JPH0430846B2 - - Google Patents

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JPH0430846B2
JPH0430846B2 JP61150238A JP15023886A JPH0430846B2 JP H0430846 B2 JPH0430846 B2 JP H0430846B2 JP 61150238 A JP61150238 A JP 61150238A JP 15023886 A JP15023886 A JP 15023886A JP H0430846 B2 JPH0430846 B2 JP H0430846B2
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door plate
rail
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movable rail
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、種々の展示品を陳列し観覧に供する
ために使用される展示ケースに関するものであ
る。
〔従来の技術〕
例えば、博物館や美術館等において使用される
陳列ケースとしては、少なくとも前面に透明なガ
ラス板等を装着したものが一般的であり、その戸
板を引戸式に開閉できるようにしたものが多い。
ところが、単なる引戸式のものは、観賞の邪魔
にならない位置に展示品の盗難等を防止するため
の本格的な施錠機構を設けるのが難しい。また、
隣接する戸板の端部同士が重合するので、格調を
損ねる上に視界が部分的に遮られるため観覧者に
良い印象を与えることができないという不具合が
ある。
そのため、このような展示ケースにあつては、
相互に隣接する戸板同士を閉止位置において面一
となるように構成したものも開発されている。
しかして、この種の展示ケースは、例えば、実
公昭61−1791号公報に示されるように、第1の戸
板の上下両縁部の前方に固定レールを並設すると
ともに、この第1の戸板に隣接する第2の戸板の
上下両縁部を可動レールによりスライド可能に保
持している。そして、この可動レールをスライド
保持機構により前後方向にスライド可能に支承し
ている。すなわち、従来の展示ケースは、前記可
動レールを閉止位置から前記固定レールと合致す
る位置にまで平行に引出し得るようになつてお
り、それによつて、この可動レール上の第2の戸
板を固定レール上へスライド移動させ得るように
なつている。
なお、従来のものは、前記スライド保持機構と
して、スライドベアリングを採用し、上下の可動
レールを各別に前後方向にスライドさせ得るよう
にしているのが一般的である。ちなみに、実公昭
61−1791号公報に示されるものは、上可動レール
を前後方向に配設したロツドにスライドベアリン
グを介して前後スライド可能に支持させている。
また、下可動レールは、前後方向に配したロツド
にスライドベアリングを介してスライド可能に支
持させるとともに、その下可動レールの下面をロ
ーラにより前後動可能に転接支持させてある。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、このような構成のものでは、例え
ば、下側の可動レールを手前に引出しても、戸板
はその全体が前後方向に傾動するのみで、その引
出力が上側の可動レールにまで充分に伝達され得
ないのが通常であり、両可動レールと戸板とが直
立姿勢のまま平行に引出されるという作動は期待
できない。しかして、従来は引出すべき戸板のガ
ラス面に吸着把手を吸着させ、この吸着把手を手
前に牽引することにより戸板を前方へ引出すよう
にしている。しかしながら、この場合でも、戸板
が大型のものであると、上下の可動レールを同時
に引出すことは困難である。
また、このような構成のものでは、戸板が前後
方向に傾動すると、その重心が上下動するため、
操作性に問題が生じる。すなわち、戸板の傾動に
伴う重心の上下動は、外見的にはわずかではあ
る。しかしながら、博物館や美術館等の展示ケー
スに用いられるガラス製の戸板は非常に大きな重
量を有しているのが一般的である。そのため、重
心の上下動を伴う戸板引出操作あるいは戸板押入
