JP3856364B2 - サーマルヘッドの抵抗値測定方法及び装置並びにこれを備えたサーマルプリンタ - Google Patents

サーマルヘッドの抵抗値測定方法及び装置並びにこれを備えたサーマルプリンタ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーマルヘッドを構成する発熱素子の抵抗値を測定する方法及び装置並びにこれを備えたサーマルプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
サーマルプリンタには、インクフイルムを使用する熱転写プリンタと、感熱記録材料を直接に加熱して画像を記録する感熱プリンタとがある。これらのサーマルプリンタでは、多数の発熱素子(抵抗素子)をライン状に配列したサーマルヘッドが用いられている。
【0003】
例えば、カラー感熱プリンタでは、特開昭61ー213169号公報に記載されているように、マゼンタ感熱発色層,シアン感熱発色層,イエロー感熱発色層が支持体上に順次層設されたカラー感熱記録材料が用いられる。このカラー感熱記録材料では、各感熱発色層を選択的に発色させるために、その発色熱エネルギーが異なっており、深層の感熱発色層ほど高い発色熱エネルギーが必要である。また、次の感熱発色層を熱記録する際に、その上にある熱記録済みの感熱発色層が再度熱記録されないように、熱記録済みの感熱発色層に特有な電磁波を照射して光定着が行われる。
【0004】
感熱プリンタには、多数の発熱素子をライン状に配列したサーマルヘッドが設けられており、記録すべき感熱発色層に応じた発色熱エネルギーをカラー感熱記録材料に与える。この発色熱エネルギーは、発色直前の熱エネルギー(以下、これをバイアス熱エネルギーという)に、所望の濃度に発色させるための熱エネルギー(以下、これを階調表現熱エネルギーという)を加えたものである。このバイアス熱エネルギーは、感熱発色層の発色特性に応じて決まる一定な値である。他方、階調表現熱エネルギーは、高階調を表現するにはきめ細かな発熱制御を行うことが必要である。一般的には、バイアス加熱では発熱素子が数ms〜数十ms程度通電され、また階調表現加熱では数μs〜数十μsの単位で発熱素子の通電を制御する。
【0005】
ところで、このようにきめ細かな発熱制御が印画結果に正確に反映されるためには、サーマルヘッドを構成している各発熱素子の抵抗値が全て均一であることが必要である。しかしながら、発熱素子の抵抗値は、一般に5〜10%程度のバラツキがあり、しかも経時や印画により変化していくことが知られている。したがって、同じ通電時間で各発熱素子を通電しても、各発熱素子の発生する熱エネルギーは、その発熱素子の抵抗値に応じて変化するため、記録画像に濃度ムラ等の不都合な現象が発生する。
【0006】
これを改善するため、各発熱素子の抵抗値を測定し、この測定結果に基づいて画像データを補正して、濃度ムラ等の発生を防止するようにしたカラー感熱プリンタが知られている(例えば、特開平6−79897号公報)。このカラー感熱プリンタでは、容量が既知のコンデンサを用い、このコンデンサをフル充電した後に発熱素子を介して放電させ、コンデンサの充電電圧がある一定値、例えば、電源電圧の1/2に低下するまでの時間を測定する。そして、この放電時間が発熱素子の抵抗値に比例することを利用して、既知のコンデンサの容量を用いて発熱素子の抵抗値を求めている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような放電時間を測定する測定手段としては、カウンタ回路やマイクロコンピュータのタイマー機能が用いられる。例えば、カウンタ回路は、予め設定された単位時間でカウントすることにより放電時間に対応したカウント値を出力する。マイクロコンピュータは、このカウント値を単位時間に乗じることにより放電時間を算出する。この放電時間を正確に求めるには、カウンタ回路の単位時間を短くすればよいが、測定すべき放電時間が長い場合には、カウンタ回路が出力すべきカウント値が大きくなる。すなわち、カウンタビット幅が大きなカウント回路が必要になる。しかしながら、このようなカウンタ回路は高価であるため、装置がコスト高になる。そこで、カウンタビット幅が小さいローコストなカウンタ回路を用いると、単位時間が長くなるため、十分な精度で放電時間を測定することができないという問題点が生じる。
【0008】
