JP3265870B2 - 電子写真用感光体 - Google Patents
電子写真用感光体Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真用感光体の感光
層に係り、特に有機材料を含み電子写真方式のプリンタ
ー，複写機などに用いられる電子写真用感光体の酸化防
止剤に関する。
層に係り、特に有機材料を含み電子写真方式のプリンタ
ー，複写機などに用いられる電子写真用感光体の酸化防
止剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】電子写真用感光体は導電性基体上に光導
電性を有する感光層を積層した構造を採る。電荷の発生
や輸送を担う機能成分として有機化合物を含有する電子
写真用有機感光体、とりわけ材料の選択性が高く電荷発
生層、電荷輸送層などの機能層を積層してなる積層型電
子写真用有機感光体は機能設計が容易であり、塗工法に
よる生産性が高く、安全性に優れるなどの利点から複写
機をはじめとして各種プリンターへの応用が近年活発に
研究されている。
電性を有する感光層を積層した構造を採る。電荷の発生
や輸送を担う機能成分として有機化合物を含有する電子
写真用有機感光体、とりわけ材料の選択性が高く電荷発
生層、電荷輸送層などの機能層を積層してなる積層型電
子写真用有機感光体は機能設計が容易であり、塗工法に
よる生産性が高く、安全性に優れるなどの利点から複写
機をはじめとして各種プリンターへの応用が近年活発に
研究されている。
【０００３】特に近年は、可とう性，熱安定性，膜形成
性などの利点を生かした有機材料を用いた感光体が実用
に供されている。さらには電荷発生物質としての新規ア
ゾ化合物や電荷輸送物質としての新規スチルベン誘導体
などが開発されて高感度化し、複写速度の速い複写機に
利用されている。
性などの利点を生かした有機材料を用いた感光体が実用
に供されている。さらには電荷発生物質としての新規ア
ゾ化合物や電荷輸送物質としての新規スチルベン誘導体
などが開発されて高感度化し、複写速度の速い複写機に
利用されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、該積層
型有機感光体を実用条件で長時間使用すると、帯電電位
の低下、残留電位の上昇、感度の低下等の問題が発生す
る。これらの原因として、幾つかの外的要因を挙げるこ
とができる。即ち放電、帯電プロセスで発生するオゾン
に曝されること、そしてメンテナンス時に強力な外光に
曝されることなどである。これらの外的要因が上述諸特
性へ与える影響は該感光体をオゾン雰囲気中に放置する
か、或いは所定光量を照射するといった実験的方法で確
認できる。
型有機感光体を実用条件で長時間使用すると、帯電電位
の低下、残留電位の上昇、感度の低下等の問題が発生す
る。これらの原因として、幾つかの外的要因を挙げるこ
とができる。即ち放電、帯電プロセスで発生するオゾン
に曝されること、そしてメンテナンス時に強力な外光に
曝されることなどである。これらの外的要因が上述諸特
性へ与える影響は該感光体をオゾン雰囲気中に放置する
か、或いは所定光量を照射するといった実験的方法で確
認できる。
【０００５】上述した問題を解決するべく、酸化防止剤
や紫外線吸収剤として知られている添加剤を感光層に含
有させるといった試みが種々なされているが、未だ全て
の要求性能を満足しうる技術は確立されていないのが現
状であった。本発明は上述の点に鑑みてなされその目的
は酸化防止剤の組み合わせを最適化してオゾンと外光に
対する安定化を図り、長期にわたり特性の安定した電子
写真用感光体を提供することにある。
や紫外線吸収剤として知られている添加剤を感光層に含
有させるといった試みが種々なされているが、未だ全て
の要求性能を満足しうる技術は確立されていないのが現
状であった。本発明は上述の点に鑑みてなされその目的
は酸化防止剤の組み合わせを最適化してオゾンと外光に
対する安定化を図り、長期にわたり特性の安定した電子
写真用感光体を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上述の目的はこの発明に
よれば導電性基体上に感光層を有する電子写真用感光体
おいて、感光層中にフタロシアニンからなる電荷発生物
質、化学式（Ｉａ−１）、（Ｉａ−３）、（Ｉｂ−
１）、（Ｉｂ−２）で示される化合物の少なくとも一種
からなる電荷輸送物質、化学式（II−１）、（II−３）
で示されるトコフェロール化合物の一種が少なくとも含
