JP3154589B2 - カラー感熱プリンタ - Google Patents

カラー感熱プリンタ

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JP3154589B2
JP3154589B2 JP12022093A JP12022093A JP3154589B2 JP 3154589 B2 JP3154589 B2 JP 3154589B2 JP 12022093 A JP12022093 A JP 12022093A JP 12022093 A JP12022093 A JP 12022093A JP 3154589 B2 JP3154589 B2 JP 3154589B2
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color
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thermal head
thermal
gradation correction
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads

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  • Electronic Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー感熱プリンタに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリンタには、インクフイルム
を使用する熱転写プリンタと、感熱記録材料を直接に加
熱して画像を記録する感熱プリンタとがある。これらの
サーマルプリンタでは、多数の発熱素子(抵抗素子)を
ライン状に配列したサーマルヘッドが用いられている。
【0003】例えば、カラー感熱プリンタでは、特開昭
61ー213169号公報に記載されているように、マ
ゼンタ感熱発色層,シアン感熱発色層,イエロー感熱発
色層が支持体上に順次層設されたカラー感熱記録材料が
用いられる。このカラー感熱記録材料では、各感熱発色
層を選択的に発色させるために、その発色熱エネルギー
が異なっており、深層の感熱発色層ほど高い発色熱エネ
ルギーが必要である。また、次の感熱発色層を熱記録す
る際に、その上にある熱記録済みの感熱発色層が再度熱
記録されないように、熱記録済みの感熱発色層に特有な
電磁波を照射して光定着が行われる。
【0004】感熱プリンタには、多数の発熱素子をライ
ン状に配列したサーマルヘッドが設けられており、記録
すべき感熱発色層に応じた発色熱エネルギーをカラー感
熱記録材料に与える。この発色熱エネルギーは、発色直
前の熱エネルギー(以下、これをバイアス熱エネルギー
という)に、所望の濃度に発色させるための熱エネルギ
ー(以下、これを階調表現熱エネルギーという)を加え
たものである。このバイアス熱エネルギーは、感熱発色
層の発色特性に応じて決まる一定な値である。他方、階
調表現熱エネルギーは、高階調を表現するにはきめ細か
な発熱制御を行うことが必要である。一般的には、バイ
アス加熱では発熱素子が数ms〜数十ms程度通電さ
れ、また階調表現加熱では数μs〜数十μsの単位で発
熱素子の通電を制御する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サーマ
ルヘッドは使用中特に使用開始時に温度が急激に上昇す
るため、同じ画像データでプリントしてもサーマルヘッ
ドの温度変化により、プリントの色味や濃度が変化して
しまい、記録画像に色むら等の不都合な現象が発生す
る。
【0006】本発明は、サーマルヘッドの温度上昇によ
る記録画像の色むらを無くすようにしたカラー感熱プリ
ンタを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、記録画素の階調数とプリ
ントライン数との組み合わせ毎に、1枚をプリントする
間のサーマルヘッドの温度上昇による階調変化を補正す
る階調補正データを各色毎に求めて、階調補正データテ
ーブルを作成し、この階調補正データテーブルを、プリ
