WO2005054612A1 - スライドドアの開閉装置及びパネル体取付装置 - Google Patents

Abstract

　本発明は、戸板がスライド操作によって開閉され、閉鎖時に周囲と同一の面を形成し開放時に周囲に重ねられるスライドドアの開閉装置に関する。本発明の技術的課題は、スライド案内機構の構造が簡素であるにもかかわらず戸板の開閉がスムースになされるスライドドアの開閉装置を提供することにある。この技術的課題の解決方法は、戸板のスライド方向を規制して戸板のスライド操作を案内するスライド案内機構を装備したスライドドアの開閉装置において、スライド案内機構はレールとレールを走行する走行体とからなり、少なくとも一部のレールは他のレールとの連結位置が切換えられるように回動可能に軸支されていることを特徴とするスライドドアの開閉装置を構成する。これによりスライド案内機構のレールの配設の形状等をレールの回動で代替えすることができるため、スライド案内機構の構造が簡素であるにもかかわらず戸板の開閉がスムースになされる。

Description

明 細 書

スライドドアの開閉装置及びパネル体取付装置

技術分野

[0001] 本発明は、 2枚の戸板が閉鎖時には同一面をなし、開放時には互いに重なるようス ライド操作されて開閉されるスライドドアの開閉装置及びこのスライドドアの開閉装置 に戸板を取付る際に用 、るパネル体取付装置に関する。

背景技術

[0002] スライドドアは、戸板の開閉のために前側にスペースを確保する必要がない特徴を 持つと共に、閉鎖時には 2枚の戸板が段違いに展開される引戸に比べて美観的に 優れている特徴を持つ。このため、居住空間の有効利用や整頓性を指向する家屋の 内装品や家具等に広範に設置されている。

[0003] 従来、スライドドアの開閉装置としては、 2つの技術が知られている。 1つの技術は、 戸板のスライド操作を案内するスライド案内機構をレールとこのレールを走行する走 行体とで構成して、レールを曲形に形成したり，分岐できるように形成して戸板のスラ イド方向を規制するものである。

[0004] 他 1つの技術は、戸板のスライド操作を案内するスライド案内機構をレールとこのレ ールを走行する走行体、この走行体と戸板との間に連結されたリンクにより構成して、 リンクの動作で戸板のスライド方向を規制するものである。

[0005] これらの技術では、スライド案内機構の構造が複雑ィ匕する割には戸板の開閉がスム ースになされな!、と!/、う問題点がある。

[0006] また、上述したいずれの構成においても、戸板はスライド案内機構と直接ねじ止め 等される構成であるため、ねじ止め位置がずれると、そのずれが戸板の傾き等となつ てしまい、閉鎖時における 2枚の戸板の隣接間隔にバラツキが生じて美観を損ねたり 、またバラツキが大きい場合には一方の戸板の端部が他方の戸板の端部に当接して スライドドアの機能を損ねたりする問題がある。

[0007] このような場合には戸板の取付位置を調整する必要がある力 戸板力スライド案内 機構と直接ねじ止め等して取付けられる構成であるため、微妙な位置調整が困難で あり、またこのねじ止作業は戸板の裏側から行われるため作業性が悪ぐ多大の技術 と共に作業コストが必要になる。

[0008] 無論、例えば工場で戸板とスライド案内機構とを組立て、これを現場に搬入して取 付る方法も可能であるが、係る場合にはスライド案内機構が戸板力 突出した形状に なっているため、搬送の際に衝撃を受けて変形したり傷ついたりする恐れがあると共 に、戸板の付!、たスライド案内機構の取付性が悪い問題がある。

特許文献 1：実開昭 59-120264号公報

特許文献 2：特開昭 59— 141679号公報

特許文献 3：特開昭 60- 109476号公報

特許文献 4：特開昭 60— 144480号公報

特許文献 5 :特開昭 60- 175682号公報

特許文献 6：特開昭 60- 175683号公報

特許文献 7：特開昭 60— 184178号公報

特許文献 8：特開平 1 22068号公報

特許文献 9：特許第 3080348号公報

特許文献 10：特許第 3080349号公報

特許文献 11：特開 2002-227507号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0009] 本発明は、前述の問題点を考慮してなされたもので、スライド案内機構の構造が簡 素であるにもかかわらず戸板の開閉がスムースになされるスライドドアの開閉装置を 提供することを技術的課題とする。

[0010] また、パネル体とスライド案内機構との取付が容易に行え、かつ、その位置調整が 容易に行えるパネル体取付装置を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

[0011] 本発明は、 2枚の戸板をスライド操作して、閉鎖時には 2枚の戸板が同一平面をな して展開されるように当該戸板をガイドし、開放時には 2枚の戸板が重なるように当該 戸板をガイドするスライド案内機構を備えたスライドドアの開閉装置で、このスライド案 内機構を戸板に連結された走行体と、該走行体の走行路をなす案内路が前後端縁 に沿って 2条平行に形成されたレールとにより構成するものである。そして、このレー ルが 2本用いられて、それぞれのレールにおける一端が回動可能に軸支され他端同 士が突き合わされて、収納家具等における縦枠体又は横枠体に沿って取付られるこ とにより、閉鎖時には 2本のレールにおける前後側の案内路がそれぞれ前後側を同 じくして連結され、開放時にはスライド操作する側のレールにおける後側の案内路が 他方のレールの前側の案内路と連結するものである。

[0012] また、戸板に収納固着されて、上記スライド案内機構に設けられた係合突起と係合 して当該戸板をスライド案内機構に取付けるようにするパネル体取付装置であって、 該パネル体取付装置力 係合突起の挿通するベース側係合窓を備えるベース板と、 ベース側係合窓と略オーバラップする位置に開口されたサブベース側係合窓を備え て、ベース板と面接触して摺動するサブベース板と、該サブベース板を摺動させて、 サブベース側係合窓の窓端縁を係合突起に当接させるサブベース板駆動部と、サ ブベース板に面接触して摺動する締付板と、該締付板を摺動させて、当該締付板の 端縁を係合突起に当接させる締付板駆動部とを有するものである。

発明の効果

[0013] スライド案内機構のレールの配設の形状等をレールの回動で代替えすることができ るため、スライド案内機構の構造が簡素であるにもかかわらず、レールが回動すること で走行体が走行する案内路を乗換え、戸板の開閉がスムースになる。

[0014] また、戸板の水平位置や高さ位置を調整可能にするので、取付作業が容易かつ、 高精度に行うことができるようになる。

図面の簡単な説明

[0015] [図 1]図 1は、本発明を実施するための最良の形態の第 1例の簡略ィ匕した動作図であ り、（A)—（D)に動作順が示されている。

[図 2]図 2は、図 1の他の動作図であり、（A)—（D)に動作順が示されている。

[図 3]図 3は、図 1,図 2の設置例を示す斜視図である。

[図 4]図 4は、図 1,図 2の要部の分解された詳細図である。

[図 5]図 5は、図 4の一部糸且立状態図である。 [図 6]図 6は、図 1,図 2の要部の一部省略した詳細図である。

[図 7]図 7は、図 1,図 2の全体の組立状態図である。

[図 8]図 8は、図 7の拡大横断面図である。

[図 9]図 9は、戸板 A, Bの閉鎖状態図である。

[図 10]図 10は、戸板 A, Bの開放の初期操作状態図である。

[図 11]図 11は、図 10における要部の動作図である。

[図 12]図 12は、図 10に続く操作状態図である。

[図 13]図 13は、図 12における要部の動作図である。

[図 14]図 14は、戸板 A, Bの開放状態図である。

[図 15]図 15は、発明を実施するための最良の形態の第 2例の断面図である。

[図 16]図 16は、第 3例の説明に適用されるパネル体取付装置の斜視図である。

[図 17]図 17は、締付シャフトの取付構造を示す図である。

[図 18]図 18は、パネル体取付装置を用 、てパネル体を取付ける際の様子を例示し た図である。

[図 19]図 19は、パネル体取付装置を用 、てパネル体を取付ける際の様子を例示し た図である。

[図 20]図 20は、第 4例の説明に適用されるパネル体取付装置の上面図である。

[図 21]図 21は、第 5例の説明に適用されるパネル体取付装置の上面図である。

[図 22]図 22は、第 6例の説明に適用されるパネル体取付装置の上面図である。 圆 23]図 23は、第 1例のスライドドアの開閉装置にパネル体取付装置を取付る際に 用いる取付ブラケットの構成を示す斜視図である。

[図 24]図 24は、この取付ブラケットの断面構成を示す図である。

[図 25]図 25はその側面構成を示す図である。

[図 26]図 26は、戸板の取付方法を示す図である。

[図 27]図 27は、発明を実施するための最良の形態の第 7例の斜視図である。

[図 28]図 28は、戸板 A, Bを取り外した際の正面図である。

[図 29]図 29 (A)は図 28 (A)における上側スライド案内機構の DD矢視上面図、図 29 (B)は図 28 (B)における下側スライド案内機構の EE矢視上面図である。 [図 30]図 30 (A)は、図 29 (A)における上側スライド案内機構の FF断面図、図 30 (B

