JP3252064B2 - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JP3252064B2
JP3252064B2 JP25098294A JP25098294A JP3252064B2 JP 3252064 B2 JP3252064 B2 JP 3252064B2 JP 25098294 A JP25098294 A JP 25098294A JP 25098294 A JP25098294 A JP 25098294A JP 3252064 B2 JP3252064 B2 JP 3252064B2
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
    • B41J2/35Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads providing current or voltage to the thermal head
    • B41J2/355Control circuits for heating-element selection
    • B41J2/36Print density control
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
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    • B41J2/375Protection arrangements against overheating

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサーマルプリンタに関
し、特にサーマルヘッドの温度と環境温度とを検出して
サーマルヘッドの温度変動を管理するサーマルプリンタ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリンタでは、サーマルヘッド
の温度を検出して、この検出信号に基づきサーマルヘッ
ドに印加される電圧を制御して、温度変動を抑えるよう
にしている。例えば、特開昭60−240271号公報
に示されるように、サーマルヘッドの温度が高くなると
サーマルヘッドの駆動電圧を低くし、逆に温度が低くな
るとサーマルヘッドの駆動電圧を高くする。これによっ
て、サーマルヘッドの温度が変化してもヘッドの印加電
圧が変わることで熱エネルギ変動が抑えられ、所定の階
調に応じた発熱温度が得られるようになる。
【0003】また、サーマルヘッドに印加される熱エネ
ルギーは、インクリボン,記録紙及びプラテンドラム等
に拡散されるため、サーマルヘッドの温度が同じであっ
ても、環境温度の変化によってインクリボンや記録紙に
加えられる熱エネルギが変動し、印画濃度が変化してし
まうという問題がある。このため、例えば特開平2−1
62060号公報に示されるように、サーマルヘッドの
温度を検出するための第1温度検出手段の他に、環境温
度を検出する第2温度検出手段を設けて、環境温度変化
分も加味した制御を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示すように、サーマルヘッド2には、抵抗層3及び電極
4,5からなる発熱素子6を駆動して一定の熱量を与え
ても、グレーズ7の温度によって発熱素子6の温度が変
動し、一定の濃度が得られないという性質がある。ま
た、サーマルヘッド2の温度を検出するためのサーミス
タからなるヘッド温度検出器8は、サーマルヘッド2の
製造上の問題から一般的にグレーズ7と接触するように
配置することは困難であり、間にセラミック板9やアル
ミニウム板10などからなる基板11が介在している。
したがって、ヘッド温度検出器8によってグレーズ7の
温度を直接的に検出することができないという問題があ
る。なお、基板11には放熱板13が取り付けられてい
る。
【0005】したがって、従来のものは、サーマルヘッ
ド2のヘッド温度検出器8の出力をグレーズ7の温度デ
ータであるかのように扱い、その長周期の温度変動を打
ち消すように、サーマルヘッド2の駆動電圧を制御し
て、サーマルヘッド2に印加される熱量を制御し、所定