有される酸化防止剤の混合物を含むとすることにより達
成される。さらには、前記フタロシアニンが一般式（IV
−１）で示される無金属フタロシアニンからなると好ま
しい。
よれば導電性基体上に感光層を有する電子写真用感光体
おいて、感光層中にフタロシアニンからなる電荷発生物
質、化学式（Ｉａ−１）、（Ｉａ−３）、（Ｉｂ−
１）、（Ｉｂ−２）で示される化合物の少なくとも一種
からなる電荷輸送物質、化学式（II−１）、（II−３）
で示されるトコフェロール化合物の一種が少なくとも含
有される酸化防止剤の混合物を含むとすることにより達
成される。さらには、前記フタロシアニンが一般式（IV
−１）で示される無金属フタロシアニンからなると好ま
しい。
【０００７】
【化７】
【０００８】
【０００９】
【化８】
【００１０】
【００１１】
【化９】
【００１２】上述の電子写真用感光体においてトコフェ
ロール化合物とともに用いられる酸化防止剤は構造式
（III―１６）、（III―２６）、（III―３１）に示さ
れる化合物の少なくとも一種であるとすることが有効で
ある。
ロール化合物とともに用いられる酸化防止剤は構造式
（III―１６）、（III―２６）、（III―３１）に示さ
れる化合物の少なくとも一種であるとすることが有効で
ある。
【００１３】
【化１０】
【００１４】
【化１１】
【００１５】
【化１２】
【００１６】
【作用】有機感光体において、感光層中にトコフェロー
ル化合物を含むと電荷輸送物質の酸化劣化，光劣化が防
止される。さらに他の酸化防止剤を添加することにより
これらの効果が増大する。
ル化合物を含むと電荷輸送物質の酸化劣化，光劣化が防
止される。さらに他の酸化防止剤を添加することにより
これらの効果が増大する。
【００１７】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。図１はこの発明の実施例に係る正帯
電単層型電子写真用感光体を示す断面図である。図２は
この発明の実施例に係る負帯電積層型電子写真用感光体
を示す断面図である。
しながら説明する。図１はこの発明の実施例に係る正帯
電単層型電子写真用感光体を示す断面図である。図２は
この発明の実施例に係る負帯電積層型電子写真用感光体
を示す断面図である。
【００１８】図３はこの発明の実施例に係る正帯電積層
型電子写真用感光体を示す断面図である。支持体である
導電性基体１としては、アルミニウム製円筒やアルミニ
ウム蒸着のフィルム等の導電性基体単独、あるいは該導
電性基体の表面をアルマイト化したもの、あるいは樹脂
皮膜などによる表面修飾を施したものが用いられる。本
実施例では該導電性基体としてアルミニウム製の肉厚１
ｍｍ、長さ３１０ｍｍ、外径６０ｍｍの円筒基体を洗
浄、乾燥したものを用いた。表面修飾に用いられる高分
子分散皮膜の材料としてはカゼイン、ポリビニルアルコ
ール、ナイロン、ポリアミド、メラニン、セルロースな
どの絶縁性高分子あるいはポリチオフェン、ポリピロー
ル、ポリアニリンなどの導電性高分子、あるいはこれら
高分子に金属酸化物粉末、低分子化合物を含有せしめた
ものが用いられる。
型電子写真用感光体を示す断面図である。支持体である
導電性基体１としては、アルミニウム製円筒やアルミニ
ウム蒸着のフィルム等の導電性基体単独、あるいは該導
電性基体の表面をアルマイト化したもの、あるいは樹脂
皮膜などによる表面修飾を施したものが用いられる。本
実施例では該導電性基体としてアルミニウム製の肉厚１
ｍｍ、長さ３１０ｍｍ、外径６０ｍｍの円筒基体を洗
浄、乾燥したものを用いた。表面修飾に用いられる高分
子分散皮膜の材料としてはカゼイン、ポリビニルアルコ
ール、ナイロン、ポリアミド、メラニン、セルロースな
どの絶縁性高分子あるいはポリチオフェン、ポリピロー
ル、ポリアニリンなどの導電性高分子、あるいはこれら
高分子に金属酸化物粉末、低分子化合物を含有せしめた
ものが用いられる。
【００１９】電荷輸送層６は、電荷輸送物質５とバイン
ダ樹脂により構成される。電荷輸送物質の具体例が化学
式（Ｉａ−１）ないし化学式（Ｉａ−３）または（Ｉｂ
−１）ないし化学式（Ｉｂ−５）に示される。これらの
誘導体も使用可能である。これらは組み合わせて用いる
ことができる。
ダ樹脂により構成される。電荷輸送物質の具体例が化学
式（Ｉａ−１）ないし化学式（Ｉａ−３）または（Ｉｂ
−１）ないし化学式（Ｉｂ−５）に示される。これらの
誘導体も使用可能である。これらは組み合わせて用いる
ことができる。
【００２０】
【化１３】
【００２１】
【化１４】
