JPH06328760A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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Publication number
JPH06328760A
JPH06328760A JP12022193A JP12022193A JPH06328760A JP H06328760 A JPH06328760 A JP H06328760A JP 12022193 A JP12022193 A JP 12022193A JP 12022193 A JP12022193 A JP 12022193A JP H06328760 A JPH06328760 A JP H06328760A
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JP
Japan
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temperature
data
thermal head
humidity
gradation
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Application number
JP12022193A
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English (en)
Inventor
Hajime Inoue
肇 井上
Satoshi Ueda
智 上田
Nobuo Katsuma
伸雄 勝間
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 サーマルヘッド20の温度と環境湿度との組
み合わせ毎に、階調変化を補正するためのサーマルヘッ
ドへの印加電圧データを求める。これを階調補正LUT
45に記憶しておく。サーミスタ60によりサーマルヘ
ッド20の温度を検出する。湿度センサ63により環境
湿度を検出する。検出温度及び湿度に基づいてこれに対
応する電圧データを読み出す。この電圧データに基づき
セレクタ58を選択して、この電圧データで各発熱素子
56a〜56nを駆動する。 【効果】 サーマルヘッドの温度、環境湿度に起因する
発色濃度の変動を抑えて、一定した濃度でプリントする
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルプリンタに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリンタには、インクフイルム
を使用する熱転写プリンタと、感熱記録材料を直接に加
熱して画像を記録する感熱プリンタとがある。これらの
サーマルプリンタでは、多数の発熱素子(抵抗素子)を
ライン状に配列したサーマルヘッドが用いられている。
【0003】例えば、カラー感熱プリンタでは、特開昭
61ー213169号公報に記載されているように、マ
ゼンタ感熱発色層,シアン感熱発色層,イエロー感熱発
色層が支持体上に順次層設されたカラー感熱記録材料が
用いられる。このカラー感熱記録材料では、各感熱発色
層を選択的に発色させるために、その発色熱エネルギー
が異なっており、深層の感熱発色層ほど高い発色熱エネ
ルギーが必要である。また、次の感熱発色層を熱記録す
る際に、その上にある熱記録済みの感熱発色層が再度熱
記録されないように、熱記録済みの感熱発色層に特有な
電磁波を照射して光定着が行われる。
【0004】感熱プリンタには、多数の発熱素子をライ
ン状に配列したサーマルヘッドが設けられており、記録
すべき感熱発色層に応じた発色熱エネルギーをカラー感
熱記録材料に与える。この発色熱エネルギーは、発色直
前の熱エネルギー(以下、これをバイアス熱エネルギー
という)に、所望の濃度に発色させるための熱エネルギ
ー(以下、これを階調表現熱エネルギーという)を加え
たものである。このバイアス熱エネルギーは、感熱発色
層の発色特性に応じて決まる一定な値である。他方、階
調表現熱エネルギーは、高階調を表現するにはきめ細か
な発熱制御を行うことが必要である。一般的には、バイ
アス加熱では発熱素子が数ms〜数十ms程度通電さ
れ、また階調表現加熱では数μs〜数十μsの単位で発
熱素子の通電を制御する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような感熱プリン
タでは、上記のようにその発色濃度は原理的に環境温度
(サーマルヘッドの温度)に依存する。したがって、環