本発明は、カウンタビット幅が小さいローコストな測定手段を用いながら放電時間を高精度に測定して各発熱素子の抵抗値を正確に算出できるサーマルヘッドの抵抗値測定方法及び装置並びにこれを備えたサーマルプリンタを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のサーマルヘッドの抵抗値測定方法は、サーマルヘッドを構成するライン状に配置された複数の発熱素子の各々充電したコンデンサとを個別に接続し、前記コンデンサに蓄えられた電荷が発熱素子を通して放電してコンデンサの端子電圧が定電圧に達するまでの放電時間を各発熱素子毎に測定し、この測定結果に基づいて各発熱素子の抵抗値を算出するサーマルヘッドの抵抗値測定方法において、前記放電時間を所定の第1放電時間と残りの第2放電時間とに分け、第1放電時間は所定の単位時間でカウントする第1の測定手段で測定し、第2放電時間は第1測定手段より細かい単位時間でカウントする第2測定手段で測定するものである。また、前記第1放電時間は、前記各発熱素子のうち最も抵抗値が小さい発熱素子が発熱することによりコンデンサが放電して所定の電圧に達するまでの時間としたものである。
【0010】
本発明のサーマルヘッドの抵抗値測定装置は、ライン状に配置されてサーマルヘッドを構成するとともに互いに並列接続された複数の発熱素子と、この発熱素子の各々とこれらを駆動する電源部との接続を個別にオン/オフする第1のスイッチ手段群と、この第1のスイッチ手段群を介して各発熱素子と個別に接続されるコンデンサと、このコンデンサと電源部との間に設けられ、コンデンサの充電をオン/オフする第2のスイッチ手段と、前記第1のスイッチ手段群及び第2のスイッチ手段の各々をそれぞれ個別にオン/オフ制御する制御部と、この制御部により第1のスイッチ手段群のうちいずれか1つをオンにするとともに第2のスイッチ手段をオンにしてコンデンサを充電してから第2のスイッチ手段をオフにし、コンデンサに蓄積された電荷が各発熱素子のうちいずれか1つを通して放電を開始してからコンデンサの端子電圧が所定の第1電圧に達するまでに要する所定の第1放電時間を所定の単位時間でカウントすることにより測定する第1測定手段と、前記第1放電時間経過後コンデンサの放電が継続し、コンデンサの端子電圧前記第1電圧よりも低い所定の第2電圧に達するまでの第2放電時間を第1測定手段よりも細かい単位時間でカウントすることにより測定する第2測定手段と、各発熱素子毎に測定された第1放電時間と第2放電時間とを合計することによって得られる各発熱素子の放電時間に基づいて各発熱素子の抵抗値を算出する抵抗値算出手段とからなるものである。また、前記第1放電時間は、前記各発熱素子のうち最も抵抗値が小さい発熱素子が発熱することによりコンデンサが放電して前記第1電圧に達するまでの時間としたものである。
【0011】
本発明のサーマルプリンタは、ライン状に配置された複数の発熱素子からなるサーマルヘッドを備えたサーマルプリンタにおいて、前記発熱素子の各々とこれらを駆動する電源部との接続を個別にオン/オフする第1のスイッチ手段群と、この第1のスイッチ手段群を介して各発熱素子と個別に接続されるコンデンサと、このコンデンサと電源部との間に設けられ、コンデンサの充電をオン/オフする第2のスイッチ手段と、前記第1のスイッチ手段群及び第2のスイッチ手段の各々をそれぞれ個別にオン/オフ制御する制御部と、この制御部により第1のスイッチ手段群のうちいずれか1つをオンにするとともに第2のスイッチ手段をオンにしてコンデンサを充電してから第2のスイッチ手段をオフにし、コンデンサに蓄積された電荷が各発熱素子のうちいずれか1つを通して放電を開始してからコンデンサの端子電圧が所定の第1電圧に達するまでに要する所定の第1放電時間を所定の単位時間でカウントすることにより測定する第1測定手段と、前記第1放電時間経過後コンデンサの放電が継続し、コンデンサの端子電圧前記第1電圧よりも低い所定の第2電圧に達するまでの第2放電時間を第1測定手段よりも細かい単位時間でカウントすることにより測定する第2測定手段と、各発熱素子毎に測定された第1放電時間と第2放電時間とを合計することによって得られる各発熱素子の放電時間に基づいて各発熱素子の抵抗値を算出する抵抗値算出手段と、得られた各発熱素子の抵抗値に基づいて画像データを補正する補正手段とを備えたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
カラー感熱プリンタの実施形態を示す図2において、プラテンドラム10は、その外周にカラー感熱記録材料11を保持し、熱記録時にパルスモータ(図示せず)によって回転される。このプラテンドラム10にクランプ部材12が取り付けられており、カラー感熱記録材料11の少なくとも一箇所,例えば先端をプラテンドラム10に固定する。
【0013】
クランプ部材12はコ字形をしており、両端部に設けた長穴12a,12bが、プラテンドラム軸15,ガイドピン16にそれぞれ嵌合している。このクランプ部材12は、スプリング17によってプラテンドラム10に圧接しており、カラー感熱記録材料11のクランプ時又はクランプ解除時に、ソレノイド18によってプラテンドラム10から離れる方向に移動される。
