JPH08160641A - 電子写真用感光体 - Google Patents
電子写真用感光体Info
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- JPH08160641A JPH08160641A JP30257894A JP30257894A JPH08160641A JP H08160641 A JPH08160641 A JP H08160641A JP 30257894 A JP30257894 A JP 30257894A JP 30257894 A JP30257894 A JP 30257894A JP H08160641 A JPH08160641 A JP H08160641A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】近赤外域の波長光を露光光とする電子写真装置
に好適に用いられ、長期間使用しても特性が安定で，良
好な画像が安定して得られる有機系の電子写真用感光体
を提供する。 【構成】導電性基体１上に、フタロシアニン化合物を含
む電荷発生層２を設け、その上に一般式（Ｉ）で示され
る化合物を含み、かつ、トコフェロール化合物または／
および構造式（ＩＩＩ−１６）などで示される酸化防止
剤の添加されている電荷輸送層３を形成して感光体とす
る。 ［式（Ｉ）中、Ｒ１〜Ｒ３はアリール基，アルキル基，
アリレン基を，Ｒ４は水素原子，ハロゲン原子，水酸
基，アミノ基，アルキル基を表す］。
に好適に用いられ、長期間使用しても特性が安定で，良
好な画像が安定して得られる有機系の電子写真用感光体
を提供する。 【構成】導電性基体１上に、フタロシアニン化合物を含
む電荷発生層２を設け、その上に一般式（Ｉ）で示され
る化合物を含み、かつ、トコフェロール化合物または／
および構造式（ＩＩＩ−１６）などで示される酸化防止
剤の添加されている電荷輸送層３を形成して感光体とす
る。 ［式（Ｉ）中、Ｒ１〜Ｒ３はアリール基，アルキル基，
アリレン基を，Ｒ４は水素原子，ハロゲン原子，水酸
基，アミノ基，アルキル基を表す］。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真用感光体に
関し、詳しくは導電性基体上に有機材料を主要成分とす
る少なくとも電荷発生層，電荷輸送層からなる感光層を
備え、半導体レーザー光のような近赤外域の波長光を露
光光とする電子写真装置，例えばプリンターに好適な積
層型の電子写真用有機感光体に関する。
関し、詳しくは導電性基体上に有機材料を主要成分とす
る少なくとも電荷発生層，電荷輸送層からなる感光層を
備え、半導体レーザー光のような近赤外域の波長光を露
光光とする電子写真装置，例えばプリンターに好適な積
層型の電子写真用有機感光体に関する。
【０００２】
【従来の技術】電子写真用感光体は導電性基体上に光導
電性材料を含んでなる感光層を積層した構造を基本構成
とする。光導電性材料としては、従来、Ｓｅ，Ｓｅ合
金，ＣｄＳ，ＺｎＳなどの無機系の材料が多用されてき
たが、近年、材料の多様性，塗工法により感光層を形成
できることによる生産性の高さ，熱安定性，安全性，可
とう性，などの利点により、有機系材料が着目され、有
機系光導電性材料を含んでなる感光層を備えた有機感光
体の開発，実用化が活発に進められている。
電性材料を含んでなる感光層を積層した構造を基本構成
とする。光導電性材料としては、従来、Ｓｅ，Ｓｅ合
金，ＣｄＳ，ＺｎＳなどの無機系の材料が多用されてき
たが、近年、材料の多様性，塗工法により感光層を形成
できることによる生産性の高さ，熱安定性，安全性，可
とう性，などの利点により、有機系材料が着目され、有
機系光導電性材料を含んでなる感光層を備えた有機感光
体の開発，実用化が活発に進められている。
【０００３】なかでも、感光層を光を受容して電荷キャ
リアを発生する電荷発生層と発生した電荷キャリアを輸
送する電荷輸送層とに分けて積層する，いわゆる積層型
感光体は、各層をそれぞれの機能に最適な材料で形成し
て組み合わせることが可能で機能設計が容易であるとい
う利点から、開発の主流となっている。有機感光体にお
いては、通常、その各構成層が機能材料と樹脂バインダ
ーとを有機溶媒に分散，溶解して調製した塗布液を塗布
して形成される。ところが、これらの塗布液が光暴露に
より変質し変色劣化するという問題があった。また、有
機感光体を実用条件で長時間使用すると、帯電電位の低
下，残留電位の上昇，感度の低下などの問題が発生す
る。これらの諸問題の原因として、感光体が電子写真装
置内で画像形成プロセスにおけるコロナ放電による帯電
工程，転写工程などで発生するオゾンに曝されること、
電子写真装置のメンテナンス時に強い外光に曝されるこ
とが挙げられる。これらの外的要因が上述の諸特性に与
える影響は、感光体をオゾン雰囲気中に放置する，ある
いは感光体に所定光量の強い光を照射するなどの実験的
方法で確認できる。
リアを発生する電荷発生層と発生した電荷キャリアを輸
送する電荷輸送層とに分けて積層する，いわゆる積層型
感光体は、各層をそれぞれの機能に最適な材料で形成し