)は図 29 (B)における下側スライド案内機構の JJ矢視断面図である。

[図 31]図 31は、戸板を重ねた際の上側スライド案内機構の上面図である。

[図 32]図 32は、レールの構成等を説明するための模式図である。

[図 33]図 33は、戸板の開閉を説明するための模式図である。

[図 34]図 34は、発明を実施するための最良の形態のその他の例の斜視図である。

[図 35]図 35は、発明を実施するための最良の形態のその他の斜視図である。

符号の説明

W 壁

A, B 戸板

K 係合突起

1, 701 (701a, 701b) 取付基板

2, 700 スライド案内機構

3 スライド補助機構

4, 31, 717 取付ブラケット

5, 718 回動範囲規制機構

6, 723 回動方向保持機構

7, 726 ロック機構

8 カバー機構

9, 732 閉鎖保持機構

21, 703 (703a, 703b) レール

22, 710 (710a, 710b) 走行体

41 取付プレート

42, 85, 716 支持プレート

43, 731 ロック機構操作プレート

51, 719 ス卜ッノ 片

52, 720 係止片

53, 721 緩衝材 71, 711 (711a, 71b) スライド、ブロック

74, 729 操作ブロック

81 スライダ

82 規制プレート

83 カバープレート

88 フック

92 閉鎖状態規制片

142 パネル体

211, 212, 707 (707a, 707b) , 708 (708a, 708b) 案内路

213, 709 (709a, 709b) ロック機構スライド溝

214 カバー機構スライド用溝

300, 400, 500, 600 ノ ネル体取付装置

303, 403, 503, 603 サブベース板駆動部

305, 405, 505, 605 締付板駆動部

311， 411, 511 , 611 ベース板

314, 414, 514 ベース側係合窓

356, 456, 556, 656 締付板

453, 553 駆動板

457, 592, 654 締付ボル卜

614 ベース側係合窓

652 締付板折曲片

653 締付板脱落防止ボルト

702 (702a, 702b) 仕切板

705 (705a, 705b) , 713 回動ローラ

734 閉鎖状態保持片

736 取付プレート

発明を実施するための最良の形態

本発明は、 2枚の戸板をスライド操作して、閉鎖時には 2枚の戸板が同一平面をな して展開されるように当該戸板をガイドし、開放時には 2枚の戸板が重なるように当該 戸板をガイドするスライド案内機構を備えたスライドドアの開閉装置であって、スライド 案内機構は、戸板に連結された走行体と、該走行体の走行路をなす案内路が前後 端縁に沿って 2条平行に形成されたレールとを有し、かつ、該レールが 2本用いられ て、それぞれのレールにおける一端が回動可能に軸支され他端同士が突き合わされ て、収納家具等における縦枠体又は横枠体に沿って取付られることにより、閉鎖時に は 2本のレールにおける前後側の案内路がそれぞれ前後側を同じくして連結され、 開放時にはスライド操作する側のレールにおける後側の案内路が他方のレールの前 側の案内路と連結する。

これによりスライド案内機構のレールの配設の形状等をレールの回動で代替えする ことができるため、スライド案内機構の構造が簡素であるにもかかわらず、レールが回 動することで走行体が走行する案内路を乗換え、戸板の開閉がスムースになされる。

[0018] また、レールが回動する際の回動範囲を規定する回動範囲規制機構を設ける。こ れにより回動範囲規制機構によってスライド案内機構のレールの必要以上の回動が 阻止される。

[0019] また、レールの位置を保持する回動位置保持機構を備える。これにより回動位置保 持機構によってスライド案内機構のレールの回動位置が不測に変更されなくなる。

[0020] また、レールの位置をロックするロック機構を備える。これによりロック機構によってス ライド案内機構のレールの回動がロックされる。

[0021] また、戸板の開閉の隙間を閉塞するカバー機構を備える。これにより戸板の間に指 を挟込むことが防止される。

[0022] また、戸板が上下に開閉されるようにスライド案内機構が収納家具等における左右 の縦枠体に沿って取付られ、かつ、該戸板を降下させた際に下降速度を調整する抵 抗カを発揮し、当該戸板を上昇させた際に上昇力を調整する助勢力を発揮するスラ イド補助機構を備える。これによりスライド補助機構によって戸板に掛カゝる重量荷重 が調整され、戸板に掛カる重量荷重でスライド操作が重くなつたり戸板が急速に落下 したりすることがなくなって、上下方向に配置された戸板を安定的にスライド操作する ことができる。 [0023] また、スライド案内機構とスライド補助機構とは、大部分が戸板付近に固定的に配 置された固定配置部材に共通の取付基板を介して取付けられている。

[0024] また、戸板が上下に開閉されるようにスライド案内機構が収納家具等における上下 の横枠体に沿ってそれぞれ取付られると共に該スライド案内機構に概略箱状体の取 付基板と、該取付基板の内部空間が上下分割されると共にレールが回動可能に支 持される仕切板と、当該レールがスムースに回動できるように該レールと連結される 回動ローラとを設け、かつ、上側の横枠体に設けられたスライド案内機構のレールが 仕切板の上面に支持され、回動ローラが取付基板における下側空間の底板上を転 動し、下側の横枠体に設けられたスライド案内機構のレールが仕切板に裏面に支持 され、回動ローラが該仕切板の上面を転動する。これにより戸板が左右に開閉する 場合でも、スライド案内機構のレールの配設の形状等をレールの回動で代替えする ことができるため、スライド案内機構の構造が簡素であるにもかかわらず、レールが回 動することで走行体が走行する案内路を乗換え、戸板の開閉がスムースになされる。

[0025] また、戸板に収納固着されて、請求項 1乃至 8いずれか 1項記載のスライド案内機 構に設けられた係合突起と係合して当該戸板をスライド案内機構に取付けるようにす るパネル体取付装置であって、該パネル体取付装置が、係合突起の挿通するべ一 ス側係合窓を備えるベース板と、ベース側係合窓と略オーバラップする位置に開口さ れたサブベース側係合窓を備えて、ベース板と面接触して摺動するサブベース板と 、該サブベース板を摺動させて、サブベース側係合窓の窓端縁を係合突起に当接さ せるサブベース板駆動部と、サブベース板に面接触して摺動する締付板と、該締付 板を摺動させて、当該締付板の端縁を係合突起に当接させる締付板駆動部とを有 する。これにより戸板の水平位置や高さ位置を調整しながら容易に当該戸板をスライ ド案内機構に取付ることができる。

[0026] また、締付板駆動部は、中央部が回動自在に支持され、該支持点で逆方向にねじ されてなる雄ねじ部を備える締付シャフトと、該締付シャフトにおける左右の雄ねじ部 にそれぞれ螺合する左右の駆動ナットと、一端が左右の駆動ナットにそれぞれ回動 自在に連結され、他端が締付板と共に回動自在に連結されたアームとを有して、締 付シャフトを回動させると左右の駆動ナットの間隔が変化し、該間隔変化に応じてァ 一ムが係合突起の方向に前進又は後退して、当該アームに連結されている締付板 を係合突起と当接又は離接させる。これにより戸板の水平位置や高さ位置を調整し ながら容易に当該戸板をスライド案内機構に取付ることができる。

[0027] また、締付板は、一端が係合突起に当接する締付端と、該締付端に対向して山形 状に形成された締付板側摺動端とを有し、締付板駆動部は、締付板側摺動端の形 状に対応して山形に形成された駆動側摺動端を備える駆動板と、ベース板又はサブ ベース板に位置決めされた状態で遊嵌して空回りし、その先端側が駆動板に螺合す る締付ボルトとを有して、該締付ボルトの螺合量に応じて駆動板が進退して、駆動側 摺動端と締付板側摺動端とを摺擦させて、締付板を係合突起に当接又は離接させる 。これにより戸板の水平位置や高さ位置を調整しながら容易に当該戸板をスライド案 内機構に取付ることができる。

[0028] また、締付板駆動部は、ベース板又はサブベース板に位置決めされた状態で遊嵌 して空回りする締付ボルトと、該締付ボルトの先端側が螺合して、その螺合量に応じ て進退する駆動板と、一端が駆動板に回動自在に支持され、中央部分がサブべ一 ス板に回動自在に支持され、他端が締付板に回動自在に支持されて、駆動板の進 退を締付板の進退に変換するアームとを有して、締付ボルトの螺合量に応じて駆動 板が進退して、締付板を係合突起に当接させ又は離接させる。これにより戸板の水 平位置や高さ位置を調整しながら容易に当該戸板をスライド案内機構に取付ること ができる。

[0029] また、締付板は、係合突起側の端縁形状が、山形状に形成された締付端を有し、 締付板駆動部は、サブベース板又はベース板に位置決めされた状態で遊嵌して空 回し、先端側が締付板に螺合して、その螺合量に応じて当該締付板を進退させる締 付ボルトを有して、締付板の進退に応じて締付端を進退させて、当該締付端を係合 突起に当接させ又は離接させる。これにより戸板の水平位置や高さ位置を調整しな 力 容易に当該戸板をスライド案内機構に取付ることができる。

[0030] 以下詳細に説明する。図 1一図 14は、本発明を実施するための最良の形態の第 1 例を示すものである。この第 1例では、壁 Wの内部に収容された収納家具等に設置さ れるものが示されている。 [0031] 図 3に示すように、戸板 A, Bは、壁 Wの開口部分の上下方向に配置され、上下方 向にスライド操作されて開閉されるようになっている。なお、この開口部分が収納家具 等における収納物の出し入れ口をなして!/、る。

そして、戸板 A, Bは、本発明に係るスライドドアの開閉装置により閉鎖時に壁 Wと 同一の面に展開され、開放時に一方の戸板 A, Bが他方の戸板 B, Aに重ねられるよ うにガイドされる。

その際、戸板 A, Bの開閉操作において無理な姿勢での開閉を避けるために、この 戸板 A, Bの上下の縁辺付近に取手 a, bが設けられている。

[0032] 第 1例のスライドドアの開閉装置は、図 1,図 2に示すように、大部分が左右 1対の取 付基板 1に取付けられる左右 1対のスライド案内機構 2,スライド補助機構 3を主要部 として構成されている。従って、工場出荷の際にある程度組立てておくことにより現場 での取付工事を簡単にすることができる。