【0014】
前記プラテンドラム10の外周には、サーマルヘッド20と、光定着器21とが設けられている。サーマルヘッド20には、一定のバイアス熱エネルギーと、画素の発色濃度に応じた階調表現熱エネルギーとを順次発生する発熱部22が設けられている。
【0015】
光定着器21は、図3の実線で示すように、ほぼ365nmと420nmに発光ピークを持った棒状の紫外線ランプ23と、点線で示すような透過特性を持ったカットフイルタ24とから構成されている。このカットフイルタ24は、ソレノイド等によって紫外線ランプ23の前に入れられたときに、ほぼ420nm付近の近紫外線を透過する。
【0016】
給排紙通路27には、搬送ローラ対28が配置されており、これを通ってカラー感熱記録材料11が搬送される。また、給排紙通路27のプラテンドラム側には、排紙時にカラー感熱記録材料11の後端を給排紙通路27に案内するための分離爪29が設けられている。この実施形態では、1つの通路が給紙通路と排紙通路に兼用されているが、これらは別個に設けてもよい。
【0017】
カラー感熱記録材料の一例を示す図4において、支持体32の上に、シアン感熱発色層33,マゼンタ感熱発色層34,イエロー感熱発色層35,保護層36が順次層設されている。これらの各感熱発色層33〜35は、熱記録される順番に表面から層設されているが、例えばマゼンタ,イエロー,シアンの順番に熱記録する場合には、イエロー感熱発色層35とマゼンタ感熱発色層34との位置が入れ換えられる。
【0018】
前記支持体32としては、不透明なコート紙又はプラスチックフイルムが用いられ、そしてOHPシートを作製する場合には、透明なプラスチックフイルムが用いられる。シアン感熱発色層33は、電子供与性染料前駆体と電子受容性化合物を主成分として含有し、加熱されたときにシアンに発色する。
【0019】
マゼンタ感熱発色層34としては、最大吸収波長が約365nmであるジアゾニウム塩化合物と、これに熱反応してマゼンタに発色するカプラーとを含有している。このマゼンタ感熱発色層34は、熱記録後に365nm付近の紫外線を照射するとジアゾニウム塩化合物が光分解して発色能力が失われる。イエロー感熱発色層35は、最大吸収波長が約420nmであるジアゾニウム塩化合物と、これと熱反応してイエローに発色するカプラーとを含有している。このイエロー感熱発色層35は420nmの近紫外線を照射すると光定着して発色能力が失われる。
【0020】
カラー感熱プリンタの電気回路を示す図5において、フレームメモリ40には、1フレームの画像データが色毎に分離された状態で書き込まれている。階調表現加熱に際して、フレームメモリ40からプリントすべき色の画像データが1ラインずつ読み出されてラインメモリ41に書き込まれる。このラインメモリ41の画像データは、画素毎に読み出されてコンパレータ42に送られる。コンパレータ42は、各画素の画像データと階調データ(比較データ)とを比較し、画像データの方が大きい場合には「1」の信号を出力する。
【0021】
マイクロコンピュータ43は、例えば64階調の場合に、16進法で「0」〜「3F」の階調データを順番に発生する。コンパレータ42は、マイクロコンピュータ43から「0」の階調データが送られると、この階調データに対して各画素の画像データを順番に比較する。これにより、1ライン分の比較結果がシリアル信号としてコンパレータ42から出力され、プリントモードと抵抗測定モードを切り換えるスイッチSaを介してシフトレジスタ44に送られる。
【0022】
1ライン分の画像データの比較が終了すると、マイクロコンピュータ43は、「1」の階調データを発生してコンパレータ42に送る。したがって、「0」〜「3F」の階調データを用いることにより、各画素の画像データは64回比較され、64ビットの駆動データに変換される。そして、この64ビットの駆動データは、64回に分けてシフトレジスタ44に送られる。
【0023】
シリアルな駆動データは、クロックによってシフトレジスタ44内でシフトされてパラレル信号に変換される。シフトレジスタ44でパラレル信号に変換された駆動データは、ラッチ信号に同期してラッチアレイ45にラッチされる。ANDゲートアレイ46は、ストローブ信号が入力されたときに、入力されている駆動信号が「1」の場合に「H」の信号を出力する。これらのラッチアレイ45とANDゲートアレイ46は、各画素毎に回路素子が設けられている。
【0024】
ANDゲートアレイ46の各出力端子には、トランジスタTr1〜TrNがそれぞれ接続されており、出力信号が「H」の場合にトランジスタがオンする。これらのトランジスタTr1〜TrNには、発熱素子R1〜RNが直列に接続されている。各発熱素子R1〜RNとしては抵抗素子が用いられている。そして、発熱素子R1〜RN及びトランジスタTr1〜TrNと並列に基準抵抗Rs及びトランジスタTrsが接続してある。この基準抵抗Rsとしては抵抗値rsが既知で誤差1%程度のものを使用する。
