JPH0443552B2 - - Google Patents

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JPH0443552B2
JPH0443552B2 JP15099486A JP15099486A JPH0443552B2 JP H0443552 B2 JPH0443552 B2 JP H0443552B2 JP 15099486 A JP15099486 A JP 15099486A JP 15099486 A JP15099486 A JP 15099486A JP H0443552 B2 JPH0443552 B2 JP H0443552B2
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JP
Japan
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rail
movable
fixed
door plate
rails
Prior art date
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Application number
JP15099486A
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English (en)
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JPS637478A (ja
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Tooru Shimizu
Seiji Kira
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Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kokuyo Co Ltd filed Critical Kokuyo Co Ltd
Priority to JP15099486A priority Critical patent/JPS637478A/ja
Publication of JPS637478A publication Critical patent/JPS637478A/ja
Publication of JPH0443552B2 publication Critical patent/JPH0443552B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、種々の展示品を陳列し観覧に供する
ために使用される展示ケースに関するものであ
る。
〔従来の技術〕
例えば、博物館や美術館等において使用される
陳列ケースとしては、少なくとも前面に透明なガ
ラス戸等を装着したものが一般的であり、その戸
板を引戸式に開閉できるようにしたものが多い。
ところが、単なる引戸式のものは、隣接する戸
板の端部同士が重合するため、格調を損ねる上に
視界が部分的に遮られることになり、観覧者に良
い印象を与えることができないという不具合があ
る。
そのため、このような展示ケースにあつては、
相互に隣接する戸板同士を閉止位置において面一
となるように構成したものも開発されている。
しかして、この種の展示ケースは、第1の戸板
の上下両縁部の前方に固定レールを並設するとと
もに、この第1の戸板に隣接する第2の戸板の上
下両縁部を可動レールによりスライド可能に保持
している。そして、この可動レールをスライド保
持機構により前後方向にスライド可能に支承して
いる。すなわち、従来の展示ケースは、前記可動
レールを閉止位置から前記固定レールと合致する
位置にまで平行に引出し得るようになつており、
それによつて、この可動レール上の第2の戸板を
固定レール上へスライド移動させ得るようになつ
ている。
なお、従来のものは、前記スライド保持機構と
して、スライドベアリングを採用し、上下の可動
レールを各別に前後方向にスライドさせ得るよう
にしているのが一般的である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、このような構成のものでは、例え
ば、下側の可動レールを手前に引出しても、戸板
は傾動するのみで、その引出力が上側の可動レー
ルにまで充分に伝達され得ないのが通常であり、
両可動レールと戸板とが直立姿勢のまま平行に引
出されるという作動は期待できない。しかして、
従来は引出すべき戸板のガラス面に吸着把手を吸
着させ、この吸着把手を手前に牽引することによ
り戸板を前方へ引出すようにしている。しかしな
がら、この場合でも、戸板が大型のものである
と、上下の可動レールを同時に引出すことは困難
である。
そのため、現状では、上下各可動レールの左右
