JP3295317B2 - シャツタ−カ−テン区分収納シャッタ− - Google Patents

シャツタ−カ−テン区分収納シャッタ−

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建物開口部に設置す
るシャッターに関し,特にそのシャッターカーテンを収
納部に上下段差状に段積みするように区分収納するよう
にしたシャッターカーテン区分収納シャッターに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種シャッターは,上下方向に一連の
シャッターカーテンを,左右に対向するシャッターガイ
ドの案内によって開口部上方のシャッター軸に巻取るこ
とにより収納部に巻取り収納し,或いはシャッターガイ
ド上方に連続する湾曲部の湾曲レールを介して横向きに
方向転換して蛇腹状に折畳み,湾曲レールを延設した上
吊レールに吊下げ支承することにより収納部に折畳み収
納し,更にはオーバーヘッドドアの如くにシャッターガ
イド上方に連続する湾曲レールを介して横向きに方向転
換して該湾曲レールを天井面に添って延設した,天井レ
ールに送り込み移動して天井下面に移動収納するように
したものとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら上記収納部
に巻取り収納するものは,巻取径が大きくなって,収納
部の厚さが厚くなる傾向があり,上記収納部に折畳み収
納するものも,シャッターカーテンを構成するシャッタ
ー材,特にこれをシャッターパネルとしたときに顕著な
ように,その高さ幅以上の吊下げスペースを必要とし,
同じく収納部の厚さが厚くなる傾向があり,従ってこれ
らにおいては収納部を室外側に突出してひさしを兼用す
るシャッターケースとした場合,形状が不釣り合いにし
てデザインを損うものとなり易く,室内側に突出して配
設したときは,天井下に突出したりして同じくデザイン
を損うものとなり易く,更に天井下面に移動収納するも
のは,シャッターカーテンの上下長さに亘る奥行長さを
必要として,設置場所が限定され易くなるといった問題
点がある。
【0004】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で,その解決課題とする処は,可及的に収納部の厚さや
長さを縮小して,シャッターカーテンをコンパクトに収
納し得るようにしたシャッターを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記課題に添って本発
明は,シャッターカーテンを収納部への収納単位をなす
上下方向に複数の区分カーテンによって区分形成するこ
とにより各区分カーテンの収納部への収納を自在化する
ようにする一方,シャッターガイドに各区分カーテン毎
に専用の専用レールを配置して,各専用レールの案内に
よって各区分カーテンを開口部上方の湾曲部を介して室
内側又は室外側に向けた収納部に上下段差状に区分収納
自在とするようにし,そのために各区分カーテンの専用
レールによる案内を,区分カーテン毎に側方への突出位
置が異なるガイドローラー,ガイドスラシ等の走行体を
介して行うものとし,各専用レールを開口部及びその上
方の湾曲部において側方に向う深さ方向に並列し,上記
収納部において分岐することによって上下段差状に並列
するものとして,各区分カーテンの専用レールによる開
閉と上記区分収納を行うようにしたものであって,即ち
請求項1に記載の発明を,シャッターカーテンを上下方
向複数にしてそれぞれ開口部交差方向に屈曲自在とした
区分カーテンによって区分形成するとともに該シャッタ
ーカーテンを左右に対向する一連のシャッターガイドに
配置した各区分カーテン毎に専用の専用レールの案内に
よって開口部からその上方の湾曲部を介して該開口部交
差方向室内側又は室外側に向けた収納部に上記各区分カ
ーテンを収納単位として上下段差状に区分収納自在とし
てなるシャッターであって,上記各区分カーテンに,そ
の両側にそれぞれ上下に多数にして区分カーテン毎に側