【００２２】電荷輸送層６用の樹脂バインダとしては、
ポリカーボネート，ビスフェノールＡ型ポリカーボネー
ト，ビスフェノールＺ型ポリカーボネート，ビスフェノ
ールＡ型−ビフェニル共重合ポリカーボネート，ポリア
リレート等を用いることができるが、特にビスフェノー
ルＡ型−ビフェニル共重合ポリカーボネートを用いるこ
とにより、良好な特性が得られる。
ポリカーボネート，ビスフェノールＡ型ポリカーボネー
ト，ビスフェノールＺ型ポリカーボネート，ビスフェノ
ールＡ型−ビフェニル共重合ポリカーボネート，ポリア
リレート等を用いることができるが、特にビスフェノー
ルＡ型−ビフェニル共重合ポリカーボネートを用いるこ
とにより、良好な特性が得られる。
【００２３】また電荷輸送層６に添加する酸化防止剤の
具体例が化学式（II−１）ないし化学式（II−４）のト
コフェロール化合物に示される。トコフェロール化合物
と共に用いられる酸化防止剤がが化学式（III ―１）な
いし化学式（III −３３）に示される。
具体例が化学式（II−１）ないし化学式（II−４）のト
コフェロール化合物に示される。トコフェロール化合物
と共に用いられる酸化防止剤がが化学式（III ―１）な
いし化学式（III −３３）に示される。
【００２４】
【化１５】
【００２５】
【化１６】
【００２６】
【化１７】
【００２７】
【化１８】
【００２８】被覆層７は暗所でコロナ放電の電荷を受容
して保持する機能を有しており、かつ電荷発生層が感応
する光を透過する性能を有し、露光により発生した電荷
発生層からの電荷の注入を受けて表面電荷が中和消滅さ
れることが必要である。被覆材料としては、ポリアミド
などの有機絶縁性皮膜形成材料、あるいはそれら有機材
料とＳｉＯ2 などの無機材料、さらには金属，金属酸化
物などの電気抵抗を低減せしめる材料とを混合して用い
ることもできる。
して保持する機能を有しており、かつ電荷発生層が感応
する光を透過する性能を有し、露光により発生した電荷
発生層からの電荷の注入を受けて表面電荷が中和消滅さ
れることが必要である。被覆材料としては、ポリアミド
などの有機絶縁性皮膜形成材料、あるいはそれら有機材
料とＳｉＯ2 などの無機材料、さらには金属，金属酸化
物などの電気抵抗を低減せしめる材料とを混合して用い
ることもできる。
【００２９】電荷発生層４は、電荷発生物質３とバイン
ダ樹脂により構成される。電荷発生物質の具体例が化学
式（IV―１）ないし化学式（IV―６）に示される。
ダ樹脂により構成される。電荷発生物質の具体例が化学
式（IV―１）ないし化学式（IV―６）に示される。
【００３０】
【化１９】
【００３１】電荷発生層４用のバインダ樹脂としてはポ
リカーボネートポリエステル，ポリアミド，ポリウレタ
ン，エポキシポリビニルブチラール，ポリビニルアセタ
ール，フェノキシ樹脂，シリコーン樹脂，アクリル樹
脂，塩化ビニル樹脂，塩化ビニリデン樹脂，酢酸ビニル
樹脂，ホマール樹脂，セルロース樹脂，またはこれらの
共重合体，およびこれらのハロゲン化物，シアノエチル
化合物が用いられる。
リカーボネートポリエステル，ポリアミド，ポリウレタ
ン，エポキシポリビニルブチラール，ポリビニルアセタ
ール，フェノキシ樹脂，シリコーン樹脂，アクリル樹
脂，塩化ビニル樹脂，塩化ビニリデン樹脂，酢酸ビニル
樹脂，ホマール樹脂，セルロース樹脂，またはこれらの
共重合体，およびこれらのハロゲン化物，シアノエチル
化合物が用いられる。
【００３２】正帯電単層型電子写真用感光体においては
電荷発生物質３と電荷輸送物質５とバインダ樹脂から感
光層２０が構成される。負帯電積層型電子写真用感光体
においては電荷輸送層６と電荷発生層４とから感光層２
１が構成される。正帯電積層型電子写真用感光体におい
ては電荷輸送層６と電荷発生層４とから感光層２２が構
成される。
電荷発生物質３と電荷輸送物質５とバインダ樹脂から感
光層２０が構成される。負帯電積層型電子写真用感光体
においては電荷輸送層６と電荷発生層４とから感光層２
１が構成される。正帯電積層型電子写真用感光体におい
ては電荷輸送層６と電荷発生層４とから感光層２２が構
成される。
【００３３】以下に負帯電型積層型感光体に適用した場
合について述べる。但し本実施例は本発明の請求範囲を
限定するものではない。
合について述べる。但し本実施例は本発明の請求範囲を
限定するものではない。
【００３４】
実施例 １ 数平均分子量１０万のポリアミド（商品名：Ｔ１７１，
（株）ダイセルーヒュルス製）４重量部とスチレン―マ
レイン酸樹脂（商品名：スプラパールAP,BASFJapan Lt