両端をスライドベアリングを介して展示ケース本
体に支持させるだけでなく、このケース本体と各
可動レールとの間に位置決めピンによるロツク手
段を設けている。そして、閉止位置から、まず、
一方の可動レールを固定レールに合致する位置ま
で前方へ引出して位置決めピンによりロツクし、
しかる後に、他方の可動レールを固定レールに合
致する位置まで引き出して同じく位置決めピンに
よりロツクするようにしている。
しかしながら、このようなものであると、一方
の可動レールの引出操作、一方の可動レールのロ
ツク操作、他方の可動レールの引出操作、ならび
に、他方の可動レールのロツク操作という、非常
に多くの操作を順次実行しなければならないた
め、戸板を固定レール上にスライドさせて展示ケ
ースを開口させるのに多大な手間と時間を要する
という問題がある。
本発明は、このような問題点を簡単な構成によ
り確実に解消することができ、しかも、安全かつ
円滑に可動戸板の開閉を行なわせることができる
ようにした展示ケースを提供することを目的とし
ている。
〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、かかる目的を達成するために、次の
ような構成を採用したことを特徴としている。
すなわち、本発明に係る展示ケースは、ガラス
板等の透明剛体を主体として形成された固定戸板
と可動戸板とを備え、相互に隣接する固定戸板と
可動戸板とが閉止位置において面一となるように
構成されたものであつて、前記固定戸板の上下両
縁部の近傍に並設した固定レールと、前記可動戸
板の上下両縁部をスライド可能に保持する可動レ
ールと、この可動レールを前記閉止位置から前記
固定レールの端部に連続するレール合致位置にま
で水平旋回可能に支承する軸支機構と、前記可動
レールを少なくともレール合致位置に保持してお
くためのレール保持機構と、固定レールに近接す
る可動レールの回動端部に突設され該可動レール
が固定レールの端部から離れた場合にのみこの固
定レールの端部を閉塞するストツパとを具備して
なり、前記可動レールを前記レール合致位置にま
で旋回させてレール保持機構によりその位置に保
持した状態で、前記可動戸板を該可動レール上か
ら前記固定レール上へスライド移動させることが
できるようにしたことを特徴とするものである。
〔作用〕
このような構成のものであれば、可動レールを
閉止位置に保持している場合には、可動戸板は隣
接する固定戸板と面一な状態で展示ケースの開口
部を閉成することになる。
この状態から、可動レールとレール合致位置に
まで水平旋回させると、この可動レールと固定レ
ールとが連続することになり、この可動レール上
の可動戸板を固定レール上へスライド移動させ、
展示ケースの開口部を開放することができる。
この場合、前記可動戸板と可動レールの重量
は、軸支機構により支持されており、また、これ
らの可動レールは、その支点部分が軸支機構によ
り常に一定した個所において支持されることにな
る。そのため、可動レールが不安定な挙動を示す
ことがなく、小さな操作力により該可動レールを
円滑に固定レールに合致させることができる。し
かも、可動戸板を、ガラス板等の剛体により構成
しているので、一方の可動レールのみに力を加え
て水平旋回させれば、その力がねじり力として可
動戸板を介して他方の可動レールにも確実に伝達
されることになる。そのため、操作のし易い何れ
か一方の可動レールに把手等を取着しておきさえ
すれば、可動戸板と両可動レールを同時に水平旋
回させることができる。
このようにして可動レールをレール合致位置に
旋回させて固定レールに連続させることによつ
て、可動レール上の可動戸板を固定レール上へ移
行させることができるが、その過程において可動
レールに閉止位置方向への付勢力が働く。すなわ
ち、第9図に概略的に示すように、可動レールa
を支点l回りに水平旋回させて固定レールbに連
続させた状態では、この可動レールaと固定レー
ルbとが平面視くの字をなすことになる。そのた
め、この可動レールa上から固定レールb上へ可
動戸板cを移行させる過程においては、前記可動
レールaと、固定レールbと、可動戸板cとが図
面に示すように三角形を形成する。この際、前記
可動戸板cに開成方向(矢印A方向)の力を加え
ると、前記可動レールaに閉止位置方向(矢印B
方向)への回動力が作用することになる。そのた
め、単にこれだけのものでは、可動戸板cの左側
の支持個所dが固定レールbの端部に到達する段
階で可動レールaと固定レールbとが合致してい
ない状態が生じるおそれがある。しかしながら、
本発明のものは、可動レールをレール合致位置に
保持するレール保持機構を有しているため、前述
した矢印B方向の力が作用しても、可動レールと
固定レールとの合致状態を維持させておくことが
可能となる。したがつて、可動レール上の可動戸