方への突出位置を異ならしめた突出位置偏位の走行体を
備える一方,上記対向一対のシャッターガイドにおける
各専用レールを,上記各区分カーテンの各突出位置偏位
の走行体をそれぞれ専用に走行案内自在とするとともに
上記開口部及び湾曲部において各走行体の突出位置に対
応してそれぞれ一連に左右の深さ方向に並列し,上記収
納部において該深さ方向の内側を下位,外側を上位とし
てそれぞれ一連に分岐して上下段差状に並列し,シャッ
ターガイドの開口部から湾曲部を介して収納部まで一連
に上記各区分カーテン毎に専用としてなることを特徴と
するシャッターカーテン区分収納シャッターとし,請求
項2に記載の発明は,その好ましい形態を示し,特にシ
ャッターガイドの前後幅の拡大を可及的に防止して,そ
のコンパクト化を行い得るように,これを上記シャッタ
ーカーテンの各区分カーテンを,シャッター材を多数屈
曲自在に連結することによって形成するとともに上記突
出位置偏位の走行体を上記シャッター材の各連結部分
に,該連結部分から突出した区分カーテン毎に異長の突
出軸を介してその先端にそれぞれ前後転動自在に配設し
たガイドローラーとし,上記シャッターガイドの上記開
口部における各専用レールを,最長の上記突出軸を上下
動自在に挿通する前後中央の挿通溝を形成して上記深さ
方向に並列区分した上記ガイドローラーを前後で案内す
る各溝レールによるものとしてなることを特徴とする請
求項1に記載のシャッターカーテン区分収納シャッター
とし,請求項3に記載の発明は,上記に加えて,シャッ
ターカーテンの収納部への区分収納及び収納部からの一
連の引出しを簡易にして確実に行い得るものとするよう
に,これを上記シャッターカーテンの上下に隣接する区
分カーテン間に,収納部の区分収納に際して相互の連結
を解除し,収納部からの引出に際して相互を連結する引
出連結手段を備えてなることを特徴とする請求項1又は
2に記載のシャッターカーテン区分収納シャッターと
し,これらをそれぞれ発明の要旨とすることによって上
記課題解決の手段としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】 以下図面に従って本発明を更に
具体的に説明すれば,Aはシャッターカーテン区分収納
シャッターであり,該シャッターAは,シャッターカー
テン1を上下方向複数にしてそれぞれ開口部交差方向に
屈曲自在とした区分カーテン2によって区分形成すると
ともに該シャッターカーテン1を左右に対向する一連の
シャッターガイド11に配置した核区分カーテン毎に専
用の専用レールの案内によって開口部からその上方の湾
曲部を介して該開口部交差方向室内側又は室外側に向け
た収納部に上記各区分カーテン2を収納単位として上下
段差状に区分収納自在としてなるシャッターであって,
上記各区分カーテン2に,その両側にそれぞれ上下に多
数にして区分カーテン2毎に側方への突出位置を異なら
しめた突出位置偏位の走行体を備える一方,上記対向一
対のシャッターガイド11における専用ガイド12を,
上記各区分カーテン2の各突出位置偏位の走行体をそれ
ぞれ専用に走行案内自在とするとともに上記開口部及び
湾曲部において各走行体の突出位置に対応してそれぞれ
一連に左右の深さ方向に並列し,上記収納部において該
深さ方向の内側を下位,外側を上位としてそれぞれ一連
に分岐して上下段差状に並列し,シャッターガイド11
の開口部から湾曲部を介して収納部まで一連に上記各区
分カーテン2毎に専用としたものとしてある。
【0007】本例にあって上記シャッターカーテン1
は,上下方向に複数区分,特に3区分した同一面上に面
一に位置する多数3枚の区分カーテン2によるものとし
てあり,シャッターA設置の建物開口部を開閉自在とす
るものとしてあり,このとき各区分カーテン2は,それ
ぞれシャッター材3として,例えば10cm高さにしてア
ルミ押出成型材又はスチールプレス成型材によるシャッ
タースラットを用いて,図1乃至図6の例に示すように
一方向,本例にあって室内側又は図7乃至図9の例に示
すように双方向,即ち収納方向を選択的に行って,例え