操作には、大きな操作力が要求される。
さらに、この構成では、戸板および可動レール
のあらゆる部分が、固定系である展示ケース本体
に対して遊動可能であるため不安定さを免れな
い。例えば、閉止位置から、戸板の上縁を支持す
る上可動レール側をまず前方に引出し、しかる後
に、戸板の下縁を支持する下可動レール側を前方
に引出す場合を考えると、まず、上可動レールを
前方に引出す際には、戸板が前方へ拝むように傾
斜しつつ、その重心位置が漸次降下する。その
後、下可動レールを前方に引出す際には、前記戸
板が起立方向に姿勢を変えつつ、その重心位置が
漸次上昇する。そのため、この場合には、下可動
レールを引出す際に、重心を上昇させるための大
きな操作力が必要となるわけであるが、さらに、
その操作を完全に行わないと危険を招くことがあ
る。すなわち、誤つて下可動レールの引出操作を
完全に行わずに操作を止めてしまうと、戸板が前
方に傾斜したまま放置されることになり、その重
心が下可動レールによる戸板支持位置よりも前方
に位置することになる。その結果、下可動レール
には、重力に基づく後方への水平分力が作用する
ことになる。したがつて、下可動レールをスラス
トベアリング等により容易にスライドし得るよう
に支持している場合には、操作を止めた途端に下
可動レールが一気に後方に復帰してしまい、終点
で固定部材に衝突して大きな衝撃を与えることに
なる。よつて、各部に無理な力が作用し、最悪の
場合、その衝撃によりガラス製の戸板が破損する
おそれもある。
そのため、現状では、上下可動レールの左右両
端をスライドベアリングを介して展示ケース本体
に支持させるだけでなく、このケース本体と各可
動レールとの間に位置決めピンによるロツク手段
を設けている。そして、閉止位置から、まず、一
方の可動レールを固定レールに合致する位置まで
前方へ引出して位置決めピンによりロツクし、し
かる後に、他方の可動レールを固定レールに合致
する位置まで引き出して同じく位置決めピンによ
りロツクするようにしている。
しかしながら、このようなものであると、一方
の可動レールの引出操作、一方の可動レールのロ
ツク操作、他方の可動レールの引出操作、ならび
に、他方の可動レールのロツク操作という、非常
に多くの操作を順次実行しなければならないた
め、戸板を固定レール上にスライドさせて展示ケ
ースを開口させるのに多大な手間と時間を要する
という問題がある。特に、博物館や美術館等に設
置される展示ケースは、戸板の上縁が人間の手の
届かない高位置に存在する場合が多いため、前述
した操作に困難を伴なうことが多く、可動戸板の
開閉に非常な労力が必要になるという不具合があ
る。
本発明は、このような問題点を解消するととも
に、展示品の盗難等に対する防犯対策を確実に行
なうことができるようにした展示ケースを提供す
ることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、かかる目的を達成するために、次の
ような構成を採用したことを特徴としている。
すなわち、本発明に係る展示ケースは、ガラス
板等の透明剛体を主体として形成された固定戸板
と可動戸板とを備え、相互に隣接する固定戸板と
可動戸板とが閉止位置において面一となるように
構成されたものであつて、前記固定戸板の上下両
縁部の近傍に並設した固定レールと、前記可動戸
板の上下両縁部をスライド可能に保持する可動レ
ールと、この可動レールを前記閉止位置から前記
固定レールの端部に連続するレール合致位置にま
で水平旋回可能に支承する軸支機構と、前記両戸
板の上下両縁部の前面側に開閉可能に配設され閉
成位置において前記可動レールの旋回動作を規制
する化粧枠と、この化粧枠を閉成位置にロツクす
る施錠機構とを具備してなり、前記施錠機構の施
錠を解いて前記化粧枠を開成させ前記可動レール
を前記レール合致位置にまで旋回させることによ
つて、前記可動戸板を該可動レール上から前記固
定レール上へスライド移動させることができるよ
うにしたことを特徴とするものである。
〔作用〕
このような構成のものであれば、可動レールを
閉止位置に保持している場合には、可動戸板は隣
接する固定戸板と面一な状態で展示ケースの開口
部を閉成することになる。
この状態から、可動レールをレール合致位置に
まで水平旋回させると、この可動レールと固定レ