[0033] 取付基板 1は、図 4に詳細に示されるように、側枠 Pの外側面に上下方向へ延びて 当接されネジ等で固定される当接片 11と、当接片 11の後側に大きく起立した起立片

12と、起立片 12の後側に小さく起立したガイド片 13とからなる。

[0034] スライド案内機構 2は、戸板 A, Bのスライド方向を規制して戸板 A, Bのスライド操作 を案内するもので、レール 21と該レール 21の走行路をなす走行体 22と力 なる。 レール 21は、図 8に詳細に示されるように、前後方向に走行体 22が走行する 2条の 箱形の案内路 211, 212が設けられ、この案内路 211, 212の間に相対的に小さな ロック機構スライド溝 213が設けられ、前側の案内路 212の前側にカバー機構スライ ド用溝 214が設けられている。

[0035] このレール 21は、上半部，下半部に分割され上半部の上端付近と下半部の下端 部付近とがそれぞれピン 215で取付基板 1に前方側へ回動可能に支持されている。

[0036] 走行体 22は、図 8に詳細に示されるように、上側の戸板 Aの上端寄りと下側の戸板

Bの下端寄りとに配置される取付ブラケット 4に支持されたローラ力もなる。

[0037] 取付ブラケット 4は、戸板 A, Bの裏面に固定される L字形の戸板取付プレート 41と

、走行体 22の回転軸を直交させて回転可能に支持する支持プレート 42と、レール 2

1のロック機構スライド溝 213に侵入したロック機構操作プレート 43とからなる。 [0038] この走行体 22は、回転軸を直交させた 2個が 1組とされて 1枚の戸板 A, Bについて それぞれ 2組が設けられ、それぞれレール 21の箱形の案内路 211, 212の相対する 合計 4面に案内される。従って、走行体 22がガタ付くことなくスムースにレールの 21 の案内路 211, 212を走行する。

[0039] スライド補助機構 3は、戸板 A, Bのスライド操作を補助するもので、取付ブラケット 3 1,ワイア 32,固定滑車 33,重り 34,動滑車 35からなる。

取付ブラケット 31は、取付基板 1の上端部に固定されて固定滑車 33を回転可能に 支持している。

ワイア 32は、端末が戸板 A, B (取付ブラケット 4の戸板取付プレート 41の）に固定さ れ固定滑車 33,動滑車 35に掛けられた共通の 1本力もなる。

固定滑車 33は、ワイア 32の交錯を避けるために前後方向に位相された 2個と、同 軸に配置されて動滑車 35の直上に配置された 2個と力もなるもので、両戸板 A, B, 重り 34の間でワイア 32にテンションを掛ける。

重り 34は、取付基板 1の 12,ガイド片 13の間を昇降可能な方形のブロック体力もな る。動滑車 35は、重り 34の上部に取付けられている。

[0040] さらに、この第 1例では、スライド案内機構 2のレール 21の回動範囲を規制する回 動範囲規制機構 5が設けられて 、る。

この回動範囲規制機構 5は、取付基板 1の当接片 11のほぼ中央に起立片 12と相 対するように取付けられた門形のストツバ片 51と、スライド案内機構 2のレール 21の 回動先端部付近に取付けられストッパ片 51と取付基板 1の起立片 12との間に差込ま れる L字形の係止片 52と、係止片 52に取付けられた緩衝材 53と、ストッパ片 51と取 付基板 1の起立片 12とに当接固定された当板 54, 55とからなる。

[0041] スライド案内機構 2のレール 21の回動範囲は、係止片 52の当板 54, 55への当接 によって規制され、後側に回動した際にレール 21が直線状となり、前側に回動した 際に回動したレール 21の後側の案内路 211が回動していないレール 21の前側の案 内路 212に連通される。緩衝材 53は、係止片 52の当板 54, 55への当接の衝突音 を減衰し衝突摩耗を防止する。

[0042] さらに、この第 1例では、スライド案内機構 2のレール 21の回動位置を保持する回 動位置保持機構 6が設けられて 、る。

この回動位置保持機構 6は、スライド案内機構 2のレール 21の回動先端部付近に 取付けられた羽根プレート 61と、羽根プレート 61と回動範囲規制機構 5のストツバ片 51との間に掛渡されたトーシヨンコイルスプリング 62とからなる。

トーシヨンコイルスプリング 62は、スライド案内機構 2のレール 21の回動に応動して 変位し前側，後側への回動位置をそれぞれ弾圧して保持する。

[0043] さらに、この第 1例では、スライド案内機構 2のレール 21の回動位置をロックするロッ ク機構 7が設けられている。

このロック機構 7は、図 13に詳細に示されるように、スライド案内機構 2のレール 21 のロック機構スライド溝 213にスライド可能に収容されレール 21の回動先端部付近に 位置されるスライドブロック 71と、スライドブロック 71に連結されてロック機構スライド溝 213の内部に配設されたシャフト 72と、ロック機構スライド溝 213の内部に固定されて シャフト 72を長さ方向の 2箇所で支持するコ字形のガイド 73と、シャフト 72のスライド ブロック 71とは反対側の端部に固定されロック機構スライド溝 213の内部にスライド可 能に収容された山形ブロックの操作ブロック 74と、スライドブロック 71とガイド 73との 間に掛渡されスライドブロック 71をレール 21の回動先端部側へ弾圧付勢するコイル スプリング 75と力らなる。

[0044] 操作ブロック 74は、戸板 A, Bに取付けられた取付ブラケット 4のロック機構操作プ レート 43にコイルスプリング 75の弾圧に抗して係止され、戸板 A, Bの開閉に伴うロッ ク機構操作プレート 43のスライドでコイルスプリング 75の弾圧を作用させてスライドブ ロック 71をレール 21の回動先端部力も突出される。

突出したスライドブロック 71は、レール 21のカバー機構スライド用溝 214の前側の 案内路 212寄りに係止され、レール 21の回動位置をロックする。

[0045] なお、スライドブロック 71の突出限界は、操作ブロック 74寄りのガイド 73と操作ブロ ック 74との当接によって決定される。

従って、スライドブロック 71が必要以上に突出することはない。

[0046] さらに、この第 1例では、戸板 A, Bの開閉の隙間を閉塞するカバー機構 8が設けら れている。 このカバー機構 8は、図 4,図 11に詳細に示されるように、スライド案内機構 2のレー ル 21のカバー機構スライド用溝 214にスライド可能に収容された上下 1対のスライダ 81と、スライダ 81の側部側に連結され長孔でスライド域を規制する規制プレート 82と 、スライダ 81の前部側に連結されたカバープレート 83と、レール 21の回動基端側に 位置するスライダ 81に連結されたワイア 84と、レール 21の回動基端に取付けられた 支持プレート 85と、レール 21の回動基端側に位置するスライダ 81と支持プレート 85 との間に掛渡されコイルスプリング 86と、取付基板 1の当接片 11に取付けられてワイ ァ 84の端末が連結されたリンク部 87と、レール 21に取付けられてリンク部 87に係止 したフック 88とからなる。

リンク部 87は、レール 21の前側への回動に伴って、フック 88で引起こされてワイア 84を繰出す。ワイア 84の繰出しは、カバープレート 83のスライドをもたらして戸板 A, Bの開閉の隙間を消失させる。

[0047] さらに、この第 1例では、戸板 A, Bの閉鎖状態を保持する閉鎖保持機構 9が設けら れている。この閉鎖保持機構 9は、取付基板 1の起立片 12に取付けられ取付ブラケ ット 4の閉鎖状態規制片 92に当接するローラ 91と、取付ブラケット 4に取付けられた 緩衝材 53とカゝらなる。

[0048] この第 1例によると、図 1,図 2に簡略ィ匕して示すように、戸板 A, Bを前側に引いた 後に上昇または降下させて開閉することになる。

[0049] 戸板 A, Bを前側に引いた際には、スライド案内機構 2のレール 21が回動して後側 の案内路 211が引かれていない戸板 A, B側のレール 21の前側の案内路 211に連 通されること〖こなる。

この連通は、回動範囲規制機構 5によって精密になされる。従って、走行体 22がレ ール 21の案内路 211 , 212を僅かに方向変換しながらスムースに走行する。

[0050] なお、閉鎖保持機構 9のローラ 91は、戸板 A, Bの開閉に伴う取付ブラケット 4の移 動を転動して案内する。

[0051] また、戸板 A, Bを前側に引いた際には、回動位置保持機構 6,ロック機構 7によつ てスライド案内機構 2のレール 21の後側への回動が阻止されているため、走行体 22 力 Sレール 21の案内路 211, 212を僅かに方向変換しながら確実に走行する。 [0052] また、カバー機構 8が戸板 A, Bの開閉の隙間を閉塞するため過って指を挟込むよ うなこともない。

即ち、スライド案内機構 2のレール 21の回動構造が従来の技術のレール 21の配設 の形状等を代替えしている。

従って、スライド案内機構 2の構造が簡素であるにもかかわらず戸板 A, Bの開閉が スムースになされる。

[0053] そして、この第 1例では、戸板 A, Bの上昇の際にスライド補助機構 3の重り 34が助 勢力を発揮し、戸板 A, Bの降下の際にスライド補助機構 3の重り 34が抵抗力を発揮 する。

従って、戸板 A, Bに掛カゝる重量荷重でスライド操作が重くなつたり戸板 A, Bが急 速に落下したりすることがなくなって、上下方向に配置された戸板 A, Bを安定的にス ライド操作することができる。