d. 製）１重量部をメタノール２００重量部と１ーブタ
ノール１００重量部との混合溶媒に溶解させ調製した樹
脂皮膜塗布液を用いて上述円筒基体上に樹脂皮膜0.1 μ
ｍをＤｉｐ法にて形成し、支持体である導電性基体１を
作製した。
（株）ダイセルーヒュルス製）４重量部とスチレン―マ
レイン酸樹脂（商品名：スプラパールAP,BASFJapan Lt
d. 製）１重量部をメタノール２００重量部と１ーブタ
ノール１００重量部との混合溶媒に溶解させ調製した樹
脂皮膜塗布液を用いて上述円筒基体上に樹脂皮膜0.1 μ
ｍをＤｉｐ法にて形成し、支持体である導電性基体１を
作製した。
【００３５】電荷発生物質として化学式（IV―１) に示
した無金属フタロシアニン５重量部、バインダ樹脂とし
てポリビニルアセタール（商品名：エスレックスＫＳ―
１，積水化学工業）５重量部とをジクロロメタン７００
重量部と混合し、３時間混合機により混練を行い塗布液
を調製し電荷発生層用の塗液を作成した。電荷輸送物質
として化学式（Ｉａ―１）で示される化合物５００重量
部と化学式（１ｂ―１）で示される化合物５００重量部
を混合し、酸化防止剤として化学式( II−１）で示され
るトコフェロール化合物２０重量部、化学式（III ―３
１）で示される化合物５重量部、バインダ樹脂としてビ
スフェノールＡ型―ビフェニル共重合ポリカーボネート
（商品名ＢＰ−Ｐｃ：出光興産製、下記に構造式を示
す）１０００重量部とをジクロロメタン７０００重量部
に溶解し、電荷輸送層塗布液を調製した。
した無金属フタロシアニン５重量部、バインダ樹脂とし
てポリビニルアセタール（商品名：エスレックスＫＳ―
１，積水化学工業）５重量部とをジクロロメタン７００
重量部と混合し、３時間混合機により混練を行い塗布液
を調製し電荷発生層用の塗液を作成した。電荷輸送物質
として化学式（Ｉａ―１）で示される化合物５００重量
部と化学式（１ｂ―１）で示される化合物５００重量部
を混合し、酸化防止剤として化学式( II−１）で示され
るトコフェロール化合物２０重量部、化学式（III ―３
１）で示される化合物５重量部、バインダ樹脂としてビ
スフェノールＡ型―ビフェニル共重合ポリカーボネート
（商品名ＢＰ−Ｐｃ：出光興産製、下記に構造式を示
す）１０００重量部とをジクロロメタン７０００重量部
に溶解し、電荷輸送層塗布液を調製した。
【００３６】
【化２０】
【００３７】以上の塗布液を用いて上述支持体上に電荷
発生層、電荷輸送層を順次Ｄｉｐ法にて形成し、感光体
を作製した。 実施例 ２ 実施例１の化学式（Ｉａ―１）で示される電荷輸送物質
に替えて、化学式（Ｉａ―３）で示される電荷輸送物質
を用いる他は実施例１と同様にして感光体を作製した。 実施例 ３ 実施例１の化学式（Ｉｂ―１）で示される電荷輸送物質
に替えて、化学式（Ｉｂ―２）で示される電荷輸送物質
を用いる他は実施例１と同様にして感光体を作製した。 実施例 ４ 実施例１の化学式（II―１）で示されるトコフェロール
化合物に替えて、化学式（II―３）で示されるトコフェ
ロール化合物を用いる他は実施例１と同様にして感光体
を作製した。 実施例 ５ 実施例１の化学式（III ―３１）で示される酸化防止剤
に替えて、化学式（III ―１６）で示される酸化防止剤
を用いる他は実施例１と同様にして感光体を作製した。 実施例 ６ 実施例１の化学式（III ―３１）で示される酸化防止剤
に替えて、化学式（III ―２６）で示される酸化防止剤
を用いる他は実施例１と同様にして感光体を作製した。 実施例 ７ 実施例１のビスフェノールＡ型―ビフェニル共重合ポリ
カーボネートで示されるバインダ樹脂に替えてビスフェ
ノールＺ型ポリカーボネート（商品名 ＰＣＺ３００：
三菱瓦斯化学製）を用いる他は、実施例１と同様にして
感光体を作製した。 実施例 ８ 実施例１のビスフェノールＡ型―ビフェニル共重合ポリ
カーボネートで示されるバインダ樹脂に替えてビスフェ
ノールＡ型ポリカーボネート（商品名 パーンライトＬ
―１２２５：帝人化成製）を用いる他は、実施例１と同
様にして感光体を作製した。 比較例 １ 実施例１の化学式（II−１）に示されるトコフェロール
化合物と化学式（III―３１）で示される酸化防止剤を
配合しない他は実施例１と同様にして感光体を作製し
た。 比較例 ２ 実施例１の化学式（II−１）に示されるトコフェロール
化合物を配合しない他は実施例１と同様にして感光体を
作製した。 比較例 ３ 実施例１の化学式（III −３１）で示される酸化防止剤
を配合しない他は実施例１と同様にして感光体を作製し