て組み合わせることが可能で機能設計が容易であるとい
う利点から、開発の主流となっている。有機感光体にお
いては、通常、その各構成層が機能材料と樹脂バインダ
ーとを有機溶媒に分散，溶解して調製した塗布液を塗布
して形成される。ところが、これらの塗布液が光暴露に
より変質し変色劣化するという問題があった。また、有
機感光体を実用条件で長時間使用すると、帯電電位の低
下，残留電位の上昇，感度の低下などの問題が発生す
る。これらの諸問題の原因として、感光体が電子写真装
置内で画像形成プロセスにおけるコロナ放電による帯電
工程，転写工程などで発生するオゾンに曝されること、
電子写真装置のメンテナンス時に強い外光に曝されるこ
とが挙げられる。これらの外的要因が上述の諸特性に与
える影響は、感光体をオゾン雰囲気中に放置する，ある
いは感光体に所定光量の強い光を照射するなどの実験的
方法で確認できる。
【０００４】上述の諸問題を解決するために、種々の酸
化防止剤や紫外線吸収剤を感光層用塗布液に添加し、感
光層に含有させることが行われてきた。
化防止剤や紫外線吸収剤を感光層用塗布液に添加し、感
光層に含有させることが行われてきた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
諸問題を全て完全に解決し得る技術が確立されていない
のが現状である。この発明は、このような現状に鑑みて
なされたものであって、感光層用塗布液が安定してお
り、そのような安定した塗布液を用いて、長期間使用し
ても特性が安定で、良好な画像が安定して得られる，半
導体レーザー光のような近赤外域の波長光を露光光とす
る電子写真装置，例えばプリンターに好適な感光体を提
供することを解決すべき課題とする。
諸問題を全て完全に解決し得る技術が確立されていない
のが現状である。この発明は、このような現状に鑑みて
なされたものであって、感光層用塗布液が安定してお
り、そのような安定した塗布液を用いて、長期間使用し
ても特性が安定で、良好な画像が安定して得られる，半
導体レーザー光のような近赤外域の波長光を露光光とす
る電子写真装置，例えばプリンターに好適な感光体を提
供することを解決すべき課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、この発明
によれば、導電性基体上に少なくとも電荷発生層，電荷
輸送層よりなる積層構造の感光層を備えてなる電子写真
用感光体において、前記電荷発生層がフタロシアニン化
合物を含有し、前記電荷輸送層が下記一般式（Ｉ）で示
される化合物のうちの少なくとも一種を含有し、かつ、
下記一般式（ＩＩ）で示されるトコフェロール化合物の
うちの少なくとも一種が添加されている感光体とするこ
とによって解決される。
によれば、導電性基体上に少なくとも電荷発生層，電荷
輸送層よりなる積層構造の感光層を備えてなる電子写真
用感光体において、前記電荷発生層がフタロシアニン化
合物を含有し、前記電荷輸送層が下記一般式（Ｉ）で示
される化合物のうちの少なくとも一種を含有し、かつ、
下記一般式（ＩＩ）で示されるトコフェロール化合物の
うちの少なくとも一種が添加されている感光体とするこ
とによって解決される。
【０００７】
【化８】
【０００８】［式（Ｉ）中、Ｒ1 ，Ｒ2 ，Ｒ3 は置換ま
たは無置換のアリール基，アルキル基，アリレン基のう
ちのいずれかを表し、Ｒ4 は水素原子，ハロゲン原子，
水酸基，アミノ基，アルキル基のうちのいずれかを表
す］。
たは無置換のアリール基，アルキル基，アリレン基のう
ちのいずれかを表し、Ｒ4 は水素原子，ハロゲン原子，
水酸基，アミノ基，アルキル基のうちのいずれかを表
す］。
【０００９】
【化９】
【００１０】［式（ＩＩ）中、Ｒ5 ，Ｒ6 ，Ｒ7 ，
Ｒ8 ，Ｒ9 は水素原子，ハロゲン原子，水酸基，アミノ
基，アルキル基のうちのいずれかを表す］。また、導電
性基体上に少なくとも電荷発生層，電荷輸送層よりなる
積層構造の感光層を備えてなる電子写真用感光体におい
て、前記電荷発生層がフタロシアニン化合物を含有し、
前記電荷輸送層が前記一般式（Ｉ）で示される化合物の
うちの少なくとも一種を含有し、かつ、下記構造式（Ｉ
ＩＩ−１）ないし（ＩＩＩ−３３）で示される化合物の
うちの少なくとも一種が添加されている感光体とするこ
とによって解決される。
Ｒ8 ，Ｒ9 は水素原子，ハロゲン原子，水酸基，アミノ
基，アルキル基のうちのいずれかを表す］。また、導電
性基体上に少なくとも電荷発生層，電荷輸送層よりなる
積層構造の感光層を備えてなる電子写真用感光体におい
て、前記電荷発生層がフタロシアニン化合物を含有し、
前記電荷輸送層が前記一般式（Ｉ）で示される化合物の
うちの少なくとも一種を含有し、かつ、下記構造式（Ｉ
ＩＩ−１）ないし（ＩＩＩ−３３）で示される化合物の
うちの少なくとも一種が添加されている感光体とするこ
とによって解決される。
【００１１】
【化１０】
【００１２】
【化１１】
【００１３】
【化１２】
【００１４】
【化１３】
【００１５】
【化１４】
【００１６】さらにまた、導電性基体上に少なくとも電
