーム9に挿通され、左右のローラ17のロッド部38は、スペーサ56を介して前後動フレーム9に挿通され、3つのローラ17が連設されて3連ローラ18を形成している。更に、3つのローラ17のロッド部38には、前後動フレーム9の後面側に配置されるナット42が螺合される。
図7に示すように、中央のローラ17のロッド部38と揺動板41の孔部40の内周面との間に、メタルブッシュ39が配置され、ローラ17がぐらつかないようになっている。また、左右のローラ17のロッド部38がスペーサ56に挿入されており、スペーサ56の外周面と前後動フレーム9の孔部37の内周面との間は、若干の隙間がある状態となっている。スペーサ56は、前後動フレーム9の後面より若干出る長さにしてあり、ナット42が前後動フレーム9を締め付けないようになっている。
図8に示すように、3連ローラ18の中央のローラ17は、メタルブッシュ39により上下方向に移動不能になっているとともに、左右のローラ17は、スペーサ56の外周面と前後動フレーム9の孔部37の内周面との隙間により上下方向に移動可能になっている。そして、左右のローラ17は、揺動板41により連結されているので、中央のローラ18を中心に揺動されるようになっている。
図9に示すように、扉体6が閉塞しているときには、扉体6及びガイドレール8は水平に保たれているため、各ローラ17には、ほぼ等しく荷重が掛かっている。
図10に示すように、中央の扉体6が左方向に50%以上開放された場合には、扉体6の重心位置が右側のローラ17から外れ、扉体6の荷重が左半分に配置されたローラ17に掛かるようになり、扉体6のガイドレール8は、開放方向(移動方向)の端部側である左側が下がるように傾くようになる。一方、この傾きに追従して、前後動フレーム9の左端側に配置された3連ローラ18が揺動板41によって、中央のローラ17を軸として揺動され、3連ローラ18のうち、左のローラ17は下方側に、右のローラ17は上方側に移動される。
このように揺動板41によって3連ローラ18の各ローラ17が一体的に揺動されるため、ガイドレール8には少なくとも2つ以上のローラ17が接する。更に、扉体6の荷重が最も加わり易い前後動フレーム9における左端部に3連ローラ18が配置されていることにより、ガイドレール8に加わる荷重を分散させることができる。また、揺動されたローラ17により傾いたガイドレール8を案内して、扉体6を左右方向にスムーズに移動させることができる。
また、ローラ17は上下の前後動フレーム9に設けられ、かつ上部の前後動フレーム9の端部に3連ローラ18が配置されていることにより、扉体6の荷重が分散されて各ローラ17に加わり、扉体6が吊下げられてその荷重が加わり易くなっている上部側前後動フレーム9が有する3連ローラ18により、扉体6の左右方向の移動をスムーズに行うことができる。
また、扉体6を開放した際に扉体6に加わる荷重を支えるためには、前後動フレーム9を厚くしたり、ローラ17を大型化する方法が考えられるが、本発明のように3連ローラ18を用いることによりその必要がなくなる。また、同径のローラ17を3つ連設させて荷重が支えられるようにしているため、使用するローラ17は一種類のみで済むようになる。
以上、本実施例における展示ケース1は、開口部5の縁部に設けられた左右長手の前後動フレーム9と、前後動フレーム9の前面に枢着されるローラ17と、ガラスパネル7の縁部に設けられて後面側に左右長手のガイド溝部15,16が形成されたガイドレール8と、を有し、ローラ17がガイド溝部16内で転動されることによりガイドレール8が左右方向に移動可能となっており、かつローラ17は、前後動フレーム9に対して左右方向に所定間隔毎に設けられた複数の配置箇所に設けられ、少なくとも1つの配置箇所には、複数個のローラ17が連設されることで、扉体6は、そのガラスパネル7の縁部のガイドレール8のガイド溝部16内で転動されるローラ17により左右方向に移動可能になっており、かつ前後動フレーム9に対して左右方向に所定間隔毎に設けられた複数の配置箇所に設けられたローラ17により、それぞれの配置箇所のローラ17が扉体6の荷重を分散して支持しつつ、扉体6を大きく開放させる際に、少なくとも1つの配置箇所に荷重が集中して加わっても、連設された複数個のローラ17によって、その配置箇所に加わる荷重を分散して支持できるようになり、扉体6の左右方向の移動をスムーズに行うことができる。
また、連設された複数個のローラ17のうち、少なくとも1個のローラ17が上下動可能に前後動フレーム9に設けられることで、扉体6を大きく開放させるとその重心位置がローラ17の配置位置から外れてしまい、扉体6のガイドレール8は、その開放方向側が下がるように傾くようになるが、この傾きに追従して連設された複数個のローラ17のうち、少なくとも1個のローラ17が上下動されるため、上下動されたローラ17により傾いたガイドレール8を案内して扉体6の左右方向の移動をスムーズに行うことができる。