ールとが連続することになる。その結果、この可
動レール上の可動戸板を固定レール上へスライド
移動させて展示ケースの開口部を開放することが
可能となる。
この場合、前記可動戸板と可動レールの重量
は、軸支機構により支持されており、また、これ
らの可動レールは、その支点部分が軸支機構によ
り常に一定した個所において支持されることにな
る。そのため、可動レールが不安定な挙動を示す
ことがなく、小さな操作力により該可動レールを
円滑に固定レールに合致させることができる。す
なわち、本発明の構成によれば、可動レールと可
動戸板とが鉛直軸心回りに水平旋回するため、可
動戸板の重心が上下動することは一切ない。その
上、可動レールの軸支機構により支承されている
部分は、固定系に対して遊動することはない。そ
のため、可動レール全体が固定系に対して遊動可
能であり重心を上下動させながら操作を行わざる
を得ない従来のものに比べて、可動戸板と可動レ
ールを、はるかに小さな操作力により安定した状
態で移動させることができる。しかも、本発明の
構成では、いずれの操作位置においても、重力に
より可動戸板や可動レールに水平方向の力が作用
することがない。そのため、操作途中で手を離す
ようなことがあつても、可動戸板が一気に回動し
て何等かの固定部材に衝突するようなおそれはな
い。しかも、可動戸板を、ガラス板等の剛体によ
り構成しているので、一方の可動レールのみに力
を加えて水平旋回させれば、その力がねじり力と
して可動戸板を介して他方の可動レールにも確実
に伝達されることになる。そのため、操作のし易
い何れか一方の可動レールに把手等を取着してお
きさえすれば、可動戸板と両可動レールを同時に
水平旋回させることができる。
以上のようにして、固定レール上の移行させた
可動戸板は、前述した操作を逆に行なうことによ
つて、元の閉止位置に復帰させることができる。
そして、可動戸板を閉止位置に復帰させた状態で
化粧枠を閉成させ、施錠機構によりこの化粧枠を
その閉止位置でロツクすれば、可動レールおよび
可動戸板の水平旋回操作が不能となる。したがつ
て、解錠しない限り前記可動戸板を固定レール上
へ閉成させることができなくなる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図〜第10図を
参照して説明する。
この実施例の展示ケースは、例えば、美術館等
に設置するためのもので、第1図〜第3図に示す
ように、そのケース本体1の前面開口部2に固定
戸板3と、可動戸板41,42とが面一に装備され
ている。
詳述すれば、ケース本体1は、内部に展示品を
陳列すべく構成されたもので、その前面を開口さ
せている。そして、このケース本体1の前面開口
部2の上縁に上枠6を設けるとともに、下縁に下
枠7を配設している。そして、この上枠6と下枠
7の中央部間に前記固定戸板3を鉛直姿勢で固設
している。
固定戸板3は、第5図に示すように、ガラス板
8の上下両縁に保護枠9,11を設けてなるもの
で、その上下の保護枠9,11部分を中間フレー
ム12,13を介して前記上枠6および前記下枠
7に固定してある。そして、この固定戸板3の上
下両縁部3a,3bの近傍、具体的には前記上枠
6および前記下枠7の固定戸板3よりも前方に位
置する部位に、固定レール14,15を該固定戸
板3と平行に敷設している。
一方、この固定戸板3に隣接する可動戸板41
は、第4図に示すように、透明剛体であるガラス
板16の上下両縁に保護枠17,18を設けてな
るもので、その上下両縁部4a,4bが可動レー
ル19,21によりスライド可能に保持されてい
る。具体的には、この可動戸板41,42の上側の
保護枠17の上面部に竪支軸22を介してローラ
23を軸着するとともに、下側の保護枠18の下
端部に横支軸24を介して車輪25を軸着してい
る。そして、その車軸25を上方に開口する断面
凹形の下側可動レール21上に転動可能に遊嵌さ
せるとともに、前記ローラ23を下方に開口する
断面凹形の上側可動レール19の側壁19a間に
転動可能に介挿している。
そして、その上下両可動レール19,21を前
記上枠6および下枠7に設けた軸支機構26によ
り水平旋回可能に支承している。軸支機構26
は、第4図に示すように、前記上枠6の下面およ
び下枠7の上面にレールベース27,28をそれ