ント開始前のサーマルヘッドの各温度域毎に求めて、こ
れを記憶した手段と、サーマルヘッドの温度を検出する
手段と、プリントライン数を検出する手段と、温度検出
手段によりプリント開始前のサーマルヘッドの温度を検
出し、これにより記憶手段から該当する温度域及びプリ
ントする色の階調補正データテーブルを選択する手段
と、選択した階調補正データテーブルから、記録画素の
階調数とプリントライン数とにより該当する階調補正デ
ータを求める手段と、この階調補正データに基づきサー
マルヘッドの加熱量を制御する手段とを備えている。
【0008】請求項2記載の発明では、記録画素の階調
数とプリントライン数との組み合わせ毎に、1枚をプリ
ントする間のサーマルヘッドの温度上昇による階調変化
を補正する階調補正データを各色毎に求めて、階調補正
データテーブルを作成し、この階調補正データテーブル
を、サーマルヘッドの各温度域毎に求めて、これを記憶
した手段と、サーマルヘッドの温度を検出する手段と、
プリントライン数を検出する手段と、温度検出手段によ
りプリント開始前とプリント中に1又は数ライン前のサ
ーマルヘッドの温度を検出し、これにより記憶手段から
該当する温度域及びプリントする色の階調補正データテ
ーブルを選択する手段と、選択した階調補正データテー
ブルから、記録画素の階調数とプリントライン数とによ
り該当する階調補正データを求める手段と、この階調補
正データに基づきサーマルヘッドの加熱量を制御する手
段とを備えている。
【0009】請求項3記載の発明では、記録画素の階調
数とプリントライン数との組み合わせ毎に、1枚をプリ
ントする間のサーマルヘッドの温度上昇による階調変化
を補正する階調補正データを各色毎に求めて、階調補正
データテーブルを作成し、この階調補正データテーブル
を、プリント開始前とプリント中とのサーマルヘッドの
温度差毎に求めて、これを記憶した手段と、サーマルヘ
ッドの温度差を検出する手段と、プリントライン数を検
出する手段と、温度差検出手段からの温度差により記憶
手段から該当する温度差及びプリントする色の階調補正
データテーブルを選択する手段と、選択した階調補正デ
ータテーブルから、記録画素の階調数とプリントライン
数とにより該当する階調補正データを求める手段と、こ
の階調補正データに基づきサーマルヘッドの加熱量を制
御する手段とを備えている。
【0010】請求項4記載の発明では、階調補正データ
としてサーマルヘッドへの通電時間であるストローブ時
間を用いている。
【0011】請求項5記載の発明では、階調補正データ
としてサーマルヘッドへの通電時間であるストローブ信
号のパルス数を用いている。
【0012】
【作用】予め、サーマルヘッドの温度上昇に対する階調
変化を補正する階調補正データテーブルを、サーマルヘ
ッドのプリント開始時の温度毎に求めて、これを記憶し
ておく。階調補正データは、記録画像の階調数とプリン
ト時のプリントライン数との組み合わせ毎に表形式で求
めておく。プリント開始時に、サーマルヘッドの温度が
検出される。この検出温度に基づいてこれに対応する階
調補正データテーブルが選択される。この階調補正デー
タテーブルから、記録画素の階調数とプリントライン数
とに応じて該当する階調補正データが読み出される。こ
の階調補正データでサーマルヘッドが駆動されるため、
プリント開始時の温度変動による階調の変化を抑えるこ
とができ、記録画像の副走査方向における色むらを無く
すことができる。
【0013】
【実施例】カラー感熱プリンタの実施例を示す図2にお
いて、プラテンドラム10は、その外周にカラー感熱記
録材料11を保持し、熱記録時にパルスモータ(図示せ
ず)によって回転される。このプラテンドラム10にク
ランプ部材12が取り付けられており、カラー感熱記録
材料11の少なくとも1ケ所例えば先端をプラテンドラ
ム10に固定する。クランプ部材12はコ字形をしてお
り、両端部に設けた長穴12a,12bが、プラテンド
ラム軸15,ガイドピン16にそれぞれ嵌合している。
このクランプ部材12は、スプリング17によってプラ
テンドラム10に圧接しており、カラー感熱記録材料1
1のクランプ時又はクランプ解除時に、ソレノイド18
によってプラテンドラム10から離れる方向に移動され
る。