荷発生層，電荷輸送層よりなる積層構造の感光層を備え
てなる電子写真用感光体において、前記電荷発生層がフ
タロシアニン化合物を含有し、前記電荷輸送層が前記一
般式（Ｉ）で示される化合物のうちの少なくとも一種を
含有し、かつ、前記一般式（ＩＩ）で示されるトコフェ
ロール化合物のうちの少なくとも一種と前記構造式（Ｉ
ＩＩ−１）ないし（ＩＩＩ−３３）で示される化合物の
うちの少なくとも一種とが添加されている感光体とする
ことによって解決される。
荷発生層，電荷輸送層よりなる積層構造の感光層を備え
てなる電子写真用感光体において、前記電荷発生層がフ
タロシアニン化合物を含有し、前記電荷輸送層が前記一
般式（Ｉ）で示される化合物のうちの少なくとも一種を
含有し、かつ、前記一般式（ＩＩ）で示されるトコフェ
ロール化合物のうちの少なくとも一種と前記構造式（Ｉ
ＩＩ−１）ないし（ＩＩＩ−３３）で示される化合物の
うちの少なくとも一種とが添加されている感光体とする
ことによって解決される。
【００１７】この発明において、導電性基体としては、
例えばアルミニウム合金製円筒やアルミニウム蒸着フィ
ルム、あるいはこれらの表面に陽極酸化皮膜や樹脂皮膜
を形成して表面修飾が施されたものが用いられる。表面
修飾に用いられる樹脂皮膜材料としては、カゼイン，ポ
リビニルアルコール，ポリアミド，メラニン，セルロー
スなどの絶縁性高分子、ポリチオフェン，ポリピロー
ル，ポリアニリンなどの導電性高分子、あるいはこれら
の高分子に金属酸化物粉末，低分子化合物を含有させた
ものが挙げられる。
例えばアルミニウム合金製円筒やアルミニウム蒸着フィ
ルム、あるいはこれらの表面に陽極酸化皮膜や樹脂皮膜
を形成して表面修飾が施されたものが用いられる。表面
修飾に用いられる樹脂皮膜材料としては、カゼイン，ポ
リビニルアルコール，ポリアミド，メラニン，セルロー
スなどの絶縁性高分子、ポリチオフェン，ポリピロー
ル，ポリアニリンなどの導電性高分子、あるいはこれら
の高分子に金属酸化物粉末，低分子化合物を含有させた
ものが挙げられる。
【００１８】電荷発生層は、電荷発生材と樹脂バインダ
ーにより構成される。電荷発生材としては、フタロシア
ニン化合物が用いられ、具体例としては下記具体例（Ｉ
Ｖ−１）〜（ＩＶ−６）に示すような化合物が挙げられ
る。電荷発生層用の樹脂バインダーとしては、ポリカー
ボネート，ポリエステル，ポリアミド，ポリウレタン，
エポキシ，ポリビニルブチラール，ポリビニルアセター
ル，フェノキシ樹脂，シリコーン樹脂，アクリル樹脂，
塩化ビニル樹脂，塩化ビニリデン樹脂，酢酸ビニル樹
脂，ホマール樹脂，セルロース樹脂、またはこれらの共
重合体やこれらのハロゲン化物，シアノエチル化物が用
いられる。
ーにより構成される。電荷発生材としては、フタロシア
ニン化合物が用いられ、具体例としては下記具体例（Ｉ
Ｖ−１）〜（ＩＶ−６）に示すような化合物が挙げられ
る。電荷発生層用の樹脂バインダーとしては、ポリカー
ボネート，ポリエステル，ポリアミド，ポリウレタン，
エポキシ，ポリビニルブチラール，ポリビニルアセター
ル，フェノキシ樹脂，シリコーン樹脂，アクリル樹脂，
塩化ビニル樹脂，塩化ビニリデン樹脂，酢酸ビニル樹
脂，ホマール樹脂，セルロース樹脂、またはこれらの共
重合体やこれらのハロゲン化物，シアノエチル化物が用
いられる。
【００１９】
【化１５】
【００２０】電荷輸送層は、電荷輸送材と樹脂バインダ
ーを主要成分とし、これに塗布液変色防止剤，酸化防止
剤，あるいは塗布液変色防止剤と酸化防止剤とが合わせ
て添加されて構成される。電荷輸送材としては、この発
明に係わる前記一般式（Ｉ）で示される化合物のうちの
少なくとも一種が用いられる。具体的には、下記具体例
（Ｉ−１）〜（Ｉ−６）に示す各種ヒドラゾン系化合物
およびこれらの誘導体を単独または組み合わせて混合し
て用いられる。電荷輸送層用の樹脂バインダーとして
は、ポリカーボネート，ポリスチレン，ポリフェニレン
エーテルアクリル樹脂などが用いられる。特に、樹脂バ
インダーとしてビスフェノールＡ型−ビフェニール共重
合ポリカーボネートを用いた場合、添加される塗布液変
色防止剤，酸化防止剤の効果が著しくなり好適である。
ーを主要成分とし、これに塗布液変色防止剤，酸化防止
剤，あるいは塗布液変色防止剤と酸化防止剤とが合わせ
て添加されて構成される。電荷輸送材としては、この発
明に係わる前記一般式（Ｉ）で示される化合物のうちの
少なくとも一種が用いられる。具体的には、下記具体例
（Ｉ−１）〜（Ｉ−６）に示す各種ヒドラゾン系化合物
およびこれらの誘導体を単独または組み合わせて混合し
て用いられる。電荷輸送層用の樹脂バインダーとして
は、ポリカーボネート，ポリスチレン，ポリフェニレン
エーテルアクリル樹脂などが用いられる。特に、樹脂バ
インダーとしてビスフェノールＡ型−ビフェニール共重
合ポリカーボネートを用いた場合、添加される塗布液変
色防止剤，酸化防止剤の効果が著しくなり好適である。
【００２１】
【化１６】
【００２２】
【化１７】
【００２３】塗布液変色防止剤，酸化防止剤としては前
記一般式（ＩＩ）で示される化合物が用いられ、具体的