[0054] 図 15は、本発明を実施するための最良の形態の第 2例を示すものである。この第 2 例では、スライド案内機構 2のレール 21の案内路 211, 212を板形の両側部に突起 形に形成し簡素なタイプとしてある。

[0055] 次に、本発明を実施するための最良の形態の第 3例を説明する。第 3例は、これま での説明において戸板 A, Bと戸板取付プレート 41とがねじにより連結される構成で あつたのに対し、パネル体取付装置を介して取付可能にしたものである。

[0056] 図 16は、本発明に力かるパネル体取付装置 300の斜視図である。このパネル体取 付装置 300は、概略矩形状のベース側係合窓 314が開口されたベース板 311、該 ベース板 311に面接触して摺動すると共に、ベース側係合窓 314と略オーバラップ するように開口配置されたサブベース側係合窓 332を備えるサブベース板 331、該 サブベース板 331をベース板 311の面に沿って摺動させて、ベース側係合窓 314と サブベース側係合窓 332とに挿通する係合突起と当接させるサブベース板駆動部 3 03、サブベース板 331に面接触して、当該サブベース板 331の摺動方向に直交す る方向に摺動可能に設けられた締付板 356、該締付板 356を摺動させてサブベース 側係合窓 332等に挿入された係合突起に締付板 356の端部を当接させる締付板駆 動部 305を主要構成とする。 [0057] 先ず、ベース板 311について説明する。ベース板 311は、概略四角形の板状部材 からなり、その 4隅にはサブベース板 331側に窪んだ凹部 312が形成され、この凹部 312にパネル体取付装置 300をパネル体に取付ける際のねじが揷通する取付ねじ 孔 313が設けられている。

[0058] また、ベース板 311の一方の端部には、当該端部を折曲加工してなるベース折曲 片 317が形成されると共に、該ベース折曲片 317の面と直交する方向に上述した 2 のベース側係合窓 314が形成されている。

[0059] また、ベース板 311には、 2対のサブベース位置規制片 315 (315a, 315b)が対向 して切起しにより形成されて、サブベース位置規制片 315a, 315bの間にサブべ一 ス板 331が装着されて、当該サブベース板 331が締付板 356の移動方向に位置ず れするのを規制している。

[0060] さらに、 2のサブベース位置規制片 315bの中間部分のベース板 311には、切起し によりサブベース押片 316が形成されている。このサブベース押片 316の先端は、サ ブベース板 331における後述する締付シャフト支持片 341を覆うように設けられ、該 サブベース板 331がベース板 311から離れな 、ように規制すると共に、締付シャフト 351が締付シャフト支持片 341から抜け出な 、ようにして 、る。

[0061] 次に、サブベース板 331について説明する。サブベース板 331は、概略四角形の 板状部材で、ベース折曲片 317側の端部が当該ベース折曲片 317と平行に折り曲 げられてサブベース折曲片 333をなし、このサブベース折曲片 333の面と直交する 方向に 2のサブベース側係合窓 332が開口されている。

なお、このサブベース側係合窓 332は、ベース板 311におけるベース側係合窓 31 4と略オーバラップするように形成配置されて!ヽる。

[0062] サブベース折曲片 333には、サブベース板脱落防止ボルト 335の先端側が螺合し 、このサブベース板脱落防止ボルト 335は、ベース折曲片 317に挿通して空回りする ようになつている。これにより、サブベース板 331がベース板 311から離脱するのを防 止している。

[0063] また、 2のサブベース側係合窓 332の間には、長孔の摺動孔 334が形成され、この 摺動孔 334は、締付板駆動部 305における連結ピン 357が挿通される孔で、当該連 結ピン 357の頭部は皿状に形成されている。そして、この連結ピン 357の頭部がベー ス板 311に当たらな 、ように、ベース板 311側の摺動孔 334における周囲縁部が面 取りされている。

[0064] また、この摺動孔 334と対向するサブベース位置規制片 315b側の端部には、先に 述べたように切起しにより締付シャフト支持片 341が形成されて、締付シャフト 351が 締付シャフト支持片 341から抜けでな 、ようにして 、る。

[0065] この回動支持機構は、図 17に示すように、締付シャフト 351の中央部に凹状の溝 部 359が形成され、また締付シャフト支持片 341に該溝部 359が遊嵌する揷着スリツ ト 343が形成されて構成されている。このとき、溝部 359の直径 dlは、締付シャフト 35 1の直径 d3より適宜小さぐ装着スリット 343の幅 d2より適宜大きい寸法に設定されて いる。これにより、溝部 359が装着スリット 343に遊嵌し、かつ、締付シャフト 351の軸 方向における位置が規制されながら空回できるようになって!/、る。

[0066] なお、このような構成であるため、締付シャフト 351に大きな外力が加わると当該締 付シャフト 351が締付シャフト支持片 341から抜けてしまうことが危惧されるが、先に 述べたように、サブベース押片 316が装着スリット 343を覆うように押さえるので、この ような事態の発生が防止できるようになって 、る。

[0067] サブベース板駆動部 303は、サブベース板駆動ボルト 337を備え、このサブベース 板駆動ボルト 337の先端側はサブベース折曲片 333に螺合し、頭部側はベース折 曲片 317に対して位置規制されながら空回するようになっている。

[0068] サブベース板駆動ボルト 337の位置規制や空回の構成は、締付シャフト 351にお ける回動支持機構と同様の構成である。しかし、この場合はサブベース板 331がサブ ベース板脱落防止ボルト 335によりベース板 311から離脱できな!/、ようになって!/、る ためサブベース押片 316に相当する部材が不要になっている点が相違する。

[0069] 締付板駆動部 305は、締付シャフト 351、一対の駆動ナット 352、一対の連結片 35 3、一対のアーム 354、連結ピン 357を備えている。

[0070] 締付シャフト 351におけるベース折曲片 317側の端面には、ドライバ等により当該 締付シャフト 351を回動させることができるように図示しないドライバ溝等が設けられ、 中央部には先に説明したように凹状の溝部 359が形成されて締付シャフト支持片 34 1に空回しながら支持されて 、る。

[0071] また、締付シャフト 351の支持点である溝部 359の左右側には、ねじ切り方向が逆 の雄ねじ部 358が形成され、それぞれの雄ねじ部 358に駆動ナット 352が螺合して いる。この駆動ナット 352には、断面「コ」字状の連結片 353が溶接して設けられ、ァ ーム 354の一端がピン 355により回動自在に連結されている。そして、 2のアーム 35 4の他端同士は、連結ピン 357により締付板 356と共に回動自在に連結されている。

[0072] なお、図 16【こお!ヽて、蹄付シャフト 351、馬区動ナット 352、連結片 353、アーム 354 、締付板 356に付されている矢印は、締付シャフト 351をこの矢印の方向に回動させ た際の各部の動く方向を示している。無論、締付シャフト 351をこの矢印の方向と逆 の方向に回動させた際には各部材も逆方向に動くようになる。

[0073] このような、パネル体取付装置 300の動作を、図 18及び図 19を参照して説明する 。これらの図では壁 146に 4つの係合突起 Kが上下左右に設けられると共に、パネル 体 142に 4つのパネル体取付装置 300が上下左右に取付られている場合を示してい る。図 18は係合突起 Kをベース側係合窓 314等に挿入した状態、図 19は高さ位置 等の調整を行！、強固に連結した状態を示して！/ヽる。

[0074] この際、 4つのパネル体取付装置 300及び係合突起 Kを、 α— δとして区別する。

例えば、図 18及び図 19における左上のパネル体取付装置 300は、 αパネル体取付 装置 300と記載し、そのベース板 31 1は αベース板 311、係合突起 Κは oc係合突起 Kのように記載する。

なお、 1のパネル体取付装置 300には 2つのベース側係合窓 314及びサブベース 側係合窓 332が設けられているので、係合突起 Kの数としては 8個であるが、説明を 簡略にするために図 18及び図 19では 4つの係合突起 Kを図示して 、る。

[0075] このとき上下関係をなす係合突起 Kは垂直線上に設けられ、左右関係をなす係合 突起 Kは水平線上に設けられていることが好ましいが、施工精度力も厳密に垂直線 上や水平線上に設けることが困難である。

係合突起 Kが水平線、垂直線上に設けられていないため、図 18に示すように、ノ ネル体 142は左右上下に傾いてしまい、美観的にも好ましくなぐまたパネル体 142 のスライド機能が阻害されてしまうような事態が発生するので好ましくない。 本発明に係るパネル体取付装置 300は、このような場合であってもパネル体 142の 傾きを合わせながら高さ位置や横位置を調整して取付けることができるようになって いる。

[0076] 先ず、パネル体 142に形成された 4つの収納溝 143にパネル体取付装置 300を取 付ける。このときベース折曲片 317側がパネル体 142の左右端部位置になるように取 付ける。これは締付シャフト 351等を駆動できるようにするためである。

[0077] その後、パネル体取付装置 300が固着されたパネル体 142を把持して、ベース側 係合窓 314に係合突起 Kを挿通する。この状態では α締付板 356は α係合突起 K に当接し、 γ締付板 356は γ係合突起 Κに当接した状態となっており、ひと γの係 合突起 Κが水平に取付られて 、な ヽ場合には、パネル体 142は傾 、た状態となる（ 図 18参照)。

[0078] そこで、サブベース板 331及び締付板 356によりパネル体 142の傾き、高位置及び 横位置を調整し、強固に連結させる。これらの調整及び係合は、傾き調整、高さ調整 、横位置調整及び締付作業を経て行われる。