ぞれ固着するとともに、前記各可動レール19,
21の固定戸板3から遠い側の端部に鉛直な軸心
lを有した固定軸29,31を螺着し、これら各
固定軸29,31をラジアルベアリング32,3
3を介して前記各レールベース27,28に回転
自在に支持させている。前記両固定軸29,31
は相互に軸心lを一致させてあり、その軸心l回
りに前記可動レール19,21が水平旋回し得る
ようになつている。そして、下側の可動レール2
1と前記レールベース28との間には、固定戸板
3の重量を支えるためのスラストベアリング34
が前記固定軸31に巻装して介設されており、ま
た、下側の可動レール21の回動端部下面には、
第2図に示すように、前記レールベース28の上
面に転接する転動ボール35が設けてある。この
転動ボール35は、前記可動戸板41の重量を補
助的に受けるためのものであり、この転動ボール
35に代えて軸心を該可動戸板41の旋回中心l
に直交させたローラ等を用いることもできる。
そして、この可動レール19,21は、閉止位
置(第3図および第6図実線参照)から、その回
動端が前記固定レール14,15の端部に合致す
ることになるレール合致位置(第6図想像線参
照)までの間で自在に水平旋回し得るようになつ
ており、この可動レール19,21の開口幅と、
固定レールの開口幅とは略同一に設定してある。
なお、下側の固定レール15の開口幅W1および
可動レール21の開口幅W2とは、車輪25の幅
W3に対して比較的大きな余裕を持たせてあり、
可動レール19,21上の可動戸板41を無理な
く固定レール14,15上に移行させ得るように
してある。
なお、他方の可動戸板42は、前述した可動戸
板41と同様な構成のもので該可動戸板41と対称
な位置に配置されており、その可動戸板41と同
様に可動レール19,21および軸支機構26に
より保持されている。
また、前記固定戸板3および可動戸板41,42
の上下両縁部の前面側には、化粧枠51,52
(第2図では図示を省略)が開閉可能に設けてあ
り、この化粧枠51,52を開成させることによ
り前記可動レール19,21を閉止位置から固定
レール14,15の端部に連続するレール合致位
置にまで水平旋回させることができるようになつ
ている。詳述すれば、化粧枠51,52は横断面
略L字形の板金製部材であり、その基端部51
a,52aをヒンジ53,54を介して上枠6お
よび下枠7に螺着されており第4図および第5図
に実線で示す閉成位置と第5図に想像線で示す開
成位置との間で自在に開閉させ得るようになつて
いる。しかして、この化粧枠51,52を閉止さ
せた場合には、これら化粧枠51,52の先端内
面51b,52bが面一に閉止している固定戸板
3および可動戸板41,42の保護枠9,11,1
7,18の前面に当接または近接するようになつ
ている。そして、前記化粧枠52を施錠機構55
により閉止位置にロツクし得るようにしている。
施錠機構55は、第9図および第10図に示すよ
うに、錠本体56を化粧枠52の端部内面に、そ
の鍵穴57を化粧枠52の外面側に表出させて固
着するとともに、この錠本体56から突没するか
んぬき58をケース本体1の側壁1aの内面に形
成した係合凹部59に係脱させ得るようにしたも
のである。しかして、この施錠機構55は、前記
化粧枠52の両端部にそれぞれ設けられている。
次いで、この実施例の作動を説明する。
まず、可動レール19,21を、第3図に示す
ように、閉止位置に保持している場合には、可動
戸板41,42は隣接する固定戸板3と面一な状態
でケース本体1の前面開口部2を閉成することに
なる。この状態では化粧枠51,52が閉成され
ており、一方の化粧枠52が施錠機構55により
その位置にロツクされている。
この状態から、まず、施錠機構55の鍵穴57
に所定の鍵61を挿入し回動させる。これによつ
て、係合凹部59に係合していたかんぬき58が
錠本体56内に没入して解鍵状態となる。次い
で、前記化粧枠51,52を第5図に想像線で示
す位置にまで開成させる。
しかる後に、一方の可動戸板41を保持する可
動レール19,21をレール合致位置にまで水平
旋回させると、この可動レール19,21と固定
レール14,15の端部(図中左端)とが連続す
ることになり、この可動レール19,21上の可
動戸板41を、第7図に示すように、固定レール