の画像データにより所定の濃度を得るようにしていた。
しかしながら、このような制御方法では、グレーズ7の
温度によって熱量を制御したことにはならないため、目
標とする濃度が得られないという問題がある。なお、長
周期とは、同じ画像を複数枚印画したときの1枚目とN
枚目との期間や、1枚内での印画開始から印画終了まで
の期間等を周期とするものをいい、これら長周期の温度
変動によって1枚目とN枚目との間や、1枚内において
も、濃度変動が発生する。
【0006】本発明は上記課題を解決するものであり、
サーマルヘッドのグレーズの温度を正確に推測して、こ
れに基づき温度制御を行って印画品質を向上させるよう
にしたサーマルプリンタを提供することを目的とする。
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載したサーマルプリンタは、サーマル
ヘッドを、基板と、基板に形成したグレーズと、グレー
ズに形成した発熱素子と、基板に取り付けた前記第1の
温度検出手段と、基板に取り付けた放熱板とから構成
し、次式に基づき第1及び第2の温度検出手段に基づき
グレーズの温度Tgを推測し、この推測したグレーズ温
度Tg に基づきサーマルヘッドの発熱量を制御するよう
にしたものである。
【0009】
【数2】Tg ={(rAL+rF +ra )・(TAL−Ta
)/(rF +ra )}+Taただし、 rAL:基板から第1温度検出手段までの熱抵抗 rF :放熱板の熱抵抗 ra :大気の熱抵抗 TAL:第1温度検出手段付近の温度 Ta :第2温度検出手段付近の温度(環境温度)
【0010】請求項に記載したサーマルプリンタは、
請求項記載のものにおいて、グレーズ温度の長周期的
な変動を抑えるようにヘッド駆動電圧を制御して、サー
マルヘッドの発熱量の制御を行うものである。また、請
求項に記載したサーマルプリンタは、ヘッド駆動電圧
の制御に代えて、画像データに基づく階調表現駆動パル
スの幅又は個数を変更して、グレーズ温度の長周期的な
変動を抑えるようにしたものである。また、請求項
記載したサーマルプリンタは、バイアスデータに基づく
バイアス駆動パルスの幅又は個数を変更して、グレーズ
温度の長周期的な変動を抑えるようにしたものである。
【0011】
【作用】基板から第1温度検出手段までの熱抵抗と大気
の熱抵抗との関係から、第1温度検出手段及び第2温度
検出手段の温度信号に基づき定常的なグレーズ温度が推
測される。この推測したグレーズ温度に基づきその長周
期的な温度変動が抑えられるように、サーマルヘッドの
発熱量が制御される。
【0012】図2は、図8のサーマルヘッド2の自動制
御系における等価回路を示している。図2において、 Te :発熱素子6の表面温度〔℃〕 Tg :グレーズ7の温度〔℃〕 TAL:ヘッド温度検出器(第1温度検出手段)8付近の
温度(基板11の温度)〔℃〕 Ta :環境温度検出器(第2温度検出手段)36(図1
参照)付近の温度(環境温度)〔℃〕 rg :グレーズ7の熱抵抗〔℃/kcal/min 〕 rAL1 :セラミック板9からアルミニウム板10を介し
ヘッド温度検出器8までの熱抵抗〔℃/kcal/min 〕 rF :放熱板13の熱抵抗〔℃/kcal/min 〕 ra :大気の熱抵抗〔℃/kcal/min 〕 Cg :グレーズ7の熱容量〔kcal/℃〕 CAL1 :セラミック板9からアルミニウム板10を介し
ヘッド温度検出器8までの熱容量〔kcal/℃〕 Ea :筐体内の大気による熱源であり、温度Taを持っ
ている〔℃〕
【0013】ここで、アルミニウム板10に比べてグレ
ーズ7は微小であり、rg ・Cg <<rAL1 ・CAL1 と
みなせるから、グレーズ7の温度Tg は次式により求め
ることができる。
【数3】Tg ={(rAL1 +rF +ra )・(TAL−T
a )/(rF +ra )}+Ta
【0014】グレーズ7の温度Tg は蓄熱すなわちサー
マルヘッド2の駆動状態によって変わり、このグレーズ
温度Tg は数式3によってヘッド温度検出器8,環境温
度検出器36の検出温度から推測することができる。し
たがって、この推測したグレーズ温度Tg を一定にする
ように、グレーズ温度Tg の変動をサーマルヘッド2の