[0079] 高さ調整は、 αパネル体取付装置 300を駆動して、パネル体 142の左上端の高さ 位置を所望する高さ位置に調整する。即ち、 α締付シャフト 351を回動すると、 2の a 駆動ナット 352の間隔が縮まり、これに伴いひ連結片 353及びひアーム 354が動い て a締付板 356がサブベース位置規制片 315a側に移動する。

従って、 α締付板 356の移動方向及び移動量を調整することによりパネル体 142 の左上端の高さ位置を所望の高さ位置に調整することができる。

[0080] 次に、 γパネル体取付装置 300を駆動して、パネル体 142の右上端の高さ位置が 左上端の高さ位置と一致するように調整して傾き調整を行う。 γパネル体取付装置 3 00の駆動は、 αパネル体取付装置 300の駆動方法と同じで、 γ締付シャフト 351を 回動すると、 2の γ駆動ナット 352の間隔が縮まり、これに伴い γ連結片 353及び γ アーム 354が動いて γ締付板 356がサブベース位置規制片 315a側に移動する。そ こで、パネル体 142の右上端の高さ位置が左上端の高さ位置と一致するように γ締 付シャフト 351を回動量を調整してパネル体 142の傾きを正す。

[0081] 以上により、パネル体 142の高さ調整及び傾き調整が行われ、次に横位置調整を 行う。横位置調整は αパネル体取付装置 300を駆動して、パネル体 142の左上端の 横位置を所望する横位置になるように調整する。

この調整は、 αサブベース板駆動ボルト 337を回動して αサブベース板 331を移 動させ、 αサブベース側係合窓 332の窓端縁を α係合突起 Κに当接させる。そして 、この状態力もさらに αサブベース板駆動ボルト 337を回動すると、当接方向にパネ ル体 142が移動してその横位置が調整できるようになる。

[0082] なお、パネル体 142を当接方向と逆方向に移動させたい場合には、 αサブベース 板駆動ボルト 337を逆方向に回動して ocサブベース側係合窓 332の窓端縁を oc係 合突起 Κ力も離接させ、その状態でパネル体 142を aサブベース側係合窓 332の窓 端縁と α係合突起 Kとが当接するように手動で動かす。当接した後は、上述したよう に aサブベース板駆動ボルト 337を回動してパネル体 142の横位置を調整する。 次に、 βパネル体取付装置 300を駆動して、その /3サブベース側係合窓 332の窓 端縁を β係合突起 Κに当接させる。

[0083] 以上によりパネル体 142の傾き、高さ位置、横位置が調整された状態で (X及び γ 係合突起に係止された状態となっている。

そこで、次に j8 , δパネル体取付装置 300を駆動して、 /3 , δ締付板 356をそれぞ れの j8 , δ係合突起 Kに当接させる。これら |8 , δパネル体取付装置 300に対向し た α , γパネル体取付装置 300の a , γ係合突起 Kには α , 締付板 356が当接し て、パネル体 142の上方への移動が規制されているので、 β , δ締付板 356が j8 , δ係合突起 Kに当接することによりパネル体 142の上下方向の移動が規制されること になり、そのときの当接力が締付力となる。

[0084] 次に、 γ , δサブベース板駆動ボルト 337を回動して γ , δサブベース板 331を移 動させ、 γ , δサブベース側係合窓 332の窓端縁を γ , δ係合突起 Κに当接させる 。このときパネル体 142は、図 18や図 19において左方向に移動しょうとするが、 a , β係合突起 Κが oc , βサブベース側係合窓 332の窓端縁と当接して 、るので移動で きず、当接力は締付力となる。

[0085] 以上説明したように、パネル体 142の傾き、高さ位置、横位置が容易に調整でき、 かつ、強固に取付けることが可能になる。 [0086] 次に、本発明を実施するための最良の形態の第 4例を説明する。図 20は本例に係 るパネル体取付装置 400の構成を示す図である。パネル体取付装置 400は、概略 矩形状のベース側係合窓 414が開口して形成されたベース板 411、該ベース板 411 に面接触して移動可能に設けられると共に、ベース側係合窓 414と略オーバラップし て開口し配置されたサブベース側係合窓 432を備えるサブベース板 431、該サブべ ース板 431を駆動して、サブベース側係合窓 432の窓端縁を係合突起 Kに当接させ るサブベース板駆動部 403、サブベース板 431に面接触して、当該サブベース板 43 1の移動方向と直交する方向に移動可能に設けられた締付板 456、該締付板 456を 移動させて係合突起 Kに当接させる締付板駆動部 405を主要構成とする。

[0087] ベース板 411は、概略四角形の板状部材カもなり、その 4隅にはサブベース板 431 側に窪んだ凹部 412が形成され、この凹部 412にパネル体取付装置 400をパネル 体 142に取付ける際のねじが挿通する取付ねじ孔 413が設けられている。

[0088] また、ベース板 411の一方の端部には、当該端部を折曲加工してベース折曲片 41 7が形成されると共に、該ベース折曲片 417に垂直な方向に上述した 2のベース側 係合窓 414が形成されている。

[0089] また、ベース板 411には、 2対のサブベース位置規制片 415 (415a, 415b)が対向 して形成され、この間にサブベース板 431が装着されて、当該サブベース板 431の 締付板 456が移動する方向の位置が規制されるようになっている。

[0090] 一方、サブベース板 431は、概略四角形の板状部材で、ベース折曲片 417側の端 部が当該ベース折曲片 417と平行に折り曲げられてサブベース折曲片 433をなし、 このサブベース折曲片 433の面と直行する方向に 2のサブベース側係合窓 432が形 成されている。なお、このサブベース側係合窓 432は、ベース板 411におけるベース 側係合窓 414と略オーバラップするように形成し、配置されて!、る。

[0091] サブベース折曲片 433には、サブベース板脱落防止ボルト 435が螺合し、このサブ ベース板脱落防止ボルト 435は、図 17に示したと同様の構成でベース折曲片 417に 対して位置規制されながら空回りするようになって!/、る。

[0092] また、 2のサブベース側係合窓 432の間には、長孔の摺動孔 434が形成されている 。この摺動孔 434は、締付板駆動部 405における連結ピン 462が挿通する孔で、当 該連結ピン 462の頭部（ベース板 411側の頭部）は皿状に形成され、この頭部がベ ース板 411に当たらな 、ように、摺動孔 434におけるベース板 411側の周囲縁部が 面取りされている。

[0093] サブベース板駆動部 403は、サブベース板駆動ボルト 437を備え、このサブベース 板駆動ボルト 437は図 17に示したと同様の構成でベース折曲片 417に対して位置 規制されながら空回りするようになっている。また、このサブベース板駆動ボルト 437 の先端側は、サブベース折曲片 433に螺合している。

[0094] 締付板駆動部 405は、駆動板 453、締付ボルト 457、駆動板脱落防止ボルト 455 等を備えている。なお、締付板 456は係合突起 Kに当接する端部と反対側の端部形 状が山形に形成されてなる締付板側摺動端 463を備えて、サブベース板 431に摺動 孔 434を介して連結ピン 462で摺動可能に連結されている。

[0095] 駆動板 453は、締付板 456と当接して該締付板 456を動かす部材で、締付板側摺 動端 463の形状に対応して山形に形成された駆動側摺動端 464を備えると共に、サ ブベース折曲片 433側の端部が折り曲げられてなる駆動板折曲片 454を備えている

[0096] 締付ボルト 457は、図 17に示したと同様の構成でサブベース折曲片 433に対して 位置規制されながら空回りするようになって 、る。

また、駆動板脱落防止ボルト 455は、サブベース折曲片 433に挿通して空回りし、 その先端部が駆動板折曲片 454に螺合して、駆動板 453がサブベース板 431から 離脱しな!ヽようになって!/ヽる。

[0097] そして、締付ボルト 457を回動させることにより、駆動板 453が動き、この動きに応じ て駆動側摺動端 464と締付板側摺動端 463とが摺動して締付板 456が動くようにな る。この締付板 456の動く方向は、サブベース板 431の動く方向と直交している。

[0098] 以上により、パネル体 142の水平、垂直合わせを行い、かつ、高さ位置や横位置が 調整された状態で強固に取付けることが可能になる。

[0099] 次に、本発明を実施するための最良の形態の第 5例をを説明する。図 21は本例に 係るパネル体取付装置 500を示している。本パネル体取付装置 500は、概略矩形状 のベース側係合窓 514が形成されたベース板 511、該ベース板 511に面接触して移 動可能に設けられると共に、ベース側係合窓 514と略オーバラップして開口配置され たサブベース側係合窓 532を備えるサブベース板 531、該サブベース板 531を移動 させて、その窓端縁を係合突起 Kに当接させるサブベース板駆動部 503、サブべ一 ス板 531に面接触して、当該サブベース板 531の移動方向と直交する方向に移動可 能に設けられた締付板 556と、該締付板 556を移動させて係合突起 Kに当接させる 締付板駆動部 505を主要構成とする。

[0100] ベース板 511は、概略四角形の板状部材カもなり、その 4隅にはサブベース板 531 側に窪んだ凹部 512が形成され、この凹部 512にパネル体取付装置 500をパネル 体 142に取付ける際のねじが挿通する取付ねじ孔 513が設けられている。

この凹部 512は、ねじの頭がベース板 511の面（サブベース板 531と反対の面）力 ら飛び出して当該ねじの頭により被取付体を傷付けたりするのを防止するために設 けている。

[0101] また、ベース板 511の一方の端部には、当該端部を折曲加工してベース折曲片 51 7が形成されると共に、該ベース折曲片 517に垂直な方向に上述した 2の矩形状の ベース側係合窓 514が形成されている。