た。 比較例 ４ 実施例２の化学式（II−１）に示されるトコフェロール
化合物を配合しない他は実施例２と同様にして感光体を
作製した。 比較例 ５ 実施例２の化学式（III −３１）で示される酸化防止剤
を配合しない他は実施例２と同様にして感光体を作製し
た。 比較例 ６ 実施例７の化学式（II−１）に示されるトコフェロール
化合物を配合しない他は実施例７と同様にして感光体を
作製した。 比較例 ７ 実施例８の化学式（III −３１）で示される酸化防止剤
を配合しない他は実施例８と同様にして感光体を作製し
た。
発生層、電荷輸送層を順次Ｄｉｐ法にて形成し、感光体
を作製した。 実施例 ２ 実施例１の化学式（Ｉａ―１）で示される電荷輸送物質
に替えて、化学式（Ｉａ―３）で示される電荷輸送物質
を用いる他は実施例１と同様にして感光体を作製した。 実施例 ３ 実施例１の化学式（Ｉｂ―１）で示される電荷輸送物質
に替えて、化学式（Ｉｂ―２）で示される電荷輸送物質
を用いる他は実施例１と同様にして感光体を作製した。 実施例 ４ 実施例１の化学式（II―１）で示されるトコフェロール
化合物に替えて、化学式（II―３）で示されるトコフェ
ロール化合物を用いる他は実施例１と同様にして感光体
を作製した。 実施例 ５ 実施例１の化学式（III ―３１）で示される酸化防止剤
に替えて、化学式（III ―１６）で示される酸化防止剤
を用いる他は実施例１と同様にして感光体を作製した。 実施例 ６ 実施例１の化学式（III ―３１）で示される酸化防止剤
に替えて、化学式（III ―２６）で示される酸化防止剤
を用いる他は実施例１と同様にして感光体を作製した。 実施例 ７ 実施例１のビスフェノールＡ型―ビフェニル共重合ポリ
カーボネートで示されるバインダ樹脂に替えてビスフェ
ノールＺ型ポリカーボネート（商品名 ＰＣＺ３００：
三菱瓦斯化学製）を用いる他は、実施例１と同様にして
感光体を作製した。 実施例 ８ 実施例１のビスフェノールＡ型―ビフェニル共重合ポリ
カーボネートで示されるバインダ樹脂に替えてビスフェ
ノールＡ型ポリカーボネート（商品名 パーンライトＬ
―１２２５：帝人化成製）を用いる他は、実施例１と同
様にして感光体を作製した。 比較例 １ 実施例１の化学式（II−１）に示されるトコフェロール
化合物と化学式（III―３１）で示される酸化防止剤を
配合しない他は実施例１と同様にして感光体を作製し
た。 比較例 ２ 実施例１の化学式（II−１）に示されるトコフェロール
化合物を配合しない他は実施例１と同様にして感光体を
作製した。 比較例 ３ 実施例１の化学式（III −３１）で示される酸化防止剤
を配合しない他は実施例１と同様にして感光体を作製し
た。 比較例 ４ 実施例２の化学式（II−１）に示されるトコフェロール
化合物を配合しない他は実施例２と同様にして感光体を
作製した。 比較例 ５ 実施例２の化学式（III −３１）で示される酸化防止剤
を配合しない他は実施例２と同様にして感光体を作製し
た。 比較例 ６ 実施例７の化学式（II−１）に示されるトコフェロール
化合物を配合しない他は実施例７と同様にして感光体を
作製した。 比較例 ７ 実施例８の化学式（III −３１）で示される酸化防止剤
を配合しない他は実施例８と同様にして感光体を作製し
た。
【００３８】上述実施例と比較例で作製した感光体の電
子写真特性を評価した。連続使用時における電位変動を
評価する目的で、帯電機構・露光機構・除電機構の出力
を固定した複写機に各種感光体を搭載し、常温常湿（２
０℃，６０ＲＨ）の雰囲気でＡ３用紙５万枚のランニン
グ試験を行いランニング開始時の白紙電位（Ｖｗ）と黒
紙電位（Ｖｂ）を測定、ランニング終了時の各電位変化
量（ΔＶｗ，ΔＶｂ）を得た。さらに耐オゾン性を評価
する目的で各感光体をオゾン濃度１００ｐｐｍの環境下
に４時間暴露し、暴露前後の半減露光量を測定、比較し
た。
子写真特性を評価した。連続使用時における電位変動を
評価する目的で、帯電機構・露光機構・除電機構の出力
を固定した複写機に各種感光体を搭載し、常温常湿（２
０℃，６０ＲＨ）の雰囲気でＡ３用紙５万枚のランニン
グ試験を行いランニング開始時の白紙電位（Ｖｗ）と黒
紙電位（Ｖｂ）を測定、ランニング終了時の各電位変化
量（ΔＶｗ，ΔＶｂ）を得た。さらに耐オゾン性を評価
する目的で各感光体をオゾン濃度１００ｐｐｍの環境下
に４時間暴露し、暴露前後の半減露光量を測定、比較し
た。
【００３９】さらに耐強光疲労性を評価する目的で各感
光体に１０００ルクスの光を１時間照射し、一定帯電条