には下記具体例（ＩＩ−１）〜（ＩＩ−４）に示す化合
物が挙げられる。また、酸化防止剤としては、前記構造
式（ＩＩＩ−１）〜（ＩＩＩ−３３）で示した化合物が
用いられる。
記一般式（ＩＩ）で示される化合物が用いられ、具体的
には下記具体例（ＩＩ−１）〜（ＩＩ−４）に示す化合
物が挙げられる。また、酸化防止剤としては、前記構造
式（ＩＩＩ−１）〜（ＩＩＩ−３３）で示した化合物が
用いられる。
【００２４】
【化１８】
【００２５】
【化１９】
【００２６】
【作用】フタロシアニン化合物は半導体レーザー光のよ
うな近赤外域の波長光に対して感度を有するので、積層
型感光体の電荷発生層に電荷発生材としてフタロシアニ
ン化合物を用いることにより、このような光を露光光と
する電子写真装置，例えば半導体レーザープリンターに
好適な感光体が得られる。また、電荷輸送層に電荷輸送
材として前記一般式（Ｉ）で示されるような化合物を用
い、前記一般式（ＩＩ）で示される化合物を添加する
と、塗布液の変色劣化が防止され、また、得られた感光
体のオゾン劣化，光劣化を防止することができる。ま
た、電荷輸送層に前記構造式（ＩＩＩ−１）〜（ＩＩＩ
−３３）で示される化合物を添加すると感光体の酸化劣
化を防止することができる。また、電荷輸送層に前記一
般式（ＩＩ）で示される化合物と前記構造式（ＩＩＩ−
１）〜（ＩＩＩ−３３）で示される化合物とを合わせて
添加すると、前述のような塗布液の変色劣化および感光
体のオゾン劣化，光劣化を防止する効果が増大する。
うな近赤外域の波長光に対して感度を有するので、積層
型感光体の電荷発生層に電荷発生材としてフタロシアニ
ン化合物を用いることにより、このような光を露光光と
する電子写真装置，例えば半導体レーザープリンターに
好適な感光体が得られる。また、電荷輸送層に電荷輸送
材として前記一般式（Ｉ）で示されるような化合物を用
い、前記一般式（ＩＩ）で示される化合物を添加する
と、塗布液の変色劣化が防止され、また、得られた感光
体のオゾン劣化，光劣化を防止することができる。ま
た、電荷輸送層に前記構造式（ＩＩＩ−１）〜（ＩＩＩ
−３３）で示される化合物を添加すると感光体の酸化劣
化を防止することができる。また、電荷輸送層に前記一
般式（ＩＩ）で示される化合物と前記構造式（ＩＩＩ−
１）〜（ＩＩＩ−３３）で示される化合物とを合わせて
添加すると、前述のような塗布液の変色劣化および感光
体のオゾン劣化，光劣化を防止する効果が増大する。
【００２７】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。図１および図２は、この発明に係わ
る感光体の構成を示す模式的断面図である。図１は負帯
電積層型感光体で、導電性基体１上に電荷発生層２，電
荷輸送層３が順次積層された構成であり、図２は正帯電
積層型感光体で、導電性基体１上に電荷輸送層３，電荷
発生層２，保護層４が順次積層された構成である。保護
層４は薄膜である電荷発生層２を保護するために設けら
れる。以下の実施例は、図１に示した負帯電積層型感光
体の場合について述べるが、この発明はこれに限定され
るものではない。
しながら説明する。図１および図２は、この発明に係わ
る感光体の構成を示す模式的断面図である。図１は負帯
電積層型感光体で、導電性基体１上に電荷発生層２，電
荷輸送層３が順次積層された構成であり、図２は正帯電
積層型感光体で、導電性基体１上に電荷輸送層３，電荷
発生層２，保護層４が順次積層された構成である。保護
層４は薄膜である電荷発生層２を保護するために設けら
れる。以下の実施例は、図１に示した負帯電積層型感光
体の場合について述べるが、この発明はこれに限定され
るものではない。
【００２８】実施例１ 外径６０ｍｍ，長さ３１０ｍｍ，肉厚１ｍｍのアルミニ
ウム合金製円筒の外周面に、数平均分子量１０万のポリ
アミド（（株）ダイセル−ヒュルス製；商品名「Ｔ１７
１」）４重量部とスチレン−マレイン酸樹脂（ＢＡＳＦ
ＪａｐａｎＬｔｄ．製；商品名「スプラパールＡ
Ｐ」）１重量部をメタノール２００重量部と１−ブタノ
ール１００重量部との混合溶媒に溶解させ調製した樹脂
皮膜塗布液を浸漬塗布して、膜厚０．１μｍの樹脂皮膜
を形成して導電性基体とする。
ウム合金製円筒の外周面に、数平均分子量１０万のポリ
アミド（（株）ダイセル−ヒュルス製；商品名「Ｔ１７
１」）４重量部とスチレン−マレイン酸樹脂（ＢＡＳＦ
ＪａｐａｎＬｔｄ．製；商品名「スプラパールＡ
Ｐ」）１重量部をメタノール２００重量部と１−ブタノ
ール１００重量部との混合溶媒に溶解させ調製した樹脂
皮膜塗布液を浸漬塗布して、膜厚０．１μｍの樹脂皮膜
を形成して導電性基体とする。
【００２９】この導電性基体上に、電荷発生材としての
具体例（ＩＶ−１）に示した無金属フタロシアニン５重
量部と樹脂バインダーとしてのポリビニルアセタール
（積水化学工業（株）製；商品名「エスレックＫＳ−
１）５重量部とをジクロロメタン７００重量部と混合
し、３時間混合機により混練して調製した塗布液を浸漬
塗布して、膜厚０．３μｍの電荷発生層を形成した。
具体例（ＩＶ−１）に示した無金属フタロシアニン５重