板を円滑に固定レール上に移行させることができ
る。
さらに、可動戸板を固定レール上へ移動させた
後に、可動レールを誤つて閉止位置方向へ復帰さ
せてしまつた場合には、ストツパにより固定レー
ルの端部が閉鎖される。そのため、可動レールと
固定レールとが合致していない状態で固定レール
上の可動戸板をスライドさせて該固定レール上か
ら脱落させてしまうという不具合が生じない。な
お、このストツパは可動レールの回動端部に突設
されこの可動レールとともに動作して固定レール
の端部を開閉するものであるため、ストツパを動
作させるための格別な機構は全く必要としないこ
とになる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図〜第8図を参
照して説明する。
この実施例の展示ケースは、例えば、美術館等
に設置するためのもので、第1図〜第3図に示す
ように、そのケース本体1の前面開口部2に固定
戸板3と、可動戸板41,42とが面一に装備され
ている。
詳述すれば、ケース本体1は、内部に展示品を
陳列すべく構成されたもので、その前面を開口さ
せている。そして、このケース本体1の前面開口
部2の上縁に上枠6を設けるとともに、下縁に下
枠7を配設している。そして、この上枠6と下枠
7の中央部間に前記固定戸板3を鉛直姿勢で固設
している。
固定戸板3は、第5図に示すように、ガラス板
8の上下両縁に保護枠9,11を設けてなるもの
で、その上下の保護枠9,11部分を中間フレー
ム12,13を介して前記上枠6および前記下枠
7に固定してある。そして、この固定戸板3の上
下両縁部3a,3bの近傍、具体的には前記上枠
6および前記下枠7の固定戸板3よりも前方に位
置する部位に、固定レール14,15を該固定戸
板3と平行に敷設している。
一方、この固定戸板3に隣接する可動戸板41
は、第4図に示すように、透明剛体であるガラス
板16の上下両縁に保持枠17,18を設けてな
るもので、その上下両縁部4a,4bが可動レー
ル19,21により左右二個所においてスライド
可能に保持されている。具体的には、この可動戸
板41,42の上側の保持枠17の上面部二個所に
堅支軸22を介してローラ23をそれぞれ軸着す
るとともに、下側の保護枠18の下端部二個所に
横支軸24を介して車輪25をそれぞれ軸着して
いる。そして、その車輪25を上方に開口する断
面凹形の下側可動レール21上に転動可能に遊嵌
させるとともに、前記ローラ23を下方に開口す
る断面凹形の上側可動レール19の側壁19a間
に転動可能に介挿している。
そして、その上下両可動レール19,21を前
記上枠6および下枠7に設けた軸支機構26によ
り水平旋回可能に支承している。軸支機構26
は、第4図に示すように、前記上枠6の下面およ
び下枠7の上面にレールベース27,28をそれ
ぞれ固着するとともに、前記各可動レール19,
21の固定戸板3から遠い側の端部に鉛直な軸心
lを有した固定軸29,31を螺着し、これら各
固定軸29,31をラジアルベアリング32,3
3を介して前記各レールベース27,28に回転
自在に支持させている。前記両固定軸29,31
は相互に軸心lを一致させてあり、その軸心l回
りに前記可動レール19,21が水平旋回し得る
ようになつている。そして、下側の可動レール2
1と前記レールベース28との間には、可動戸板
1の重量を支えるためのスラストベアリング3
4が前記固定軸31に巻装して介設されており、
また、下側の可動レール21の回動端部下面に
は、第2図に示すように、前記レールベース28
の上面に転接する転動ボール35が設けてある。
この転動ボール35は、前記可動戸板41の重量
を補助的に受けるためのものであり、この転動ボ
ール35に代えて軸心を該可動戸板41の旋回中
心lに直交させたローラ等を用いることもでき
る。
そして、この可動レール19,21は、閉止位
置(第3図および第6図実線参照)から、その回
動端が前記固定レール14,15の端部に合致す
ることになるレール合致位置(第6図想像線参
照)までの間で自在に水平旋回し得るようになつ
ており、この可動レール19,21の開口幅と、
固定レールの開口幅とは略同一に設定してある。
なお、下側の固定レール15の開口幅W1および
可動レール21の開口幅W2とは、車輪25の幅
W3に対して比較的大きな余裕を持たせてあり、
可動レール19,21上の可動戸板41を無理な
く固定レール14,15上に移行させ得るように
してある。また、前記固定レール14,15に近
接する前記可動レール19,21の回動端部前面
にはストツパ411(第2図では図示を省略)が設
けてある。このストツパ411は前記可動レール
19,21が前記固定レール14,15の端部か
ら離れた場合にのみこの固定レール14,15の
端部(図中左端)を閉鎖するためのもので、具体
的には断面L字形の金具により構成されている。