ば庇兼用のシャッターケースを用いた場合にも共通に使
用可能とする室外側及び室内側双方に向けて屈曲自在に
ヒンジ部4を介してそれぞれ多数ヒンジ連結したものと
してある。
【0008】上記突出位置偏位の走行体は,シャッター
材3の長手方向中央部とし又は端部とした各区分カーテ
ン2の上下端部を除くその余において,これを上記シャ
ッター材3の各連結部分に該連結部分から突出した区分
カーテン2毎に異長の突出軸6を介してその先端にそれ
ぞれ前後転動自在に配設したガイドローラー7によるも
のとしてあり,本例にあって上記突出軸6は,シャッタ
ー材3間のヒンジ部4においてそれぞれ両側の側方に各
区分カーテン2毎に突出幅(長さ)を変えて突出配設し
てあり,各突出軸6の先端には上記ガイドローラー7を
前後転動自在に軸支固定して配設したものとしてある。
【0009】このとき突出軸6の突出幅は,本例にあっ
て,上方の区分カーテン2において短寸とし,下方の区
分カーテン2において長寸とするように上方から下方に
向けて区分カーテン2毎に長寸化したものとし,3区分
の上段において走行体のガイドローラー7が,端部から
1cm程度突出し,また中段,下段においてそれぞれガイ
ドローラー7の位置を1cm程度づつ側方に偏位するよう
にしてある。
【0010】本例にあってシャッターガイド11は,シ
ャッターカーテン1を開口部両側と,これに続く湾曲部
を介して室内側に向けた収納部に至る一連にして,収納
部において分岐したアルミ押出成型材を接続加工した左
右の縦枠(側枠)として構成したものを用い,本例にあ
って各区分カーテン2の専用レール12は,これを区分
カーテン2の区分数に応じて左右の深さ方向に3本を備
えたものとしてあり,該シャッターガイド11における
専用レール12は,上記開口部及びその上方の湾曲部に
おいて垂直平行又は同一曲率半径で湾曲平行にそれぞれ
一連に深さ方向に並列し,収納部においてその内側の専
用レール12を下位,中間の専用レール12をその上
位,外側の専用レール12を更にその上位の位置とする
ように上下に偏位した位置においてそれぞれ室内側に向
けてそれぞれ一連にして水平方向上下段差状に分岐する
ことによって,上記上下段差状に並列したものとしてあ
る。
【0011】このときシャッターガイド11の上記開口
部及び湾曲部における各専用レール12は,これを上記
区分カーテン2の突出軸6中,最長の突出軸6を上下動
自在に挿通する前後中央の挿通溝14を形成して,上記
深さ方向に並列区分した,上記ガイドローラー7を前後
で案内する各溝レールによるものとしてある。
【0012】即ち本例の専用レール12は,対向方向に
断面C字条の溝レールを上記深さ方向に並列するととも
に中間に位置することになる隔壁をその前後中央で部分
的に除去することによって挿通溝14を開口部及び湾曲
部において垂直並列,湾曲並列することによって形成し
た,外形断面コ字状にしてこれを深さ方向に3区分する
先端及び中間2条にしてリブ状の対向条を突設した成型
材によるものとしてあり,このとき上記湾曲部におい
て,各湾曲レールをなす専用レール部分を超えた上記収
納部における専用レール部分は,それぞれ上記深さ方向
の並列位置に応じて該位置を一連に延長した上方開口の
各断面L字状の同じく成型材によるものとしてある。
【0013】以上のシャッターカーテン1とシャッター
ガイド11とを有する本例のシャッターAにあっては,
各区分カーテン2を,シャッターガイド11の各専用レ
ール12が,ガイドローラー7を介して案内し,開口部
と収納部16との間でそれぞれ区分カーテン2の開閉と
その開成に伴って湾曲部を介してこれを超え,該湾曲部
室内側のコンパクトなスペースとした収納部16への収
納を行うものとなる一方,閉成時に区分カーテン2は同
一面上に面一に位置して,専用レール12でそれぞれ案
内する複数区分のものとし乍らも,段差を生じたりする
ことのないシャッターカーテン1を得られるとともに,
該シャッターカーテン1は開成時に上記湾曲部高さに相
応した厚さの収納部16に上下段差状に区分収納自在と
なって開口部交差方向に,奥行を開口部の複数分の1,