量部と樹脂バインダーとしてのポリビニルアセタール
（積水化学工業（株）製；商品名「エスレックＫＳ−
１）５重量部とをジクロロメタン７００重量部と混合
し、３時間混合機により混練して調製した塗布液を浸漬
塗布して、膜厚０．３μｍの電荷発生層を形成した。
【００３０】この電荷発生層上に、電荷輸送材としての
具体例（Ｉ−３）に示した化合物１０００重量部，樹脂
バインダーとしてのビスフェノールＡ型−ビフェニル共
重合ポリカーボネート（出光興産（株）製；商品名「Ｂ
Ｐ−Ｐｃ」）１０００重量部，具体例（ＩＩ−１）に示
した化合物２０重量部，酸化防止剤としての構造式（Ｉ
ＩＩ−１６）に示した化合物５０重量部をジクロロメタ
ン７０００重量部に溶解した塗布液を浸漬塗布して、膜
厚２０μｍの電荷輸送層を形成して感光体とした。
具体例（Ｉ−３）に示した化合物１０００重量部，樹脂
バインダーとしてのビスフェノールＡ型−ビフェニル共
重合ポリカーボネート（出光興産（株）製；商品名「Ｂ
Ｐ−Ｐｃ」）１０００重量部，具体例（ＩＩ−１）に示
した化合物２０重量部，酸化防止剤としての構造式（Ｉ
ＩＩ−１６）に示した化合物５０重量部をジクロロメタ
ン７０００重量部に溶解した塗布液を浸漬塗布して、膜
厚２０μｍの電荷輸送層を形成して感光体とした。
【００３１】実施例２ 実施例１において、電荷輸送層に用いる電荷輸送材を具
体例（Ｉ−１）に代えたこと以外は、実施例１と同様に
して感光体を作製した。 実施例３ 実施例１において、電荷輸送層に用いる電荷輸送材を具
体例（Ｉ−２）に代えたこと以外は、実施例１と同様に
して感光体を作製した。
体例（Ｉ−１）に代えたこと以外は、実施例１と同様に
して感光体を作製した。 実施例３ 実施例１において、電荷輸送層に用いる電荷輸送材を具
体例（Ｉ−２）に代えたこと以外は、実施例１と同様に
して感光体を作製した。
【００３２】実施例４ 実施例１において、電荷輸送層用塗布液に配合した具体
例（ＩＩ−１）の化合物を具体例（ＩＩ−３）の化合物
に代えたこと以外は、実施例１と同様にして感光体を作
製した。 実施例５ 実施例１において、電荷輸送層用塗布液に酸化防止剤と
して配合する化合物を構造式（ＩＩＩ−１６）から構造
式（ＩＩＩ−１）に代えたこと以外は、実施例１と同様
にして感光体を作製した。
例（ＩＩ−１）の化合物を具体例（ＩＩ−３）の化合物
に代えたこと以外は、実施例１と同様にして感光体を作
製した。 実施例５ 実施例１において、電荷輸送層用塗布液に酸化防止剤と
して配合する化合物を構造式（ＩＩＩ−１６）から構造
式（ＩＩＩ−１）に代えたこと以外は、実施例１と同様
にして感光体を作製した。
【００３３】実施例６ 実施例２において、電荷輸送層用塗布液に酸化防止剤と
して配合する化合物を構造式（ＩＩＩ−１６）から構造
式（ＩＩＩ−２０）に代えたこと以外は、実施例２と同
様にして感光体を作製した。 実施例７ 実施例１において、電荷輸送層の樹脂バインダーをビス
フェノールＺ型ポリカーボネート（三菱瓦斯化学（株）
製；商品名「ＰＣＺ３００」）に代えたこと以外は、実
施例１と同様にして感光体を作製した。
して配合する化合物を構造式（ＩＩＩ−１６）から構造
式（ＩＩＩ−２０）に代えたこと以外は、実施例２と同
様にして感光体を作製した。 実施例７ 実施例１において、電荷輸送層の樹脂バインダーをビス
フェノールＺ型ポリカーボネート（三菱瓦斯化学（株）
製；商品名「ＰＣＺ３００」）に代えたこと以外は、実
施例１と同様にして感光体を作製した。
【００３４】実施例８ 実施例１において、電荷輸送層の樹脂バインダーをビス
フェノールＡ型ポリカーボネート（帝人化成（株）製；
商品名「パーンライトＬ−１２２５」）に代えたこと以
外は、実施例１と同様にして感光体を作製した。 実施例９ 実施例１において、電荷輸送層用塗布液に構造式（ＩＩ
Ｉ−１６）に示した化合物を配合しなかったこと以外
は、実施例１と同様にして感光体を作製した。
フェノールＡ型ポリカーボネート（帝人化成（株）製；
商品名「パーンライトＬ−１２２５」）に代えたこと以
外は、実施例１と同様にして感光体を作製した。 実施例９ 実施例１において、電荷輸送層用塗布液に構造式（ＩＩ
Ｉ−１６）に示した化合物を配合しなかったこと以外
は、実施例１と同様にして感光体を作製した。
【００３５】実施例１０ 実施例１において、電荷輸送層用塗布液に具体例（ＩＩ
−１）に示した化合物を配合しなかったこと以外は、実
施例１と同様にして感光体を作製した。 実施例１１ 実施例２において、電荷輸送層用塗布液に構造式（ＩＩ
Ｉ−１６）に示した化合物を配合しなかったこと以外
は、実施例２と同様にして感光体を作製した。
−１）に示した化合物を配合しなかったこと以外は、実
施例１と同様にして感光体を作製した。 実施例１１ 実施例２において、電荷輸送層用塗布液に構造式（ＩＩ
Ｉ−１６）に示した化合物を配合しなかったこと以外
は、実施例２と同様にして感光体を作製した。
【００３６】実施例１２ 実施例２において、電荷輸送層用塗布液に具体例（ＩＩ
−１）に示した化合物を配合しなかったこと以外は、実