14,15上へスライド移動させることができ
る。それによつて、ケース本体1の前面開口部2
の一部分が開放されることになる。
この場合、前記可動戸板41と可動レール19,
21の重量が軸支機構26により支持されてお
り、また、これらの可動レール19,21は、そ
の支点部分が軸支機構26により常に一定した個
所において支持されることになる。そのため、可
動レール19,21が不安定な挙動を示すことが
一切なく、小さな操作力により該可動レール1
9,21を円滑に固定レール14,15に合致さ
せることができる。しかも、可動戸板41を、比
較的高い剛性を有したガラス板16を主体にして
構成しているので、下側の可動レール21のみに
力を加えて手前に水平旋回させれば、その力がね
じり力として可動戸板41を介して上側の可動レ
ール19にも伝達されることになる。そのため、
操作のし易い下側の可動レール21に図示しない
把手等を取着しておきさえすれば、可動戸板41
と両可動レール19,21を同時に水平旋回させ
ることができる。そのため、上側の可動レールと
下側の可動レールとを各別に引出して順次ロツク
するという操作が不要となり、ケース本体1の前
面開口部2を最小の手間で迅速に開閉することが
できる。そして、このようなものであれば、前述
したように可動レール21に直接把手を取着して
も適正な作動を行わせることができるので、吸着
把手等の格別な補助器具を用いる必要がないとい
う便利さもある。
以上の説明では、左側の可動戸板41を開成さ
せる場合について説明したが、第8図に示すよう
に、右側の可動レール19,21を閉止位置から
固定レール14,15の右側の端部に連続するレ
ール合致位置にまで水平旋回させれば、右側の可
動戸板42を固定レール14,15上に移行させ
ることもできる。
そして、以上の操作を逆に行なえば、固定レー
ル15上に移行させた可動戸板41,42を固定戸
板3と面一となる元の閉止位置に復帰させること
ができる。この閉止位置で化粧枠51,52を閉
成させ、その化粧枠52を施錠機構55によりそ
の閉成位置にロツクすれば、この化粧枠52によ
り可動戸板41,42の旋回が禁止されることにな
る。そのため、前述したような可動戸板41,42
の移行操作が不可能になる。したがつて、展示品
の盗難等を防止することができる。
なお、本発明は、以上説明した実施例以外に
も、例えば、次のような実施例を包含するもので
ある。
まず、展示ケースは、ケース本体の2面、3面
あるいは4面にそれぞれ透明な戸板を配設した方
式のものであつてもよい。このような場合には、
固定戸板に柱としての役割りを担わせることもで
きる。
また、各開口面に装着する戸板の枚数も、3枚
に限らず、2枚あるいは4枚以上のものであつて
もよい。
さらに、固定戸板および可動戸板は、ガラス以
外の透明剛体、例えば、アクリルやポリカーボネ
ート等を主体に構成されたものであつてもよい。
また、固定レールおよび可動レールは、断面凹
形のものに限らず、断面凸形のものであつてもよ
い。
さらに、前記実施例では、施錠機構を下側の化
粧枠にのみ設けた場合について説明したが、施錠
機構を上側の化粧枠にも設けてもよいのは勿論で
ある。
〔発明の効果〕
本発明は、以上のような構成であるから、次の
ような効果が得られる。
まず、可動レールを、平行移動ではなく水平旋
回動作によつて固定レールに合致させ得るように
しているので、可動戸板の開閉を小さな操作力に
より円滑かつ迅速に行なうことができる。
すなわち、上下の可動レールを各別に平行移動
させるようにしたものでは、可動レールを前後に
平行移動させる過程で可動戸板が一時的に不安定
な状態になるが、本発明の可動レールはその一部
が軸支機構により常に一定個所に軸支されている
ため不安定さがなく、円滑な作動を確保すること
ができる。しかも、可動レールと可動戸板の重量
を軸支機構に支持させておくことができ、その水
平旋回動作時に可動戸板の重心が上下動すること
がまつたくないので、その水平旋回は小さな操作
力により行なうことができる。また、この発明の
構成では、いずれの操作位置においても、重力に
より可動戸板や可動レールに水平方向の力が作用
することがない。そのため、操作が不十分であつ
たり、操作途中で故意に手を離すようなことがあ