駆動電圧の中心電圧指令値に加えることで、サーマルヘ
ッド2の長周期の温度変動が抑えられる。これにより長
周期の温度変動が濃度変化となって印画に現れないよう
にすることができる。また、長周期の温度変動は、画像
データに基づく階調表現駆動パルスの幅又は個数の変更
や、バイアスデータに基づくバイアス駆動パルスの幅又
は個数の変更などによっても抑えられる。なお、サーマ
ルヘッド2の基板11の構成が変わることにより、それ
に対応してグレース温度Tg を求める数式も変形され
る。
【0015】
【実施例】本発明を実施したモノクロの感熱プリンタの
概略を示す図3において、プラテンドラム20は、パル
スモータ21で駆動される回転軸22に取り付けられて
おり、プリント時に矢線方向に回転する。このプラテン
ドラム20の外周には感熱記録材料23が巻き付けら
れ、その先端部がクランパ24で固定されている。クラ
ンパ24はカム機構25より開閉制御されるようになっ
ている。これらプラテンドラム20,パルスモータ2
1,クランパ24,カム機構25,及び図示しない搬送
ローラ対により記録材料搬送部26が構成される。ま
た、プラテンドラム20の外周にはサーマルヘッド2が
配置されている。更に、筐体29内には、筐体29内の
環境温度を検出するための環境温度検出器36が配置さ
れている。なお、カラー記録を行う場合には、更にマゼ
ンタ定着用紫外線ランプ,イエロー定着用紫外線ランプ
が、プラテンドラム20の外周に順に配置される。
【0016】図3に示すように、サーマルヘッド2の下
面には発熱素子アレイ27が設けられている。この発熱
素子アレイ27には、多数の発熱素子6(図8参照)が
主走査方向にライン状に形成されている。各発熱素子は
抵抗素子から構成されており、この発熱素子は、1画素
を熱記録する際に、発色の直前まで加熱するバイアス熱
エネルギと、発色濃度に応じた階調表現熱エネルギとを
感熱記録材料23に与える。
【0017】図1は感熱プリンタの電気回路を示すもの
である。ビデオカメラ,ビデオデッキ,テレビゲーム機
等からの画像信号は画像入力部30を介して画像処理部
31に入力される。画像処理部31はA/D変換や階調
補正を行った後に、フレームメモリ32に1フレーム分
の画像データを書き込む。
【0018】システムコントローラ33はマイクロコン
ピュータから構成されており、記録材料搬送部26やプ
リント部28をシーケンス制御して、画像データに基づ
き感熱記録材料23にモノクロの中間調画像を記録して
ハードコピィを作成する。
【0019】図4は、サーマルヘッド2の駆動電圧を自
動制御する系のブロック図である。システムコントロー
ラ33は各温度検出器8,36からの温度検出信号TA
L,Taに基づき、前記数式3によりグレーズ温度Tg
の長周期的な変動を検出し、この変動を無くすように、
中心電圧指令値に対する補正電圧値を求め、この補正電
圧値を中心電圧指令値に加算することにより、サーマル
ヘッドの駆動電圧指令値を求める。得られた駆動電圧指
令値はアンプ40で増幅されて駆動電圧制御部37に送
られる。なお、駆動電圧指令値の算出や増幅はシステム
コントローラ33によって行われる。具体的には、シス
テムコントローラ33は、各温度検出器8,36からの
温度検出信号TAL,TaをA/D変換器41でデジタル
化した後に、CPU42で数式3の演算処理を行い駆動
電圧指令値を算出する。この後、駆動電圧指令値をD/
A変換器43でアナログ化して、駆動電圧制御部37に
送る。補正電圧値は数式3に基づきその都度算出する他
に、各温度信号の変化に応じて予め補正電圧値を算出し
ておき、これをルックアップテーブルデータとして記憶
してもよく、この場合にはその都度演算を行う必要がな
く迅速に補正電圧値を求めることができる。
【0020】駆動電圧指令値信号は駆動電圧制御部37
の電圧可変回路45に送られる。電圧可変回路45は駆
動電圧指令値信号に基づきヘッド電源回路46の発熱素
子駆動電圧を変える。これにより、サーマルヘッド2の
長周期的な温度変動が抑えられ、これに起因する印画上
での濃度変動が少なくなる。すなわち、発熱素子6の表
面温度とグレーズ7の温度とはほぼ同じであり、このグ
レーズ温度Tg に基づき発熱素子6の駆動電圧を制御す