施例２と同様にして感光体を作製した。 実施例１３ 実施例７において、電荷輸送層用塗布液に具体例（ＩＩ
−１）に示した化合物を配合しなかったこと以外は、実
施例７と同様にして感光体を作製した。
−１）に示した化合物を配合しなかったこと以外は、実
施例２と同様にして感光体を作製した。 実施例１３ 実施例７において、電荷輸送層用塗布液に具体例（ＩＩ
−１）に示した化合物を配合しなかったこと以外は、実
施例７と同様にして感光体を作製した。
【００３７】実施例１４ 実施例８において、電荷輸送層用塗布液に構造式（ＩＩ
Ｉ−１６）に示した化合物を配合しなかったこと以外
は、実施例８と同様にして感光体を作製した。 比較例１ 実施例１において、電荷輸送層用塗布液に具体例（ＩＩ
−１）に示した化合物および構造式（ＩＩＩ−１６）に
示した化合物を配合しなかったこと以外は、実施例１と
同様にして感光体を作製した。
Ｉ−１６）に示した化合物を配合しなかったこと以外
は、実施例８と同様にして感光体を作製した。 比較例１ 実施例１において、電荷輸送層用塗布液に具体例（ＩＩ
−１）に示した化合物および構造式（ＩＩＩ−１６）に
示した化合物を配合しなかったこと以外は、実施例１と
同様にして感光体を作製した。
【００３８】上述の実施例および比較例で使用した電荷
輸送層用塗布液の光による変色劣化を調査する目的で、
塗布液に１０００ルクスの白色光を２４時間照射し、変
色の度合いを目視により比較した。また、上述の実施例
および比較例の各感光体の電子写真特性を評価した。帯
電機構，露光機構，除電機構の出力を固定した半導体レ
ーザープリンターに各感光体を搭載し、常温常湿（温度
２０℃，相対湿度６０％）の雰囲気で、Ａ３用紙５万枚
に印字を行うランニング試験を実施し、ランニング開始
時の初期の白紙電位Ｖw ，黒紙電位Ｖb およびランニン
グ試験５万枚によるこれらの電位の変化量△Ｖw ，△Ｖ
b を測定した。
輸送層用塗布液の光による変色劣化を調査する目的で、
塗布液に１０００ルクスの白色光を２４時間照射し、変
色の度合いを目視により比較した。また、上述の実施例
および比較例の各感光体の電子写真特性を評価した。帯
電機構，露光機構，除電機構の出力を固定した半導体レ
ーザープリンターに各感光体を搭載し、常温常湿（温度
２０℃，相対湿度６０％）の雰囲気で、Ａ３用紙５万枚
に印字を行うランニング試験を実施し、ランニング開始
時の初期の白紙電位Ｖw ，黒紙電位Ｖb およびランニン
グ試験５万枚によるこれらの電位の変化量△Ｖw ，△Ｖ
b を測定した。
【００３９】さらに、耐オゾン性を評価する目的で、各
感光体をオゾン濃度１００ｐｐｍの環境下に４時間暴露
し、暴露前後の半減衰露光量を測定した。さらにまた、
耐強光疲労性を評価する目的で、各感光体に１０００ル
クスの白色光を１時間照射し、一定帯電条件下で照射前
の初期帯電位Ｖs および照射後の帯電位変化量△Ｖs を
測定した。
感光体をオゾン濃度１００ｐｐｍの環境下に４時間暴露
し、暴露前後の半減衰露光量を測定した。さらにまた、
耐強光疲労性を評価する目的で、各感光体に１０００ル
クスの白色光を１時間照射し、一定帯電条件下で照射前
の初期帯電位Ｖs および照射後の帯電位変化量△Ｖs を
測定した。
【００４０】これらの評価，測定結果を表１に示す。
【００４１】
【表１】
【００４２】表１に見られるように、実施例および比較
例の各感光体とも電荷発生層の電荷発生材としてフタロ
シアニンを含有し、電荷輸送層の電荷輸送材として前記
一般式（Ｉ）に示す化合物を含有しているので、初期特
性は良好で、半導体レーザー光に対する半減衰露光量は
小さく感度が優れている。前記一般式（ＩＩ）に示すト
コフェロール化合物および前記構造式（ＩＩＩ−１）〜
（ＩＩＩ−３３）に示す化合物を含んでいる実施例１〜
８の各感光体は、電荷輸送層用塗布液の光暴露による変
色は無く、ランニング試験，オゾン暴露，強光照射によ
る感光体の特性変動は極めて少なく安定している。前記
一般式（ＩＩ）に示すトコフェロール化合物および前記
構造式（ＩＩＩ−１）〜（ＩＩＩ−３３）に示す化合物
を含んでいない比較例１の感光体においては、光暴露に
より電荷輸送層用塗布液が変色し、ランニング試験，オ
ゾン暴露，強光照射による感光体の特性変動が非常に大
きい。前記一般式（ＩＩ）に示すトコフェロール化合物
を含んでいる実施例９，１１，１４の各感光体において
は、電荷輸送層用塗布液の光暴露により変色は認められ
ず、また、ランニング試験，オゾン暴露，強光照射によ
る感光体の特性変動は比較例１の感光体に比して小さ
い。前記構造式（ＩＩＩ−１）〜（ＩＩＩ−３３）に示
す化合物を含んでいる実施例１０，１２，１３の各感光
体おいては、電荷輸送層用塗布液の光暴露による変色は
あるが、ランニング試験、オゾン暴露，強光照射による
感光体の特性変動は比較例の感光体に比して少ない。電
荷輸送層に前記一般式（ＩＩ）に示すトコフェロール化
合物または／および前記構造式（ＩＩＩ−１）〜（ＩＩ
Ｉ−３３）に示す化合物を添加することによる効果は明
らかである。
例の各感光体とも電荷発生層の電荷発生材としてフタロ
シアニンを含有し、電荷輸送層の電荷輸送材として前記