境温度が変化すると、記録画像の濃度が変化してしま
い、同じ画像データからのプリントであっても、記録画
像の色調が変化するという不都合がある。これに対して
は、環境温度によってサーマルヘッドの電力や階調デー
タ等の印画条件を変えて補正を行っている(特開昭59
−226579号,特開昭61−277279号)。し
かしながら、発色濃度は環境湿度の影響も受け、これに
より微妙に色調が変化する。
【0006】本発明は、サーマルヘッドの温度の他に環
境湿度の影響も排除するようにして、環境の変化に対し
ても発色濃度を一定にすることができるようにしたサー
マルプリンタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、サーマルヘッドの温度と環境湿度との組
み合わせ毎に、これらに起因する階調変化を補正した階
調補正データを記憶した手段と、サーマルヘッドの温度
を検出する手段と、環境湿度を検出する手段と、温度検
出手段及び環境湿度検出手段によりサーマルヘッドの温
度と環境湿度を検出し、これらにより記憶手段から該当
する階調補正データを求める手段と、この階調補正デー
タに基づきサーマルヘッドの加熱量を制御する手段とを
備えたものである。
【0008】
【作用】サーマルヘッドの温度と環境湿度との組み合わ
せ毎に、階調変化を補正する階調補正データテーブルが
予め求められており、これが記憶されている。プリント
開始時及び/又はプリント中に、サーマルヘッドの温度
と環境湿度とを検出する。この検出温度及び湿度に基づ
いて記憶手段からこれに対応する階調補正データが読み
出される。この階調補正データでサーマルヘッドが駆動
されるため、環境変化による発色濃度の変化を抑えて、
発色濃度を一定にすることができる。
【0009】
【実施例】カラー感熱プリンタの実施例を示す図2にお
いて、プラテンドラム10は、その外周にカラー感熱記
録材料11を保持し、熱記録時にパルスモータ(図示せ
ず)によって回転される。このプラテンドラム10にク
ランプ部材12が取り付けられており、カラー感熱記録
材料11の少なくとも1ケ所例えば先端をプラテンドラ
ム10に固定する。クランプ部材12はコ字形をしてお
り、両端部に設けた長穴12a,12bが、プラテンド
ラム軸15,ガイドピン16にそれぞれ嵌合している。
このクランプ部材12は、スプリング17によってプラ
テンドラム10に圧接しており、カラー感熱記録材料1
1のクランプ時又はクランプ解除時に、ソレノイド18
によってプラテンドラム10から離れる方向に移動され
る。
【0010】前記プラテンドラム10の外周には、サー
マルヘッド20と、光定着器21とが設けられている。
サーマルヘッド20は、主走査方向にライン状に多数の
発熱素子を配列した発熱部22が設けられており、これ
は、一定のバイアス熱エネルギーと、画素の発色濃度に
応じた階調表現熱エネルギーとを発生する。
【0011】光定着器21は、図3の実線で示すよう
に、ほぼ365nmと420nmに発光ピークを持った
棒状の紫外線ランプ23と、点線で示すような透過特性
を持ったカットフイルタ24とから構成されている。こ
のカットフイルタ24は、ソレノイド等によって紫外線
ランプ23の前に入れられたときに、ほぼ420nm付
近の近紫外線を透過する。
【0012】給排紙通路27には、搬送ローラ対28が
配置されており、これを通ってカラー感熱記録材料11
が搬送される。また、給排紙通路27のプラテンドラム
側には、排紙時にカラー感熱記録材料11の後端を給排
紙通路27に案内するための分離爪29が設けられてい
る。この実施例では、1つの通路が給紙通路と排紙通路
に兼用されているが、これらは別個に設けてもよい。
【0013】図4はカラー感熱記録材料の一例を示すも
のである。支持体32の上に、シアン感熱発色層33,
マゼンタ感熱発色層34,イエロー感熱発色層35,保
護層36が順次層設されている。これらの各感熱発色層
33〜35は、熱記録される順番に表面から層設されて
いるが、例えばマゼンタ,イエロー,シアンの順番に熱
記録する場合には、イエロー感熱発色層35とマゼンタ
感熱発色層34との位置が入れ換えられる。前記支持体
32としては、不透明なコート紙又はプラスチックフイ
ルムが用いられ、そしてOHPシートを作製する場合に
は、透明なプラスチックフイルムが用いられる。シアン
感熱発色層33は、電子供与性染料前駆体と電子受容性
化合物を主成分として含有し、加熱されたときにシアン
に発色する。マゼンタ感熱発色層34としては、最大吸
収波長が約365nmであるジアゾニウム塩化合物と、