件下での照射前の初期帯電電位（Ｖｓ）を測定、照射終
了後の帯電電位変化量（ΔＶｓ）を得た。これらの結果
を表１に示す。
光体に１０００ルクスの光を１時間照射し、一定帯電条
件下での照射前の初期帯電電位（Ｖｓ）を測定、照射終
了後の帯電電位変化量（ΔＶｓ）を得た。これらの結果
を表１に示す。
【００４０】
【表１】
【００４１】上述の結果から明らかなように、感光層に
トコフェロール化合物と他の酸化防止剤を含まない感光
体は、オゾン暴露あるいは強光照射によって感光体特性
が低下し実機でのランニング試験による電位変動は実用
の範囲から逸脱している。また実施例１，７，８の結果
からわかるようにバインダ樹脂としてビスフェノールＡ
型―ビフェニル共重合ポリカーボネートを使用すると卓
越した安定性が得られる。
トコフェロール化合物と他の酸化防止剤を含まない感光
体は、オゾン暴露あるいは強光照射によって感光体特性
が低下し実機でのランニング試験による電位変動は実用
の範囲から逸脱している。また実施例１，７，８の結果
からわかるようにバインダ樹脂としてビスフェノールＡ
型―ビフェニル共重合ポリカーボネートを使用すると卓
越した安定性が得られる。
【００４２】
【発明の効果】この発明によれば感光層中にフタロシア
ニンからなる電荷発生物質、化学式（Ｉａ−１）、（Ｉ
ａ−３）、（Ｉｂ−１）、（Ｉｂ−２）で示される化合
物の少なくとも一種からなる電荷輸送物質、化学式（II
−１）、（II−３）で示されるトコフェロール化合物の
一種が少なくとも含有される酸化防止剤の混合物を含む
ので、電子写真用感光体を使用する際に発生するオゾン
あるいは強光照射によって特性の変化がなく連続使用に
おける特性の安定性に優れる電子写真用感光体が得られ
る。
ニンからなる電荷発生物質、化学式（Ｉａ−１）、（Ｉ
ａ−３）、（Ｉｂ−１）、（Ｉｂ−２）で示される化合
物の少なくとも一種からなる電荷輸送物質、化学式（II
−１）、（II−３）で示されるトコフェロール化合物の
一種が少なくとも含有される酸化防止剤の混合物を含む
ので、電子写真用感光体を使用する際に発生するオゾン
あるいは強光照射によって特性の変化がなく連続使用に
おける特性の安定性に優れる電子写真用感光体が得られ
る。
【図１】この発明の実施例に係る正帯電単層型電子写真
用感光体を示す断面図
用感光体を示す断面図
【図２】この発明の実施例に係る負帯電積層型電子写真
用感光体を示す断面図
用感光体を示す断面図
【図３】この発明の実施例に係る正帯電積層型電子写真
用感光体を示す断面図
用感光体を示す断面図
１ 導電性基体 ３ 電荷発生物質 ４ 電荷発生層 ５ 電荷輸送物質 ６ 電荷輸送層 ７ 被覆層 ２０ 感光層 ２１ 感光層 ２２ 感光層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−213865（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−259764（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−276158（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−29955（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−173653（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−75397（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−251848（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−166547（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−11861（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−230053（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−163457（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−18356（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−19160（