特に1/3とし,厚さをシャッターカーテン1の厚さ,
即ち区分カーテン2の厚さの複数倍,特に3倍と必要な
クリアランススペースの合計程度とする奥行及び厚さと
もにコンパクトなものとすることができる。
【0014】本例のシャッターAにあって,そのシャッ
ターカーテン1の開閉は,下位,特に最下位の区分カー
テン2に開閉力を加えることによって,上位の区分カー
テン2を押上げて収納部16に区分収納することによっ
てこれを開成するとともに下位,特に最下位の区分カー
テン2を押下げて,その収納部16からの脱出時に次
位,即ちその上位の区分カーテン2を収納部16から連
動して引出して閉成するように,上記下位の区分カーテ
ン2にワンアクションの開閉動を加える手動開閉又は電
動開閉のものとするものとしてあり,このとき図1乃至
図6の例にあっては,シャッターカーテン1の荷重を受
ける状態で下位の区分カーテン2に開閉力を加える,例
えば手動開閉用とし,上記開口部の上方と収納部16と
の間の湾曲部において各区分カーテン2を下支え状に受
止めして湾曲部に至った各区分カーテン2を方向転換す
る区分カーテン送り用の回転体17を備えて開口部と収
納部16間におけるスムーズな開閉を促すようにしてあ
り,本例にあって上記回転体17は,各シャッター材3
の背面(室内側面)に形成した湾曲背面部に合わせてこ
れと同一の曲率半径の両側一対にして回転自在に軸支し
た送り込みローラーによるものとしてあり,また図7乃
至図9の例にあっては,上記回転体を用いることなく同
じく手動開閉用とするも,その開閉力を軽減するように
スプリングの付勢力を開閉に用いる付勢力付与手段を備
えたものとしてあり,本例にあってこの付勢力付与手段
は,例えばトーションバネによるコイルスプリングによ
って開成方向に付勢して収納部16の室外側にして上記
湾曲部の下位位置に配設した巻取り軸18に一端を固定
し,他端を収納部16の更に室外側上方のプーリー19
を介して上記下位の区分カーテン2下端のエンドスラッ
ト5に固定することによってシャッターガイド11内を
通る吊りワイヤー20を用いることにより該区分カーテ
ン2の開閉力を軽減して,軽量な開成を行うようにして
あり,このときいずれも上記収納部16からの連動した
引出しを可能とするように,上記シャッターカーテン1
の上下に隣接する区分カーテン2間に,収納部16の区
分収納に際して相互の連結を解除し,収納部からの引出
に際して相互を連結する引出連結手段を備えてなるもの
としてある。
【0015】即ち本例にあってこの引出連結手段は,例
えばこれを上下に隣接する一方の区分カーテン2の上下
(収納状態で前後)一方両側端に起倒回動自在に軸支固
定し収納時に起立状態に復帰自在とするように付勢し
て,長手方向先端に引掛部9を有して区分カーテン2間
に跨る長さのプレート状連結金具8と,他方の区分カー
テン2において,下位の区分カーテン2の収納方向又は
引出方向への移動に伴って,上記連結金具8の上記引掛
部9に係脱自在の係脱金具10とによるものとしてあ
る。
【0016】即ち連結金具8は,本例にあって,上下に
隣接する下位の区分カーテン2における上端(収納状態
で後端)のシャッター材3に,閉成時の直立状態から前
後方向前方に向けて起倒回動自在に,図示省略のスプリ
ングによって付勢して軸支固定した,前方向きの引掛部
9を備えて逆L字状のものとしてあり,また上記係脱金
具10は,これを本例にあって上位の区分カーテン2に
おける下端(収納状態で前端)のシャッター材3に後方
に向けて突出した,上記前向きの引掛部9に対して連結
金具8の付勢による起立状態で係脱自在のピン状のもの
としてあり,シャッターカーテン1の閉成時に収納部1
6から湾曲部に至るに際してこれら連結金具8と係脱金
具10とを係合して,区分カーテン2を一連のものとし
て連結する一方,上記区分カーテン2の区分収納に際し
て,その湾曲部16通過の方向転換に伴う連結金具8の
回動と収納方向への移動によって相互の連結を解除し,
上記区分カーテン2の引出しに際して,その下位の区分
カーテン2の移動によって相互に連結するものとしてあ