【0025】
発熱素子R1〜RN及び基準抵抗Rsと並列にノイズ吸収用のコンデンサ50が接続されており、このコンデンサ50は電源部51に接続されている。この電源部51は、スイッチSb,整流回路52,電圧安定化回路53からなる。スイッチSbは、プリントモード時には常時閉じられており、抵抗測定モード時には、発熱素子R1〜RNの各抵抗値r1〜rNを測定する毎にマイクロコンピュータ43によって開閉が制御される。
【0026】
コンデンサ50の一方の端子にはコンパレータ55の非反転入力端子が接続されている。また、コンパレータ55の比較電圧Vref としては、電源電圧Eを抵抗値ra,rbの抵抗62,63により抵抗分圧した{ra/(ra+rb)}Eを用いる。
【0027】
マイクロコンピュータ43の抵抗測定部43aは、図1に示すように、スタート信号発生部57,遅延回路58,カウンタ回路59及び抵抗値算出部60から構成されている。スタート信号発生部57は、抵抗測定モード時にスイッチSbをオンにしてコンデンサ50を充電し、コンパレータ55の非反転入力端子の電圧が電源電圧と同じEになった後(コンデンサ50がフル充電された状態)、スイッチSbをオフにすると同時に遅延回路58にスタート信号を出力する。
【0028】
遅延回路58は、スタート信号発生部57からのスタート信号を受けて第1放電時間である最小放電時間Tmin を測定した後、カウンタ回路59にスタート信号を出力する。なお、最小放電時間Tmin は、発熱素子R1〜RNのうち抵抗値が最も小さい発熱素子の発熱によってコンデンサ50が放電し、コンパレータ55の非反転入力端子の電圧がEから低下して比較電圧Vref に一致するまでの放電時間である(図6参照)。また、図6に示す最大放電時間Tmax は、発熱素子R1〜RNのうち抵抗値が最も大きい発熱素子の発熱による放電時間である。すなわち、発熱素子R1〜RNによる各放電時間は、最小放電時間Tmin から最大放電時間Tmax までの間に含まれる。また、最大放電時間Tmax ,最小放電時間Tmin は、いくつかのサーマルヘッド(サンプルサーマルヘッドという)を測定して実験的に決める。この最小放電時間Tmin (実際にはこれによりも少し小さな値)を第1放電時間とする。
【0029】
カウンタ回路59は遅延回路58からのスタート信号を受けて、最小放電時間Tmin 経過後の第2放電時間を遅延回路58より短い単位時間t0で高精度にカウントする。コンパレータ55の非反転入力端子の電圧が低下して比較電圧Vref に一致すると、コンパレータ55の出力端子の電圧が正から負に変化し、これがストップ信号としてカウンタ回路59に入力される。カウンタ回路59は、遅延回路58からのスタート信号を受けてからストップ信号を受けるまでのカウント値Qを抵抗値算出部60に出力する。抵抗値算出部60は、単位時間t0にカウント値Qを乗じて第2放電時間を算出し、これに最小放電時間Tmin を加えて発熱素子の放電時間Tを算出する。そして、抵抗値算出部60は放電時間Tに基づいて発熱素子の抵抗値を算出する。
【0030】
抵抗測定部43aによる発熱素子の抵抗値測定について、以下に式を用いて説明する。放電開始電圧をE,比較電圧をVref ,コンデンサ50の静電容量をC,発熱素子の抵抗値をr,コンパレータ55の非反転入力端子の電圧がEからVref に変化するまでの放電時間をTとすると、これらの関係は次の数式1で表される。
【0031】
【数1】
Vref =E exp{−T/(C・r)}
【0032】
この数式1から、発熱素子の抵抗値rは、次の数式2で表される。
【0033】
【数2】
r=−T/C/ln(Vref /E)
【0034】
この数式2により、コンデンサ50の静電容量Cが既知ならば、放電時間Tを測定することで発熱素子の抵抗値rを算出できる。また、コンデンサ50の静電容量Cが既知でなくとも抵抗値rsの基準抵抗Rsで放電させた放電時間Tsを測定することで、次の数式3から発熱素子の抵抗値rを算出できる。
【0035】
【数3】
r=rs・T/Ts
【0036】
また、上記数式1から、放電時間Tは、次の数式4で表される。
【0037】
【数4】
T=−C・r・ ln(Vref /E)
【0038】
この数式4から、最大放電時間Tmax と最小放電時間Tmin は、次の数式5,6で表される。なお、数式5,6中のTmax ,Cmax ,rmax ,Vrefmax,Emax はT,C,r,Vref ,Eの各最大値を表し、Tmin ,Cmin ,rmin ,Vrefmin,Emin はT,C,r,Vref ,Eの各最小値を表す。また、本実施形態では、Tmax ,Cmax ,rmax ,Vrefmax,Emax 及びTmin ,Cmin ,rmin ,Vrefmin,Emin はそれぞれ既知であるとする。