なお、他方の可動戸板42は、前述した可動戸
板41と同様な構成のもので該可動戸板41と対称
な位置に配置されており、その可動戸板41と同
様に可動レール19,21および軸支機構26に
より保持されている。そして、この可動戸板42
を支承する可動レール19,21の回動端部前面
にも、可動レール19,21が前記固定レール1
4,15の端部から離れた場合にのみこの固定レ
ール14,15の端部(図中右端)を閉鎖するた
めのストツパ412(第2図では図示を省略)が設
けてある。
また、前記固定戸板3および可動戸板41,42
の上下両縁部の前面側には、化粧枠51,52
(第2図では図示を省略)が開閉可能に設けてあ
り、、この化粧枠51,52を開成させることに
より前記可動レール19,21を閉止位置から固
定レール14,15の端部に連続するレール合致
位置にまで水平旋回させることができるようにな
つている。
さらに、この化粧枠51,52よりも内側であ
つて、前記可動レール19,21の前後に位置す
る部位に、レール保持機構61,71を設けてい
る。
第6図に示す前側のレール保持機構61は、可
動レール21を固定レール15に連続するレール
合致位置に保持するためのもので、いわゆるラツ
チ構造をなしている。すなわち、このレール保持
機構61は、下枠7上に固設され相互に対向する
ボール62,62を弾性保持するホルダ63と、
前記可動レール21の前面に固着されたラツチ体
64とを具備してなるもので、前記可動レール2
1をレール合致位置にまで旋回させた場合に前記
ラツチ体64が前記ボール62,62間に割り込
んでそのラツチ体64のくびれ部64a,64a
に前記両ボール62,62が係合するようになつ
ている。つまり、前記ラツチ体64がボール6
2,62間に割り込むと、前記両ボール62,6
2が一時的に相離れる方向に弾性移動するように
なつており、このボール62,62の弾性復帰力
によつて前記ラツチ体64をホルダ63内に保持
し得るようになつている。そして、上側の可動レ
ール19と上枠6との間に設けられるレール保持
機構61も同様な構成をなしている。
一方、第6図に示す後側のレール保持機構71
は、可動レール21を閉止位置に保持するための
もので、同じくラツチ構造をなしている。すなわ
ち、このレール保持機構71は、下枠7上に固設
され相互に対向するボール72,72を弾性保持
するホルダ73と、前記可動レール21の前面に
固着されたラツチ体74とを具備してなるもの
で、前記可動レール21を閉止位置にまで旋回さ
せた場合に前記ラツチ体74が前記ボール72,
72間に割り込んでそのラツチ体74のくびれ部
74a,74aに前記両ボール72,72が係合
するようになつている。そして、上側の可動レー
ル19と上枠6との間に設けられるレール保持機
構71も同様な構成をなしている。
次いで、この実施例の作動を説明する。
まず、可動レール19,21を、第3図に示す
ように、閉止位置に保持している場合には、可動
戸板41,42は隣接する固定戸板3と面一な状態
でケース本体1の前面開口部2を閉成することに
なる。
この状態から、一方の可動戸板41を保持する
可動レール19,21をレール合致位置にまで水
平旋回させると、この可動レール19,21と固
定レール14,15の端部(図中左端)とが連続
することになり、この可動レール19,21上の
可動戸板41を、第7図に示すように、固定レー
ル14,15上へスライド移動させることができ
る。それによつて、ケース本体1の前面開口部2
の一部分が開放されることになる。
この場合、前記可動戸板41と可動レール19,
21の重量が軸支機構26により支持されてお
り、また、これらの可動レール19,21は、そ
の支点部分が軸支機構26により常に一定した個
所において支持されることになる。そのため、可
動レール19,21が不安定な挙動を示すことが
一切なく、小さな操作力により該可動レール1
9,21を円滑に固定レール14,15に合致さ
せることができる。しかも可動戸板41を、比較
的高い剛性を有したガラス板16を主体にして構
成しているので、下側の可動レール21のみに力
を加えて手前に水平旋回させれば、その力がねじ
り力として可動戸板41を介して上側の可動レー
ル19にも伝達されることになる。そのため、操
作のし易い下側の可動レール21に図示しない把
手等を取着しておきさえすれば、可動戸板41
両可動レール19,21を同時に水平旋回させる
ことができる。そのため、上側の可動レールと下
側の可動レールとを各別に引出して順次ロツクす
るという操作が不要となり、ケース本体1の前面
開口部2を最小の手間で迅速に開閉することがで
きる。そして、このようなものであれば、前述し
たように可動レール21に直接把手を取着しても
適正な作動を行わせることができるので、吸着把
手等の格別な補助器具を用いる必要がないという
便利さもある。