【0014】前記プラテンドラム10の外周には、サー
マルヘッド20と、光定着器21とが設けられている。
サーマルヘッド20は、主走査方向にライン状に多数の
発熱素子を配列した発熱部22が設けられており、これ
は、一定のバイアス熱エネルギーと、画素の発色濃度に
応じた階調表現熱エネルギーとを発生する。
【0015】光定着器21は、図3の実線で示すよう
に、ほぼ365nmと420nmに発光ピークを持った
棒状の紫外線ランプ23と、点線で示すような透過特性
を持ったカットフイルタ24とから構成されている。こ
のカットフイルタ24は、ソレノイド等によって紫外線
ランプ23の前に入れられたときに、ほぼ420nm付
近の近紫外線を透過する。
【0016】給排紙通路27には、搬送ローラ対28が
配置されており、これを通ってカラー感熱記録材料11
が搬送される。また、給排紙通路27のプラテンドラム
側には、排紙時にカラー感熱記録材料11の後端を給排
紙通路27に案内するための分離爪29が設けられてい
る。この実施例では、1つの通路が給紙通路と排紙通路
に兼用されているが、これらは別個に設けてもよい。
【0017】図4はカラー感熱記録材料の一例を示すも
のである。支持体32の上に、シアン感熱発色層33,
マゼンタ感熱発色層34,イエロー感熱発色層35,保
護層36が順次層設されている。これらの各感熱発色層
33〜35は、熱記録される順番に表面から層設されて
いるが、例えばマゼンタ,イエロー,シアンの順番に熱
記録する場合には、イエロー感熱発色層35とマゼンタ
感熱発色層34との位置が入れ換えられる。前記支持体
32としては、不透明なコート紙又はプラスチックフイ
ルムが用いられ、そしてOHPシートを作製する場合に
は、透明なプラスチックフイルムが用いられる。シアン
感熱発色層33は、電子供与性染料前駆体と電子受容性
化合物を主成分として含有し、加熱されたときにシアン
に発色する。マゼンタ感熱発色層34としては、最大吸
収波長が約365nmであるジアゾニウム塩化合物と、
これに熱反応してマゼンタに発色するカプラーとを含有
している。このマゼンタ感熱発色層34は、熱記録後に
365nm付近の紫外線を照射するとジアゾニウム塩化
合物が光分解して発色能力が失われる。イエロー感熱発
色層35は、最大吸収波長が約420nmであるジアゾ
ニウム塩化合物と、これと熱反応してイエローに発色す
るカプラーとを含有している。このイエロー感熱発色層
35は420nmの近紫外線を照射すると光定着して発
色能力が失われる。
【0018】図1は、カラー感熱プリンタの電気回路を
示すものである。フレームメモリ40には、1フレーム
の画像データが色毎に分離された状態で書き込まれてい
る。階調表現加熱に際して、フレームメモリ40からプ
リントすべき色の画像データが1ラインずつ読み出され
てラインメモリ41に書き込まれる。このラインメモリ
41の画像データは、画素毎に読み出されてコンパレー
タ42に送られる。コンパレータ42には、階調発生器
43が接続されている。階調発生器43は階調データ
(比較データ)を発生してこれをコンパレータ42に送
る。コンパレータ42は、各画素の画像データと階調デ
ータとを比較し、画像データの方が大きい場合には
「1」の信号を出力し、小さい場合には「0」の信号を
出力する。これにより、「0」階調から「N」階調まで
アクティブかノンアクティブかの駆動データをサーマル
ヘッド20に送る。
【0019】階調発生器43は、例えば256階調の場
合に、16進法で「0」〜「FF」の階調データを順番
に発生する。コンパレータ42は、階調発生器43から
「0」の階調データが送られると、この階調データに対
して各画素の画像データを順番に比較する。これによ
り、1ライン分の比較結果がシリアル信号としてコンパ
レータ42から出力され、シフトレジスタ44に送られ
る。1ライン分の画像データの比較が終了すると、階調
発生器43は、「1」の階調データを発生してコンパレ
ータ42に送る。したがって、「0」〜「FF」の階調
データを用いることにより、各画素の画像データは25
6回比較され、256ビットの駆動データに変換され
る。そして、この256ビットの駆動データは、256
回に分けてシフトレジスタ44に送られる。