また、連設された複数個のローラ17は、前後動フレーム9の前面に揺動可能に枢着された揺動板41に連設されることで、揺動板41を用いて複数個のローラ17が一体的に揺動されるため、揺動された複数個のローラ17により傾いたガイドレール8を案内して扉体6の左右方向の移動をスムーズに行うことができる。
また、連設された複数個のローラ17は、前後動フレーム9における扉体6の開放方向側の端部の配置箇所に設けられることで、扉体6を開放させる際には、前後動フレーム9における扉体6の開放方向側の端部の配置箇所のローラ17に、扉体6の荷重が最も加わり易くなっており、この配置箇所のローラ17を複数個にして、ガイドレールにおけるローラが摺動される摺動面に加わる荷重を分散させることができる。
また、前後動フレーム9は、扉体6の上縁部及び下縁部に設けられ、少なくとも上縁部側の前後動フレーム9が連設された複数個のローラ17を有していることで、上縁部及び下縁部の両前後動フレーム9により扉体6の荷重が分散されて各ローラ17に加わるようになり、かつ扉体6が吊り下げられて、その荷重が加わり易くなっている上縁部側の前後動フレーム9が有する連設された複数個のローラ17により、扉体6の左右方向の移動をスムーズに行うことができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、3枚の扉体6を左右方向に並設して展示ケース1の開口部5を閉塞しているが、1枚または4枚以上の枚数の扉体6を左右方向に並設して開口部5を閉塞するようにしてもよい。更に、扉体6を4枚以上で構成した場合には、その中央の2枚の扉体6をそれぞれ逆方向に開放させることで、より大きな開口とすることができる。
また、前記実施例では、前後動フレーム9の前面における複数の配置箇所に、ローラ17が枢着され、そのうち、前後動フレーム9の前面における端部側の配置箇所に、それぞれ3個のローラ17が連設された3連ローラ18が設けられているが、3連ローラ18は、前後動フレーム9の前面における端部側の配置箇所に限ることなく、前後動フレーム9の前面における中央部などにあってもよい。尚、前後動フレーム9の前面における全ての配置箇所に3連ローラ18を設けるようにしてもよい。
また、前記実施例では、3連ローラ18を形成する各ローラ17が、揺動板41により連結されているが、各ローラ17を揺動板41により連結せずに、それぞれのローラ17が別々に上下動されるようにしてもよい。
1 展示ケース
3 展示スペース
5 開口部
6 扉体
7 ガラスパネル(透明板)
8 ガイドレール
9 前後動フレーム(支持フレーム)
15,16 ガイド溝部
17 ローラ(カムフォロア)
18 3連ローラ
33 電動モータ
41 揺動板

Claims (4)

  1. 透明板を有して展示スペースの前方の開口部を左右方向に略面一状態で閉塞する複数枚の扉体と、少なくとも1枚の扉体を前後方向に移動可能に支持する前後移動支持手段と、該扉体を左右方向に移動可能に支持する左右移動支持手段と、を備え、前記少なくとも1枚の扉体を前記略面一状態から前方に移動させた状態で、該扉体を左右方向に移動させることにより前記開口部を開放させる展示ケースであって、
    前記左右移動支持手段は、前記開口部の縁部に設けられた左右長手の支持フレームと、該支持フレームの前面に枢着されるローラと、前記透明板の縁部に設けられて後面側に左右長手のガイド溝部が形成されたガイドレールと、を有し、前記ローラが前記ガイド溝部内で転動されることにより前記ガイドレールが左右方向に移動可能となっており、かつ前記ローラは、前記支持フレームに対して左右方向に所定間隔毎に設けられた複数の配置箇所に設けられ、少なくとも1つの配置箇所には、複数個のローラが連設され、該連設された複数個のローラのうち、少なくとも1個のローラが上下動可能に前記支持フレームに設けられることを特徴とする展示ケース。
  2. 前記連設された複数個のローラは、前記支持フレームの前面に揺動可能に枢着された揺動板に連設されることを特徴とする請求項に記載の展示ケース。
  3. 前記連設された複数個のローラは、前記支持フレームにおける前記扉体の開放方向側の端部の配置箇所に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の展示ケース。
  4. 前記左右移動支持手段は、前記扉体の上縁部及び下縁部に設けられ、少なくとも上縁部側の左右移動支持手段が前記連設された複数個のローラを有していることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の展示ケース。
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