ることにより、各発熱素子6の長周期的な温度変動を抑
えることができる。これにより、同じ画像を複数枚印画
する場合の1枚目とN枚目との濃度変動やシェーディン
グの発生が抑えられる。
【0021】図5に示すように、プリントコントローラ
50はラインメモリ50aを備えており、ラインメモリ
50aに書き込まれた1ライン分の画像データを順に読
み出して、これら画像データと比較データとをその都度
比較してシリアルな階調駆動データを発生させる。この
駆動データは記録する場合に「H」となり、記録しない
場合に「L」となる。また、この階調駆動データを作成
する前に、1ライン分のバイアスデータと比較データと
を比較してこの比較データに基づきシリアルなバイアス
駆動データを発生させる。このようなシリアルな駆動デ
ータはサーマルヘッド駆動部38に送られる。なお、比
較データとの比較によりバイアス及び階調駆動データを
発生させる方法及び装置については、特願平5−147
591号,同5−147593号等に詳しく説明されて
いる。
【0022】サーマルヘッド駆動部38は、シリアルな
駆動データをクロック信号に基づきシフトレジスタ52
でシフトしてパラレル信号に変換する。シフトレジスタ
52でパラレルに変換された駆動データはラッチ信号に
同期してラッチアレイ53にラッチされる。ANDゲー
トアレイ54は、プリントコントローラ50内のストロ
ーブ信号発生回路51からストローブ信号が入力されて
いる期間内に、駆動データが「H」の場合に「H」の信
号を出力する。ANDゲートアレイ54の各出力端子に
は、トランジスタ551 〜55n が接続されている。こ
れらのトランジスタ551 〜55n はANDゲートアレ
イ54の出力が「H」の場合にONとなる。トランジス
タ551 〜55n には、各発熱素子61 〜6n が接続さ
れており、これにより画像データに対応する濃度となる
ように各発熱素子61 〜6n が駆動される。この後、図
3に示すように、記録材料搬送部26により、プラテン
ドラム20を所定量だけ間欠回転して感熱記録材料23
を1ライン分送り、以下同様にしてプリント部28及び
記録材料搬送部26により次々と各ラインが熱記録され
る。
【0023】次に、本実施例の感熱プリンタの作用を説
明する。図3に示すように、給紙時には、プラテンドラ
ム20はクランパ24がほぼ垂直となった状態のホーム
ポジションで停止している。また、クランパ24が開い
た状態にされている。この状態で感熱記録材料23がプ
ラテンドラム20に送られ、その先端がクランパ24を
通過するとクランパ24が閉じられ、この後プラテンド
ラム20が回転を開始する。これにより、プラテンドラ
ム20の外周に感熱記録材料23が巻き付けられる。
【0024】システムコントローラ33は感熱記録材料
23の記録開始位置にサーマルヘッド2の各発熱素子6
が位置すると熱記録を開始する。先ず、プリントコント
ローラ50はラインメモリ50aの画像データに基づき
各発熱素子61 〜6n の駆動データを発生させ、これを
サーマルヘッド駆動部38に送る。サーマルヘッド駆動
部38は、この駆動データに基づき各発熱素子61 〜6
n を駆動する。なお、階調表現加熱の前に、発色直前の
温度になるようにバイアス加熱が行われる。これによ
り、画像データに対応する濃度で1ライン分の画像が感
熱記録される。以下、同様にして、次々と各ラインの画
像が記録される。感熱記録が終了すると、プラテンドラ
ム20が逆転する。このプラテンドラム20の逆転によ
り、感熱記録材料23の後端が図示しない分離爪によっ
て給排紙通路に案内され、感熱記録済みの記録材料は排
紙トレイに排出される。
【0025】各ラインの画像記録によりサーマルヘッド
2のグレーズ温度Tg が変動すると、これが各温度検出
器8,36からの出力信号に基づき検出され、これに基
づきサーマルヘッド2の駆動電圧指令値が求められ、こ
れによって駆動電圧制御部37の電圧可変回路45は発
熱素子6への駆動電圧を変更する。これによって、長周
期的な温度変動に基づき発熱素子6の駆動電圧が制御さ
れるため、印画上に濃度変動が現れることがなく、印画
品質を向上することができる。
【0026】次に、発熱素子6の駆動電圧を変更する代
わりに、グレーズ温度Tg の長周期的な変動を抑えるよ