【0020】シリアルな駆動データは、コントローラ4
5からのクロックによってシフトレジスタ44内でシフ
トされてパラレル信号に変換される。シフトレジスタ4
4でパラレル信号に変換された駆動データは、ラッチ信
号に同期してラッチアレイ46にラッチされる。
【0021】ANDゲートアレイ47にはストローブ発
生器48が接続されている。ストローブ発生器48には
階調補正ルックアップテーブルメモリ(LUT)49が
接続されている。階調補正LUT49には、サーマルヘ
ッドの温度上昇による階調の変化を補正するための階調
補正データが各色毎に記憶されている。この階調補正L
UT49は、表1〜表3に示すような、サーマルヘッド
のプリント開始の温度(本実施例では、20°C,35
°C,50°C)に応じて切り換わるテーブルを備えて
いる。これらテーブルには、プリントライン数と記録画
素の階調数に対応するストローブ時間データが各色毎に
記憶されている。このストローブ時間データは、ベタデ
ータや階調が連続変化してなるランプデータをプリント
したときの、サーマルヘッドの温度上昇を考慮して予め
作成されたものであり、単位はμsである。なお、表1
〜表3はイエローについての一例であり、この他にマゼ
ンタ,シアンについても同じようなテーブルが用意され
ている。
【0022】サーマルヘッド20の温度を検出するため
に、サーマルヘッド20には、発熱素子56a〜56n
に近接して温度センサ例えばサーミスタ60が取り付け
られている。このサーミスタ60は、温度に応じて抵抗
値が変化するから、これに流れる電流が変化する。この
電流は、電圧変換回路61で電圧に変換されてから、A
/D変換器62で温度データに変換される。この温度デ
ータはコントローラ45に送られる。コントローラ45
はこの温度データに基づきプリント開始のサーマルヘッ
ド20の温度を検出し、これにより前記階調補正LUT
49のテーブルをサーマルヘッド20のプリント開始温
度に合わせて選択する。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】また、コントローラ45にはラインカウン
タ53が接続されている。ラインカウンタ53は、現在
何ライン目の画像データを転送しているかを検出するた
めにライン数をカウントするものであり、このカウント
値はコントローラ45に送られる。コントローラ45は
このカウント値と階調発生器43からの階調数とから階
調補正LUT49を検索して該当するテーブルのストロ
ーブ時間データを読み出し、このデータをストローブ発
生器48に送る。ストローブ発生器48は時間指定され
たストローブ信号をサーマルヘッド20のANDゲート
アレイ47に送る。
【0027】図5はストローブ信号の一例を示すもので
ある。各テーブルのストローブ時間Tのデータは、図5
に示すように、バイアスパルスPbの幅Tbと階調パル
スPgの幅Tgと冷却時間Tcとの総和として記録され
ている。このように各パルスPb,Pgを与えて各発熱
素子56a,56b,・・・56nをパルス駆動するこ
とで、発熱素子への連続通電が避けられ、これの焼損が
防止される。
【0028】ANDゲートアレイ47は、ストローブ信
号が入力されたときに、入力されている駆動信号が
「1」の場合に「H」の信号を出力する。これらのAN
Dゲートアレイ47とラッチアレイ46とは、各画素毎
に回路素子が設けられている。
【0029】ANDゲートアレイ47の各出力端子に
は、トランジスタ55a〜55nがそれぞれ接続されて
おり、出力信号が「H」の場合にトランジスタがONす
る。これらのトランジスタ55a〜55nには、発熱素
子56a〜56nが直列に接続されている。各発熱素子
56a〜56nとしては抵抗素子が用いられている。発
熱素子56a〜56nには電圧制御回路57が接続され
ている。電圧制御回路57は、整流回路、電圧安定化回
路等から構成されている。
【0030】次に、上記実施例の作用について説明す
る。給紙時には、プラテンドラム10はクランプ部材1
2が図2において垂直となった状態で停止しているの
で、ソレノイド18が通電されると、クランプ部材12
がクランプ解除位置にセットされる。搬送ローラ対28
は、カセット(図示せず)から供給されたカラー感熱記