このようにして可動レール19,21をレール
合致位置に旋回させて固定レール14,15に連
続させることによつて、可動レール19,21上
の可動戸板41を固定レール14,15上へ移行
させることができるが、その過程において前述し
たように、可動レール19,21に閉止位置方向
への付勢力が働く。しかしながら、この展示ケー
スは、前記可動レール19,21をレール合致位
置に保持するレール保持機構61を有しているた
め、前述した閉止位置方向の力が作用しても、可
動レール19,21を固定レール14,15に連
続する位置に保持しておくことができる。したが
つて、可動レール19,21上の可動戸板41
円滑に固定レール14,15上に移行させること
ができる。すなわち、このようなものであれば、
可動戸板41の図中右側のローラ23および車輪
25が固定レール14,15上に移行し、図中左
側のローラ23および車輪25が可動レール1
9,21上に残つている状態で、可動レール1
9,21が閉止位置側に回動するという不具合が
生じない。そのため、可動戸板41を開成させる
際に、図中左側のローラ23および車輪25が脱
輪したり固定レール14,15の端部に衝突して
しまうというような不都合を招くのを確実に防止
することができる。そのため、可動レール19,
21上の可動戸板41を無造作に横方向にスライ
ドさせても円滑に固定レール14,15上に移行
させることができる。
また、可動戸板41を固定レール14,15上
へ移動させた状態で、可動レール19,21を誤
つて閉止位置方向へ復帰させてしまつたような場
合には、ストツパ411により固定レール14,
15の端部(図中左端)が閉鎖される。そのた
め、可動レール19,21と固定レール14,1
5とが合致していない状態で固定レール14上の
可動戸板41をスライドさせて該固定レール14,
15上から脱落させてしまうという不具合が生じ
ない。したがつて、可動戸板が前方に倒れて大惨
事を招くという不具合を確実に防止することがで
きる。
以上の説明では、左側の可動戸板41を開成さ
せる場合について説明したが、第8図に示すよう
に、右側の可動レール19,21を閉止位置から
固定レール14,15の右側の端部に連続するレ
ール合致位置にまで水平旋回させれば、右側の可
動戸板42を固定レール14,15上に移行させ
ることもできる。
なお、本発明は、以上説明した実施例以外に
も、例えば、次のような実施例を包含するもので
ある。
まず、展示ケースは、ケース本体の2面、3面
あるいは4面にそれぞれ透明な戸板を配設した方
式のものであつてもよい。このような場合には、
固定戸板に柱としての役割りを担わせることもで
きる。
また、各開口面に装着する戸板の枚数も、3枚
に限らず、2枚あるいは4枚以上のものであつて
もよい。
さらに、固定戸板および可動戸板は、ガラス以
外の透明剛体、例えば、アクリルやポリカーボネ
ート等を主体に構成されたものであつてもよい。
また、固定レールおよび可動レールは、断面凹
形のものに限らず、断面凸形のものであつてもよ
い。
なおまた、レール保持機構は、可動戸板を固定
レール上に移行させる際に可動レールに作用する
旋回力に打勝つて、該可動レールをレール合致位
置に保持し得るものであればよく、本発明の趣旨
を逸脱しない範囲で種々変形が可能であるが、前
記実施例のようなものにすれば、その係脱に一切
手間がかからないという利点がある。
〔発明の効果〕
本発明は、以上のような構成であるから、次の
ような効果が得られる。
まず、可動レールを、平行移動ではなく水平旋
回動作によつて固定レールに合致させ得るように
しているので、可動戸板の開閉を小さな操作力に
より円滑かつ迅速に行なうことができる。
すなわち、上下の可動レールを各別に平行移動
させるようにしたものでは、可動レールを前後に
平行移動させる過程で可動戸板が一時的に不安定
な状態になるが、本発明の可動レールはその一部
が軸支機構により常に一定個所に軸支されている
ため不安定さがなく、円滑な作動を確保すること
ができる。しかも、可動レールと可動戸板の重量
を軸支機構に支持させておくことができでるの
で、その水平旋回は小さな操作力により行なうこ
とができる。その上、可動戸板を剛体により構成
しているので、一方の可動レールに旋回力を付与
すれば、その力がねじり力として可動戸板を介し
て他方の可動レールにも確実に伝達されることに
なる。そのため、操作のし易い側の可動レールに
力を加えて旋回動作を行なわせさえすれば、可動
戸板および他の可動レールを同時に閉止位置とレ
ール合致位置との間で自在に旋回させることがで
きる。したがつて、補助器具の使用や複雑な手順
を要求されることがなく、きわめて簡単な操作に
より、前記可動戸板を固定戸板と面一となる閉止
位置から該固定戸板に重合することになる固定レ
ール上の位置にまで迅速に開成させることができ
るという優れた効果が得られる。