【0039】
【数5】
Tmax =−Cmax ・rmax ・ ln(Vrefmin/Emax )
【0040】
【数6】
Tmin =−Cmin ・rmin ・ ln(Vrefmax/Emin )
【0041】
カウンタ回路59の測定精度に必要なビット数を例えば16ビットとすると、数式5,6から測定に用いられるカウンタ回路59の単位時間t0は、次の数式7で表される。
【0042】
【数7】
t0=(Tmax −Tmin )/216
【0043】
この単位時間t0は、例えば、遅延回路58の単位時間が5秒であるのに対し、0.1秒である。カウンタ回路59のカウンタ値をQとすると、所定の発熱素子の発熱による放電時間Tは、次の数式8で算出される。
【0044】
【数8】
T=Tmin +t0・Q
【0045】
この数式8により算出された放電時間Tを数式3に代入すれば、所定の発熱素子の抵抗値rが得られる。抵抗値算出部60は、このようにして順次に得られた発熱素子R1〜RNの抵抗値r1〜rNをRAM43bに書き込む。このRAM43bに書き込まれた抵抗値r1〜rNは電池56によってバックアップされる。
【0046】
このように構成されたカラー感熱プリンタの作用について図7を参照して説明する。カラー感熱プリンタの最初のセットアップ時に、スイッチSaにより抵抗測定モードに切り換えられ、シフトレジスタ44がマイクロコンピュータ43に接続される。マイクロコンピュータ43は、トランジスタTr1〜TrNをオフにしたままトランジスタTrsだけをオンにしてスイッチSbをオンにする。
【0047】
コンデンサ50の充電電圧がEに達した後、スイッチSbがオフにされると同時に遅延回路58が作動を開始し、予め設定してある最小放電時間Tmin の経過後にカウンタ回路59が作動を開始する。最小放電時間Tmin が経過してからコンパレータ55の非反転入力端子の電圧がVref に一致するまでのカウント値が抵抗値算出部60に入力され、基準抵抗Rsによる放電時間Tsが数式8により算出される。
【0048】
次に、マイクロコンピュータ43は、トランジスタTr1がオン、他のトランジスタTr2〜TrNがオフの状態となる1ライン分のデータを出力する。そして、抵抗測定部43aによってスイッチSbがオンされ、コンデンサ50の充電が開始される。コンデンサ50の充電電圧がEに達した後、スタート信号発生部57からスイッチSb及び遅延回路58にスタート信号が出力される。これにより、スイッチSbがオフにされ、発熱素子R1の発熱によるコンデンサ50の放電が開始されると同時に遅延回路58が作動を開始し、最小放電時間Tmin を長い単位時間でカウントする。最小放電時間Tmin が経過した後にカウンタ回路59が作動を開始し、遅延回路58より短い単位時間t0でカウントを行う。
【0049】
コンパレータ55の非反転入力端子の電圧が低下してゆき比較電圧Vref に一致すると、カウンタ回路59は最小放電時間Tmin 経過後からコンパレータ55の非反転入力端子の電圧が比較電圧Vref に達するまでの第2放電時間をカウントしたカウント値Q1を抵抗値算出部60に入力する。抵抗値算出部60は数式8を用いて発熱素子R1による放電時間T1を算出し、さらに数式3を用いて発熱素子R1の抵抗値r1を算出する。そして、この抵抗値r1はRAM43bに書き込まれる。
【0050】
続いて、トランジスタTr2がオン,他のトランジスタTr1及びトランジスタTr3〜TrNがオフにされる。抵抗測定部43aによって発熱素子R2による放電時間T2が測定され、これにより発熱素子R2の抵抗値r2が算出されてRAM43bに書き込まれる。以下同様に、発熱素子R3〜RNの抵抗値r3〜rNが算出されてRAM43bに書き込まれる。これらの抵抗値r1〜rNは、以後電池56が消耗するまで保持される。
【0051】
プリントモードでは、スイッチSaによってシフトレジスタ44がコンパレータ42に接続される。このプリントモードにおいては、まずフレームメモリ40に3色の画像データが取り込まれる。これらの画像データは、発熱素子R1〜RNが完全に均一である場合の理想抵抗値と実際に測定された抵抗値r1〜rNとの差から補正データを算出し、発熱素子R1〜RNによって記録すべき画像が正確に印画されるように、補正データによって画像データを補正する。
【0052】