うに、画像データに基づく階調表現駆動パルスの個数を
変更する実施例について説明する。この場合には、図6
に示すように、画像データから求められた階調表現駆動
パルスの個数に対し、各温度検出器から得られた温度信
号に基づき階調表現駆動パルスの補正パルス数を算出
し、これを画像データから得られた階調表現駆動パルス
の個数に加算して、実際のパルス総数を算出し、これに
基づき階調表現記録する。なお、補正パルス数は数式3
に基づきその都度算出する他に、各温度信号の変化に応
じて予め補正パルス数を算出しておき、これをルックア
ップテーブルデータとして記憶してもよい。
【0027】また、階調表現駆動パルスの個数を変更す
ることにより温度変動を抑える代わりに、階調表現駆動
パルスの幅を変えることにより長周期的な温度変動を抑
えるようにしてもよい。この場合には、図5に示すスト
ローブ信号発生回路51によりストローブ信号の幅を変
えて行う。更には、階調表現駆動パルスの個数や幅を変
える他に、図7に示すように、バイアスパルスの個数や
幅を変えることで、サーマルヘッドの温度変動を抑える
ようにしてもよい。この場合に1個のバイアスパルスを
用いる場合にはその幅を変更する。また、多数個のバイ
アスパルスを用いる場合にはパルス個数を変更する。ま
た、多数のバイアスパルスを用いる場合にそのストロー
ブ信号を温度変動に応じて変化させることにより、各バ
イアスパルスの幅を変更してもよい。
【0028】上記実施例では、モノクロタイプの感熱プ
リンタに本発明を実施したものであるが、この他にカラ
ー感熱プリンタや、他の昇華型や溶融型の熱転写プリン
タに実施してもよい。カラー感熱プリンタの場合には、
周知のように、例えばイエロー画像を熱記録した後にこ
れを光定着させ、次にマゼンタ画像を熱記録した後にこ
れを光定着させ、最後にシアン画像を熱記録する。この
場合には、各色の記録時のサーマルヘッドの温度変動が
抑えられるため、色むらの発生を抑えることができる。
また、ラインプリンタに限定されることなくシリアルプ
リンタに実施してもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、サーマルヘッドを、基
板と、基板に形成したグレーズと、グレーズに形成した
発熱素子と、基板に取り付けた前記第1の温度検出手段
とから構成し、基板から第1温度検出手段までの熱抵抗
と大気の熱抵抗との関係から、第1温度検出手段及び第
2温度検出手段の温度信号に基づきグレーズ温度を推測
したから、サーマルヘッドの発熱素子の表面温度と近似
値であるグレーズ温度をほぼ正確に把握することができ
る。したがって、画像データに忠実な発熱制御を行うこ
とができ、印画品質を向上することができる。すなわ
ち、サーマルヘッドの構造上、サーミスタ等の温度検出
手段をグレーズに直接に取り付けることができないた
め、従来は、アルミニウム板等の基板の温度をサーマル
ヘッドの発熱素子の表面温度として用いていた。このた
め、グレーズの温度によって発熱素子の発熱量を制御し
たことにならず、目標とする濃度が得られなかったが、
これを解消することができる。
【0030】また、推測したグレーズ温度の長周期的な
変動を抑えるようにサーマルヘッドの発熱量を制御した
から、同じ画像を複数枚印画する場合の各プリント間の
濃度変動が抑えられるとともに、1枚のプリント内にお
ける印画開始端と印画終了端との間の濃度変動(シェー
ディング)が抑えられ、印画品質を向上することができ
る。
【0031】また、基板から第1温度検出手段までの熱
抵抗をrAL、放熱板の熱抵抗をrF、大気の熱抵抗をra
、第1温度検出手段付近の温度をTAL、第2温度検出
手段付近の温度(環境温度)をTa としたときに、数式
1により、グレーズ温度Tgを求めたから、精度よくグ
レーズの温度を推測することができる。
【0032】また、グレーズ温度Tg の変動に基づきこ
れを一定にするように、サーマルヘッドの駆動電圧を調
節したから、簡単にグレーズ温度の長周期的な変動を抑
えることができるようになる。
【0033】また、グレーズ温度Tg の変動に基づきこ
れを一定にするようにバイアスデータに基づくバイアス
パルスや、画像データに基づく階調表現駆動パルスの幅