[0102] また、ベース板 511には、 2対のサブベース位置規制片 515 (515a, 515b)が対向 して形成されて、この間にサブベース板 531が装着されて、当該サブベース板 531 の締付板 556が移動する方向の位置が規制されるようになっている。

[0103] 一方、サブベース板 531は、概略四角形の板状部材で、ベース折曲片 517側の端 部が当該ベース折曲片 517と平行に折り曲げられてサブベース折曲片 533をなし、 このサブベース折曲片 533の面と垂直に 2のサブベース側係合窓 532が形成されて いる。なお、このサブベース側係合窓 532は、ベース板 511におけるベース側係合 窓 514と略オーバラップして開口配置されている。

[0104] サブベース折曲片 533には、サブベース板脱落防止ボルト 535が螺合し、このサブ ベース板脱落防止ボルト 535は、ベース折曲片 517に挿通して、当該ベース折曲片 517に対して空回りするようになって 、る。

[0105] サブベース板駆動部 503は、サブベース板駆動ボルト 537を備え、このサブベース 板駆動ボルト 537は、図 17に示したと同様の構成でベース折曲片 517に対して位置 規制されながら空回りするようになっている。また、このサブベース板駆動ボルト 537 の先端側は、サブベース折曲片 533に螺合している。

[0106] 締付板駆動部 505は、駆動板 553、アーム 593、締付ボルト 592、駆動板脱落防 止ボルト 555等を備えている。駆動板 553のサブベース板 531側の端部は折り曲げ られて駆動板折曲片 596が形成され、この駆動板折曲片 596に締付ボルト 592及び 駆動板脱落防止ボルト 555の先端部が螺合している。

[0107] 一方、この締付ボルト 592は図 17に示したと同様の構成でサブベース折曲片 533 に対して位置規制されながら空回りするようになっている。

[0108] そして、締付板 556と,駆動板 553とはアーム 593を介してピン 598により回動自在 に連結され、該アーム 593に長孔 594が形成されて、この長孔 594に揷通する回動 ピン 595により回動自在に設けられてリンク機構をなして 、る。

[0109] これにより、締付ボルト 592を回動させることにより、駆動板 553が動き、この動きに 応じてアーム 593が回動ピン 595を中心に傾動して締付板 556が動くようになる。こ の締付板 556の動く方向は、サブベース板 531の動く方向と直交している。

[0110] 以上により、パネル体 142の水平、垂直合わせを行い、かつ、高さ位置や横位置が 調整された状態で強固に取付けることが可能になる。

[0111] 次に、本発明を実施するための最良の形態の第 6例を説明する。図 22は本例に係 るパネル体取付装置 600を示している。本パネル体取付装置 600は、概略矩形状の ベース側係合窓 614が形成されるたベース板 611、該ベース板 611に面接触して移 動可能に設けられると共に、ベース側係合窓 614と略オーバラップして開口配置され たサブベース側係合窓 632を備えるサブベース板 631、該サブベース板 631を移動 させて、その窓端縁を係合突起 Kに当接させるサブベース板駆動部 603、サブべ一 ス板 631に面接触して、当該サブベース板 631の移動方向と直交する方向に移動可 能に設けられた締付板 656、該締付板 656を移動させて係合突起 Kに当接させる締 付板駆動部 605を主要構成とする。

[0112] ベース板 611は、概略四角形の板状部材カもなり、その 4隅にはサブベース板 631 側に窪んだ凹部 612が形成され、この凹部 612にパネル体取付装置 600をパネル 体 142に取付ける際のねじが挿通する取付ねじ孔 613が設けられている。 [0113] また、ベース板 611の一方の端部には、当該端部を折曲加工してベース折曲片 61 7が形成されると共に、該ベース折曲片 617と直行する方向に上述した 2のベース側 係合窓 614が形成されている。

[0114] また、ベース板 611には、 2対のサブベース位置規制片 615 (615a, 615b)が対向 して形成されて、この間にサブベース板 631が装着されて、当該サブベース板 631 の締付板 656が移動する方向の位置が規制されるようになっている。

[0115] 一方、サブベース板 631は、概略四角形の板状部材で、ベース折曲片 617側の端 部が当該ベース折曲片 617と平行に折り曲げられてサブベース折曲片 633をなし、 このサブベース折曲片 633の面と直行する 2のサブベース側係合窓 632が形成され ている。このサブベース側係合窓 632は、ベース板 611におけるベース側係合窓 61 4と略オーバラップして開口配置されて 、る。

[0116] サブベース折曲片 633には、サブベース板脱落防止ボルト 635が螺合し、このサブ ベース板脱落防止ボルト 635はベース折曲片 617に対して空回りするようになってい る。

[0117] サブベース板駆動部 603は、サブベース板駆動ボルト 637を有し、このサブベース 板駆動ボルト 637は図 17に示したと同様の構成でベース折曲片 617に対して位置 規制されながら空回りするようになっている。また、このサブベース板駆動ボルト 637 の先端側は、サブベース折曲片 633に螺合して 、る。

[0118] 締付板駆動部 605は、締付ボルト 654、締付板脱落防止ボルト 653等を備えている 。締付板 656のサブベース折曲片 633側の端部は折り曲げられて締付板折曲片 65 2をなし、この締付板折曲片 652に締付ボルト 654、締付板脱落防止ボルト 653の先 端側が螺合している。

[0119] この締付ボルト 654は、図 17に示したと同様の構成でサブベース折曲片 633に対 して位置規制されながら空回りするようになっている。また、締付板脱落防止ボルト 6 53は、サブベース折曲片 633に揷通して、締付板 656が脱落しないようにしている。

[0120] 締付板 656のサブベース側係合窓 632等の側の端部は山形に形成されて、この端 部が締付端 657をなして係合突起 Kに当接するようになつている。

[0121] これにより、締付ボルト 654を回動させることにより、締付板 656が動き、この動きに 応じてサブベース側係合窓 632の開口が絞られるようになって締付端 657が係合突 起 Kと当接するようになる。

[0122] 以上により、パネル体 142の水平、垂直合わせを行い、かつ、高さ位置や横位置が 調整された状態で強固に取付けることが可能になる。

[0123] なお、このような構成のパネル体取付装置を第 1例で説明したスライドドアの開閉装 置における戸板取付プレートに取付る際には、係合突起 Kを戸板取付プレートに設 ける必要がある。図 23は図 7、図 24は図 8に対応する図であり、図 25は戸板取付プ レートにパネル体取付装置を取付た際の様子を示す図である。また、図 26は、図 3に 対応した図で、パネル体取付装置の取付位置を示した図である。

[0124] このように戸板 A, Bに取り付けられたパネル体取付装置 300を戸板取付プレート 4 1の係合突起 Kに係合させて、サブベース板駆動ボルト 337や締付シャフト 351を回 動させることにより、容易に戸板 A, Bと戸板取付プレート 41とを係合させることができ るようになり、組み立てが容易な扉スライド開閉装置を提供することが可能になる。

[0125] 次に、本発明を実施するための最良の形態の第 7例を説明する。本例は、図 27に 示すように、左右の 2枚の戸板 A, Bを有する収納家具等において、開口を閉鎖した 際には左右の戸板 A, Bが同一平面をなし、開放した際には 2枚の戸板 A, Bが重な るようにするガイドするスライドドアの開閉装置に関するものである。

[0126] なお、基本構成は第 1例と略同じであるが、戸板が左右に操作される構成であるた め、第 1例のようにレールは収納家具等の縦枠体に沿って設けられず、上下の横枠 体に沿って水平面に設けられている。このレール 703 (703a, 703b)が水平面に設 けられていること〖こより、戸板 A, Bの速度調整を行うスライド補助機構は不要となる反 面、戸板 A, Bはレール 703を介して垂下される構成となるため、後述するように回動 ローラ 713や仕切板 702等が追設された構成となっている。

[0127] 以下詳しく説明する。当該スライドドアの開閉装置は、戸板 A, Bの上端及び下端を ガイドしてスライドさせるスライド案内機構 700を備え、このスライド案内機構 700が収 納家具等における上下の横枠体に沿って水平に設けられている。

図 28は戸板 A, Bを取り外した際の正面図、図 29 (A)は図 28 (A)における上側ス ライド案内機構 700の D— D矢視上面図、図 29 (B)は図 28 (B)における下側スライド 案内機構 700の E— E矢視上面図を示して 、る。

なお、スライドドアの開閉装置は、左右対称の構成となっているため、図 28,図 29 においては図 27における左側の部分のみを示している。

[0128] 図 30 (A)は、図 29 (A)における上側スライド案内機構 700の F— F矢視断面図、図 30 (B)は図 29 (B)における下側スライド案内機構 700の J J矢視断面図を示してい る。

図 31は、戸板 Aを開放して戸板 Bに重ねた際の上側スライド案内機構 700の上面 図である。さらに、図 32はレールの構成等を説明するための模式図であり、図 33は 戸板 A, Bの開閉を説明するための模式図である。

[0129] スライド案内機構 700は、上下の横枠体に取付られる概略箱状態の取付基板 701

(701a, 701b)を有して、内部空間が仕切板 702 (702a, 702b)により上下の 2空間 に分割されている。

上枠側の取付基板 701aにおける仕切板 702aの上面には、左右一対のレール 70 3aが回動可能に設けられ、当該仕切板 702aの下空間には回動ローラ 705a (705) が取付基板 701aの底板面 706を転動するように設けられて 、る。

一方、下枠側の取付基板 701bにおける仕切板 702bの上面には回動ローラ 705b (705)が転動するように設けられ、この仕切板 702bの裏面には左右一対のレール 7 03bが回動可能に設けられている。