これに熱反応してマゼンタに発色するカプラーとを含有
している。このマゼンタ感熱発色層34は、熱記録後に
365nm付近の紫外線を照射するとジアゾニウム塩化
合物が光分解して発色能力が失われる。イエロー感熱発
色層35は、最大吸収波長が約420nmであるジアゾ
ニウム塩化合物と、これと熱反応してイエローに発色す
るカプラーとを含有している。このイエロー感熱発色層
35は420nmの近紫外線を照射すると光定着して発
色能力が失われる。
【0014】図1は、カラー感熱プリンタの電気回路を
示すものである。フレームメモリ40には、1フレーム
の画像データが色毎に分離された状態で書き込まれてい
る。階調表現加熱に際して、フレームメモリ40からプ
リントすべき色の画像データが1ラインずつ読み出され
てラインメモリ41に書き込まれる。このラインメモリ
41の画像データは、画素毎に読み出されてコンパレー
タ42に送られる。コンパレータ42には、階調発生器
43が接続されている。階調発生器43は階調データ
(比較データ)を発生してこれをコンパレータ42に送
る。コンパレータ42は、各画素の画像データと階調デ
ータとを比較し、画像データの方が大きい場合には
「1」の信号を出力し、小さい場合には「0」の信号を
出力する。これにより、「0」階調から「N」階調まで
アクティブかノンアクティブかの駆動データをサーマル
ヘッド20に送る。
【0015】階調発生器43は、例えば256階調の場
合に、16進法で「0」〜「FF」の階調データを順番
に発生する。コンパレータ42は、階調発生器43から
「0」の階調データが送られると、この階調データに対
して各画素の画像データを順番に比較する。これによ
り、1ライン分の比較結果がシリアル信号としてコンパ
レータ42から出力され、シフトレジスタ44に送られ
る。1ライン分の画像データの比較が終了すると、階調
発生器43は、「1」の階調データを発生してコンパレ
ータ42に送る。したがって、「0」〜「FF」の階調
データを用いることにより、各画素の画像データは25
6回比較され、256ビットの駆動データに変換され
る。そして、この256ビットの駆動データは、256
回に分けてシフトレジスタ44に送られる。
【0016】シリアルな駆動データは、コントローラ4
5からのクロックによってシフトレジスタ44内でシフ
トされてパラレル信号に変換される。シフトレジスタ4
4でパラレル信号に変換された駆動データは、ラッチ信
号に同期してラッチアレイ46にラッチされる。
【0017】ANDゲートアレイ47には通電時間制御
回路48が接続されている。通電時間制御回路48はコ
ントローラ45からの制御信号によりストローブ信号を
ANDゲートアレイ47に送る。ANDゲートアレイ4
7は、ストローブ信号が入力されたときに、入力されて
いる駆動信号が「1」の場合に「H」の信号を出力す
る。これらのANDゲートアレイ47とラッチアレイ4
6とは、各画素毎に回路素子が設けられている。
【0018】ANDゲートアレイ47の各出力端子に
は、トランジスタ55a〜55nがそれぞれ接続されて
おり、出力信号が「H」の場合にトランジスタがONす
る。これらのトランジスタ55a〜55nには、発熱素
子56a〜56nが直列に接続されている。各発熱素子
56a〜56nとしては抵抗素子が用いられている。発
熱素子56a〜56nには電圧制御回路57が接続され
ている。電圧制御回路57は、整流回路、電圧安定化回
路等から構成されており、セレクタ58を介して選択さ
れた電圧を発熱素子56a〜56nに印加する。セレク
タ58はコントローラ45により、階調補正LUT65
に記憶した印加電圧データとなるように制御される。
【0019】サーマルヘッド20の温度を検出するため
に、サーマルヘッド20には、発熱素子56a〜56n
に近接して温度センサ例えばサーミスタ60が取り付け
られている。このサーミスタ60は、温度に応じて抵抗
値が変化するから、これに流れる電流が変化する。この
電流は、電圧変換回路61で電圧に変換されてから、A
/D変換器62で温度データに変換される。この温度デ
ータはコントローラ45に送られる。
【0020】環境湿度を検出するために、湿度センサ6
3がコントローラ45に接続されている。湿度センサ6
3は、例えば乾湿球の温度差から相対湿度を回路的に演
算して、これをコントローラ45に送る。
【0021】コントローラ45は、温度データ及び湿度
データにより階調補正データを階調補正LUT65から
求める。階調補正LUT65には、予め、サーマルヘッ
ド温度と環境湿度との組み合わせに応じて、サーマルヘ
ッドの印加電圧を補正するための印加電圧データが各色