給紙時には、プラテンドラム10はクランプ部材12が図2において垂直となった状態で停止しているので、ソレノイド18が通電されると、クランプ部材12がクランプ解除位置にセットされる。搬送ローラ対28は、カセット(図示せず)から供給されたカラー感熱記録材料11をニップしてプラテンドラム10に向けて搬送する。この搬送ローラ対28は、カラー感熱記録材料11の先端がプラテンドラム10とクランプ部材12との間に入り込んだときにいったん停止する。その後、ソレノイド18がオフすると、クランプ部材12はスプリング17によって戻され、カラー感熱記録材料11の先端をクランプする。このクランプ後に、プラテンドラム10と搬送ローラ対28とが回転するから、カラー感熱記録材料11がプラテンドラム10の外周に巻き付けられる。
【0053】
プラテンドラム10が一定ステップずつ間欠回転して、カラー感熱記録材料11の記録エリアの先端がサーマルヘッド20に達すると熱記録が開始される。この熱記録に際しては、フレームメモリ40からイエロー画像の画像データが1ライン分読み出されてラインメモリ41にいったん書き込まれる。
【0054】
次に、ラインメモリ41から各画素の補正済み画像データを順番に読み出してコンパレータ42に送り、ここで階調レベル「0」の階調データと比較される。イエロー画像を記録する画素ではコンパレータ42の出力が「1」となり、イエロー画像を記録しない画素では「0」となる。この各画素の比較結果は、シリアルな駆動データとしてシフトレジスタ44に送られ、そしてクロックによってシフトレジスタ44内でシフトされてパラレルな駆動データに変換される。このパラレルな駆動データは、ラッチアレイ45でラッチされてから、ANDゲートアレイ46に送られる。
【0055】
マイクロコンピュータ43は、幅が長いバイアス加熱用パルスを発生させ、ストローブ信号としてANDゲートアレイ46に送る。ANDゲートアレイ46は、ストローブ信号とラッチアレイ45の出力信号との論理積を出力するから、ANDゲートアレイ46の各出力端子のうち、ラッチアレイ45の出力端子が「1」となっているものが「1」を出力する。例えば、ANDゲートアレイ46の第1番目の出力端子が「1」の場合には、トランジスタTr1がオンするから、発熱素子R1が通電されて発熱する。これにより、発熱素子R1がバイアス加熱用パルスに応じた時間だけ通電され、バイアス熱エネルギーをカラー感熱記録材料11に与える。
【0056】
前記バイアス加熱が終了する前に、マイクロコンピュータ43は階調レベルが「0」の階調データを発生してコンパレータ42に送り、再び各画素の画像データと比較する。この比較によってシリアルな駆動データが形成され、この駆動データがシフトレジスタ44に書き込まれる。バイアス加熱が終了すると、マイクロコンピュータ43は、パルス幅が短い階調表現用パルスを発生する。この階調表現用パルスはストローブ信号としてANDゲートアレイ46に送られる。このストローブ信号によって発熱素子が短時間通電され、イエロー感熱発色層35を階調レベル「1」の濃度に発色させる。以下、マイクロコンピュータ43が階調レベルを「1」から「3F」まで順番に変化させるために、各階調レベルに応じた駆動データがコンパレータ42から出力される。これにより、各発熱素子R1〜RNが補正された画像データに応じた回数だけ通電され、カラー感熱記録材料11に階調表現熱エネルギーを与えて所望の濃度に発色させる。例えば、64階調の場合には、最大濃度の画素に対しては、階調表現のために64個のパルス電流が発熱素子に供給される。
【0057】
イエロー画像の第1ラインが記録されると、プラテンローラ10が1画素分ステップ回転し、これとともにフレームメモリ40からイエロー画像の第2ライン目の画像データが読み出される。このイエロー画像の第2ライン目の画像データに基づいて、カラー感熱記録材料11に第2ライン目が熱記録される。イエロー画像を熱記録した部分が光定着器21に達すると、ここでイエロー感熱発色層35が光定着される。この光定着器21は、カットフイルタ24が紫外線ランプ23の前にセットされているから、420nm付近の近紫外線がカラー感熱記録材料11に照射される。これにより、イエロー感熱記録材料11に含有されたジアゾニウム塩化合物が分解して発色能力が消失する。
【0058】
プラテンドラム10が1回転して記録エリアが再びサーマルヘッド20の位置にくると、マゼンタ画像が1ラインずつマゼンタ感熱発色層34に記録される。このマゼンタ画像の発色熱エネルギーは、イエロー画像の発色熱エネルギーよりも大きいが、イエロー感熱発色層35は既に光定着されているので、このイエロー感熱発色層35が再度発色することはない。マゼンタ画像を記録したカラー感熱記録材料11は、前述したように定着器21で光定着される。この場合には、カットフイルタ24が紫外線ランプ23の前から退避しているので、紫外線ランプ23から放射された全ての電磁波がカラー感熱記録材料11に照射される。この電磁波のうち、365nm付近の紫外線によってマゼンタ感熱発色層34が光定着される。
【0059】