る。
【0017】図中13はシャッターガイド11に,本例
において設けた吊りワイヤー19の挿通孔,15は収納
部16を画するように設けたシャッターケースである。
【0018】図示した例は以上のとおりとしたが,本発
明の実施に当って,突出位置偏位の走行体を,上方の区
分カーテンにおいて長寸とし,下方の区分カーテンにお
いて短寸とするように上方から下方に向けて区分カーテ
ン毎に短寸化したものとしてそれぞれ側方に偏位して配
置したものとし,このときシャッターガイドの専用レー
ルと区分カーテンとの関係を上記例と逆とするようにす
ること,またこのとき上記引出連結手段を設けるとき,
これを隣接する区分カーテンの側端部と正面又は背面側
との間において,或いは正背面側間において,収納部の
各専用レール間スペースを用いて,上記と同様な連結金
具と係脱金具又は一方の区分カーテンに設けた係脱部を
用いて構成するようにすること,収納部を室外側に突出
してひさしを兼用するシャッターケースによって形成
し,シャッターカーテンの区分収納を室外側において行
うようにすること,突出位置偏位の走行体を,区分カー
テンの専用レールによる案内を確保し得る範囲で,シャ
ッターカーテン両側の上下任意位置に設けるようにし,
例えばこのときシャッター材の上下幅内位置とするこ
と,走行体の突出位置偏位を,例えば区分カーテン背面
からの異長のL字アングル材によって設置するように
し,又はシャッター材を区分カーテン毎に左右に異長と
しその両側に走行体を設置することによって偏位するよ
うにし,或いは区分カ−テンを,区分カ−テン毎に左右
の長さ幅を変えた異長のものとし,これに走行体を設置
することによって偏位するようにすること,シャッター
ガイドを専用レールのみを複合した専用レール複合体と
して形成すること,シャッターカーテンを断熱防音用の
構成によるものとして構成すること,シャッタースラッ
トを用いるに際し,ヒンジ部を屈曲形成した軸と軸受と
によって形成すること,上記回転体を用いるとき,例え
ば各区分カーテン毎に,例えばその背面両側にチェーン
を設置し,回転体を該チェーンに歯合するスプロケット
とし,必要に応じて該スプロケットをコイルスプリング
で付勢することによって,開閉力を軽減する付勢力付与
手段とすること,上記チェーンに代え各シャッター材又
は所定のシャッター材背面に受孔を形成するとともに,
該受孔に嵌る嵌合突部を円周方向に所定角度に有するス
プロケット状の送りローラーを用い,必要に応じて同様
に付勢力付与手段とすること,これら回転体を用い又は
上記吊ワイヤーを用いるとき,回転体又は吊ワイヤー固
定の巻取軸をモーター駆動することにより,シャッター
カーテンを電動開閉のものとすること,引出連結手段を
設けることなく,区分カーテンの収納と引出しをそれぞ
れ個別に行う個別収納引出手段を用いるようにするこ
と,引出連結手段として上記連結金具と係脱金具とによ
るものを用いるとき,その隣接する区分カーテン間の位
置関係を逆にすること,上記連結金具と係脱金具に代え
て,区分カーテン上下端のシャッター材に,区分カーテ
ンの湾曲部通過の又はこれに向けた屈曲時の回動によっ
て係脱自在に突出した,一方を開口溝,他方を嵌合突部
とする一体の連結部と係脱部とによって形成すること等
を含めて,各具体的形状,構造,材質,寸法,数,これ
らの関係,これらに対する付加等の形態は,それぞれ上
記発明の要旨に反しない限り様々に変更することができ
る。
【0019】
【発明の効果】 本発明は以上のとおりに構成したの
で,請求項1に記載の発明は,シャッターカーテンを区
分カーテンをそれぞれシャッターガイドの各専用レール
によって開閉案内するとともにこれを収納単位として,
開口部交差方向の室内側又は室外側に,安定して上下段
差状に段積みするようにコンパクトに区分収納して可及
的に収納部を薄く且つその奥行を短くするようにコンパ
クト化し得るシャッターカーテン区分収納シャッターを
提供することができ,請求項2に記載の発明は,上記に
加えてシャッターガイドの前後幅の拡大を可及的に防止
して,そのコンパクト化を併せて行うものとすることが