毎に記憶されている。
【0022】階調補正LUT65に記憶されるサーマル
ヘッドの印加電圧データは次のようにして求められる。
感熱記録材料の発色濃度は、サーマルヘッドの温度、環
境湿度、サーマルヘッドの印加電圧により変化する。図
5は、サーマルヘッドの温度とイエローの発色濃度との
関係を、環境湿度15%,35%,60%,80%のも
とで求めた結果の一例を示す線図である。この図5から
も明らかなように、温度と濃度とは比例関係にあること
が判る。したがって、温度変化ΔTHによる発色濃度の
変化ΔODT は、次式のようになる。 ΔODT =KTH ・ΔTH ・・・
【0023】図6は、環境湿度とイエロー発色濃度との
関係の一例を示す線図である。この図6からも明らかな
ように、環境湿度と濃度とは比例関係にあることが判
る。したがって、環境湿度変化ΔRHによる発色濃度の
変化ΔODRHは、次式のようになる。 ΔODRH=KRH ・ΔRH ・・・
【0024】図7は、サーマルヘッドへの印加電圧とイ
エロー発色濃度との関係を、環境湿度15%,35%,
60%,80%のもとで求めた結果の一例を示す線図で
ある。この図7からも明らかなように、サーマルヘッド
の電圧と濃度とは比例関係にあることが判る。したがっ
て、サーマルヘッドの電圧変化ΔVHによる濃度変化Δ
ODV は、次式のようになる。 ΔODV =KVH ・ΔVH ・・・
【0025】上記,の関係から、サーマルヘッドの
温度変化ΔTHによる発色濃度変化ΔODT を打ち消す
には、ΔODT =−ΔODV となるように、サーマルヘ
ッドの印加電圧を制御すればよい。このときの補正量Δ
VHは式, より、 ΔVH=−(KTH/KVH)ΔTH ・・・ となる。
【0026】また、環境湿度の変化ΔRHによる発色濃
度変化ΔODRHを打ち消すには、ΔODRH=−ΔODV
となるように、サーマルヘッドの印加電圧を制御すれば
よい。このときの補正量ΔVHは式, より、 ΔVH=−(KRH/KVH)ΔRH ・・・ となる。
【0027】上記式,におけるKTH,KRH,K
VHは、図5〜図7に示す線図の傾斜から求めることがで
きる。図5からは、KTH=0.043が求まる。図6か
らは、K RH=0.014が求まる。図7からは、KVH
0.043が求まる。
【0028】したがって、これら係数を式に代入する
と、サーマルヘッドの温度変化による濃度変化を打ち消
すためのヘッド電圧補正量ΔVHは、 ΔVH=−0.062・ΔTH ・・・ となる。
【0029】また、環境湿度変化による濃度変化を打ち
消すためのヘッド電圧補正量ΔVHは、 ΔVH=−0.020・ΔRH ・・・ となる。
【0030】したがって、例えば、25°C、60%の
環境の時に、イエローの適正濃度が得られるヘッド電圧
をVHI , 実際のヘッド温度及び環境湿度をそれぞれT
,RHとすると、補正後のヘッド印加電圧VHは、 VH=VHI −0.062(25−TH) −0.020(60−RH) ・・・ となる。この式を用いて、実際のヘッド温度及び環境
湿度毎に、補正後の印加電圧VHを求めておき、これを
階調補正LUT65に記憶しておく。同様にして、マゼ
ンタ及びシアンについても、補正後のヘッド印加電圧を
求め、これを階調補正LUT65に記憶しておく。
【0031】次に、上記実施例の作用について説明す
る。給紙時には、プラテンドラム10はクランプ部材1
2が図2において垂直となった状態で停止しているの
で、ソレノイド18が通電されると、クランプ部材12
がクランプ解除位置にセットされる。搬送ローラ対28
は、カセット(図示せず)から供給されたカラー感熱記
録材料11をニップしてプラテンドラム10に向けて搬
送する。この搬送ローラ対28は、カラー感熱記録材料
11の先端がプラテンドラム10とクランプ部材12と
の間に入り込んだときにいったん停止する。その後、ソ
レノイド18がOFFすると、クランプ部材12はスプ
リング17によって戻され、カラー感熱記録材料11の
先端をクランプする。このクランプ後に、プラテンドラ
ム10と搬送ローラ対28とが回転するから、カラー感
熱記録材料11がプラテンドラム10の外周に巻き付け
られる。
【0032】プラテンドラム10が一定ステップずつ間
欠回転して、カラー感熱記録材料11の記録エリアの先
端がサーマルヘッド20に達すると熱記録が開始され
る。この熱記録に際しては、まず、図1に示すように、
サーミスタ60の抵抗値を検出し、これを電圧変換回路
61,A/D変換器61を介して温度データに変換し
て、サーマルヘッド20のプリント開始時の温度を検出