一般式（Ｉ）に示す化合物を含有しているので、初期特
性は良好で、半導体レーザー光に対する半減衰露光量は
小さく感度が優れている。前記一般式（ＩＩ）に示すト
コフェロール化合物および前記構造式（ＩＩＩ−１）〜
（ＩＩＩ−３３）に示す化合物を含んでいる実施例１〜
８の各感光体は、電荷輸送層用塗布液の光暴露による変
色は無く、ランニング試験，オゾン暴露，強光照射によ
る感光体の特性変動は極めて少なく安定している。前記
一般式（ＩＩ）に示すトコフェロール化合物および前記
構造式（ＩＩＩ−１）〜（ＩＩＩ−３３）に示す化合物
を含んでいない比較例１の感光体においては、光暴露に
より電荷輸送層用塗布液が変色し、ランニング試験，オ
ゾン暴露，強光照射による感光体の特性変動が非常に大
きい。前記一般式（ＩＩ）に示すトコフェロール化合物
を含んでいる実施例９，１１，１４の各感光体において
は、電荷輸送層用塗布液の光暴露により変色は認められ
ず、また、ランニング試験，オゾン暴露，強光照射によ
る感光体の特性変動は比較例１の感光体に比して小さ
い。前記構造式（ＩＩＩ−１）〜（ＩＩＩ−３３）に示
す化合物を含んでいる実施例１０，１２，１３の各感光
体おいては、電荷輸送層用塗布液の光暴露による変色は
あるが、ランニング試験、オゾン暴露，強光照射による
感光体の特性変動は比較例の感光体に比して少ない。電
荷輸送層に前記一般式（ＩＩ）に示すトコフェロール化
合物または／および前記構造式（ＩＩＩ−１）〜（ＩＩ
Ｉ−３３）に示す化合物を添加することによる効果は明
らかである。
【００４３】また、実施例１と実施例７，８の感光体の
結果から判るように電荷輸送層の樹脂バインダーにビス
フェノールＡ型−ビフェニル共重合ポリカーボネートを
使用した感光体は卓越した安定性を有する。
結果から判るように電荷輸送層の樹脂バインダーにビス
フェノールＡ型−ビフェニル共重合ポリカーボネートを
使用した感光体は卓越した安定性を有する。
【００４４】
【発明の効果】この発明によれば、導電性基体上に少な
くとも電荷発生層，電荷輸送層よりなる積層構造の感光
層を備えてなる電子写真用感光体において、前記電荷発
生層にフタロシアニン化合物を含有させ、前記電荷輸送
層に前記一般式（Ｉ）で示される化合物のうちの少なく
とも一種を含有させ、かつ、添加物として、前記一般式
（ＩＩ）で示されるトコフェロール化合物のうちの少な
くとも一種を加えるか、または、前記構造式（ＩＩＩ−
１）〜（ＩＩＩ−３３）で示される化合物のうちの少な
くとも一種を加えるか、または、前記一般式（ＩＩ）で
示されるトコフェロール化合物の少なくとも一種と前記
構造式（ＩＩＩ−１）〜（ＩＩＩ−３３）で示される化
合物のうちの少なくとも一種とを加える。
くとも電荷発生層，電荷輸送層よりなる積層構造の感光
層を備えてなる電子写真用感光体において、前記電荷発
生層にフタロシアニン化合物を含有させ、前記電荷輸送
層に前記一般式（Ｉ）で示される化合物のうちの少なく
とも一種を含有させ、かつ、添加物として、前記一般式
（ＩＩ）で示されるトコフェロール化合物のうちの少な
くとも一種を加えるか、または、前記構造式（ＩＩＩ−
１）〜（ＩＩＩ−３３）で示される化合物のうちの少な
くとも一種を加えるか、または、前記一般式（ＩＩ）で
示されるトコフェロール化合物の少なくとも一種と前記
構造式（ＩＩＩ−１）〜（ＩＩＩ−３３）で示される化
合物のうちの少なくとも一種とを加える。
【００４５】電荷発生層にフタロシアニン化合物を含有
させ、電荷輸送層に前記一般式（Ｉ）で示される化合物
のうちの少なくとも一種を含有させることにより、半導
体レーザーのような近赤外域の波長光に高感度の感光体
が得られる。さらに、電荷輸送層に前記一般式（ＩＩ）
で示されるトコフェロール化合物を添加することにより
電荷輸送層用塗布液の変色劣化を防止することができ液
寿命が長くなるとともに、感光体特性の変動が少なくな
る。また、前記構造式（ＩＩＩ−１）〜（ＩＩＩ−３
３）で示される化合物のうちの少なくとも一種を加える
ことにより、感光体特性の変動が少なくなる。また、前
記一般式（ＩＩ）で示されるトコフェロール化合物の少
なくとも一種と前記構造式（ＩＩＩ−１）〜（ＩＩＩ−
３３）で示される化合物のうちの少なくとも一種とを加
えることにより、電荷輸送層用塗布液の変色劣化が防止
され、かつ、感光体特性の変動が大幅に少なくなる。
させ、電荷輸送層に前記一般式（Ｉ）で示される化合物
のうちの少なくとも一種を含有させることにより、半導
体レーザーのような近赤外域の波長光に高感度の感光体
が得られる。さらに、電荷輸送層に前記一般式（ＩＩ）
で示されるトコフェロール化合物を添加することにより
電荷輸送層用塗布液の変色劣化を防止することができ液
寿命が長くなるとともに、感光体特性の変動が少なくな
る。また、前記構造式（ＩＩＩ−１）〜（ＩＩＩ−３
３）で示される化合物のうちの少なくとも一種を加える
ことにより、感光体特性の変動が少なくなる。また、前
記一般式（ＩＩ）で示されるトコフェロール化合物の少
なくとも一種と前記構造式（ＩＩＩ−１）〜（ＩＩＩ−
３３）で示される化合物のうちの少なくとも一種とを加