でき,請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,
シャッターカーテンの収納部への区分収納及び収納部か
らの一連の引出しを簡易にして確実に行うものとするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シャッターの正面図
【図2】シャッターの縦断面図
【図3】開口部及び湾曲部におけるシャッターガイドの
横断面図
【図4】開口部におけるシャッターガイドと走行体との
関係を示す横断面図
【図5】開口部におけるシャッターガイドと走行体との
関係を示す部分拡大正面図
【図6】収納部におけるシャッターガイドと走行体との
関係を示す縦断面図
【図7】他の例のシャッターカーテンを用いたシャッタ
ーの縦断面図
【図8】図7の例の開口部及び湾曲部におけるシャッタ
ーガイドの横断面図
【図9】図8のシャッターガイドを用いた開口部におけ
るシャッターガイドと走行体との関係を示す横断面図
【符号の説明】
A シャッター 1 シャッターカーテン 2 区分カーテン 3 シャッター材 6 突 出 軸 7 ガイドローラー 8 連結金具 10 係脱金具 11 シャッターガイド 12 専用レール 14 挿 通 孔 16 収 納 部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッターカーテンを上下方向複数にし
    てそれぞれ開口部交差方向に屈曲自在とした区分カーテ
    ンによって区分形成するとともに該シャッターカーテン
    を左右に対向する一連のシャッターガイドに配置した各
    区分カーテン毎に専用の専用レールの案内によって開口
    部からその上方の湾曲部を介して該開口部交差方向室内
    側又は室外側に向けた収納部に上記各区分カーテンを収
    納単位として上下段差状に区分収納自在としてなるシャ
    ッターであって,上記各区分カーテンに,その両側にそ
    れぞれ上下に多数にして区分カーテン毎に側方への突出
    位置を異ならしめた突出位置偏位の走行体を備える一
    方,上記対向一対のシャッターガイドにおける各専用レ
    ールを,上記各区分カーテンの各突出位置偏位の走行体
    をそれぞれ専用に走行案内自在とするとともに上記開口
    部及び湾曲部において各走行体の突出位置に対応してそ
    れぞれ一連に左右の深さ方向に並列し,上記収納部にお
    いて該深さ方向の内側を下位,外側を上位としてそれぞ
    れ一連に分岐して上下段差状に並列し,シャッターガイ
    ドの開口部から湾曲部を介して収納部まで一連に上記各
    区分カーテン毎に専用としてなることを特徴とするシャ
    ッターカーテン区分収納シャッター。
  2. 【請求項2】 上記シャッターカーテンの各区分カーテ
    ンを,シャッター材を多数屈曲自在に連結することによ
    って形成するとともに上記突出位置偏位の走行体を上記
    シャッター材の各連結部分に,該連結部分から突出した
    区分カーテン毎に異長の突出軸を介してその先端にそれ
    ぞれ前後転動自在に配設したガイドローラーとし,上記
    シャッターガイドの上記開口部における各専用レール
    を,最長の上記突出軸を上下動自在に挿通する前後中央
    の挿通溝を形成して上記深さ方向に並列区分した上記ガ
    イドローラーを前後で案内する各溝レールによるものと
    してなることを特徴とする請求項1に記載のシャッター
    カーテン区分収納シャッター。
  3. 【請求項3】 上記シャッターカーテンの上下に隣接す
    る区分カーテン間に,収納部の区分収納に際して相互の
    連結を解除し,収納部からの引出に際して相互を連結す
    る引出連結手段を備えてなることを特徴とする請求項1
    又は2に記載のシャッターカーテン区分収納シャッタ
    ー。
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