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−102684（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−273953（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−102682（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−139485（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−257866（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−278061（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−289389（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G03G 5/00 ＣＡ（ＳＴＮ)
Claims (3)
- 【請求項１】導電性基体上に感光層を有する電子写真用
感光体おいて、感光層中にフタロシアニンからなる電荷
発生物質、化学式（Ｉａ−１）、（Ｉａ−３）、（Ｉｂ
−１）、（Ｉｂ−２）で示される化合物の少なくとも一
種からなる電荷輸送物質、化学式（II−１）、（II−
３）で示されるトコフェロール化合物の一種が少なくと
も含有される酸化防止剤の混合物を含むことを特徴とす
る電子写真用感光体。【化１】 【化２】 【化３】 - 【請求項２】請求項１記載の電子写真用感光体におい
て、トコフェロール化合物とともに用いられる酸化防止
剤は構造式（III―１６）、（III―２６）、（III―３
１）に示される化合物の少なくとも一種であることを特
徴とする電子写真用感光体。 【化４】 【化５】 - 【請求項３】請求項１または２記載の電子写真用感光体
において、前記フタロシアニンが一般式（IV−１）で示
される無金属フタロシアニンからなることを特徴とする
電子写真用感光体。 【化６】
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|---|---|---|---|
| JP29411494A JP3265870B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 電子写真用感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29411494A JP3265870B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 電子写真用感光体 |
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|---|---|
| JPH08152728A JPH08152728A (ja) | 1996-06-11 |
| JP3265870B2 true JP3265870B2 (ja) | 2002-03-18 |
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ID=17803476
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP29411494A Expired - Fee Related JP3265870B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 電子写真用感光体 |
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|---|---|
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| JPH06102682A (ja) * | 1992-09-24 | 1994-04-15 | Kao Corp | 電子写真感光体 |
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-
1994
- 1994-11-29 JP JP29411494A patent/JP3265870B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
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