えることにより、電荷輸送層用塗布液の変色劣化が防止
され、かつ、感光体特性の変動が大幅に少なくなる。
【００４６】以上述べたように、この発明によば、長期
間連続して使用しても特性が安定で、良好な画像が安定
して得られる，半導体レーザー光のような近赤外域の波
長光を露光光とするプリンターなどの電子写真装置に好
適な電子写真用感光体を得ることができる。
間連続して使用しても特性が安定で、良好な画像が安定
して得られる，半導体レーザー光のような近赤外域の波
長光を露光光とするプリンターなどの電子写真装置に好
適な電子写真用感光体を得ることができる。
【図１】この発明に係わる感光体の一実施例の構成を示
す模式的断面図
す模式的断面図
【図２】この発明に係わる感光体の異なる実施例の構成
を示す模式的断面図
を示す模式的断面図
１ 導電性基体 ２ 電荷発生層 ３ 電荷輸送層 ４ 保護層
Claims (3)
- 【請求項１】導電性基体上に少なくとも電荷発生層，電
荷輸送層よりなる積層構造の感光層を備えてなる電子写
真用感光体において、前記電荷発生層がフタロシアニン
化合物を含有し、前記電荷輸送層が下記一般式（Ｉ）で
示される化合物のうちの少なくとも一種を含有し、か
つ、下記一般式（ＩＩ）で示されるトコフェロール化合
物のうちの少なくとも一種が添加されていることを特徴
とする電子写真用感光体。 【化１】 ［式（Ｉ）中、Ｒ1 ，Ｒ2 ，Ｒ3 は置換または無置換の
アリール基，アルキル基，アリレン基のうちのいずれか
を表し、Ｒ4 は水素原子，ハロゲン原子，水酸基，アミ
ノ基，アルキル基のうちのいずれかを表す］。 【化２】 ［式（ＩＩ）中、Ｒ5 ，Ｒ6 ，Ｒ7 ，Ｒ8 ，Ｒ9 は水素
原子，ハロゲン原子，水酸基，アミノ基，アルキル基の
うちのいずれかを表す］。 - 【請求項２】導電性基体上に少なくとも電荷発生層，電
荷輸送層よりなる積層構造の感光層を備えてなる電子写
真用感光体において、前記電荷発生層がフタロシアニン
化合物を含有し、前記電荷輸送層が前記一般式（Ｉ）で
示される化合物のうちの少なくとも一種を含有し、か
つ、下記構造式（ＩＩＩ−１）ないし（ＩＩＩ−３３）
で示される化合物のうちの少なくとも一種が添加されて
いることを特徴とする電子写真用感光体。 【化３】 【化４】 【化５】 【化６】 【化７】 - 【請求項３】導電性基体上に少なくとも電荷発生層，電
荷輸送層よりなる積層構造の感光層を備えてなる電子写
真用感光体において、前記電荷発生層がフタロシアニン
化合物を含有し、前記電荷輸送層が前記一般式（Ｉ）で
示される化合物のうちの少なくとも一種を含有し、か
つ、前記一般式（ＩＩ）で示されるトコフェロール化合
物のうちの少なくとも一種と前記構造式（ＩＩＩ−１）
ないし（ＩＩＩ−３３）で示される化合物のうちの少な
くとも一種とが添加されていることを特徴とする電子写
真用感光体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30257894A JPH08160641A (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 電子写真用感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30257894A JPH08160641A (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 電子写真用感光体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08160641A true JPH08160641A (ja) | 1996-06-21 |
Family
ID=17910673
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30257894A Pending JPH08160641A (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 電子写真用感光体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08160641A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110041561A (zh) * | 2018-01-17 | 2019-07-23 | 中国石油化工股份有限公司 | 低顺式聚丁二烯橡胶及其制备方法和防老剂及其应用 |
-
1994
- 1994-12-07 JP JP30257894A patent/JPH08160641A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110041561A (zh) * | 2018-01-17 | 2019-07-23 | 中国石油化工股份有限公司 | 低顺式聚丁二烯橡胶及其制备方法和防老剂及其应用 |
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