プラテンドラム10が更に1回転して記録エリアが再びサーマルヘッド20の位置にくると、シアン画像が1ラインずつシアン感熱発色層33に記録される。このシアン感熱発色層33は、発色熱エネルギーが通常の保管状態では発色しない値になっているので、シアン感熱発色層33に対しては光定着性が与えられていない。そこで、シアン感熱発色層33の熱記録では、光定着器21はオフ状態になっている。
【0060】
イエロー画像,マゼンタ画像,シアン画像の熱記録が終了した後に、プラテンドラム10と搬送ローラ対28とが逆転する。このプラテンドラム10の逆転により、カラー感熱記録材料11の後端が分離爪29によって給排紙通路27に案内され、そして搬送ローラ対28にニップされる。その後にプラテンドラム10が給紙位置に達すると、ソレノイド18が通電されるとともに、プラテンドラム10が停止する。ソレノイド18の通電により、クランプ部材12がスプリング17に抗して移動するから、カラー感熱記録材料11の先端のクランプが解除される。これにより、熱記録済みカラー感熱記録材料11は、給排紙通路27を経てトレイに排出される。
【0061】
発熱素子R1〜RNの抵抗値r1〜rNは、経時や印画頻度によって変化するから、例えばカラー感熱プリンタをセットアップする毎に新たに抵抗値r1〜rNの測定を行い、RAM43bに書き込む。なお、電池56を使用せずに、バックアップ用の電源を例えば電源部51から供給するようにしてもよい。また、RAM43bをバックアップ用の電源が不要なフラッシュメモリ等に置き換えてもよい。
【0062】
また、以上説明したカラー感熱プリンタからサーマルヘッドの発熱素子の抵抗値を測定する機能のみを取り出し、サーマルヘッドの抵抗測定装置として独立させることも可能である。この場合には、例えばサーマルヘッドを検査する際の試験器として使用することができる。
【0063】
上記実施形態では、カウンタ回路のカウンタビット幅を16ビットとしたが、本発明はこれに限定されることなく、例えば32ビットでもよい。また、上記実施形態の説明では、予め発熱素子又は基準抵抗をオンさせた後、コンデンサを充電するような順序であったが、逆に、始めにコンデンサを充電し、その後発熱素子又は基準抵抗をオンさせて放電をさせてもよい。
【0064】
また、上記実施形態では、遅延させる時間(第1放電時間)を最小抵抗値の発熱素子による最小放電時間としたが、本発明はこれに限定されることなく、第1放電時間経過後の第2放電時間がカウンタ回路のカウンタビット幅でカウント可能な時間になるのであれば、第1放電時間を最小放電時間より短い所定時間に置き替えることができる。また、上記実施形態では、発熱素子及び基準抵抗の各抵抗値を測定する際に、コンデンサをフル充電したが、例えばコンパレータの非反転入力端子の電圧がフル充電の電圧Eより低く比較電圧Vref より高い所定値になった時点でコンデンサの充電を停止してもよい。この場合には、各発熱素子による放電時間の測定にかかる時間が短縮される。
【0065】
また、上記実施形態では、カラー感熱プリンタを例にしたが、本発明は、モノクロの感熱プリンタやカラー熱転写プリンタ等にも適用することができる。また、カラー感熱記録材料とサーマルヘッドとを一次元に相対移動させるラインプリンタについて説明したが、本発明は、相対移動が二次元であるシリアルプリンタに対しても利用することができる。
【0066】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、サーマルヘッドにライン状に配置された複数の発熱素子と並列に接続されたコンデンサが放電して所定の電圧に達するまでの放電時間を各発熱素子毎に測定する際に、この放電時間を第1,第2の放電時間に分け、第1放電時間は所定の単位時間でカウントする第1測定手段で測定し、第2放電時間は第1測定手段よりも細かい単位時間でカウントする第2測定手段で測定するようにしたので、カウンタビット幅が小さいローコストな測定手段を用いながら放電時間を高精度に測定でき、各発熱素子の抵抗値を正確に算出できる。また、本発明の抵抗測定装置を備えたサーマルプリンタでは、サーマルヘッドの抵抗値を自動的に測定し、これによって画像データが補正されるから、出荷前に面倒な調整を行うことなく、記録画像に濃度ムラ等が発生することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】抵抗測定部の構成を示すブロック図である。
【図2】カラー感熱プリンタの一例を示す概略図である。
【図3】光定着器の紫外線ランプとカットフイルタの特性を示すグラフである。
【図4】カラー感熱記録材料の層構造を示す説明図である。
【図5】カラー感熱プリンタの電気回路を示すブロック図である。
【図6】コンデンサの充電電圧と放電時間との関係を示すグラフである。
【図7】抵抗測定モードのフローチャートである。
【符号の説明】
11 カラー感熱記録材料