また、可動レールをレール保持機構により固定
レールに連続する位置に保持し得るようにしてい
るので、可動レール上の可動戸板を固定レール上
に移行させる過程で可動レールが閉止位置方向に
復帰動作を行うのを防止することができる。その
ため、可動戸板の片側の支持個所が脱輪を起した
り固定レールの端部に衝突するという不都合を防
ぐことができる。したがつて、可動戸板を格別な
注意を払うことなしに円滑かつ安全に開成させる
ことができるという効果が得られる。
さらに、可動戸板を固定レール上へ移動させた
状態で、可動レールを誤つて閉止位置方向へ復帰
させてしまつたような場合には、ストツパにより
固定レールの端部を閉鎖するようにしているの
で、可動レールと固定レールとが合致していない
状態で固定レール上の可動戸板をスライドさせて
該固定レール上から脱落させてしまうという不具
合が生じない。しかも、このストツパは可動レー
ルの回動端部に突設され該可動レールと共に動作
して固定レールの端部を開閉するものであるた
め、ストツパを動作させるための格別な機構は一
切不要となる。そのため、構造の簡略化を図るこ
とができるだけでなく、故障によりストツパが動
作不良を起こすのを有効に防止することができ
る。したがつて、高い安全性を確保することがで
きるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第8図は本発明の一実施例を示し、第
1図は斜視図、第2図は一部省略した正面図、第
3図は下側の固定レールおよび可動レール部分を
示す概略的な平面図、第4図は第2図における
−線断面図、第5図は第2図における−線
断面図、第6図は固定レールと可動レールとの接
続部分を拡大して示す部分平面図、第7図および
第8図は作用説明図である。第9図は本発明の作
用を説明するための作用説明図である。 1…ケース本体、3…固定戸板、41,42…可
動戸板、14,15…固定レール、19,21…
可動レール、26…軸支機構、411,412…ス
トツパ、61…レール保持機構。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ガラス板等の透明剛体を主体として形成され
    た固定戸板と可動戸板とを備えてなり、相互に隣
    接する固定戸板と可動戸板とが閉止位置において
    面一となるように構成された展示ケースであつ
    て、 前記固定戸板の上下両縁部の近傍に並設した固
    定レールと、前記可動戸板の上下両縁部を左右二
    個所においてスライド可能に保持する可動レール
    と、この可動レールを前記閉止位置から前記固定
    レールの端部に連続するレール合致位置にまで水
    平旋回可能に支承する軸支機構と、前記可動レー
    ルを少なくともレール合致位置に保持しておくた
    めのレール保持機構と、固定レールに近接する可
    動レールの回動端部に突設され該可動レールが固
    定レールの端部から離れた場合にのみこの固定レ
    ールの端部を閉塞するストツパとを具備してな
    り、 前記可動レールを前記レール合致位置にまで旋
    回させてレール保持機構によりその位置に保持し
    た状態で、前記可動戸板を該可動レール上から前
    記固定レール上にスライド移動させることができ
    るようにしたことを特徴とする展示ケース。
JP15099486A 1986-06-26 1986-06-26 展示ケ−ス Granted JPS637478A (ja)

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JPS637478A JPS637478A (ja) 1988-01-13
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005054612A1 (ja) * 2003-12-05 2005-06-16 Atomlivintech Co., Ltd. スライドドアの開閉装置及びパネル体取付装置
WO2005059282A1 (ja) * 2003-12-05 2005-06-30 Atomlivintech Co., Ltd. スライドドアの開閉装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005054612A1 (ja) * 2003-12-05 2005-06-16 Atomlivintech Co., Ltd. スライドドアの開閉装置及びパネル体取付装置
WO2005059282A1 (ja) * 2003-12-05 2005-06-30 Atomlivintech Co., Ltd. スライドドアの開閉装置

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