録材料11をニップしてプラテンドラム10に向けて搬
送する。この搬送ローラ対28は、カラー感熱記録材料
11の先端がプラテンドラム10とクランプ部材12と
の間に入り込んだときにいったん停止する。その後、ソ
レノイド18がOFFすると、クランプ部材12はスプ
リング17によって戻され、カラー感熱記録材料11の
先端をクランプする。このクランプ後に、プラテンドラ
ム10と搬送ローラ対28とが回転するから、カラー感
熱記録材料11がプラテンドラム10の外周に巻き付け
られる。
【0031】プラテンドラム10が一定ステップずつ間
欠回転して、カラー感熱記録材料11の記録エリアの先
端がサーマルヘッド20に達すると熱記録が開始され
る。この熱記録に際しては、まず、図1に示すように、
サーミスタ60の抵抗値を検出し、これを電圧変換回路
61,A/D変換器61を介して温度データに変換し
て、サーマルヘッド20のプリント開始時の温度を検出
する。この検出信号により、コントローラ45は階調補
正LUT49のテーブルをサーマルヘッドのプリント開
始時の温度に合わせて選択する。そして、ラインカウン
タ53からのラインカウント値と階調発生器43からの
階調数とにより該当するストローブ時間データを検索し
て、これをストローブ発生器48に送る。ストローブ発
生器48は、図5に示すように、ストローブ時間データ
Tに基づき時間指定されたストローブ信号をサーマルヘ
ッド20のANDゲートアレイ47に送る。
【0032】また、フレームメモリ40からイエロー画
像の画像データが1ライン分読み出されてラインメモリ
41にいったん書き込まれる。次に、ラインメモリ41
から各画素の画像データを順番に読み出してコンパレー
タ42に送り、ここで階調レベル「0」の階調データと
比較される。イエロー画像を記録する画素ではコンパレ
ータ42の出力が「1」となり、イエロー画像を記録し
ない画素では「0」となる。この各画素の比較結果は、
シリアルな駆動データとしてシフトレジスタ44に送ら
れ、そしてクロックによってシフトレジスタ44内でシ
フトされてパラレルな駆動データに変換される。このパ
ラレルな駆動データは、ラッチアレイ46でラッチされ
てから、ANDゲートアレイ47に送られる。
【0033】ANDゲートアレイ47は、ストローブ信
号とラッチアレイ46の出力信号との論理積を出力する
から、ANDゲートアレイ47の各出力端子のうち、ラ
ッチアレイ46の出力端子が「1」となっているものが
「1」を出力する。例えば、ANDゲートアレイ47の
第1番目の出力端子が「1」の場合には、トランジスタ
55aがONするから、発熱素子56aが通電されて発
熱する。これにより、発熱素子56aがイエロー感熱発
色層35を階調レベル「1」の濃度に発色させる。以
下、コントローラ45が階調レベルを「1」から「F
F」まで順番に変化させるために、各階調レベルに応じ
た駆動データがコンパレータ42から出力される。これ
により、各発熱素子56a〜56nが画像データに応じ
て通電され、カラー感熱記録材料11に階調表現熱エネ
ルギーを与えて所望の濃度に発色させる。
【0034】イエロー画像の第1ラインが記録される
と、プラテンローラ10が1画素分ステップ回転し、こ
れとともにフレームメモリ40からイエロー画像の第2
ライン目の画像データが読み出される。このイエロー画
像の第2ライン目の画像データに基づいて、カラー感熱
記録材料11に第2ライン目が熱記録される。イエロー
画像を熱記録した部分が光定着器21に達すると、ここ
でイエロー感熱発色層35が光定着される。この光定着
器21は、カットフイルタ24が紫外線ランプ23の前
にセットされているから、420nm付近の近紫外線が
カラー感熱記録材料11に照射される。これにより、イ
エロー感熱記録材料11に含有されたジアゾニウム塩化
合物が分解して発色能力が消失する。このようにして各
ラインが順次熱記録される。このとき、図1に示すよう
に、ラインカウンタ53が現在何ライン目の画像データ
を転送しているかをカウントしており、このカウント値
と画像データに応じた階調数とにより、ストローブ時間
が変更されるため、サーマルヘッドの温度変動が抑えら
れ、副走査方向における発色濃度の変化が防止される。