する。また、湿度センサ63により環境湿度を検出す
る。コントローラ45は、検出温度データ及び湿度デー
タに基づき階調補正LUT65を検索して、該当する印
加電圧データを求め、これに基づきセレクタ58を切り
換える。これにより電圧制御回路57から温度及び環境
湿度に応じた電圧が印加される。
【0033】そして、フレームメモリ40からイエロー
画像の画像データが1ライン分読み出されてラインメモ
リ41にいったん書き込まれる。次に、ラインメモリ4
1から各画素の画像データを順番に読み出してコンパレ
ータ42に送り、ここで階調レベル「0」の階調データ
と比較される。イエロー画像を記録する画素ではコンパ
レータ42の出力が「1」となり、イエロー画像を記録
しない画素では「0」となる。この各画素の比較結果
は、シリアルな駆動データとしてシフトレジスタ44に
送られ、そしてクロックによってシフトレジスタ44内
でシフトされてパラレルな駆動データに変換される。こ
のパラレルな駆動データは、ラッチアレイ46でラッチ
されてから、ANDゲートアレイ47に送られる。
【0034】ANDゲートアレイ47は、ストローブ信
号とラッチアレイ46の出力信号との論理積を出力する
から、ANDゲートアレイ47の各出力端子のうち、ラ
ッチアレイ46の出力端子が「1」となっているものが
「1」を出力する。例えば、ANDゲートアレイ47の
第1番目の出力端子が「1」の場合には、トランジスタ
55aがONするから、発熱素子56aが通電されて発
熱する。これにより、発熱素子56aがイエロー感熱発
色層35を階調レベル「1」の濃度に発色させる。以
下、コントローラ45が階調レベルを「1」から「F
F」まで順番に変化させるために、各階調レベルに応じ
た駆動データがコンパレータ42から出力される。これ
により、各発熱素子56a〜56nが画像データに応じ
て通電され、カラー感熱記録材料11に階調表現熱エネ
ルギーを与えて所望の濃度に発色させる。このとき、サ
ーマルヘッドの温度及び環境湿度に基づき最適な電圧が
各発熱素子56a〜56nに印加されているため、温度
補正および湿度補正が行われる。
【0035】イエロー画像の第1ラインが記録される
と、プラテンローラ10が1画素分ステップ回転し、こ
れとともにフレームメモリ40からイエロー画像の第2
ライン目の画像データが読み出される。このイエロー画
像の第2ライン目の画像データに基づいて、カラー感熱
記録材料11に第2ライン目が熱記録される。イエロー
画像を熱記録した部分が光定着器21に達すると、ここ
でイエロー感熱発色層35が光定着される。この光定着
器21は、カットフイルタ24が紫外線ランプ23の前
にセットされているから、420nm付近の近紫外線が
カラー感熱記録材料11に照射される。これにより、イ
エロー感熱記録材料11に含有されたジアゾニウム塩化
合物が分解して発色能力が消失する。このようにして各
ラインが順次熱記録される。
【0036】プラテンドラム10が1回転して記録エリ
アが再びサーマルヘッド20の位置にくると、マゼンタ
画像が1ラインずつマゼンタ感熱発色層34に記録され
る。このマゼンタ画像の発色熱エネルギーは、イエロー
画像の発色熱エネルギーよりも大きいが、イエロー感熱
発色層35は既に光定着されているので、このイエロー
感熱発色層35が再度発色することはない。マゼンタ画
像を記録したカラー感熱記録材料11は、前述したよう
に定着器21で光定着される。この場合には、カットフ
イルタ24が紫外線ランプ23の前から退避しているの
で、紫外線ランプ23から放射された全ての電磁波がカ
ラー感熱記録材料11に照射される。この電磁波のう
ち、365nm付近の紫外線によってマゼンタ感熱発色
層34が光定着される。このマゼンタ画像の熱記録時に
も、サーミスタ60及び湿度センサ63からの温度デー
タ及び湿度データに基づきサーマルヘッドの印加電圧が
補正されるため、発色濃度を一定にすることができる。
【0037】プラテンドラム10が更に1回転して記録
エリアが再びサーマルヘッド20の位置にくると、シア
ン画像が1ラインずつシアン感熱発色層33に記録され
る。このシアン感熱発色層33は、発色熱エネルギーが
通常の保管状態では発色しない値になっているので、シ
アン感熱発色層33に対しては光定着性が与えられてい
ない。そこで、シアン感熱発色層33の熱記録では、光
定着器21はOFF状態になっている。このシアン画像
の熱記録時にも、サーミスタ60及び湿度センサ63か
らの温度データ及び湿度データに基づきサーマルヘッド
の印加電圧が補正されるため、発色濃度を一定にするこ
とができる。
【0038】イエロー画像,マゼンタ画像,シアン画像