又は個数を変更するから、発熱素子の温度制御をより一
層きめ細かく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した感熱プリンタの電気的構成の
要部を示すブロック図である。
【図2】同感熱プリンタのサーマルヘッドの自動制御系
における等価回路を示す線図である。
【図3】同感熱プリンタの機械的構成を示す概略図であ
る。
【図4】サーマルヘッドの駆動電圧を自動制御する系に
おける特性を示すブロック図である。
【図5】サーマルヘッド駆動部を示すブロック図であ
る。
【図6】画像データを修正して長周期の温度変動を無く
すようにした他の実施例における自動制御系の特性を示
すブロック図である。
【図7】バイアスパルス数データを修正して長周期の温
度変動を無くすようにした他の実施例における自動制御
系の特性を示すブロック図である。
【図8】サーマルヘッドの発熱素子を拡大して示す断面
図である。
【符号の説明】
2 サーマルヘッド 6 発熱素子 7 グレーズ 8 ヘッド温度検出器 11 基板 20 プラテンドラム 23 感熱記録材料 27 発熱素子アレイ 29 筐体 36 環境温度検出器 37 駆動電圧制御部 38 サーマルヘッド駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−217261(JP,A) 特開 平2−162060(JP,A) 特開 昭60−76358(JP,A) 特開 平6−79903(JP,A) 特開 平5−169709(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/365

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッドに取り付けられサーマル
    ヘッドの温度を検出する第1の温度検出手段と、サーマ
    ルヘッドが取り付けられる筐体内に取り付けられ筐体内
    の温度を検出する第2の温度検出手段とを備え、これら
    温度検出手段からの検出信号に基づきサーマルヘッドの
    温度を制御して熱記録するサーマルプリンタにおいて、 前記サーマルヘッドを、基板と、基板に形成したグレー
    ズと、グレーズに形成した発熱素子と、基板に取り付け
    た前記第1の温度検出手段と、基板に取り付けた放熱板
    とから構成し、 次式に基づき第1及び第2の温度検出手段に基づきグレ
    ーズの温度Tgを推測し、 【数1】 Tg ={(rAL+rF +ra )・(TAL−Ta )/(rF +ra )}+Ta ただし、 rAL:基板から第1温度検出手段までの熱抵抗 rF :放熱板の熱抵抗 ra :大気の熱抵抗 TAL:第1温度検出手段付近の温度(基板温度) Ta :第2温度検出手段付近の温度(環境温度) この推測したグレーズ温度Tg に基づきサーマルヘッド
    の発熱量を制御することを特徴とするサーマルプリン
    タ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のサーマルプリンタにおい
    て、 前記サーマルヘッドの発熱量の制御は、グレーズ温度の
    長周期的な変動を抑えるようにヘッド駆動電圧を制御し
    て行うことを特徴とするサーマルプリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のサーマルプリンタにおい
    て、 前記サーマルヘッドの発熱量の制御は、グレーズ温度の
    長周期的な変動を抑えるように、画像データに基づく階
    調表現駆動パルスの幅又は個数を変更して行うことを特
    徴とするサーマルプリンタ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のサーマルプリンタにおい
    て、 前記サーマルヘッドの発熱量の制御は、グレーズ温度の
    長周期的な変動を抑えるように、バイアスデータに基づ
    くバイアス駆動パルスの幅又は個数を変更して行うこと
    を特徴とするサーマルプリンタ。
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