【0035】プラテンドラム10が1回転して記録エリ
アが再びサーマルヘッド20の位置にくると、マゼンタ
画像が1ラインずつマゼンタ感熱発色層34に記録され
る。このマゼンタ画像の発色熱エネルギーは、イエロー
画像の発色熱エネルギーよりも大きいが、イエロー感熱
発色層35は既に光定着されているので、このイエロー
感熱発色層35が再度発色することはない。マゼンタ画
像を記録したカラー感熱記録材料11は、前述したよう
に定着器21で光定着される。この場合には、カットフ
イルタ24が紫外線ランプ23の前から退避しているの
で、紫外線ランプ23から放射された全ての電磁波がカ
ラー感熱記録材料11に照射される。この電磁波のう
ち、365nm付近の紫外線によってマゼンタ感熱発色
層34が光定着される。このマゼンタ画像の熱記録時に
も、プリント開始時のサーミスタ60からの信号に基づ
き該当するテーブルが選択され、各ラインに応じて時間
変化させたストローブ信号がサーマルヘッド20に送ら
れる。これにより同様にしてプリント開始時におけるサ
ーマルヘッドの温度変動に起因する副走査方向における
マゼンタ発色濃度の変化が防止される。
【0036】プラテンドラム10が更に1回転して記録
エリアが再びサーマルヘッド20の位置にくると、シア
ン画像が1ラインずつシアン感熱発色層33に記録され
る。このシアン感熱発色層33は、発色熱エネルギーが
通常の保管状態では発色しない値になっているので、シ
アン感熱発色層33に対しては光定着性が与えられてい
ない。そこで、シアン感熱発色層33の熱記録では、光
定着器21はOFF状態になっている。また、同様に、
プリント開始時のサーミスタ60からの信号に基づき該
当するテーブルが選択され、各ラインに応じて時間変化
させたストローブ信号がサーマルヘッド20に送られ
る。これにより同様にしてプリント開始時におけるサー
マルヘッドの温度上昇に起因する副走査方向におけるシ
アン発色濃度の変化が防止される。
【0037】イエロー画像,マゼンタ画像,シアン画像
の熱記録が終了した後に、プラテンドラム10と搬送ロ
ーラ対28とが逆転する。このプラテンドラム10の逆
転により、カラー感熱記録材料11の後端が分離爪29
によって給排紙通路27に案内され、そして搬送ローラ
対28にニップされる。その後にプラテンドラム10が
給紙位置に達すると、ソレノイド18が通電されるとと
もに、プラテンドラム10が停止する。ソレノイド18
の通電により、クランプ部材12がスプリング17に抗
して移動するから、カラー感熱記録材料11の先端のク
ランプが解除される。これにより、熱記録済みカラー感
熱記録材料11は、給排紙通路27を経てトレイに排出
される。
【0038】なお、全てのライン及び全ての階調数につ
いてストローブ時間データを求めてこれを階調補正LU
T49に格納する他に、代表的なライン及び階調数につ
いてストローブ時間を求めて格納しておき、代表的なラ
イン及び階調数以外のものについては演算器により線型
補完してストローブ時間を求めてもよい。
【0039】また、上記実施例は、ストローブ時間デー
タを階調補正LUT49に格納したが、この他に、スト
ローブ時間に対応するパルス数を格納してもよい。この
場合のパルス数データは表4〜表6のようになり、単位
はマイクロパルスの個数で、1マイクロパルスは例えば
50μsである。なお、これら表は代表的なライン数及
び階調数についてのみ求めてあり、これ以外のライン数
や階調数においては、上述したように演算器により線型
補完してマイクロパルスの個数を求める。
【0040】図6は、マイクロパルスの個数データによ
るストローブ信号の一例を示すものである。このストロ
ーブ信号は、バイアス加熱のためのバイアスパルス群N
bと、階調表現のための階調パルス群Ngとから構成さ
れており、各テーブルには、バイアスパルス群Nbと階
調パルス群Ngとの総和からなる個数Nが記憶されてい
る。
【0041】
【表4】
【0042】
【表5】
【0043】
【表6】
【0044】また、上記実施例は、プリント開始時のサ
ーマルヘッドの温度に基づき、階調補正LUT49を切
り換えるようにしたが、この他に、プリント開始前とプ
リント中に、1又は数ライン前のサーマルヘッドの温度