の熱記録が終了した後に、プラテンドラム10と搬送ロ
ーラ対28とが逆転する。このプラテンドラム10の逆
転により、カラー感熱記録材料11の後端が分離爪29
によって給排紙通路27に案内され、そして搬送ローラ
対28にニップされる。その後にプラテンドラム10が
給紙位置に達すると、ソレノイド18が通電されるとと
もに、プラテンドラム10が停止する。ソレノイド18
の通電により、クランプ部材12がスプリング17に抗
して移動するから、カラー感熱記録材料11の先端のク
ランプが解除される。これにより、熱記録済みカラー感
熱記録材料11は、給排紙通路27を経てトレイに排出
される。
【0039】図8は、連続してプリントしたときの、環
境湿度60%RHにおける温度補正の結果を示す線図で
ある。補正無しの状態Aでは連続して印画すると、次第
に発色濃度が上昇するが、補正状態Bでは、これをほぼ
一定にすることができる。
【0040】図9は、連続してプリントしたときの、湿
度補正の結果を示す線図である。湿度補正の無い状態C
では、乾燥状態のため発色濃度が低くなっている。これ
に対し、湿度補正をした状態Dでは、湿度5%RHにも
かかわらず、湿度及び温度補正により、図8に示す湿度
60%RHの場合と同じ発色濃度が得られていることが
わかる。
【0041】なお、上記実施例では、発色濃度の補正を
サーマルヘッドの印加電圧を制御することで行ったが、
この他に、ストローブ信号の時間やパルス数を変化させ
ることで行うようにしてもよい。また、上記実施例で
は、サーマルヘッドの温度と環境湿度の変化に対して発
色濃度の補正を行ったが、この他に、感熱記録材料の種
類、TVカメラやスキャナー等の入力ソースの違いに応
じて、発色濃度の補正を行ってもよい。
【0042】また、上記実施例は、カラー感熱プリンタ
であるが、本発明は、モノクロの感熱プリンタやカラー
熱転写プリンタ等にも適用することができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、サーマ
ルヘッドの温度及び環境湿度を検出して、これによりサ
ーマルヘッドの印加電圧、ストローブ信号の時間、パル
ス数を変更したから、これらに起因する発色濃度の変動
を抑えて、一定した濃度でプリントすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー感熱プリンタの電気回路を示すブロック
図である。
【図2】カラー感熱プリンタの一例を示す概略図であ
る。
【図3】光定着器の紫外線ランプとカットフイルタの特
性を示すグラフである。
【図4】カラー感熱記録材料の層構造を示す説明図であ
る。
【図5】サーマルヘッドの温度と発色濃度との関係を環
境湿度毎に求めた線図である。
【図6】環境湿度と発色濃度との関係を示す線図であ
る。
【図7】サーマルヘッドへの印加電圧と発色濃度との関
係を環境湿度毎に求めた線図である。
【図8】連続印画における温度補正の結果を示す線図で
ある。
【図9】連続印画における湿度補正の結果を示す線図で
ある。
【符号の説明】
11 カラー感熱記録材料 20 サーマルヘッド 56a〜56n 発熱素子 57 電圧制御回路 58 セレクタ 60 サーミスタ 63 湿度センサ 65 階調補正LUT
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 3/20 115 A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱素子がライン状に配置された
    サーマルヘッドを備えたサーマルプリンタにおいて、サ
    ーマルヘッドの温度と環境湿度との組み合わせ毎に、こ
    れらに起因する階調変化を補正した階調補正データを記
    憶した手段と、サーマルヘッドの温度を検出する手段
    と、環境湿度を検出する手段と、温度検出手段及び環境
    湿度検出手段によりサーマルヘッドの温度と環境湿度を
    検出し、これらにより記憶手段から該当する階調補正デ
    ータを求める手段と、この階調補正データに基づきサー
    マルヘッドの加熱量を制御する手段とを備えたことを特
    徴とするサーマルプリンタ。
JP12022193A 1993-05-21 1993-05-21 サーマルプリンタ Pending JPH06328760A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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