[0130] このレール 703は、図 30及び図 32において模式的に示すように、断面が概略箱形 の 2条の案内路 707 (707a, 707b) , 708 (708a, 708b)力 ^平行に設けられると共に 、隣接する案内路 707, 708 (の間にロック機構スライド溝 709 (709a, 709b)が設け られている。以下、レール 703aの前縁側の案内路を前案内路 707a、レール 703aの 後縁側の案内路を後案内路 708a、レール 703bの前縁側の案内路を前案内路 707 b、レール 703bの後縁側の案内路を後案内路 708bと記載する。

各案内路 707, 708には、走行体 710 (710a, 710b)が填め込まれて走行し、ロッ ク機構スライド溝 709 (709a, 709b)にはスライドブロック 711 (711a, 71b)が揷着さ れるようになっている。

[0131] そして、右側のレール 703は右端において、左側のレール 703は左端においてピ ン 712により水平面内で回動自在に支持されている。

また、各レール 703における略中間位置の仕切板 702には回動ローラ連結開口 71 3 (713a, 713b)が形成されて、レール 703と回動ローラ 705と力 この開口を介して 連結されている。

[0132] 走行体 710は、案内路 707, 708を形成する前後壁に当接して回動する横ローラ 7 14と、当該案内路 707, 708の上下壁に当接して回動する縦ローラ 715とからなり、 支持プレート 716がこれらの回転軸を直交させて回転可能に支持している。

この支持プレート 716は、取付ブラケット 717に設けられた L字形の取付プレート 73 6の左右端部に固着されて、該取付プレート 736にパネル体取付装置 300を介して 戸板 A, Bが取付られている。従って、走行体 710が案内路 707, 708に沿って走行 することにより、戸板 A, Bはガイドされながら操作される。

[0133] さらに、スライド案内機構 700にはレール 703の回動範囲を規制する回動範囲規制 機構 718が設けられている。この回動範囲規制機構 718は、レール 703の先端側に 取付けられたストツバ片 719と、該ストツパ片 719に当接する係止片 720と、該係止片 720を覆うように設けられた緩衝材 721等力もなる。

[0134] そして、レール 703の回動範囲は、係止片 720がストッパ片 719の端部に当接によ つて規制される。このとき係止片 720がストツバ片 719に直接当接すると衝突音が発 生するので、緩衝材 721が、その弾性作用により衝突音を吸収するようになつつてい る。

[0135] これによりレール 703が後側に回動した際には左右のレール 703が直線状に並び 、前側に回動した際には回動したレール 703の後案内路 708a, 708bが回動してい な！/、レーノレ 703の前案内路 707a, 707bと連なる。

[0136] さらに、スライド案内機構 700にはレール 703の回動位置を保持する回動位置保持 機構 723が設けられている。この回動位置保持機構 723は、左右のレール 703の突 き合わせ端部付近に取付けられた羽根プレート 724と、羽根プレート 724と回動範囲 規制機構 718のストッパ片 719との間に掛渡されたトーシヨンコイルスプリング 725と からなる。

[0137] このトーシヨンコイルスプリング 725は、レール 703の回動に応動して変位して、レー ル 703を前側又は後側に付勢して、その回動位置を保持する。

[0138] さらに、スライド案内機構 700にはレール 703の回動位置をロックするロック機構 72 6が設けられている。このロック機構 726は、レール 703のロック機構スライド溝 709に スライド可能に収容されて、左右のレール 703の突き合わせ端部付近に位置されるス ライドブロック 711と、スライドブロック 711に連結されてロック機構スライド溝 709の内 部に配設されたシャフト 727と、ロック機構スライド溝 709の内部に固定されてシャフト 727を長さ方向の 2箇所で支持するコ字形のガイド 728と、シャフト 727のスライドブロ ック 711とは反対側の端部に固定されロック機構スライド溝 709の内部にスライド可能 に収容された山形ブロックの操作ブロック 729と、スライドブロック 711とガイド 728との 間に掛渡されスライドブロック 711をレール 703の突き合わせ端部側に付勢するコィ ノレスプリング 730と力らなる。

[0139] そして、操作ブロック 729は、戸板 A, Bに取付けられた取付ブラケット 717のロック 機構操作プレート 731にコイルスプリング 730の弾圧に抗して係止され、戸板 A, Bの 開閉に伴うロック機構操作プレート 731のスライドでコイルスプリング 730の弾圧を作 用させてスライドブロック 711をレール 703の突き合わせ端部力 突出される。

[0140] 突出したスライドブロック 711は、回動していないレール 703における前案内路 707 a, 707b側に係止されてレール 703の回動位置をロックする。

なお、スライドブロック 711の突出限界は、操作ブロック 729寄りのガイド 728と操作 ブロック 729との当接によって決定される。従って、スライドブロック 711が必要以上に 突出することはない。

[0141] さらに、この第 7例では、戸板 A, Bの閉鎖状態を保持する閉鎖保持機構 732が設 けられている。この閉鎖保持機構 732は、取付基板 701の起立片に取付けられて取 付ブラケット 717と当接するローラ 733と、取付ブラケット 717に取付けられた上述の 緩衝材 721とカゝらなる。

[0142] このような構成で、戸板 A, Bの開閉動作を図 31を参照して説明する。なお、図 31 にお 、ては左側の戸板 Aを操作する場合を示して 、るが、右側の戸板 Bの場合も同 様である。図 31 (A)の状態は閉鎖状態を示している。また、下側のスライド案内機構 700における動きも同じであるので、上側のスライド案内機構 700の動きを例に説明 する。

[0143] この状態では、操作ブロック 729がロック機構操作プレート 731により係止されて、 左側の操作ブロック 729は左端側に、右側の操作ブロック 729は右端側にそれぞれ 寄せられているため、スライドブロック 71 laはロック機構スライド溝 709a内に収納さ れた状態となっている。また、取付ブラケット 717に設けられている閉鎖状態保持片 7 34がローラ 733と当接して、閉鎖状態では戸板 A, Bが左右に振れないようになって いる。

[0144] この状態で戸板 Aの取手を手前に引くと図 31 (B)の状態となり、閉鎖状態保持片 7 34とローラ 733との当接が解除されて、操作される戸板 A力 Sスライド可能になる。この とき、レール 703は回動ローラ 705によりスムースに回動し、引出位置は係止片 720 力 Sストツバ片 719の前端に当たることで規制される。そして、その時に発する衝撃音は 、緩衝材 721により吸収される。

[0145] 図 31 (B)の状態は、左側のレール 703がピン 712を中心に回動して、この左側の レール 703における後案内路 708aが右側のレール 703における前案内路 707aと 連絡した状態を示し、この状態ではトーシヨンコイルスプリング 725は戸板 Aを前側に 押すように変位し、係止片 720がストツバ片 719に当接することで位置が規制される。

[0146] そして、左側の戸板 Aを右側にスライドさせると、取付ブラケット 717に取付られて ヽ るロック機構操作プレート 731も動いて、操作ブロック 729がスライドブロック 71 la側 に動く。これにより、当該スライドブロック 71 laはコイルスプリング 730の復元力で右 側のレール 703における前案内路 707aの前面に飛び出す。従って、戸板 Aのスライ ド操作中に当該戸板 Aに対して押込む力が働いても左側のレール 703は後側に動 力ないように状態保持される。なお、戸板 Aのスライド操作開始時には、取付ブラケッ ト 717の当接端 735がローラ 733に当接して走行するため、滑らかなスライド操作が 開始できるようになって 、る。

[0147] 走行体 710は、左側のレール 703の後案内路 708aから右側のレール 703の前案 内路 707aへとガイドされて走行して、図 31 (C)に示すように、左側のレール 703から 右側のレール 703に乗り移り、図 31 (D)に示すように戸板 Aが戸板 Bの前に重なった 開放状態となる。 [0148] 以上により、戸板が左右に開閉操作される場合であっても、スムースに開閉操作で き、かつ、閉鎖時には、 2枚の戸板 A, Bが同一平面をなして展開され、開放時には 2 枚の戸板 A, Bが重なるようにガイドすることが可能になる。

[0149] なお、これまで説明した各例では 2枚の戸板を前提としたが、本発明はこれに限定 されず、図 34や第 35図のように一方が固定板 Cであっても良い。図 34は戸板を 1枚 として、上側の取付ブラケット 717が通過する溝 Sが設けられて固定板 Cに重ねられ るようになっている。また、第 35図は、戸板を 1枚として左右側の取付ブラケット 717 が通過する溝 Sが設けられた固定板 Cに重ねられるようになつている。

[0150] このような構成によっても、戸板の開閉操作がスムースに行え、かつ、閉鎖時には、 戸板と固定板とが同一平面をなして展開され、開放時には固定板の上に戸板が重な るようにガイドすることが可能になる。

産業上の利用可能性

[0151] 本発明は、家屋の内装品や家具等に広範に適用が可能である。

Claims

請求の範囲

[1] たとえば 2枚の戸板をスライド操作して、閉鎖時には 2枚の戸板が同一平面をなして 展開されるように当該戸板をガイドし、開放時には 2枚の戸板が重なるように当該戸 板をガイドするスライド案内機構を備えたスライドドアの開閉装置であって、

スライド案内機構は、戸板に連結された走行体と、該走行体の走行路をなす案内 路が前後端縁に沿って 2条平行に形成されたレールとを有し、かつ、該レールが 2本 用いられて、それぞれのレールにおける一端が回動可能に軸支され他端同士が突き 合わされて、収納家具等における縦枠体又は横枠体に沿って取付られることにより、 閉鎖時には 2本のレールにおける前後側の案内路がそれぞれ前後側を同じくして連 結され、開放時にはスライド操作する側のレールにおける後側の案内路が他方のレ 一ルの前側の案内路と連結することを特徴とするスライドドアの開閉装置。