を検出し、これにより温度差を求めて、温度差に応じて
階調補正LUTを切り換えるようにしてもよい。この場
合には、階調補正LUTは温度差に応じて予め補正デー
タを求めておき、これをLUTに格納しておく。
【0045】また、プリント開始前とプリント中に1又
は数ライン前のサーマルヘッドの温度を検出し、この温
度により階調補正LUTを切り換えるようにしてもよ
い。この場合には、階調補正LUTは各温度毎に予め補
正データを求めておき、これをLUTに格納しておく。
【0046】また、サーマルヘッドの温度の他に、感熱
記録材料の種類やプリント開始時の湿度、入力ソース
(スキャナー,TVカメラ)等により階調補正LUTを
予め求めておき、これにより階調補正するようにしても
よい。
【0047】また、上記実施例は、カラー感熱プリンタ
であるが、本発明は、モノクロの感熱プリンタやカラー
熱転写プリンタ等にも適用することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、サーマ
ルヘッドの温度を検出して、これにより階調補正データ
を求め、ストローブ信号の時間やパルス数を変更したか
ら、プリント開始時におけるサーマルヘッドの温度変動
を抑えて、プリント開始時の濃度ムラを無くすことがで
きる。しかも、プリント時のライン数をカウントし、こ
のカウント値により階調補正データを求め、ストローブ
信号の時間やパルス数データを変更するから、副走査方
向における濃度ムラを確実に無くすことができる。ま
た、階調補正データは記録する画素の階調数に応じて変
えたから、より一層精度よく濃度ムラを無くすことがで
きる。更に、各色毎に階調補正データを求めるから、色
むらを確実に無くすことができる。特に、カラー感熱プ
リンタのように、三色の感熱発色層を層設した記録紙の
場合には、各感熱発色層への印加熱エネルギを変えるこ
とで、各感熱発色層を選択的に発色させるため、従来は
サーマルヘッドの温度変動に伴い各色毎に異なる色むら
となっていたが、これを解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー感熱プリンタの電気回路を示すブロック
図である。
【図2】カラー感熱プリンタの一例を示す概略図であ
る。
【図3】光定着器の紫外線ランプとカットフイルタの特
性を示すグラフである。
【図4】カラー感熱記録材料の層構造を示す説明図であ
る。
【図5】時間データによるストローブ信号の一例を示す
線図である。
【図6】パルス数データによるストローブ信号の一例を
示す線図である。
【符号の説明】
11 カラー感熱記録材料 20 サーマルヘッド 21 光定着器 45 コントローラ 49 階調補正LUT 56a〜56n 発熱素子 60 サーミスタ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/325 B41J 2/36 B41J 2/365

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の発熱素子がライン状に形成された
    サーマルヘッドを用い、熱感度及び発色する色が異なっ
    た第1〜第3の感熱発色層を有するカラー感熱記録紙を
    加熱し、上層の第3の感熱発色層から順番に発色させる
    とともに、第3及び第2の感熱発色層に対しては、その
    記録直後に各感熱発色層に特有な電磁線を照射して定着
    することで、カラー感熱記録紙にカラー画像をプリント
    するカラー感熱プリンタにおいて、 記録画素の階調数とプリントライン数との組み合わせ毎
    に、1枚をプリントする間のサーマルヘッドの温度上昇
    による階調変化を補正する階調補正データを各色毎に
    めて、階調補正データテーブルを作成し、この階調補正
    データテーブルを、プリント開始前のサーマルヘッドの
    各温度域毎に求めて、これを記憶した手段と、サーマル
    ヘッドの温度を検出する手段と、プリントライン数を検
    出する手段と、温度検出手段によりプリント開始前のサ
    ーマルヘッドの温度を検出し、これにより記憶手段から
    該当する温度域及びプリントする色の階調補正データテ