20 サーマルヘッド
21 光定着器
43 マイクロコンピュータ
43a 抵抗測定部
43b RAM
50 コンデンサ
51 電源部
55 コンパレータ
57 スタート信号発生部
58 遅延回路
59 カウンタ回路
60 抵抗値算出部
R1〜RN 発熱素子
Rs 基準抵抗
Sa,Sb スイッチ

Claims (5)

  1. サーマルヘッドを構成するライン状に配置された複数の発熱素子の各々充電したコンデンサとを個別に接続し、前記コンデンサに蓄えられた電荷が発熱素子を通して放電してコンデンサの端子電圧が定電圧に達するまでの放電時間を各発熱素子毎に測定し、この測定結果に基づいて各発熱素子の抵抗値を算出するサーマルヘッドの抵抗値測定方法において、
    前記放電時間を所定の第1放電時間と残りの第2放電時間とに分け、第1放電時間は所定の単位時間でカウントする第1の測定手段で測定し、第2放電時間は第1測定手段より細かい単位時間でカウントする第2測定手段で測定することを特徴とするサーマルヘッドの抵抗値測定方法。
  2. 前記第1放電時間は、前記各発熱素子のうち最も抵抗値が小さい発熱素子が発熱することによりコンデンサが放電して所定の電圧に達するまでの時間であることを特徴とする請求項1記載のサーマルヘッドの抵抗値測定方法。
  3. ライン状に配置されてサーマルヘッドを構成するとともに互いに並列接続された複数の発熱素子と、
    この発熱素子の各々とこれらを駆動する電源部との接続を個別にオン/オフする第1のスイッチ手段群と、
    この第1のスイッチ手段群を介して各発熱素子と個別に接続されるコンデンサと、
    このコンデンサと電源部との間に設けられ、コンデンサの充電をオン/オフする第2のスイッチ手段と、
    前記第1のスイッチ手段群及び第2のスイッチ手段の各々をそれぞれ個別にオン/オフ制御する制御部と、
    この制御部により第1のスイッチ手段群のうちいずれか1つをオンにするとともに第2のスイッチ手段をオンにしてコンデンサを充電してから第2のスイッチ手段をオフにし、コンデンサに蓄積された電荷が各発熱素子のうちいずれか1つを通して放電を開始してからコンデンサの端子電圧が所定の第1電圧に達するまでに要する所定の第1放電時間を所定の単位時間でカウントすることにより測定する第1測定手段と、
    前記第1放電時間経過後コンデンサの放電が継続し、コンデンサの端子電圧前記第1電圧よりも低い所定の第2電圧に達するまでの第2放電時間を第1測定手段よりも細かい単位時間でカウントすることにより測定する第2測定手段と、
    各発熱素子毎に測定された第1放電時間と第2放電時間とを合計することによって得られる各発熱素子の放電時間に基づいて各発熱素子の抵抗値を算出する抵抗値算出手段と
    からなることを特徴とするサーマルヘッドの抵抗値測定装置。
  4. 前記第1放電時間は、前記各発熱素子のうち最も抵抗値が小さい発熱素子が発熱することによりコンデンサが放電して前記第1電圧に達するまでの時間であることを特徴とする請求項3記載のサーマルヘッドの抵抗値測定装置。
  5. ライン状に配置された複数の発熱素子からなるサーマルヘッドを備えたサーマルプリンタにおいて、
    前記発熱素子の各々とこれらを駆動する電源部との接続を個別にオン/オフする第1のスイッチ手段群と、
    この第1のスイッチ手段群を介して各発熱素子と個別に接続されるコンデンサと、
    このコンデンサと電源部との間に設けられ、コンデンサの充電をオン/オフする第2のスイッチ手段と、
    前記第1のスイッチ手段群及び第2のスイッチ手段の各々をそれぞれ個別にオン/オフ制御する制御部と、
    この制御部により第1のスイッチ手段群のうちいずれか1つをオンにするとともに第2のスイッチ手段をオンにしてコンデンサを充電してから第2のスイッチ手段をオフにし、コンデンサに蓄積された電荷が各発熱素子のうちいずれか1つを通して放電を開始してからコンデンサの端子電圧が所定の第1電圧に達するまでに要する所定の第1放電時間を所定の単位時間でカウントすることにより測定する第1測定手段と、
    前記第1放電時間経過後コンデンサの放電が継続し、コンデンサの端子電圧前記第1電圧よりも低い所定の第2電圧に達するまでの第2放電時間を第1測定手段よりも細かい単位時間でカウントすることにより測定する第2測定手段と、
    各発熱素子毎に測定された第1放電時間と第2放電時間とを合計することによって得られる各発熱素子の放電時間に基づいて各発熱素子の抵抗値を算出する抵抗値算出手段と、
    得られた各発熱素子の抵抗値に基づいて画像データを補正する補正手段と
    を備えたことを特徴とするサーマルプリンタ。
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