つても、可動戸板が一気に回動して何等かの固定
部材に衝突するようなおそれはない。したがつ
て、各部に無理な力が衝撃的に作用して、各部の
耐久性を低下させたり、可動戸板の破損を招くよ
うな不具合がない。その上、可動戸板を剛体によ
り構成しているので、一方の可動レールに旋回力
を付与すれば、その力がねじり力として可動戸板
を介して他方の可動レールにも確実に伝達される
ことになる。そのため、操作のし易い側の可動レ
ールに力を加えて旋回動作を行なわせさえすれ
ば、可動戸板および他の可動レールを同時に閉止
位置とレール合致位置との間で自在に旋回させる
ことができる。したがつて、補助器具の使用や複
雑な手順を要求されることがなく、きわめて簡単
な操作により、前記可動戸板を固定戸板と面一と
なる閉止位置から該固定戸板に重合することにな
る固定レール上の位置にまで円滑に開成させるこ
とができるという優れた効果が得られる。
しかも、施錠機構により化粧枠を閉成位置でロ
ツクすることによつて可動レールおよび可動戸板
の水平旋回操作を不能にすることができるように
しているので、解錠を行う権限を有している者以
外の者が無断で可動戸板を開成させるのを確実に
防ぐことができる。したがつて、展示品の盗難等
を有効に防止することができる。その上、施錠機
構を化粧枠に係らせて設けているので、多少大型
で頑丈な施錠機構を採用しても観賞の邪魔になる
こともない。そのため、展示ケースとしての機能
を全く損ねることなしに防犯管理等に関する性能
を向上させることができるという効果が得られる
ものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は斜視
図、第2図は一部省略した正面図、第3図は下側
の固定レールおよび可動レール部分を示す概略的
な平面図、第4図は第2図における−線断面
図、第5図は第2図における−線断面図、第
6図は固定レールと可動レールとの接続部分を拡
大して示す部分平面図、第7図および第8図は作
用説明図、第9図は化粧枠の端部を拡大して示す
部分正面図、第10図は同部分を一部切欠して示
す部分平断面図である。 1…ケース本体、3…固定戸板、41,42…可
動戸板、14,15…固定レール、19,21…
可動レール、26…軸支機構、51,52…化粧
枠、55…施錠機構。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ガラス板等の透明剛体を主体として形成され
    た固定戸板と可動戸板とを備えてなり、相互に隣
    接する固定戸板と可動戸板とが閉止位置において
    面一となるように構成された展示ケースであつ
    て、 前記固定戸板の上下両縁部の近傍に並設した固
    定レールと、前記可動戸板の上下両縁部をスライ
    ド可能に保持する可動レールと、この可動レール
    を前記閉止位置から前記固定レールの端部に連続
    するレール合致位置にまで水平旋回可能に支承す
    る軸支機構と、前記両戸板の上下両縁部の前面側
    に開閉可能に配設され閉成位置において前記可動
    レールの旋回動作を規制する化粧枠と、この化粧
    枠の少なくとも一方を閉成位置にロツクする施錠
    機構とを具備してなり、 前記施錠機構の施錠を解いて前記化粧枠を開成
    させ前記可動レールを前記レール合致位置にまで
    旋回させることによつて、前記可動戸板を該可動
    レール上から前記固定レール上へスライド移動さ
    せることができるようにしたことを特徴とする展
    示ケース。
JP15023886A 1986-06-25 1986-06-25 展示ケ−ス Granted JPS635713A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS611791U (ja) * 1984-06-12 1986-01-08 西武ポリマ化成株式会社 暗渠用継手

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS611791U (ja) * 1984-06-12 1986-01-08 西武ポリマ化成株式会社 暗渠用継手

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