    ーブルを選択する手段と、選択した階調補正データテー
    ブルから、記録画素の階調数とプリントライン数とによ
    り該当する階調補正データを求める手段と、この階調補
    正データに基づきサーマルヘッドの加熱量を制御する手
    段とを備えている。
  2. 【請求項2】 多数の発熱素子がライン状に形成された
    サーマルヘッドを用い、熱感度及び発色する色が異なっ
    た第1〜第3の感熱発色層を有するカラー感熱記録紙を
    加熱し、上層の第3の感熱発色層から順番に発色させる
    とともに、第3及び第2の感熱発色層に対しては、その
    記録直後に各感熱発色層に特有な電磁線を照射して定着
    することで、カラー感熱記録紙にカラー画像をプリント
    するカラー感熱プリンタにおいて、 記録画素の階調数とプリントライン数との組み合わせ毎
    に、1枚をプリントする間のサーマルヘッドの温度上昇
    による階調変化を補正する階調補正データを各色毎に
    めて、階調補正データテーブルを作成し、この階調補正
    データテーブルを、サーマルヘッドの各温度域毎に求め
    て、これを記憶した手段と、 サーマルヘッドの温度を検出する手段と、 プリントライン数を検出する手段と、 温度検出手段によりプリント開始前とプリント中に1又
    は数ライン前のサーマルヘッドの温度を検出し、これに
    より記憶手段から該当する温度域及びプリントする色
    階調補正データテーブルを選択する手段と、 選択した階調補正データテーブルから、記録画素の階調
    数とプリントライン数とにより該当する階調補正データ
    を求める手段と、 この階調補正データに基づきサーマルヘッドの加熱量を
    制御する手段とを備えたことを特徴とするカラー感熱
    リンタ。
  3. 【請求項3】 多数の発熱素子がライン状に形成された
    サーマルヘッドを用い、熱感度及び発色する色が異なっ
    た第1〜第3の感熱発色層を有するカラー感熱記録紙を
    加熱し、上層の第3の感熱発色層から順番に発色させる
    とともに、第3及び第2の感熱発色層に対しては、その
    記録直後に各感熱発色層に特有な電磁線を照射して定着
    することで、カラー感熱記録紙にカラー画像をプリント
    するカラー感熱プリンタにおいて、 記録画素の階調数とプリントライン数との組み合わせ毎
    に、1枚をプリントする間のサーマルヘッドの温度上昇
    による階調変化を補正する階調補正データを各色毎に
    めて、階調補正データテーブルを作成し、この階調補正
    データテーブルを、プリント開始前とプリント中とのサ
    ーマルヘッドの温度差毎に求めて、これを記憶した手段
    と、 サーマルヘッドの温度差を検出する手段と、 プリントライン数を検出する手段と、 温度差検出手段からの温度差により記憶手段から該当す
    る温度差及びプリントする色の階調補正データテーブル
    を選択する手段と、 選択した階調補正データテーブルから、記録画素の階調
    数とプリントライン数とにより該当する階調補正データ
    を求める手段と、 この階調補正データに基づきサーマルヘッドの加熱量を
    制御する手段とを備えたことを特徴とするカラー感熱
    リンタ。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,又は3記載のカラー感熱
    プリンタにおいて、階調補正データに基づくサーマルヘ
    ッドの加熱量の制御は、サーマルヘッドへの通電時間で
    あるストローブ時間を調節して行うことを特徴とする
    ラー感熱プリンタ。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,又は3記載のカラー感熱
    プリンタにおいて、階調補正データに基づくサーマルヘ
    ッドの加熱量の制御は、サーマルヘッドへの通電時間で
    あるストローブ信号のパルス数を調節して行うことを特
    徴とするカラー感熱プリンタ。
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