[2] 2枚の戸板をスライド操作して、閉鎖時には 2枚の戸板が同一平面をなして展開さ れるように当該戸板をガイドし、開放時には 2枚の戸板が重なるように当該戸板をガイ ドするスライド案内機構を備えたスライドドアの開閉装置であって、

スライド案内機構は、戸板に連結された走行体と、該走行体の走行路をなす案内 路が前後端縁に沿って 2条平行に形成されたレールと、前記レールが回動する際の 回動範囲を規定する回動範囲規制機構とを有し、かつ、該レールが 2本用いられて、 それぞれのレールにおける一端が回動可能に軸支され他端同士が突き合わされて、 収納家具等における縦枠体又は横枠体に沿って取付られることにより、閉鎖時には 2 本のレールにおける前後側の案内路がそれぞれ前後側を同じくして連結され、開放 時にはスライド操作する側のレールにおける後側の案内路が他方のレールの前側の 案内路と連結するように前記レールが回動範囲を規定することを特徴とするスライドド ァの開閉装置。

[3] 2枚の戸板をスライド操作して、閉鎖時には 2枚の戸板が同一平面をなして展開さ れるように当該戸板をガイドし、開放時には 2枚の戸板が重なるように当該戸板をガイ ドするスライド案内機構を備えたスライドドアの開閉装置であって、

スライド案内機構は、戸板に連結された走行体と、該走行体の走行路をなす案内 路が前後端縁に沿って 2条平行に形成されたレールと、前記レールが回動する際の 回動範囲を規定する回動範囲規制機構と、前記レールの位置を保持する回動位置 保持機構とを有し、かつ、該レールが 2本用いられて、それぞれのレールにおける一 端が回動可能に軸支され他端同士が突き合わされて、収納家具等における縦枠体 又は横枠体に沿って取付られることにより、閉鎖時には 2本のレールにおける前後側 の案内路がそれぞれ前後側を同じくして連結され、開放時にはスライド操作する側の レールにおける後側の案内路が他方のレールの前側の案内路と連結するように前記 回動範囲規制機構が前記レールが回動範囲を規定して、回動位置保持機構がその レール位置を保持できるようにしたことを特徴とするスライドドアの開閉装置。

[4] 2枚の戸板をスライド操作して、閉鎖時には 2枚の戸板が同一平面をなして展開さ れるように当該戸板をガイドし、開放時には 2枚の戸板が重なるように当該戸板をガイ ドするスライド案内機構を備えたスライドドアの開閉装置であって、

スライド案内機構は、戸板に連結された走行体と、該走行体の走行路をなす案内 路が前後端縁に沿って 2条平行に形成されたレールと、前記レールが回動する際の 回動範囲を規定する回動範囲規制機構と、レールの位置を保持する回動位置保持 機構と、レールの位置をロックするロック機構とを有し、かつ、該レールが 2本用いら れて、それぞれのレールにおける一端が回動可能に軸支され他端同士が突き合わさ れて、収納家具等における縦枠体又は横枠体に沿って取付られることにより、閉鎖時 には 2本のレールにおける前後側の案内路がそれぞれ前後側を同じくして連結され 、閉鎖時には 2本のレールにおける前後側の案内路がそれぞれ前後側を同じくして 連結され、開放時にはスライド操作する側のレールにおける後側の案内路が他方の レールの前側の案内路と連結するように前記回動範囲規制機構が前記レールが回 動範囲を規定して、回動位置保持機構がそのレール位置を保持し、前記ロック機構 によりレール位置がロックできるようにしたことを特徴とするスライドドアの開閉装置。

[5] 2枚の戸板をスライド操作して、閉鎖時には 2枚の戸板が同一平面をなして展開さ れるように当該戸板をガイドし、開放時には 2枚の戸板が重なるように当該戸板をガイ ドするスライド案内機構を備えたスライドドアの開閉装置であって、

スライド案内機構は、戸板に連結された走行体と、該走行体の走行路をなす案内 路が前後端縁に沿って 2条平行に形成されたレールと、前記レールが回動する際の 回動範囲を規定する回動範囲規制機構と、レールの位置を保持する回動位置保持 機構と、レールの位置をロックするロック機構と、戸板の開閉の隙間を閉塞するカバ 一機構とを有し、かつ、該レールが 2本用いられて、それぞれのレールにおける一端 が回動可能に軸支され他端同士が突き合わされて、収納家具等における縦枠体又 は横枠体に沿って取付られることにより、閉鎖時には 2本のレールにおける前後側の 案内路がそれぞれ前後側を同じくして連結され、開放時にはスライド操作する側のレ ールにおける後側の案内路が他方のレールの前側の案内路と連結するように前記 回動範囲規制機構が前記レールが回動範囲を規定して、回動位置保持機構がその レール位置を保持し、前記ロック機構によりレール位置をロックして前記バー機構に より戸板の開閉の隙間を閉塞するようにしたことを特徴とするスライドドアの開閉装置

[6] 戸板が上下に開閉されるようにスライド案内機構が収納家具等における左右の縦 枠体に沿って取付られ、かつ、該戸板を降下させた際に下降速度を調整する抵抗力 を発揮し、当該戸板を上昇させた際に上昇速度を調整する助勢力を発揮するスライ ド補助機構を備えたことを特徴とする請求項 1乃至 5いずれか 1項記載のスライドドア の開閉装置。

[7] スライド案内機構とスライド補助機構とは、大部分が戸板付近に固定的に配置され た固定配置部材に共通の取付基板を介して取付けられていることを特徴とする請求 項 6記載のスライドドアの開閉装置。

[8] 戸板が左右に開閉されるようにスライド案内機構が収納家具等における上下の横 枠体に沿ってそれぞれ取付られると共に該スライド案内機構に概略箱状体の取付基 板と、該取付基板の内部空間を上下に分割すると共にレールを回動可能に支持す る仕切板と、当該レールがスムースに回動できるように該レールと連結される回動口 一ラとを設け、かつ、

上側の横枠体に設けられたスライド案内機構のレールが仕切板の上面に支持され 、回動ローラが取付基板における下側空間の底板上を転動し、下側の横枠体に設け られたスライド案内機構のレールが仕切板に裏面に支持され、回動ローラが該仕切 板の上面を転動することを特徴とする請求項 1乃至 5いずれか 1項記載のスライドドア の開閉装置。

[9] 戸板に収納固着されて、請求項 1記載のスライド案内機構に設けられた係合突起と 係合して当該戸板をスライド案内機構に取付けるようにするパネル体取付装置であつ て、

該パネル体取付装置が、係合突起の挿通するベース側係合窓を備えるベース板と ベース側係合窓と略オーバラップする位置に開口されたサブベース側係合窓を備 えて、ベース板と面接触して摺動するサブベース板と、

該サブベース板を措動させて、サブベース側係合窓の窓端縁を係合突起に当接さ せるサブベース板駆動部と、

サブベース板に面接触して摺動する締付板と、

該締付板を摺動させて、当該締付板の端縁を係合突起に当接させる締付板駆動 部とを有することを特徴とするパネル体取付装置。

[10] 締付板駆動部は、中央部が回動自在に支持され、該支持点で逆方向にねじされて なる雄ねじ部を備える締付シャフトと、

該締付シャフトにおける左右の雄ねじ部にそれぞれ螺合する左右の駆動ナットと、 一端が左右の駆動ナットにそれぞれ回動自在に連結され、他端が締付板と共に回 動自在に連結されたアームとを有して、

締付シャフトを回動させると左右の駆動ナットの間隔が変化し、該間隔変化に応じ てアームが係合突起の方向に前進又は後退して、当該アームに連結されて 、る締付 板を係合突起と当接又は離接させることを特徴とする請求項 9記載のパネル体取付 装置。

[11] 締付板は、一端が係合突起に当接する締付端と、該締付端に対向して山形状に形 成された締付板側摺動端とを有し、

締付板駆動部は、締付板側摺動端の形状に対応して山形に形成された駆動側摺 動端を備える駆動板と、ベース板又はサブベース板に位置決めされた状態で遊嵌し て空回りし、その先端側が駆動板に螺合する締付ボルトとを有して、

該締付ボルトの螺合量に応じて駆動板が進退して、駆動側摺動端と締付板側摺動 端とを摺擦させて、締付板を係合突起に当接又は離接させることを特徴とする請求 項 9記載のパネル体取付装置。

[12] 締付板駆動部は、ベース板又はサブベース板に位置決めされた状態で遊嵌して 空回りする締付ボルトと、

該締付ボルトの先端側が螺合して、その螺合量に応じて進退する駆動板と、 一端が駆動板に回動自在に支持され、中央部分がサブベース板に回動自在に支 持され、他端が締付板に回動自在に支持されて、駆動板の進退を締付板の進退に 変換するアームとを有して、

締付ボルトの螺合量に応じて駆動板が進退して、締付板を係合突起に当接させ又 は離接させることを特徴とする請求項 9記載のパネル体取付装置。

[13] 締付板は、係合突起側の端縁形状が、山形状に形成された締付端を有し、

締付板駆動部は、サブベース板又はベース板に位置決めされた状態で遊嵌して 空回し、先端側が締付板に螺合して、その螺合量に応じて当該締付板を進退させる 締付ボルトを有して、

締付板の進退に応じて締付端を進退させて、当該締付端を係合突起に当接させ 又は離接させることを特徴とする請求項 9記載のパネル体取付装置。